JP2011143733A - 車輪用軸受装置およびその製造方法 - Google Patents

車輪用軸受装置およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011143733A
JP2011143733A JP2010003624A JP2010003624A JP2011143733A JP 2011143733 A JP2011143733 A JP 2011143733A JP 2010003624 A JP2010003624 A JP 2010003624A JP 2010003624 A JP2010003624 A JP 2010003624A JP 2011143733 A JP2011143733 A JP 2011143733A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrodeposition coating
coating liquid
outer member
wheel bearing
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010003624A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5455660B2 (ja
Inventor
Kiyoshige Yamauchi
清茂 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2010003624A priority Critical patent/JP5455660B2/ja
Publication of JP2011143733A publication Critical patent/JP2011143733A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5455660B2 publication Critical patent/JP5455660B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

【課題】鋼製の軸受と軽合金製のナックルとの組み合せによってナックルに電食が発生するのを防止すると共に、耐食性と防錆性能に優れた電食防止皮膜を備えた車輪用軸受装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】縦型に載置された外方部材2と電着塗装液Lの間に通電することにより、外方部材2の外表面に塗料を電着させ、一部表面が電着塗装液Lと接触しないように密着する外径用マスク部材23が配設されると共に、車体取付フランジ2cのインナー側の側面13が上方に位置するように外方部材2が載置され、電着塗料液充填槽19の電着塗装液Lの液面から外方部材2のインナー側の端部外周面16が突出された状態で支持され、電着塗料液充填槽19の上部開口端19aから電着塗装液Lをオーバーフローさせて液面の高さを管理することにより、外方部材2の塗装される部位と未塗装の部位とが設定されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車等の車輪を回転自在に支承する車輪用軸受装置、特に、懸架装置を構成するナックルがアルミ合金等の軽合金からなり、このナックルに嵌合される外方部材との間に生じる電位差によって電食を起こすのを防止した車輪用軸受装置およびその製造方法に関するものである。
自動車の車輪を懸架装置に対して回転自在に支承する車輪用軸受装置において、最近、車両の軽量化を狙って、懸架装置を構成するナックル(図示せず)にアルミ合金やマグネシウム合金等の軽合金が使用される場合が増えてきている。一方、ナックルに嵌合される軸受は、所望の強度および転がり疲労寿命を確保するため、軸受鋼や浸炭鋼、あるいは高炭素鋼等で形成されている。このナックルを従来の鋼製からアルミ合金製のものに変更することによりバネ下重量の大幅な軽減ができるが、これには厄介な問題が内在している。すなわち、軸受とナックルが、お互い接触させた状態で2種の金属が腐食環境にさらされた場合、電位差の低い方の金属(この場合、アルミ合金製のナックル)はアノード(陽極)となって早期に腐食を起こす。こうした異種金属の組み合せによる腐食、所謂、ガルバニック腐食によって、ナックルは早期に電食を起こし、耐久性が著しく低下する。
さらに、このような鋼製の軸受と軽合金製のナックルとが接触する部分に、導電性を有する液体(電解質の水溶液)が付着すると、この導電性を有する液体が電解液となって車輪用軸受装置の周囲に電池が形成され、一層、電食を誘発して好ましくない。こうした問題を解決したものとして、図4に示す車輪用軸受装置が知られている。この車輪用軸受装置は、ハブ輪51と、このハブ輪51に圧入され、ナックル52に対してハブ輪51を回転自在に支承する車輪用軸受53とを主たる構成としている。ハブ輪51は、アウター側の端部に車輪WおよびブレーキロータBを取り付けるための車輪取付フランジ54と、この車輪取付フランジ54から軸方向に延びる円筒状の小径段部55が形成されている。車輪取付フランジ54には車輪WおよびブレーキロータRを締結するハブボルト54aが周方向等配に植設されている。また、ハブ輪51の内周面にはトルク伝達用のセレーション56が形成されると共に、小径段部55の外周面には車輪用軸受53が圧入されている。
車輪用軸受53は、等速自在継手57を構成する外側継手部材58の肩部59とハブ輪51とで挟持された状態で固定されている。外側継手部材58は、肩部59から軸方向に延びるステム部60が一体に形成され、このステム部60の外周には、ハブ輪51のセレーション56に係合するセレーション60aとねじ部60bが形成されている。そして、このねじ部60bに固定ナット61が所定の締付トルクで締結され、ハブ輪51と外側継手部材58が着脱可能に連結されると共に、エンジンからのトルクが図示しないドライブシャフトおよび等速自在継手57、およびこのステム部60のセレーション60aを介してハブ輪51に伝達される。
車輪用軸受53は、外周にアルミ合金製のナックル52に固定される車体取付フランジ62bを一体に有し、内周に複列の外側転走面62a、62aが形成された外方部材62と、外周に複列の外側転走面62a、62aに対向する内側転走面51a、63aが形成されたハブ輪51と内輪63とからなる内方部材65と、これらの両転走面62a、51aおよび62a、63a間に転動自在に収容された複列のボール64、64とを備えている。
ナックル52との接触面となる外方部材62の外径面部分および車体取付フランジ62bの側面に、6価クロムフリークロメイトからなる電食防止皮膜66が形成されている。この電食防止皮膜66により、電食の発生が抑制され、かつ環境に対する有害物質を含まない表面処理からなる車輪用軸受53を提供することができる(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−180482号公報
然しながら、こうした従来の車輪用軸受装置は、電食の発生が抑制され、かつ表面処理自体が環境に対する有害物質を含まないという特徴を備えているが、6価クロムフリークロメイトからなる電食防止皮膜66は、耐食性や防錆性能の面で課題があり、長期間に亘って信頼性を確保できる電食防止皮膜が望まれていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、鋼製の軸受と軽合金製のナックルとの組み合せによってナックルに電食が発生するのを防止すると共に、耐食性と防錆性能に優れた電食防止皮膜を備えた車輪用軸受装置およびその製造方法を提供することを目的としている。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、軽合金製のナックルに内嵌され、外周に前記ナックルに固定ボルトを介して取り付けられるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、この内方部材と前記外方部材間に転動自在に収容された複列の転動体とを備えた車輪用軸受装置において、前記外方部材の少なくとも前記ナックルと当接する前記車体取付フランジのインナー側の側面から外周面に亙ってカチオン電着塗装によって電気絶縁性皮膜が形成されると共に、インナー側の端部外周面が未塗装とされている。
このように、軽合金製のナックルに内嵌され、車輪を回転自在に支承する第2乃至第4世代構造の車輪用軸受装置において、外方部材の少なくともナックルと当接する車体取付フランジのインナー側の側面から外周面に亙ってカチオン電着塗装によって電気絶縁性皮膜が形成されると共に、インナー側の端部外周面が未塗装とされているので、外方部材における複列の外側転走面を研削加工する際に、支持用のシューの摺接によって電気絶縁性皮膜が剥がれ落ちて絶縁性が低下したり、あるいは、シュー支持される端部外周面を別途研削加工等によって仕上げることが不要となり、品質の信頼性を向上させることができる。
好ましくは、請求項2に記載の発明のように、前記固定ボルトが螺着されるボルト孔の内周面が未塗装とされていれば、ボルト孔の内周面が塗装により摩擦係数が低下して固定ボルトが弛むのを防止することができる。
また、本発明のうち請求項3に記載の方法発明は、軽合金製のナックルに内嵌され、外周に前記ナックルに固定ボルトを介して取り付けられるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、この内方部材と前記外方部材間に転動自在に収容された複列の転動体とを備えた車輪用軸受装置の製造方法において、
電着塗料液充填槽に電着塗装液が供給され、この電着塗装液に縦型に載置された状態で前記外方部材が浸漬され、前記電着塗料液充填槽の電着塗装液との間に通電することにより、前記外方部材の外表面に電着塗装液中の塗料を電着させ、その一部表面が前記電着塗装液と接触しないように密着する外径用マスク部材が配設され、少なくとも通電されている間は前記外方部材の一部表面に対して前記外径用マスク部材が密着され、通電が終了された時に前記外方部材の一部表面に対する前記外径用マスク部材の密着が解除されると共に、前記電着塗料液充填槽の前記電着塗装液の液面から前記外方部材の一部が突出された状態で当該外方部材が支持され、前記電着塗料液充填槽の上部開口端から前記電着塗装液をオーバーフローさせて液面の高さを管理することにより、前記外方部材の塗装される部位と未塗装の部位とが設定されている。
このように、電着塗料液充填槽に電着塗装液が供給され、この電着塗装液に縦型に載置された状態で外方部材が浸漬され、電着塗料液充填槽の電着塗装液との間に通電することにより、外方部材の外表面に電着塗装液中の塗料を電着させ、その一部表面が電着塗装液と接触しないように密着する外径用マスク部材が配設され、少なくとも通電されている間は外方部材の一部表面に対して外径用マスク部材が密着され、通電が終了された時に外方部材の一部表面に対する外径用マスク部材の密着が解除されると共に、電着塗料液充填槽の電着塗装液の液面から外方部材の一部が突出された状態で当該外方部材が支持され、電着塗料液充填槽の上部開口端から電着塗装液をオーバーフローさせて液面の高さを管理することにより、外方部材の塗装される部位と未塗装の部位とが設定されているので、外方部材の内周面に電着塗料液が流入して付着するのを確実に防止することができると共に、外方部材の未塗装とされる部位を特殊なマスク部材を使用することなく液面管理によって行うことができ、装置の簡素化と省スペース化を図ることができる。
好ましくは、請求項4の発明のように、前記外方部材の車体取付フランジのインナー側の側面が上方に位置するように載置されると共に、前記電着塗料液充填槽の端面から前記外方部材のインナー側の端部外周面が突出するように設定されていれば、研削加工時にシューが摺接する部位を特殊なマスク部材を使用することなく液面管理によって未塗装とすることができ、装置の簡素化と省スペース化を図ることができる。
また、請求項5の発明のように、前記車体取付フランジのボルト孔に、合成樹脂からなり、外周面がテーパ状に形成された上側マスク部材と下側マスク部材とで構成された孔用マスク部材が両側から圧入されていれば、ボルト孔の内周面を未塗装とすることができ、ボルト孔の内周面が塗装により摩擦係数が低下して固定ボルトが弛むのを防止することができる。
また、請求項6の発明のように、前記孔用マスク部材がフッ素ゴムで形成されていれば、耐熱性、耐薬品性に優れると共に、引張強さや引裂力が高く、圧縮永久歪に対する耐性を得ることができる。
また、請求項7の発明のように、前記外径用マスク部材が、中空で合成樹脂からなる当接部を一体に有し、この当接部にエアが供給されれば、外径用マスク部材の内縁部が縮径し、外方部材の外周面に容易に密着させることができる。
また、請求項8の発明のように、前記外径用マスク部材が上下動自在に固定されていれば、電着塗装槽の電着塗装液中に浸漬された外方部材の一部表面を電着塗装液と実質的に接触しないように密着させることができる。
また、請求項9の発明のように、前記外径用マスク部材の当接部がエチレン・プロピレンゴムで形成されていれば、耐熱性、耐薬品性、耐伸び性、反発弾性に優れ、耐久性を向上させることができる。
また、請求項10の発明のように、前記電着塗料液充填槽が円環状をなし、円環状の電着塗装槽の中に上下動自在に同心状に収容され、前記電着塗料液充填槽と電着塗装槽との間の環状空間によりオーバーフロー槽が形成されると共に、前記電着塗料液充填槽が前記電着塗装槽の高さより所定量低く設定されていれば、サイズの異なる外方部材を電着する時でも製造装置を交換することなく、オーバーフローさせる液面管理の高さを変更することができると共に、電着塗料液充填槽の上部開口縁から溢れ出る電着塗料液がオーバーフロー槽へ流入することに伴う飛び散りを防止することができると共に、電着塗装液およびその使用量を容易に管理することができる。
また、請求項11の発明のように、前記オーバーフロー槽に回収された前記電着塗料液が排出管を通って濾過装置に送られるようになっていれば、電着塗装液の回収を容易に行うことができると共に、電着塗装液を再利用することができ、コストの削減や省資源化を図ることができる。
また、請求項12の発明のように、前記外方部材が縦型に載置された状態で、円筒状に巻回されたコイルが前記外方部材に内挿され、この外方部材と前記電着塗料液充填槽の電着塗装液との間に通電されれば、外方部材を載置するだけでコイルを外方部材の内径に当接させることができ、また、この当接による上方からの加圧により上向き付勢されるので、外方部材にコイルを当接させる手間を省くことができ、作業の効率化を図ることができると共に、サイズの異なる外方部材であっても、その内径と接触して通電することができる。
また、請求項13に記載の発明のように、電着塗料液充填槽内で前記外方部材の外側に配設され環状に形成された電極と、前記コイルと前記外方部材が同心円状に配設されれば、電着対象である外方部材の表面から電極までの距離が均等になり、電着される膜厚を均一にすることができる。
本発明に係る車輪用軸受装置は、軽合金製のナックルに内嵌され、外周に前記ナックルに固定ボルトを介して取り付けられるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、この内方部材と前記外方部材間に転動自在に収容された複列の転動体とを備えた車輪用軸受装置において、前記外方部材の少なくとも前記ナックルと当接する前記車体取付フランジのインナー側の側面から外周面に亙ってカチオン電着塗装によって電気絶縁性皮膜が形成されると共に、インナー側の端部外周面が未塗装とされているので、外方部材における複列の外側転走面を研削加工する際に、支持用のシューの摺接によって電気絶縁性皮膜が剥がれ落ちて絶縁性が低下したり、あるいは、シュー支持される端部外周面を別途研削加工等によって仕上げることが不要となり、品質の信頼性を向上させることができる。
本発明に係る車輪用軸受装置の一実施形態を示す縦断面図である。 (a)は、図1の車輪用軸受装置の外方部材単体を示す縦断面図、(b)は、(a)の正面図である。 (a)は、本発明に係る車輪用軸受装置の製造装置を示す平面図、(b)は、(a)のIII−O−III線に沿った縦断面図である。 従来の車輪用軸受装置周りを示す縦断面図である。
軽合金製のナックルに内嵌され、外周に前記ナックルに固定ボルトを介して取り付けられるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、この内方部材と前記外方部材間に転動自在に収容された複列の転動体とを備えた車輪用軸受装置の製造方法において、電着塗料液充填槽に電着塗装液が供給され、この電着塗装液に縦型に載置された状態で前記外方部材が浸漬され、前記電着塗料液充填槽の電着塗装液との間に通電することにより、前記外方部材の外表面に電着塗装液中の塗料を電着させ、その一部表面が前記電着塗装液と接触しないように密着する外径用マスク部材が配設され、少なくとも通電されている間は前記外方部材の一部表面に対して前記外径用マスク部材が密着され、通電が終了された時に前記外方部材の一部表面に対する前記外径用マスク部材の密着が解除されると共に、前記外方部材の車体取付フランジのインナー側の側面が上方に位置するように載置され、前記電着塗料液充填槽の前記電着塗装液の液面から前記外方部材のインナー側の端部外周面が突出された状態で当該外方部材が支持され、前記電着塗料液充填槽の上部開口端から前記電着塗装液をオーバーフローさせて液面の高さを管理することにより、前記外方部材の塗装される部位と未塗装の部位とが設定されている。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る車輪用軸受装置の一実施形態を示す縦断面図、図2(a)は、図1の車輪用軸受装置の外方部材単体を示す縦断面図、(b)は、(a)の正面図、図3(a)は、本発明に係る車輪用軸受装置の製造装置を示す平面図、(b)は、(a)のIII−O−III線に沿った縦断面図である。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で車両の外側寄りとなる側をアウター側(図1の左側)、中央寄り側をインナー側(図1の右側)という。
この車輪用軸受装置は従動輪用の第3世代と呼称され、内方部材1と外方部材2、および両部材1、2間に転動自在に収容された複列の転動体(ボール)3、4とを備えている。内方部材1は、ハブ輪5と、このハブ輪5に所定のシメシロを介して圧入された内輪6とからなる。
ハブ輪5は、アウター側の端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ7を一体に有し、外周に一方(アウター側)の内側転走面5aと、この内側転走面5aから軸方向に延びる軸状部5bを介して小径段部5cが形成されている。車輪取付フランジ7にはハブボルト7aが周方向等配に植設されると共に、これらハブボルト7a間には、後述する円孔7bが形成されている。この円孔7bは軽量化に寄与できるだけでなく、装置の組立・分解工程において、レンチ等の締結治具をこの円孔7bから挿入することができ作業を簡便化することができる。
また、ハブ輪5のアウター側端部には軸方向に延びるすり鉢状の凹所5eが形成されている。この凹所5eは鍛造加工によってアウター側の内側転走面5aの溝底を越えて軸状部5bまで形成され、ハブ輪5のアウター側の肉厚が略均一に設定されている。これにより、ハブ輪5の強度・剛性を維持しつつ軽量化を図ることができる。
内輪6は、外周に他方(インナー側)の内側転走面6aが形成され、ハブ輪5の小径段部5cに圧入されて背面合せタイプの複列アンギュラ玉軸受を構成すると共に、小径段部5cの端部を塑性変形させて形成した加締部5dによって内輪6が所定の軸受予圧が付与された状態で軸方向に固定されている。これにより、軽量・コンパクト化を図ることができる。
ハブ輪5はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼で形成され、内側転走面5aをはじめ、車輪取付フランジ7のインナー側の基部7cから小径段部5cに亙って高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。なお、加締部5dは鍛造加工後の表面硬さの生のままとされている。これにより、車輪取付フランジ7に負荷される回転曲げ荷重に対して充分な機械的強度を有し、内輪6の嵌合部となる小径段部5cの耐フレッティング性が向上すると共に、微小なクラック等の発生がなく加締部5dの塑性加工をスムーズに行うことができる。なお、内輪6および転動体3、4はSUJ2等の高炭素クロム鋼で形成され、ズブ焼入れによって芯部まで58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。
外方部材2は、アルミ合金製のナックル(図示せず)に内嵌されると共に、外周に固定ボルト(図示せず)を介して取り付けられるための車体取付フランジ2cを一体に有し、内周にハブ輪5の内側転走面5aに対向するアウター側の外側転走面2aと、内輪6の内側転走面6aに対向するインナー側の外側転走面2bが一体に形成されている。これら両転走面間に複列の転動体3、4が収容され、保持器8、9によって転動自在に保持されている。そして、外方部材2と内方部材1との間に形成される環状空間のアウター側の開口部にはシール10が装着されると共に、インナー側の開口部に磁気エンコーダ11およびカバー(図示せず)が装着され、軸受内部に封入されたグリースの外部への漏洩と、外部から雨水やダスト等が軸受内部に侵入するのを防止している。
外方部材2はS53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼で形成され、複列の外側転走面2a、2bが高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。なお、ここでは、転動体3、4にボールを使用した複列アンギュラ玉軸受を例示したが、これに限らず、円錐ころを使用した複列円錐ころ軸受であっても良い。また、従動輪側の第3世代構造に限らず、第2世代、あるいは第4世代構造であっても良い。
本実施形態では、アウター側の転動体3のピッチ円直径PCDoがインナー側の転動体4のピッチ円直径PCDiよりも大径に設定されると共に、アウター側の転動体3の転動体径doがインナー側の転動体4列の転動体径diよりも小径(do<di)に設定されている。このピッチ円直径PCDo、PCDiと転動体径do、diの違いにより、アウター側の転動体3の転動体数Zoがインナー側の転動体4の転動体数Ziよりも多く設定されている(Zo>Zi)。これにより、インナー側に比べアウター側部分の軸受剛性を増大させることができ、軸受の長寿命化を図ることができる。なお、ここでは、アウター側の転動体3とインナー側の転動体4がサイズの異なるものを例示したが、これに限らず、両列同じサイズであっても良い。
ここで、本実施形態では、外方部材2は、外周面の所定の部位にカチオン電着塗装によって電気絶縁性皮膜12(図中クロスハッチングにて示す)が形成されている。これにより、鋼製の外方部材2とアルミ合金製のナックルとの組み合せによってナックルに電食が発生するのを防止することができる。
具体的には、図2に示すように、少なくともナックルと接触する部位、すなわち、車体取付フランジ2cのインナー側の側面13と、ナックルに内嵌されるインナー側の外周面14に電気絶縁性皮膜12が形成されている。そして、車体取付フランジ2cのボルト孔15の内周面と、インナー側の端部外周面16が、後述するマスキングによって未塗装とされ、電気絶縁性皮膜12が形成されていない。これにより、ボルト孔15の内周面の摩擦係数の低下を防止して固定ボルトの弛みを防止することができると共に、外方部材2における複列の外側転走面2a、2bを研削加工する際に、支持用のシューの摺接によって電気絶縁性皮膜12が剥がれ落ちて絶縁性が低下したり、あるいは、シュー支持される端部外周面16を別途研削加工等によって仕上げることが不要となり、品質の信頼性を向上させることができる。
なお、カチオン電着塗装の前にリン酸亜鉛処理等からなるカチオン電着塗装の下地処理が施されていても良いが、本実施形態では、この下地処理を廃止し、カチオン電着塗装による一層構造の電気絶縁性皮膜12で構成されている。これにより、部分塗装と相俟って、低コスト化と共に、省資源化を図ることができる。
次に、図3を用いて、カチオン電着塗装を行う電着塗装装置17について説明する。
この電着塗装装置17は、円環状の電着塗装槽18と、この電着塗装槽18の中に同心状に収容され、電着塗装槽18の高さより所定量低く設定された電着塗料液充填槽19と、被塗装物となる外方部材2を縦型に載置する基台20と、外方部材2の内部に収容され、陰極となるコイル21、および基台20に固定される環状の陽極22からなる通電手段と、基台20上に固定され、外方部材2の端部外周面に当接される円環状の外径用マスク部材23と、車体取付フランジ2cのボルト孔15に装着される孔用マスク部材24とを備えている。
基台20は円板状に形成され、その内径部にインロウ部20aが形成されている。このインロウ部20aに外方部材2のアウター側の端部が嵌挿され、径方向に芯合わせされた状態で外方部材2が載置される。また、基台20には軸方向に貫通する塗料排出孔20bが形成され、電着完了後は電着塗料液Lをこの塗料排出孔20bから濾過装置を通して供給タンク(図示せず)に回収させる。そして、電着塗装液が無い状態で次の製品(外方部材)を基台20に固定し、外径用マスク部材23と孔用マスク部材24でマスキングした後、新たな電着塗装液を充填する。
外径用マスク部材23は、耐熱性、耐薬品性、耐伸び性、反発弾性に優れたEPM、EPDM(エチレン・プロピレンゴム)からなり、中空で断面が尖塔状の当接部23aを一体に有し、基台20に上下動自在に固定されている。この当接部23aにエアを供給することで、その内縁部が縮径し、外方部材2の外周面に密着させることができる。すなわち、電着塗装槽18の電着塗装液L中に浸漬された外方部材2の一部表面が電着塗装液Lと実質的に接触しないように密着する。そして、少なくとも通電されている間は外方部材2の一部表面に対して外径用マスク部材23を密着させ、通電が終了されたとき外方部材2の一部表面に対する密着を解除される。これにより、外径用マスク部材23を上下動させて位置設定し、外方部材2の外表面のうち必要な部位のみにカチオン電着塗装によって電気絶縁性皮膜12を形成することができると共に、帯電された電着塗料液が漏洩して余分な部位に付着するのを防止することができる。
なお、外径用マスク部材23の材質として、これ以外に、例えば、NBR(アクリロニトリル−ブタジエンゴム)、耐熱性に優れたHNBR(水素化アクリロニトリル−ブタジエンゴム)、耐熱性、耐薬品性に優れたACM(ポリアクリルゴム)、FKM(フッ素ゴム)、あるいはシリコンゴム等の合成ゴムを例示することができる。
孔用マスク部材24はFKMからなり、外周面がテーパ状に形成された上側マスク部材24aと下側マスク部材24bとで構成され、ボルト孔15の両側から圧入されている。FKMは、耐熱性、耐薬品性に優れると共に、引張強さや引裂力が高く、圧縮永久歪に対する耐性に富んでいるため、この種のマスク部材として好適である。なお、孔用マスク部材24の材質として、これ以外に、例えば、NBR、HNBR、ACM、シリコンゴム等の合成ゴムを例示することができる。また、孔用マスク部材24の形状として、これ以外に、例えば、球状のボールを例示することができる。この場合は、ボールを上下方向から機械的に押圧することでマスキングを行う。
ここでは、電着塗料液充填槽19が電着塗装槽18の高さより所定量低く設定されているため、電着塗料液充填槽19の上部開口縁19aから溢れ出る電着塗料液Lがオーバーフロー槽Sへ流入することに伴う飛び散りを防止することができる。
なお、オーバーフロー槽Sに回収された電着塗料液Lは、図示しない排出管を通って濾過装置に送られるようになっている。このように、円環状の電着塗装槽18の中に同心状に電着塗料液充填槽19を配設することで、環状空間からなるオーバーフロー槽Sが形成され、電着塗装液Lの回収を容易に行うことができると共に、電着塗装液Lおよびその使用量を容易に管理することができる。また、電着塗装液Lを再利用することができ、コストの削減や省資源化を図ることができる。
電着塗料液充填槽19の高さは、上下動自在に移動可能である。これにより、サイズの異なる外方部材を電着する時でも電着塗料液充填槽19をはじめとする製造装置を交換することなく、オーバーフローさせる液面管理の高さを変更することができる。さらに、電着塗料液充填槽19の高さは、基台20上に載置された外方部材2のインナー側の端面よりも所定量低く設定されている。具体的には、外方部材2の外表面のうち電着塗装が必要な部位、すなわち、車体取付フランジ2cのインナー側の側面13が上方に位置するように載置されると共に、電着塗料液充填槽19の端面から電着塗装が不要な部位が突出する高さに設定されている。ここでは、この未塗装の部位は、研削加工時にシューが摺接する外方部材2のインナー側の端部外周面16となる。そして、この電着塗料液充填槽19内に電着塗料液Lを供給することにより、外方部材2の内周面に電着塗料液Lが流入して付着するのを確実に防止することができると共に、オーバーフローした電着塗料液Lは、電着塗装槽18と電着塗料液充填槽19との間に形成される環状空間からなるオーバーフロー槽Sに排出される。すなわち、本実施形態では、外方部材2の未塗装とされる部位を特殊なマスク部材を使用することなく液面管理によって行うことができ、装置の簡素化と省スペース化を図ることができる。
また、外方部材2を基台20上に縦型に載置した状態で、円筒状に巻回されたコイル21が外方部材2に内挿され、外方部材2の内径に当接し、この当接による上方からの加圧により上向き付勢されている。これにより、コイル21は、サイズの異なる外方部材であってもその内径と接触して通電することができる。すなわち、電着塗装液Lに浸漬された外方部材2と電着塗料液充填槽19の電着塗装液Lとの間に通電することにより、外方部材2の表面に電着塗装液L中の塗料を電着させることができる。また、外方部材2を基台20上に載置するだけでコイル21を外方部材2に当接させることができるため、外方部材2にコイル21を当接させる手間を省くことができ、作業の効率化を図ることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係る車輪用軸受装置は、アルミ合金等の軽合金からなるナックルに支持固定される第2乃至第4世代構造の車輪用軸受装置に適用することができる。
1 内方部材
2 外方部材
2a、2b 外側転走面
2c 車体取付フランジ
3、4 転動体
5 ハブ輪
5a、6a 内側転走面
5b 軸状部
5c 小径段部
5d 加締部
5e 凹所
6 内輪
7 車輪取付フランジ
7a ハブボルト
7b 円孔
7c 車輪取付フランジのインナー側の基部
8、9 保持器
10 シール
11 磁気エンコーダ
12 電気絶縁性皮膜
13 車体取付フランジのインナー側の側面
14 外方部材のインナー側の外周面
15 ボルト孔
16 外方部材のインナー側の端部外周面
17 電着塗装装置
18 電着塗装槽
19 電着塗料液充填槽
19a 電着塗料液充填槽の上部開口縁
20 基台
20a インロウ部
20b 塗料排出孔
21 コイル
22 陽極
23 外径用マスク部材
23a 当接部
24 孔用マスク部材
24a 上側マスク部材
24b 下側マスク部材
51 ハブ輪
51a、63a 内側転走面
52 ナックル
53 車輪用軸受
54 車輪取付フランジ
55 小径段部
56、60a セレーション
57 等速自在継手
58 外側継手部材
59 肩部
60 ステム部
60b ねじ部
61 固定ナット
62 外方部材
62a 外側転走面
62b 車体取付フランジ
63 内輪
64 ボール
65 内方部材
66 電食防止皮膜
B ブレーキロータ
di インナー側の転動体の外径
do アウター側の転動体の外径
K ナックル
L 電着塗料液
PCDi インナー側の転動体のピッチ円直径
PCDo アウター側の転動体のピッチ円直径
S オーバーフロー槽
W 車輪
Zi インナー側の転動体の個数
Zo アウター側の転動体の個数

Claims (13)

  1. 軽合金製のナックルに内嵌され、外周に前記ナックルに固定ボルトを介して取り付けられるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、
    外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、
    この内方部材と前記外方部材間に転動自在に収容された複列の転動体とを備えた車輪用軸受装置において、
    前記外方部材の少なくとも前記ナックルと当接する前記車体取付フランジのインナー側の側面から外周面に亙ってカチオン電着塗装によって電気絶縁性皮膜が形成されると共に、インナー側の端部外周面が未塗装とされていることを特徴とする車輪用軸受装置。
  2. 前記固定ボルトが螺着されるボルト孔の内周面が未塗装とされている請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  3. 軽合金製のナックルに内嵌され、外周に前記ナックルに固定ボルトを介して取り付けられるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、
    外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、
    この内方部材と前記外方部材間に転動自在に収容された複列の転動体とを備えた車輪用軸受装置の製造方法において、
    電着塗料液充填槽に電着塗装液が供給され、この電着塗装液に縦型に載置された状態で前記外方部材が浸漬され、前記電着塗料液充填槽の電着塗装液との間に通電することにより、前記外方部材の外表面に電着塗装液中の塗料を電着させ、その一部表面が前記電着塗装液と接触しないように密着する外径用マスク部材が配設され、少なくとも通電されている間は前記外方部材の一部表面に対して前記外径用マスク部材が密着され、通電が終了された時に前記外方部材の一部表面に対する前記外径用マスク部材の密着が解除されると共に、前記電着塗料液充填槽の前記電着塗装液の液面から前記外方部材の一部が突出された状態で当該外方部材が支持され、前記電着塗料液充填槽の上部開口端から前記電着塗装液をオーバーフローさせて液面の高さを管理することにより、前記外方部材の塗装される部位と未塗装の部位とが設定されていることを特徴とする車輪用軸受装置の製造方法。
  4. 前記外方部材の車体取付フランジのインナー側の側面が上方に位置するように載置されると共に、前記電着塗料液充填槽の端面から前記外方部材のインナー側の端部外周面が突出するように設定されている請求項3に記載の車輪用軸受装置の製造方法。
  5. 前記車体取付フランジのボルト孔に、合成樹脂からなり、外周面がテーパ状に形成された上側マスク部材と下側マスク部材とで構成された孔用マスク部材が両側から圧入されている請求項3または4に記載の車輪用軸受装置の製造方法。
  6. 前記孔用マスク部材がフッ素ゴムで形成されている請求項5に記載の車輪用軸受装置の製造方法。
  7. 前記外径用マスク部材が、中空で合成樹脂からなる当接部を一体に有し、この当接部にエアが供給される請求項3に記載の車輪用軸受装置の製造方法。
  8. 前記外径用マスク部材が上下動自在に固定されている請求項7に記載の車輪用軸受装置の製造方法。
  9. 前記外径用マスク部材の当接部がエチレン・プロピレンゴムで形成されている請求項7または8に記載の車輪用軸受装置の製造方法。
  10. 前記電着塗料液充填槽が円環状をなし、円環状の電着塗装槽の中に上下動自在に同心状に収容され、前記電着塗料液充填槽と電着塗装槽との間の環状空間によりオーバーフロー槽が形成されると共に、前記電着塗料液充填槽が前記電着塗装槽の高さより所定量低く設定されている請求項3に記載の車輪用軸受装置の製造方法。
  11. 前記オーバーフロー槽に回収された前記電着塗料液が排出管を通って濾過装置に送られる請求項10に記載の車輪用軸受装置の製造方法。
  12. 前記外方部材が縦型に載置された状態で、円筒状に巻回されたコイルが前記外方部材に内挿され、この外方部材と前記電着塗料液充填槽の電着塗装液との間に通電される請求項3または4に記載の車輪用軸受装置の製造方法。
  13. 前記電着塗料液充填槽内で前記外方部材の外側に配設され環状に形成された電極と、前記コイルと前記外方部材が同心円状に配設されている請求項12に記載の車輪用軸受装置の製造方法。
JP2010003624A 2010-01-12 2010-01-12 車輪用軸受装置の製造方法 Expired - Fee Related JP5455660B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010003624A JP5455660B2 (ja) 2010-01-12 2010-01-12 車輪用軸受装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010003624A JP5455660B2 (ja) 2010-01-12 2010-01-12 車輪用軸受装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011143733A true JP2011143733A (ja) 2011-07-28
JP5455660B2 JP5455660B2 (ja) 2014-03-26

Family

ID=44458996

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010003624A Expired - Fee Related JP5455660B2 (ja) 2010-01-12 2010-01-12 車輪用軸受装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5455660B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015016777A (ja) * 2013-07-11 2015-01-29 Ntn株式会社 車輪用軸受装置
IT202000026608A1 (it) * 2020-11-09 2022-05-09 Skf Ab Unita’ cuscinetto in acciaio a basso teneore di carbonio

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008044534A (ja) * 2006-08-17 2008-02-28 Ntn Corp 車輪用軸受装置
JP2009216231A (ja) * 2008-03-13 2009-09-24 Ntn Corp 車輪用軸受装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008044534A (ja) * 2006-08-17 2008-02-28 Ntn Corp 車輪用軸受装置
JP2009216231A (ja) * 2008-03-13 2009-09-24 Ntn Corp 車輪用軸受装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015016777A (ja) * 2013-07-11 2015-01-29 Ntn株式会社 車輪用軸受装置
IT202000026608A1 (it) * 2020-11-09 2022-05-09 Skf Ab Unita’ cuscinetto in acciaio a basso teneore di carbonio
US11686348B2 (en) 2020-11-09 2023-06-27 Aktiebolaget Skf Bearing unit made of low carbon steel

Also Published As

Publication number Publication date
JP5455660B2 (ja) 2014-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7708353B2 (en) Seal assembly for hub flange and slinger
WO2013141319A1 (ja) 車輪用軸受装置
WO2008020496A1 (en) Bearing device for wheel
US7524115B2 (en) Rolling bearing
JP2007186149A (ja) 車輪用軸受装置
JP4177057B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP2009216231A (ja) 車輪用軸受装置
JP5455660B2 (ja) 車輪用軸受装置の製造方法
JP2003072310A (ja) 車輪用軸受装置
US8936321B2 (en) Flanged bearing ring for the hub of a motor vehicle wheel
JP2007022387A (ja) 車輪用軸受装置
JP2007191036A (ja) 車輪用軸受装置
JP2008044534A (ja) 車輪用軸受装置
JP5914077B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP4606427B2 (ja) 転がり軸受
JP2010221923A (ja) 車輪用軸受装置およびその製造方法
JP4437414B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP2010065842A (ja) 車輪用軸受装置およびその製造方法
JP2011042182A (ja) 車輪用軸受装置
JP2003342793A (ja) 自動車用ハブの電着塗装方法
JP2011218986A (ja) 車輪用軸受装置
JP5100112B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP2005054910A (ja) 車輪支持用軸受ユニット及び車輪支持装置
JP2005180482A (ja) 転がり軸受
JP2010280257A (ja) 車輪用軸受装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130927

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130930

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131211

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140107

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5455660

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees