JP2001240356A - エスカレーター - Google Patents

エスカレーター

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JP2001240356A
JP2001240356A JP2000060396A JP2000060396A JP2001240356A JP 2001240356 A JP2001240356 A JP 2001240356A JP 2000060396 A JP2000060396 A JP 2000060396A JP 2000060396 A JP2000060396 A JP 2000060396A JP 2001240356 A JP2001240356 A JP 2001240356A
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JP2000060396A
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Chuichi Saito
忠一 斎藤
Michiaki Matsumoto
通顕 松本
Kiyomoto Kasuya
清基 糟谷
Wahei Kojima
和平 小嶋
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】乗降口における踏段の水平移動区間の長いエス
カレーターにおける乗込み容易性の改善と乗り込み効率
の向上に寄与できる踏段軌道構成を提供する。 【解決手段】踏段4を、案込み口2付近で水平移動させ
る水平軌道7と、曲線移動させる曲線軌道8と、斜線上
を傾斜移動させる傾斜軌道9を有するエスカレーター1
において、前記水平軌道7と曲線軌道8との境界部K
に、前記糖段相互の踏面間に微小な踏面段差ha、hb
を形成する緩傾斜軌道10を設けるなどの構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エスカレーター、
特に乗降口付近の水平移動区間から曲線移動区間に至る
踏段の移動路の構成を改善したエスカレーターに関す
る。
【0002】
【従来の技術】エスカレーターは、進行が著しい高齢化
社会に対応して乗客(特に高齢者)の安全確保、とりわ
け転倒防止策が命題となっている。このため、『東京都
における福祉のまちづくり整備指針:昭和63年、東京
都発行』などで知られているように、公共的施設では、
エスカレーターの乗降口付近に踏段3個分(距離にして
約1.2m)の水平移動区間を設ける旨定められてお
り、高齢者等歩行弱者に対し最も転倒しやすい乗込み時
の安全面での配慮を勧めている。
【0003】これは、図3に示すように、エスカレータ
ー11の乗降口(乗込み口)12に設けられる、くし板
13から踏段14の1〜2個分の水平移動区間La(距
離にして400〜800mm。図示のLaは踏段1.5
個分、約600mmの例を示す)に設定されているごく一
般的なエスカレーターに対して、踏段3個分、約1.2
mの水平移動区間Lbを備えなければならない、という
指針である。
【0004】図3に示すように、上記指針に定めるエス
カレーター11が上昇運転される場合、くし板13から
往路に出た踏段14は、案内レール15及び16で構成
され、踏段14を水平移動させる水平軌道17(距離L
I)、踏段14の踏面相互間に踏面段差を形成させる曲
線軌道18(距離L2)、踏段14の踏面相互間に所定
の踏面段差Hを形成させる傾斜軌道19(距離L3)を
移動する構成で、水平移動区間Lbは一般的なエスカレ
ーターの水平移動区間Laの約2倍に設定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、本発明者等が
実施した高齢者多数によるモニターテストによれば、水
平移動区間Laに比べて水平移動区間Lbの方が乗降の
容易さが向上しているが、乗込むときに『水平部分が長
すぎ、踏段の境目がわかりづらい』『水平部分が長す
ぎ、乗込みリズムが合わずに乗りにくい』など乗込み準
備面での不満があり、また、法定の上限速度である30
m/分運転での乗込み効率は、水平移動区間Laの場合
で82%であるのに対し、水平移動区間Lbの場合75
%と著しく低下し、特に利用者の多い鉄道駅などでは深
刻な問題となることが判明した。
【0006】ここで言う乗込み効率とは、各踏段14に
所定の人数が乗った状態を100%とし、前記百分率は
極力前詰めに乗るようモニターに指導した結果である。
【0007】上記の問題は、本発明者等の知見とモニタ
ーテストの動態観察により、次に述べる要因により発生
するものと考えられる。すなわち、乗客は通常的に乗降
口12を歩行して水平移動中の手前の踏殿14Aに乗込
むものであるが、上記指針に従うと水平移動距離Lbが
長いために大股で乗込んで踏段14Aを跨いでも問題は
ないという安全効果がある反面、踏段14の境目に足を
置いていると曲線軌道18で徐々に成長する踏面段差に
足をすくわれ、転倒事故に至る危険がある。
【0008】このため、乗り込みに慎重になって時間が
かかり、乗込み効率の低下を招いているものである。乗
客の大多数は、この種の危険要素について水平移動区間
Laの一般のエスカレーターで日常的に学習しており、
乗込み位置を徴小踏面段差が生じるP点を基準にしてそ
の手前の階面14Aを目標に定め、利用している。
【0009】この場合、乗客の目からの視角θlは小さ
く、至近距離の視認容易な目標点となるが、水平移動区
間Lbが通常の2倍にもなると視角θ2が大きく視認困
難な目標点Qとなって境目に足を置く(転倒事故を誘発
する)結果になるものと断定できる。また、水平移動区
間Lbの踏面が全くの平坦で、この範囲内の自由な歩行
を許していることも転倒事故誘発の一大要因と考えられ
る。
【0010】本発明の目的は、乗降口付近における踏段
の水平移動区間の長いエスカレーターについて乗込み容
易性の改善を図るとともに、乗り込み効率の向上に寄与
できる踏段軌道構成を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、踏面と蹴上げ面を備えた踏段を無端状に
連結し、前記無端状に連結した踏段をこの踏段の乗降口
付近で一定距離を水平移動させる水平軌道区間と、この
水平軌道区間を経て一定曲率の曲線上を移動させる曲線
軌道区間と、この曲線軌道区間を経て一定角度の斜線上
を移動させる傾斜軌道区間と、前記水平軌道区間と前記
曲線軌道区間との境界部に、前記踏段相互の踏面間に微
小な踏面段差を形成する緩傾斜軌道区間を有する軌道上
を移動させるようにしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
1および図2に基づいて説明する。本発明のエスカレー
ター1は、乗降口と通称される乗込み口2と、その先端
に配設されたくし板3と、このくし板3の歯先と噛み合
う多数の凹凸溝を有する踏面4aと、その後部を塞ぐ蹴
上げ面4bで構成される踏段4が、無端状に連結された
状態で案内レール5及び6で構成され、踏段4を水平移
動させる水平軌道7、踏段4の踏面4a間に徐々に踏面
段差を形成させる曲率半径Rでなる曲線軌道8、踏段4
の踏面間に所定の踏面段差Hを形成させる傾斜軌道9の
ほか、水平軌道7と曲線軌道8との境界部Kの所に緩傾
斜軌道10を設けて乗客輸送を行う仕組みである。
【0013】ここで、緩傾斜軌道10は、水平軌道7と
曲線軌道8との境界部Kを跨いで緩傾斜移動区間Ldの
距離L4の範囲内に曲線軌道8側が水平線Sに対して高
さhだけ一段高くなる傾斜角θの直線、あるいは曲線軌
道8の曲率半径Rよりも大きくなる曲率半径で形成され
るものである。そして、距離L4の中で水平移動区間L
cの踏段4Aに対し、次の踏段4Bとの間では踏面段差
がha、これと次の踏段4Cとの間では踏面段差がhb
と踏段4相互に順次微小な段差を形成する構成である。
【0014】図1において、乗込み口2付近の水平移動
区間Lcに踏段4Aを1個分(距離にして約400m
m)設けてあるが、本発明は、これに限定されるもので
はなく、水平移動区間Lcを踏段1.5個分のLaとし
て図3と同様なP点に微小段差を形成する構成でもよ
い。また、上記の微小な段差である踏面段差ha、hb
はモニターテストの結果から1〜6cmに設定されて踏
段境目の視認、歩行の阻止、転倒の防止に効果を発揮す
る。
【0015】さらに、上記踏面段差ha、hbの存在
は、図1に示した水平軌道7から急激に段差を成長させ
る曲線軌道18のみを備えたものに比べてその段差を徐
々に成長させる構成となり、踏段相互間の相対段差を低
くして乗り込み時の安全の向上に寄与できる。
【0016】一方、本発明になる踏段4は、図2の要部
斜視図に示すようにその踏面4aが黒色系の暗い色彩で
あるのに対し、その蹴上げ面4bを明るい色彩としてお
互いに明度差を付けることにより、上記の踏面段差h
a、hbは勿論、曲線軌道8上など全踏面段差の存在を
一層確実に視認でき、乗り込み時の安全に効果を発揮す
ることになる。
【0017】以上説明したように本発明によれば、乗客
が乗込み口2を歩行して踏段4に乗込むとき、階面段差
ha、hbを視認(意識)して踏段4の境目を避けて効
率よく乗り込み、たとえ、誤つて境目に乗込んだ場合で
も足(靴底)の感触で踏面段差ha、hbを知覚し、境
界を避ける動作(位置補正)をとれることから安心感が
増すとともに乗込み動作が早まり、その結果、乗り込み
効率と安全性の向上に貢献できる。
【0018】また、踏面段差ha、hb部分に乗込んだ
場合でも、その段差は1〜6cmと微小であるので転倒
事故を誘発する可能性は少ない。さらに、踏段4自体の
明度差により段差の有無の視認性が増す一方、蹴上げ面
4bと対比して暗い色彩の踏面4aは、その汚れを目立
たせないという副次的効果もある。
【0019】なお、例示した図1の緩傾斜移動区間Ld
は踏段3個分の距離に限定されるものではなく、2個分
(距離にして800mm)以上のエスカレーターに応用
した場合に効果的である。また、本発明は、下降運転の
場合においては、上記明度差効果を除いた分の安全効果
を発揮することができる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、乗降口における踏段の
水平移動区間の長いエスカレーターについて乗込み容易
性の改善と乗り込み効率の向上に寄与できる踏段軌道構
成を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すエスカレーターの
乗降口付近の側部断面図である。
【図2】図1に示す踏段の要部斜視図である。
【図3】従来のエスカレーターの乗降口付近の側部断面
図である。
【符号の説明】
1…エスカレーター、2…乗込み口(乗降口)、3…く
し板、4、4A、4B、4C…踏段、4a…踏面、4b
…蹴上げ面、5、6…案内レール、7…水平軌道、8…
曲線軌道、9…傾斜軌道、10…緩傾斜軌道、La、L
c…水平移動区間、Ld…緩傾斜移動区間、ha、hb
…踏面段差。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 糟谷 清基 東京都足立区中川五丁目1番34号 株式会 社日立製作所デジタルメディア開発本部生 活ソフト開発センタ− (72)発明者 小嶋 和平 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所昇降機グループ内 Fターム(参考) 3F321 AA04 AA11 CB13 CC05 GA12 GA17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 踏面と蹴上げ面を備えた踏段を無端状に
    連結し、無端状に連結した前記踏段をこの踏段の乗降口
    付近で一定距離を水平移動させる水平軌道区間と、この
    水平軌道区間を経て一定曲率の曲線上を移動させる曲線
    軌道区間と、この曲線軌道区間を経て一定角度の斜線上
    を移動させる傾斜軌道区間と、前記水平軌道区間と前記
    曲線軌道区間との境界部に、前記踏段の相互の踏面間に
    微小な踏面段差を形成する緩傾斜軌道区間を有する軌道
    上を移動させることを特徴とするエスカレーター。
  2. 【請求項2】 前記緩傾斜軌道区間は、前記水平軌道区
    間よりも前記曲線軌道区間側が一段高くなる直線あるい
    は前記曲線軌道区間よりも曲率半径が大きな曲率半径の
    曲線で形成された請求項1記載のエスカレーター。
  3. 【請求項3】 前記緩傾斜軌道区間により形成される前
    記踏段の相互の踏面段差は、1〜6cmの範囲である請
    求項1記載のエスカレーター。
  4. 【請求項4】 前記蹴上げ面を前記踏面よりも明るい色
    彩にした請求項1記載のエスカレーター。
JP2000060396A 2000-03-01 2000-03-01 エスカレーター Withdrawn JP2001240356A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004262614A (ja) * 2003-03-03 2004-09-24 Mitsubishi Electric Corp エスカレータ
JP2008290833A (ja) * 2007-05-23 2008-12-04 Hitachi Ltd エスカレーター装置
CN107055297A (zh) * 2017-05-23 2017-08-18 钢铁研究总院 一种自动扶梯相邻台阶差异性涂装警示方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004262614A (ja) * 2003-03-03 2004-09-24 Mitsubishi Electric Corp エスカレータ
JP2008290833A (ja) * 2007-05-23 2008-12-04 Hitachi Ltd エスカレーター装置
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