JP2011227738A - ペダルアーム、ペダルアームの製造装置及びペダルアームの製造方法 - Google Patents

ペダルアーム、ペダルアームの製造装置及びペダルアームの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】強度を必要充分に確保し、かつ形状の設計自由度をも高めながら、量産時に形状精度を安定的に高く維持できる簡便な構成のペダルアームを提供する。
【解決手段】アーム本体部10が、第1の方向で対向する第1の壁部12及び第2の壁部14と、第1の方向とは異なる第2の方向で対向する第3の壁部16及び第4の壁部18と、を有し、第1の壁部及び第2の壁部の一方は、板状部材の第1の端部と第2の端部とが当接する当接部PAを有し、第3の壁部及び第4の壁部は、各々アーム本体部の延在方向に沿って湾曲する第1の湾曲部16R、26R及び第2の湾曲部18R、28Rを対応して有し、第1の湾曲部及び第2の湾曲部は、互いに同一の曲率で平行に湾曲された一対の湾曲部であって、各々内方に凸である第1の陥壁部26及び第2の陥壁部28を対応して有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ペダルアーム、ペダルアームの製造装置及びペダルアームの製造方法に関し、特に、平板を曲げて筒状としたペダルアーム、ペダルアームの製造装置及びペダルアームの製造方法に関するものである。
近年、自動車等の車両におけるブレーキペダル等のペダルアームに対しては、構成を簡便にしながら、強度を必要充分に確保し、かつ形状の設計自由度をも高めるといった互いに相反するような種々の要請がある。
かかる状況下で、特許文献1は、平らにされた管状の自動車用ブレーキペダル本体の製造方法を開示し、載頭円錐形管を得て、それを所定の形状に曲げ、そしてその少なくとも一部を平らにすることを提案している。
特開平2001−287629号公報
しかしながら、特許文献1においては、管状の自動車用ブレーキペダル本体を形状精度よく製造するための具体的な構成について何等の開示がなされておらず、量産時に形状精度を安定的に高く維持できる簡便な構成を実現する点では検討の余地がある。
また、管状の自動車用ブレーキペダル本体には、他の部材に連絡するためのカラーを固定する必要があることが多いが、かかる場合、カラーを管状の自動車用ブレーキペダル本体に溶接して固定することは、そもそも煩雑であって強度や形状精度に影響が出る傾向があるから、溶接を用いないで固定する簡便な構造を実現する要請もある。
本発明は、以上の検討を経てなされたもので、強度を必要充分に確保し、かつ形状の設計自由度をも高めながら、量産時に形状精度を安定的に高く維持できる簡便な構成のペダルアーム、ペダルアームの製造装置及びペダルアームの製造方法を提供することを目的とする。併せて、本発明は、カラーをペダルアームに溶接を用いないで固定できる簡便な構成のペダルアーム、ペダルアームの製造装置及びペダルアームの製造方法を提供することを目的とする。
以上の目的を達成すべく、本発明の第1の局面におけるペダルアームは、第1の端部及び第2の端部を有する板状部材を曲げることにより形成された筒状部材であるアーム本体部と、前記アーム本体部に設けられた踏部と、前記アーム本体部に設けられた回動部と、を備えたペダルアームであって、前記アーム本体部は、第1の方向で対向する第1の壁部及び第2の壁部と、前記第1の方向とは異なる第2の方向で対向する第3の壁部及び第4の壁部と、を有し、前記第1の壁部及び前記第2の壁部の一方は、前記板状部材の前記第1の端部と前記第2の端部とが当接する当接部を有し、前記第3の壁部及び前記第4の壁部は、各々前記アーム本体部の延在方向にわたり互いに同一の曲率で平行に湾曲する第1の湾曲部及び第2の湾曲部を対応して有し、前記第1の湾曲部及び前記第2の湾曲部には、各々内方に凸で少なくとも一部が互いに当接する第1の陥壁部及び第2の陥壁部が対応
して形成される。
また、本発明は、かかる第1の局面に加え、前記第1の陥壁部は、前記第1の湾曲部を挟んで延在する平坦部を有し、前記第2の陥壁部は、前記第2の湾曲部を挟んで延在する平坦部を有することを第2の局面とする。
また、本発明は、かかる第1又は第2の局面に加え、前記第1の陥壁部及び前記第2の陥壁部は、各々ビード部を有して前記ビード部で互いに当接することを第3の局面とする。
また、本発明は、かかる第1又は第2の局面に加え、前記第1の陥壁部及び前記第2の陥壁部は、互いに全体的に当接することを第4の局面とする。
また、本発明は、かかる第1から第4のいずれかの局面に加え、前記第3の壁部及び前記第4の壁部は、各々前記アーム本体部の延在方向にわたり互いに前記第1の湾曲部及び前記第2の湾曲部とは逆方向に同一の曲率で平行に湾曲する第3の湾曲部及び第4の湾曲部を対応して有し、前記第3の湾曲部及び前記第4の湾曲部には、各々内方に凸で少なくとも一部が互いに当接する第3の陥壁部及び第4の陥壁部が対応して形成されることを第5の局面とする。
また、本発明は、かかる第1から第5のいずれかの局面に加え、更にカラーを含み、前記カラーは、前記カラーが変形されて径方向に拡径した第1の凸部を利用して前記アーム本体部に固設されることを第6の局面とする。
また、本発明は、かかる第6の局面に加え、前記カラーは、更に一対のフランジ部を有して、前記第1の凸部及び前記一対のフランジ部を利用して前記第3の壁部及び前記第4の壁部に固設されることを第7の局面とする。
また、本発明は、かかる第6の局面に加え、前記カラーは、更に前記カラーが変形されて径方向に拡径した第2の凸部を有して、前記第1の凸部及び前記第2の凸部を利用して前記第3の壁部及び前記第4の壁部に固設されることを第8の局面とする。
また、本発明は、かかる第6の局面に加え、前記カラーは、更に前記カラーが径方向に押圧された押圧部を有して、前記第1の凸部及び前記押圧部を利用して前記第3の壁部及び前記第4の壁部に固設されることを第9の局面とする。
また、本発明の第10の局面における第1の端部及び第2の端部を有する板状部材を曲げることにより形成された筒状部材であるアーム本体部と、前記アーム本体部に設けられた踏部と、前記アーム本体部に設けられた回動部と、を有するペダルアームの製造装置は、前記筒状部材において、第1の方向で対向する第1の壁部及び第2の壁部を、前記板状部の前記第1の端部及び前記第2の端部の当接部が前記第1の壁部及び前記第2の壁部の一方に配されるように形成する型構造と、前記筒状部材において、前記第1の方向とは異なる第2の方向で対向する第3の壁部及び第4の壁部を、各々前記アーム本体部の延在方向にわたり互いに同一の曲率で平行に湾曲して少なくとも一部が互いに当接する一対の湾曲部を有するように形成する型構造と、を備える。
また、本発明の第11の局面におけるペダルアームの製造方法は、第1の端部及び第2の端部を有する板状部材を曲げることにより筒状部材であるアーム本体部を形成する工程と、前記アーム本体部に踏部を設ける工程と、前記アーム本体部に回動部を設ける工程と、を備え、前記アーム本体部を形成する工程では、前記筒状部材において、第1の方向で
対向する第1の壁部及び第2の壁部を、前記板状部の前記第1の端部及び前記第2の端部の当接部が前記第1の壁部及び前記第2の壁部の一方に配されるように形成した後に、前記第1の方向とは異なる第2の方向で対向する第3の壁部及び第4の壁部を、各々前記アーム本体部の延在方向にわたり互いに同一の曲率で平行に湾曲して少なくとも一部が互いに当接する一対の湾曲部を有するように形成する。
本発明の第1の局面における構成によれば、アーム本体部が、第1の方向で対向する第1の壁部及び第2の壁部と、第1の方向とは異なる第2の方向で対向する第3の壁部及び第4の壁部と、を有し、第1の壁部及び第2の壁部の一方は、板状部材の第1の端部と第2の端部とが当接する当接部を有し、第3の壁部及び第4の壁部は、各々アーム本体部の延在方向にわたり互いに同一の曲率で平行に湾曲する第1の湾曲部及び第2の湾曲部を対応して有し、第1の湾曲部及び第2の湾曲部には、各々内方に凸で少なくとも一部が互いに当接する第1の陥壁部及び第2の陥壁部が対応して形成されることにより、湾曲部を形成する際に湾曲部が形成される部分を互いに当接して位置決めしながらアーム本体部を成形することができ、強度を必要充分に確保し、かつ形状の設計自由度をも高めながら、量産時に形状精度を安定的に高く維持した簡便な構成のペダルアームを実現することができる。
また、本発明の第2の局面における構成によれば、第1の陥壁部は、第1の湾曲部を挟んで延在する平坦部を有し、第2の陥壁部は、第2の湾曲部を挟んで延在する平坦部を有するため、湾曲部を形成する際にそれに隣接する平坦部をも保持することができ、量産時に形状精度をより安定的に高く維持した簡便な構成のペダルアームを実現することができる。
また、本発明の第3の局面における構成によれば、第1の陥壁部及び第2の陥壁部が、各々ビード部を有してビード部で互いに当接するため、湾曲部を形成する際に湾曲部が形成される部分を互いに当接して簡便かつ確実に位置決めしながらアーム本体部を成形することができ、強度を向上しながら、量産時に形状精度をより安定的に高く維持した簡便な構成のペダルアームを実現することができる。
また、本発明の第4の局面における構成によれば、第1の陥壁部及び第2の陥壁部が、互いに全体的に当接するため、湾曲部を形成する際に湾曲部が形成される部分を互いに当接してより確実に位置決めしながらアーム本体部を成形することができ、強度を向上しながら、量産時に形状精度をより安定的に高く維持した簡便な構成のペダルアームを実現することができる。
また、本発明の第5の局面における構成によれば、第3の湾曲部及び第4の湾曲部が、各々アーム本体部の延在方向にわたり互いに第1の湾曲部及び第2の湾曲部とは逆方向に同一の曲率で平行に湾曲する第3の湾曲部及び第4の湾曲部を対応して有し、第3の湾曲部及び第4の湾曲部には、各々内方に凸で少なくとも一部が互いに当接する第3の陥壁部及び第4の陥壁部が対応して形成されるため、量産時に形状精度を安定的に高く維持した簡便な構成を有しながら複数の湾曲部を有するペダルアームを実現することができる。
また、本発明の第6の局面における構成によれば、カラーが変形されて径方向に拡径した第1の凸部を利用して、そのカラーがアーム本体部に抜止めされて固設されることにより、溶接を用いないでカラーをペダルアームに固定した簡便な構成のペダルアームを実現することができる。
また、本発明の第7の局面における構成によれば、カラーが、第1の凸部及び一対のフ
ランジ部を利用して、第3の壁部及び第4の壁部に固設されることにより、第3の壁部及び第4の壁部の間の距離が広い場合であっても、溶接を用いないでカラーをペダルアームに確実に固定した簡便な構成のペダルアームを実現することができる。
また、本発明の第8の局面における構成によれば、カラーが、第1の凸部及び第2の凸部を利用して第3の壁部及び第4の壁部に抜止めされて固設されることにより、第3の壁部及び第4の壁部の間の距離が広い場合であっても、より簡便な構成で溶接を用いないでカラーをペダルアームに確実に固定した構成のペダルアームを実現することができる。
また、本発明の第9の局面における構成によれば、カラーが、第1の凸部及び押圧部を利用して第3の壁部及び第4の壁部に押圧さながら抜止めされて固設されることにより、第3の壁部及び第4の壁部の間の距離が広い場合であっても、より簡便な構成で溶接を用いないでカラーをペダルアームに確実に固定した構成のペダルアームを実現することができる。
また、本発明の第10及び11の局面における構成によれば、強度を必要充分に確保し、かつ形状の設計自由度をも高めながら、量産時に形状精度を安定的に高く維持した簡便な構成のペダルアームを製造することができる。
本発明の第1の実施形態におけるペダルアームの側面図である。 本実施形態におけるペダルアームの正面図であり、図1のX矢視図である。 本実施形態におけるペダルアームの拡大断面図であり、図3(a)は、図2のA−A拡大断面図を示し、図3(b)は、図2のB−B拡大断面図を示す。 本実施形態におけるペダルアームのアーム本体部を筒状部材として形成するための予備的な工程を示す断面図であり、図5のD−D断面図を示す。 図4のC−C断面図である。 図4及び図5で示す工程に引き続き実行されるアーム本体部を筒状部材として形成するための工程を示す断面図であり、図7のF−F断面図を示す。 図6のE−E断面図である。 図6及び図7で示す工程で得られた筒状部材を湾曲させるための工程を示す断面図である。 図8のG−G拡大断面図である。 図8及び図9に示す工程で得られた筒状部材の側面図である。 図9で示す筒状部材に最終加工を施して得られた本実施形態におけるペダルアームのアーム本体部の側面図である。 本発明の第2の実施形態におけるペダルアームの正面図である。 本実施形態におけるペダルアームの拡大断面図であり、図13(a)は、図12のH−H拡大断面図を示し、図13(b)は、図12のI−I拡大断面図を示す。 本発明の第3の実施形態におけるペダルアームの正面図である。 本実施形態におけるペダルアームの拡大断面図であり、図15(a)は、図14のJ−J拡大断面図を示し、図15(b)は、図14のK−K拡大断面図を示す。 本発明の第4の実施形態におけるペダルアームの部分側面図である。 本実施形態におけるペダルアームの拡大断面図であり、図17(a)は、図16のL−L拡大断面図を示し、図17(b)は、図17(a)のカラーを成形する工程を示す拡大断面図である。 本発明の第5の実施形態におけるペダルアームの拡大断面図であり、位置的には図17(a)に相当する。 本実施形態におけるペダルアームのカラーを成形する工程を示す断面図であり、図19(a)から図19(d)に各工程を順次示す。 図19(a)の部分拡大図である。 図19(b)の部分拡大図である。 図19(c)の部分拡大図である。 本発明の第6の実施形態におけるペダルアームの拡大断面図であり、位置的には図17(a)に相当する。 本実施形態におけるペダルアームのカラーを成形する工程を示す拡大断面図であり、工程順としては図20に対応する。 本実施形態におけるペダルアームのカラーを成形する工程を示す拡大断面図であり、工程順としては図21に対応する。 本実施形態におけるペダルアームのカラーを成形する工程を示す拡大断面図であり、工程順としては図22に対応する。
以下、図面を適宜参照して、本発明の各実施形態におけるペダルアーム、ペダルアームの製造装置及びペダルアームの製造方法につき詳細に説明する。なお、図中、x軸、y軸及びz軸は、3軸直交座標系を成す。また、y軸の方向が、左右方向であり、z軸の方向が、上下方向である。また、型構造については、説明の便宜上y軸の方向を、上下方向とする。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態におけるペダルアームにつき、図1から図3を参照して、詳細に説明する。
図1は、本実施形態におけるペダルアームの側面図である。図2は、本実施形態におけるペダルアームの正面図であり、図1のX矢視図である。また、図3は、本実施形態におけるペダルアームの拡大断面図であり、図3(a)は、図2のA−A拡大断面図を示し、図3(b)は、図2のB−B拡大断面図を示す。
図1から図3に示すように、z軸の方向に延在するペダルアーム1は、典型的には、自動車等の車両のブレーキアームに適用され、板状部材を筒状に曲げることにより形成された筒状部材であるアーム本体部10と、アーム本体部10の下方端部20に固設された踏部30と、アーム本体部10の上方端部22に設けられた孔22aに挿通されて固設された回動部40と、を備え、中心軸Cで示すようにx軸の正方向に湾曲すると共にy軸の正方向に湾曲する。なお、アーム本体部10、踏部30及び回動部40は、典型的には鉄やアルミ等の金属製である。
具体的には、アーム本体部10は、各々中心軸Cに垂直な断面形状が外方に凸の円弧状に湾曲してx軸の方向で対向する後壁部12及び前壁部14と、y軸の方向で対向する左壁部16及び右壁部18と、を有する。後壁部12及び前壁部14は、左壁部16及び右壁部18を介して連絡され、前壁部14は、アーム本体部10を構成する板状部材の両端部同士が当接する当接部PAを有する。左壁部16は、各々が平坦部である下方壁部16a及び上方壁部16bを有し、下方壁部16aと上方壁部16bとは、アーム本体部10が延在するz軸の方向にわたってy軸の負方向に凸となるように湾曲する湾曲部16Rを介して連絡される。また、右壁部18は、各々が平坦部である下方壁部18a及び上方壁部18bを有し、下方壁部18aと上方壁部18bとは、アーム本体部10が延在するz軸の方向にわたってy軸の負方向に凸となるように湾曲する湾曲部18Rを介して連絡される。
また、左壁部16は、更に、左壁部16の壁面16wの一部をy軸の正方向に陥設した陥壁部26を有する。かかる陥壁部26は、左壁部16の壁面16wと平行で湾曲部26
Rを挟んで平坦部を有する底壁部26tと、底壁部26tにおけるx軸の正方向側で底壁部26tからy軸の負方向に立設する後壁部26aと、底壁部26tにおけるx軸の負方向側で平行に底壁部26tからy軸の負方向に立設する前壁部26bと、底壁部26tにおけるz軸の負方向側で底壁部26tからx−y平面に交差する方向に斜めに立設する下方斜壁部26cと、底壁部26tにおけるz軸の正方向側で底壁部26tからx−y平面に交差する方向に斜めに立設する上方斜壁部26dと、を有する。また、陥壁部26における底壁部26tは、平坦部である下方壁部16aの位置にまで延在して、後壁部26a及び前壁部26bは、下方斜壁部26cの位置では下方斜壁部26cから立設すると共に、下方斜壁部26cは、底壁部26tを下方壁部16aに連絡する。同様に、陥壁部26における底壁部26tは、平坦部である上方壁部16bの位置にまで延在して、後壁部26a及び前壁部26bは、上方斜壁部26dの位置では上方斜壁部26dから立設すると共に、上方斜壁部26dは、底壁部26tを上方壁部16bに連絡する。
一方で、右壁部18は、更に、右壁部18の壁面18wの一部をy軸の負方向に陥設した陥壁部28を有する。かかる陥壁部28は、右壁部18の壁面18wと平行で湾曲部28Rを挟んで平坦部を有する底壁部28tと、底壁部28tにおけるx軸の正方向側で底壁部28tからy軸の正方向に立設する後壁部28aと、底壁部28tにおけるx軸の負方向側で底壁部28tからy軸の正方向に立設する前壁部28bと、底壁部28tにおけるz軸の負方向側で底壁部28tからx−y平面に交差する方向に斜めに立設する下方斜壁部28cと、底壁部28tにおけるz軸の正方向側で底壁部28tからx−y平面に交差する方向に立設する上方斜壁部28dと、を有する。また、陥壁部28における底壁部28tは、平坦部である下方壁部18aにまで延在して、後壁部28a及び前壁部28bは、下方斜壁部28cの位置では下方壁部18aから立設すると共に、下方斜壁部28cは、底壁部28tを下方壁部18aに連絡する。同様に、陥壁部28における底壁部28tは、平坦部である上方壁部18bにまで延在して、後壁部28a及び前壁部28bは、上方斜壁部28dの位置では上方斜壁部28dから立設すると共に、上方斜壁部28dは、底壁部28tを上方壁部18bに連絡する。
ここで、左壁部16の陥壁部26における底壁部26tには、その一部を更にy軸の正方向に陥設した湾曲ビードb1が形成される一方で、右壁部18の陥壁部28における底壁部28tには、その一部を更にy軸の負方向に陥設した湾曲ビードb2が形成されている。詳しくは、左壁部16の陥壁部26における底壁部26tと、右壁部18の陥壁部28における底壁部28tと、は、各々の湾曲ビードb1及び湾曲ビードb2で互いに当接すると共に、底壁部26t及び底壁部28tにおける湾曲ビードb1及び湾曲ビードb2以外の各々の残余の部分は、互いに当接しておらず実質一定の距離で離間している。また、左壁部16の湾曲部16Rにおける曲げRの上下の両端のR止まり線の位置は、湾曲ビードb1の上下の両端に実質一致する位置にあるか又は湾曲ビードb1に掛かる位置にある。同様に、右壁部18の湾曲部18Rにおける曲げRの上下の両端のR止まり線の位置は、湾曲ビードb2の上下の両端に実質一致する位置にあるか又は湾曲ビードb2に掛かる位置にある。
更に、左壁部16における湾曲部16Rと、左壁部16の陥壁部26の底壁部26tにおける湾曲部26R及び湾曲ビードb1と、右壁部18の陥壁部28の底壁部28tにおける湾曲部28R及び湾曲ビードb2と、右壁部18における湾曲部18Rと、は、互いに平行であり、かつ、湾曲部16Rの曲率R1と、湾曲部26Rの曲率R2と、湾曲ビードb1の曲率と、湾曲ビードb2の曲率と、湾曲部28Rの曲率R3と、湾曲部18Rの曲率R4と、は、等しい。
以上の構成のペダルアーム1が、車両に対してブレーキ系のペダルアームとして装着された場合には、運転者が踏部30を踏み込み操作をすることに応じて、回動部40を回動
軸としてペダルアーム1は回動され、所望の制動動作を生じ得る。
次に、以上の構成のペダルアーム1を製造装置を用いて製造する製造方法につき、更に図4から図11を参照して詳細に説明する。
図4は、本実施形態におけるペダルアームのアーム本体部を筒状部材として形成するための予備的な工程を示す断面図であって、図5のD−D断面図を示し、図5は、図4のC−C断面図である。図6は、図4及び図5で示す工程に引き続き実行されるアーム本体部を筒状部材として形成するための工程を示す断面図であって、図7のF−F断面図を示し、図7は、図6のE−E断面図である。図8は、図6及び図7で示す工程で得られた筒状部材を湾曲させるための工程を示す断面図であり、図9は、図8のG−G拡大断面図である。図10は、図8及び図9に示す工程で得られた筒状部材の側面図である。また、図11は、図9で示す筒状部材に最終加工を施して得られた本実施形態におけるペダルアームのアーム本体部の側面図である。
まず、ペダルアーム1を製造するには、図4及び図5に示すように、凹部50aを有する第1の上型50と凸部60aを有する第1の下型60との間で鉄やアルミ等の金属の平板を保持しながら、第1の上型50を第1の下型60に向けて下降して第1の下型60に当接させ、第1の上型50の凹部50aと第1の下型60の凸部60aとの間でかかる平板を押圧することにより、z軸の正方向に凸となるように曲げられた第1の加工物P0を得る。ここで、第1の加工物P0の両端部PE、PEは、互いに離間しており当接してはいない。
次に、図6及び図7に示すように、凹部70aを有する第2の上型70における凹部70aと凹部80aに加えz軸の正方向に向けて傾斜して拡開する傾斜面を有するガイド部80bを備えた第2の下型80との間で第1の加工物P0を保持しながら、第2の上型70を第2の下型80に向けて下降する。ここで、第1の加工物P0の両端部PE、PEは、第2の下型80のガイド部80bにガイドされて摺接しながら、第2の下型80の凹部80aに収容されていき、更にかかる状態で、第2の上型70の凹部70aと第2の下型80の凹部80aとの間で第1の加工物P0を押圧しながら、第2の上型70を第2の下型80に当接させ、筒状の第2の加工物P1を得る。ここで、第2の加工物P1の両端部PE、PEは、互いに当接して当接部PAを成す。
次に、図8及び図9に示すように、第3の上型90と第3の下型100との間で第2の加工物P1を保持しながら、第3の上型90を第3の下型100に向けて下降する。
ここで、第3の上型90は、型本体部90mが各々凹んだ凹部90S1及び凹部90S2に加えて、凹部90S1及び凹部90S2よりも下方に突出した凸部92を有し、凹部90S1及び凹部90S2は、凸部92を挟んで、かつx軸の正方向側及び負方向側に各々凹部90S3、90S3を残しながら互いに連絡される。かかる各凹部90S3は、その最深部で湾曲部90Rを成す。
同様に、第3の下型100は、型本体部100mが各々凹んだ凹部100S1及び凹部100S2に加えて、凹部100S1及び凹部100S2よりも上方に突出した凸部102を有し、凹部100S1及び凹部100S2は、凸部102を挟んで、かつx軸の正方向側及び負方向側に各々凹部100S3、100S3を残しながら互いに連絡される。かかる各凹部100S3は、その最深部で湾曲部100Rを成す。
また、第3の上型90と第3の下型100との合わせ面からの凹部90S1、凹部90S2及び凹部90S3の深さ、つまり中心軸Cからの深さは、各々等しく、第3の上型9
0と第3の下型100との合わせ面からの凹部100S1、凹部100S2及び凹部100S3の深さ、つまり中心軸Cからの深さは、各々等しい。
つまり、第3の上型90の凹部90S1及び第3の下型100の凹部100S1は、第3の上型90を第3の下型100に当接させた状態では、中心軸Cに垂直な断面形状において、円弧状に湾曲してx軸の方向で対向する一対の内壁部と、かかる一対の内壁部間を各々連絡して対向する平坦部である一対の内壁部と、を有してキャビティを構成するものであり、アーム本体部10において、左壁部16の下方壁部16a、右壁部18の下方壁部18a、並びにこれらに対応する位置の後壁部12及び前壁部14を構成するための部分を協働して形成する。
同様に、第3の上型90の凹部90S2及び第3の下型100の凹部100S2は、第3の上型90を第3の下型100に当接させた状態では、中心軸Cに垂直な断面形状において、円弧状に湾曲してx軸の方向で対向する一対の内壁部と、かかる一対の内壁部間を各々連絡して対向する平坦部である一対の内壁部と、を有してキャビティを構成するものであり、アーム本体部10において、左壁部16の上方壁部16b、右壁部18の上方壁部18a、並びにこれらに対応する位置の後壁部12及び前壁部14を構成するための部分を協働して形成する。
また、第3の上型90の凸部92は、湾曲部92Rを挟んで平坦部を有する頂壁部92tと、頂壁部92tにおけるx軸の正方向側で頂壁部92tからy軸の正方向に立設する壁部92aと、頂壁部92tにおけるx軸の負方向側で頂壁部92tからy軸の正方向に立設する壁部92bと、頂壁部92tにおけるz軸の負方向側で頂壁部92tからx−y平面に交差する方向に斜めに立設する斜壁部92cと、頂壁部92tにおけるz軸の正方向側で頂壁部92tからx−y平面に交差する方向に斜めに立設する斜壁部92dと、を有する。また、頂壁部92tにおいて、斜壁部92c側の部分及び斜壁部92d側の部分は、各々対応して、斜壁部92c及び斜壁部92dを介して、凹部90S1及び凹部90S2に連絡される。
同様に、第3の下型100の凸部102は、湾曲部102Rを挟んで平坦部を有する頂壁部102tと、頂壁部102tにおけるx軸の正方向側で頂壁部102tからy軸の負方向に立設する壁部102aと、頂壁部102tにおけるx軸の負方向側で頂壁部102tからy軸の負方向に立設する壁部102bと、頂壁部102tにおけるz軸の負方向側で頂壁部102tからx−y平面に交差する方向に斜めに立設する斜壁部102cと、頂壁部102tにおけるz軸の正方向側で頂壁部102tからx−y平面に交差する方向に斜めに立設する斜壁部102dと、を有する。また、頂壁部92tにおいて、斜壁部102c側の部分及び斜壁部102d側の部分は、各々対応して、斜壁部102c及び斜壁部102dを介して、凹部100S1及び凹部100S2に連絡される。
ここで、第3の上型90の凸部92には、その頂壁部92tを更に下方に突設した湾曲凸部p1が形成され、第3の下型100の凸部102には、その頂壁部102tを更に上方に突設した湾曲凸部p2が形成されている。
つまり、第3の上型90を第3の下型100に当接させた状態では、第3の上型90の湾曲凸部p1を有する凸部92及び第3の下型100の湾曲凸部p2を有する凸部102は、アーム本体部10において、左壁部16の湾曲ビードb1を有する陥壁部26及び右壁部18の湾曲ビードb2を有する陥壁部28を構成するための部分を協働して形成する一方で、凸部92を挟んだ凹部90S3、90S3及び凸部102を挟んだ凹部100S3、100S3は、アーム本体部10において、陥壁部26の周囲の左壁部16及び陥壁部28の周囲の右壁部18、並びに陥壁部26及び陥壁部28に対応した位置の後壁部1
2及び前壁部14を構成するための部分を協働して形成する。
よって、第3の上型90と第3の下型100との間で第2の加工物P1を保持しながら、第3の上型90を第3の下型100に向けて下降して、第2の加工物P1を所定の押圧力で押圧しながら第3の上型90を第3の下型100に当接させた状態では、y軸の負方向に凸となるように湾曲する湾曲部を有する筒状の第3の加工物P2が得られることになる。かかる第3の加工物P2は、側面図で図10に示されるが、説明の便宜上、アーム本体部10において陥壁部26を構成する部分を、陥壁部26’、後壁部26a’、前壁部26b’、下方斜壁部26c’、上方斜壁部26d’、底壁部26t’及び湾曲ビードb1’で示す。
ここで、第3の上型90の凹部90S3における湾曲部90Rと、第3の上型90の凸部92における湾曲部92R及び湾曲凸部p1と、第3の下型100の凸部102における湾曲部102R及び湾曲凸部p2と、第3の下型100の凹部100S3における湾曲部100Rと、は、互いに平行であり、かつ、湾曲部90Rの曲率R4と、湾曲部92Rの曲率R3と、湾曲ビードb1の曲率と、湾曲ビードb2の曲率と、湾曲部102Rの曲率R2と、湾曲部100Rの曲率R1と、は、等しい。よって、第3の上型90と第3の下型100とを用いて、当接部PAを有する筒状の第2の加工物P1から湾曲部を有する筒状の第3の加工物P2を得る際に、中心軸Cに沿った部材の流れがスムースであり、余分な変形等を生じさせることなく湾曲部が形成されると共に、当接部PAもかかる湾曲部に平行に湾曲して延在し、実質的に離間することがない。
更に、第3の上型90の凸部92に形成された湾曲ビードb1及び第3の下型100の凸部102に形成された湾曲ビードb2が当接されるため、湾曲部を位置決めしながら部材を湾曲させていくことができ、部材の流れをスムースに維持した状態で、正確に湾曲部を形成する。併せて、第3の上型90の凸部92における湾曲部92Rを挟んで平坦部を有する頂壁部92tと、第3の下型100の凸部102における湾曲部102Rを挟んで平坦部を有する頂壁部102tと、を用いて、湾曲部の周囲を保持するため、部材の流れをスムースに維持した状態で、正確に湾曲部を形成することを確実にする。
次に、図11に示すように、図示を省略する型や治具を用いて、第3の加工物P2をx軸の負方向に凸となるように湾曲させ、アーム本体部10を得て、更に、かかるアーム本体部10に対して、踏部30及び回動部40を固定して、図1等に示すペダルアーム1が得られる。
ここで、第3の加工物P2には、アーム本体部10において、左壁部16の陥壁部26及び右壁部18の陥壁部28を構成するための陥壁部が形成されているため、第3の加工物P2をx軸の負方向に凸となるように湾曲させる際に、かかる陥壁部が、部材が変形する際の逃げ部として機能し、アーム本体部10の当接部PAが離間する等の余分な変形が生じることがない。
以上、本実施形態の構成によれば、アーム本体部が、第1の方向で対向する第1の壁部及び第2の壁部と、第1の方向とは異なる第2の方向で対向する第3の壁部及び第4の壁部と、を有し、第1の壁部及び第2の壁部の一方は、板状部材の第1の端部と第2の端部とが当接する当接部を有し、第3の壁部及び第4の壁部は、各々アーム本体部の延在方向にわたり互いに同一の曲率で平行に湾曲する第1の湾曲部及び第2の湾曲部を対応して有し、第1の湾曲部及び第2の湾曲部には、各々内方に凸で少なくとも一部が互いに当接する第1の陥壁部及び第2の陥壁部が対応して形成されることにより、湾曲部を形成する際に湾曲部が形成される部分を互いに当接して位置決めしながらアーム本体部を成形することができ、強度を必要充分に確保し、かつ形状の設計自由度をも高めながら、量産時に形
状精度を安定的に高く維持した簡便な構成のペダルアームを実現することができる。
また、本発明の第2の局面における構成によれば、第1の陥壁部は、第1の湾曲部を挟んで延在する平坦部を有し、第2の陥壁部は、第2の湾曲部を挟んで延在する平坦部を有するため、湾曲部を形成する際にそれに隣接する平坦部をも保持することができ、量産時に形状精度をより安定的に高く維持した簡便な構成のペダルアームを実現することができる。
また、第1の陥壁部及び第2の陥壁部が、各々ビード部を有してビード部で互いに当接するため、湾曲部を形成する際に湾曲部が形成される部分を互いに当接して簡便かつ確実に位置決めしながらアーム本体部を成形することができ、強度を向上しながら、量産時に形状精度をより安定的に高く維持した簡便な構成のペダルアームを実現することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態におけるペダルアームにつき、主として図12及び図13を参照して、詳細に説明する。
図12は、本実施形態におけるペダルアームの正面図である。また、図13は、本実施形態におけるペダルアームの拡大断面図であり、図13(a)は、図12のH−H拡大断面図を示し、図13(b)は、図12のI−I拡大断面図を示す。
本実施形態におけるペダルアーム200は、第1の実施形態のものに対して、陥壁部226、228の構成が異なっていることが主たる相違点であり、残余の構成は同様である。よって、本実施形態においては、かかる相違点に着目して説明することとし、同様な構成については同一の符号を付して適宜説明を簡略化又は省略する。
図12及び図13に示すように、本実施形態のペダルアーム200においては、アーム本体部210が、y軸の方向で対向する左壁部216及び右壁部218と、を有し、左壁部216は、左壁部216の壁面16wの一部をy軸の正方向に陥設した陥壁部226を有する一方で、右壁部218は、右壁部218の壁面18wの一部をy軸の負方向に陥設した陥壁部228を有する。
具体的には、左壁部216の陥壁部226は、左壁部216の壁面16wと平行で湾曲部226Rを挟んで平坦部を有する底壁部226tと、底壁部226tにおけるx軸の正方向側で底壁部226tからy軸の負方向に立設する後壁部226aと、底壁部226tにおけるx軸の負方向側で平行に底壁部226tからy軸の負方向に立設する前壁部226bと、底壁部226tにおけるz軸の負方向側で底壁部226tからx−y平面に交差する方向に斜めに立設する下方斜壁部226cと、底壁部226tにおけるz軸の正方向側で底壁部226tからx−y平面に交差する方向に斜めに立設する上方斜壁部226dと、を有する。また、陥壁部226における底壁部226tは、平坦部である下方壁部16aの位置にまで延在して、後壁部226a及び前壁部226bは、下方斜壁部226cの位置では下方斜壁部226cから立設すると共に、下方斜壁部226cは、底壁部226tを下方壁部16aに連絡する。
一方で、右壁部218の陥壁部228は、右壁部218の壁面18wと平行で湾曲部228Rを挟んで平坦部を有する底壁部228tと、底壁部228tにおけるx軸の正方向側で底壁部228tからy軸の正方向に立設する後壁部228aと、底壁部228tにおけるx軸の負方向側で底壁部228tからy軸の正方向に立設する前壁部228bと、底壁部228tにおけるz軸の負方向側で底壁部228tからx−y平面に交差する方向に
斜めに立設する下方斜壁部228cと、底壁部228tにおけるz軸の正方向側で底壁部228tからx−y平面に交差する方向に立設する上方斜壁部228dと、を有する。また、陥壁部228における底壁部228tは、平坦部である下方壁部18aにまで延在して、後壁部228a及び前壁部228bは、下方斜壁部228cの位置では下方斜壁部228cから立設すると共に、下方斜壁部228cは、底壁部228tを下方壁部18aに連絡する。
ここで、左壁部216の陥壁部226における底壁部226tと、右壁部218の陥壁部228における底壁部228tと、は、互いに実質的に離間することなく全体的に当接している。
また、左壁部216における湾曲部16Rと、左壁部216の陥壁部226の底壁部226tにおける湾曲部226Rと、右壁部218の陥壁部228の底壁部228tにおける湾曲部228Rと、右壁部218における湾曲部18Rと、は、互いに平行であり、湾曲部16Rの曲率R1と、湾曲部226Rの曲率R2と、湾曲部228Rの曲率R3と、湾曲部18Rの曲率R4と、は、等しい。
以上の構成のペダルアーム200を製造するには、第1の実施形態で説明したように、筒状の加工物を得た後に、図8で示すような型組みで、y軸の負方向に凸となるように湾曲する湾曲部を有する筒状の加工物を得ることになるが、左壁部216の陥壁部226における底壁部226tと、右壁部218の陥壁部228における底壁部228tと、は、互いに実質的に離間することなく当接しているため、加工時に湾曲部やその周囲をより確実に保持的な状態とすることにより、部材の流れをスムースに維持した状態で、より正確に湾曲部が形成される。また、左壁部216の陥壁部226及び右壁部218の陥壁部228の各深さがより大きく取れるため、製造されたペダルアーム200の強度も向上する。
以上、本実施形態の構成によれば、第1の陥壁部及び第2の陥壁部が、互いに全体的に当接するため、湾曲部を形成する際に湾曲部が形成される部分を互いに当接してより確実に位置決めしながらアーム本体部を成形することができ、強度を向上しながら、量産時に形状精度をより安定的に高く維持した簡便な構成のペダルアームを実現することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態におけるペダルアームにつき、主として図14及び図15を参照して、詳細に説明する。
図14は、本実施形態におけるペダルアームの正面図である。また、図15は、本実施形態におけるペダルアームの拡大断面図であり、図15(a)は、図14のJ−J拡大断面図を示し、図15(b)は、図14のK−K拡大断面図を示す。
本実施形態におけるペダルアーム300は、第1の実施形態のものに対して、アーム本体部310が更に下方にも湾曲部を有していることが主たる相違点であり、残余の構成は同様である。よって、本実施形態においては、かかる相違点に着目して説明することとし、同様な構成については同一の符号を付して適宜説明を簡略化又は省略する。
図14及び図15に示すように、本実施形態のペダルアーム300においては、アーム本体部310が、y軸の方向で対向する左壁部316及び右壁部318と、を有する。
具体的には、左壁部316は、各々が互いに平行な平坦部である下方壁部316a及び
上方壁部16bを有し、下方壁部316aと上方壁部16bとは、上方の湾曲部16Rに加えて、アーム本体部310が延在するz軸の方向にわたってy軸の正方向に凸となるように湾曲する下方の湾曲部316Rを介して連絡される。また、右壁部318は、各々が平行な平坦部である下方壁部318a及び上方壁部18bを有し、下方壁部318aと上方壁部18bとは、上方の湾曲部18Rに加えて、アーム本体部310が延在するz軸の方向にわたってy軸の正方向に凸となるように湾曲する湾曲部318Rを介して連絡される。
また、左壁部316は、更に、左壁部316の壁面316wの一部をy軸の正方向に陥設した陥壁部326を有する一方で、右壁部318は、更に、右壁部318の壁面318wの一部をy軸の負方向に陥設した陥壁部328を有する。
より詳しくは、左壁部316の陥壁部326は、上方の湾曲部26Rとは別に下方の湾曲部326Rを有する。つまり、かかる陥壁部326は、左壁部316の壁面316wと平行で湾曲部26R及び湾曲部326Rを挟んで平坦部を有する底壁部326tと、底壁部326tにおけるx軸の正方向側で底壁部326tからy軸の負方向に立設する後壁部326aと、底壁部326tにおけるx軸の負方向側で平行に底壁部326tからy軸の負方向に立設する前壁部326bと、底壁部326tにおけるz軸の負方向側で底壁部326tからx−y平面に交差する方向に斜めに立設する下方斜壁部326cと、底壁部326tにおけるz軸の正方向側で底壁部326tからx−y平面に交差する方向に斜めに立設する上方斜壁部26dと、を有する。また、陥壁部326における底壁部326tは、平坦部である上方壁部16bの位置にまで延在すると共に、平坦部である下方壁部316aの位置にまで延在して、後壁部326a及び前壁部326bは、下方斜壁部326cの位置では下方斜壁部326cから立設すると共に、下方斜壁部326cは、底壁部326tを下方壁部316aに連絡する。
一方で、右壁部318の陥壁部328は、上方の湾曲部28Rとは別に下方の湾曲部328Rを有する。つまり、かかる右壁部318の壁面318wと平行で湾曲部28R及び湾曲部328Rを挟んで平坦部を有する底壁部328tと、底壁部328tにおけるx軸の正方向側で底壁部328tからy軸の正方向に立設する後壁部328aと、底壁部328tにおけるx軸の負方向側で底壁部328tからy軸の正方向に立設する前壁部328bと、底壁部328tにおけるz軸の負方向側で底壁部328tからx−y平面に交差する方向に斜めに立設する下方斜壁部328cと、底壁部328tにおけるz軸の正方向側で底壁部328tからx−y平面に交差する方向に立設する上方斜壁部28dと、を有する。また、陥壁部328における底壁部328tは、平坦部である上方壁部18bの位置にまで延在すると共に、平坦部である下方壁部318aにまで延在して、後壁部328a及び前壁部328bは、下方斜壁部328cの位置では下方斜壁部328cから立設すると共に、下方斜壁部328cは、底壁部328tを下方壁部318aに連絡する。
ここで、左壁部316の陥壁部326における底壁部326tには、その一部を更にy軸の負方向に陥設した湾曲ビードb3が形成される一方で、右壁部318の陥壁部328における底壁部328tには、その一部を更にy軸の正方向に陥設した湾曲ビードb4が形成されている。詳しくは、左壁部316の陥壁部326における底壁部326tと、右壁部318の陥壁部328における底壁部328tと、は、各々の湾曲ビードb3及び湾曲ビードb4で互いに当接すると共に、底壁部326t及び底壁部328tにおける湾曲ビードb3及び湾曲ビードb4以外の各々の残余の部分は、互いに当接しておらず実質一定の距離で離間している。また、左壁部316の湾曲部16Rにおける曲げRの上下の両端のR止まり線の位置は、湾曲ビードb3の上下の両端に実質一致する位置にあるか又は湾曲ビードb3に掛かる位置にある。同様に、右壁部318の湾曲部18Rにおける曲げRの上下の両端のR止まり線の位置は、湾曲ビードb4の上下の両端に実質一致する位置
にあるか又は湾曲ビードb4に掛かる位置にある。
更に、左壁部316における上方の湾曲部16R、左壁部316の陥壁部326の底壁部326tにおける上方の湾曲部26R及び湾曲ビードb1、右壁部318の陥壁部328の底壁部328tにおける上方の湾曲部28R及び湾曲ビードb2、並びに右壁部318における上方の湾曲部18Rに対しては、逆に湾曲するものであるが、左壁部316における下方の湾曲部316Rと、左壁部316の陥壁部326の底壁部326tにおける下方の湾曲部326R及び湾曲ビードb3と、右壁部318の陥壁部328の底壁部328tにおける下方の湾曲部328R及び湾曲ビードb4と、右壁部318における下方の湾曲部318Rと、は、互いに平行であり、湾曲部316Rの曲率R1と、湾曲部326Rの曲率R2と、湾曲ビードb3の曲率と、湾曲ビードb4の曲率と、湾曲部328Rの曲率R3と、湾曲部318Rの曲率R4と、は、等しい。ここでは、これらの全ての曲率の大きさを全て等しく設定しているが、必要に応じて、上方の各部の曲率の大きさと下方の各部の曲率の大きさとを異ならしてもよい。
以上の構成のペダルアーム300を製造するには、第1の実施形態で説明したように、筒状の加工物を得た後に、図8で示すような型組みで、y軸の負方向に凸となるように湾曲する上方の湾曲部及びy軸の正方向に凸となるように湾曲する下方の湾曲部を有する筒状の加工物を得ることになるが、y軸の負方向に凸となるように湾曲する上方の湾曲部及びy軸の正方向に凸となるように湾曲する下方の湾曲部を共に形成するものであるため、中心軸Cに沿った部材の流れがスムースであり、余分な変形等を生じさせることなく湾曲部が形成されると共に、当接部PAも実質的に離間することがない。また、アーム本体部310に複数の湾曲部が形成されるため、形状自由度の高いペダルアーム300が形状精度よく得られる。
なお、本実施形態におけるペダルアーム300においても、第2の実施形態における陥壁部のように、左壁部316の陥壁部326及び右壁部318の陥壁部328を互いに実質的に離間することなく当接してもよい。
以上、本実施形態の構成によれば、第3の湾曲部及び第4の湾曲部が、各々アーム本体部の延在方向にわたり互いに第1の湾曲部及び第2の湾曲部とは逆方向に同一の曲率で平行に湾曲する第3の湾曲部及び第4の湾曲部を対応して有し、第3の湾曲部及び第4の湾曲部には、各々内方に凸で少なくとも一部が互いに当接する第3の陥壁部及び第4の陥壁部が対応して形成されるため、量産時に形状精度を安定的に高く維持した簡便な構成を有しながら複数の湾曲部を有するペダルアームを実現することができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態におけるペダルアームにつき、主として図16及び図17を参照して、詳細に説明する。
図16は、本実施形態におけるペダルアームの部分側面図である。また、図17は、本実施形態におけるペダルアームの拡大断面図であり、図17(a)は、図16のL−L拡大断面図を示し、図17(b)は、図17(a)のカラーを成形する工程を示す拡大断面図である。
本実施形態におけるペダルアーム400は、第1の実施形態のものに対して、更に、ブレーキの液圧系を作動させるプッシュロッドが連絡されるカラー410を有していることが主たる相違点であり、残余の構成は同様である。よって、本実施形態においては、かかる相違点に着目して説明することとし、同様な構成については同一の符号を付して適宜説明を簡略化又は省略する。
図16及び図17(a)に示すように、本実施形態のペダルアーム400におけるカラー410は、ペダルアーム400の上方端部22において、左壁部16の孔400a及び右壁部18の孔400bに固設されるもので、左壁部16の外壁面に当接するフランジ412と、右壁部18の外壁面に当接するフランジ414と、フランジ412及びフランジ414をy軸の方向の両端に形成された筒状の本体部416と、を有し、本体部416は、内部をy軸の方向に貫通する貫通孔418を有すると共に、y軸に直交する径方向に突出する凸部416aを有する。
ここで、原理的には、かかるカラー410は、径方向に突出する凸部416aを有するものであるため、まず、左壁部16と右壁部18との間隔が相対的に狭い場合には、フランジ412及びフランジ414を設けることなく、凸部416aのみを左壁部16の内壁面と右壁部18の内壁面に当接することにより、カラー410を左壁部16の孔400a及び右壁部18の孔400bからy軸の方向に抜け出ないように抜止めして、ペダルアーム400に固定し得るものである。更に、左壁部16と右壁部18との間隔が相対的に広い場合には、フランジ412及びフランジ414をも付加的に設けることにより、凸部416a、フランジ412及びフランジ414が協働して、カラー410を左壁部16の孔400a及び右壁部18の孔400bからy軸の方向に抜け出ないように抜止めしてペダルアーム400に固定し得るものである。
以上の構成のカラー410をペダルアーム400に固定するには、まず、y軸の負方向側端部にフランジ412を設けることに加えて、y軸の正方向側の端部444の外周面の全周にわたって外周面から径方向に凹んだ凹部444aを設けると共に、本体部446の内部に形成された貫通孔418の内周面の全周にわたって内周面から径方向に凹んだ凹部446aを設けた筒状の予備成形体440を、フランジ412を下型450に当接しながら端部444を上型460に当接した状態で、下型450及び上型460の間に収容して保持する。
次に、上型460を下型450に向かって荷重fで押圧すると、予備成形体440において、端部444が、その外周面の全周にわたって外周面から径方向に凹んだ凹部444aを起点として、矢印M1で示すように倒れてフランジ414を形成しながら右壁部18の外壁面に当接すると共に、本体部446が、貫通孔418の内周面の全周にわたって内周面から径方向に凹んだ凹部446aを起点として、矢印M2出示すように拡径して凸部416aを形成する。更に、この際、y軸の負方向側の端部におけるフランジ412は、左壁部16の外壁面に当接し続ける。
そして、所定時間、かかる押圧状態を維持した後、押圧状態を解いて上型460を下型450から上昇させると、カラー410が形成されると共に、凸部416a、フランジ412及びフランジ414が協働して、カラー410が、ペダルアーム400に固定されることになる。
ここで、フランジ412及びフランジ414を設けることなく、カラー410をペダルアーム400に固定するには、本体部446の内部に形成された貫通孔418の内周面の全周にわたって内周面から径方向に凹んだ凹部446aのみを設けた予備成形体を、同様に、下型450及び上型460の間に収容して保持した後、上型460を下型450に向かって所定荷重で押圧すればよい。
つまり、本実施形態におけるペダルアーム400のカラー410は、筒状のペダルアーム400に適用できるのみならず、各々が孔を有する一対の対向した板状部材があれば、それらを連絡するように延在しながら固定されることができるもので、適用の拡張性が高
いものである。
以上、本実施形態の構成によれば、カラーが変形されて径方向に拡径した第1の凸部を利用して、そのカラーがアーム本体部に抜止めされて固設されることにより、溶接を用いないでカラーをペダルアームに固定した簡便な構成のペダルアームを実現することができる。
特に、カラーが、第1の凸部及び一対のフランジ部を利用して、第3の壁部及び第4の壁部に固設されることにより、第3の壁部及び第4の壁部の間の距離が広い場合であっても、溶接を用いないでカラーをペダルアームに確実に固定した簡便な構成のペダルアームを実現することができる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態におけるペダルアームにつき、主として図18から図22を参照して、詳細に説明する。
図18は、本実施形態におけるペダルアームの拡大断面図であり、位置的には図17(a)に相当する。また、図19は、本実施形態におけるペダルアームのカラーを成形する工程を示す断面図であって、図19(a)から図19(d)に各工程を順次示し、図20は、図19(a)の部分拡大図、図21は、図19(b)の部分拡大図、及び図22は、図19(c)の部分拡大図である。
本実施形態におけるペダルアーム500は、第4の実施形態のものに対して、カラー510の構成が異なることが主たる相違点であり、残余の構成は同様である。よって、本実施形態においては、かかる相違点に着目して説明することとし、同様な構成については同一の符号を付して適宜説明を簡略化又は省略する。
図18に示すように、本実施形態のペダルアーム500におけるカラー510は、ペダルアーム500の上方端部22において、y軸の負方向側の端部512及びy軸の正方向側の端部514を有する筒状の本体部516を備え、本体部516は、内部をy軸の方向に貫通する貫通孔518を有すると共に、y軸に直交する径方向に各々突出する一対の凸部510a及び凸部510bを有する。
ここで、かかるカラー510は、本体部516のy軸の負方向側及びy軸の正方向側において、径方向に突出する一対の凸部510a及び凸部510bを有するものであるため、凸部510a及び凸部510bを対応する左壁部16の内壁面及び右壁部18の内壁面に当接することにより、カラー510を左壁部16の孔500a及び右壁部18の孔500bからy軸の方向に抜け出ないように抜止めして、ペダルアーム500に固定し得るものである。また、かかる構成は、凸部510a及び凸部510bの間隔を適宜設定することにより、左壁部16と右壁部18との間隔の広狭を問わず適用できるものである。
以上の構成のカラー510をペダルアーム500に固定するには、まず、図19(a)及び図20に示すように、下型550及び上型560の間に、筒状の予備成形体570を収容して保持しながら、上型560を下型550に向かって荷重fで押圧する。
ここで、下型550は、支持部550aからy軸の正方向に突出するパンチ550bを有する一方で、上型560は、支持部560aに固定された座部560bとそれに対向する座部560cとの間に弾性部材560dを介在させた状態で、座部560b、弾性部材560d及び座部560cを貫通して支持部560aからy軸の負方向に突出するパンチ560eを有する。
また、予備成形体570は、y軸の負方向側において大径孔部572aを有する端部572、y軸の正方向側において大径孔部574aを有する端部574、及び内部に貫通孔518を有する本体部576を備え、予備成形体570が、下型550及び上型560の間に収容されて保持された状態では、下型550のパンチ550bを、その大径部を予備成形体570の大径孔部572aに侵入させると共に、その先端の小径部を予備成形体570の貫通孔518に侵入させながら、その大径部の端部550cと予備成形体570の大径孔部572aの内方端部576aとを離間した状態とする一方で、上型560のパンチ560eが、その大径部を予備成形体570の大径孔部574aに侵入させると共に、その先端の小径部を予備成形体570の貫通孔518に侵入させながら、その大径部の端部560gと予備成形体570の大径孔部574aの内方端部576bとを当接した状態となっている。
そして、かかる状態で、上型560を下型550に向かって荷重fで押圧すると、上型560は、弾性部材560dを圧縮しながら、パンチ560eの大径部の端部560gで予備成形体570の大径孔部574aの内方端部576bを押圧すると共に、パンチ560eの上方端部560hで予備成形体570のy軸の正方向側の端部574を押圧するため、下型550のパンチ550bの大径部における端部550cと予備成形体570の大径孔部572aにおける内方端部576aとが離間している部分の周囲における予備成形体570の壁部の応力が増大して、図20において矢印M3で示すように、予備成形体570の壁部が拡径して、図19(b)及び図21に示すように、下型550のパンチ550bの大径部における端部550cと予備成形体570の大径孔部572aにおける内方端部576aとを当接した状態とする一方で、予備成形体570にy軸の負方向側の凸部510aを形成する。
次に、所定時間、かかる押圧状態を維持した後、押圧状態を解いて上型560を下型550から上昇させ、上型560のパンチ560eを別のパンチ561eに交換して、図19(c)及び図22に示すように、下型550及び上型560の間に、凸部510aが形成された予備成形体570を収容して保持しながら、再び、上型560を下型550に向かって荷重fで押圧する。
ここで、下型550のパンチ550bの大径部における端部550cと予備成形体570の大径孔部572aにおける内方端部576aとを当接した状態に維持する一方で、上型560のパンチ561eが、その大径部を予備成形体570の大径孔部574aに侵入させると共に、その先端の小径部を予備成形体570の貫通孔518に侵入させながら、その大径部の端部561gと予備成形体570の大径孔部574aの内方端部576bとを離間した状態となっている。
そして、かかる状態で、上型560を下型550に向かって荷重fで押圧すると、上型560は、弾性部材560dを圧縮しながら、パンチ561eの上方端部561hで予備成形体570のy軸の正方向側の端部574を押圧するため、上型560のパンチ561eの大径部における端部561gと予備成形体570の大径孔部574aにおける内方端部576bとが離間している部分の周囲における予備成形体570の壁部の応力が増大して、図22において矢印M4で示すように、予備成形体570の壁部が拡径して、図18及び図19(d)に示すように、y軸の負方向側の凸部510aに加えてy軸の正方向側の凸部510bが形成される。更に、この際、凸部510a及び凸部510bは、対応する左壁部16の内壁面と右壁部18の内壁面に当接する。
更に、所定時間、かかる押圧状態を維持した後、押圧状態を解いて上型560を下型550から上昇させると、カラー510が形成されると共に、凸部510a及び凸部510
bは、対応する左壁部16の内壁面と右壁部18の内壁面に当接することにより、カラー510が、ペダルアーム500に固定されることになる。
以上、本実施形態の構成によれば、カラーが、第1の凸部及び第2の凸部を利用して第3の壁部及び第4の壁部に抜止めされて固設されることにより、第3の壁部及び第4の壁部の間の距離が広い場合であっても、より簡便な構成で溶接を用いないでカラーをペダルアームに確実に固定した構成のペダルアームを実現することができる。
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態におけるペダルアームにつき、主として図23から図26を参照して、詳細に説明する。
図23は、本実施形態におけるペダルアームの拡大断面図であり、位置的には図17(a)に相当する。図24は、本実施形態におけるペダルアームのカラーを成形する工程を示す拡大断面図であり、工程順としては図20に対応する。図25は、本実施形態におけるペダルアームのカラーを成形する工程を示す拡大断面図であり、工程順としては図21に対応する。また、図26は、本実施形態におけるペダルアームのカラーを成形する工程を示す拡大断面図であり、工程順としては図22に対応する。
本実施形態におけるペダルアーム600は、第5の実施形態のものに対して、カラー610がy軸の正方向側の端部614に押圧部であるテーパ部514bを有することが主たる相違点であり、残余の構成は同様である。よって、本実施形態においては、かかる相違点に着目して説明することとし、同様な構成については同一の符号を付して適宜説明を簡略化又は省略する。
図23に示すように、本実施形態のペダルアーム600におけるカラー610は、ペダルアーム600の上方端部22において、y軸の負方向側の端部612及びy軸の正方向側の端部614を有する筒状の本体部616を備え、本体部616は、内部をy軸の方向に貫通する貫通孔618を有すると共に、y軸に直交する径方向に突出する凸部610a及び径方向に押圧する押圧部であるテーパ部614aを有する。
ここで、かかるカラー610は、本体部616のy軸の負方向側において、径方向に突出する凸部610aを有し、かつ、本体部616のy軸の正方向側の端部624において、右壁部18の孔600bの部分を押圧する押圧部であるテーパ部614aを有するものであるため、凸部610aを左壁部16の内壁面に当接しながら、テーパ部614aを右壁部18の孔600bの部分に押圧することにより、カラー610を左壁部16の孔600a及び右壁部18の孔600bからy軸の方向に抜け出ないように抜止めして、ペダルアーム600に固定し得るものである。また、かかる構成は、凸部610a及びテーパ部614aの間隔を適宜設定することにより、左壁部16と右壁部18との間隔の広狭を問わず適用できるものである。
以上の構成のカラー610をペダルアーム600に固定するには、まず、図24に示すように、下型550及び上型560の間に、筒状の予備成形体620を収容して保持しながら、上型560を下型550に向かって荷重fで押圧する。
ここで、下型550は、第5の実施形態におけるものと同じであり、上型560も、第5の実施形態におけるものと同様であるが、y軸の負方向に突出するパンチ562eが、予備成形体620のy軸の正方向側における端部624のテーパ状の大径孔部624aに干渉しない形状を有する。
また、予備成形体620は、y軸の負方向側において大径孔部622aを有する端部622、y軸の正方向側においてy軸の正方向に向いて孔径が拡径するテーパ状の大径孔部624aを有する端部624、及び内部に貫通孔628を有する本体部626を備える。そして、予備成形体620が、下型550及び上型560の間に収容されて保持された状態では、下型550のパンチ550bを、その大径部を予備成形体620の大径孔部622aに侵入させると共に、その先端の小径部を予備成形体620の貫通孔628に侵入させながら、その大径部の端部550cと予備成形体620の大径孔部622aの内方端部626aとを離間した状態とする一方で、上型560のパンチ563eが、その大径部を予備成形体620の大径孔部624aに干渉無く侵入させると共に、その先端の小径部を予備成形体620の貫通孔628に侵入させながら、その大径部の端部562gと予備成形体620の大径孔部624aの内方端部626bとを当接した状態となっている。
そして、かかる状態で、上型560を下型550に向かって荷重fで押圧すると、上型560は、パンチ562eの大径部の端部562gで予備成形体620の大径孔部624aの内方端部626bを押圧すると共に、パンチ562eの上方端部562hで予備成形体620のy軸の正方向側の端部624を押圧するため、下型550のパンチ550bの大径部における端部550cと予備成形体620の大径孔部622aにおける内方端部626aとが離間している部分の周囲における予備成形体620の壁部の応力が増大して、図24において矢印M5で示すように、予備成形体620の壁部が拡径して、図25に示すように、下型550のパンチ550bの大径部における端部550cと予備成形体620の大径孔部622aにおける内方端部626aとを当接した状態とする一方で、予備成形体620にy軸の負方向側の凸部610aを形成する。
次に、所定時間、かかる押圧状態を維持した後、押圧状態を解いて上型560を下型550から上昇させ、上型560のパンチ562eを別のパンチ563eに交換して、図26に示すように、下型550及び上型560の間に、凸部610aが形成された予備成形体620を収容して保持しながら、再び、上型560を下型550に向かって荷重fで押圧する。かかる上型560のパンチ563eの大径部は、予備成形体620における大径孔部624aよりも、y軸の正方向に向いて径がより拡径したテーパ状のテーパ部563fを有する。
ここで、下型550のパンチ550bの大径部における端部550cと予備成形体620の大径孔部622aにおける内方端部626aとを当接した状態に維持する一方で、上型560のパンチ563eが、その大径部を予備成形体620の大径孔部624aに侵入させると共に、その先端の小径部を予備成形体620の貫通孔628に侵入させながら、その大径部のテーパ部563fの外壁面を予備成形体620の大径孔部624aの内壁面に押圧していく。
そして、かかる状態で、上型560を下型550に向かって押圧し続けると、上型560は、パンチ563eの大径部のテーパ部563fが予備成形体620の大径孔部624aの内壁面を押圧し続けるため、図26において矢印M5で示すように、予備成形体620の大径孔部624aの内壁面が拡径して、図23に示すように、y軸の負方向側の凸部610aに加えてy軸の正方向側のテーパ部614aが形成される。更に、この際、凸部510aは、対応する左壁部16の内壁面に当接する一方で、テーパ部614aは、右壁部18の孔600bの部分を押圧する押圧部として機能する。
更に、所定時間、かかる押圧状態を維持した後、押圧状態を解いて上型560を下型550から上昇させると、カラー610が形成されると共に、凸部610aは、対応する左壁部16の内壁面に当接し、かつテーパ部614aは、右壁部18の孔600bの部分を押圧することにより、カラー610が、ペダルアーム600に固定されることになる。
ここで、凸部510aが、対応する左壁部16の内壁面に当接しているため、カラー610は、y軸の負方向に抜止めされて固定されると共に、テーパ部614aが、右壁部18の孔600bの部分を押圧しているため、カラー610は、その径方向に押圧されて固定されながらy軸の正方向に抜止めされることになる。
以上、本実施形態の構成によれば、カラーが、第1の凸部及び押圧部を利用して第3の壁部及び第4の壁部に押圧さながら抜止めされて固設されることにより、第3の壁部及び第4の壁部の間の距離が広い場合であっても、より簡便な構成で溶接を用いないでカラーをペダルアームに確実に固定した構成のペダルアームを実現することができる。
なお、以上の各実施形態におけるペダルアームは、ブレーキペダルアームを例として説明したが、広く車両等の移動体におけるアーム状の操作部材に適用できることは、もちろんである。
また、第4の実施形態から第6の実施形態におけるペダルアームのカラーは、第1の実施形態のペダルアームのみならず、2の実施形態及び第3の実施形態のペダルアームに適用できることは、もちろんである。
また、第4の実施形態から第6の実施形態におけるペダルアームのカラーは、ブレーキの液圧系を作動させるプッシュロッドが連絡されるものに限らず、回動部等のカラーに適用できることは、もちろんである。また、かかるカラーは、広く車両等の移動体の筒状や箱状といった一対の対向壁部を有する中空状のアーム部材である操作部材に適用できることは、もちろんである。
また、本発明は、部材の形状、配置、個数等は前述の実施形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
以上のように、本発明のペダルアーム、ペダルアームの製造装置及びペダルアームの製造方法によれば、強度を必要充分に確保し、かつ形状の設計自由度をも高めながら、量産時に形状精度を安定的に高く維持できる簡便な構成のペダルアームを提供できるものであるため、その汎用普遍的な性格から広範に車両等の移動体の中空状のアーム部材である操作部材の分野に適用され得るものと期待される。
1、200、300、400、500、600…ペダルアーム
10、210、310…アーム本体部
12、312…後壁部
14、314…前壁部
16、216、316…左壁部
16a、316a…下方壁部
16b…上方壁部
16R、216R、316R…湾曲部
16w、216w、316w…壁面
18、218、318…右壁部
18a、318a…下方壁部
18b…上方壁部
18R、218R、318R…湾曲部
18w、218w、318w…壁面
20、320…下方端部
22…上方端部
22a…孔
26、226、326…陥壁部
26a、226a、326a…後壁部
26b、226b、326b…前壁部
26c、226c、326c…下方斜壁部
26d、226d…上方斜壁部
26t、226t、326t…底壁部
26R、226R、326R…湾曲部
28、228、328…陥壁部
28a、228a、328a…後壁部
28b、228b、328b…前壁部
28c、228c、328c…下方斜壁部
28d、228d…上方斜壁部
28t、228t、328t…底壁部
28R、228R、328R…湾曲部
30…踏部
40…回動部
50…第1の上型
50a、70a、80a、90S1、90S2、100S1、100S2…凹部
60…第1の下型
60a、92、102…凸部
70…第2の上型
80…第2の下型
80b…ガイド部
90…第3の上型
90R、92R、100R、102R…湾曲部
92a、92b、102a、102b…壁部
92c、92d、102c、102d…斜壁部
92t、102t…頂壁部
100…第3の下型
400a、400b、500a、500b、600a、600b…孔
410、510、610…カラー
412、414…フランジ
416、446、516、626…本体部
416a、510a、510b、610a…凸部
418、518、618…貫通孔
440、570、620…予備成形体
444、512、514、550c、560g、561g、562g、572、 574、612、614、622、624…端部
444a、446a、420、430…凹部
450、550…下型
460、560…上型
550a、560a…支持部
550b、560e、561e、562e、563e…パンチ
560b、560c…座部
560d…弾性部材
560h、561h、562h…上方端部
563f、614a…テーパ部
572a、574a、622a、624a…大径孔部
576、616…本体部
576a、576b、626a、626b…内方端部

Claims (11)

  1. 第1の端部及び第2の端部を有する板状部材を曲げることにより形成された筒状部材であるアーム本体部と、前記アーム本体部に設けられた踏部と、前記アーム本体部に設けられた回動部と、を備えたペダルアームであって、
    前記アーム本体部は、第1の方向で対向する第1の壁部及び第2の壁部と、前記第1の方向とは異なる第2の方向で対向する第3の壁部及び第4の壁部と、を有し、
    前記第1の壁部及び前記第2の壁部の一方は、前記板状部材の前記第1の端部と前記第2の端部とが当接する当接部を有し、前記第3の壁部及び前記第4の壁部は、各々前記アーム本体部の延在方向にわたり互いに同一の曲率で平行に湾曲する第1の湾曲部及び第2の湾曲部を対応して有し、前記第1の湾曲部及び前記第2の湾曲部には、各々内方に凸で少なくとも一部が互いに当接する第1の陥壁部及び第2の陥壁部が対応して形成されるペダルアーム。
  2. 前記第1の陥壁部は、前記第1の湾曲部を挟んで延在する平坦部を有し、前記第2の陥壁部は、前記第2の湾曲部を挟んで延在する平坦部を有する請求項1に記載のペダルアーム。
  3. 前記第1の陥壁部及び前記第2の陥壁部は、各々ビード部を有して前記ビード部で互いに当接する請求項1又は2に記載のペダルアーム。
  4. 前記第1の陥壁部及び前記第2の陥壁部は、互いに全体的に当接する請求項1又は2に記載のペダルアーム。
  5. 前記第3の壁部及び前記第4の壁部は、各々前記アーム本体部の延在方向にわたり互いに前記第1の湾曲部及び前記第2の湾曲部とは逆方向に同一の曲率で平行に湾曲する第3の湾曲部及び第4の湾曲部を対応して有し、前記第3の湾曲部及び前記第4の湾曲部には、各々内方に凸で少なくとも一部が互いに当接する第3の陥壁部及び第4の陥壁部が対応して形成される請求項1から4のいずれかに記載のペダルアーム。
  6. 更にカラーを含み、前記カラーは、前記カラーが変形されて径方向に拡径した第1の凸部を利用して前記アーム本体部に固設される請求項1から5のいずれかに記載のペダルアーム。
  7. 前記カラーは、更に一対のフランジ部を有して、前記第1の凸部及び前記一対のフランジ部を利用して前記第3の壁部及び前記第4の壁部に固設される請求項6に記載のペダルアーム。
  8. 前記カラーは、更に前記カラーが変形されて径方向に拡径した第2の凸部を有して、前記第1の凸部及び前記第2の凸部を利用して前記第3の壁部及び前記第4の壁部に固設される請求項6に記載のペダルアーム。
  9. 前記カラーは、更に前記カラーが径方向に押圧された押圧部を有して、前記第1の凸部及び前記押圧部を利用して前記第3の壁部及び前記第4の壁部に固設される請求項6に記載のペダルアーム。
  10. 第1の端部及び第2の端部を有する板状部材を曲げることにより形成された筒状部材であるアーム本体部と、前記アーム本体部に設けられた踏部と、前記アーム本体部に設けられた回動部と、を有するペダルアームの製造装置であって、
    前記筒状部材において、第1の方向で対向する第1の壁部及び第2の壁部を、前記板状
    部の前記第1の端部及び前記第2の端部の当接部が前記第1の壁部及び前記第2の壁部の一方に配されるように形成する型構造と、
    前記筒状部材において、前記第1の方向とは異なる第2の方向で対向する第3の壁部及び第4の壁部を、各々前記アーム本体部の延在方向にわたり互いに同一の曲率で平行に湾曲して少なくとも一部が互いに当接する一対の湾曲部を有するように形成する型構造と、を備えたペダルアームの製造装置。
  11. 第1の端部及び第2の端部を有する板状部材を曲げることにより筒状部材であるアーム本体部を形成する工程と、前記アーム本体部に踏部を設ける工程と、前記アーム本体部に回動部を設ける工程と、を備えたペダルアームの製造方法であって、
    前記アーム本体部を形成する工程では、前記筒状部材において、第1の方向で対向する第1の壁部及び第2の壁部を、前記板状部の前記第1の端部及び前記第2の端部の当接部が前記第1の壁部及び前記第2の壁部の一方に配されるように形成した後に、前記第1の方向とは異なる第2の方向で対向する第3の壁部及び第4の壁部を、各々前記アーム本体部の延在方向にわたり互いに同一の曲率で平行に湾曲して少なくとも一部が互いに当接する一対の湾曲部を有するように形成するペダルアームの製造方法。
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