JP5280017B2 - エスカレーター装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エスカレーター装置に係り、特に乗降時の安全性をより高めるの好適なエスカレーター装置に関する。
従来、エスカレーターの乗降口においては、ステップが乗客を乗り込ませるためにステップ間に段差が生じない範囲まで水平に移動していくステップ数(水平ステップ数)は約1.3枚程度であった。また、階高が高い場合や傾斜角度が一般の30度よりも急傾斜とした35度傾斜のエスカレーターにおいては、下降運転時の恐怖感をやわらげるために、上部の水平ステップ数を下部の水平ステップ数より増した技術は、既に提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2002−370888号公報
エスカレーターは、階床間の移動設備としてその利便性、大量輸送、歩行弱者にとっても有効な設備として広く普及し、幼児から高齢者まで幅広い人々に利用されている。このような状況下、利用者数の増加に伴い、解決すべき課題も出てきており、エスカレーターを利用中の転倒事故を防止することもその中の大きな課題となってきている。
我々が把握している最近5年間の転倒事故調査では、バランスを崩しての転倒が多く、このうち乗降時にバランスを崩して転倒した者の内訳を表1に示す。
Figure 0005280017
このように、昇り運転時の下部での乗込み時に転倒する例が、下部で降りる場合や上部での乗降に比べて圧倒的に多く、解決すべき大きな課題であった。
このような乗降時の転倒防止策として公共交通機関でのエスカレーターの設置の指針となっている交通バリアフリー法などでは、乗降口における水平ステップ数3枚以上を推奨して乗込み時の転倒防止に配慮しているが、設置長さに余裕のある駅ホームなどでは問題ない。しかしながら、設置長さが店舗面積を占有(売り場面積減)する商業施設ではエスカレーターの設置長さが最短であることに加えて安全性も確保できる水平ステップ数が求められている。
前記特許文献1に記載の技術においては、上部の水平ステップ数を増やして急傾斜に伴う下降運転時の恐怖感をやわらげる効果を得ることが出来るが、下部での恐怖感を和らげたり、転倒事故の防止についてはなんら配慮されていなかった。
本発明は、前述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、特に下部において乗込時の転倒防止を図り、安全性をより高めたエスカレーター装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は、上階床と下階床とに跨って設置された主枠と、この主枠内に設けた往路と復路間を循環移動する無端状に連結されたステップと、前記主枠の上階床および下階床に設けた乗降床と、前記乗降床の前記ステップと噛合う位置に設けたくし板とを有するエスカレーター装置において、階床乗降床のくし板桟の根元から上昇方向に前記ステップが後続のステップと互いに水平に移動する最大距離を60から85cmとするとともに、上階床乗降床のくし板桟の根元から下降方向に前記ステップが後続のステップと互いに水平に移動する最大距離を45から60cmとしたことを特徴としたものである。
このように構成した本発明では、乗込み時は水平移動中のステップ上に必ず乗込めるようになり、転倒等の不安定要因が排除出来て乗降時の安全性を高めることが出来る。
本発明によれば、乗込み時は水平移動中のステップ上に必ず乗込めるようになり、転倒等の不安定要因が排除出来て乗降時の安全性を高めることが出来る。
以下、本発明に係るエスカレーター装置の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は本発明によるエスカレーター装置の一実施の形態を示す概略側面図、図2は、図1のエスカレーター装置における下部の乗降口付近を示す拡大図、図3は、図1のエスカレーター装置における上部の乗降口付近を示す拡大図である。
一般にエスカレーター1は、建築物の上階2と下階3に跨って設置された主枠4をベースに構成されている。主枠4の上階2側には上部機械室となる上部水平部10が形成され、下階3側には下部機械室となる下部水平部11が形成され、上部水平部10と下部水平部11との間を結ぶ傾斜部12で構成されている。一般的に、上部水平部10の上部と下部水平部11の上部は、夫々乗客Jが乗り降りするための乗降床10F,11Fで塞がれている。
このように構成された主枠4の上部水平部10と下部水平部11の乗降床10F,11Fの下には、夫々一対の主スプロケット13と従スプロケット14とが軸支されている。前記主スプロケット13と従スプロケット14には無端状のステップチェーン17が巻掛けられ、このステップチェーン17にステップ18が連結されている。そして、前記主スプロケット13等を駆動するための駆動機15が前記乗降床10Fの下方に設置してある。
また、前記主枠4には、ステップ18の移動方向両側に沿って欄干20が立設されており、この欄干20の周縁にはステップ18と同じ方向に同一速度で回動する移動手摺21が案内されている。
図2に下部の乗降部周りを示す。下部の乗降床11Fの上部側終端にはステップの表面の桟と噛合って乗客の靴底をすくい上げる機能を有するくし板30が設けられている。本発明では、このくし板30がステップ桟と噛合うくし板桟の根元の位置A点からステップ18が水平に移動する最大距離Lを60cmから85cmの範囲(水平ステップで約1.5枚〜約2枚相当)とした。また、この最大距離Lは、エスカレーターにおけるヨーロッパ規格EN115の規定に従い、ステップ間の段差δが4mmまでは水平とみなし、許容するものとした。
これにより、乗客Jが乗込む際に自然にステップ上に踏み出した第一歩が、段差になる前のステップ上に乗り込むことが可能となる。これにより、乗込み時にバランスを崩したときでも両足ともステップに乗り込むまで水平部分が確保でき、崩したバランスを回復できるために転倒事故の防止を図ることが出来る。
下部における水平に移動する最大距離Lは、次のような実験や実態調査から設定したものである。
図2に示した一例のように乗込み時に蹴り出し足がステップに着床し、踏み切り足が離床する寸前のステップに体重が移動した瞬間のステップの移動距離を着床距離LFとすると、この着床距離LFはエスカレーターの運転速度に比例し、我々の実験結果や実態調査結果から一般的な30m/分の速度においては表2のような結果を得た。
Figure 0005280017
このように、着床距離LFの平均値は20cm弱であり、これに蹴り出し足が乗り込んだステップの長さ(一般的には40cm前後)を加えると水平に移動する最大距離Lは60cm程度となる。
また標準偏差σの2倍まで考慮した着床距離LF=45cm(実験結果)を採用した場合には、水平に移動する最大距離Lは85cmとなる。この場合にはほとんど(97.7%の確率)の乗客Jが水平部に乗り込むことが可能となり、転倒の防止に大きな効果を得ることが出来る。
次に上部について説明する。図3に上部の乗降部周りを示す。下部と同様に乗降床10Fの下部側終端にはくし板30が設けられている。上部で乗込み時(降り運転)の転倒割合は、前述したごとく下部の乗込み時の転倒割合の64%に対して10%と大幅に減少している。この理由は、我々の検証結果から足の負担(床反力、筋電図)が小さく、水平3枚と同等以下であることと、降り運転に乗り込む際は、昇り運転に比べて慎重に乗り込んでいることや乗込み時の歩行速度が小さいなどが要因となっている。
合わせて、上部での乗込み時の着床距離UFの例として9cm、標準偏差14cmで水平に移動する最大距離Uは33cm程度となる。着床距離UFが下部に比べて小さいことからも慎重に乗り込んでいることが判る。また、上部の場合には先行するステップが乗込んだステップよりも低くなっていくために、最大距離Uは着床距離UF+αですむことからも下部に比べて小さな値でもスムーズに乗り込めることになる。これにより、上部における水平に移動する最大距離Uは45cmから60cmの範囲(水平ステップで約1.2枚〜約1.5枚相当)とした
このように、下部乗降口でステップが水平に移動する最大距離Lを60〜85cm程度に設定することにより、乗客Jの約98%が前後するステップがほぼ水平な状態に乗り込むことができ、乗込み時の転倒防止に大きな効果を得ることが出来る。
また、上部乗降口ではステップが水平に移動する最大距離Uは45から60cm程度でもスムーズに乗降が可能であり、下部の最大距離Lとこの上部の最大距離Uを組み合わせたエスカレーターとすることにより、次のような大きな効果を得ることが出来る。
ステップ水平枚数は、前述したごとく駅舎等の公共性の高い施設ではエスカレーター全体の設置長さSに余裕もあることから交通バリアフリー法の指針に従い上下部3枚が一般的であるが、店舗等の商業施設では設置長さSが店舗面積を占有(売り場面積減)することから、主として水平ステップが下部1.3枚、上部1.4枚の標準エスカレーターが設置されている。一部、運転速度を20m/分に遅くして乗降しやすくし、転倒を防止することが行われているが、一般利用者から遅いなどの苦情が聞かれる事例もある。
そこで、本発明では乗込み時の転倒事故が多い下部の水平ステップ数を2枚程度まで増やして乗りやすくするとともに、上部の乗降では転倒事故が少ないことから従来レベルの1.4枚程度として、商業施設にとっていたずらに設置長さSを大きくすることなく、安全性の確保を前提に占有面積・コストを含めた最適なる水平ステップ枚数を実現することが出来る。
また、乗込み時の転倒防止を中心に述べたが、エスカレーターは上昇・下降と可逆運転であり、前述したごとく降りるときも下部の降り口が上部の降り口に比べて事故が多いことから、本発明の下部約2枚、上部約1.4枚の水平ステップ枚数が転倒事故防止に非常に効果の大きいことが判る。
本発明によるエスカレーター装置の一実施の形態を示す概略側面図である。 図1のエスカレーター装置における下部の乗降口付近を示す拡大図である。 図1のエスカレーター装置における上部の乗降口付近を示す拡大図である。
符号の説明
1 エスカレーター
2 上階床
3 下階床
4 主枠
10 上部水平部
11 下部水平部
10F、11F 乗降床
13 主スプロケット
14 従スプロケット
15 駆動機
17 ステップチェーン
18 ステップ
20 欄干
30 くし板
J 乗客

Claims (1)

  1. 上階床と下階床とに跨って設置された主枠と、この主枠内に設けた往路と復路間を循環移動する無端状に連結されたステップと、前記主枠の上階床および下階床に設けた乗降床と、前記乗降床の前記ステップと噛合う位置に設けたくし板とを有するエスカレーター装置において、
    階床乗降床のくし板桟の根元から上昇方向に前記ステップが後続のステップと互いに水平に移動する最大距離を60から85cmとするとともに、上階床乗降床のくし板桟の根元から下降方向に前記ステップが後続のステップと互いに水平に移動する最大距離を45から60cmとしたことを特徴とするエスカレーター装置。
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