JP2007204284A - 複合粘土組成物及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】多くのスメクタイト系粘土に不可避的不純物として含まれるオパールやクリストバライトのSiO結晶が低減されたスメクタイト族粘土鉱物成分を含有する複合粘土組成物を提供する。
【解決手段】(A)スメクタイト族粘土鉱物と(B)合成タルクとからなり、X線回折測定において、スメクタイトの[001]面及び合成タルクの[001]面に由来する回折ピークが実質上消失していることを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、スメクタイト族粘土鉱物成分を含有する複合粘土組成物及びその製造方法に関する。
酸性白土やベントナイトに代表されるスメクタイト系粘土は、水に対する親和性が高く、また油分に対する界面活性効果を示すなどの特性も有しているため、無機洗浄剤として古くから使用されている。例えば、特許文献1には、複合フィロケイ酸マグネシウムとスメクタイト族粘土とを含有する無機洗浄剤組成物が提案されている。
特開2000−319690
しかしながら、スメクタイト族粘土鉱物は、一般に、石英、オパール、クリストバライト、トリジマイトなどのSiO結晶とともに産出し、特に、スメクタイト族粘土鉱物に緊密に複合したオパールやクリストバライトなどは、スメクタイトの極微細結晶と渾然一体となって分離が困難である。しかも、このような分離が困難なSiO結晶は、スメクタイト系粘土を洗浄剤等の用途に供した場合、有効成分として機能せず、従って、このようなSiO結晶を多く含んでいるスメクタイト系粘土は、目的とする洗浄効果を得るためには、必要以上の量を使用しなければならないという不都合を生じることとなる。
従って、本発明の目的は、多くの産地からのスメクタイト系粘土に不可避的不純物として含まれるオパールやクリストバライトのSiO結晶が低減されたスメクタイト族粘土鉱物成分を含有する複合粘土組成物及びその製造方法を提供することにある。
本発明によれば、(A)スメクタイト族粘土鉱物と(B)合成タルクとからなり、X線回折測定において、スメクタイトの[001]面及び合成タルクの[001]面に由来する回折ピークが実質上消失していることを特徴とする複合粘土組成物が提供される。
本発明の複合粘土組成物においては、
(1)105℃乾燥基準で、(A)スメクタイト族粘土鉱物と(B)合成タルクとを、(A):(B)=1:1乃至1:10の重量比で含有していること、
(2)X線回折測定において、オパールまたはクリストバライトのSiO結晶の[111]面によるX線回折ピークが、スメクタイトの[020]面及び合成タルクの[020]面による合成ピークよりも小さいこと、
(3)X線回折測定において、オパールまたはクリストバライトのSiO結晶の[111]面によるX線回折ピークが、実質上消失していること、
(4)(A)スメクタイト族粘土鉱物がジオクタヘドラル型スメクタイトであり、X線回折測定において、ジオクタヘドラル型粘土鉱物の[060]面によるX線回折ピークとトリオクタヘドラル型粘土鉱物の[060]面によるX線回折ピークとが合成されて発現していること、
(5)250m/g以上のBET比表面積を有すること、
が好適である。
本発明によれば、また、天然のスメクタイト系粘土と、酸化マグネシウムまたは水酸化マグネシウムとを、水の存在下で混合し、次いで攪拌下に60℃以上の温度で熱処理してタルクを生成せしめ、さらに二酸化ケイ素を加えて、攪拌下に60℃以上の温度で熱処理することを特徴とするスメクタイト族粘土鉱物と合成タルクとからなる複合粘土組成物の製造方法が提供される。
本発明の製造方法においては、
(1)前記酸化マグネシウムまたは水酸化マグネシウムを、多くのスメクタイト系粘土に不可避的不純物として含まれるオパールまたはクリストバライトのSiO結晶の1.5倍モル以上の量で使用すること、
(2)前記二酸化ケイ素を、系中に存在する水酸化マグネシウムの1.2〜1.5倍モルの量で使用すること、
が好ましい。
本発明の複合粘土組成物においては、天然に産出する多くのスメクタイト系粘土に分離困難な不可避的不純物として含まれているオパール或いはクリストバライト等のSiO結晶が低結晶性の合成タルク(3MgO・4SiO・HO)に変換されていることが重要な特徴である。即ち、スメクタイト族粘土鉱物から分離困難なSiO結晶は、スメクタイト族粘土鉱物を洗剤等の用途に使用する場合には全く不要な成分であるが、本発明では、この不要な成分が低結晶性の合成タルクに変換されており、しかも、この合成タルクは、油分に対する親和性に優れている。従って、本発明によれば、不要な不純物であるSiO結晶を、有用な合成タルクに転換することにより、スメクタイト族粘土鉱物の界面活性効果を増大し、その有用性を高めることが可能となるのである。
(複合粘土組成物の製造)
本発明においては、原料として天然のスメクタイト系粘土を用いるが、かかるスメクタイト系粘土としては、モンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイトなどのジオクタヘドラル型スメクタイトを主成分とするもの(酸性白土、ベントナイト)と、サポナイト、ヘクトライト、ソーコナイトなどのトリオクタヘドラル型スメクタイトを主成分とするものが代表的である。モンモリロナイトやバイデライトを主成分とするベントナイトには、産地によって、自然のままでアルカリリッチになっていてそのまま各種用途に使用できるものと、雨水などでアルカリ分が一部溶脱しており(これはサブベントナイトと呼ばれることがある)、ソーダ灰等を用いてアルカリリッチに戻す処理を施した所謂活性ベントナイトがあるが、いずれも天然のスメクタイト系粘土として本発明の原料に用い得ることはいうまでもない。また、ジオクタヘドラル型スメクタイトであるモンモリロナイトやバイデライトは、SiO四面体層−AlO八面体層−SiO四面体層からなる層状構造を有し、これらの八面体層のAlの一部がMgやFe(II)に、四面体層のSiの一部がAlにと、より低原子価の異種金属で同型置換された基本骨格を有しており、結晶格子はその置換部分に陰電荷を生じるが、これらの積層層間にはそれにつり合う量のカチオンと水が存在し、電荷的には中和されている。すなわち、スメクタイトはこのような置換金属や層間元素の種類や量に応じたカチオン交換能を示す。このような層状構造のSi−O−Si結合の連なる層面の有機親和性と金属置換部位の極性に由来して、親油性と同時に親水性を示し、例えば洗剤などの用途に好適な界面活性効果を示すものと考えられる。
既に述べたように、天然のスメクタイト系粘土は、オパールやクリストバライトなどのSiO結晶とともに産出する場合が多く、特に産地によっては、このようなSiO結晶がスメクタイトの前述した層構造を有する微細結晶と渾然一体となっており、風簸等の物理的手段によっては分離困難となっている。本発明では、このような分離困難なSiO結晶を含有している天然産のスメクタイト系粘土を使用することができ、特に、オパールやクリストバライトなどのSiO結晶含量が5重量%以上、特に10乃至35重量%程度のものを使用するのが好ましい。即ち、このSiO結晶含量が少ないものは、以下に述べる手段によって該SiO結晶をタルクに転換させるメリットが小さいからである。しかし、元々このSiO結晶含量が少ないものは、上記メリットは顕著ではないが、スメクタイトの純度が高いことから、本発明の目的とする複合粘土組成物を得る為の原料としてはより有利に使用できる。したがって、例えば、SiO結晶の[111]面による回折ピークの強度がスメクタイトの[020]面による回折ピークよりも元々小さいものを原料にして、本発明の製造方法を実施することができることは言うまでもない。また、SiO結晶含量が上記範囲より多いものは、SiO結晶の結晶性が高くて反応性が低い場合が多く、スメクタイトの含有量も低いので、求める複合粘土組成物を得る為の原料としてはメリットが少ない。
尚、スメクタイト系粘土中に含まれるオパールやクリストバライトなどのSiO結晶含量は、例えば、水酸化ナトリウムなどのアルカリ水溶液を用いてのアルカリ処理によって、SiO結晶を溶解し、アルカリ水溶液中に溶解したSiO量を測定することにより可溶性ケイ酸(%)として算出することができる。
上記のようにして使用される天然産のスメクタイト系粘土は、例えば図1(a)に示すX線回折ピークを示す。即ち、図1(a)は、後述する実施例1において、原料として用いた天然スメクタイト系粘土(ジオクタヘドラル型スメクタイトを主成分とするベントナイト)についてのX線回折チャートであるが、図1(a)から理解されるように、このスメクタイト系粘土は、2θ=5.0乃至8.0度の領域にスメクタイトの[001]面に由来する回折ピークを示し、2θ=19.0乃至20.5度の領域にスメクタイトの[020]面に由来する回折ピークを示し、さらに2θ=61.0乃至62.5度の領域には、ジオクタヘドラル型スメクタイトの[060]面に由来する回折ピークを示すと同時に、2θ=21.0乃至22.5度の領域にはオパールまたはクリストバライトの[111]面に由来する回折ピークを示している。
本発明においては、上記のような天然産のスメクタイト系粘土に、酸化マグネシウム或いは水酸化マグネシウムを反応させる。具体的には、両者を水の存在下で混合し、次いで攪拌下に熱処理する。これにより、スメクタイト族粘土鉱物中に含まれる前述したオパールやクリストバライトのSiO結晶は、非積層乃至低積層構造のタルクに転換される。
かかる反応は、1例として下記式で表される。尚、下記式中、スメクタイト族粘土鉱物は、Smectiteで表し、これに複合しているオパールやクリストバライトのSiO結晶は、OpalSiOで表した。
[Smectite + OpalSiO]+4.5MgO+4.5H
→Smectite+SiO+4.5Mg(OH)
→Smectite+0.25[3MgO・4SiO・HO]+3.75Mg(OH)
尚、上記式では、原料として酸化マグネシウム(MgO)が使用されているが、酸化マグネシウムは水の存在下で容易に水和して水酸化マグネシウムに変化しているため、最初から反応原料として水酸化マグネシウムを用いた場合も、結局、反応は同じ式で表される。
上記の反応式から理解されるように、用いる酸化マグネシウム(或いは水酸化マグネシウム)は、スメクタイト中に含まれるSiO結晶の1.5倍モル以上の量で使用することが好ましく、また、必要以上に過剰に用いてもあまり意味がないので、一般的には、1.5〜10倍モルの量で使用するのがよい。また、水は、酸化マグネシウムを用いた場合、MgOとの水和理論量である使用酸化マグネシウムの等モル以上必要であることは勿論であるが、湿式攪拌(スラリー)反応の見地からは反応スラリーの粘性が充分流動性のある範囲にあり、且つ固液反応であるという面からは、ある程度高い固形分濃度であることがよく、反応スラリー母液全量当り、85乃至95重量%含有されていることが好ましい。
また、上記反応に用いる天然スメクタイト系粘土は、予め、粗粉砕して、適度な粒径に調整しておくことが望ましい。この場合、粉砕の方法は、生の原料粘土をそのまま水性媒体中で湿式粉砕してもよいし、一たん乾燥してから乾式粉砕してもよい。
上記反応において、熱処理温度は、60℃以上、特に70乃至100℃の範囲であり、熱処理時間は、用いるスメクタイト系粘土の量や熱処理温度によっても異なるが、一般には、3乃至8時間程度である。
本発明においては、上記のようにしてタルクを生成した後、さらに二酸化ケイ素を加えて、攪拌下に60℃以上、特に70乃至100℃の温度で熱処理する。これにより、上記の反応で残存した過剰の水酸化マグネシウムもタルクに転換され、有効成分となる。
かかる熱処理に用いる二酸化ケイ素としては、特に制限されないが、過剰量のものが残存した場合でも複合粘土の特性に悪影響を与えないという観点から、所謂ホワイトカーボンと称される非晶質のものが好適に使用される。このような非晶質の二酸化ケイ素(含水ケイ酸)は、通常、下記式:
SiO・nH2O
式中、nは、0.1乃至0.3の数である。
で表わされる。
このような水酸化マグネシウムの転換反応は、1例として下記式で表される。
Smectite+0.25[3MgO・4SiO・HO]
+3.75Mg(OH)+5SiO・nH2O
→ Smectite+1.5[3MgO・4SiO・HO]
但し、nは前記と同じ数である。
上記式から理解されるように、この例の場合に用いる二酸化ケイ素は、反応系中に含まれる水酸化マグネシウムの1.2モル倍以上の量(化学量論的には、5÷3.75=1.33モル倍量)で使用され、特に、1.2〜1.5モル倍の量で使用することが、生成した水酸化マグネシウムの全量をタルクに転換し、且つ残存する二酸化ケイ素の量を可級的に少なくする上で好適である。
このような水酸化マグネシウムをタルクに転換するための熱処理は、通常、3乃至8時間程度行われる。
上記のようにしてスメクタイト系粘土中に含まれるSiO2結晶がタルクに転換された複合粘土組成物は、必要により乾燥され、用途に応じて所定の粒度に分級されて使用に供される。
(複合粘土組成物)
このようにして得られた複合粘土組成物は、(A)スメクタイト族粘土鉱物と(B)合成タルク[3MgO・4SiO・HO]とからなり、例えば図1(b)又は図2(d)に示すようなX線回折ピークを有する。図1(b)は実施例1で、図2(d)は実施例2で製造された複合粘土組成物のX線回折パターンである。
即ち、図1(b)又は図2(d)から理解されるように、かかる複合粘土組成物においては、2θ=19.0乃至20.5度の領域にスメクタイトの[020]面及び合成タルクの[020]面に由来する回折ピークが合成されて発現しており(即ち、図1(a)又は図2(c)のスメクタイトの[020]面によるピークよりも面積が増大している)、スメクタイトや合成されたタルクの存在が確認されるが、本来、2θ=5.0乃至8.0度の領域に存在すべきスメクタイトの[001]面に由来する回折ピークや、2θ=9.0乃至10.0度の領域に存在すべき合成タルクの[001]面に由来する回折ピークは、実質上消失或いは認められない。即ち、本発明の複合粘土組成物は、前述した2段階で行われる水熱処理下の半合成反応により、水分散状態下のスメクタイトや新たに生成した合成タルクの粒子は単層粒子レベルで混在し、乾燥しても、スメクタイト、タルクのそれぞれがC軸方向への積層が起こらないか、起こったとしても不規則な層間隔での無秩序な積層と思われ、これらの領域の回折ピークが発現していないことは、本発明の複合粘土組成物は、スメクタイト族粘土鉱物の積層粒子とタルクの積層粒子との単なる混合物とは異なり、両者がランダム且つ均質に複合化していることを物語っている。
また、本発明の複合粘土組成物においては、多くの産地からのスメクタイト系粘土に不可避的不純物として含まれるオパールやクリストバライトのSiO結晶がタルクに転換されている。従って、図1(a)と図1(b)又は図2(c)と図2(d)のX線回折ピークの比較から理解されるように、原料スメクタイトにおいて2θ=21.0乃至22.5度の領域にみられる上記SiO結晶の[111]面による回折ピークが(図1(a)、図2(c)参照)、この複合粘土組成物では、実質上消失又は縮小している(図1(b)、図2(d)参照)。即ち、かかるSiO結晶の[111]面による回折ピークの消失又は縮小は、このようなスメクタイト族粘土鉱物中のSiO結晶の全量又は大半がタルクに転換されていることを物語っている。
尚、図1(a)又は図2(c)から理解されるように、本発明において、原料として用いるスメクタイト系粘土では、上記SiO結晶の[111]面の回折ピーク(2θ=21.0乃至22.5度)がスメクタイトの[020]面の回折ピーク(2θ=19.0乃至20.5度)よりも大きいことが多いが、本発明の複合粘土組成物では、かかるSiO結晶の[111]面の回折ピークが、スメクタイトの[020]面及び合成タルクの[020]面による合成ピーク(2θ=19.0乃至20.5度)よりも小さくなる程度に、前述した2段の熱処理が行われて合成タルクが形成されていれば、界面活性効果の向上等の所望の効果を確保することができる。
また、本発明において、スメクタイト系粘土として、ベントナイトや酸性白土等のジオクタヘドラル型スメクタイトを用いた場合には、図1(b)又は図2(d)に示されているように、2θ=59.5乃至62.5度の領域に、ジオクタヘドラル型粘土鉱物の[060]面によるX線回折ピーク(2θ=61.0乃至62.5度)とともに、トリオクタヘドラル型粘土鉱物の[060]面によるX線回折ピークと(2θ=59.5乃至61.5度)が合成されて発現していることが確認される。即ち、このような合成ピークの発現は、前述した2段での水熱処理下の半合成反応により、トリオクタヘドラル型三層構造粘土鉱物である低積層の合成タルクが生成していることを示している。
本発明において、上述した構造を有する複合粘土組成物は、一般に、105℃乾燥基準で、(A)スメクタイト族粘土鉱物と(B)合成タルクとを、(A):(B)=1:1乃至1:10、特に1:2乃至1:7の重量比で含有しており、このようなバランスでスメクタイト族粘土鉱物と合成タルクとを含有しているため、スメクタイトに特有の物性(界面活性作用)を示すと同時に、合成タルクの親油・吸油性と相俟って、油性物質の吸収・吸着・乳化分散による洗浄作用が高められている。
また、本発明の複合粘土組成物は、スメクタイトの極微細結晶に緊密に複合しているオパールやクリストバライトのSiO結晶をこれも極微細結晶の合成タルクに変換することにより製造され、しかも、スメクタイトと合成タルクのそれぞれの微細結晶がランダムに分散し、濃縮や乾燥固化によっても、それぞれの微細結晶がそれ以上の積層が起こらないか、起こったとしても不規則で無秩序な積層粒子となっているため、例えば、原料のスメクタイト系粘土と天然のタルクの単なる混合物に比してかなり高い比表面積を有している。そのBET比表面積は、前記の単なる混合物が100m/g以下であるのに対して、本発明の複合粘土組成物は、通常、150m/g以上、特に250乃至500m/g程度と極めて高い。
さらに、本発明の複合粘土組成物は、スメクタイト族粘土鉱物の基本構造が損なわれない程度の水熱処理によってSiO結晶のタルクへの変換が行われているため、スメクタイトに由来するカチオン交換能や固体酸としての特性を保持している上に、新たに生成した合成タルクに由来する比較的弱い酸強度の固体酸を大量に保有している。例えば、この複合粘土組成物は、5meq/100g以上、特に10乃至50meq/100gのカチオン交換能を有している。また、n−ブチルアミン滴定法によって測定される表面酸性度分布では、酸強度関数Hoが−3.0(指示薬:ジシンナマルアセトン)より大きくて+3.3(指示薬:p−ジメチルアミノアゾベンゼン)以下である中程度の強さ(−3.0<Ho≦+3.3)の酸点と、+3.3<Ho≦+4.8(指示薬:メチルレッド)の酸強度領域の比較的弱い酸点が多く存在している。これらの固体酸の酸量(meq/g)は、複合粘土組成物中のスメクタイトの種類やその層間イオンの種類及びスメクタイトと合成タルクの含有割合等によって大きくことなるため、一概には言えないが、全酸量としては0.5meq/g以上、特に、組成物によっては1meq/g以上の大容量の固体酸を有する物もある。
また、本発明の粘土組成物は、上記のようにカチオン交換能と固体酸を併せ持ち、且つ高比表面積を有することから、メチレンブルーのような比較的大きな分子の塩基性色素等もよく吸着する。
このように本発明の複合粘土組成物は、大きな比表面積を有し、スメクタイトに特有のカチオン交換能を示し、タルクの生成による親油性の増大に起因して油性物質の吸収・吸着作用とスメクタイトの界面活性作用(乳化分散作用)による洗浄効果が高められ、しかも、スメクタイトと合成タルクの双方による固体酸としての特性を示すことから、種々の用途に使用される。例えば、油性物質の吸収・吸着剤として、台所用油汚れ洗浄剤、厨房内レンジ周りやフライパン等のクレンザー、手指洗浄剤、頭髪洗浄剤、歯磨き剤、ペット用シャンプー、アウトドア用油汚れ洗浄剤、台所用洗剤ビルダー、衣類用洗剤ビルダー、自動食器洗浄器用洗剤ビルダー、超音波式自動洗濯機用汚れ再付着防止剤、製紙用ピッチ吸着剤などに使用することができる。また、適度な固体酸を有する高比表面積吸着剤として、活性白土代替品、固体酸触媒等の用途にも使用することができる。
本発明の優れた効果を、次の実施例で説明する。
尚、実施例における各種試験は下記の方法で行なった。
(1)X線回折
試料の調製:
粉末状の試料はそのままで、スラリー状の試料については、それを吸引ろ過して得られたウエットケーキを110℃で乾燥してから乳鉢で粉砕し粉末状となして、測定試料とする。
X線回折装置:(株)リガク製、MultiFlex
測定条件:X線=Cu−Kα線、管電圧=40kV、管電流=30mA、発散スリット:
0.15mm、散乱スリット:1°、受光スリット=0.15mm
走査範囲:回折角(2θ)=3°〜70°
(2)可溶性ケイ酸
110℃乾燥した試料150gを450gの純水に分散させ、水酸化ナトリウム(NaOH)53.3gを加えて、100℃×5時間加熱攪拌処理する。放冷し、溶解反応液の全重量を測定する。該溶解母液を1日以上静置して固形分を沈降させ、透明な上澄液を採取して、該溶液部分のSiO濃度を定量する。計算により試料100gから溶出したSiO量を求め、試料中の可溶性ケイ酸(%)とする。
(3)BET比表面積
マイクロメリテック社製の自動比表面積測定装置(TriStar 3000、測定方法:定容法によるガス吸着法)を使用して測定。
窒素ガスの吸着等温線からBET法による多点法比表面積を求める。
(4)吸油性
試料の調製:
スラリー状乃至ペースト状の試料及び粉末状の試料のいずれにおいても、水を足して固形分濃度を5重量%に調整して流動性のある懸濁液となして、供試試料とする。
吸油試験:
供試懸濁液20gをネジ蓋付のガラス製サンプル管(内容積:50mL)に採り、市販の食用油(揚油)0.5gを駒込ピペット(1mL用)を用いて注加したのち、蓋をしたサンプル管を内容物全体が乳化するまでよく振り混ぜる。得られた乳化液を即座に別の清浄な駒込ピペット(1mL用)に採り、その2滴を定性濾紙(No.2)の上の1箇所にのせる。滴下により生じたほぼ円形の懸濁液部分が風乾したとき、懸濁液の固形分で出来た円形で薄い扁平な台状の固まりの周囲の濾紙部分に、吸収しきれなかった油の滲み出しによる半透明のハロー(リング)の有無を目視観察により確認する。
判定の表示:
○・・・吸収しきれなかった油の滲み出しによる半透明のハロー(リング)が全く若
しくは殆ど観察されず、全量若しくは殆どの油が懸濁液中の固形分に吸収・
固定されている。
×・・・吸収しきれなかった油の滲み出しによる半透明のハロー様リングが明瞭に観
察され、殆ど若しくは少量(≪25mg[油]/g[5%懸濁液])でしか吸収
・固定されていない。
(5)固体酸性
試料の調製:
粉末状の試料はそのままで、スラリー状の試料については、それを吸引ろ過して得られたウエットケーキを110℃で乾燥してから乳鉢で粉砕し粉末状となして、供試試料とする。
表面酸性度試験:
供試粉末試料0.1gを試験管(内径:15mm)にとり、150℃で2時間乾燥したのち、シクロヘキサン(脱水、試薬)2mLと0.05M濃度のn‐ブチルアミン(シクロヘキサン溶液)1mLを順次加えて振り混ぜる。酸・塩基指示薬であるメチルレッドのシクロヘキサン飽和溶液(0.1[w/v]%未満)を3滴加え、呈色が酸性色(ピンク色)か塩基性色(黄色)かを判別し、指示薬の共役酸の酸解離定数の逆数の対数値(pKa=+4.8)に相当する酸強度関数Hoで表わされる強度域[Ho≦+4.8]の酸点を、0.5meq/g以上有するか否かを判定する。
判定の表示:
○・・・試料1g当り0.5mモルのn−ブチルアミンで中和しても残存し、指示薬
メチルレッドを酸性色に呈色させる強度域[Ho≦+4.8]の酸を少なく
とも0.5meq/g以上有する。
×・・・試料1g当り0.5mモルのn−ブチルアミンで中和すると、指示薬メチル
レッドを酸性色に呈色させる酸は残存せず、強度域[Ho≦+4.8]の酸
を殆ど有しないか、有しても0.5meq/gより少ない酸量である。
(6)メチレンブルー吸着
試料の調製:
粉末状の試料はそのままで、スラリー状の試料については、それを吸引ろ過して得られたウエットケーキを110℃で乾燥してから乳鉢で粉砕し粉末状となして、供試試料とする。
メチレンブルー吸着試験:
供試粉末0.1g(乾燥物換算)をネジ蓋付のポリプロピレン製遠沈管(内容積:15mL)に採り、水(イオン交換水)5mLと0.01M濃度のメチレンブルー水溶液1mLを順次加えてよく振り混ぜて吸着させたのち、遠心分離機にかけて固液分離する。上澄液約2mLを駒込ピペットで静かに吸いとり試験管に移し入れて、メチレンブルー水溶液の青色乃至淡青色の着色が有るか無いかを判別し、0.1mmol/g以上のメチレンブルー吸着能を有するか否かの判定をする。
判定の表示:
○・・・試料1g当り0.1mモルのメチレンブルーを吸着させると、その全量が試
料に吸着されて溶液部は殆ど無色透明となり、少なくとも0.1mmol/
g以上のメチレンブルー吸着能を有する。
×・・・試料1g当り0.1mモルのメチレンブルーを吸着させると、その全量は吸
着されず、溶液部は残存するメチレンブルーで青色乃至淡青色を呈し、メチ
レンブルー吸着能を殆ど有しないか、有しても0.1mmol/gより小さ
い吸着能である。
(実施例1)
天然のスメクタイト系粘土として、新潟県新発田市A地区産のサブベントナイトを常法によって炭酸ナトリウム処理により賦活し、乾燥・粉砕して製した活性ベントナイト(以下、単にベントナイトと言う。)を原料に用いた。
<第一段反応>
原料のベントナイト粉末(付着水分:6.8%,乾燥物基準 ⇒ Smectite:70%,opalSiO:30%)215g(Smectite:140g,opalSiO:60g)を水約1kgを張ったステンレス鋼製タンク(内容積:11L)に加え入れ、攪拌下、第一段反応原料として市販の工業用水酸化マグネシウム粉末(付着水分:1.6%,乾燥物基準
⇒ MgO:67%)273g(MgO:180g)を加えて混合スラリーとなし、攪拌しながら加熱昇温して、95℃で8時間、反応を継続(途中、反応の進行や加熱による水の蒸散によってスラリーの粘度が上昇し攪拌に支障が生じたので、適当量の足し水を2度おこなった。)した。この時、XRD測定により、結晶性のオパール様シリカは殆ど消失し、未反応の水酸化マグネシウムの大量の存在が確認された。
<第二段反応>
つぎに、大過剰(理論反応量の6倍)加えられて残存する未反応の水酸化マグネシウム(MgO換算:150g)のタルクへの転換反応(第二段反応)の原料として市販のホワイトカーボン(付着水分:6.7%,乾燥物基準
⇒ SiO:95%)338g(SiO:300g=理論反応量)を加え、第一段反応と同様に、95℃で10時間、反応を継続し終了した。
得られたスラリー(固形分濃度:11.9%,pH:8.7)についての各種試験結果を表1に記載する。
(実施例2)
天然のスメクタイト系粘土として、新潟県新発田市B地区産の粘土を常法により乾燥・粉砕して製した酸性白土を原料に用いた。
原料の酸性白土粉末(付着水分:9.9%,乾燥物基準 ⇒ Smectite:70%,opalSiO:30%)222g(Smectite:140g,opalSiO:60g)を水約1kgを張ったステンレス鋼製タンク(内容積:11L)に加え入れ、攪拌下、第一段反応原料として市販の工業用水酸化マグネシウム粉末(付着水分:2.2%,乾燥物基準
⇒ MgO:67%)69g(MgO:45g)を加えて混合スラリーとなし、攪拌しながら加熱昇温して、95℃で12時間、反応を継続(途中、反応の進行や加熱による水の蒸散によってスラリーの粘度が上昇し攪拌に支障が生じたので、適当量の足し水を3度おこなった。)した。この時、XRD測定により、結晶性のオパール様シリカは略90%消失し、未反応の水酸化マグネシウムの存在が僅かに認められた。つぎに、過剰(理論反応量の1.5倍)加えられて残存する未反応の水酸化マグネシウム(MgO換算:15g=理論残存量)のタルクへの転換反応(第二段反応)の原料として市販のホワイトカーボン(付着水分:6.9%,乾燥物基準
⇒ SiO:95%)34g(SiO:30g=理論反応量)を加え、第一段反応と同様に、95℃で10時間、反応を継続し終了した。
得られたスラリー(固形分濃度:24.3%,pH:7.9)についての各種試験結果を表1に記載する。
(参考例1〜3)
(実施例1)及び(実施例2)のそれぞれの第一段反応の原料であるベントナイト(参考例1)及び酸性白土(参考例2)並びに第二段反応の共通の原料であるホワイトカーボン(参考例3)の粉末についての各種試験結果を表1に記載する。
Figure 2007204284
実施例1において、原料として用いた天然スメクタイト系粘土のベントナイト(a)及び得られた複合粘土組成物(b)のX線回折パターンを示す図である。 実施例2において、原料として用いた天然スメクタイト系粘土の酸性白土(c)及び得られた複合粘土組成物(d)のX線回折パターンを示す図である。

Claims (9)

  1. (A)スメクタイト族粘土鉱物と(B)合成タルクとからなり、X線回折測定において、スメクタイトの[001]面及び合成タルクの[001]面に由来する回折ピークが実質上消失していることを特徴とする複合粘土組成物。
  2. 105℃乾燥基準で、(A)スメクタイト族粘土鉱物と(B)合成タルクとを、(A):(B)=1:1乃至1:10の重量比で含有している請求項1に記載の複合粘土組成物。
  3. X線回折測定において、オパールまたはクリストバライトのSiO結晶の[111]面によるX線回折ピークの強度が、スメクタイトの[020]面及び合成タルクの[020]面による合成ピークの強度よりも小さい請求項1または2に記載の複合粘土組成物。
  4. X線回折測定において、オパールまたはクリストバライトのSiO結晶の[111]面によるX線回折ピークが、実質上消失している請求項1乃至3の何れかに記載の複合粘土組成物。
  5. (A)スメクタイト族粘土鉱物がジオクタヘドラル型スメクタイトであり、X線回折測定において、ジオクタヘドラル型粘土鉱物の[060]面によるX線回折ピークとトリオクタヘドラル型粘土鉱物の[060]面によるX線回折ピークとが合成されて発現している請求項1乃至4の何れかに記載の複合粘土組成物。
  6. 250m/g以上のBET比表面積を有する請求項1乃至5の何れかに記載の複合粘土組成物。
  7. 天然のスメクタイト系粘土と、酸化マグネシウムまたは水酸化マグネシウムとを、水の存在下で混合し、次いで攪拌下に60℃以上の温度で熱処理してタルクを生成せしめ、さらに二酸化ケイ素を加えて、攪拌下に60℃以上の温度で熱処理することを特徴とするスメクタイト族粘土鉱物と合成タルクとからなる複合粘土組成物の製造方法。
  8. 前記酸化マグネシウムまたは水酸化マグネシウムを、スメクタイト系粘土に不可避的不純物として含まれるオパールまたはクリストバライトのSiO結晶の1.5倍モル以上の量で使用する請求項7に記載の製造方法。
  9. 前記二酸化ケイ素を、系中に存在する水酸化マグネシウムの1.2〜1.5倍モルの量で使用する請求項7または8に記載の製造方法。
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