JP2011143352A - ディーゼル排ガス浄化用触媒の製造方法 - Google Patents

ディーゼル排ガス浄化用触媒の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ディーゼル排ガス浄化用触媒の活性よりも高い活性を有するディーゼル排ガス浄化用触媒の製造方法を提供する。
【解決手段】可溶性銀化合物の溶液中に、酸化ジルコニウムからなる担体粉末又はセリウム酸化物の量が5〜50質量%であるセリウム−ジルコニウム複合酸化物からなる担体粉末を入れて撹拌し、そのスラリーに還元剤を添加して銀化合物をAgに還元して担体上に付着させ、得られたスラリーを乾燥し、その後酸化性雰囲気下で焼成することにより高い活性、低いバランスポイント温度を有するディーゼル排ガス浄化用触媒を製造する。
【選択図】なし

Description

本発明はディーゼル排ガス浄化用触媒の製造方法に関し、より詳しくはディーゼル内燃機関から排出されるパティキュレートを酸化除去し得るディーゼル排ガス浄化用触媒の製造方法に関する。
ディーゼルエンジンから排出される排気ガスは窒素酸化物(NOx)やパティキュレート(粒子状物質)を含んでおり、これらの物質がそのまま大気中に放出されると大気汚染の主要な原因になる。それで、これらの物質の大幅な規制が求められている。パティキュレートを取り除くための有効な手段として、SOF(Soluble Organic Fraction)(可溶性有機成分)を燃焼させるためのフロースルー型酸化触媒やススを捕集するためのディーゼル・パティキュレート・フィルター(DPF)を用いたディーゼル排ガス装置トラップシステムがある。しかし、このDPFでは捕集したパティキュレートを連続的に酸化除去してDPFを再生する必要がある。
これまでに提案されてきた連続再生システムとしては、担体、例えば、酸化ジルコニウム、酸化バナジウム、酸化セリウム等の無機酸化物からなる担体にPtなどの高価な貴金属を担持させた触媒(例えば、特許文献1、2及び3参照)を用いるシステムや、NO2による連続再生方法(例えば、特許文献4参照)等がある。この連続再生方法ではDPFの前段にNOを酸化してNO2とするためのPt等の酸化触媒を取り付ける必要があり、コストがかかる。また、このNO2 による反応ではNOxとCとの比率も問題とされ、使用条件に制約が多い。
本発明者らは先に、高価な貴金属を使用することなしで低温でススを酸化除去することができ、酸素のみでも酸化反応が進むので排ガス中のNOx濃度に関わらず低温でススを酸化除去することができるパティキュレート燃焼触媒を提案した(特許文献5参照)。
特開平10−047035号公報 特開2003−334443号公報 特開2004−058013号公報 特許第3012249号公報 特許第4144898号公報
本発明の目的は、上記特許第4144898号公報に記載のディーゼル排ガス浄化用触媒の活性を更に高めるための製造方法、即ち上記特許第4144898号公報に記載のディーゼル排ガス浄化用触媒の活性よりも高い活性を有するディーゼル排ガス浄化用触媒の製造方法を提供することにある。
本発明者らは上記の目的を達成するために鋭意検討した結果、出発原料として可溶性銀化合物を用い、担体として酸化ジルコニウム、特定組成のセリウム−ジルコニウム複合酸化物又はセリウム−ジルコニウム系複合酸化物からなる粉末を用い、可溶性銀化合物及び担体の共存下に還元剤を添加して銀化合物をAgに還元して担体上に付着させ、最後に酸化性雰囲気下で焼成することにより上記の目的が達成されることを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明のディーゼル排ガス浄化用触媒の製造方法は、可溶性銀化合物の溶液中に、酸化ジルコニウムからなる担体粉末又はセリウム酸化物の量が5〜50質量%であるセリウム−ジルコニウム複合酸化物からなる担体粉末を入れて撹拌し、そのスラリーに還元剤を添加して銀化合物をAgに還元して担体上に付着させ、得られたスラリーを乾燥し、その後酸化性雰囲気下で焼成することを特徴とする。
また、本発明のディーゼル排ガス浄化用触媒の製造方法は、上記の本発明の製造方法においてNd、La、Fe、Y、Pr、Ba、Ca、Mg、Sn及びSrの少なくとも一種類の金属酸化物の量が1〜35質量%であり、セリウム酸化物の量が5〜50質量%であるセリウム−ジルコニウム系複合酸化物からなる担体粉末を用いることを特徴とする。
更に、本発明のディーゼル排ガス浄化用触媒の製造方法は、可溶性銀化合物の溶液中に、上記の担体紛体を入れて撹拌し、そのスラリーに還元剤を添加して銀化合物をAgに還元して担体上に付着させ、得られたスラリーを用いてAgの付着した担体紛体を三次元構造体にコートさせ、その後乾燥し、酸化性雰囲気下で焼成することを特徴とする。
また、本発明のディーゼル排ガス浄化用触媒の製造方法は、三次元構造体に上記の担体紛体を担持させ、該担体紛体を担持した三次元構造体を可溶性銀化合物の溶液と接触させた状態で該溶液に還元剤を添加して銀化合物をAgに還元して担体上に付着させ、その後乾燥し、酸化性雰囲気下で焼成することを特徴とする。
本発明の製造方法で得られるディーゼル排ガス浄化用触媒は、高価な貴金属を使用することなしで、低温でススを酸化除去することができ、酸素のみでも酸化反応が進むので排ガス中のNOx 濃度に関わらず低温でススを酸化除去することができ、触媒システムが高温に長時間曝されても劣化を小さく抑えることができる。
実施例1〜3及び比較例1〜3で得られたディーゼル排ガス浄化用触媒のバランスポイント温度を示すグラフである。
本発明の製造方法においては、触媒成分として銀を用いる。AgはPt、Pd等に比べて安価であるだけでなく、本発明の製造方法で用いる特定の担体との組合せで用いる場合に、PtやPd成分を用いる場合よりもAg成分を用いる場合に一層優れた効果が達成される。
本発明の製造方法においては、銀化合物が溶解していることが必須であるので可溶性銀化合物及び該銀化合物を溶解する溶媒を用いる。例えば、銀化合物として硝酸銀、酢酸銀、フッ化銀等を用いる場合には溶媒として水等を用いることができ、銀化合物として酸化銀等を用いる場合には溶媒として硝酸、アンモニア水等を用いることができ、銀化合物として塩化銀等を用いる場合には溶媒としてアンモニア水等を用いることができ、可溶性銀化合物と溶媒との組み合わせは当業者には自明である。
本発明の製造方法においては、担体を構成する成分として酸化ジルコニウムからなる担体粉末、セリウム酸化物の量が5〜50質量%であるセリウム−ジルコニウム複合酸化物からなる担体粉末、又はNd、La、Fe、Y、Pr、Ba、Ca、Mg、Sn及びSrの少なくとも一種類の金属の酸化物の量が1〜35質量%であり、セリウム酸化物の量が5〜50質量%であるセリウム−ジルコニウム系複合酸化物からなる担体粉末を用いる。なお、担体として酸化セリウムを用いた場合には後記の比較例3からも明らかなように十分な効果は得られない。
セリウム−ジルコニウム複合酸化物からなる担体粉末を用いる場合には、この複合酸化物中のセリウム酸化物の量が5〜50質量%であるものを用いる。セリウム酸化物の量が50質量%を超える場合には、高温時に、例えば700℃以上の温度で担体の比表面積が低下し、最終的に触媒の熱劣化を引き起こす傾向がある。また、セリウム酸化物の量が5質量%未満の場合には、セリウム酸化物の添加効果が少ない。
Nd、La、Fe、Y、Pr、Ba、Ca、Mg、Sn及びSrの少なくとも一種類の金属の酸化物を含むセリウム−ジルコニウム系複合酸化物からなる担体粉末を用いることが好ましい。これらの金属の酸化物を含むことにより、セリウム−ジルコニウム系複合酸化物からなる担体の熱安定性の向上が達成され、低温での酸化特性の向上が達成される。これらの効果が達成されるためには、Nd、La、Fe、Y、Pr、Ba、Ca、Mg、Sn及びSrの少なくとも一種類の金属の酸化物の量が1質量%以上であることが必須である。しかし、これらの金属酸化物の量が35質量%を超えると、それに応じてセリウム酸化物及びジルコニウム酸化物の相対量が低下し、セリウム−ジルコニウム複合酸化物からなる担体の特性が低下する傾向がある。従って、Nd、La、Fe、Y、Pr、Ba、Ca、Mg、Sn及びSrの少なくとも一種類の金属の酸化物の量(二種以上の金属の酸化物を用いる場合にはその合計量)が1〜35質量%であり、セリウム酸化物の量が5〜50質量%であるセリウム−ジルコニウム系複合酸化物からなる担体を用いることが好ましい。
本発明の製造方法においては、上記したような可溶性銀化合物と溶媒との組み合わせからなる可溶性銀化合物の溶液中に上記した担体粉末を入れて撹拌し、そのスラリーに還元剤を添加して銀化合物をAgに還元して担体上に付着させる。
本発明の製造方法で得られるディーゼル排ガス浄化用触媒においては、ディーゼル排ガス浄化用触媒のAgの酸化物からなる触媒成分の量が金属換算で金属Ag+担体の合計質量に対して1〜40質量%の量で存在していることが好ましい。1質量%よりも少ない場合には、触媒として効果が充分には発揮できず、また、40質量%を超える量で存在していても触媒性能の向上が頭打ちとなり、コストアップとなる。
従って、本発明の製造方法においては、ディーゼル排ガス浄化用触媒のAgの酸化物からなる触媒成分の量が金属換算で金属Ag+担体の合計質量に対して1〜40質量%の量比となるように可溶性銀化合物及び担体粉末を用いる。
本発明の製造方法においては、可溶性銀化合物の種類、溶媒の種類等を考慮して種々の還元剤を用いることができる。還元剤として、例えば、ヒドラジン、ハイドロサルファイト、チオ硫酸ソーダ、亜硝酸ソーダ、ホルマリン、亜硫酸カリウム、亜硫酸水素カリウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、アンモニウム、グルコース、クエン酸第一鉄溶液、タンニン酸、ヒドラジンヒドラード、エチレンジアミン四酢酸、テトラヒドロホウ酸ナトリウム、次亜リン酸等を挙げることができる。
本発明の製造方法においては、可溶性銀化合物の溶液から銀化合物をAgに還元して担体上に析出させるので、銀が微細粒子として担体上に付着し、銀の表面積が大きくなると考えられる。このような効果は上記の担体粉末以外の担体粉末を用いた場合にも得られると考えられるが、上記の担体粉末を用いた場合に特に顕著である。
本発明の製造方法においては、上記のようにして得られた銀微細粒子の付着している担体粉末を含有しているスラリーを乾燥し、その後酸化性雰囲気下で焼成する。酸化性雰囲気として、例えば空気、酸素富化空気を用いることができ、また焼成を例えば450〜600℃で実施することができる。
本発明の製造方法で得られるディーゼル排ガス浄化用触媒を基材上に保持させてパティキュレートフィルターを製造することを考慮すると、担体の表面にバインダー成分としてSiO2 、TiO2 、ZrO2、Al23などを付与しておくことが好ましい。担体の表面にバインダー成分を付与することにより基材と担体との密着性が向上して触媒の耐久性が向上し、耐熱性が向上する。
パティキュレートフィルターはパティキュレートフィルターとして公知のいかなる形状であっても良いが、三次元立体構造を有するものが好ましい。三次元立体構造を有するフィルターの具体例として、ウォールスルー型、フロースルーハニカム型、ワイヤメッシュ型、セラミックファイバー型、金属多孔体型、粒子充填型、フォーム型等を挙げることができる。また、基材の材質としてコージエライト、SiCなどのセラミックやFe−Cr−Al合金やステンレス合金などを挙げることができる。触媒の総コート量としては、ウォールフロータイプのDPFの場合には10〜100g/L、ワイヤメッシュの場合には50〜150g/Lくらいが好ましい。触媒の総コート量が少なすぎると充分な性能を得ることができない。また、多すぎると排ガスに対する背圧が高くなってしまう。
ディーゼル排ガス浄化用触媒を三次元構造のパティキュレートフィルターとして製造する場合には、可溶性銀化合物の溶液中に、上記の担体紛体を入れて撹拌し、そのスラリーに還元剤を添加して銀化合物をAgに還元して担体上に付着させ、得られたスラリーを用いてAgの付着した担体紛体を三次元構造のパティキュレートフィルターにコートさせ、その後乾燥し、酸化性雰囲気下で焼成する。酸化性雰囲気として、例えば空気、酸素富化空気を用いることができ、また焼成を例えば450〜600℃で実施することができる。
ディーゼル排ガス浄化用触媒を三次元構造のパティキュレートフィルターとして製造するその他の方法として、三次元構造のパティキュレートフィルターに上記の担体紛体を担持させ、該担体紛体を担持した三次元構造のパティキュレートフィルターを可溶性銀化合物の溶液と接触させた状態で該溶液に還元剤を添加して銀化合物をAgに還元して担体上に付着させ、その後乾燥し、酸化性雰囲気下で焼成する。酸化性雰囲気として、例えば空気、酸素富化空気を用いることができ、また焼成を例えば450〜600℃で実施することができる。
更に、パティキュレートに含まれるSOFの酸化除去機能を増大させるために、本発明の製造方法においては、Pt、Pd及びRhの少なくとも一種類の金属又は該金属の酸化物からなる第二触媒を、金属換算で担体の質量を基準として0.01〜2質量%の量で追加担持させることもできる。2質量%よりも多い場合には、Pt、Pd及びRhは高価な金属であるので、触媒が高価になるばかりでなく、Agによる触媒効果が充分に発揮できなくなる。また、0.01質量%よりも少ない場合には、触媒としての追加の効果が充分には発揮できなくなる。
以下に、実施例及び比較例に基づいて本発明を具体的に説明する。なお、各実施例及び比較例において、複合酸化物を構成する各酸化物の後の括弧内の数値は複合酸化物を構成する各酸化物の質量%を示すものである。
実施例1
硝酸銀0.080gに水30gを加え、攪拌して硝酸銀水溶液とした。得られた水溶液にZrO2からなる担体粉末5.0gを投入し、30分間攪拌した。得られたスラリーにヒドラジン0.015gを添加して銀化合物をAgに還元して担体上に付着させた。得られたスラリーを用いて直径25.4mm×長さ76.2mmのコージェライト製パティキュレートフィルター上にAgの付着した担体をコートさせた。これを120℃で3時間乾燥した後、空気中500℃で1時間焼成した。得られたパティキュレートフィルター形状のディーゼル排ガス浄化用触媒のAg担持量は金属換算で金属Ag+担体の合計質量基準で1質量%であった。
上記と同じ化合物、同じパティキュレートフィルターを用い、上記と同様に処理して、Ag担持量が金属換算で金属Ag+担体の合計質量基準でそれぞれ5質量%、10質量%、20質量%、40質量%であるパティキュレートフィルター形状のディーゼル排ガス浄化用触媒を得た。
実施例2
ZrO2からなる担体粉末の代わりにCeO2(30)+ZrO2(70)からなる複合酸化物の粉末を用いた以外は実施例1と同様に処理してAg担持量が金属換算で金属Ag+担体の合計質量基準でそれぞれ1質量%、5質量%、10質量%、20質量%、40質量%であるパティキュレートフィルター形状のディーゼル排ガス浄化用触媒を得た。
実施例3
ZrO2からなる担体粉末の代わりにCeO2(21)+ZrO2(72)+La23(2)+Nd23(5)からなる複合酸化物の粉末を用いた以外は実施例1と同様に処理してAg担持量が金属換算で金属Ag+担体の合計質量基準でそれぞれ1質量%、5質量%、10質量%、20質量%、40質量%であるパティキュレートフィルター形状のディーゼル排ガス浄化用触媒を得た。
比較例1
硝酸銀0.080gに水30gを加え、攪拌して硝酸銀水溶液とした。得られた水溶液にZrO2からなる担体粉末5.0gを投入し、30分間攪拌した。得られたスラリーを用いて直径25.4mm×長さ76.2mmのコージェライト製パティキュレートフィルター上にAgの付着した担体をコートさせた。これを120℃で3時間乾燥した後、空気中500℃で1時間焼成した。得られたパティキュレートフィルター形状のディーゼル排ガス浄化用触媒のAg担持量は金属換算で金属Ag+担体の合計質量基準で1質量%であった。
上記と同じ化合物、同じパティキュレートフィルターを用い、上記と同様に処理して、Ag担持量が金属換算で金属Ag+担体の合計質量基準でそれぞれ5質量%、10質量%、20質量%、40質量%であるパティキュレートフィルター形状のディーゼル排ガス浄化用触媒を得た。
比較例2
ZrO2からなる担体粉末の代わりにCeO2(21)+ZrO2(72)+La23(2)+Nd23(5)からなる複合酸化物の粉末を用いた以外は比較例1と同様に処理してAg担持量が金属換算で金属Ag+担体の合計質量基準でそれぞれ1質量%、5質量%、10質量%、20質量%、40質量%であるパティキュレートフィルター形状のディーゼル排ガス浄化用触媒を得た。
比較例3
ZrO2からなる担体粉末の代わりにCeO2からなる担体粉末を用いた以外は実施例1と同様に処理してAg担持量が金属換算で金属Ag+担体の合計質量基準でそれぞれ1質量%、5質量%、10質量%、20質量%、40質量%であるパティキュレートフィルター形状のディーゼル排ガス浄化用触媒を得た。
<パティキュレートフィルター形状のディーゼル排ガス浄化用触媒の耐熱性の評価>
実施例1〜3及び比較例1〜3で得た各々のパティキュレートフィルター形状のディーゼル排ガス浄化用触媒について下記の方法でバランスポイント温度を測定した。
実施例1〜3及び比較例1〜3で得た各々のパティキュレートフィルター形状のディーゼル排ガス浄化用触媒の耐熱性を評価するために、実排ガスによるバランスポイント温度の評価を行った。実施例1〜3及び比較例1〜3で得た各々のパティキュレートフィルターをステンレススチール製のホルダーにセットし、これを石英反応管の内部に固定した。エンジン排気量0.2Lのディーゼル発電機エンジン(回転数3000rpm)から排出される排ガスの一部を分岐し、30.8L/minの条件で該石英反応管に流しながら、電気炉で該石英反応管を外部から加熱し、300℃以降は20℃/10minの範囲で段階的に加熱した。パティキュレートフィルターの流入口と流出口との圧力差を測定し、圧力差がゼロになる温度を求めた。この温度をバランスポイント温度とした。
実施例1〜3及び比較例1〜3で得た各々のパティキュレートフィルター形状のディーゼル排ガス浄化用触媒について測定されたバランスポイント温度は第1図に示す通りであった。第1図から明らかなように、本発明の実施例1〜3のパティキュレートフィルター形状のディーゼル排ガス浄化用触媒は、比較例1〜3のパティキュレートフィルター形状のディーゼル排ガス浄化用触媒と比較してバランスポイント温度が低く、耐熱性に優れたものであった。

Claims (6)

  1. 可溶性銀化合物の溶液中に、酸化ジルコニウムからなる担体粉末又はセリウム酸化物の量が5〜50質量%であるセリウム−ジルコニウム複合酸化物からなる担体粉末を入れて撹拌し、そのスラリーに還元剤を添加して銀化合物をAgに還元して担体上に付着させ、得られたスラリーを乾燥し、その後酸化性雰囲気下で焼成することを特徴とするディーゼル排ガス浄化用触媒の製造方法。
  2. Nd、La、Fe、Y、Pr、Ba、Ca、Mg、Sn及びSrの少なくとも一種類の金属の酸化物の量が1〜35質量%であり、セリウム酸化物の量が5〜50質量%であるセリウム−ジルコニウム系複合酸化物からなる担体粉末を用いる請求項1記載のディーゼル排ガス浄化用触媒の製造方法。
  3. 担体の表面にバインダー成分としてSiO2 、TiO2 、ZrO2 又はAl23 が付与されている担体粉末を用いる請求項1又は2記載のディーゼル排ガス浄化用触媒の製造方法。
  4. ディーゼル排ガス浄化用触媒のAgの酸化物からなる触媒成分の量が金属換算で金属Ag+担体の合計質量に対して1〜40質量%の量比となるように可溶性銀化合物及び担体粉末を用いる請求項1、2又は3記載のディーゼル排ガス浄化用触媒の製造方法。
  5. 可溶性銀化合物の溶液中に、請求項1、2又は3に記載の担体紛体を入れて撹拌し、そのスラリーに還元剤を添加して銀化合物をAgに還元して担体上に付着させ、得られたスラリーを用いてAgの付着した担体紛体を三次元構造体にコートさせ、その後乾燥し、酸化性雰囲気下で焼成することを特徴とするディーゼル排ガス浄化用触媒の製造方法。
  6. 三次元構造体に請求項1、2又は3に記載の担体紛体を担持させ、該担体紛体を担持した三次元構造体を可溶性銀化合物の溶液と接触させた状態で該溶液に還元剤を添加して銀化合物をAgに還元して担体上に付着させ、その後乾燥し、酸化性雰囲気下で焼成することを特徴とするディーゼル排ガス浄化用触媒の製造方法。
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