JP2011178522A - 樹脂フィルムロールの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂フィルム表面に皺等が発生し難い樹脂フィルムロールの製造方法を提供する。
【解決手段】平均膜厚が5〜25μmで、弾性率が7〜13GPaである樹脂フィルム1b,1cを、巻取り張力をかけながら巻取りコア3a,3bに巻取る樹脂フィルムロールの製造方法であって、樹脂フィルムの幅方向の膜厚の最大厚みと最少厚みの差が、平均膜厚の10%以下とされたものを用い、巻取りコアに巻き取られた樹脂フィルムロール10a,10bの半径が増加するに伴い、段階的または連続的に樹脂フィルムの巻取り張力を低下させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、フィルム表面に皺等が生じにくい樹脂フィルムロールの製造方法に関する。
工業的に生産される樹脂フィルムは、保管効率や搬送効率を向上させるため、例えば、下記特許文献1に記載されるように、巻取りコアなどに所定長さ巻取って樹脂フィルムロールとしている。
特開2009−274872号公報
幅方向に厚みムラがある樹脂フィルムをロール状に巻き取ると、わずかな厚みムラであっても巻き重ねられてゆくことによって、ロールの外周表面に凹凸が生じる。ロール外周表面に凹凸が生じると、この凹凸部分が平坦になろうとして凸の部分から凹の部分に向かって応力が生じる。その結果、凹凸を起点とし、ロール内部で応力が発生し、樹脂フィルムの表面に経時的に皺が発生する傾向にあった。
特に、ポリイミドフィルムのような剛性の高い樹脂フィルムを巻き取ってロール状にすると、保管時に樹脂フィルムロールが変形したり、巻取り末端部の樹脂フィルムに巻戻りが生じて、巻姿などの外観を損なったり、フィルム表面に皺が生じることがあった。樹脂フィルムの厚みが薄くなるに伴い、樹脂フィルムの腰がなくなることから、このような問題が生じ易かった。
上記特許文献1では、凹凸がある長尺のフィルムをロール状に巻き取った場合において、接着剤層に巻き跡が転写されることを抑制し、被着体に接着剤層を貼り付ける際に空気の巻き込みによるボイドの発生を抑制することを目的として、凹凸がある長尺のフィルムをロール状に巻き取る際に、巻き取られたフィルムのロール直径の増加に伴い、巻き取り張力を低下させるよう制御しているが、ポリイミドフィルムのような剛性の高い樹脂フィルムを巻き取ってロール状に巻取った際における上記問題については何ら検討がなされていない。
よって、本発明の目的は、剛性の高い樹脂フィルムを巻取った樹脂フィルムロール内の残留応力を軽減して、樹脂フィルム表面に皺等が発生し難い樹脂フィルムロールの製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するにあたり、本発明の樹脂フィルムロールの製造方法は、平均膜厚が5〜25μmで、弾性率が3〜15GPaである樹脂フィルムを、巻取り張力をかけながら巻取りコアに巻取る樹脂フィルムロールの製造方法であって、前記樹脂フィルムの幅方向の膜厚の最大厚みと最少厚みの差が、平均膜厚の10%以下とされたものを用い、巻取りコアに巻き取られた前記樹脂フィルムロールの半径が増加するに伴い、段階的または連続的に前記樹脂フィルムの巻取り張力を低下させることを特徴とする。
本発明の樹脂フィルムロールの製造方法は、巻取り開始張力を40〜60N/mとし、巻取り径が10mm増大する毎に、0.5〜9N/mの割合で張力を減少させることが好ましい。
本発明の樹脂フィルムロールの製造方法は、前記樹脂フィルムが、ポリイミドフィルム、アラミドフィルムなどのポリアミドフィルム、ポリエステル系フィルム及び液晶系フィルムから選ばれる1種以上であることが好ましい。
本発明の樹脂フィルムロールの製造方法は、前記樹脂フィルムが、スパッタリングなどのメタライジング法に用いられる基板用フィルムであることが好ましい。
本発明の樹脂フィルムロールの製造方法は、前記樹脂フィルムを、1000m以上前記巻取りコアに巻取ることが好ましい。
本発明の樹脂フィルムロールの製造方法は、巻取り末端部の樹脂フィルムを、巻取り時の張力をかけた状態で、前記樹脂フィルムロールの表面に固定し、次いで、該樹脂フィルムの末端部を切断することが好ましい。
本発明の樹脂フィルムロールの製造方法は、得られる前記樹脂フィルムロールの外周の表面凹凸が0.8mm以下であることが好ましい。
本発明の樹脂フィルムロールの製造方法は、得られる前記樹脂フィルムロールの表面硬度の最大値と最小値との差が100×9.8m/sec以下であることが好ましい。
本発明の樹脂フィルムロールの製造方法は、前記巻取りコアの50℃〜200℃における線膨脹係数が10×10−6cm/cm/℃以下で、吸水率が1%以下であることが好ましい。
本発明によれば、平均膜厚が5〜25μmで、弾性率が3〜15GPaで、幅方向の膜厚の最大厚みと最少厚みの差が平均膜厚の10%以下とされた樹脂フィルムを用い、巻取りコアに巻き取られた樹脂フィルムロールの半径が増加するに伴い、段階的または連続的に樹脂フィルムの巻取り張力を低下させたことで、樹脂フィルムロールの外周表面をより平滑にできる。その結果、樹脂フィルムロール内の残留応力を軽減することができ、保管時における樹脂フィルムロールの形状変形を抑制して、樹脂フィルム表面に皺等が発生し難い樹脂フィルムロールを製造できる。
本発明の樹脂フィルムロールの製造工程の概略図である。 巻取り末端部の樹脂フィルムを、張力をかけた状態で樹脂フィルムロールの表面に固定する工程の概略図である。
本発明の樹脂フィルムロールの製造方法において用いる樹脂フィルムとしては、特に限定はなく、メタライジング法により樹脂フィルム表面に金属や金属酸化物などの層を形成する用途などに好ましく用いられる。具体的には、ポリイミドフィルム、アラミドフィルムなどのポリアミドフィルム、ポリエステル系フィルム、液晶系フィルムが挙げられる。これらの樹脂フィルムは、FPC、TAB、COFあるいは金属配線基材などのフレキシブル回路基板のベースフィルム、金属配線、ICチップなどのチップ部材などのカバー基材、液晶ディスプレー、有機エレクトロルミネッセンスディスプレー、電子ペーパー、太陽電池などのベース基材として、好ましく用いることができる。なかでも、ポリイミドフィルム、液晶系フィルム及びアラミドフィルムは、高耐熱性、高電気絶縁性を有し、薄手のフィルムであっても取扱上必要な剛性や耐熱性や電気絶縁性が満たされ、電気絶縁フィルム、断熱性フィルム、フレキシブル回路基板のベースフィルム等、産業分野において幅広く使用されているので、好ましく用いることができる。
樹脂フィルムの線膨張係数は、使用する目的に応じてどのようなもの範囲でも良いが、フレキシブル回路基板のベースフィルム、カバー基材、ベース基材として用いる場合には、50〜200℃における線膨張係数が30×10−6cm/cm/℃以下、さらに1×10−6〜30×10−6cm/cm/℃であることが好ましい。
メタライジング法は、金属メッキや金属箔の積層とは異なる金属層を設ける方法であり、真空蒸着、スパッタリング、イオンプレーティング、電子ビーム等の公知の方法を用いることができ、特にスパッタリングが好ましい。
メタライジング法に用いる金属としては、銅、ニッケル、クロム、マンガン、アルミニウム、鉄、モリブデン、コバルト、タングステン、バナジウム、チタン、タンタル等の金属、又はそれらの合金、或いはそれらの金属の酸化物、それらの金属の炭化物等を用いることができるが、特にこれらの材料に限定されない。
ポリイミドフィルムは、例えば、ポリイミドの前駆体であるポリアミック酸溶液を支持体に流延又は塗布し、加熱などの処理を行ってイミド化することで得られる。
上記ポリアミック酸溶液は、テトラカルボン酸成分とジアミン成分とを公知の方法で反応させて得ることができる。例えば、テトラカルボン酸成分とジアミン成分とを、ポリイミドの製造に通常使用される有機溶媒中で重合して製造することができる。
テトラカルボン酸成分としては、芳香族テトラカルボン酸二無水物、脂肪族テトラカルボン酸二無水物、脂環式テトラカルボン酸二無水物等を挙げることができる。具体例としては、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、ピロメリット酸二無水物、3,3’,4,4’−オキシジフタル酸二無水物、ジフェニルスルホン−3,4,3’,4’−テトラカルボン酸二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)スルフィド二無水物、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン二無水物等の芳香族テトラカルボン酸二無水物が挙げられる。
ジアミン成分としては、芳香族ジアミン、脂肪族ジアミン、脂環式ジアミン等を挙げることができる。具体例としては、p−フェニレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,4’−ジアミノジフェニルエーテル、m−トリジン、p−トリジン、5−アミノ−2−(p−アミノフェニル)ベンゾオキサゾール、4,4’−ジアミノベンズアニリド、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、3,3’−ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニル、3,3’−ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル、4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニル、4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル、ビス〔3−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕エーテル、ビス〔3−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕エーテル、ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕エーテル、ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕エーテル、2,2−ビス〔3−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン、2,2−ビス〔3−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン、2,2−ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン、2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン等の芳香族ジアミンが挙げられる。
テトラカルボン酸成分とジアミン成分との組み合わせの一例としては、機械的特性、耐熱性の観点より、以下の1)〜3)が挙げられる。
1)3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物と、p−フェニレンジアミン、又はp−フェニレンジアミン及び4,4−ジアミノジフェニルエ−テル(例えば、p−フェニレンジアミン/4,4−ジアミノジフェニルエ−テル(モル比)は100/0〜85/15であることが好ましい。)との組み合わせ。
2)3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物及びピロメリット酸二無水物(例えば、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物/ピロメリット酸二無水物(モル比)は0/100〜90/10であることが好ましい)と、p−フェニレンジアミン、又はp−フェニレンジアミン及び4,4−ジアミノジフェニルエ−テル(例えば、p−フェニレンジアミン/4,4−ジアミノジフェニルエ−テル(モル比)は90/10〜10/90であることが好ましい。)との組み合わせ。
3)ピロメリット酸二無水物と、p−フェニレンジアミン及び4,4−ジアミノジフェニルエ−テル(例えば、p−フェニレンジアミン/4,4−ジアミノジフェニルエ−テル(モル比)は90/10〜10/90であることが好ましい。)との組み合わせ。
有機溶媒としては、公知の溶媒を用いることができ、例えばN−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミドなどが挙げられる。これらの有機溶媒は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
樹脂フィルムの平均膜厚は、5〜25μmであり、好ましくは6〜15μmであり、特に好ましくは7〜12μmである。樹脂フィルムの平均膜厚は、JIS・C2318に準拠した方法で測定した値である。
樹脂フィルムの幅方向の膜厚の最大厚みと最少厚みの差(以下、「膜厚差」とする)は、平均膜厚の10%以下であり、好ましくは5%以下であり、特に好ましくは4%以下である。幅方向の膜厚差が、平均膜厚の10%以下であれば、得られる樹脂フィルムロールの外周の表面凹凸をより小さくできる。
樹脂フィルムの弾性率は、3〜15GPaであり、好ましくは6〜13GPaであり、特に好ましくは7〜12GPaである。樹脂フィルムの弾性率は、ASTM・D882に準拠した方法で測定した値である。
本発明の樹脂フィルムロールの製造方法において用いる巻取りコアとしては、特に限定はなく、樹脂、繊維強化樹脂、金属などの材料を、円筒状ないし円柱状に成形したものが用いられる。樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル、ABS樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ブタジエンゴム、ポリスチレン、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリウレタン樹脂などが挙げられる。金属としては、鉄、アルミニウム、銅、チタン、鉛、亜鉛、金、ニッケル、クロム、スズ、銀、パラジウム、白金などが挙げられる。繊維強化樹脂に用いる繊維としては、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維、ポリイミド繊維、アラミド繊維などが挙げられる。なかでも、気温変化や湿度変化による変形が生じにくいもの、すなわち、50℃〜200℃における線膨脹係数、及び吸水率の小さいものを用いることが好ましい。より好ましくは、50℃〜200℃における線膨脹係数が10×10−6cm/cm/℃以下、さらに好ましくは5×10−6cm/cm/℃以下、特に好ましくは2×10−6cm/cm/℃以下であり、吸水率が1%以下であるものを用いる。なお、吸水率は、ASTM・D570に準拠した方法で測定した値である。
巻取りコアの弾性率は、200kgf/mm以上が好ましく、500〜7000kgf/mmがより好ましく、1500〜7000kgf/mmが特に好ましい。巻取りコアの弾性率が200kgf/mm未満であると、樹脂フィルムを巻取った際に、巻取りコアが変形し易く、周方向残留応力が多くなって、フィルム表面に経時的に皺が発生し易くなる傾向にある。なお、本発明において、巻取りコアの弾性率の値は、JIS K7171の三点曲げ法に基づいて測定した値である。
次に、本発明の樹脂フィルムロールの製造方法について説明する。
本発明の樹脂フィルムロールの製造方法は、樹脂フィルムを、巻取り張力をかけながら巻取りコアに巻取るが、その際に、巻取りコアに巻き取られた樹脂フィルムロールの半径が増加するに伴い、段階的または連続的に樹脂フィルムの巻取り張力を低下させる。具体的には、巻取り開始張力を40〜60N/m、好ましくは40〜50N/mとし、巻取り径が10mm増大する毎に、0.5〜9N/mの割合、好ましくは3〜9N/mの割合、特に好ましく5〜9N/mの割合で張力を減少させる。
巻取りコアに巻き取られた樹脂フィルムロールの半径が増加するに伴い、段階的または連続的に樹脂フィルムの巻取り張力を低下させるには、例えば、図1に示す装置を用いて行うことができる。
図1に示す装置は、原反樹脂フィルムロール1から樹脂フィルム1aを引き出してスリッター2にて幅方向に分割して裁断し、裁断された樹脂フィルム1b、1cを、それぞれ巻取りコア3a,3bに巻取って樹脂フィルムロール10a,10bを製造する装置である。図中の4は、タッチローラであって、樹脂フィルムロールの巻ズレを防止したり、巻き込み空気量を調整するものである。
この装置では、巻き出し側の張力を巻き出し張力検出ローラ5で測定し、巻き取り側の張力を巻き取り張力検出ローラ6a,6bで測定する。そして、各検出ローラで検出された測定値、及び樹脂フィルムロールの半径R1,R2をそれぞれ制御装置7に入力し、樹脂フィルムロールの半径R1,R2が増加するに伴い、巻き出し側の張力及び巻き取り側の張力を低下させる制御を行う。
巻取りコアに巻き取られた樹脂フィルムロールの半径が増加するに伴い、段階的また連続的に樹脂フィルムの巻取り張力を低下させることで、樹脂フィルムロールの外周表面をより平滑にでき、更には、表面硬度のバラつきを抑えることができる。更には、巻ズレを抑え、巻姿を良好にできる。その結果、樹脂フィルムロール内の残留応力を軽減することができ、保管時における樹脂フィルムロールの形状変形を抑制できる。
巻取り開始張力が40N/m未満であると、巻ズレが生じ易い。更には、空気を多くかみこんで巻取ってしまうことがあり、樹脂フィルム間に空気が多量に介在してしまうことがある。巻取り開始張力が60N/mを超えると、巻取りコアや樹脂フィルムロールの形状が変形し易い。
樹脂フィルムロールの半径の測定方法は、特に制限はなく、計測した巻き取り長さから算出できれば良い。計測した巻き取り長さから樹脂フィルムロールの半径Rを計測する方法として、下記式(1)から算出する方法が挙げられる。
(式中の、Rは樹脂フィルムロールの半径であり、rは巻取りコアの半径であり、tは樹脂フィルムの膜厚であり、Lは樹脂フィルムの巻取り長さである。)
樹脂フィルムの巻取り速度は、フィルムの種類により適宜選択すればよく、20〜100m/分が好ましく、50〜100m/分がより好ましい。巻取り速度が20m/分未満であると、フィルム搬送時にローラ上でのグリップ力増加によりシワの発生リスクが高くなる。100m/分を超えるとフィルム搬送時にローラ上でのグリップ力低下によりキズの発生リスクが高くなる。
樹脂フィルムの巻取りは、幅方向に揺動を加えながら行うことが好ましい。幅方向に厚みムラがある樹脂フィルムをロール状に巻き取ると、わずかな厚みムラであっても巻き重ねられてゆくことによってロールの外周表面に凹凸が生じる。特に、ポリイミドフィルムのような剛直な樹脂フィルムを巻取った場合、凹凸が顕著に表れやすい。このような幅方向に厚みムラがある樹脂フィルムであっても、揺動を加えながら巻取ることで、樹脂フィルムの厚みムラがほぼ均一になるように巻取ることができ、得られる樹脂フィルムロール外周の表面凹凸をより小さくできる。揺動幅は、厚みムラの周期により、適宜揺動幅を選択すればよく、揺動幅を60〜120mmとすることが好ましい。
樹脂フィルムの巻取り長さは、1000m以上が好ましく、より好ましくは1500〜5000mであり、特に好ましくは2000〜4000mである。また、樹脂フィルムの巻き数は、使用するコア径にもよるが、1000巻回以上であることが好ましく、より好ましくは1000〜5000回であり、特に好ましくは2000〜4000回である。
このようにして巻取りコアに樹脂フィルムを所定長さ巻き取った後、巻取り末端部の樹脂フィルムを、張力をかけた状態で樹脂フィルムロールの表面に固定し、次いで、樹脂フィルムの末端部を切断することが好ましい。巻取り末端部の樹脂フィルムを、張力をかけた状態で樹脂フィルムロールの表面に予め固定し、次いで切断することで、切断時の樹脂フィルムロールの表層の巻緩みを抑制できる。このため、樹脂フィルムの巻ズレや、空気のかみこみをより効果的に抑制できる。
張力をかけた状態で樹脂フィルムロールの表面に固定する好ましい方法について、図2を参照しながら説明する。まず、樹脂フィルムロールの最外層に両面テープを貼付した後(図2(a))、巻き取り末端部の樹脂フィルムを樹脂フィルムロールの最外層に巻付けて、両面テープにて巻き取り末端部の樹脂フィルムを前記樹脂フィルムロールの表面に固定する(図2(b))。次に、巻取り末端部の樹脂フィルムにかかっている張力を解放した後、樹脂フィルムの末端部を切断する(図2(c))。そして、固定テープによって、樹脂フィルムの末端部を、表面側から前記樹脂フィルムロールの表面に固定する(図2(d))。
なお、図2では、樹脂フィルムロールの最外層に両面テープを貼付し、巻き取り末端部の樹脂フィルムを最外層に巻付けて樹脂フィルムロールの表面に固定したが、巻取り末端部の樹脂フィルムの裏面に両面テープを貼付し、該巻き取り末端部の樹脂フィルムを最外層に巻付けて樹脂フィルムロールの表面に固定してもよい。
本発明の製造方法で得られる樹脂フィルムロール外周の表面凹凸は、0.8mm以下であることが好ましく、0.6mm以下がより好ましい。上記表面凹凸が0.8mm以下であれば、凹凸部分を起点とした、樹脂フィルムロール内部で発生する応力をより低減できるため、樹脂フィルム表面に皺が生じにくくなる。樹脂フィルムロールの外周の表面凹凸は、赤外線厚み計を用い、ロール表面の幅方向(TD方向)の全幅を10mmの測定ピッチでスキャンして測定した厚みデータのロール全長の積算値から求めることができる。
樹脂フィルムロール外周の表面凹凸は、0.8mm以下にするには、フィルムの厚み差にロールの巻き数を掛けた数値が0.8mm以下になるようにフィルム厚み差や揺動幅を調整すればよい。
本発明の製造方法で得られる樹脂フィルムロールの表面硬度の最大値は、200×9.8m/sec以上が好ましい。これによれば、保管時や搬送時における巻きズレを抑制することができる。また、樹脂フィルムロールの表面硬度の最大値と最小値との差(以下、「表面硬度差」とする)は、100×9.8m/sec以下が好ましく、50×9.8m/sec以下がより好ましい。表面硬度差が大きいと、樹脂フィルムロール内部で発生する応力によって、表面硬度の低い部分で皺が生じ易くなる。表面硬度差が100×9.8m/sec以下であれば、樹脂フィルムロール内部で発生する応力をより低減でき、樹脂フィルム表面に皺が生じにくくなる。なお、本発明において、樹脂フィルムロールの表面硬度は、硬度計(tapio社製 RQP)を用いて、ロール表面の幅方向(TD方向)の全幅を0.5mmの測定ピッチでスキャンして測定し、3回測定の平均値である。
樹脂フィルムロールの表面硬度の最大値を200×9.8m/sec以上にするには、巻き取り速度及び/又は揺動幅を調整し、ロール内の空気層の厚みを制御すればよい。また、表面硬度差を100×9.8m/sec以下にするには、巻取り張力や揺動幅を調整しロール表面凹凸を0.8mm以下とすればよい。
このようにして得られた樹脂フィルムロールを、5〜35℃、好ましくは15〜25℃で、35〜85%RH以下、好ましくは50〜70%RHの環境下で保管することが好ましい。
本発明の製造方法で得られた樹脂フィルムロールは、表面凹凸が小さく、更には空気のかみこみ量が極めて少ないので、上記温度及び湿度条件で保管することで、気温や湿度によるフィルムの変形を抑えることができ、長期にわたって、保管時における皺の発生を抑制できる。そして、巻取りコアとして気温変化や湿度変化による変形が生じにくいもの、すなわち、線膨脹係数及び吸水率の小さいものを用いた場合、巻取りコアの変形を抑えることができるので、より効果的に保管時における皺の発生を抑制できる。
(実施例1)
厚さ8μm、弾性率8GPaのポリイミドフィルムを成膜した。このポリイミドフィルムの幅方向の膜厚差は、平均膜厚の3%であった。
得られたポリイミドフィルムを、1000mm幅にスリットしながら、線膨脹係数1.4×10−6cm/cm/℃、吸水率1%以下、弾性率1500kgf/mmの巻取りコア(FWPコア、直径:6インチ)に、揺動しながら、巻取り開始張力40N/mで巻取り、巻取り径が10mm増加した時点で9N/mの割合で張力を減少して、3000m巻取った。そして、巻取り終了時の張力をかけた状態で巻取りを停止し、ロールの最外層に両面テープを貼付した後、巻き取り末端部のポリイミドフィルムを最外層に巻付けてロールの表面に固定した。その後、張力をOFFし、ポリイミドフィルムの末端部を切断した後、更に固定テープによって該末端部を表面側からロールの表面に固定してポリイミドフィルムロールを得た。
得られたポリイミドフィルムロールは、ロール表面には皺がなかった。また、得られたポリイミドフィルムロール外周の表面凹凸は0.6mmで、表面硬度差は40×9.8m/secであった。また、このポリイミドフィルムロールを、23℃、60RH%にて30日間保管したところ、皺や変形はなかった。
(比較例1)
実施例1において、ポリイミドフィルムの巻取り張力を40N/mの一定値で行った以外は、実施例1と同様にしてポリイミドフィルムロールを製造した。
得られたポリイミドフィルムロールは、ロール表面には皺がなかった。また、得られたポリイミドフィルムロール外周の表面凹凸は0.6mmで、表面硬度差は120×9.8m/secであった。
しかしながら、このポリイミドフィルムロールを、23℃、60RH%にて30日間保管したところ、ロール表面に皺が発生し、巻き出したフィルム表面に変形が生じていたい。
1:原反樹脂フィルムロール
1a,1b,1c:樹脂フィルム
2:スリッター
3a,3b:巻取りコア
4:タッチローラ
5:巻き出し張力検出ローラ
6a,6b:巻取り張力検出ローラ
7:制御装置
10a,10b:樹脂フィルムロール

Claims (9)

  1. 平均膜厚が5〜25μmで、弾性率が3〜15GPaである樹脂フィルムを、巻取り張力をかけながら巻取りコアに巻取る樹脂フィルムロールの製造方法であって、
    前記樹脂フィルムの幅方向の膜厚の最大厚みと最少厚みの差が、平均膜厚の10%以下とされたものを用い、
    巻取りコアに巻き取られた前記樹脂フィルムロールの半径が増加するに伴い、段階的または連続的に前記樹脂フィルムの巻取り張力を低下させることを特徴とする樹脂フィルムロールの製造方法。
  2. 巻取り開始張力を40〜60N/mとし、巻取り径が10mm増大する毎に、0.5〜9N/mの割合で張力を減少させる、請求項1記載の樹脂フィルムロールの製造方法。
  3. 前記樹脂フィルムが、ポリイミドフィルム、ポリアラミドフィルム、ポリエステル系フィルム及び液晶系フィルムから選ばれる1種以上である、請求項1又は2に記載の樹脂フィルムロールの製造方法。
  4. 前記樹脂フィルムが、メタライジング法に用いられる配線基板用フィルムである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の樹脂フィルムロールの製造方法。
  5. 前記樹脂フィルムを、1000m以上前記巻取りコアに巻取る、請求項1〜4のいずれか1項に記載の樹脂フィルムロールの製造方法。
  6. 巻取り末端部の樹脂フィルムを、巻取り時の張力をかけた状態で、前記樹脂フィルムロールの表面に固定し、次いで、該樹脂フィルムの末端部を切断する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の樹脂フィルムロールの製造方法。
  7. 得られる前記樹脂フィルムロールの外周の表面凹凸が0.8mm以下である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の樹脂フィルムロールの製造方法。
  8. 得られる前記樹脂フィルムロールの表面硬度の最大値と最小値との差が100×9.8/sec以下である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の樹脂フィルムロールの製造方法。
  9. 前記巻取りコアの50℃〜200℃における線膨脹係数が10×10−6cm/cm/℃以下で、吸水率が1%以下である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の樹脂フィルムロールの製造方法。
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