JP2011149084A - 昇温特性に優れた熱間プレス用Alめっき鋼板及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】輻射方式を用いた熱間プレスにAlめっきを用いる際に昇温時間がかかる、あるいは急速加熱する際に部位により合金化にムラが生じやすいとの課題を解決する。
【解決手段】鋼板の片面又は両面に形成され、少なくともAlを含有し、その表面粗度がRaとして1.0〜4.0μmであるAlめっき層と、前記Alめっき層上に積層され、L*が10〜50である表面皮膜層と、を有することを特徴とする、熱間プレス用Alめっき鋼板。及びこの製造方法を提供する。
【選択図】なし

Description

本発明は、Alを主成分とするAlめっき被覆が施され、熱間プレス時の昇温特性に優れためっき鋼板及びその製造方法に関する。
近年、環境保護と地球温暖化の防止のために、化学燃料の消費を抑制する要請が高まっており、この要請は、様々な製造業に対して影響を与えている。例えば、移動手段として日々の生活や活動に欠かせない自動車についても例外ではなく、車体の軽量化などによる燃費の向上等が求められている。しかし、自動車では単に車体の軽量化を実現することは製品品質上許されず、適切な安全性を確保する必要がある。
自動車の構造の多くは、鉄、特に鋼板により形成されており、この鋼板の重量を低減することが、車体の軽量化にとって重要である。しかしながら、上述の通り単に鋼板の重量を低減することは許されず、鋼板の機械的強度を確保することもが求められる。このような鋼板に対する要請は、自動車製造業のみならず、様々な製造業でも同様になされている。よって、鋼板の機械的強度を高めることにより、以前使用されていた鋼板より薄くしても機械的強度を維持又は高めることが可能な鋼板について、研究開発が行われている。
一般的に高い機械的強度を有する材料は、曲げ加工等の成形加工において、形状凍結性が低下する傾向にあり、複雑な形状に加工する場合、加工そのものが困難となる。この成形性についての問題を解決する手段の一つとして、いわゆる「熱間プレス方法(ホットプレス法、高温プレス法、ダイクエンチ法)」が挙げられる。この熱間プレス方法では、成形対象である材料を一旦高温に加熱して、加熱により軟化した鋼板に対してプレス加工を行って成形した後に、冷却する。この熱間プレス方法によれば、材料を一旦高温に加熱して軟化させるので、その材料を容易にプレス加工することができ、更に、成形後の冷却による焼入れ効果により、材料の機械的強度を高めることができる。従って、この熱間プレス加工により、良好な形状凍結性と高い機械的強度とを有した成形品が得られる。
しかし、この熱間プレス方法を鋼板に適用した場合、例えば800℃以上の高温に加熱することにより、表面の鉄などが酸化してスケール(酸化物)が発生する。従って、熱間プレス加工を行った後に、このスケールを除去する工程(デスケーリング工程)が必要となり、生産性が低下する。また、耐食性を必要とする部材等では、加工後に部材表面へ防錆処理や金属被覆をする必要があり、表面清浄化工程、表面処理工程が必要となり、生産性が低下する。
このような生産性の低下を抑制する方法の例として、鋼板に被覆を施す方法が挙げられる。一般に鋼板上の被覆としては、有機系材料や無機系材料など様々な材料が使用されるが、熱間プレス加工における加熱温度は、有機系材料の分解温度やZnなどの金属材料の沸点などよりも高くなる場合がある。よって、高温に加熱する熱間プレス加工を行う鋼板に対しては、例えば、有機系材料被覆やZn系の金属被覆に比べて沸点などが高いAl系の金属被覆いわゆるめっきを施すことが望ましい。このAl系の金属被覆を所定の鋼成分を有する鋼に施しためっき鋼板を熱間プレス加工に用いる方法が、下記特許文献1には記載されている。この特許文献1のようにAl系の金属被覆を施すことにより、鋼板表面にスケールが付着することを防止できる。よって、デスケーリング工程などの工程が不要となり生産性を向上させることができる。また、Al系の金属被覆には防錆効果があるので塗装後の耐食性も向上させることができる。
しかしながら、Al系の金属被覆を施した場合、熱間プレス方法におけるプレス加工の前の予備加熱の条件によっては、鋼板のFeとめっき層のAlとによる合金層が成長して表面までAl−Fe化合物となる。以後この化合物層を合金層と称する。この合金層は極めて硬質で展延性に乏しいが、熱間プレスでは高温で成形されるために成形可能となる。
特開2000−38640号公報
しかしながら、Alめっき鋼板を適用する際に幾つかの課題がある。その1つに輻射加熱時の昇温が遅い点が挙げられる。熱間プレスにおいてブランクされた鋼板を加熱する方法としては、輻射加熱とジュール熱を用いた加熱が検討されている。輻射加熱は所定の温度に保持された大気炉等内にブランク材を挿入して輻射伝熱で加熱する方法、あるいは近赤外線のようなよりエネルギー密度の高い光を当てて加熱する方法である。一方ジュール熱を用いた加熱としては例えばブランク材に直接電気を流す通電加熱法や、ブランク材近傍で高周波電流を流すことで渦状の誘導電流をブランク材内に発生させる高周波誘導加熱法等がある。
現在主流となっている加熱方法は、大気炉等での輻射加熱である。Alめっき鋼板を大気炉内で加熱すると、まずAlめっきの融点(Al−10%Siで約600℃)以上でめっき層が溶融する。このとき溶融したAlの表面張力のためにめっき層の表面が鏡面状となる。このようにして鏡面化しためっき層表面は輻射熱の反射面となり、Alめっき鋼板の輻射率が極めて小さくなる。また、Al−Feの合金化が表面まで進行すると、その色調が黒色に近くなり、この時のAlめっき鋼板の輻射率は大きくなる。従って輻射加熱の際のAlめっき鋼板の昇温曲線を採取すると、約600℃までは比較的早い昇温速度であるが、600℃を超えたところでAlの溶融が起こって昇温速度が低下する。850〜900℃に至るとめっき層の表面まで合金化が進行して再び昇温速度が上昇する。
更に上記の事象はめっきの厚みにも依存し、めっきの付着量が小さいときには昇温速度の低下した(表面が溶融した)状態が比較的短時間であるが、付着量を増大させるにつれて昇温速度の低下が顕著に現れる。
更に従来の炉加熱では1枚のブランクを加熱するのに約5分を要していたが、より生産性の高い熱間プレスに対する要望が高まり、急速加熱の可能な近赤外線加熱の適用も検討されている。このように輻射加熱を用いて急速に加熱しようとする際に、部位による加熱ムラが起こりやすいとの事象が現れる。めっきの厚みや温度に僅かな差異があると、まずAlめっきが溶融して鏡面状態となり、次に一部が表面まで合金化する。合金化した部位は輻射率が高いために温度が上昇しやすいのに対し、合金化していない部位は鏡面で輻射率が低く、昇温し難い。従って一旦生じた温度差が縮まりにくくなる。その結果として、局部的な加熱が起こったり表面まで合金化しない部位が残存したりしやすくなる。
その一方でAlめっきへのFeの拡散の度合いは塗装後耐食性やスポット溶接性に影響を及ぼしうるために、材料は均一に加熱される必要がある。このため昇温速度を低下させたり、あるいは高温で保定時間を入れて均一化させたりする必要が生じ、これらは急速加熱との目的から反するものとなる。
昇温速度を高めるには、Alめっきの表面を黒化させて輻射率を向上すればよい。かかる着想のもと、カーボンブラックを含有する黒色皮膜を付与して昇温特性を測定したが、黒色皮膜のない場合と比べて10%程度しか昇温時間が短縮されず、十分な効果が得られなかった。この現象を解析すると、初期の昇温特性は改善されていたが、600℃超のAl溶融状態での昇温特性は殆ど改善されていなかった。
本発明者らは更に鋭意検討を重ね、昇温特性を改善させるためには、特に600℃超のAl溶融状態での昇温特性を改善させるためには、Alめっき層の表面粗度を大きくする必要があることを知見し、本発明に至った。
すなわち、表面粗度がRaで1.0〜4.0μmであるようなAlめっき層の表面に黒色皮膜、具体的にはL*:10〜50の明度となるように皮膜を付与することで、900℃までの昇温時間をほぼ半減させることに成功した。
単純に考えると、Alめっき表面の粗度を大きくしても、Alめっきが溶融した際に表面張力により表面が平滑化してしまい、粗面化の効果は小さいと考えられるが、実際には表面粗度の効果が大きいとの事実を見出した。本発明では、表面粗度を高めたAlめっき層に黒色皮膜を付与している。黒色皮膜は、粗面化されたAlめっき層の表面に密着して、Alめっき層表面の凹凸を埋めた状態になるものと推定される。この黒色皮膜は熱に対して安定であるために、Alの溶融温度においても強度を有するものと推定される。そうすると、Al自身の表面張力によってAlめっき表面が平滑化されるような状況においても、Alめっき表面の凹凸を埋める黒色皮膜が、溶融したAlめっき層の平滑化を阻害すると推定している。このようにして溶融状態のAlめっき表面の平坦化が阻害された結果、表面粗度による輻射率向上効果と黒色皮膜による輻射率向上効果とを室温からAlの融点以上まで確実に保つことが可能となり、昇温時間の短縮という効果がもたらされるものと考えている。つまり本発明は、粗面化されたAlめっき層と黒色皮膜とを組合せることによって初めて昇温時間の短縮という効果が得られたものであり、従前の単純に黒色皮膜を付与することでAlめっき層を黒色化する技術とは一線を画している。
本発明の要旨とするところは、特許請求の範囲に記載した通りの下記内容である。
(1) 鋼板の片面又は両面に形成され、少なくともAlを含有し、その表面粗度がRaとして1.0〜4.0μmであるAlめっき層と、前記Alめっき層上に積層され、L*が10〜50である表面皮膜層と、を有することを特徴とする、熱間プレス用Alめっき鋼板。
(2) 前記表面皮膜層中に、ZnOがZn換算で片面あたり0.5〜5g/m含有されていることを特徴とする、(1)に記載の熱間プレス用Alめっき鋼板。
(3) 前記表面皮膜層中にカーボンブラックを1〜10%の範囲で含有するとともに、バインダーを1%以上30%以下の範囲で含有することを特徴とする、(1)または(2)に記載の熱間プレス用Alめっき鋼板。
(4) Alめっき層の付着量が片面当たり40〜100g/mであることを特徴とする、(1)〜(3)のいずれか一項に記載の熱間プレス用Alめっき鋼板。
(5) 請求項1〜4の何れか一項に記載の熱間プレス用Alめっき鋼板の製造方法であって、鋼板に溶融Alめっきを施した後、Alめっきの表面が凝固するまでの間に水をスプレー状に噴霧してAlめっき層の表面粗度をRaで1.0〜4.0μmの範囲に調整し、然る後にAlめっき層上にL*が10〜50である表面皮膜層を形成することを特徴とする、熱間プレス用Alめっき鋼板の製造方法。
以上説明したように本発明によれば、輻射加熱において従来に比べて約1/2の時間で昇温させることが可能な熱間プレス用Alめっき鋼板及びその製造法を提供できる。本発明の熱間プレス用Alめっき鋼板は、先述したように近赤外線のような輻射を用いた急速加熱に最も適しているが、大気炉加熱においても昇温時間を半減させることが可能で、熱間プレス工程の生産性を高めることが可能である。副次的な効果として、大気炉等の炉内のロール等に溶融したAlが付着してビルドアップし、ブランク材に疵をつけるような課題に対しても、昇温時間が短時間化されることで、ブランク材の疵発生の防止効果を奏する。
以下に、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。
<Alめっき鋼板>
本発明の一実施形態に係るめっき鋼板について説明する。
本実施形態に係るAlめっき鋼板は、鋼板上の片面又は両面のそれぞれの面に、少なくとも2層の層構造を有する。つまり、鋼板の片面又は両面には、少なくともAlを含有するAlめっき層が形成され、そのAlめっき層上には、表面皮膜層が更に積層される。まず以下では、鋼板及び各層について説明する。
(鋼板)
鋼板としては、例えば、高い機械的強度(例えば、引張強さ・降伏点・伸び・絞り・硬さ・衝撃値・疲れ強さ・クリープ強さなどの機械的な変形及び破壊に関する諸性質を意味する。)を有するように形成された鋼板を使用することが望ましい。本発明の一実施形態に使用されうる高い機械的強度を実現する鋼板の成分の一例は、以下の通りである。
この鋼板は、質量%で、C:0.1〜0.4%、Si:0.01〜0.6%、Mn:0.5〜3%、Ti:0.01〜0.1%、及び、B:0.0001〜0.1%のうちの少なくとも1以上を含有し、かつ、残部Fe及び不可避的不純物からなる。
Feに添加される各成分について説明する。
Cは、目的とする機械的強度を確保するために添加される。Cが0.1%未満の場合には、十分な機械的強度の向上が得られず、Cを添加する効果が乏しくなる。一方、Cが0.4%を超える場合には、鋼板を更に硬化させることができるものの、割れが生じやすくなる。従って、Cは、質量%で0.1%以上0.4%以下の含有量で添加されることが望ましい。
Siは、機械的強度を向上させる強度向上元素の一つであり、Cと同様に目的とする機械的強度を確保するために添加される。Siが0.01%未満の場合には、強度向上効果を発揮しにくく、十分な機械的強度の向上が得られない。一方、Siは、易酸化性元素でもある。よって、Siが0.6%を超える場合には、溶融Alめっきを行う際に、濡れ性が低下し、不めっきが生じる恐れがある。従って、Siは、質量%で0.01%以上0.6%以下の含有量で添加されることが望ましい。
Mnは、鋼を強化させる強化元素の1つであり、焼入れ性を高める元素の1つでもある。更にMnは、不可避的不純物の1つであるSによる熱間脆性を防止するのにも有効である。Mnが0.5%未満の場合には、これらの効果が得られず、0.5%以上で上記効果が発揮される。一方、Mnが3%を超える場合には、残留γ相が多くなり過ぎて強度が低下する恐れがある。従って、Mnは、質量%で0.5%以上3%以下の含有量で添加されることが望ましい。
Tiは、強度強化元素の1つであり、Alめっき層の耐熱性を向上させる元素でもある。Tiが0.01%未満の場合には、強度向上効果や耐酸化性向上効果が得られず、0.01%以上でこれらの効果が発揮される。一方、Tiは、あまり添加され過ぎると、例えば、炭化物や窒化物を形成して、鋼を軟質化させる恐れがある。特に、Tiが0.1%を超える場合には、目的とする機械的強度を得られない可能性が高い。従って、Tiは、質量%で0.01%以上0.1%以下の含有量で添加されることが望ましい。
Bは、焼入れ時に作用して強度を向上させる効果を有する。Bが0.0001%未満の場合には、このような強度向上効果が低い。一方、Bが0.1%を超える場合には、介在物を形成して脆化し、疲労強度を低下させる恐れがある。従って、Bは、質量%で0.0001%以上0.1%以下の含有量で添加されることが望ましい。
なお、この鋼板は、その他製造工程などで混入してしまう不可避的不純物を含んでもよい。またCr、Moのような焼入性を向上させる元素を含むこともできる。このときの添加量はCr:0.5〜3%、Mo:0.05〜0.5%である。下限は焼入性への影響、上限は主としてコストが効果に見合わなくなることから定められる。
このような成分で形成される鋼板は、熱間プレス方法などによる加熱により焼入れされて、約1500MPa以上の機械的強度を有することができる。このように高い機械的強度を有する鋼板ではあるが、熱間プレス方法により加工すれば、高温で軟化した状態でプレス加工を行うことができるので、容易に成形することができる。また、鋼板は、高い機械的強度を実現でき、ひいては軽量化のために薄くしたとしても機械的強度を維持又は向上することができる。
(Alめっき層)
Alめっき層は、上述の通り、鋼板の片面又は両面に形成される。このAlめっき層は、例えば溶融めっき法により鋼板の表面に形成されてもよいが、本発明のAlめっき層の形成方法は、この例に限定されるものではない。
このAlめっき層は、質量%で、Si:3〜15%を含有し、残部Al及び不可避的不純物からなる。またAlを主組成とするめっきとして、ガルバリウムめっきによる被覆層を積層させることも可能である。
Alに添加されるSiについて説明する。
Siは、溶融めっき金属の被覆時に生成される合金層を制御するために添加される。Siが3%未満の場合には、Fe−Al合金層がめっきを施す段階で厚く成長し、加工時にめっき層割れを助長して、耐食性に悪影響を及ぼす可能性がある。一方、Siが15%を超える場合には、めっき層の加工性や耐食性が低下する恐れがある。従って、Siは、質量%で3%以上15%以下の含有量で添加されることが望ましい。
Alめっき付着量は片面当たり40〜100g/mとする。付着量が多いほど耐食性は向上する傾向を示し、片面40g/m未満では十分な耐食性を発揮しない。一方必要以上に増やすことはコスト増大となることに加え、プレス金型等へのAl−Feの凝着が激しくなるため、上限を100g/mとする。
このような成分で形成されるAlめっき層は、鋼板の腐食を防止することができる。また、鋼板を熱間プレス方法により加工する場合には、高温に加熱された鋼板の表面が酸化することにより発生する鉄の酸化物の発生を防止可能である。よって、鋼板にAlめっき層を形成することで、スケールを除去する工程・表面清浄化工程・表面処理工程などを省略することができ、生産性を向上できる。また、Alめっき層は、有機系材料によるめっき被覆や他の金属系材料(例えばZn系)によるめっき被覆よりも沸点などが高いため、熱間プレス方法により成形する際に高い温度への加熱が可能であり、プレス加工における成形性を更に高め、かつ、容易に加工できる。
上述の通り、溶融めっき金属被覆時や熱間プレスによる加熱工程時などにおいて、このAlめっき層に含まれるAlの少なくとも一部は、鋼板中のFeと合金化しうる。よって、このAlめっき層は、必ずしも成分が一定な単一の層で形成されるとは限られず、適宜合金化した層を含むものとする。
Alめっきの表面粗度については、Raとして1.0〜4.0μmにすることで、表面皮膜の効果と相俟って優れた昇温特性を得ることができる。この効果を表すためにはRaとして1.0μmが必要で、一方その効果は4.0μm超では飽和してしまうために、この条件とする。表面粗さRaのより好ましい範囲は3μm以下である。Alめっきの表面粗度を調整する方法として、溶融めっき後の凝固時点で水をスプレー状に噴霧、冷却することが最も容易である。これ以外の手法、例えばAlめっき後スキンパスで軽圧下することも可能である。水を噴霧するときには、スプレーノズルにより50〜200μm程度のミストを噴霧させることでミストの衝突により十分な凹凸を得ることができる。またスキンパスで軽圧下する際には、圧下率1%以下、ロール粗度をRa1〜3μmとすることでロール粗度を転写することができる。
(表面皮膜層)
表面皮膜層は、上述の通り、Alめっき層の表面に積層される。この表面皮膜層はAlめっき層表面の輻射率を増大させることが目的であり、表面皮膜層を黒色に近い色調にすることが望ましい。具体的にはJIS−K5600に規定するL*として10〜50の明度を有するものとする。L*は低いほど明度が低い、つまり黒に近くなり、50超では十分な昇温特性が得られない。また10未満とするためには黒色顔料を使用してもかなりの皮膜厚みを必要とする。
表面の明度L*を低下させるための黒色顔料としては、カーボンブラックが望ましく、表面皮膜層中1〜10%添加するものとする。1%未満では明度の低下が十分でなく、必要以上の添加は皮膜としての密着性を低下させる。カーボンブラックのより好ましい範囲は5%以下、更に好ましい範囲は3%以下である。
また、表面皮膜層中にはZnOを含有することが好ましい。ZnOを付与することで熱間での潤滑性が改善する傾向にあり、また塗装後耐食性も向上するためである。このときこれらの効果が現れるためにはZn換算で片面当たり0.5g/mのZnOが必要で、必要以上の付与はスポット溶接性を阻害するため5g/m以下であることが望ましい。
黒色の表面皮膜層は、例えば、ZnO及びカーボンブラックを含有する処理液の塗布処理、並びに、その塗布後の焼付け・乾燥による硬化処理を行うことにより、Alめっき層上に形成可能である。処理液の塗布方法としては、例えば、ZnO及びカーボンブラックを所定の有機性のバインダーと混合したものをAlめっき層の表面に塗布する方法、ZnO及びカーボンブラックを粉体塗装によって塗布する方法などが挙げられる。塗布後の焼付け・乾燥方法としては、例えば、熱風炉・誘導加熱炉・近赤外線炉などの方法又はこれらの組み合わせによる方法などが挙げられる。この際、塗布に使用されるバインダーの種類によっては、塗布後の焼付け・乾燥の代わりに、例えば紫外線・電子線などによる硬化処理が行われてもよい。
所定の有機性バインダーとしては、例えば、ポリウレタンやポリエステル、アクリルなどが挙げられる。これらバインダーを使用することで密着性のよい表面皮膜が得られる。しかし、黒色の表面皮膜層の形成方法はこれらの例に限定されるものではなく、様々な方法により形成可能である。バインダーを使用しない場合にはAlめっきに塗布した後の密着性がやや低く、強い力で擦ると部分的に剥離する懸念がある。しかし熱間プレス工程を経て一旦加熱されると強い密着を示す。バインダーの量が多すぎると、バインダー自身は有機物であるために、熱間プレス時の加熱で分解してしまい、表面皮膜の強度が低下する。そうすると前記したAlの表面粗度を維持する効果が失われてしまい、昇温時間の改善効果が失われる。このため、バインダー量としては、1%以上30%以下、より好ましくは10%以上20%以下とすることが好ましい。
また表面皮膜層は熱に対して安定であることが望ましい。例えばZnOは融点が約1975℃であり、Alめっき層(Alの融点は約660℃)などに比べても非常に高い。従って、めっき鋼板を熱間プレス方法で加工する場合など、例えば800℃以上に鋼板を加熱したとしても、このZnOを含有する表面皮膜層は溶融しない。従って、たとえ加熱によりAlめっき層が溶融したとしても、表面皮膜層によりAlめっき層が覆われた状態が維持され、この皮膜が逆にAlめっき層表面形状を固定して、そのためAlの融点以上でも昇温速度の低下が少なくなっているものと推定している。
<熱間プレス方法による加工>
以上、本実施形態に係るAlめっき鋼板について説明した。このように形成されるAlめっき鋼板は熱間プレス方法による加工を施す場合に特に有用である。上記構成を有するAlめっき鋼板が熱間プレス方法により加工される場合について説明する。
本実施形態に係る熱間プレス方法では、まず、めっき鋼板を高温に加熱して、鋼板を軟化させる。そして、軟化しためっき鋼板をプレス加工して成形し、その後、成形されためっき鋼板を冷却する。このように鋼板を一旦軟化させることにより、後続するプレス加工を容易に行うことができる。また、上記成分を有する鋼板は、加熱及び冷却されることにより、焼入れされて約1500MPa以上の高い機械的強度を実現することができる。
本実施形態に係るAlめっき鋼板は、熱間プレス方法において加熱されるが、このときの加熱方法として通常の電気炉、ラジアントチューブ炉に加え、NIR(近赤外線)加熱、通電加熱、高周波誘導加熱等種々の加熱方法を採りうるが、輻射加熱に対して特に有効である。最高到達温度については、熱間プレスの原理よりオーステナイト領域で加熱する必要があることから、通常900〜950℃の温度が採用されることが多い。本発明において最高到達温度は特に限定しないが、850℃以下では十分な焼入れ硬度が得られない可能性があり好ましくない。またAlめっき層はAl−Fe合金層に変化する必要があり、この意味からも850℃以下は好ましくない。1000℃を超える温度で合金化が進行し過ぎると、Al−Fe合金層中のFe濃度が上昇して塗装後耐食性の低下を招くことがある。これは昇温速度、Alめっき付着量にも依存するため、一概には言えないが経済性を考慮しても1100℃以上の加熱は望ましくない。
本実施形態に係るめっき鋼板は、上述の通り通電加熱や誘導加熱により900℃以上の高温に加熱された後、金型などを使用したプレス加工により成形される。この際、表面皮膜層によりAlめっき層及び鋼板が金型から保護されるので、金型による傷がつくことを防止することも可能である。逆に、例えばひび割れが発生したり、パウダリングしたAlめっき層により、金型にパウダ(Al粉など)が凝着することを防止でき、成形性及び生産性を向上させることができる。
<Alめっき鋼板及び熱間プレス方法による効果の一例>
以上、本発明の一実施形態に係るAlめっき鋼板及びAlめっき鋼板の熱間プレス方法について説明した。本実施形態に係るAlめっき鋼板は、表面皮膜層を有し、低い明度(L*)を有することにより、上述の通り、輻射加熱による昇温時間を半減させることができる。その結果、本実施形態に係るAlめっき鋼板は、近赤外線加熱や輻射加熱炉での生産性を向上させることができる。表面皮膜中にZnOを含有する場合、その粒径について上記した範囲は例示であって特にこの範囲に限定するものではないが、微細なZnOを使用することでより少ない皮膜量で同等の効果を得ることができる一方、微細な粉体は溶液中で凝集して粗大化しやすいため、微細化しすぎると却って液の経時で特性が変化したり、特性が低下したりする場合もある。二次的な凝集を防止した微細な粒を使用することが最も望ましい。またバインダー、微細ZnOを分散させるための分散剤等の成分はできるだけ少量であることが望ましい。
なお、このように昇温特性を高めるためには、熱に安定な表面皮膜層を形成することが重要と考えられる。つまり、本実施形態に係る表面皮膜層は、Alめっき層よりも融点が高く、加熱による最高到達板温でも溶融、分解していない。従って、Alめっき層は、溶融していない表面皮膜層と鋼板との間で保持される。その結果、Alめっき層が溶融したとしても、Alめっき層の表面形状の鏡面化が表面皮膜層の強度や張力により防止されると考えられる。なお、ここで挙げた理由や要因は、あくまで効果が発揮されることの一因であろうと予想されるものであって、本発明を限定するものではないことは言うまでもなく、他の要因が存在することも考え得る。
<実施例1>
次に実施例で本発明をより詳細に説明する。表1に示す鋼成分の冷延鋼板(板厚1.2mm)を使用してゼンジマー法でAlめっきした。このときの焼鈍温度は約800℃、Alめっき浴はSi:9%を含有し、他に鋼帯から溶出するFeを含有していた。めっき後付着量をガスワイピング法で片面30〜80g/mに調整した。Alめっき層の表面粗度を調整するためにめっき後の冷却時に水をスプレー状に噴霧した。Alめっき鋼板を冷却後、処理液をロールコーターで塗布し、約80℃で焼きつけた。処理液は、シーアイ化成(株)社製nanotek slurryのZnOをベースとし、バインダーとして水溶性ウレタン樹脂を固形分中最大30%、着色のためにカーボンブラックを固形分中最大10%添加した。付着量はZn量として測定し、0.3〜3g/mとした。このようにして製造した供試材の特性を以下に示す方法で評価した。
(1)Alめっき層の表面粗度
表面粗度の測定は、処理液を塗布する前に行った。方法は通常の触針式粗度計を用い、L(圧延)方向、C(板幅)方向のRaの平均値を求めた。
(2)表面明度
表面皮膜層を付与した後に、スガ試験機(株)製カラーメーターにてL*値を計測した。
(3)昇温特性
70×150mmに剪断した試験片の中央に熱電対を溶接し、910℃に保定した大気炉中に挿入し、900℃に到達するまでの時間を計測した。
(4)皮膜密着性
表面皮膜層の素地(Alめっき)に対する密着性を評価するため、ラビング試験を行った。試料接触面はガーゼとし、荷重を1500gf掛け、試料上を10往復させた。往復前後でZnの付着量を測定し、ラビング試験での皮膜剥離率を算出した。
○:皮膜剥離率1%未満
△:皮膜剥離率1〜3%
×:皮膜剥離率3%超
Figure 2011149084
評価結果を表2にまとめた。番号19は表面粗度の調整をせず、表面皮膜も付与しない場合で、このときの昇温時間は190秒であった。これに対して表面粗度を調整したのが番号20である。このとき若干の昇温速度改善効果は認められるものの、十分とは言えない。また番号15は表面皮膜のみを付与した場合であるが、このときの効果も十分とは言い難い。表面粗度を調整し、かつ表面皮膜を付与して明度を50以下とすることで昇温時間はほぼ半減する結果が得られた。明度が50超となる場合(番号9)には昇温速度改善効果は不十分で、めっき付着量、皮膜中の黒色顔料(カーボンブラック)添加量も昇温時間に影響する。またカーボンブラックの添加量が多すぎるとき(番号11)、皮膜量が多すぎるとき(番号8)には皮膜密着性がやや低下する傾向となった。
Figure 2011149084
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。

Claims (5)

  1. 鋼板の片面又は両面に形成され、少なくともAlを含有し、その表面粗度がRaとして1.0〜4.0μmであるAlめっき層と、
    前記Alめっき層上に積層され、L*が10〜50である表面皮膜層と、を有することを特徴とする、熱間プレス用Alめっき鋼板。
  2. 前記表面皮膜層中に、ZnOがZn換算で片面あたり0.5〜5g/m含有されていることを特徴とする、請求項1に記載の熱間プレス用Alめっき鋼板。
  3. 前記表面皮膜層中にカーボンブラックを1〜10%の範囲で含有するとともに、バインダーを1%以上30%以下の範囲で含有することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の熱間プレス用Alめっき鋼板。
  4. Alめっき層の付着量が片面当たり40〜100g/mであることを特徴とする、請求項1〜3の何れか一項に記載の熱間プレス用Alめっき鋼板。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の熱間プレス用Alめっき鋼板の製造方法であって、
    鋼板に溶融Alめっきを施した後、Alめっきの表面が凝固するまでの間に水をスプレー状に噴霧してAlめっき層の表面粗度をRaで1.0〜4.0μmの範囲に調整し、然る後にAlめっき層上にL*が10〜50である表面皮膜層を形成することを特徴とする、熱間プレス用Alめっき鋼板の製造方法。
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