JPH0751240Y2 - ワーク串差装置 - Google Patents

ワーク串差装置

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JPH0751240Y2
JPH0751240Y2 JP11666489U JP11666489U JPH0751240Y2 JP H0751240 Y2 JPH0751240 Y2 JP H0751240Y2 JP 11666489 U JP11666489 U JP 11666489U JP 11666489 U JP11666489 U JP 11666489U JP H0751240 Y2 JPH0751240 Y2 JP H0751240Y2
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bar
pallet
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哲男 関
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、複数のワークを串棒によって串差し状にする
ワーク串差装置に関し、たとえばギヤ等の焼入れを行な
うのに好適なワーク串差装置に関する。
[従来の技術] 自動車の生産工場では、取扱うギヤの数が非常に多いた
め、従来からギヤの焼入れ作業は、下記のような準備作
業を経て行なわれていた。
第11図の(イ)ないし(ニ)は、従来のギヤの焼入れ作
業前の準備作業の一例を示している。図の(イ)に示す
ように、まず作業者によって串棒1にギヤ2が1個ずつ
通され、(ロ)に示すように串棒1にギヤ2が満載され
ると、その串棒1が(ハ)の台車3にセットされる。台
車3に所定の数の串棒1が積載されると、台車3は
(ニ)に示す焼入れ炉4に移送され、ここで串棒1は台
車3から取出され焼入れ炉4内を通るコンベア5に載ら
れる。コンベア5に載られた串棒1は焼入れ炉4内に進
入し、ギヤ2の焼入れが行なわれる。このようなギヤの
焼入れ準備作業は、ギヤの種類の多い生産ラインに適用
されている。
第12図の(イ)ないし(ハ)は、別の焼入れ準備作業の
例を示している。この準備作業では、まず、図の(イ)
に示すように、仕切部を有するパレット11が用いられ、
パレット11に自動積込み装置12によりギヤ13が1個ずつ
自動でセットされる。パレット11の仕切部の全部にギヤ
13がセットされると、(ハ)に示すように、作業者によ
って串棒14が整列されたギヤ13の穴に挿通される。ギヤ
13に串棒14が挿入されると、パレット11は第11図の場合
と同様に台車によって焼入れ炉に移送され、台車側から
取出されたギヤ13を満載した串棒14は焼入れ炉に入れら
れ、ギヤ13の焼入れが行なわれる。このようなギヤの焼
入れ準備作業は、ギヤの種類が比較的少ない生産ライン
に適用されている。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、上記の各焼入れ準備作業においては、ギ
ヤへの串棒の挿入はいずれも作業者によって行なわれな
ければならず、多くの労力が必要であった。つまり、串
棒はギヤとともに焼入れされるので、長時間使用すると
曲りが生じ、串棒の挿入を自動化した場合は、曲がりが
生じた串棒をギヤに挿入することになり、ギヤとの干渉
が生じる。したがって、串棒とギヤとの干渉を防止する
ためには、串差し作業は必然的に作業者に依存せざるを
得なかった。
また、第12図に示すように、パレット11にギヤ13をセッ
トすることで、作業者の労力低減にはなるが、投資額の
割には省力効果が小さいという欠点もあった。
ところで、ギヤに十分に浸炭層を形成するためには、ギ
ヤ同士の間隔を十分に保たれなければならない。しか
も、焼入れ前にギヤ同士が干渉するとギヤに傷が生じる
ので、ギヤの運搬時にもギヤ同士の干渉を確実に防止し
なければならない。
本考案は、串棒をワークに自動で挿入でき、しかもワー
ク同士の干渉を防止するとともに、曲がった串棒のワー
クへの挿入を防止することのできるワーク串差装置を提
供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] この目的に沿う本考案に係るワーク串差装置は、次の通
りである。
複数のワークを所定の間隔をもってワークの穴が同一軸
心上に整列させるための複数の規制部を有するパレット
と、 前記パレットの規制部にワークをセットするワーク移載
手段と、 前記複数のワークの穴に挿通され該複数のワークを所定
の間隔に維持する複数の規制部を有する串棒と、 前記串棒を前記パレットにセットされた複数のワークの
穴に挿入させる串棒挿入手段と、 前記串棒がワークの穴に挿入される前に該串棒の曲がり
量が許容値以内か否かを検出する検出手段と、 を具備し、前記検出手段により該串棒の曲り量が許容値
以内の時に前記串棒挿入手段によりワークを前記串棒の
規制部にセットすることを特徴とするワーク串差装置。
[作用] このように構成されたワーク串差装置においては、ま
ず、機械加工が完了したワークがワーク移載手段によっ
てパレットにセットされる。パレットは、複数のワーク
を所定の間隔をもって整列させる規制部を有しているの
で、この時点でのワーク同士の干渉は防止される。ま
た、規制部は、複数のワークを同一軸心上に位置させる
機能も有するので、ワークの穴の位置は全て一致され
る。
つぎに、串棒が串棒挿入手段によって把持される。ここ
で、串棒の曲がり量が検出手段によって検出され、曲が
りが許容値以内であれば、串棒挿入手段によって串棒は
パレットにセットされた複数のワークの穴に挿入され
る。串棒は、ワークを所定の間隔に維持する規制部を有
しているので、串棒がすくい上げられた状態では、ワー
ク同士の干渉が解消され、傷の発生が確実に防止され
る。
検出手段によって、串棒の曲がりが許容値以上である場
合は、串棒挿入手段によってこの串棒は排除される。し
たがって、曲がりの大きな串棒が無理にワークに挿入さ
れることはなくなり、串棒とワークとの干渉によるワー
クの損傷が防止される。
[実施例] 以下に、本考案に係るワーク串差装置の望ましい実施例
を、図面を参照して説明する。
第1図ないし第10図は、本考案の一実施例を示してい
る。本装置は、ワークとしてのギヤ15を焼入れする準備
段階で使用されるものであり、種別検出手段21、ワーク
移載手段31、ストックコンベア手段41、61、串棒挿入手
段71、串棒搬送手段91、検出手段101、パレット111、串
棒121、制御手段131とを有している。ワークとしてのギ
ヤ15は種別検出手段21の上流側から図の下方に向って流
れるようになっている。ギヤ15は、第9図および第10図
に示すように、外周部は歯切加工されており、中心部に
穴16が形成されている。ギヤ15の幅寸法は、Tとなって
いる。
機械加工されたギヤ15は、搬入シュート16を介して種別
検出手段21に搬送されるようになっている。本実施例で
は、種別検出手段21には、2種類のギヤ15が搬送される
ようになっている。種別検出手段21は、搬入シュート2
2、検測部23、ローダ取出しシュート24とから構成され
ている。この種別検出手段21は、搬送されてきたギヤ15
の大きさ、重量等から、その種別を検知する機能を有す
る。
種別検出手段21の近傍には、ワーク移載手段31が配設さ
れている。ワーク移載手段31は、走行レール32、ローダ
本体33、走行モータ34、送りねじ35、位置検出センサ3
6、昇降シリンダ37、クランプシリンダ38、クランプ爪3
9とを有している。走行レール32は、下部が床面に固定
される門型に形成されており、この走行レール32上にロ
ーダ本体33が移動可能に取付けられている。走行レール
32の端部には、電磁ブレーキが内蔵された走行モータ34
が固定されている。走行モータ34の出力軸には、送りね
じ35が連結されており、送りねじ35は走行レール32に沿
って延びている。送りねじ35は、両端部が回転自在に支
持されており、走行モータ34と反対側の軸端には、送り
ねじ35の回転量を検出する位置検出センサ36が連結され
ている。ローダ本体33は、走行モータ34の回転による送
りねじ35の回転によって走行レール32に沿って移動する
ようになっている。ローダ本体33には、クランプシリン
ダ38およびクランプ爪39を昇降させる昇降シリンダ37が
取付けられている。クランプシリンダ38は、クランプ爪
39の開閉を行なう機能を有しており、クランプ爪39はギ
ヤ15を把持する機能を有している。
このワーク移載手段31は、後述する制御手段131に予め
プログラムされた動きに基づいて作動するようになって
おり、種別検出手段21から排出されたギヤ15を所定の位
置にセットする機能を有している。
ワーク移載手段31の下方には、ストックコンベア手段4
1、61が配設されている。一方のストックコンベア手段4
1は、本体フレーム42、モータ43、チェーン44、45、ス
プロケット46、47、48、ストッパ部49a、49b、49c、パ
レット受け部51とを有している。本実施例では、ギヤ15
の種類が2種類あるため、2つのストックコンベア手段
41、61が設けられているが、ギヤ15の種類が1種類の場
合は、当然1つのストックコンベア手段でよい。なお、
他方のストックコンベア手段61の構成は、一方のストッ
クコンベア手段41の構成に準じるので、その説明を省略
する。
図に示すように、ストックコンベア手段41の本体フレー
ム42の端部には、スプロケット46が固定されたシャフト
49がそれぞれ回転自在に取付けられている。各スプロケ
ット46は、1本の無端環状のコンベアチェーン44を介し
て連結されている。一方のシャフト49の端部には、別の
スプロケット47が取付けられており、このスプロケット
47は、チェーン45を介してモータ43に取付けられたスプ
ロケット48と連結されている。シャフト49は、モータ43
によって回転され、シャフト49の回転によってコンベア
チェーン44が本体フレーム42に沿って移動するようにな
っている。
本体フレーム42に沿って移動するコンベアチェーン44に
は、所定の間隔をもって多数のパレット受け部51が取付
けられている。パレット受け部51は、ブラケット52、ス
プロケット53、チェーン54、ローラベアリング55、板ば
ね56とを有している。パレット受け部51は、通常はコン
ベアチェーン44と連動して移動するようになっており、
各ストッパ部49aと49b、49cとの当接によってコンベア
チェーン44の動きに対して一時的に移動が停止する機能
を有する。
各パレット受け部51には、第7図および第8図に示すパ
レット111が取付けられている。パレット111は平面形状
が長方形となっており、外側部112が薄板鋼板から構成
され、内側部113がナイロン等の合成樹脂から構成され
ている。パレット111の内側部113には、複数のギヤ15を
所定の間隔をもって同一軸心上に整列させるための規制
部114が形成されている。規制部114は、ギヤ15の径に沿
う略半円状の溝から構成されている。パレット111に
は、串棒121を挿入するための半円状の切欠部116が形成
されている。外側部112の下面には、ストックコンベア
手段41のパレット受け部51と連結するための連結金具11
5が設けられている。
ストックコンベア手段41の上方でかワーク配列手段31の
近傍には、串棒挿入手段71が配設されている。串棒挿入
手段71は、走行レール72、ローダ本体73、走行モータ7
4、送りねじ75、位置検出センサ76、昇降シリンダ77、
クランプシリンダ78、クランプ爪79とを有している。走
行レール72は、下部が床面に固定される門型に形成され
ており、この走行レール72上にローダ本体73が移動可能
に取付けられている。走行レール72の端部には、電磁ブ
レーキが内蔵された走行モータ74が固定されている。走
行モータ74の出力軸には、送りねじ75が連結されてお
り、送りねじ75は走行レール72に沿って延びている。送
りねじ75は、両端部が回転自在に支持されており、走行
モータ74と反対側の軸端には、送りねじ75の回転量を検
出する位置検出センサ76が連結されている。ローダ本体
73は、走行モータ74の回転による送りねじ75の回転によ
って走行レール72に沿って移動するようになっている。
ローダ本体73には、クランプシリンダ78およびクランプ
爪79を昇降させる昇降シリンダ77が取付けられている。
クランプシリンダ78は、クランプ爪79の開閉を行なう機
能を有しており、クランプ爪79は第6図に示す串棒121
を把持する機能を有している。
この串棒挿入手段71は、後述する制御手段131に予めプ
ログラムされた動きに基づいて、作動するようになって
おり、串棒搬送手段91によって搬送された串棒121をパ
レット111上のギヤ15に挿入する機能を有している。
第6図は、ギヤ15の穴16に挿入される串棒121を示して
いる。串棒121は、最大径がギヤ15の穴16よりも小さく
なっており、軸方向には複数のギヤ15を所定の間隔に維
持する規制部122が形成されている。規制部122は、最大
径よりも径の小さな段差部から構成されている。串棒12
1の両端近傍には、この串棒121をギヤ15の穴16に入れ易
くするためのガイド部123が形成されており、ガイド部1
23は軸端部にいくにつれて先細りとなるテーパ状に形成
されている。
串棒挿入手段71の走行レール72には、第5図に示すよう
に、検出手段101が設けられている。検出手段101は、左
右方向駆動シリンダ102、前後方向駆動シリンダ103、ハ
ンドシリンダ104、ハンド105、導通センサ106とを有し
ている。左右方向駆動シリンダ102の本体部は、走行レ
ール72側に固定されている。ハンド105は、左右方向駆
動シリンダ103のロッドと連結されており、ロッドの伸
縮によってハンド105がレール72に沿って移動するよう
になっている。導通センサ106は、検出時には串棒121の
外周に位置するようになっており、串棒121の曲がり量
が許容値以上ある場合は、串棒121と接触し、串棒121が
不良であることを検知する機能を有する。
一方のストックコンベア手段41と他方のストックコンベ
ア手段61との間には、複数の串棒121を順次串棒挿入手
段71側へ搬送する串棒搬送手段91が配設されている。串
棒搬送手段91は、投入シュート92、定ピッチ固定シュー
ト93、搬送シュート94、モータ95、駆動軸96、チェーン
97、クランク軸98、本体フレーム99、串棒排出シュート
100とを有している。投入シュート92は、多数の串棒121
を投入する台であり、串棒121が自重によって転動する
ように傾斜して配置されている。定ピッチ固定シュート
93は帯状の部材からなり、串棒121がセットされる溝が
形成されている。搬送シュート94は、クランク軸98に連
結されており、クランク軸98はモータ95によって回転駆
動されるようになっている。搬送シュート94は、串棒12
1を定ピッチ固定シュート93からすくい上げて一定方向
に移動させる動作をし、串棒121全体を一斉に所定のピ
ッチだけ進める機能を有する。
制御手段131には、各手段21、31、41、71、91、101に設
けられているセンサからの信号が入力されている。制御
手段131は、たとえばマイクロコンピュータが内蔵され
たコントローラを有しており、コントローラには各手段
の動作順序が予めプログラムされている。制御手段131
は、各手段からの動作完了信号等に基づいて各手段のモ
ータやシリンダ等に動作出力信号を出力するようになっ
ている。
つぎに、上記のワーク串差装置における作用について説
明する。
機械加工されてきたギヤ15は、まず、種別検出手段21の
搬入シュート22を介して検測部23に搬入される。検測部
23では、ギヤ15の種別が判別され、その後、ギヤ15はロ
ーダ取出しシュート24に流される。この状態では、スト
ックコンベア手段41、61上のパレット111は停止し、ワ
ーク移載位置で待期している。
ギヤ15がローダ取出しシュート24に流されると、ワーク
移載手段31の昇降シリンダ37によってクランプ爪39が下
降される。クランプ爪39が所定の位置まで下降すると、
クランプシリンダ38によってクランプ爪39が閉じられ、
ギヤ15が把持される。クランプ爪39によってギヤ15が把
持されると、昇降シリンダ37によってギヤ15が引上げら
れる。この場合、種別検出手段21からの種別信号によっ
てワーク移載手段31のローダ本体33の移動方向が決定さ
れる。つまり、左右どちらのストックコンベア手段のパ
レット111に移動するかが決定される。
クランプ爪39によって把持されたギヤ15は、ローダ本体
33によって停止している所定のパレット111側に移動さ
れる。ローダ本体33が所定の位置に停止すると、昇降シ
リンダ37によってクランプ爪39が下降され、ギヤ15は串
棒121のギヤ取付けピッチと同一のピッチに形成された
パレット111の規制部114にセットされる。規制部114に
ギヤ15がセットされた状態では、規制部114とギヤ15と
の間のガタはほとんど生じない。
このギヤ15のパレット111への移載順序は、予め制御手
段131にプログラムされている。ギヤ15の移載時におけ
るローダ本体33の位置決めは、動作プログラムの走行モ
ータ34への指令値と位置検出センサ36からの検出値とを
比較し、この指令値と検出値とが一致した時点で、走行
モータ34の回転を停止させることで行なわれる。
ギヤ15がパレット111にセットされると、クランプシリ
ンダ38の動作によってクランプ爪39が開とされる。そし
て、クランプ爪39は昇降シリンダ37によって上昇し、こ
の状態でローダ本体33は原位置に戻る。以上の動作の繰
返しにより、パレット111には、所定の数だけのギヤ15
が移載される。パレット111がギヤ15で満杯になると、
ストックコンベア手段41のストッパ部49aが下降し、満
杯となったパレット111は、串棒121の投入位置側に向け
て搬送される。
ここで、ストックコンベア手段41のパレット受け部51
と、ストッパ部49aとの関係を説明すると、通常は、パ
レット受け部51はチェーン54にスプロケット53が噛合っ
た状態で搬送される。この場合、パレット受け部51の板
ばね56は、チェーン54とスプロケット53の搬送抵抗より
も大きな回転トルクを与えるようになっている。したが
って、コンベアチェーン44により搬送されてきたパレッ
ト111をストッパ部49aで止めると、パレット受け部51の
スプロケット53およびローラベアリング55が回転し始
め、コンベアチェーン44は移動し続けるが、パレット11
1はその位置に待期することになる。
満杯になったパレット111が一定の距離だけ移動する
と、一方のストッパ部49aが下降し、他方のストッパ部4
9bが上昇される。これにより、満杯のパレット111は、
串棒挿入位置で停止される。
ところで、串棒121は、予め作業者Mによって串棒搬送
手段91の投入シュート92に並べられる。投入シュート92
に並べられた串棒121は、定ピッチ固定シュート93と搬
送シュート94とによって1本ずつ串棒挿入位置側へ移動
される。搬送シュート94は、クランク軸98の回転により
串棒121をすくい上げるため、串棒121全体が一斉に所定
のピッチだけ進むことになり、串棒121は所定のピッチ
で串棒挿入手段71側に供給される。なお、搬送シュート
94の動作は、串棒挿入手段71側に取付けられたリミット
スイッチ(図示略)を串棒121が叩いた時に停止され
る。
串棒121が串棒挿入手段71側に供給されると、串棒挿入
手段71のローダ本体73が走行モータ74の回転により移動
される。そして、ローダ本体73は、予め設定された動作
プログラムの指令値と位置検出センサ76からの検出値が
一致した時に、串棒取出し位置に停止される。この場合
も、ローダ本体73の移動方向は、ギヤ15の種別によって
決定される。ローダ本体73の位置決めが完了すると、昇
降シリンダ77によってクランプ爪79が下降され、串棒12
1の他部がクランプ爪79によって把持される。そして、
クランプ爪79は、串棒121を把持した状態で上昇し、串
棒121はこの位置で待期される。串棒121がクランプ爪79
によって上昇されると、検出手段101の前後方向駆動シ
リンダ103が串棒121に向って前進する。これとほぼ同時
に、ハンドシリンダ104が作動し、ハンド105に設けられ
た一対の導通センサ106により串棒121の曲がり許容径が
設定される。この串棒曲がり許容径は、パレット111に
整列されたギヤ15に、熱処理工程において曲がった串棒
121をギヤ15の穴16の内周面に干渉することなく挿入す
る値に設定されており、ギヤ15の穴16の径よりも多少小
さめになっている。串棒121の曲がりの良否の判定は、
導通センサ106と串棒121との接触の有無により行なわれ
る。
串棒曲がり許容値が設定されると、左右方向駆動シリン
ダ102のロッドが伸長し、ハンド105は串棒121の一端か
ら他端まで移動される。その後、ハンドシリンダ104に
よってハンド105が開とされ、ハンド105は左右方向駆動
シリンダ102によって左方向に後退する。同時に、前後
方向駆動シリンダ103は後退し、ハンド105は原位置に戻
される。
この場合、導通センサ106と串棒121とが接触すると、導
通センサ106に電流が流れ、串棒121が曲がり大である
(不良)と判定される。串棒121が不良であると判定さ
れた場合は、串棒挿入手段71の昇降シリンダ77によって
クランプ爪79が下降し、串棒121が排出シュート100側に
降される。
不良の串棒121が降されると、串棒搬送手段91の動作に
より後続の串棒121の位置が1ピッチ進められる。これ
によって、不良の串棒121は排出シュート100に排出され
る。不良の串棒121が排出されると、串棒挿入手段71
は、新たに供給された串棒121を把持し、上記と同様に
再び串棒121の曲がり量が検知される。
上述の検出手段101による測定により、ハンドと串棒121
とが接触しなかった場合は、その曲がり量は許容範囲内
にあると判定される。この場合は、串棒121が串棒挿入
手段71のローダ本体73の移動によりパレット111によっ
て整列されたギヤ15の穴16に挿入され、パレット111の
規制部114と串棒121の規制部122とが全て一致する位置
で串棒121の挿入が停止される。串棒121の挿入が完了す
ると、串棒121の端部を把持していたクランプ爪79がア
ンクランプとされ、クランプ爪79が上昇するとともに、
ローダ本体73は原位置に戻される。
ギヤ15に挿入された串棒121は、パレット111と共にスト
ックコンベア手段41によって作業者Mのいる方向に搬送
される。串棒121がストックコンベア手段41の終端近く
に到達すると、ストッパ部49cにより串棒121の搬送する
パレット受け部51が停止される。ストッパ部49cによっ
てパレット受け部51が停止されると、作業者Mによって
串棒121の両端が持ち上げられる。串棒121が持ち上げら
れると、各ギヤ15は串棒121の規制部122によって位置決
めされ、各ギヤ15の軸方向へのずれが防止される。これ
によって、ギヤ15同士の干渉が解消され、ギヤ15の損傷
が防止される。
ストックコンベア手段41から取出されギヤ15に挿通され
た串棒121は、ギヤ15を焼入れ炉(図示略)へ運搬する
ための台車に載せられる。所定の串棒121が台車に搭載
されると、ギヤ15と串棒は、焼入れ炉に搬送され、ギヤ
15は串棒121が挿通された状態で焼入れされる。
ギヤ15が焼入れされる状態では、第6図に示すように、
串棒121に形成された規制部122によってギヤ15同士の間
隔が十分に保たれるので、ギヤ15の表面部への浸炭層の
形成が所望通りに行なわれる。
串棒121が作業者によって持上げられることにより、空
となったパレット111を受けるパレット受け部51は、コ
ンベアチェーン44に沿って回転し、ワーク移載手段31に
向って搬送される。ここで、空となったパレット111を
受けるパレット受け部51は、ストッパ部49cが上昇して
いる場合は、停止しているままとなっているので、作業
者が起動押釦スイッチを押すことによってストッパ部49
cを下降させる。
このように、作業者Mは、串棒121の投入とギヤ15に挿
入された串棒121の持ち上げるだけでよいことになり、
ギヤ15の焼入れのための準備作業が大幅に軽減される。
なお、本実施例では、2種のギヤを串差しにする装置の
例を開示したが、本発明はギヤの種類が1種類であって
も、または3種類以上あっても、適用できることは勿論
である。さらに、本実施例では、装置を焼入れの準備作
業として用いたが、たとえば部品の塗装等の準備作業と
して利用することも可能である。
[考案の効果] 本考案に係るワーク串差装置によれば、ワーク移載手段
によってパレットの規制部に複数のワークをセットし、
このパレットにセットされた複数のワークの穴に規制部
を有する串棒を串棒挿入手段によって挿入するようにし
たので、ワークに串棒が挿入された状態で串棒を持ち上
げることにより、串棒の軸方向に各ワークを所定の間隔
をもって保持することができる。したがって、ワーク同
士の干渉が解消され、干渉によるワークの損傷を確実に
防止することができる。
また、串棒がワークの穴に挿入される前に、この串棒の
曲がり量を検出する検出手段を具備するようにしたの
で、串棒の曲がり量が許容値以上の場合は、その串棒を
排除することが可能となり、曲がりの大きな串棒が無理
にワークに挿入されるという問題も解消できる。したが
って、串棒のワークへの挿入の自動化が達成でき、ワー
クの串差し作業の省力化がはかれる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るワーク串差装置の正面
図、 第2図は第1図の平面図、 第3図は第2図の側面図、 第4図は第1図における串棒搬送手段近傍の側面図、 第5図は第1図における検出手段近傍の側面図、 第6図は第1図における串棒の拡大正面図、 第7図は第1図におけるパレットの拡大断面図、 第8図は第7図の側面図、 第9図は本考案の装置に用いられるワークの正面図、 第10図は第9図のX−X線に沿う断面図、 第11図(イ)ないし(ニ)は従来のギヤの焼入れ作業前
の準備作業の一例を示す工程図、 第12図(イ)ないし(ハ)は従来のギヤの焼入れ作業前
の準備作業の他の例を示す工程図、 である。 15……ワークとしてのギヤ 21……種別検出手段 31……ワーク移載手段 41、61……ストックコンベア手段 71……串棒挿入手段 91……串棒搬送手段 101……検出手段 111……パレット 114……規制部 121……串棒 122……規制部 131……制御手段

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のワークを所定の間隔をもってワーク
    の穴が同一軸心上に整列させるための複数の規制部を有
    するパレットと、 前記パレットの規制部にワークをセットするワーク移載
    手段と、 前記複数のワークの穴に挿通され該複数のワークを所定
    の間隔に維持する複数の規制部を有する串棒と、 前記串棒を前記パレットにセットされた複数のワークの
    穴に挿入させる串棒挿入手段と、 前記串棒がワークの穴に挿入される前に該串棒の曲がり
    量が許容値以内か否かを検出する検出手段と、 を具備し、前記検出手段により該串棒の曲り量が許容値
    以内の時に前記串棒挿入手段によりワークを前記串棒の
    規制部にセットすることを特徴とするワーク串差装置。
JP11666489U 1989-10-05 1989-10-05 ワーク串差装置 Expired - Lifetime JPH0751240Y2 (ja)

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