JP2011203614A - 操作パネル支持機構、操作パネル組立体、画像形成システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ロックピン56が、第1係合溝31x、第2係合溝31y、第3係合溝31zのいずれかに係合されることにより、操作パネルは、それぞれロック状態とされる。操作パネルのロック位置を変更する場合には、ロックピン56は、第1突出部31pまたは第2突出部31rよりも前方にまで引き出される。操作パネルを最下部のロック位置からさらに下方に回動させるためには、ロックピン56が第3突出部31sよりもさらに前方にまで引き出される。
【選択図】図10
Description
さらに、本発明に係る画像形成システムは、前記操作パネル組立体が画像形成装置に取り付けられていることを特徴とする。
好ましくは、前記ロック機構は、上下方向に並んで複数の係合部を有し、画像形成装置に取り付けられる第1支持部材と、操作パネルを保持した状態で、前記第1支持部材に対して上下方向へ回動可能に軸支された第2支持部材と、前記操作部材が操作されることによって、前記第1支持部材の各係合部に係合して前記第2支持部材をロックする状態と、前記第1支持部材の各係合部との係合を解消した前記第2支持部材をロック解除状態とするように、当該操作部材に取り付けられたロック部材と、前記ロック部材が前記各係合部のそれぞれに係合するように前記操作部材を付勢する付勢手段と、を備えることを特徴とする。
さらに、画像形成システムにおいて、前記操作パネル支持機構は、前記操作パネルが、最も下側の位置においてロックされた状態からさらに下方に回動されたことを検出する検出手段を備え、当該検出手段による検出結果に基づいて、前記画像形成装置の主電源またはサブ電源をオフ状態にすることを特徴とすることが好ましい。
画像形成装置Bは、公知の電子写真法によって記録シート上に画像を形成するものであり、記録シートが収容された最下部の給紙部71と、給紙部71から繰り出される記録シートにトナー画像を形成するために給紙部71上に設けられた画像形成部72と、を有する画像形成装置本体70と、画像形成装置本体70上に設けられた画像読取部80とを備えている。
操作パネル組立体Aは、シート排出部73よりも記録シートの排出方向(矢印X方向)の上流側に位置する画像読取部80の前面板に取り付けられている。
図2は、操作パネル組立体Aを、画像読取部80の前面板から取り外した状態で示す斜視図である。操作パネル組立体Aは、画像読取部80の前面板に取り付けられる操作パネル支持機構Cと、操作パネル支持機構Cによって支持された操作パネル10と、を有している。
図3は、操作パネル組立体Aの側面図であるが、操作パネル支持機構Cについてはカバー部材61を取り外した状態の断面を示している。
入力操作部11は、表示パネル部12に対して前方側に円弧状に突出した形状に構成されており、上面である操作面11aにテンキーなどの入力部材が設けられている。操作パネル10が操作パネル支持機構Cによって最も上方のロック位置においてロックされた状態(図2の状態)では、操作面11aは、水平面に対して5°〜10°の傾斜角度で前側が下方に位置するように傾斜している。
図3に示すように、操作パネル支持機構Cは、画像読取部80の前面板に前方へ水平に突出した状態で取り付けられる取り付け部材20と、取り付け部材20に対して水平方向に回動可能に取り付けられた第1支持部材30と、第1支持部材30に対して垂直方向に回動可能に取り付けられ第2支持部材40と、第2支持部材40に前後方向にスライド可能に取り付けられた操作部材50と、を有している。
取り付け部材20には、開口部が上方に向って開口した状態で画像読取部80の前面板に取り付けられたチャネル形状(溝形状)の支持ブラケット21が設けられている。支持ブラケット21は、金属等の平板材によって構成されており、上側の開口部に対向する底面21aと、底面21aにおける左右の各側縁部からそれぞれ垂直状態で上方に延出する左右の各側面21bとを有している。
支持ブラケット21には、開口部が下方に向って開口したチャネル形状(溝形状)の連結ブラケット22が取り付けられている。この連結ブラケット22も、金属等の平板材によって構成されており、下側の開口部に対向する上面22aと、この上面22aにおける左右の各側縁部からそれぞれ垂直状態で下方に延出する左右の各側面22bとを有している。
連結ブラケット22の上面22aは、支持ブラケット21の底面21aと同様に、前側部分が前方に半円形状に突出している。それぞれの半円形状に突出した部分同士は相互に対向しており、それらの相互に対向する部分に、水平回動中心軸23が垂直状態で貫通している。水平回動中心軸23は、上端部に頭部23aが設けられており、頭部23aが、連結ブラケット22の上面22aに突き当てられている。水平回動中心軸23には、連結ブラケット22の上面22aと、支持ブラケット21の底面21aとの間において、スリーブ25(図4参照)が嵌合している。
第1支持部材30は、中空の直方体形状であって、軸方向が水平状態になるように配置された位置決め本体部31を有している。位置決め本体部31は、水平状態になった上面31aおよび下面31b(図4参照)と、それぞれが垂直状態になった左右の第1側面31cおよび第2側面31dとによって横断面が矩形状に構成されている。上面31aおよび下面31b、左右の第1側面31cおよび第2側面31dのそれぞれは、金属等の平板材によって構成されている。
垂直回動中心軸32の頭部32aは第1側面41aに当接している。垂直回動中心軸32の他方の端部は、第2側面42aを貫通して、第2側面42aの右側に延出しており、その延出部分に抜け止めリング(Eリング)33が取り付けられて抜け止めされている。第2支持部材40は、垂直回動中心軸32を中心として上下方向に回動するために、垂直回動中心軸32の軸心位置が、第2支持部材40の上下方向への回動中心O1になっている。
また、第2垂直回動ブラケット42の第2側面42aにおける前側端部には、長孔形状の前部スライド孔42fが設けられている。前部スライド孔42fの長手方向に沿った中心軸は、第2ガイド孔42dの長手方向に沿った中心軸の延長線上に位置している。さらに、第2ガイド孔42dに近接した前方側であって、第2側面42aの前後方向の中央部の下方には、長孔形状の中央部スライド孔42gが設けられている。中央部スライド孔42gの長手方向に沿った中心線は、第2ガイド孔42dの長手方向に沿った中心線と平行になっている。
第1垂直回動ブラケット41の第1側面41aには、前後方向の中程から後側の上方に向って延出する揺動規制部41mが設けられている。揺動規制部41mの後側端部は、位置決め本体部31における上面31aの上方に位置するように直角に屈曲されている。揺動規制部41mは、後述するように、垂直状態に回動された操作パネル10の揺動を規制するようになっている。
従って、第2垂直回動ブラケット42が上下方向に回動される場合には、調整ネジ部材34および固定ピン35は、貫通孔42hの内部をスライドするために、第2垂直回動ブラケット42は円滑に上下方向にスライドされる。調整ネジ部材34は、第2垂直回動ブラケット42の第2下面42bがほぼ水平状態になると、貫通孔42hにおける最も下側の端部内に位置する。また、第2垂直回動ブラケット42が下方へ回動されることによって第2下面42bがほぼ垂直状態になると、固定ピン35が、貫通孔42hにおける最も上側の端部内に位置する。
回転規制部材36のフランジ部36bは、第2垂直回動ブラケット42の第2側面42aに圧接されているために、第2垂直回動ブラケット42が上下方向に回動されると、第2側面42aによって連れ回りするように力が加わるが、フランジ部36bの外周縁における凹凸部に固定ピン35が係合していることによって、回転規制部材36が第2垂直回動ブラケット42とともに連れ回りするおそれがない。
スライダー51における右側に位置する第2側面51cは、前側の端部を除いて、ほぼ一定の上下方向長さになっている。第2側面51cの外側面における前後方向の中央部に対して前側端部寄りの位置の上部には、第1ガイドピン53が水平状態で設けられている。また、第2側面51cの外側面における後端部寄り位置の下部には、第2ガイドピン54が水平状態で設けられている。第1ガイドピン53および第2ガイドピン54は、それぞれ、先端部が小径であって、第2側面51c側の基端部が大径になっている。
スライダー51の第1側面51bは、後側端部の上下方向の長さが前側部分よりも長くなっており、この後側端部における外側面の上部に、第1ロックピン55が水平状態で設けられている。
第1ロックピン55は、第1垂直回動ブラケット41の第1側面41aに設けられた第1ガイド孔41d内に挿入されており、第1ガイド孔41dにスライド可能に係合している。第2ロックピン56は、第2垂直回動ブラケット42の第2側面42aに設けられた第2ガイド孔42d内に挿入されており、第2ガイド孔42dにスライド可能に係合している。
図8は、第2支持部材40の一部とともに示す操作部材50の主要部の平面図である。スライダー51の第1側面51bにおける前側の端部近傍には、上側の側縁部から第2側面51cに向ってほぼ直角に屈曲したバネ係止部51eが設けられている。バネ係止部51eには、前述した引っ張りバネ43の前端部が係止されている。引っ張りバネ43の後端部は、前述したように、第1垂直回動ブラケット41の第1側面41aに設けられたバネ係止部41eに係止されており、これにより、スライダー51が引っ張りバネ43によって後方に牽引されている。
第1係合溝31x、第2係合溝31y、第3係合溝31zのそれぞれは、上側に位置する上側縁EUと、下側に位置する下側縁EDとをそれぞれ有しており、それぞれの前端部の開口部から、垂直回動中心軸32の軸心である回動中心O1に向って延びている。従って、第1係合溝31x、第2係合溝31y、第3係合溝31zのそれぞれにおける上側縁EUと下側縁EDとの中央位置を結ぶ直線を中心軸CL1、CL2、CL3とすると、各中心軸CL1、CL2、CL3は、回動中心O1を中心とする半径方向にそれぞれ沿って形成されている。
図11に示すように、第1係合溝31xの上側縁EUは、開口部および内奥部を除いて、中心軸CL1に対して、開口部側になるにつれて順次上方に位置するように傾斜しており、その傾斜角αは、例えば10°になっている。
第1係合溝31xと第2係合溝31yとの間の第1突出部31p、および、第2係合溝31yと第3係合溝31zとの間の第2突出部31rは、それぞれの先端が、第1係合溝31x〜第3係合溝31zの内奥部が位置する第1仮想円S1の半径よりも大きな半径であって第1仮想円S1の同心円である第2仮想円S2の円周上に位置している。従って、第1突出部31pおよび第2突出部31rは、第1係合溝31xおよび第2係合溝31yの内奥部が位置する第1仮想円S1から、それぞれ等しい長さLBにわたって突出している。
第3係合溝31zの下側に設けられた第3突出部31sの先端は、第2仮想円S2に対して、第2ロックピン56の直径Rにほぼ等しい長さだけ長い半径であって第2仮想円S2の同心円である第3仮想円S3の円周上に位置している。従って、第3突出部31sは、第1係合溝31xおよび第2係合溝31yの内奥部が位置する第1仮想円S1から、長さLA(>LB)にわたって突出している。
従って、第1係合溝31x、第2係合溝31y、第3係合溝31zのそれぞれと、第1ロックピン55および第2ロックピン56とによって、ロック機構が構成されている。
この場合、第1ロックピン55および第2ロックピン56は、第1突出部31pの先端(すなわち、第2仮想円S2)よりも前方に位置するまで引き出されると、第1ロックピン55および第2ロックピン56は、水平な垂直回動中心軸32を中心として、上下方向に回動可能になる。
第1ロックピン55および第2ロックピン56は、引っ張りバネ43によって、第2係合溝31yの内部に引き込まれることにより、第2係合溝31yの上側縁EUおよび下側縁EDにそれぞれ案内されて内奥側へと移動して、上側縁EUおよび下側縁EDのそれぞれと点接触状態で係合される。これにより、第1ロックピン55および第2ロックピン56は、第2係合溝31y内において上下方向に移動しないロック状態とされる。
このように、操作パネル10が垂直状態になるように下方へ回動させるためには、ユーザは、第1ロックピン55および第2ロックピン56を、第1係合溝31x、第2係合溝31y、第3係合溝31zのいずれかに係合させて、操作パネル10を所定のロック状態とする場合よりも、牽引操作部52における取っ手部52bを長いストローク(操作)量で牽引しなければならない。
なお、本実施形態において、ユーザの意図に反して操作パネル10が垂直状態に回動されないことをさらに確実に防止するために、操作パネル10を垂直状態に回動する場合に、牽引操作部52において必要とされる牽引操作力をさらに増加させるように構成してもよい。
図15および図16に示すように、第1支持部材30の位置決め本体部31と、操作部材50のスライダー51との間には、スライダー51を牽引するコイルスプリング62が設けられている。コイルスプリング62の一方の端部は、位置決め本体部31の第1側面31cに設けられた係合ピン31hに係合されている。コイルスプリング62の他方の端部は、コイルスプリング62の軸方向に沿って延びる長孔形状になった係合部62aになっている。
コイルスプリング62の係合部62aと、スライダー51の係合ピン51gとは、次のような関係になっている。すなわち、図9に示すように、第1ロックピン55および第2ロックピン56が、位置決め本体部31における第1側面31cおよび第2側面31dの最上部にそれぞれ設けられた第1係合溝31x内に係合して、スライダー51が引っ張りバネ43によって後方へスライドした状態(操作パネル10は図3に示す状態)では、係合ピン51gは、図15および図16に示すように、コイルスプリング62の係合部62aの内部において、係合部62aの前端縁から所定の間隔をあけた状態になっている。
このように、操作パネル10を垂直状態に回動させる際に必要とされる操作力を、操作パネル10が所定のロック位置にてロック状態になるように操作する場合に必要とされる操作力よりも大きくすることにより、操作パネル10が誤って垂直状態に回動されることを、より一層確実に防止することができる。
また、図19に示すように、取り付け部材20における支持ブラケット21の底面21aに、操作パネル10が垂直状態に回動したことを検出するセンサー63を設けて、このセンサー63によって操作パネル10が垂直状態になったことが検出された場合に、画像形成装置Bの主電源、または、省エネルギーモードとするためにオン状態とされるサブ電源を、オフ状態とするようにしてもよい。これにより、画像形成装置Bが使用されない場合に電力が浪費されることを防止することができる。
B 画像形成装置
C 操作パネル支持機構
10 操作パネル
11 操作部
11a 操作面
12 表示パネル部
12a 表示面
20 取り付け部材
21 支持ブラケット
22 連結ブラケット
23 水平回動中心軸
30 第1支持部材
31 位置決め本体部
31p 第1突出部
31r 第2突出部
31s 第3突出部
31x 第1係合溝
31y 第2係合溝
31z 第3係合溝
32 垂直回動中心軸
34 調整ネジ部材
35 固定ピン
36 回転規制部材
37 圧縮バネ
40 第2支持部材
41 第1垂直回動ブラケット
41d 第1係合孔
42 第2垂直回動ブラケット
42d 第2係合孔
43 引っ張りバネ
50 操作部材
51 スライダー
52 牽引操作部
52b 取っ手部
53 第1ガイドピン
54 第2ガイドピン
55 第1ロックピン
56 第2ロックピン
62 コイルスプリング
63 センサー
Claims (7)
- 操作パネルを画像形成装置に対して上下方向への回動可能な状態で支持する操作パネル支持機構であって、
前記操作パネルを上下方向の複数の回動位置において選択的にロックするロック機構と、
当該ロック機構による前記操作パネルをロック状態およびロック解除状態とする際に操作される操作部材と、を備え、
最も下側のロック位置においてロックされた操作パネルを、さらに下方に回動させるために必要とされる前記操作部材に対する操作量が、前記複数のロック位置のそれぞれにロックされた操作パネルを他のロック位置に回動させるために必要とされる前記操作部材の操作量よりも大きくなっていることを特徴とする操作パネル支持機構。 - 前記操作部材は、最も下側のロック位置においてロックされた操作パネルを、さらに下方に回動させるために必要とされる操作力が、前記複数のロック位置のそれぞれにロックされた操作パネルを他のロック位置に回動させるために必要とされる操作力に対して非連続で増加していることを特徴とする請求項1に記載の操作パネル支持機構。
- 前記ロック機構は、
上下方向に並んで複数の係合部を有し、画像形成装置に取り付けられる第1支持部材と、
操作パネルを保持した状態で、前記第1支持部材に対して上下方向へ回動可能に軸支された第2支持部材と、
前記操作部材が操作されることによって、前記第1支持部材の各係合部に係合して前記第2支持部材をロックする状態と、前記第1支持部材の各係合部との係合を解消した前記第2支持部材をロック解除状態とするように、当該操作部材に取り付けられたロック部材と、
前記ロック部材が前記各係合部のそれぞれに係合するように前記操作部材を付勢する付勢手段と、
を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の操作パネル支持機構。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の操作パネル支持機構と、
当該操作パネル支持機構に支持された操作パネルと、
を有することを特徴とする操作パネル組立体。 - 前記操作パネルは、各種情報を入力する際に操作される操作部と、各種情報を表示する表示部とを有し、
前記表示部が、前記操作部よりも前記第1支持部材側に位置することを特徴とする請求項4に記載の操作パネル組立体。 - 請求項4または5に記載の操作パネル組立体が画像形成装置に取り付けられていることを特徴とする画像形成システム。
- 前記操作パネル支持機構は、前記操作パネルが、最も下側の位置においてロックされた状態からさらに下方に回動されたことを検出する検出手段を備え、
当該検出手段による検出結果に基づいて、前記画像形成装置の主電源またはサブ電源をオフ状態にすることを特徴とする請求項6に記載の画像形成システム。
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