JP5461070B2 - レーザ溶接システムの異常検出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザ溶接システムの異常検出方法に関し、特に、レーザ溶接システムにおいて溶接部を形成する際に作動する要素に関する異常を検出するための異常検出方法に関する。
従来のレーザ溶接システムの異常検出方法としては、被加工物にレーザビームを照射し溶接部を形成する際、その溶接部の光強度情報を取得し、取得した光強度情報に基づいて溶接の異常を検出するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−253220号公報
ところで、一般的に、レーザ溶接システムでは、溶接部を形成する際(つまり、溶接中)に異常が特に生じ易い。そのため、上述したようなレーザ溶接システムの異常検出方法では、溶接中の異常を精度よく検出できることが特に要求される。さらに、近年のレーザ溶接システムの異常検出方法では、レーザ溶接システムの異常を容易に検出できることが望まれる。
そこで、本発明は、溶接部を形成する際のレーザ溶接システムの異常を、容易に且つ精度よく検出することができるレーザ溶接システムの異常検出方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、レーザ溶接システムの溶接条件を最適化した場合、溶接中に検出される異常は、通常、溶接中に作動する要素に関する異常(例えば、ガス吹込み角異常、ガス流量異常、又はガス成分異常等)に限られるという知見を得た。そして、このように異常を限定できる場合、溶接部の光強度データに基づきレーザ溶接システムの異常と正常とを比較的容易に区別できることを見出した。そこで、本発明者らは鋭意検討をさらに重ね、光強度データに標本線を適宜設定すると、溶接部を形成する際のレーザ溶接システムの異常を容易に且つ精度よく検出できるという知見を得、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明に係るレーザ溶接システムの異常検出方法は、レーザビームの照射で被加工物に溶接部を形成する前に溶接条件が予め最適化されたレーザ溶接システムにおいて溶接部を形成する際に作動する要素に関する異常を検出するための異常検出工程を備え、異常検出工程は、溶接部を形成する前に、異常を検出するための基準値を求める第1工程と、溶接部を形成する際に該溶接部の光強度に関する光強度データを取得し、光強度データにおいて基準値に標本線を設定して解析した結果に基づいて、異常を検出する第2工程と、を含み、第1工程では、基準用被加工物にレーザビームを照射し正常な溶接部としての基準用溶接部を形成する際、基準用溶接部の光強度に関する基準用光強度データを取得し、基準用光強度データに移動平均処理を施して移動平均値を算出し、移動平均値の平均値を基準値として算出することを特徴とする。
このレーザ溶接システムの異常検出方法では、溶接条件が予め最適化されたレーザ溶接システムの異常を検出することから、溶接中に検出される異常は、溶接部を形成する際に作動する要素に関する異常(以下、「溶接中要素異常」ともいう)に限定される。よって、正常なデータである基準用光強度データの移動平均値をさらに平均化して基準値を求め、光強度データにおいて基準値に標本線を設定し解析することで、正常時の光強度データと溶接中要素異常時の光強度データとを容易に且つ精度よく区別することができる。従って、かかる解析結果に基づくことで、溶接部を形成する際のレーザ溶接システムの異常を容易に且つ精度よく検出することが可能となる。
また、第2工程では、光強度データと標本線との交差数が、予め設定された閾値よりも小さい場合に、異常を検出することが好ましい。この場合、正常時の光強度データと溶接中要素異常時の光強度データとを好適に区別することができる。よって、溶接部を形成する際のレーザ溶接システムの異常を容易に且つ精度よく検出するという上記作用効果を、好適に発揮させることが可能となる。
このとき、閾値は、基準用光強度データと標本線との交差数の80%の値であることが好ましい。これにより、正常時の光強度データと溶接中要素異常時の光強度データとを、光強度データのばらつき(誤差)を考慮して区別することができる。
また、第2工程では、標本線を超えた光強度データのデータ数が、予め設定された下限閾値よりも小さい又は予め設定された上限閾値よりも大きい場合に、異常を検出することが好ましい。この場合においても、正常時の光強度データと溶接中要素異常時の光強度データとを好適に区別することができ、よって、上記作用効果を好適に発揮させることが可能となる。
このとき、下限閾値は、標本線を超えた基準用光強度データのデータ数の80%の値であり、上限閾値は、標本線を超えた基準用光強度データのデータ数の120%の値であることが好ましい。これにより、正常時の光強度データと溶接中要素異常時の光強度データとを、光強度データのばらつきを考慮して区別することができる。
また、溶接部を形成する際に作動する要素は、ガス吹込み角異常、ガス流量異常、及びガス成分異常の少なくとも1つを含む場合がある。
本発明によれば、溶接部を形成する際のレーザ溶接システムの異常を、容易に且つ精度よく検出することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る異常検出方法を実施するレーザ溶接システムの構成を示す概略図である。 図1のレーザ溶接システムによる処理工程を示すフローチャートである。 図2の溶接前工程において溶接中要素異常を検出するための基準値及び閾値を求める工程を示すフローチャートである。 図2の溶接中工程において溶接中要素異常を検出する工程を示すフローチャートである。 基準用光強度データの一例を示すグラフである。 光強度データの一例を示すグラフである。 微分特性値の一例を示すグラフである。
以下、図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る異常検出方法を実施するレーザ溶接システムの構成を示す概略図である。図1に示すように、レーザ溶接システム1は、ワーク(被加工物)10A,10Bの略中央部分に直線状の溶接部Wを形成し、ワーク10A,10Bを重ね溶接する。ワーク10A,10Bとしては、ステンレス等の金属で形成され鉄道車両構体に用いられる板状の外板パネル及び骨部材が用いられている。このレーザ溶接システム1は、レーザ溶接装置2と、異常検出装置3とを備えている。
レーザ溶接装置2は、レーザビームを照射して溶接部Wを形成するものであり、送り装置21と、ワーク固定装置22と、レーザ照射装置23と、ガス供給装置24とを備えている。これらの各装置21〜24は、上位の制御装置(不図示)に接続され、この制御装置から出力される動作指示情報に従って、各動作を自動で実行するようになっている。
送り装置21は、ワーク10A,10Bへのレーザビームの照射位置を走査する。具体的には、送り装置21は、可動ステージ25に載置されたワーク10A,10Bを、レーザ照射装置23によるレーザビームに対し溶接予定領域Rに沿って相対的に移動させる。
ワーク固定装置22は、ワーク10A,10Bを可動ステージ25に固定する。このワーク固定装置22では、長尺の押さえ板26aによって、溶接予定領域Rを挟んだワーク10A,10Bの両端部分が可動ステージ25に押し付けられる。
レーザ照射装置23は、ワーク10A,10Bの溶接予定領域Rに向けてレーザビームを照射する。具体的には、レーザ照射装置23は、ワーク10A,10Bの上方のレーザヘッド27における先端から、例えばYAGレーザやCOレーザ等のレーザビームを所定時間出射する。なお、レーザ照射装置23は、内部に出力切替機構(不図示)を備えており、レーザビームを連続的に照射する場合と、レーザビームをパルス状に照射する場合とで切り替え可能とされている。
ガス供給装置24は、ワーク10A,10Bの溶接予定領域Rに対してアシストガス(アルゴンガス等)を供給する。ここでのガス供給装置24では、供給ノズル28がワーク10A,10Bの厚さ方向に対し約30度傾斜するように配置されている。このガス供給装置24は、所定の供給量でワーク10A,10Bのレーザビーム照射位置(以下、「加工点」という)にアシストガスを供給する。
異常検出装置3は、レーザ溶接システム1において溶接部Wを形成する際に作動する要素に関する異常(以下、「溶接中要素異常」ともいう)を検出するためのものである。この異常検出装置3は、物理的には、CPU、メモリ、通信インタフェイス、ハードディスクといった格納部、ディスプレイといった表示部等を備えたコンピュータシステムである。
この異常検出装置3には、フィルタ5を介して光強度検出センサ4が接続されている。光強度検出センサ4は、加工点の光強度に関する光強度データを取得するためのフォトセンサであり、レーザビームの照射位置の近傍に配置されている。フィルタ5は、所定波長を選択的に通過させる光学フィルタが用いられている。これにより、異常検出装置3には、光強度データが光強度検出センサ4からフィルタ5を介して入力される。
また、異常検出装置3は、機能的な構成要素として、異常検出部31と、格納部32とを有している。異常検出部31は、入力された光強度データに基づいて、溶接中要素異常を検出する(詳しくは、後述)。格納部32は、異常検出部31から出力される検出結果を受け取り格納する。また、この格納部32は、溶接中要素異常を検出するために光強度データに設定される標本線の値となる基準値を格納する。なお、ここでの「標本線」とは、データ波形上に適当に設定された横線をいう。
次に、上述したレーザ溶接システム1の処理工程について、図2〜4に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
レーザ溶接システム1では、まず、溶接前工程として、ワーク10A,10Bを可動ステージ25に載置し、上方から加圧治具26を下降させて基準用ワーク10A,10Bを可動ステージ25に固定する。そして、レーザ溶接システム1において溶接条件を最適化すると共に、動作確認を行う(S1)。ここでの溶接条件の最適化では、送り装置21、ワーク固定装置22、レーザ照射装置23、ガス供給装置24、及びこれら各装置21〜24に電力を供給する電源等についてプロセス管理を行うことで検出した異常を、正常化して最適化している。
続いて、溶接中工程として、レーザヘッド27からレーザビームを照射すると共に、可動ステージ25を移動させてワーク10A,10Bを矢印A方向(図1参照)に走査する。これに併せて、ガス供給装置24によって、15L/minの流量でアシストガスを供給する。これにより、ワーク10A,10Bの溶接予定領域Rに沿って、溶接部Wを形成する(S2)。最後に、溶接後工程として、溶接部Wの良否を判定し、ワーク固定装置22を解除し、互いに溶接されたワーク10A,10Bを搬出する(S3)。
ここで、本実施形態にあっては、溶接中要素異常を検出するための異常検出工程を備えている。ここでは、溶接中要素異常として、ガス供給装置24によって供給されるアシストガスに関する異常、すなわち、ガス吹込み角異常(ガスノズルの設置姿勢異常)又はガス流量異常を検出している。以下、詳細に説明する。
まず、溶接前工程においては、溶接中要素異常を検出するための基準値及び閾値を求める。具体的には、基準用ワーク10A,10Bに対し、レーザヘッド27からレーザビームを照射すると共に、可動ステージ25を移動させてワーク10A,10Bを走査する。併せて、ガス供給装置24によってアシストガスを供給する。これにより、基準用ワーク10A,10Bに、正常な溶接部としての基準用溶接部Wを形成する。
この基準用溶接部Wの形成の際、光強度検出センサ4によって、加工点の光強度に関する基準用光強度データを取得する(S11)。図5に示すように、ここでの基準用光強度データD0は、横軸を時間、縦軸を光強度とする時系列波形で表すことができる。なお、横軸の時間は、光強度検出センサ4の時間分解能に基づくと、データ番号として表すことも勿論可能である。
続いて、異常検出部31において、基準用光強度データD0に対し、例えば200データ数の時間間隔で移動平均処理を施し、移動平均値MAを算出する(S12)。そして、移動平均値MAを平均化し、この平均値を基準値Sとして算出する(S13)。
続いて、基準用光強度データD0の基準値Sに標本線Lを設定する。所定時間(所定データ数間)における光強度データDと標本線Lとの交差数である時系列波形としての微分特性値(変化量)を算出する(S14)。この微分特性値の最小値の80%の値を閾値α(図7参照)として算出する(S15)。最後に、これら基準値S及び閾値αを、格納部32に格納する。
次に、溶接中工程においては、溶接部Wを形成する際、光強度検出センサ4によって溶接部Wの光強度に関する光強度データを取得する(S21)。ここでの光強度データD(図6参照)は、上記の基準用光強度データと同様に構成されており、横軸を時間、縦軸を光強度とする時系列波形で表すことができる。
続いて、異常検出部31において、光強度データDの基準値Sに標本線Lを設定し解析した結果に基づいて、溶接中要素異常の有無を検出する。すなわち、所定時間(所定データ数間)における光強度データDと標本線Lとの交差数である時系列波形としての微分特性値を算出する(S22)。この微分特性値が閾値αよりも小さい場合、溶接中要素異常を検出し、「溶接中要素異常あり」とする検出結果を格納部32に格納する(S23→S24)。一方、この微分特性値が閾値α以上の場合、「溶接中要素異常なし」とする検出結果を格納部32に格納する(S23→S25)
以上、本実施形態では、上述したように、溶接条件が予め最適化されたレーザ溶接システム1の異常を検出している。これは、レーザ溶接システム1の溶接条件を最適化した場合、溶接中に発生する異常が、ガス吹込み角異常又はガス流量異常等の溶接中要素異常に限定できるためである。そして、この場合、正常時の光強度データと、溶接中要素異常時の光強度データと、が比較的容易に区別されることが見出される。
そこで、本実施形態では、上述したように、正常なデータである基準用光強度データD0の移動平均値MAをさらに平均化して基準値Sを求め、光強度データDにおいて基準値Sに標本線Lを設定して解析し、溶接中要素異常の有無を検出している。すなわち、光強度データDに標本線Lを好適に設定して、正常時の光強度データDと溶接中要素異常時の光強度データDとを識別しているのである。よって、本実施形態によれば、レーザ溶接システム1における溶接中の異常の有無を、容易に且つ精度よく検出することが可能となる。
また、本実施形態では、上述したように、微分特性値が予め設定された閾値αよりも小さい場合に、溶接中要素異常を検出している。このように微分特性値を用いると、正常時の微分特性値が溶接中要素異常時の微分特性値よりも必ず大きくなるという特性を有することから、正常時の光強度データDと溶接中要素異常時の光強度データDとを1つの閾値αで容易に区別できる。よって、レーザ溶接システム1における溶接中の異常の有無を容易に且つ精度よく検出するという上記作用効果を好適に発揮させることが可能となる。
図6は、光強度データの一例を示すグラフである。図6において、実線波形は正常なときの光強度データD1を示し、波線波形はガス吹込み角異常のときの光強度データD2を示し、一点鎖線波形はガス流量異常のときの光強度データD3を示している。図6に示す例から、3つの波形を分離する可能性を確認でき、正常時の光強度データD1と溶接中要素異常時の光強度データD2,D3とを比較的容易に区別できることが確認できる。
図7は、微分特性値の一例を示すグラフである。図7において、実線波形は正常なときの微分特性値B1を示し、波線波形はガス吹込み角異常のときの微分特性値B2を示し、一点鎖線波形はガス流量異常のときの微分特性値B3を示している。図7に示すように、正常時の微分特性値B1と溶接中要素異常時の微分特性値B2,B3との相違は、顕著であることがわかる。また、正常時の微分特性値B1は、最も大きい値となることがわかる。よって、微分特性値B1〜B3及び閾値αに基づくと、溶接中要素異常の有無を容易に且つ精度よく検出できのがわかる。
ところで、正常な光強度データD1のばらつきは、システム全体の構成・特性や経験上から、大きくても±20%であることがわかっている(図7参照)。従って、本実施形態の閾値αにあっては、上述したように、基準用光強度データD0と標本線Lとの交差数の80%の値として設定されている。これにより、正常な光強度データD1と異常な光強度データD2,D3とを、光強度データDのばらつき(誤差)を考慮して好適に区別することができ、溶接中要素異常を一層精度よく検出することが可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、光強度データDと標本線Lとの交差数である微分特性値を用いて溶接中要素異常を検出したが、標本線Lを超えた光強度データDのデータ数(換言すると、標本線Lよりも上に存在する光強度データDのデータ数)である積分特性値(存在量)を用いて溶接中要素異常を検出してもよい。
具体的には、まず、溶接前工程にて、基準値Sを算出し基準用光強度データD0の基準値Sに標本線Lを設定した後(上記S13)、所定時間(所定データ数間)において標本線Lを越えた基準用光強度データD0のデータ数である時系列波形としての積分特性値を算出する。そして、この積分特性値の最小値の80%の値を下限閾値として算出すると共に、この積分特性値の最小値の120%を上限閾値として算出する。
次に、溶接中工程にて、光強度データDを取得した後(上記S21)、所定時間において標本線を越えた光強度データDのデータ数である時系列波形としての積分特性値を算出する。そして、この積分特性値が下限閾値よりも小さい、又は上限閾値よりも大きい場合、溶接中要素異常を検出する。
このように積分特性値を用いた場合でも、正常時の光強度データと溶接中要素異常時の光強度データとが好適に区別され、レーザ溶接システム1における溶接中の異常の有無を容易に且つ精度よく検出するという上記作用効果が発揮される。さらに、この場合、下限閾値及び上限閾値には、光強度データのばらつきが考慮されることとなる。
また、上記実施形態では、ガス吹込み角異常又はガス流量異常を溶接中要素異常として検出したが、ガス成分異常等を溶接中要素異常として検出してもよく、要は、溶接中要素異常は、溶接部を形成する際に作動する要素に関する異常であればよい。また、レーザ溶接の態様は、上記実施形態のような重ね溶接に限定されず、突合せ溶接等の種々の態様であってもよく、また、平ワイヤ等の溶加材を利用する態様であってもよい。
また、上記の閾値、上限閾値及び下限閾値は上述した値に限定されず、レーザ溶接の態様や環境に応じて適宜設定してもよい。なお、上記「80%」及び「120%」は、略80%及び略120%をそれぞれ含んでおり、計測上又は演算上の誤差等を含むものである。
また、本発明では、移動平均化されるようバンドパスフィルタを通した光強度データの値を平均化し、その平均値を基準値として算出してもよい。つまり、所定バンド幅のバンドパスフィルタで光強度データをフィルタリングした値が、上記移動平均値として取り扱われる場合もある。
1…レーザ溶接システム、10A,10B…ワーク(被加工物)、W…溶接部。

Claims (3)

  1. レーザビームの照射で被加工物に溶接部を形成する前に溶接条件が予め最適化されたレーザ溶接システムにおいて前記溶接部を形成する際に作動する要素に関する異常を検出するための異常検出工程を備え、
    前記異常検出工程は、
    前記溶接部を形成する前に、前記異常を検出するための基準値を求める第1工程と、
    前記溶接部を形成する際に該溶接部の光強度に関する光強度データを取得し、前記光強度データにおいて前記基準値に標本線を設定して解析した結果に基づいて、前記異常を検出する第2工程と、を含み、
    前記第1工程では、
    基準用被加工物に前記レーザビームを照射し正常な溶接部としての基準用溶接部を形成する際、前記基準用溶接部の光強度に関する基準用光強度データを取得し、
    前記基準用光強度データに移動平均処理を施して移動平均値を算出し、前記移動平均値の平均値を基準値として算出し、
    前記第2工程では、前記光強度データと前記標本線との交差数が、予め設定された閾値よりも小さい場合に、前記異常を検出することを特徴とするレーザ溶接システムの異常検出方法。
  2. 前記閾値は、前記基準用光強度データと前記標本線との交差数の80%の値であることを特徴とする請求項記載のレーザ溶接システムの異常検出方法。
  3. 前記溶接部を形成する際に作動する要素は、ガス吹込み角異常、ガス流量異常、及びガス成分異常の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1又は2記載のレーザ溶接システムの異常検出方法。
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