JP2011141356A - 染料を含有する着色組成物、カラーフィルタ及びその製造方法、それを具備する液晶表示装置並びに有機el表示装置 - Google Patents

染料を含有する着色組成物、カラーフィルタ及びその製造方法、それを具備する液晶表示装置並びに有機el表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011141356A
JP2011141356A JP2010001045A JP2010001045A JP2011141356A JP 2011141356 A JP2011141356 A JP 2011141356A JP 2010001045 A JP2010001045 A JP 2010001045A JP 2010001045 A JP2010001045 A JP 2010001045A JP 2011141356 A JP2011141356 A JP 2011141356A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pigment
dye
examples
color filter
coloring composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010001045A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5493877B2 (ja
Inventor
Satoshi Okuma
聡 大熊
Noriko Asahi
徳子 旭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP2010001045A priority Critical patent/JP5493877B2/ja
Publication of JP2011141356A publication Critical patent/JP2011141356A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5493877B2 publication Critical patent/JP5493877B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Optical Filters (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)

Abstract

【課題】ラジカルイーターとして働く染料を含有するにも拘らず、耐熱性と耐光性に優れた硬化被膜を形成することができる感光性の着色組成物を提供すること。
【解決手段】染料と重合性化合物に加え、さらに一重項酸素クエンチャーと酸化防止剤の双方を添加して、感光性着色組成物とする。一重項酸素クエンチャーだけを使用しても不十分であり、酸化防止剤だけを使用しても耐熱性や耐光性に改善は見られない。両者を添加することによって、はじめて良好な硬化被膜を形成することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、染料と重合性化合物とを含み、感光性を有する着色組成物に関するもので、この感光性着色組成物は、特に、液晶表示装置や有機EL表示装置のカラーフィルタを製造する際に有用である。
このため、本発明はさまざまな角度から把握することができる。例えば、この感光性着色組成物を使用したカラーフィルタあるいはその製造方法である。また、そのカラーフィルタを搭載した液晶表示装置や有機EL表示装置として把握することもできる。
液晶表示装置は、近年その薄型であることゆえの省スペース性や軽量性、また省電力性などが評価されている。なかでもテレビ受像機など表示装置用途への普及が急速に進んでおり、輝度、コントラストや全方位の視認性などの表示性能をより高めることが望まれるとともに、それに用いるカラーフィルタの更なる高明度化、高コントラスト化などが望まれている。
カラーフィルタの作製方法としては、印刷法、電着法、顔料分散法などが知られているが、このうち顔料分散法は顔料を種々の感光性組成物に分散させた着色組成物をフォトリソ法によってカラーフィルタを作製する方法である。顔料分散法は顔料を使用しているため耐熱性、耐光性に優れており、液晶表示装置用カラーフィルタとして好適であり、広く利用されてきた。
しかし、顔料分散法を用いて作製したカラーフィルタは顔料微粒子の影響で液晶表示装置内で光を拡散させ、表示コントラストの低下を招くことが知られており、その対策として顔料粒子の微粒化が検討なされているが、顔料を用いている限り、この拡散は完全にはなくならない(特許文献1、特許文献2)。
この問題を解決するためには、着色組成物に溶解することで発色する染料を用いることが考えられる。従来から染料を用いたカラーフィルタの検討がなされているが、特開平6−75275号公報等により提案されているが、染料を含有する着色組成物には新たな問題点を含んでいる。即ち、(1)一般的な染料は、一般的なカラーフィルタ用着色組成物に用いられる有機溶剤に対して溶解性が低い。(2)染料はフォトリソ法で一般的に用いられるラジカル重合において、発生したラジカル重合末端を失活させる、いわゆる「ラジカルイーター」として働くため、露光感度を低下させ、塗膜を十分に硬化できない。(3)染料は一般的に顔料と比較して耐熱性、耐光性に劣る。
染料の耐光性が悪い要因の一つとして、染料存在下で光照射をするとその光のエネルギーによって酸素が励起されて一重項酸素になり、この一重項酸素が染料を酸化・分解して、退色することが原因である。(特許外文献1及び特許外文献2)この一重項酸素の影響を無くす為に、一重項酸素クエンチャーを添加することが提案されている。(特許文献3乃至特許文献9)しかし、一重項酸素クエンチャーを用いても十分には耐光性は改善できない。
特開平8−179111号公報 特開平10−130547号公報 特開2008−177318号公報 特開2008−74922号公報 特開2007−100061号公報 特開2007−204623号公報 特開2007−51123号公報 特開平11−223720号公報 特開平10−288708号公報
檜垣寅雄編,"機能性色素の化学"シーエムシー,p66−89(1981) 時田澄夫監修,"エレクトロニクス関連色素"シーエムシー,p37−40(1998)
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、耐熱性と耐光性に優れた硬化被膜を形成することができる感光性の着色組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の課題を解決するために検討した結果、カラーフィルタ用含染料着色組成物として、染料を含有する感光性組成物に、一重項酸素クエンチャーと酸化防止剤を添加することで、耐光性に優れた硬化被膜を形成することができることを見出した。
すなわち、本発明を組成物として把握した場合、請求項1に記載のように、染料と重合性化合物とを含み、感光性を有する着色組成物において、さらに一重項酸素クエンチャーと酸化防止剤の双方を含むことを特徴とする感光性着色組成物ということができる。一重項酸素クエンチャーとしてはチオール化合物の遷移金属錯体或いは、紫外線又は赤外線吸収色素であることが好ましい。さらに、酸化防止剤としては酸化防止剤がフェノール化合物又はアミン系酸化防止剤が好ましい。また、染料としては、カチオン染料を用いるとさら好適である。カチオン染料の中でも、トリアリールメタン系染料が特に好ましい。なお、この着色組成物は、さらに光重合開始剤を含有することが望ましい。
次に、本発明を上記着色組成物の用途から把握すると、上記着色組成物を硬化してなる着色画素を持つことを特徴とするカラーフィルタということができる。また、このカラーフィルタの製造方法として把握すると、上記着色組成物を透明基板上に塗布し、光照射して硬化して着色画素を形成することを特徴とするカラーフィルタの製造方法ということができる。
また、本発明を、上記カラーフィルタを具備する表示装置として把握することもできる。すなわち、上記カラーフィルタを具備する液晶表示装置、あるいは、有機EL表示装置である。
本発明によると、耐熱性及び耐光性に優れたカラーフィルタ用含染料着色組成物、この着色組成物を用いたカラーフィルタ、及びこのカラーフィルタを備える液晶表示装置並びに有機EL表示装置が提供される。
本発明の実施形態に係るカラーフィルタを示す断面図 図1に示すカラーフィルタを備える液晶表示装置の一例を示す断面図 図1に示すカラーフィルタを備える有機EL表示装置の一例を示す断面図
前述のように、本発明は、これを組成物として把握することができる。この組成物は感光性を有するもので、染料、光照射で重合する化合物、一重項酸素クエンチャー及び酸化防止剤を必須成分とする。染料は組成物を着色し、また、光照射で重合させた着色膜を着色するものである。一重項酸素クエンチャーと酸化防止剤は、この着色膜の耐熱性と耐光性とを高めるもので、後述する実施例から分かるように、耐光性を高めるためにはこの両者を必要とし、一重項酸素クエンチャーを含有しない場合(比較例5)には耐光性の向上はまったく見られない。また、酸化防止剤を含有しない場合(比較例4)にはわずかに耐光性の向上が見られるものの、不十分である。
なお、本発明の組成物には、前記必須成分のほか、顔料、バインダー樹脂、光重合開始剤、増感剤、連鎖移動剤、密着向上剤、貯蔵安定剤、有機溶剤などを含有することができる。
次に、これら各成分について、必須成分から順に逐次説明する。なお、顔料は必須成分ではないが、着色剤としての役割を有する点で染料と共通するため、染料に続けて説明する。そして、これら各成分の説明の後、カラーフィルタ及び各表示装置について説明する。
[染料]
本発明に係る染料としては、有機溶剤に可溶な染料が使用できる。
この染料は、例えば、特開昭64−90403号公報、特開昭64−91102号公報、特開平1−94301号公報、特開平6−11614号公報、特許2592207号公報、米国特許第4,808,501号明細書、米国特許第5,667,920号明細書、米国特許第5,059,500号明細書、特開平5−333207号公報、特開平6−35183号公報、特開平6−51115号公報、特開平6−194828号公報等に記載の色素が挙げられる。
これらの染料としては、油溶性染料、酸性染料、直接染料、硫化染料、バット染料、反応性染料、アゾ系染料、分散染料、カチオン染料等が挙げられる。例えば、ベンゾキノン系染料、ナフトキノン系染料、アントラキノン系染料、シアニン系染料、スクアリリウム系染料、クロコニウム系染料、メロシアニン系染料、スチルベン系染料、ジアリールメタン系染料、トリアリールメタン系染料、フルオラン系染料、スピロピラン系染料、フタロシアニン系染料、インジゴ系染料、フルギド系染料、ニッケル錯体系染料、及びアズレン系染料が挙げられる。具体的には、カラーインデックス番号で以下のものが挙げられる。
すなわち、まず、黄色の油溶性染料としては、C.I.Solvent Yellow2、3、7、12、13、14、16、18、19、21、25、25:1、27、28、29、30、33、34、36、42、43、44、47、56、62、72、73、77、79、81、82、83、83:1、88、89、90、93、94、96、98、104、107、114、116、117、124、130、131、133、135、141、143、145、146、157、160:1、161、162、163、167、169、172、174、175、176、179、180、181、182、183、184、185、186、187、189、190、191が例示できる。
また、オレンジ色の油溶性染料としては、C.I.Solvent Orange1、2、3、4、5、7、11、14、20、23、25、31、40:1、41、45、54、56、58、60、62、63、70、75、77、80、81、86、99、102、103、105、106、107、108、109、110、111、112、113が例示できる。
また、赤色の油溶性染料としては、C.I.Solvent Red1、2、3、4、8、16、17、18、19、23、24、25、26、27、30、33、35、41、43、45、48、49、52、68、69、72、73、83:1、84:1、89、90、90:1、91、92、106、109、110、118、119、122、124、125、127、130、132、135、141、143、145、146、149、150、151、155、160、161、164、164:1、165、166、168、169、172、175、179、180、181、182、195、196、197、198、207、208、210、212、214、215、218、222、223、225、227、229、230、233、234、235、236、238、239、240、241、242、243、244、245、247、248が例示できる。
また、紫色の油溶性染料としては、C.I.Solvent Violet2、8、9、11、13、14、21、21:1、26、31、36、37、38、45、46、47、48、49、50、51、55、56、57、58、59、60、61、C.I.SolventBlue2、3、4、5、7、18、25、26、35、36、37、38、43、44、45、48、51、58、59、59:1、63、64、67、68、69、70、78、79、83、94、97、98、100、101、102、104、105、111、112、122、124、128、129、132、136、137、138、139、143が例示できる。
また、緑色の油溶性染料としては、C.I.Solvent Green1、3、4、5、7、28、29、32、33、34、35が例示できる。
また、茶色の油溶性染料としては、C.I.Solvent Brown1、3、4、5、12、20、22、28、38、41、42、43、44、52、53、59、60、61、62、63が例示できる。
また、黒色の油溶性染料としては、C.I.Solvent Black3、5、5:2、7、13、22、22:1、26、27、28、29、34、35、43、45、46、48、49、50が例示できる。
また、赤色の酸性染料としては、C.I.Acid Red6、11、26、60、88、111、186、215が例示できる。
また、緑色の酸性染料としては、C.I.Acid Green25、27が例示できる。
また、黒色の酸性染料としては、C.I.Acid Blue22、25、40、78、92、113、129、167、230が例示できる。
また、黄色の酸性染料としては、C.I.Acid Yellow17、23、25、36、38、42、44、72、78が例示できる。
また、赤色の直接染料としては、C.I.Direct Red4、23、31、75、76、79、80、81、83、84、149、224が例示できる。
また、緑色の直接染料としては、C.I.Direct Green26、28、が例示できる。
また、青色の直接染料としては、C.I.Direct Blue71、78、98、106、108、192、201が例示できる。
また、紫色の直接染料としては、C.I.Direct Violet51が例示できる。
また、黄色の直接染料としては、C.I.DirectYellow26、27、28、33、44、50、86、142が例示できる。
また、オレンジ色の直接染料としては、C.I.Direct Orange26、29、34、37、72が例示できる。
また、赤色の硫化染料としては、C.I.Sulphur Red5、6、7が例示できる。
また、緑色の硫化染料としては、C.I.Sulphur Green2、3、6が例示できる。
また、青色の硫化染料としては、C.I.Sulphur Blue2、3、7、9、13、15が例示できる。
また、紫色の硫化染料としては、C.I.Sulphur Violet2、3、4が例示できる。
また、黄色の硫化染料としては、C.I.Sulphur Yellow4が例示できる。
また、赤色のバット染料としては、C.I.Vat Red13、21、23、28、29、48が例示できる。
また、緑色のバット染料としては、C.I.Vat Green3、5、8が例示できる。
また、青色のバット染料としては、C.I.Vat Blue6、14、26、30が例示できる。
また、紫色のバット染料としては、C.I.Vat Violet1、3、9、13、15、16が例示できる。
また、黄色のバット染料としては、C.I.Vat Yellow2、12、20、33が例示できる。
また、オレンジ色のバット染料としては、C.I.Vat Orange2、5、11、15、18、20が例示できる。
また、アゾ系染料としては、C.I.Azoic Coupling Component2、3、4、5、7、8、9、10、11、13、32、37、41、48が例示できる。
また、赤色の反応性染料としては、C.I.Reactive Red8、22、46、120が例示できる。
また、青色の反応性染料としては、C.I.Reactive Blue1、2、7、19が例示できる。
また、紫色の反応性染料としては、C.I.Reactive Violet2、4が例示できる。
また、黄色の反応性染料としては、C.I.Reactive Yellow1、2、4、14、16が例示できる。
また、オレンジ色の反応性染料としては、C.I.Reactive Orange1、4、7、13、16、20が例示できる。
また、赤色の分散染料としては、C.I.Disperse Red4、11、54、55、58、65、73、127、129、141、196、210、229、354、356が例示できる。
また、青色の分散染料としては、C.I.Disperse Blue3、24、79、82、87、106、125、165、183が例示できる。
また、紫色の分散染料としては、C.I.Disperse Violet1、6、12、26、27、28が例示できる。
また、黄色の分散染料としては、C.I.Disperse Yellow3、4、5、7、23、33、42、60、64が例示できる。
また、オレンジ色の分散染料としては、C.I.Disperse Orange13、29、30が例示できる。
これら染料の中でもカチオン染料がより好ましく、カチオン染料の中でも、トリアリールメタン系染料が好ましい。これらカチオン染料のカウンターアニオンは公知の方法で変更しても良い。変更するアニオンとしてはいわゆる超強酸のアニオンである方がより高い耐熱性、耐光性が得られるため好ましい。カチオン染料の例としてはカラーインデックス番号で以下のものが挙げられる。
すなわち、赤色のカチオン染料としては、C.I.Basic Red1、2、12、13、14、16、18:1、21、22、26、27、28、29、36、39、46、54、56、58、78が例示できる。更に好ましくは、C.I.Basic Red1、2、13、14、22、27、29、39である。
また、黄色のカチオン染料としては、C.I.Basic Yellow1、11、12、13、14、15、23、24、25、28、29、30、37、40、41、45、46、51、57、62、67が例示できる。更に好ましくは、C.I.BasicYellow11、23、25、28、41である。
また、青色のカチオン染料としては、C.I.Basic Blue1、3、4、7、8、9、11、12、15、17、18:1、22、41、42、45、53、54、54:1、55、57、60、62、66、71、75、77、92、105、113、141、147、148、162が例示できる。更に好ましくは、C.I.BasicBlue3、7、9、11、17、41、66である。
また、緑色のカチオン染料としては、C.I.Basic Green3、4が好ましく使用できる。
また、紫色のカチオン染料としては、C.I.BasicViolet1、3、18、39、66が好ましく使用できる。
なお、これらの染料は、所望の分光スペクトルを発現させるために、単独で用いることも、2種類以上組み合わせて用いることもできる。
着色組成物中における染料の質量濃度は、好ましくは0.1%乃至20%、より好ましくは0.5%乃至18%、更に好ましくは0.5%乃至15%である。染料の濃度が0.1%未満では、染料濃度が薄いため、カラーフィルタとして十分な色の着色画素を形成するには、着色画素の膜厚を非常に厚くしなくてはならず、画素形成が困難であり、生産性も悪化するため実用上難点がある。また、20%を越えると、濃度が高すぎるため、染料が十分に溶解せず、結晶が析出する恐れがあり、さらに着色画素の形成のために着色組成物を基板上に塗布し、有機溶剤を乾燥する際にも、染料が析出する恐れがある。
[顔料]
前述のように、本発明に係る含染料着色組成物は上記染料の他に、顔料を含むことができる。着色組成物中における顔料の質量濃度は、好ましくは0.1%ないし50%、より好ましくは0.5%〜40%、更に好ましくは0.5%〜30%である。0.1%未満では、顔料濃度が薄いため、カラーフィルタとして十分な色の着色画素を形成するには、着色画素の膜厚を非常に厚くしなくてはならず、画素形成が困難であり、生産性も悪化するため実用上難点がある。また、50%を越えると、顔料を分散化するための樹脂の量が少なくなり、分散状態が不安定になって、顔料の凝集による増粘やコントラスト低下の原因となる。なお、顔料の凝集を防いで微分散させるため、顔料分散剤を添加することもできる。顔料分散剤としては、例えば、顔料の誘導体が利用できる。
該顔料は、特に限定しないが公知の有機顔料や無機顔料を特に制限無く使用することができる。
有機顔料としては、次のようなものが例示できる。
例えば、赤色の有機顔料として、C.I.Pigment Red7、9、14、41、48:1、48:2、48:3、48:4、81:1、81:2、81:3、97、122、123、146、149、168、177、178、179、180、184、185、187、192、200、202、208、210、215、216、217、220、223、224、226、227、228、240、242、246、254、255、264、272、279等が挙げられるが、特にC.I.Pigment Red177、242、254が好適に用いられる。
黄色の有機顔料としては、例えば、C.I.Pigment Yellow1、2、3
、4、5、6、10、12、13、14、15、16、17、18、20、24、31、32、34、35、35:1、36、36:1、37、37:1、40、42、43、53、55、60、61、62、63、65、73、74、77、81、83、86、93、94、95、97、98、100、101、104、106、108、109、110、113、114、115、116、117、118、119、120、123、125、126、127、128、129、137、138、139、144、146、147、148、150、151、152、153、154、155、156、161、162、164、166、167、168、169、170、171、172、173、174、175、176、177、179、180、181、182、185、187、188、193、194、199、213、214等が挙げられるが、特にC.I.Pigment Yellow138、139、150、185が好適に用いられる。
橙色の有機顔料としては、例えば、C.I.Pigment Orange36、43、51、55、59、61、71、73等が挙げられるが、C.I.Pigment Orange36が好適に用いられる。
緑色の有機顔料としては、例えば、C.I.Pigment Green7、10、36、37、58等の緑色顔料を用いることができるが、特にC.I.Pigment Green7、36、58が好適に用いられる。
青色の有機顔料としては、例えば、C.I.Pigment Blue15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、16、22、60、64、80等が挙げられるが、特にC.I.Pigment Blue15:3、C.I.Pigment Blue15:6を用いることができる。また、紫色顔料として、C.I.Pigment
Violet1、19、23、27、29、30、32、37、40、42、50等が用いられるが、特にC.I.Pigment Violet23が好適に用いられる。
また、無機顔料としては、黄色鉛、亜鉛黄、べんがら(赤色酸化鉄(III))、カドミウム赤、群青、紺青、酸化クロム緑、コバルト緑等の金属酸化物粉、金属硫化物粉、金属粉等が挙げられる。無機顔料は、彩度と明度のバランスを取りつつ良好な塗布性、感度、現像性等を確保するために、有機顔料と組み合わせて用いられる。
着色組成物に含まれる顔料は、カラーフィルタの高輝度化、高コントラスト化を実現させるため、微細化処理されていることが好ましく、また一次粒子径が小さいことが好ましい。顔料の一次粒子径は、顔料を透過型電子顕微鏡で撮り、その写真の画像解析を行い算出した。ここで言う一次粒子径は、個数粒度分布の積算曲線において積算量が全体の50%に相当する粒子径(円相当径)を表す。
顔料の一次粒子径は、40nm以下であることが好ましく、より好ましくは30nm以下であり、更に好ましくは20nm以下である。また、一次粒子径は5nm以上であることが好ましい。
顔料の一次粒子径が上限値より大きい場合には、液晶表示装置の黒表示時の視認性が悪い。また、下限値より小さい場合は、顔料分散が難しくなり、着色組成物としての安定性を保ち、流動性を確保することが困難になる。その結果、カラーフィルタの輝度、色特性が悪化する。
顔料の一次粒子径を制御する手段としては、顔料を機械的に粉砕して一次粒子径を制御する方法(磨砕法と呼ぶ)、良溶媒に溶解したものを貧溶媒に投入して所望の一次粒子径の顔料を析出させる方法(析出法と呼ぶ)、および合成時に所望の一次粒子径の顔料を製
造する方法(合成析出法と呼ぶ)等がある。使用する顔料の合成法や化学的性質等により、個々の顔料について適当な方法を選択して行うことができる。
以下にそれぞれの方法について説明するが、本発明に用いる着色組成物に含まれる顔料の一次粒子径の制御方法は、上記方法のいずれを用いてもよい。
磨砕法は、顔料をボールミル、サンドミルまたはニーダーなどを用いて、食塩等の水溶性の無機塩などの磨砕剤およびそれを溶解しない水溶性有機溶剤とともに機械的に混練(以下、この処理をソルトミリングと呼ぶ)した後、無機塩と有機溶剤を水洗除去し、乾燥することにより所望の一次粒子径の顔料を得る方法である。ただし、ソルトミリング処理により、顔料が結晶成長する場合があるため、処理時に上記有機溶剤に少なくとも一部溶解する固形の樹脂や顔料分散剤を加えて、結晶成長を防ぐ方法が有効である。
顔料と無機塩の比率は、無機塩の比率が多くなると顔料の微細化効率は良くなるが、顔料の処理量が少なくなるために生産性が低下する。一般的には、顔料が1重量部に対して無機塩を1〜30重量部、好ましくは2〜20重量部用いるのが良い。また、上記水溶性有機溶剤は、顔料と無機塩とが均一な固まりとなるように加えるもので、顔料と無機塩との配合比にもよるが、通常は顔料1重量部に対して0.5〜30重量部の量で用いられる。
上記磨砕法についてさらに具体的には、顔料と水溶性の無機塩の混合物に湿潤剤として少量の水溶性有機溶剤を加え、ニーダー等で強く練り込んだ後、この混合物を水中に投入し、ハイスピードミキサー等で攪拌しスラリー状とする。次に、このスラリーを濾過、水洗して乾燥することにより、所望の一次粒子径の顔料を得ることができる。
析出法は、顔料を適当な良溶媒に溶解させたのち、貧溶媒と混ぜ合わせて、所望の一次粒子径の顔料を析出させる方法で、溶媒の種類や量、析出温度、析出速度などにより一次粒子径の大きさが制御できる。一般に顔料は溶媒に溶けにくいため、使用できる溶媒は限られるが、例として濃硫酸、ポリリン酸、クロロスルホン酸などの強酸性溶媒または液体アンモニア、ナトリウムメチラートのジメチルホルムアミド溶液などの塩基性溶媒などが知られている。
本法の代表例としては、酸性溶剤に顔料を溶解させた溶液を他の溶媒中に注入し、再析出させて微細粒子を得るアシッドペースティング法がある。工業的にはコストの観点から硫酸溶液を水に注入する方法が一般的である。硫酸濃度は特に限定されないが、95〜100重量%が好ましい。顔料に対する硫酸の使用量は特に限定されないが、少ないと溶液粘度が高くハンドリングが悪くなり、逆に多すぎると顔料の処理効率が低下するため、顔料に対して3〜10重量倍の硫酸を用いることが好ましい。なお、顔料は完全溶解している必要はない。溶解時の温度は0〜50℃が好ましく、これ以下では硫酸が凍結する恐れがあり、かつ溶解度も低くなる。高温すぎると副反応が起こりやすくなる。注入される水の温度は1〜60℃が好ましく、この温度以上で注入を始めると硫酸の溶解熱で沸騰して作業が危険である。これ以下の温度では凍結してしまう。注入にかける時間は顔料1部に対して0.1〜30分が好ましい。時間が長くなるほど一次粒子径は大きくなる傾向がある。
顔料の一次粒子径の制御は、アシッドペースティング法などの析出法とソルトミリング法などの磨砕法を組み合わせた手法を選択することにより、顔料の整粒度合を考慮しつつ行うことができ、さらにはこのとき分散体としての流動性も確保できることからより好ましい。
ソルトミリング時あるいはアシッドペースティング時には、一次粒子径制御に伴う顔料の凝集を防ぐために、下記に示す色素誘導体や樹脂型顔料分散剤、界面活性剤等の分散助剤を併用することもできる。また、一次粒子径制御を2種類以上の顔料を共存させた形で行うことにより、単独では分散が困難な顔料であっても安定な分散体として仕上げることができる。
特殊な析出法としてロイコ法がある。フラバントロン系、ペリノン系、ペリレン系、インダントロン系等の建染染料系顔料は、アルカリ性ハイドロサルファイトで還元すると、キノン基がハイドロキノンのナトリウム塩(ロイコ化合物)になり水溶性になる。この水溶液に適当な酸化剤を加えて酸化することにより、水に不溶性の一次粒子径の小さな顔料を析出させることができる。
合成析出法は、顔料を合成すると同時に所望の一次粒子径の顔料を析出させる方法である。しかし、生成した微細顔料を溶媒中から取り出す場合、顔料粒子が凝集して大きな二次粒子になっていないと一般的な分離法である濾過が困難になるため、通常、二次凝集が起きやすい水系で合成されるアゾ系等の顔料に適用されている。
さらに、顔料の一次粒子径を制御する手段として、顔料を高速のサンドミル等で長時間分散すること(顔料を乾式粉砕する、いわゆるドライミリング法)により、顔料の一次粒子径を小さくすると同時に分散することも可能である。
[光重合性化合物]
光重合性化合物は、光照射により光重合開始剤から発生した活性ラジカルや酸などによって重合し得る化合物である。光重合性化合物としては、例えば、重合性の炭素−炭素不飽和結合を有する化合物などが挙げられる。
光重合性化合物としては、少なくとも1つの付加重合可能なエチレン性二重結合を有し、常圧下での沸点が100℃以上である化合物が好ましい。(メタ)アクリル化合物であることがより好ましい。感度と高硬化の観点から、前記光重合性化合物が多官能の(メタ)アクリル化合物であることが更に好ましい。
単官能の光重合性(メタ)アクリル化合物の例としては、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
また、多官能の光重合性(メタ)アクリル化合物の例としては、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリス((メタ)アクリロイルオキシプロピル)エーテル、トリス((メタ)アクリロイロキシエチル)イソシアヌレートなどが挙げられる。
また、多官能アルコールにエチレンオキサイドやプロピレンオキサイドを付加させた後に(メタ)アクリレート化したものも、光重合性アクリル化合物として利用できる。多官能アルコールとしては、グリセリンやトリメチロールエタンなどが挙げられる。
[一重項酸素クエンチャー]
一重項酸素クエンチャーとしては、公知のものを特に制限無く用いることができる。一
重項酸素クエンチャーの例としては、シーエムシー発行の、檜垣寅雄編,“機能性色素の化学”p66−89或いは、シーエムシー発行の時田澄夫監修,“エレクトロニクス関連色素”p37−40などに記載がある。あるいは、特開2008−177318、特開平11−223720、特許第4111281号、特許第3491158号、特表2006−514130、特開平11−90101、特開平7−276795、特開平7−2420602、特開平10−134413、特開2007−193323、特開2004−39292、特開2002−160447、特開2009−102617、特開2008−214196、特開2008−49613、特開2001−302621、特開2001−302620、特開2004−306587などに記載の一重項酸素クエンチャーが挙げられる。
一重項酸素クエンチャーには、遷移金属錯体、色素類、アミン類、フェノール類、スルフィド類などが挙げられるが、クエンチング能を考慮すると遷移金属錯体と色素類が好適に用いられる。
遷移金属錯体の例としては、ジアルキルホスフェイト、ジアルキルジチオカルバネートまたはベンゼンジチオールあるいはその類似ジチオールが良く、金属としてニッケル、銅またはコバルトが良い。これらの金属錯体は、たとえば、ジアルキルジチオカルバネートについては、ジ−n−ブチルジオカルバミン酸ニッケル、D1781(東京化成工業)、ベンゼンジチオールについては、PA−1005やPA−1006(三井東圧ファイン)、また、類似ジチオールのニッケル錯体については、NKX1199(日本感光色素)などを用いることができる。
色素類としては、可視光領域に大きな吸収を持つものは着色し、着色画素の色相を変えてしまうため、可視領域に吸収が少ない赤外線吸収色素が好適に用いられる。その例としては、ポリメチン色素、シアニン色素、アズレニウム色素、ピリリウム色素、スクアリリウム色素、クロコニウム色素、アミニウム色素、イモニウム色素、ジイモニウム色素などが挙げられる。
一重項酸素クエンチャーの使用量は特に制限はないが、着色による影響を考慮すると、着色組成物中の染料に対して1質量%乃至200質量%、より好ましくは20質量%乃至100質量%の範囲で用いることが望ましい。
[酸化防止剤]
酸化防止剤としては、公知のものを特に制限無く用いることができる。その例としては、シーエムシー発行の、大勝靖一監修“高分子安定化の総合技術−メカニズムと応用展開−”などに記載がある。酸化防止剤の種類としては、フェノール系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤などが挙げられるが、特にフェノール系酸化防止剤とアミン系酸化防止剤が好適に用いられ、アミン系酸化防止剤の中では特にヒンダードアミンが好適に用いられる。
フェノール系酸化防止剤としては、2,6−t−ブチル−4−メチルフェノール、n−オクタデシル−3−(3’5’−ジ−t−ブチル4’−ヒドロキシフェニル)プロピイオネート、テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチルー4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシメチル)]メタン、トリス[N−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)]イソシアヌレート、ブチリデン−1,1−ビス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチル−フェニル)、トリエチレングリコールビス[3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート]、3,9−ビス{2−[3(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]−1,1−ジメチルエチル}−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカンなどが挙げられる。
アミン系酸化防止剤としては、サノールLS−770、サノールLS−765、サノールLS−2626(三共社製)、アデカスタブLA−77、LA−57,LA−52、LA−62,LA−63、LA−67,LA−68(ADEKA社製)、TINUVIN123、TINUVIN144、TINUVIN622、TINUVIN765、TINUVIN944(チバスペシャリティケミカルズ社製)などが挙げられる。
酸化防止剤の使用量は特に制限はないが、酸化防止剤はラジカルをクエンチする場合もあるので、特に感光性を有する着色組成物として用いる場合にはその使用量は、着色組成物中の染料に対して1質量%乃至100質量%、より好ましくは2質量%乃至50質量%、さらに好ましくは10質量%乃至30質量%の範囲で用いることが望ましい。より望ましくは20質量%以上である。
[バインダー樹脂]
バインダー樹脂は、その他の成分を固定するものである。基材上に塗布したとき、このバインダー樹脂によって、本発明の組成物は皮膜の形態で基板上に固定される。
本発明の感光性着色組成物に用いることのできる透明樹脂は、可視光領域の400〜700nmの全波長領域において透過率が好ましくは80%以上、より好ましくは95%以上である樹脂である。透明樹脂には、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂が含まれる。
熱可塑性樹脂としては、例えば、ブチラール樹脂、スチレン−マレイン酸共重合体、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、アルキッド樹脂、ポリスチレン、ポリアミド樹脂、ゴム系樹脂、環化ゴム系樹脂、セルロース類、ポリエチレン、ポリブタジエン、ポリイミド樹脂などが挙げられる。
また、熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フマル酸樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂などが挙げられる。中でも透明性の観点からアクリル系樹脂が好適に用いられる。
なお、バインダー樹脂として、アクリル系モノマーまたはオリゴマーを重合してエあられる樹脂が好ましく使用できる。このようなモノマーおよびオリゴマーとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、β−カルボキシエチル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、エステルアクリレート、メチロール化メラミンの(メタ)アクリル酸エステル、エポキシ(メタ)アクリレート、ウレタンアクリレートなどの各種アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸、スチレン、酢酸ビニル、ヒドロキシエチルビニルエーテル、エチレングリコールジビニルエーテル、ペンタエリスリトールトリビニルエーテル、(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ビニルホルムアミド、アクリロニトリルなどが挙げられる。これらは、単独または2種類以上混合して用いることができる。
バインダー樹脂は、着色組成物中の着色剤100重量部に対して、30〜700重量部、好ましくは60〜450重量部の量で用いることができる。
[光重合開始剤]
光重合開始剤としては、アセトフェノン系光重合開始剤、ベンゾイン系光重合開始剤、ベンゾフェノン系光重合開始剤、チオキサントン系光重合開始剤、トリアジン系光重合開始剤、ホスフィン系光重合開始剤、オキシムエステル系光重合開始剤、キノン系光重合開始剤、ボレート系光重合開始剤、カルバゾール系光重合開始剤、イミダゾール系光重合開始剤、チタノセン系光重合開始剤などを用いることができる。
アセトフェノン系光重合開始剤としては、例えば、4−フェノキシジクロロアセトフェノン、4−t−ブチル−ジクロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オンなどが例示できる。
ベンゾイン系光重合開始剤としては、例えば、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンジルジメチルケタールなどのベンゾイン系化合物、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、アクリル化ベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド、3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノンなどが例示できる。
チオキサントン系光重合開始剤としては、例えば、チオキサントン、2−クロルチオキサントン、2−メチルチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントンなどが例示できる。
トリアジン系光重合開始剤としては、例えば、2,4,6−トリクロロ−s−トリアジン、2−フェニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−トリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−ピペロニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−スチリル−s−トリアジン、2−(ナフト−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(4−メトキシ−ナフト−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−トリクロロメチル−(ピペロニル)−6−トリアジン、2,4−トリクロロメチル(4’−メトキシスチリル)−6−トリアジンなどが例示できる。
オキシムエステル系光重合開始剤としては、例えば、1,2−オクタンジオン,1−〔4−(フェニルチオ)−,2−(o−ベンゾイルオキシム)〕、o−(アセチル)−N−(1−フェニル−2−オキソ−2−(4’−メトキシ−ナフチル)エチリデン)ヒドロキシルアミンなどが例示できる。
ホスフィン系光重合開始剤としては、例えば、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイドなどが例示できる。
キノン系9,10−フェナンスレンキノン、カンファーキノン、エチルアントラキノン
などが例示できる。
光重合開始剤は、感光性着色組成物中の着色材料の合計100重量部に対して、5〜200重量部、好ましくは10〜150重量部の量で用いることができる。
[増感剤]
増感剤としては、例えば、トリエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、4−ジメチルアミノ安息香酸メチル、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、安息香酸2−ジメチルアミノエチル、4−ジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル、N,N−ジメチルパラトルイジン、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(エチルメチルアミノ)ベンゾフェノンなどのアミン系化合物が例示できる。これらの光増感剤は1種または2種以上混合して用いることができる。
増感剤は、光重合開始剤100重量部に対して、0.1〜60重量部の量で用いることができる。
[連鎖移動剤]
連鎖移動剤としては、チオール基を2個以上有する多官能チオールが使用できる。例えば、ヘキサンジチオール、デカンジチオール、1,4−ブタンジオールビスチオプロピオネート、1,4−ブタンジオールビスチオグリコレート、エチレングリコールビスチオグリコレート、エチレングリコールビスチオプロピオネート、トリメチロールプロパントリスチオグリコレート、トリメチロールプロパントリスチオプロピオネート、トリメチロールプロパントリス(3−メルカプトブチレート)、ペンタエリスリトールテトラキスチオグリコレート、ペンタエリスリトールテトラキスチオプロピオネート、トリメルカプトプロピオン酸トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、1,4−ジメチルメルカプトベンゼン、2、4、6−トリメルカプト−s−トリアジン、2−(N,N−ジブチルアミノ)−4,6−ジメルカプト−s−トリアジンなどが挙げられる。これらの多官能チオールは、1種または2種以上混合して用いることができる。
連鎖移動剤の含有量は、着色材料の合計100重量部に対して、0.05〜100重量部が好ましく、好ましくは0.1〜60重量部の量で用いることができる。
[密着向上剤]
密着向上剤としてはシランカップリング剤を好適に用いることができる。
シランカップリング剤としては、例えば、ビニルシラン類、アクリルシラン類、メタアクリルシラン類、エポキシシラン類、アミノシラン類、チオシラン類などが挙げられる。
ビニルシラン類としては、例えば、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、ビニルエトキシシラン、ビニルトリメトキシシランなどが例示できる。
また、アクリルシラン類としては、例えば、γ−アクリロキシプロピルトリメトキシシランなどが例示できる。
メタアクリルシラン類としては、例えば、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランなどが例示できる。
エポキシシラン類としては、例えば、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル
トリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)メチルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)メチルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシランなどが例示できる。
アミノシラン類としては、例えば、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチルジエトキシシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリエトキシシランなどが例示できる。
チオシラン類としては、例えば、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシランなどが挙げられる。
[貯蔵安定剤]
次に、貯蔵安定剤は、感光性着色組成物の経時粘度を安定化させるものである。このような貯蔵安定剤としては、例えば、ベンジルトリメチルクロライド、ジエチルヒドロキシアミンなどの4級アンモニウムクロライド、乳酸、シュウ酸などの有機酸およびそのメチルエーテル、t−ブチルピロカテコール、テトラエチルホスフィン、テトラフェニルフォスフィンなどの有機ホスフィン、亜リン酸塩などが挙げられる。
[有機溶剤]
次に、この着色組成物は、これら各成分を有機溶剤に溶解又は分散して製造することができる。有機溶剤は、着色組成物を塗布する際の塗布性、乾燥性、膜厚均一性、濡れ性などの観点から粘度、表面張力、沸点、溶解度パラメータなどを考慮して選択される。なお、塗布被膜の膜厚は、一般に、乾燥膜厚が0.2〜5μmであり、この程度の塗布被膜を均一に塗布形成できる有機溶剤を選択すればよい。
この有機溶剤としては、例えば、シクロヘキサノン、エチルセロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、1−メトキシ−2−プロピルアセテート、1−エトキシ−2−プロピルアセテート、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールジメチルエーテル、乳酸エチル、乳酸メチル、エチルベンゼン、キシレン、エチルセロソルブ、メチル−nアミルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテルトルエン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、酢酸イソアミル、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、イソブチルケトン、石油系溶剤などが挙げられる。有機溶剤は、着色材料100重量部に対して、800〜4000重量部、好ましくは1000〜2500重量部の量で用いることができる。
[カラーフィルタとその製造方法]
本発明に係る着色組成物は表示装置のカラーフィルタを製造するために使用することができる。カラーフィルタは、各色に着色した画素を基板上に形成して構成されるもので、画素ごとに表示光を着色して、カラー表示を可能とする。表示装置としては、例えば、液晶表示装置や有機EL表示装置が例示できる。
このカラーフィルタの着色画素としては、一般に、赤色画素、緑色画素及び青色画素の3種類の着色画素が利用されている。このほか、必要に応じて黄色画素、シアン色画素、
マゼンタ色画素及び透明画素等の他の色の画素を含んでいてもよい。そして、これら複数色の画素のうち、いずれか一つの画素が、前記含染料着色組成物を使用して形成されていればよい。そのほかの画素は、公知の着色組成物を用いて形成して構わない。
本発明に係る着色組成物を使用した着色画素は、0.1μmないし5.0μmの膜厚を有することが望ましい。膜厚が0.1μm未満であると画素の形成が困難になり、また、膜厚が5μmより厚くなると、組成物を塗膜として塗布形成するのが困難となる。好ましくは0.5μmないし4.0μmであり、更に好ましくは1.0μmないし3.5μmの膜厚を有する。
なお、カラーフィルタは、これら複数の着色画素のほかにブラックマトリクスを備えることが通常である。また、このほか、透明電極、薄膜トランジスター(TFT)、オーバーコート膜、柱状スペーサー、液晶配向膜などが形成されていてもよい。
図1は、カラーフィルタの断面説明図を示すもので、ガラス板等の透明基板1上に、遮光膜であるブラックマトリクス2、及び着色画素3を備えている。着色画素3は、上述した青色着色組成物を用いて形成された青色画素3(B)、赤色画素3(R)、及び緑色画素3(G)からなる。
透明基板1としては、ソーダ石灰ガラス、低アルカリ硼珪酸ガラス、無アルカリアルミノ硼珪酸ガラスなどのガラス板が使用できる。また、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂板を透明基板1として用いることもできる。また、ブラックマトリックス2としては、金属の薄膜、無機薄膜、黒色の樹脂膜等を用いることもできる。金属の薄膜としてはクロム薄膜が例示でき、その一部を酸化して酸化膜としたものを利用することもできる。また、無機薄膜としては窒化チタニウムなどが使用できる。樹脂膜としては、遮光剤を分散した樹脂を利用すればよい。
本発明に係る着色組成物を使用して、フォトリソグラフィー法により、前記着色画素3を形成することができる。
フォトリソグラフィー法により各色着色画素3を形成する場合は、まず、重合性化合物と光重合開始剤とを含有する感光性着色組成物を使用し、これを透明基板1上に塗布する。そして、画素パターンを有するフォトマスクを接触あるいは非接触状態で配置し、このフォトマスクを介して塗布被膜を紫外線で露光して画素パターン状に硬化する。次に、現像液を適用して未硬化部を除去して所望の着色画素3を形成することができる。そして、同様の操作を他色について繰り返してカラーフィルタを製造することができる。なお、このフォトリソグラフィー法によれば精度の高いカラーフィルタが製造できる。
ここで、感光性着色組成物の塗布方法としては、スプレーコート、スピンコート、スリットコート、ロールコート等が利用できる。塗布された塗布膜を乾燥させた後の乾燥膜厚は0.2〜10μmでよい。塗布膜を乾燥させる際には、減圧乾燥機、コンベクションオーブン、IRオーブン、ホットプレートなどを使用してもよい。
また、現像液としては、無機アルカリ現像液や有機アルカリ現像液が使用できる。無機アルカリ現像液としては、例えば、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウムなどの水溶液が使用できる。有機アルカリ現像液としては、例えば、ジメチルベンジルアミン、トリエタノールアミンなどが使用できる。現像処理方法としては、シャワー現像法、スプレー現像法、ディップ(浸漬)現像法、パドル(液盛り)現像法などを適用することができる。
なお、前記透明基板1上に各色着色画素3を形成する場合を例として説明したが、予め
薄膜トランジスター(TFT)とブラックマトリックス2とを形成した透明基板1上に各色着色画素3を形成することも可能である。この場合、薄膜トランジスター(TFT)とブラックマトリックス2との間に液晶セルによる間隙がないため、ブラックマトリックス2を高精細化しても画面観察者にTFTが観察されることがない。このため、ブラックマトリックス2を高精細化して液晶表示パネルの開口率を高め、輝度を向上させることができる。
なお、これら着色画素3の形成に続き、必要に応じてオーバーコート膜や柱状スペーサー、透明導電膜、液晶配向膜などを形成してカラーフィルタとしても構わない。
[表示装置]
前述のように、このカラーフィルタは、液晶表示装置、有機EL表示装置に好適に用いることができる。
図2は、液晶表示装置の概略を示す断面図である。図2において、液晶表示装置4は、離間対向して配置された一対の透明基板5および6を備え、それらの間には、液晶LCが封入されている。
第1の透明基板6はカラーフィルタを構成する基板であり、その内面には、着色画素11が形成されている。着色画素11を覆って、必要に応じて透明保護膜(図示せず)が形成され、さらにその上に、例えばITOからなる透明電極層12が形成され、透明電極層12を覆って配向層13が設けられている。また、透明基板6の外面には、偏光板14が形成されている。
他方、第2の透明基板5内面には、TFT(薄膜トランジスタ)アレイ7が形成されており、その上には例えばITOからなる透明電極層8が形成されている。透明電極層8の上には、配向層9が設けられている。また、透明基板5の外面には、位相差フィルムを構成に含む偏光板10が形成されている。なお、偏光板10の下方には、三波長ランプ15を備えたバックライトユニット16が設けられている。
また、図3は、有機EL表示装置の概略を示す断面図であり、図3(a)と図3(b)(c)とは異なるタイプの有機EL表示装置を表わしている。
第1のタイプの有機EL表示装置は、図3(a)に示すように、透明基板21上に形成したTFTアレイ22に電気的に接続された金属電極23と、対向する封止基板24に形成した透明電極25とで発光層(有機EL層)26を挟持し、両電極間に電圧を掛けた際に発光層から発せられた光を封止基板24側から取り出すトップエミッション型である。
第2のタイプの有機EL表示装置は、図3(b)、(c)に示すように、金属電極23と透明電極25の位置を入れ替え、TFTアレイ22側から光を取り出すボトムエミッション型である。
また、光を取り出す方式として、以下の3つの方式が提案されている。すなわち、第1の方式は、発光層26から発せられる光を白色光としそのまま白色光を取り出す方式であり、第2の方式は、発光層26にて青色光を発光させ、この青色光をそのまま取り出すとともに、その青色発光光の一部を発光層26上に設けたG(緑)変換層、及び、R(赤)変換層(図示せず)に入射させ、G色の光と、R色の光をも取り出す方式であり、第3の方式は、R(赤)の発光を行う発光層、G(緑)の発光を行う発光層、B(青)の発光を行う発光層を各々形成し、3色の発光光を取り出す方式である。
有機EL表示装置の表示画面をカラー化するにあたり、白色光を取り出す第1の方式では、取り出した光をR,G,Bの着色光透過層を有するカラーフィルタに通すことで所望する波長域の光(色光)を得ることが可能になる。
また、上記変換層を用いる第2の方式、及び3色の発光層を形成する第3の方式では、各色の発光を制御することで表示画面をカラー化は一応は可能となる。しかし、かかる方式で得られる光の分光特性は、色表示のために所望される色光の分光特性とは異なるものとなっている。そのため、かかる方式で取り出された色光においてもカラーフィルタに通し、所望する分光特性となった色光とする必要がある。
以下に、本発明の実施例および比較例を示し、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。なお、実施例における「部」および「%」は、「質量部」および「質量%」をそれぞれ表す。また、顔料の記号はカラーインデックスナンバーを示し、例えば、「PB15:6」は「C.I.Pigment Blue23」を、「PV23」は「C.I.Pigment Violet23」を表す。
a)アクリル樹脂溶液(P−1)の製造
以下に、実施例及び比較例で用いたアクリル樹脂溶液の調製について説明する。樹脂の分子量は、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィ)により測定したポリスチレン換算の重量平均分子量である。
反応容器にシクロヘキサノン370部を入れ、容器に窒素ガスを注入しながら80℃に加熱して、同温度でメタクリル酸10.0部、メチルメタクリレート20.0部、ベンジルメタクリレート60.0部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート10.0部、および2,2’−アゾビスイソブチロニトリル12.0部の混合物を1時間かけて滴下し、重合反応を行った。
滴下終了後、さらに80℃で3時間反応させた後、アゾビスイソブチロニトリル3.0部をシクロヘキサノン50部に溶解させた溶液を加え、さらに80℃で1時間反応を続けて、アクリル樹脂の溶液を得た。アクリル樹脂の重量平均分子量は、約10000であった。
室温まで冷却した後、樹脂溶液約2gをサンプリングして180℃、20分加熱乾燥して不揮発分を測定し、先に合成した樹脂溶液に不揮発分が20重量%になるようにシクロヘキサノンを添加して、アクリル樹脂溶液(P−1)を調製した。
以下に染料及び顔料の製造例を示すが、それら製造例に使用した色素誘導体を下記表1に示す。
Figure 2011141356
b)染料の製造
東京化成工業(株)製C.I.Basic Blue7(CI−42595)5.14重量部を水500重量部に溶解し、攪拌しながら1−ナフタレンスルホン酸ナトリウム4.60重量部を加え、室温で1時間攪拌した。氷冷し、沈殿を濾取し、水で洗浄した。ケーキを風乾したのち、減圧乾燥して、下記構造式で表される染料DB−1、6.11重量部を得た。
Figure 2011141356
c)微細化顔料の製造
[微細化顔料(R−1)の製造]
ジケトピロロピロール系赤色顔料PR254(チバスペシャリティケミカルズ(株)製「イルガフォアレッドB−CF」)100部、色素誘導体(D−1)10部、粉砕した食塩1000部、およびジエチレングリコール120部をステンレス製1ガロンニーダー((株)井上製作所製)に仕込み、60℃で10時間混練した。この混合物を温水2000部に投入し、約80℃に加熱しながらハイスピードミキサーで約1時間攪拌してスラリー状とし、濾過、水洗をくりかえして食塩および溶剤を除いた後、80℃で24時間乾燥し、微細化顔料(R−1)を得た。得られた顔料の平均粒子径は25nmであった。
[微細化顔料(R−2)の製造]
アントラキノン系赤色顔料PR177(チバスペシャリティケミカルズ(株)製「クロモフタルレッドA2B」)100部、色素誘導体(D−2)8部、粉砕した食塩700部、およびジエチレングリコール180部をステンレス製1ガロンニーダー((株)井上製作所製)に仕込み、70℃で4時間混練した。この混合物を温水4000部に投入し、約80℃に加熱しながらハイスピードミキサーで約1時間攪拌してスラリー状とし、濾過、水洗をくりかえして食塩および溶剤を除いた後、80℃で24時間乾燥し、微細化顔料(R−2)を得た。得られた顔料の平均粒子径は30nmであった。
[ソルトミリング処理顔料(顔料B−1)の製造]
青色顔料(C.I.PigmentBlue15:6、東洋インキ製造(株)製「LIONOLBLUEES」)200部、塩化ナトリウム1600部、およびジエチレングリコール(東京化成(株)製)100部をステンレス製1ガロンニーダー((株)井上製作所社製)に仕込み、70℃で12時間混練した。次に、この混合物を約5リットルの温水に投入し、約70℃に加熱しながらハイスピードミキサーで約1時間撹拌してスラリー状とした後、濾過し、水洗して塩化ナトリウム及びジエチレングリコールを除き、80℃で24時間乾燥し、198部のソルトミリング処理顔料(青色顔料B−1)を得た。
d)顔料分散体の製造
下記表2に示す組成の混合物を均一に撹拌混合し、直径1mmのジルコニアビーズを用いて、アイガーミル(アイガージャパン社製「ミニモデルM−250 MKII」)で3時間分散した後、5μmのフィルタで濾過して、顔料分散体を得た。下記表2には各顔料分散体中の顔料の含有率も併記した。
Figure 2011141356
e)着色組成物の調製
下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した後、5μmのフィルターで濾過して緑色着色組成物(実施例1)を得た。
顔料分散体(PG−1)30.0質量部
染料(DY−1:C.I.Basic Yellow 57)1.5質量部
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 4.2質量部
(東亞合成(株)社製 「アロニックスM402」)
光重合開始剤 2.1質量部
(チバガイギー社製「イルガキュア−907)
金属錯体系一重項酸素クエンチャー 0.8質量部
(QC−1:三井東圧ファイン(株)製「PA−1006」 ベンゼンジチオールのニッケル錯体)
酸化防止剤 0.3質量部
(AO−1:ADEKA(株)製「アデカスタブA0−50」 フェノール系)
有機溶剤 52.1質量部 (シクロヘキサノン)
次に、染料、顔料分散体、一重項酸素クエンチャー、酸化防止剤に、下記表3に記載のものを用いた以外は、実施例1と同様にして実施例2〜6及び比較例1〜5の着色組成物を得た。なお、表3では、実施例1に係る着色組成物も併せて示した。
Figure 2011141356
なお、表中、各記号は次の意味である。
一重項酸素クエンチャー(QC−2:昭和電工(株)製「IR−T」 ポリメチン系色素)
酸化防止剤(AO−2:ADEKA(株)製「アデカスタブLA−52」 ヒンダードアミン系)
PGMAc(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)
QC/Dye=一重項酸素クエンチャーの添加量[g]/染料の添加量[g]
AO/Dye=酸化防止剤の添加量[g]/染料の添加量[g]

実施例1は着色材料として黄色の染料を含み、一重項酸素クエンチャーとして金属錯体を、酸化防止剤としてフェノール系酸化防止剤を含む緑色着色組成物の例である。実施例2は着色材料として黄色染料を含み、一重項酸素クエンチャーとして色素を、酸化防止剤としてフェノール系を含む緑色着色組成物の例である。実施例3と実施例4は着色材料として青色染料を含み、一重項酸素クエンチャーとして金属錯体を、酸化防止剤としてフェノール系を含む青色着色組成物の例である。実施例5は着色材料として青色染料を含み、一重項酸素クエンチャーとして色素を、酸化防止剤としてフェノール系を含む青色着色組成物の例である。実施例6は着色材料として青色染料を含み、一重項酸素クエンチャーとして色素を、酸化防止剤としてヒンダードアミンを含む青色着色組成物の例である。
比較例1は着色材料として黄色染料を含むが、一重項酸素クエンチャー、酸化防止剤いずれも含まない本発明の範囲外の例である。比較例2と比較例3は着色材料として青色染料を含むが、一重項酸素クエンチャー、酸化防止剤いずれも含まない本発明の範囲外の例である。比較例4は着色材料として青色染料を含み、一重項酸素クエンチャーとして金属錯体を含むが、酸化防止剤を含まない本発明の範囲外の例である。比較例5は着色材料として青色染料を含み、酸化防止剤としてヒンダードアミンを含むが、一重項酸素クエンチャーを含まない本発明の範囲外の例である。製造例5は赤色着色組成物の製造例である。
f)各種特性の測定
[色度及び透過率]
各着色組成物を、硬化後の膜厚が2μmとなるように、スピンコート法によりガラス基板に塗布し、乾燥した後、超高圧水銀ランプを用いて紫外線で露光した。その後、この基板を180℃で20分間熱処理して青色着色膜を得た。
この青色着色膜について、顕微分光光度計(オリンパス光学社製「OSP−SP100」)を用いて、分光透過率を測定し、C光源での色度(Y,x,y)を計算した。
[着色組成物の塗膜の作製]
上記表3に示した着色組成物をスピンコート法によりガラス基板に塗工した後、クリーンオーブン中で、70℃で1分間プリベークした。次いで、この基板を室温に冷却した後、超高圧水銀ランプを用い、紫外線を全面露光した。その後、この基板を23℃の炭酸ナトリウム水溶液を用いてスプレー現像した後、イオン交換水で洗浄し、風乾した。その後、クリーンオーブン中で、180℃で20分間ポストベークを行い、青色塗膜を得た。乾燥塗膜の膜厚は、いずれも2.0μmであった。
[耐光性評価]
上記表3に示した各青色着色組成物の感度を以下のようにして評価した。
すなわち、はじめに、ガラス基板上に、得られた感光性組成物をスピンコート法により塗布した後、70℃で1分間のプリベークを行い、膜厚2.5μmの塗布膜を形成した。次いで、露光光源に紫外線を使用した近接露光方式で、50μmの細線パターンを備えたフォトマスクを介して紫外線露光を行なった。露光量は、100mJ/cmとした。
次に、1.25質量%の炭酸ナトリウム溶液を用いてシャワー現像した後、水洗して、230℃で20分の加熱処理を行い、パターニングを完了した。
このパターニング基板に酸素遮断層としてポリビニルアルコールを厚さ1.0μmで塗布した。この基板をキセノンフェザーメータ(株式会社東洋精機製作所製、Ci−35ウエザーオメータ照度0.5mW340nm)で50時間及び100時間暴露した。暴露する際に、紫外線カットフィルタ(L−40;旭テクノグラス社製)を通して暴露する場合と紫外線カットフィルタを使用しない場合の2通りで評価を行った。暴露前後での色差ΔEab(C)を計算した。色差が5.0未満であれば○、5.0以上8.0未満であれば△、8.0以上であれば×とした。色度の測定は上述の方法、装置を使用した。
以上の各特性の測定結果を下記表4に示す。なお、一重項酸素の発生原因が染料にあると推測されることから、この染料を基準として、一重項酸素クエンチャー及び酸化防止剤の配合比を併せて表4に示す。表中、「QC/Dye」は染料を100質量%とした場合の一重項酸素クエンチャーの配合比、「AO/Dye」は同様に染料を100質量%とした場合の酸化防止剤の配合比である。
Figure 2011141356
着色材料として染料を含み、且つ一重項酸素クエンチャー及び酸化防止剤を含む実施例1乃至実施例6は耐光性試験後の色差は5.0未満であり、良好な結果であった。一方、着色材料として染料を含むが、一重項酸素クエンチャー、酸化防止剤のいずれも含まない比較例1乃至比較例3は耐光性試験後の色差はいずれも5.0以上であった。特に染料の含有量が多い比較例3は50時間の暴露後で色差が8.0を超え、非常に耐光性が悪い。着色材料として青色染料を含み、且つ一重項酸素クエンチャーである金属錯体を含む比較例4は100時間の暴露で色差が5.0を越えた。一重項酸素クエンチャーだけを使用しても効果は不十分であった。着色材料として青色染料を含み、且つ酸化防止剤であるヒンダードアミンを含む比較例5はヒンダードアミンを含まない比較例3とほとんど差はなかった。ヒンダードアミンのみを使用しても効果が無いことがわかる。
g)液晶パネルの作製
実施例1、実施例3及び製造例5に係る着色組成物を用いて得た着色画素を有するカラーフィルタを作成し、その上に透明ITO電極層を形成し、更にその上にポリイミド配向層を形成した。このガラス基板の他方の表面に偏光板を形成した。他方、別の(第2の)ガラス基板の一方の表面にTFTアレイおよび画素電極を形成し、他方の表面に偏光板を形成した。
こうして準備された2つのガラス基板を電極層同士が対面するよう対向させ、スペーサビーズを用いて両基板の間隔を一定に保ちながら位置合わせし、液晶組成物注入用開口部を残すように周囲を封止剤で封止した。開口部から液晶組成物を注入し、開口部を封止した。このようにして作製した液晶表示装置をバックライトユニットと組み合わせて液晶パネルを得た。
得られた液晶パネルは、優れた耐熱性を示した。
h)ELパネルの作製
実施例1、実施例4及び製造例5に係る着色組成物を用いて得た着色画素を有するカラーフィルタを作成し、これを用いてELパネルを作製した。
得られたELパネルは、優れた耐熱性を示した。
1,5,6,21…透明基板、2…ブラックマトリクス、3…着色画素、3B…青色画素、3R…赤色画素、3G…緑色画素、4…液晶表示装置、7,22…TFTアレイ、8,12…透明電極層、9,13…配向層、10,14…偏光板、11…カラーフィルタ、15…三波長ランプ、16…バックライトユニット、23…金属電極、24…封止基板、26…発光層

Claims (10)

  1. 染料と重合性化合物とを含み、感光性を有する着色組成物において、
    さらに一重項酸素クエンチャーと酸化防止剤の双方を含むことを特徴とする感光性着色組成物。
  2. 一重項酸素クエンチャーがチオール化合物の遷移金属錯体、或いは紫外線または赤外線吸収色素であることを特徴とする請求項1に記載の感光性着色組成物。
  3. 酸化防止剤がフェノール化合物又はアミン系酸化防止剤であることを特徴とする請求項1または2に記載の感光性着色組成物。
  4. 染料がカチオン染料であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の感光性着色組成物。
  5. カチオン染料がトリアリールメタン系染料であることを特徴とする請求項4に記載の感光性着色組成物。
  6. さらに光重合開始剤を含むことを特徴とする1〜5のいずれかに記載の感光性着色組成物。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のカラーフィルタ用着色組成物を硬化してなる着色画素を持つことを特徴とするカラーフィルタ。
  8. 請求項1〜6のいずれかに記載の着色組成物を透明基板上に塗布し、光照射して硬化して着色画素を形成することを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
  9. 請求項7に記載のカラーフィルタを具備することを特徴とする液晶表示装置。
  10. 請求項7に記載のカラーフィルタを具備することを特徴とする有機EL表示装置。
JP2010001045A 2010-01-06 2010-01-06 染料を含有する着色組成物、カラーフィルタ及びその製造方法、それを具備する液晶表示装置並びに有機el表示装置 Active JP5493877B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010001045A JP5493877B2 (ja) 2010-01-06 2010-01-06 染料を含有する着色組成物、カラーフィルタ及びその製造方法、それを具備する液晶表示装置並びに有機el表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010001045A JP5493877B2 (ja) 2010-01-06 2010-01-06 染料を含有する着色組成物、カラーフィルタ及びその製造方法、それを具備する液晶表示装置並びに有機el表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011141356A true JP2011141356A (ja) 2011-07-21
JP5493877B2 JP5493877B2 (ja) 2014-05-14

Family

ID=44457260

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010001045A Active JP5493877B2 (ja) 2010-01-06 2010-01-06 染料を含有する着色組成物、カラーフィルタ及びその製造方法、それを具備する液晶表示装置並びに有機el表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5493877B2 (ja)

Cited By (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011180186A (ja) * 2010-02-26 2011-09-15 Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd カラーフィルタ用感光性着色組成物およびカラーフィルタ
JP2012053228A (ja) * 2010-08-31 2012-03-15 Hitachi Chem Co Ltd 感光性樹脂組成物、感光性樹脂ワニス、感光性樹脂フィルム、感光性樹脂硬化物、及び可視光導光路
WO2013094537A1 (ja) * 2011-12-19 2013-06-27 Dic株式会社 液晶表示装置
JP5273494B1 (ja) * 2013-01-21 2013-08-28 Dic株式会社 液晶表示装置
JP5299588B1 (ja) * 2012-09-20 2013-09-25 Dic株式会社 液晶表示装置
JP2014026270A (ja) * 2012-06-19 2014-02-06 Dic Corp 液晶表示装置
JP2014029477A (ja) * 2012-05-24 2014-02-13 Dic Corp 液晶表示装置
JP2014041322A (ja) * 2012-03-28 2014-03-06 Jsr Corp カラーフィルタ、有機el表示素子及び着色組成物
WO2014041985A1 (ja) * 2012-09-11 2014-03-20 Dic株式会社 液晶表示装置
WO2014087880A1 (ja) * 2012-12-04 2014-06-12 Dic株式会社 液晶表示装置
JPWO2012128318A1 (ja) * 2011-03-23 2014-07-24 三菱化学株式会社 着色樹脂組成物、カラーフィルタ、液晶表示装置及び有機el表示装置
US8860912B2 (en) 2012-02-01 2014-10-14 Dic Corporation Liquid crystal display device
JP2015038603A (ja) * 2013-07-16 2015-02-26 住友化学株式会社 着色硬化性樹脂組成物
KR20150044811A (ko) * 2013-10-17 2015-04-27 스미또모 가가꾸 가부시키가이샤 착색 경화성 수지 조성물
JP2015096947A (ja) * 2013-10-07 2015-05-21 住友化学株式会社 着色硬化性樹脂組成物
KR20160088282A (ko) 2013-12-05 2016-07-25 가부시키가이샤 아데카 신규 화합물 및 상기 화합물을 함유하는 조성물
US9410084B2 (en) 2013-06-18 2016-08-09 Dic Corporation Liquid crystal display device
US9459488B2 (en) 2013-02-21 2016-10-04 Dic Corporation Liquid crystal display device
KR20170023160A (ko) 2014-08-29 2017-03-02 후지필름 가부시키가이샤 조성물, 경화막, 패턴 형성 방법, 컬러 필터, 컬러 필터의 제조 방법, 고체 촬상 소자 및 화상 표시 장치
US9683171B2 (en) 2013-06-06 2017-06-20 Dic Corporation Liquid crystal display device
KR20170113278A (ko) * 2016-03-31 2017-10-12 스미또모 가가꾸 가부시끼가이샤 착색 경화성 수지 조성물
US9810938B2 (en) 2013-11-29 2017-11-07 Dic Corporation Liquid crystal display device
WO2018043218A1 (ja) * 2016-08-30 2018-03-08 富士フイルム株式会社 感光性組成物、硬化膜、光学フィルタ、積層体、パターン形成方法、固体撮像素子、画像表示装置および赤外線センサ
US9951275B2 (en) 2013-09-24 2018-04-24 Dic Corporation Liquid Crystal Display Device
US10047289B2 (en) 2013-11-12 2018-08-14 Dic Corporation Liquid crystal display device
US10108052B2 (en) 2013-10-30 2018-10-23 Dic Corporation Liquid-crystal display element
US10414980B2 (en) 2014-07-29 2019-09-17 Dic Corporation Liquid-crystal display
US10421906B2 (en) 2014-07-29 2019-09-24 Dic Corporation Liquid-crystal display element
US10437107B2 (en) 2013-10-30 2019-10-08 Dic Corporation Liquid-crystal display element
WO2022158006A1 (ja) * 2021-01-19 2022-07-28 凸版印刷株式会社 光学フィルム及び表示装置
WO2022158007A1 (ja) * 2021-01-19 2022-07-28 凸版印刷株式会社 光学フィルム、表示装置、及び着色層形成用組成物
WO2022158008A1 (ja) * 2021-01-19 2022-07-28 凸版印刷株式会社 光学シート及び表示装置
JP7441134B2 (ja) 2020-07-16 2024-02-29 住友化学株式会社 着色硬化性樹脂組成物、カラーフィルタ及び表示装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006264304A (ja) * 2005-02-28 2006-10-05 Fuji Photo Film Co Ltd 平版印刷版原版
JP2007212639A (ja) * 2006-02-08 2007-08-23 Fujifilm Corp 着色剤含有硬化性組成物並びにそれを用いたカラーフィルタ及びその製造方法
JP2009251563A (ja) * 2008-04-11 2009-10-29 Dainippon Printing Co Ltd 染料カラーフィルタ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006264304A (ja) * 2005-02-28 2006-10-05 Fuji Photo Film Co Ltd 平版印刷版原版
JP2007212639A (ja) * 2006-02-08 2007-08-23 Fujifilm Corp 着色剤含有硬化性組成物並びにそれを用いたカラーフィルタ及びその製造方法
JP2009251563A (ja) * 2008-04-11 2009-10-29 Dainippon Printing Co Ltd 染料カラーフィルタ

Cited By (61)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011180186A (ja) * 2010-02-26 2011-09-15 Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd カラーフィルタ用感光性着色組成物およびカラーフィルタ
JP2012053228A (ja) * 2010-08-31 2012-03-15 Hitachi Chem Co Ltd 感光性樹脂組成物、感光性樹脂ワニス、感光性樹脂フィルム、感光性樹脂硬化物、及び可視光導光路
JPWO2012128318A1 (ja) * 2011-03-23 2014-07-24 三菱化学株式会社 着色樹脂組成物、カラーフィルタ、液晶表示装置及び有機el表示装置
JP6094477B2 (ja) * 2011-03-23 2017-03-15 三菱化学株式会社 着色樹脂組成物、カラーフィルタ、液晶表示装置及び有機el表示装置
US8885124B2 (en) 2011-12-19 2014-11-11 Dic Corporation Liquid crystal display device
CN103348283A (zh) * 2011-12-19 2013-10-09 Dic株式会社 液晶显示装置
JP5333879B1 (ja) * 2011-12-19 2013-11-06 Dic株式会社 液晶表示装置
WO2013094537A1 (ja) * 2011-12-19 2013-06-27 Dic株式会社 液晶表示装置
US8860912B2 (en) 2012-02-01 2014-10-14 Dic Corporation Liquid crystal display device
JP2014041322A (ja) * 2012-03-28 2014-03-06 Jsr Corp カラーフィルタ、有機el表示素子及び着色組成物
JP2014029477A (ja) * 2012-05-24 2014-02-13 Dic Corp 液晶表示装置
JP2014026270A (ja) * 2012-06-19 2014-02-06 Dic Corp 液晶表示装置
JPWO2014041985A1 (ja) * 2012-09-11 2016-08-18 Dic株式会社 液晶表示装置
US9487700B2 (en) 2012-09-11 2016-11-08 Dic Corporation Liquid crystal display device
WO2014041985A1 (ja) * 2012-09-11 2014-03-20 Dic株式会社 液晶表示装置
JP5761456B2 (ja) * 2012-09-11 2015-08-12 Dic株式会社 液晶表示装置
JP5299588B1 (ja) * 2012-09-20 2013-09-25 Dic株式会社 液晶表示装置
US9715051B2 (en) 2012-09-20 2017-07-25 Dic Corporation Liquid crystal display device
WO2014045371A1 (ja) * 2012-09-20 2014-03-27 Dic株式会社 液晶表示装置
JP5594553B1 (ja) * 2012-12-04 2014-09-24 Dic株式会社 液晶表示装置
TWI476273B (zh) * 2012-12-04 2015-03-11 Dainippon Ink & Chemicals Liquid crystal display device
KR101554582B1 (ko) 2012-12-04 2015-09-21 디아이씨 가부시끼가이샤 액정 표시 장치
US9442321B2 (en) 2012-12-04 2016-09-13 Dic Corporation Liquid crystal display device
CN104620171A (zh) * 2012-12-04 2015-05-13 Dic株式会社 液晶显示装置
WO2014087880A1 (ja) * 2012-12-04 2014-06-12 Dic株式会社 液晶表示装置
WO2014112122A1 (ja) * 2013-01-21 2014-07-24 Dic株式会社 液晶表示装置
US9285628B2 (en) 2013-01-21 2016-03-15 Dic Corporation Liquid crystal display device
CN104081265A (zh) * 2013-01-21 2014-10-01 Dic株式会社 液晶显示装置
JP5273494B1 (ja) * 2013-01-21 2013-08-28 Dic株式会社 液晶表示装置
US9459488B2 (en) 2013-02-21 2016-10-04 Dic Corporation Liquid crystal display device
US9683171B2 (en) 2013-06-06 2017-06-20 Dic Corporation Liquid crystal display device
US9410084B2 (en) 2013-06-18 2016-08-09 Dic Corporation Liquid crystal display device
JP2015038603A (ja) * 2013-07-16 2015-02-26 住友化学株式会社 着色硬化性樹脂組成物
US9951275B2 (en) 2013-09-24 2018-04-24 Dic Corporation Liquid Crystal Display Device
JP2015096947A (ja) * 2013-10-07 2015-05-21 住友化学株式会社 着色硬化性樹脂組成物
CN104570605A (zh) * 2013-10-17 2015-04-29 住友化学株式会社 着色固化性树脂组合物
KR101995085B1 (ko) * 2013-10-17 2019-07-02 동우 화인켐 주식회사 착색 경화성 수지 조성물
KR20150044811A (ko) * 2013-10-17 2015-04-27 스미또모 가가꾸 가부시키가이샤 착색 경화성 수지 조성물
JP2015098589A (ja) * 2013-10-17 2015-05-28 住友化学株式会社 着色硬化性樹脂組成物
US10437107B2 (en) 2013-10-30 2019-10-08 Dic Corporation Liquid-crystal display element
US10108052B2 (en) 2013-10-30 2018-10-23 Dic Corporation Liquid-crystal display element
US10047289B2 (en) 2013-11-12 2018-08-14 Dic Corporation Liquid crystal display device
US9810938B2 (en) 2013-11-29 2017-11-07 Dic Corporation Liquid crystal display device
KR20160088282A (ko) 2013-12-05 2016-07-25 가부시키가이샤 아데카 신규 화합물 및 상기 화합물을 함유하는 조성물
KR20210156873A (ko) 2013-12-05 2021-12-27 가부시키가이샤 아데카 신규 화합물 및 상기 화합물을 함유하는 조성물
US10421906B2 (en) 2014-07-29 2019-09-24 Dic Corporation Liquid-crystal display element
US10414980B2 (en) 2014-07-29 2019-09-17 Dic Corporation Liquid-crystal display
KR20170023160A (ko) 2014-08-29 2017-03-02 후지필름 가부시키가이샤 조성물, 경화막, 패턴 형성 방법, 컬러 필터, 컬러 필터의 제조 방법, 고체 촬상 소자 및 화상 표시 장치
KR20170113278A (ko) * 2016-03-31 2017-10-12 스미또모 가가꾸 가부시끼가이샤 착색 경화성 수지 조성물
CN107272340A (zh) * 2016-03-31 2017-10-20 住友化学株式会社 着色固化性树脂组合物
JP2017186546A (ja) * 2016-03-31 2017-10-12 住友化学株式会社 着色硬化性樹脂組成物、カラーフィルタ及びそれを含む表示装置
KR102378450B1 (ko) * 2016-03-31 2022-03-23 스미또모 가가꾸 가부시끼가이샤 착색 경화성 수지 조성물
JPWO2018043218A1 (ja) * 2016-08-30 2019-04-25 富士フイルム株式会社 感光性組成物、硬化膜、光学フィルタ、積層体、パターン形成方法、固体撮像素子、画像表示装置および赤外線センサ
WO2018043218A1 (ja) * 2016-08-30 2018-03-08 富士フイルム株式会社 感光性組成物、硬化膜、光学フィルタ、積層体、パターン形成方法、固体撮像素子、画像表示装置および赤外線センサ
JP7441134B2 (ja) 2020-07-16 2024-02-29 住友化学株式会社 着色硬化性樹脂組成物、カラーフィルタ及び表示装置
WO2022158006A1 (ja) * 2021-01-19 2022-07-28 凸版印刷株式会社 光学フィルム及び表示装置
WO2022158007A1 (ja) * 2021-01-19 2022-07-28 凸版印刷株式会社 光学フィルム、表示装置、及び着色層形成用組成物
WO2022158008A1 (ja) * 2021-01-19 2022-07-28 凸版印刷株式会社 光学シート及び表示装置
JP7468709B2 (ja) 2021-01-19 2024-04-16 Toppanホールディングス株式会社 光学シート及び表示装置
JP7468707B2 (ja) 2021-01-19 2024-04-16 Toppanホールディングス株式会社 光学フィルム及び表示装置
JP7468708B2 (ja) 2021-01-19 2024-04-16 Toppanホールディングス株式会社 光学フィルム、及び表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5493877B2 (ja) 2014-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5493877B2 (ja) 染料を含有する着色組成物、カラーフィルタ及びその製造方法、それを具備する液晶表示装置並びに有機el表示装置
JP5470058B2 (ja) カラーフィルタ用着色組成物、カラーフィルタ、その製造方法、及びそれを具備する液晶表示装置並びに有機el表示装置
JP5817028B2 (ja) カラーフィルタ用着色組成物、およびカラーフィルタ
JP2013010814A (ja) 重合性二重結合を持つトリアリールメタン染料、トリアリールメタン染料を側鎖に持つ高分子化合物、カラーフィルタ用着色組成物、カラーフィルタ、液晶表示装置及び有機el表示装置
JP5678411B2 (ja) 赤色着色組成物及びカラーフィルタ
JP2013210621A (ja) カラーフィルタ用着色組成物およびカラーフィルタ
JP5783086B2 (ja) カラーフィルタ用緑色着色組成物、およびカラーフィルタ
JP5880157B2 (ja) キノフタロン色素、およびその用途
JP2011170011A (ja) 液晶表示装置用カラーフィルタの製造方法
JP2012103586A (ja) 染料を含有する着色組成物、カラーフィルタ及びその製造方法、それを具備する液晶表示装置並びに有機elディスプレイ
JP5589437B2 (ja) カラーフィルタ用感光性着色組成物およびカラーフィルタ
JP2011081117A (ja) カラーフィルタ用着色組成物、カラーフィルタ及びその製造方法、それを具備する液晶表示装置並びにエレクトロルミネッセンス表示装置
JP2019112537A (ja) カラーフィルタ用着色剤、着色組成物およびカラーフィルタ
JP2015134871A (ja) トリアリールメタン色素、およびその用途
JP6733525B2 (ja) カラーフィルタ用感光性着色組成物およびカラーフィルタ
JP2012103587A (ja) 染料を含有する着色組成物、カラーフィルタ及びその製造方法、それを具備する液晶表示装置並びに有機elディスプレイ
JP2015172652A (ja) トリアリールメタン色素、およびその用途
JP2011093955A (ja) カラーフィルタ用含染料着色組成物、カラーフィルタ及びその製造方法、それを具備する液晶表示装置並びに有機elディスプレイ
JP2011099887A (ja) カラーフィルタ用含染料着色感光性組成物、カラーフィルタ及びその製造方法、それを具備する液晶表示装置並びに有機elディスプレイ
JP2011257590A (ja) 染料を含有する着色組成物、カラーフィルタ及びその製造方法、それを具備する液晶表示装置並びに有機elディスプレイ
JP2013113973A (ja) 液晶表示装置用カラーフィルタ及び液晶表示装置
JP5888083B2 (ja) カラーフィルタ用緑色着色組成物、およびカラーフィルタ
JP2011081234A (ja) カラーフィルタ用含染料着色組成物、カラーフィルタ及びその製造方法、それを具備する液晶表示装置並びに有機elディスプレイ
JP5446170B2 (ja) 赤色着色組成物、カラーフィルタ及び液晶表示装置
JP2013130790A (ja) 緑色着色組成物、カラーフィルタ、カラーフィルタの製造方法、液晶表示装置及び有機el表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5493877

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250