JP2836798B2 - 鋳造ワークの後処理方法、及び装置 - Google Patents

鋳造ワークの後処理方法、及び装置

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JP2836798B2
JP2836798B2 JP21202692A JP21202692A JP2836798B2 JP 2836798 B2 JP2836798 B2 JP 2836798B2 JP 21202692 A JP21202692 A JP 21202692A JP 21202692 A JP21202692 A JP 21202692A JP 2836798 B2 JP2836798 B2 JP 2836798B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金型鋳造で得られた鋳
造ワークを、連続して、自動的に熱処理、研掃する方
法、及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金型鋳造された鋳造ワークの熱処理、研
掃等の後処理は、従来では、鋳造金型装置、熱処理、研
掃装置等が相互に関連無く配設され、各装置で個々に鋳
造、熱処理、研掃作業等を別々に行っていた。又、従来
では、鋳造ワークを装置間において搬送するため、搬送
専用のコンベヤを設置したり、或いは動力車等によって
装置間の搬送を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来技術は、鋳
造ワークの熱処理に際し、熱処理装置へ投入するのに、
時間を経てから行っているので、鋳造ワークのスットク
スペースやストック機器を必要とし、スペース効率的に
不利である。又、ワークが熱処理される時間は、鋳造さ
れてから経過時間が一定でないため、熱処理効果にバラ
付きが生じ、品質の低下の要因ともなる虞がある。
【0004】次に、熱処理後のワークを研掃するが、熱
処理時間と研掃時間が異なるので、ワークの待期時間が
生じたり、或いは、待期用のストック場所を必要とする
等の不都合がある。又、熱処理、及び研掃は単独の装置
で行われるので、各作業が別個となり、各装置毎に少な
くとも1名以上の作業者を必要とし、更に、ワークの搬
送、移載、保管等にも作業者を必要とし、後処理全体と
しては多くの作業者を必要とする。
【0005】本発明は以上の課題を解決すべくなされた
もので、その目的とする処は、鋳造ワークの後処理を鋳
造から一貫した工程で行い得るようにし、後処理の全自
動化、省力化、工程間のストックスペースの廃止、鋳造
ワークの品質の向上等を図ることができる鋳造ワークの
後処理方法、及び装置を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの手段は、鋳造完了後の鋳造ワークをコンベヤで搬送
し、該搬送過程で該鋳造ワークを熱処理する工程と、上
記熱処理コンベヤのワーク払出位置に設けられた移載機
で、該コンベヤに並走するように設けられたワーク研掃
コンベヤに上記ワークを移載し、ワーク研掃コンベヤの
前半部に設けられた研掃装置で該コンベヤで搬送される
鋳造ワークを研掃する工程と、上記研掃コンベヤの後半
部で研掃後の鋳造ワークを搬送し、上記移載位置で上記
移載機によって研掃終了後の鋳造ワークを払い出し、上
記熱処理コンベヤの搬送方向延長上に配設された後処理
終了後の鋳造ワークストック部に該ワークを払い出す工
程とからなる鋳造ワークの後処理方法であり、又 上記
ワークの後処理と、ワークの鋳造とを、同期させて行う
ようにした請求項1の鋳造ワークの後処理方法である。
又本発明の上記課題を解決するための手段は、鋳造完了
後の鋳造ワークを搬送しつつ熱処理する、熱処理装置、
及び熱処理コンベヤと、該熱処理コンベヤの払出側に配
設され、熱処理完了後の鋳造ワークを移載し、且つ払い
出す移載機と、上記熱処理コンベヤの払出側に一部が平
行するように配設され、無端状で、前半部に上記鋳造ワ
ークの研掃を行う研掃装置を配設し、一部が上記移載機
に臨む研掃コンベヤと、上記熱処理コンベヤの搬送方向
延長上に配設された研掃終了後のワークのストック部と
からなる鋳造ワークの後処理装置であり、更に、上記研
掃コンベヤの移載、払出位置には、該コンベヤのワーク
搬送ハンガーの方向転換機構を設けたことである。
【0007】
【作用】上記手段によれば、鋳造ワークの熱処理、研掃
の後処理は、鋳造から熱処理コンベヤに移載されて鋳造
から連続して熱処理を行い、熱処理後は移載機で研掃装
置を備える研掃コンベヤに熱処理後にワークを移載し、
研掃をコンベヤで搬送しつつ行い、研掃後のワークは、
上記移載機で払い出されてスットク等する。従って、鋳
造から熱処理、研掃までを、一貫して連続して同期させ
て行うことができ、上記処理を全自動化することが可能
となり、省力化、作業能率の向上、省スペース上極めて
有利である。
【0008】
【実施例】以下に本発明の一実施例を添付した図面に従
って詳述する。図1は本発明にかかる方法を実施するた
めの装置のレイアウトを示し、且つ研掃装置、同コンベ
ヤを含む平面図、図2は上記研掃コンベヤに設けられる
ハンガーの方向転換機構の平面図、図3は図2の3―3
線断面図、図4は研掃コンベヤのハンガーを示す図で、
図1の4―4線拡大断面図、図5は熱処理コンベヤの説
明的側面図、図6は熱処理コンベヤの要部拡大断面図、
図7は熱処理コンベヤの好ましくない例の要部拡大断面
図、図8は鋳造から後処理までの一貫作業を示す各装置
のレイアウトを示す説明的平面図である。
【0009】図8は、鋳造から後処理までの一貫作業を
示す各装置のレイアウトを示す説明的平面図で、図中A
…は移載機Bを中心にして例えば3個配設された鋳造用
金型である。かかる金型A…で、例えばナックルアーム
の如きワークWを鋳造する。金型A…で順次鋳造された
ワークWを、移載機Bにより、上流端が隣接した熱処理
コンベヤCの上流側に移載し、ワークWをコンベヤCで
下流側に搬送しつつコンベヤCに付設した熱処理装置に
より熱処理を行う。熱処理コンベヤCで搬送され、熱処
理されたワークWは、コンベヤCの下流端に臨み、移載
機で研掃コンベヤDに送り込まれ、研掃コンベヤDで無
端状に搬送されつつその前半部で研掃され、研掃終了後
のワークWは、移載位置に戻って、ストック部E、例え
ば次工程へ搬送するコンベヤ等に移載される。
【0010】図5は後処理の上流工程に設けられる熱処
理コンベヤCを示し、熱処理コンベヤCは、駆動ローラ
1、被動ローラ2間に巻回された無端ベルト3、ベルト
3の搬送側下面に配設されたガイドローラ4…、テンシ
ョンローラ、補助ローラ5…、駆動ローラ1をチエン6
を介して駆動するモータ7等からなる。コンベヤCのベ
ルト3は、図5中左側から右側にワークWを搬送し、ベ
ルト3の左側の上流端を鋳造後のワークWの移載位置F
とし、移載機Bは、金型A…から鋳造後のワークWを取
り出し、ベルト3の移載位置FにワークWを払い出し、
ベルト3上に載置させる機能を備えれば良い。
【0011】コンベヤCのベルト3搬送部上には、炉枠
8が設けられ、天井等に加熱用ヒータ9を備え、ベルト
3の上流側から下流側にワークWを搬送する過程で、ワ
ークWを加熱し、熱処理を行う。これにより、搬送ワー
クWの熱処理装置10を構成する。
【0012】ところで、上記熱処理コンベヤCのワーク
W搬送用ベルト3は、図6に示すように、基枠11上を
移動するメッシュベルトコンベヤが用いられる。メッシ
ュベルトコンベヤは、芯金12、これに螺旋状に巻回さ
れたメッシュベルト13とからなる。かかるメッシュベ
ルト13は、上記した熱処理装置10内を通過する過程
で加熱され、メッシュベルト13は、ワイヤで構成され
ているので、鋳造ワークW、実施例ではナックルアーム
と熱膨張係数が大きく異なり、従って、図7のように、
ワークWを角部W1,W2を下向きとすると、角部W
1,W2がメッシュベルト13の目14…間に入ってし
まう虞がある。かかる状況下で熱処理を行うと、メッシ
ュベルト13の加熱による伸びが大きく、ワークWの角
部W1,W2が、メッシュベルト13の目14…に引っ
掛かり、ワークWが設定量以上に伸びてしまう虞があ
る。従って、熱処理工程で、ワークWの寸法精度が狂っ
てしまう虞がある。
【0013】そこで、図7のように、ワークWのR部W
3を下向きとし、R部W3をメッシュベルト13に当接
させるように積載する。かくすることで、メッシュベル
ト13の目14…には、一端部の角部W4のみが載り、
この部分で目14に引っ掛かり、メッシュベルト13が
伸びても、他の当接部W3がR部なので、メッシュベル
ト13上をスリップし、ベルト13が伸びてもこれに拘
束されることが無く、ワークWの熱処理時の変形や過分
の伸びを防止することができる。従って、図6のよう
に、ワークWは、R部W3が下向きとなり、メッシュベ
ルト13上面にR部W3が当接するように積載し、搬送
し、熱処理することが好ましい。
【0014】以上の熱処理コンベヤCの下流側に研掃コ
ンベヤDを配設する。研掃コンベヤDは、図1に平面図
として示すように、コンベヤCの下流側に隣接し、コン
ベヤCと平行の方向に長円状の無端状をなし、研掃コン
ベヤDの中間部の外側に隣接して熱処理コンベヤCの下
流側が臨む。上記熱処理コンベヤCの下流部の払出位置
Gの下流外側には、研掃コンベヤDに熱処理コンベヤC
で搬送されたきた熱処理後のワークWを移載し、又研掃
コンベヤDで研掃が完了したワークWをストック部Eに
移載する移載機20が配設される。
【0015】移載機20は、構造は任意であるが、図1
の平面図で示すように、基台21に起設されたアーム2
2が左右に揺動し、アーム22の先端部にワークWを把
持する把持アーム部23,23を備え、熱処理コンベヤ
Cの熱処理後のワークWを下流部の払出位置Gで把持し
て払い出し、旋回して研掃コンベヤDの移載、投入位置
H(研掃コンベヤDの研掃後のワークWの払い出し、ス
トック部Eへの投入位置でもある)に臨み、研掃コンベ
ヤDの投入位置でワークWを把持、移載、投入し得る機
能があれば良く、ロボット等で構成する。
【0016】研掃コンベヤDは、図1中矢印a方向に無
端状に循環、移動し、投入位置Hの下流側で、搬送の前
半部には、想像線で示した研掃装置24が設けられ、研
掃装置24は、例えばショットピーニング等で熱処理し
たワークWの表面を研掃処理するようにし、図では、コ
ンベヤCの前半部を覆って研掃室25を形成し、研掃室
25内をワークWが搬送される過程で、ワークWを研掃
するように構成した。尚、研掃装置24は一般的な表面
研掃手段で良く、熱処理されたワークWの表面を研掃す
れば良く、サンドブラスト等他の手段でも良い。
【0017】研掃コンベヤDは図4に示す如くで、I型
レールからなる搬送レール30と、これに吊り下げられ
るハンガー31とからなり、ハンガー31の上部は二股
状の支持部32とし、これの上部左右にローラ33,3
3を設け、レール30の左右の載置部にローラ33,3
3を載せ、ハンガー31を移動させる。支持部32の下
部間には、レール30に沿ってハンガー31を移動させ
るチエン34が係止され、支持部32の下端部には、継
手35を介して吊り下げバー36が軸受け37で旋回可
能に吊り下げ、支持されている。
【0018】吊り下げバー36の中間部には、傘状のカ
バー37が設置され、カバー37に下方には、位置決め
板38が吊り下げ設置され、吊り下げバー36の下端部
には、ハンガーバー39が軸40を支点として揺動可能
に吊り下げられている。ハンガーバー39の周囲には、
等角間隔で実施例では4本のハンガー部材41…が上下
に突設され、各ハンガー部材41…にワークW、実施例
では記述のようにナックルアームなので、これを縦に
し、上部のハブ取り付け孔等を介して縦に垂下して嵌
合、支持している。従ってワークWは、都合4個、ハン
ガーバー39に90°間隔を開けて支持されている。
【0019】以上のハンガー31は、多数所定ピッチで
レール30に吊り下げ、支持され、1本の無端状チエン
34で牽引され、レール30に案内されて移動し、ワー
クW…を搬送する。以上のハンガー31が搬送され、上
記した研掃コンベヤDの投入位置Hに臨むが、研掃コン
ベヤDの投入位置Hの手前には、搬送方向の反対側を拡
開し、搬送方向に間隔を次第に狭くなるようにした一対
のガイド板42,42が配設され、ガイド板42,42
の高さレベルは、上記した位置決め板38を含む高さに
設定されている。
【0020】研掃コンベヤDの上記ガイド板42,42
の近接した下流側には、ハンガー方向転換機構50を配
設する。ハンガー方向転換機構50は図2、図3に示す
如くで、上下に配設された板状の基枠板51,52間に
平歯車状のギヤ53を垂直な軸54で駆動回転されるよ
うに設け、軸54は図示しないモータで駆動され、ギヤ
53を駆動させ、図3中55,55は、軸54を回転自
在に支持する軸受けである。基枠板51,52は、四隅
の支柱56…で支持され、基枠板51,52のコンベヤ
のチエン34寄り部位には、一方が上面に、他方が下面
に対向するように案内部57,57を突設し、案内部5
7,57は、図2に示すように円弧上に配設され、ラン
ド状に3個配設したが、案内部57,57を突レール状
に連続して形成しても良い。
【0021】以上の基枠板51,52間のチエン34寄
り部位には、切換え板58の外周の一部が挟み込まれる
ように嵌装し、切換え板58の外周には、上記ギヤ53
と噛合する歯59を設けて平歯車状に形成し、かかる切
換え板58の上下面には、上記案内部57,57に係合
する環状の凹状溝60,60を設け、図2、図3に示す
ように、凹状溝60,60は、基枠板51,52間に突
設された案内部57,57に係合し、切換え板58の回
転を案内する。切換え板58には、外周の一部から中心
を通って径方向の中間部、更には、反対側の外周端部に
近い部分まで上下に貫通し、外周の一部に開放された案
内スリット61を切欠、形成し、スリット61の入口6
2は、テーパー状に拡開して形成し、上記したハンガー
31の位置決め板38の進入を案内するように構成し
た。
【0022】以上の切換え板58は、上記したハンガー
31の位置決め板38と同レベルに設けられ、切換え板
58は肉厚が薄く、一方、位置決め板38は上下の肉厚
が大きく、位置決め板38が切換え板58の案内スリッ
ト61に図2、図3のように遊合した状態で、位置決め
板38の上下が切換え板58の上下に突出するように設
定し、位置決め板38が多少上下しても、切換え板58
から外れないようにした。又、位置決め板38は、図2
で明示したように、平面視で案内スリット61に対応す
るように長さをもって形成した。
【0023】次に鋳造ワークの後処理を工程に従って説
明する。上記したように、金型A…で鋳造された鋳造ワ
ークWを移載機Bで熱処理コンベヤCの上流部Fに移載
し、ワークWは、コンベヤCのベルト3で記述のように
下流側に搬送され、熱処理装置10でワークWは熱処理
される。熱処理装置10を通過したワークWは、コンベ
ヤCの下流部Gに至り、下流部Gの延長上に設けた移載
機20で受け取り、払い出される。
【0024】移載機20で把持されたワークWは、研掃
コンベヤDの投入位置Hに移載機20の旋回動により移
送される。一方、研掃コンベヤDを搬送されてきたハン
ガー31は、研掃コンベヤDの投入位置Hの手前に設け
た一対のガイド板42,42の拡開上流部aに臨み、ガ
イド板42,42は、上流側bを拡開し、下流側cに間
隔を次第に狭くなるように設定してあるので、ハンガー
31の移動、上流部bからのガイド板42,42間への
進入で、不揃いであった位置決め板38は、ガイド板4
2,42間のスリットに案内されて姿勢を変更し、ガイ
ド板42,42の下流部cから出た状態では、チエン3
4と略々平行に姿勢変換される。
【0025】ガイド板42,42の下流部cの出口下流
には、上記したハンガー方向転換機構50が配設されて
おり、これの切換え板58が臨み、切換え板58は、案
内スリット61がチエン34と同軌跡上に位置し、スリ
ット61に位置決め板38は係合する。この状態を図
1、図2、図3で示し、スリット61は上流側の入口6
2が拡開しているので、位置決め板38の進入、係合
は、案内されつつ円滑に、確実になされる。
【0026】この状態でハンガー31は保持され、4本
のハンガー部材41…の内、移載機20に最も近いハン
ガー部材41に移載機20で把持されたワークWを投入
し、ハンガー部材41に当該ワークWを引っ掛け、支持
せしめる。次に移載機20を元に戻し、熱処理コンベヤ
Cの下流部の次のワークWを把持し、投入位置Hに臨ま
せる。一方、切換え板58をギヤ53の駆動により、例
えば図2中90°回転させ、これにより吊り下げバー3
6以下が回転し、次のハンガー部材41が投入位置Hに
臨み、同様にワークWを投入、支持せしめ、更にギヤ5
3を90°回転させて同様にワークWを投入、支持せし
め、かかる作動で4本のハンガー部材41…にワークW
…を順次投入、支持せしめる。
【0027】一方、ハンガー31に吊り下げられている
研掃工程が済んだワークWは、移載機20によるワーク
Wの把持、後退、左右揺動でストック部Eに移載する。
以上の投入位置Hにおける、熱処理コンベヤCのワーク
Wの研掃コンベヤDへの投入、研掃コンベヤDからのワ
ークWの払い出し、ストック部Eへの移載を移載機20
で行う。ハンガー31は、切換え板58が回転し、スリ
ット61が図2に対し180°回転した位置で、位置決
め板38が開放される状態となり、爾後チエン34で図
1の矢印a方向に搬送されることとなり、切換え板58
には、次のハンガーの位置決め板が係合することとな
る。以上を反復し、コンベヤDに設けた研掃装置24に
ハンガー及びこれに支持されたワークWは臨み、研掃処
理されることとなる。以上のハンガー31…は、無端ル
ープ状のコンベヤDの下流側に順次移送され、上述した
ように、投入位置Hでストック部Eへの投入、又ハンガ
ーへの投入を移載機20で行う。尚、以上の説明では切
換え板58を90°回転させると説明したが、例えば移
載機20の把持爪を2個設け、ワークを2個同時に払い
出し、或いは投入するようにし、切換え板58を180
°回転させて移載を行っても良く、任意である。
【0028】ところで、上記した金型Aにおける鋳造、
ワークWの熱処理コンベヤCの熱処理、搬送、ワークW
の研掃コンベヤDの搬送、移載機20による研掃コンベ
ヤCへのワークWの投入、払い出しの速度を、金型によ
る鋳造等と同期させ、各コンベヤの搬送速度、移載機の
移載速度等を同じとなるように調整する。従って、ワー
クWは、金型による鋳造以降の工程を速度を合わせるこ
とにより、鋳造以下の熱処理、研掃の後処理を、鋳造後
と熱処理コンベヤCとの間、熱処理コンベヤCと研掃コ
ンベヤDとの間、研掃コンベヤDと移載機20との間、
夫々の間にワークWのストックを行う必要が無く、又ス
トックスペースやストック機器が必要となることが無
い。
【0029】
【発明の効果】以上で明らかなように本発明によれば、
鋳造ワークの熱処理、研掃の後処理は、鋳造から熱処理
コンベヤに移載されて鋳造から連続して熱処理を行い、
熱処理後、移載機で研掃装置を備える研掃コンベヤに熱
処理後にワークを移載し、コンベヤで搬送しつつ研掃を
行い、研掃後のワークは、上記移載機で払い出してスッ
トク等するようにしたので、鋳造から熱処理、研掃まで
を、一貫して連続して行うことができ、従来のように各
コンベヤや熱処理、研掃間に作業の一時的な中断が無
く、後処理を連続して一貫して行うことが可能となる。
従って、各作業の中断、ワークのストック等がなくなる
ので、中断から次工程への搬送、移送作業が不要とな
り、ストックスペース、ストック機器が不要となり、且
つ作業者も最少となり、省力化が大幅に図れ、工場にお
けるスペース利用上も極めて有利である。
【0030】又上記のように、鋳造、熱処理、研掃処理
を各コンベヤで搬送しつつ行うようにしたので、鋳造か
ら熱処理、研掃までを、一貫して連続して同速度で同期
させて行うことができ、鋳造ワークの後処理を全自動化
することが可能となり、更なる省力化、作業能率の向上
が図れ、スペースストックやスペース機器は不要とな
り、省スペースを確実に実効あらしめることができる。
【0031】更に本発明によれば、コンベヤで鋳造ワー
クを搬送しつつ熱処理し、これの下流部にコンベヤで研
掃するワークを吊り下げて搬送しつつ一部に設けた研掃
装置で研掃する無端状コンベヤを設け、この間に移載機
を設ける構成なので、各後処理装置が簡易に構成でき、
熱処理コンベヤの下流に研掃コンベヤを一部が平行する
ように設けるので、コンベヤ間の移載も容易、確実であ
り、移載機も簡易なもので足り、全体として簡素な設備
で構成することが可能で、スペース効率の点からも極め
て有利であり、経済的な後処理システムが構成できる。
【0032】熱処理コンベヤ、研掃コンベヤ間にワーク
の投入、払い出しを行う移載機を設けるに際し、研掃コ
ンベヤにワークの搬送ハンガーの方向転換機構を設けた
ので、ハンガーに複数のワークを吊り下げて支持させ、
各ワークの個々の払い出し、投入を確実に、容易に行わ
せることができ、しかも、これによりハンガーには、複
数のワークを支持して個々に払い出し、投入が行えるこ
とから、後処理全体のサイクルタイムに適合した最適の
ラインが構成できる、等の効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる方法を実施するための装置のレ
イアウトを示し、且つ研掃装置、同コンベヤを含む平面
【図2】上記研掃コンベヤに設けられるハンガーの方向
転換機構の平面図
【図3】上記図2の3―3線断面図
【図4】研掃コンベヤのハンガーを示す図で、図1の4
―4線拡大断面図
【図5】熱処理コンベヤの説明的側面図
【図6】熱処理コンベヤの要部拡大断面図
【図7】熱処理コンベヤの好ましくない例の要部拡大断
面図
【図8】鋳造から後処理までの一貫作業を示す各装置の
レイアウトを示す説明的平面図
【符号の説明】
A…鋳造ワークWの鋳造金型、 B…移載機、 C…熱
処理コンベヤ、 D…研掃コンベヤ、 E…ストック
部、 10…熱処理装置、 20…移載機、 24…研
掃装置、 50…ハンガー方向転換機構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C21D 5/00 C21D 5/00 Z (56)参考文献 特開 昭56−53867(JP,A) 実開 平2−53860(JP,U) 実開 昭54−77387(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 29/00 B65G 47/61

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳造完了後の鋳造ワークをコンベヤで搬
    送し、該搬送過程で該鋳造ワークを熱処理する工程と、 上記熱処理コンベヤのワーク払出位置に設けられた移載
    機で、該コンベヤに並走するように設けられたワーク研
    掃コンベヤに上記ワークを移載し、ワーク研掃コンベヤ
    の前半部に設けられた研掃装置で該コンベヤで搬送され
    る鋳造ワークを研掃する工程と、 上記研掃コンベヤの後半部で研掃後の鋳造ワークを搬送
    し、上記移載位置で上記移載機によって研掃終了後の鋳
    造ワークを払い出し、上記熱処理コンベヤの搬送方向延
    長上に配設された後処理終了後の鋳造ワークストック部
    等に該ワークを払い出す工程と、 からなることを特徴とする鋳造ワークの後処理方法。
  2. 【請求項2】 上記ワークの後処理と、ワークの鋳造と
    を、同期させて行うようにした請求項1の鋳造ワークの
    後処理方法。
  3. 【請求項3】 鋳造完了後の鋳造ワークを搬送しつつ熱
    処理する、熱処理装置、及び熱処理コンベヤと、 該熱処理コンベヤの払出側に配設され、熱処理完了後の
    鋳造ワークを移載し、且つ払い出す移載機と、 上記熱処理コンベヤの払出側に一部が平行するように配
    設され、無端状で、前半部に上記鋳造ワークの研掃を行
    う研掃装置を配設し、一部が上記移載機に臨む研掃コン
    ベヤと、 上記熱処理コンベヤの搬送方向延長上に配設された研掃
    終了後のワークのストック部と、 からなることを特徴とする鋳造ワークの後処理装置。
  4. 【請求項4】 上記研掃コンベヤの移載、払出位置に
    は、該コンベヤのワーク搬送ハンガーの方向転換機構を
    設けた請求項3の鋳造ワークの後処理装置。
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