JP2011207687A - ベントナイト粒子 - Google Patents

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Abstract

【課題】多くの産地からのスメクタイト系粘土に不可避的不純物として含まれるSiO結晶が消失していると共に、スメクタイトに特有の性能の低下が有効に回避され、極めて容易に且つ安価に製造することが可能なベントナイト粒子を提供する。
【解決手段】SiO結晶に由来するX線回折ピークは有していないが、エチレングリコール処理した状態の2八面体型スメクタイトの面指数(001)に由来するX線回折ピークは有しており、且つ電気伝導度が4.0mS/cm以下の範囲にあることを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、2八面体型スメクタイト系粘土に属するベントナイトの粒子に関するものである。
ベントナイトは、スメクタイトを主成分とする代表的な粘土であり、水に対する親和性が高く、また油分に対する界面活性効果を示す等の特性も有しているため、化粧品の填料や洗浄剤として古くから使用されている。
しかしながら、ベントナイトは、一般に、石英、玉髄、オパールC、オパールCT、クリストバライト、トリジマイト等のSiO結晶とともに産出し、特に、2八面体型粘土鉱物に緊密に複合したオパールC、オパールCTやクリストバライト等は、スメクタイトの極微細結晶と渾然一体となって分離が困難である。しかも、このような分離が困難なSiO結晶は、環境等に対する悪影響や安全性の問題並びにスメクタイト系粘土の特性を低下させる等の不都合を及ぼすことから、その除去が求められている。
上記のようなSiO結晶をベントナイト等のスメクタイト系粘土から除去する手段としては、例えばスメクタイト系粘土の水分散液にアルカリを加えて加熱処理する方法が知られており、このような方法は実際にも使用されている(例えば特許文献1参照)。
また、スメクタイト系粘土の水分散液に水酸化マグネシウム或いは酸化マグネシウムを用いて処理することにより、スメクタイト系粘土中に含まれているオパールC等をタルクに転換する方法も提案されている(特許文献2参照)。
特開昭58−204862号公報 特開2007−204284号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2の方法では、アルカリ加熱処理やマグネシウム化合物を用いての処理が行われるため、化学薬剤によるコストの増大がもたらされるばかりか、未反応成分除去のための精製処理等の工程数増加による生産性の低下という問題や、化学薬剤によるスメクタイトの性能低下等の問題があり、特に特許文献1のようにアルカリ加熱処理を行うと、SiO結晶を効果的に除去できるとしても、スメクタイト系粘土の構造破壊が生じてしまう事もあり、その性能低下が大きく、さらには添着された金属イオン等による電気絶縁性やコロイド分散性の低下という問題も生じる。
従って、本発明の目的は、多くの産地からのスメクタイト系粘土に不可避的不純物として含まれるSiO結晶が消失していると共に、スメクタイトに特有の性能の低下が有効に回避され、極めて容易に且つ安価に製造することが可能なベントナイト粒子を提供することにある。
本発明者等は、天然に産出したベントナイトの塊状物を粗粉砕し、風簸や水簸により夾雑物を除去した後、粒子径がナノ桁台になるまで著しく高度に湿式粉砕を行ったときには、極めて意外なことに、このベントナイトに不可避的不純物として含まれていたオパールC等のSiO結晶が消失することを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明によれば、SiO結晶に由来するX線回折ピークは有していないが、エチレングリコール処理した状態の2八面体型スメクタイトの面指数(001)に由来するX線回折ピークは有しており、且つ電気伝導度が4.0mS/cm以下の範囲にあることを特徴とするベントナイト粒子が提供される。
本発明のベントナイト粒子は、一般に、
(1)前記ベントナイト中のSiO結晶の含有量が0.1重量%未満であること、
(2)窒素吸着法により測定して、細孔径1.7nm以上で且つ11.5nm以下での細孔容積(A)と細孔径11.5nmより大で100nm以下での細孔容積(B)との比(A/B)が5.0以上の範囲にあること、
という特性を有しており、さらに、
(3)前記ベントナイト粒子はヒドロゾルの形態で存在しており、動的光散乱法により測定した中位径(D50)が10乃至70nmの範囲にあること、
或いは
(4)前記ベントナイト粒子は粉末の形態で存在しており、レーザ回折散乱法により測定した中位径(D50)が1.0乃至70μmの範囲にあること、また、
(5)前記ベントナイト粒子は、Ca型ベントナイトを原料としてイオン交換処理した後に水簸してから、機械的強粉砕することにより得られる、
という形態をとり得る。
本発明のベントナイト粒子は、SiO結晶に由来するX線回折ピークは有していないことから理解されるように、不可避的不純物として含まれるSiO結晶を実質的に含有しておらず、従ってSiO結晶に由来する不都合を有効に回避することができる。
特に、本発明のベントナイト粒子は、アルカリ加熱処理やマグネシウム化合物を用いての化学的処理を行わず、湿式下での機械的強粉砕により得られるものであり、このため、比表面積や細孔容積比で示されるような細孔構造の変化は生じているが、スメクタイトの(001)面に由来するX線回折ピークを有しており、従ってスメクタイトに特有の性能は損なわれていないという利点がある。即ち、アルカリ加熱処理等を行っていないため、スメクタイトの積層構造をそのまま有しており、さらには、アルカリ加熱処理等に由来する金属イオンの付着等もなく、その電気絶縁性の低下が抑制されており、その電気伝導度は4.0mS/cm以下の範囲にある。
本発明のベントナイト粒子は、機械的強粉砕により得られるので、SiO結晶を消失せしめるための格別な化学薬剤を用いる必要がなく、生産性、コストの点で極めて有利である。
尚、本発明のベントナイト粒子は、湿式粉砕により水に分散された形態で得られるが、この水分散液中では、動的光散乱法により測定した中位径(D50)が10乃至70nmの範囲の微細なヒドロゾルの形態で存在している。
また、上記の水分散液を乾燥して粉末とした場合、ベントナイト粒子は凝集し、レーザ回折散乱法により測定した中位径(D50)は1.0乃至70μmの範囲となる。この粉末を水に再分散させて水分散液とした場合、粒子が凝集しているため、最早、上記のような微細なヒドロゾルの形態には戻らない。従って、本発明のベントナイト粒子は、その特徴を最大限に活かすためには、湿式粉砕により得られた水分散液のまま、他の材と混合することが好ましい。
一般的なCa型ベントナイト粉末の定性測定によるX線回折像を示す。 実施例1の経時での動的散乱法によるベントナイト粒子の中位径の変化を示す。 実施例1〜3で得られた本発明のベントナイト粉末に含まれるSiO結晶のX線回折像、比較例1〜2で得られたベントナイト粉末に含まれるSiO結晶のX線回折像及び非晶質シリカをマトリックスとしてクリストバライトの標準試料が0.1wt%含有するX線回折像(2θ=21.4〜22.1度)を示す。 実施例1〜3で得られた本発明のベントナイト粉末に含まれるSiO結晶のX線回折像、比較例1〜2で得られたベントナイト粉末に含まれるSiO結晶のX線回折像及び非晶質シリカをマトリックスとして石英の標準試料が0.1wt%含有するX線回折像(2θ=26.0〜26.7度)を示す。
(ベントナイト粒子の製造)
本発明のベントナイト粒子の製造原料としては、天然に産出するベントナイトを用いる。ベントナイト(その水分散液のpHが酸性を示すものは、酸性白土と呼ばれることもある)は、スメクタイト系粘土に属するものであり、モンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイト等の2八面体型スメクタイトを主成分とする。かかるスメクタイトは、SiO四面体シート−AlO八面体シート−SiO四面体シートからなる層構造を有し、これらの八面体シートのAlの一部がMgやFe(II)に、四面体シートのSiの一部がAlにと、より低原子価の異種金属で同型置換された基本層を有している。この基本層結晶格子はその置換部分に陰電荷を生じるが、これらの積層層間にはそれにつり合う量のカチオンと水が存在し、電荷的には中和されている。すなわち、スメクタイトはこのような置換金属や層間イオンの種類や量に応じたカチオン交換能を示す。このような層構造においては、Si−O−Si結合の連なるSiO四面体シート面の有機親和性と、基本層結晶格子にある金属置換部位の極性に由来して、親油性と同時に親水性を示すという特性を有している。
既に述べたように、ベントナイトは、オパールやクリストバライト等のSiO結晶とともに産出する場合が多く、特に産地によっては、このようなSiO結晶がスメクタイトの前述した層構造を有する微細結晶と渾然一体となっており、風簸等の物理的手段によっては分離困難となっている。本発明では、このような分離困難なSiO結晶を含有している天然の産物であるベントナイトを原料として使用する。
本発明において、好適に使用される原料ベントナイトは、特にCa型ベントナイトと呼ばれるものであり、その酸化物換算での化学組成は、一般に次の通りである。
SiO: 65乃至80重量%
Al: 10乃至20重量%
MgO: 1.0乃至5.0重量%
Fe: 1.0乃至5.0重量%
CaO: 1.0乃至5.0重量%
NaO: 0.1乃至2.0重量%
O: 0.1乃至2.0重量%
その他の金属酸化物:1.0重量%以下
強熱減量(1050℃):4.0乃至10.0重量%
即ち、上記のようなCa型ベントナイトには、石英、クリストバライト等と共に、玉髄、オパールC、オパールCT等のSiO結晶含有量が5重量%以上、物によっては10乃至35重量%程度とかなり多く含まれており、このSiO結晶を消失させることが好ましいからである。Ca型ベントナイトが含有するSiOはその生成環境に応じて非晶質のオパールAからオパールCT、オパールC、玉髄、そして結晶質の石英、クリストバライトまでその結晶度に幅があるが、ここでは機能発現上および安全衛生上含有しないことが好ましい玉髄、オパールCT、オパールC、石英およびクリストバライトをSiO結晶と呼ぶ。勿論、Na含有量の多いNa型ベントナイトと称されるものも、本発明のベントナイト粒子の製造原料として使用することができる。
尚、ベントナイトに含まれるSiO結晶含有量測定方法はのちに詳述するが、X線回折による内部標準法により、内部標準物質としてCaFを用い被検試料に対して一定量の割合で添加して測定される。
本発明においては、上記のベントナイトを、粗粉砕した後、水簸や風簸に供し、この後に、湿式粉砕を行う。この水簸や風簸により、種々の夾雑物を除去することができる。特に、粗大なSiO結晶は容易に分離される。
この場合、粗粉砕の方法は、生の原料粘土をそのまま水性媒体中で湿式粉砕してもよいし、一旦、乾燥してから乾式粉砕してもよい。
また、水簸に際しては、例えば予めごく少量の炭酸ソーダ等を用いてのイオン交換処理により、Ca型ベントナイトをNa型の活性化ベントナイトに転換させることが好ましく、これにより、スメクタイトがコロイド分散し易くなり粗大な石英等のSiO結晶を粒径差によって速やかに沈降分離することができる。しかし、この水簸だけでは細かい石英等のSiO結晶は分離が不十分である。
湿式粉砕は、ベントナイトを水に分散し(ベントナイト濃度1乃至10重量%程度)、この分散液をポットミルに投入し、強粉砕することにより行う。
この粉砕は、強く行うことが必要であるため、粉砕装置としてもナノ桁台までの粉砕が可能な高レベルの粉砕装置を使用し、粉砕ボールとしては、ボール径が0.5mm以下の微細なアルミナボール、ジルコニアボール等を使用できる。後述する実施例から分かるようにジルコニアボールを使用すると短時間に粒子径をナノ桁台にすることができ、SiO結晶も完全に消失することができることから、特にジルコニアボール等の高硬度のボール(ビッカース硬度が13GPa以上)を使用することが好ましい。
上記の湿式粉砕は、水分散液中の粒子がヒドロゾルの形態になるまで行われ、例えば動的光散乱法により測定した中位径(D50)が10乃至70nmの範囲となるまで行われる。このように、粒子径がナノ桁台となるまで微粉砕することにより、オパールC、オパールCT等の従来、分離困難とされていたSiO結晶を消失せしめ、非晶質の形態に転換させることができる。
また、ナノ桁台までの強粉砕が可能な高レベルの粉砕装置としては、例えばアシザワ・ファインテック社製スターミル、Willy.A.Bachofen社製ダイノーミルが市販されている。
本発明において、上記のような高度の湿式粉砕によりSiO結晶が消失し、非晶質の形態に転換する理由は正確に解明されているわけではないが、本発明者等は次のように推定している。
即ち、ベントナイトを分散させた状態で湿式粉砕を行うことにより、ベントナイト粒子がほぐれ、靱やかな(しなやかな)スメクタイト粒子と一体化していた脆いSiO結晶が単独の粒子として分散液中に現われ、微細な粉砕ボールにより、このSiO結晶粒子が選択的に粉砕されるようになり、この結果、SiO結晶の構造破壊が生じ、非晶質の形態に転換されるものと考えられる。一方、乾式粉砕では、SiO結晶が消失する程度まで微粉砕することはできないし、また、粒径の大きな粉砕ボールを用いた場合にも、SiO結晶が消失する程度まで微粉砕することができない。
尚、ベントナイトを各種の用途に供するにあたっては、従来においても、粗粉砕や水簸等による夾雑物の分離除去が行われた後に機械的粉砕が行われていたが、本発明のようにナノ桁台までの強粉砕は全く行われていない。何故ならば、ナノ桁台までの微粉砕は、かかる強粉砕によりSiO結晶が消失するという知見を得て、はじめて実施することができたのである。
(ベントナイト粒子)
上記のような湿式粉砕により、本発明のベントナイト粒子は水分散液(水懸濁液)の形態で得られる。
かかる水分散液において、このベントナイト粒子は、上記の説明から理解されるように、動的光散乱法により測定した中位径(D50)が10乃至70nmの範囲にあり、極めて微細なヒドロゾルの形態で存在している。
かかる粒子では、SiO結晶が消失し、非晶質SiOに転換しているため、Cu管球を用いたX線回折測定を行うと、SiO結晶に由来するX線回折ピーク、例えば石英の2θ=26.5乃至26.7度の領域に現れる(101)面に由来するピーク、またクリストバライトの2θ=21.7乃至22.1度の領域に現れるピークは存在していない。また、アルカリ加熱処理も行われていないため、スメクタイト構造の破壊は生じていないので、スメクタイトの(001)面に由来するピークは、2θ=5.1乃至6.5度の領域にそのまま現れている。尚、X線回折測定法は、エチレングリコール処理した試料を測定した。詳細は、後述の実施例に記載する。
上記の説明から理解されるように、本発明のベントナイト粒子は、アルカリ加熱処理等が行われておらず、機械的強粉砕により得られるものであることから、ベントナイトとしての特性をそのまま有しており、しかも、この粒子は限界或いは限界に近い領域まで微粉砕されていることから、その細孔容積も増大しているので、例えば、この分散液を乾燥し、窒素吸着法により測定して、細孔径1.7nm以上で且つ11.5nm以下での細孔容積(A)と細孔径11.5nmより大で100nm以下での細孔容積(B)との比(A/B)が5.0以上、特に7.5乃至25.0の範囲にあり、比較的小さな細孔が増大している。このような細孔容積比を有することは、吸着に寄与する細孔を多く含み、各種の分子等に対して優れた吸着特性を有していることを意味する。
また、本発明のベントナイト粒子は、アルカリ加熱処理等と異なり細孔容積及び比表面積の低下が起きず、むしろ比較的小さな細孔が増大していることから、比表面積も増大している。例えば,この分散液を乾燥し、窒素吸着法により測定した比表面積は70m/g以上、特に90乃至300m/gであり、比表面積が増大している。このような大きな比表面積を有することも、吸着に寄与する表面を多く含み、各種の分子等に対して優れた吸着特性を有していることを意味する。
さらに、一般のベントナイトにおいて、アルカリ加熱処理によりSiO結晶を分離除去したときには、アルカリ金属イオンの添着等により、その電気伝導度が増大するが、本発明のベントナイト粒子は、機械的強粉砕によりSiO結晶を非晶質SiOに転換せしめているものであるため、公知のベントナイトに比して電気伝導度は増大しておらず、その電気伝導度は4.0mS/cm以下、特に2.0mS/cm以下であり、その電気抵抗値は高い。従って、電気伝導度の増大によってその用途が制限されるということはなく、例えば樹脂等に添加したときにも、その電気絶縁性を損なうことがないという利点がある。
また、本発明のベントナイト粒子は、先にも述べたように、上記水分散液を乾燥し、粉末の形態としたとき、水分散液中で存在しているヒドロゾルの形態から各粒子が凝集して粗大な粒子となり、一般に、レーザ回折散乱法により測定した中位径(D50)が1.0乃至70μmの範囲となる。
本発明のベントナイト粒子は、微細なヒドロゾルの形態で得られるが、一旦乾燥して粉末とすると、これを水に再分散したとしても、元の微細なヒドロゾルの状態には戻らない。従って、本発明のベントナイト粒子は、粉末の形態で使用に供することもできるが、水分散液の形態で他の材と混合して使用する用途等に供する場合には、粉末とせず、そのまま、使用に供することが好ましい。
さらに、本発明のベントナイト粒子は、機械的強粉砕により得られるため、その化学的組成は、水簸等により石英等の分離容易なSiO結晶やその他の夾雑物が除去されていることを除けば、原料ベントナイトとほぼ同じ量割合で各種の酸化物成分を含有している。
また、本発明のベントナイト粒子は、オパールC等の分離困難なSiO結晶をほとんど含まずに産出したNa型ベントナイトからも、上記のような湿式粉砕によって得ることができるが、通常は、分離困難なSiO結晶を含有して産出したCa型ベントナイトから得られる。即ち、このような分離困難なSiO結晶は、非晶質SiOに転換しているため、本発明のベントナイト粒子は、分離困難なSiO結晶に相当する量の非晶質のSiO粒子を含有しており、その含有量は、0.1重量%以上、特に5乃至35重量%の範囲にある。
上述した本発明のベントナイト粒子は、ベントナイトに特有の性質、例えば親油性と親水性との両方を示し、優れた界面活性能を示し、さらには細孔容積比(A/B)が高い領域にシフトしており、種々の物質に対しての吸着能が増大している等の観点から種々の用途、例えば、各種洗剤における柔軟剤としての用途、食用油脂の精製乃至脱色剤あるいは再生処理剤や化粧品填材、塗り薬や湿布薬として使用することができる。特に、オパールC、オパールCT、クリストバライト等の分離困難なSiO結晶を含有していないため、食用油脂の精製乃至脱色剤あるいは再生処理剤、化粧品填材や外用薬としての使用が期待される。
本発明の優れた効果を、次の実施例で説明する。尚、実施例における各種試験は下記の方法で行なった。
(1)X線回折(定性測定)
試料の調製:
粉末状の試料はそのままで、分散液状の試料については、110℃で乾燥してから乳鉢で粉砕し粉末状とした試料について測定した。
X線回折装置:(株)リガク製RINT−UltimaIV
測定条件:X線=Cu−Kα線、管電圧=30kV、管電流=40mA、
発散スリット:2/3°、散乱スリット:2/3°、受光スリット=0.3mm
サンプリング幅:0.02°、走査速度:2°/min
(2)X線回折(結晶子径測定)
試料の調製:
粉末状の試料はそのままで、分散液状の試料については、110℃で乾燥してから乳鉢で粉砕し粉末状とする。
110℃で2時間乾燥した試料を1.0g採取する。これに10%エチレングリコール水溶液をホールピペットで5ml加える。攪拌棒で良くかき混ぜてから60℃で12時間乾燥する。乾燥物をメノウ乳鉢ですりつぶしてできた粉末を下記の条件でX線回折測定した。モンモリロナイト(ICDD12−219)の2θ=5.1乃至6.5度の領域に現れる(001)面による回折ピークのこの半値幅を基に、シェラーの式から結晶子の大きさを求めた。但し、装置上避けられないピーク広がりを補正した。
X線回折装置:(株)リガク製RINT−UltimaIV
測定条件:X線=Cu−Kα線、管電圧=30kV、管電流=40mA、
発散スリット:2/3°、散乱スリット:2/3°、受光スリット=0.3mm
サンプリング幅:0.02°、走査速度:0.2°/min
(3)X線回折(SiO結晶含有率測定)
ベントナイトに含まれるSiO結晶含有量は、X線回折による内部標準法により、内部標準物質としてCaFを用い被検試料に対して一定量の割合で添加し下記の条件で測定した。試料に含まれる石英および玉髄は、2θ=26.0乃至26.7度の領域に現れる(101)面(ICDD46−1045)による回折ピークの積分強度と、クリストバライト、オパールCおよびオパールCTは、2θ=21.4乃至22.1度の領域に現れる(101)面(ICDD39−1425)による回折ピークの積分強度とCaF(ICDD35−816)の(220)面による回折ピークの積分強度との比をそれぞれ求めた。なお、石英の標準試料としては、NIST 1878aを、クリストバライトの標準試料としては、NIST 1879aをそれぞれ用いた。
X線回折装置:(株)リガク製RINT−UltimaIV
測定条件:X線=Cu−Kα線、管電圧=40kV、管電流=50mA、
発散スリット:2/3°、散乱スリット:2/3°、受光スリット=0.3mm
ステップ幅:0.01°、計数時間:10s
(4)電気伝導度
乾燥粉末2.0gを100mLビーカーに採取し、イオン交換水を加え2%分散液に調製する。約1時間静置し、その後加熱式マグネチックスターラーにより60℃に加温しながらスターラーの回転数400rpmで5時間撹拌する。その後、22℃まで冷却し(株)堀場製作所製電気伝導度計(DS-8F)で測定した。
(5)比表面積、細孔容積及び細孔容積比
Micromeritics社製Tri Star 3000を用いて測定を行った。比表面積は比圧が0.05から0.25以下の吸着枝側窒素吸着等温線からBET法で解析した。
細孔容積は窒素吸着法により測定を行い、脱離枝側窒素吸着等温線から、BJH法により細孔直径1.7〜100nmまでの細孔容積を求めた。また、1.7〜11.5nmの細孔直径における細孔容積(A)と11.5nmより大で100nm以下の細孔直径における細孔容積(B)の比(A/B)より、細孔容積比を求めた。
(6)中位径1(動的光散乱法)
200mLトールビーカにイオン交換水約100mL入れ、そこへ分散液を0.1mL採取し分散させる。超音波分散機により15分間超音波分散した後、マルバーン社製ゼーターサイザーを使用し、動的散乱法により体積基準での中位径(D50)を測定した。
(7)中位径2(レーザ回折散乱法)
100mLトールビーカにイオン交換水約50mL入れ,そこへ乾燥粉末試料を1g採取し分散させる。超音波分散機により5分間超音波分散した後、マルバーン社製マスターサイザー2000を使用し、レーザ回折散乱法により体積基準での中位径(D50)を測定した。
(8)化学組成
強熱減量、二酸化ケイ素(SiO)、酸化アルミニウム(Al) 、酸化ナトリウム(NaO)の分析はJIS.M.8853:1998に準拠して測定した。また、Fe、CaO、MgO、KOは原子吸光法を用いた。なお、測定試料は110℃乾燥物を基準とした。
(実施例1)
新潟県産Ca型ベントナイト(水分35%)に対し炭酸ソーダ3重量部加え混錬した後、5mm径の円柱状に造粒し,この造粒物を乾燥・粉砕して活性化ベントナイトを得た。この活性化ベントナイトを水に分散させ、10%分散液に調製し、遠心分離機による水簸操作で夾雑物を取り除いた。この水簸したベントナイトのX線回折像を図1に示す。
この水簸操作を行った固形分濃度6%のベントナイト分散液350mLを粉砕容積150mLの高速回転式ビーズミル(アシザワ・ファインテック(株)社製)で、粉砕媒体として0.1mmジルコニアビーズを粉砕容積に対し85%使用し、周速度13m/s、流量0.1L/minで分散液を循環しながら粉砕した。分散液の粒度は、動的光散乱法で測定し、経時による粒度測定結果を図2に示した。粉砕前の試料の中位径は408nmであったが、2時間粉砕した分散粒子は、中位径で30nmまで粉砕されていることが確認できた。
その後、粉砕して得た分散液をテフロン製バットに入れ、110℃に設定した恒温乾燥機で約12時間乾燥し、乾燥した試料を乳鉢で粉砕し、各物性測定を行いその結果を表1に示す。図3及び4に示した粉末X線測定結果から経時でオパールCTのピーク強度は弱くなり、粉砕開始から2時間後にはオパールCTのピーク強度は確認できなくなり、石英、クリストバライトの各標準試料が0.1wt%含有するX線回折像と比較することにより明らかにピーク強度の弱いことが分かる。しかし、表1に示した様に同時に測定した粉末X線測定による面指数(001)及び(06)のピークの半値幅から求めたスメクタイトの結晶子径は、粉砕開始時点から全く変化していないことが確認できた。
(実施例2)
外国産Ca型ベントナイトを用い、実施例1と同様の方法によりベントナイトを得た。得られたベントナイト粉末に含まれるSiO結晶のX線回折像を図3及び4に、物性測定結果を表1に示した。
(実施例3)
水簸精製されたベントナイトであるクニピアF(クニミネ工業株式会社製)を用い、固形分濃度3%に調製したベントナイト分散液1.8kgを容積7Lのポットミルで、粉砕媒体として0.5mmジルコニアビーズを粉砕容積に対し50%使用し、80rpmで粉砕した。得られたベントナイト粉末に含まれるSiO結晶のX線回折像を図3及び4に、物性測定結果を表1に示した。
(実施例4)
実施例1と同様の水簸分散液を用い、実施例1と同様の粉砕方法で、粉砕媒体に0.1mmアルミナビーズを使用して粉砕した。得られたベントナイト粉末の物性測定結果を表1に示した。
(比較例1)
実施例1と同様のCa型ベントナイトを用い、水簸操作を行わずに実施例1と同様の方法により粉砕しベントナイトを得た。得られたベントナイト粉末に含まれるSiO結晶のX線回折像を図3及び4に、物性測定結果を表1に示した。
(比較例2)
新潟県産Ca型ベントナイト(水分35%)を5mm径の円柱状に造粒する。この造粒物を水に分散させ、固形分濃度を15%に調製し、遠心分離機による水簸操作で夾雑物を取り除いた。この水簸操作を行ったベントナイト分散液の固形分濃度は6%で、その固形分量に対し苛性ソーダを20重量部加え,100℃に加熱した状態で7.5時間反応した。反応後のベントナイト分散液をテフロン製バットに入れ、110℃に設定した恒温乾燥機で約12時間乾燥し、乾燥した試料を乳鉢で粉砕した。得られたベントナイト粉末に含まれるSiO結晶のX線回折像を図3及び4に、物性測定結果を表1に示した。
Figure 2011207687

Claims (6)

  1. SiO結晶に由来するX線回折ピークは有していないが、エチレングリコール処理した状態の2八面体型スメクタイトの面指数(001)に由来するX線回折ピークは有しており、且つ電気伝導度が4.0mS/cm以下の範囲にあることを特徴とするベントナイト粒子。
  2. 前記ベントナイト中のSiO結晶の含有量が0.1重量%未満であることを特徴とする請求項1に記載のベントナイト粒子。
  3. 窒素吸着法により測定して、細孔径1.7nm以上で且つ11.5nm以下での細孔容積(A)と細孔径11.5nmより大で100nm以下での細孔容積(B)との比(A/B)が5.0以上の範囲にある請求項1または2に記載のベントナイト粒子。
  4. 前記ベントナイト粒子はヒドロゾルの形態で存在しており、動的光散乱法により測定した中位径(D50)が10乃至70nmの範囲にある請求項1乃至3の何れかに記載のベントナイト粒子。
  5. 前記ベントナイト粒子は粉末の形態で存在しており、レーザ回折散乱法により測定した中位径(D50)が1.0乃至70μmの範囲にある請求項1乃至3の何れかに記載のベントナイト粒子。
  6. Ca型ベントナイトを原料としてイオン交換処理した後に水簸してから、機械的強粉砕することによって、請求項1乃至5の何れかに記載のベントナイト粒子を得る方法。
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