JP5616091B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、特定の分岐飽和脂肪酸の割合が高い新規なデキストリン脂肪酸エステルと、高級アルコールと、カチオン性界面活性剤とを配合する毛髪化粧料に関し、更に詳細には、べたつき感がなく使用感に優れ、仕上がりのなめらかさ、しなやかさ、エモリエント感に優れるコンディショニング効果の高い毛髪化粧料に関するものである。
近年、ヘアケアへの意識の高まりから、リンスやヘアクリーム等のトリートメント用毛髪化粧料には、仕上がりのなめらかさ、しなやかさ、エモリエント感等のコンディショニング効果のより高いものが望まれており、そのために様々な技術が開示されている。例えば、カチオン性ポリマーやシリコーン誘導体を用いて、仕上がりのしなやかさ等を高める技術(例えば、特許文献1〜3)や、炭化水素油を用いて、仕上がりにエモリエント感等を付与する技術(例えば、特許文献4)等がある。
一方、分岐脂肪酸の割合の低いデキストリン脂肪酸エステルは、従来より、油ゲル化剤として、口紅、アイライナー、マスカラ、ファンデーション等に配合されてきた(例えば、特許文献5)。
特開平6−312915号公報 特表2001−504136号公報 特開平6−80538号公報 特開平6−135823号公報 特許第3019191号公報
しかしながら、カチオン性ポリマーを用いる技術では、よりなめらかさやしなやかさを出そうと多量に配合すると、毛髪へのカチオン性ポリマーの吸着により、却ってごわつきを生じることがある上、製剤としての安定性を欠く場合があった。また、シリコーン誘導体を用いる技術では、シリコーン誘導体自体が一般的な油に溶解しにくく、配合できる剤型が限られる場合があり、予め水に乳化した乳化物として配合する必要があり、製造時のハンドリングに問題が生ずる場合があった。更に、炭化水素油を用いる技術では、エモリエント感を得ることはできるが、油に由来する使用後のべたつきを感じたり、重い仕上がりとなったりして、良好な使用感が得られ難かった。
また、分岐脂肪酸の割合の低いデキストリン脂肪酸エステルは、油ゲル化剤としては使用されていたが、分岐脂肪酸の割合を高めて、毛髪のコンディョニング剤として用いる技術については、何ら開示もされていない。
しかしながら、これら従来の技術では、毛髪化粧料において、コンディショニング効果と良好な使用感を併せ持ち、そのために必要な成分を簡便な方法でかつ安定に配合することは困難であった。
このため、仕上がりのなめらかさ、しなやかさ、エモリエント感に優れ、高いコンディショニング効果が得られるとともに、べたつき感がなく、軽い仕上がりが得られる毛髪化粧料の開発が求められていた。
上記実情に鑑み、本発明者らは鋭意検討した結果、新規なデキストリン脂肪酸エステルと高級アルコールとカチオン性界面活性剤とを併用し、毛髪に適用することにより、べたつき感がなく、軽い仕上がりでありながら、仕上がりのなめらかさ、しなやかさ、エモリエント感に優れた高いコンディショニング効果が得られ、上記課題が解決できる毛髪化粧料が得られることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、
(1)デキストリンと脂肪酸とのエステル化物であって、デキストリンのグルコースの平均重合度が3〜150であり、脂肪酸が炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸の1種又は2種以上を全脂肪酸に対して50mol%より多く100mol%以下、及び、炭素数2〜22の直鎖飽和脂肪酸、炭素数6〜30の直鎖又は分岐の不飽和脂肪酸及び炭素数6〜30の環状の飽和又は不飽和脂肪酸よりなる群から選ばれる1種又は2種以上を全脂肪酸に対して0mol%以上50mol%未満含有し、グルコース単位当たりの脂肪酸の置換度が1.0〜3.0であるデキストリン脂肪酸エステルと、高級アルコールと、カチオン性界面活性剤とを配合することを特徴とする毛髪化粧料を提供するものである。
本発明は、
(2)デキストリンの水酸基に、全脂肪酸誘導体に対して、炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸誘導体の1種又は2種以上を50mol%より多く100mol%以下、及び、炭素数2〜22の直鎖飽和脂肪酸誘導体、炭素数6〜30の直鎖又は分岐の不飽和脂肪酸誘導体及び炭素数6〜30の環状の飽和又は不飽和脂肪酸誘導体よりなる群から選ばれる1種又は2種以上を0mol%以上50mol%未満含有する脂肪酸誘導体を反応させて得たデキストリンと脂肪酸とのエステル化物であって、デキストリンのグルコースの平均重合度が3〜150であり、グルコース単位当りの脂肪酸の置換度が1.0〜3.0であるデキストリン脂肪酸エステルと、高級アルコールと、カチオン性界面活性剤とを配合することを特徴とする毛髪化粧料を提供するものである。
さらに、本発明は、
(3)デキストリンの水酸基に、炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸誘導体の1種又は2種以上を反応させ、次いで、その生成物と炭素数2〜22の直鎖飽和脂肪酸誘導体、炭素数6〜30の直鎖又は分岐の不飽和脂肪酸誘導体及び炭素数6〜30の環状の飽和又は不飽和脂肪酸誘導体よりなる群から選ばれる1種又は2種以上を反応させて得たデキストリンと脂肪酸とのエステル化物であって、全脂肪酸誘導体に対して、該炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸誘導体の1種又は2種以上を50mol%より多く100mol%以下、及び、該炭素数2〜22の直鎖飽和脂肪酸誘導体、該炭素数6〜30の直鎖又は分岐の不飽和脂肪酸誘導体及び該炭素数6〜30の環状の飽和又は不飽和脂肪酸誘導体よりなる群から選ばれる1種又は2種以上を0mol%以上50mol%未満反応させたものであり、デキストリンのグルコースの平均重合度が3〜150であり、グルコース単位当りの脂肪酸の置換度が1.0〜3.0であるデキストリン脂肪酸エステルと、高級アルコールと、カチオン性界面活性剤とを配合することを特徴とする毛髪化粧料を提供するものである。
そして、本発明は、
(4)前記デキストリン脂肪酸エステルを構成する分岐飽和脂肪酸が、炭素数12〜22の分岐飽和脂肪酸から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の毛髪化粧料、
(5)前記デキストリン脂肪酸エステルが、ASTM D445測定方法による40℃における動粘度が8mm/sである流動パラフィンをゲル化しないことを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載の毛髪化粧料、
(6)前記デキストリン脂肪酸エステルを40質量%含有する軽質流動イソパラフィン溶液をガラス板に400μm厚のアプリケーターで成膜し、乾燥させた皮膜に、テクスチャーアナライザーを用いて100gの荷重をかけ、10秒保持後に0.5mm/秒で離したときの接触点にかかる荷重変化(最大応力値)が30〜1000gであるデキストリン脂肪酸エステルであること特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記載の毛髪化粧料を提供するものである。
また、(7)前記デキストリン脂肪酸エステルの配合量が、0.02〜25質量%であることを特徴とする上記(1)〜(6)の何れかに記載の毛髪化粧料、
更に、
(8)多価アルコールを配合することを特徴とする上記(1)〜(7)の何れかに記載の毛髪化粧料、そしてまた、
(9)更に、油剤を配合することを特徴とする上記(1)〜(8)の何れかに記載の毛髪化粧料を提供するものである。
本発明の毛髪化粧料は、べたつき感がなく、軽い仕上がりの良好な使用感でありながら、仕上がりのなめらかさ、しなやかさ、エモリエント感に優れ、高いコンディショニング効果の得られるもので、製造時のハンドリング性および経時安定性にも優れるものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の毛髪化粧料に使用されるデキストリン脂肪酸エステルは、デキストリンと脂肪酸とのエステル化物であって、デキストリンのグルコースの平均重合度が3〜150であり、脂肪酸が全脂肪酸に対して炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸を50mol%より多く含有するグルコース単位当たりの脂肪酸の置換度が1.0〜3.0である新規な物質である。(以下、単に「新規なデキストリン脂肪酸エステル」ということもある。)
新規なデキストリン脂肪酸エステルのデキストリンへの脂肪酸の置換度は、グルコース単位当たり1.0〜3.0であり、好ましくは1.2〜2.8である。この置換度が1.0未満であると液状油等への溶解温度が100℃以上と高くなり、着色や特異な臭いが生じ、好ましくない。
本発明に用いられる新規なデキストリン脂肪酸エステルは、次の特性を有する。
(1)新規なデキストリン脂肪酸エステルを液状油に混合したときに、液状油がゲル化しない。
「液状油がゲル化しない」とは、ASTM D445測定方法による40℃における動粘度が8mm/sである流動パラフィンを液状油とする場合、デキストリン脂肪酸エステルを5質量%(以下単に「%」で示す。)含有する該流動パラフィンを100℃で溶解し、24時間後25℃で粘度を測定したとき、粘度が、Yamco DIGITAL VISCOMATE粘度計VM−100A(振動式)(山一電機社製)の検出限界以下であることを意味する。なお、ゲル化する場合には、粘度が検出されることで確認できる。
(2)新規なデキストリン脂肪酸エステルが形成する皮膜が特定範囲のタック性を有する。
「タック性」を、支持体に該デキストリン脂肪酸エステルを塗布し、もうひとつの支持体を相互に離れた状態から面接触させた後に、後退させて別離させ、後退を開始してから完全に別離するまでの接触点にかかる荷重変化(最大応力値)で表す場合、該デキストリン脂肪酸エステルを40%含有する軽質流動イソパラフィン溶液をガラス板に400μm厚のアプリケーターで成膜し、乾燥させた皮膜に、テクスチャーアナライザー、例えば、テクスチャーアナライザーTA.XTplus(Stable Micro Systems社製)を用いて、プローブとして直径12.5mm円柱状のポリアセタール樹脂(Delrin(登録商標)デュポン社製)製プローブを使用し、100gの荷重をかけ10秒保持後に0.5mm/秒で離したときの荷重変化、すなわちタック性が30〜1,000gである。
本発明において、新規なデキストリン脂肪酸エステルに用いられるデキストリンは、グルコース平均重合度3〜150、特に10〜100のデキストリンが好ましい。グルコース平均重合度が2以下では、得られたデキストリン脂肪酸エステルがワックス様となって油剤への溶解性が低下する。また、グルコース平均重合度が150を超えると、デキストリン脂肪酸エステルの油剤への溶解温度が高くなる、又は溶解性が悪くなる等の問題を生ずることがある。デキストリンの糖鎖は直鎖状、分岐鎖状、環状のいずれでもよい。
本発明において、新規なデキストリン脂肪酸エステルに用いられる脂肪酸は、炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸の1種又は2種以上を必須とし、さらに炭素数2〜22の直鎖飽和脂肪酸、炭素数6〜30の直鎖又は分岐の不飽和脂肪酸、及び炭素数6〜30の環状の飽和又は不飽和脂肪酸よりなる群から選ばれる1種又は2種以上(以下、これら炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸以外の脂肪酸をまとめて表すときは「その他の脂肪酸」という)を含有してもよいものである。
本発明において、新規なデキストリン脂肪酸エステルにおける脂肪酸の組成割合は、全脂肪酸に対して、炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸の1種又は2種以上が50mol%より多く100mol%以下、好ましくは55mol%以上100mol%以下であり、その他の脂肪酸は、0mol%以上50mol%未満、好ましくは、0mol%以上45mol%以下である。
該炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸としては、例えば、イソ酪酸、イソ吉草酸、2−エチル酪酸、エチルメチル酢酸、イソヘプタン酸、2−エチルヘキサン酸、イソノナン酸、イソデカン酸、イソトリデカン酸、イソミリスチン酸、イソパルミチン酸、イソステアリン酸、イソアラキン酸、イソヘキサコサン酸等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を適宜選択又は組み合わせて使用することができる。これらのうち、炭素数12〜22のものが好ましく、特にイソステアリン酸が好ましく、構造の違い等の限定は特にない。
ここで、イソステアリン酸とは、分岐したステアリン酸の1種、又は2種以上の混合物を意味する。
例えば、5,7,7−トリメチル−2−(1,3,3−トリメチルブチル)−オクタン酸は、イソブチレン2量体のオキソ反応により炭素数9の分岐アルデヒドとし、次いでこのアルデヒドのアルドール縮合により炭素数18の分岐不飽和アルデヒドとし、次いで水素添加、酸化することにより製造することができ(以下、「アルドール縮合型」と略す)、これは、例えば、日産化学工業社より市販されている。
2−ヘプチルウンデカン酸は、ノニルアルコールをガーベット反応(Guerbet反応、ゲルベ反応ともいう)により二量化し、次いで酸化することにより製造することができ、これは、例えば、三菱化学社より市販されており、分岐位置の若干異なる類似混合物として、日産化学工業株式会社より市販され、さらに出発アルコールが直鎖飽和ではない2箇所メチル分岐したタイプも同様に日産化学工業社より市販されている(以下、総じて「ガーベット反応型」と略す)。
また、メチル分岐イソステアリン酸は、例えば、オレイン酸のダイマー製造時の副産物として得られるもので、例えばJ.Amer.Oil Chem.Soc.,51,522(1974)に記載されているものや、例えば、米国エメリー社などから市販されていたものがあげられる(以下「エメリー型」と略す)。エメリー型イソステアリン酸の出発物質であるダイマー酸のさらに出発物質は、オレイン酸だけでなく、リノール酸、リノレン酸等も含まれる場合がある。
本発明において、新規なデキストリン脂肪酸エステルに用いられる脂肪酸のうち、炭素数2〜22の直鎖飽和脂肪酸としては、例えば、酢酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を適宜選択、又は組み合わせて使用することができる。これらの中でも、炭素数8〜22のものが好ましく、特に炭素数12〜22のものが好ましい。
本発明において、新規なデキストリン脂肪酸エステルに用いられる脂肪酸のうち、炭素数6〜30の直鎖又は分岐の不飽和脂肪酸としては、例えば、モノエン不飽和脂肪酸としては、シス−4−デセン(オブツシル)酸、9−デセン(カプロレイン)酸、シス−4−ドデセン(リンデル)酸、シス−4−テトラデセン(ツズ)酸、シス−5−テトラデセン(フィセテリン)酸、シス−9−テトラデセン(ミリストレイン)酸、シス−6−ヘキサデセン酸、シス−9−ヘキサデセン(パルミトレイン)酸、シス−9−オクタデセン(オレイン)酸、トランス−9−オクタデセン酸(エライジン酸)、シス−11−オクタデセン(アスクレピン)酸、シス−11−エイコセン(ゴンドレイン)酸、シス−17−ヘキサコセン(キシメン)酸、シス−21−トリアコンテン(ルメクエン)酸等が挙げられ、ポリエン不飽和脂肪酸としては、ソルビン酸、リノール酸、ヒラゴ酸、プニカ酸、リノレン酸、γ−リノレン酸、モロクチ酸、ステアリドン酸、アラキドン酸、EPA、イワシ酸、DHA、ニシン酸、ステアロール酸、クレペニン酸、キシメニン酸等が挙げられる。
本発明において、新規なデキストリン脂肪酸エステルに用いられる脂肪酸のうち、炭素数6〜30の環状の飽和又は不飽和脂肪酸は、環状構造を基本骨格の少なくとも一部に有する炭素数6〜30の飽和又は不飽和脂肪酸を意味し、例えば、9,10−メチレン−9−オクタデセン酸;アレプリル酸、アレプリン酸、ゴルリン酸、α−シクロペンチル酸、α−シクロヘキシル酸、α−シクロペンチルエチル酸、α−シクロヘキシルメチル酸、ω−シクロヘキシル酸、5(6)−カルボキシ−4−ヘキシル−2−シクロヘキセン−1−オクタン酸、マルバリン酸、ステルクリン酸、ヒドノカルピン酸、ショールムーグリン酸などが挙げられる。
また、本発明において、新規なデキストリン脂肪酸エステルに用いられる脂肪酸として、分岐飽和脂肪酸単独の場合のデキストリン脂肪酸エステルの具体例としては、例えば、以下のもの等が挙げられる。
デキストリンイソ酪酸エステル
デキストリンエチルメチル酢酸エステル
デキストリンイソヘプタン酸エステル
デキストリン2−エチルヘキサン酸エステル
デキストリンイソノナン酸エステル
デキストリンイソデカン酸エステル
デキストリンイソパルミチン酸エステル
デキストリンイソステアリン酸エステル
デキストリンイソアラキン酸エステル
デキストリンイソヘキサコサン酸エステル
デキストリン(イソ吉草酸/イソステアリン酸)エステル
本発明において、新規なデキストリン脂肪酸エステルに用いられる脂肪酸として、分岐飽和脂肪酸とその他の脂肪酸との混合脂肪酸を用いた場合のデキストリン脂肪酸エステルとしては、例えば以下のもの等が挙げられる。
デキストリン(イソ酪酸/カプリル酸)エステル
デキストリン(2−エチルヘキサン酸/カプリル酸)エステル
デキストリン(イソアラキン酸/カプリル酸)エステル
デキストリン(イソパルミチン酸/カプリル酸)エステル
デキストリン(エチルメチル酢酸/ラウリン酸)エステル
デキストリン(2−エチルヘキサン酸/ラウリン酸)エステル
デキストリン(イソヘプタン酸/ラウリン酸/ベヘン酸)エステル
デキストリン(イソステアリン酸/ミリスチン酸)エステル
デキストリン(イソヘキサコサン酸/ミリスチン酸)エステル
デキストリン(2−エチルヘキサン酸/パルミチン酸)エステル
デキストリン(イソステアリン酸/パルミチン酸)エステル
デキストリン(イソステアリン酸/イソ吉草酸/パルミチン酸)エステル
デキストリン(イソノナン酸/パルミチン酸/カプロン酸)エステル
デキストリン(2−エチルヘキサン酸/パルミチン酸/ステアリン酸)エステル
デキストリン(イソデカン酸/パルミチン酸)エステル
デキストリン(イソパルミチン酸/ステアリン酸)エステル
デキストリン(イソステアリン酸/アラキン酸)エステル
デキストリン(2−エチルヘキサン酸/アラキン酸)エステル
デキストリン(2−エチル酪酸/ベヘン酸)エステル
デキストリン(イソノナン酸/リノール酸)エステル
デキストリン(イソパルミチン酸/アラキドン酸)エステル
デキストリン(イソパルミチン酸/カプリル酸/リノール酸)エステル
デキストリン(イソステアリン酸/ステアリン酸/オレイン酸)エステル
デキストリン(イソアラキン酸/パルミチン酸/ショールムーグリン酸)エステル
(デキストリン脂肪酸エステルの製造方法)
次に、本発明に用いられる新規なデキストリン脂肪酸エステルの製造方法について説明する。
製造方法としては、特に限定されず、公知の製法を採用することができるが、たとえば以下のようにして製造することができる。
(1)グルコースの平均重合度が3〜150であるデキストリンと、炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸誘導体の1種又は2種以上を全脂肪酸誘導体に対して50mol%より多く100mol%以下、及び、炭素数2〜22の直鎖飽和脂肪酸誘導体、炭素数6〜30の直鎖又は分岐の不飽和脂肪酸誘導体及び炭素数6〜30の環状の飽和又は不飽和脂肪酸誘導体よりなる群から選ばれる1種又は2種以上(以下、これらの脂肪酸誘導体をまとめて表すときは「その他の脂肪酸誘導体」という)を全脂肪酸誘導体に対して0mol%以上50mol%未満含有する脂肪酸誘導体とを反応させる。
(2)グルコースの平均重合度が3〜150であるデキストリンと、炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸誘導体の1種又は2種以上とを反応させ、次いで、その生成物とその他の脂肪酸誘導体とを反応させる。
その場合、全脂肪酸誘導体に対して炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸誘導体の1種又は2種以上を50mol%より多く100mol%以下、及び、その他の脂肪酸誘導体を全脂肪酸誘導体に対して0mol%以上50mol%未満使用する。
本発明において、上記デキストリンとのエステル化反応に使用される脂肪酸誘導体としては、例えば、上記脂肪酸のハロゲン化物、酸無水物等が用いられる。
(1)及び(2)のいずれの場合も、まず、デキストリンを反応溶媒に分散し、必要に応じて触媒を添加する。これに、上記脂肪酸のハロゲン化物、酸無水物等を添加して反応させる。(1)の製造法の場合は、これらの酸を混合して同時に添加反応させ、(2)の製造法の場合は、まず反応性の低い分岐飽和脂肪酸誘導体を反応させた後、次いでその他の脂肪酸誘導体を添加反応させる。
製造にあたり、これらのうちの好ましい方法を採用することができる。反応溶媒にはジメチルホルムアミド、ホルムアミド等のホルムアミド系;アセトアミド系;ケトン系;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族化合物系;ジオキサン等の溶剤を適宜使用することができる。反応触媒としてはピリジン、ピコリン等の3級アミノ化合物などを用いることができる。反応温度は原料脂肪酸等により適宜選択されるが、0℃〜100℃の温度が好ましい。
本発明の毛髪化粧料に用いられる新規なデキストリン脂肪酸エステルの配合量は、特に限定されるものではないが、0.02〜25%が好ましく、0.05〜10%がより好ましい。この範囲であれば、使用時のべたつき感や仕上がり重さがなく、なめらかさやしなやかさ、エモリエント感が特に優れる毛髪化粧料を得ることができる。特に、本発明の新規なデキストリン脂肪酸エステルは、極少量の配合や、インバス使用の洗い流しタイプの製品であっても、高いコンディショニング効果を発揮する優れたものである。
本発明の第2の成分である高級アルコールは、後述する第3の成分であるカチオン性界面活性剤と組み合わせることにより、ゲル化して毛髪化粧料に適度な粘性を付与し、安定性を向上させると共に、毛髪に対しコンディショニング効果を付与する成分である。
本発明に用いる高級アルコールは、通常化粧料に使用できる高級アルコールであれば特に限定されないが、直鎖または分岐鎖の炭化水素基を有する炭素数12〜22のものが好ましい。具体的には、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、セトステアリルアルコール、ラノリンアルコール、水素添加ラノリンアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、2−オクチルドデカノール、ヘキサデシルアルコール、イソステアリルアルコール、ホホバアルコール等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を適宜選択して用いることができる。
特に、セチルアルコール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、2−オクチルドデカノール、イソステアリルアルコールから選ばれる1種又は2種以上を用いると、仕上がりのなめらかさ、しなやかさが更に優れる毛髪化粧料を得ることができ好ましい。
本発明の毛髪化粧料における高級アルコールの配合量は、特に限定はされないが、0.1〜12%が好ましく、0.5〜8%がより好ましい。この範囲内であれば、仕上がりのなめらかさ、しなやかさに優れる毛髪化粧料を得ることができる。
本発明に用いられるカチオン性界面活性剤は、前述したように高級アルコールと組み合わせることにより、ゲル化して毛髪化粧料に適度な粘性を付与し、安定性を向上させると共に、界面活性及び毛髪に対しコンディショニング効果を付与する成分である。
本発明に用いられるカチオン界面活性剤は、通常化粧料に使用できるカチオン界面活性剤であれば特に限定されない。具体的には、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化牛脂アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化ジオクチルジメチルアンモニウム、塩化ジ(POE)オレイルメチルアンモニウム(2E.O.)、塩化ベンザルコニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、ラノリン誘導四級アンモニウム塩、ジココイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ジステアロイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、塩化ベヘニン酸アミドプロピルジメチルヒドロキシプロピルアンモニウム、塩化ステアロイルコラミノホルミルメチルピリジニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化トール油アルキルベンジルヒドロキシエチルイミダゾリニウム等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を適宜選択して用いることができる。
本発明の毛髪化粧料におけるカチオン界面活性剤の配合量は、特に限定はされないが、0.01〜10%が好ましく、0.1〜5%がより好ましい。この範囲内であれば、化粧料が安定であり、使用性においてより良好なものが得られる。
本発明の毛髪化粧料においては、更に多価アルコールを配合することにより、上記必須成分を簡便な方法で、より安定に配合することができる。このような多価アルコ−ルは、通常化粧料に使用できるものであれば特に限定されない。具体的には、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、ヘキシレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、ソルビトール、ポリエチレングリコール等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を適宜選択して用いることができる。
本発明の毛髪化粧料における多価アルコールの配合量は、特に限定はされないが、0.1〜60%が好ましく、0.5〜30%がより好ましい。この範囲内であれば、上記必須成分を簡便な方法で、より安定に配合するができる。
そして、本発明の毛髪化粧料には、更に油剤を配合することにより、仕上がり後の毛髪により一層のエモリエント感を付与することができる。このような油剤としては、通常化粧料に使用されるものであればよく、常温で液体、ペースト状及び固形状の炭化水素類、ロウ類、エステル類、脂肪酸類、油脂等の油性成分を使用することができる。具体的には、例えば炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、有機シリコーン類、フッ素系油剤類、ラノリン誘導体類等が使用可能であり、より具体的には流動パラフィン、軽質流動イソパラフィン、スクワラン、植物性スクワラン、スクワレン、ワセリン、プリスタン、ポリイソブチレン、ポリブテン、パラフィンワックス、セレシンワックス、オゾケライト、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、エチレンプロピレンコポリマー、モンタンワックス、フィッシャートロプシュワックス、合成炭化水素ワックス等の炭化水素類;モクロウ、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油、カメリア油、ローズヒップ油、アボカド油、シア脂、硬化油、馬脂、卵黄油等の油脂類;ミツロウ、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、鯨ロウ等のロウ類;ホホバ油、2−エチルヘキサン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、イソステアリン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ステアリン酸コレステリル、ラノリン脂肪酸コレステリル、オレイン脂肪酸フィトステリル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・2−オクチルドデシル)等のエステル類;ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、アラキドン酸、ドコサヘキサエン酸(DHA)、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類;低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、アミノ変性オルガノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン、ジメチコノール等の有機シリコーン類;パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類;ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコール、硬質ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル等のラノリン誘導体等のラノリン誘導体等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を適宜選択して用いることができる。
本発明の毛髪化粧料における油剤の配合量は、特に限定はされないが、0.1〜60%が好ましく、0.1〜20%がより好ましい。この範囲内であれば、仕上がり後の毛髪にエモリエント感を付与することができる。
本発明の毛髪化粧料には、更に目的に応じて本発明の効果を損なわない量的、質的範囲内において、上記した成分の他に、通常の化粧料や医薬部外品、外用医薬品等の製剤に使用される成分、例えば精製水、温泉水、深層水等の水、アルコール類、感触調整あるいは着色用等の粉体、界面活性剤等の汎用成分や、水溶性高分子、皮膜形成剤、パール光沢付与剤、金属セッケン、油性ゲル化剤、樹脂、包接化合物、保湿剤、抗菌・防腐剤、消臭剤、塩類、pH調整剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、キレート剤、退色防止剤、消泡剤、清涼剤、美容成分(植物抽出物、アミノ酸類、タンパク質誘導体、ビタミン類、糖類等)、噴射剤、香料、色素等を配合することができる。
アルコール類としては、エタノール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール;ソルビトール、マルチトール、キシリトール、エリスリトール等の糖アルコール;ショ糖、ブドウ糖等の糖類等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を適宜選択して用いることができる。
界面活性剤としては、アニオン性、ノニオン性及び両性の各界面活性剤が挙げられる。アニオン性界面活性剤としてはステアリン酸ナトリウムやパルミチン酸トリエタノールアミン等の脂肪酸セッケンや、アルキルエーテルカルボン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルケンスルホン酸塩、脂肪酸エステルスルホン酸塩、脂肪酸アミドスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩とそのホルマリン縮合物のスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、第二級高級アルコール硫酸エステル塩、アルキル及びアリルエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸エステル塩類、アルキルリン酸塩、アルキルエーテルリン酸塩、アルキルアリルエーテルリン酸塩、アミドリン酸塩、N−アシルアミノ酸塩、アシルイセチオン酸塩、N−アシルアルキルタウリン塩、N−アシルポリペプチド塩等が挙げられる。
ノニオン性界面活性剤としてはソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロールエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン、アルカノールアミド、糖エーテル、糖アミド等が挙げられる。
両性界面活性剤としてはオクチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等の酢酸ベタイン類、ラウリルスルホベタイン等のスルホベタイン類、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシメチルエチレンジアミン二ナトリウム等のイミダゾリン誘導体類、ヤシ油アルキルイミノジカルボン酸塩等のアミノカルボン酸塩類等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を適宜選択して用いることができる。
水溶性高分子としては、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムチン、デルマタン硫酸、ヘパリン、ケラタン硫酸等のムコ多糖類又はその塩;アラビアゴム、トラガカントガム、ガラクタン、キャロブガム、グァーガム、カチオン化グァーガム、ヒドロキシプロピルグァーガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード、アルゲコロイド、ローカストビーンガム、ガラクトマンナン等の植物系多糖類;キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子;デンプン、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン、カチオン化デンプン等のデンプン系高分子;メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース塩、セルロース硫酸ナトリウム、結晶セルロース、セルロース末、カチオン化セルロース等のセルロース系高分子;アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子;カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子;高重合度のポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体等のポリアルキレングリコール系高分子;ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリルアミド等のアクリル系高分子;ベントナイト、ラポナイト、ヘクトライト等の無機系水溶性高分子;その他、ポリエチレンイミン等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を適宜選択して用いることができる。
毛髪用の皮膜形成剤としては、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩、ジアリル4級アンモニウム塩重合物等のカチオン性重合体;ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、ポリオキシプロピレンブチルエーテル、ポリビニルメチルエーテル等のノニオン性重合体;メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体ハーフエステル、アクリル酸エステル−メタクリル酸エステル共重合体、アクリル樹脂アルカノールアミン等のアニオン性重合体;ジアルキルアミノエチル(メタ)アクリレート−(メタ)アクリレート共重合体のクロル酢酸両性化物、オクチルアクリルアミド−ブチルアミノエチルメタクリレート−ヒドロキシプロピルメタクリレート−アクリレート共重合体等の両性重合体等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を適宜選択して用いることができる。
抗菌剤としては、安息香酸、安息香酸ナトリウム、サリチル酸、石炭酸、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、パラオキシ安息香酸エステル、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコニウム、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリド、感光素、ビス(2−ピリジルチオ−1−オキシド)亜鉛、フェノキシエタノール、イソプロピルメチルフェノール等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を適宜選択して用いることができる。
その他、pH調整剤としては、乳酸、クエン酸、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、リンゴ酸、又はこれらの塩、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム等が、清涼剤としてはL−メントール、カンファー等が、ビタミン類としては、ビタミンA及びその誘導体、ビタミンB及びその誘導体、ビタミンC及びその誘導体、ビタミンE及びその誘導体、リノレン酸やその誘導体のビタミンF類、フィトナジオン、メナキノン、メナジオン、メナジオール等のビタミンK類、エリオシトリン、ヘスペリジン等のビタミンP類、その他ビオチン、カルチニン、フェルラ酸等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を適宜選択して用いることができる。
本発明の毛髪化粧料は、他の成分との組合せや容器の機構等により、液状、乳液状、クリーム状、ゲル状、フォーム状、ミスト状、固形状等、種々の形態にて実施することができ、インバス使用のヘアリンス、ヘアパック、ヘアトリートメントや、アウトバス使用のヘアコンディショナー、ヘアローション、ヘアミルク、ヘアクリーム等の毛髪用製品として実施することができる。また、本発明の毛髪化粧料は、目的に応じて本発明の効果を損なわない量的、質的範囲で各種の噴射剤と混合し、ヘアフォーム、スプレーフォーム、ヘアミスト(スプレー)等のエアゾール製品とすることができる。噴射剤としては、液化石油ガス、窒素ガス、炭酸ガス、ジメチルエーテル等を使用することができる。
次に実施例をもって本発明をより詳細に説明するが、発明はこれらにより、何ら限定されるものではない。
《新規なデキストリン脂肪酸エステルの参考製造例》
以下に本発明に用いる新規なデキストリン脂肪酸エステルの参考製造例を示す。また、下記方法で置換度、構成脂肪酸のmol%、粘度、タック性を測定した。
(置換度、構成脂肪酸のmol%の測定方法)
参考製造例のデキストリン脂肪酸エステルのIRスペクトルを測定し、アルカリ分解後の脂肪酸量とガスクロマトグラフィーから、置換度と、構成脂肪酸のmol%を求めた。
(粘度の測定方法)
各試料(参考製造例のデキストリン脂肪酸エステル)を5質量%含有する流動パラフィンを100℃で溶解し、室温(25℃)まで冷却する。25℃の恒温槽で24時間保温し、以下の測定機器を用いて粘度を測定した。
尚、流動パラフィンはASTM D445測定方法による40℃の動粘度が8mm/sのものを使用した。
[測定機器]Yamco DIGITAL VISCOMATE MODEL VM−100A(山一電機社製)
(タック性の測定方法)
各試料(参考製造例のデキストリン脂肪酸エステル)をIPクリーンLX(軽質流動イソパラフィン)に40%溶解した溶液を、ガラス板に400μm厚のアプリケーターで塗布し、その皮膜を室温24時間乾燥後、70℃で12時間保存後、室温25℃において、乾燥させた皮膜に、以下に示す機器および条件で荷重をかけたときの接触点にかかる荷重変化(最大応力値)をタック性として評価した。
[測定機器]テクスチャーアナライザーTA.XTplus(Stable Micro Systems社製)
[プローブ]1/2 Cyl.Delrin(ポリアセタール樹脂(POM))P/0.5)、直径12.5mm円柱状
[測定条件]Test Speed:0.5mm/sec, Applied Force:100g, Contact Time:10sec
[参考製造例1:デキストリンイソステアリン酸(エメリー型)エステル]
平均グルコース重合度30のデキストリン21.41g(0.132mol)をジメチルホルムアミド71g、3−メチルピリジン62g(0.666mol)とからなる混合溶媒に70℃で分散させ、イソステアリン酸クロライド(エメリー型)120g(0.396mol)を30分かけて滴下した。滴下終了後、反応温度を80℃として5時間反応させた。反応終了後、反応液をメタノールに分散させ、上層を除去した。半固形分をメタノールで数回洗浄後、乾燥して淡黄色の樹脂状物質107gを得た。(仕込み時分岐飽和脂肪酸60mol%)
尚、エメリー型の出発原料はコグニス社製のEMARSOL873を用いた。本原料の脂肪酸組成は分岐飽和脂肪酸が60mol%、その他の脂肪酸が40mol%(パルミチン酸10mol%を含む)のものを用いた。(以下同様)
置換度は2.2、分岐飽和脂肪酸60mol%、その他の脂肪酸40mol%(内パルミチン酸10mol%)、粘度は0mPa・s、タック性は161gであった。
[参考製造例2〜4:デキストリンイソステアリン酸(エメリー型)エステル]
参考製造例1記載の原料・方法に準じ、
参考製造例2は、平均グルコース重合度30のデキストリン0.132molに対し、イソステアリン酸クロライド(エメリー型)を0.172mol用い、デキストリンイソステアリン酸(エメリー型)エステルを得た。(仕込み時分岐飽和脂肪酸60mol%)
置換度1.0、分岐飽和脂肪酸60mol%、その他の脂肪酸40mol%(内パルミチン酸10mol%)、粘度は0mPa・s、タック性は35gであった。
参考製造例3は、平均グルコース重合度30のデキストリン0.132molに対し、イソステアリン酸クロライド(エメリー型)を0.224mol用い、デキストリンイソステアリン酸(エメリー型)エステルを得た。(仕込み時分岐飽和脂肪酸60mol%)
置換度1.4、分岐飽和脂肪酸60mol%、その他の脂肪酸40mol%(内パルミチン酸10mol%)、粘度は0mPa・s、タック性は45gであった。
参考製造例4は平均グルコース重合度30のデキストリン0.132molに対し、イソステアリン酸クロライド(エメリー型)を0.502mol用い、デキストリンイソステアリン酸(エメリー型)エステルを得た。(仕込み時分岐飽和脂肪酸60mol%)
置換度2.6、分岐飽和脂肪酸60mol%、その他の脂肪酸40mol%(内パルミチン酸10mol%)、粘度は0mPa・s、タック性は750gであった。
[参考製造例5:デキストリンイソステアリン酸エステル]
イソステアリン酸クロライド(エメリー型)の代わりにイソステアリン酸クロライド(ガーベット反応型)を用いた以外は参考製造例1と同様に作成し、淡黄色の樹脂状物質80gを得た。(仕込み時分岐飽和脂肪酸100mol%)
尚、ガーベット反応型の出発原料は日産化学工業社製のファインオキソコール イソステアリン酸−Nを用いた。
置換度は1.8、イソステアリン酸100mol%、粘度は0mPa・s、タック性は173gであった。
[参考製造例6:デキストリンイソステアリン酸エステル]
イソステアリン酸クロライド(エメリー型)の代わりにイソステアリン酸クロライド(アルドール縮合型)を用いた以外は参考製造例1と同様に作成し、淡黄色の樹脂状物質60gを得た。(仕込み時分岐飽和脂肪酸100mol%)
尚、アルドール縮合型の出発原料は日産化学工業社製のファインオキソコール イソステアリン酸を用いた。
置換度は1.2、イソステアリン酸100mol%、粘度は0mPa・s、タック性は61gであった。
[参考製造例7:デキストリンイソアラキン酸/パルミチン酸エステル]
平均グルコース重合度150のデキストリン51.28gをジメチルホルムアミド150g、ピリジン60gとからなる混合溶媒に70℃で分散させ、イソアラキン酸クロライド132gとパルミチン酸クロライド12gの混合物を30分間かけて滴下した。滴下終了後、反応温度を80℃として5時間反応させた。反応終了後、反応液をメタノールに分散させ、上層を除去した。半固形分をメタノールで数回洗浄後、乾燥して淡黄色の樹脂状物質145gを得た。(仕込み時分岐飽和脂肪酸90mol%)
置換度は1.1、イソアラキン酸85mol%、パルミチン酸15mol%、粘度は0mPa・s、タック性は45gであった。
[参考製造例8:デキストリンイソ酪酸/カプリン酸エステル]
平均グルコース重合度5のデキストリン34.19gを3−メチルピリジン215gに70℃で分散させ、イソ酪酸クロライド50g及びカプリン酸クロライド60gの混合物を30分間かけて滴下した。滴下終了後、反応温度を80℃として5時間反応させた。反応終了後、反応液をメタノールに分散させ、上層を除去した。半固形分をエタノールで数回洗浄後、乾燥して淡黄色の樹脂状物質98gを得た。(仕込み時分岐飽和脂肪酸60mol%)
置換度は2.9、イソ酪酸63mol%、カプリン酸37mol%、粘度は0mPa・s、タック性は255gであった。
[参考製造例9:デキストリンイソパルミチン酸エステル]
平均グルコース重合度100のデキストリン23.62gをジメチルホルムアミド71g、3−メチルピリジン62gとからなる混合溶媒に70℃で分散させ、イソパルミチン酸クロライド100gを30分間滴下した。滴下終了後、反応温度を80℃として5時間反応させた。反応終了後、反応液をメタノールに分散させ、上層を除去した。半固形分をメタノールで数回洗浄後、乾燥して淡黄色の樹脂状物質90gを得た。(仕込み時分岐飽和脂肪酸100mol%)
置換度は2.0、イソパルミチン酸100mol%、粘度は0mPa・s、タック性は204gであった。
[参考製造例10:デキストリンイソノナン酸/ステアリン酸エステル]
平均グルコース重合度20のデキストリン36.34gをジメチルホルムアミド120g、3−メチルピリジン62gとからなる混合溶媒に70℃で分散させ、イソノナン酸クロライド41g及びステアリン酸クロライド58gの混合物を30分間かけて滴下した。滴下終了後、反応温度を80℃として5時間反応させた。反応終了後、反応液をメタノールに分散させ、上層を除去した。半固形分をメタノールで数回洗浄後、乾燥して淡黄色の樹脂状物質95gを得た。(仕込み時分岐飽和脂肪酸55mol%)
置換度は1.6、イソノナン酸51mol%、ステアリン酸49mol%、粘度は0mPa・s、タック性は64gであった。
[参考製造例11:デキストリン2−エチルヘキサン酸/ベヘン酸エステル]
平均グルコース重合度20のデキストリン54.56gをジメチルホルムアミド150g、3−メチルピリジン130gとからなる混合溶媒に70℃で分散させ、2−エチルヘキサン酸クロライド147g、次いでベヘン酸クロライド36gを計30分間かけて滴下した。滴下終了後、反応温度を80℃として5時間反応させた。反応終了後、反応液をメタノールに分散させ、上層を除去した。半固形分をメタノールで数回洗浄後、乾燥して淡黄色の樹脂状物質95gを得た。(仕込み時分岐飽和脂肪酸90mol%)
置換度は2.3、2−エチルヘキサン酸95mol%、ベヘン酸5mol%、粘度は0mPa・s、タック性は138gであった。
[参考製造例12:デキストリンイソパルミチン酸/酢酸エステル]
平均グルコース重合度20のデキストリン22.56gをジメチルホルムアミド71g、3−メチルピリジン70gとからなる混合溶媒に70℃で分散させ、イソパルミチン酸クロライド110g及び無水酢酸10gの混合物を30分間かけて滴下した。滴下終了後、反応温度を80℃として5時間反応させた。反応終了後、反応液をメタノールに分散させ、上層を除去した。半固形分をメタノールで数回洗浄後、乾燥して淡黄色の樹脂状物質96gを得た。(仕込み時分岐飽和脂肪酸80mol%)
置換度は2.8、イソパルミチン酸79mol%、酢酸21mol%、粘度は0mPa・s、タック性は430gであった。
[参考製造例13:デキストリンイソステアリン酸(エメリー型)/オレイン酸エステル]
平均グルコース重合度40のデキストリン19.99gをジメチルホルムアミド71g、3−メチルピリジン62gとからなる混合溶媒に70℃で分散させ、イソステアリン酸クロライド(エメリー型)108gとオレイン酸クロライド12gの混合物を30分間かけて滴下した。滴下終了後、反応温度を80℃として5時間反応させた。反応終了後、反応液をメタノールに分散させ、上層を除去した。半固形分をメタノールで数回洗浄後、乾燥して淡黄色の樹脂状物質88gを得た。(仕込み時分岐飽和脂肪酸54mol%)
置換度は2.2、分岐飽和脂肪酸54mol%、その他の脂肪酸46mol%(内オレイン酸10mol%)、粘度は0mPa・s、タック性は350gであった。
実施例1:本発明品1〜12及び比較品1〜5:ヘアコンディショナー(インバス用)
表1及び表2に示す処方及び下記製造方法によりヘアコンディショナーを調製し、「使用性」、「仕上がり後のなめらかさ」、「仕上がり後のしなやかさ」及び「仕上がり後のエモリエント感」について、以下に示す評価方法及び判定基準により評価判定し、結果を併せて表1及び表2に示した。
(製造方法)
A:成分1〜10を80℃に加熱して均一混合する。
B:成分11、12を80℃に加熱する。
C:BにAを添加して均一に乳化混合し、冷却する。
D:Cに成分13を添加混合し、容器に充填してヘアコンディショナー(インバス用)を得た。
〔評価方法〕
化粧品評価専門パネル10名に、本発明品1〜12及び比較品1〜5のインバス用ヘアコンディショナーを使用してもらい、「使用感(べたつき感のなさ)」、「仕上がり後のなめらかさ」、「仕上がり後のしなやかさ」及び「仕上がり後のエモリエント感」について、以下の評価基準に従って5段階評価してもらった。その後、全パネルの評点の平均点を以下の判定基準に従って判定した。
<評価基準>:
[評価結果] :[評点]
非常に良好 : 5点
良好 : 4点
普通 : 3点
やや不良 : 2点
不良 : 1点
<判定基準>:
[評点の平均点] :[判定]
4.5以上 : ◎
3.5以上4.5未満 : ○
1.5以上3.5未満 : △
1.5未満 : ×
本発明品1〜12のヘアコンディショナー(インバス用)は、いずれも「使用感(べたつき感のなさ)」、「仕上がり後のなめらかさ」、「仕上がり後のしなやかさ」及び「仕上がり後のエモリエント感」に優れたヘアコンディショナーであった。
特に本発明の新規なデキストリン脂肪酸エステルを比較的多量に配合した本発明品3は、本発明の新規なデキストリン脂肪酸エステル自体はタック性が高いにもかかわらず、べたつき感のない良好なものが得られた。また、いずれの製造例のデキストリン脂肪酸エステルを用いても十分な効果が得られたが、製造例6のデキストリン脂肪酸エステルを用いた本発明品12は、特に優れた「仕上がり後のエモリエント感」が得られた。
一方、本発明の新規なデキストリン脂肪酸エステルを配合しない比較品1は、「仕上がり後のなめらかさ」、「仕上がり後のしなやかさ」及び「仕上がり後のエモリエント感」に劣るものであった。また、本発明の新規なデキストリン脂肪酸エステルの代わりに、ゲル化剤として用いられているデキストリン脂肪酸エステルを配合した比較品2は、「使用感(べたつき感のなさ)」、「仕上がり後のなめらかさ」、「仕上がり後のしなやかさ」に劣っており、しかも、配合する際溶解し難く、製造後に結晶が析出する等安定性も良好ではなかった。更に、本発明の新規なデキストリン脂肪酸エステルを配合せず、カチオン性高分子を配合した比較品3は、粘度が低すぎて毛髪に塗布しづらい上に、「使用感(べたつき感のなさ)」が良好でなく、「仕上がり後のなめらかさ」及び「仕上がり後のしなやかさ」も劣っていた。そして、高級アルコールあるいはカチオン性界面活性剤を配合しない比較品4及び比較品5は、製造時にゲル化しないため、安定な組成物が得られないだけでなく、化粧料の粘度も著しく低く、べたつき、使用感に劣るものであった。
実施例2:ヘアミルク
(成分) (%)
1.塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 0.2
2.ジココイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート 0.2
3.セトステアリルアルコール 2
4.パルミチン酸2−エチルヘキシル 1
5.ワセリン 1
6.ジメチルシロキサン(10mPa・s) 1
7.硬化ヒマシ油 1
8.ホホバアルコール 1
9.製造例2のデキストリン脂肪酸エステル 1
10.ジプロピレングリコール 3
11.1,3−ブチレングリコール 2
12.キサンタンガム 0.2
13.フェノキシエタノール 0.2
14.香料 0.5
15.精製水 残量
(製造方法)
A:成分1〜9を均一に加熱溶解する。
B:成分10〜13及び15を均一に加熱溶解する。
C:BにAを添加し、均一に乳化混合し、冷却する。
D.Cに成分14を添加混合した後、容器に充填してヘアミルクを得た。
以上のようにして得られた実施例2のヘアミルクは、仕上がりのなめらかさ、しなやかさ、エモリエント感等の優れた毛髪化粧料であった。
実施例3:ヘアローション(ヘアミスト)
(成分) (%)
1.1,3−ブチレングリコール 1
2.オレイルアルコール 0.1
3.塩化ジココイルジメチルアンモニウム 0.5
4.製造例3のデキストリン脂肪酸エステル 0.02
5.製造例6のデキストリン脂肪酸エステル 0.5
6.エタノール 10
7.ヒドロキシエチルセルロース 0.1
8.精製水 残量
9.メチルパラベン 0.1
10.香料 0.5
(製造方法)
A:成分1〜5を加温して均一混合する。
B:Aに成分6〜10を加え均一に混合する。
C:Bをアトマイザー容器に充填してヘアローションを得た。
以上のようにして得られた実施例3のヘアローション(ヘアミスト)は、べたつきがなく、仕上がりのなめらかさ、しなやかさ、エモリエント感に優れた毛髪化粧料であった。
実施例4:スティック状毛髪化粧料
(成分) (%)
1.フィッシャートロプシュワックス 5
2.ベヘニルアルコール 4
3.マイクロクリスタリンワックス 6
4.製造例4のデキストリン脂肪酸エステル 20
5.製造例13のデキストリン脂肪酸エステル 5
6.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 5
7.トリイソステアリン酸ジグリセリル 残量
8.塩化アルキルトリメチルアンモニウム 6
9.メチルフェニルポリシロキサン 2
10.流動パラフィン 10
11.ワセリン 30
12.メチルシロキサン網状重合体(注2) 1
13.シリル化処理無水ケイ酸 0.1
14.ジブチルヒドロキシトルエン 0.1
15.フェノキシエタノール 0.1
16.1,2−ペンタンジオール 0.1
17.香料 適量
(注2)トスパール2000B*(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)
(製造方法)
A:成分1〜11を加温して均一混合する。
B:Aに成分12〜14を加え均一に混合する。
C:Bに成分15〜17を添加混合した後、容器に充填してスティック状毛髪化粧料を得た。
以上のようにして得られた実施例4のスティック状毛髪化粧料は、べたつきがなく、仕上がりのなめらかさ、しなやかさ、エモリエント感に優れた毛髪化粧料であった。
本発明の毛髪化粧料は、べたつきがなく良好な使用感でありながら、仕上がりのなめらかさ、しなやかさ、エモリエント感に優れた高いコンディショニング効果の得られる毛髪化粧料である。また、製造時のハンドリング性および経時安定性にも優れるものである。
以 上

Claims (9)

  1. デキストリンと脂肪酸とのエステル化物であって、デキストリンのグルコースの平均重合度が3〜150であり、脂肪酸が炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸の1種又は2種以上を全脂肪酸に対して50mol%より多く100mol%以下、及び、炭素数2〜22の直鎖飽和脂肪酸、炭素数6〜30の直鎖又は分岐の不飽和脂肪酸及び炭素数6〜30の環状の飽和又は不飽和脂肪酸よりなる群から選ばれる1種又は2種以上を全脂肪酸に対して0mol%以上50mol%未満含有し、グルコース単位当たりの脂肪酸の置換度が1.0〜3.0であるデキストリン脂肪酸エステルと、高級アルコールと、カチオン性界面活性剤とを配合することを特徴とする毛髪化粧料。
  2. デキストリンの水酸基に、全脂肪酸誘導体に対して、炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸誘導体の1種又は2種以上を50mol%より多く100mol%以下、及び、炭素数2〜22の直鎖飽和脂肪酸誘導体、炭素数6〜30の直鎖又は分岐の不飽和脂肪酸誘導体及び炭素数6〜30の環状の飽和又は不飽和脂肪酸誘導体よりなる群から選ばれる1種又は2種以上を0mol%以上50mol%未満含有する脂肪酸誘導体を反応させて得たデキストリンと脂肪酸とのエステル化物であって、デキストリンのグルコースの平均重合度が3〜150であり、グルコース単位当りの脂肪酸の置換度が1.0〜3.0であるデキストリン脂肪酸エステルと、高級アルコールと、カチオン性界面活性剤とを配合することを特徴とする毛髪化粧料。
  3. デキストリンの水酸基に、炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸誘導体の1種又は2種以上を反応させ、次いで、その生成物と炭素数2〜22の直鎖飽和脂肪酸誘導体、炭素数6〜30の直鎖又は分岐の不飽和脂肪酸誘導体及び炭素数6〜30の環状の飽和又は不飽和脂肪酸誘導体よりなる群から選ばれる1種又は2種以上とを反応させて得たデキストリンと脂肪酸とのエステル化物であって、全脂肪酸誘導体に対して、該炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸誘導体の1種又は2種以上を50mol%より多く100mol%以下、及び、該炭素数2〜22の直鎖飽和脂肪酸誘導体、該炭素数6〜30の直鎖又は分岐の不飽和脂肪酸誘導体及び該炭素数6〜30の環状の飽和又は不飽和脂肪酸誘導体よりなる群から選ばれる1種又は2種以上を0mol%以上50mol%未満反応させたものであり、デキストリンのグルコースの平均重合度が3〜150であり、グルコース単位当りの脂肪酸の置換度が1.0〜3.0であるデキストリン脂肪酸エステルと、高級アルコールと、カチオン性界面活性剤とを配合することを特徴とする毛髪化粧料。
  4. 前記デキストリン脂肪酸エステルを構成する分岐飽和脂肪酸が、炭素数12〜22の分岐飽和脂肪酸から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の毛髪化粧料。
  5. 前記デキストリン脂肪酸エステルが、ASTM D445測定方法による40℃における動粘度が8mm/sである流動パラフィンをゲル化しないことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の毛髪化粧料。
  6. 前記デキストリン脂肪酸エステルを40質量%含有する軽質流動イソパラフィン溶液をガラス板に400μm厚のアプリケーターで成膜し、乾燥させた皮膜に、テクスチャーアナライザーを用いて100gの荷重をかけ、10秒保持後に0.5mm/秒で離したときの接触点にかかる荷重変化(最大応力値)が30〜1000gであるデキストリン脂肪酸エステルであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の毛髪化粧料。
  7. 前記デキストリン脂肪酸エステルの配合量が、0.02〜25質量%であることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の毛髪化粧料。
  8. 更に、多価アルコールを配合することを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の毛髪化粧料。
  9. 更に、油剤を配合することを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の毛髪化粧料。
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