JP6577818B2 - シャンプー組成物 - Google Patents
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Description
特に、シャンプー後の毛髪に滑らかさやしっとり感、潤い感やまとまり感を付与するなどコンディショニング効果を求める場合には、組成物中に、例えばトリメチルアンモニウムクロリドやジメチルジアリルアンモニウムクロリド等の4級化窒素を含むカチオン性高分子、エステル油やシリコーン誘導体等の油剤、第4級アンモニウム塩、第3級アミドアミン等のカチオン性界面活性剤を配合する方法などが多く行われている。(例えば、特許文献1〜3参照)
そこで、上記したコンディショニング成分を多量に配合するなどの方法により、毛髪本来の性質を表になるべく出さないようにすることが考えられる。
次の成分(A)、(B)及び(C)、
(A)洗浄性界面活性剤
(B)デキストリンと脂肪酸とのエステル化物であって、デキストリンのグルコースの平均重合度が3〜150であり、脂肪酸が炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸の1種又は2種以上を全脂肪酸に対して50mol%より多く100mol%以下、及び、炭素数2〜22の直鎖飽和脂肪酸、炭素数6〜30の直鎖又は分岐の不飽和脂肪酸及び炭素数6〜30の環状の飽和又は不飽和脂肪酸よりなる群から選ばれる1種又は2種以上を全脂肪酸に対して0mol%以上50mol%未満を含有し、グルコース単位当たりの脂肪酸の置換度が1.0〜3.0であるデキストリン脂肪酸エステル
(C)カチオン性疎水性基及びトリメチルアンモニウム含有基を有するカチオン性セルロース誘導体
を含有することを特徴とするシャンプー組成物である。
(測定方法)デキストリン脂肪酸エステルを40質量%含有する軽質流動イソパラフィン溶液をガラス板に400μm厚のアプリケーターで成膜し、乾燥させた皮膜に、テクスチャーアナライザーを用いて100gwの荷重をかけ、10秒保持後に0.5mm/秒で離したときの接触点にかかる荷重変化(最大応力値)を測定する。
書において、「〜」はその前後の数値を含む範囲内にあることを意味するものとする。
(1) デキストリン脂肪酸エステルを液状油に混合したときに液状油がゲル化しない。
ここで、「液状油がゲル化しない」とは、ASTM D445測定方法による40℃における動粘度が8mm2/sである流動パラフィンを液状油とする場合、デキストリン脂肪酸エステルを5%含有する該流動パラフィンを100℃で溶解し、24時間後25℃で粘度を測定したとき、粘度が、Yamco DIGITAL VISCOMATE粘度計VM−100A(振動式)(山一電機社製)の検出限界以下であることを意味する。なお、ゲル化する場合には、粘度が検出されることで確認できる。
「タック性」を、支持体に該デキストリン脂肪酸エステルを塗布し、もうひとつの支持体を相互に離れた状態から面接触させた後に、後退させて別離させ、後退を開始してから完全に別離するまでの接触点にかかる荷重変化(最大応力値)で表す場合、該デキストリン脂肪酸エステルを40%含有する軽質流動イソパラフィン溶液をガラス板に400μm厚のアプリケーターで成膜し、乾燥させた皮膜に、テクスチャーアナライザー、たとえば、テクスチャーアナライザーTA.XTplus(Stable Micro Systems社製)を用いて、プローブとして直径12.5mm円柱状のポリアセタール樹脂(Delrin(登録商標)デュポン社製)製プローブを使用し、100gwの荷重をかけ10秒保持後に0.5mm/秒で離したときの荷重変化、すなわちタック性が30〜1,000gwである。
デキストリンイソ酪酸エステル
デキストリンエチルメチル酢酸エステル
デキストリンイソヘプタン酸エステル
デキストリン2−エチルヘキサン酸エステル
デキストリンイソノナン酸エステル
デキストリンイソデカン酸エステル
デキストリンイソパルミチン酸エステル
デキストリンイソステアリン酸エステル
デキストリンイソアラキン酸エステル
デキストリンイソヘキサコサン酸エステル
デキストリン(イソ吉草酸/イソステアリン酸)エステル
デキストリン(イソ酪酸/カプリル酸)エステル
デキストリン(2−エチルヘキサン酸/カプリル酸)エステル
デキストリン(イソアラキン酸/カプリル酸)エステル
デキストリン(イソパルミチン酸/カプリル酸)エステル
デキストリン(エチルメチル酢酸/ラウリン酸)エステル
デキストリン(2−エチルヘキサン酸/ラウリン酸)エステル
デキストリン(イソヘプタン酸/ラウリン酸/ベヘン酸)エステル
デキストリン(イソステアリン酸/ミリスチン酸)エステル
デキストリン(イソヘキサコサン酸/ミリスチン酸)エステル
デキストリン(2−エチルヘキサン酸/パルミチン酸)エステル
デキストリン(イソステアリン酸/パルミチン酸)エステル
デキストリン(イソステアリン酸/イソ吉草酸/パルミチン酸)エステル
デキストリン(イソノナン酸/パルミチン酸/カプロン酸)エステル
デキストリン(2−エチルヘキサン酸/パルミチン酸/ステアリン酸)エステル
デキストリン(イソデカン酸/パルミチン酸)エステル
デキストリン(イソパルミチン酸/ステアリン酸)エステル
デキストリン(イソステアリン酸/アラキン酸)エステル
デキストリン(2−エチルヘキサン酸/アラキン酸)エステル
デキストリン(2−エチル酪酸/ベヘン酸)エステル
デキストリン(イソノナン酸/リノール酸)エステル
デキストリン(イソパルミチン酸/アラキドン酸)エステル
デキストリン(イソパルミチン酸/カプリル酸/リノール酸)エステル
デキストリン(イソステアリン酸/ステアリン酸/オレイン酸)エステル
デキストリン(イソアラキン酸/パルミチン酸/ショールムーグリン酸)エステル
次に、本発明に使用される成分(B)デキストリン脂肪酸エステルの製造方法について説明する。成分(B)の製造方法としては、特に限定されず、公知の製法を採用することができるが、例えば下記(1)や(2)の製造方法を用いて製造することができる。
本発明において、成分(C)はカチオン性セルロース類共通の性質である毛髪への吸着作用を有するが、加えて成分(B)のデキストリン脂肪酸エステルの毛髪への吸着に対しても、これを大きく促進させると考えられる。この2成分の協働的な毛髪への吸着により、適用後の毛髪表面等で乾燥し皮膜となった成分(B)のデキストリン脂肪酸エステルが毛髪の風合いを損なわせず、高湿度の環境下でもうねりや広がりを抑制するしっとりとした膜感を毛髪に付与するものと考えられる。この協働的なはたらきは成分(B)と成分(C)の組み合わせに特有のものであって、例えば後述のように成分(C)に替えて一般的なカチオン性セルロース誘導体であるポリクオタニウム−10(塩化O−〔2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル〕ヒドロキシエチルセルロース)を使用した場合には成分(B)との協働的なはたらきは見られず、本発明のような効果は得られない。また、成分(B)に替えて一般的な油ゲル化剤のデキストリン脂肪酸エステルを使用した場合にも成分(C)との十分な協働作用は得られず、本発明のような効果を得ることは難しい。しかも一般的な油ゲル化剤のデキストリン脂肪酸エステルは通常の油と異なるため、シャンプーなど毛髪化粧料に対し感触への影響が大きく、良好な使用感を得るためには処方上の自由度が制約されてしまうことが多い。
カチオン性界面活性剤としては、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアミノアルコール脂肪酸誘導体等のアミン塩、アルキル4級アンモニウム塩、芳香族4級アンモニウム塩、ピリジウニム塩、イミダゾリウム塩、エステルクォート等が挙げられる。
ノニオン性界面活性剤としてはグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、エチレングリコール脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ショ糖ポリ脂肪酸エステル、糖エーテル等であって、IOB値が1.4以下であるものが挙げられる。
以下に本発明に用いる成分(B)のデキストリン脂肪酸エステルの参考製造例を示す。また、下記方法で置換度、構成脂肪酸のmol%、粘度及びタック性を測定した。
参考製造例のデキストリン脂肪酸エステルのIRスペクトルを測定し、アルカリ分解後の脂肪酸量とガスクロマトグラフィーから、置換度と、構成脂肪酸のmol%を求めた。
各試料(参考製造例のデキストリン脂肪酸エステル)を5質量%含有する流動パラフィンを100℃で溶解し、室温(25℃)まで冷却する。25℃の恒温槽で24時間保温し、以下の測定機器を用いて粘度を測定した。
なお、流動パラフィンはASTM D445測定方法による40℃の動粘度が8mm2/sのものを使用した。
[測定機器]Yamco DIGITAL VISCOMATE MODEL VM−100A(山一電機社製)
各試料(参考製造例のデキストリン脂肪酸エステル)をIPクリーンLX(軽質流動イソパラフィン)に40%溶解した溶液を、ガラス板に400μm厚のアプリケーターで塗布し、その皮膜を室温24時間乾燥後、70℃で12時間保存後、室温25℃において、乾燥させた皮膜に、以下に示す機器および条件で荷重をかけたときの接触点にかかる荷重変化(最大応力値)をタック性として評価した。
[測定機器]テクスチャーアナライザーTA.XTplus(Stable Micro Systems社製)
[プローブ]1/2 Cyl.Delrin(ポリアセタール樹脂(POM))P/0.5)、直径12.5mm円柱状
[測定条件]Test Speed:0.5mm/sec, Applied Force:100g, Contact Time:10sec
平均グルコース重合度30のデキストリン21.41g(0.132mol)をジメチルホルムアミド71g、3−メチルピリジン62g(0.666mol)とからなる混合溶媒に70℃で分散させ、イソステアリン酸クロライド(エメリー型)120g(0.396mol)を30分かけて滴下した。滴下終了後、反応温度を80℃として5時間反応させた。反応終了後、反応液をメタノールに分散させ、上層を除去した。半固形分をメタノールで数回洗浄後、乾燥して淡黄色の樹脂状物質107gを得た。(仕込み時分岐飽和脂肪酸60mol%)
なお、エメリー型の出発原料はコグニス社製のEMARSOL873を用いた。本原料の脂肪酸組成は分岐飽和脂肪酸が60mol%、その他の脂肪酸が40mol%(パルミチン酸10mol%を含む)のものを用いた。(以下同様)
置換度は2.2、分岐飽和脂肪酸60mol%、その他の脂肪酸40mol%(内パルミチン酸10mol%)、粘度は0mPa・s、タック性は161gwであった。
参考製造例1記載の原料・方法に準じ、
参考製造例2は、平均グルコース重合度30のデキストリン0.132molに対し、イソステアリン酸クロライド(エメリー型)を0.172mol用い、デキストリンイソステアリン酸(エメリー型)エステルを得た。(仕込み時分岐飽和脂肪酸60mol%)
置換度1.0、分岐飽和脂肪酸60mol%、その他の脂肪酸40mol%(内パルミチン酸10mol%)、粘度は0mPa・s、タック性は35gwであった。
参考製造例3は、平均グルコース重合度30のデキストリン0.132molに対し、イソステアリン酸クロライド(エメリー型)を0.224mol用い、デキストリンイソステアリン酸(エメリー型)エステルを得た。(仕込み時分岐飽和脂肪酸60mol%)
置換度1.4、分岐飽和脂肪酸60mol%、その他の脂肪酸40mol%(内パルミチン酸10mol%)、粘度は0mPa・s、タック性は45gwであった。
参考製造例4は平均グルコース重合度30のデキストリン0.132molに対し、イソステアリン酸クロライド(エメリー型)を0.502mol用い、デキストリンイソステアリン酸(エメリー型)エステルを得た。(仕込み時分岐飽和脂肪酸60mol%)
置換度2.6、分岐飽和脂肪酸60mol%、その他の脂肪酸40mol%(内パルミチン酸10mol%)、粘度は0mPa・s、タック性は750gwであった。
イソステアリン酸クロライド(エメリー型)の代わりにイソステアリン酸クロライド(ガーベット反応型)を用いた以外は参考製造例1と同様に作成し、淡黄色の樹脂状物質80gを得た。(仕込み時分岐飽和脂肪酸100mol%)
なお、ガーベット反応型の出発原料は日産化学工業社製のファインオキソコール イソステアリン酸−Nを用いた。
置換度は1.8、イソステアリン酸100mol%、粘度は0mPa・s、タック性は173gwであった。
イソステアリン酸クロライド(エメリー型)の代わりにイソステアリン酸クロライド(アルドール縮合型)を用いた以外は参考製造例1と同様に作成し、淡黄色の樹脂状物質60gを得た。(仕込み時分岐飽和脂肪酸100mol%)
なお、アルドール縮合型の出発原料は日産化学工業社製のファインオキソコール イソステアリン酸を用いた。
置換度は1.2、イソステアリン酸100mol%、粘度は0mPa・s、タック性は61gwであった。
平均グルコース重合度150のデキストリン51.28gをジメチルホルムアミド150g、ピリジン60gとからなる混合溶媒に70℃で分散させ、イソアラキン酸クロライド132gとパルミチン酸クロライド12gの混合物を30分間かけて滴下した。滴下終了後、反応温度を80℃として5時間反応させた。反応終了後、反応液をメタノールに分散させ、上層を除去した。半固形分をメタノールで数回洗浄後、乾燥して淡黄色の樹脂状物質145gを得た。(仕込み時分岐飽和脂肪酸90mol%)
置換度は1.1、イソアラキン酸85mol%、パルミチン酸15mol%、粘度は0mPa・s、タック性は45gwであった。
平均グルコース重合度5のデキストリン34.19gを3−メチルピリジン215gに70℃で分散させ、イソ酪酸クロライド50g及びカプリン酸クロライド60gの混合物を30分間かけて滴下した。滴下終了後、反応温度を80℃として5時間反応させた。反応終了後、反応液をメタノールに分散させ、上層を除去した。半固形分をエタノールで数回洗浄後、乾燥して淡黄色の樹脂状物質98gを得た。(仕込み時分岐飽和脂肪酸60mol%)
置換度は2.9、イソ酪酸63mol%、カプリン酸37mol%、粘度は0mPa・s、タック性は255gwであった。
平均グルコース重合度100のデキストリン23.62gをジメチルホルムアミド71g、3−メチルピリジン62gとからなる混合溶媒に70℃で分散させ、イソパルミチン酸クロライド100gを30分間滴下した。滴下終了後、反応温度を80℃として5時間反応させた。反応終了後、反応液をメタノールに分散させ、上層を除去した。半固形分をメタノールで数回洗浄後、乾燥して淡黄色の樹脂状物質90gを得た。(仕込み時分岐飽和脂肪酸100mol%)
置換度は2.0、イソパルミチン酸100mol%、粘度は0mPa・s、タック性は204gwであった。
平均グルコース重合度20のデキストリン36.34gをジメチルホルムアミド120g、3−メチルピリジン62gとからなる混合溶媒に70℃で分散させ、イソノナン酸クロライド41g及びステアリン酸クロライド58gの混合物を30分間かけて滴下した。滴下終了後、反応温度を80℃として5時間反応させた。反応終了後、反応液をメタノールに分散させ、上層を除去した。半固形分をメタノールで数回洗浄後、乾燥して淡黄色の樹脂状物質95gを得た。(仕込み時分岐飽和脂肪酸55mol%)
置換度は1.6、イソノナン酸51mol%、ステアリン酸49mol%、粘度は0mPa・s、タック性は64gwであった。
平均グルコース重合度20のデキストリン54.56gをジメチルホルムアミド150g、3−メチルピリジン130gとからなる混合溶媒に70℃で分散させ、2−エチルヘキサン酸クロライド147g、次いでベヘン酸クロライド36gを計30分間かけて滴下した。滴下終了後、反応温度を80℃として5時間反応させた。反応終了後、反応液をメタノールに分散させ、上層を除去した。半固形分をメタノールで数回洗浄後、乾燥して淡黄色の樹脂状物質95gを得た。(仕込み時分岐飽和脂肪酸90mol%)
置換度は2.3、2−エチルヘキサン酸95mol%、ベヘン酸5mol%、粘度は0mPa・s、タック性は138gwであった。
平均グルコース重合度20のデキストリン22.56gをジメチルホルムアミド71g、3−メチルピリジン70gとからなる混合溶媒に70℃で分散させ、イソパルミチン酸クロライド110g及び無水酢酸10gの混合物を30分間かけて滴下した。滴下終了後、反応温度を80℃として5時間反応させた。反応終了後、反応液をメタノールに分散させ、上層を除去した。半固形分をメタノールで数回洗浄後、乾燥して淡黄色の樹脂状物質96gを得た。(仕込み時分岐飽和脂肪酸80mol%)
置換度は2.8、イソパルミチン酸79mol%、酢酸21mol%、粘度は0mPa・s、タック性は430gwであった。
置換度は2.2、分岐飽和脂肪酸54mol%、その他の脂肪酸46mol%(内オレイン酸10mol%)、粘度は0mPa・s、タック性は350gwであった。
表1および表2に示す組成及び下記製造方法によりヘアシャンプーを調製し、洗髪時、洗い流し中及びタオルドライ後等の毛髪の感触について、以下に示す評価方法及び判定基準により評価判定し、結果を表1及び表2に併せて示した。
(注2)カチナールHC−200(東邦化学工業社製)
(注3)アミゼット1PC(川研ファインケミカル社製)
(注4)レオパールKL2(千葉製粉社製)
A:成分1〜7を均一に混合溶解する。
B:成分8〜11を均一に混合溶解する。
C:AにBを添加して均一に混合する。
D:Cに成分12〜16を添加混合し、容器に充填してヘアシャンプーを得た。
(注6)Mファインオイル ISG−20T(ミヨシ油脂社製)
A:成分1〜7を均一に混合溶解する。
B:成分8〜10を均一に混合溶解する。
C:AにBを添加して均一に混合する。
D:Cに成分11〜16を添加混合し、容器に充填してヘアシャンプーを得た。
化粧品評価専門パネル10名に、本発明品1〜12及び比較品1〜5のヘアシャンプーを実際に使用してもらい、洗髪時の「指通りの良さ」、タオルドライ後の毛髪の感触「ふんわり感」、「しっとり感」及び相対湿度約75%に調整した環境試験室にて3時間経過後の「ボリューム感」の各項目について、以下の評価基準1に従って5段階評価してもらった。その後、全パネルの評点の平均点を以下の判定基準1に従って判定した。
<評価基準1>
[評価結果] :[評点]
非常に良好 : 5点
良好 : 4点
普通 : 3点
やや不良 : 2点
不良 : 1点
<判定基準1>
[評点の平均点] :[判定]
4.0以上 : ◎
3.5以上4.0未満 : ○
2.0以上3.5未満 : △
2.0未満 : ×
一方、成分(B)を配合しなかった比較品1では、洗髪時の指通りの良さ、ドライ後のしっとり感に満足できるものではなく、成分(B)のデキストリン脂肪酸エステルの代わりに、従来よりゲル化剤として用いられている比較品2のパルミチン酸デキストリンを使用したものは、洗髪時の指通りの良さやタオルドライ後のしっとり感に劣るものであった。また、成分(C)を配合しなかった比較品4においては、洗髪時の指通りの良さ、ドライ後のふんわり感、3時間経過後のボリューム感に劣るものであり、成分(C)のポリクオタニウム−67の代わりにポリクオタニウム−10(塩化O−〔2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル〕ヒドロキシエチルセルロース)を含有した比較品5はドライ後のふんわり感、3時間経過後のボリューム感において良好な結果が得られなかった。
(成分) (%)
1.精製水 残部
2.クエン酸 0.5
3.塩化ナトリウム 1
4.グリセリン 3
5.キサンタンガム 0.2
6.N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸
トリエタノールアミン(注7) 11
7.ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム(注8) 10
8.2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−
ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン(注9) 3
9.ポリクオタニウム−67(注10) 0.1
10.トリイソステアリン酸PEG−20グリセリル(注6) 1
11.デキストリン脂肪酸エステル(参考製造例3) 0.1
12.オレイン酸フィトステリル 0.02
13.N−ラウロイル−L−グルタミン酸 ジ(2−オクチルドデシル) 0.02
14.サフラワー油 0.02
15.L−メントール 0.2
16.DL−カンファー 0.2
17.エデト酸二ナトリウム 0.1
18.フェノキシエタノール 0.5
19.ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム 0.2
20.香料 0.1
(注7)アミノサーファクト ACMT−L(旭化成ケミカルズ社製)(N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸トリエタノールアミンの30%水溶液。処方中の含有量は化合物純分の量を示す。)
(注8)ニッコールCMT−30(日光ケミカルズ社製)(ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウムの38%水溶液。処方中の含有量は化合物純分の量を示す。)
(注9)REWOTERIC AMC(EVONIC GOLDSCHMIDT GMBH社製)(2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインの32.5%水溶液。処方中の含有量は化合物純分の量を示す。)
(注10)SoftCAT SX−400H(ダウ・ケミカル社製)
A:成分1〜9を80℃にて均一混合する。
B:Aに成分10〜18を加え均一に混合する。
C:冷却後、Bに成分19、20を添加混合しヘアクレンジングシャンプーを得た。
Claims (9)
- 次の成分(A)、(B)及び(C)を、
(A)洗浄性界面活性剤
(B)デキストリンと脂肪酸とのエステル化物であって、デキストリンのグルコースの平均重合度が3〜150であり、脂肪酸が炭素数4〜26の分岐飽和脂肪酸の1種又は2種以上を全脂肪酸に対して50mol%より多く100mol%以下、及び、炭素数2〜22の直鎖飽和脂肪酸、炭素数6〜30の直鎖又は分岐の不飽和脂肪酸及び炭素数6〜30の環状の飽和又は不飽和脂肪酸よりなる群から選ばれる1種又は2種以上を全脂肪酸に対して0mol%以上50mol%未満を含有し、グルコース単位当たりの脂肪酸の置換度が1.0〜3.0であるデキストリン脂肪酸エステルが全組成中0.005〜1質量%の割合
(C)カチオン性疎水性基及びトリメチルアンモニウム含有基を有するカチオン性セルロース誘導体が全組成中0.01〜3質量%の割合
で含有することを特徴とするシャンプー組成物。 - 成分(B)のデキストリン脂肪酸エステルを構成する分岐飽和脂肪酸が、炭素数12〜22の分岐飽和脂肪酸から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1記載のシャンプー組成物。
- 成分(B)のデキストリン脂肪酸エステルが、ASTM D445測定方法による40℃における動粘度が8mm2/sである流動パラフィンをゲル化しないことを特徴とする請求項1または2に記載のシャンプー組成物。
- 成分(B)のデキストリン脂肪酸エステルが、次の測定方法により得られる最大応力値が30〜1,000gwの範囲内にあるデキストリン脂肪酸エステルである請求項1ないし請求項3の何れかの項に記載のシャンプー組成物。
(測定方法)デキストリン脂肪酸エステルを40質量%含有する軽質流動イソパラフィン溶液をガラス板に400μm厚のアプリケーターで成膜し、乾燥させた皮膜に、テクスチャーアナライザーを用いて100gwの荷重をかけ、10秒保持後に0.5mm/秒で離したときの接触点にかかる荷重変化(最大応力値)を測定する。 - 成分(C)におけるカチオン性疎水性基が、炭素数8〜24のアルキル基を有するアルキルジメチルアンモニウム含有基である請求項1ないし請求項4の何れかの項に記載のシャンプー組成物。
- 成分(C)におけるカチオン性疎水性基が、ラウリルジメチルアンモニウム含有基である請求項1ないし請求項5の何れかの項に記載のシャンプー組成物。
- 成分(C)がポリクオタニウム−67である請求項1ないし請求項6の何れかの項に記載のシャンプー組成物。
- さらに、成分(D)分子内にアミド基、ポリオキシアルキレン基及びソルビタン基からなる群から選ばれる1種又は2種以上の官能基を有し、かつ、IOB値が0.4以上1.4以下のノニオン性界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れかの項に記載のシャンプー組成物。
- 成分(D)が、ポリオキシプロピレン(1)ヤシ油脂肪酸モノイソプロパノールアミド、ラウリン酸ジエチレングリコール、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(20)グリセリル又はこれらの組み合わせから選ばれる1種又は2種以上である請求項8記載のシャンプー組成物。
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