JP2011213631A - エアゾール型毛髪化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 毛髪に自然なツヤを与え、滑らかさと、しなやかさを付与する効果に優れ、べたつき感のない、エアゾール型毛髪化粧料の提供。
【解決手段】 新規なデキストリン脂肪酸エステルを含有する原液と噴射剤からなるエアゾール型毛髪化粧料。
【選択図】 なし

Description

本発明は、新規なデキストリン脂肪酸エステルを含有する原液と噴射剤からなるエアゾール型毛髪化粧料に関し、更に詳細には、べたつき感がなく、毛髪に自然なツヤを与え、滑らかさと、しなやかさを付与する効果に優れたエアゾール型毛髪化粧料に関するものである。
近年、ヘアケアへの意識の高まりから、リンスやヘアクリーム等のトリートメント用毛髪化粧料には、仕上がりの滑らかさ、しなやかさ、エモリエント感等のコンディショニング効果のより高いものが望まれており、そのために様々な技術が開示されている(例えば、非特許文献1)。例えば、カチオン性ポリマーやシリコーン誘導体を用いて、仕上がりのしなやかさ等を高める技術(例えば、特許文献1〜3)や、炭化水素油等の油剤を用いて、仕上がりにエモリエント感等を付与する技術(例えば、特許文献4)等がある。
また、エアゾール型の化粧料は、均一な塗布が可能であることや、塗布量の調節が容易であること等から広く用いられてきた。このような特性を生かして、毛髪に滑らかさや、ツヤを付与するためのエアゾール型毛髪化粧料も開発されている。
さらに、毛髪に滑らかさや、ツヤを付与するための技術は、従来より種々の成分が用いられてきた。例えば、アミノ変性シリコーンと高分子量のジメチルポリシロキサンとを組み合わせる技術(特許文献5)や、N−アシルグルタミン系化合物を用いる技術(特許文献6)が挙げられる。
一方で、パルミチン酸デキストリン等のデキストリン脂肪酸エステルは、油剤をゲル化させる目的で使用され(例えば、非特許文献2)、分岐脂肪酸の割合の低いデキストリン脂肪酸エステルも、油ゲル化剤として、口紅、アイライナー、マスカラ、ファンデーション等に配合されてきた(例えば、特許文献7)。
特開平6−312915号公報 特表2001−504136号公報 特開平6−80538号公報 特開平6−135823号公報 特開2008−44864号公報 特開2005−336057号公報 特許第3019191号公報 「新化粧品学」1版3刷、発行者:南山堂、第430〜439頁 吉村淳「液状油脂ゲル化剤の開発と応用」、フレグランス・ジャーナ ル、No.33(1978)、26〜31頁
しかしながら、アミノ変性シリコーンや高分子量のジメチルポリシロキサン等のシリコーン化合物は、使用開始当初は毛髪表面をきれいにコーティングし、滑らかでサラサラとした感触やツヤを付与するものの、一方で、多量に配合したり、連用すると、洗髪しても落とし切れないで毛髪表面にシリコーンの皮膜が部分的に残る場合があり、これを繰り返すことで落としきれないシリコーンの皮膜の上にまたシリコーンの皮膜が形成され、次第に毛髪表面が滑らかでなくなり、硬くごわついてしまったり、しなやかさを損なう場合があった。また、油剤やN−アシルグルタミン系化合物は、毛髪に柔軟性を付与する一方で、特有の不自然なテカリやツヤ、或いはべたつき感等を生じる場合があった。
一方、パルミチン酸デキストリン等、分岐脂肪酸の割合の低いデキストリン脂肪酸エステルは、油ゲル化剤としては使用されていたが、毛髪に自然なツヤを付与するコンディショニング剤として用いる技術については、何ら開示もされていない。
このため、べたつき感がなく、毛髪に自然なツヤを与え、滑らかさと、しなやかさを付与する効果に優れたエアゾール型毛髪化粧料の開発が求められていた。
上記実情に鑑み、本発明者らは鋭意検討した結果、新規なデキストリン脂肪酸エステルを含有する原液を噴射剤とともにエアゾール型毛髪化粧料にすることにより、透明で均一な溶解系とすることができ、経時安定性に優れ、毛髪表面への均一な塗布が化粧料を使い終わるまで可能であることや、塗布量の調節が容易である等の使用性が良好であり、毛髪に自然なツヤを与え、滑らかさと、しなやかさを付与する効果に優れるエアゾール型毛髪化粧料が得られることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、
(1)デキストリンと脂肪酸とのエステル化物であって、デキストリンのグルコースの平均重合度が3〜150であり、脂肪酸が炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸の1種又は2種以上を全脂肪酸に対して50mol%より多く100mol%以下、及び、炭素数2〜22の直鎖飽和脂肪酸、炭素数6〜30の直鎖又は分岐の不飽和脂肪酸及び炭素数6〜30の環状の飽和又は不飽和脂肪酸よりなる群から選ばれる1種又は2種以上を全脂肪酸に対して0mol%以上50mol%未満含有し、グルコース単位当たりの脂肪酸の置換度が1.0〜3.0であるデキストリン脂肪酸エステルを含有する原液と噴射剤とからなることを特徴とするエアゾール型毛髪化粧料を提供するものである。
また、本発明は、
(2)デキストリンの水酸基に、全脂肪酸誘導体に対して、炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸誘導体の1種又は2種以上を50mol%より多く100mol%以下、及び、炭素数2〜22の直鎖飽和脂肪酸誘導体、炭素数6〜30の直鎖又は分岐の不飽和脂肪酸誘導体及び炭素数6〜30の環状の飽和又は不飽和脂肪酸誘導体よりなる群から選ばれる1種又は2種以上を0mol%以上50mol%未満含有する脂肪酸誘導体を反応させて得たデキストリンと脂肪酸とのエステル化物であって、デキストリンのグルコースの平均重合度が3〜150であり、グルコース単位当りの脂肪酸の置換度が1.0〜3.0であるデキストリン脂肪酸エステルを含有する原液と噴射剤とからなることを特徴とするエアゾール型毛髪化粧料を提供するものである。
さらに、本発明は、
(3)デキストリンの水酸基に、炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸誘導体の1種又は2種以上を反応させ、次いで、その生成物と炭素数2〜22の直鎖飽和脂肪酸誘導体、炭素数6〜30の直鎖又は分岐の不飽和脂肪酸誘導体及び炭素数6〜30の環状の飽和又は不飽和脂肪酸誘導体よりなる群から選ばれる1種又は2種以上を反応させて得たデキストリンと脂肪酸とのエステル化物であって、全脂肪酸誘導体に対して、該炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸誘導体の1種又は2種以上を50mol%より多く100mol%以下、及び、該炭素数2〜22の直鎖飽和脂肪酸誘導体、該炭素数6〜30の直鎖又は分岐の不飽和脂肪酸誘導体及び該炭素数6〜30の環状の飽和又は不飽和脂肪酸誘導体よりなる群から選ばれる1種又は2種以上を0mol%以上50mol%未満反応させたものであり、デキストリンのグルコースの平均重合度が3〜150であり、グルコース単位当りの脂肪酸の置換度が1.0〜3.0であるデキストリン脂肪酸エステルを含有する原液と噴射剤とからなることを特徴とするエアゾール型毛髪化粧料を提供するものである。
そして、本発明は、
(4)前記デキストリン脂肪酸エステルを構成する分岐飽和脂肪酸が、炭素数12〜22の分岐飽和脂肪酸から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載のエアゾール型毛髪化粧料、
(5)前記デキストリン脂肪酸エステルがASTM D445測定方法による40℃おける動粘度が8mm/sである流動パラフィンをゲル化しないことを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載のエアゾール型毛髪化粧料、
(6)前記デキストリン脂肪酸エステルを40質量%含有する軽質流動イソパラフィン溶液をガラス板に400μm厚のアプリケーターで成膜し、乾燥させた皮膜に、テクスチャーアナライザーを用いて100gの荷重をかけ、10秒保持後に0.5mm/秒で離したときの接触点にかかる荷重変化(最大応力値)が30〜1000gであるデキストリン脂肪酸エステルであること特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記載のエアゾール型毛髪化粧料を提供するものである。
また、(7)更に、原液に前記デキストリン脂肪酸エステルを溶解する溶媒を含有することを特徴とする、上記(1)〜(6)のいずれかに記載のエアゾール型毛髪化粧料を提供するものである。
本発明のエアゾール型毛髪化粧料は、べたつき感がなく、毛髪に自然なツヤを与え、滑らかさと、しなやかさを付与する効果に優れるものである。また、本発明のエアゾール型毛髪化粧料は、均一な系を形成できるため、経時安定性にも優れ、毛髪表面への均一な塗布が化粧料を使い終わるまで可能である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のエアゾール型毛髪化粧料に使用されるデキストリン脂肪酸エステルは、デキストリンと脂肪酸とのエステル化物であって、デキストリンのグルコースの平均重合度が3〜150であり、脂肪酸が全脂肪酸に対して炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸を50mol%より多く含有するグルコース単位当たりの脂肪酸の置換度が1.0〜3.0である新規な物質である。(以下、単に「新規なデキストリン脂肪酸エステル」ということもある。)
新規なデキストリン脂肪酸エステルのデキストリンへの脂肪酸の置換度は、グルコース単位当たり1.0〜3.0であり、好ましくは1.2〜2.8である。この置換度が1.0未満であると液状油等への溶解温度が100℃以上と高くなり、着色や特異な臭いが生じ、好ましくない。
本発明に用いられる新規なデキストリン脂肪酸エステルは、次の特性を有する。
(1)新規なデキストリン脂肪酸エステルを液状油に混合したときに、液状油がゲル化しない。
「液状油がゲル化しない」とは、ASTM D445測定方法による40℃における動粘度が8mm/sである流動パラフィンを液状油とする場合、デキストリン脂肪酸エステルを5質量%(以下単に「%」で示す。)含有する該流動パラフィンを100℃で溶解し、24時間後25℃で粘度を測定したとき、粘度が、Yamco DIGITAL VISCOMATE粘度計VM−100A(振動式)(山一電機社製)の検出限界以下であることを意味する。なお、ゲル化する場合には、粘度が検出されることで確認できる。
(2)新規なデキストリン脂肪酸エステルが形成する皮膜が特定範囲のタック性を有する。
「タック性」を、支持体に該デキストリン脂肪酸エステルを塗布し、もうひとつの支持体を相互に離れた状態から面接触させた後に、後退させて別離させ、後退を開始してから完全に別離するまでの接触点にかかる荷重変化(最大応力値)で表す場合、該デキストリン脂肪酸エステルを40%含有する軽質流動イソパラフィン溶液をガラス板に400μm厚のアプリケーターで成膜し、乾燥させた皮膜に、テクスチャーアナライザー、例えば、テクスチャーアナライザーTA.XTplus(Stable Micro Systems社製)を用いて、プローブとして直径12.5mm円柱状のポリアセタール樹脂(Delrin(登録商標)デュポン社製)製プローブを使用し、100gの荷重をかけ10秒保持後に0.5mm/秒で離したときの荷重変化、すなわちタック性が30〜1,000gである。
本発明において、新規なデキストリン脂肪酸エステルに用いられるデキストリンは、グルコース平均重合度3〜150、特に10〜100のデキストリンが好ましい。グルコース平均重合度が2以下では、得られたデキストリン脂肪酸エステルがワックス様となって油剤への溶解性が低下する。また、グルコース平均重合度が150を超えると、デキストリン脂肪酸エステルの油剤への溶解温度が高くなる、又は溶解性が悪くなる等の問題を生ずることがある。デキストリンの糖鎖は直鎖状、分岐鎖状、環状のいずれでもよい。
本発明において、新規なデキストリン脂肪酸エステルに用いられる脂肪酸は、炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸の1種又は2種以上を必須とし、さらに炭素数2〜22の直鎖飽和脂肪酸、炭素数6〜30の直鎖又は分岐の不飽和脂肪酸、及び炭素数6〜30の環状の飽和又は不飽和脂肪酸よりなる群から選ばれる1種又は2種以上(以下、これら炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸以外の脂肪酸をまとめて表すときは「その他の脂肪酸」という)を含有してもよいものである。
本発明において、新規なデキストリン脂肪酸エステルにおける脂肪酸の組成割合は、全脂肪酸に対して、炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸の1種又は2種以上が50mol%より多く100mol%以下、好ましくは55mol%以上100mol%以下であり、その他の脂肪酸は、0mol%以上50mol%未満、好ましくは、0mol%以上45mol%以下である。
該炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸としては、例えば、イソ酪酸、イソ吉草酸、2−エチル酪酸、エチルメチル酢酸、イソヘプタン酸、2−エチルヘキサン酸、イソノナン酸、イソデカン酸、イソトリデカン酸、イソミリスチン酸、イソパルミチン酸、イソステアリン酸、イソアラキン酸、イソヘキサコサン酸等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を適宜選択又は組み合わせて使用することができる。これらのうち、炭素数12〜22のものが好ましく、特にイソステアリン酸が好ましく、構造の違い等の限定は特にない。
ここで、イソステアリン酸とは、分岐したステアリン酸の1種、又は2種以上の混合物を意味する。
例えば、5,7,7−トリメチル−2−(1,3,3−トリメチルブチル)−オクタン酸は、イソブチレン2量体のオキソ反応により炭素数9の分岐アルデヒドとし、次いでこのアルデヒドのアルドール縮合により炭素数18の分岐不飽和アルデヒドとし、次いで水素添加、酸化することにより製造することができ(以下、「アルドール縮合型」と略す)、これは、例えば、日産化学工業社より市販されている。
2−ヘプチルウンデカン酸は、ノニルアルコールをガーベット反応(Guerbet反応、ゲルベ反応ともいう)により二量化し、次いで酸化することにより製造することができ、これは、例えば、三菱化学社より市販されており、分岐位置の若干異なる類似混合物として、日産化学工業株式会社より市販され、さらに出発アルコールが直鎖飽和ではない2箇所メチル分岐したタイプも同様に日産化学工業社より市販されている(以下、総じて「ガーベット反応型」と略す)。
また、メチル分岐イソステアリン酸は、例えば、オレイン酸のダイマー製造時の副産物として得られるもので、例えばJ.Amer.Oil Chem.Soc.,51,522(1974)に記載されているものや、例えば、米国エメリー社などから市販されていたものがあげられる(以下「エメリー型」と略す)。エメリー型イソステアリン酸の出発物質であるダイマー酸のさらに出発物質は、オレイン酸だけでなく、リノール酸、リノレン酸等も含まれる場合がある。本発明においては、特に、このエメリー型がより好ましい。
本発明において、新規なデキストリン脂肪酸エステルに用いられる脂肪酸のうち、炭素数2〜22の直鎖飽和脂肪酸としては、例えば、酢酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を適宜選択、又は組み合わせて使用することができる。これらの中でも、炭素数8〜22のものが好ましく、特に炭素数12〜22のものが好ましい。
本発明において、新規なデキストリン脂肪酸エステルに用いられる脂肪酸のうち、炭素数6〜30の直鎖又は分岐の不飽和脂肪酸としては、例えば、モノエン不飽和脂肪酸としては、シス−4−デセン(オブツシル)酸、9−デセン(カプロレイン)酸、シス−4−ドデセン(リンデル)酸、シス−4−テトラデセン(ツズ)酸、シス−5−テトラデセン(フィセテリン)酸、シス−9−テトラデセン(ミリストレイン)酸、シス−6−ヘキサデセン酸、シス−9−ヘキサデセン(パルミトレイン)酸、シス−9−オクタデセン(オレイン)酸、トランス−9−オクタデセン酸(エライジン酸)、シス−11−オクタデセン(アスクレピン)酸、シス−11−エイコセン(ゴンドレイン)酸、シス−17−ヘキサコセン(キシメン)酸、シス−21−トリアコンテン(ルメクエン)酸等が挙げられ、ポリエン不飽和脂肪酸としては、ソルビン酸、リノール酸、ヒラゴ酸、プニカ酸、リノレン酸、γ−リノレン酸、モロクチ酸、ステアリドン酸、アラキドン酸、EPA、イワシ酸、DHA、ニシン酸、ステアロール酸、クレペニン酸、キシメニン酸等が挙げられる。
本発明において、新規なデキストリン脂肪酸エステルに用いられる脂肪酸のうち、炭素数6〜30の環状の飽和又は不飽和脂肪酸は、環状構造を基本骨格の少なくとも一部に有する炭素数6〜30の飽和又は不飽和脂肪酸を意味し、例えば、9,10−メチレン−9−オクタデセン酸;アレプリル酸、アレプリン酸、ゴルリン酸、α−シクロペンチル酸、α−シクロヘキシル酸、α−シクロペンチルエチル酸、α−シクロヘキシルメチル酸、ω−シクロヘキシル酸、5(6)−カルボキシ−4−ヘキシル−2−シクロヘキセン−1−オクタン酸、マルバリン酸、ステルクリン酸、ヒドノカルピン酸、ショールムーグリン酸などが挙げられる。
また、本発明において、新規なデキストリン脂肪酸エステルに用いられる脂肪酸として、分岐飽和脂肪酸単独の場合のデキストリン脂肪酸エステルの具体例としては、例えば、以下のもの等が挙げられる。
デキストリンイソ酪酸エステル
デキストリンエチルメチル酢酸エステル
デキストリンイソヘプタン酸エステル
デキストリン2−エチルヘキサン酸エステル
デキストリンイソノナン酸エステル
デキストリンイソデカン酸エステル
デキストリンイソパルミチン酸エステル
デキストリンイソステアリン酸エステル
デキストリンイソアラキン酸エステル
デキストリンイソヘキサコサン酸エステル
デキストリン(イソ吉草酸/イソステアリン酸)エステル
本発明において、新規なデキストリン脂肪酸エステルに用いられる脂肪酸として、分岐飽和脂肪酸とその他の脂肪酸との混合脂肪酸を用いた場合のデキストリン脂肪酸エステルとしては、例えば以下のもの等が挙げられる。
デキストリン(イソ酪酸/カプリル酸)エステル
デキストリン(2−エチルヘキサン酸/カプリル酸)エステル
デキストリン(イソアラキン酸/カプリル酸)エステル
デキストリン(イソパルミチン酸/カプリル酸)エステル
デキストリン(エチルメチル酢酸/ラウリン酸)エステル
デキストリン(2−エチルヘキサン酸/ラウリン酸)エステル
デキストリン(イソヘプタン酸/ラウリン酸/ベヘン酸)エステル
デキストリン(イソステアリン酸/ミリスチン酸)エステル
デキストリン(イソヘキサコサン酸/ミリスチン酸)エステル
デキストリン(2−エチルヘキサン酸/パルミチン酸)エステル
デキストリン(イソステアリン酸/パルミチン酸)エステル
デキストリン(イソステアリン酸/イソ吉草酸/パルミチン酸)エステル
デキストリン(イソノナン酸/パルミチン酸/カプロン酸)エステル
デキストリン(2−エチルヘキサン酸/パルミチン酸/ステアリン酸)エステル
デキストリン(イソデカン酸/パルミチン酸)エステル
デキストリン(イソパルミチン酸/ステアリン酸)エステル
デキストリン(イソステアリン酸/アラキン酸)エステル
デキストリン(2−エチルヘキサン酸/アラキン酸)エステル
デキストリン(2−エチル酪酸/ベヘン酸)エステル
デキストリン(イソノナン酸/リノール酸)エステル
デキストリン(イソパルミチン酸/アラキドン酸)エステル
デキストリン(イソパルミチン酸/カプリル酸/リノール酸)エステル
デキストリン(イソステアリン酸/ステアリン酸/オレイン酸)エステル
デキストリン(イソアラキン酸/パルミチン酸/ショールムーグリン酸)エステル
(デキストリン脂肪酸エステルの製造方法)
次に、本発明に用いられる新規なデキストリン脂肪酸エステルの製造方法について説明する。
製造方法としては、特に限定されず、公知の製法を採用することができるが、たとえば以下のようにして製造することができる。
(1)グルコースの平均重合度が3〜150であるデキストリンと、炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸誘導体の1種又は2種以上を全脂肪酸誘導体に対して50mol%より多く100mol%以下、及び、炭素数2〜22の直鎖飽和脂肪酸誘導体、炭素数6〜30の直鎖又は分岐の不飽和脂肪酸誘導体及び炭素数6〜30の環状の飽和又は不飽和脂肪酸誘導体よりなる群から選ばれる1種又は2種以上(以下、これらの脂肪酸誘導体をまとめて表すときは「その他の脂肪酸誘導体」という)を全脂肪酸誘導体に対して0mol%以上50mol%未満含有する脂肪酸誘導体とを反応させる。
(2)グルコースの平均重合度が3〜150であるデキストリンと、炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸誘導体の1種又は2種以上とを反応させ、次いで、その生成物とその他の脂肪酸誘導体とを反応させる。
その場合、全脂肪酸誘導体に対して炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸誘導体の1種又は2種以上を50mol%より多く100mol%以下、及び、その他の脂肪酸誘導体を全脂肪酸誘導体に対して0mol%以上50mol%未満使用する。
本発明において、上記デキストリンとのエステル化反応に使用される脂肪酸誘導体としては、例えば、上記脂肪酸のハロゲン化物、酸無水物等が用いられる。
(1)及び(2)のいずれの場合も、まず、デキストリンを反応溶媒に分散し、必要に応じて触媒を添加する。これに、上記脂肪酸のハロゲン化物、酸無水物等を添加して反応させる。(1)の製造法の場合は、これらの酸を混合して同時に添加反応させ、(2)の製造法の場合は、まず反応性の低い分岐飽和脂肪酸誘導体を反応させた後、次いでその他の脂肪酸誘導体を添加反応させる。
製造にあたり、これらのうちの好ましい方法を採用することができる。反応溶媒にはジメチルホルムアミド、ホルムアミド等のホルムアミド系;アセトアミド系;ケトン系;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族化合物系;ジオキサン等の溶剤を適宜使用することができる。反応触媒としてはピリジン、ピコリン等の3級アミノ化合物などを用いることができる。反応温度は原料脂肪酸等により適宜選択されるが、0℃〜100℃の温度が好ましい。
本発明のエアゾール型毛髪化粧料に用いられる新規なデキストリン脂肪酸エステルの含有量は、特に限定されるものではないが、原液中に0.01〜5%が好ましく、0.05〜2%がより好ましく、0.1〜1が特に好ましい。この範囲であれば、新規なデキストリン脂肪酸エステル自体は高いタック性を有するにも関わらず、べたつき感がなく、それでいて毛髪に自然なツヤや、ごわつきのない滑らかで、しなやかな感触を与える効果に極めて優れるエアゾール型毛髪化粧料とすることができる。
次に、本発明のもうひとつの必須成分である噴射剤について説明する。
本発明のエアゾール型毛髪化粧料において用いられる噴射剤は、通常のエアゾール型製剤に用いられる噴射剤であれば特に限定されるものではないが、炭化水素やハロゲン化炭化水素等を用いることができる。具体的には、プロパン、イソブタン、ノルマルブタン、イソペンタン、液化石油ガス(以下、「LPG」と略す)、ジメチルエーテル(以下、「DME」と略す)、ジクロルジフルオルメタン、トリクロルモノフルオルメタン、窒素、炭酸等が挙げられ、特に、LPG、DMEが本発明に用いられる新規なデキストリン脂肪酸エステルの溶剤としても機能し、均一で安定な系とすることができるため、これをエアゾール型毛髪化粧料として使用した場合には、毛髪に均一に噴霧することができ、自然なツヤを与える効果をより発揮でき、好ましい。本発明の噴射剤は、これらを1種又は2種以上を適宜選択して用いることができる。
本発明のエアゾール型毛髪化粧料において、原液と噴射剤との配合割合は、特に限定されるものではないが、原液100質量部に対し、30〜90質量部が好ましく、より好ましくは40〜80質量部である。この範囲で配合すると、毛髪への均一な塗布性が良好なエアゾール型毛髪化粧料を得ることができる。
本発明のエアゾール型毛髪化粧料においては、前記噴射剤の一部、例えばLPGやDME等はそれ自体が本発明に用いられる新規なデキストリン脂肪酸エステルの溶剤としての機能も有するが、噴射剤に該デキストリン脂肪酸エステルの溶剤としての機能がない場合には、原液中に該デキストリン脂肪酸エステルを溶解する溶剤を含有することが好ましい。
このような溶剤としては、通常毛髪化粧料に用いられるものであり、該デキストリン脂肪酸エステルを溶解することができるものであれば特に限定はないが、例えば、エステル油や炭化水素等の油剤が例示され、より具体的には、軽質流動イソパラフィン、イソドデカン、酢酸ブチル、ホホバ油、2−エチルヘキサン酸酸セチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、イソステアリン酸ポリグリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ポリグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、イソステアリン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ステアリン酸コレステリル、ラノリン脂肪酸コレステリル、オレイン脂肪酸フィトステリル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジオクチルドデシル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・2−オクチルドデシル)等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を適宜選択して用いることができる。
本発明のエアゾール型毛髪化粧料における成分(b)の溶剤の含有量は、前記本発明に用いられる新規なデキストリン脂肪酸エステルを溶解するのに十分な量であれば、特に限定されるものではないが、原液中に概ね20〜90%が好ましく、25〜50%がより好ましい。この範囲であれば、前記デキストリン脂肪酸エステルが均一に溶解した安定な系の原液となり、これをエアゾール型毛髪化粧料として使用した場合には、化粧料を使い切るまでエアゾール容器が目詰まりすることもなく、微細な液滴となって毛髪に均一に噴霧することができ、自然なツヤを与える効果をより発揮できるエアゾール型毛髪化粧料を得ることができる。
本発明のエアゾール型毛髪化粧料における原液には、上記した成分の他に、本発明の効果を損なわない量的、質的範囲内において、通常の化粧料や医薬部外品、外用医薬品等の製剤に使用される成分、例えば、精製水、温泉水、深層水等の水、アルコール類、油剤、感触調整あるいは着色用等の粉体、界面活性剤等の汎用成分や、水溶性高分子、皮膜形成剤、パール光沢付与剤、金属セッケン、油性ゲル化剤、樹脂、包接化合物、保湿剤、抗菌・防腐剤、消臭剤、塩類、pH調整剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、キレート剤、退色防止剤、消泡剤、清涼剤、美容成分(植物抽出物、アミノ酸類、タンパク質誘導体、ビタミン類、糖類等)、香料、色素等を配合できる。
アルコール類としては、エタノール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール;ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、セトステアリルアルコール、ラノリンアルコール、水素添加ラノリンアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、2−オクチルドデカノール、ヘキサデシルアルコール、イソステアリルアルコール、ホホバアルコール等の高級アルコール;グリセリン、ジグリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコ−ル、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール等の多価アルコール;ソルビトール、マルチトール、キシリトール、エリスリトール等の糖アルコール;ショ糖、ブドウ糖等の糖類等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を適宜選択して用いることができる。
油剤としては例えば炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、有機変性シリコーン類、フッ素系油剤類、ラノリン誘導体類等が使用可能であり、より具体的には、流動パラフィン、スクワラン、植物性スクワラン、スクワレン、ワセリン、プリスタン、ポリブテン、パラフィンワックス、セレシンワックス、オゾケライト、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、エチレンプロピレンコポリマー、モンタンワックス、フィッシュトロプスワックス等の炭化水素類;モクロウ、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油、カメリア油、ローズヒップ油、アボカド油、シア脂、硬化油、馬脂、卵黄油等の油脂類;ミツロウ、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、鯨ロウ等のロウ類;ホホバ油、2−エチルヘキサン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、イソステアリン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ステアリン酸コレステリル、ラノリン脂肪酸コレステリル、オレイン脂肪酸フィトステリル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジオクチルドデシル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・2−オクチルドデシル)等のエステル類;ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、アラキドン酸、ドコサヘキサエン酸(DHA)、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類;架橋型オルガノポリシロキサン、アミノ変性オルガノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン等の有機変性シリコーン類;パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類;ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコール、硬質ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル等のラノリン誘導体等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を適宜選択して用いることができる。
界面活性剤としては、カチオン性、アニオン性、ノニオン性及び両性の各界面活性剤が挙げられる。カチオン性界面活性剤としては、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化牛脂アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化ジオクチルジメチルアンモニウム、塩化ジ(POE)オレイルメチルアンモニウム(2E.O.)、塩化ベンザルコニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、ラノリン誘導四級アンモニウム塩、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、塩化ベヘニン酸アミドプロピルジメチルヒドロキシプロピルアンモニウム、塩化ステアロイルコラミノホルミルメチルピリジニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化トール油アルキルベンジルヒドロキシエチルイミダゾリニウム、ジココイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート等が挙げられる。アニオン性界面活性剤としてはステアリン酸ナトリウムやパルミチン酸トリエタノールアミン等の脂肪酸セッケンや、アルキルエーテルカルボン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルケンスルホン酸塩、脂肪酸エステルスルホン酸塩、脂肪酸アミドスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩とそのホルマリン縮合物のスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、第二級高級アルコール硫酸エステル塩、アルキル及びアリルエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸エステル塩類、アルキルリン酸塩、アルキルエーテルリン酸塩、アルキルアリルエーテルリン酸塩、アミドリン酸塩、N−アシルアミノ酸塩、アシルイセチオン酸塩、N−アシルアルキルタウリン塩、N−アシルポリペプチド塩等が挙げられる。ノニオン性界面活性剤としてはソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロールエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン、アルカノールアミド、糖エーテル、糖アミド等が挙げられる。両性界面活性剤としてはオクチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等の酢酸ベタイン類、ラウリルスルホベタイン等のスルホベタイン類、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシメチルエチレンジアミン二ナトリウム等のイミダゾリン誘導体類、ヤシ油アルキルイミノジカルボン酸塩等のアミノカルボン酸塩類等が挙げられる。これら界面活性剤は、これらを1種又は2種以上を適宜選択して用いることができる。
水溶性高分子としては、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムチン、デルマタン硫酸、ヘパリン、ケラタン硫酸等のムコ多糖類又はその塩;アラビアゴム、トラガカントガム、ガラクタン、キャロブガム、グァーガム、カチオン化グァーガム、ヒドロキシプロピルグァーガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード、アルゲコロイド、ローカストビーンガム、ガラクトマンナン等の植物系多糖類;キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子;デンプン、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン、カチオン化デンプン等のデンプン系高分子;メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース塩、セルロース硫酸ナトリウム、結晶セルロース、セルロース末、カチオン化セルロース等のセルロース系高分子;アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子;カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子;高重合度のポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体等のポリアルキレングリコール系高分子;ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリルアミド等のアクリル系高分子;ベントナイト、ラポナイト、ヘクトライト等の無機系水溶性高分子;その他、ポリエチレンイミン等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を適宜選択して用いることができる。
皮膜形成剤としては、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩、ジアリル4級アンモニウム塩重合物等のカチオン性重合体;ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、ポリオキシプロピレンブチルエーテル、ポリビニルメチルエーテル等のノニオン性重合体;メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体ハーフエステル、アクリル酸エステル−メタクリル酸エステル共重合体、アクリル樹脂アルカノールアミン等のアニオン性重合体;ジアルキルアミノエチル(メタ)アクリレート−(メタ)アクリレート共重合体のクロル酢酸両性化物、オクチルアクリルアミド−ブチルアミノエチルメタクリレート−ヒドロキシプロピルメタクリレート−アクリレート共重合体等の両性重合体等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を適宜選択して用いることができる。
抗菌剤としては、安息香酸、安息香酸ナトリウム、サリチル酸、石炭酸、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、パラオキシ安息香酸エステル、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコニウム、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリド、感光素、ビス(2−ピリジルチオ−1−オキシド)亜鉛、フェノキシエタノール、イソプロピルメチルフェノール等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を適宜選択して用いることができる。
その他、pH調整剤としては、乳酸、クエン酸、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、リンゴ酸、又はこれらの塩、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム等が挙げられる。紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェノン系、パラアミノ安息香酸系、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル等のケイ皮酸系、サリチル酸系、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン等を挙げることができる。清涼剤としては、L−メントール、カンファー等が、ビタミン類としては、ビタミンA及びその誘導体、ビタミンB及びその誘導体、ビタミンC及びその誘導体、ビタミンE及びその誘導体、リノレン酸やその誘導体のビタミンF類、フィトナジオン、メナキノン、メナジオン、メナジオール等のビタミンK類、エリオシトリン、ヘスペリジン等のビタミンP類、その他、ビオチン、カルチニン、フェルラ酸等が挙げられる。
本発明のエアゾール型毛髪化粧料は、常法により製造される。例えば、成分(a)のデキストリン脂肪酸エステル、及び必要に応じで成分(b)の溶剤、上記任意成分を適宜配合して原液を調製し、エアゾール容器に充填し、これに噴射剤を充填して製造される。
また、本発明のエアゾール型毛髪化粧料の原液は、どのような系であっても良く、乳化、非乳化、及び、単層、多層は問わず、溶剤やアルコールを連続相とする溶剤・アルコール系、油を連続相とする油性系、油中水型乳化系、油性系−水性系による二層系、水中油型乳化系等とすることができるが、使用性の観点より、溶剤・アルコール系及び油性系が好ましい。
次に実施例をもって本発明をより詳細に説明するが、発明はこれらにより、何ら限定されるものではない。
《新規なデキストリン脂肪酸エステルの参考製造例》
以下に本発明に用いる新規なデキストリン脂肪酸エステルの参考製造例を示す。また、下記方法で置換度、構成脂肪酸のmol%、粘度、タック性を測定した。
(置換度、構成脂肪酸のmol%の測定方法)
参考製造例のデキストリン脂肪酸エステルのIRスペクトルを測定し、アルカリ分解後の脂肪酸量とガスクロマトグラフィーから、置換度と、構成脂肪酸のmol%を求めた。
(粘度の測定方法)
各試料(参考製造例のデキストリン脂肪酸エステル)を5質量%含有する流動パラフィンを100℃で溶解し、室温(25℃)まで冷却する。25℃の恒温槽で24時間保温し、以下の測定機器を用いて粘度を測定した。
尚、流動パラフィンは、ASTM D445測定方法による40℃の動粘度が8mm/sのものを使用した。
[測定機器]Yamco DIGITAL VISCOMATE MODEL VM−100A(山一電機社製)
(タック性の測定方法)
各試料(参考製造例のデキストリン脂肪酸エステル)をIPクリーンLX(軽質流動イソパラフィン)に40%溶解した溶液を、ガラス板に400μm厚のアプリケーターで塗布し、その皮膜を室温24時間乾燥後、70℃で12時間保存後、室温25℃において、乾燥させた皮膜に、以下に示す機器および条件で荷重をかけたときの接触点にかかる荷重変化(最大応力値)をタック性として評価した。
[測定機器]テクスチャーアナライザーTA.XTplus(Stable Micro Systems社製)
[プローブ]1/2 Cyl.Delrin(ポリアセタール樹脂(POM))P/0.5)、直径12.5mm円柱状
[測定条件]Test Speed:0.5mm/sec, Applied Force:100g, Contact Time:10sec
[参考製造例1:デキストリンイソステアリン酸(エメリー型)エステル]
平均グルコース重合度30のデキストリン21.41g(0.132mol)をジメチルホルムアミド71g、3−メチルピリジン62g(0.666mol)とからなる混合溶媒に70℃で分散させ、イソステアリン酸クロライド(エメリー型)120g(0.396mol)を30分かけて滴下した。滴下終了後、反応温度を80℃として5時間反応させた。反応終了後、反応液をメタノールに分散させ、上層を除去した。半固形分をメタノールで数回洗浄後、乾燥して淡黄色の樹脂状物質107gを得た。(仕込み時分岐飽和脂肪酸60mol%)
尚、エメリー型の出発原料はコグニス社製のEMARSOL873を用いた。本原料の脂肪酸組成は分岐飽和脂肪酸が60mol%、その他の脂肪酸が40mol%(パルミチン酸10mol%を含む)のものを用いた。(以下同様)
置換度は2.2、分岐飽和脂肪酸60mol%、その他の脂肪酸40mol%(内パルミチン酸10mol%)、粘度は0mPa・s、タック性は161gであった。
[参考製造例2〜4:デキストリンイソステアリン酸(エメリー型)エステル]
参考製造例1記載の原料・方法に準じ、
参考製造例2は、平均グルコース重合度30のデキストリン0.132molに対し、イソステアリン酸クロライド(エメリー型)を0.172mol用い、デキストリンイソステアリン酸(エメリー型)エステルを得た。(仕込み時分岐飽和脂肪酸60mol%)
置換度1.0、分岐飽和脂肪酸60mol%、その他の脂肪酸40mol%(内パルミチン酸10mol%)、粘度は0mPa・s、タック性は35gであった。
参考製造例3は、平均グルコース重合度30のデキストリン0.132molに対し、イソステアリン酸クロライド(エメリー型)を0.224mol用い、デキストリンイソステアリン酸(エメリー型)エステルを得た。(仕込み時分岐飽和脂肪酸60mol%)
置換度1.4、分岐飽和脂肪酸60mol%、その他の脂肪酸40mol%(内パルミチン酸10mol%)、粘度は0mPa・s、タック性は45gであった。
参考製造例4は平均グルコース重合度30のデキストリン0.132molに対し、イソステアリン酸クロライド(エメリー型)を0.502mol用い、デキストリンイソステアリン酸(エメリー型)エステルを得た。(仕込み時分岐飽和脂肪酸60mol%)
置換度2.6、分岐飽和脂肪酸60mol%、その他の脂肪酸40mol%(内パルミチン酸10mol%)、粘度は0mPa・s、タック性は750gであった。
[参考製造例5:デキストリンイソステアリン酸エステル]
イソステアリン酸クロライド(エメリー型)の代わりにイソステアリン酸クロライド(ガーベット反応型)を用いた以外は参考製造例1と同様に作成し、淡黄色の樹脂状物質80gを得た。(仕込み時分岐飽和脂肪酸100mol%)
尚、ガーベット反応型の出発原料は日産化学工業社製のファインオキソコール イソステアリン酸−Nを用いた。
置換度は1.8、イソステアリン酸100mol%、粘度は0mPa・s、タック性は173gであった。
[参考製造例6:デキストリンイソステアリン酸エステル]
イソステアリン酸クロライド(エメリー型)の代わりにイソステアリン酸クロライド(アルドール縮合型)を用いた以外は参考製造例1と同様に作成し、淡黄色の樹脂状物質60gを得た。(仕込み時分岐飽和脂肪酸100mol%)
尚、アルドール縮合型の出発原料は日産化学工業社製のファインオキソコール イソステアリン酸を用いた。
置換度は1.2、イソステアリン酸100mol%、粘度は0mPa・s、タック性は61gであった。
[参考製造例7:デキストリンイソアラキン酸/パルミチン酸エステル]
平均グルコース重合度150のデキストリン51.28gをジメチルホルムアミド150g、ピリジン60gとからなる混合溶媒に70℃で分散させ、イソアラキン酸クロライド132gとパルミチン酸クロライド12gの混合物を30分間かけて滴下した。滴下終了後、反応温度を80℃として5時間反応させた。反応終了後、反応液をメタノールに分散させ、上層を除去した。半固形分をメタノールで数回洗浄後、乾燥して淡黄色の樹脂状物質145gを得た。(仕込み時分岐飽和脂肪酸90mol%)
置換度は1.1、イソアラキン酸85mol%、パルミチン酸15mol%、粘度は0mPa・s、タック性は45gであった。
[参考製造例8:デキストリンイソ酪酸/カプリン酸エステル]
平均グルコース重合度5のデキストリン34.19gを3−メチルピリジン215gに70℃で分散させ、イソ酪酸クロライド50g及びカプリン酸クロライド60gの混合物を30分間かけて滴下した。滴下終了後、反応温度を80℃として5時間反応させた。反応終了後、反応液をメタノールに分散させ、上層を除去した。半固形分をエタノールで数回洗浄後、乾燥して淡黄色の樹脂状物質98gを得た。(仕込み時分岐飽和脂肪酸60mol%)
置換度は2.9、イソ酪酸63mol%、カプリン酸37mol%、粘度は0mPa・s、タック性は255gであった。
[参考製造例9:デキストリンイソパルミチン酸エステル]
平均グルコース重合度100のデキストリン23.62gをジメチルホルムアミド71g、3−メチルピリジン62gとからなる混合溶媒に70℃で分散させ、イソパルミチン酸クロライド100gを30分間滴下した。滴下終了後、反応温度を80℃として5時間反応させた。反応終了後、反応液をメタノールに分散させ、上層を除去した。半固形分をメタノールで数回洗浄後、乾燥して淡黄色の樹脂状物質90gを得た。(仕込み時分岐飽和脂肪酸100mol%)
置換度は2.0、イソパルミチン酸100mol%、粘度は0mPa・s、タック性は204gであった。
[参考製造例10:デキストリンイソノナン酸/ステアリン酸エステル]
平均グルコース重合度20のデキストリン36.34gをジメチルホルムアミド120g、3−メチルピリジン62gとからなる混合溶媒に70℃で分散させ、イソノナン酸クロライド41g及びステアリン酸クロライド58gの混合物を30分間かけて滴下した。滴下終了後、反応温度を80℃として5時間反応させた。反応終了後、反応液をメタノールに分散させ、上層を除去した。半固形分をメタノールで数回洗浄後、乾燥して淡黄色の樹脂状物質95gを得た。(仕込み時分岐飽和脂肪酸55mol%)
置換度は1.6、イソノナン酸51mol%、ステアリン酸49mol%、粘度は0mPa・s、タック性は64gであった。
[参考製造例11:デキストリン2−エチルヘキサン酸/ベヘン酸エステル]
平均グルコース重合度20のデキストリン54.56gをジメチルホルムアミド150g、3−メチルピリジン130gとからなる混合溶媒に70℃で分散させ、2−エチルヘキサン酸クロライド147g、次いでベヘン酸クロライド36gを計30分間かけて滴下した。滴下終了後、反応温度を80℃として5時間反応させた。反応終了後、反応液をメタノールに分散させ、上層を除去した。半固形分をメタノールで数回洗浄後、乾燥して淡黄色の樹脂状物質95gを得た。(仕込み時分岐飽和脂肪酸90mol%)
置換度は2.3、2−エチルヘキサン酸95mol%、ベヘン酸5mol%、粘度は0mPa・s、タック性は138gであった。
[参考製造例12:デキストリンイソパルミチン酸/酢酸エステル]
平均グルコース重合度20のデキストリン22.56gをジメチルホルムアミド71g、3−メチルピリジン70gとからなる混合溶媒に70℃で分散させ、イソパルミチン酸クロライド110g及び無水酢酸10gの混合物を30分間かけて滴下した。滴下終了後、反応温度を80℃として5時間反応させた。反応終了後、反応液をメタノールに分散させ、上層を除去した。半固形分をメタノールで数回洗浄後、乾燥して淡黄色の樹脂状物質96gを得た。(仕込み時分岐飽和脂肪酸80mol%)
置換度は2.8、イソパルミチン酸79mol%、酢酸21mol%、粘度は0mPa・s、タック性は430gであった。
[参考製造例13:デキストリンイソステアリン酸(エメリー型)/オレイン酸エステル]
平均グルコース重合度40のデキストリン19.99gをジメチルホルムアミド71g、3−メチルピリジン62gとからなる混合溶媒に70℃で分散させ、イソステアリン酸クロライド(エメリー型)108gとオレイン酸クロライド12gの混合物を30分間かけて滴下した。滴下終了後、反応温度を80℃として5時間反応させた。反応終了後、反応液をメタノールに分散させ、上層を除去した。半固形分をメタノールで数回洗浄後、乾燥して淡黄色の樹脂状物質88gを得た。(仕込み時分岐飽和脂肪酸54mol%)
置換度は2.2、分岐飽和脂肪酸54mol%、その他の脂肪酸46mol%(内オレイン酸10mol%)、粘度は0mPa・s、タック性は350gであった。
実施例1(試験例1〜8、比較試験例1〜3):
〔新規デキストリン脂肪酸エステルの溶解性〕
毛髪に自然なツヤを与え、滑らかさと、しなやかさを付与するためには、毛髪に均一な塗布膜ができることが好ましく、そのためには本発明品若しくは本発明品の原液が均一であることが好ましい。このことを確認するために、本発明に用いられる新規なデキストリン脂肪酸エステルの溶解性について検討を行った。
表1に示す処方及び下記製造方法によりヘアグロススプレーの試験例を調製し、透明なガラス容器に充填し、該デキストリン脂肪酸エステルの溶解性を目視にて評価した。
なお「溶解性」の評価は、透明で均一に溶解したものを◎、わずかに濁りがあるものを○、濁っているものを△、分離や沈殿が見られるものを×、として評価し、結果も表1に併せて示した。
(製造方法)
A:成分1〜5を75℃に加熱して均一に混合する。
B:40℃に冷却したAに成分6を加え、均一に混合する。
C:Bを透明な耐圧ガラス容器に充填し、さらに噴射剤7〜9を充填して評価サンプルを得た。
表1から明らかなように、噴射剤としてLPGやDMEを用いた試験例1〜4は原液が完全に溶解し透明で均一な系になった。また原液中に本発明に用いられる新規なデキストリン脂肪酸エステルを溶解する溶媒を加え、噴射剤として窒素を用いた試験例5〜8は原液が均一な系となり、特に該デキストリン脂肪酸エステルを溶解する溶媒の量が多い場合には原液が完全に溶解し透明で均一な系になった。
実施例2(本発明品1〜6及び比較品1〜4):ヘアグロススプレー
表2に示す処方及び下記製造方法によりヘアグロススプレーを調製し、「べたつき感のなさ」、「仕上がりの自然なツヤ」、「仕上がりの滑らかさ」と「仕上がりのしなやかさ」について評価した。
その他の官能評価項目については、以下に示す評価方法及び判定基準により評価判定し、結果を併せて表2に示した。
(製造方法)
A:成分1〜11を75℃に加熱して均一に混合する。
B:成分12、13を均一に混合する。
C:Bに40℃に冷却したAを添加して、均一に混合する。
D:Cをエアゾール容器に充填し、さらに成分14の噴射剤を充填してグロススプレーを得た。
〔評価方法〕
化粧品評価専門パネル10名に、本発明品1〜6及び比較品1〜4のヘアグロススプレーを使用してもらい、「べたつき感のなさ」、「仕上がりの自然なツヤ」、「仕上がりの滑らかさ」と「仕上がりのしなやかさ」について、以下の評価基準に従って5段階評価してもらった。その後、全パネルの評点の平均点を以下の判定基準に従って判定した。
<評価基準>:
[評価結果] :[評点]
非常に良好 : 5点
良好 : 4点
普通 : 3点
やや不良 : 2点
不良 : 1点
<判定基準>:
[評点の平均点] :[判定]
4.5以上 : ◎
3.5以上4.5未満 : ○
1.5以上3.5未満 : △
1.5未満 : ×
本発明品1〜6のヘアグロススプレーは、いずれも原液が透明で均一に溶解するものであり、「べたつき感のなさ」、「仕上がりの自然なツヤ」、「仕上がりの滑らかさ」と「仕上がりのしなやかさ」に優れたエアゾール型毛髪化粧料であった。
一方、本発明に用いられる新規なデキストリン脂肪酸エステルを含有していない比較品1は、「仕上がりの自然なツヤ」に劣り、「仕上がりの滑らかさ」と「仕上がりのしなやかさ」も良好ではなかった。また、前記デキストリン分岐脂肪酸エステルの代わりに、シリコーン化合物を含有した比較品2は、「仕上がりの自然なツヤ」と「仕上がりの滑らかさ」は良好であるが、「べたつき感のなさ」に劣り、「仕上がりのしなやかさ」が良好ではなかった。そして、前記デキストリン分岐脂肪酸エステルの代わりに、N−アシルグルタミン系化合物を含有する比較品3では、「仕上がりの自然なツヤ」は良好であるが、「べたつき感のなさ」、「仕上がりの滑らかさ」と「仕上がりのしなやかさ」は良好ではなかった。更に、前記デキストリン分岐脂肪酸エステルの代わりに、ゲル化剤として用いられている分岐脂肪酸の含有量の少ないデキストリン脂肪酸を含有する比較品4では、「べたつき感のなさ」、「仕上がりの自然なツヤ」、「仕上がりの滑らかさ」と「仕上がりのしなやかさ」の何れも良好ではなかった。
実施例3:ヘアスプレー
<原液>
(成分) (%)
1.エチルヘキサン酸セチル 5
2.パルミチン酸オクチル 5
3.セトステアリルアルコール 1
4.水添ポリイソブテン 10
5.シクロメチコン 5
6.製造例2のデキストリンイソステアリン酸エステル 2
7.メチルパラベン 0.5
8.グリセリン 2
9.香料 0.5
10.スクワラン 0.1
11.エタノール 残量
12.ポリビニルピロリドン 1
13.加水分解コムギタンパク 0.1
<噴射剤>
14.LPG
(製造方法)
A:成分1〜8を75℃に加熱して均一に混合する。
B:成分9〜13を均一に混合する。
C:Bに40℃に冷却したAを添加して、均一に混合し、原液とする。
D:Cの原液をエアゾール容器に充填し、原液50部に対し、成分14の噴射剤50部を充填してヘアスプレーを得た。
実施例3のヘアスプレーは、実施例2に倣って評価したところ、「べたつき感のなさ」、「仕上がりの自然なツヤ」、「仕上がりの滑らかさ」と「仕上がりのしなやかさ」のすべてにおいて優れたエアゾール型毛髪化粧料であった。
実施例4:ヘアグロススプレー
<原液>
(成分) (%)
1.水添ポリデセン 10
2.ミネラルオイル 20
3.ポリブテン 2
4.イソノナン酸イソトリデシル 15
5.ミリスチン酸イソプロピル 15
6.製造例1のデキストリンイソステアリン酸エステル 0.2
7.製造例3のデキストリンイソステアリン酸エステル 0.2
8.フェノキシエタノール 0.5
9.メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 0.5
10.ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/
オクチルドデシル) 0.5
11.オレンジ油 1
12.1,3−ブチレングリコール 3
13.ジプロピレングリコール 3
14.エタノール 残量
<噴射剤>
15.窒素
(製造方法)
A:成分1〜10を75℃に加熱して均一に混合する。
B:成分12〜14を均一に混合する。
C:Bに40℃に冷却したAおよび成分11を添加して、均一に混合し、原液とする。
D:Cの原液をエアゾール容器に充填し、成分15の噴射剤を0.5MPaの圧力で充填してヘアグロススプレーを得た。
実施例4のヘアグロススプレーは、実施例2に倣って評価したところ、「べたつき感のなさ」、「仕上がりの自然なツヤ」、「仕上がりの滑らかさ」と「仕上がりのしなやかさ」のすべてにおいて優れたエアゾール型毛髪化粧料であった。
実施例5:ヘアスプレー
<原液>
(成分) (%)
1.イソノナン酸イソノニル 1
2.トリエチルヘキサノイン 1
3.水添ロジン酸ペンタエリスリチル 0.1
4.プロピレングリコール 1
5.製造例4のデキストリンイソステアリン酸エステル 0.3
6.ウレタンポリマー(注2) 1
7.ジフェニルジメチコン 1
8.プロピレングリコール 1
9.ジブチルヒドロキシトルエン 0.5
10.(オクチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシプロピル/
メタクリル酸ブチルアミノエチル)コポリマー 0.5
11.2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール 0.1
12.エタノール 残量
<噴射剤>
13.DME
注2:DynamX(アクゾノーベル社製)
(製造方法)
A:成分1〜10を75℃に加熱して均一に混合する。
B:成分11および12を均一に混合する。
C:Bに40℃に冷却したAを添加して、均一に混合し、原液とする。
D:Cの原液をエアゾール容器に充填し、原液30部に対し、成分13の噴射剤を70部充填してヘアスプレーを得た。
実施例5のヘアスプレーは、実施例2に倣って評価したところ、「べたつき感のなさ」、「仕上がりの自然なツヤ」、「仕上がりの滑らかさ」と「仕上がりのしなやかさ」のすべてにおいて優れたエアゾール型毛髪化粧料であった。
本発明は、毛髪に自然なツヤを与え、滑らかさと、しなやかさを付与する効果に優れ、べたつき感のない、エアゾール型毛髪化粧料に関するものである。
以 上

Claims (7)

  1. デキストリンと脂肪酸とのエステル化物であって、デキストリンのグルコースの平均重合度が3〜150であり、脂肪酸が炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸の1種又は2種以上を全脂肪酸に対して50mol%より多く100mol%以下、及び、炭素数2〜22の直鎖飽和脂肪酸、炭素数6〜30の直鎖又は分岐の不飽和脂肪酸及び炭素数6〜30の環状の飽和又は不飽和脂肪酸よりなる群から選ばれる1種又は2種以上を全脂肪酸に対して0mol%以上50mol%未満含有し、グルコース単位当たりの脂肪酸の置換度が1.0〜3.0であるデキストリン脂肪酸エステルを含有する原液と噴射剤からなることを特徴とするエアゾール型毛髪化粧料。
  2. デキストリンの水酸基に、全脂肪酸誘導体に対して、炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸誘導体の1種又は2種以上を50mol%より多く100mol%以下、及び、炭素数2〜22の直鎖飽和脂肪酸誘導体、炭素数6〜30の直鎖又は分岐の不飽和脂肪酸誘導体及び炭素数6〜30の環状の飽和又は不飽和脂肪酸誘導体よりなる群から選ばれる1種又は2種以上を0mol%以上50mol%未満含有する脂肪酸誘導体を反応させて得たデキストリンと脂肪酸とのエステル化物であって、デキストリンのグルコースの平均重合度が3〜150であり、グルコース単位当りの脂肪酸の置換度が1.0〜3.0であるデキストリン脂肪酸エステルを含有する原液と噴射剤からなることを特徴とするエアゾール型毛髪化粧料。
  3. デキストリンの水酸基に、炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸誘導体の1種又は2種以上を反応させ、次いで、その生成物と炭素数2〜22の直鎖飽和脂肪酸誘導体、炭素数6〜30の直鎖又は分岐の不飽和脂肪酸誘導体及び炭素数6〜30の環状の飽和又は不飽和脂肪酸誘導体よりなる群から選ばれる1種又は2種以上とを反応させて得たデキストリンと脂肪酸とのエステル化物であって、全脂肪酸誘導体に対して、該炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸誘導体の1種又は2種以上を50mol%より多く100mol%以下、及び、該炭素数2〜22の直鎖飽和脂肪酸誘導体、該炭素数6〜30の直鎖又は分岐の不飽和脂肪酸誘導体及び該炭素数6〜30の環状の飽和又は不飽和脂肪酸誘導体よりなる群から選ばれる1種又は2種以上を0mol%以上50mol%未満反応させたものであり、デキストリンのグルコースの平均重合度が3〜150であり、グルコース単位当りの脂肪酸の置換度が1.0〜3.0であるデキストリン脂肪酸エステルを含有する原液と噴射剤からなることを特徴とするエアゾール型毛髪化粧料。
  4. 前記デキストリン脂肪酸エステルを構成する分岐飽和脂肪酸が、炭素数12〜22の分岐飽和脂肪酸から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のエアゾール型毛髪化粧料。
  5. 前記デキストリン脂肪酸エステルが、ASTM D445測定方法による40℃における動粘度が8mm/sである流動パラフィンをゲル化しないことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のエアゾール型毛髪化粧料。
  6. 前記デキストリン脂肪酸エステルを40質量%含有する軽質流動イソパラフィン溶液をガラス板に400μm厚のアプリケーターで成膜し、乾燥させた皮膜に、テクスチャーアナライザーを用いて100gの荷重をかけ、10秒保持後に0.5mm/秒で離したときの接触点にかかる荷重変化(最大応力値)が30〜1000gであるデキストリン脂肪酸エステルであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のエアゾール型毛髪化粧料。
  7. 更に、原液に前記デキストリン脂肪酸エステルを溶解する溶媒を含有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のエアゾール型毛髪化粧料。
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