JP2011227341A - 光学シート、照明ユニット、及び表示装置 - Google Patents

光学シート、照明ユニット、及び表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】集光機能、光源ムラの隠蔽性を兼ね備えた光学シートを提供する。
【解決手段】レンズシート20は、板状の基材21と、基材21の一方の面21aに形成され、第1の方向に配置される複数の第1レンズ22aと、基材21の他方の面21bに形成され、第2の方向に配置される複数の第2レンズ23aと、を備え、第1の方向と第2の方向とが交叉し、第1レンズ22aが射出する光の成分と第2レンズ23aが射出する光の成分とが異なる。
【選択図】図2

Description

本発明は、光学シート、並びにその光学シートを備えた照明ユニット及び表示装置に関する。
液晶表示装置(LCD)に代表されるフラットパネルディスプレイとしては、提供される情報を認識するのに必要な照明装置を内蔵しているタイプが普及している。この照明装置で消費する電力は、液晶表示装置全体で消費する電力の相当部分を占める。従って、所定の輝度を提供するのに必要な照明装置の消費電力を低減することは、液晶表示装置全体の省電力化に寄与することができる。
ところで、液晶表示装置に使用される照明装置としては、主に直下方式とエッジライト方式とが挙げられる。直下方式の照明装置は、光源を多数配置することが可能であるため、大型の(主として20インチ以上の)液晶表示装置に適用されている。
一方、エッジライト方式の照明装置は、光源の配置位置が限定されるため、大型化には向かず、主としてノート型パソコン、液晶モニター、携帯情報端末等に適用されている。
しかし、最近では、照明装置用の光源として冷陰極管に替わってLED(Light Emitting Diode、発光ダイオード)が採用され始めたことにより、低消費電力化が図れ、薄型化の容易なエッジライト方式が、20インチ以上の中型ないし大型液晶表示装置に採用され始めている。
従来、直下型方式バックライトに使用される拡散板は、光源である冷陰極管から射出される光を拡散させ、輝度ムラ(ランプイメージ)を低減させることを目的として用いられている。したがって、拡散板の上には、観察者側方向の輝度を向上させるために、また、拡散板では消しきれない光源のムラを低減させるために、単一又は複数の光学フィルムが配置される。
また、エッジライト方式の照明装置では、導光板と呼ばれる透光性の板の端面にのみ光源が配置される構造のため、その光源の設置数に限界がある。従って、液晶表示装置が大型になるにつれ、ディスプレイ全体を明るくすることは難しくなり、輝度を向上させる光学シート、輝度ムラを低減させる光学シートの役割が重要となる。
液晶表示画面の輝度を向上させる手段として、米国3M社の登録商標である輝度向上フィルム(Brightness Enhancement Film:BEF)がレンズシートとして広く使用されている(例えば引用文献1、2参照)。
図24は、BEFの配置の一例を示す断面模式図である。また、図25は、BEFの斜視図である。図24に示すように、BEF185は、部材186上に、断面三角形状の単位プリズム187が一方向に周期的に配列された光学フィルムである。この単位プリズム187は、光の波長に比較して大きいサイズ(ピッチ)とされている。
BEF185は、光源装置182からの射出光について、"軸外(off−axis)"からの光を集光し、この光を観察者(ディスプレイ装置184)に向けて“軸上(on−axis)”に方向転換(redirect)又は“リサイクル(recycle)”することができる。すなわち、BEF185は、ディスプレイの使用時(観察時)に、軸外輝度を低下させることによって軸上輝度を増大させることができる。ここで言う「軸上」とは、観察者の視野方向F'に一致する方向であり、一般的にはディスプレイ画面に対する法線方向側である。
BEF185に代表されるレンズシートを用いる際に、透明基材上に拡散フィラーが塗布され、拡散と集光の両方の機能を持つ拡散フィルム(以下、下拡散フィルムと呼ぶ)を拡散板とレンズシートとの間に配置することによって、拡散板から射出される拡散光を効率よく集光することができるとともに、拡散板だけでは消しきれない光源のムラを抑えることができる。
さらにまた、レンズシートと液晶パネルとの間に光拡散フィルムを配置した場合には、プリズムシートに起因する射出光のサイドローブを低減させることができるとともに、規則的に配列されたレンズと液晶画素との間に生じるモアレ干渉縞を防ぐことができる。
例えば、図26にBとして示すようなサイドローブがある射出光の輝度分布(BEFの光強度分布)が得られている場合に、光拡散フィルムを配置することで、図26にAとして示すようなサイドローブが低減された輝度分布(光学フィルムの光強度分布)を得ることができるようになる。
一方、エッジライト方式において使用される導光板は、端面から入射される入射光を効率良く射出面へと導く光変向面が、該射出面と対向する面に設けられることが一般的である。光変向面としては、例えば白色のドットパターンが印刷されたもの、あるいは、レンズ形状が付与されたもの等、効率よく射出面へと導くために様々なものが提案されている。
しかしながら、どのような光変向面であっても、規則的に配列された反射層や構造物で形成されるため、BEF185に代表されるレンズシートとの干渉(モアレ干渉縞)の問題や、光変向面のムラが視認されるといった問題があり、その解決手段としては、導光板とレンズシートとの間に、特許文献3に示されるような拡散フィルムを使用する方法が一般的である。
ところで、このような液晶表示装置では、軽量、低消費電力、高輝度、薄型化であることが市場ニーズとして強く要請されており、それに伴い、液晶表示装置に搭載されるバックライトユニットも、軽量、低消費電力、高輝度であることが要求されている。特に、近年、目覚しい発展をみるカラー液晶表示装置においては、液晶パネルのパネル透過率がモノクロ対応の液晶パネルに比べ格段に低く、そのため、バックライトユニットの輝度向上を図ることが、カラー液晶表示装置自体の低消費電力を得るために必須となっている。
しかしながら、上述したように従来の装置では、高輝度、低消費電力の要請に充分に応えられているとは言いがたく、ユーザからは、低価格、高輝度、高表示品位で、かつ低消費電力の液晶表示装置を実現できるバックライトユニット及びディスプレイ装置の開発が待ち望まれている。
特開平6−102506号公報 特表平10−506500号公報 特開2004−295080号公報
近年、ディスプレイ装置の更なる薄型化と高画質化が求められている。しかし、正面輝度の向上を目的として使用される反射性偏光シートは、高価であるため、液晶表示装置の生産コストを上昇させるという問題がある。また、ディスプレイ装置の表示品位を向上させるため、面輝度の上昇、また拡散板、導光板だけでは消しきれない光源のムラを抑制する必要がある。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされ、集光機能、光源ムラの隠蔽性を兼ね備えた光学シート、その光学シートを備える照明ユニット及び表示装置を提供することを目的とする。
課題を解決するために、請求項1に係る発明は、板状の基材と、前記基材の一方の面に形成され、第1の方向に配置される複数の第1レンズと、前記基材の他方の面に形成され、第2の方向に配置される複数の第2レンズと、を備え、前記第1の方向と前記第2の方向とが交叉し、前記第1レンズが射出する光の成分と前記第2レンズが射出する光の成分とが異なることを特徴とする光学シートである。
また、請求項2に係る発明は、請求項1の記載において、前記第1レンズは、プリズム又は凸シリンドリカルレンズであり、前記第2レンズは、三角プリズムであることを特徴とする光学シートである。
また、請求項3に係る発明は、請求項1又は2の記載において、前記第2レンズは、三角プリズムであり、その切子面同士でなす頂角が30°以上でかつ70°以下であることを特徴とする光学シートである。
また、請求項4に係る発明は、請求項1乃至3の何れか1項の記載において、前記他方の面に対して前記複数の第2レンズが形成される面積が30%以上でかつ100%未満であり、前記複数の第2のレンズのうちの少なくとも一部の隣り合う前記第2のレンズの間には平坦部が形成されることを特徴とする光学シートである。
また、請求項5に係る発明は、請求項1乃至3の何れか1項の記載において、前記他方の面に対して前記複数の第2レンズが形成される面積が30%以上でかつ100%未満であり、前記複数の第2のレンズのうちの少なくとも一部の隣り合う前記第2のレンズの間には、アスペクト比が0%以上でかつ50%以下の断面を有する凸シリンドリカルレンズが配置されることを特徴とする光学シートである。
また、請求項6に係る発明は、請求項1乃至5の何れか1項の記載において、前記第2レンズは、三角プリズムであり、前記第2レンズの頂点部は、隣り合う前記第2レンズのピッチに対して20%以下の領域がR形状とされることを特徴とする光学シートである。
また、請求項7に係る発明は、光を射出する照明装置と、前記照明装置からの射出光を透過する光学シートと、を備え、前記照明装置は、前記光学シートへの射出角度をθoutとしたときにcosθoutで表される前記射出角度θoutに対する光強度の分布よりも幅広の光強度の分布を有し、前記光学シートは、板状の基材と、前記基材の一方の面に形成され、第1の方向に配置される複数の第1レンズと、前記基材の他方の面に形成され、第2の方向に配置される複数の第2レンズと、を備え、前記第1の方向と前記第2の方向とが交叉し、前記第1レンズが射出する光の成分と前記第2レンズが射出する光の成分とが異なることを特徴とする照明ユニットである。
また、請求項8に係る発明は、請求項7の記載において、前記照明装置は、光源と、前記光源からの射出光が前記光学シートに向けて射出されるように導光する導光手段と、を備えることを特徴とする照明ユニットである。
また、請求項9に係る発明は、光を射出する光源装置と、前記光源装置からの射出光を透過する光学シートと、前記光学シートを透過された光が透過される偏光子と、前記偏光子を透過された光が入射され、画像を表示する画像表示素子と、を備え、前記光学シートは、板状の基材と、前記基材の一方の面に形成され、第1の方向に配置される複数の第1レンズと、前記基材の他方の面に形成され、第2の方向に配置される複数の第2レンズと、を備え、前記第1の方向と前記第2の方向とが交叉し、前記第1レンズが射出する光の成分と前記第2レンズが射出する光の成分とが異なることを特徴とする表示装置である。
また、請求項10に係る発明は、請求項9の記載において、前記光源装置は、光源と、前記光源からの射出光が前記光学シートに向けて射出されるように導光する導光手段と、を備えることを特徴とする表示装置である。
本発明によれば、集光機能、光源ムラの隠蔽性を兼ね備えた光学シート、その光学シートを備える照明ユニット及び表示装置を提供することができる。
本実施形態のディスプレイ装置の構成を示す断面図である。 レンズシートの形状を示す斜視図である。 (a)は視野角と相対輝度との関係を示す特性図であり、(b)は視野角と正規化した相対輝度との関係を示す特性図であり、(c)は視野角と積算光量との関係を示す特性図である。 (a)は比較例のレンズシートにおける視野角と相対輝度との関係を示す特性図であり、(b)は本実施形態のレンズシートにおける視野角と相対輝度との関係を示す特性図である。 頂角θ1を60°とし、入射光角度が60°のコリメート光を入射させたときの光路図を示す。 入射光角度と相対輝度との関係を示す特性図である。 光源からの射出光が、導光板で導光され光変向面で拡散されて導光板から射出され、入射光Iとしてレンズシート(光射出面に複数の凸シリンドリカルレンズのみ形成)に入射したときの、光変向面を正面から観察した説明図である。 光源からの射出光が、導光板で導光され光変向面で拡散されて導光板から射出され、入射光Iとしてレンズシート(光入射面に複数の三角プリズムのみ形成)に入射したときの、光変向面を正面から観察した説明図である。 光源からの射出光が、導光板で導光され光変向面で拡散されて導光板から射出され、入射光Iとして本実施形態のレンズシートに入射したときの、光変向面を正面から観察した説明図である。 頂角θ1と相対輝度との関係を示す特性図である。 (a)は相対輝度の垂直方向Veの視野角分布を示す特性図であり、(b)は相対輝度の水平方向Hoの視野角分布を示す特性図である。 面積率と相対輝度との関係を示す特性図である。 (a)は相対輝度の垂直方向Veの視野角分布を示す特性図であり、(b)は相対輝度の水平方向Hoの視野角分布を示す特性図である。 光源からの射出光が、導光板で導光され光変向面で拡散されて導光板から射出され、入射光Iとしてレンズシートに入射したときの、光変向面を1点の光源としたときに正面から観察した説明図である。 本実施形態の変形例であり、第2シート面に形成した複数の第2レンズの間に複数の凸シリンドリカルレンズが配置されてなる第3レンズアレイを形成したレンズシートを示す図である。 第2シート面に形成した凸シリンドリカルレンズのアスペクト比と相対輝度との関係を示す特性図である。 (a)は相対輝度の垂直方向Veの視野角分布を示す特性図であり、(b)は相対輝度の水平方向Hoの視野角分布を示す特性図である。 光源からの射出光が、導光板で導光され光変向面で拡散されて導光板から射出され、入射光Iとしてレンズシートに入射したときの、光変向面を1点の光源としたときに正面から観察した説明図である。 本実施形態の変形例であり、第2レンズの頂点部をR形状にしたレンズシートを示す図である。 R形状率と相対輝度との関係を示す特性図である。 (a)は相対輝度の垂直方向Veの視野角分布を示す特性図であり、(b)は相対輝度の水平方向Hoの視野角分布を示す特性図である。 光源からの射出光が、導光板で導光され光変向面で拡散されて導光板から射出され、入射光Iとしてレンズシートに入射したときの、光変向面を1点の光源としたときに正面から観察した説明図である。 実施例の結果を示す図である。 BEFの配置の一例を示す断面模式図である。 BEFの斜視図である。 光強度と視野方向に対する角度との関係を示す特性図である。
以下に、本発明の最良の形態について説明する。
(構成)
本実施形態は、本発明を適用したディスプレイ装置である。
図1は、本実施形態のディスプレイ装置1の構成を示す断面図である。
図1に示すように、ディスプレイ装置1は、バックライトユニット10、レンズシート20、拡散板30、及び画像表示素子40を有する。
バックライトユニット10は、ランプハウス11内に、複数の光源12及び導光板13が配置されている。
光源12は、画像表示素子40に光を供給するためのものである。例えば、光源12は、点状光源である。例えば、点状光源としてはLEDが挙げられる。例えば、LEDとしては、白色LEDやRGB−LED等が挙げられる。光源12は、導光板13の端面に配置されている。本実施形態では、図1に示すように、光源12は、導光板13の2つの端面に配置されている。しかし、これに限らず、導光板13の1つの端面だけに光源12を配置したり、導光板13の全ての端面(4つの端面)に光源12を配置したりしても良い。
導光板13は、光源12からの入射光を導光してレンズシート20側に射出する。そのため、導光板13には、該導光板13におけるレンズシート20に対向する面(射出面、観察者側Fの面)とは反対側の面に光変向面(光変向部)14が形成されている。例えば、導光板13は透明板である。光変向面14は、光源12からの入射光を導光板13の射出面13a側へと変向する面である。例えば、光変向面14は、白色拡散反射ドットを印刷して形成されている。また、マイクロレンズ形状やプリズム形状等の構造物として光変向面14を形成しても良い。
ランプハウス11は、光源12と導光板13とを収容しつつ、導光板13が、その射出面13aがレンズシート20に対向するように配置されている。導光板13の光変向面14の形成面13bと対向するランプハウス11の部位(観察者側Fとは反対側の部位)は、反射板11aになる。反射板11aは、光源12から全方向に射出された光のうち、観察者側Fとは反対側の方向に射出された光を観察者側Fに反射させるためのものである。反射板11aは、光を高効率で反射させる部材であれば良く、例えば、一般的な反射フィルム、反射板等が挙げられる。
このような構成からなるバックライトユニット10では、光源12から射出された光を導光板13の射出面13aから射出する。バックライトユニット10から射出された射出光Iは、バックライトユニット10に対向するレンズシート20に入射される。
図2は、レンズシート20の形状を示す斜視図である。
レンズシート20は、光透過性の材料により形成されている。図2に示すように、レンズシート20は、板形状の基材21の両面をなす第1及び第2シート面21a,21bのうち、画像表示素子40側の第1シート面(光射出面)21aに第1レンズアレイ22が形成され、バックライトユニット10側の第2シート面(光入射面)21bに第2レンズアレイ23が形成されている。
なお、本実施形態では、レンズシート20の形状をいう板形状には、シート形状が含められるものとする。
第1レンズアレイ22は、第1レンズ22aである凸シリンドリカルレンズ(角形平凸シリンドリカルレンズ)が複数、一定方向(第1の方向)に配列されて構成されている。第2レンズアレイ23は、第2レンズ23aである三角プリズム(三角柱形状のプリズム)が複数、一定方向(第2の方向)に配列されて構成されている。三角プリズムは、頂点の角度、すなわち2つの切子面がなす角度(頂角)がθ1とされている。これら第1レンズアレイ22及び第2レンズアレイ23は、平板形状の基材21の表裏面にそれぞれ形成されているため、互いに略平行となる位置関係になっている。そして、第1レンズアレイ22を構成する複数の第1レンズ22aの配列方向と、第2レンズアレイ23を構成する複数の第2レンズ23aの配列方向とは、略直交(交叉)する関係(略90°の関係)になっている。
ここで、第1レンズ22aを凸シリンドリカルレンズとし、第2レンズ23aを三角プリズムとしていることで、第1レンズ22aが射出する光の成分と第2レンズ23aが射出する光の成分とは異なるものとなっている。
以上のように、レンズシート20は、複数の凸シリンドリカルレンズから構成される第1レンズアレイ22と、複数の三角プリズムから構成される第2レンズアレイ23との複合形状になっている。
そして、後で詳述するが、レンズシート20は、隣り合う第2レンズ(三角プリズム)23aの間に平坦部21b1が形成されているものであったり、頂角θ1が所定の値(範囲)に設定されているものであったりする。
バックライトユニット10から射出された射出光Iは、このようなレンズシート20及び拡散板30を透過して射出され、射出光Kとして画像表示素子40に入射される。
画像表示素子40は、2枚の偏光板(例えば、偏光フィルム、偏光フィルター)41,42と、それら偏光板41,42の間に狭持された液晶パネル43とを有する。例えば、液晶パネル43は、2枚のガラス基板の間に液晶層が充填されて構成されている。
このような構成からなる画像表示素子40では、バックライトユニット10からの射出光Kは、偏光板41を介して液晶部43に入射され、液晶部43を透過し、偏光板42を介して観察者側Fに射出される。
以上のように構成されているディスプレイ装置1のバックライトユニット10等の各構成部の特性を次に説明する。
先ず、バックライトユニット10の特性を図3を用いて説明する。
図3は、クライトユニット10からの射出光Iの視野角分布を示す。図3(a)は、相対輝度の視野角分布(視野角度(射出光の角度)が−90°〜90°)を示し、図3(b)は、正規化した相対輝度の視野角分布(視野角度が0°〜90°)を示し、図3(c)は、積算光量の視野角分布(視野角度が0°〜90°)を示す。この図3(a)乃至(c)では、拡散光、光源12を構成する第1光源(光源1)、第2光源(光源2)、第3光源(光源3)のバックライトユニット10からの射出光Iの結果を示す。ここで、拡散光は、比較のために用いているものであり、視野角度(射出光Iの角度)θoutに対して余弦の形状となる視野角分布(cosθout)を有する。また、正規化した相対輝度(正規化値)は、拡散光の視野角分布で正規化して得られる値である。
図3(a)に示すように、第1光源、第2光源、第3光源のバックライトユニット10からの視野角分布は、拡散光の視野角分布よりも幅広の分布になっている。また、図3(b)に示すように、第1光源、第2光源、第3光源の相対輝度は、視野角分布全般で1よりも大きくなり、視野角度が60°付近で最も大きくなっている。また、図3(c)に示すように、光源1、光源2、光源3の積算光量は、拡散光の積算光量と比較して、視野角度が10°以上でかつ80°以下の範囲内で多くなっている。
次に、レンズシート20の特性を説明する。なお、光源として、前記図3に示す特性を有するバックライトユニット10を用いている。
先ず、図4(a)は、比較例のレンズシートの視野角分布を示す。ここで、比較例のレンズシートとして、光射出面(第1シート面相当)に複数の凸シリンドリカルレンズ(第1レンズアレイ22相当)を形成し、光入射面(第2シート面相当)を平面形状としたレンズシートを用いている。
また、図4(a)では、水平方向Hoの視野角分布及び垂直方向Veの視野角分布を示す。水平方向Hoの視野角分布は、複数の凸シリンドリカルレンズの延在方向(レンズ配列方向)の視野角分布となる。また、垂直方向Veの視野角分布は、水平方向Hoに直交する方向の視野角分布となる。また、縦軸の相対輝度は、光射出面に90度プリズム(頂角が90°の三角プリズム)を形成し、光入射面を平面形状としたレンズシートの正面輝度を1としたときの値である。
図4(a)の結果から、比較例のレンズシートでは、水平方向Hoの視野角分布が広く拡散し、その一方で、垂直方向Veの視野角分布がその水平方向Hoの視野角分布に比べて狭くなっており、垂直方向Veに集光効果を有するのがわかる。
これに対して、図4(b)は、本実施形態のレンズシート20の視野角分布を示す。すなわち、ここで用いているレンズシート20は、第1シート面(光射出面)21aに複数の凸シリンドリカルレンズから構成される第1レンズアレイ22が形成されており、第2シート面(光入射面)21bに複数の三角プリズムから構成される第2レンズアレイ23が形成されている。また、第2レンズアレイ23を構成する三角プリズムの頂角θ1を60°としている。
この図4(b)の結果から、図4(a)との比較で、本実施形態のレンズシート20では、水平方向Hoの視野角分布についても狭くなっており、水平方向Hoの集光効果が上昇しているのがわかる。このように、本実施形態のレンズシート20は、第2シート面21bに、その配列方向が第1シート面21aに形成した複数の凸シリンドリカルレンズの配列方向と直交するように複数の三角プリズムが形成されることで、集光効果、すなわち、輝度上昇効果を得ることができるようになる。
図5及び図6は、第2レンズアレイ23を構成する三角プリズムの頂角θ1と入射光Iとの関係を説明する図である。
図5は、頂角θ1を60°とし、入射光角度が60°のコリメート光を入射させたときの光路図を示す。図6は、入射光角度を0°〜90°の範囲で変化させたときの、頂角θ1が30°、60°、90°、120°又は150°とされたレンズシート20の相対輝度を示す。
図5の結果から、頂角θ1が60°の三角プリズムに光を入射させると、入射光角度が60°付近の入射光が正面方向へ立ち上げられており、集光効果が上昇するのがわかる。また、同様な特性として、図6に示すように、頂角θ1が60°の場合、入射光角度が60°の入射光の相対輝度が最大となる。
図7及び図8は、光源12からの射出光が、導光板13で導光され光変向面14で拡散されて導光板13から射出され、入射光Iとしてレンズシートに入射したときの、光変向面14を正面(観察者側F)から観察した説明図である。
図7では、光射出面(第1シート面相当)に複数の凸シリンドリカルレンズ(第1レンズアレイ22相当)を形成し、光入射面(第2シート面相当)を鏡面の平面形状とした比較用のレンズシートを用いている。図8では、光射出面(第1シート面相当)を鏡面の平面形状とし、光入射面(第2シート面相当)を複数の三角プリズム(第2レンズアレイ23相当)を形成した比較用のレンズシートを用いている。
図7に示すように、光変向面14からの拡散光(入射光I)は、レンズシート20の複数の凸シリンドリカルレンズの延在方向に拡散されるため、同図に示す擬似光源14aのように拡散された射出光Kとして観測される。また、図8に示すように、光変向面14からの拡散光(入射光I)は、複数の三角プリズムの延在方向に分離されるため、同図に示す擬似光源14bのように2点に分離された射出光Kとして観測される。
これに対して、図9は、本実施形態のレンズシート20に入射したときの、光変向面14を正面から観察した説明図である。ここで用いている本実施形態のレンズシート20は、第1シート面(光射出面)21aに複数の凸シリンドリカルレンズから構成される第1レンズアレイ22が形成されており、第2シート面(光入射面)21bに複数の三角プリズムから構成される第2レンズアレイ23が形成されている。そして、第1レンズアレイ22と第2レンズアレイとは、それらレンズ配列方向が互いに直交している。
この図9に示すように、光変向面14からの拡散光(入射光I)は、第2レンズアレイ23によりその延在方向に分離され、さらに、第1レンズアレイ22によりその延在方向に拡散されるため、同図に示す擬似光源14cのように、2点に分離され、かつ拡散された射出光Kとして観測されるようになる。
図10は、本実施形態のレンズシート20を用いた、三角プリズムの頂角θ1(30°〜90°)と相対輝度との関係を示す。同図の縦軸の相対輝度は、光入射面(第2シート面21b)を平面としたときの値が1.0となる値である。
また、図11(a)は、相対輝度の垂直方向Veの視野角分布を示し、図11(b)は、相対輝度の水平方向Hoの視野角分布を示す。ここで、水平方向Hoは、第2レンズアレイ23のレンズ配列の延在方向と一致し、垂直方向Veは、第1レンズアレイ22のレンズ配列の延在方向と一致する。
そして、図11(a)及び(b)には、本実施形態のレンズシート20を用いた結果と、比較例のレンズシートを用いた結果を示す。本実施形態のレンズシート20は、第2レンズアレイ23を構成する三角プリズムの頂角θ1が60°となっている。また、比較例のレンズシートは、光入射面(第2シート面相当)が平面形状となっている。また、この図11(a)及び(b)の結果を得る計測において、レンズシート上(光射出面上)に、頂角が90°のプリズムシートを配置している。このプリズムシートは、複数のプリズムが配列されており、その配列方向が水平方向Hoに一致している。
図10に示すように、頂角θ1が30°から40°に変化すると、相対輝度が低下する。これは、頂角θ1を40°にすると正面方向よりも斜め方向へ抜ける光量が多くなるためである。また、頂角θ1が40°から60°に変化すると相対輝度が上昇し、頂角θ1が60°から90°に変化すると相対輝度が低下する。これは、頂角θ1が60°から90°の三角プリズムでは、入射光角度が0°から20°付近の光を全反射するために、正面方向に抜ける光量が減少するためである。
図12は、本実施形態のレンズシート20の面積率と相対輝度との関係を示す。ここで用いている本実施形態のレンズシート20は、第1シート面(光射出面)21aに複数の凸シリンドリカルレンズから構成される第1レンズアレイ22が形成されており、第2シート面(光入射面)21bに複数の三角プリズム(頂角θ1=60°)から構成される第2レンズアレイ23が形成されている。そして、このようなレンズシート20において、第2レンズアレイ23の単位レンズ(三角プリズム)が占める面積率を0から100%の範囲で変化させている。
ここで、面積率は、第2シート面21bにおいて第2レンズ(三角プリズム)23aが形成されている面積の割合となる。例えば、面積率が100%とは、第2シート面21bの全面に複数の第2レンズ23aが形成されている状態をいい、面積率が100%未満とは、第2シート面21bにおいて隣り合う第2レンズ23aの間に図2に示すような平坦部21b1が形成されている状態をいう。よって、平坦部21b1の面積が大きくなるほど、面積率が低下することになる。同図の横軸は、この面積率(0〜100%)を示し、同図の横軸は、光入射面(第2シート面相当)を平面としたときの値が1.0となる相対輝度を示す。
また、図13(a)は、相対輝度の垂直方向Veの視野角分布を示し、図13(b)は、相対輝度の水平方向Hoの視野角分布を示す。ここで、水平方向Hoは、第2レンズアレイ23のレンズ配列の延在方向と一致し、垂直方向Veは、第1レンズアレイ22のレンズ配列の延在方向と一致する。
そして、図13(a)及び(b)には、本実施形態のレンズシート20を用いた結果と、比較例のレンズシートを用いた結果を示す。本実施形態のレンズシート20は、第2レンズアレイ23(三角プリズムの頂角θ1=60°)の面積率が70%となっている。また、比較例のレンズシートは、光入射面(第2シート面相当)が平面形状となっている。また、この図13(a)及び(b)の結果を得る計測において、レンズシート上(光射出面上)に、頂角が90°のプリズムシートを配置している。このプリズムシートは、複数のプリズムが配列されており、その配列方向が水平方向Hoに一致している。
図12に示すように、面積率を増加させると、相対輝度が上昇する。これは、本実施形態のレンズシート20は、光入射面に第2レンズアレイ23が形成されたことにより、光量の多い入射光角度が60°付近の入射光を正面方向に集光できるようになるためである。
また、図14は、光源12からの射出光が、導光板13で導光され光変向面14で拡散されて導光板13から射出され、入射光Iとしてレンズシートに入射したときの、光変向面14を1点の光源としたときに正面から観察した説明図である。
図14(a)及び(b)は、本実施形態のレンズシート20を用いた結果を示す。図14(c)は、比較例のレンズシートを用いた結果を示す。ここで、本実施形態のレンズシート20は、第1シート面(光射出面)21aに複数の凸シリンドリカルレンズから構成される第1レンズアレイ22が形成されており、第2シート面(光入射面)21bに複数の三角プリズム(頂角θ1=60°)から構成される第2レンズアレイ23が形成されている。そして、図14(a)で用いた本実施形態のレンズシート20は、面積率が100%になっており、図14(b)で用いた本実施形態のレンズシート20は、面積率が70%になっている。また、比較例のレンズシートとして、光射出面(第1シート面相当)に複数の凸シリンドリカルレンズ(第1レンズアレイ22相当)を形成し、光入射面(第2シート面相当)を平面形状としたレンズシートを用いている。
図14(c)の結果から、光入射面を平面とした比較例のレンズシートの場合、光変向面14からの光は、凸シリンドリカルレンズにより垂直方向に拡散されているのがわかる。また、図14(a)の結果から、光入射面に三角プリズムを形成した本実施形態のレンズシート20の場合(面積率=100%)、光変向面14からの光は、光入射面の三角プリズムにより水平方向に分離され、光射出面の凸シリンドリカルレンズにより垂直方向に拡散されているのがわかる。また、図14(b)に示すように、本実施形態のレンズシート1において面積率を70%とした場合、光変向面14からの光は、光入射面に形成された平坦部21b1では正面方向に進行し、三角プリズムでは水平方向に分離されるため、図14(b)に示す擬似光源として観察されるようになる。
これらの結果から、光入射面を平面にするよりも光入射面に三角プリズムを形成した方が、さらにはそのように形成する三角プリズムの面積率を低下させた方が、擬似光源として拡散・分離される領域が広範囲になり、隠蔽性が向上するのがわかる。
なお、本実施形態のレンズシート1における面積率は、0%以上でかつ100以下の範囲内であれば良く、より好ましくは輝度向上効果の高い、30%以上でかつ100%以下の範囲内にあることが望ましい。
また、全ての三角プリズムについてその隣り合う三角プリズムの間に平坦部を設けて所望の面積率を得ることが望ましいが、一部の三角プリズムについてその隣り合う三角プリズムの間に平坦部を設けて所望の面積率を得るようにしても良い。
(本実施形態の効果)
前述したように、本実施形態では、レンズシート20は、第1シート面21aに複数の凸シリンドリカルレンズ(第1レンズ22a)から構成される第1レンズアレイ22が形成され、第2シート面21bに複数の三角プリズム(第2レンズ23a)から構成される第2レンズアレイ23が形成され、それらレンズ配列方向が互いに直交している。
これにより、レンズシート20は、集光効果、すなわち、輝度上昇効果を得ることができる(図4参照)。すなわち、第1レンズアレイ22が集光する方向と第2レンズアレイ23が集光する方向とが直交する関係になるため、観察者側Fからディスプレイ装置1を平面視したとき、水平方向Hoの視野角分布と垂直方向Veの視野角分布とに集光効果が得られる。
また、レンズシート20は、第1レンズアレイ22と第2レンズアレイ23とが略平行となる場合、レンズ配列方向側にのみ集光効果を得ることができる。
また、レンズシート20は、隠蔽性が向上されたものとなる(図7〜図9参照)。そして、レンズシート20は、第2シート面21bに平坦部21b1を設けることで(面積率を100%未満とすることで)、擬似光源として拡散・分離される領域を広範囲にすることができ、隠蔽性を向上させることができる。
ここで、観察者側Fからみて導光板の裏面に光変向面が形成されていても、一般的に導光板が透明板であるため、観察者側Fから、その光変向面を視認できてしまう。さらに、導光板からの射出光はムラが多く、均一な拡散光の分布(例えば余弦形状の分布)とは大きく異なる。このようなことから、従来のエッジライト型のバックライトでは、光変向面を隠蔽するため、また射出光のムラを低減するために、強い拡散性を有する拡散フィルム等が導光板上に配置されている。しかしながら、このような拡散フィルムはほとんど集光性能を有していない。
これに対して、レンズシート20は、導光板13の光変向面14を隠蔽する隠蔽構造体を構成するとともに、導光板13からの射出光を拡散することで光学的なムラを低減し、正面方向へと集光することができる。
なお、平坦部21b1の形成により隠蔽効果を得るとともに、輝度向上効果を高くするのであれば、面積率は、30%以上でかつ100%未満の範囲内であることが望ましい。
さらに、レンズシート20は、第2レンズアレイ23により、導光板13(拡散板を設けている場合には拡散板)との光学密着、傷つきを抑制することができる。
すなわち、通常のレンズシートを用いる場合、対向する導光板や拡散板との光学密着、傷つきを抑制するために、その光入射面側をマット形状としたり、光入射面側にハードコート処理したりする必要がある。しかしながら、これら処理等をすると、バックライトユニットからの入射光がレンズシートの光入射面で拡散されてしまい、レンズシートによる集光効果が低下してしまうという問題が生じる。例えば、レンズシートの光入射面が単に平面である場合と比較し、相対輝度で10%程度低下する恐れがある。
これに対して、本発明のレンズシート20は、そのような処理等をすることがないため、集光効果を低下させることなく(相対輝度を低下させることなく)、第2レンズアレイ23により、導光板13(拡散板を設けている場合には拡散板)との光学密着、傷つきを抑制することができる。
なお、相対輝度が10%以上に低下すると表示品位が低下しディスプレイとして不適であるため、第2レンズアレイ23を構成する三角プリズム23aの頂角θ1は30度以上でかつ70度以下の範囲内にあることが望ましい(図8参照)。
また、本実施形態では、反射板11aにより、光源12から全方向に射出された光のうち、観察者側Fとは反対側の方向に射出された光を観察者側Fに反射させることができる。その結果、観察者側Fへの射出光の光量は、ほぼ光源12から全方向に射出された光の光量と同量となる。このように反射板11aを用いることによって、光の利用効率を高めることができる。
(本実施形態の変形例等)
本実施形態の変形例では、図15に示すように、第2シート面21bに形成した複数の第2レンズ(三角プリズム)23aの間に複数の凸シリンドリカルレンズ(第3レンズ)24aが配置されてなる第3レンズアレイ24を形成しても良い。この場合、第2シート面21bにおいて、第2レンズアレイ23を構成する複数の三角プリズム23aと第3レンズアレイ24を構成する複数の凸シリンドリカルレンズ24aとが交互に出現する、すなわちそれらが平行に形成されるようになる。また、第2シート面21bに形成する凸シリンドリカルレンズの断面を球形状(略半円形状)又は非球形状(表面形状が球面形状又は非球面形状)とし、そのアスペクト比(幅と高さの比)を0%以上でかつ50%以下の範囲内で変化させることもできる。
図16は、その実施形態の変形例のレンズシート20の相対輝度を示す。同図の横軸は、アスペクト比(0〜50%)を示し、同図の横軸は、光入射面(第2シート面21b)を平面としたときの値が1.0となる相対輝度を示す。
また、図17(a)は、相対輝度の垂直方向Veの視野角分布を示し、図17(b)は、相対輝度の水平方向Hoの視野角分布を示す。ここで、水平方向Hoは、第2レンズアレイ23のレンズ配列の延在方向と一致し、垂直方向Veは、第1レンズアレイ22のレンズ配列の延在方向と一致する。
そして、図17(a)及び(b)には、本実施形態のレンズシート20を用いた結果と、本実施形態の変形例となるレンズシート20を用いた結果を示す。本実施形態のレンズシート20(アスペクト比が0%のもの)は、三角プリズムの頂角θ1が60°、面積率が70%とされ、第2シート面21bに平坦部を有する(凸シリンドリカルレンズが形成されてない)。また、本実施形態の変形例のレンズシート20は、三角プリズムの頂角θ1が60°、面積率が70%とされ、第2シート面21bに凸シリンドリカルレンズが形成されている。そして、本実施形態の変形例のレンズシート20では、その凸シリンドリカルレンズが、アスペクト比が10%の断面であり、その断面形状が球形状になっている。また、この図17(a)及び(b)の結果を得る計測において、レンズシート上(光射出面上)に、頂角が90°のプリズムシートを配置している。このプリズムシートは、複数のプリズムが配列されており、その配列方向が水平方向Hoに一致している。
図16に示すように、第2シート面21bに形成した凸シリンドリカルレンズのアスペクト比が増加すると、相対輝度が減少し、アスペクト比が50%付近でその減少割合が一定になる。
また、図18は、光源12からの射出光が、導光板13で導光され光変向面14で拡散されて導光板13から射出され、入射光Iとしてレンズシートに入射したときの、光変向面14を1点の光源としたときに正面から観察した説明図である。
図18(a)及び(b)には、本実施形態のレンズシート20を用いた結果と、本実施形態の変形例となるレンズシート20を用いた結果を示す。本実施形態のレンズシート20は、三角プリズムの頂角θ1が60°、面積率が70%とされ、第2シート面21bに平坦部を有する(凸シリンドリカルレンズが形成されてない)。また、本実施形態の変形例のレンズシート20は、三角プリズムの頂角θ1が60°、面積率が70%とされ、第2シート面21bに凸シリンドリカルレンズ(アスペクト比が10%の断面のもの)が形成されている。
図18(a)では、平端部で正面方向に光が透過された結果となるが、図18(b)に示すように、第2シート面21bに凸シリンドリカルレンズを形成することで、平端部で正面方向に透過されていた光が拡散されるため、隠蔽性が向上する。
なお、光入射面に形成した凸シリンドリカルレンズのアスペクト比は、輝度の低下率が一定となり、かつ隠蔽性が向上する、0%以上でかつ50%以下の範囲にあることが望ましい。
また、全ての三角プリズムについてその隣り合う三角プリズムの間に凸シリンドリカルレンズを設けることが望ましいが、一部の三角プリズムについてその隣り合う三角プリズムの間に凸シリンドリカルレンズを設けるようにしても良い。
また、本実施形態の変形例では、図19に示すように、第2レンズ23aの頂点部をR形状にしても良い。
図20は、その実施形態の変形例のレンズシート20のR形状率と相対輝度との関係を示す。同図の横軸は、そのR形状率(R形状割合、0〜20%)を示し、同図の横軸は、光入射面(第2シート面21b)を平面としたときの値が1.0となる相対輝度を示す。ここでいうR形状率は、図19に示すように、隣り合う三角プリズム23aのレンズピッチPに対して三角プリズム23aの頂点部のR形状部分(図19に示すRの範囲)が占める割合になる。また、実施形態の変形例のレンズシート20として、頂角θ1が60°、面積率が70%となる三角プリズム23aが第2シート面21bに形成され、その三角プリズムの頂点部がR形状とされているものを用いている。
また、図21(a)は、相対輝度の垂直方向Veの視野角分布を示し、図21(b)は、相対輝度の水平方向Hoの視野角分布を示す。ここで、水平方向Hoは、第2レンズアレイ23のレンズ配列の延在方向と一致し、垂直方向Veは、第1レンズアレイ22のレンズ配列の延在方向と一致する。
また、図22は、光源12からの射出光が、導光板13で導光され光変向面14で拡散されて導光板13から射出され、入射光Iとしてレンズシートに入射したときの、光変向面14を1点の光源としたときに正面から観察した説明図である。
ここで、図21(a)及び(b)には、本実施形態のレンズシート20を用いた結果と、本実施形態の変形例となるレンズシート20を用いた結果を示す。本実施形態のレンズシート20(R形状率が0%のもの)は、三角プリズムの頂角θ1が60°、面積率が70%とされ、三角プリズムの頂点が鋭角になっている(R形状になっていない)。また、本実施形態の変形例のレンズシート20(R形状率が20%のもの)は、三角プリズムの頂角θ1が60°、面積率が70%とされ、三角プリズムの頂点部にR形状率が20%となるR形状が形成されている。また、図22(a)は、前者の本実施形態のレンズシート20を用いた結果を示し、図22(b)は、後者の本実施形態の変形例のレンズシート20を用いた結果を示す。
図22(a)及び(b)の結果から、三角プリズムの頂点部をR形状とすることで、隠蔽性が向上するのがわかる。また、三角プリズムの頂点部をR形状とすることで、隠蔽性が向上することに加えて、耐擦性を向上させることができる。
なお、R形状率を増加させるにしたがい輝度が減少するため、R形状率は、輝度の低下率が10%となる、0%以上でかつ15%以下の範囲内にあることが望ましい。
また、本実施形態の変形例では、第1レンズ22aを凸シリンドリカルレンズとし、第2レンズ23aを三角プリズムとすることに限らず、第1レンズ22a及び第2レンズ23aのレンズ形状を任意の形状にして良い。例えば、第1レンズ22aを三角プリズムにより構成しても良い。凸レンチキュラー(例えば凸シリンドリカルレンズのレンズアレイ)は、一方向にのみ形成された場合、視野範囲の広いディスプレイ装置1を得ることができる。しかし、その一方で、観察者側Fへの集光効果が弱いため、高輝度は得難い。これに対して、第1レンズ22aを三角プリズムにした場合、高輝度なディスプレイ装置1を得ることができる。
また、本実施形態では、導光板13は、透明樹脂等の透明板に光拡散領域が分散されて形成されている。ここで、透明樹脂としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂などを用いることができ、例えば、ポリカーボネート樹脂、アクリル系樹脂、フッ素系アクリル樹脂、シリコーン系アクリル樹脂、エポキシアクリレート樹脂、ポリスチレン樹脂、シクロオレフィンポリマー、メチルスチレン樹脂、フルオレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン、アクリルニトリルスチレン共重合体、及びアクリロニトリルポリスチレン共重合体などを用いることができる。
また、光拡散領域は、光拡散粒子からなることが好ましい。好適な拡散性能を容易に得ることができるためである。光拡散粒子としては、無機酸化物又は樹脂からなる透明粒子を用いることができる。無機酸化物からなる透明粒子としては、例えば、シリカ、アルミナなどを用いることができる。また、樹脂からなる透明粒子としては、アクリル粒子、スチレン粒子、スチレンアクリル粒子及びその架橋体、メラミン・ホルマリン縮合物の粒子、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(ペルフルオロアルコキシ樹脂)、FEP(テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体)、PVDF(ポリフルオロビニリデン)、及びETFE(エチレン・テトラフルオロエチレン共重合体)等のフッ素ポリマー粒子、シリコーン樹脂粒子などを用いることができる。また、前述の透明粒子から2種類以上の透明粒子を組み合わせて使用しても良い。さらにまた、透明粒子の大きさ、形状は、特に規定されない。
また、光拡散領域として光拡散粒子を用いた場合には、その厚さが0.1mm以上でかつ5mm以下であることが好ましい。厚みが0.1mm以上でかつ5mm以下である場合には、最適な拡散性能と輝度を得ることができる。逆に、0.1mm未満の場合には、拡散性能が足りず、5mmを超える場合には、樹脂量が多いため吸収による輝度低下が生じる。
また、透明樹脂として熱可塑性樹脂を用いた場合には、光拡散領域として気泡を用いても良い。熱可塑性樹脂の内部に形成された気泡の内部表面が光の乱反射を生じさせ、光拡散粒子を分散させた場合と同等以上の光拡散機能を発現させることができる。そのため、その膜厚をより薄くすることが可能となる。このような光拡散領域として、白色PETや白色PPなどを用いて形成することが挙げることができる。白色PETは、PETと相溶性のない樹脂や酸化チタン(TiO2)、硫酸化バリウム(BaSO4)、炭酸カルシウムのようなフィラーをPETに分散させた後、該PETを2軸延伸法で延伸することにより、該フィラーの周りに気泡を発生させて形成する。
また、熱可塑性樹脂からなる光拡散領域は、少なくとも1軸方向に延伸されてなれば良い。少なくとも1軸方向に延伸させれば、フィラーの周りに気泡を発生させることができるためである。
熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン−2、6−ナフレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、シクロヘキサンジメタノール共重合ポリエステル樹脂、イソフタル酸共重合ポリエステル樹脂、スポログリコール共重合ポリエステル樹脂、フルオレン共重合ポリエステル樹脂等のポリエステル系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、脂環式オレフィン共重合樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリアミド、ポリエーテル、ポリエステルアミド、ポリエーテルエステル、ポリ塩化ビニル、シクロオレフィンポリマー、及びこれらを成分とする共重合体、またこれら樹脂の混合物などを用いることができ、特に制限されることはない。
また、光拡散領域として気泡を用いた場合には、その厚さが25μm以上でかつ500μm以下であることが好ましい。厚さが25μm未満の場合には、シートのこしが不足し、製造工程やディスプレイ内でしわを発生しやすくなるので好ましくない。また、厚さが500μmを超える場合には、光学性能についてはとくに問題ないが、剛性が増すためロール状に加工しにくい、スリットが容易にできないなど、従来の拡散板と比較して得られる薄さの利点が少なくなるので好ましくない。
レンズシート20の厚みに関しては光学特性への影響よりはむしろ製造プロセス或は要求されるレンズシート20の物理特性等により決められる。例えば、UV成形により第1レンズアレイ22及び第2レンズアレイ23を形成した場合、その支持基材フィルムの基材厚さTは、50um以下だとシワが出てしまうので、50μm<Tである必要がある。さらにまた、使用するバックライトユニットやディスプレイ装置のサイズによりその基材厚みは変化する。例えば、対角37インチサイズ以上のディスプレイ装置では基材厚さTは0.05mmから3mmが望ましい。
また、一般にディスプレイも周期的な画素構造をもつものが多く、そのため、それぞれの周期構造同士のモアレ、3つ以上の周期構造で発生する2次モアレなどの高次のモアレが生じ見た目を損なう欠点が生じる。そこで、レンズシート20のレンチキュラー方向を、画像表示素子40の周期構造の方向から30°以下の範囲でずれていても良い。これにより、画像表示素子40の周期的な画素構造の横或は縦の構造との間で生じるモアレを防止することができる。
前述のモアレを防ぐ方法として、第1レンズアレイ22を蛇行させる方法がある。また、モアレを防ぐ別の方法として、第1レンズアレイ22のレンズピッチをランダムとする方法もある。この場合、レンズの高さとピッチを変えてランダムとする方法とレンズの高さを変えずにピッチのみをランダムとする方法、そして前記プリズムレンズのシフト量Δをランダムとする方法があるが、外観上におけるムラの観点からレンズの高さを変えないランダムにする方法が望ましく、またその場合のランダム率(標準ピッチに対するピッチの増減率)は20%以下が望ましく、更に望ましくは10%以下が望ましい。
上述のようなレンズシート20は、透光性基材21上にUVや放射線硬化樹脂を用いて成形されるか、またはPET(ポリエチレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネート)、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、COP(シクロオレフィンポリマー)、PAN(ポリアクリロニトリル共重合体)、AS(アクリロニトリルスチレン共重合体)等を用いて、当該技術分野では良く知られている押し出し成形法、射出成型法、あるいは熱プレス成型法によって形成する。このようにして作製されたレンズシート20の突起部29の表面には、例えば白色顔料からなる光反射層を付与してもよい。ここで白色顔料としては、酸化チタンや酸化アルミニウム、硫酸バリウム等が挙げられ、印刷法などによって形成する。
また、本実施形態の変形例では、ディスプレイ装置1に、拡散フィルム、プリズムシート、偏光分離反射シート等を配置しても良い。そうすることにより、画像品位をより向上させることができる。
また、ディスプレイ装置1は、先に記載の光学シートにより集光・拡散特性を向上させた光Kを利用する構成なので、観察者側Fの輝度を向上させ、光強度の視角方向の分布を滑らかにするとともに、ランプイメージを低減した画像を画像表示素子40に表示することができる。
また、ディスプレイ装置1は、画素単位での透過/遮光に応じて表示画像を規定する画像表示素子40で、バックライトユニット10により集光・拡散特性を向上させた光Kを利用する構成なので、観察者側Fの輝度を向上させ、光強度の視角方向の分布を滑らかにするとともに、ランプイメージを低減した画像を得ることができる。
また、ディスプレイ装置1は、画像表示素子40が液晶表示素子であり、バックライトユニット10により集光・拡散特性を向上させた光Kを利用する構成なので、観察者側Fの輝度を向上させ、光強度の視角方向の分布を滑らかにするとともに、ランプイメージを低減した画像を得ることができる。
ここまで、レンズシート20を液晶装置に用いた場合について説明してきたがこれに限らず、背面投射型スクリーン、太陽電池、有機又は無機EL、照明装置など、光路制御を行うものであれば、いずれのものにも使用することができる。
(実施例)
以下、実施例を説明する。本発明はこの実施例に限定されるものではない。
(比較例1)
比較例1のレンズシートとして、ポリカーボネートを用いて基材21の厚みを250umとし、ピッチ100μmの凸シリンドリカルレンズを基材21の光射出面(第1シート面相当)に有するレンズシートを押出成形法により作製した。
(実施例1)
本実施形態を適用したレンズシート20を、ポリカーボネートを用いて、基材21の厚みを250umとして作製した。このレンズシート20には、第1シート面21aに、レンズピッチが100μmの凸シリンドリカルレンズからなる第1レンズアレイ22が形成され、第2シート面(光入射面)21bに、頂角θ1が60°、面積率が100%の三角プリズムからなる第2レンズアレイ23が形成されている。
(実施例2)
本実施形態を適用したレンズシート20を、ポリカーボネートを用いて、基材21の厚みを250umとして作製した。このレンズシート20には、第1シート面21aに、レンズピッチが100μmの凸シリンドリカルレンズからなる第1レンズアレイ22が形成され、第2シート面(光入射面)21bに、頂角θ1が60°、面積率が70%の三角プリズムからなる第2レンズアレイ23が形成されている。
(実施例3)
本実施形態を適用したレンズシート20を、ポリカーボネートを用いて、基材21の厚みを250umとして作製した。このレンズシート20には、第1シート面21aに、レンズピッチが100μmの凸シリンドリカルレンズからなる第1レンズアレイ22が形成され、第2シート面(光入射面)21bに、頂角θ1が60°、面積率が70%の三角プリズムからなる第2レンズアレイ23が形成されている。さらに、第2シート面(光入射面)21bに、アスペクト比が10%の断面で、その断面形状が球形状(例えば半球形状)の凸シリンドリカルレンズが、第2レンズアレイ23と平行に配列されて形成されている。
(実施例4)
本実施形態を適用したレンズシート20を、ポリカーボネートを用いて、基材21の厚みを250umとして作製した。このレンズシート20には、第1シート面21aに、レンズピッチが100μmの凸シリンドリカルレンズからなる第1レンズアレイ22が形成され、第2シート面(光入射面)21bに、頂角θ1が60°、面積率が70%の三角プリズムからなる第2レンズアレイ23が形成されている。さらに、三角プリズムの頂点部を、R形状率が20%のR形状にしている。
(測定方法)
前記実施例1〜4の各レンズシート20と比較例1のレンズシートとを、それぞれ本実施形態と同様のディスプレイ装置1内に配置し、その配光分布を測定した。これにより、ディスプレイ装置の構成では、反射板11a上に光源12としてLEDを配置し、観察者側Fに向けて導光板13、レンズシート20、プリズムシートの順番で配置した。また、光源12として、バックライトユニット10からの射出光の視野角分布が図3に示した第1光源(光源1)に示す分布となるものを使用した。
(測定結果)
図23は、実施例1〜4及び比較例1の配光分布測定の結果を示す。
図23によれば、実施例1〜4のレンズシート20を用いたディスプレイ装置1では、第2シート面21b側の構成となる、三角プリズムの面積率、凸シリンドリカルレンズのアスペクト比、三角プリズムの頂点部のR形状を変化させることにより、光入射面が平端部になっている場合と比較し、相対輝度が上昇し、Ve半値角、Ho半値角が制御可能となる。
また、第2シート面21bに第2レンズアレイ23を形成することで、第2シート面21bが平面であるときと比較し、バックライトユニット10からの入射光Iの隠蔽性コントラスト比を低減させることが可能となる。ここで、隠蔽性コントラスト比は、断面輝度の最大値と最小値の差を平均輝度で割った値である。
1 ディスプレイ装置、10 バックライトユニット、12 光源、13 導光板、14 光変向面、20 レンズシート、21 基材、21a 第1シート面(光射出面)、21b 第2シート面(光入射面)、21b1 平坦部、22 第1レンズアレイ、22a 第1レンズ、23 第2レンズアレイ、23a 第2レンズ、F 観察者側、Ho 画像表示装置水平方向、I バックライトユニットからの射出光、K 拡散板からの射出光、Ve 画像表示装置垂直方向、θ1 頂角

Claims (10)

  1. 板状の基材と、
    前記基材の一方の面に形成され、第1の方向に配置される複数の第1レンズと、
    前記基材の他方の面に形成され、第2の方向に配置される複数の第2レンズと、を備え、
    前記第1の方向と前記第2の方向とが交叉し、
    前記第1レンズが射出する光の成分と前記第2レンズが射出する光の成分とが異なることを特徴とする光学シート。
  2. 前記第1レンズは、プリズム又は凸シリンドリカルレンズであり、前記第2レンズは、三角プリズムであることを特徴とする請求項1に記載の光学シート。
  3. 前記第2レンズは、三角プリズムであり、その切子面同士でなす頂角が30°以上でかつ70°以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学シート。
  4. 前記他方の面に対して前記複数の第2レンズが形成される面積が30%以上でかつ100%未満であり、前記複数の第2のレンズのうちの少なくとも一部の隣り合う前記第2のレンズの間には平坦部が形成されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の光学シート。
  5. 前記他方の面に対して前記複数の第2レンズが形成される面積が30%以上でかつ100%未満であり、前記複数の第2のレンズのうちの少なくとも一部の隣り合う前記第2のレンズの間には、アスペクト比が0%以上でかつ50%以下の断面を有する凸シリンドリカルレンズが配置されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の光学シート。
  6. 前記第2レンズは、三角プリズムであり、
    前記第2レンズの頂点部は、隣り合う前記第2レンズのピッチに対して20%以下の領域がR形状とされることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の光学シート。
  7. 光を射出する照明装置と、前記照明装置からの射出光を透過する光学シートと、を備え、
    前記照明装置は、前記光学シートへの射出角度をθoutとしたときにcosθoutで表される前記射出角度θoutに対する光強度の分布よりも幅広の光強度の分布を有し、
    前記光学シートは、板状の基材と、前記基材の一方の面に形成され、第1の方向に配置される複数の第1レンズと、前記基材の他方の面に形成され、第2の方向に配置される複数の第2レンズと、を備え、前記第1の方向と前記第2の方向とが交叉し、前記第1レンズが射出する光の成分と前記第2レンズが射出する光の成分とが異なることを特徴とする照明ユニット。
  8. 前記照明装置は、光源と、前記光源からの射出光が前記光学シートに向けて射出されるように導光する導光手段と、を備えることを特徴とする請求項7に記載の照明ユニット。
  9. 光を射出する光源装置と、
    前記光源装置からの射出光を透過する光学シートと、
    前記光学シートを透過された光が透過される偏光子と、
    前記偏光子を透過された光が入射され、画像を表示する画像表示素子と、を備え、
    前記光学シートは、板状の基材と、前記基材の一方の面に形成され、第1の方向に配置される複数の第1レンズと、前記基材の他方の面に形成され、第2の方向に配置される複数の第2レンズと、を備え、前記第1の方向と前記第2の方向とが交叉し、前記第1レンズが射出する光の成分と前記第2レンズが射出する光の成分とが異なることを特徴とする表示装置。
  10. 前記光源装置は、光源と、前記光源からの射出光が前記光学シートに向けて射出されるように導光する導光手段と、を備えることを特徴とする請求項9に記載の表示装置。
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