JP2011227231A - 光学シート、光学シート組合せ体、バックライトユニット及びディスプレイ装置 - Google Patents

光学シート、光学シート組合せ体、バックライトユニット及びディスプレイ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ディスプレイ用バックライトユニットにおける照明光路制御に使用され、液晶パネル側最表面に使用される光学シートにおいて、高い隠蔽性能と正面輝度を両立できる光学部材を提供する。
【解決手段】光学シート1は、ディスプレイ用バックライトにおける照明光路制御に使用される。光学シート1は、透明基材11の上面である光出射面に、断面が三角形状の単位プリズムによる凸レンズ10が一方向に一定のピッチで配列されたライン状の構造体を配列したフィルムである。一方向に延在する凸レンズ10の稜線は連続的に曲率の変化する曲線状である。
【選択図】図1

Description

本発明は、照明光路制御に用いられる凹凸形状光学シート、複数の光学シートを積層させて組み合わせた光学シート組合せ体、これら光学シートまたは光学シート組合せ体を用いたバックライトユニットおよびディスプレイ装置に関するものであって、とくに、フラットパネルディスプレイに代表される画像表示装置における照明光路制御に使用される光学シート、複数の光学シートを積層させて組み合わせた光学シート組合せ体、バックライトユニット及びディスプレイ装置に関するものである。
近年、TFT(Thin Film Transistor)型液晶パネルやSTN(Super Twisted Nematic)型液晶パネルを使用した液晶ディスプレイ装置は、主としてOA分野のカラーノートPC(パーソナルコンピュータ)を中心に商品化されている。このような液晶ディスプレイ装置においては、液晶パネルの背面側(観察者側とは反対側)に光源を配置し、この光源からの光で液晶パネルを照明する方式、いわゆる、バックライト方式が採用されている。
この種のバックライト方式に採用されているバックライトユニットとしては、大別して冷陰極管(CCFT:Cold Cathode Fluorescent Tube)等の光源ランプを、光透過性に優れたアクリル樹脂等からなる平板状の導光板内で多重反射させる「導光板ライトガイド方式」(いわゆる、「エッジライト方式」)と、導光板を用いずに冷陰極管(CCFT)等の光源ランプからの光で直接照明する「直下型方式」とがある。
導光板ライトガイド方式のバックライトユニットが搭載された液晶ディスプレイ表示装置としては、例えば、図6に示すものが一般に知られている。
図6に示す液晶ディスプレイ装置50は、表裏両面を偏光板51、52で挟んでなる液晶パネル53が上部に位置して配設され、液晶パネル53の下面側に略長方形板状のPMMA(ポリメチルメタクリレート)やアクリル等の透明な基材からなる導光板54が設置されており、この導光板54の上面(光射出面54a側)に拡散フィルム55(拡散層)が設けられている。さらに、導光板54の下面には、導光板54に導入された光を効率よく液晶パネル53に向け均一となるように散乱して反射させるための散乱反射パターン部(図示省略)が印刷などによって設けられるとともに、前記散乱反射パターン部の下方に反射フィルム56(反射層)が設けられている。
また、導光板54には、その側端部に光源ランプ57が設けられており、さらに光源ランプ57の光を効率よく導光板54中に入射させるべく、光源ランプ57の背面側を覆うようにして高反射率の反射板58が設けられている。前記散乱反射パターン部は、白色である二酸化チタン(TiO2)粉末を透明な接着剤等の溶液に混合した混合物を、所定パターン、例えばドットパターンにて印刷し乾燥、形成したものであり、導光板54内に入射した光に指向性を付与し、光射出面54a側へと導くようになっている。これは、高輝度化を図るための工夫である。
しかし、図6に例示した装置では、視野角の制御が拡散フィルム55の拡散性のみに委ねられており、その制御が難しいという問題があった。例えば、正面方向から見た場合は液晶ディスプレイの表示画面は明るいが、横方向から見た場合には表示画面が暗くなる場合があり、また液晶表示画面の中心部は明るく、周辺部が暗くなる欠点もあった。このように、光の利用効率が悪いという問題があった。
一方、直下型方式は、導光板の利用が困難な大型の液晶TVなどの表示装置が用いられている。
直下型方式の液晶ディスプレイ装置としては、図7に例示する装置が一般的に知られている。
図7に示す液晶ディスプレイ装置60は、表裏両面を偏光板61、62に挟んでなる液晶パネル63が上部に位置して配設され、液晶パネル63の下面側に蛍光管等からなる光源64が配置される。さらに、光源64の上面側に拡散フィルム65のような光学シートが設けられている。また、光源64の背面には、光源64から液晶パネル63と反対の方向に向かう光を液晶パネル63側へ反射させる反射板66が配置されている。これによって、光源64から射出される光は拡散フィルム65で拡散され、この拡散光を高効率で液晶パネル63の有効表示エリアに集光させるものである。
しかし、図7に示した液晶ディスプレイ装置60では、視野角の制御が拡散フィルム65の拡散性のみに委ねられているため、その制御は難しいという問題があった。例えば、液晶表示画面を正面方向から見た場合はその表示画面は明るいが、液晶表示画面を横方向から見た場合にはその表示画面が暗くなる場合があり、また液晶表示画面の中心部は明るく、周辺部が暗くなる欠点もあった。このように、光の利用効率が悪いという問題があった。
そこで、上述の問題を解決する一つの方法として、図8に示す液晶ディスプレイ装置70では、米国3M社の登録商標である輝度強調フィルム(Brightness Enhancement Film:BEF)71をバックライト用照明光源74の上方に位置して配置され、さらに、BEF71の上方である光出射面側に図示しない光拡散フィルムを配置する方法が採用されている。BEF71は、透明基材72の上面である光出射面に、断面が三角形状の単位プリズム73が一方向に一定のピッチで配列されたフィルムである。この単位プリズム73は光の波長に比較して大きいサイズ(ピッチ)である。BEFは、“軸外(off−axis)”からの光を集光し、この光を視聴者に向けて“軸上(on−axis)”に方向転換(redirect)または“リサイクル(recycle)”する。
BEF71は、ディスプレイ装置の使用時(観察時)に、軸外輝度を低下させることによって軸上輝度を増大させ、ディスプレイ装置の表示品位を向上させる。ここで言う「軸上」とは、視聴者の視覚方向に一致する方向であり、一般的にはディスプレイ画面に対する法線方向である。また、BEF71は、通常、単位プリズムの反復的アレイ構造が1方向のみの配列からなり、その配列方向での方向転換またはリサイクルのみが可能となる。そのため、水平方向及び垂直方向の両方向での表示光の輝度制御を行なうためには、単位プリズム群の配列方向が互いに略直交するように、2枚のBEFシートを重ねて組み合わせて用いる必要がある。
そこで、最近では、光利用効率をアップして高輝度化を図るために、図9に示すように、拡散フィルム55と液晶パネル53との間に、光集光機能を備えたプリズムフィルム(プリズム層)59(591、592)を設けることが提案されている。このプリズムフィルム591、592は導光板54の光射出面54aから射出され、拡散フィルム55で拡散された光を高効率で液晶パネル53の有効表示エリアに集光させるものである。このようなBEFを採用することにより、ディスプレイ設計者が電力消費を低減しながら所望の軸上輝度を達成することができるようになった。このようなBEFに代表されるプリズムの反復的アレイ構造を有する輝度制御部材をディスプレイ装置に採用した技術は、例えば特許文献1乃至3などにおいて従来から知られている。
特公平1−37801号公報 特開平6−102506号公報 特表平10−506500号公報
しかしながら、上述した従来の液晶ディスプレイ装置では、BEF71に代表されるプリズムシートや一般的なレンチキュラーシートを用いると、輝度は高いが隠蔽性能が低いという問題があった。
ここでいう「隠蔽性能が低い」とは、光源からの光が観測者に届く際に、光の明暗が透けて見えることで、その明暗がムラとして視認されてしまうことを指す。
この問題を改善するためには、拡散シートなどの複数の光学シートを重ねる方法もあるが、部材数が増えるためコストアップに繋がり、最適な部材を重ねないと輝度の低下を引き起こしてしまうことは勿論、部材の積層による光のロスが避けられず、完全な解決策には至っていない。
本発明は上記のような実情を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、単体で従来の物より高い隠蔽性能を有する光学シートまたはこれを複数積層させて組み合わせた光学シート組合せ体、並びにそれらのいずれかを用いたバックライトユニット及びディスプレイ装置を提供することにある。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、光の入射面側または出射面側の少なくともいずれか一方の表面に、一方向に延在する凸レンズが平行に並べられたライン状の構造体を配列してなり、該凸レンズの稜線が、連続的に曲率の変化する曲線状であることを特徴とする光学シートである。
その形状例を、図1〜3に示す。図1では光学シートを符号1、凸レンズを符号10でそれぞれ示している。図2では光学シートを符号2、凸レンズを符号20でそれぞれ示している。図3では光学シートを符号3、凸レンズを符号30でそれぞれ示している。
図1〜3において、凸レンズ10,20,30の延在する方向をx軸、光学シート1,2,3の厚み方向をy軸、該x軸及びy軸に対する法線方向をz軸と示す。また、図中のPはy−z平面に平行な面である。
(a)は各光学シート1,2,3の斜視図であり、(b)は平面Pにおける各光学シート1,2,3の断面図である。
また、請求項2に記載の発明は、前記凸レンズの稜線が、規則的な凹凸構造を有することを特徴とする、請求項1に記載の光学シートである。
また、請求項3に記載の発明は、前記凸レンズの稜線がY=a・sinbX(Y:凸レンズの厚み方向の座標、X:凸レンズの稜線方向の座標、a及びb:係数)で表される正弦曲線あることを特徴とする、請求項1及び2に記載の光学シートである。
ただし、a=0はないものとする。
その形状例を、図1に示す。
また、請求項4に記載の発明は、前記凸レンズの稜線がY=a・sin(1/a)Xで表される正弦曲線であり、半周期ごと、もしくは一周期ごとのaの絶対値が等差数列に従って増加、または減少することを特徴とする、請求項1及び2に記載の光学シートである。
ただし、a=0はないものとする。
また、請求項5に記載の発明は、前記凸レンズの稜線がY=a・sin(1/a)Xで表される正弦曲線であり、半周期ごと、もしくは一周期ごとのaの絶対値が等比数列に従って増加、または減少することを特徴とする、請求項1及び2に記載の光学シートである。
ただし、a=0はないものとする。
また、請求項6に記載の発明は、前記凸レンズの稜線が、非周期的な凹凸構造を有することを特徴とする、請求項1に記載の光学シートである。
また、請求項7に記載の発明は、前記凸レンズの稜線がY=a・sin(1/a)Xで表される正弦曲線であり、半周期ごと、もしくは一周期ごとのaの絶対値が不規則に増加、または減少することを特徴とする、請求項1及び6に記載の光学シートである。
ただし、a=0はないものとする。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7に記載の光学シートを一枚以上含む、複数の光学シートを積層させて組み合わせた光学シート組合せ体である。
また、請求項9に記載の発明は、請求項1乃至7のいずれかに記載の光学シート、もしくは請求項8に記載の光学シート組合せ体の背面に、少なくとも光源を配置して構成されることを特徴とする、ディスプレイ装置用のバックライトユニットである。
また、請求項10に記載の発明は、請求項9に記載のバックライトユニットと、該バックライトユニットを背面に備え、画素単位での透過/遮光に応じて表示画像を規定する画像表示素子を備えることを特徴とするディスプレイ装置である。
図5に示した通常の三角プリズムのように、プリズムの稜線がx軸に沿って直線状であるシートを用いると、集光や拡散はz軸方向に対して効率的に行われ、y軸方向には殆ど行われない。これが隠蔽性能を低下させる一因となっていた。
そこで本発明では、プリズム(凸レンズ)の稜線を曲線状にすることにより、z軸方向のみならず、y軸方向にも集光及び拡散を起こし、隠蔽性能を向上させている。
全方向に対して集光や拡散を行える、マイクロレンズシートや拡散シートを用いても、高い隠蔽性能を実現することは可能だが、これらは正面輝度の低下を引き起こしてしまうことが多い。
しかし本発明では、プリズム(凸レンズ)を基本骨格としている為、特定の方向に対する集光能力が非常に高く、マイクロレンズシートや拡散シートと比較して、高い正面輝度を得ることが出来る。
(a)本発明の実施形態である光学シートの形状例を示す斜視図である、(b)本発明の実施形態である光学シートの形状例を示す断面図である。 (a)本発明の実施形態である光学シートの形状例を示す斜視図である、(b)本発明の実施形態である光学シートの形状例を示す断面図である。 (a)本発明の実施形態である光学シートの形状例を示す斜視図である、(b)本発明の実施形態である光学シートの形状例を示す断面図である。 図1〜3の光学シートを液晶パネルのバックライトユニットとして用いたディスプレイ装置を模式的に示す説明図である。 従来の光学シートの形状例を示す斜視図である。 従来の液晶ディスプレイ装置の構成例を示す模式的な断面図である。 従来の液晶ディスプレイ装置の他の構成例を示す模式的な断面図である。 従来のバックライトユニットの一例を示す模式的な断面図である。 従来の液晶ディスプレイ装置の他の構成例を示す模式的な断面図である。
図1〜3に示す本実施形態の光学シート1,2,3は、図4に示すように、液晶パネル110(画像表示素子)のバックライトユニット120の一部として用いられる。図4の符号100は、液晶パネル110とバックライトユニット120とを有するディスプレイ装置を示す。光学シート1には、冷陰極管などの光源122からの、一部リフレクタ123によって反射された光が、導光板121によって導かれて入射される。
本実施形態の光学シート1,2,3は、図1〜3に示すように、透明基材11,21,31の上面である光出射面に、断面が三角形状の単位プリズムによる凸レンズ10,20,30が一方向に一定のピッチで配列されたライン状の構造体を配列したフィルムである。凸レンズ10,20,30は、透明基材11,21,31の下面である光入射面に配列することもできる。
図1〜3の光学シート1,2,3において、y−z平面に平行な面での断面図を(b)に示す。図中に記したように、該断面における凸レンズ10,20,30の頭頂部がなす角度をαとしたとき、どの位置での断面においても、αが70°以上かつ110°以下であることが好ましい。
光学シートは表面に微細な凹凸を具備し、この表面の微細な凹凸で光の拡散性を有していても良い。ここで、微細な凹凸の種類としては、凸状シリンドリカル形状のもの、レンズ形状のもの、三角プリズム形状のものなどが挙げられるが、これらに限らず、光拡散機能が微細の凹凸が付与される前に比較して向上する凹凸形状のものであれば、上記の形状に限らない。
また、微細な凹凸は光学密着、ムラ、ニュートンリングなどの外観特性を向上することもできる。
光学シートは複層構造でも良く、透明層を含んでいても良い。
本発明の光学シートは、厚み20μm以上2000μm以下のものが特に有効である。
本発明の光学シートを使用した場合でも、厚みが20μm未満であると、凸レンズの稜線方向の起伏の有無による差異が殆ど生じない為、本発明による光学シートの優位性を十分に発揮できない。
また2000μmよりも厚いと、成形プロセスにおいてロールによる巻き取りが難しくなるため好ましくない。
本発明の光学シートは表面形状に依存するものであり、光学シートの厚みについては特に制限は無い。
本発明の光学シートは、ポリカーボネート樹脂やポリスチレン樹脂、アクリル系樹脂、フッ素系アクリル樹脂、エポキシアクリレート樹脂、メチルスチレン樹脂、フルオレン樹脂、シクロオレフィンポリマー、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、アクリル−スチレン共重合体、スチレン−ブタジエン−アクリロニトリル共重合体など、一般によく用いられている様々な材料において有効である。
また、主となる材質の中に分散された透明粒子を具備することも可能である。
本発明の光学シートの製法例として、まず樹脂シートを溶融し、押出機にてダイよりシート形状に樹脂シートを押し出し、当該シートが冷却、硬化する前に上記基材シートとラミネートし、冷却した後基材シートから剥離して、所望のレンズ形状を有する押出シートを得ることができる。
なお、最終的に凸レンズ10,20,30の稜線が連続的に曲率が変化する、つまり、滑らかに曲率が変化する曲線形状である光学シートを作製できるならば、その作製手段については特に制限は無い。
ちなみに、凸レンズ10,20,30の稜線は、規則的な凹凸構造によるものとすることもできるし、不規則な凹凸構造とすることもできる。
凸レンズ10,20,30の稜線を構成する規則的な凹凸構造としては、例えば、次のようなものがある。
即ち、凸レンズ10,20,30の稜線は、凸レンズ10,20,30の稜線方向の座標をX、凸レンズ10,20,30の厚み方向の座標をYとした場合、Y=a・sinbXで表される正弦曲線とすることができる。なお、a及びbは、好ましくは70°<α<110°によって値が定まる係数であり、係数aは少なくとも「0」以外の値となる。このような稜線とした場合は、係数aが「0」のときよりも隠蔽性が向上するという利点がある。
また、凸レンズ10,20,30の稜線は、Y=a・sin(1/a)Xで表される正弦曲線であって、半周期ごと、もしくは一周期ごとのaの絶対値が等差数列又は等比数列に従って増加、または減少する曲線とすることができる。この場合も、係数aは少なくとも「0」以外の値となる。このような稜線とした場合、aの絶対値が等差数列に従って増加するものとすれば、光源から離れるにつれて、次第にドットのピッチが変化する導光板においても有用性を発揮できるという利点がある。また、aの絶対値が等比数列に従って増加するものとすれば、光源から離れるにつれて、より急激にドットのピッチが変化する導光板においても有用性を発揮できるという利点がある。
一方、凸レンズ10,20,30の稜線を構成する不規則的な凹凸構造として、例えば、凸レンズ10,20,30の稜線は、Y=a・sin(1/a)Xで表される正弦曲線であって、半周期ごと、もしくは一周期ごとのaの絶対値が不規則に増加、または減少する曲線とすることができる。この場合も、係数aは少なくとも「0」以外の値となる。このような稜線とした場合は、透過光の拡散方向がランダムとなり、稜線の凹凸構造が規則的な場合よりも隠蔽性が高くなると同時に、ムラやニュートリングを抑制し易いという利点がある。
使用する光学シートの枚数は適宜増やしても良いが、シート境界面が増え過ぎることによる光量ロスを考慮すれば、4枚以下の積層あることが好ましい。
本発明の光学シートを使用したバックライトユニットは、直下型方式でも良く、また、図4に示すような導光板ライトガイド方式でも良い。
バックライトユニットの光源としては、図4に示す冷陰極管(CCFL)の他、LED、有機又は無機ELなど、様々な光源を使用できる。
以上のように作製した光学シートは、従来の光学シートと比較して隠蔽性能が高く、マイクロレンズシートや拡散シートと比較して正面輝度が高い。バックライトユニットに使用する際は、市販の拡散板など様々な光学部材と共に本発明の光学シートを組み合わせて使用することで、所望の表示性能を持つディスプレイを提供することができる。
実施形態に係る光路変更シートの作用効果を確認すべく、光学シート1〜3を作製し、その評価を行なった。
その製造法として、熱可塑性の樹脂シートを溶融し、押出機にてダイよりシート形状に樹脂シートを押し出し、当該シートが冷却、硬化する前に上記基材シートとラミネートし、冷却した後基材シートから剥離して、本発明の光学シートを得るという手法を用いた。
(隠蔽性能評価)
液晶テレビ(SONY製KDL−40ZX1)の液晶パネルを外し、光出射面が上方に向くようにテレビを静置し、導光板の上に拡散フィルムと光学シートを横たえた状態で、光学シートごとの隠蔽性能の差異を、暗所にて目視で確認した。
その結果を表1に示す。
Figure 2011227231
ただし表1における結果は、導光板のドットパターンが視認できるか否かの評価しているものであり、ドットパターンが最も密な位置で視認できるものを×、ドットパターンが最も疎な位置で視認できるものを△、ドットパターンがどの位置でも視認できないものを○と表記している。
(正面輝度評価)
上記の隠蔽性能評価と同様に、液晶テレビ(SONY製KDL−40ZX1)に拡散フィルムと光学シートを設置し、輝度測定を実施した。測定装置にはSR−3(株式会社トプコン製)を使用し、暗所にてTVと50cmの距離から俯瞰する形で実施した。
この光学評価としては、実際の目視にて判断できる輝度が20%以上低下する場合には×評価とし、20%未満の低下の場合には○評価とし、表1に示した。
(耐擦傷性評価)
910mm×516mmのサイズに断裁した、PC製の光学シートを筐体内に設置した40インチの液晶テレビ(SONY製KDL−40ZX1)を梱包箱に収納し、前記液晶テレビが直立するように梱包箱を立てた状態で、室温にて上下、左右、前後の三方向に各60分ずつ振動させた。その際の振動条件として、振動数は5〜50Hz、振幅は0.2〜19.8mmとしている。これは、液晶テレビ筐体内に光学シート1〜3を設置した状態での、輸送を想定した試験として行った。
振動終了後すぐに前記テレビ筐体から光学シートを取り出し、目視及びレーザー顕微鏡にてレンズ表面の磨耗痕の有無を確認したところ、表1中のどのシートにも磨耗痕は生じていなかった。
本発明に係る光学シートは様々な用途において、好適に利用することができる。本発明に係る光学シートを搭載したバックライトユニット及びディスプレイ装置などについても、本発明の技術的範囲に含まれる。
1・・・光学シート
2・・・光学シート
3・・・光学シート
4・・・光学シート
10・・・凸レンズ
11・・・透明基材
20・・・凸レンズ
21・・・透明基材
30・・・凸レンズ
31・・・透明基材
40・・・単位プリズム
41・・・透明基材
50・・・液晶ディスプレイ装置
51・・・偏光板
52・・・偏光板
53・・・液晶パネル
54・・・導光板
55・・・拡散フィルム
56・・・反射フィルム
57・・・光源ランプ
58・・・反射板
59・・・プリズムフィルム
60・・・液晶ディスプレイ装置
61・・・偏光板
62・・・偏光板
63・・・液晶パネル
64・・・光源
65・・・拡散フィルム
66・・・反射板
70・・・液晶ディスプレイ装置
71・・・輝度強調フィルム(BEF)
72・・・透明基材
73・・・単位プリズム
74・・・光源
591・・・プリズムフィルム
592・・・プリズムフィルム

Claims (10)

  1. 光の入射面側または出射面側の少なくともいずれか一方の表面に、一方向に延在する凸レンズが平行に並べられたライン状の構造体を配列してなり、
    該凸レンズの稜線が、連続的に曲率の変化する曲線状であることを特徴とする光学シート。
  2. 前記凸レンズの稜線が、規則的な凹凸構造を有することを特徴とする、請求項1に記載の光学シート。
  3. 前記凸レンズの稜線がY=a・sinbX(但し、Y:凸レンズの厚み方向の座標、X:凸レンズの稜線方向の座標、a及びb:係数、a≠0)で表される正弦曲線あることを特徴とする、請求項1及び2に記載の光学シート。
  4. 前記凸レンズの稜線がY=a・sin(1/a)X(但し、Y:凸レンズの厚み方向の座標、X:凸レンズの稜線方向の座標、a:係数、a≠0)で表される正弦曲線であり、半周期ごと、もしくは一周期ごとのaの絶対値が等差数列に従って増加、または減少することを特徴とする、請求項1及び2に記載の光学シート。
  5. 前記凸レンズの稜線がY=a・sin(1/a)X(但し、Y:凸レンズの厚み方向の座標、X:凸レンズの稜線方向の座標、a:係数、a≠0)で表される正弦曲線であり、半周期ごと、もしくは一周期ごとのaの絶対値が等比数列に従って増加、または減少することを特徴とする、請求項1及び2に記載の光学シート。
  6. 前記凸レンズの稜線が、非周期的な凹凸構造を有することを特徴とする、請求項1に記載の光学シート。
  7. 前記凸レンズの稜線がY=a・sin(1/a)X(但し、Y:凸レンズの厚み方向の座標、X:凸レンズの稜線方向の座標、a:係数、a≠0)で表される正弦曲線であり、半周期ごと、もしくは一周期ごとのaの絶対値が不規則に増加、または減少することを特徴とする、請求項1及び6に記載の光学シート。
  8. 請求項1乃至7に記載の光学シートを一枚以上含む、複数の光学シートを積層させて組み合わせた光学シート組合せ体。
  9. 請求項1乃至7のいずれかに記載の光学シート、もしくは請求項8に記載の光学シート組合せ体の背面に、
    少なくとも光源を配置して構成されることを特徴とする、ディスプレイ装置用のバックライトユニット。
  10. 請求項9に記載のバックライトユニットと、
    該バックライトを背面に備え、画素単位での透過/遮光に応じて表示画像を規定する画像表示素子を備えることを特徴とするディスプレイ装置。
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