JP2011203614A - 操作パネル支持機構、操作パネル組立体、画像形成システム - Google Patents

操作パネル支持機構、操作パネル組立体、画像形成システム Download PDF

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Abstract

【課題】操作パネルを複数のロック位置のそれぞれにおいてロックされるように操作する場合に、操作パネルが最下部のロック位置よりも下方に回動されることを防止する。
【解決手段】ロックピン56が、第1係合溝31x、第2係合溝31y、第3係合溝31zのいずれかに係合されることにより、操作パネルは、それぞれロック状態とされる。操作パネルのロック位置を変更する場合には、ロックピン56は、第1突出部31pまたは第2突出部31rよりも前方にまで引き出される。操作パネルを最下部のロック位置からさらに下方に回動させるためには、ロックピン56が第3突出部31sよりもさらに前方にまで引き出される。
【選択図】図10

Description

本発明は、操作パネルを支持した状態で画像形成装置に装着される操作パネル支持機構、当該操作パネル支持機構に操作パネルが支持された操作パネル組立体、当該操作パネル組立体が画像形成装置に装着された画像形成システムに関する。
複写機、プリンタ等の画像形成装置、スキャナ等の画像読取装置には、各種情報が入力される入力操作部と、入力された情報の内容、装置の稼働状況等を表示する表示部が一体化された大型の操作パネルが設けられる場合がある。特許文献1には、大型の操作パネルを画像形成装置等とは別に構成して、操作パネル支持機構によって支持された状態で画像形成装置に装着する構成が開示されている。
特許文献1に開示された構成では、操作パネルの入力部が操作パネル支持機構上に支持されており、表示部の表示面が、入力部に対して180°未満の鈍角で傾斜した状態になっている。また、操作パネル支持機構によって、操作パネルを画像形成装置等に対して上下方向に回動させて、操作パネルの入力部がほぼ水平な状態と、下方に所定の角度だけ回動した状態とでロックできるようになっている。さらに、操作パネルのロックを解除することによって、操作パネルがほぼ垂直状態に回動させることができるとともに、そのような垂直状態で操作パネルを固定するようにもなっている。
特許文献2には、操作パネルが、水平状態から下向きに第1の傾斜角度で傾斜した状態と、第1の傾斜角度よりも小さな第2の傾斜角度で下向きに傾斜した状態とに、それぞれ、操作レバーの操作によって固定することができる構成が開示されている。操作レバーは、L字状の溝内にスライド可能に嵌合された軸部材を、L字状の溝における一方の端部に係合した状態と、他方の端部に係合した状態とになるように操作される。
特開2009−3052号公報 特開平11−119498号公報
特許文献1に開示された構成では、上下方向に複数のロック穴が設けられた第1支持手段と、第1支持手段に対して上下方向に回動可能であって各ロック穴に対して挿入可能になったロック爪を有する第2支持手段と、第2支持手段のロック爪を第1支持手段のロック穴に対して挿入する際および引き抜きする際にそれぞれ操作される操作部材とが設けられている。
このような構成では、操作パネルの傾斜角度を変更する場合に、ユーザが操作部材を操作して、ロック爪をロック穴から引き抜いた状態で、異なるロック穴にロック爪を挿入する必要がある。また、操作パネルを下方に回動させて垂直状態にすることも可能になっている。この場合には、ユーザが操作部材を操作して、ロック爪をロック穴から引き抜いて、いずれのロック穴にもロック爪が挿入されずに、最下部のロック穴のさらに下方にまで回動させる必要がある。
いずれの場合にも、ロック爪がロック穴から引き抜かれた状態になると、操作パネルの荷重が操作部材に加わることになる。これにより、操作部材に加わる荷重負荷が急激に大きくなることになる。このように、操作部材に急激に大きな荷重負荷が加わると、操作部材を操作するユーザは、操作パネルを垂直状態に回動させる意図がなくても、操作パネルが垂直状態になる位置にまで、操作部材が回動してしまうおそれがある。
また、特許文献2に開示された構成では、操作パネルの傾斜角度を変更する際に、ユーザは、操作パネルの荷重負荷が加わった操作レバーを上方に持ち上げて、L字状の溝における一方の端部と軸部材との係合状態を解除して、軸部材を他方の端部に係合するように操作レバーを操作しなければならない。このように、操作パネルの荷重負荷が加わった操作レバーに対して所定の操作が必要な構成では、ユーザにとっては大きな負担になるおそれがある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、操作パネルを上下方向に回動させる際のユーザの負担が比較的小さく、しかも、操作パネルがユーザの意図に反して垂直状態に回動されることを防止することができる操作パネル支持機構を提供することにある。本発明の他の目的は、そのようなパネル支持機構を有する操作パネル組立体および画像形成システムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る操作パネル支持機構は、操作パネルを画像形成装置に対して上下方向への回動可能な状態で支持する操作パネル支持機構であって、前記操作パネルを上下方向の複数の回動位置において選択的にロックするロック機構と、当該ロック機構による前記操作パネルをロック状態およびロック解除状態とする際に操作される操作部材と、を備え、最も下側のロック位置においてロックされた操作パネルを、さらに下方に回動させるために必要とされる前記操作部材に対する操作量が、前記複数のロック位置のそれぞれにロックされた操作パネルを他のロック位置に回動させるために必要とされる前記操作部材の操作量よりも大きくなっていることを特徴とする。
また、本発明に係る操作パネル組立体は、前記操作パネル支持機構と、当該操作パネル支持機構に支持された操作パネルと、を有することを特徴とする。
さらに、本発明に係る画像形成システムは、前記操作パネル組立体が画像形成装置に取り付けられていることを特徴とする。
本発明に係る操作パネル支持機構では、操作部材に対して所定の操作ストロークで、ロック状態になった操作パネルを他のロック位置においてロック状態とすることができるために、操作が容易である。しかも、操作パネルを、最も下側のロック位置からさらに下方に回動させる際には、さらに長い操作ストロークで操作部材を操作しなければならないために、ユーザの意図に反して操作パネルが垂直状態に回動されることを防止することができる。
好ましくは、前記操作部材は、最も下側のロック位置においてロックされた操作パネルを、さらに下方に回動させるために必要とされる操作力が、前記複数のロック位置のそれぞれにロックされた操作パネルを他のロック位置に回動させるために必要とされる操作力に対して非連続で増加していることを特徴とする。
好ましくは、前記ロック機構は、上下方向に並んで複数の係合部を有し、画像形成装置に取り付けられる第1支持部材と、操作パネルを保持した状態で、前記第1支持部材に対して上下方向へ回動可能に軸支された第2支持部材と、前記操作部材が操作されることによって、前記第1支持部材の各係合部に係合して前記第2支持部材をロックする状態と、前記第1支持部材の各係合部との係合を解消した前記第2支持部材をロック解除状態とするように、当該操作部材に取り付けられたロック部材と、前記ロック部材が前記各係合部のそれぞれに係合するように前記操作部材を付勢する付勢手段と、を備えることを特徴とする。
また、操作パネル組立体において、前記操作パネルは、各種情報を入力する際に操作される操作部と、各種情報を表示する表示部とを有し、前記表示部が、前記操作部よりも前記第1支持部材側に位置することを特徴とすることが好ましい。
さらに、画像形成システムにおいて、前記操作パネル支持機構は、前記操作パネルが、最も下側の位置においてロックされた状態からさらに下方に回動されたことを検出する検出手段を備え、当該検出手段による検出結果に基づいて、前記画像形成装置の主電源またはサブ電源をオフ状態にすることを特徴とすることが好ましい。
本発明の実施形態の操作パネル組立体が設けられた画像形成装置の斜視図である。 その操作パネル組立体における画像形成装置から取り外した状態の斜視図である。 その操作パネル組立体の右側面図であるが、操作パネル支持機構は、カバー部材を取り外した状態の断面を示している。 操作パネル支持機構におけるカバー部材が取り外された状態の斜視図であり、操作パネル支持機構の一部を破断して示している。 操作パネル支持機構におけるカバー部材が取り外された状態の分解斜視図である。 操作パネル支持機構におけるカバー部材が取り外された状態の縦断面図である。 操作パネル支持機構におけるカバー部材が取り外された状態の左側面図である。 操作パネル支持機構に設けられた操作部材を、第2支持部材の一部とともに示す平面図である。 操作パネル支持機構に設けられた第1支持部材の右側側面の拡大図であり、ロックピンが最上部の係合溝に嵌合した状態を示している。 操作パネル支持機構に設けられた第1支持部材の右側側面の拡大図であり、ロックピンが最下部の係合溝に嵌合した状態を示している。 最上部の係合溝とロックピンとの関係を説明するための、操作パネル支持機構に設けられた第1支持部材の右側側面の主要部の拡大図である。 係合溝の構成を説明するための、操作パネル支持機構に設けられた第1支持部材の右側側面の主要部の拡大図である。 操作パネルを所定の傾斜状態とした場合の操作パネル組立体の右側面図であり、操作パネル支持機構は断面で示している。 操作パネルを垂直状態とした場合の操作パネル組立体の右側面図であり、操作パネル支持機構は断面で示している。 本実施形態の変形例における操作パネル支持機構の斜視図であり、操作パネル支持機構の一部を破断して示している。 その操作パネル支持機構の断面図である。 その操作パネル支持機構の動作説明のための斜視図である。 その操作パネル支持機構の動作説明のための断面図である。 本実施形態の他の変形例における操作パネル組立体の右側面図であり、操作パネルを垂直状態になった場合を示している。
図1は、本発明の実施形態の操作パネル支持機構によって操作パネルが支持された操作パネル組立体Aが画像形成装置Bに装着された画像形成システムの斜視図である。
画像形成装置Bは、公知の電子写真法によって記録シート上に画像を形成するものであり、記録シートが収容された最下部の給紙部71と、給紙部71から繰り出される記録シートにトナー画像を形成するために給紙部71上に設けられた画像形成部72と、を有する画像形成装置本体70と、画像形成装置本体70上に設けられた画像読取部80とを備えている。
画像形成部70と画像読取部80との間には、トナー画像が形成された記録シートが矢印X方向に排出されるシート排出部73が画像形成部70の上面に形成されている。
操作パネル組立体Aは、シート排出部73よりも記録シートの排出方向(矢印X方向)の上流側に位置する画像読取部80の前面板に取り付けられている。
図2は、操作パネル組立体Aを、画像読取部80の前面板から取り外した状態で示す斜視図である。操作パネル組立体Aは、画像読取部80の前面板に取り付けられる操作パネル支持機構Cと、操作パネル支持機構Cによって支持された操作パネル10と、を有している。
操作パネル支持機構Cは、画像読取部80の前面板から離れる方向(以下、画像読取部80から離れる方向を前方、反対方向を後方とし、画像読取部80の前面板に向って左側および右側をそれぞれ単に左側および右側とする)に水平状態で突出しており、操作パネル支持機構Cは、操作パネル10を上下方向および左右方向への回動可能に支持して、上下方向の複数位置において上下方向に回動しない状態でロックするようになっている。
なお、図2において、操作パネル10が操作パネル支持機構Cに対して最も上方のロック位置においてロックされた状態を示している。操作パネル支持機構Cの一部は、カバー部材61によって覆われている。
図3は、操作パネル組立体Aの側面図であるが、操作パネル支持機構Cについてはカバー部材61を取り外した状態の断面を示している。
図2および図3に示すように、操作パネル10は、画像読取部80の前方側において操作パネル支持機構Cに取り付けられた入力操作部11と、入力操作部11よりも後方において、斜め後側上方に傾斜した状態で設けられた表示部12とを有している。
入力操作部11は、表示パネル部12に対して前方側に円弧状に突出した形状に構成されており、上面である操作面11aにテンキーなどの入力部材が設けられている。操作パネル10が操作パネル支持機構Cによって最も上方のロック位置においてロックされた状態(図2の状態)では、操作面11aは、水平面に対して5°〜10°の傾斜角度で前側が下方に位置するように傾斜している。
表示部12は、タッチパネルを有する液晶表示パネルを備えており、上面が、タッチパネルの操作面を兼ねる表示面12aになっている。表示面12aは、入力操作部11の操作面11aに対して、160°〜170°程度の鈍角を形成している。
図3に示すように、操作パネル支持機構Cは、画像読取部80の前面板に前方へ水平に突出した状態で取り付けられる取り付け部材20と、取り付け部材20に対して水平方向に回動可能に取り付けられた第1支持部材30と、第1支持部材30に対して垂直方向に回動可能に取り付けられ第2支持部材40と、第2支持部材40に前後方向にスライド可能に取り付けられた操作部材50と、を有している。
図4は、カバー部材61が取り外された状態の操作パネル支持機構Cの斜視図であり、操作パネル支持機構Cの一部を破断して示している。また、図5は、カバー部材61を取り外した状態の操作パネル支持機構Cの分解斜視図、図6は、その縦断面図、図7は、その左側の側面図である。
取り付け部材20には、開口部が上方に向って開口した状態で画像読取部80の前面板に取り付けられたチャネル形状(溝形状)の支持ブラケット21が設けられている。支持ブラケット21は、金属等の平板材によって構成されており、上側の開口部に対向する底面21aと、底面21aにおける左右の各側縁部からそれぞれ垂直状態で上方に延出する左右の各側面21bとを有している。
支持ブラケット21の左右の各側面21bは、後方側に位置する側縁部に、画像読取部80の前面板に係止される係止部21cがそれぞれ設けられている。底面21aは、各係止部21dが画像読取部80の前面板に係止されることによって、ほぼ水平状態で支持される。底面21aの前側部分は、前方側に半円形状に突出している。
支持ブラケット21には、開口部が下方に向って開口したチャネル形状(溝形状)の連結ブラケット22が取り付けられている。この連結ブラケット22も、金属等の平板材によって構成されており、下側の開口部に対向する上面22aと、この上面22aにおける左右の各側縁部からそれぞれ垂直状態で下方に延出する左右の各側面22bとを有している。
連結ブラケット22の左右の各側面22bは、支持ブラケット21の左右の各側面21bに沿うように、上面22aから下方に向ってほぼ垂直状態で屈曲されている。連結ブラケット22の左右の各側面22bは、支持ブラケット21の左右の各側面21bにそれぞれビス止めされている。
連結ブラケット22の上面22aは、支持ブラケット21の底面21aと同様に、前側部分が前方に半円形状に突出している。それぞれの半円形状に突出した部分同士は相互に対向しており、それらの相互に対向する部分に、水平回動中心軸23が垂直状態で貫通している。水平回動中心軸23は、上端部に頭部23aが設けられており、頭部23aが、連結ブラケット22の上面22aに突き当てられている。水平回動中心軸23には、連結ブラケット22の上面22aと、支持ブラケット21の底面21aとの間において、スリーブ25(図4参照)が嵌合している。
水平回動中心軸23の下端部は、支持ブラケット21の底面21aから下方に延出しており、その延出部分にナット24(図3参照)が結合されている。これにより、水平回動中心軸23は、支持ブラケット21および連結ブラケット22から抜け止めされた状態で、両者の間において垂直状態で固定されている。
第1支持部材30は、中空の直方体形状であって、軸方向が水平状態になるように配置された位置決め本体部31を有している。位置決め本体部31は、水平状態になった上面31aおよび下面31b(図4参照)と、それぞれが垂直状態になった左右の第1側面31cおよび第2側面31dとによって横断面が矩形状に構成されている。上面31aおよび下面31b、左右の第1側面31cおよび第2側面31dのそれぞれは、金属等の平板材によって構成されている。
位置決め本体部31の水平方向の一方の端部は、支持ブラケット21の底面21aと、連結ブラケット22の上面22aとの間に位置しており、この端部における上面31aおよび下面31bを、水平回動中心軸23が貫通している。これにより、位置決め本体部31は、垂直状態になった水平回動中心軸23を中心として、水平な状態で左右方向に回動可能になっている。
平板状に構成された左右の第1側面31cおよび第2側面31dは、それぞれ、上面31aおよび下面31bよりも手前側に延出しており、それぞれの前端部に、係合部としての第1係合溝31x、第2係合溝31y、第3係合溝31zが上下方向に並んで設けられている。第1側面31cおよび第2側面31dのそれぞれに設けられた第1係合溝31x同士、第2係合溝31y同士、第3係合溝31z同士は、それぞれ同様の形状であって、相互に対向した状態になっている。
上下方向の中程に設けられた第2係合溝31yは、上側の第1係合溝31xおよび下側の第3係合溝31zに対して、それぞれ所定の間隔をあけて配置されている。第1係合溝31x、第2係合溝31y、第3係合溝31zのそれぞれは、前方側に位置する端部に開口部が形成されている。第1係合溝31x、第2係合溝31y、第3係合溝31zの構成の詳細については後述する。
位置決め本体部31の第1側面31cおよび第2側面31dそれぞれの前後方向の中程の上部には、水平状態になった垂直回動中心軸32の両側の各端部がそれぞれ貫通している。垂直回動中心軸32は、一方の端部に頭部32aが設けられており、頭部32aが第1側面31cの左側の側方に位置した状態で、第1側面31cおよび第2側面31dを貫通している。垂直回動中心軸32の他方の端部は、第2側面31dを貫通して、第2側面31dの右側方に延出している。
位置決め本体部31の右側の第2側面31dには、前側寄りの下部に、調整ネジ部材34がネジ結合している。この調整ネジ部材34は、後述するように、第2支持部材40が上下方向に回動する際の回動抵抗を調整するために設けられている。また、垂直回動中心軸32の軸心と調整ネジ部材34の軸心とを結ぶ直線を半径とする円周上であって、調整ネジ部材34よりも上方には、調整ネジ部材34が回転することを防止するための固定ピン35が設けられている。調整ネジ部材34および固定ピン35の詳細については後述する。
第1支持部材30に対して上下方向に回動可能に取り付けられた第2支持部材40は、位置決め本体部31の第1側面31cおよび第2側面31dに沿ってそれぞれ上下方向へ回動するように、垂直回動中心軸32に取り付けられた左右一対の第1垂直回動ブラケット41および第2垂直回動ブラケット42を備えている。第1垂直回動ブラケット41および第2垂直回動ブラケット42は、それぞれ、金属等の平板材によって構成されている。
第1垂直回動ブラケット41および第2垂直回動ブラケット42は、位置決め本体部31の第1側面31cおよび第2側面31dのそれぞれの外側面に沿って垂直状態で回動する第1側面41aおよび第2側面42aを有している。第1側面41aおよび第2側面42aには、下側の側縁部から、それぞれ、他方の第2側面42aおよび第1側面41aに向ってほぼ直角に屈曲された第1下面41bおよび第2下面42bが設けられている。第1下面41bおよび第2下面42bは、それぞれ平坦になっており、第2下面42b上に第1下面41bが重ねられて、相互にビス止めされている。
第1側面41aおよび第2側面42aのそれぞれの後端部には、垂直回動中心軸32の両側の端部がそれぞれ貫通する貫通孔41kおよび42kがそれぞれ設けられている。第1側面41aおよび第2側面42aは、垂直回動中心軸32が各貫通孔41kおよび42k内を貫通することによって、垂直回動中心軸32に回動可能に支持されている。
垂直回動中心軸32の頭部32aは第1側面41aに当接している。垂直回動中心軸32の他方の端部は、第2側面42aを貫通して、第2側面42aの右側に延出しており、その延出部分に抜け止めリング(Eリング)33が取り付けられて抜け止めされている。第2支持部材40は、垂直回動中心軸32を中心として上下方向に回動するために、垂直回動中心軸32の軸心位置が、第2支持部材40の上下方向への回動中心O1になっている。
垂直回動中心軸32には、第1垂直回動ブラケット41の第1側面41aと位置決め本体部31の第1側面31cとの間、および、第2垂直回動ブラケット42の第2側面42aと位置決め本体部31の第2側面31dとの間において、それぞれ、摺動リング38が嵌合されている。各摺動リング38は、第1側面41aおよび第2側面42aが、位置決め本体部31の第1側面31cおよび第2側面31dに沿って円滑に摺動するように、位置決め本体部31の第1側面31cおよび第2側面31dにそれぞれ取り付けられている。
第1側面41aおよび第2側面42aの上側の側縁部には、前後方向の中程よりも前方側部分が、それぞれ、後側になるにつれて上方に位置するように傾斜している。第1側面41aにおける傾斜状態になった上側の側縁部には、第1下面41bの屈曲方向とは反対側方向に向ってほぼ直角に屈曲した第1支持面41cが設けられている。また、第2側面42aにおける傾斜状態になった上側の側縁部には、第2下面42bの屈曲方向とは反対側方向(第1支持面41cの屈曲方向と同方向)に向ってほぼ直角に屈曲した第2支持面42cが設けられている。
第1支持面41cおよび第2支持面42c上には、操作パネル10における入力操作部11の裏面が取り付けられている。これにより、操作パネル10は、第1支持面41cおよび第2支持面42cに支持された状態で一体的に組み立てられており、第1支持面41cおよび第2支持面42cが上下方向に回動することにより、操作パネル10も上下方向に回動する。
第1垂直回動ブラケット41の第1側面41aおよび第2垂直回動ブラケット42の第2側面42aは、前後方向のほぼ中央部が、位置決め本体部31の左側の第1側面31cおよび第2側面32dにおける第1〜第3の係合溝31x〜31zが設けられた前側端部にそれぞれ対向しており、それぞれの対向部分における上下方向のほぼ中央部に、長孔形状の第1ガイド孔41dおよび第2ガイド孔42dがそれぞれ設けられている。
第1ガイド孔41dおよび第2ガイド孔42dのそれぞれの長手方向に沿った中心軸は、垂直回動中心軸32の軸心位置を通る第1側面41aおよび2側面42a上の直線、すなわち、第2支持部材40の上下方向への回動中心O1を通る半径方向に沿っている。
また、第2垂直回動ブラケット42の第2側面42aにおける前側端部には、長孔形状の前部スライド孔42fが設けられている。前部スライド孔42fの長手方向に沿った中心軸は、第2ガイド孔42dの長手方向に沿った中心軸の延長線上に位置している。さらに、第2ガイド孔42dに近接した前方側であって、第2側面42aの前後方向の中央部の下方には、長孔形状の中央部スライド孔42gが設けられている。中央部スライド孔42gの長手方向に沿った中心線は、第2ガイド孔42dの長手方向に沿った中心線と平行になっている。
なお、第1垂直回動ブラケット41および第2垂直回動ブラケット42のそれぞれの第1下面41bおよび第2下面42bは、前部スライド孔42fの長手方向に沿った中心軸とは平行になっている。
第1垂直回動ブラケット41の第1側面41aには、前後方向の中程から後側の上方に向って延出する揺動規制部41mが設けられている。揺動規制部41mの後側端部は、位置決め本体部31における上面31aの上方に位置するように直角に屈曲されている。揺動規制部41mは、後述するように、垂直状態に回動された操作パネル10の揺動を規制するようになっている。
第2垂直回動ブラケット42の第2側面42aには、第2ガイド孔42dと、垂直回動中心軸32との間に、調整ネジ部材34および固定ピン35が通過する貫通孔42hが設けられている。貫通孔42hは、垂直回動中心軸32の軸心である回動中心O1と調整ネジ部材34の軸心とを結ぶ直線を半径とする円周に沿って円弧状に形成されている。
従って、第2垂直回動ブラケット42が上下方向に回動される場合には、調整ネジ部材34および固定ピン35は、貫通孔42hの内部をスライドするために、第2垂直回動ブラケット42は円滑に上下方向にスライドされる。調整ネジ部材34は、第2垂直回動ブラケット42の第2下面42bがほぼ水平状態になると、貫通孔42hにおける最も下側の端部内に位置する。また、第2垂直回動ブラケット42が下方へ回動されることによって第2下面42bがほぼ垂直状態になると、固定ピン35が、貫通孔42hにおける最も上側の端部内に位置する。
図5に示すように、調整ネジ部材34は、円柱形状の軸体である軸本体部34aを有しており、この軸本体部34aの一方の端部に、軸本体部34aよりも大径の円板形状になった回転操作部34bが同軸状態で設けられている。軸本体部34aの他方の端部には、軸本体部34aよりも小径の軸体であって断面D形状になった連結部34cが、軸本体部34aと同軸状態で設けられている。さらに、軸本体部34aにおける連結部34cとは反対側の端部に、連結部34cよりも小径の軸体であって外周面にネジ溝が形成されたネジ部34dが設けられている。
調整ネジ部材34の連結部34cは、第2垂直回動ブラケット42の第2側面42aにおける貫通孔42h内を通過するとともに、第2側面42aと位置決め本体部31の第2側面31dとの間に設けられた摺動リング39内を通過して、ネジ部34dが、位置決め本体部31の第2側面31dにネジ結合されている。連結部34cには、回転規制部材36が嵌合しており、さらに、連結部34cおよび軸本体部34aには、回転規制部材36と回転操作部34bとの間に、圧縮バネ37が嵌合している。
回転規制部材36は、内周面の断面が、調整ネジ部材34における連結部34cの断面に整合したD形状になった筒部36aと、この筒部36aにおける第2垂直回動ブラケット42の第2側面42a側の端部に設けられたフランジ部36bとを有している。フランジ部36bの外周縁は、円弧状に窪んだ凹部と円弧状に突出した凸部とが、全周にわたって周方向に交互に配列された凹凸形状になっている。
回転規制部材36のフランジ部36bは、筒部36aが連調整ネジ部材34の連結部34cに嵌合されることによって、連結部34cに対して回り止めされた状態になる。フランジ部36bは、このような状態で、圧縮バネ37によって、第2垂直回動ブラケット42の第2側面42aに圧接されている。従って、調整ネジ部材34の回転操作部34bを回転操作して、ネジ部34dのネジ締結長さを調整することにより、第2垂直回動ブラケット42の第2側面42aに対するフランジ部36bの圧接力を調整することができる。
位置決め本体部31の第2側面31dに取り付けられた固定ピン35は、第2垂直回動ブラケット42の第2側面42aに形成された貫通孔42hを通過して、回転規制部材36のフランジ部36bにおける外周縁の凹凸部における凹部内に係合した状態になっている。
回転規制部材36のフランジ部36bは、第2垂直回動ブラケット42の第2側面42aに圧接されているために、第2垂直回動ブラケット42が上下方向に回動されると、第2側面42aによって連れ回りするように力が加わるが、フランジ部36bの外周縁における凹凸部に固定ピン35が係合していることによって、回転規制部材36が第2垂直回動ブラケット42とともに連れ回りするおそれがない。
なお、第1垂直回動ブラケット41の第1側面41aにおける第1ガイド孔41dよりも前側には、第2側面42aに向って延出するバネ係止部41eが設けられている。バネ係止部41eは、第1側面41aから第2側面42aに向ってほぼ直角に屈曲しており、このバネ係止部41eに、引っ張りバネ43の後端部が係止されている。引っ張りバネ43の前端部は、後述するように、操作部材50に係止されて、操作部材50を位置決め本体部31に向って牽引している。
第2支持部材40における第1垂直回動ブラケット41および第2垂直回動ブラケット42には、操作部材50が前後方向にスライド可能に設けられている。操作部材50は、第1垂直回動ブラケット41の第1下面41b上を前後方向にスライドするように設けられたスライダー51と、スライダー51における前側の端部に取り付けられた牽引操作部52とを有している。
スライダー51は、金属等の平板材によって構成されており、第1垂直回動ブラケット41の第1下面41b上にスライド可能に配置された底面51aと、第1垂直回動ブラケット41の第1側面41aに沿うように、底面51aの左側の側縁部から上方に向ってほぼ直角に屈曲された第1側面51bと、第2垂直回動ブラケット42の第2側面42aに沿うように、底面51aの右側の側縁部から上方に向ってほぼ直角に屈曲された第2側面51cとを有している。
また、底面51aの前側の側縁部には、底面51aに対して上方に向ってほぼ直角に屈曲された前側面51dが設けられている。スライダー51の前側面51dは、底面51aに対して左右の側方にそれぞれ延出した状態になっており、この前側面51dに、牽引操作部52が取り付けられている。
スライダー51における右側に位置する第2側面51cは、前側の端部を除いて、ほぼ一定の上下方向長さになっている。第2側面51cの外側面における前後方向の中央部に対して前側端部寄りの位置の上部には、第1ガイドピン53が水平状態で設けられている。また、第2側面51cの外側面における後端部寄り位置の下部には、第2ガイドピン54が水平状態で設けられている。第1ガイドピン53および第2ガイドピン54は、それぞれ、先端部が小径であって、第2側面51c側の基端部が大径になっている。
スライダー51の底面51aは、第1垂直回動ブラケット41の第1側面41aおよび第2垂直回動ブラケット42の第2側面42aの間に配置されており、第1ガイドピン53および第2ガイドピン54のそれぞれの小径の先端部は、第2側面42aに設けられた前部スライド孔42fおよび中央部スライド孔42g内に、それぞれスライド可能に挿入されている。第1ガイドピン53および第2ガイドピン54は、それぞれ、抜け止めリング(Eリング)57および58によって、前部スライド孔42fおよび中央部スライド孔42gに対して抜け止めされており、第2側面42aは、第1ガイドピン53および第2ガイドピン54の大径になった基端部に突き当てられている。
スライダー51は、第1ガイドピン53および第2ガイドピン54が、前部スライド孔42fおよび中央部スライド孔42gの長手方向に沿ってそれぞれスライドすることにより、同方向にスライドする。
スライダー51の第1側面51bは、後側端部の上下方向の長さが前側部分よりも長くなっており、この後側端部における外側面の上部に、第1ロックピン55が水平状態で設けられている。
また、第2側面51cの後側端部における外側面の上部にも、第2ロックピン56が水平状態で設けられている。第1ロックピン55および第2ロックピン56は、それぞれ、同じ形状の軸体であり、第1側面51bおよび第2側面51cに、上下方向の同じ高さ位置に同軸状態で設けられている。
第1ロックピン55は、第1垂直回動ブラケット41の第1側面41aに設けられた第1ガイド孔41d内に挿入されており、第1ガイド孔41dにスライド可能に係合している。第2ロックピン56は、第2垂直回動ブラケット42の第2側面42aに設けられた第2ガイド孔42d内に挿入されており、第2ガイド孔42dにスライド可能に係合している。
第1ロックピン55および第2ロックピン56は、スライダー51がスライドすることによって同方向にスライドされる。従って、第1ロックピン55および第2ロックピン56のスライド方向は、前部スライド孔42fおよび中央部スライド孔42gの長手方向に沿ってスライドされる第1ガイドピン53および第2ガイドピン54のスライド方向と同方向になっている。
第1ロックピン55および第2ロックピン56が、第1ガイド孔41dおよび第2ガイド孔42dの後側端部内に位置するようにスライドされた状態では、位置決め本体部31における第1側面31cおよび第2側面31dの前端部にそれぞれ設けられた第1係合溝31x、第2係合溝31y、第3係合溝31zのいずれか一つの内部にそれぞれの開口部から進入した状態、または、第3係合溝31zの下方に位置した状態になる。
これに対して、第1ロックピン55および第2ロックピン56が、第1ガイド孔41dおよび第2ガイド孔42dの前側端部に位置するようにそれぞれスライドされた状態では、第1係合溝31x、第2係合溝31y、第3係合溝31zのそれぞれから前方に引き出された状態になる。
図8は、第2支持部材40の一部とともに示す操作部材50の主要部の平面図である。スライダー51の第1側面51bにおける前側の端部近傍には、上側の側縁部から第2側面51cに向ってほぼ直角に屈曲したバネ係止部51eが設けられている。バネ係止部51eには、前述した引っ張りバネ43の前端部が係止されている。引っ張りバネ43の後端部は、前述したように、第1垂直回動ブラケット41の第1側面41aに設けられたバネ係止部41eに係止されており、これにより、スライダー51が引っ張りバネ43によって後方に牽引されている。
スライダー51の前側面51dに取り付けられた牽引操作部52は樹脂成型品であり、長方形の平板状をした操作本体部52aと、操作本体部52aにおける前側の端部において下方に突出した取っ手部52bとを有している。操作本体部52aにおけるスライダー51側の側縁部には、下方に延出する後側面52cが設けられており、この後側面52cがスライダー51の前側面51dに突き合わされて、一対のボルト59によって前側面51dに取り付けられている。取っ手部52bは、操作パネル10における前端部の下側に配置されており、カバー部材61によって覆われることなく、カバー部材61から突出した状態になっている。
図9はおよび図10は、それぞれ、第1支持部材30の位置決め本体部31における右側側面31dの先端部の拡大図であり、図9は、スライダー51の第2側面51cに設けられた第2ロックピン56が、第2側面31dの先端部における最上部に設けられた第1係合溝31xに係合した状態、図10は、スライダー51の第2側面51cに設けられた第2ロックピン56が、最下部に設けられた第3係合溝31zに係合した状態を示している。
なお、第1側面31cおよび第2側面31dは、第1係合溝31x、第2係合溝31y、第3係合溝31zがそれぞれ設けられた先端部が同様の構成になっているために、以下においては、第2側面31dにおける先端部の構成について説明し、第1側面31cにおける先端部の構成の説明は省略する。
第1係合溝31x、第2係合溝31y、第3係合溝31zのそれぞれは、上側に位置する上側縁EUと、下側に位置する下側縁EDとをそれぞれ有しており、それぞれの前端部の開口部から、垂直回動中心軸32の軸心である回動中心O1に向って延びている。従って、第1係合溝31x、第2係合溝31y、第3係合溝31zのそれぞれにおける上側縁EUと下側縁EDとの中央位置を結ぶ直線を中心軸CL1、CL2、CL3とすると、各中心軸CL1、CL2、CL3は、回動中心O1を中心とする半径方向にそれぞれ沿って形成されている。
図11は、第1係合溝31xの構成を説明するための右側側面31dの先端部の拡大図である。
図11に示すように、第1係合溝31xの上側縁EUは、開口部および内奥部を除いて、中心軸CL1に対して、開口部側になるにつれて順次上方に位置するように傾斜しており、その傾斜角αは、例えば10°になっている。
第1係合溝31xの下側縁EDは、内奥部および開口部を除いて、第1係合溝31xの中心軸CL1に対してほぼ平行になっている。第1係合溝31xの内奥部は、第2ロックピン56(および第1ロックピン55)の半径Rよりも小さな半径の半円形状に形成されており、上側縁EUおよび下側縁EDのそれぞれが、半円形状の内奥部に連続して形成されている。第1係合溝31xの開口部では、上側縁EUおよび下側縁EDのそれぞれが、上方および下方に向って円弧状に湾曲している。
第2係合溝31yおよび第3係合溝31zは、それぞれの中心軸CL2およびCL3が、第1係合溝31xの中心軸CL1に対して所定の角度で傾斜していること以外は、第1係合溝31xとほぼ同様の構成になっている。従って、第2係合溝31yおよび第3係合溝31zのそれぞれの上側縁EUが、内奥部および開口部を除いて、それぞれの中心軸CL2およびCL3に対して、開口部側が上方に位置するように10°の傾斜角で傾斜し、それぞれの下側縁EDが、それぞれの中心軸CL2およびCL3に対して平行になっている。
図12は、第1支持部材30における右側の第2側面31dの先端部の構成を説明するための側面図である。図12に示すように、第2係合溝31yと、第1係合溝31xおよび第3係合溝31zとは、それぞれ、例えば、第2ロックピン56の直径Rと同程度の間隔をあけて配置されており、第2係合溝31yと、第1係合溝31xおよび第3係合溝31zとのそれぞれの間の部分が、前方に向って円弧状に突出した第1突出部31pおよび第2突出部31rになっている。また、第3係合溝31zの下側部分が、前方に向って円弧状に突出した第3突出部31sになっている。
第1係合溝31x、第2係合溝31y、第3係合溝31zのそれぞれにおける垂直回動中心軸32の軸心位置に最も近接した内奥部は、回動中心O1を中心とした所定の半径の第1仮想円S1の円周上に位置している。
第1係合溝31xと第2係合溝31yとの間の第1突出部31p、および、第2係合溝31yと第3係合溝31zとの間の第2突出部31rは、それぞれの先端が、第1係合溝31x〜第3係合溝31zの内奥部が位置する第1仮想円S1の半径よりも大きな半径であって第1仮想円S1の同心円である第2仮想円S2の円周上に位置している。従って、第1突出部31pおよび第2突出部31rは、第1係合溝31xおよび第2係合溝31yの内奥部が位置する第1仮想円S1から、それぞれ等しい長さLBにわたって突出している。
この長さLBは、第2ロックピン56が第1係合溝31xおよび第2係合溝31yのそれぞれから容易に抜け出さないように、第2ロックピン56の直径Rの1.5倍程度の長さになっている。
第3係合溝31zの下側に設けられた第3突出部31sの先端は、第2仮想円S2に対して、第2ロックピン56の直径Rにほぼ等しい長さだけ長い半径であって第2仮想円S2の同心円である第3仮想円S3の円周上に位置している。従って、第3突出部31sは、第1係合溝31xおよび第2係合溝31yの内奥部が位置する第1仮想円S1から、長さLA(>LB)にわたって突出している。
第1ロックピン55および第2ロックピン56が設けられたスライダー51は、引っ張りバネ43によって後方へ牽引されている。スライダー51に設けられた第1ガイドピン53および第2ガイドピン54は、前部スライド孔42fおよび中央部スライド孔42gに案内されてそれぞれの長手方向に沿ってスライドする。前部スライド孔42fは、垂直回動中心軸32の軸心を中心とした半径方向に沿った状態になっており、中央部スライド孔42gは、前部スライド孔42fと平行になっている。従って、スライダー51は、垂直回動中心軸32の軸心である回動中心O1を中心とした半径方向に沿ってスライドされる。
その結果、第1ロックピン55および第2ロックピン56も、回動中心O1を中心とした半径方向に沿ってスライドされる。従って、第1ロックピン55および第2ロックピン56が、例えば、第1係合溝31xにおける開口部の前方において対向した状態で、引っ張りバネ43の牽引力によって後方に牽引されると、第1係合溝31xの開口部を通って内部に進入することになる。
第1ロックピン55および第2ロックピン56が、引っ張りバネ43に牽引されて第1係合溝31xの内部に進入すると、第1係合溝31xの上側縁EUおよび下側縁EDに案内されて内奥部側へと移動する。第1係合溝31xは、内奥部側になるにつれて、上側縁EUおよび下側縁EDの間隔が、順次、短くなっていることによって、第1ロックピン55および第2ロックピン56は、上側縁EUおよび下側縁EDに対して横断面において点接触状態になって、第1係合溝31xに係合された状態になる。これにより、第1ロックピン55および第2ロックピン56のそれぞれは、各第1係合溝31xの内部において、上下方向に移動しないロック状態とされる。
第2係合溝31yおよび第3係合溝31zにおいても、同様にして、第1ロックピン55および第2ロックピン56が、それぞれの内部において、上側縁EUおよび下側縁EDに対して横断面において点接触状態になって、上下方向に移動しないロック状態とされる。
従って、第1係合溝31x、第2係合溝31y、第3係合溝31zのそれぞれと、第1ロックピン55および第2ロックピン56とによって、ロック機構が構成されている。
このような構成の操作パネル組立体Aでは、例えば、図9に示すように、第1ロックピン55および第2ロックピン56が、位置決め本体部31における第1側面31cおよび第2側面31dの最上部にそれぞれ設けられた第1係合溝31x内に係合していると、操作パネル10における入力操作部11の操作面11aは、水平面に対して5°〜10°の傾斜角度で、手前側が下方に位置するように傾斜した状態になり、表示パネル部12の表示面12aが、入力操作部11の操作面11aに対して160°〜170°程度の角度で手前側上方に向って傾斜した状態になる。
このような状態で、入力操作部11の操作面11aに設けられたテンキーなどの入力部材を押圧操作すると、第1ロックピン55および第2ロックピン56には、垂直回動中心軸32を中心として下方に回動する方向に力が加わる。この場合、第1ロックピン55および第2ロックピン56が、引っ張りバネ43による引っ張り力によって、第1係合溝31x内の上側縁EUおよび下側縁EDのそれぞれと横断面において点接触状態で係合しているために、第1ロックピン55および第2ロックピン56が、第1係合溝31x内において振動するおそれがない。従って、入力操作部11の入力部材を安定的に操作することができる。
しかも、各第1係合溝31xの下側縁EDが、垂直回動中心軸32を中心とした半径方向に平行になっているために、水平面に対して手前側が下方に位置するように傾斜した入力操作部11の操作面11aに対して垂直方向に加わる力は、第1係合溝31xの下側縁EDによって前後方向に分散される。これにより、入力操作部11の操作面11aに大きな力が加わっても、第1ロックピン55および第2ロックピン56のそれぞれが、第1係合溝31xからそれぞれ抜き出ることを抑制することができる。
この場合、両側の第1係合溝31xの上側縁EUおよび下側縁EDの間隔が開口部側になるほど広くなっており、第1ロックピン55および第2ロックピン56のそれぞれが、第1係合溝31x内に進入する場合に、第1ロックピン55および第2ロックピン56のそれぞれの軸方向の一部が、上側縁EUおよび下側縁EDにおける長手方向の一部において接触するだけである。従って、それぞれにおける摺動面積が小さく、第1ロックピン55および第2ロックピン56と、上側縁EUおよび下側縁EDのそれぞれの摩耗が抑制されることになる。
しかも、第1ロックピン55および第2ロックピン56のそれぞれが、第1係合溝31xの上側縁EUおよび下側縁EDのそれぞれとの摺動によって摩耗した場合にも、引っ張りバネ43による引っ張り力によって、第1係合溝31xの内奥側へと牽引されるために、第1係合溝31xの上側縁EUおよび下側縁EDのそれぞれとは、係合状態が維持されることになる。これにより、第1係合溝31x内に係合された第1ロックピン55および第2ロックピン56が上下方向に振動しないロック状態とされる。
第2係合溝31yおよび第3係合溝31zも、第1係合溝31xと同様の構成になっていることにより、第2係合溝31yおよび第3係合溝31zの上側縁EUおよび下側縁EDのそれぞれと、第1ロックピン55および第2ロックピン56とが確実に係合される。これにより、第1ロックピン55および第2ロックピン56は、第2係合溝31yおよび第3係合溝31z内において上下方向に振動しないロック状態になる。
また、両側の各第1係合溝31xに第1ロックピン55および第2ロックピン56がそれぞれ係合した状態から、操作パネル10を下方に回動させる場合には、ユーザは、操作パネル10の前端部下方に配置された操作部材50における牽引操作部52の取っ手部52bを牽引する。これにより、牽引操作部52と一体となったスライダー51が、第2支持部材40に対して手前側に牽引され、スライダー51の第2側面51cに設けられた第1ガイドピン53および第2ガイドピン54は、第2垂直回動ブラケット42の第2側面42aに設けられた前部スライド孔42fおよび中央部スライド孔42gの長手方向に沿ってスライドする。
これにより、スライダー51の後端部に設けられた第1ロックピン55および第2ロックピン56も同方向にスライドし、第1係合溝31xにおける上側縁EUおよび下側縁EDとの係合状態を解消して、それぞれの開口部を通って手前側に引き出される。
この場合、第1ロックピン55および第2ロックピン56は、第1突出部31pの先端(すなわち、第2仮想円S2)よりも前方に位置するまで引き出されると、第1ロックピン55および第2ロックピン56は、水平な垂直回動中心軸32を中心として、上下方向に回動可能になる。
このような状態で、ユーザが取っ手部52bを下方へ回動させると、第1係合溝31xから引き出された第1ロックピン55および第2ロックピン56は、第1係合溝31xと第2係合溝31yとの間の第1突出部31pの先端に沿って下方へ回動し、その後、第1ロックピン55および第2ロックピン56が第2係合溝31yの開口部に対向した状態になる。この場合、第1ロックピン55および第2ロックピン56は、引っ張りバネ43の引っ張り力によって、第2係合溝31yの内部に向って牽引される。
このような状態で、ユーザが、取っ手部52bの牽引を解消すると、第1ロックピン55および第2ロックピン56は、引っ張りバネ43の引っ張り力によって、第2係合溝31yの開口部を通って、第2係合溝31yの内部に引き込まれる。
第1ロックピン55および第2ロックピン56は、引っ張りバネ43によって、第2係合溝31yの内部に引き込まれることにより、第2係合溝31yの上側縁EUおよび下側縁EDにそれぞれ案内されて内奥側へと移動して、上側縁EUおよび下側縁EDのそれぞれと点接触状態で係合される。これにより、第1ロックピン55および第2ロックピン56は、第2係合溝31y内において上下方向に移動しないロック状態とされる。
このような状態では、図13に示すように、操作パネル10における入力操作部11の操作面11aは、水平面に対して、20〜30°程度の所定の傾斜角度でロックされており、ユーザが入力操作部11の入力部材を操作しても、操作パネル10が振動するおそれがなく、安定的に入力操作することができる。しかも、第1ロックピン55および第2ロックピン56が第2係合溝31yから抜け出されることも抑制される。
なお、第1係合溝31xまたは第2係合溝31yに係合された第1ロックピン55および第2ロックピン56を第3係合溝31zに係合させてロック状態とする場合にも、上記と同様に操作部材50を操作すればよい。従って、この場合も、第1ロックピン55および第2ロックピン56は、第1突出部31pまたは第2突出部31rの先端(すなわち、第2仮想円S2)よりも前方に位置するまで引き出される。
さらには、第2係合溝31yまたは第3係合溝31zに係合された第1ロックピン55および第2ロックピン56を、上方に回動させて、第1係合溝31xまたは第2係合溝31yに係合させる場合には、操作部材50が上方に回動操作されること以外は、上記の説明と同様である。従って、この場合も、第1ロックピン55および第2ロックピン56は、第1突出部31pまたは第2突出部31rの先端(すなわち、第2仮想円S2)よりも前方に位置するまで引き出される。
このように、第1ロックピン55および第2ロックピン56を、第1係合溝31x、第2係合溝31y、第3係合溝31zのいずれかと係合させて操作パネル10を所定の状態にロックする場合には、第1ロックピン55および第2ロックピン56が、第2仮想円S2よりも前方に位置するように、操作部材50における牽引操作部52を操作すればよい。
この場合、第2支持部材40および操作部材50には、操作パネル10の全体の荷重が加わるために、ユーザの意図に反して、操作部材50が下方に回動するおそれがある。しかしながら、第1ロックピン55および第2ロックピン56が、第1係合溝31x、第2係合溝31y、第3係合溝31zのいずれかから引き出された状態になると、操作部材50の下方への回動によって、第1ロックピン55および第2ロックピン56が、第3係合溝31zの下側に位置する第3突出部31sに当接することになる。これにより、第1ロックピン55および第2ロックピン56は、第3係合溝31zよりも下方に回動するおそれがない。
これに対して、操作パネル10が垂直状態になるように、第1ロックピン55および第2ロックピン56を第3係合溝31zよりも下方に回動させる場合には、第1ロックピン55および第2ロックピン56が、第1係合溝31x、第2係合溝31y、第3係合溝31zのいずれと係合していても、第1ロックピン55および第2ロックピン56を第3仮想円S3よりも前方位置にまで引き出す必要がある。すなわち、第3係合溝31zの下側に位置する第3突出部31sの先端が、第2仮想円S2の半径よりも大きな半径の第3仮想円S3の円周上に位置しているからである。
第1ロックピン55および第2ロックピン56が第3仮想円S3よりも前方位置にまで引き出されると、第2支持部材40および操作部材50には、操作パネル10の荷重が加わる。これにより、図14に示すように、操作部材50は下方に回動され、操作パネル10はほぼ垂直状態になるように回動される。
このように、操作パネル10が垂直状態になるように下方へ回動させるためには、ユーザは、第1ロックピン55および第2ロックピン56を、第1係合溝31x、第2係合溝31y、第3係合溝31zのいずれかに係合させて、操作パネル10を所定のロック状態とする場合よりも、牽引操作部52における取っ手部52bを長いストローク(操作)量で牽引しなければならない。
すなわち、ユーザは、操作パネル10が垂直状態になるように下方へ回動させるためには、牽引操作部52における取っ手部52bを、操作パネル10を所定のロック状態とする場合とは異なる態様で牽引操作する必要がある。このために、ユーザは、操作パネル10を所定の位置においてロック状態とするために、牽引操作部52における取っ手部52bを牽引操作した場合、誤って操作パネル10が垂直状態に回動するおそれがない。
図14に示すように、操作パネル10が下方に回動されて垂直状態になると、第1垂直回動ブラケット41に設けられた揺動規制部41mが、第1支持部材30における上面31aに係合した状態になる。これにより、垂直回動中心軸32に対して垂下した状態の第2支持部材40は、揺動規制部41mによって、直回動中心軸32を中心とした揺動が規制されることになり、操作パネル10は、ほぼ垂直状態に維持されることになる。
操作パネル10がこのような垂直状態になると、第1ロックピン55および第2ロックピン56を、第1係合溝31x、第2係合溝31y、第3係合溝31zのいずれかに係合させて操作パネル10を所定のロック状態とした場合に比較して、操作パネル10が画像形成装置Bから手前側に突出する量が低減される。従って、画像形成装置B全体を移動する場合等において、操作パネル10をこのような垂直状態にすることにより、操作パネル10が周囲の物品に対して衝突することを抑制することができる。
<変形例1>
なお、本実施形態において、ユーザの意図に反して操作パネル10が垂直状態に回動されないことをさらに確実に防止するために、操作パネル10を垂直状態に回動する場合に、牽引操作部52において必要とされる牽引操作力をさらに増加させるように構成してもよい。
図15は、取っ手部52bの牽引操作力をさらに増加させる構成を有する操作パネル支持機構Cの一部破断して示す斜視図、図16は、その操作パネル支持機構Cの断面図である。
図15および図16に示すように、第1支持部材30の位置決め本体部31と、操作部材50のスライダー51との間には、スライダー51を牽引するコイルスプリング62が設けられている。コイルスプリング62の一方の端部は、位置決め本体部31の第1側面31cに設けられた係合ピン31hに係合されている。コイルスプリング62の他方の端部は、コイルスプリング62の軸方向に沿って延びる長孔形状になった係合部62aになっている。
コイルスプリング62の係合部62aは、スライダー51の第1側面51bに設けられた係合ピン51g内にスライド可能に挿入されている。コイルスプリング62は、軸方向がスライダー51のスライド方向に沿って配置されており、従って、長孔形状の係合部62aも、スライダー51のスライド方向に沿って長くなっている。
コイルスプリング62の係合部62aと、スライダー51の係合ピン51gとは、次のような関係になっている。すなわち、図9に示すように、第1ロックピン55および第2ロックピン56が、位置決め本体部31における第1側面31cおよび第2側面31dの最上部にそれぞれ設けられた第1係合溝31x内に係合して、スライダー51が引っ張りバネ43によって後方へスライドした状態(操作パネル10は図3に示す状態)では、係合ピン51gは、図15および図16に示すように、コイルスプリング62の係合部62aの内部において、係合部62aの前端縁から所定の間隔をあけた状態になっている。
この場合の間隔は、第1ロックピン55および第2ロックピン56が第1係合溝31xにそれぞれ係合した場合における各第1係合溝31xの開口部から、第1ロックピン55および第2ロックピン56のそれぞれまでの距離にほぼ等しくなっている。従って、操作部材50における牽引操作部52の取っ手部52bを前方に牽引することにより、スライダー51を前方にスライドさせて、第1ロックピン55および第2ロックピン56を第1係合溝31xから引き出した場合、第3仮想円S3よりも前方に引き出されていない状態であれば、コイルスプリング62の係合部62aは、スライダー51に設けられた係合ピン51gとは係合状態にならず、スライダー51には、コイルスプリング62の引っ張り力は作用しない。
これに対して、第1ロックピン55および第2ロックピン56が、第3仮想円S3よりも前方に引き出された状態になると、図17および図18に示すように、コイルスプリング62の係合部62aは、スライダー51に設けられた係合ピン51gとは係合状態になり、係合ピン51gにコイルスプリング62の引っ張り力が作用した状態になる。その結果、スライダー51に、コイルスプリング62の引っ張り力が作用する。
従って、第1ロックピン55および第2ロックピン56が第3係合溝31zに係合した状態から、牽引操作部52の取っ手部52bを牽引することによってスライダー51を前方にスライドさせる場合、第2仮想円S2よりも前方に引き出されるまでは、スライダー51には引っ張りバネ43による引っ張り力しか作用しないために、ユーザは、牽引操作部52の取っ手部52bを比較的小さな力で牽引することができる。
第1ロックピン55および第2ロックピン56が第2仮想円S2よりも前方に引き出されて、第3仮想円S3よりも前方に引き出されていない状態になると、第1ロックピン55および第2ロックピン56は第3突出部31s上に位置することになり、下方への回動が規制されるとともに、上方へ回動させることが可能になる。このような状態で、ユーザが、牽引操作部52の取っ手部52bを上方へ回動操作すれば、第1ロックピン55および第2ロックピン56を、第1係合溝31xまたは第2係合溝31yに係合させることができる。
これに対して、操作パネル10を垂直状態に回動させるためには、ユーザが、牽引操作部52の取っ手部52bをさらに前方側に牽引操作して、第1ロックピン55および第2ロックピン56を、第3仮想円S3よりも前方に引き出す必要がある。この場合には、前述したように、コイルスプリング62の係合部62aと、スライダー51の係合ピン51gとが係合した状態になるために、スライダー51には、コイルスプリング62の引っ張り力が作用することになる。
従って、ユーザは、牽引操作部52の取っ手部52bを、引っ張りバネ43によって比例的に増加する引っ張り力に対して、コイルスプリング62による引っ張り力が加わる。その結果、第1ロックピン55および第2ロックピン56を、第3仮想円S3よりも前方に引き出すために必要とされる牽引操作力は、第2仮想円S2の前方にまで引き出すために比例的に増加する牽引操作力に対して、非連続で大きく増加することになる。
ユーザが、牽引操作部52の取っ手部52bを、引っ張りバネ43およびコイルスプリング62による引っ張り力よりも大きな牽引力で操作すると、第1ロックピン55および第2ロックピン56が第3仮想円S3よりも前方に引き出される。これにより、第1ロックピン55および第2ロックピン56は、第3突出部31sによって下方への回動規制が解除された状態になる。
このような状態になると、操作パネル10の荷重が第2支持部材40および操作部材50に加わり、第2支持部材40および操作部材50は、操作パネル10の荷重によって、第3突出部31sよりも下方に回動されることになる。これにより、操作パネル10は、図14に示すように垂直状態とされる。
このように、操作パネル10を垂直状態に回動させる際に必要とされる操作力を、操作パネル10が所定のロック位置にてロック状態になるように操作する場合に必要とされる操作力よりも大きくすることにより、操作パネル10が誤って垂直状態に回動されることを、より一層確実に防止することができる。
<変形例2>
また、図19に示すように、取り付け部材20における支持ブラケット21の底面21aに、操作パネル10が垂直状態に回動したことを検出するセンサー63を設けて、このセンサー63によって操作パネル10が垂直状態になったことが検出された場合に、画像形成装置Bの主電源、または、省エネルギーモードとするためにオン状態とされるサブ電源を、オフ状態とするようにしてもよい。これにより、画像形成装置Bが使用されない場合に電力が浪費されることを防止することができる。
本発明は、操作パネルを複数のロック位置のそれぞれにおいてロックされるように操作する場合に、最下部のロック位置よりも下方に回動した状態になることを防止する技術として有用である。
A 操作パネル組立体
B 画像形成装置
C 操作パネル支持機構
10 操作パネル
11 操作部
11a 操作面
12 表示パネル部
12a 表示面
20 取り付け部材
21 支持ブラケット
22 連結ブラケット
23 水平回動中心軸
30 第1支持部材
31 位置決め本体部
31p 第1突出部
31r 第2突出部
31s 第3突出部
31x 第1係合溝
31y 第2係合溝
31z 第3係合溝
32 垂直回動中心軸
34 調整ネジ部材
35 固定ピン
36 回転規制部材
37 圧縮バネ
40 第2支持部材
41 第1垂直回動ブラケット
41d 第1係合孔
42 第2垂直回動ブラケット
42d 第2係合孔
43 引っ張りバネ
50 操作部材
51 スライダー
52 牽引操作部
52b 取っ手部
53 第1ガイドピン
54 第2ガイドピン
55 第1ロックピン
56 第2ロックピン
62 コイルスプリング
63 センサー

Claims (7)

  1. 操作パネルを画像形成装置に対して上下方向への回動可能な状態で支持する操作パネル支持機構であって、
    前記操作パネルを上下方向の複数の回動位置において選択的にロックするロック機構と、
    当該ロック機構による前記操作パネルをロック状態およびロック解除状態とする際に操作される操作部材と、を備え、
    最も下側のロック位置においてロックされた操作パネルを、さらに下方に回動させるために必要とされる前記操作部材に対する操作量が、前記複数のロック位置のそれぞれにロックされた操作パネルを他のロック位置に回動させるために必要とされる前記操作部材の操作量よりも大きくなっていることを特徴とする操作パネル支持機構。
  2. 前記操作部材は、最も下側のロック位置においてロックされた操作パネルを、さらに下方に回動させるために必要とされる操作力が、前記複数のロック位置のそれぞれにロックされた操作パネルを他のロック位置に回動させるために必要とされる操作力に対して非連続で増加していることを特徴とする請求項1に記載の操作パネル支持機構。
  3. 前記ロック機構は、
    上下方向に並んで複数の係合部を有し、画像形成装置に取り付けられる第1支持部材と、
    操作パネルを保持した状態で、前記第1支持部材に対して上下方向へ回動可能に軸支された第2支持部材と、
    前記操作部材が操作されることによって、前記第1支持部材の各係合部に係合して前記第2支持部材をロックする状態と、前記第1支持部材の各係合部との係合を解消した前記第2支持部材をロック解除状態とするように、当該操作部材に取り付けられたロック部材と、
    前記ロック部材が前記各係合部のそれぞれに係合するように前記操作部材を付勢する付勢手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の操作パネル支持機構。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の操作パネル支持機構と、
    当該操作パネル支持機構に支持された操作パネルと、
    を有することを特徴とする操作パネル組立体。
  5. 前記操作パネルは、各種情報を入力する際に操作される操作部と、各種情報を表示する表示部とを有し、
    前記表示部が、前記操作部よりも前記第1支持部材側に位置することを特徴とする請求項4に記載の操作パネル組立体。
  6. 請求項4または5に記載の操作パネル組立体が画像形成装置に取り付けられていることを特徴とする画像形成システム。
  7. 前記操作パネル支持機構は、前記操作パネルが、最も下側の位置においてロックされた状態からさらに下方に回動されたことを検出する検出手段を備え、
    当該検出手段による検出結果に基づいて、前記画像形成装置の主電源またはサブ電源をオフ状態にすることを特徴とする請求項6に記載の画像形成システム。
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