JP2011184168A - 乗客コンベア - Google Patents

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Abstract

【課題】乗客がエスカレータ等に乗って不用意にスカートガードに靴等が接していても、踏段とスカートガードの間に足が挟み込まれる事故を防止する。
【解決手段】乗客コンベアは、ライザー3の両側辺に、それぞれライザー3の表面から突出する高さL1の第1桟部材8が設けられており、この第1桟部材8は、スカートガード5と対面する第1外側面と、この第1外側面と対向する第1内側面と、頂部を構成する第1上面とを有し、第1上面のうち少なくとも一部の範囲には第1傾斜面8aが形成される構成となっている。第1傾斜面8aは、その断面において、第1外側面と第1傾斜面8aとの内角が鋭角、かつ、第1傾斜面8aと第1内側面との内角が鈍角または直角となるように傾いた形状を成している。
【選択図】図2

Description

本発明はエスカレータなどの乗客コンベアに係り、特に、乗客の足が踏段とスカートガードの間に挟まれるのを防止するようにした踏段の構造に関するものである。
従来のエスカレータは、例えば特許文献1に示すように、複数の踏段がガイドレールに沿って無端状に巻装された踏段チェーンに連結された構成を成しており、この踏段チェーンを駆動すると、踏段に設けられたローラがガイドレール上を転動しながら、複数の踏段が上りまたは下り方向に乗降床間を移動するようになっている。
また、従来のエスカレータは、踏段の両側で、且つエスカレータ本体(トラス構造のフレーム)に立設した欄干と、この欄干の下部に位置で、且つ踏段の両側面にそれぞれ隙間を空けて設けられたスカートガードとを備えて構成されているのが一般的である。なお、欄干は、その周縁に踏段と同期して駆動される無端状のハンドレールが案内されている。
このような従来のエスカレータの踏段の構成について、図14を参照しながら簡単に説明する。図14は、踏段がガイドレールの傾斜部にある状態の一部分を拡大して示した部分拡大側面図である。図14に示すように、踏段1には、上面側にクリート2と、正面側にはライザー3が装着されている。2aはクリート2の表面、2bはクリート2の溝の底面、3aはライザー3の表面、3bはライザー3の溝の底面、7はローラを示す。
ところで、エスカレータの乗客に関する事故では、ハンドレールより身体を乗り出して乗っていたため、身体の一部がエスカレータと建物の間に挟みこまれる事故、踏段の側方に乗っていたため、足が踏段とスカートガードの間に挟み込まれる事故、足の位置が走行前側の踏段の方に偏っていたため、傾斜部から水平部に移る箇所で踏段とライザーの間に足が挟み込まれる事故等が多いのが現状である。
何れの事故防止にも、エスカレータを利用する乗客に対し注意を喚起することが重要であるが、これのみでは防止できない。そこで、従来のエスカレータには、建物とエスカレータの間に身体の一部の挟まれる事故に対しては、三角ガード等を設けた防護対策が施され、踏段とスカートガードの間に足が挟まれる事故に対しては、スカートガード安全スイッチを設けた防護対策が施され、踏段とライザーの間に足が挟まれる事故に対しては、クリート、ライザーの噛み合い形状をダブルピッチ毎に凹凸形状として挟まれづらい形状とした防護対策が施されている。
特開平10−45365号公報(図12等)
しかしながら、踏段とスカートガードの間に足が挟まれる事故に対して、スカートガード安全スイッチは、一般的に、エスカレータの上、中、下の3箇所にしか設けられていない。一方で、ゴム製の長靴、塩ビ製のサンダル等は靴表面の摩擦係数が高く、一旦挟み込まれると摩擦力により急激に引きずり込まれていくため、スカートガード安全スイッチが動作するまでに負傷したり、または身体のバランスを崩して転倒する虞がある。
上記した長靴やサンダル等が踏段とスカートガードの間に挟まれる点について、図を用いて説明を補足する。図15は下り運転時の踏段が傾斜部にある状態を示す側面図で、図16は図15においてA視図、図17は図16のB部拡大図である。このように、エスカレータの下り運転時に利用客が踏段1の側方に乗り、特にゴム製の長靴4の履き口がスカートガード5とある程度強く接触した場合など、摩擦力によりライザー3の内部に引き込む力が発生する。一方、図18は上り運転時の踏段が傾斜部にある状態を示す側面図で、図19は図18におけるC視図である。上り運転時は、特に塩化ビニール製の比較的軟らかいサンダル6等がスカートガード5とある程度強く接触した場合などにおいて、同様にサンダル6の側面をクリート2の内部に引き込む力が発生する。そこで、このような事故を防止し、より安全で快適な輸送手段として利用できるようにしたエスカレータの踏段装置の実現が望まれていた。
本発明は、上述した事情を解決するもので、乗客がエスカレータ等の乗客コンベアに乗ったとき、不用意にスカートガードに靴等が接していても、踏段とスカートガードの間に足が挟み込まれる事故を防止した乗客コンベアを提供することを目的としている。
上記した課題を解決するために、本発明は、建築構造物に設置されたフレームと、このフレームの長手方向両端部にそれぞれ設けた乗降床と、これら乗降床間を無端状に連結されて循環移動する踏段チェーンと、この踏段チェーンに連結され、クリートおよびライザーを有する踏段と、前記踏段の両側で、且つ前記フレーム上に立設した欄干と、前記欄干の下部の位置で、且つ前記踏段の両側面にそれぞれ隙間を空けて設けられたスカートガードとを備えた乗客コンベアにおいて、前記ライザーの両側辺には、それぞれ(全体的に亘って)前記ライザーの表面から突出する高さの第1桟部材が設けられ、前記第1桟部材は、前記スカートガードと対面する第1外側面と、この第1外側面と対向する第1内側面と、頂部を構成する第1上面とを有し、前記第1上面のうち少なくとも一部の範囲には第1傾斜面が形成され、前記第1傾斜面は、前記第1桟部材の長手方向に直交し、かつ、前記第1傾斜面と交わる面で前記第1桟部材を切断した断面において、前記第1外側面に沿うように描いた第1仮想線と、前記第1傾斜面に沿うように描いた第2仮想線と、前記第1外側面および前記第1傾斜面に交わるように描いた第3仮想線との交点を結んで形成された仮想三角形のうち、前記第1仮想線の一部を成す辺と前記第2仮想線の一部を成す辺との間に形成される内角が鋭角、かつ、前記第1傾斜面と前記第1内側面とが交わって形成される内角が鈍角または直角となるように傾いた形状を成すことを特徴としている。
本発明によれば、第1桟部材に第1傾斜面が形成されているため、靴等がスカートガードと強く接触した場合でも、靴等がこの第1傾斜面に沿って変形していくので(図6参照)、踏段とスカートガードとの間に靴等が挟み込まれていくことを抑止することができる。
ここで、本発明において、第1桟部材は、ライザーの表面から突出する高さを有するものであるが、ライザーの表面に凹凸条が形成されている場合には、この凹凸条の凸部よりもさらに突出する高さを有するものである。また、本発明の第1桟部材は、第1上面のうち少なくとも一部の範囲に第1傾斜面が形成されていれば良い。よって、第1上面に全体的に第1傾斜面が形成されている構成であっても、本発明の第1桟部材に含まれる。
また、上記構成において、前記第1上面には、前記第1桟部材の長手方向に直交する面で前記第1桟部材を切断した断面において前記第1外側面および前記第1内側面と直角に交わる第1平坦面が形成されると共に、前記第1傾斜面と前記第1平坦面とが前記第1桟部材の長手方向に沿って交互に連続して形成されることが好ましい。
この構成では、第1上面に第1傾斜面と第1平坦面が交互に形成されるので、板材からなる第1桟部材のエッジを機械加工により面取りして第1傾斜面を形成するような場合には、第1上面全体に第1傾斜面を形成するのに比べて機械加工の時間を短縮でき、製造コストを低減できる利点がある。
また、上記構成において、前記第1桟部材の内側近傍の位置には、前記ライザーの表面から突出する高さの第1補助桟部材が前記第1桟部材と向きを平行にして設けられ、前記第1補助桟部材の高さは、前記第1傾斜面と前記第1内側面とが交わる境界線の高さ以下であることが好ましい。
この構成によれば、第1桟部材の内側近傍の位置に第1補助桟部材が設けられているので、靴等がスカートガードに近づくことを抑止できる(図10参照)。つまり、安全性がさらに高まることとなる。しかも、この第1補助桟部材の高さは、第1桟部材の第1傾斜面と第1内側面とが交わる境界線の高さ以下に制限されているので、万一、靴等が第1補助桟部材を乗り越えてスカートガードと接触したとしても、第1傾斜面が靴等を変形させることが可能である(図11参照)。よって、第1傾斜面が靴等の挟み込みを防止する機能が損なわれることはない。
また、上記構成において、前記クリートの両側辺には、それぞれ(全体的に亘って)前記クリートの表面から突出する高さの第2桟部材が設けられ、前記第2桟部材は、前記スカートガードと対面する第2外側面と、この第2外側面と対向する第2内側面と、頂部を構成する第2上面とを有し、前記第2上面のうち少なくとも一部の範囲には第2傾斜面が形成され、前記第2傾斜面は、前記第2桟部材の長手方向に直交し、かつ、前記第2傾斜面と交わる面で前記第2桟部材を切断した断面において、前記第2外側面に沿うように描いた第4仮想線と、前記第2傾斜面に沿うように描いた第5仮想線と、前記第2外側面および前記第2傾斜面に交わるように描いた第6仮想線との交点を結んで形成された仮想三角形のうち、前記第4仮想線の一部を成す辺と前記第5仮想線の一部を成す辺との間に形成される内角が鋭角、かつ、前記第2傾斜面と前記第2内側面とが交わって形成される内角が鈍角または直角となるように傾いた形状を成すことが好ましい。この構成によれば、クリートにもライザーと同様の桟部材が設けられているので、安全性がより一層高まるといった利点がある。
ここで、上記発明の第2桟部材は、クリートの表面から突出する高さを有するものであるが、クリートの表面に凹凸条が形成されている場合には、この凹凸条の凸部よりもさらに突出する高さを有するものである。また、この構成において、第2桟部材は、第2上面のうち少なくとも一部の範囲に第2傾斜面が形成されていれば良い。よって、第2上面に全体的に第2傾斜面が形成されている構成であっても、上記発明に係る第2桟部材に含まれることとなる。
また、上記構成において、前記第2上面には、前記第2桟部材の長手方向に直交する面で前記第2桟部材を切断した断面において前記第2外側面および前記第2内側面と直角に交わる第2平坦面が形成されると共に、前記第2傾斜面と前記第2平坦面とが前記第2桟部材の長手方向に沿って交互に連続して形成されることが好ましい。
この構成では、第2上面に第2傾斜面と第2平坦面が交互に形成されるので、板材からなる第2桟部材のエッジを機械加工により面取りして第2傾斜面を形成するような場合には、第2上面全体に第2傾斜面を形成するのに比べて機械加工の時間を短縮でき、製造コストを低減できる利点がある。
また、上記構成において、前記第2桟部材の内側近傍の位置には、前記クリートの表面から突出する高さの第2補助桟部材が前記第2桟部材と向きを平行にして設けられ、前記第2補助桟部材の高さは、前記第2傾斜面と前記第2内側面とが交わる境界線の高さ以下であることが好ましい。
この構成によれば、第2桟部材の内側近傍の位置に第2補助桟部材が設けられているので、靴等がスカートガードに近づくことを抑止できる。つまり、安全性がさらに高まることとなる。しかも、この第2補助桟部材の高さは、第2桟部材の第2傾斜面と第2内側面とが交わる境界線の高さ以下に制限されているので、万一、靴等が第2補助桟部材を乗り越えてスカートガードと接触したとしても、第2傾斜面が靴等を変形させることが可能である。よって、第2傾斜面が靴等の挟み込みを防止する機能が損なわれることはない。なお、これらの機能については、上述した第1補助桟部材と同じである。
また、上記した課題を解決するために、別の発明は、建築構造物に設置されたフレームと、このフレームの長手方向両端部にそれぞれ設けた乗降床と、これら乗降床間を無端状に連結されて循環移動する踏段チェーンと、この踏段チェーンに連結され、クリートを有する踏段と、前記踏段の両側で、且つ前記フレーム上に立設した欄干と、前記欄干の下部の位置で、且つ前記踏段の両側面にそれぞれ隙間を空けて設けられたスカートガードとを備えた乗客コンベアにおいて、前記クリートの両側辺には、それぞれ(全体的に亘って)前記クリートの表面から突出する高さの第2桟部材が設けられ、前記第2桟部材は、前記スカートガードと対面する第2外側面と、この第2外側面と対向する第2内側面と、頂部を構成する第2上面とを有し、前記第2上面のうち少なくとも一部の範囲には第2傾斜面が形成され、前記第2傾斜面は、前記第2桟部材の長手方向に直交し、かつ、前記第2傾斜面と交わる面で前記第2桟部材を切断した断面において、前記第2外側面に沿うように描いた第4仮想線と、前記第2傾斜面に沿うように描いた第5仮想線と、前記第2外側面および前記第2傾斜面に交わるように描いた第6仮想線との交点を結んで形成された仮想三角形のうち、前記第4仮想線の一部を成す辺と前記第5仮想線の一部を成す辺との間に形成される内角が鋭角、かつ、前記第2傾斜面と前記第2内側面とが交わって形成される内角が鈍角または直角となるように傾いた形状を成すことを特徴とするものである。
この別の発明によれば、第2桟部材に第2傾斜面が形成されているため、靴等がスカートガードと強く接触した場合でも、上記したように、靴等がこの第2傾斜面に沿って変形していくので、踏段とスカートガードとの間に靴等が挟み込まれていくことを抑止することができる。
ここで、上記した別の発明に係る第2桟部材は、クリートの表面から突出する高さを有するものであるが、クリートの表面に凹凸条が形成されている場合には、この凹凸条の凸部よりもさらに突出する高さを有するものである。また、上記した別の発明において、第2桟部材は、第2上面のうち少なくとも一部の範囲に第2傾斜面が形成されていれば良い。よって、第2上面に全体的に第2傾斜面が形成されている構成であっても、上記した別の発明に係る第2桟部材に含まれる。
また、上記した別の発明の構成において、前記第2上面には、前記第2桟部材の長手方向に直交する面で前記第2桟部材を切断した断面において前記第2外側面および前記第2内側面と直角に交わる第2平坦面が形成されると共に、前記第2傾斜面と前記第2平坦面とが前記第2桟部材の長手方向に沿って交互に連続して形成されることが好ましい。
この構成は、第2上面に第2傾斜面と第2平坦面が交互に形成されるので、板材からなる第2桟部材のエッジを機械加工により面取りして第2傾斜面を形成するような場合には、第2上面全体に第2傾斜面を形成するのに比べて機械加工の時間を短縮でき、製造コストを低減できる利点がある。
また、上記した別の発明の構成において、前記第2桟部材の内側近傍の位置には、前記クリートの表面から突出する高さの第2補助桟部材が前記第2桟部材と向きを平行にして設けられ、前記第2補助桟部材の高さは、前記第2傾斜面と前記第2内側面とが交わる境界線の高さ以下であることが好ましい。
この構成によれば、第2桟部材の内側近傍の位置に第2補助桟部材が設けられているので、靴等がスカートガードに近づくことを抑止できる。つまり、安全性がさらに高まることとなる。しかも、この第2補助桟部材の高さは、第2桟部材の第2傾斜面と第2内側面とが交わる境界線の高さ以下に制限されているので、万一、靴等が第1補助桟部材を乗り越えてスカートガードと接触したとしても、第2傾斜面が靴等を変形させることが可能である。よって、第2傾斜面が靴等の挟み込みを防止する機能が損なわれることはない。
上記した発明によれば、ライザーおよび/またはクリートの両側端部の高さを両側端部以外より高くし、且つ面取り(傾斜面)を設けているので、エスカレータ等の乗客コンベアに乗った乗客の靴等がスカートガードと強く接触した場合でも、踏段とスカートガードの間に足が挟まれるのを防止し、安全性をさらに向上した乗客コンベアを提供することができる。
本発明の第1の実施の形態例に係るエスカレータの踏段の側面図である。 図1におけるD−D断面図である。 図2に示す第1桟部材の部分拡大断面図である。 図1におけるE−E断面図である。 図4に示す第2桟部材の部分拡大断面図である。 本発明の第1の実施の形態例に係る第1桟部材の作用を説明するための図である。 本発明の第2の実施の形態例に係るエスカレータの踏段の側面図である。 図7に示す第1桟部材の部分拡大断面図であって、(a)は図7のF−F断面図であり、(b)は図7のG−G断面図である。 図7に示す第2桟部材の部分拡大断面図であって、(a)は図7のH−H断面図であり、(b)は図7のI−I断面図である。 本発明の第3の実施の形態例に係る第1桟部材の部分拡大断面図であって、第1桟部材の構造および作用を説明するための図である。 本発明の第3の実施の形態例に係る第1桟部材の部分拡大断面図であって、第1桟部材の構造および作用を説明するための図である。 本発明の第4の実施の形態例に係る第1桟部材の部分拡大断面図である。 本発明の第5の実施の形態例に係る第1桟部材の部分拡大断面図である。 従来のエスカレータの踏段がガイドレールの傾斜部にある状態の一部分を拡大して示した部分拡大側面図である。 従来のエスカレータにおいて、下り運転時の踏段がガイドレールの傾斜部にある状態を示す側面図である。 図15におけるA視図である。 図16のB部拡大図である。 従来のエスカレータにおいて、上り運転時の踏段がガイドレールの傾斜部にある状態を示す側面図である。 図18におけるC視図である。 従来のエスカレータの踏段の作用を説明するための図である。
以下、本発明の第1の実施の形態例を図面により説明する。まず、本発明に係る乗客コンベアの一例であるエスカレータは、建築構造物に設置されたフレームと、このフレームの長手方向両端部にそれぞれ設けた乗降床と、これら乗降床間を無端状に連結されて循環移動する踏段チェーンと、この踏段チェーンに連結された複数の踏段1と、複数の踏段1の両側で、且つフレーム上に立設した欄干と、欄干の下部の位置で、且つ踏段の両側面にそれぞれ隙間を空けて設けられたスカートガード5とを備えて構成されている。なお、このエスカレータの各構成は公知であるため、殆どの構成について図示は省略している。
続いて、本発明の第1の実施の形態例に係る踏段1について詳しく説明していくことにする。図1は、本発明の第1の実施の形態例に係る踏段1の側面図であり、複数個の踏段1は、上述した無端状とした踏段チェーン(図示しない)を介して連結され、図示しないガイドレールにローラ7を介して指示案内され走行移動しており、踏段1には、上面側にクリート2と、正面側にライザー3が装着されている。
図2は、図1におけるD−D断面図であり、本発明の第1の実施の形態例に係る踏段の要部を拡大して示す詳細図である。図2に示すように、ライザー3の両側辺には、第1桟部材8がネジ止めされている。なお、図2では、ライザー3の一方の側辺に設けられた第1桟部材8のみが描かれているが、実際には、他方の側辺にも第1桟部材8は設けられている。つまり、2本の第1桟部材8が、ライザー3の両側辺にそれぞれ設けられているのである。この第1桟部材8の長さは、ライザー3の側辺の長さと同じとなっており、この第1桟部材8をライザー3の側辺に取り付けると、側辺全体に亘って第1桟部材8がライザー3の表面から突出した状態となる。
この第1桟部材8は、図2に示すように、ライザー3の凹凸条10の凸部の頂部から高さL1だけ突出している。そして、第1桟部材8の頂部を構成する第1上面は、全体に亘って内側に下り傾斜する第1傾斜面8aが形成されている。この第1傾斜面8aの形状を詳細に示したものが図3である。図3は、第1桟部材8を、長手方向の任意の位置において、長手方向に直交する面で切断したときの断面を示している。図3に示すように、第1桟部材8は、スカートガード5と対面する第1外側面8bと、この第1外側面8bと対向する第1内側面8cと、第1傾斜面8aとを有しており、第1傾斜面8aは、第1外側面8bに沿うように描いた第1仮想線と第1傾斜面8aに沿うように描いた第2仮想線と、第1外側面8bおよび第1傾斜面8aに交わるように描いた第3仮想線との交点を結んで形成された仮想三角形のうち、第1仮想線の一部を成す辺と第2仮想線の一部を成す辺との間に形成される内角α1が鋭角、かつ、第1傾斜面8aと第1内側面8cとが交わって形成される内角β1が鈍角となるように傾いた形状になっている。なお、第1桟部材8は、樹脂材料を成形加工して製作されている。
また、第1の実施の形態例では、踏段1のクリート2の両側辺にも第1桟部材8と同様の形状からなる第2桟部材9が設けられている。そこで、次に、この第2桟部材9について図4および図5を参照しながら説明する。図4は、図1のE−E断面図であり、図5は、第2桟部材9を、長手方向の任意の位置において、長手方向に直交する面で切断したときの断面を示した図である。図4に示すように、クリート2の両側辺には、第2桟部材9がネジ止めされている。なお、図4では、クリート2の一方の側辺に設けられた第2桟部材9のみが描かれているが、実際には、他方の側辺にも第2桟部材9は設けられている。つまり、2本の第2桟部材9が、クリート2の両側辺にそれぞれ設けられているのである。
この第2桟部材9の長さは、図1に示すようにクリート2の側辺の長さよりやや長くなっている。より詳細には、第2桟部材9の長さは、クリート2の側辺の長さに第1桟部材8の高さを加えた値になっている。そのため、この第2桟部材9をクリート2の側辺の一端(図1における右端)に合わせて取り付けると、側辺全体に亘って第2桟部材9がクリート2の表面から突出した状態になる。しかも、クリート2からはみ出した部分(図1における左端)は、ライザー2に設けられた第1桟部材8の高さと一致するので、図1から明らかなように、第1桟部材8と第2桟部材9とが一体的に繋がった形状となる。このように、本実施形態では、踏段1のスカートガード5と近接する側縁部分に第1桟部材8と第2桟部材9とによる突条が形成されているのである。
第2桟部材9は、図4に示すように、クリート2の凹凸条11の凸部の頂部から高さL2だけ突出している。そして、第2桟部材9の頂部を構成する第2上面は、全体に亘って内側に下り傾斜する第2傾斜面9aが形成されている。図5を参照しながら詳細に説明すると、第2桟部材9は、スカートガード5と対面する第2外側面9bと、この第2外側面9bと対向する第2内側面9cと、第2傾斜面9aとを有しており、第2外側面9bに沿うように描いた第4仮想線と、第2傾斜面9aに沿うように描いた第5仮想線と、第2外側面9bおよび第2傾斜面9aに交わるように描いた第6仮想線との交点を結んで形成された仮想三角形のうち、第4仮想線の一部を成す辺と第5仮想線の一部を成す辺との間に形成される内角α2が鋭角、かつ、第2傾斜面9aと第2内側面9cとが交わって形成される内角β2が鈍角となるように傾いた形状になっている。なお、第2桟部材9は、樹脂材料を成形加工して製作されている。
次に、上記のように構成されたエスカレータの踏段の作用について従来技術と比較しながら説明する。図20は、従来のエスカレータの踏段において長靴4の履き口がスカートガード5とある程度強く接触した状態を示す作用図である。下り運転時には、特にゴム製の長靴4の履き口がスカートガード5と場合など、摩擦力によりライザー3の内部に引き込む力が発生する。このとき、長靴4の履き口とスカート5との接触角度θが大きいことから、ライザー3とスカートガード5間の隙間が大きい程、挟まれ易くなる構造であった。
一方、本発明の第1の実施の形態例に係るエスカレータの踏段において長靴4の履き口がスカートガード5とある程度強く接触した状態を示す作用図が図6である。この図6に示すように、本実施形態例によれば、ゴム製の長靴4の縁がスカートガード5とある程度強く接触したとしても、履き口は、第1桟部材8の第1傾斜面8aの傾斜角度(面取り角度)に沿って変形することにより、長靴4の履き口とスカートガード5の接触角度θを小さく抑えることができる。また、引き込もうとする摩擦力に対する反力は第1傾斜面8aの幅(面取りの幅)Wの広い面で受けることから、履き口の変形に対する剛性を上げることができる。
これにより、ゴム製の長靴4の縁がライザー3とスカートガード5の間に挟まれる事故を防止し、安全性を増すことができるのである。ライザー3の両側辺部に設けた第1桟部材8は、特に、エスカレータの下り運転時に足が挟まれることを防止するのに効果的である。
また、エスカレータの上り運転時に、特に塩化ビニール製の比較的軟らかいサンダル6等がスカートガード5とある程度強く接触した場合などにおいて、サンダル6の側面をクリート2内部に引き込む力が発生することになるが、本実施形態例では、クリート2に第2桟部材9が設けられているので、上記と同様の原理によって靴等の変形に対する剛性を上げることができ、クリート2とスカートガード5の間に挟まれる事故を防止し、安全性を増すことができるのである。つまり、クリート2の両側辺に設けられた第2桟部材9は、特に、エスカレータの上り運転時に足が挟まれることを防止するのに効果的である。
次に、本発明の第2の実施の形態例に係る第1桟部材および第2桟部材の構成について図7〜図9を参照しながら説明するが、上記した第1の実施の形態例と同一の構成については、同一の符号を付して、その説明は省略する。図7は、第2の実施の形態例に係る第1桟部材108および第2桟部材109が取り付けられた状態の踏段1の側面図であり、図8(a)は図7におけるF−F断面図、図8(b)は図7におけるG−G断面図、図9(a)は図7におけるH−H断面図、図9(b)は図7におけるI−I断面図である。
図7および図8に示すように、第1桟部材108は、ライザー3の両側辺に全体に亘って取り付けられており、ライザー3の表面とネジによって固定されている。この第1桟部材108は、ライザー3の凹凸条10の凸部の頂部から高さL1だけ突出しており、第1の実施の形態例に係る第1桟部材8と殆ど形状が同じであるが、頂部を構成する第1上面の形状が第1桟部材8と異なっている。
具体的には、図7に示すように、第1桟部材108のうち範囲1の領域は、図8(a)に示すような第1傾斜面8aが形成されており、範囲2の領域は、図8(b)に示すように第1平坦面108dが形成されている。つまり、第1桟部材108の第1上面は、第1傾斜面8aと第1平坦面108dが交互に連続して形成されている。第1平坦面108dは、図8(b)に示すように、第1外側面8bおよび第1内側面8cと直角に交わって形成された面である。
一方、第2桟部材109は、図7および図9に示すように、クリート2の両側辺に全体に亘って取り付けられており、クリート2の表面とネジによって固定されている。この第2桟部材109は、クリート2の凹凸条11の凸部の頂部から高さL2だけ突出しており、第1の実施の形態例に係る第2桟部材9と殆ど形状が同じであるが、頂部を構成する第2上面の形状が第2桟部材9と異なっている。
具体的には、図7に示すように、第2桟部材109のうち範囲3の領域は、図9(a)に示すような第2傾斜面9aが形成されており、範囲4の領域は、図9(b)に示すように第2平坦面109dが形成されている。つまり、第2桟部材109の第2上面は、第2傾斜面9aと第2平坦面109dが交互に連続して形成されている。第2平坦面109dは、図9(b)に示すように、第2外側面9bおよび第2内側面9cと直角に交わって形成された面である。
この構成によっても、第1傾斜面8aと第2傾斜面9aとにより靴等がスカートガードと踏段との間の隙間に挟まれることが防止され、安全なエスカレータの運行が可能となる。
次に、第1桟部材の第3の実施の形態例について図10および図11を参照しながら説明するが、上記した第1の実施の形態例と同一の構成については、同一の符号を付して、その説明は省略する。第3の実施の形態例に係る第1桟部材208は、ライザー3の両側辺に全体に亘って設けられている。この第1桟部材208は、図10に示すように、ライザー3の凹凸条10の凸部の頂部から高さL1だけ突出している。そして、第1桟部材208の頂部を構成する第1上面には、全体に亘って内側に下り傾斜する第1傾斜面8aが形成されている。ここまでの構成については、第1の実施の形態例に係る第1桟部材8と同様であるが、第3の実施の形態例に係る第1桟部材208は、さらに内側近傍の位置に第1補助桟部材208eが設けられている点に特徴がある。
この第1補助桟部材208eは、第1桟部材208と同じ長さを有しており、第1桟部材208と向きを平行にして設けられている。第1補助桟部材208eは、ライザー3の凹凸条10の凸部の頂部から高さL3だけ突出した高さとなっており、この第1補助桟部材208eの頂部を構成する上面は、一様に平坦な面となっている。ここで、第1補助桟部材208eの高さL3は、第1桟部材208の高さL1より低く、かつ、第1桟部材208の第1傾斜面8aと第1内側面8cとが交わる境界線の高さと同じとなっている。なお、この第1補助桟部材208eは、第1桟部材208と一体的に成形されている。
この第3の実施の形態例によれば、長靴4の履き口がスカートガード5とある程度強く接触した場合であっても、図10に示すように、長靴4が第1桟部材208と当接する前段階において、第1補助桟部材208eが長靴4と当接して長靴4を変形させることができる。よって、長靴4の履き口とスカートガード5との接触角度θをさらに小さくすることができる。この接触角度θが小さいと、長靴4の履き口とスカートガード5との摩擦力は小さくなるので、長靴4がスカートガード5とライザー3の間の隙間に引き込まれることを未然に防ぐことができるのである。つまり、第1補助桟部材208eによって長靴4とスカートガード5との接触角度θを小さくすることができるので、長靴4がスカートガード5と接触したとしても、そのまま長靴4はスカートガード5の表面を摺りながら踏段1と共に移動することができるのである。なお、図10に示す接触角度θは、図6に示す接触角度θより小さいことは図より明らかである。
万一、長靴4の履き口がライザー3とスカートガード5の隙間に引き込まれそうになったとしても、図11に示すように、第1桟部材208の鋭角な第1傾斜面8aに沿って履き口は変形するので、長靴4の履き口とスカートガード5の接触角度を小さく抑えることができ、長靴4がスカートガード5とライザー3の隙間に引き込まれることを確実に防止できるのである。つまり、第3の実施の形態例によれば、長靴4のライザー3とスカートガード5との間の隙間への入り込みを、まず、第1補助桟部材208eが防止し、それでも長靴4が当該隙間に入り込みそうになった場合には、第1桟部材208が長靴の入り込みを防いでいるのである。そのため、より一層の安全が担保されているのである。
次に、第1桟部材の第4の実施の形態例について図12を参照しながら説明する。この第4の実施の形態例に係る第1桟部材308は、第1の実施の形態例に係る第1桟部材8と比べて第1傾斜面の形状が相違するが、それ以外の構成は同じである。そのため、以下では、第1桟部材308の第1傾斜面308aの形状についてのみ説明する。なお、第1の実施の形態例と同一の構成については、同一の符号を付している。
図12に示すように、第1桟部材308は、スカートガード5と対面する第1外側面8bと、この第1外側面8bと対向する第1内側面8cと、第1傾斜面308aとを有しており、第1傾斜面308aは、第1外側面8bに沿うように描いた第1仮想線と、第1傾斜面308aに沿うように描いた第2仮想線と、第1外側面8bおよび第1傾斜面308aに交わるように描いた第3仮想線との交点を結んで形成された仮想三角形のうち、第1仮想線の一部を成す辺と第2仮想線の一部を成す辺との間に形成される内角α1が鋭角、かつ、第1傾斜面308aと第1内側面8cとが交わって形成される内角γ1が直角となるように傾いた形状になっている。
この構成によっても、第1傾斜面308aが靴等を変形させながら接触角度θを小さくすることができるため、スカートガードと踏段との間の隙間に靴等が挟まれることは防止される。よって、安全なエスカレータの運行が可能となる。
次に、第1桟部材の第5の実施の形態例について図13を参照しながら説明する。この第5の実施の形態例に係る第1桟部材408は、第1の実施の形態例に係る第1桟部材8と比べて、第1上面の形状が相違するが、それ以外の構成は同じである。そのため、以下では、第1桟部材408の第1上面の形状についてのみ説明する。なお、第1の実施の形態例と同一の構成については、同一の符号を付している。
図13に示すように、第1桟部材408は、スカートガード5と対面する第1外側面8bと、この第1外側面8bと対向する第1内側面8cと、第1傾斜面408aと、頂面408eを有している。頂面408eは、第1外側面8bと第1傾斜面408aと繋ぐ平坦な面であり、この頂面408eと第1傾斜面408aとで第1桟部材408の頂部を構成している。即ち、頂面408eと第1傾斜面408aが本発明の第1上面に相当する。
また、第1傾斜面408aは、第1外側面8bに沿うように描いた第1仮想線と、第1傾斜面408aに沿うように描いた第2仮想線と、第1外側面8bおよび第1傾斜面408aに交わるように描いた第3仮想線との交点を結んで形成された仮想三角形のうち、第1仮想線の一部を成す辺と第2仮想線の一部を成す辺との間に形成される内角α1が鋭角、かつ、第1傾斜面408aと第1内側面8cとが交わって形成される内角β1が直角となるように傾いた形状になっている。
この構成によっても、第1傾斜面408aが靴等を変形させながら接触角度θを小さくすることができるため、スカートガードと踏段との間の隙間に靴等が挟まれることは防止される。よって、安全なエスカレータの運行が可能となる。
以上、説明したように、上記した実施の形態例によれば、エスカレータの踏段とスカートガードとの間に足が挟まれるといった事故を防止するという優れた効果を奏し得るのである。なお、上記した第3の実施の形態例に係る第1桟部材208の構成、第4の実施の形態例に係る第1桟部材308の構成、および第5の実施の形態例に係る第1桟部材408の構成を、クリート2に設ける第2桟部材の構成に採用しても良い。
例えば、クリート2に設けた第2桟部材109の内側近傍の位置に、第2桟部材109と同じ長さの第2補助桟部材を、第2桟部材109と向きを平行にして一体的に設ける。そして、この第2補助桟部材を、クリート2の凹凸条11の凸部の頂部から高さL3だけ突出した高さに形成する。さらに、この第2補助桟部材の頂部を構成する上面を、一様に平坦な面にする。なお、第2補助桟部材の高さL3を、第2桟部材109の高さL2より低く、かつ、第2桟部材109の第2傾斜面9aと第2内側面9cとが交わる境界線の高さと同じとする。このように第2桟部材に第2補助桟部材を設けた構成は、上記の第3の実施の形態例で説明したのと同様の作用効果を奏するため、クリート2とスカートガード5との間に靴が挟まれることを防止できる。
なお、ライザーに第1桟部材を設け、クリートに第2桟部材を設ける構成だけでなく、ライザーには第1桟部材を設けるものの、クリートには第2桟部材を設けない構成や、クリートに第2桟部材を設けるものの、ライザーには第1桟部材を設けない構成を採用することもできる。安全面とコスト面を考慮して、ライザーとクリートのどちらに桟部材を設けるか、あるいか両方に桟部材を設けるかを適宜決定すれば良い。
また、例えば、ライザーに第2の実施の形態例に係る第1桟部材108を設け、クリートに第1の実施の形態例に係る第2桟部材9を設けた構成とすることや、ライザーに第3の実施の形態例に係る第1桟部材208を設け、クリートに第2の実施の形態例に係る第2桟部材109を設けた構成とすることなど、上記した実施の形態例の構成の中から互いに異なる形状の第1桟部材と第2桟部材を1つの踏段に組み合わせることもできる。また、第1桟部材の高さL1と第2桟部材の高さL2は同じ寸法にしても良い。
なお、エスカレータ以外の乗客コンベア、例えば、動く歩道などの踏段のクリート部分に上記した第2桟部材を設けても良いことは勿論である。
1…踏段、2…クリート、2a…クリート表面、2b…クリート溝低面、3…ライザー、3a…ライザー表面、3b…ライザー溝底面、4…長靴、5…スカートガード、6…サンダル、7…ローラ、8…第1桟部材、8a…第1傾斜面(第1上面)、8b…第1外側面、8c…第1内側面、9…第2桟部材、9a…第2傾斜面(第2上面)、9b…第2外側面、9c…第2内側面、10…凹凸条、11…凹凸条、108…第1桟部材、108d…第1平坦面(第1上面)、109…第2桟部材、109d…第2平坦面(第2上面)、208…第1桟部材、208e…第1補助桟部材、308…第1桟部材、308a…第1傾斜面(第1上面)、408…第1桟部材、408a…第1傾斜面(第1上面)、408e…頂面(第1上面)

Claims (7)

  1. 建築構造物に設置されたフレームと、このフレームの長手方向両端部にそれぞれ設けた乗降床と、これら乗降床間を無端状に連結されて循環移動する踏段チェーンと、この踏段チェーンに連結され、クリートおよびライザーを有する踏段と、前記踏段の両側で、且つ前記フレーム上に立設した欄干と、前記欄干の下部の位置で、且つ前記踏段の両側面にそれぞれ隙間を空けて設けられたスカートガードとを備えた乗客コンベアにおいて、
    前記ライザーの両側辺には、それぞれ前記ライザーの表面から突出する高さの第1桟部材が設けられ、
    前記第1桟部材は、前記スカートガードと対面する第1外側面と、この第1外側面と対向する第1内側面と、頂部を構成する第1上面とを有し、前記第1上面のうち少なくとも一部の範囲には第1傾斜面が形成され、
    前記第1傾斜面は、前記第1桟部材の長手方向に直交し、かつ、前記第1傾斜面と交わる面で前記第1桟部材を切断した断面において、前記第1外側面に沿うように描いた第1仮想線と、前記第1傾斜面に沿うように描いた第2仮想線と、前記第1外側面および前記第1傾斜面に交わるように描いた第3仮想線との交点を結んで形成された仮想三角形のうち、前記第1仮想線の一部を成す辺と前記第2仮想線の一部を成す辺との間に形成される内角が鋭角、かつ、前記第1傾斜面と前記第1内側面とが交わって形成される内角が鈍角または直角となるように傾いた形状を成す
    ことを特徴とする乗客コンベア。
  2. 請求項1の記載において、前記第1上面には、前記第1桟部材の長手方向に直交する面で前記第1桟部材を切断した断面において前記第1外側面および前記第1内側面と直角に交わる第1平坦面が形成されると共に、前記第1傾斜面と前記第1平坦面とが前記第1桟部材の長手方向に沿って交互に連続して形成されることを特徴とする乗客コンベア。
  3. 請求項1または2の記載において、前記第1桟部材の内側近傍の位置には、前記ライザーの表面から突出する高さの第1補助桟部材が前記第1桟部材と向きを平行にして設けられ、前記第1補助桟部材の高さは、前記第1傾斜面と前記第1内側面とが交わる境界線の高さ以下であることを特徴とする乗客コンベア。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項の記載において、前記クリートの両側辺には、それぞれ前記クリートの表面から突出する高さの第2桟部材が設けられ、
    前記第2桟部材は、前記スカートガードと対面する第2外側面と、この第2外側面と対向する第2内側面と、頂部を構成する第2上面とを有し、前記第2上面のうち少なくとも一部の範囲には第2傾斜面が形成され、
    前記第2傾斜面は、前記第2桟部材の長手方向に直交し、かつ、前記第2傾斜面と交わる面で前記第2桟部材を切断した断面において、前記第2外側面に沿うように描いた第4仮想線と、前記第2傾斜面に沿うように描いた第5仮想線と、前記第2外側面および前記第2傾斜面に交わるように描いた第6仮想線との交点を結んで形成された仮想三角形のうち、前記第4仮想線の一部を成す辺と前記第5仮想線の一部を成す辺との間に形成される内角が鋭角、かつ、前記第2傾斜面と前記第2内側面とが交わって形成される内角が鈍角または直角となるように傾いた形状を成す
    ことを特徴とする乗客コンベア。
  5. 建築構造物に設置されたフレームと、このフレームの長手方向両端部にそれぞれ設けた乗降床と、これら乗降床間を無端状に連結されて循環移動する踏段チェーンと、この踏段チェーンに連結され、クリートを有する踏段と、前記踏段の両側で、且つ前記フレーム上に立設した欄干と、前記欄干の下部の位置で、且つ前記踏段の両側面にそれぞれ隙間を空けて設けられたスカートガードとを備えた乗客コンベアにおいて、
    前記クリートの両側辺には、それぞれ前記クリートの表面から突出する高さの第2桟部材が設けられ、
    前記第2桟部材は、前記スカートガードと対面する第2外側面と、この第2外側面と対向する第2内側面と、頂部を構成する第2上面とを有し、前記第2上面のうち少なくとも一部の範囲には第2傾斜面が形成され、
    前記第2傾斜面は、前記第2桟部材の長手方向に直交し、かつ、前記第2傾斜面と交わる面で前記第2桟部材を切断した断面において、前記第2外側面に沿うように描いた第4仮想線と、前記第2傾斜面に沿うように描いた第5仮想線と、前記第2外側面および前記第2傾斜面に交わるように描いた第6仮想線との交点を結んで形成された仮想三角形のうち、前記第4仮想線の一部を成す辺と前記第5仮想線の一部を成す辺との間に形成される内角が鋭角、かつ、前記第2傾斜面と前記第2内側面とが交わって形成される内角が鈍角または直角となるように傾いた形状を成す
    ことを特徴とする乗客コンベア。
  6. 請求項4または5の記載において、前記第2上面には、前記第2桟部材の長手方向に直交する面で前記第2桟部材を切断した断面において前記第2外側面および前記第2内側面と直角に交わる第2平坦面が形成されると共に、前記第2傾斜面と前記第2平坦面とが前記第2桟部材の長手方向に沿って交互に連続して形成されることを特徴とする乗客コンベア。
  7. 請求項4〜6のいずれか1項の記載において、前記第2桟部材の内側近傍の位置には、前記クリートの表面から突出する高さの第2補助桟部材が前記第2桟部材と向きを平行にして設けられ、前記第2補助桟部材の高さは、前記第2傾斜面と前記第2内側面とが交わる境界線の高さ以下であることを特徴とする乗客コンベア。

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