JP2011177746A - クランプ確認システム、溶接ロボットシステム、クランプ治具制御装置およびクランプ確認方法 - Google Patents

クランプ確認システム、溶接ロボットシステム、クランプ治具制御装置およびクランプ確認方法 Download PDF

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Abstract

【課題】クランプ治具によるワークのクランプ動作の成否を正しく判断する。
【解決手段】溶接ロボットシステム(クランプ確認システム)1は、クランプ治具2と、システム制御盤(クランプ治具制御装置)8とを備える。クランプ治具2は、ワークWに係合する係合部25と、係合部25の現在位置を検出する位置検出センサ24とを備える。システム制御盤8は、係合部25の動作停止位置をワークW毎に記憶する移動距離DB121と、クランプ治具2の駆動源の油圧が基準値以上であって、かつ、位置検出センサ24で検出された現在位置が移動距離DB121に記憶された動作停止位置の許容範囲内にあることを示す動作完了条件を満たすか否かを検知する演算処理手段13と、動作完了条件を満たさない場合には異常を報知し、動作完了条件を満たす場合には正常を報知するユーザインターフェース部14とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワークに当接する当接部を備えたクランプ治具を制御する技術に関し、特に、溶接ロボットシステムにおいてクランプ治具によるワークへの当接動作の成否を判断する技術に関するものである。
従来、溶接ロボットと、移動装置と、ポジショナとによって構成される溶接ロボットシステムでは、ワークを保持するためのクランプ治具がポジショナに取り付けられている。クランプ治具の内部のモータは、例えば、油圧で駆動される。溶接ロボットシステムにおいて、溶接するワークとして、例えば、土木や建築の作業(工事)に使われる建設機械などのフレーム部を想定した場合には、ワークの重量は数トン程度のものもあるので、クランプ治具のワーク保持力を強力にするため、クランプ治具の動力には油圧ポンプを用いている。
溶接作業場に用意されたワークは、ポジショナに取り付けられているクランプ治具によって保持され、ポジショナによる移動や回転操作によって、溶接に適した姿勢の状態で、溶接ロボットにより自動溶接される。溶接ロボットシステムのオペレータは、溶接作業場から離間した位置に設けられた操作ボックスや制御盤を用いて、溶接作業場のワークを目視しながら、クランプ動作や溶接動作を遠隔操作する。
オペレータは、ワークに応じて、操作ボックスからの操作により、油圧ポンプの力の加わる方向をソレノイドによって切り換え、クランプ動作及びアンクランプ動作を行うことができる。そして、従来のロボットシステムでは、クランプ治具がワークを正常に保持出来たかを確認するために、動力源である油圧が予め定められた基準値以上の値になっていることを検知する圧力スィッチの信号が制御盤に取り込まれるようにしている。この制御盤において、クランプ状態の判定を行う処理装置は、取り込まれた信号に基づいて、操作ボックスからの操作後の所定時間以内に圧力スィッチが動作したことを検知すると、クランプが正常に完了したと判断している。そして、この処理装置は、正常にクランプされたことを、例えば制御盤に設けられたランプやブザーなどの報知手段によってオペレータに通知する。この通知により、オペレータは、正常にクランプされことを認識して、ポジショナの移動や回転操作を行うことができる。また、台車によって自動的にワークを溶接作業場に搬入して生産を始めるタイプの溶接ロボットシステムの場合には、油圧が基準値に達することが次の工程へ進むためのスタートの条件の1つになっている。
また、従来、ワークが正常にクランプされているかどうかを自動的に確認するために撮影画像を用いる技術が知られている(例えば特許文献1,2)。特許文献1に記載の技術では、ワークを把持する際に、ワークの形状に応じたワーク把持部の位置または姿勢をモニタカメラにより撮影し、基本となる撮影データと比較することにより、正常にワークがクランプされているかどうかを確認している。また、特許文献2に記載の技術は、自動溶接装置における溶接治具監視装置において、撮影画像をパターンマッチングするようにしたものである。
特開2007−40920号公報 特開2006−320962号公報
しかしながら、従来の溶接ロボットシステムのように、処理装置が、クランプ治具の動力源である油圧の圧力を検知する圧力スィッチの信号だけを用いてクランプ動作の成否を判断する場合には次のような問題がある。クランプ治具が、ワークをクランプする際に、想定されたワークのクランプ箇所(例えば孔)から、ずれた位置に当接した場合、正常にクランプできないにもかかわらず、油圧の圧力が基準値以上の値になり、圧力スィッチが動作してしまう。そのため、処理装置は、クランプ治具がワークを正常にクランプしたと誤判断する場合があるという問題がある。
このように誤判断した場合にも、油圧が基準値に達しているため、例えば、クランプが正常に完了したことを示すランプが点灯してしまう。このように正常を示すランプが点灯したとしても、クランプ治具が孔からずれた位置に当接している場合には、次の工程へ進んだ後で、ポジショナによりワークの姿勢を変更したときに数トンものワークが落下する可能性がある。そのため、クランプ動作の正常を示すランプが点灯したときには、オペレータが目視でクランプ動作が正常に完了したかどうかを毎回必ず確認する必要があった。
また、特許文献1,2の技術は、モニタカメラが固定部に配置できない場合に、クランプ治具がワークに正常に当接したことを確認できないという問題点がある。また、これらの従来技術は、適用できる部位やシチュエーションが限定されるので、溶接するワークとして、例えば、土木や建築の作業に使われる建設機械などのフレーム部を想定した場合に、このようなワークが正常にクランプされているか確認するためには用いることができない。
そこで、本発明では、従来の油圧を検知する溶接ロボットシステムにおいてクランプ治具がワークに正常に当接していないにもかかわらず処理装置が、クランプ治具がワークに正常に当接したと誤判断する可能性がある問題と、従来のモニタカメラが固定部に配置できない場合にクランプ治具がワークに正常に当接したことを確認できない問題とを解決し、処理装置がクランプ治具によるワークへの当接動作の成否を正しく判断することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明のうち請求項1に記載のクランプ確認システムは、ワークに当接する当接部と、この当接部の現在位置を検出する位置検出センサとを備えたクランプ治具と、前記クランプ治具によるワークへの当接動作の成否を判断するクランプ治具制御装置とを備えるクランプ確認システムであって、前記クランプ治具制御装置が、前記ワークに対応して予め定められた前記当接部の動作停止位置をワーク毎に記憶するデータ記憶手段と、前記クランプ治具の前記当接部が前記ワークに当接する押圧力が予め定められた基準押圧力以上か否かを判別する押圧力判別手段と、前記位置検出センサで検出された現在位置が、前記データ記憶手段に記憶された動作停止位置を含む予め定められた許容範囲内にあるか否かを判別する移動距離判別手段と、前記押圧力が前記基準押圧力以上であって、かつ、前記検出された現在位置が前記許容範囲内にあることを示す動作完了条件を満たすか否かを検知する検知手段と、前記動作完了条件を満たすか否かの判別結果を報知するユーザインターフェース手段とを備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、クランプ確認システムは、クランプ治具制御装置のデータ記憶手段に、ワークに対応した動作停止位置の値を記憶している。ここで、動作停止位置は、クランプ治具の当接部がワークへの正常な当接動作を完了したときにその動作を停止する位置を示す。なお、その位置を特定できるのであれば、クランプ治具の当接部がワークへの当接動作を開始する位置と、動作停止位置との間の距離(移動距離)であってもよい。そして、クランプ治具制御装置は、動作完了条件を満たすか否かを検知することで、クランプ治具によるワークへの当接動作が正常に完了したか否かを判別する。ここで、動作完了条件は、第1にクランプ治具の当接部がワークに当接する押圧力が予め定められた基準押圧力以上であること、第2に、位置検出センサで検出されたクランプ治具の当接部の現在位置が、データ記憶手段に記憶された動作停止位置の許容範囲内にあることの双方を満足する条件である。つまり、クランプ治具制御装置は、ワークに当接するクランプ治具の押圧力を検知するだけではなく、それに加えて、正常な当接動作に必要なクランプ治具の移動距離の条件を満足しているかを判定する。したがって、クランプ治具制御装置は、クランプ治具によるワークへの当接動作の成否を正しく判断することができる。
また、クランプ治具制御装置のユーザインターフェース手段は、動作完了条件を満たすか否かの判別結果を報知する。例えば、動作完了条件を満たす場合には、ユーザインターフェース手段によって、その旨をオペレータに報知することができる。また、動作完了条件を満たさない場合には、ユーザインターフェース手段によって、その旨をオペレータに報知することができる。これにより、オペレータは、ワークへの当接動作が正常に完了したのか否かを確認でき、この当接動作の完了を目視により確認する必要がなくなり、従来に対してオペレータの負担を格段に軽減できる。また、クランプ治具制御装置のユーザインターフェース手段は、例えば、タッチパネルのように、入力と表示出力との双方向に対応して構成することができる。このようにユーザインターフェース手段を用いて、クランプ治具の当接部の正常な移動距離を入力する場合には、データ記憶手段に記憶した正常な移動距離のデータを、対象のワークに応じて、適宜追加したり変更したりすることができる。
また、請求項2に記載のクランプ確認システムは、請求項1に記載のクランプ確認システムであって、前記クランプ治具制御装置が、さらに、前記クランプ治具のモータの駆動源である油圧の圧力値を入力する圧力入力手段を備え、前記押圧力判別手段が、前記入力された圧力値が予め定められた基準値以上の場合に、前記押圧力が前記基準押圧力以上であると判定することとした。
かかる構成によれば、クランプ確認システムでは、クランプ治具制御装置が、動作完了条件として、クランプ治具のモータを駆動する油圧が正常であり、かつ、クランプ治具の当接部の移動距離が許容範囲内にあると判別した場合に、はじめてワークへの当接動作が正常に完了したことを、ユーザインターフェース手段によって、オペレータに報知することができる。また、クランプ治具制御装置が、たとえ、油圧が正常であったとしても、クランプ治具の当接部の移動距離が基準を満たさないと判別した場合には、ユーザインターフェース手段は、オペレータに異常を報知することができる。このとき、クランプ治具制御装置は、異常を報知するだけではなく、クランプ治具によるワークへの当接動作を停止させるように指令することができる。この場合、クランプ治具の当接動作の続行による異常事態の進行を留め、正常な状態への早急な復帰に寄与することができる。なお、クランプ治具制御装置は、検出圧力の状態と移動距離の状態とを同時に判別することが好ましいが、これら2つの判別処理を予め定めた順序で行うこともできる。例えば、圧力の状態を判別した後に、移動距離の状態を判別するようにしてもよい。
また、請求項3に記載のクランプ確認システムは、請求項1に記載のクランプ確認システムであって、前記クランプ治具制御装置が、さらに、前記クランプ治具のモータを電力により駆動するモータ制御装置を備え、前記押圧力判別手段が、前記モータ制御装置で検出された電流が予め定められた基準値以上の場合に、前記押圧力が前記基準押圧力以上であると判定することとした。
かかる構成によれば、クランプ確認システムでは、クランプ治具制御装置が、動作完了条件として、モータ制御装置で検出されたクランプ治具を駆動するための電流が正常であり、かつ、クランプ治具の当接部の移動距離が許容範囲内にあると判別した場合に、はじめてワークへの当接動作が正常に完了したことを、ユーザインターフェース手段によって、オペレータに報知することができる。また、クランプ治具制御装置が、たとえ、検出電流が正常であったとしても、クランプ治具の当接部の移動距離が基準を満たさないと判別した場合には、ユーザインターフェース手段は、オペレータに異常を報知することができる。なお、クランプ治具制御装置は、検出電流の状態と移動距離の状態とを同時に判別することが好ましいが、これら2つの判別処理を予め定めた順序で行うこともできる。例えば、検出電流の状態を判別した後に、移動距離の状態を判別するようにしてもよい。
また、請求項4に記載のクランプ確認システムは、請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のクランプ確認システムであって、前記クランプ治具が、溶接用のワークに形成された孔に両側から挿入されて前記ワークに当接して固定保持する2つの当接部を備えて当該2つの当接部によりワークをクランプするクランプ治具から構成され、前記クランプ治具制御装置が前記クランプ治具による前記ワークへの当接動作の成否を判断することとした。
かかる構成によれば、クランプ治具制御装置は、溶接用のワークに形成された孔に当接して固定保持する2つの当接部を備えたクランプ治具を制御対象としている。したがって、形状が同じで厚みが異なる複数種類のワークに対して、設ける孔の位置、形状、大きさをほぼ同じものとすることで、複数種類のワークに対してクランプ治具を使用することができる。そして、このように各種類のワークに形成された孔をほぼ同じように設けたときには、クランプ治具制御装置の演算処理手段は、クランプ動作の対象であるワークの種類を変更したとしても、クランプ治具による各種類のワークのクランプ動作の成否を正しく判断することができる。
また、前記課題を解決するために、本発明の請求項5に記載のロボット溶接システムは、請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のクランプ確認システムと、前記クランプ治具が配設され前記クランプ治具により保持されたワークを回転移動させるポジショナと、前記保持されたワークを溶接する溶接ロボットと、前記溶接ロボットを移動させるロボット移動装置と、前記溶接ロボットおよび前記ロボット移動装置を制御するロボット制御装置と、を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、ロボット溶接システムは、クランプ確認システムと、クランプ治具が配設されたポジショナと、溶接ロボットと、ロボット移動装置と、ロボット制御装置とを備える。したがって、ロボット溶接システムでは、クランプ確認システムのクランプ治具制御装置の演算処理手段が、クランプ治具がワークに正常に当接したと判定したことを、次の溶接作業工程のトリガとすることで、ロボット溶接システム全体の自動化を図ることができる。その結果、オペレータの負担を軽減できる。
また、請求項6に記載のクランプ治具制御装置は、ワークに当接する当接部と、この当接部の現在位置を検出する位置検出センサとを備えたクランプ治具と、前記クランプ治具によるワークへの当接動作の成否を判断するクランプ治具制御装置とを備えるクランプ確認システムにおける前記クランプ治具制御装置であって、前記ワークに対応して予め定められた前記当接部の動作停止位置をワーク毎に記憶するデータ記憶手段と、前記クランプ治具の前記当接部が前記ワークに当接する押圧力が予め定められた基準押圧力以上か否かを判別する押圧力判別手段と、前記位置検出センサで検出された現在位置が、前記データ記憶手段に記憶された動作停止位置を含む予め定められた許容範囲内にあるか否かを判別する移動距離判別手段と、前記押圧力が前記基準押圧力以上であって、かつ、前記検出された現在位置が前記許容範囲内にあることを示す動作完了条件を満たすか否かを検知する検知手段と、前記動作完了条件を満たすか否かの判別結果を報知するユーザインターフェース手段とを備えることとした。
かかる構成によれば、クランプ治具制御装置は、当接部と、位置検出センサとを備えたクランプ治具を制御対象とする。また、クランプ治具が備える位置検出センサは、当接部の現在位置を検出する。また、クランプ治具制御装置は、データ記憶手段に、ワークに対応した動作停止位置の値を記憶している。ここで、動作停止位置は、クランプ治具の当接部がワークへの正常な当接動作を完了したときにその動作を停止する位置を示す。そして、クランプ治具制御装置は、動作完了条件を満たすか否かを検知することで、クランプ治具によるワークへの当接動作が正常に完了したか否かを判別する。ここで、動作完了条件は、第1にクランプ治具の当接部がワークに当接する押圧力が予め定められた基準押圧力以上であること、第2に、位置検出センサで検出されたクランプ治具の当接部の現在位置が、データ記憶手段に記憶された動作停止位置の許容範囲内にあることの双方を満足する条件である。したがって、クランプ治具制御装置は、クランプ治具によるワークへの当接動作の成否を正しく判断することができる。また、クランプ治具制御装置のユーザインターフェース手段は、動作完了条件を満たすか否かの判別結果を報知する。例えば、動作完了条件を満たす場合には、ユーザインターフェース手段によって、その旨をオペレータに報知することができる。また、動作完了条件を満たさない場合には、ユーザインターフェース手段によって、その旨をオペレータに報知することができる。これにより、オペレータは、ワークへの当接動作が正常に完了したのか否かを確認でき、この当接動作の完了を目視により確認する必要がなくなり、従来に対してオペレータの負担を格段に軽減できる。
また、前記課題を解決するために、本発明の請求項7に記載のクランプ確認方法は、ワークに当接する当接部と、この当接部の現在位置を検出する位置検出センサとを備えたクランプ治具と、前記クランプ治具によるワークへの当接動作の成否を判断するクランプ治具制御装置とを備えるクランプ確認システムにおけるクランプ確認方法であって、前記クランプ治具制御装置は、前記ワークに対応して予め定められた前記当接部の動作停止位置をワーク毎に記憶するデータ記憶手段と、演算処理手段と、ユーザインターフェース手段とを備え、前記演算処理手段によって、前記クランプ治具の前記当接部が前記ワークに当接する押圧力が予め定められた基準押圧力以上か否かを判別する押圧力判別ステップと、前記位置検出センサで検出された現在位置が、前記データ記憶手段に記憶された動作停止位置を含む予め定められた許容範囲内にあるか否かを判別する移動距離判別ステップと、前記押圧力が前記基準押圧力以上であって、かつ、前記検出された現在位置が前記許容範囲内にあることを示す動作完了条件を満たすか否かを検知する検知ステップと、前記ユーザインターフェース手段によって、前記動作完了条件を満たすか否かの判別結果を報知する報知ステップとを含んで実行することを特徴とする。
かかる手順によれば、クランプ確認方法は、クランプ治具制御装置によって、動作完了条件を満たすか否かを検知することで、クランプ治具によるワークへの当接動作が正常に完了したか否かを判別する。ここで、動作完了条件は、第1にクランプ治具の当接部がワークに当接する押圧力が予め定められた基準押圧力以上であること、第2に、位置検出センサで検出されたクランプ治具の当接部の現在位置が、データ記憶手段に記憶された動作停止位置の許容範囲内にあることの双方を満足する条件である。したがって、クランプ治具制御装置は、クランプ治具によるワークへの当接動作の成否を正しく判断することができる。また、クランプ治具制御装置のユーザインターフェース手段は、動作完了条件を満たすか否かの判別結果を報知する。例えば、動作完了条件を満たす場合には、ユーザインターフェース手段によって、その旨をオペレータに報知することができる。また、動作完了条件を満たさない場合には、ユーザインターフェース手段によって、その旨をオペレータに報知することができる。これにより、オペレータは、ワークへの当接動作が正常に完了したのか否かを確認でき、この当接動作の完了を目視により確認する必要がなくなり、従来に対してオペレータの負担を格段に軽減できる。
本発明によれば、クランプ確認システムは、クランプ治具制御装置によって、クランプ治具の当接部がワークに当接する押圧力が基準押圧力以上であって、クランプ治具で検出された当接部の動作の停止位置が正常である場合に、動作完了条件を満たし、当接動作が成功したと判断する。これにより、クランプ治具制御装置は、クランプ治具によるワークへ当接動作の成否を正しく判断することができる。また、クランプ治具制御装置のユーザインターフェース手段は、動作完了条件の判別結果をオペレータに報知する。そのため、オペレータは、クランプ治具の当接動作の完了を目視により確認する必要がなくなり、従来に対してオペレータの負担を格段に軽減することができる。
本発明の実施形態に係る溶接ロボットシステムを模式的に示す構成図であって、(a)はポジショナのブロック図、(b)はポジショナの平面配置を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る溶接ロボットシステムを模式的に示す構成図である。 図1のクランプ治具の使用例を示す斜視図である。 図3のワークの斜視図である。 図3のクランプ治具の構成を示す斜視図である。 図3のクランプ治具の推進部材の移動によるクランプの説明図であって、(a)はワークをクランプする前の状態の側面図、(b)はワークのクランプが完了した状態の側面図をそれぞれ示している。 図3のクランプ治具の位置検出原理の説明図であって、(a)はワークをクランプする前のホームポジションの上面図、(b)はワークのクランプに成功した状態の上面図、(c)はワークのクランプに失敗した状態の側面図をそれぞれ示している。 本発明の実施形態に係るクランプ治具制御装置の構成を模式的に示すブロック図である。 図8に示すクランプ治具制御装置の動作を示すフローチャートであって、(a)はデータ登録処理、(b)は検知処理をそれぞれ示している。
以下、図面を参照して本発明のクランプ確認システムを実施するための形態(以下「実施形態」という)について説明する。以下では、1.クランプ確認システムの概要、2.溶接ロボットシステムの概要、3.クランプ治具の構成例、4.クランプ治具制御装置の構成例、5.溶接ロボットシステムの動作、6.クランプ治具制御装置の動作例の各章に分けて順次説明する。
[1.クランプ確認システムの概要]
図1および図2に示す溶接ロボットシステム1,1Bにおいて、クランプ確認システムを説明する。例えば、図1(a)に示す溶接ロボットシステム1は、クランプ確認システムとして、クランプ治具2と、システム制御盤(クランプ治具制御装置)8とを備えている。
クランプ治具2は、図1(b)に示すように、ワークWに当接する係合部25を備えている。また、クランプ治具2は、図1(a)に示すように、係合部25の現在位置を検出する位置検出センサ24を備えている。この位置検出センサ24は、例えば、ロータリーエンコーダで構成されている。
システム制御盤8は、溶接制御機能と、クランプ治具制御機能とを兼ね備えており、クランプ治具制御機能により、クランプ治具2によるワークWへの当接動作の成否を判断する。このシステム制御盤8は、クランプ治具制御装置として、記憶手段に格納された移動距離DB121と、演算処理手段13と、ユーザインターフェース部14とを備えている。
移動距離DB121は、クランプ治具2の係合部25の動作停止位置をワークW毎に記憶するものである。この動作停止位置は、ワークWに対応して予め定められている。
演算処理手段13は、主として、押圧力判別機能と、移動距離判別機能と、動作完了条件判別機能を有している。
押圧力判別機能は、クランプ治具2の係合部25がワークWに係合する押圧力が予め定められた基準押圧力以上か否かを判別するものである。この押圧力は、クランプ治具2を駆動させる油圧や電力に相当する。この押圧力判別機能は、例えば図8に示す圧力判別手段132により構成することができる。
移動距離判別機能は、クランプ治具2の位置検出センサ24により検出された、クランプ治具2の係合部25の現在位置が、移動距離DB121に記憶された動作停止位置を含む予め定められた許容範囲内にあるか否かを判別するものである。この移動距離判別機能は、例えば図8に示す移動距離判別手段133により構成することができる。
動作完了条件判別機能は、動作完了条件として、クランプ治具2の係合部25がワークWに係合する押圧力が基準押圧力以上であって、かつ、クランプ治具2の係合部25の現在位置が許容範囲内にあるという条件を満たすか否かを検知するものである。この動作完了条件判別機能は、例えば図8に示す検知手段134により構成することができる。この判別結果は、ユーザインターフェース部14に出力される。
ユーザインターフェース部14は、演算処理手段13の動作完了条件判別機能による、動作完了条件を満たすか否かの判別結果を報知するものである。例えば、ユーザインターフェース部14は、動作完了条件を満たすと判別された場合に、オペレータに正常を報知する。また、ユーザインターフェース部14は、動作完了条件を満たさないと判別された場合に、オペレータに異常を報知する。このユーザインターフェース部14は、例えば、タッチパネル等で構成される。
ユーザは、ユーザインターフェース部14の入力機能により、例えば、あるワークW1,W2をクランプする前に、ワークW1に対しては、クランプ治具2の係合部25の動作停止位置(移動距離)を100mm、ワークW2に対しては、120mmといったデータを入力することができる。このユーザインターフェース部14は、表示出力機能により、例えば、ワークW2に対してクランプ動作を行った結果、クランプ治具2の係合部25の移動距離が120mmであった場合には、「正常クランプ」を示す画像を表示し、移動距離が不足して100mmであった場合には、「異常クランプ」を示す画像を表示することができる。
図1(a)に示す溶接ロボットシステム1は、クランプ治具2のモータを油圧で駆動するクランプ確認システムの実施形態である。一方、図2に示す溶接ロボットシステム1Bは、クランプ治具2のモータを電力で駆動するクランプ確認システムの実施形態である。
図1(a)に示すように、クランプ治具2の駆動源が油圧の場合には、例えば、油圧ポンプPがクランプ治具2のモータM(図8参照)を駆動させる。システム制御盤8は、油圧系統に接続しており、例えば、油圧ポンプで検出した油圧の情報が入力可能に構成されている。これにより、演算処理手段13の押圧力判別機能は、油圧を監視し、予め定められた閾値以上の油圧を検出したときに、クランプ治具の係合部25がワークWに係合する押圧力が基準押圧力以上になったと判定することができる。
また、図2に示すように、クランプ治具2の駆動源が電力の場合には、システム制御盤8は、モータ制御装置19をさらに備える。この場合、モータ制御装置19が、クランプ治具2のモータMを電力により駆動させる。モータ制御装置19は、サーボアンプやモータドライバ等を備える。これにより、システム制御盤8において、演算処理手段13の押圧力判別機能は、モータの電流を監視し、予め定められた閾値以上の電流が流れたときに、クランプ治具の係合部25がワークWに係合する押圧力が基準押圧力以上になったと判定することができる。
これらクランプ確認システムの2つの実施形態では、クランプ治具2の駆動源は異なるが、同様な構成で同様に動作することができるので、以下では、図1(a)に示す溶接ロボットシステム1について詳細に説明し、図2に示す溶接ロボットシステム1Bについては、異なる部分のみ説明する。
[2.溶接ロボットシステムの概要]
溶接ロボットシステムの概要について主として図1を参照(適宜図4、図8参照)して説明する。溶接ロボットシステム1は、図1(a)に示すように、クランプ治具2が配設されたポジショナ3と、ロボット4と、ロボット移動装置5と、ロボットコントローラ6と、操作ボックス7と、システム制御盤8とを備えている。
本実施形態では、図3に示すように、所定の高さに長尺のワークWを配置し、ワークWの側方に配置されたロボット4によって、ワークWの各部を溶接するときに、ワークWの両端部を所定の高さに保持するクランプ治具2,2を例として説明する。
この溶接ロボットシステム1で用いる溶接用のワークWは、図4に示すように、両端部にそれぞれ孔Hが形成されている。ワークWは、例えば、土木や建築の作業に使われる建設機械などのフレーム部である。
図1および図3に示すように、ポジショナ3には、2つのクランプ治具2が配設されており、ポジショナ3は、各クランプ治具2により保持されたワークWを回転移動させる。ここで、回転移動は、図1(b)における左右方向の軸周りの移動を示す。また、ポジショナ3は、ワークWを保持する前に、ワークWの大きさに合わせて移動することができる。ここで、ポジショナ3の移動は、例えば、ポジショナ3の中心側方向(図1(b)における左右方向)への移動や、高さ方向(図3における上下方向)の移動を示す。なお、ポジショナ3の移動方向はこれらに限定されるものではない。
このポジショナ3は、ケーブルを介してシステム制御盤8に接続され、溶接制御装置9により制御される。ここでは、ポジショナ3を、回転の駆動側のポジショナ3aと、従動側のポジショナ3bとの2つに分けて設け、各ポジショナ3a,3bが1つずつクランプ治具2を備えることとした。なお、ポジショナ3aとポジショナ3bとを一体に構成してもよいことは勿論である。
クランプ治具2,2は、図3に示すように、ワークWの長手方向の両端部に配置されたポジショナ3a,3bの上部にそれぞれ取り付けられており、各クランプ治具2は一対の保持アーム21,21によってワークWの端部を幅方向から挟み込んで保持している。保持アーム21は、ガイド機構40に沿ってワークWの幅方向に移動できるように構成されている。また、保持アーム21は、図1(b)に示すように、例えばコーン形状の係合部25を備えている。一対の保持アーム21,21の係合部25,25は、ワークWのいずれか一方の孔Hに両側から挿入されてワークWに当接して固定保持するものである。係合部25は、孔Hの形状およびサイズに合わせて形成されている。
クランプ治具2,2は、図1(a)および図8に示すように、油圧系統に接続されている。油圧系統の図示しない油圧メータは、油圧の圧力値をケーブルを介してシステム制御盤8に出力する。ここでは、一例として、油圧ポンプPが内部の図示しない圧力センサで油圧を検出することとした。この油圧は、システム制御盤8内の演算処理手段13により利用される。なお、図2に示す溶接ロボットシステム1Bの場合、システム制御盤8内のモータ制御装置19が、クランプ治具2,2のモータMを駆動させる。この場合、モータ制御装置19で検出した電流が、演算処理手段13により利用される。
また、クランプ治具2,2は、図1(a)および図8に示すように、位置検出センサ24を備える。この位置検出センサ24は、保持アーム21を移動させる推進機構22(図5参照)に設けられ、係合部25の現在位置を検出する。なお、推進機構22(図8参照)は、図8に示すモータMにより駆動される。この位置検出センサ24の検出値は、ケーブルを介してシステム制御盤8に送出される。
ロボット4は、クランプ治具2により保持されたワークWを溶接する。ロボット4は、ロボットコントローラ6に接続されており、例えばアーク溶接ロボットから構成される。ロボット4の外観の一例を図3に示す。ロボット4が、例えば、6軸構成の垂直多関節型の場合には、手首部分に溶接トーチが取り付けられ、ロボットコントローラ6からの指令に基づいて内部のモータの動作によって各関節を動かすことにより、溶接トーチを所定位置に移動させることができる。なお、ロボット4が、例えばアーク溶接ロボットから構成される場合には、図示しないワイヤ送給装置を介して溶接電源と接続される。また、ロボット4を複数台配置してもよい。
ロボット移動装置5は、ロボット4に取り付けられていると共に、ロボットコントローラ6に接続されており、ロボットコントローラ6からの指令に基づいて内部のモータの動作によって、ロボット4を移動させる。また、ロボット移動装置5は、ロボット4毎に設けられる。
ロボットコントローラ6は、ケーブルを介してシステム制御盤8に接続され、ロボット4およびロボット移動装置5を制御する。また、ロボットコントローラ6は、溶接時に溶接指令信号を溶接電源に出力する。本実施形態では、教示プログラムまたはティーチングペンダント10からのインチング指令に基づいて、ロボットコントローラ6は、ロボット4およびロボット移動装置5に指令を出力する。また、ロボットコントローラ6は、ロボット4毎に設けられる。なお、ティーチングペンダント10は、ロボット4の教示作業の際に、システム制御盤8内の溶接制御装置9に対して、被溶接部の溶接経路や溶接作業条件等を入力するために使用される。
操作ボックス7は、ケーブルおよびシステム制御盤8を介して油圧ポンプPの制御回路に接続されている。オペレータが操作ボックス7を操作することによって、油圧ポンプPの力の加わる方向をソレノイドによって切り換え、クランプ治具2によるワークWのクランプ動作及びアンクランプ動作を行うことができる。なお、図2に示す溶接ロボットシステム1Bの場合、操作ボックス7は、ケーブルを介してシステム制御盤8内のモータ制御装置19に接続されている。この場合、オペレータが操作ボックス7を操作することによって、電力の加わる方向を切り換え、クランプ治具2によるワークWのクランプ動作及びアンクランプ動作を行うことができる。
システム制御盤8は、移動距離DB121、演算処理手段13およびユーザインターフェース部14の他に、溶接制御装置9を備える。このシステム制御盤8、操作ボックス7およびティーチングペンダント10は、操作を行うオペレータが、ワークWの溶接作業を行う領域を目視できる場所に設置されている。
溶接制御装置9は、ポジショナ3を回転駆動させてロボット4に適切な溶接姿勢とする指令を出力するものである。また、ロボット4、ロボット移動装置5およびロボットコントローラ6からなる組が複数存在する場合には、溶接制御装置9は、インターロックの制御を行ったりする。
図1(a)に示す溶接ロボットシステム1の場合、一例として、演算処理手段13は、油圧ポンプPで検出された圧力と、位置検出センサ24で検出された現在位置と、移動距離DB121に予め格納された動作停止位置とに基づいて、クランプ治具2によるワークWへのクランプ動作が正常に完了したか否かを判別することとした。なお、このように制御する場合の演算処理手段13の詳細は後記する。
なお、図2に示す溶接ロボットシステム1Bの場合、一例として、演算処理手段13は、モータ制御装置19で検出された電流と、位置検出センサ24で検出された現在位置と、移動距離DB121に予め格納された動作停止位置とに基づいて、クランプ治具2によるワークWへのクランプ動作が正常に完了したか否かを判別する。
[3.クランプ治具の構成例]
次に、クランプ治具2の構成例について主として図5を参照(適宜図3、図6、図7参照)して説明する。なお、本実施形態では、図5に示すように、二体の保持アーム21,21がクランプ治具2の長手方向(図5の左右方向)の中央部を挟んで対峙しており、一対の保持アーム21,21は向きが逆であること以外は同じ構成であるため、以下の説明では一方の保持アーム21(図5の右側)について主に説明し、他方の保持アーム21(図5の左側)については、適宜に説明する。
クランプ治具2は、図5に示すように、ワークWの端部を一方と他方から挟んで保持する一対の保持アーム21,21と、保持アーム21をワークWに対して進退自在に支持するガイド機構40と、ワークWに対して進退自在に移動する二体の推進部材51,51(図6参照)と、を備えている。
保持アーム21は、弾性部材53(図6参照)を介して推進部材51に連結されており、保持アーム21は推進部材51に連動して、ワークWに対して進退する。クランプ治具2では、図6(b)に示すように、保持アーム21がワークWに係合した状態で、推進部材51が弾性部材53の弾性力に抗して、ワークWに向けて移動するように構成されている。
保持アーム21は、図5に示すように、クランプ治具2の幅方向に幅広な板状の支持部31と、支持部31の表側の面31aの中央部に立設されたアーム本体32と、アーム本体32の先端部(図5の上端部)に突設された係合部25と、を備えている。
係合部25は、クランプ治具2の長手方向の中央部に向けて突出した突起部であり、中央側よりも外側が拡径された円錐形状となっている。また、図5および図6に示すように、保持アーム21の支持部31の裏側の面31bには、ベース部材41に向けて突出した壁状の中央側取付部31c(図5の左側)および外側取付部31d(図5の右側)がクランプ治具2の長手方向に所定間隔を空けて立設されている。
ガイド機構40は、図5に示すように、保持アーム21に作用したワークWの荷重を支持し、保持アーム21をワークWに対して進退させるものであり、板状のベース部材41と、クランプ治具2の長手方向に延ばされた二本のガイドレール42,42と、保持アーム21の基部に設けられ、各ガイドレール42,42に案内されて、クランプ治具2の長手方向に移動するスライダ43,43と、を有する直線移動機構である。
ガイドレール42は、図5に示すように、ベース部材41の表側の面21aに取り付けられた矩形断面のレール部材である。二本のガイドレール42,42は、クランプ治具2の幅方向(図5の上下方向)に所定間隔を空けて平行に並設されている。
スライダ43は、図5に示すように、ガイドレール42の表側に取り付けられた部材であり、ガイドレール42の軸方向にスライド自在となっている。二体のスライダ43,43は、保持アーム21の支持部31の裏側の面31b(図6参照)において、幅方向の両端部にそれぞれ取り付けられており、保持アーム21は各スライダ43,43によってクランプ治具2の長手方向に移動可能となっている。
推進部材51は、図5および図6に示すように、保持アーム21の支持部31の裏側の面31bに設けられた中央側取付部31cと外側取付部31dとの間に配設されるとともに、二本のガイドレール42,42の間に配設されている。推進部材51は、クランプ治具2の長手方向に移動自在となっているが、外側(図5の右側)への移動が規制されている。推進部材51と保持アーム21の中央側取付部31cとの間には、複数の皿ばねによって構成された弾性部材53が介設されている。弾性部材53には、各保持アーム21,21がワークWを保持するために必要な予め定められた押圧力が付与されている。
推進機構22は、クランプ治具2の長手方向に配設され推進部材51,51をそれぞれ貫通して推進部材51,51に螺合したねじ部材52と、位置検出センサ24とを備えている。このねじ部材52の一端側(図5の右側)はモータMに接続され、ねじ部材52の他端側(図5の左側)に位置検出センサ24が設けられている。
推進機構22は、推進部材51を移動させる機構であり、ねじ部材52を軸回りに回転させることで、推進部材51がクランプ治具2の長手方向に移動するように構成されている。
推進部材51は、弾性部材53を介して保持アーム21に連結されているため、推進部材51の移動に連動して、保持アーム21はクランプ治具2の長手方向に移動する。なお、ねじ部材52は、軸方向の中央部を境にして、ねじ溝の回転方向が異なっている。したがって、図5の右側に示す保持アーム21がワークWに向けて移動するようにねじ部材52を回転させた場合には、図5の左側に示す保持アーム21もワークWに向けて移動する。また、図5の右側に示す保持アーム21がワークWから離れるようにねじ部材52を回転させた場合には、図5の左側に示す保持アーム21もワークWから離れる方向に移動する。
次に、クランプ治具2を用いてワークWの端部を挟み込んで保持するときの手順について説明する。まず、図7(a)に示すように、一対の保持アーム21,21の間に配置されるように、ワークWをクランプ治具2の長手方向の中央部に配置する。そして、図示しない油圧ポンプによりモータM(図8参照)を駆動し、ねじ部材52を軸回りに回転させ、各推進部材51,51をワークWに向けて移動させることで、各保持アーム21,21を各推進部材51,51に連動させて、ワークWに向けてクランプ治具2の外側から中央側に移動させる。このとき、図6(a)に示すように、支持部31の中央側取付部31cと推進部材51とは離間しており、推進部材51は弾性部材53を介して保持アーム21をワークWに向けて押し出している。
そして、ワークWに向けて移動した各保持アーム21,21の係合部25,13がワークWに形成された孔Hに挿入されることで、各保持アーム21,21の係合部25,25がワークWに係合した状態となり、各保持アーム21,21によってワークWが挟み込まれる。
さらに、各保持アーム21,21の係合部25,25がワークWに係合した後もねじ部材52を軸回りに回転させると、図6(b)に示すように、推進部材51は、弾性部材53の弾性力に抗してワークWに向けて移動する。このときの油圧は、システム制御盤8内のクランプ治具制御装置10によって、後記するように、クランプ動作が正常に完了したか確認する処理において利用される。
ここで、クランプ動作の成否を説明する。例えば、図7(a)に示すようなクランプ動作の開始をする前の位置(ホームポジション)から図7(b)に示す状態に変化した場合にはクランプ動作が「成功」し、一方、図7(a)に示す状態から図7(c)に示す状態に変化した場合にはクランプ動作が「失敗」したことになる。ここで、図7(b)に示す状態は、クランプ治具2が、ワークWのクランプ箇所である孔Hに係合した場合を示し、図7(c)に示す状態は、クランプ治具2が、想定されたワークWのクランプ箇所に取り付けられなかった場合を示している。
[4.クランプ治具制御装置の構成例]
図1(a)に示す溶接ロボットシステム1において、油圧が予め定められた閾値以上のときに、クランプ治具の係合部25がワークWに係合する押圧力が基準押圧力以上になったとみなすクランプ治具制御装置の構成例を図8に示す。図8は、本発明の実施形態に係るクランプ治具制御装置および溶接制御装置を含むシステム制御盤の構成を模式的に示すブロック図である。
システム制御盤8は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、入出力インターフェース等を備えている。
<クランプ治具制御装置>
システム制御盤(クランプ治具制御装置)8は、図8に示すように、入出力手段11と、記憶手段12と、演算処理手段13と、ユーザインターフェース部14とを備えている。なお、図8に示すユーザインターフェース部14は、形式的に、操作入力部141と、表示部142とに分けて示したが、タッチパネルのように一体に構成することができる。また、システム制御盤8内の溶接制御装置9の構成については後記する。
入出力手段11は、ユーザインターフェース部14およびクランプ治具2との間の入出力インターフェースであって、移動距離データ入力手段111と、表示データ出力手段112と、検出圧力入力手段113と、検出距離入力手段114とを備えている。
移動距離データ入力手段111は、ユーザインターフェース部14の操作入力部141から、オペレータが指定する動作停止位置を演算処理手段13に入力するものである。なお、移動距離データ入力手段111は、オペレータが指定するワーククランプ位置を動作開始位置として入力する。ここで、動作停止位置は、クランプ治具2の係合部25がワークWのクランプ動作を正常に完了したときにその動作を停止する位置を示す。
例えば、図7(a)に示すように、クランプ治具2がクランプ動作を開始する位置にセットされ、クランプ治具2によるワークWのクランプ動作が正常に完了し、図7(b)に示す移動完了位置で停止したとものとする。この前提で、図7(a)に示すホームポジションにおいて、クランプ治具2の係合部25の先端の位置の値を「0」とした場合には、動作停止位置の値とは、係合部25の移動距離L(図7参照)と等しくなる。したがって、以下では、クランプ治具2の係合部25の動作停止位置の代わりに、係合部25の移動距離として説明する。
表示データ出力手段112は、クランプ治具2によるワークWのクランプ動作の成否に対応した表示データを、演算処理手段13からユーザインターフェース部14の表示部142に出力するものである。
検出圧力入力手段113は、油圧ポンプPにより検出された圧力を演算処理手段13に入力するものである。なお、検出圧力入力手段113に入力する圧力値は、油圧ポンプの検出値に限られるものではない。例えば、検出圧力入力手段113は、油圧系統の図示しない油圧メータ等から油圧の圧力値を取得するようにしてもよい。
検出距離入力手段114は、クランプ治具2の位置検出センサ24により検出された現在位置を演算処理手段13に入力するものである。
記憶手段12は、一次記憶部としてのRAMと、ROMやHDDとを備え、登録情報として、例えば、移動距離DB121と、クランプ位置122と、動作プログラム123とを記憶している。
移動距離DB121は、ワークWに対応して予め定められた係合部25の動作停止位置をワークW毎に格納したデータベースである。
クランプ位置122は、クランプ治具2がクランプ動作を開始する位置(図7(a)参照)のデータである。なお、このクランプ位置は、ワークW毎に記憶してもよい。また、本実施形態のように孔Hが設けられたアーム形状のワークの場合には、形状が同じで厚みが異なる複数種類のワークに対して、孔Hの位置、形状、大きさをほぼ同じものとすることで、最も厚いワークに合わせたクランプ位置を各種類のワークに対して共通に用いてもよい。
動作プログラム123は、例えばCPUがHDDから読み出してRAMに展開することで、図8に示す登録/読込手段131、圧力判別手段132、移動距離判別手段133、検知手段134および報知制御手段135を実現するプログラムである。
演算処理手段13は、登録/読込手段131と、圧力判別手段132と、移動距離判別手段133と、検知手段134と、報知制御手段135とを備えている。
登録/読込手段131は、クランプ治具2の係合部25の移動距離を移動距離DB121に登録したり、登録されている移動距離を読み込んだりするものである。登録/読込手段131は、例えば、移動距離データ入力手段111から入力された係合部25の移動距離を移動距離DB121に登録する。移動距離DB121から読み込まれた移動距離は移動距離判別手段133に出力される。
圧力判別手段132は、油圧が予め定められた基準値以上か否かを判別するものである。この圧力判別手段132は、検出圧力入力手段113から入力された圧力が基準値以上か否かを判別し、判別結果を検知手段134に通知する。例えば、圧力が基準値以上の場合に一次記憶部に「1」のフラグをたて、予め定められた制限時間を経過しても圧力が基準値未満の場合に「0」のフラグをたてる。
移動距離判別手段133は、クランプ治具2の位置検出センサ24で検出された現在位置が、移動距離DB121に格納された移動距離を含む予め定められた許容範囲内にあるか否かを判別するものである。ここで、許容範囲は、誤差を加味した範囲であればよい。許容範囲は、例えば、移動距離の値、クランプ治具2の係合部25のサイズ、ワークWに設けられた孔Hのサイズ等に応じて適宜設定することができる。例えば、ワークW1に対しては、クランプ治具2の係合部25の移動距離が100mmの場合に±5mmの誤差を加味すると、ワークW1のクランプ動作に対しては、許容範囲が95〜105mmとなる。なお、この許容範囲は一例であって、加味する誤差は±5mmに限られるものではない。このように許容範囲を設けることで、誤判定で異常を検出するような事態を防止できる。
この移動距離判別手段133は、登録/読込手段131を介して移動距離DB121に格納された移動距離を読み込み、許容範囲を算出し、検出距離入力手段114から入力された現在位置が許容範囲内にあるか否かを判別し、判別結果を検知手段134に通知する。例えば、現在位置が許容範囲内にある場合に「1」のフラグをたて、許容範囲を逸脱する場合に「0」のフラグをたてる。
検知手段134は、クランプ治具2によるワークWのクランプ動作の完了条件を満たすか否かを検知するものである。ここで、動作完了条件は、油圧が基準値以上であって、かつ、クランプ治具2の位置検出センサ24検出された現在位置が許容範囲内にあることを示す。
例えば、検知手段134は、メモリを参照し、圧力判別手段132および移動距離判別手段133がそれぞれ「1」のフラグをたてた場合に、動作完了条件を満たすものと判定する。また、検知手段134は、メモリを参照し、圧力判別手段132および移動距離判別手段133の少なくとも一方が「0」のフラグをたてた場合に、動作完了条件を満たないものと判定する。さらに、検知手段134は、圧力判別手段132および移動距離判別手段133の一方がフラグをたて、他方がフラグをたてなかった場合に、動作完了条件を満たさないものと判定する。
検知手段134は、動作完了条件を満たすことを検知した場合に、例えば、クランプ動作の成功に対応した表示データ「クランプ正常」を、表示データ出力手段112を介してユーザインターフェース部14の表示部142に出力する。一方、検知手段134は、動作完了条件を満たさないことを検知した場合に、その旨を報知制御手段135に通知する。
報知制御手段135は、検知手段134が動作完了条件を満たさないことを検知した場合に、動作指令制御手段17に対してクランプ動作を停止させるように指令すると共に、ユーザインターフェース部14の表示部142により異常を報知し、動作完了条件を満たすことを検知した場合に、表示部142により正常を報知するものである。
報知制御手段135は、検知手段134から動作完了条件を満たさないことを通知された場合に、動作指令制御手段17に対してクランプ動作を停止させる指令信号を出力する。また、この場合に、例えば、クランプ動作の失敗に対応した表示データ「クランプ異常」を、表示データ出力手段112を介してユーザインターフェース部14の表示部142に出力する。
また、報知制御手段135は、検知手段134から動作完了条件を満たすことを通知された場合に、例えば、クランプ動作の成功に対応した表示データ「クランプ正常」を、表示データ出力手段112を介してユーザインターフェース部14の表示部142に出力する。なお、図8に示す例では、溶接制御装置9が動作指令制御手段17を備えることとしたが、クランプ動作を停止させる専用の動作指令制御手段を、溶接制御装置9とは別に設けてもよい。
なお、演算処理手段13は、移動距離DB121を記憶した一般的なコンピュータを、前記した登録/読込手段131、圧力判別手段132、移動距離判別手段133、検知手段134および報知制御手段135として機能させるクランプ治具制御プログラムにより動作させることで実現することもできる。このクランプ治具制御プログラムは、通信回線を介して提供することも可能であるし、CD−ROMやフラッシュメモリ等の記録媒体に書き込んで配布することも可能である。
ユーザインターフェース部14は、例えば、タッチパネルから構成される。なお、ユーザインターフェース部14の操作入力部141と、表示部142とが別体の場合には、表示部142は、クランプ動作の成否が区別できるものであれば特に限定されず、例えばランプ、ブザー、警報や音声ガイダンスを発するスピーカ等であってもよい。ランプであれば、具体的には、異なる表示色を割り当てたランプや、異なるサイズのランプ、点滅頻度を変更したランプでもよい。また、ランプ等の点灯による表示と、音声表示とを適宜組み合わせてもよい。
<溶接制御装置>
溶接制御装置9は、図8に示すように、入出力手段15と、記憶手段16と、動作指令制御手段17とを備えている。入出力手段15は、クランプ治具2、ポジショナ3、操作ボックス7、ティーチングペンダント10、およびロボットコントローラ6(図1参照)との間の入出力インターフェースであって、各種データやコマンドを入力したり、出力したりするものである。
記憶手段16は、一次記憶部としてのRAMと、ROMやHDDとを備え、登録情報として、例えば、動作プログラム18を記憶している。ここで、動作プログラム18は、例えばCPUがHDDから読み出してRAMに展開することで、動作指令制御手段17を実現するプログラムである。また、記憶手段16は、教示作業による各ワークの教示プログラム等を記憶する。
動作指令制御手段17は、クランプ治具2、ポジショナ3、ロボットコントローラ6(図1参照)に対して駆動指令信号をそれぞれ出力するものである。図8に示す例では、動作指令制御手段17を汎用的な制御手段として示したが、個別の専用の制御手段に分けて構成してもよい。つまり、動作指令制御手段17は、クランプ治具2に対して駆動指令信号を出力する専用の制御手段と、ポジショナ3に対して駆動指令信号を出力する専用の制御手段と、ロボットコントローラ6(図1参照)に対して駆動指令信号を出力する専用の制御手段と、を備えるものとしてもよい。
動作指令制御手段17は、例えば、クランプ治具2に対する制御機能として、操作ボックス7からのコマンドに基づいて、クランプ治具2に対して、ワークWのクランプ動作やアンクランプ動作を行うための駆動指令信号を出力する。また、動作指令制御手段17は、クランプ治具2に対する制御機能として、クランプ治具制御装置10の報知制御手段135から、クランプ動作を停止させる指令信号が入力した場合には、駆動指令信号によって、クランプ治具2をその時点の状態で緊急停止させる。
また、動作指令制御手段17は、例えば、ポジショナ3に対する制御機能として、ティーチングペンダント10からのコマンドに基づいて、ポジショナ3に対して、移動や回転動作を行うための駆動指令信号を出力する。また、動作指令制御手段17は、ロボットコントローラ6(図1参照)に対する制御機能として、ロボット4およびロボット移動装置5の位置制御等を行うための駆動指令信号を出力する。
[5.溶接ロボットシステムの動作]
図1に示す溶接ロボットシステム1の動作について、全体の流れを説明する。ここでは、溶接ロボットシステム1は、工場内に配置されており、台車によって、例えばワークW1が工場内の溶接作業場に搬送されてくることとする。このとき、このワークW1は、図示しない台車上の予め定められた位置に搭載されている。また、システム制御盤8は、ワークW1に対応したワークW1用の溶接プログラムで処理をスタートすることとする。
システム制御盤8内の溶接制御装置9は、ワークW1が溶接作業場に搬送されてくると、ポジショナ3に、ポジショナ3の中心側方向(図1(b)における左右方向)への移動や、高さ方向(図3における上下方向)の移動を指示する。台車上のワークW1に対して、仮に、ポジショナ3の中心側方向や高さ方向の位置が正しくセットされなければ、溶接制御装置9は、その状態から、ポジショナ3の移動をやり直し、ポジショナ3の位置を正しくセットする。
一方、溶接作業場に搬送されてきた台車上のワークW1に対して、仮に、ポジショナ3の中心側方向や高さ方向の位置が正しくセットされたならば、オペレータが操作ボックス7を操作することで、クランプ治具2に対してクランプ動作の指令信号が送出される。そして、システム制御盤8内の演算処理手段13が、クランプ動作の動作完了条件を満たしていないことを検知すると、ユーザインターフェース部14は、その旨をオペレータに報知する。これにより、オペレータは、操作ボックス7を操作することで、クランプ治具2のアンクランプ動作をした後に、クランプ動作をやり直す。一方、演算処理手段13が、クランプ動作の動作完了条件を満たしていることを検知すると、ユーザインターフェース部14は、クランプ動作が正常に完了したことをオペレータに報知する。そして、ワークW1を搬送してきた台車が元の位置に引き返し、次の作業工程に進むことができる。その後の作業工程としては、例えば、ワークの姿勢変更、ロボットの移動、溶接作業、アンクランプ動作、搬出等が順次実行される。
[6.クランプ治具制御装置の動作]
次に、クランプ治具制御装置の動作を図9のフローチャートを参照(適宜図1および図8参照)して説明する。図9は、図8に示すクランプ治具制御装置の動作を示すフローチャートであって、(a)はデータ登録処理、(b)は検知処理をそれぞれ示している。
<データ登録処理>
データ登録処理は、クランプ治具2を動作させる前に、システム制御盤8内の記憶手段12に所望の位置データを登録しておく処理のことである。オペレータは、ユーザインターフェース部14から記憶手段12に所望の位置データを入力する。
図9(a)に示すように、まず、システム制御盤8内の演算処理手段13は、登録/読込手段131によって、オペレータの操作で入力されたワーククランプ位置を登録する(ステップS1)。ここで、ワーククランプ位置は、例えば、図7(a)に示すようなクランプ動作の開始をする前の位置のことであり、このときに、ポジショナ3が停止する位置を示す。入力されたワーククランプ位置は、記憶手段12にクランプ位置122として記憶される。
次に、演算処理手段13は、登録/読込手段131によって、オペレータの操作で入力されたクランプ動作位置を登録する(ステップS2)。ここで、クランプ動作位置は、例えば、図7(b)に示すようなクランプ治具2を停止する位置のことであり、具体的には、係合部25の動作を停止する位置を示す。入力されたクランプ動作位置は、記憶手段12の移動距離DB121に格納される。これにより、例えば、ワークW1に対しては、クランプ治具2の係合部25の動作停止位置を100mm、ワークW2に対しては、120mmといったデータが移動距離DB121に格納される。
<検知処理>
検知処理は、クランプ治具2の動作中に、演算処理手段13が行うメイン処理である。オペレータが、操作ボックス7を操作して、クランプ治具2がワークWのクランプ動作を開始すると、演算処理手段13は、図9(b)に示すように、圧力判別手段132によって、油圧ポンプPで検出された圧力が基準値以上に達したか否かを判別する処理を行うと共に、並行して、移動距離判別手段133によって、クランプ治具2の位置検出センサ24で検出された現在位置が、移動距離DB121に格納された許容範囲内にあるか否かを判別する処理を行う(ステップS11)。
そして、演算処理手段13は、検知手段134によって、圧力の状態の判別結果と移動距離の状態の判別結果とを総合的に判断して、クランプ治具2によるワークWのクランプ動作の完了条件を満たすか否かを検知する(ステップS12)。クランプ動作の完了条件を満たす場合(ステップS12:Yes)、演算処理手段13は、検知手段134によって、表示データ「クランプ正常」を選択し、ユーザインターフェース部14が「クランプ正常」を表示し(ステップS13)、処理を終了する。
前記ステップS12において、クランプ動作の完了条件を満たさない場合(ステップS12:No)、演算処理手段13は、検知手段134によって、予め定められた制限時間を経過したか否かを判別し(ステップS14)、制限時間内の場合(ステップS14:No)、ステップS11に戻る。一方、制限時間を超えた場合(ステップS12:Yes)、演算処理手段13は、検知手段134によって、異常を検知し、報知制御手段135によって、動作指令制御手段17に対してクランプ動作を停止させるように指令する(ステップS15)。そして、報知制御手段135は、表示データ「クランプ異常」を選択し、ユーザインターフェース部14が「クランプ異常」を表示し(ステップS16)、処理を終了する。これにより、クランプ異常に気付いたオペレータは、ワークWのクランプ動作をやり直すことができる。
なお、前記したステップS11では、圧力判別手段132の処理と、移動距離判別手段133の処理とを同時に行うものとしたが、これら2つの判別処理を予め定めた順序で行うこともできる。例えば、圧力の状態を判別した後に、移動距離の状態を判別することもできる。その場合には、検出圧力が基準値に達した場合にはじめて、クランプ治具2の位置検出センサ24で検出された現在位置が、移動距離DB121に格納された許容範囲内にあるか否かを判別することとなる。
(変形例)
前記したクランプ治具制御装置の構成例および動作例を、図2に示す溶接ロボットシステム1Bに適用した変形例を説明する。
図2に示す溶接ロボットシステム1Bにおいて、モータ制御装置19で検出された電流が予め定められた閾値以上のときに、クランプ治具の係合部25がワークWに係合する押圧力が基準押圧力以上になったとみなすクランプ治具制御装置の構成例は、次のように置き換えれば、図8の構成と同様なので説明を適宜省略する。この場合には、図8に示す検出圧力入力手段113を、検出電流入力手段113Bに置き換えると共に、圧力判別手段132を電流判別手段132Bに置き換え、これらに対応して、検知手段134で用いる動作完了条件も置き換える。
具体的には、検出電流入力手段113Bは、モータ制御装置19で検出された電流を演算処理手段13に入力する。また、電流判別手段132Bは、モータ制御装置19で検出された電流が予め定められた基準値以上か否かを判別し、判別結果を検知手段134に通知する。例えば、検出電流が基準値以上の場合に一次記憶部に「1」のフラグをたて、予め定められた制限時間を経過しても検出電流が基準値未満の場合に「0」のフラグをたてる。さらに、動作完了条件は、モータ制御装置19で検出された電流が基準値以上であって、かつ、クランプ治具2の位置検出センサ24検出された現在位置が許容範囲内にあることを示す。
また、この場合のクランプ治具制御装置の動作例は、次のように置き換えれば、図9(b)の処理と同様なので説明を適宜省略する。この場合には、図9(b)に示すステップS11をステップS11Bに置き換えると共に、ステップS12で用いる動作完了条件も置き換える。
具体的には、演算処理手段13は、ステップS11Bにおいて、電流判別手段132Bによって、モータ制御装置19で検出された電流が基準値以上に達したか否かを判別する処理を行うと共に、並行して、移動距離判別手段133によって、クランプ治具2の位置検出センサ24で検出された現在位置が、移動距離DB121に格納された許容範囲内にあるか否かを判別する処理を行う。なお、演算処理手段13は、例えば、電流の状態を判別した後に、移動距離の状態を判別することもできる。そして、演算処理手段13は、検知手段134によって、検出電流の状態の判別結果と移動距離の状態の判別結果とを総合的に判断し、クランプ治具2によるワークWのクランプ動作の完了条件を満たすか否かを検知する。
以上説明したように、本実施形態の溶接ロボットシステム1,1Bは、クランプ治具2の動作完了条件を満たしていれば、クランプ治具2がワークWを正常にクランプしたことを、ユーザインターフェース部14によりオペレータに報知することができる。また、本実施形態の溶接ロボットシステム1,1Bは、クランプ治具2の動力源に係る油圧や電流の検出値が正常であって、ワークWに対する押圧力が基準押圧力以上に達していたとしても、クランプ治具2の係合部25が許容範囲内に停止しなければ、クランプ動作に異常が発生したことを、ユーザインターフェース部14によりオペレータに報知することができる。そのため、ユーザインターフェース部14からクランプ動作の成否を報知されることで、オペレータは、クランプ治具2がワークWを正常にクランプしたことを確認することができ、目視により確認する必要がなくなり、従来に対してオペレータの負担を格段に軽減することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明のクランプ確認システム、溶接ロボットシステムおよびクランプ治具制御装置は本実施形態に限定されるものではない。例えば、本実施形態では、クランプ治具制御装置は、図5に示したクランプ治具2を制御するものとしたが、図5に示したクランプ治具2は一例であって、制御対象は、このクランプ治具に限定されるものではない。
また、本実施形態では、クランプ治具2は、図4に示すワークWをクランプすることとしたが、ワークはこの形状に限定されるものではない。また、クランプ治具2の係合部25は、コーン形状であるものとしたが、係合部25は、この形状に限定されるものではない。
また、本実施形態では、クランプ治具2は、孔Hが形成されたワークWをクランプすることとしたが、孔が形成されていないワークをクランプするようにしてもよい。この場合には、クランプ治具2は、孔が形成されていないワークの下を両側から支えてワークの下に当接する当接部を備えることができる。この場合、ポジショナは、ワーク保持後には、例えば、図1(b)における左右方向の軸周りの回転による移動を行わない。
また、本実施形態では、クランプ治具2の位置検出センサ24は、ワークWに形成された孔Hに係合する係合部25の現在位置を検出することとしたが、ワークWに当接する当接部の現在位置を検出するようにしてもよい。このような当接部としては、例えば、ワークWの位置をガイドする位置決めピンを挙げることができる。ここで、位置決めピンは、ワークのクランプ動作を開始する位置を位置決めするために、ワークに当接するものであり、リミットスイッチ等から構成される。このように、クランプ治具にワークの位置決めピンを設けた場合には、本実施形態のクランプ治具制御装置の演算処理手段13によって、係合部25のクランプ動作の成否を判断したクランプ治具制御方法と同様にして、位置決めピンのワークへの当接動作の成否を判断することができる。そのため、ワークの位置決めピンのワークへの当接動作の成否を自動的に判断することができる。
1 溶接ロボットシステム
2 クランプ治具
3a(3) ポジショナ(駆動側)
3b(3) ポジショナ(従動側)
4 ロボット(溶接ロボット)
5 ロボット移動装置
6 ロボットコントローラ(ロボット制御装置)
7 操作ボックス
8 システム制御盤(クランプ治具制御装置)
9 溶接制御装置
10 ティーチングペンダント
11 入出力手段
111 移動距離データ入力手段
112 表示データ出力手段
113 検出圧力入力手段
114 検出距離入力手段
12 記憶手段(データ記憶手段)
121 移動距離DB
122 クランプ位置
123 動作プログラム
13 演算処理手段
131 登録/読込手段
132 圧力判別手段(押圧力判別手段)
133 移動距離判別手段
134 検知手段
135 報知制御手段
14 ユーザインターフェース部(ユーザインターフェース手段)
141 操作入力部
142 表示部
15 入出力手段
16 記憶手段
17 動作指令制御手段
18 動作プログラム
19 モータ制御装置
21 保持アーム
22 推進機構
24 位置検出センサ
25 係合部(当接部)
31 支持部
31a 表面
31b 裏面
31c 中央側取付部
31d 外側取付部
32 アーム本体
40 ガイド機構
41 ベース部材
42 ガイドレール
43 スライダ
51 推進部材
52 ねじ部材
53 弾性部材
H 孔
L 移動距離
M モータ
W ワーク

Claims (7)

  1. ワークに当接する当接部と、この当接部の現在位置を検出する位置検出センサとを備えたクランプ治具と、前記クランプ治具によるワークへの当接動作の成否を判断するクランプ治具制御装置とを備えるクランプ確認システムであって、
    前記クランプ治具制御装置は、
    前記ワークに対応して予め定められた前記当接部の動作停止位置をワーク毎に記憶するデータ記憶手段と、
    前記クランプ治具の前記当接部が前記ワークに当接する押圧力が予め定められた基準押圧力以上か否かを判別する押圧力判別手段と、
    前記位置検出センサで検出された現在位置が、前記データ記憶手段に記憶された動作停止位置を含む予め定められた許容範囲内にあるか否かを判別する移動距離判別手段と、
    前記押圧力が前記基準押圧力以上であって、かつ、前記検出された現在位置が前記許容範囲内にあることを示す動作完了条件を満たすか否かを検知する検知手段と、
    前記動作完了条件を満たすか否かの判別結果を報知するユーザインターフェース手段と、
    を備えることを特徴とするクランプ確認システム。
  2. 前記クランプ治具制御装置は、さらに、前記クランプ治具のモータの駆動源である油圧の圧力値を入力する圧力入力手段を備え、
    前記押圧力判別手段は、前記入力された圧力値が予め定められた基準値以上の場合に、前記押圧力が前記基準押圧力以上であると判定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のクランプ確認システム。
  3. 前記クランプ治具制御装置は、さらに、前記クランプ治具のモータを電力により駆動するモータ制御装置を備え、
    前記押圧力判別手段は、前記モータ制御装置で検出された電流が予め定められた基準値以上の場合に、前記押圧力が前記基準押圧力以上であると判定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のクランプ確認システム。
  4. 前記クランプ治具は、溶接用のワークに形成された孔に両側から挿入されて前記ワークに当接して固定保持する2つの当接部を備えて当該2つの当接部によりワークをクランプするクランプ治具から構成され、
    前記クランプ治具制御装置は、前記クランプ治具による前記ワークへの当接動作の成否を判断することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のクランプ確認システム。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のクランプ確認システムと、
    前記クランプ治具が配設され前記クランプ治具により保持されたワークを回転移動させるポジショナと、
    前記保持されたワークを溶接する溶接ロボットと、
    前記溶接ロボットを移動させるロボット移動装置と、
    前記溶接ロボットおよび前記ロボット移動装置を制御するロボット制御装置と、
    を備えることを特徴とする溶接ロボットシステム。
  6. ワークに当接する当接部と、この当接部の現在位置を検出する位置検出センサとを備えたクランプ治具と、前記クランプ治具によるワークへの当接動作の成否を判断するクランプ治具制御装置とを備えるクランプ確認システムにおける前記クランプ治具制御装置であって、
    前記ワークに対応して予め定められた前記当接部の動作停止位置をワーク毎に記憶するデータ記憶手段と、
    前記クランプ治具の前記当接部が前記ワークに当接する押圧力が予め定められた基準押圧力以上か否かを判別する押圧力判別手段と、
    前記位置検出センサで検出された現在位置が、前記データ記憶手段に記憶された動作停止位置を含む予め定められた許容範囲内にあるか否かを判別する移動距離判別手段と、
    前記押圧力が前記基準押圧力以上であって、かつ、前記検出された現在位置が前記許容範囲内にあることを示す動作完了条件を満たすか否かを検知する検知手段と、
    前記動作完了条件を満たすか否かの判別結果を報知するユーザインターフェース手段と、
    を備えることを特徴とするクランプ治具制御装置。
  7. ワークに当接する当接部と、この当接部の現在位置を検出する位置検出センサとを備えたクランプ治具と、前記クランプ治具によるワークへの当接動作の成否を判断するクランプ治具制御装置とを備えるクランプ確認システムにおけるクランプ確認方法であって、前記クランプ治具制御装置は、前記ワークに対応して予め定められた前記当接部の動作停止位置をワーク毎に記憶するデータ記憶手段と、演算処理手段と、ユーザインターフェース手段とを備え、
    前記演算処理手段によって、前記クランプ治具の前記当接部が前記ワークに当接する押圧力が予め定められた基準押圧力以上か否かを判別する押圧力判別ステップと、
    前記位置検出センサで検出された現在位置が、前記データ記憶手段に記憶された動作停止位置を含む予め定められた許容範囲内にあるか否かを判別する移動距離判別ステップと、
    前記押圧力が前記基準押圧力以上であって、かつ、前記検出された現在位置が前記許容範囲内にあることを示す動作完了条件を満たすか否かを検知する検知ステップと、
    前記ユーザインターフェース手段によって、前記動作完了条件を満たすか否かの判別結果を報知する報知ステップと、
    を含んで実行することを特徴とするクランプ確認方法。
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