JP2007167945A - アーク溶接方法及びアーク溶接機並びにこのアーク溶接機に使用される溶接ワイヤ位置ズレ確認治具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アーク溶接ロボット3のアーム2先端の溶接トーチ4を、ワークWの溶接部位へ移動させてアーク溶接した後、溶接トーチ4の溶接ワイヤ7を位置ずれ確認治具5の所定部位に移動させて、溶接ワイヤ7が位置ずれ確認治具5の所定部位に移動された否かを判定する。この判定結果に基いて、溶接トーチ4によりワークWの溶接部位がアーク溶接された際、溶接トーチ4が正常にワークWの溶接部位に移動して、正常な位置にアーク溶接が施されたか否かを1サイクルの溶接工程で検証でき、全てのワークWの溶接位置を監視することができる。
【選択図】図1
Description
しかしながら、溶接位置を確認する方法として、ビード部の外観によって溶接位置を確認する方法では、ビード部の外観は溶接電流及び溶接電圧等で形状が変化してしまうために、正確な溶接位置を確認することは困難であり、さらに、定期的にビード部を断面カットして溶接位置を確認する方法では、ワーク全数の完全保証が困難となる。
さらに、この特許文献1の発明では、アーク溶接時のスパッタやヒューム等によりカメラ等の周辺機器に悪影響を及ぼす可能性があり、アーク溶接の監視に対する信頼性が低下する。
本発明の実施の形態に係るアーク溶接機1は、図1及び図2に示すように、溶接テーブル14上に載置されたワークWの溶接部位をアーク溶接するものであって、ティーチングプレイバック式で動作されるアーク溶接ロボット3と、該アーク溶接ロボット3のアーム2先端に取り付けられる溶接トーチ4によりワークWの溶接部位をアーク溶接した後、溶接トーチ4が移動されて、ワークWの溶接位置が位置ズレしているか否かを監視すべく溶接トーチ4から延出される溶接ワイヤ7の位置ズレを確認する溶接ワイヤ位置ズレ確認治具5とから構成されている。
また、このアーク溶接ロボット3には、アーム2先端の溶接トーチ4によりワークWの溶接部位がアーク溶接された後、溶接トーチ4から延出された溶接ワイヤ7が溶接ワイヤ位置ズレ確認治具5の所定部位に移動するようにティーチングされている。
溶接ワイヤ位置ズレ確認治具5の円柱部8には、図2に示すように、上面の略中央の位置から上下方向に延びる挿通孔11が形成されている。この挿通孔11の径Aは、溶接トーチ4の溶接ワイヤ7が挿入可能であると共に、ワークWの溶接位置の位置ズレの許容範囲から算出され、例えば略2mmに設定されている。また、この円柱部8の周壁には、略水平方向に延びる貫通孔12が形成されている。この貫通孔12は、円柱部8の上面からの距離Bが、例えば略12mmの位置に形成されている。この貫通孔12には、挿通孔11に臨むように近接センサー13が挿入されている。
アーク溶接機1のアーク溶接ロボット3に、ワークWの溶接部位をアーク溶接するように指示が出される。すると、アーク溶接ロボット3のアーム2が動作し、アーム2先端に取り付けられた溶接トーチ4が、ワークWの溶接部位に移動されて、ワークWの溶接部位が、所定のアーク溶接条件によりアーク溶接される。
続いて、アーク溶接ロボット3のアーム2が動作して、アーム2先端の溶接トーチ4から延出された溶接ワイヤ7が、溶接ワイヤ位置ズレ確認治具5の挿通孔11内に移動する。
その後、溶接トーチ4は、元の位置に戻り、アーク溶接ロボット3によるアーク溶接工程の1サイクルが終了する。
一方、図4に示すように、溶接トーチ4の溶接ワイヤ7が、溶接ワイヤ位置ズレ確認治具5の円柱部8の挿通孔11上縁の周辺に干渉して折れ曲がり、挿通孔11内に挿入されなければ、近接センサー13が作動せずに異常表示されて、溶接ワイヤ7が溶接ワイヤ位置ズレ確認治具5の挿通孔11内に移動されていないことを確認できる。これと同時に、溶接トーチ4によりワークWの溶接部位が溶接された際、溶接トーチ4の溶接ワイヤ7が、ワークWの溶接部位とは異なった位置に移動してアーク溶接が施され、ワークWの溶接位置が位置ズレしていることを確認できる。
このように、本発明の実施の形態によれば、簡易な構成によって、従来のようにアーク溶接時のスパッタやヒューム等の影響を受けることなく、アーク溶接工程の1サイクル内で、ワークWの溶接部位が位置ズレしているか否かを容易に監視することができるので、全てのワークWの溶接位置の全数保証が可能となった。
Claims (3)
- ティーチングプレイバック式のアーク溶接機によってアーク溶接するアーク溶接方法であって、
該アーク溶接方法の1サイクルは、溶接トーチをワークの溶接部位に移動させて、前記ワークの溶接部位をアーク溶接するステップと、前記溶接トーチを溶接ワイヤ位置ズレ確認治具に移動させるステップと、前記溶接トーチから延出された溶接ワイヤが前記溶接ワイヤ位置ズレ確認治具の所定部位に移動されたか否かを判定するステップと、を含むことを特徴とするアーク溶接方法。 - ティーチングプレイバック式のアーク溶接機であって、
溶接トーチから延出された溶接ワイヤの位置ズレを確認する溶接ワイヤ位置ズレ確認治具を備えることを特徴とするアーク溶接機。 - 請求項2に記載のアーク溶接機に使用される溶接ワイヤ位置ズレ確認治具であって、
該溶接ワイヤ位置ズレ確認治具は、溶接トーチから延出された溶接ワイヤが挿入される挿通孔と、該挿通孔に臨むように配設され、前記溶接ワイヤが前記挿通孔に挿入されたか否かを検出する近接センサーと、を備えることを特徴とする溶接ワイヤ位置ズレ確認治具。
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JP2005373091A JP2007167945A (ja) | 2005-12-26 | 2005-12-26 | アーク溶接方法及びアーク溶接機並びにこのアーク溶接機に使用される溶接ワイヤ位置ズレ確認治具 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022085951A1 (ko) * | 2020-10-22 | 2022-04-28 | 주식회사 엘지에너지솔루션 | 용접봉 정상여부를 측정하는 용접봉 검사장치 및 이를 이용한 검사방법 |
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2005
- 2005-12-26 JP JP2005373091A patent/JP2007167945A/ja active Pending
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