JP2011226978A - 送受信信号相関検出装置及び距離測定装置 - Google Patents

送受信信号相関検出装置及び距離測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】カットオフ周波数を適切に設定して、受信信号の2値化の際のコード認識率の低下を抑制して、高い相関値のピークを得る。
【解決手段】PNコード発生回路22で発生したPNコードに応じてレーザ光源26を駆動して光パルスを射出し、目標対象物で反射した反射光パルスをフォトダイオード32で受光して受信信号を出力する。バンドパスフィルタ34を通過した受信信号はマイナス方向へシフトされ、エンコーダ36で2値化され、信号処理部40で、相関値がピークとなるPNコードと受信信号との位相差に基づいて、目標対象物までの距離を算出する。バンドパスフィルタ34のローカットオフ周波数の下限を、受信信号が定常状態となるまでの時間が受信信号の1周期より小さくなる周波数とし、上限を、受信信号のピーク値からパルスひずみの相対量を減算した値が、エンコーダ36の閾値と雑音成分の信号レベルとの和より大きくなる周波数とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、送受信信号相関検出装置及び距離測定装置に関する。
従来、送信信号発生部で所定チップ長のPN符号(擬似ランダム雑音符号)を発生し、発光部からPN符号に対応したレーザ光を出射させ、その反射波を受光部で受光すると共にコンパレータで2値化し、相関器で2値化後の信号とPN符号との相関計算を行うことで、距離測定を行うスペクトラム拡散方式の距離測定装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の距離測定装置では、受光部とコンパレータとの間に、受信信号から直流〜低周波信号成分を除去するハイパスフィルタが設けられており、受信信号をこのハイパスフィルタを通過させることにより、受信信号の中心電位を0にシフトし、閾値電位であるグランド電位と比較することでコード認識している。
また、受信信号を2値化する際の閾値を、受信信号の信号パワーに応じて変更する方式が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
特開2002−368720号公報
C-J Kim, T-W Hwang, H-J Lee and H-S Lee, "Acquisition of PN code with adaptive threshold for DS/SS communications", Electron. Lett., Vol. 33, Issue 16, pp.1352-1354, Jul. 1977.
しかしながら、特許文献1の距離測定装置では、受信信号の中心電位を0に調整するためにハイパスフィルタのカットオフ周波数をどのような値にすればよいかについては記載されていない。また、受信信号のレベルによっては、受信信号の中心電位を0までシフトさせる必要がない場合があるにも関わらず、特許文献1の距離測定装置では、閾値電位をグランド電位としているため、受信信号の中心電位を0にシフトさせており、必要以上にカットオフ周波数を高く設定する必要がある、という問題がある。
また、非特許文献1の方式は、無線通信などの受信列が長い場合には適用することができるが、収束性の遅いアルゴリズムを受信信号に用いる場合には、受信信号の受信初期部分についてコード認識することができず、PN符号と受信信号との相関値のピークが低下する、という問題がある。
本発明は、上記問題を解決するために成されたものであり、ローカットオフ周波数を適切に設定して、受信信号の2値化の際のコード認識率の低下を抑制して、高い相関値のピークが得られる送受信信号相関検出装置及び距離測定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の送受信信号相関検出装置は、所定のコード列の信号に応じて変調された光パルスを間欠的に送信する送信手段と、前記送信手段により送信され、目標対象物で反射された反射光パルスを受信して受信信号を出力する受信手段と、前記受信手段により出力された受信信号から所定の周波数帯域の信号を除去する除去手段と、前記除去手段により所定の周波数帯域の信号が除去された受信信号を、予め定めた閾値と比較して2値化する2値化手段と、前記所定のコード列の信号と前記2値化手段により2値化された受信信号との相関を検出する相関検出手段と、を含んで構成されている。
また、前記除去手段により除去される低域の周波数帯域を定めるローカットオフ周波数の下限を、前記ローカットオフ周波数に応じた前記除去手段通過後の受信信号が定常状態となるまでの時間が、前記所定のコード列の信号に対応した受信信号の長さに相当する時間より小さくなる周波数とし、前記ローカットオフ周波数の上限を、前記受信信号のピーク値から前記ローカットオフ周波数に応じた前記除去手段通過後の受信信号のパルスひずみの相対量を減算した値が、前記予め定めた閾値と雑音成分の信号レベルとの和より大きくなる周波数としている。
本発明の送受信信号相関検出装置によれば、送信手段が、所定のコード列の信号に応じて変調された光パルスを間欠的に送信し、受信手段が、送信手段により送信され、目標対象物で反射された反射光パルスを受信して受信信号を出力する。そして、除去手段が、受信手段により出力された受信信号から所定の周波数帯域の信号を除去し、2値化手段が、除去手段により所定の周波数帯域の信号が除去された受信信号を、予め定めた閾値と比較して2値化し、相関検出手段が、所定のコード列の信号と2値化手段により2値化された受信信号との相関を検出する。
ここで、除去手段通過後の受信信号の信号レベルはマイナス方向へシフトされて定常状態となるが、この定常状態となるまでの時間は除去手段におけるローカットオフ周波数により変化する。そこで、除去手段により除去される低域の周波数帯域を定めるローカットオフ周波数の下限を、ローカットオフ周波数に応じた除去手段通過後の受信信号が定常状態となるまでの時間が、所定のコード列の信号に対応した受信信号の長さに相当する時間より小さくなる周波数とし、ローカットオフ周波数の上限を、受信信号のピーク値からローカットオフ周波数に応じた除去手段通過後の受信信号のパルスひずみの相対量を減算した値が、予め定めた閾値と雑音成分の信号レベルとの和より大きくなる周波数としている。
これにより、ローカットオフ周波数が最適範囲内の値に設定され、受信信号の2値化の際のコード認識率の低下を抑制して、高い相関値のピークが得られる。
また、前記定常状態を、受信信号の信号レベルが1−1/e(eは自然対数の底)まで低下した状態とすることができる。
また、前記パルスひずみの相対量を、該パルスの立上り部分の信号レベルと立下り部分の信号レベルとの差を、前記立上り部分の信号レベルで除算した値とすることができる。
また、本発明の距離測定装置は、上記送受信信号相関検出装置と、前記相関検出手段により相関が検出された前記所定のコード列の信号と前記2値化手段により2値化された受信信号との位相差に基づいて、前記目標対象物までの距離を算出する算出手段と、を含んで構成されている。
本発明によれば、ローカットオフ周波数を適切に設定して、受信信号の2値化の際のコード認識率の低下を抑制して、高い相関値のピークが得られる、という効果を奏する。
本実施の形態に係る距離測定装置の概略構成図である。 バンドパスフィルタ通過後の受信信号を示す図である。 SNRと相関値のピークとの関係について、バンドパスフィルタを設けた場合と設けていない場合との比較結果を示す図である。 ローカットオフ周波数と相関値のピークとの関係を示す図である。 バンドパスフィルタ通過後の受信信号が定常状態になるまでの時間を説明するための図である。 PNコードのコード幅に対する受信信号が定常状態になるまでの時間(Δt/コード幅)とローカットオフ周波数との関係を示す図である。 受信信号のパルスに生じるひずみを説明するための図である。 ローカットオフ周波数とパルスひずみの相対量との関係を示す図である。 ローカットオフ周波数とコード認識エラー率との関係を示す図である。 本実施の形態に適用した送受信信号相関検出装置の実験装置の概略図である。 実験装置による実験結果とシミュレーションの結果との比較を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。本実施の形態では、本発明の送受信信号相関検出装置を、目標対象物までの距離を測定する距離測定装置に適用した例について説明する。
図1は、本実施の形態に係る距離測定装置10の概略構成図である。本実施の形態の距離測定装置10は、所定のコード列に応じて変調された光パルスを間欠的に送信する送信部20と、送信部20から送信され、目標対象物で反射された反射光パルスを受信する受信部30と、所定のコード列と受信信号との相関を検出して目標対象物までの距離を算出する処理を行う信号処理部40と、を含んで構成されている。
送信部20は、所定のコード列として、PNコード(擬似ランダム雑音符号)を発生するPNコード発生回路22と、光パルスを射出するレーザ光源(LD)26と、PNコード発生回路22で発生されたPNコードに応じてレーザ光源26がオン・オフするように駆動するLD駆動回路24と、を含んで構成されている。
受信部30は、目標対象物で反射された反射光パルスを受信し、受信した反射光パルスを電気信号に変換した受信信号を出力するフォトダイオード(PD)32と、フォトダイオード32から出力された受信信号から所定の周波数帯域の信号成分を除去するバンドパスフィルタ(BPF)34と、バンドパスフィルタ34を通過した受信信号を、予め定めた閾値と比較して2値化(コード認識)するエンコーダ36と、を含んで構成されている。
信号処理部40は、PNコード発生回路22で発生されたPNコードとエンコーダ36で2値化された受信信号との相関値を算出し、相関値のピークを検出し、相関値がピークとなるPNコードの送信時刻と受信信号の受信時刻との位相差を出力する相関器42と、相関器42から出力された位相差に基づいて、目標対象物までの距離を算出する距離算出部44と、を含んで構成されている。相関器42は、PNコード発生回路22で発生したPNコードを保存するレジスタ、受信信号を受け取るシフトレジスタ、及び受信信号を1ビットずつシフトさせながらPNコードと受信信号との相関値を算出し、相関値がピークとなるPNコードと受信信号との位相差を出力する論理回路で構成されている。
次に、本実施の形態の距離測定装置10の作用について説明する。
まず、PNコード発生回路22で、所定のチップ幅及びコード長のPNコードを発生し、LD駆動回路24で、発生されたPNコードに応じてレーザ光源26がオン・オフするように駆動して、PNコードに応じた光パルスを射出する。PNコード1回分の光パルスと次の1回分の光パルスとは所定時間間隔をあける。すなわち、光パルスは間欠的に射出される。なお、所定時間は一定でもよいし変化してもよい。また、一方で、発生したPNコードを相関器42のレジスタに保存する。
レーザ光源26により射出された光パルスが目標対象物に反射して、反射光パルスが受信部30で受信されると、フォトダイオード32で、受光した反射光パルスを電気信号に変換し、受信信号を出力する。出力された受信信号はバンドパスフィルタ34を通過することにより、所定の周波数帯域の信号成分が除去されると共に、図2に示すように、信号レベルがマイナス方向へシフトされる。バンドパスフィルタ34を通過した受信信号は、エンコーダ36で、予め定めた閾値と比較されて、信号レベルが閾値以上の場合には”1”、閾値より小さい場合には”0”として2値化される。
2値化された受信信号は、相関器42のシフトレジスタに順次格納され、1ビットずつシフトしながら、レジスタに保存されているPNコードとの相関値が算出される。そして、相関値のピークが検出され、相関値がピークとなるPNコードと受信信号との位相差を出力し、距離算出部44で、相関器42から出力された位相差に基づいて、目標対象物までの距離を算出し、算出結果を出力する。
ここで、本実施の形態において、エンコーダ36に設定される2値化のための閾値について説明する。
PNコードのチップ幅を5ns、コード長を128とし、バンドパスフィルタ34のローカットオフ周波数を1MHz、ハイカットオフ周波数を1.6GHzに設定した場合でシミュレーションを行った。エンコーダ36に設定される閾値はグランド電位ではなく、雑音の平均パワーの2/3に設定する。雑音のレベルは、装置の回路構成等により定まる。
図3に、信号雑音比SNRが−0.27dB〜18dBの範囲におけるSNRと相関値のピークとの関係について、バンドパスフィルタを設けた場合と設けていない場合との比較結果を示す。相関値のピークは、1つのSNRについて算出した10,000回分の相関値のピークの平均値である。同図から分かるように、SNRが1.5dBを超えると、バンドパスフィルタを設けた場合の方が、相関値のピークの平均値が高い。さらに弱い信号(SNRが小さい信号)を検出したい場合には、閾値を0方向へ調整する必要があるが、調整後の相関値のピークは調整前の相関値のピークと比べて高くならない。すなわち、閾値をグランド電位に固定する必要はなく、検出しようとする最弱のSNRに基づいて計算する。例えば、最弱のSNRを1.5dBとする場合、10log10S/N=1.5より計算した最適な閾値は0.05942σとなる。ここで、σは雑音の平均パワーである。バンドパスフィルタ通過後の受信信号のシフト量を考慮して、閾値は0.05942σより高い値で任意に設定できる。例えば、上記シミュレーションで設定したように、2/3σとすることができる。
次に、本実施の形態において、バンドパスフィルタ34に設定されるローカットオフ周波数について説明する。
PNコードのチップ幅を5ns、コード長を128とし、バンドパスフィルタ34のハイカットオフ周波数を1.6GHzとし、エンコーダ36の閾値を2/3σに設定した場合で、バンドパスフィルタ34のローカットオフ周波数を0〜4.6MHzの範囲の値としてシミュレーションを行った。
図4に、SNRを3.46dB、6.99dB、9.49dB、11.42dB、13.01dBとした場合の各々について、ローカットオフ周波数と相関値のピークとの関係を示す。同図からわかるように、ローカットオフ周波数が0.04MHzより低い場合には、相関値のピークが急激に低下する。また、ローカットオフ周波数が1.1MHzより高い場合においても、相関値のピークが低下する。この結果より、ローカットオフ周波数の最適値は、0.04MHz〜1.1MHzの範囲であることがわかった。
次に、ローカットオフ周波数が上記の範囲で最適となることの理論的根拠を説明する。まず、ローカットオフ周波数の最適範囲の下限について説明する。
図5に示すように、受信信号をバンドパスフィルタ34を通過させると、受信信号の信号レベルがマイナス方向にシフトする。信号レベルのピーク値を1とし、信号レベルが1−1/e(eは自然対数の底)まで低下した状態(定常状態)となるまでの所要時間をΔtと定義する。ΔtがPNコード1回分に対応する受信信号の幅(受信信号1回分の長さに相当する時間。以下、受信信号の1周期という)に対して小さいほど、すなわち、定常状態となってからの時間に含まれるパルスが多いほど、エンコーダ36において安定してコード認識することができる。Δtが受信信号の1周期より長い場合には、バンドパスフィルタ34通過後の受信信号があまりマイナス方向へシフトされないため、エンコーダ36におけるコード認識率が低下する。
そこで、下記(1)式の関係を満たすローカットオフ周波数を最適範囲の下限とすればよいことが分かる。
受信信号の信号レベルが1−1/eまで低下するまでの所要時間
< 受信信号の1周期 ・・・(1)
また、受信信号の1周期とPNコードのコード幅(チップ幅×コード長)が同じ場合には、(1)式は、下記(2)式のように置き換えてもよい。
受信信号の信号レベルが1−1/eまで低下するまでの所要時間
< PNコードのコード幅 ・・・(2)
図6に、受信信号の1周期とPNコードのコード幅が同じ場合において、PNコードのコード幅に対するΔt(Δt/コード幅)と、ローカットオフ周波数との関係を示す。(1)式または(2)式を満たすΔt/コード幅を0.8とすると、ローカットオフ周波数の下限は0.04MHzとすればよいことが分かる。
次に、ローカットオフ周波数の最適範囲の上限について説明する。
受信信号をバンドパスフィルタ34に通過させると、図7に示すように、パルスにひずみが生じる。パルスの立上り部分の信号レベルをy1、立下り部分の信号レベルをy2として、パルスひずみの相対量を下記(3)式のように定義する。
パルスひずみの相対量=(y1−y2)/y1 ・・・(3)
このパルスひずみの相対量が大きいほどパルスが傾く。このようにひずんだパルスに対するコード認識においては、サンプリング時刻がパルスの立下り部分に近づくほど、コード認識エラーが多くなる。サンプリング時刻がパルスの真中で発生するとした場合のコード認識エラー率は、下記(4)式となる。
Figure 2011226978
ここで、thresholdはエンコーダ36の閾値である。
図8に、ローカットオフ周波数とパルスひずみの相対量との関係を示す。また、図9に、図8において測定されたパルスひずみの相対量を(4)式に代入して得たコード認識エラー率を示す。ローカットオフ周波数0.1〜5MHzの範囲において、ローカットオフ周波数が高くなるほどパルスひずみの相対量は大きくなり、コード認識エラー率も増加することが分かる。
そこで、下記(5)式の関係を満たすローカットオフ周波数を最適範囲の上限とすればよいことが分かる。
threshold+雑音の平均パワー
< 受信信号のピーク値−パルスひずみの相対量 ・・・(5)
図9に示すように、ローカットオフ周波数が1.1Mhzより小さい場合には、コード認識エラー率はほとんど無視できるが、ローカットオフ周波数が1.1MHzを超えるとコード認識エラー率は急激に増加するため、1.1MHzをローカットオフ周波数の上限とすればよいことが分かる。
なお、上記で求めたローカットオフ周波数の下限及び上限は一例であり、PNコードのコード幅や装置に求める精度等により異なる。
図10に、本実施の形態に適用した送受信信号相関検出装置の実験装置の概略図を示す。FPGAを用いて、チップ幅5nsのPNコードを発生させ、PNコードに対応して変調し、レーザ光源LDにより変調した光パルスをフォトダイオードPDに向けて送信した。フォトダイオードPDで受信された光パルスは、トランスインピーダンスアンプ(TIA)により電気信号に変換した。TIAは、1MHz〜1.6GHzの帯域を持つ。すなわち、本実験装置では、ローカットオフ周波数が1MHzに設定されている。TIAで電気信号に変換された受信信号をオシロスコープで取り込み、パーソナルコンピュータにより相関値の解析を行った。
図11に、上記実験装置による実験結果とシミュレーションの結果との比較を示す。実験結果とシミュレーションとの結果が合致しており、本発明の効果が理論と実験の両面から確認できた。
以上説明したように、本実施の形態の距離計測装置によれば、バンドパスフィルタのローカットオフ周波数を最適範囲内の値に設定することにより、コード認識率の低下を抑制して、高い相関値のピークを得ることができる。高い相関値のピークが得られることにより、PNコードと受信信号との位相差が精度良く得られるため、この位相差に基づいて、目標対象物までの距離も精度良く算出することができる。
10 距離測定装置
20 送信部
22 PNコード発生回路
24 LD駆動回路
26 レーザ光源
30 受信部
32 フォトダイオード
34 バンドパスフィルタ
36 エンコーダ
40 信号処理部
42 相関器
44 距離算出部

Claims (4)

  1. 所定のコード列の信号に応じて変調された光パルスを間欠的に送信する送信手段と、
    前記送信手段により送信され、目標対象物で反射された反射光パルスを受信して受信信号を出力する受信手段と、
    前記受信手段により出力された受信信号から所定の周波数帯域の信号を除去する除去手段と、
    前記除去手段により所定の周波数帯域の信号が除去された受信信号を、予め定めた閾値と比較して2値化する2値化手段と、
    前記所定のコード列の信号と前記2値化手段により2値化された受信信号との相関を検出する相関検出手段と、を含み、
    前記除去手段により除去される低域の周波数帯域を定めるローカットオフ周波数の下限を、前記ローカットオフ周波数に応じた前記除去手段通過後の受信信号が定常状態となるまでの時間が、前記所定のコード列の信号に対応した受信信号の長さに相当する時間より小さくなる周波数とし、前記ローカットオフ周波数の上限を、前記受信信号のピーク値から前記ローカットオフ周波数に応じた前記除去手段通過後の受信信号のパルスひずみの相対量を減算した値が、前記予め定めた閾値と雑音成分の信号レベルとの和より大きくなる周波数とした
    送受信信号相関検出装置。
  2. 前記定常状態を、受信信号の信号レベルが1−1/e(eは自然対数の底)まで低下した状態とした請求項1記載の送受信信号相関検出装置。
  3. 前記パルスひずみの相対量を、該パルスの立上り部分の信号レベルと立下り部分の信号レベルとの差を、前記立上り部分の信号レベルで除算した値とした請求項1または請求項2記載の送受信信号相関検出装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の送受信信号相関検出装置と、
    前記相関検出手段により相関が検出された前記所定のコード列の信号と前記2値化手段により2値化された受信信号との位相差に基づいて、前記目標対象物までの距離を算出する算出手段と、
    を含む距離測定装置。
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