JP2011208692A - シリンダ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置を大型化することなく、効率良くガス抜きができるシリンダ装置を提供する。
【解決手段】本シリンダ装置1aは、シリンダ3と外筒2との間に画成され、シリンダ3内と連通する中間室25を形成する中間筒25aと、該中間筒25aの軸方向端部の、取り付け状態で上部側となる位置に形成される第2連通孔37と、中間筒25aの外側に配され、第2連通孔37と連通する環状室35を形成する環状筒35aと、一端が環状室35と連通し、他端がリザーバ室6内の常時作動油中となる位置に配される排出通路51とを備えたので、エアが中間室25内に留まることなくリザーバ室6内の作動油中に排出されるので、微小振幅動作等の性能に対して悪影響を及ぼすことなく、信頼性を向上させることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、シリンダ装置に関するものである。
シリンダ装置を例えば鉄道車両に使用する場合には、自動車に使用する場合と比べて大きくストロークする場面が少ないため、気体が抜けにくく、該気体を抜くための工夫が必要になる。
例えば、特許文献1には、内筒の少なくとも一端部と端板との嵌合部の周りに、取付状態で上部側となる内筒内の液室の隅部に滞留した気体をリザーバへ逃がす環状通路および減衰力発生用オリフィスを設け、該環状通路は、前記内筒の端部の上方側部位と前記端板の嵌合部の凹部底との間に設けた連通路によって該内筒内の液室に連通されており、前記オリフィスは、前記端板の常時液中なる部位に前記環状通路および前記リザーバに連通して配置される横置き液圧緩衝器が開示されている。
特開2009−243634号公報 特開2009−281584号公報
液圧緩衝器は求められる減衰力特性や液圧緩衝器を取付ける対象物に対応できるよう種々の構造をとっている。例えば特許文献2に示す構造の液圧緩衝器は、内筒(シリンダ)の外側にアウターチューブを重ねた2重パイプ構造のものがある。特許文献2に示す液圧緩衝器は、図4に示すように、内筒の端側に設けられた油路22を介して、内筒内の作動液をアウターチューブ側に作動液を流動させるものである。特許文献1のシリンダ端に気体を抜く機構として設けられる連通路と特許文献2のシリンダ端に設けられる油路を何れもシリンダの端側に軸方向に単に並べて配置した場合、シリンダの軸長が長くなり、大型化するという懸念がある。
本発明は、装置を大型化することなく、効率良くガス抜きができるシリンダ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段として、本発明は、外筒と、前記外筒内に設けられ、内部に作動液が満たされたシリンダと、前記シリンダと前記外筒との間に画成され、作動液とガスが封入された環状のリザーバ室と、前記シリンダと前記外筒との間に画成され、前記シリンダ内と連通する中間室を形成する中間筒と、前記シリンダ内に摺動可能に挿嵌され、該シリンダ内を2つの液室に画成するピストンと、軸方向の一側が前記ピストンに取り付けられ、他側が前記シリンダの外部に突出したピストンロッドと、前記中間室に連通し、前記ピストンの摺動によって生じる作動液の流れを制御して減衰力を発生させる減衰力発生機構と、前記シリンダの軸方向端部の、取り付け状態で上部側となる位置に形成され、前記中間室に連通する第1の連通路と、前記中間筒の軸方向端部の、取り付け状態で上部側となる位置に形成される第2の連通路と、前記中間筒の外側に配され、前記第2の連通路と連通する空間を形成する閉塞部材と、前記中間室と前記減衰力発生機構とを連通させる第3の連通路と、一端が前記空間と連通し、他端が前記リザーバ室に常時作動液中となる位置に配される排出通路と、を備えたことを特徴とするものである。
本発明のシリンダ装置によれば、装置を大型化することなく、効率良くガス抜きができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る横置きシリンダ装置の断面図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係る横置きシリンダ装置の要部拡大図である。 図3は、図2のA−A矢視図である。 図4は、本発明の第2の実施形態に係る横置きシリンダ装置の要部拡大図である。 図5は、本発明の第2の実施形態に係る横置きシリンダ装置に採用した前側及び後側リングの平面図である。 図6は、本発明の第3の実施形態に係る横置きシリンダ装置の要部拡大図である。 図7は、本発明の第4の実施形態に係る縦置きシリンダ装置の要部拡大図である。
以下、本発明を実施するための形態を図1〜図7に基づいて詳細に説明する。
本発明の実施形態に係る横置きシリンダ装置1a〜1cは、鉄道車両用のダンパ(オイルダンパ)として提供されるものであり、後述する第1〜第3の実施形態のいずれかが採用される。また、1dは、縦置きに配置されるダンパである。
まず、本発明の第1の実施形態に係る横置きシリンダ装置1aを図1〜図3に基づいて説明する。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る横置きシリンダ装置1aは、取付状態で水平方向に延びる外筒2と、該外筒2と同心に配置されたシリンダ3とを備えている。これら外筒2及びシリンダ3の開口両端部は共通の端板4、5によりそれぞれ閉鎖されており、外筒2の内周面とシリンダ3の外周面との間に環状のリザーバ室6が構成される。なお、説明の便宜のため、以下では図中左側を前側、右側を後側としてそれぞれ記載する。本実施形態において、後側端板5は、外筒2の後端を閉鎖する主蓋部材5aと、シリンダ3の後端を閉鎖する副蓋部材5bとの分割構造となっている。なお、主蓋部材5aには、車体側との連結用のブラケット8が固設されている。また、前側端板4はロッドガイドとしても機能し、前側端板4の後方へ突出する突出部9にシリンダ3の下端が嵌合している。なお、前側端板4の突出部9の外周面とシリンダ3の下端の内周面との間にシール部材10が配設されている。符号11はロックリングである。
シリンダ3内には、ピストン15が摺動可能に配設されており、該ピストン15に一端が連結されたピストンロッド16の他端部が、前側端板4及びロックリング11を液密的に挿通して外部へ延ばされている。なお、ピストンロッド16の他端部には、例えば台車側と連結する連結用のブラケット17が固設されている。
シリンダ3内は、ピストン15によって2つの油室18、19に区画されており、これらのロッド側油室18及び反ロッド側油室19には作動油(作動液)が封入されている。なお、この作動油はリザーバ室6にも部分的に封入されている。
ピストン15には、ピストンロッド16の縮み行程時に反ロッド側油室19からロッド側油室18への作動油の移動を阻止し、反ロッド側油室19内の作動油の圧力が所定圧力に到達した際、その作動油をロッド側油室18へリリーフするリリーフ弁20と、伸び行程時にロッド側油室18から反ロッド側油室19への作動油の移動を阻止し、ロッド側油室18内の作動油の圧力が所定圧力に到達した際、その作動油を反ロッド側油室19へリリーフするリリーフ弁21とが配設されている。
また、後側端板5の副蓋部材5bには、反ロッド側油室19内の圧力に応じて開弁し該油室19内の作動油をリザーバ室6へ逃がすリリーフ弁22と、リザーバ室6から反ロッド側油室19への作動油の流通のみを許容する逆止弁23とが配設されている。
図1及び図2に示すように、シリンダ3の外周には、シリンダ3の外周面との間で中間室25、26を形成する中間筒25a、26aが軸方向に間隔を開けて2つ設けられている。前側中間筒25aにより形成される前側中間室25は、シリンダ3の周壁に設けた第1の連通路としての前側第1連通孔28によりシリンダ3内のロッド側油室18に連通される。一方、後側中間筒26aにより形成される後側中間室26は、シリンダ3の周壁に設けた第1の連通路としての後側第1連通孔29によりシリンダ3内の反ロッド側油室19に連通される。
そこで、前側第1連通孔28は、前側中間室25とシリンダ3内のロッド側油室18とを連通可能とする位置で最も前側のシリンダ3の周壁に設けられる。なお、前側第1連通孔28は、周方向に間隔を置いて複数形成されるが、少なくとも1つは、横置きシリンダ装置1aが台車と車体との間に横置き状態で取り付けられた際に上部側に位置する。一方、後側第1連通孔29は、後側中間室26とシリンダ3内の反ロッド側油室19とを連通可能とする位置で最も後側のシリンダ3の周壁に設けられる。なお、後側第1連通孔29は、周方向に間隔を置いて複数形成されるが、少なくとも1つは、横置きシリンダ装置1aが台車と車体との間に横置き状態で取り付けられた際に上部側に位置する。また、前側中間筒25aには、軸方向略中央部分に大径部30が形成され、該大径部30の軸方向両側にそれぞれ小径部31が形成される。各小径部31の位置において、前側中間筒25aの内周面とシリンダ3の外周面との間にシール部材10がそれぞれ配置される。また、後側中間筒26aにも、軸方向で前寄りに大径部30が形成され、該大径部30の軸方向両側に小径部31がそれぞれ形成される。各小径部31の位置において、後側中間筒26aの内周面とシリンダ3の外周面との間にシール部材10がそれぞれ配置される。
前側中間筒25aの大径部30の外周側の軸方向全範囲には、該大径部30の外周面との間で空間である前側環状室35を形成する閉塞部材としての前側環状筒35aが配置される。一方、後側中間筒26aの大径部30の外周側の軸方向全範囲には、該大径部30の外周面との間で空間である後側環状室36を形成する閉塞部材としての後側環状筒36aが配置される。
なお、前側中間筒25a、後側中間筒26a、前側環状筒35a及び後側環状筒36aの下部側は、横置きシリンダ装置1aが台車と車体との間に横置き状態で取り付けられた際にリザーバ室6内の作動油中に浸漬された状態となる。
また、前側中間筒25aの大径部30の周壁には、前側中間室25と前側環状室35とを連通する第2の連通路としての前側第2連通孔37が両者を連通可能とする位置で最も前側で、前側第1連通孔28と略同じ位置に形成される。一方、後側中間筒26aの大径部30の周壁にも、後側中間室26と後側環状室36とを連通する第2の連通路としての後側第2連通孔38が、両者を連通可能とする位置で最も前側に形成される。また、これら前側及び後側第2連通孔37、38は上下方向に延び、横置きシリンダ装置1aが台車と車体との間に横置き状態で取り付けられた際、前側及び後側中間筒25a、26aの周壁の最も上部側に設けられる。さらに、これら前側及び後側第2連通孔37、38は、前側及び後側中間室25、26側が小径に形成され、前側及び後側環状室35、36側が大径に形成される。
さらに、前側中間筒25aの前側中間室25に臨む周壁と、前側環状筒35aの前側環状室35に臨む周壁と、外筒2の周壁とには、同心で上下方向に延びる前側貫通孔39〜41がそれぞれ設けられる。これら前側貫通孔39〜41は、横置きシリンダ装置1が台車と車体との間に横置き状態で取り付けられた際に最も下部側に位置して、前側中間筒25aの周壁、前側環状筒35aの周壁及び外筒2の周壁にそれぞれ形成される。これらの前側貫通孔39〜41に、減衰力発生機構50に連通する第3の連通路としての前側連通パイプ42が挿入される。なお、前側連通パイプ42の外周面と、前側中間筒25aに設けた前側貫通孔39の内周面及び外筒2に設けた前側貫通孔41の内周面との間にシール部材10がそれぞれ配置されている。
同様に、後側中間筒26aの後側中間室26に臨む周壁と、後側環状筒36aの後側環状室36に臨む周壁と、外筒2の周壁とにも、同心で上下方向に延びる後側貫通孔43〜45がそれぞれ形成される。これらの後側貫通孔43〜45に、減衰力発生機構50に連通する第3の連通路としての後側連通パイプ46が挿入される。なお、後側連通パイプ46の外周面と、後側中間筒26aに設けた後側貫通孔43の内周面及び外筒2に設けた後側貫通孔45の内周面との間にシール部材10がそれぞれ配置されている。
そして、前側連通パイプ42はシリンダ3内のロッド側油室18と減衰力発生機構50とを前側中間室25及び前側第1連通孔28を介して連通する。一方、後側連通パイプ46はシリンダ3内の反ロッド側油室19と減衰力発生機構50とを後側中間室26及び後側第1連通孔29を介して連通する。
また、図2及び図3から解るように、前側環状筒35aの周壁に設けられた前側貫通孔40は、前側連通パイプ42よりも大径に形成される。同様に、後側環状筒36aの周壁に設けられた後側貫通孔44も後側連通パイプ46よりも大径に形成される。そして、前側環状筒35aに設けられた前側貫通孔40と前側連通パイプ42との隙間が前側環状室35とリザーバ室6とを連通する前側排出通路51として機能する。同様に、後側環状筒36aに設けられた後側貫通孔44と後側連通パイプ46との隙間が後側環状室36とリザーバ室6とを連通する後側排出通路52として機能する。
そこで、上述しているように、前側環状筒35a及び後側環状筒36aの下部側は、横置きシリンダ装置1aが台車と車体との間に横置き状態で取り付けられた際にリザーバ室6内の作動油中に常時浸漬された状態となっているので、前側排出通路51及び後側排出通路52のリザーバ室6側の端部は、常時リザーバ室6内の作動油中に浸漬された状態となる。
次に、本発明の第1の実施形態に係る横置きシリンダ装置1aの作用を説明する。
本発明の第1の実施形態に係る横置きシリンダ装置1aは、台車と車体との間に横置き状態で取り付けられており、台車にピストンロッド16側のブラケット17が連結され、車体に外筒2側のブラケット8が連結される。
そして、台車と車体とが水平方向へ相対移動すると、ピストンロッド16が伸縮動作する。その結果、ピストンロッド16の伸び行程時には、ロッド側油室18の作動油が各前側第1連通孔28、前側中間室25、前側連通パイプ42を経て減衰力発生機構50に至り、該減衰力発生機構50から後側連通パイプ46、後側中間室26、後側第1連通孔29を経て反ロッド側油室19に流れ、これに応じて伸び側の減衰力が発生する。なお、この伸び行程時には、ピストンロッド16の退出分の作動油が後側端板5の副蓋部材5bに設けた逆止弁23を経てリザーバ室6から反ロッド側油室19へ補給される。
このとき、シリンダ3の周壁に設けた各前側第1連通孔28から作動油と共に前側中間室25に流動したエアは、前側中間室25内を上昇してその上部に集まり、前側中間室25内から前側第2連通孔37を経て前側環状室35内に至る。該前側環状室35内のエアは作動油と共に、前側環状筒35aに設けた前側貫通孔40と前側連通パイプ42との隙間の前側排出通路51からリザーバ室6内の作動油中へ排出される。
一方、ピストンロッド16の縮み行程時には、反ロッド側油室19の作動油が各後側第1連通孔29、後側中間室26、後側連通パイプ46を経て減衰力発生機構50に至り、該減衰力発生機構50から前側連通パイプ42、前側中間室25、前側第1連通孔28を経てロッド側油室18に流れ、これに応じて縮み側の減衰力が発生する。なお、この縮み行程時には、ピストンロッド16の進入分の作動油が後側端板5の副蓋部材5bに設けたリリーフ弁22を経て反ロッド側油室19からリザーバ室6内へ排出され、この際も減衰力が発生する。
このとき、各後側第1連通孔29から作動油と共に後側中間室26に流動したエアは、後側中間室26内を上昇しその上部に集まり、後側中間室26から後側第2連通孔38を経て後側環状室36内に至る。該後側環状室36内のエアは作動油と共に、後側環状筒36aに設けた後側貫通孔44と後側連通パイプ46との隙間の後側排出通路52からリザーバ室6内の作動油中へ排出される。
次に、本発明の第2の実施形態に係る横置きシリンダ装置1bを図4及び図5に基づいて説明する。なお、第2の実施形態に係る横置きシリンダ装置1bの説明に際しては、第1の実施形態に係る横置きシリンダ装置1aとの相違点のみを説明し、同一部位には第1の実施形態に係る横置きシリンダ装置1aと同じ符号を用いて説明する。
図4に示すように、前側中間筒25aの大径部30の周壁には、上下方向に延びる第2の連通路としての前側第2連通孔58が設けられる。該前側第2連通孔58は前側中間室25に臨む位置で前寄りに形成され、しかも、横置きシリンダ装置1bが台車と車体との間に横置き状態で取り付けられた際、前側中間筒25aの周壁の上部側に設けられる。また、前側中間筒25aの外周壁部には、前側第2連通孔58が形成される位置に該前側第2連通孔58の内径よりも大きな幅を有する凹状の前側環状溝55が形成される。該前側環状溝55は前側中間筒25aから下方に突出される前側連通パイプ42以外の全範囲に形成され、該前側環状溝55の両端は、前側中間筒25aに設けた前側連通パイプ42用の前側貫通孔39に臨むようになる。
また、前側中間筒25aの前側環状溝55には、図4及び図5に示すように、該前側環状溝55の幅よりも大きな外径を有する断面円形状でC字状の前側リング56が取り付けられ、前側リング56と前側環状溝55との間に周方向に延びる前側周方向空間57が形成される。但し、該前側リング56の周長は、前側環状溝55が形成される範囲よりも若干短く設定されており、前側環状溝55は、前側連通パイプ42の両側の一部分で外部に露出するようになる。該露出部分が前側排出通路59として機能し、該前側排出通路59は、横置きシリンダ装置1bが台車と車体との間に横置き状態で取り付けられた際にリザーバ室6内の作動油中に常時浸漬された状態となる。
なお、後側中間筒26a、後側第2連通孔60、後側環状溝61、後側リング62、後側周方向空間63及び後側排出通路64が上述した前側のもと同じ構成で採用される。
次に、本発明の第2の実施形態に係る横置きシリンダ装置1bの作用を説明する。なお、第1の実施形態に係る横置きシリンダ装置1aと相違するエア抜きに係る作用だけを説明する。
ピストンロッド16の伸び行程時には、シリンダ3の周壁に設けた各前側第1連通孔28から作動油と共に前側中間室25に流動したエアは、前側中間室25内を上昇してその上部に集まり、前側中間室25内から前側第2連通孔58を経て前側リング56と前側環状溝55との間の前側周方向空間57に至る。該前側周方向空間57内のエアは作動油と共に、前側連通パイプ42の両側に位置する前側環状溝55の露出部分である前側排出通路59からリザーバ室6内の作動油中へ排出される。
一方、ピストンロッド16の縮み行程時にも、伸び行程時と同様で、後側中間室26を上昇したエアは、後側第2連通孔60、後側周方向空間63及び後側排出通路64を経てリザーバ室6内の作動油中へ排出される。
次に、本発明の第3の実施形態に係る横置きシリンダ装置1cを図6に基づいて説明する。なお、第3の実施形態に係る横置きシリンダ装置1cの説明に際しては、第1の実施形態に係る横置きシリンダ装置1aとの相違点のみを説明し、同一部位には第1の実施形態に係る横置きシリンダ装置1aと同じ符号を用いて説明する。
図6に示すように、前側環状筒35a’は、第1の実施形態に係る横置きシリンダ装置1aに採用した前側環状筒35aと比較して、前側中間筒25aに設けた前側第2連通孔37だけを覆うように軸方向に縮小して形成される。
また、前側環状筒35a’の前側環状室35’に臨む周壁には、上下方向に延びる前側排出通路としての前側貫通孔65が設けられる。該前側貫通孔65は、横置きシリンダ装置1cが台車と車体との間に横置き状態で取り付けられた際、前側環状筒35a’の最も下部側に位置する周壁に形成される。該前側貫通孔65により前側環状室35’とリザーバ室6とが連通される。また、前側環状筒35a’の下部側は、横置きシリンダ装置1cが台車と車体との間に横置き状態で取り付けられた際にリザーバ室6内の作動油中に常時浸漬された状態となっているので、前側貫通孔65のリザーバ室6側の端部は、常時リザーバ室6内の作動油に浸漬された状態となる。
さらに、前側中間筒25aの前側中間室25に臨む周壁と、外筒2の周壁とにおいて前側環状筒35aが設けられる位置より後側に、同心で上下方向に延びる前側貫通孔67、68がそれぞれ設けられる。これら前側貫通孔67、68は、横置きシリンダ装置1cが台車と車体との間に横置き状態で取り付けられた際に最も下部側に位置する、前側中間筒25aの周壁及び外筒2の周壁にそれぞれ形成される。これらの前側貫通孔67、68に前側連通パイプ42が挿入される。そして、前側連通パイプ42はシリンダ3内のロッド側油室18と減衰力発生機構50とを前側中間室25及び前側第1連通孔28を介して連通する。
なお、後側中間筒26a、後側環状筒36a’、後側連通パイプ46及び後側排出通路としての後側貫通孔69が上述した前側のものと同じ構成で採用されるが、後側中間筒26aの大径部30の周壁に設けた第2の連通路としての後側第2連通孔38は、後側中間筒26aの大径部30の後寄りに形成され、該後側第2連通孔38だけを覆うように該後側環状筒36a’が構成される。また、後側環状筒36a’の前側に後側連通パイプ46が配置される。
次に、本発明の第3の実施形態に係る横置きシリンダ装置1cの作用を説明する。なお、第1の実施形態に係る横置きシリンダ装置1aと相違するエア抜きに係る作用だけを説明する。
ピストンロッド16の伸び行程時には、シリンダ3の周壁に設けた各前側第1連通孔28から作動油と共に前側中間室25に流動したエアは前側中間室25を上昇して、前側中間室25内から前側第2連通孔37を経て前側環状室35’内に至る。該前側環状室35’内のエアは作動油と共に、前側環状筒35a’に設けた前側排出通路としての前側貫通孔65からリザーバ室6内の作動油中へ排出される。
一方、ピストンロッド16の縮み行程時にも、伸び行程時と同様で、後側中間室26を上昇したエアは後側第2連通孔38、後側環状室36’及び後側排出通路としての後側貫通孔69を経てリザーバ室6内の作動油中へ排出される。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態に係る横置きシリンダ装置1aでは、前側及び後側中間室25、26内を上昇したエアは、前側及び後側第2連通孔37、38から前側及び後側環状室35、36内に到達して、作動油と共に前側及び後側排出通路51、52を経てリザーバ室6内の作動油中に排出される。同様に、第2の実施形態に係る横置きシリンダ装置1bでは、前側及び後側中間室25、26内を上昇したエアは、前側及び後側第2連通孔58、60、前側及び後側周方向空間57、63及び前側及び後側排出通路59、64を経てリザーバ室6内の作動油中に排出される。同様に、第3の実施形態に係る横置きシリンダ装置1cでは、前側及び後側中間室25、26内を上昇したエアは、前側及び後側第2連通孔37、38、前側及び後側環状室35’、36’及び前側及び後側排出通路65、69を経てリザーバ室6内の作動油中に排出される。
このように、本発明の第1〜第3の実施形態に係る横置きシリンダ装置1a〜1cによれば、該シリンダ装置を水平状態に取り付けた場合でも効率良くガス抜きを行うことができる。
次に、本発明の第4の実施形態に係る縦置きシリンダ装置1dを図7に基づいて説明する。なお、第4の実施形態に係る縦置きシリンダ装置1dの説明に際しては、第1の実施形態に係る横置きシリンダ装置1aとの相違点のみを説明し、同一部位には第1の実施形態に係る横置きシリンダ装置1aと同じ符号を用いて説明する。
図7に示す縦置きシリンダ装置1dは第1実施形態に係る横置きシリンダ装置1aの環状筒35aに代えて、第2連通孔37と接続されるL字型のパイプ状筒70を設けている。パイプ状筒70は一端が第2連通孔37と接続され、他端は、シリンダ装置1dを縦置きにしたときに下側となる位置にあるリザーバ室6内まで延び、常時リザーバ室6内の作動油に浸漬された状態となる。
次に、本発明の第4の実施形態に係る縦置きシリンダ装置1dの作用を説明する。なお、減衰力を発生する作動油の流路は第1〜第3の実施形態と同様であるため、シリンダ3内のエアを抜くための作用のみ説明する。
本第4の実施の形態では、シリンダ3内からエアを抜く作用がされるのは、ピストンロッド16の伸び行程のみとなる。ピストンロッド16の伸び行程では、シリンダ3の周壁に設けた各第1連通孔28から作動油と共に中間室25に流動したエアは中間室25を経て、中間室25内から第2連通孔37を介してパイプ状筒70内の室70’内に至る。該パイプ状筒室70’内のエアは作動油と共に、リザーバ室6内の作動油中へ排出される。
以上説明したように、本発明の第4の実施形態に係る縦置きシリンダ装置1dでは、伸び行程でロッド側油室18内を上昇したエアは、第1連通孔28を介して中間室25内を上昇してその上部に集まり、中間室25内から第2連通孔37を経て、パイプ状筒70内を通り、リザーバ室6内の作動油中に排出される。
これにより、本シリンダ装置1a〜1dを、大きくストロークする場面が少ない鉄道車両に採用した場合でも、エアが前側及び後側中間室25、26内に留まることなくリザーバ室6内の作動油中に排出されるので、微小振幅動作等の性能に対して悪影響を及ぼすことなく、性能を安定化させて信頼性を向上させることができる。しかも、組立時のエア抜き作業も簡素化できる。
また、本発明の第1〜第3の実施形態に係る横置きシリンダ装置1a〜1cでは、ピストン15の無効ストロークを従来よりも大幅に減少させ、作動油のボリュームを減少させることができるので応答性が大幅に改善される。さらに、ピストン15の無効ストロークを従来よりも大幅に減少されるので、本横置きシリンダ装置1a〜1c全体の長さを短縮することができ、ひいては軽量化、コストダウンを達成することができる。
なお、本発明の実施の形態では、伸び行程のときにロッド側油室18の作動油が前側連通パイプ42を経て減衰力発生機構50に至り、該減衰力発生機構50から後側連通パイプ46を経て反ロッド側油室19に流れ、これに応じて伸側の減衰力が発生し、縮み行程のときは伸び行程とは逆の経路をたどるものを示したが、特許文献2に示す伸び縮み行程共に、ロッド側油室から減衰力発生機構に作動油を供給する構成としてもよい。
また、本発明の実施の形態では、作動液として油を用いた例を示したが、それに限らず水などの液体を用いてもよい。
また、本発明の第1〜第4の実施の形態では、中間筒を2つの筒体25a、26aから構成したが、中間筒を一体で形成してもよい。しかし、中間筒を2体にしたことにより、中間筒と第1の連通路、第3の連通路、排出通路との寸法公差に対し許容することができるので、2体にしたほうがさらによい。
1a〜1c 横置きシリンダ装置,2 外筒,3 シリンダ,15 ピストン,16 ピストンロッド,18 ロッド側油室,19 反ロッド側油室,25 前側中間室,25a 前側中間筒,26 後側中間室,26a 後側中間筒,28 前側第1連通孔(第1の連通路),29 後側第1連通孔(第1の連通路),35 前側環状室(空間),35a 前側環状筒(閉塞部材),36 後側環状室(空間),36a 後側環状筒(閉塞部材),37、58 前側第2連通孔(第2の連通路),38、60 後側第2連通孔(第2の連通路),42 前側連通パイプ(第3の連通路),46 後側連通パイプ(第3の連通路),50 減衰力発生機構,51、59、65 前側排出通路,52、64、69 後側排出通路,55 前側環状溝,56 前側リング(閉塞部材) 57 前側周方向空間,61 後側環状溝,62 後側リング(閉塞部材),63 後側周方向空間

Claims (2)

  1. 外筒と、
    前記外筒内に設けられ、内部に作動液が満たされたシリンダと、
    前記シリンダと前記外筒との間に画成され、作動液とガスが封入された環状のリザーバ室と、
    前記シリンダと前記外筒との間に画成され、前記シリンダ内と連通する中間室を形成する中間筒と、
    前記シリンダ内に摺動可能に挿嵌され、該シリンダ内を2つの液室に画成するピストンと、
    軸方向の一側が前記ピストンに取り付けられ、他側が前記シリンダの外部に突出したピストンロッドと、
    前記中間室に連通し、前記ピストンの摺動によって生じる作動液の流れを制御して減衰力を発生させる減衰力発生機構と、
    前記シリンダの軸方向端部の、取り付け状態で上部側となる位置に形成され、前記中間室に連通する第1の連通路と、
    前記中間筒の軸方向端部の、取り付け状態で上部側となる位置に形成される第2の連通路と、
    前記中間筒の外側に配され、前記第2の連通路と連通する空間を形成する閉塞部材と、
    前記中間室と前記減衰力発生機構とを連通させる第3の連通路と、
    一端が前記空間と連通し、他端が前記リザーバ室に常時作動液中となる位置に配される排出通路と、
    を備えたことを特徴とするシリンダ装置。
  2. 前記第3の連通路は、前記中間筒、前記閉塞部材、前記外筒を貫通して設け、前記排出通路は、前記第3の連通路と前記閉塞部材の貫通孔との間の隙間であることを特徴とする請求項1に記載のシリンダ装置。
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