JPH10182142A - 金属微粒子/固体担体組成物、その用途及び製造方法 - Google Patents

金属微粒子/固体担体組成物、その用途及び製造方法

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JPH10182142A
JPH10182142A JP9288269A JP28826997A JPH10182142A JP H10182142 A JPH10182142 A JP H10182142A JP 9288269 A JP9288269 A JP 9288269A JP 28826997 A JP28826997 A JP 28826997A JP H10182142 A JPH10182142 A JP H10182142A
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carrier
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JP9288269A
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English (en)
Inventor
Takayasu Moriyama
孝泰 森山
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Osaki Kogyo KK
Original Assignee
Osaki Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】コロイドと同じ程度に微細な貴金属又は卑金属
の微粒子が固体担体に均一に高分散して担持されている
組成物、その用途及びその簡単な製造方法を提供するこ
とにある。 【解決手段】本発明による金属微粒子/固体担体組成物
は、スメクタイト系粘土、膨潤性雲母等のような膨潤性
層状ケイ酸塩からなる担体に、金、銀及び白金族元素の
ような貴金属や、また、ニッケル、コバルト、銅等のよ
うな卑金属の微粒子が担持されてなることを特徴とす
る。このような金属微粒子/固体担体組成物は、本発明
に従って、金属化合物を溶媒に溶解させると共に、膨潤
性層状ケイ酸塩を分散させてなる溶媒中、還元剤にて上
記金属化合物を還元し、微粒子として析出させて、上記
担体に担持させることによって得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、膨潤性層状ケイ酸
塩からなる固体担体に金属微粒子を担持させてなる金属
微粒子/固体担体組成物と、このような組成物の利用
(例えば、脱臭剤及び触媒)及び製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、固体担体に貴金属微粒子を担持さ
せてなる貴金属微粒子/固体担体組成物が脱臭剤や触媒
として注目を集めているが、このような組成物は、従
来、固体担体に貴金属化合物の水溶液を含浸させた後、
乾燥、焼成して、貴金属化合物を熱分解することによっ
て、貴金属を微粒子として担体に担持させている。この
ような熱分解法において、種々の固体担体を用いること
が、従来、提案されており、例えば、特開平4−371
228号公報に記載されているように、アルミナ、シリ
カ、アルミナ−シリカ、コージェライト、ゼオライト、
酸化チタン等の金属酸化物を用いることが記載されてい
る。また、固体担体として、含水ケイ酸マグネシウムを
主成分とし、表面に水酸基を有し、細孔構造を有する複
鎖構造型粘土鉱物、代表的には、セピオライトを用いる
ことも、特開平7−328436号公報に記載されてい
る。しかし、このような熱分解法によるときは、一般
に、貴金属を固体担体に均一に微粒子として担持させる
ことが困難であり、更に、得られる貴金属微粒子の粒径
が焼成温度によって変動し、その制御が困難である。
【0003】また、特開平3−249921号公報に
は、セピオライトに貴金属化合物の水溶液を含浸させ
後、乾燥させた後、水素雰囲気下で加熱し、還元して、
貴金属を担持させる気相還元法が記載されている。しか
し、このような気相還元法によっても、上記熱分解法と
同様に、得られる貴金属微粒子の粒径が気相還元温度に
よって変動し、その制御が困難である。
【0004】他方、従来より知られている活性炭、シリ
カ、アルミナ等の固体担体に貴金属化合物の水溶液を含
浸させた後、液相中、還元剤によって、上記貴金属化合
物を還元して、担体に貴金属を微粒子として析出させる
液相還元法も提案されているが、一般に、このような方
法によっても、貴金属を固体担体に均一に分散させて担
持させることが困難であり、また、その粒径も不均一で
ある。
【0005】そこで、特開平4−122452号公報に
は、貴金属化合物を溶液中、ある範囲の数平均分子量を
有する高分子化合物、例えば、ポリ(N−ビニル−2−
ピロリドン)やポリビニルアルコールを保護コロイドと
して用いて、アルコール類のような還元剤にて還元し
て、貴金属の微粒子を析出させ、かくして、貴金属微粒
子のコロイド分散液を得、このコロイド分散液を活性
炭、シリカ、ケイソウ土等の担体と接触させた後、水洗
して、担体に貴金属微粒子を担持させて、触媒を得るこ
とが記載されている。しかし、この方法によれば、一
旦、貴金属微粒子の保護コロイド溶液を調製するので、
これを担体に担持させるためには、そのための工程を必
要とし、しかも、得られた組成物から保護コロイドを有
する高分子化合物を完全に除くことは容易ではなく、用
途によっては、得られる組成物に残存する高分子化合物
が有害に作用することがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の金属
微粒子/固体担体組成物の製造における上述したような
問題を解決するためになされたものであって、コロイド
と同じ程度に微細な貴金属又は卑金属の微粒子が固体担
体に均一に高分散して担持されている組成物、その用途
(例えば、脱臭剤及び触媒)及びその簡単な製造方法を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による金属微粒子
/固体担体組成物は、膨潤性層状ケイ酸塩からなる担体
に金属の微粒子が担持されてなることを特徴とする。
【0008】このような金属微粒子/固体担体組成物
は、本発明に従って、金属化合物を溶媒に溶解させると
共に、膨潤性層状ケイ酸塩を分散させてなる溶媒中、還
元剤にて上記金属化合物を還元し、微粒子として析出さ
せて、上記担体に担持させることによって得ることがで
きる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において固体担体として用
いる膨潤性層状ケイ酸塩としては、スメクタイト系粘
土、膨潤性雲母等を挙げることができる。スメクタイト
系粘土の具体例としては、例えば、ヘクトライト、サポ
ナイト、スチブンサイト、バイデライト、モンモリロナ
イト、ノントロナイト、ベントナイト等の天然物又は合
成品を挙げることができる。また、膨潤性雲母の具体例
としては、例えば、Li型フッ素テニオライト、Na型
フッ素テニオライト、Na型四ケイ素フッ素雲母、Li
型四ケイ素雲母等の天然物又は合成品を挙げることがで
きる。本発明においては、このような膨潤性層状ケイ酸
塩として、例えば、コープケミカル(株)製合成スメク
タイト「SWN」や合成雲母「ソマシフME−100」
等を好ましく用いることができる。このような合成膨潤
性ケイ酸塩や、その製造方法は、例えば、特公昭63−
6485号公報に詳細に記載さている。
【0010】本発明において、貴金属とは、金、銀及び
白金族元素をいい、白金族元素とは、ルテニウム、ロジ
ウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム及び白金を
いう。また、本発明において、卑金属とは、特に、限定
されるものではないが、好ましくは、ニッケル、コバル
ト及び銅から選ばれる少なくとも1種をいう。
【0011】本発明による金属微粒子/固体担体組成物
においては、金属が固体担体にナノメートルのオーダー
の粒径の微粒子として、凝集することなく、高分散され
ている。換言すれば、本発明による金属微粒子/固体担
体組成物は、コロイドと同じ程度に微細に金属微粒子が
固体担体に均一に分散されている。例えば、本発明に従
って調製した組成物の分散液は、従来より知られている
方法で調製したコロイド液と同じ色を呈する。本発明に
よる金属微粒子/固体担体組成物において、金属の担持
量は、通常、1×10-3〜5重量%、好ましくは、1×
10-2〜1重量%の範囲である。
【0012】このような金属微粒子/固体担体組成物を
得るには、水、メタノール、エタノール等のような脂肪
族低級アルコール、これらの混合物等の適宜の溶媒、好
ましくは、水に、固体担体に担持させようとする金属の
化合物を溶解させると共に、その溶媒に膨潤性層状ケイ
酸塩を分散させ、更に、これに還元剤を加えて、上記金
属化合物を還元して、金属を微粒子として上記担体に析
出させ、担持させることによって得ることができる。
【0013】上記金属化合物としては、用いる溶媒、特
に、水に溶解し得る化合物が用いられる。このような貴
金属化合物の好ましい具体例としては、例えば、塩化金
酸、硝酸銀、ヘキサクロロ白金酸、塩化パラジウム等を
挙げることができ、また、卑金属化合物の好ましい具体
例としては、例えば、硝酸ニッケル、硝酸コバルト、硝
酸銅等を挙げることができるが、これらに限定されるも
のではない。このような金属化合物は、通常、溶液中、
金属換算にて、1×10-4〜1重量%、好ましくは、1
×10-3〜1×10-1重量%の濃度範囲で用いられる。
【0014】他方、固体担体である膨潤性層状ケイ酸塩
は、溶媒中、通常、0.1〜10重量%、好ましくは、0.
5〜5重量%の範囲となるように用いられる。
【0015】また、還元剤としては、例えば、アルコー
ル、水素、ヒドラジン、水素化ホウ素ナトリウム、ホル
ムアルデヒド等を用いることができるが、これらに限定
されるものではない。しかし、なかでも、水素化ホウ素
ナトリウムが好ましく用いられる。
【0016】このような還元剤は、用いる金属化合物を
金属に還元するために必要な理論量の当量から50倍当
量の範囲が適当であるが、特に、金属化合物が貴金属化
合物である場合には、用いる還元剤の量は、その貴金属
化合物の還元に必要な理論量の5〜30倍当量の範囲が
好ましい。他方、金属化合物が卑金属化合物である場合
には、用いる還元剤の量は、その卑金属化合物の還元に
必要な理論量の1〜5倍当量の範囲が好ましい。
【0017】金属化合物の液相での還元反応は、用いる
溶媒や還元剤にもよるが、通常、0〜100℃の範囲に
わたってよい。しかし、好ましくは、常温で行なう。必
要に応じて、加熱してもよい。常温で反応を行なう場
合、反応時間は、0.1〜10時間にわたってよいが、通
常、数時間、例えば、2〜5時間程度でよい。
【0018】本発明によれば、このような組成物を分散
液として得ることができ、特に、組成物における金属の
担持量は、前述したように、通常、1×10-3〜5重量
%、好ましくは、1×10-2〜1重量%の範囲である。
【0019】本発明においては、最初から、複数の金属
化合物を溶媒に溶解させ、これに担体を分散させてなる
溶媒中、還元剤にて上記複数の金属化合物を共に還元す
れば、複数の金属を担体に共に担持させてなる組成物を
得ることができる。また、最初、単一の金属化合物を溶
媒に溶解させ、これに担体を分散させてなる溶媒中、還
元剤にて上記単一の金属化合物を還元して、その金属を
担体に担持させてなる組成物を分散液として調製し、こ
のようにして、種々の金属を担体に担持させてなる組成
物の分散液を調製した後、これらを任意の割合で混合す
ることによっても、担体は凝集することなく、種々の金
属を含む均一な分散液を得ることができる。
【0020】更に、本発明によれば、このような分散液
を適宜の基材、例えば、紙、布帛、セラミックス等に含
浸させ、又は金属やプラスチック等に塗布し、乾燥すれ
ば、本発明による組成物を上記基材に含有させてなる複
合材料を容易に得ることができ、このような複合材料
は、例えば、脱臭剤や触媒として有用である。
【0021】本発明によるこのような脱臭剤は、例え
ば、アンモニア、メチルメルカプタン、硫化水素、硫化
メチル、二硫化メチル、トリメチルアミン、アセトアル
デヒド、スチレン等の悪臭防止法で定められているもの
のほか、例えば、アミノ酸臭、家畜やペット等の動物
臭、ニンニク等の植物臭等、種々の悪臭成分について、
従来、知られているよう方法にて調製した金属コロイド
を担体に担持させてなる脱臭剤に比べて、一層、有効に
脱臭除去することができる。
【0022】アミノ酸の具体例としては、L−ロイシ
ン、L−イソロイシン、L−トレオニン、L−メチオニ
ン、L−システイン、L−フェニルアラニン、L−アラ
ニン、L−プロリン等を挙げることができるが、本発明
による脱臭剤は、更に、これらのアミノ酸を含むアミノ
酸輸液用の脱臭剤としても有用である。従来、水分、電
解質、栄養素等を経静脈的に投与する輸液なる方法が医
療分野においてよく知られており、このなかで、アミノ
酸輸液は、栄養補給を目的として広く行なわれている。
【0023】このアミノ酸輸液は、通常、プラスチック
製容器内に密封されており、酸化防止のため、ガスバリ
ヤー性の包装袋内に密封されている。従って、保管時
は、包装袋内にアミノ酸臭が充満していても、周囲環境
にはそれほどの悪臭をもたらさないが、アミノ酸輸液を
使用するために、包装袋を開封して、上記アミノ酸輸液
を密封したプラスチック製容器を取り出した際に、周囲
環境にアミノ酸臭が広がることとなり、取扱い者に不快
感を与えている。例えば、アミノ酸輸液を多量に扱う点
滴処置室では、室内にアミノ酸臭がこもることともな
る。そこで、本発明による脱臭剤をアミノ酸輸液の上記
ガスバリヤー性包装袋内に充填すれば、アミノ酸臭が脱
臭剤によって除去されるので、包装袋を開封したときの
悪臭の広がりを有効に防止することができる。
【0024】また、上記分散液を遠心分離し、必要に応
じて、水洗、乾燥すれば、組成物を固体、即ち、粉末と
して得ることもできる。
【0025】特に、本発明において固体担体として用い
る前記膨潤性層状ケイ酸塩は、水等の溶媒中において膨
潤し、粒径が非常に小さいので、分散し、その分散液は
チキソトロピー性を有する粘性ある安定なゲル状液体と
なり、また、成膜性を有する。従って、本発明に従って
得られた組成物の分散液は、塗料と同様にして、適宜の
被塗面に塗布して成膜して用いることもできる。
【0026】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、用いる
金属化合物を溶解させると共に、膨潤性層状ケイ酸塩を
分散させてなる溶媒中、通常、常温で還元剤にて上記金
属化合物を還元し、微粒子として析出させて、上記担体
に担持させることによって、コロイドと同じ程度に微細
な金属微粒子を固体担体に安定に高分散させてなる組成
物を容易に得ることができる。このような組成物は、先
ず、分散液として得ることができるので、これを適宜の
基材に塗布又は含浸し、乾燥すれば、脱臭、消臭剤や触
媒等、種々の機能材料を容易に得ることができる。
【0027】このように、本発明による組成物は、先
ず、分散液として得ることができるが、必要に応じて、
遠心分離すれば、容易に粉末として得ることもできる。
【0028】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。担体への金属の担持量は、(担持金属重量/担体重
量)×100(重量%)から求めた。
【0029】実施例1 塩化金酸(HAuCl4 )水溶液0.9mL(Auとして
0.125g/mL)をイオン交換水900mLに加え、
これに膨潤性雲母(コープケミカル(株)製ME−10
0)40gを分散させた。これに水素化ホウ素ナトリウ
ム2.54mmol(必要量の約10倍当量)を含む水溶
液100mLを加え、3時間攪拌した。このようにして
得られた金微粒子/膨潤性雲母組成物の懸濁液は、従来
の方法で調製した金コロイド液と同じ赤紫色を呈した。
また、担体への金属の担持量は、0.28%であった。
【0030】実施例2 実施例1において、塩化金酸水溶液に代えて、塩化パラ
ジウム酸(H2 PdCl4 )水溶液0.9mL(Pdとし
て0.125g/mL)を用いた以外は、実施例1と同様
にして、パラジウム微粒子/膨潤性雲母組成物の懸濁液
を得た。用いた還元剤は、必要量の約10倍当量であ
る。この懸濁液は、従来の方法で調製したパラジウムコ
ロイド液と同じ茶黒色を呈した。また、担体への金属の
担持量は、0.28%であった。
【0031】実施例3 実施例1において、塩化金酸水溶液に代えて、ヘキサク
ロロ白金酸(H4 PtCl6 )水溶液0.9mL(Ptと
して0.125g/mL)を用いた以外は、実施例1と同
様にして、白金微粒子/膨潤性雲母組成物の懸濁液を得
た。用いた還元剤は、必要量の約17倍当量である。こ
の懸濁液は、従来の方法で調製した白金コロイド液と同
じ淡暗色を呈した。また、担体への金属の担持量は、0.
28%であった。
【0032】実施例4 塩化金酸(HAuCl4 )水溶液0.45mL(Auとし
て0.125g/mL)をイオン交換水900mLに加
え、これに合成スメクタイト(コープケミカル(株)製
SWN)20gを分散させた。これに水素化ホウ素ナト
リウム1.27mmol(必要量の約10倍当量)を含む
水溶液100mLを加え、3時間攪拌した。このように
して得られた金微粒子/合成スメクタイト組成物の懸濁
液は、従来の方法で調製した金コロイド液と同じ赤紫色
を呈した。また、担体への金属の担持量は、0.28%で
あった。
【0033】実施例5 塩化パラジウム酸(H2 PdCl4 )水溶液0.9mL
(Pdとして0.125g/mL)をイオン交換水900
mLに加え、これに合成スメクタイト(コープケミカル
(株)製SWN)20gを分散させた。これに水素化ホ
ウ素ナトリウム2.54mmol(必要量の約10倍当
量)を含む水溶液100mLを加え、3時間攪拌した。
このようにして得られたパラジウム微粒子/合成スメク
タイト組成物の懸濁液は、従来の方法で調製したパラジ
ウムコロイド液と同じ茶黒色を呈した。また、担体への
金属の担持量は、0.56%であった。
【0034】実施例6 実施例5において、塩化パラジウム酸水溶液に代えて、
ヘキサクロロ白金酸(H4 PtCl6 )水溶液0.9mL
(Ptとして0.125g/mL)を用いた以外は、実施
例5と同様にして、白金微粒子/合成スメクタイト組成
物の懸濁液を得た。用いた還元剤は、必要量の約17倍
当量である。この懸濁液は、従来の方法で調製した白金
コロイド液と同じ淡暗色を呈した。また、担体への金属
の担持量は、0.56%であった。
【0035】実施例7 硝酸銀(AgNO3 )水溶液0.9mL(Agとして0.1
25g/mL)をイオン交換水900mLに加え、これ
に膨潤性雲母(コープケミカル(株)製ME−100)
40gを分散させた。これに水素化ホウ素ナトリウムの
水酸化ナトリウム水溶液(Morton-Thiokol Inc., Ventr
on Div. 製「ベンシル」)0.8gを含む水溶液100m
L(必要量の約20倍当量)を加え、3時間攪拌した。
このようにして得られた銀微粒子/膨潤性雲母組成物の
懸濁液は、従来の方法で調製した銀コロイド液と同じ濃
黄色を呈した。また、担体への金属の担持量は、0.28
%であった。
【0036】実施例8 硝酸銀(AgNO3 )水溶液0.9mL(Agとして0.1
25g/mL)をイオン交換水900mLに加え、これ
に合成スメクタイト(コープケミカル(株)製SWN)
20gを分散させた。これに水素化ホウ素ナトリウムの
水酸化ナトリウム水溶液「ベンシル」0.8gを含む水溶
液100mL(必要量の約20倍当量)を加え、3時間
攪拌した。このようにして得られた銀微粒子/合成スメ
クタイト組成物の懸濁液は、従来の方法で調製した銀コ
ロイド液と同じ濃黄色を呈した。また、担体への金属の
担持量は、0.56%であった。
【0037】実施例9 硝酸ニッケル(Ni(NO3 2 ・6H2 O)水溶液0.
9mL(Niとして0.125g/mL)をイオン交換水
900mLに加え、これに膨潤性雲母(コープケミカル
(株)製ME−100)40gを分散させた。これに水
素化ホウ素ナトリウムの水酸化ナトリウム水溶液「ベン
シル」0.8gを含む水溶液100mL(必要量の約5倍
当量)を加え、3時間攪拌した。このようにして得られ
たニッケル微粒子/膨潤性雲母組成物の懸濁液は、従来
の方法で調製したニッケルコロイド液と同じ薄青色を呈
した。また、担体への金属の担持量は、0.28%であっ
た。
【0038】実施例10 硝酸ニッケルに代えて、硝酸コバルト(Co(NO3
2 ・6H2 O)水溶液0.9mL(Coとして0.125g
/mL)を用いた以外は、実施例9と同様にして、コバ
ルト微粒子/膨潤性雲母組成物の懸濁液を得た。用いた
還元剤は、必要量の約5倍当量である。この懸濁液は、
従来の方法で調製したコバルトコロイド液と同じ薄茶色
を呈した。また、担体への金属の担持量は、0.28%で
あった。
【0039】実施例11 硝酸ニッケルに代えて、硝酸銅(Cu(NO3 2 ・3
2 O)水溶液0.9mL(Cuとして0.125g/m
L)を用いた以外は、実施例9と同様にして、銅微粒子
/膨潤性雲母組成物の懸濁液を得た。用いた還元剤は、
必要量の約6倍当量である。この懸濁液は、従来の方法
で調製した銅コロイド液と同じ薄青色を呈した。また、
担体への金属の担持量は、0.28%であった。
【0040】実施例12 硝酸ニッケル(Ni(NO3 2 ・6H2 O)水溶液0.
9mL(Niとして0.125g/mL)をイオン交換水
900mLに加え、これに合成スメクタイト(コープケ
ミカル(株)製SWN)20gを分散させた。これに水
素化ホウ素ナトリウムの水酸化ナトリウム水溶液「ベン
シル」0.8gを含む水溶液100mL(必要量の約5倍
当量)を加え、3時間攪拌した。このようにして得られ
たニッケル微粒子/合成スメクタイト組成物の懸濁液
は、従来の方法で調製したニッケルコロイド液と同じ透
明薄青色を呈した。また、担体への金属の担持量は、0.
56%であった。
【0041】実施例13 硝酸ニッケルに代えて、硝酸コバルト(Co(NO3
2 ・6H2 O)水溶液0.9mL(Coとして0.125g
/mL)を用いた以外は、実施例12と同様にして、コ
バルト微粒子/合成スメクタイト組成物の懸濁液を得
た。用いた還元剤は、必要量の約5倍当量である。この
懸濁液は、従来の方法で調製したコバルトコロイド液と
同じ透明薄茶色を呈した。また、担体への金属の担持量
は、0.56%であった。
【0042】実施例14 硝酸ニッケルに代えて、硝酸銅(Cu(NO3 2 ・3
2 O)水溶液0.9mL(Cuとして0.125g/m
L)を用いた以外は、実施例12と同様にして、銅微粒
子/合成スメクタイト組成物の懸濁液を得た。用いた還
元剤は、必要量の約6倍当量である。この懸濁液は、従
来の方法で調製した銅コロイド液と同じ透明薄青色を呈
した。また、担体への金属の担持量は、0.56%であっ
た。
【0043】実施例15 実施例1、2、3及び7において得られた懸濁液をそれ
ぞれ100mLずつ採取、混合し、30分間攪拌して、
黒茶色の均一な懸濁液を得た。
【0044】実施例16 実施例4、5、6及び8において得られた懸濁液をそれ
ぞれ100mLずつ採取、混合し、30分間攪拌して、
黒茶色の均一な懸濁液を得た。
【0045】実施例17 実施例9、10及び11において得られた懸濁液をそれ
ぞれ100mLずつ採取、混合し、30分間攪拌して、
薄茶色の均一な懸濁液を得た。
【0046】実施例18 実施例12、13及び14において得られた懸濁液をそ
れぞれ100mLずつ採取、混合し、30分間攪拌し
て、薄茶色の均一な懸濁液を得た。
【0047】実施例19 (組成物の脱臭剤としての評価)実施例1〜8、15及
び16において得られた懸濁液に基材として10cm四
方の紙(テックスワイプ社製テクニクルー)を浸漬した
後、50℃の乾燥器内に吊るして乾燥させ、これを検体
とした。検体における金属含有量は、実施例4による懸
濁液を用いたもののみ、0.02重量%であり、その他
は、0.04重量%である。
【0048】このようにして調製した検体を500mL
容量のマイヤーフラスコ内に置き、有臭成分を表1又は
2に記載の濃度(開始時)で含む空気で十分に置換し、
密閉した。1時間放置した後、ガステック社製検知管を
用いて、マイヤーフラスコ内の残存ガス濃度を測定し
た。結果を表1及び表2に示す。
【0049】表1におけるブランクは、イオン交換水1
000mLに膨潤性雲母(コープケミカル(株)製ME
−100)40gを分散させた懸濁液に、基材として1
0cm四方の紙(テックスワイプ社製テクニクルー)を
浸漬した後、50℃の乾燥器内に吊るして乾燥させ、こ
れを検体として用いた。表2におけるブランクは、イオ
ン交換水1000mLに合成スメクタイト(コープケミ
カル(株)製SWN)20gを分散させた懸濁液に、基
材として10cm四方の紙(テックスワイプ社製テクニ
クルー)を浸漬した後、50℃の乾燥器内に吊るして乾
燥させ、これを検体として用いた。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】実施例20 実施例1〜8、15及び16において得られた懸濁液に
基材として10cm四方の紙(テックスワイプ社製テク
ニクルー)を浸漬した後、50℃の乾燥器内に吊るして
乾燥させ、これを検体とした。検体における金属含有量
は、実施例4による懸濁液を用いたもののみ、0.02重
量%であり、その他は、0.04重量%である。
【0053】検体を500mLマイヤーフラスコに入
れ、次に、紙巻煙草(セブンスター)の発煙部を上記フ
ラスコ内に1分間入れた後、フラスコを密封し、1時間
放置した。次いで、フラスコを開封し、フラスコ内の煙
草臭の有無を官能試験した。結果を表3及び表4に示
す。
【0054】表3におけるブランクは、イオン交換水1
000mLに膨潤性雲母(コープケミカル(株)製ME
−100)40gを分散させた懸濁液に、基材として1
0cm四方の紙(テックスワイプ社製テクニクルー)を
浸漬した後、50℃の乾燥器内に吊るして乾燥させ、こ
れを検体として用いた。表4におけるブランクは、イオ
ン交換水1000mLに合成スメクタイト(コープケミ
カル(株)製SWN)20gを分散させた懸濁液に、基
材として10cm四方の紙(テックスワイプ社製テクニ
クルー)を浸漬した後、50℃の乾燥器内に吊るして乾
燥させ、これを検体として用いた。
【0055】官能試験の判定者は男性6名(内喫煙者2
名、非喫煙者4名)、女性4名(非喫煙者)であり、フ
ラスコ内の煙草臭の官能試験は、次の4段階で評価し
た。◎は煙草臭が全くない、○は不快臭がない、△は不
快臭が残っている、×は煙草臭がそのままであり、効果
がない、を示す。
【0056】
【表3】
【0057】
【表4】
【0058】実施例21 実施例9〜14、17及び18において得られた懸濁液
に基材として10cm四方の紙(テックスワイプ社製テ
クニクルー)を浸漬した後、50℃の乾燥器内に吊るし
て乾燥させ、これを検体とした。検体における金属含有
量は0.04重量%である。
【0059】このようにして調製した検体を500mL
容量のマイヤーフラスコ内に置き、有臭成分を表5又は
表6に記載の濃度(開始時)で含む空気で十分に置換
し、密閉した。1時間放置した後、ガステック社製検知
管を用いて、マイヤーフラスコ内の残存ガス濃度を測定
した。結果を表5及び表6に示す。
【0060】表5におけるブランクは、イオン交換水1
000mLに膨潤性雲母(コープケミカル(株)製ME
−100)40gを分散させた懸濁液に、基材として1
0cm四方の紙(テックスワイプ社製テクニクルー)を
浸漬した後、50℃の乾燥器内に吊るして乾燥させ、こ
れを検体として用いた。表6におけるブランクは、イオ
ン交換水1000mLに合成スメクタイト(コープケミ
カル(株)製SWN)20gを分散させた懸濁液に、基
材として10cm四方の紙(テックスワイプ社製テクニ
クルー)を浸漬した後、50℃の乾燥器内に吊るして乾
燥させ、これを検体として用いた。
【0061】
【表5】
【0062】
【表6】
【0063】実施例22 実施例16において得られた懸濁液に基材として10c
m四方の紙(テックスワイプ社製テクニクルー)を浸漬
した後、50℃の乾燥器内に吊るして乾燥させ、これを
検体とした。検体における金属含有量は0.04重量%で
ある。
【0064】検体を500mLマイヤーフラスコに入
れ、次に、紙巻煙草(セブンスター)の発煙部を上記フ
ラスコ内に1分間入れた後、フラスコを密封し、1時間
放置した。次いで、フラスコを開封し、フラスコ内の煙
草臭の有無について、実施例20と同様にして、第1回
目の官能試験を行なった。
【0065】この後、試験に供した検体を煙草臭のない
室内に1時間放置した後、新しい500mLマイヤーフ
ラスコに入れて、繰り返して、実施例20と同様にし
て、官能試験を行なった。結果を表7に示す。
【0066】
【表7】
【0067】実施例23 実施例4〜6、8及び16において得られた懸濁液に基
材として5cm×10cm角の紙(テックスワイプ社製
テクニクルー)を浸漬した後、50℃の乾燥器内に吊る
して乾燥させ、これを検体とした。検体における金属含
有量は、実施例4による懸濁液を用いたもののみ、0.0
1重量%であり、その他は、0.02重量%である。
【0068】このようにして調製した検体と表8及び表
9に示すいずれか一つのアミノ酸0.1gと共に300m
L容量のマイヤーフラスコ内に置いて密閉した。1日間
放置した後、フラスコを開封し、フラスコ内のアミノ酸
臭の有無について官能試験を行なった。
【0069】官能試験の判定者は男性6名、女性4名で
あり、フラスコ内のアミノ酸臭の官能試験は、次の4段
階で評価した。◎はアミノ酸臭が全くない、○は不快臭
がない、△は不快臭が残っている、×はアミノ酸臭がそ
のままであり、効果がない、を示す。実施例16の懸濁
液からの検体を用いて得られた結果を表8及び表9に示
す。
【0070】表8及び表9におけるブランクは、イオン
交換水1000mLに合成スメクタイト(コープケミカ
ル(株)製SWN)20gを分散させた懸濁液に、基材
として5cm×10cm角の紙(テックスワイプ社製テ
クニクルー)を浸漬した後、50℃の乾燥器内に吊るし
て乾燥させ、これを検体として用いた。
【0071】実施例4〜6及び8の懸濁液からの検体を
用いて同様にして得られた結果のうち、評価のみを表1
0に示す。
【0072】
【表8】
【0073】
【表9】
【0074】
【表10】
【0075】実施例24 実施例4〜6、8及び16からの懸濁液から得られた実
施例23と同じ検体とアミノ酸輸液(全アミノ酸濃度1
0重量%)0.1gを300mL容量のマイヤーフラスコ
内に置いて密閉した。1日間放置した後、フラスコを開
封し、フラスコ内のアミノ酸臭の有無について、実施例
23と同様にして官能試験を行なった。結果を表11に
示す。
【0076】上記アミノ酸輸液に含まれるアミノ酸は、
L−ロイシン、L−イソロイシン、L−バリン、L−リ
ジン、L−トレオニン、L−トリプトファン、L−メチ
オニン、L−フェニルアラニン、L−システイン、L−
チロジン、L−アルギニン、L−ヒスチジン、L−アラ
ニン、L−プロリン、L−セリン、アミノ酢酸、L−ア
スパラギン酸及びL−グルタミン酸である。
【0077】表11におけるブランクは、イオン交換水
1000mLに合成スメクタイト(コープケミカル
(株)製SWN)20gを分散させた懸濁液に、基材と
して5cm×10cm角の紙(テックスワイプ社製テク
ニクルー)を浸漬した後、50℃の乾燥器内に吊るして
乾燥させ、これを検体として用いた。
【0078】
【表11】
【0079】比較例1 塩化金酸(HAuCl4 )水溶液0.9mL(Auとして
0.125g/mL)をイオン交換水900mLに加え、
これに保護コロイド剤として、塩化ステアリルトリメチ
ルアンモニウム0.1gを溶解させた。これに水素化ホウ
素ナトリウム2.54mmolを含む水溶液100mLを
加え、3時間攪拌して、金コロイド液を得た。
【0080】比較例2 比較例1において、塩化金酸水溶液に代えて、塩化パラ
ジウム酸(H2 PdCl4 )水溶液0.9mL(Pdとし
て0.125g/mL)を用いた以外は、比較例1と同様
にして、パラジウムコロイド液を得た。
【0081】比較例3 ヘキサクロロ白金酸(H4 PtCl6 )水溶液0.9mL
(Ptとして0.125g/mL)をイオン交換水900
mLに加え、これに保護コロイド剤として、ポリビニル
アルコール0.5gを溶解させた。これに水素化ホウ素ナ
トリウム2.54mmolを含む水溶液100mLを加
え、3時間攪拌して、白金コロイド液を得た。
【0082】比較例4 硝酸銀(AgNO3 )水溶液0.9mL(Agとして0.1
25g/mL)をイオン交換水900mLに加え、これ
に保護コロイド剤として、塩化ステアリルトリメチルア
ンモニウム0.1gを溶解させた。これに水素化ホウ素ナ
トリウムの水酸化ナトリウム水溶液「ベンシル」0.8g
を含む水溶液100mLを加え、3時間攪拌して、銀コ
ロイド液を得た。
【0083】比較例5 比較例1〜4において得られたそれぞれのコロイド液1
00mLを採取し、30分間、混合攪拌して、黒茶色の
コロイド液を得た。
【0084】比較例6 比較例1〜5において得られたそれぞれのコロイド液に
基材として10cm四方の紙(テックスワイプ社製テク
ニクルー)を浸漬した後、50℃の乾燥器内に吊るして
乾燥させ、これを検体とした。検体における金属含有量
は、0.04重量%である。
【0085】このようにして調製した検体を用いて、表
12に示す有臭成分について、実施例19と同様にし
て、脱臭効果を測定した。結果を表12に示す。但し、
ブランクは、テクニクルーをそのまま、用いた。
【0086】
【表12】
【0087】比較例7 比較例6において得られたそれぞれの検体を用いて、実
施例20と同様にして、煙草臭の脱臭効果を測定した。
結果を表13に示す。但し、ブランクは、テクニクルー
をそのまま用いた。
【0088】
【表13】
【0089】比較例8 比較例6において得られた比較例5からの検体を用い
て、実施例22と同様にして、煙草臭について繰り返し
て脱臭効果を測定した。結果を表14に示す。但し、ブ
ランクは、テクニクルーをそのまま用いた。
【0090】
【表14】
【0091】比較例9 比較例1〜5において得られたそれぞれのコロイド液に
基材として5cm×10cm角の紙(テックスワイプ社
製テクニクルー)を浸漬した後、50℃の乾燥器内に吊
るして乾燥させ、これを検体とした。検体における金属
含有量は、0.04重量%である。
【0092】このようにして調製した検体を用いて、実
施例23と同様にして、表15に示すアミノ酸につい
て、脱臭効果を測定した。結果を表15に示す。但し、
ブランクは、テクニクルーをそのまま用いた。
【0093】
【表15】
【0094】比較例10 比較例9において得られた検体を用いて、実施例24と
同様にして、アミノ酸輸液に対する脱臭効果を測定し
た。結果を表16に示す。但し、ブランクは、テクニク
ルーをそのまま、用いた。
【0095】
【表16】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01J 23/44 B01J 23/44 M 23/50 23/50 M 23/52 23/52 M 23/70 23/70 M 23/75 32/00 23/755 37/02 301E 32/00 23/74 311M 37/02 301 321M

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】膨潤性層状ケイ酸塩からなる担体に金属の
    微粒子が担持されてなることを特徴とする組成物。
  2. 【請求項2】金属が金、銀及び白金族元素から選ばれる
    少なくとも1種の貴金属である請求項1に記載の組成
    物。
  3. 【請求項3】金属がニッケル、コバルト及び銅から選ば
    れる少なくとも1種の卑金属である請求項1に記載の組
    成物。
  4. 【請求項4】金属が金、銀及び白金族元素から選ばれる
    少なくとも1種の貴金属とニッケル、コバルト及び銅か
    ら選ばれる少なくとも1種の卑金属との混合物である請
    求項1に記載の組成物。
  5. 【請求項5】膨潤性層状ケイ酸塩がスメクタイト系粘土
    又は膨潤性雲母又はこれらの混合物である請求項1から
    4のいずれかに記載の組成物。
  6. 【請求項6】金属化合物を溶媒に溶解させると共に、膨
    潤性層状ケイ酸塩を分散させてなる溶媒中において、還
    元剤にて上記金属化合物を還元し、微粒子として析出さ
    せて、上記担体に担持させることを特徴とする金属微粒
    子/固体担体組成物の製造方法。
  7. 【請求項7】金属が金、銀及び白金族元素から選ばれる
    少なくとも1種の貴金属である請求項6に記載の組成物
    の製造方法。
  8. 【請求項8】金属がニッケル、コバルト及び銅から選ば
    れる少なくとも1種の卑金属である請求項6に記載の組
    成物の製造方法。
  9. 【請求項9】金属が金、銀及び白金族元素から選ばれる
    少なくとも1種の貴金属とニッケル、コバルト及び銅か
    ら選ばれる少なくとも1種の卑金属との混合物である請
    求項6に記載の組成物の製造方法。
  10. 【請求項10】膨潤性層状ケイ酸塩がスメクタイト系粘
    土又は膨潤性雲母又はこれらの混合物である請求項6か
    ら9のいずれかに記載の組成物の製造方法。
  11. 【請求項11】請求項1から5のいずれかに記載の組成
    物を基材に含有させてなる複合材料。
  12. 【請求項12】請求項1から5のいずれかに記載の組成
    物を基材に含有させてなる脱臭剤。
  13. 【請求項13】請求項6から10のいずれかに記載の方
    法で製造した組成物を基材に含有させてなる脱臭剤。
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