JP2011177983A - 新聞印刷用平版印刷版原版及びその製造方法 - Google Patents
新聞印刷用平版印刷版原版及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011177983A JP2011177983A JP2010043128A JP2010043128A JP2011177983A JP 2011177983 A JP2011177983 A JP 2011177983A JP 2010043128 A JP2010043128 A JP 2010043128A JP 2010043128 A JP2010043128 A JP 2010043128A JP 2011177983 A JP2011177983 A JP 2011177983A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- printing plate
- plate precursor
- lithographic printing
- compound
- group
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
- Materials For Photolithography (AREA)
- Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
- Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
Abstract
【解決手段】支持体上に赤外線吸収染料、ラジカル重合開始剤、ラジカル重合性化合物及びポリオキシアルキレン鎖を側鎖に有する高分子化合物を含有し、印刷機のシリンダー上で印刷インキ及び/又は湿し水により現像可能な画像記録層を有する平版印刷版原版であって、該平版印刷版原版の端部から1cm以内の領域を有機溶剤及び水溶性樹脂を含有する液で処理することにより得られた新聞印刷用平版印刷版原版。
【選択図】なし
Description
この平版印刷版を作製するため、従来は、親水性の支持体上に親油性の感光性樹脂層(画像記録層)を設けてなる平版印刷版原版(PS版)を用い、PS版にリスフィルムなどのマスクを通した露光を行った後、アルカリ性現像液などによる現像処理を行い、画像部に対応する画像記録層を残存させ、非画像部に対応する不要な画像記録層を溶解除去して、平版印刷版を得ていた。
また、簡易現像の方法としては、画像記録層の不要部分の除去を、従来の高アルカリ性現像液ではなく、pHが中性に近いフィニッシャー又はガム液によって行う「ガム現像」と呼ばれる方法も行われている。
本発明の課題はこの新たな課題を解決することである。すなわち、エッジ汚れの生じない新聞印刷用の機上現像型平版印刷版原版、その製造方法及び該平版印刷版原版を用いる製版方法を提供することである。
2.前記高分子化合物のポリオキシアルキレン鎖がポリオキシエチレン鎖であり、オキシエチレンの繰返し単位数が2〜50であることを特徴とする前記1に記載の新聞印刷用平版印刷版原版。
3.前記高分子化合物が高分子化合物微粒子であることを特徴とする前記1又は前記2に記載の新聞印刷用平版印刷版原版。
4.前記高分子化合物がバインダーであることを特徴とする前記1又は前記2に記載の新聞印刷用平版印刷版原版。
5.支持体と画像記録層の間に、支持体表面に吸着する酸性基とラジカル重合性エチレン性不飽和結合を側鎖に有する高分子化合物を含有する下塗り層を有することを特徴とする前記1〜4のいずれか一項に記載の新聞印刷用平版印刷版原版。
6.該平版印刷版原版端部のダレ量が25μm以下であることを特徴とする前記1〜5のいずれか一項に記載の新聞印刷用平版印刷版原版。
7.前記水溶性樹脂が多糖類であることを特徴とする前記1〜6のいずれか一項に記載の新聞印刷用平版印刷版原版。
8.前記有機溶剤がアルコールであることを特徴とする前記1〜7のいずれか一項に記載の新聞印刷用平版印刷版原版。
9.前記有機溶剤及び水溶性樹脂を含有する液が、更にリン酸化合物を含有することを特徴とする前記7又は前記8に記載の新聞印刷用平版印刷版原版。
10.支持体上に赤外線吸収染料、ラジカル重合開始剤、ラジカル重合性化合物及びポリオキシアルキレン鎖を側鎖に有する高分子化合物を含有し、印刷機のシリンダー上で印刷インキ及び/又は湿し水により現像可能な画像記録層を有する平版印刷版原版の端部から1cm以内の領域に有機溶剤及び水溶性樹脂を含有する液で処理することを特徴とする新聞印刷用平版印刷版原版の製造方法。
11.支持体上に赤外線吸収染料、ラジカル重合開始剤、ラジカル重合性化合物及びポリオキシアルキレン鎖を側鎖に有する高分子化合物を含有し、印刷機のシリンダー上で印刷インキ及び/又は湿し水により現像可能な画像記録層を有する平版印刷版原版を赤外線レーザーで画像露光した後に、平版印刷版原版の端部から1cm以内を有機溶剤及び水溶性樹脂を含有する液による処理を行い、その後に印刷機シリンダーに取り付け、印刷インキ及び/又は湿し水により現像する平版印刷版の製版方法。
特許文献7及び8には、エッジ汚れを防止するために、平版印刷版原版の端部を親水性有機高分子化合物、例えばアラビアガム、大豆多糖類、リン酸類などを含有する不感脂化液で処理することが記載されている。しかし、これら先行技術は露光後自動現像機などで現像処理を行う方式の平版印刷版原版に関するものであり、不感脂化液を平版印刷版原版の端部及び側面に施すことによって、支持体の陽極酸化皮膜層の欠陥部分を親水化しかつバリを滑らかにして端部の汚れを防止するものであって、本発明のごとき機上現像型平版印刷版原版の端部の機上現像残膜を防止しようとする課題に対して何の開示も示唆もしていない。
以下では、本発明の処理液、次いで平版印刷版原版について説明する。
本発明の処理液の必須成分は、(1)有機溶剤及び(2)水溶性樹脂である。好ましい任意成分として、可塑剤、液浸透を促進するための界面活性剤、放置汚れを抑止するためのリン酸化合物がある。その他の任意成分としては無機塩、防腐剤、消泡剤がある。
これらの処理液は水溶液であってもよいし、油相成分と水相成分を乳化した液体であってもよい。
本発明で用いられる有機溶剤としては、アルコール系溶剤、ケトン系溶剤、エステル系溶剤、アミド系溶剤、及び炭化水素系溶剤を挙げることができる。なかでもアルコール系溶剤及び炭化水素系溶剤が好ましい。
多価アルコールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリエチレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリンなどを挙げることができる。
これらの中で特に好ましいのはベンジルアルコール、フェネチルアルコール、フルフリルアルコール、グリセリンである。
本発明の処理剤には可塑剤を含有させることができる。可塑剤としては、例えばジブチルフタレート、ジヘプチルフタレート、ジ−n−オクチルフタレート、ジ(2−エチルヘキシル)フタレート、ジノニルフタレート、ジデシルフタレート、ジラウリルフタレート、ブチルベンジルフタレートなどのフタル酸ジエステル類、例えばジオクチルアジペート、ブチルグリコールアジペート、ジオクチルアゼレート、ジブチルセバケート、ジ(2−エチルヘキシル)セバケート、ジオクチルセバケートなどの脂肪族二塩基酸エステル類、例えばエポキシ化大豆油などのエポキシ化トリグリセリド類、例えばトリクレジルフォスフェート、トリオクチルフォスフェート、トリスクロルエチルフォスフェートなどの燐酸エステル類、例えば安息香酸ベンジルなどの安息香酸エステル類などの凝固点が15℃以下の可塑剤が含まれる。
本発明に用いられる水溶性樹脂としては、多糖類として分類される水溶性樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド及びその共重合体、ビニルメチルエーテル/無水マレイン酸共重合体、酢酸ビニル/無水マレイン酸共重合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体等をあげることができる。
多糖類としては、澱粉誘導体(例えばデキストリン、酵素分解デキストリン、ヒドロキシプロピル化澱粉、カルボキシメチル化澱粉、リン酸エステル化澱粉、ポリオキシアルキレングラフト化澱粉、サイクロデキストリン)、セルロース類(例えばカルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルプロピルセルロース等)、その他、カラギーナン、アルギン酸、グァーガム、ローカストビーンガム、キサンタンガム、アラビアガム、大豆多糖類などを挙げることができる。
なかでもデキストリン、ポリオキシアルキレングラフト化澱粉といった澱粉誘導体、アラビアガム、カルボキシメチルセルロース、大豆多糖類などが好ましく用いられる。
本発明に使用できるリン酸化合物としては、リン酸、メタリン酸、第一リン酸アンモニウム、第二リン酸アンモニウム、第一リン酸ナトリウム、第二リン酸ナトリウム、第一リン酸カリウム、第二リン酸カリウム、トリポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸カリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウムなどが挙げられる。なかでも、リン酸/リン酸アンモニウム、メタリン酸/リン酸アンモニウムといった酸と塩の組み合わせが好ましく使用できる。
本発明に使用する処理液におけるリン酸及び/又はリン酸塩の含有量は、処理液の全質量に基づいて、0.5〜3.0質量%が好ましく、より好ましくは0.5〜2.5質量%である。この範囲内で放置汚れと塗布後の結晶析出抑制により優れる。
本発明に使用できる界面活性剤としては、例えばアニオン界面活性剤及び/又はノニオン界面活性剤が挙げられる。アニオン型界面活性剤としては、脂肪酸塩類、アビエチン酸塩類、ヒドロキシアルカンスルホン酸塩類、アルカンスルホン酸塩類、ジアルキルスルホコハク酸塩類、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩類、分岐鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩類、アルキルナフタレンスルホン酸塩類、アルキルフェノキシポリオキシエチレンプロピルスルホン酸塩類、ポリオキシエチレンアルキルスルホフェニルエーテル塩類、N−メチル−N−オレイルタウリンナトリウム類、N−アルキルスルホコハク酸モノアミド二ナトリウム塩類、石油スルホン酸塩類、硫酸化ヒマシ油、硫酸化牛脂油、脂肪酸アルキルエステルの硫酸エステル塩類、アルキル硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩類、脂肪酸モノグリセリド硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル硫酸エステル塩類、アルキル燐酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸エステル塩類、スチレン−無水マレイン酸共重合物の部分ケン化物類、オレフィン−無水マレイン酸共重合物の部分ケン化物類、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物類等が挙げられる。これらの中でもジアルキルスルホコハク酸塩類、アルキル硫酸エステル塩類及びアルキルナフタレンスルホン酸塩類が特に好ましく用いられる。
また、アセチレングリコール系とアセチレンアルコール系のオキシエチレン付加物、フッ素系、シリコン系等のアニオン、ノニオン界面活性剤も同様に使用することができる。
本発明に用いる平版印刷版原版の端部を処理する液は、上記成分の他に、硝酸塩、硫酸塩などの無機塩、防腐剤、消泡剤等を含有できる。無機塩としては、例えば硝酸マグネシウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸アンモニウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸アンモニウム、硫酸水素ナトリウム、硫酸ニッケル等が挙げられる。
防腐剤としては、フェノール又はその誘導体、ホルマリン、イミダゾール誘導体、デヒドロ酢酸ナトリウム、4−イソチアゾリン−3−オン誘導体、ベンゾイソチアゾリン−3−オン、ベンズトリアゾール誘導体、アミジングアニジン誘導体、四級アンモニウム塩類、ピリジン、キノリン、グアニジン等の誘導体、ダイアジン、トリアゾール誘導体、オキサゾール、オキサジン誘導体、ニトロブロモアルコール系の2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3ジオール、1,1−ジブロモ−1−ニトロ−2−エタノール、1,1−ジブロモ−1−ニトロ−2−プロパノール等が挙げられる。
消泡剤としては一般的なシリコン系の自己乳化タイプ、乳化タイプ、界面活性剤ノニオン系のHLB5以下等の化合物を使用することができる。
乳化タイプとして調製する場合、常法に従って調製することができる。例えば、本発明で使用する処理液を製造する際の乳化分散は、水相を温度40℃±5℃に調製し、高速攪拌し、水相の中に調製した油相をゆっくり滴下し充分攪拌後、圧力式のホモジナイザーを通して乳化液を作製する。処理液は、先ず濃縮した形態で調製し、使用時に適宜希釈する場合もある。
本発明に用いる平版印刷版原版は、支持体、画像記録層、必要により支持体と画像記録層との間に存在する下塗り層、画像記録層上に存在する保護層を有する。
本発明の画像記録層は、赤外線吸収染料、ラジカル重合開始剤、ラジカル重合性化合物、及びポリオキシアルキレン鎖を側鎖に有する高分子化合物を含有し、印刷機のシリンダー上で印刷インキ及び/又は湿し水により現像可能な画像記録層である。
以下、画像記録層の構成成分について説明する。
ポリオキシアルキレン鎖を側鎖に有する高分子化合物(以下では、特定高分子化合物とも称する。)を含有することにより、処理液の浸透性が促進され、機上現像性が向上する。
また、「パーフルオロアルキル基」とは、アルキル基の全ての水素原子がフッ素原子で置換されたものである。
ポリ(アルキレンオキサイド)部位におけるアルキレンオキサイドの繰返し数は2〜50が好ましく、4〜25の範囲がより好ましい。
アルキレンオキサイドの繰り返し数が2以上であれば処理液の浸透性が十分向上し、また、繰り返し数が50以下であれば摩耗による耐刷性が低下することがなく、好ましい。
上記の中でも、R1は水素原子又はメチル基が好ましく、水素原子が最も好ましい。
R2は水素原子又はメチル基が最も好ましい。
分子の主鎖中にエチレン性不飽和結合を有する高分子化合物の例としては、ポリ−1,4−ブタジエン、ポリ−1,4−イソプレンなどが挙げられる。
分子の側鎖中にエチレン性不飽和結合を有する高分子化合物の例としては、アクリル酸又はメタクリル酸のエステル若しくはアミドの高分子化合物であって、エステル又はアミドの残基(−COOR又はCONHRのR)がエチレン性不飽和結合を有する高分子化合物を挙げることができる。
アミド残基の具体例としては、−CH2 CH=CH2 、−CH2 CH2 −Y(式中、Yはシクロヘキセン残基を表す。)、−CH2 CH2 −OCO−CH=CH2 が挙げられる。
R22の好ましい例としては、エステル基、アミド基、シアノ基、ヒドロキシ基、又はアリール基が挙げられる。なかでも、エステル基、アミド基、又は置換基を有してよいフェニル基が好ましい。フェニル基の置換基としては、アルキル基、アラルキル基、アルコキシ基、アセトキシメチル基などが挙げられる。
赤外線吸収染料は、吸収した赤外線を熱に変換する機能と赤外線により励起して後述のラジカル重合開始剤に電子移動及び/又はエネルギー移動する機能を有する。本発明において使用される赤外線吸収染料は、波長760〜1200nmに吸収極大を有する染料である。
これらの染料のうち特に好ましいものとしては、シアニン色素、スクアリリウム色素、ピリリウム塩、ニッケルチオレート錯体、インドレニンシアニン色素が挙げられる。更に、シアニン色素やインドレニンシアニン色素が好ましく、特に好ましい例として下記一般式(a)で示されるシアニン色素が挙げられる。
また特開平5−5005号公報の段落番号[0008]〜[0009]、特開2001−222101号公報の段落番号[0022]〜[0025]に記載の化合物も好ましく使用することが出来る。
本発明に用いられるラジカル重合開始剤としては、ラジカル重合性化合物の重合を開始、促進する化合物を示す。本発明において使用しうるラジカル重合開始剤としては、公知の熱重合開始剤、結合解離エネルギーの小さな結合を有する化合物、光重合開始剤などを使用することができる。
(g)ヘキサアリールビイミダゾール化合物としては、例えば、特開2008−195018号公報の段落番号[0027]に記載の化合物が好ましい。
本発明に用いられるラジカル重合性化合物は、少なくとも一個のエチレン性不飽和二重結合を有する付加重合性化合物であり、末端エチレン性不飽和結合を少なくとも1個、好ましくは2個以上有する化合物から選ばれる。これらは、例えばモノマー、プレポリマー、すなわち2量体、3量体及びオリゴマー、又はそれらの混合物などの化学的形態をもつ。
CH2=C(R4)COOCH2CH(R5)OH (b)
(ただし、R4及びR5は、H又はCH3を示す。)
本発明においては、機上現像性を向上させるため、画像記録層に有機微粒子を含有することができる。本発明における有機微粒子は、疎水性熱可塑性ポリマー微粒子、熱反応性ポリマー微粒子、重合性基を有するポリマー微粒子、疎水性化合物を内包しているマイクロカプセル、及びミクロゲル(架橋ポリマー微粒子)から選ばれる少なくともひとつであることが好ましい。なかでも、重合性基を有するポリマー微粒子及びミクロゲルが好ましい。本発明における有機微粒子は、上記本発明の高分子化合物の離散粒子であってもよく、特に好ましい実施形態では、この有機微粒子は少なくとも1つのエチレン性不飽和重合性基を含む。このような有機微粒子の存在により、露光部の耐刷性及び未露光部の機上現像性を高める効果が得られる。
このようなポリマー微粒子を構成するポリマーの具体例としては、エチレン、スチレン、塩化ビニル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、ビニルカルバゾール、ポリアルキレン構造を有するアクリレート又はメタクリレートなどのモノマーのホモポリマー若しくはコポリマー又はそれらの混合物を挙げることができる。その中で、より好適なものとして、ポリスチレン、スチレン及びアクリロニトリルを含む共重合体、ポリメタクリル酸メチルを挙げることができる。
本発明に用いられる疎水性熱可塑性ポリマー微粒子の平均粒径は0.01〜3.0μmが好ましい。
本発明における画像記録層には、必要に応じて、更に他の成分を含有することができる。
本発明における画像記録層は、耐刷性を低下させることなく機上現像性を向上させるために、低分子親水性化合物を含有してもよい。
低分子親水性化合物としては、例えば、水溶性有機化合物としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール等のグリコール類及びそのエーテル又はエステル誘導体類、グリセリン、ペンタエリスリトール、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート等のポリオール類、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン等の有機アミン類及びその塩、アルキルスルホン酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸等の有機スルホン酸類及びその塩、アルキルスルファミン酸等の有機スルファミン酸類及びその塩、アルキル硫酸、アルキルエーテル硫酸等の有機硫酸類及びその塩、フェニルホスホン酸等の有機ホスホン酸類及びその塩、酒石酸、シュウ酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、グルコン酸、アミノ酸類等の有機カルボン酸類及びその塩、ベタイン類、等が挙げられる。
これらの化合物は単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
本発明の画像記録層には、着肉性を向上させるために、画像記録層にホスホニウム化合物、含窒素低分子化合物、アンモニウム基含有ポリマーなどの感脂化剤を用いることができる。特に、保護層に無機質の層状化合物を含有させる場合、これらの化合物は、無機質の層状化合物の表面被覆剤として機能し、無機質の層状化合物による印刷途中の着肉性低下を防止する。
30質量%ポリマー溶液3.33g(固形分として1g)を、20mlのメスフラスコに秤量し、N−メチルピロリドンでメスアップする。この溶液を30℃の恒温槽で30分間静置し、ウベローデ還元粘度管(粘度計定数=0.010cSt/s)に入れて30℃にて流れ落ちる時間を測定する。なお測定は同一サンプルで2回測定し、その平均値を算出する。同様にブランク(N−メチルピロリドンのみ)の場合も測定し、下記式から還元比粘度(ml/g)を算出した。
(1)2−(トリメチルアンモニオ)エチルメタクリレート=p−トルエンスルホナート/3,6−ジオキサヘプチルメタクリレート共重合体(モル比10/90 Mw4.5万)
(2)2−(トリメチルアンモニオ)エチルメタクリレート=ヘキサフルオロホスファート/3,6−ジオキサヘプチルメタクリレート共重合体(モル比20/80 Mw6.0万)
(3)2−(エチルジメチルアンモニオ)エチルメタクリレート=p−トルエンスルホナート/ヘキシルメタクリレート共重合体(モル比30/70 Mw4.5万)
(4)2−(トリメチルアンモニオ)エチルメタクリレート=ヘキサフルオロホスファート/2−エチルヘキシルメタクリレート共重合体(モル比20/80 Mw6.0万)
(5)2−(トリメチルアンモニオ)エチルメタクリレート=メチルスルファート/ヘキシルメタクリレート共重合体(モル比40/60 Mw7.0万)
(6)2−(ブチルジメチルアンモニオ)エチルメタクリレート=ヘキサフルオロホスファート/3,6−ジオキサヘプチルメタクリレート共重合体(モル比 25/75 Mw6.5万)
(7)2−(ブチルジメチルアンモニオ)エチルアクリレート=ヘキサフルオロホスファート/3,6−ジオキサヘプチルメタクリレート共重合体(モル比20/80 Mw6.5万)
(8)2−(ブチルジメチルアンモニオ)エチルメタクリレート=13−エチル−5,8,11−トリオキサ−1−ヘプタデカンスルホナート/3,6−ジオキサヘプチルメタクリレート共重合体(モル比20/80 Mw7.5万)
(9)2−(ブチルジメチルアンモニオ)エチルメタクリレート=ヘキサフルオロホスファート/3,6−ジオキサヘプチルメタクリレート/2−ヒドロキシ−3−メタクロイルオキシプロピルメタクリレート共重合体(モル比15/80/5 Mw6.5万)
更にその他の成分として、界面活性剤、着色剤、焼き出し剤、重合禁止剤、高級脂肪酸誘導体、可塑剤、無機微粒子、無機質層状化合物、及び共増感剤若しくは連鎖移動剤などを添加することができる。具体的には、特開2008−284817号公報の段落番号[0114]〜[0159]、特開2006−091479号公報の段落番号[0023]〜[0027]、米国特許公開2008/0311520号明細書の段落番号[0060]に記載の化合物及び添加量が好ましい。
本発明における画像記録層は、例えば、特開2008−195018号公報の段落番号[0142]〜[0143]に記載のように、必要な上記各成分を公知の溶剤に分散又は溶解して塗布液を調製し、これを支持体上にバーコーター塗布など公知の方法で塗布し、乾燥することで形成される。塗布、乾燥後に得られる支持体上の画像記録層塗布量(固形分)は、用途によって異なるが、一般的に0.3〜3.0g/m2が好ましい。この範囲で、良好な感度と画像記録層の良好な皮膜特性が得られる。
本発明の平版印刷版原版は、画像記録層と支持体との間に下塗り層(中間層と呼ばれることもある)を設けることが好ましい。下塗り層は、露光部においては支持体と画像記録層との密着を強化し、未露光部においては画像記録層の支持体からのはく離を生じやすくさせるため、耐刷性を損なわず現像性を向上させるのに寄与する。また、赤外線レーザー露光の場合は、下塗り層が断熱層として機能することにより、露光により発生した熱が支持体に拡散して感度が低下するのを防ぐ。
下塗り層用の高分子樹脂は、質量平均モル質量が5000以上であるのが好ましく、1万〜30万であるのがより好ましい。
本発明の平版印刷版原版に用いられる支持体としては、公知の支持体が用いられる。なかでも、公知の方法で粗面化処理され、陽極酸化処理されたアルミニウム板が好ましい。
また、上記アルミニウム板は必要に応じて、特開2001−253181号公報や特開2001−322365号公報に記載されている陽極酸化皮膜のマイクロポアの拡大処理や封孔処理、及び米国特許第2,714,066号、同第3,181,461号、同第3,280,734号及び同第3,902,734号の各明細書に記載されているようなアルカリ金属シリケートあるいは米国特許第3,276,868号、同第4,153,461号及び同第4,689,272号の各明細書に記載されているようなポリビニルホスホン酸などによる表面親水化処理を適宜選択して行うことができる。
支持体は、中心線平均粗さが0.10〜1.2μmであるのが好ましい。
本発明の平版印刷版原版は、画像記録層の上に保護層(オーバーコート層)を設けることが好ましい。保護層は酸素遮断によって画像形成阻害反応を抑制する機能の他、画像記録層における傷の発生防止、及び高照度レーザー露光時のアブレーション防止の機能を有する。
変性ポリビニルアルコールとしては、カルボキシ基又はスルホ基を有する酸変性ポリビニルアルコールが好ましく用いられる。具体的には、特開2005−250216号、特開2006−259137号の公報に記載の変性ポリビニルアルコールが好適である。
また、保護層には、可撓性付与のための可塑剤、塗布性を向上させための界面活性剤、表面の滑り性を制御する無機微粒子など公知の添加物を含むことができる。また、画像記録層の説明に記載した感脂化剤を保護層に含有させることもできる。
図1は、裁断装置により裁断された、平版印刷版原版端部の断面形状例である。画像記録層面の延長線から下方に曲がった部分の垂直方向の距離Xを「ダレ量」という。アルカリ現像液で現像する平版印刷版原版においては、Xの値に関わらず、現像時に残膜は発生しないが、機上現像型の平版印刷版原版では、Xの値によっては現像時に裁断端部に残膜が発生する。この残膜の観点から好ましいXの範囲は、25μm以下である。Xが25μmを超えると、機上現像する際に、残膜が発生し、印刷物の端部に太い直線状の汚れ(額縁汚れ又は線状汚れと呼ばれる。)が発生する。
端部に残膜が発生しない更に好ましい範囲は20μm以下、特に好ましくは10μm以下である。
ダレ量が小さい方が機上現像における端部の残膜に好ましい理由は、下記のように推定している。画像記録層未露光部の除去は、インキ及び湿し水の少なくともいずれかの画像記録層への浸透、膨潤、溶解作用などに加えて、印刷機のブランケットと画像記録層との物理的接触によって行われるが、ダレ量が25μmを超えると、ブランケットと端部ダレ部分の画像記録層との当たりが弱くなり、画像記録層が擦り取られず、残膜するのではないかと考えられる。
ただし、ダレ量が0〜1μmだと、機上現像性は良好であり残膜はないが、エッジに相当する部分の印刷物が薄く線状に汚れてしまう。これはエッジ部が全くダレていないあるいはダレ量が1μmより小さいと、非画像部からエッジ部に追いやられた印刷インキ成分が、ブランケットに転写されやすくなり、印刷物に汚れを生じさせたと推定される。
図1の形状を作製する詳細な方法を説明する。図3は、スリッター装置の裁断部を示す断面図である。スリッター装置には、上下一対の裁断刃10、20が左右に配置されている。これらの裁断刃10、20は円板上の丸刃からなり、上側裁断刃10a及び10bは回転軸11に、下側裁断刃20a及び20bは回転軸21に、それぞれ同軸上に支持されている。そして、上側裁断刃10a及び10bと下側裁断刃20a及び20bとは、相反する方向に回転される。アルミニウムのシート30は、上側裁断刃10a、10bと下側裁断刃20a,20bとの間を通されて所定の幅に裁断される。更に具体的には、図3のスリッター装置の裁断部の上側裁断刃10aと下側裁断刃20aとの隙間及び上側裁断刃10bと下側裁断刃20bとの隙間を、調整することにより図1に示すような形状の端部を形成させることができる。
次に束状態で裁断する方法について説明する。図4に示す束断裁機は、断裁刃202を若干スイングさせながら下降させることによって、積層束12の裁断を行うように構成される。
断裁刃202は、母材204の先端に鋼206を取り付けることによって構成されている。母材204は、機械構造用炭素鋼鋼材S45C/S55C(JISG4051)又は一般構造用圧延鋼材SS400(JISG3101)で作られており、また、鋼206の材質は、高速度工具鋼SKH51(JISG4403)又は合金工具鋼SKD11(JISG4404)で、銀又は銅等の金属を主成分とした蝋付け材で母材に蝋付けされている。更に、鋼206の材質としては、粉末状の金属原料を混合後、粉末冶金法により製造(燒結)された、均一で微細な炭化物組織を有する超硬合金、粉末高速度工具鋼、粉末合金工具鋼等であってもよい。特に超硬合金は、超硬工具協会CIS019C”耐摩耐衝撃工具用超硬合金の材種選択基準”に記載されたV10〜V60や、粉末合金工具鋼では、一般の合金工具鋼SKD11と類似した化学成分でクロム量がより多い組成のものであってもよい。更に、鋼206の硬さは、ショア硬さ(JISZ2246)で73〜95とされ、粉末原料を燒結した鋼では、ピッカース硬さ(JISZ2244)でHV600〜1800とされ、寸法は、高さ20〜80mm、厚さ2〜6mm(主に3mm)とされている。
処理液を本発明の平版印刷版原版に適用する態様としては、平版印刷版原版の側面へ処理液を1枚づつ塗布していくこともできるし、多数枚(例えば1000枚)の平版印刷版原版を積み重ねた状態でその側面へ塗布してもよい。この場合、例えば特公昭57−23259号、特開昭57−99647号の各公報に記載されているような合紙を挟んだ状態で塗布することも勿論可能である。また、スリッター、束裁断機で連続して裁断した後、直ちに本発明で使用する処理液を含ませたモルトンロール等により塗布する方法も好ましい。塗布後に、セッターのストッカーに束状態に積載され、露光される。
またセッターによる赤外線レーザーを画像様に露光した後に、1枚ごとに処理液を塗布してもよい。画像露光後に塗布した方が、塗布後の版を積み重ねることがなく、べたつきによる版毎のくっつきが起こらない。側面への塗布は、端部から1cm以内を塗布するものであり、好ましくは0.5cm以内、最も好ましくは0.2cm以内である。端部から1cm以内には画像はないことが通常である。
端部に塗布された厚さは、処理液乾燥後に0.1〜50μmが好ましく、より好ましくは1〜25μmである。この範囲内で版と塗布部分がべたつくことなく、良好な機上現像性が得られる。
本発明の平版印刷版原版の製版は機上現像方法で行う。機上現像方法は、平版印刷版原版を画像露光する工程と、露光後の平版印刷版原版になんらの現像処理を施すことなく、油性インキと水性成分とを供給して、印刷する印刷工程とを有し、該印刷工程の途上において平版印刷版原版の画像記録層未露光部分が除去されることを特徴とする。画像様の露光は平版印刷版原版を印刷機に装着した後、印刷機上で行ってもよいし、プレートセッターなどで別途行ってもよい。後者の場合は、露光済み平版印刷版原版は現像処理工程を経ないでそのまま印刷機に装着される。その後、該印刷機を用い、油性インキと水性成分とを供給してそのまま印刷することにより、印刷途上の初期の段階で機上現像処理、すなわち、未露光領域の画像記録層が除去され、それに伴って親水性支持体表面が露出され非画像部が形成される。油性インキ及び水性成分としては、新聞平版印刷用の印刷インキと湿し水が用いられる。
赤外線レーザーに関しては、出力は100mW以上であることが好ましく、1画素当たりの露光時間は20マイクロ秒以内であるのが好ましく、また照射エネルギー量は10〜300mJ/cm2であるのが好ましい。レーザーにおいては、露光時間を短縮するためマルチビームレーザーデバイスを用いるのが好ましい。
(1)支持体の作製(その1)
厚み0.3mmのアルミニウム板(材質JIS A 1050)の表面の圧延油を除去するため、10質量%アルミン酸ソーダ水溶液を用いて50℃で30秒間、脱脂処理を施した後、毛径0.3mmの束植ナイロンブラシ3本とメジアン径25μmのパミス−水懸濁液(比重1.1g/cm3)を用いアルミニウム表面を砂目立てして、水でよく洗浄した。この板を45℃の25質量%水酸化ナトリウム水溶液に9秒間浸漬してエッチングを行い、水洗後、更に60℃で20質量%硝酸に20秒間浸漬し、水洗した。この時の砂目立て表面のエッチング量は約3g/m2であった。
次に、この板に15質量%硫酸(アルミニウムイオンを0.5質量%含む)を電解液として電流密度15A/dm2で2.5g/m2の直流陽極酸化皮膜を設けた後、水洗、乾燥して支持体(1)を作製した。
その後、非画像部の親水性を確保するため、支持体(1)に2.5質量%3号ケイ酸ソーダ水溶液を用いて60℃で10秒間、シリケート処理を施し、その後、水洗して支持体(2)を得た。Siの付着量は10mg/m2であった。この基板の中心線平均粗さ(Ra)を直径2μmの針を用いて測定したところ、0.51μmであった。
次に、上記支持体(2)上に、下記下塗り層用塗布液(1)を乾燥塗布量が20mg/m2になるよう塗布して、以下の実験に用いる下塗り層を有する支持体を作製した。
・下記構造の下塗り層用化合物(1) 0.18g
・ヒドロキシエチルイミノ二酢酸 0.10g
・メタノール 55.24g
・水 6.15g
上記のようにして形成された下塗り層上に、下記組成の画像記録層塗布液(1)をバー塗布した後、100℃60秒でオーブン乾燥し、乾燥塗布量1.0g/m2の画像記録層を形成した。平版印刷版原版(11)の場合は、下塗り層を設けないで、支持体(2)上に直接画像記録層を塗布した。
画像記録層塗布液(1)は下記感光液(1)及びミクロゲル液(1)を塗布直前に混合し攪拌することにより得た。
・特定高分子化合物(バインダー)〔種類と添加量は表1記載〕
・赤外線吸収染料(1)〔下記構造〕 0.030g
・ラジカル重合開始剤(1)〔下記構造〕 0.162g
・ラジカル重合性化合物 0.339g
トリス(アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート
(NKエステルA−9300、新中村化学(株)製)
・低分子親水性化合物(1)〔下記構造〕 0.050g
・感脂化剤 ホスホニウム化合物(1)〔下記構造〕 0.055g
・フッ素系界面活性剤(1)〔下記構造〕 0.008g
・2−ブタノン 1.091g
・1−メトキシ−2−プロパノール 8.609g
・ミクロゲル(1) 2.640g
・蒸留水 2.425g
油相成分として、トリメチロールプロパンとキシレンジイソシアナート付加体(三井化学ポリウレタン(株)製、タケネートD−110N)10g、ペンタエリスリトールトリアクリレート(日本化薬(株)製、SR444)3.15g、及びパイオニンA−41C(竹本油脂(株)製)0.1gを酢酸エチル17gに溶解した。水相成分としてPVA−205の4質量%水溶液40gを調製した。油相成分及び水相成分を混合し、ホモジナイザーを用いて12,000rpmで10分間乳化した。得られた乳化物を、蒸留水25gに添加し、室温で30分攪拌後、50℃で3時間攪拌した。このようにして得られたミクロゲル液の固形分濃度を、15質量%になるように蒸留水を用いて希釈し、これを前記ミクロゲル(1)とした。ミクロゲルの平均粒径を光散乱法により測定したところ、平均粒径は0.2μmであった。
上記画像記録層上に、更に下記組成の保護層塗布液(1)をバー塗布した後、120℃、60秒でオーブン乾燥し、乾燥塗布量0.15g/m2の保護層を形成して平版印刷版原版(1)〜(13)を得た。
・無機質層状化合物分散液(1) 1.5g
・ポリビニルアルコール(日本合成化学工業(株)製CKS50、スルホン酸変性、
けん化度99モル%以上、重合度300)6質量%水溶液 0.55g
・ポリビニルアルコール((株)クラレ製PVA−405、
けん化度81.5モル%、重合度500)6質量%水溶液 0.03g
・日本エマルジョン(株)製界面活性剤
(エマレックス710)1質量%水溶液 0.86g
・イオン交換水 6.0g
イオン交換水193.6gに合成雲母ソマシフME−100(コープケミカル(株)製)6.4gを添加し、ホモジナイザーを用いて平均粒径(レーザー散乱法)が3μmになるまで分散した。得られた分散粒子のアスペクト比は100以上であった。
ギロチンシャーによる裁断及び束裁断で平版印刷版原版を裁断して、下記のダレ量のサンプルを作製した。
ギロチンシャーによる裁断では、上刃と台の間隔を0〜25μmの範囲で1μm刻みに調整して、下記条件A〜Fを求めた。
束裁断機はイトーテック株式会社製erk−115型で、加工刃は刃先30°でダイヤモンドライクカーボン加工したものを使用した。積層束は平版印刷版原版を50枚束にして、上下に厚紙からなる保護シート(一般に「当てボール」と称される)を入れたものを1束として画像記録層を有する面を下向きにし、束裁断機に乗せて、上面から6tの力がかけられたクランプで積層束を押さえた後、裁断しサンプルを作製した。なお、50枚束を作製する場合、全く合紙を用いなかったものを作製した。束の上から25枚目のサンプルのダレ量は3μmであった。
から端部に向かって、3mm/secのスピードで移動させ、形状の測定を行った。
(処理液)
下記処理液処方(1)に従って処理液1〜9を調製した。また、処理液10として乳化タイプの処理液を調製した。
水 85g
水溶性樹脂(表3に記載) 10g
有機溶剤(表3に記載) 2.5g
リン酸化合物(表3に記載) 2g
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 0.5g
<水相の調製>純水676質量部にグラフト化デンプン75質量部、クリームデキストリン75質量部、及び大豆多糖類60質量部を入れ加温80℃にして溶解後40℃に冷却した。その後、第一リン酸アンモニウム20質量部、リン酸(85質量%)5質量部、グリセリン20質量部、硝酸マグネシウム3質量部、5−クロル−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン1.0質量部を添加し溶解し水相を調製した。
<油相の調製>ジブチルセバケート10質量部、ベンジルアルコール10質量部、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(HLB7.8)15質量部、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(HLB11.2)5質量部、及びジアルキルスルホコハク酸ナトリウム(70質量%)25質量部を添加し、均一な溶液になるまで攪拌した。
<乳化分散>水相を40℃に調製しスリーワンモーターで攪拌速度500〜600rpm の中に油相をゆっくり滴下し、滴下終了後、更に10分攪拌した。その後、圧力式ホモジナイザーを用いて乳化した。
束裁断したサンプルについては、裁断後に裁断面に束の状態のまま処理液を含ませた布により端部から、端部の1cm以内の範囲に塗布を行った。
ギロチンシャーで裁断したサンプルについては、露光前又は露光後に処理液を含ませた布により端部から、端部の1cm以内の範囲に塗布を行った。
塗布後の厚さは30μmであった。塗布された厚さについては、サンプルの形状測定と同様に測定し、塗布後の値からサンプル形状測定の差により求めた。
(1)画像記録層の形成
下塗り層を有する上記の支持体に、下記の画像記録層塗布液(2)をバー塗布した後、70℃、60秒でオーブン乾燥し、乾燥塗布量0.6g/m2の画像記録層を形成した。
・特定高分子化合物(微粒子形状)〔種類・添加量は表5に記載〕
・赤外線吸収染料(2)[下記構造] 0.2g
・ラジカル重合開始剤 Irgacure250(チバスペシャリティケミカルズ製)0.5g
・ラジカル重合性化合物 SR-399(サートマー社製) 1.50g
・メルカプト−3−トリアゾール 0.2g
・Byk336(Byk Chimie社製) 0.4g
・Klucel M(Hercules社製) 4.8g
・ELVACITE 4026(Ineos Acrylica社製) 2.5g
・n−プロパノール 55.0g
・2−ブタノン 17.0g
・IRGACURE 250:(4−メトキシフェニル)[4−(2−メチルプロピル)フェニル]ヨードニウム=ヘキサフルオロホスファート(75質量%プロピレンカーボナート溶液)
・SR-399:ジペンタエリスリトールペンタアクリレート
・Byk 336:変性ジメチルポリシロキサン共重合体(25質量%キシレン/メトキシプ
ロピルアセテート溶液)
・Klucel M:ヒドロキシプロピルセルロース(2質量%水溶液)
・ELVACITE 4026:高分岐ポリメチルメタクリレート(10質量%2−ブタノン溶液)
1000mlの4つ口フラスコに撹拌機、温度計、滴下ロート、窒素導入管、還流冷却器を施し、窒素ガスを導入して脱酸素を行いつつ、ポリエチレングリコールメチルエーテルメタクリレート(PEGMA エチレングリコールの平均の繰返し単位は20)10g、蒸留水200g及びn−プロパノール200gを加えて内温が70℃となるまで加熱した。次に予め混合されたスチレン(St)10g、アクリロニトリル(AN)80g及び2,2‘−アゾビスイソブチロニトリル0.8gの混合物を1時間かけて滴下した。滴下終了後5時間そのまま反応を続けた後、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.4gを添加し、内温を80℃まで上昇させた。続いて、0.5gの2,2‘−アゾビスイソブチロニトリルを6時間かけて添加した。合計で20時間反応させた段階で高分子化合物化は98%以上進行しており、質量比でPEGMA/St/AN=10/10/80の高分子化合物微粒子水分散液(1)が得られた。この高分子化合物微粒子の粒径分布は、粒子径150nmに極大値を有していた。
高分子化合物微粒子水分散液(1)の製造におけるポリエチレングリコールメチルエーテルメタクリレート(PEGMA エチレングリコールの平均の繰返し単位は20)をポリエチレングリコールメチルエーテルメタクリレート(PEGMA エチレングリコールの平均の繰返し単位は40)に置き換えて同様に製造した。
高分子化合物微粒子水分散液(1)の製造におけるポリエチレングリコールメチルエーテルメタクリレート(PEGMA エチレングリコールの平均の繰返し単位は20)をポリエチレングリコールメチルエーテルメタクリレート(PEGMA エチレングリコールの平均の繰返し単位は4)に置き換えて同様に製造した。
高分子化合物微粒子水分散液(1)の製造におけるポリエチレングリコールメチルエーテルメタクリレート(PEGMA エチレングリコールの平均の繰返し単位は20)をポリエチレングリコールメチルエーテルメタクリレート(PEGMA エチレングリコールの平均の繰返し単位は2)に置き換えて同様に製造した。
高分子化合物微粒子水分散液(1)の製造におけるポリエチレングリコールメチルエーテルメタクリレート(PEGMA エチレングリコールの平均の繰返し単位は20)をポリエチレングリコールメチルエーテルメタクリレート(PEGMA エチレングリコールの平均の繰返し単位は90)に置き換えて同様に製造した。
高分子化合物微粒子水分散液(1)の製造におけるポリエチレングリコールメチルエーテルメタクリレート(PEGMA エチレングリコールの平均の繰返し単位は20)をエチレングリコールメチルエーテルメタクリレート(EGMA)に置き換えて同様に製造した。
1000mlの4つ口フラスコに撹拌機、温度計、滴下ロート、窒素導入管、還流冷却器を施し、窒素ガスを導入して脱酸素を行いつつ蒸留水350mLを加えて内温が80℃となるまで加熱した。分散剤としてドデシル硫酸ナトリウム1.5gを添加し、更に開始剤として過硫化アンモニウム0.45gを添加し、次いでスチレン5.0g、アクリロニトリル40.0gを滴下ロートから約1時間かけて滴下した。滴下終了後5時間そのまま反応を続けた後、水蒸気蒸留で未反応単量体を除去した。その後冷却しアンモニア水でpH6に調整し、最後に不揮発分が15質量%となるように純水を添加して高分子化合物微粒子水分散液(7)を得た。高分子化合物微粒子水分散液(1)の場合と同様に測定したこの高分子化合物微粒子の粒径分布は、粒子径60nmに極大値を有していた。
前記平版印刷版原版(1)〜(13)の場合と同様に行った。
得られた平版印刷版原版を赤外線半導体レーザー搭載の富士フイルム(株)製Luxel PLATESETTER T−6000IIIにて、外面ドラム回転数1000rpm、レーザー出力70%、解像度2400dpiの条件で露光した。
露光後、オフセット輪転印刷機にて、新聞用インキとして、インクテック(株)製 ソイビーKKST-S(紅)と東洋インキ(株)の東洋ALKY湿し水を用いて、100,000枚/時のスピードで20、000枚印刷した。印刷後版のインキをクリンサーで除去し版端部(エッジ部)をSEM観察して残膜の有無を調べ、下記の基準で評価した。
○: 全く残膜していない。 △: 薄っすらと残膜しているが許容レベル。
×: はっきり残膜しており非許容レベル。 ○△: ○と△の中間のレベル。
△×: △と×の中間のレベル。
上記印刷の1000枚目の印刷物をサンプリングし、エッジ部による線状汚れの程度を下記の基準で評価した。
○: 全く汚れていない。 △: 薄っすらと汚れているが許容レベル。
×: はっきり汚れており非許容レベル。 ○△: ○と△の中間のレベル。
△×: △と×の中間のレベル。
上記の条件で1000枚印刷した後、印刷を停止し、印刷版を印刷機シリンダー上で1時間放置した。その後、印刷を再開し、1000枚目の印刷物におけるエッジ部の汚れを前述のエッジ汚れと同じ基準で評価した。
上述した機上現像性の評価を行った後、更に印刷を続けた。印刷枚数を増やしていくと徐々に、画像記録層が磨耗するため印刷物上のインキ濃度が低下した。印刷物におけるFMスクリーン50%網点の網点面積率をグレタグ濃度計で計測した値が印刷100枚目の計測値よりも5%低下したときの印刷部数を刷了枚数として耐刷性を評価した。耐刷性は3万枚以上であれば許容レベルである。
結果を表6及び表7に示す。
下記2種(S1,S2)の平版印刷版原版を用意した。
(S1)実施例3と同様に、平版印刷版原版NO.1をギロチンシャーにより条件Bで裁断し、露光後に処理液NO.1により処理した平版印刷版原版。
(S2)平版印刷版原版NO.1をギロチンシャーにより条件Bで裁断したが、露光後に処理液により処理を行わない平版印刷版原版。
上記2種の平版印刷版原版を、800H(富士フイルム(株)製自動現像機)でDN−3C(富士フイルム(株)製アルカリ水溶液系現像液)を水で1:1に希釈した現像液にて現像し、直ちにFN−2(富士フイルム(株)製ガム液)を水で1:1に希釈したガム液を塗り、乾燥して、平版印刷版を得た。
上記の平版印刷版を実施例3と同様に印刷評価したところ、処理液による処理の有無に関わらず共に、残膜、線状汚れ、放置汚れは、すべて○の評価結果であった。
このことから、本発明が、従来の現像処理を有する場合と異なる機上現像に特有の課題を解決するものであることが明らかである。
なお、上記評価における耐刷性は4.0万枚であり、機上現像する場合よりも、やや劣った。
10a 上側裁断刃
10b 上側裁断刃
11 回転軸
20 裁断刃
20a 下側裁断刃
20b 下側裁断刃
21 回転軸
12 積層束
202 断裁刃
204 母材
206 鋼
206A 刃先面
207 クランプ
208 バックゲージ
210 受け台
Claims (11)
- 支持体上に赤外線吸収染料、ラジカル重合開始剤、ラジカル重合性化合物及びポリオキシアルキレン鎖を側鎖に有する高分子化合物を含有し、印刷機のシリンダー上で印刷インキ及び/又は湿し水により現像可能な画像記録層を有する平版印刷版原版であって、該平版印刷版原版の端部から1cm以内の領域を有機溶剤及び水溶性樹脂を含有する液で処理することにより得られた新聞印刷用平版印刷版原版。
- 前記高分子化合物のポリオキシアルキレン鎖がポリオキシエチレン鎖であり、オキシエチレンの繰返し単位数が2〜50であることを特徴とする請求項1に記載の新聞印刷用平版印刷版原版。
- 前記高分子化合物が高分子化合物微粒子であることを特徴とする請求項1又は2に記載の新聞印刷用平版印刷版原版。
- 前記高分子化合物がバインダーであることを特徴とする請求項1又は2に記載の新聞印刷用平版印刷版原版。
- 支持体と画像記録層の間に、支持体表面に吸着する酸性基とラジカル重合性エチレン性不飽和結合を側鎖に有する高分子化合物を含有する下塗り層を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の新聞印刷用平版印刷版原版。
- 該平版印刷版原版端部のダレ量が25μm以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の新聞印刷用平版印刷版原版。
- 前記水溶性樹脂が多糖類であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の新聞印刷用平版印刷版原版。
- 前記有機溶剤がアルコールであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の新聞印刷用平版印刷版原版。
- 前記有機溶剤及び水溶性樹脂を含有する液が、更にリン酸化合物を含有することを特徴とする請求項7又は8に記載の新聞印刷用平版印刷版原版。
- 支持体上に赤外線吸収染料、ラジカル重合開始剤、ラジカル重合性化合物及びポリオキシアルキレン鎖を側鎖に有する高分子化合物を含有し、印刷機のシリンダー上で印刷インキ及び/又は湿し水により現像可能な画像記録層を有する平版印刷版原版の端部から1cm以内の領域を有機溶剤及び水溶性樹脂を含有する液で処理することを特徴とする新聞印刷用平版印刷版原版の製造方法。
- 支持体上に赤外線吸収染料、ラジカル重合開始剤、ラジカル重合性化合物及びポリオキシアルキレン鎖を側鎖に有する高分子化合物を含有し、印刷機のシリンダー上で印刷インキ及び/又は湿し水により現像可能な画像記録層を有する平版印刷版原版を赤外線レーザーで画像露光した後に、平版印刷版原版の端部から1cm以内を有機溶剤及び水溶性樹脂を含有する液による処理を行い、その後に印刷機シリンダーに取り付け、印刷インキ及び/又は湿し水により現像する平版印刷版の製版方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010043128A JP5433460B2 (ja) | 2010-02-26 | 2010-02-26 | 新聞印刷用平版印刷版原版及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010043128A JP5433460B2 (ja) | 2010-02-26 | 2010-02-26 | 新聞印刷用平版印刷版原版及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011177983A true JP2011177983A (ja) | 2011-09-15 |
JP5433460B2 JP5433460B2 (ja) | 2014-03-05 |
Family
ID=44690039
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010043128A Expired - Fee Related JP5433460B2 (ja) | 2010-02-26 | 2010-02-26 | 新聞印刷用平版印刷版原版及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5433460B2 (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2735444A2 (en) * | 2012-11-26 | 2014-05-28 | FUJIFILM Corporation | Lithographic printing plate precursor for newspaper printing and method for producing the same, and plate making method of lithographic printing plate |
WO2015119089A1 (ja) | 2014-02-04 | 2015-08-13 | 富士フイルム株式会社 | 平版印刷版原版及びその製造方法、平版印刷版の製版方法、並びに、印刷方法 |
WO2015129504A1 (ja) * | 2014-02-26 | 2015-09-03 | 富士フイルム株式会社 | 機上現像型平版印刷版原版の処理方法及び印刷方法 |
WO2015156065A1 (en) | 2014-04-11 | 2015-10-15 | Eastman Kodak Company | Lithographic printing plate precursor |
WO2016002477A1 (ja) * | 2014-07-02 | 2016-01-07 | 富士フイルム株式会社 | 平版印刷版処理装置、平版印刷版の製版システム、平版印刷版、平版印刷版の処理方法、および、印刷方法 |
WO2016047309A1 (ja) * | 2014-09-26 | 2016-03-31 | 富士フイルム株式会社 | 平版印刷版原版、その製造方法、及びそれを用いる印刷方法 |
WO2016052443A1 (ja) * | 2014-09-30 | 2016-04-07 | 富士フイルム株式会社 | 平版印刷版原版、その製造方法、及びそれを用いる印刷方法 |
WO2016121759A1 (ja) * | 2015-01-29 | 2016-08-04 | 富士フイルム株式会社 | 平版印刷版原版、その製造方法、及びそれを用いる印刷方法 |
WO2016129374A1 (ja) * | 2015-02-13 | 2016-08-18 | 富士フイルム株式会社 | 平版印刷版原版、その製造方法、及びそれを用いる印刷方法 |
CN107249902A (zh) * | 2015-02-27 | 2017-10-13 | 富士胶片株式会社 | 平版印刷版原版、平版印刷版的制版方法及印刷方法 |
WO2018102136A1 (en) * | 2016-12-02 | 2018-06-07 | Estman Kodak Company | Lithographic printing plate precursor and use |
WO2019188910A1 (ja) | 2018-03-28 | 2019-10-03 | 富士フイルム株式会社 | 平版印刷版原版及び平版印刷版原版の製造方法 |
CN111655504A (zh) * | 2018-01-31 | 2020-09-11 | 富士胶片株式会社 | 机上显影型平版印刷版原版、平版印刷版的制作方法、机上显影型平版印刷版伪板及印刷方法 |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001075268A (ja) * | 1999-09-03 | 2001-03-23 | Fuji Photo Film Co Ltd | 感光性平版印刷版 |
JP2002341558A (ja) * | 2001-05-11 | 2002-11-27 | Fuji Photo Film Co Ltd | 平版印刷版の印刷処理方法及び平版印刷版 |
JP2003255519A (ja) * | 2002-02-28 | 2003-09-10 | Fuji Photo Film Co Ltd | 平版印刷版原版 |
JP2003260881A (ja) * | 2002-03-07 | 2003-09-16 | Fuji Photo Film Co Ltd | 平版印刷版原版の製造方法 |
JP2004243549A (ja) * | 2003-02-12 | 2004-09-02 | Okamoto Kagaku Kogyo Kk | 平版印刷用不感脂化処理液 |
JP2005522362A (ja) * | 2002-04-10 | 2005-07-28 | コダック・ポリクローム・グラフィックス・エルエルシー | ポリエチレンオキシドセグメントを有するバインダー樹脂を使用したオン・プレス現像可能なir感受性印刷版 |
JP2008503365A (ja) * | 2004-06-17 | 2008-02-07 | イーストマン コダック カンパニー | 耐溶剤性高分子バインダーを有する画像形成可能要素 |
JP2009502574A (ja) * | 2005-07-29 | 2009-01-29 | アノコイル コーポレイション | 機上現像用の画像形成可能な印刷版 |
JP2009184113A (ja) * | 2008-02-01 | 2009-08-20 | Fujifilm Corp | 平版印刷版原版および平版印刷方法 |
-
2010
- 2010-02-26 JP JP2010043128A patent/JP5433460B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001075268A (ja) * | 1999-09-03 | 2001-03-23 | Fuji Photo Film Co Ltd | 感光性平版印刷版 |
JP2002341558A (ja) * | 2001-05-11 | 2002-11-27 | Fuji Photo Film Co Ltd | 平版印刷版の印刷処理方法及び平版印刷版 |
JP2003255519A (ja) * | 2002-02-28 | 2003-09-10 | Fuji Photo Film Co Ltd | 平版印刷版原版 |
JP2003260881A (ja) * | 2002-03-07 | 2003-09-16 | Fuji Photo Film Co Ltd | 平版印刷版原版の製造方法 |
JP2005522362A (ja) * | 2002-04-10 | 2005-07-28 | コダック・ポリクローム・グラフィックス・エルエルシー | ポリエチレンオキシドセグメントを有するバインダー樹脂を使用したオン・プレス現像可能なir感受性印刷版 |
JP2004243549A (ja) * | 2003-02-12 | 2004-09-02 | Okamoto Kagaku Kogyo Kk | 平版印刷用不感脂化処理液 |
JP2008503365A (ja) * | 2004-06-17 | 2008-02-07 | イーストマン コダック カンパニー | 耐溶剤性高分子バインダーを有する画像形成可能要素 |
JP2009502574A (ja) * | 2005-07-29 | 2009-01-29 | アノコイル コーポレイション | 機上現像用の画像形成可能な印刷版 |
JP2009184113A (ja) * | 2008-02-01 | 2009-08-20 | Fujifilm Corp | 平版印刷版原版および平版印刷方法 |
Cited By (54)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2735444A2 (en) * | 2012-11-26 | 2014-05-28 | FUJIFILM Corporation | Lithographic printing plate precursor for newspaper printing and method for producing the same, and plate making method of lithographic printing plate |
JP2014104631A (ja) * | 2012-11-26 | 2014-06-09 | Fujifilm Corp | 新聞印刷用平版印刷版原版及びその製造方法、並びに平版印刷版の製版方法 |
EP2735444A3 (en) * | 2012-11-26 | 2014-08-06 | FUJIFILM Corporation | Lithographic printing plate precursor for newspaper printing and method for producing the same, and plate making method of lithographic printing plate |
JPWO2015119089A1 (ja) * | 2014-02-04 | 2017-03-23 | 富士フイルム株式会社 | 平版印刷版原版及びその製造方法、平版印刷版の製版方法、並びに、印刷方法 |
WO2015119089A1 (ja) | 2014-02-04 | 2015-08-13 | 富士フイルム株式会社 | 平版印刷版原版及びその製造方法、平版印刷版の製版方法、並びに、印刷方法 |
EP3088201A4 (en) * | 2014-02-04 | 2017-05-03 | Fujifilm Corporation | Lithographic printing plate precursor, manufacturing method therefor, plate manufacturing method for lithographic printing plate, and printing method |
JP2018114759A (ja) * | 2014-02-04 | 2018-07-26 | 富士フイルム株式会社 | 平版印刷版原版及びその製造方法、平版印刷版の製版方法、並びに、印刷方法 |
CN105960335B (zh) * | 2014-02-04 | 2020-12-11 | 富士胶片株式会社 | 平版印刷版原版及其制造方法、平版印刷版的制版方法以及印刷方法 |
US10668764B2 (en) | 2014-02-04 | 2020-06-02 | Fujifilm Corporation | Lithographic printing plate precursor, manufacturing method therefor, plate manufacturing method for lithographic printing plate, and printing method |
EP3489026A1 (en) | 2014-02-04 | 2019-05-29 | FUJIFILM Corporation | Lithographic printing plate precursor |
US20180354290A1 (en) * | 2014-02-04 | 2018-12-13 | Fujifilm Corporation | Lithographic printing plate precursor, manufacturing method therefor, plate manufacturing method for lithographic printing plate, and printing method |
CN105960335A (zh) * | 2014-02-04 | 2016-09-21 | 富士胶片株式会社 | 平版印刷版原版及其制造方法、平版印刷版的制版方法以及印刷方法 |
EP3088201A1 (en) * | 2014-02-04 | 2016-11-02 | Fujifilm Corporation | Lithographic printing plate precursor, manufacturing method therefor, plate manufacturing method for lithographic printing plate, and printing method |
US20160339730A1 (en) * | 2014-02-04 | 2016-11-24 | Fujifilm Corporation | Lithographic printing plate precursor, manufacturing method therefor, plate manufacturing method for lithographic printing plate, and printing method |
CN106170396A (zh) * | 2014-02-26 | 2016-11-30 | 富士胶片株式会社 | 机上显影型平版印刷版原版的处理方法以及印刷方法 |
US20160361914A1 (en) * | 2014-02-26 | 2016-12-15 | Fujifilm Corporation | Method for processing on-press development-type lithographic printing plate precursor and printing method |
EP3112178A1 (en) * | 2014-02-26 | 2017-01-04 | Fujifilm Corporation | On-machine development type lithographic printing plate precursor processing method and printing method |
JPWO2015129504A1 (ja) * | 2014-02-26 | 2017-03-30 | 富士フイルム株式会社 | 機上現像型平版印刷版原版の処理方法及び印刷方法 |
WO2015129504A1 (ja) * | 2014-02-26 | 2015-09-03 | 富士フイルム株式会社 | 機上現像型平版印刷版原版の処理方法及び印刷方法 |
EP3112178A4 (en) * | 2014-02-26 | 2017-05-03 | Fujifilm Corporation | On-machine development type lithographic printing plate precursor processing method and printing method |
WO2015156065A1 (en) | 2014-04-11 | 2015-10-15 | Eastman Kodak Company | Lithographic printing plate precursor |
CN106457816A (zh) * | 2014-07-02 | 2017-02-22 | 富士胶片株式会社 | 平版印刷版处理装置及制版系统、平版印刷版、平版印刷版的处理方法及印刷方法 |
JPWO2016002477A1 (ja) * | 2014-07-02 | 2017-05-25 | 富士フイルム株式会社 | 平版印刷版処理装置、平版印刷版の製版システム、平版印刷版、平版印刷版の処理方法、および、印刷方法 |
WO2016002477A1 (ja) * | 2014-07-02 | 2016-01-07 | 富士フイルム株式会社 | 平版印刷版処理装置、平版印刷版の製版システム、平版印刷版、平版印刷版の処理方法、および、印刷方法 |
EP3165362A4 (en) * | 2014-07-02 | 2017-07-19 | Fujifilm Corporation | Lithographic printing plate processing device, plate-making system for lithographic printing plates, lithographic printing plate, processing method for lithographic printing plates, and printing method |
US10099468B2 (en) | 2014-09-26 | 2018-10-16 | Fujifilm Corporation | Planographic printing plate precursor, method of producing same, and printing method using same |
CN106687300B (zh) * | 2014-09-26 | 2019-01-04 | 富士胶片株式会社 | 平版印刷版原版、平板印刷版原版的制造方法及利用平版印刷版的印刷方法 |
JPWO2016047309A1 (ja) * | 2014-09-26 | 2017-04-27 | 富士フイルム株式会社 | 平版印刷版原版、その製造方法、及びそれを用いる印刷方法 |
WO2016047309A1 (ja) * | 2014-09-26 | 2016-03-31 | 富士フイルム株式会社 | 平版印刷版原版、その製造方法、及びそれを用いる印刷方法 |
CN106687300A (zh) * | 2014-09-26 | 2017-05-17 | 富士胶片株式会社 | 平版印刷版原版、平板印刷版原版的制造方法及利用平版印刷版的印刷方法 |
JPWO2016052443A1 (ja) * | 2014-09-30 | 2017-04-27 | 富士フイルム株式会社 | 平版印刷版原版、その製造方法、及びそれを用いる印刷方法 |
WO2016052443A1 (ja) * | 2014-09-30 | 2016-04-07 | 富士フイルム株式会社 | 平版印刷版原版、その製造方法、及びそれを用いる印刷方法 |
US10166755B2 (en) | 2014-09-30 | 2019-01-01 | Fujifilm Corporation | Planographic printing plate precursor, method of producing same, and printing method using same |
CN106715139A (zh) * | 2014-09-30 | 2017-05-24 | 富士胶片株式会社 | 平版印刷版原版、平板印刷版原版的制造方法及利用平版印刷版原版的印刷方法 |
US10759209B2 (en) | 2015-01-29 | 2020-09-01 | Fujifilm Corporation | Lithographic printing plate precursor, method of producing same, and printing method using same |
JP2018134870A (ja) * | 2015-01-29 | 2018-08-30 | 富士フイルム株式会社 | 平版印刷版原版、及びその製造方法 |
CN107206827A (zh) * | 2015-01-29 | 2017-09-26 | 富士胶片株式会社 | 平版印刷版原版、其制造方法及利用其的印刷方法 |
JPWO2016121759A1 (ja) * | 2015-01-29 | 2017-07-13 | 富士フイルム株式会社 | 平版印刷版原版、その製造方法、及びそれを用いる印刷方法 |
EP3656576A1 (en) | 2015-01-29 | 2020-05-27 | Fujifilm Corporation | Lithographic printing plate precursor and method of producing same |
WO2016121759A1 (ja) * | 2015-01-29 | 2016-08-04 | 富士フイルム株式会社 | 平版印刷版原版、その製造方法、及びそれを用いる印刷方法 |
US10322597B2 (en) | 2015-01-29 | 2019-06-18 | Fujifilm Corporation | Lithographic printing plate precursor, method of producing same, and printing method using same |
CN107206827B (zh) * | 2015-01-29 | 2020-01-21 | 富士胶片株式会社 | 平版印刷版原版、其制造方法及利用其的印刷方法 |
US10022998B2 (en) | 2015-02-13 | 2018-07-17 | Fujifilm Corporation | Planographic printing plate precursor, method of producing same, and printing method using same |
JPWO2016129374A1 (ja) * | 2015-02-13 | 2017-06-08 | 富士フイルム株式会社 | 平版印刷版原版、その製造方法、及びそれを用いる印刷方法 |
WO2016129374A1 (ja) * | 2015-02-13 | 2016-08-18 | 富士フイルム株式会社 | 平版印刷版原版、その製造方法、及びそれを用いる印刷方法 |
CN107206828A (zh) * | 2015-02-13 | 2017-09-26 | 富士胶片株式会社 | 平版印刷版原版、其制造方法及利用其的印刷方法 |
CN107206828B (zh) * | 2015-02-13 | 2019-10-25 | 富士胶片株式会社 | 平版印刷版原版、其制造方法及利用其的印刷方法 |
US20180009212A1 (en) * | 2015-02-27 | 2018-01-11 | Fujifilm Corporation | Planographic printing plate precursor, plate-making method for planographic printing plate, and printing method |
CN107249902B (zh) * | 2015-02-27 | 2020-04-03 | 富士胶片株式会社 | 平版印刷版原版、平版印刷版的制版方法及印刷方法 |
CN107249902A (zh) * | 2015-02-27 | 2017-10-13 | 富士胶片株式会社 | 平版印刷版原版、平版印刷版的制版方法及印刷方法 |
WO2018102136A1 (en) * | 2016-12-02 | 2018-06-07 | Estman Kodak Company | Lithographic printing plate precursor and use |
CN111655504A (zh) * | 2018-01-31 | 2020-09-11 | 富士胶片株式会社 | 机上显影型平版印刷版原版、平版印刷版的制作方法、机上显影型平版印刷版伪板及印刷方法 |
CN111655504B (zh) * | 2018-01-31 | 2022-05-03 | 富士胶片株式会社 | 机上显影型平版印刷版原版、机上显影型平版印刷版伪版 |
WO2019188910A1 (ja) | 2018-03-28 | 2019-10-03 | 富士フイルム株式会社 | 平版印刷版原版及び平版印刷版原版の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5433460B2 (ja) | 2014-03-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5433460B2 (ja) | 新聞印刷用平版印刷版原版及びその製造方法 | |
JP5894905B2 (ja) | 新聞印刷用平版印刷版原版及びその製造方法、並びに平版印刷版の製版方法 | |
JP5715936B2 (ja) | 平版印刷版原版及び平版印刷方法 | |
JP6427555B2 (ja) | 機上現像型平版印刷版原版の処理方法及び印刷方法 | |
JP5789448B2 (ja) | 平版印刷版原版及びその製版方法 | |
JP5786099B2 (ja) | 平版印刷版原版及び平版印刷版の製版方法 | |
JP5537980B2 (ja) | 平版印刷版原版及びその製版方法 | |
JP6205500B2 (ja) | 平版印刷版原版、その製造方法、及びそれを用いる印刷方法 | |
JP5651554B2 (ja) | 機上現像型平版印刷版原版及びそれを用いる製版方法 | |
JP5244987B2 (ja) | 平版印刷版原版及びその製版方法 | |
US20200166846A1 (en) | On-press development type lithographic printing plate precursor and method for producing lithographic printing plate | |
JP5736277B2 (ja) | 平版印刷版原版 | |
JP2017019206A (ja) | 平版印刷版原版の積層体、及び、その製造方法 | |
JP2012176606A (ja) | 平版印刷版原版及びその製版方法 | |
JP5740275B2 (ja) | 機上現像型の平版印刷版原版を用いる印刷方法 | |
JPWO2019044700A1 (ja) | 機上現像型平版印刷版原版、及び平版印刷版の作製方法 | |
JP6155186B2 (ja) | 機上現像型平版印刷版原版を用いる印刷方法 | |
JP2017047564A (ja) | 平版印刷版原版、及び、平版印刷版の製版方法 | |
JP2014162156A (ja) | 平版印刷版原版、及び、これを用いた製版方法 | |
JP5453023B2 (ja) | 印刷用湿し水及び平版印刷版の印刷方法 | |
JP2011073212A (ja) | 新聞印刷用平版印刷版原版及び製版方法 | |
WO2019151447A1 (ja) | 機上現像型平版印刷版原版、平版印刷版の作製方法、機上現像型平版印刷版ダミー版、及び印刷方法 | |
JP2011148292A (ja) | 平版印刷版原版及びその製版方法 | |
WO2014156449A1 (ja) | 平版印刷版原版及びその製版方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20111216 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120709 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20120914 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20121004 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131108 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131112 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131209 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 5433460 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |