JP6737815B2 - ヘアケア処方 - Google Patents

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Description

本発明は、乾燥した毛髪に対するコンディショニング効果を達成するための、ヘアケア処方、特にヘアコンディショニング処方、及びその使用に関する。
ヘアコンディショニングの行為は、多くの場合、毛髪に対して一つ又は複数の製品を別々に又は混合物として適用する、一般的な処理を意味する。ヘアコンディショニング製品を適用する所望の効果は、毛髪の摩擦及び/又は機械的特性を変えることである。
ヘアコンディショニング材料は、毛髪が湿っているとき、例えばシャワーを浴びている間に、又は毛髪が乾燥しているときに、毛髪に適用することができる。最も一般的には、該用語は前者を意味する。通常は、ヘアコンディショニング材料は、数多くの親油性成分と連動してコンディショニング材料を含む処方から適用される。
コンディショニング材料は、一般的に、2つの主要なカテゴリーに包含される。カチオンに荷電した基(又はカチオン性電荷を持つことが可能な基)を有するアルキル鎖を一端に有するもの、及びシリコーンベースの非イオン性、疎水性、高分子量材料(通常ポリマー)のものである。
用語「コンディショニング」は、一般に、上記の効果を説明するために用いるが、しかしながら、この効果を達成するために必要な処理及び材料は、毛髪が湿っているか、又は乾燥しているかによって異なる。
コンディショニング処方が湿った毛髪に適用される場合、繊維間の摩擦の低減は、毛髪上に疎水性コーティングを形成し、かつ水をはじく、コンディショニング材料に起因すると考えられている。
上記のカチオン性材料については、カチオン電荷が本来アニオン性である毛髪の表面に取り付き、親油性鎖が外向きになると、疎水性コーティングが生じる。親油性鎖と水との間に境界が配置される。これらの層の非混和性のため、この境界は低い摩擦を有する。
非イオン性疎水性シリコーン材料については、分子量が大きく、材料が毛髪をコーティングすることを可能にする。材料の疎水性は、それが何らかの水性媒体によって除去されるのではなく、むしろ毛髪に自立する(substantive)ようにする。この場合、摩擦低減のための境界機構は同じであると考えられているが、シリコーン層はその化学的構造及び物理的特性のため固有の潤滑性特性を有することがある。
相対的に、ヘアコンディショニング製品の消費者は、湿った毛髪よりも、乾燥した毛髪で、より多くの割合の時間を過ごす。したがって、使用する材料は、理想的には、一旦毛髪が乾燥してもコンディショニング効果を有すべきである。
乾燥プロセスの間に水を除去することは、湿った状態において摩擦の低減を与える境界潤滑性を除去する。乾燥した毛髪上で、親油性コーティングは繊維の間にあるレベルの潤滑性を提供するが、しかしながら、この場合、機構は選択される材料の化学に応じて異なる。
カチオン性材料については、毛髪の表面が本質的に変性して親油性になるが、しかしながら、親油性鎖が毛髪にイオン的に結合して、それらの構造的及び物理的特性は流動可能で滑りやすい表面を可能にせず、摩擦低減のレベルは制限される。非イオン性疎水性シリコーンについては、水が存在しない場合でさえ、材料が拡散して層を形成する能力が表面上の「滑り」を可能にする。これは、これらのシリコーン化合物の化学的及び物理的特性の結果である。
しかしながら、近年、化粧品処理、特にヘアケア処方がシリコーンベース材料を含まないことへの要求が高まっているため、カチオン性コンディショニング材料を用いることによっては達成することのできない乾燥した毛髪上の同等レベルのコンディショニングを、シリコーンを用いずに提供する必要性が存在する。
発明者らは、驚くべきことに、上記の問題の少なくとも一つを克服する、又は著しく低減する、ヘアケア処方、及びその使用を見いだした。
したがって、本発明は、C8〜C26ゲルベアルコールとC4〜C40ジカルボン酸とのジエステルの、ヘアケア処方の活性成分としての使用を提供する。
本発明は、C8〜C26ゲルベ(Guerbet)アルコールとC4〜C40ジカルボン酸とのジエステルを含む、ヘアケア処方を更に提供する。
本発明は、C8〜C26ゲルベアルコールとC4〜C40ジカルボン酸とのジエステルを含むヘアケア処方を毛髪に適用すること、及び任意に毛髪をすすぐことを含む、毛髪のコンディショニング方法を更に提供する。
本発明はまた、C8〜C26ゲルベアルコールとC4〜C40ジカルボン酸とのジエステル、及び水を含む、プレエマルジョンを提供する。
用語「ゲルベアルコール」は、ゲルベ反応によって形成されるアルコールを意味する。ゲルベ反応とは、第一級脂肪族アルコールから、一等量の水を失って、そのβ−アルキル化二量体アルコールへと変換する有機反応である。ゲルベアルコールは、分岐した、本質的には飽和した、アルコールである。
ゲルベアルコールは、好ましくはC12〜C24アルコール、より好ましくはC14〜C22アルコール、最も好ましくはC16〜C20アルコールである。特に好ましいゲルベアルコールは、ヘキシルデシルアルコール、オクチルデシルアルコール、及びオクチルドデシルアルコールが挙げられる。
様々なゲルベアルコール、例えば、BASFパーソナルケアアンドニュートリション(BASF Personal Care and Nutrition)社からの、Eutanol G/G16(C16〜C20ゲルベ))が市販されている。サソール(Sasol)社は、市販されている様々なIsofolグレードを有している(例えばIsofol C12〜C32)。エクソン(Exxon)社は、市販されている、様々なExxal C16〜C26グレードを有しており、ジャーケムインダストリーズ(Jarchem Industries)社は、例えば、Jarcol C12〜C36グレードを供給している。エボニックゴールドシュミット(Evonik Goldschmidt)社は、例えばTegosoft G20を供給している。
ジカルボン酸出発物質は、直鎖又は分岐鎖、飽和又は不飽和、及び脂肪族又は芳香族であってよい。
一実施形態において、ジカルボン酸は、好ましくは直鎖、より好ましくは飽和したジカルボン酸である。好ましくは、直鎖、より好ましくは飽和したジカルボン酸は、C4〜C22、より好ましくはC6〜C20、より好ましくはC8〜C18、最も好ましくはC8〜C14の炭素鎖長を有する。
ジカルボン酸は、式HOOC−R−COOHによって表されてもよい。Rは、飽和若しくは不飽和、直鎖若しくは分岐鎖、及び芳香族、例えばフェニル環(したがって、フタル酸、テレフタル酸、又はイソフタル酸ジカルボン酸を与える)であることができ、並びに/又は、望ましくは脂肪族、典型的にはアルキレン若しくはアルケニレン基であり、これらはアルコキシ、例えばエトキシ及び/若しくはプロポキシ基を含んでもよく、直鎖若しくは分岐鎖でもよく、環状でもよいが望ましくは開鎖である。一般に、Rは−(CH−基であり、nは、2〜20、通常6〜16、特に6〜12である。異なるジカルボン酸(または、反応性誘導体)の混合物を用いてもよく、nは平均であることができるので、非整数でもよい。R基は、通常非置換であるが、ヒドロキシル基及び/又はカルボキシル基で置換されていてもよく、例えば、リンゴ酸(ヒドロキシルを有する)、又はクエン酸(両方を有する)である。好ましいジカルボン酸としては、C8、C9、C12、及びC18ジカルボン酸が挙げられる。特に好ましいジカルボン酸としては、C9及びC12ジカルボン酸が挙げられる。
代替の実施形態において、ジカルボン酸は二量体酸を含む。用語二量体酸は、不飽和脂肪酸(主にC18不飽和酸)から導かれる二量体オリゴマー生成物を意味する。
本明細書において出発物質として使用される二量体ジカルボン酸は、脂肪酸二量体残基か、脂肪酸二量体残基に基づく残基を含む。脂肪酸二量体(一般に単に「二量体酸」と称される)はよく知られており、酸触媒、例えば粘土上の酸性サイトを通常使用して、典型的に熱的に重合した不飽和脂肪酸(産業的には、主にオレイン酸、リノール酸、及び/又はリノレン酸)から導かれる、主に二量体のオリゴマー化生成物である。一般的に、それらはおよそ出発脂肪酸の2つの分子に対応する平均分子量を有し、したがって二量体化オレイン酸は公称C36二塩基酸に対応する平均分子量を有するが、市販グレードはC18(「モノマー」)及びC54(「トリマー」)成分も典型的に含む。一般に、使用される全二量体酸の中で、(i)モノマーの残基の割合は、約5mol%以下、通常約3mol%以下、望ましくは約2mol%以下、及び/又は(ii)トリマーの残基は使用される前二量体酸残基中、最高約30mol%、より通常は1〜25mol%、望ましくは2〜20mol%である。
製造されたとき、二量体酸は不飽和度を有するが、これは水素化によって低減してもよい。本明細書において、水素化又は非水素化二量体酸を用いてもよい。
好ましくは、本明細書において定義されるジエステルは、ヘアケア処方のヘアコンディショニング成分として用いられる。好ましくは、ジエステルは、毛髪に、その湿った又は乾燥した状態のいずれかにおいて適用した後、その乾燥状態にある毛髪の摩擦を低減するヘアコンディショニング成分として用いられる。このことは、毛髪が触れられたときに、乾燥した毛髪の毛髪繊維の間、あるいは、毛髪繊維と他の基材、例えば櫛又はブラシ又は指との間で経験される摩擦力を意図する。
ジエステルは、湿った又は乾燥したいずれかの、好ましくは湿った毛髪に適用されたとき、その乾燥状態の毛髪サンプル又はトレス(tress)において測定される力(例えば必要な総仕事量)の、(未処理の毛髪と比較した)減少にうまくつながる。乾燥した毛髪に必要な総仕事量は、特に本明細書に記載の乾燥摩擦試験において、好ましくは5×10−2ジュール未満、より好ましくは4.5×10−2ジュール未満、特に1×10−2〜4×10−2ジュールである。
更に、ジエステルは、湿った又は乾燥したいずれかの、好ましくは湿った毛髪に適用されたとき、その湿った状態の毛髪サンプル又はトレス(tress)において測定される力(例えば必要とされる総仕事量)の、(未処理の毛髪と比較した)減少にうまくつながる。湿った毛髪に必要な総仕事量は、特に本明細書に記載の湿式コーミング試験において、好ましくは5×10−2ジュール未満、より好ましくは4×10−2ジュール未満、特に1×10−2〜3.5×10−2ジュールである。
一実施形態において、適切に、本明細書に記載の乾燥摩擦試験と湿式コーミング試験との間に必要とされる総仕事量の差が、好ましくは2×10−2ジュール未満、より好ましくは1.5×10−2ジュール未満、特に1×10−2ジュール未満、特に0.8×10−2ジュール未満であるように、ジエステルの使用は、乾燥した及び湿った毛髪の両方で小さな力を達成する。コンディショニングは、一般的に乾燥した毛髪よりも湿った毛髪で達成する方がより容易であり、したがって、必要な総仕事量は、本明細書に記載の湿式コーミング試験より乾燥摩擦試験の方が通常大きい。
一実施形態において、本明細書に記載の乾燥摩擦試験及び湿式コーミング試験の両方にジエステルを使用したときに必要な総仕事量の合計量は、適切には9.5×10−2ジュール未満、好ましくは8.5×10−2ジュール未満、より好ましくは8×10−2ジュール未満、特に7.5×10−2ジュール未満、特に7×10−2ジュール未満である。
本明細書に定義されるジエステルを含むヘアケア処方は、毛髪洗浄、コンディショニング、デタングリング(de-tangling)、カラーリング、カラー保護、又はスタイリング処方であってよい。ヘアケア処方は好ましくは、ヒト又は動物毛髪繊維、好ましくは湿った又は乾燥したヒト又は動物毛髪繊維、より好ましくは乾燥したヒト又は動物毛髪繊維の表面摩擦を低減するように使用可能な摩擦変性処方である。
好ましくは、本明細書において用いられるジエステルは、ヘアケア処方に添加される場合、無水物である。用語「無水物」とは、好ましくは、化合物に含まれる水が10質量%以下であることを意味する。より好ましくは、ジエステルに含まれる水は、7質量%以下、最も好ましくは5質量%以下、望ましくは2質量%以下である。好ましくは、ジエステルに含まれる水は、0.01質量%〜10質量%、好ましくは0.05質量%〜5質量%、最も好ましくは0.1質量%〜2質量%である。
本発明において使用されるジエステルは、単独で用いてもよく、又は所望により、他の活性成分、特に他のヘアコンディショニング成分と組み合わせて用いて、特定の製品のための所望のコンディショニング効果が達成されることを特に確実にしてもよい。
好ましくは、ジエステルは、ヘアケア処方中に、処方の合計質量に基づいて40質量%以下、好ましくは30質量%以下、より好ましくは25質量%以下、最も好ましくは20質量%以下の濃度で存在する。
好ましくは、ジエステルは、ヘアケア処方中に、処方の合計質量に基づいて、少なくとも0.1質量%、好ましくは少なくとも0.5質量%、より好ましくは少なくとも0.8質量%、最も好ましくは少なくとも1質量%の濃度で存在する。
ヘアケア処方は、毛髪に適用した後、処方を洗い落とすことを意味するリンスオフ(rinse-off)タイプでもよく;又は処方を適用した後毛髪上に残ることを意味するリーブオン(leave-on)タイプでもよい。リンスオフタイプの処方について、ジエステルは、処方の合計質量に基づいて、好ましくは0.1質量%〜10質量%、より好ましくは0.5質量%〜5質量%、最も好ましくは0.8質量%〜3質量%の濃度で存在する。リーブオンタイプの処方について、ジエステルは、処方中に、処方の合計質量に基づいて、好ましくは1質量%〜40質量%、好ましくは2質量%〜30質量%、より好ましくは3質量%〜25質量%、最も好ましくは5質量%〜20質量%の濃度で存在する。
本発明の一実施形態において、ヘアケア処方は、更なる活性コンディショニング成分を含まない。この実施形態において、C8〜C26ゲルベアルコールとC4〜C40ジカルボン酸とのジエステルは、処方中に存在する唯一の活性コンディショニング成分である。好ましくは、処方は、更なるコンディショニング成分、例えば四級材料、又はシリコーンを含まない。この実施形態において、ヘアケア処方は、本明細書において定義されるジエステルから本質的に成る又はそれから成る、少なくとも一つのコンディショニング活物質を含む。
代替の実施形態において、ジエステルは、少なくとも一つの他の更なるヘアコンディショニング成分と組み合わせて、ヘアケア処方中に存在する。更なるヘアコンディショニング成分と共に用いる場合、ヘアケア処方中のジエステルの割合は、一般に、使用されるヘアコンディショニング成分の合計質量の25質量%〜95質量%、より通常には40質量%〜80質量%である。混合物を用いる場合、処方中に存在するヘアコンディショニング成分の合計濃度は、一般にジエステルについて上記した所定の範囲内である。
適切な更なるヘアコンディショニング成分の例としては、シリコーン、例えば限定されないが、ジメチコン、シクロペンタシロキサン、及びジメチコノールが挙げられ、シャンプーについても同様に:ポリクオタニウム10、ポリクオタニウム11、ジステアリン酸グリコール、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、パンテノールが挙げられ;コンディショナーについては:セチルアルコール/セテアリルアルコール、塩化ベヘントリモニウム、ステアラミドプロピルジメチルアミン、塩化セトリモニウム、ベヘントリモニウムメトサルフェートが挙げられ;ヘアオイルについては:ココナッツオイル、鉱油、アルガンオイル、ホホバオイル、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリドが挙げられ;並びにスタイリング製品については:セテアリルアルコール、PVP、パンテノール、加水分解ケラチンが挙げられる。
使用する任意の更なるヘアコンディショニング成分は、好ましくはシリコーンではなく、すなわち、ヘアケア処方はシリコーンを含まず、特に好ましくは、ジメチコン、シクロペンタシロキサン、及び/又はジメチコノールを含まない。
ヘアケア処方は、更なる成分、例えば、更なる皮膚軟化剤(emollients)、キャリア、界面活性剤等を含んでもよい。
好ましくは、ヘアケア処方は、ジエステルを運ぶベースビヒクル(a base vehicle)を更に含む。ベースビヒクルは、処方の目的の最終用途によって、水及び/又は油ベースであってよい。一実施形態において、例えばシャンプーについては、ビヒクルは比較的高い濃度の水を含む。この実施形態において、水は、ヘアケア処方中に、合計処方の少なくとも20質量%、好ましくは少なくとも25質量%、より好ましくは少なくとも28質量%、最も好ましくは少なくとも30質量%の濃度で適切に存在する。好ましくは、水は、ヘアケア処方中に、合計処方の99.9質量%以下、好ましくは99質量%以下、好ましくは98質量%以下、最も好ましくは97質量%以下の濃度で存在する。
代替の実施形態において、ベースビヒクルは油ベースである。この実施形態において、好ましくは、ベース油は、鉱油、ココナッツオイル、アルガンオイル、ホホバオイル、オリーブオイル、植物油、ヒマワリ油である。ミリスチン酸PPG−3ベンジルエーテルのような合成エステルを用いることもできる。広範囲にわたる他の合成エステルを用いてもよい。
この実施形態において、好ましくは、ベース油は、ヘアケア処方中に、合計処方の少なくとも20質量%、好ましくは少なくとも25質量%、より好ましくは少なくとも28質量%、最も好ましくは少なくとも30質量%の濃度で存在する。
好ましくは、ベース油は、ヘアケア処方中に、合計処方の99.9質量%以下、好ましくは99質量%以下、好ましくは98質量%以下、最も好ましくは97質量%以下の濃度で存在する。
好ましくは、ヘアケア処方は乳化剤を更に含む。乳化剤は、非イオン性界面活性剤、又はカチオン性界面活性剤であってもよい。乳化剤は天然由来でもよい。適切な非イオン性乳化剤の例としては、エトキシル化ソルビタンエステル、エトキシル化グリセリルエステル、エトキシル化脂肪族アルコール(ラノリンアルコールを含む)、エトキシル化脂肪酸(ラノリン脂肪酸を含む)、グリセロール脂肪酸モノエステル、グリコール脂肪酸モノ及びジエステル、糖エステル(スクロースの脂肪酸モノ及びジエステル)、脂肪酸ポリオール(ポリエチレングリコール)エステル、並びに脂肪族アルコール(共乳化剤として機能してもよい)が挙げられる。適切なカチオン性乳化剤の例としては、塩化セトリモニウム、塩化ベヘントリモニウム、及びベヘントリモニウムメトサルフェートが挙げられる。
ヘアケア処方中に存在する場合、乳化剤は、処方の合計質量に基づいて、好ましくは少なくとも0.2質量%、好ましくは少なくとも0.5質量%、より好ましくは少なくとも0.9質量%、最も好ましくは少なくとも1.1質量%の濃度で存在する。好ましくは、乳化剤は、処方中に、処方の合計質量に基づいて、20質量%以下、好ましくは12質量%以下、より好ましくは7質量%以下、最も好ましくは5質量%以下の濃度で存在する。存在する乳化剤の濃度は、好ましくは、四級材料を含む同じタイプの処方中に存在する濃度より高い。これは、処方における四級材料の欠如を補い、処方に乳化効果を通常及ぼす。
ヘアケア処方は、少なくとも一つの共乳化剤を更に含んでもよい。好ましくは、その又はそれぞれの共乳化剤は、粘度調節剤であって、処方の粘度を変更することが可能であり、より好ましくは粘度ビルダー剤であって、処方の粘度を増加させることが可能である。好ましくは、その又はそれぞれの共乳化剤は、脂肪族アルコール、好ましくはC12〜C20アルコール、より好ましくはC16〜C18アルコール、又はこれらの混合物である。ヘアケア処方の共乳化剤として適切なアルコールとしては、セチルアルコール、ステアリルアルコール、及びセテアリルアルコールが挙げられる。
本発明による処方、特にヘアコンディショナーは、他の更なる皮膚軟化材料、好ましくは皮膚軟化油を含んでもよい。好ましくは、皮膚軟化油は、非極性油である。本処方に使用するのに適切な皮膚軟化油の例としては、ミネラル又はパラフィン油;脂肪酸及び脂肪族アルコールのエステル、好ましくはC10〜C20の酸又はアルコールであるが、イソプロピルエステルを用いてもよく;脂肪酸グリコールエステル;脂肪酸トリグリセリド;アルコキシル化脂肪族アルコールのエステル及びジエステル;ボタニカル(植物)抽出物;並びに、炭化水素、好ましくはC12〜C16のものが挙げられる。好ましくは、皮膚軟化剤は鉱油である。処方中に存在する場合、この又はそれぞれの更なる皮膚軟化剤は、処方の合計質量に基づいて、好ましくは1質量%以上30質量%以下の濃度で存在する。
本発明によるヘアケア処方、特にシャンプーは、一つ又は複数の他の界面活性剤、例えばナトリウムラウリルエーテルサルフェート、又はココアミドプロピルベタインを含んでもよい。処方中に存在する場合、この又はそれぞれの界面活性剤は、処方の合計質量に基づいて、好ましくは1質量%〜20質量%、好ましくは2質量%〜15質量%、より好ましくは4質量%〜10質量%の濃度で存在する。
本発明によるヘアケア処方は、一つ又は複数のタンパク質又は誘導体化タンパク質を含んでもよい。処方中に存在する場合、この又はそれぞれのタンパク質又は誘導体化タンパク質は、処方の合計質量に基づいて、好ましくは0.1質量%〜10質量%、好ましくは0.5質量%〜8質量%、より好ましくは1質量%〜5質量%の濃度で存在する。
本発明によるヘアケア処方は、一つ又は複数のカチオン性成分を含んでもよい。処方中に存在する場合、この又はそれぞれのカチオン性成分は、処方の合計質量に基づいて、好ましくは0.01質量%〜10質量%、好ましくは0.05質量%〜8質量%、より好ましくは0.1質量%〜5質量%の濃度で存在する。
本発明によるヘアケア処方は、一つ又は複数のシリコーンを含んでもよい。処方中に存在する場合、この又はそれぞれのシリコーンは、処方の合計質量に基づいて、好ましくは0.05質量%〜10質量%、好ましくは0.1質量%〜8質量%、より好ましくは0.5質量%〜5質量%の濃度で存在する。
本発明によるヘアケア処方は、一つ又は複数のフィルム形成成分を含んでもよい。処方中に存在する場合、この又はそれぞれのフィルム形成成分は、処方の合計質量に基づいて、好ましくは0.01質量%〜5質量%、好ましくは0.05質量%〜3質量%、より好ましくは0.1質量%〜2質量%の濃度で存在する。
好ましくは、ヘアコンディショナー処方は酸性である。好ましくは、ヘアコンディショナー処方のpHは、1〜6、好ましくは2〜5.5、より好ましくは3〜5、最も好ましくは4〜4.5である。
本明細書において定義されるタイプのヘアケア処方は、水性組成物;水中油型エマルジョン;油中水型エマルジョン;マッサージオイル、ヘアスプレー/美容液(serums)を含む無水処方;洗剤処方;特にパーソナルケアエマルジョン処方、例えば水中油型エマルジョン及び洗剤処方の形態であってよい。ヘアケアエマルジョン処方は、望ましくペースト、クリーム、液体、及びミルクの形態をとることができ、毛髪に心地よい美感を提供するとともに、扱いやすさ及び外観を改善することとを意図することができる。
ヘアケア処方は、処方の所望の最終用途に応じて、様々な異なる濃度及び/又は粘度を有してもよい。
ヘアケア処方がコンディショナー、例えばクリームエマルジョン、好ましくは低濃度クリームエマルジョンの粘度を有する場合、処方の粘度は、25℃及び1気圧において、好ましくは少なくとも4000Pa・s、好ましくは少なくとも5000Pa・s、より好ましくは少なくとも6000Pa・s、最も好ましくは少なくとも8000Pa・sである。好ましくはこの場合、処方の粘度は、25℃1気圧において、80,000Pa・s以下、好ましくは50,000Pa・s以下、より好ましくは25,000Pa・s以下、最も好ましくは10,000Pa・s以下である。
例えばヘアケア処方がシャンプーの粘度を有する場合、処方の粘度は、25℃1気圧において、好ましくは少なくとも500cps、好ましくは少なくとも800cps、より好ましくは、少なくとも1000cps、最も好ましくは少なくとも1500cpsである。好ましくはこの場合、処方の粘度は、25℃1気圧において、10000cps以下、好ましくは8000cps以下、より好ましくは5000cps以下、最も好ましくは4000cps以下である。
例えばヘアケア処方が美容液の粘度を有する場合、処方の粘度は、25℃1気圧において、好ましくは少なくとも300cps、好ましくは少なくとも500cps、より好ましくは、少なくとも800cps、最も好ましくは少なくとも1000cpsである。
好ましくはこの場合、処方の粘度は、25℃1気圧において、10000cps以下、好ましくは8000cps以下、より好ましくは5000cps以下、最も好ましくは3000cps以下である。
例えばヘアケア処方がオイルの粘度を有する場合、処方の粘度は、25℃1気圧において、好ましくは少なくとも30cps、好ましくは少なくとも50cps、より好ましくは、少なくとも80cps、最も好ましくは少なくとも100cpsである。好ましくはこの場合、処方の粘度は、25℃1気圧において、1000cps以下、好ましくは500cps以下、より好ましくは400cps以下、最も好ましくは300cps以下である。
例えばヘアケア処方がヘアスプレーの粘度を有する場合、処方の粘度は、25℃1気圧において、好ましくは少なくとも1cps、好ましくは少なくとも5cps、より好ましくは、少なくとも8cps、最も好ましくは少なくとも1cpsである。好ましくはこの場合、処方の粘度は、25℃1気圧において、500cps以下、好ましくは400cps以下、より好ましくは300cps以下、最も好ましくは200cps以下である。
本明細書において定義されるジエステルを用いて、最終用途のヘアケア処方に直接取り入れてもよいプレエマルジョンを形成してもよい。プレエマルジョンは、水中油型エマルジョン又は油中水型エマルジョンでもよい。
好ましくは、プレエマルジョンに含まれる水は、プレエマルジョンの合計質量に基づいて60質量%以下であり、好ましくは50質量%以下の水、より好ましくは45質量%以下の水、最も好ましくは40質量%以下の水である。
適切に、プレエマルジョンに含まれる、本明細書において定義されるジエステルは、プレエマルジョンの合計質量に基づいて65質量%以下であり、好ましくは60質量%以下のジエステル、より好ましくは55質量%以下のジエステル、最も好ましくは50質量%以下のジエステルである。
好ましくは、プレエマルジョンは乳化剤を更に含む。非イオン性又はカチオン性のいずれかの乳化剤を使用してもよく、限定されないが、x=2〜100のエチレンオキシドのモル数である、エトキシル化脂肪族アルコール(ラウレス−x、ステアレス−x、C11〜13パレス−x、C11〜15パレス−x、オレス−x)である。カチオン性乳化剤は、限定されないが、塩化セトリモニウム、塩化ベヘントリモニウム、及びベヘントリモニウムメトサルフェートが挙げられる。
乳化剤は、プレエマルジョン中に、プレエマルジョンの合計質量に基づいて、好ましくは少なくとも0.2質量%、好ましくは少なくとも0.5質量%、より好ましくは少なくとも0.9質量%、最も好ましくは少なくとも1.1質量%の濃度で存在する。好ましくは、乳化剤は、プレエマルジョン中に、プレエマルジョンの合計質量に基づいて、20質量%以下、好ましくは12質量%以下、より好ましくは7質量%以下、最も好ましくは5質量%以下の濃度で存在する。
そのようなヘアケア処方の最終用途としては、ヘアコンディショナー、ヘアリラクサー処方、ヘアシャンプー、ヘアスタイリング製品、リーブオンヘア製品、無水製品、ツーインワン起泡性エマルジョン、乳化剤フリー製品、マイルド処方、シリコーンフリー処方、色素含有製品、噴霧可能エマルジョン、有色化粧品、及びシャワー製品が挙げられる。
本明細書において定義されるジエステルを含むヘアケア処方は、様々な他のヘアケア成分を含んでもよい。例えば、適切な他の成分としては、例えば洗浄剤、皮膚調整剤、ヘアスタイリング剤、フケ防止剤、毛髪成長促進剤、香料、日焼け止め化合物、色素、保湿剤、フィルム形成剤、アルファ−ヒドロキシ酸、ヘアカラー、洗剤、増粘剤、防腐剤、及び界面活性剤などの一つ又は複数の成分が挙げられる。
開示された構成のいずれか若しくは全て、及び/又は記載されている任意の方法若しくは処理の工程のいずれか若しくは全ては、任意の組合せで組み合わせてもよい。
本明細書において開示されるそれぞれの特徴は、同一の、均等な、又は同様の目的を果たす代替の構成と置き換えてもよい。したがって、開示されるそれぞれの構成は、包括的な一連の均等物又は同様の構成のほんの一例である。
上記は明示的に別段の定めをした場合を除き適用される。
以下の例において、説明の便宜上、本発明を更に説明する。全ての部及び割合は、別途記述しない限り質量によって与えられる。
湿式コーミング及び乾燥摩擦評価について、以下の試験方法を用いた。毛髪上の水の量を標準化する(及びジエステルを試験する)という考えに基づいて、材料を適用した。これは、様々な水濃度及び異なる材料の持続性によって生じるエラーを著しく低減する。記載されている試験は「リーブオン」試験であるが、しかしながら、コンディショニング処理を洗い落した後に毛髪上に残ることが期待される材料の平均量を再現するために、1,000ppmの調剤濃度を選択した。
(i)最初の試験を行い、ジエステルコンディショニング活物質を含む処方の試験ための投与量を標準化するために、毛髪トレス(a hair tress)が保持することのできる水の質量を定量化した。
重さ3g長さ25cmの乾燥した欧州系茶色の毛髪トレス(例えばヒューゴロイヤル(Hugo Royer)英国)に、ミクロピペットを使用して200mgずつ水を適用し、指及び親指(ニトリル手袋を着用)ですり込んだ。トレスが飽和するまで、すなわち、一旦適用された水がすり込まれ、指と親指の間で圧迫した後にトレスの下部に水滴が形成されない程度に、充分な水が毛髪に適用されるまで、この処理を繰り返した。
結果は、それぞれのトレスに適用され、すり込まれた、所望のレベルを達成する水は、平均1,600mgであることを示した。
(ii)計算を行い、1,600mgの処方が毛髪に適用されたとき、所望された調剤レベルを達成するのに処方中に必要なジエステルコンディショニング活物質の濃度を求めた。1,000ppmの処理レベルのためには、毛髪3gにつき3mgのジエステルが必要であった。ジエステルは、60%のジエステルを含む濃縮エマルジョンで構成した。1,600mgの希釈処方(毛髪トレスに適用される)が3mgのジエステルを含むように、これを水で0.3125%に希釈した。
(iii)Diastron MTT175(ダイアストロン(Diastron)社)を用いて湿式コーミング試験を行った。3つの毛髪トレスでそれぞれの試験を行った。それぞれの毛髪トレスについて5回の測定の平均をとり、3つの毛髪トレスについて平均値を算出した。
(iv)次に毛髪トレスを、制御された温度及び湿度条件(21±1℃、50±5%RH)で終夜乾燥させ、再びDiastron MTT175を使用して乾燥摩擦(滑らかさ)試験を乾燥した毛髪について行ったが、しかしながら、この回は、平行四辺形摩擦試験装置を使用して、400gの法線力をテストプローブに適用して設定した。
例1
適切な反応容器内で、商業的に入手可能な2−オクチルドデカノール(606g、2.0mol)とドデカンジオン酸(230g、1.0mol)とを、窒素雰囲気下で撹拌しながら、エステル化を生じるのに十分高い温度(>100℃)に加熱して、反応させることによって、ドデカン二酸ジオクチルドデシルを製造した。反応の進行を酸価の低下によってモニタし、酸価が<5mgKOH/gになったときに反応は完了したとみなした。必要であれば、反応速度は、適切なエステル化触媒及び/又は減圧を適用することで増大させることができる。得られる粗製エステルは、そのまま利用することができ、又は適切な後処理(例えば水蒸気ストリッピング、蒸留、水−洗浄、土処理(earth treatment)等)によって、精製して利用してもよい。
例としては:p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、有機チタン酸塩、有機スズ化合物;例えば硫黄の無機酸、オルトリン酸及び次亜リン酸、ゼオライト、並びに生物学的薬剤、例えば酵素、及び微生物が挙げられる。
例2
例1に記載されている一般的な方法を用いて、商業的に入手可能な2−オクチルドデカノール(144.1g、0.48mol)と、アゼライン酸(45.0g、0.24mol)とを反応させることによって、アゼライン酸ジオクチルドデシルを製造した。
例3
例1及び2で製造したジエステル、及び例1及び2に記載されている合成方法と同様の方法に従って製造した様々な他のジエステルについて、本明細書に記載の湿式コーミング及び乾燥摩擦試験を行った。結果を表1に示す。
Figure 0006737815
例4
1,000ppmのシリコーンDC1785(前ダウコーニング)(比較例)、又は例1で製造した1,000ppm若しくは2,000ppmのドデカン二酸ジオクチルドデシルのいずれかで処理した毛髪トレスで、ブラインド試験を行った。トレスを、18人の査定者によって滑らかさの順で1〜3のスケールにランク付けした。結果を、下記の表2に示す。
Figure 0006737815
n=18の結果を使用したフリードマン試験についての表値は、6.333である。この実験の算出試験値は、1.30であった。試験値が表値未満であるので、この結果は、シリコーン処理した毛髪トレス、又は試験したいずれかの処理レベルのドデカン二酸ジオクチルドデシルで処理した毛髪トレスの間の滑らかさに、著しい違いを示さない。
例5
以下の組成でシャンプー処方を作製した。
Figure 0006737815
通常の使用において、シャンプーは、湿った及び乾燥した毛髪のコンディショニングにつながる。
例6
以下の組成でリンスオフコンディショナー処方を作製した。
Figure 0006737815
手順:A部の成分を組み合わせ、75℃〜80℃まで加熱し、40℃まで冷却した。
B部の成分を個別に加えた。C部を加え、pHをトリエチルアミンで4.5に調整した。
通常の使用において、リンスオフコンディショナーは、湿った及び乾燥した毛髪のコンディショニングにつながる。
例7
シリコーンフリーヘアオイル処方を、以下の組成で作製した。
Figure 0006737815
手順:全ての成分を一緒に加え、均一になるまで混合した。
通常の使用において、シリコーンフリーヘアオイル処方は、湿った及び乾燥した毛髪のコンディショニングにつながる。
上記実施例は、本発明によるヘアケア処方及びその使用の改善された特性を示す。
以下の項目[1]〜[15]に、本発明の実施形態の例を列記する。
[1]
C8〜C26ゲルベアルコールとC4〜C40ジカルボン酸とのジエステルの、ヘアケア処方における活性成分としての使用。
[2]
前記ジエステルはヘアコンディショニング剤である、項目1に記載の使用。
[3]
前記ジエステルは、乾燥した毛髪のヘアコンディショニング剤である、項目2に記載の使用。
[4]
前記ジエステルは、湿った毛髪及び乾燥した毛髪の両方のヘアコンディショニング剤である、項目2又は3に記載の使用。
[5]
乾燥した毛髪のために必要な総仕事量が4.5×10 −2 ジュール未満である、項目1〜4のいずれか一項に記載の使用。
[6]
湿った毛髪のために必要な総仕事量が3.5×10 −2 ジュール未満である、項目1〜5のいずれか一項に記載の使用。
[7]
乾燥した毛髪及び湿った毛髪の両方のために必要な総仕事量の合計量が、8×10 −2 ジュール未満である、項目1〜6のいずれか一項に記載の使用。
[8]
前記ヘアケア処方がシリコーンを含まない、項目1〜7のいずれか一項に記載の使用。
[9]
前記ヘアケア処方が少なくとも一つのジエステルからなるヘアコンディショニング活物質を含む、項目1〜8のいずれか一項に記載の使用。
[10]
前記ジエステルはドデカン二酸ジオクチルドデシルを含む、項目1〜9のいずれか一項に記載の使用。
[11]
C8〜C26ゲルベアルコールとC4〜C40ジカルボン酸とのジエステルを含む、ヘアケア処方。
[12]
シリコーンを含まない、項目11に記載のヘアケア処方。
[13]
C8〜C26ゲルベアルコールとC4〜C40ジカルボン酸とのジエステルを含むヘアケア処方を毛髪に適用すること、及び任意に毛髪をすすぐことを含む、毛髪のコンディショニング方法。
[14]
乾燥した毛髪のために必要な総仕事量が4.5×10 −2 ジュール未満である、項目13に記載の方法。
[15]
C8〜C26ゲルベアルコール及びC4〜C40ジカルボン酸のジエステルと、水とを含む、プレエマルジョン。

Claims (7)

  1. C12〜C24ゲルベアルコールとC12〜C18ジカルボン酸とのジエステルを含む、ヘアケア組成物であって、
    前記組成物は、乾燥した毛髪をコーミングするために必要な総仕事量を5×10 −2 ジュール未満に減少させ、前記乾燥した毛髪をコーミングするために必要な総仕事量は、以下の乾燥摩擦試験:
    (a)重さ3g長さ25cmの乾燥した欧州系茶色の毛髪トレスに、ミクロピペットを使用して200mgずつ水を適用し、ニトリル手袋を着用した指及び親指ですり込む工程;
    (b)平均1,600mgの水がそれぞれのトレスに適用されるように、前記トレスが飽和するまで工程(a)を繰り返し、湿ったトレスを得る工程;
    (c)前記湿ったトレス上に、前記ヘアケア組成物の希釈組成物を適用する工程であって、前記希釈組成物は、1,600mgの希釈組成物中に3mgのジエステルを含む、工程;
    (d)前記湿ったトレスを、21±1℃、50±5%RHの制御された温度及び湿度条件で終夜乾燥させ、乾燥したトレスを得る工程;
    (e)Diastron MTT175(ダイアストロン社)を用いて、前記乾燥したトレスをコーミングするために必要な総仕事量を測定する工程
    に従い測定される、ヘアケア組成物
  2. 前記組成物は、湿った毛髪をコーミングするために必要な総仕事量を×10−2ジュール未満に減少させ、前記湿った毛髪をコーミングするために必要な総仕事量は、以下の湿式コーミング試験:
    (a)重さ3g長さ25cmの乾燥した欧州系茶色の毛髪トレスに、ミクロピペットを使用して200mgずつ水を適用し、ニトリル手袋を着用した指及び親指ですり込む工程;
    (b)平均1,600mgの水がそれぞれのトレスに適用されるように、前記トレスが飽和するまで工程(a)を繰り返し、湿ったトレスを得る工程;
    (c)前記湿ったトレス上に、前記ヘアケア組成物の希釈組成物を適用する工程であって、前記希釈組成物は、1,600mgの希釈組成物中に3mgのジエステルを含む、工程;
    (d)Diastron MTT175(ダイアストロン社)を用いて、前記湿ったトレスをコーミングするために必要な総仕事量を測定する工程
    に従い測定される、請求項1に記載のヘアケア組成物。
  3. 前記組成物は、乾燥した毛髪をコーミングするために必要な総仕事量、及び湿った毛髪をコーミングするために必要な総仕事量の両方の合計量を、8×10−2ジュール未満に減少させ、前記乾燥した毛髪をコーミングするために必要な総仕事量、及び前記湿った毛髪をコーミングするために必要な総仕事量の合計量は、以下の乾燥摩擦試験及び湿式コーミング試験:
    (a)重さ3g長さ25cmの乾燥した欧州系茶色の毛髪トレスに、ミクロピペットを使用して200mgずつ水を適用し、ニトリル手袋を着用した指及び親指ですり込む工程;
    (b)平均1,600mgの水がそれぞれのトレスに適用されるように、前記トレスが飽和するまで工程(a)を繰り返し、湿ったトレスを得る工程;
    (c)前記湿ったトレス上に、前記ヘアケア組成物の希釈組成物を適用する工程であって、前記希釈組成物は、1,600mgの希釈組成物中に3mgのジエステルを含む、工程;
    (d)Diastron MTT175(ダイアストロン社)を用いて、前記湿ったトレスをコーミングするために必要な総仕事量を測定する工程;
    (e)前記湿ったトレスを、21±1℃、50±5%RHの制御された温度及び湿度条件で終夜乾燥させ、乾燥したトレスを得る工程;
    (f)Diastron MTT175(ダイアストロン社)を用いて、前記乾燥したトレスをコーミングするために必要な総仕事量を測定する工程
    に従い測定される、請求項1に記載のヘアケア組成物。
  4. 前記ヘアケア組成物がシリコーンを含まない、請求項1に記載のヘアケア組成物。
  5. 前記ジエステルはドデカン二酸ジオクチルドデシルを含む、請求項1〜のいずれか一項に記載のヘアケア組成物。
  6. C12〜C24ゲルベアルコールとC12〜C18ジカルボン酸とのジエステルを含むヘアケア組成物を毛髪に適用すること、及び任意に毛髪をすすぐことを含む、毛髪のコンディショニング方法であって、
    前記方法は、乾燥した毛髪をコーミングするために必要な総仕事量を5×10 −2 ジュール未満に減少させ、前記乾燥した毛髪をコーミングするために必要な総仕事量は、以下の乾燥摩擦試験:
    (a)重さ3g長さ25cmの乾燥した欧州系茶色の毛髪トレスに、ミクロピペットを使用して200mgずつ水を適用し、ニトリル手袋を着用した指及び親指ですり込む工程;
    (b)平均1,600mgの水がそれぞれのトレスに適用されるように、前記トレスが飽和するまで工程(a)を繰り返し、湿ったトレスを得る工程;
    (c)前記湿ったトレス上に、前記ヘアケア組成物の希釈組成物を適用する工程であって、前記希釈組成物は、1,600mgの希釈組成物中に3mgのジエステルを含む、工程;
    (d)前記湿ったトレスを、21±1℃、50±5%RHの制御された温度及び湿度条件で終夜乾燥させ、乾燥したトレスを得る工程;
    (e)Diastron MTT175(ダイアストロン社)を用いて、前記乾燥したトレスをコーミングするために必要な総仕事量を測定する工程
    に従い測定される、方法
  7. C12〜C24ゲルベアルコール及びC12〜C18ジカルボン酸のジエステルと、水とを含む、プレエマルジョンであって、前記プレエマルジョンを含有するヘアケア組成物は、乾燥した毛髪をコーミングするために必要な総仕事量を5×10 −2 ジュール未満に減少させ、前記乾燥した毛髪をコーミングするために必要な総仕事量は、以下の乾燥摩擦試験:
    (a)重さ3g長さ25cmの乾燥した欧州系茶色の毛髪トレスに、ミクロピペットを使用して200mgずつ水を適用し、ニトリル手袋を着用した指及び親指ですり込む工程;
    (b)平均1,600mgの水がそれぞれのトレスに適用されるように、前記トレスが飽和するまで工程(a)を繰り返し、湿ったトレスを得る工程;
    (c)前記湿ったトレス上に、前記ヘアケア組成物の希釈組成物を適用する工程であって、前記希釈組成物は、1,600mgの希釈組成物中に3mgのジエステルを含む、工程;
    (d)前記湿ったトレスを、21±1℃、50±5%RHの制御された温度及び湿度条件で終夜乾燥させ、乾燥したトレスを得る工程;
    (e)Diastron MTT175(ダイアストロン社)を用いて、前記乾燥したトレスをコーミングするために必要な総仕事量を測定する工程
    に従い測定される、プレエマルジョン
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