JP2011200960A - 研削装置 - Google Patents

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【課題】チャックテーブルへのワークの保持の仕方が直接保持と間接保持の2つの使用形態がある場合、いずれの使用形態でも厚さ測定機構を使用することを可能とする。
【解決手段】厚さ測定機構40が装着されるポスト17に下側装着溝181と上側装着溝182を形成し、厚さ測定機構40の支持ブロック43に形成した突起431を装着溝181,182のいずれかに着脱可能とする。ワークW1をチャックテーブル20に直接保持する第1の使用形態では突起431を下側装着溝181に嵌合して厚さ測定機構40を第1の使用形態に応じた下側測定位置に位置付け、ワークW2をチャックテーブル20に治具9を介して間接保持する第2の使用形態では突起431を上側装着溝182に嵌合して厚さ測定機構40を第2の使用形態に応じた上側測定位置に位置付ける。1つの厚さ測定機構40で2つの使用形態での厚さ測定を可能とした。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体ウェーハ等の薄板状のワークを研削する研削装置に関する。
半導体デバイス製造工程においては、半導体からなるウェーハの表面にICやLSI等による多数の電子回路を形成し、次いで該ウェーハの裏面を研削して所定の厚さに加工してから、電子回路が形成されたデバイス領域を分割予定ラインに沿って切断するダイシングを行って、1枚のウェーハから多数の半導体チップをデバイスとして得ている。ウェーハの裏面研削を行う研削装置としては、ウェーハを負圧で吸着、保持して加工面を露出させる複数のチャックテーブルが外周部に等間隔をおいて配設されたターンテーブルを回転させて、チャックテーブルに保持したウェーハを加工位置に位置付け、加工位置の上方に配設されている研削砥石を回転させながら下降させることにより、多数のウェーハを順次研削するといった構成のものが知られている(特許文献1,2等)。
このような装置にあっては、ウェーハを所定厚さまで研削するために、ウェーハの厚さ測定機構が装備されている。ウェーハの厚さ測定機構としては、被研削面である裏面に一方の検出部の先端を接触させ、研削による厚さの減少に伴って下降する該一方の検出部の高さ位置と、ウェーハが載置されるチャックテーブルの上面を基準面とし、この基準面での他方の検出部の高さ位置とを比較して、ウェーハの厚さを測定するものが知られている(特許文献2参照)。
特開平10−86048号公報 特開2000−6018号公報
上記各特許文献に記載されるような研削装置では、通常、ワークはチャックテーブルの保持面に直接載置されて保持されるが、ワークの保持状態をより強固にしたり、薄化したワークのハンドリングを容易にしたりする目的で、円板状の治具の上にワークを載置して保持し、その治具をチャックテーブルに保持するといったように、治具を介してワークを間接的にチャックテーブルに保持する場合がある。したがって使用形態として、チャックテーブルにワークを直接保持する形態と、治具を介して間接保持する2つの形態があることになる。ところが、それぞれの使用形態ではワークの厚さを測定する高さ位置が治具の厚さ分だけ異なるため、厚さ測定機構は2つの形態に対応することができず、いずれか一方の使用形態に限定されてしまうといった不都合な面があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、使用形態が上記2つの使用形態のいずれの場合であっても厚さ測定機構を使用することができる研削装置を提供することにある。
本発明の研削装置は、ワークを保持する保持面を有する保持機構と、該保持機構に保持されたワークを研削加工する研削機構と、前記保持機構に保持されたワークの上面に接触して該ワークの上面位置を検出する第1の検出部と、該ワークが載置された面に接触してワークの下面位置を検出する第2の検出部と、該第1の検出部と該第2の検出部とを支持する支持部と、を有し、ワークの厚さを測定する厚さ測定機構と、を有する研削装置であって、前記保持面が負圧によって直接的にワークを保持する形態である第1の使用形態で使用される場合と、上面にワークが固定された板状治具の下面を負圧によって保持することによって間接的にワークを保持する形態である第2の使用形態で使用される場合において、前記第1の検出部は、前記第1の使用形態においては前記保持面に載置されたワークの上面に接触し、前記第2の使用形態においては前記治具の上面に載置されたワークの上面に接触し、前記第2の検出部は、前記第1の使用形態においては前記保持面に接触し、前記第2の使用形態においては前記治具の上面に接触し、前記第1の使用形態で用いられる場合は前記厚さ測定機構を前記第1の検出部が前記保持面上のワーク上面に接触し前記第2の検出部が該保持面に接触する位置である下側測定位置に位置付け、前記第2の使用形態で用いられる場合は前記厚さ測定機構を前記第1の検出部が前記治具上のワーク上面に接触し前記第2の検出部が該治具の上面に接触する位置である上側測定位置に位置付ける測定位置調整手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、測定位置調整手段により、厚さ測定機構を下側測定位置に位置付けることで第1の使用形態でのウェーハの厚さ測定を行うことができ、厚さ測定機構を上側測定位置に位置付けることで第2の使用形態でのウェーハの厚さ測定を行うことができる。すなわち、2つの使用形態に応じて、厚さ測定機構の上下位置を適宜に調整することができる。このため、使用形態が2つの使用形態のいずれの場合であっても厚さ測定機構を使用することができる。
本発明で言うワークは特に限定はされないが、例えば、シリコンやガリウムヒ素(GaAs)等からなる半導体ウェーハ、セラミック、ガラス、サファイア(Al)系の無機材料基板、板状金属や樹脂の延性材料、ミクロンオーダーからサブミクロンオーダーの平坦度(TTV:total thickness variation−ワークの被研削面を基準として厚さ方向に測定した高さのワークの被研削面全面における最大値と最小値の差)が要求される各種加工材料等が挙げられる。
本発明によれば、使用形態が、チャックテーブルにウェーハを直接する形態と治具を介して間接的に保持する形態の2つある場合、厚さ測定機構をいずれの使用形態でも使用することができるといった効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る研削装置の全体斜視図である。 一実施形態の研削装置が備える厚さ測定機構を示す斜視図である。 一実施形態の厚さ測定機構の作用を示す正面図であって、(a)第1の使用形態でワークの厚さを測定している状態、(b)第2の使用形態でワークの厚さを測定している状態を示している。 厚さ測定機構の測定位置調整手段の他の実施形態を示しており、(a)第1の使用形態でワークの厚さを測定している状態、(b)第2の使用形態でワークの厚さを測定している状態を示している。
以下、本発明の一実施形態に係る研削装置を説明する。
(1)研削装置の基本的な構成および動作
まず、図1に示す一実施形態の研削装置10の基本的な構成および動作を説明する。この研削装置10は、半導体ウェーハ等の厚さが例えば700μm程度の薄板状のワークをチャックテーブル(保持機構)20に保持してワークの被研削面を上方に露出させ、その被研削面を研削機構30により研削してワークを所定厚さに加工するものである。
図1で符号11は直方体状の基台であり、この基台11には、長方形状のテーブルベース25がX方向に移動可能に設けられている。テーブルベース25には、円板状のチャックテーブル20がZ方向(鉛直方向)を回転軸方向として回転可能に支持されており、ワークはチャックテーブル20の水平な上面である保持面21に水平に載置されて保持される。
チャックテーブル20は一般周知の真空チャック式のもので、図3に示すように、ステンレス等からなる円板状の枠体22と、内部に無数の気孔を有する多孔質材からなる円板状の吸着部23とを備えている。枠体22の上面の大部分には、外周部を残して円形の凹所22bが同心状に形成されており、この凹所22bに吸着部23が嵌合されている。チャックテーブル20の保持面21を構成する吸着部23の上面23aと枠体22の外周部の上面22aとは互いに面一となっている。チャックテーブル20には、吸着部23内の空気を吸引して負圧状態とする図示せぬ負圧発生手段が接続されており、該負圧発生手段が運転されると、吸着部23の上側の空気が吸引されて負圧作用が生じ、これによりワークが吸着部23の上面23aに吸着して保持されるようになっている。
チャックテーブル20に保持されたワークは、テーブルベース25がX方向に移動することにより、X1側の端部の搬入出位置からX2側の端部の加工位置の間を往復移動させられる。基台11にはテーブルベース25をX方向に移動させる移動機構が設けられており、テーブルベース25にはチャックテーブル20を回転させる回転駆動機構が設けられている(いずれも図示略)。テーブルベース25の移動方向の両側には、テーブルベース25の移動路を覆って研削屑等が基台11内に落下することを防ぐ蛇腹状のカバー12が伸縮自在に設けられている。
基台11の上記加工位置の後方(X2側)にはコラム13が立設されており、このコラム13の手前側(X1側)の取付け面13aに、研削機構30が設けられている。研削機構30は、取付け面13aに設けられた加工送り機構31と、加工送り機構31によって昇降させられるスピンドルユニット32と、スピンドルユニット32に着脱自在に固定される研削工具33とにより構成されている。
コラム13の取付け面13aはY方向およびZ方向に沿った鉛直面であり、この取付け面13aには、Z方向に延びる一対のZ軸ガイド14がY方向に離間して固定されている。そしてこれらZ軸ガイド14に、スライダ15がZ方向に昇降可能に取り付けられ、このスライダ15に、スピンドルユニット32がホルダ16を介して固定されている。スライダ15には、Z方向に延びるボールねじ311が螺合した状態で連結しており、スライダ15は、ボールねじ311およびボールねじ311を回転駆動するサーボモータ312からなる加工送り機構31によって昇降駆動される。
スピンドルユニット32は、軸方向がZ方向に延びる円筒状のスピンドルハウジング321内に、図示せぬスピンドルシャフトが同軸的、かつ回転自在に組み込まれ、スピンドルシャフトの先端に、研削工具33が着脱自在に固定されるフランジ状のマウント322が設けられた構成である。スピンドルユニット32は、マウント322を下方に配して軸方向をZ方向と平行にした状態で、スピンドルハウジング321がホルダ16を介してスライダ15に固定されており、加工送り機構31によってスライダ15と一体に昇降する。スピンドルユニット32の上端部にはモータ部323が設けられており、このモータ部323によってスピンドルハウジング321内のスピンドルシャフトが回転駆動される。
研削工具33は、マウント322の下面に着脱可能に固定される研削ホイール331と、研削ホイール331の下面の外周部に環状に配列されて固着された多数の研削砥石332とから構成されるものである。研削砥石332はワークに応じたものが用いられ、例えば、ダイヤモンドの砥粒をメタルボンドやレジンボンド等の結合剤で固めて成形したダイヤモンド砥石等が用いられる。
上記加工位置に位置付けられたワークは、上方に露出させられた被研削面が研削機構30によって研削され、目的厚さに薄化される。研削機構30による研削は、スピンドルユニット32を作動させて研削工具33を回転させながら、加工送り機構31によりスライダ15とともにスピンドルユニット32を下降させ、回転する研削工具33の研削砥石332をワークの被研削面に押し付けることによりなされる。そして、このような研削機構30による研削を行いながらチャックテーブル20を一方向に回転させてワークを自転させることにより、被研削面の全面が研削される。
ワークの厚さは、加工位置の近傍に配設された接触式の厚さ測定機構40によって測定され、加工送り機構31によるスピンドルユニット32の加工送りは、厚さ測定機構40で測定される厚さ測定値に応じて制御部50により制御される。そして、厚さ測定値が目的値になったらスピンドルユニット32による研削が終了する。研削終了後は、テーブルベース25がX1方向に移動してワークが搬入出位置まで戻されるとともに、チャックテーブル20の回転が停止する。そして、研削済みのワークはチャックテーブル20からピックアップされ、次の工程に移される。
(2)厚さ測定機構
上記研削装置10では、ワークをチャックテーブル20に直接載置して保持する「第1の使用形態」で使用される場合と、円板状の治具を介してワークをチャックテーブル20に載置して保持する「第2の使用形態」で使用される場合がある。第1の使用形態ではワークの下面がチャックテーブル20の保持面21に直接合わせられ、第2の使用形態では治具の下面がチャックテーブル20の保持面21に合わせられる。
図1で、符号W1は、第1の使用形態で研削されるワークの例を示している。このワークW1は、チャックテーブル20の吸着部23とほぼ同径の円板状に形成されたものである。また、符号W2は、第2の使用形態で研削されるワークの例を示している。このワークW2はワークW1よりも小さな円板状であり、治具9の上面にワックス等の固定剤によって被研削面が露出する状態に複数が剥離可能に固定され、第2の使用形態で研削される。治具9は、例えばセラミック等によってチャックテーブル20の吸着部23とほぼ同径もしくはやや大径の円板状に形成されたもので、厚さは均一であって例えば数十mm程度である。研削装置10では、上記厚さ測定機構40によって第1の使用形態と第2の使用形態のいずれの場合もワークW1およびワークW2の厚さが測定される。
厚さ測定機構40は、図1および図2に示すように、基台11の上面における加工位置の側方(Y1側)に立設されたポスト17に着脱可能に装着されている。厚さ測定機構40は、ポスト17の加工位置側(Y2側)の支持面17aに着脱可能に装着される支持ブロック(支持部)43と、支持ブロック43に支持された2つの検出部41,42とから構成されている。
ポスト17の支持面17aには、X方向に延びる2つの装着溝181,182が、上下に間隔を空けて形成されている。これら下側装着溝181および上側装着溝182の幅および深さは共通で、両端部はX方向の両側に開放している。装着溝181,182の間隔は、治具9の厚さと同じ程度の寸法となっている。支持ブロック43のポスト17への対向面には、装着溝181,182のいずれにも嵌合可能な1つの突起431が形成されている。支持ブロック43は、突起431を装着溝181,182のいずれか一方に選択的に嵌合されてポスト17に着脱可能に装着される。
2つの検出部41,42は、ポスト17に装着された支持ブロック43の側面からチャックテーブル20の上方に向かってY2方向に延びる棒状のもので、先端部が下向きに屈曲しており、その先端が測定対象物に接触させられる。2つの検出部41,42は支持ブロック43に対し上下に揺動可能に支持されており、一方が第1の検出部としての変位部(41)、他方が第2の検出部としての基準部(42)となっている。
変位部41は、第1の使用形態および第2の使用形態のいずれの場合も、先端がチャックテーブル20に保持されるワークW1,W2の上面、すなわち被研削面に接触させられる。一方、基準部42は、第1の使用形態においては、先端がワークW1で覆われないチャックテーブル20の枠体22の上面22aに接触させられ、第2の使用形態においては、先端が治具9の上面に接触させられる。
この厚さ測定機構40によれば、変位部41によりワークW1,W2の上面の高さ位置が検出され、基準部42によりワークW1,W2が載置された面(チャックテーブル20の保持面21または治具9の上面9a)に相当するワークW1,W2の下面の高さ位置が検出される。変位部41および基準部42での各検出データは制御部50に送られ、制御部50では、両者の検出データの差に基づいてワークW1,W2の厚さが算出される。そして、制御部50は算出したワークW1,W2の厚さに基づいて加工送り機構31による加工送り量を制御する。
上記厚さ測定機構40は、第1の使用形態においては、図3(a)に示すように、支持ブロック43の突起431が下側装着溝181に嵌合されて下側測定位置に位置付けられる。この下側測定位置では、変位部41の先端がチャックテーブル20に保持されたワークW1の上面に接触し、かつ、基準部42の先端がチャックテーブル20の保持面21を構成する枠体22の上面22aに接触する。
また、厚さ測定機構40は、第2の使用形態においては、図3(b)に示すように、支持ブロック43の突起431が上側装着溝182に嵌合されて上側測定位置に位置付けられる。この上側測定位置では、変位部41の先端が、チャックテーブル20に治具9を介して保持されたワークW2の上面に接触し、かつ、基準部42の先端がチャックテーブル20の保持面21に水平に保持された治具9の上面9aに接触する。
本実施形態では、ポスト17の装着溝181,182と、これら装着溝181,182に嵌合される支持ブロック43の突起431とにより、厚さ測定機構40を下側もしくは上側の測定位置に選択的に位置付ける測定位置調整手段が構成されている。
ポスト17の支持面17aには、支持ブロック43の存在を検知して厚さ測定機構40が上下どちらの測定位置にあるかを判断するための2つの位置センサ441,442が設けられている。位置センサ441,442は光電式や磁気式等の一般周知のものであり、この場合、装着溝181,182の上方にそれぞれ配設されている。
支持ブロック43の突起431が下側装着溝181に嵌合されて厚さ測定機構40が下側測定位置に位置付けられた場合には、下側の位置センサ441が検知信号S1を制御部50に発する。また、支持ブロック43の突起431が上側装着溝182に嵌合されて厚さ測定機構40が上側測定位置に位置付けられた場合には、上側の位置センサ442が検知信号S2を制御部50に発する。制御部50ではこれら検知信号S1,S2を受けることで、厚さ測定機構40が上下いずれかの測定位置に位置付けられているかが判断される。また、制御部50には、オペレータにより、運転形態が第1の使用形態であるか第2の使用形態であるかが基台11の手前側に配設された制御板19により入力される。そして制御部50は、研削機構30のスピンドルユニット32の高さ位置を、入力された使用形態に適合させる制御を行う。
(3)厚さ測定機構の作用
次いで、上記厚さ測定機構40の作用を説明する。
第1の使用形態、すなわちワークW1をチャックテーブル20に直接載置して研削する場合には、オペレータが制御板19から第1の使用形態である旨を入力する。また、ポスト17の下側の装着溝181に支持ブロック43を装着して厚さ測定機構40を下側測定位置に位置付ける。これにより制御部50では、厚さ測定機構40は下側測定位置に位置付けられて位置が第1の使用形態に適合している、と判断される。
次いで、厚さ測定機構40の変位部41および基準部42を上方に揺動させて先端がチャックテーブル20に保持されたワークW1の上面よりも上方に退避させ、この状態から、ワークW1を加工位置に位置付ける。続いて、変位部41および基準部42を下方に揺動させ、図3(a)に示すように変位部41の先端がチャックテーブル20に保持されたワークW1の上面に接触し、かつ、基準部42の先端が枠体22の上面22aに接触する測定可能状態とする。
この状態から、厚さ測定機構40によりワークW1の厚さを測定しながら、チャックテーブル20を回転させてワークW1を研削機構30により研削し、厚さ測定値が目的値になったら研削を終了する。研削終了後は、厚さ測定機構40の変位部41および基準部42を上方に揺動させて先端をワークW1の上面から離し、ワークW1を搬入出位置に戻す。この後、研削済みのワークW1をチャックテーブル20から取り上げ、新たなワークをチャックテーブル20上に保持し、この後、上記動作を繰り返して複数のワークを連続的に研削する。
次に、第2の使用形態、すなわちワークW2を上面に保持した治具9をチャックテーブル20に載置して研削する場合には、まず、オペレータが制御板19から第2の使用形態である旨を入力する。また、ポスト17の上側の装着溝182に支持ブロック43を装着して厚さ測定機構40を上側測定位置に位置付ける。これにより制御部50では、厚さ測定機構40は上側測定位置に位置付けられて位置が第2の使用形態に適合している、と判断される。
次いで、厚さ測定機構40の変位部41および基準部42を上方に揺動させ、これら変位部41および基準部42の先端が治具9に保持されたワークW2の上面よりも上方に退避させる。そしてこの状態から、ワークW2を加工位置に位置付ける。続いて、変位部41および基準部42の先端がワークW2の上方に退避したままの状態で、チャックテーブル20を回転させながら研削機構30により治具9上の複数のワークW2を研削する。研削機構30の加工送り量が所定研削量になったらチャックテーブル20の回転を停止させ、図3(b)に示すように、変位部41の先端がチャックテーブル20に保持されたワークW2の上面に接触し、かつ、基準部42の先端が治具9の上面9aに接触する状態としてワークW2の厚さを測定する。
そして、厚さ測定値が目的値になっていたら研削を終了し、変位部41および基準部42を上方に退避させてからワークW2を搬入出位置に戻し、新たなワークが固定された治具をチャックテーブル20に載せ替え、次の研削を行う。また、研削量が足りずに目的値よりも厚かった場合には、変位部41および基準部42を上方に退避させてから再びワークW2を必要量研削する。この後、再びワークWの厚さを測定し、厚さ測定値が目的値になっていたら研削を終了し、なっていなかったら研削と測定の動作を繰り返して最終的にワークW2の厚さを目的値にする。
本実施形態によれば、支持ブロック43の突起431をポスト17の下側装着溝181に嵌合させて厚さ測定機構40を下側測定位置に位置付けることにより、第1の使用形態でのワークW1の厚さ測定を行うことができる。また、支持ブロック43の突起431をポスト17の上側装着溝182に嵌合させて厚さ測定機構40を上側測定位置に位置付けることにより、第2の使用形態でのワークW2の厚さ測定を行うことができる。すなわち、2つの使用形態に応じて厚さ測定機構40を使用形態に応じた上下の測定位置のいずれか一方に選択的に位置付けることができる。このため、2つの使用形態のいずれの場合にも厚さ測定機構40を使用することができる。
(4)測定位置調整手段の他の実施形態
図4は、本発明に係る測定位置調整手段の他の実施形態が上記ポスト17に適用された例を示している。ここではポスト17の支持面17aには装着溝181,182は形成されておらず、これとともに支持ブロック43に突起431は形成されていない。そして、測定位置調整手段は昇降機構61で構成されている。この昇降機構61は、ポスト17の支持面17aの上下に固定されたブラケット613と、これらブラケット613に架け渡されて回転自在に支持された鉛直方向(図1でのZ方向)に延びるボールねじ611と、ボールねじ611を回転駆動するサーボモータ612とによって構成されている。支持ブロック43は図示せぬZ軸ガイドを介して鉛直方向に昇降可能とされており、ボールねじ611は支持ブロック43に螺合した状態で連結されている。
昇降機構61によれば、サーボモータ612でボールねじ611が回転駆動されると支持ブロック43が昇降し、すなわち厚さ測定機構40が昇降する。サーボモータ612は上記制御部50で制御され、厚さ測定機構40は、図4(a)で示す第1の使用形態に対応する下側測定位置と、図4(b)で示す第2の使用形態に対応する上側測定位置の2位置のいずれかに位置付けられる。制御部50は、制御板19から入力された使用形態に応じてサーボモータ612を作動させて厚さ測定機構40を上下の測定位置のいずれかに位置付ける制御を行う。
この実施形態の昇降機構61によると、先の実施形態のようにポスト17に対して支持ブロック43を付け替えるといった手間がかからず作業性が向上し、また、自動化にも寄与するといった利点を有する。
10…研削装置
181,182…装着溝(測定位置調整手段)
20…チャックテーブル(保持機構)
21…保持面
30…研削機構
40…厚さ測定機構
41…変位部(第1の検出部)
42…基準部(第2の検出部)
43…支持ブロック(支持部)
431…突起(測定位置調整手段)
50…制御部
61…昇降機構(測定位置調整手段)
9…治具
9a…治具の上面
W1…第1の使用形態でのワーク
W2…第2の使用形態でのワーク

Claims (1)

  1. ワークを保持する保持面を有する保持機構と、
    該保持機構に保持されたワークを研削加工する研削機構と、
    前記保持機構に保持されたワークの上面に接触して該ワークの上面位置を検出する第1の検出部と、該ワークが載置された面に接触してワークの下面位置を検出する第2の検出部と、該第1の検出部と該第2の検出部とを支持する支持部と、を有し、ワークの厚さを測定する厚さ測定機構と、
    を有する研削装置であって、
    前記保持面が負圧によって直接的にワークを保持する形態である第1の使用形態で使用される場合と、上面にワークが固定された板状治具の下面を負圧によって保持することによって間接的にワークを保持する形態である第2の使用形態で使用される場合において、
    前記第1の検出部は、前記第1の使用形態においては前記保持面に載置されたワークの上面に接触し、前記第2の使用形態においては前記治具の上面に載置されたワークの上面に接触し、
    前記第2の検出部は、前記第1の使用形態においては前記保持面に接触し、前記第2の使用形態においては前記治具の上面に接触し、
    前記第1の使用形態で用いられる場合は前記厚さ測定機構を前記第1の検出部が前記保持面上のワーク上面に接触し前記第2の検出部が該保持面に接触する位置である下側測定位置に位置付け、前記第2の使用形態で用いられる場合は前記厚さ測定機構を前記第1の検出部が前記治具上のワーク上面に接触し前記第2の検出部が該治具の上面に接触する位置である上側測定位置に位置付ける測定位置調整手段を有すること
    を特徴とする研削装置。
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