JP5589437B2 - カラーフィルタ用感光性着色組成物およびカラーフィルタ - Google Patents
カラーフィルタ用感光性着色組成物およびカラーフィルタ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5589437B2 JP5589437B2 JP2010041475A JP2010041475A JP5589437B2 JP 5589437 B2 JP5589437 B2 JP 5589437B2 JP 2010041475 A JP2010041475 A JP 2010041475A JP 2010041475 A JP2010041475 A JP 2010041475A JP 5589437 B2 JP5589437 B2 JP 5589437B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dyes
- pigments
- color filter
- examples
- pigment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Materials For Photolithography (AREA)
- Optical Filters (AREA)
Description
一般式(1)
(ただし、R1、R2は各々独立に、置換または未置換の芳香族炭化水素基を表し、Arは置換または未置換の2価または3価の芳香族炭化水素基を表す。XはSO3 −、またはCO2 −を表し、Yはアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオンまたは遷移金属イオンを表し、m、nは0〜2の整数を表し、かつ、2≧m+n≧1を満たす。p、qは各々独立に、1〜6までの整数を表す。)
一般式(1)
(ただし、R1、R2は各々独立に、置換または未置換の芳香族炭化水素基を表し、Arは置換または未置換の2価または3価の芳香族炭化水素基を表す。XはSO3 −、またはCO2 −を表し、Yはアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオンまたは遷移金属イオンを表し、m、nは0〜2の整数を表し、かつ、2≧m+n≧1を満たす。p、qは各々独立に、1〜6までの整数を表す。)
本発明における着色剤(A)は、少なくとも染料を含むことを特徴とする。
[染料]
本発明でいう染料とは、酸性染料、直接染料、塩基性染料、造塩染料、油溶性染料、分散染料、反応染料、媒染染料、建染染料、硫化染料等の総称であって、いずれを用いても良く、単独でも使用可能であるが、特定の分光特性を発現させるために、2種類以上の染料を組合せて使用しても構わない。
C.I. アシッドオレンジ7、10、12、19、20、22、28、30、52、56、74、127;
C.I. アシッドバイオレット11、56、58;
C.I. アシッドイエロー1、17、18、23、25、36、38、42、44、54、59、72、78、151;
C.I. アシッドブラウン2、4、13、248;
C.I. アシッドブルー92、102、113、117などが挙げられる。
キノリン系染料では、C.I. アシッドイエロー3などが挙げられる。
アジン系染料としては、C.I. アシッドブルー59,102などが挙げられる。
インジゴイド系染料としては、C.I. アシッドブルー74が挙げられる。
キサンテン系酸性染料では、C.I. アシッドレッド50、51、51:1、87、91、92、94、95、98、289、C.I. アシッドバイオレット9、30などが挙げられる。
C.I. ダイレクトオレンジ41,46,56,61,64,70,96,97,106,107;
C.I. ダイレクトレッド79,82,83,84,97,98,99,106,107,172,173,176,177,179,181,182,204,207,211,213,218,221,222,232,233,243,246,250;
C.I. ダイレクトバイオレット47,52,54,60,65,66,79,80,81,82,84,89,90,93,95,96,103,104;
C.I. ダイレクトブルー51,57,71,81,84,85,90,93,94,95,98,100,101,113,149,150,153,160,162,163,164,166,167,170,172,188,192,193,194,196,198,200,207,209,210,212,213,214,222,228,229,237,238,242,243,244,245,247,248,250,251,252,256,257,259,260,268,274,275;
C.I. ダイレクトグリーン27,34,37,65,67,68,69,72,77,79,82などが挙げられる。
オキサジン系染料としては、C.I. ダイレクトブルー97,99,106,107,108,109,190,293などが挙げられる。
アントラキノン系染料としては、C.I. ダイレクトブルー77などが挙げられる。
フタロシアニン系染料としては、C.I. ダイレクトブルー86,87, 189,199などが挙げられる。
アクリジン系染料としては、C.I. ベーシックオレンジ14などが挙げられる。
メチン系染料としては、C.I. ベーシックレッド13、14;C.I. ベーシックオレンジ21;C.I. ベーシックバイオレット16、39;C.I. ベーシックイエロー11,13, 21, 23,28などが挙げられる。
チアゾール系染料としては、C.I. ベーシックイエロー1が挙げられる。
チアジン系染料としては、C.I. ベーシックブルー9が挙げられる。
オキサジン系染料としては、C.I. ベーシックブルー3が挙げられる。
トリアリールメタン系染料としては、C.I. ベーシックバイオレット1、2、3、4、13、14、23;C.I. ベーシックブルー1、5、7、8、11、15、18、21、24、26;C.I. ベーシックグリーン1、4;などが挙げられる。
その他の塩基性染料としては、C.I. ベーシックイエロー2;C.I. ベーシックブルー1, 67等が挙げられる。
キノリン系染料では、C.I. ソルベントイエロー114、157、176などが挙げられる。
アジン系染料では、C.I. ソルベントブルー7、8、49、50などが挙げられる。
インジゴイド系染料では、C.I. ソルベントレッド242などが挙げられる。
アゾ系染料では、C.I. ソルベントブルー37;C.I. ソルベントレッド1、2、3、4、5、8、13、14、17、18、19、22、23、24、25、26、27、29、30、31、32、33、69、80、99、100、102、110、142、243;C.I. ソルベントイエロー1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、23、28、29、30、31、32、33、34、52、56、58、62、65、72、77、82、100、107、124、134;C.I. ソルベントオレンジ1、2、3、4、5、6、7、8、9、11、13、14、20、30、45、49、52、53、56、62、105;C.I. ソルベントバイオレット58などが挙げられる。
インジゴイド系染料では、C.I. ディスパースブルー1、などが挙げられる。
キノフタロン系染料では、C.I. ディスパースイエロー143などが挙げられる。
メチン系染料では、C.I. ディスパースブルー354、365;C.I. ディスパースレッド196;C.I. ディスパースイエロー31、61、88、90、93、99、118、186などが挙げられる。
トリアリールメタン系酸性染料としては、C.I. アシッドブルー1、3、5、7、9、11、15、17、19、22、24、38、48、75、83、90、91、93、93:1、100、103、104、109、110、119、147、269、123、213、C.I. ダイレクトブルー41、C.I. アシッドバイオレット17、19、21、23、25、38、49、72、ダイレクトブルー41などがあげられる。
キサンテン系塩基性染料としては、C.I. ベーシックレッド1、1:1、3、4、8、11、C.I. ベーシックバイオレット10、11、11:1などがあげられる。
トリアリールメタン系塩基性染料としては、C.I. ベーシックブルー1、2、5、7、8、18、20、23、26、81、C.I. ベーシックグリーン1、4、41などがあげられる。
油溶性染料としては、キサンテン系では上記の他に、キサンテン系染料として、C.I. ソルベントレッド49、49:1、140、141、C.I. ソルベントバイオレット10、トリアリールメタン系染料として、C.I. ソルベントブルー124、C.I. ソルベントレッド41などがあげられる。
また、その他のトリアリールメタン系染料、キサンテン系染料としては、C.I.フードブルー2、2:1、5、5:1、C.I.フードバイオレット1、2、3、C.I.フードグリーン3、C.I.モルダントブルー52、C.I.モルダントグリーン13、23などがあげられる。
これらのトリアリールメタン系染料またはキサンテン系染料を用いることがより好ましい。
本発明における着色剤(A)は、明度の効果を妨げない範囲で顔料を併用しても良い。
染料と併用可能な顔料の具体例を、カラーインデックス(C.I.)番号で示す。
青色フィルタセグメントを形成するための青色着色組成物には、フタロシアニン系顔料、アントラキノン系顔料等の青色顔料、例えばC.I.ピグメントブルー15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、16、22、60、64等を用いることができる。また、キサンテン系顔料、アントラキノン系顔料、トリアリールメタン系顔料、アゾ系顔料、オキサジン系顔料、キナクリドン系顔料等の紫色顔料を用いることができる。紫色顔料としては、例えばC.I.ピグメントバイオレット1、19、23、27、29、30、32、37、40、42、50等が挙げられる。
ソルトミリング処理とは、顔料と水溶性無機塩と水溶性有機溶剤との混合物を、ニーダー、2本ロールミル、3本ロールミル、ボールミル、アトライター、サンドミル等の混練機を用いて、加熱しながら機械的に混練した後、水洗により水溶性無機塩と水溶性有機溶剤を除去する処理である。水溶性無機塩は、破砕助剤として働くものであり、ソルトミリング時に無機塩の硬度の高さを利用して顔料が破砕され、それにより活性面が生じて、結晶成長がおこると考えられている。従って、混練時は顔料の破砕と結晶成長が同時に起こり、混練条件により得られる顔料の一次粒子径が異なる。
X−Y 式(ア)
X:有機顔料残基
Y:塩基性置換基または酸性置換基
本発明の本発明に使用される化合物(E)の配合量は、着色剤の全量を基準(100重量%)として、耐光性付与および溶解性の観点から0.01〜200重量%であることが好ましく、1〜100重量%であることがより好ましい。
本発明に使用される化合物(E)は、一般式(1)で表される化合物である。
一般式(1)
(ただし、R1、R2は各々独立に、置換または未置換の芳香族炭化水素基を表し、Arは置換または未置換の2価または3価の芳香族炭化水素基を表す。XはSO3 −、またはCO2 −を表し、Yはアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオンまたは遷移金属イオンを表し、m、nは0〜2の整数を表し、かつ、2≧m+n≧1を満たす。p、qは各々独立に、1〜6までの整数を表す。)
中でも、置換又は未置換のフェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基が好ましい。
中でも、置換又は未置換のベンゼン環、または、置換又は未置換のナフタレンから水素原子2個または3個除いた残りの原子団が特に好ましい。
中でも、SO3 −が耐光性の点から好ましい。
中でも、Co2+またはNi2+である場合、光退色抑制効果が優れるため好ましい。なかでもその色相から、Co2+は赤色カラーフィルタ用感光性着色組成物に、Ni2+を用いた化合物(E)は青色カラーフィルタ用感光性着色組成物に用いることが好ましい。
本発明で用いる事の出来る化合物(E)について、具体例を表1〜表3に示す。ただし、本発明に用いる事の出来る化合物(E)はこれに限定されるものではない。
カラーフィルタ用着色組成物として染料を用いた場合、顔料分散法に対し、染料そのものの溶解性の高さから透明性の高いカラーフィルタが得られることが一般に知られている。しかし、染料を使用した場合、高明度なカラーフィルタが得られる反面、染料そのものの耐熱性、耐光性の低さから、これまでは顔料分散法によるカラーフィルタが主流であった。染料そのものの耐熱性を上げるために、分子量の増加や造塩等の方法が試みられているが、これらによる耐光性の向上は不十分であった。染料の光退色は一般に、酸化反応に起因することが知られているが、染色基質が染料により酸化されやすい場合には染料そのものは還元されやすく、また、染料の種類によっては異性化や二量化の寄与を受けるものもある(文献1:Photochemical Studies II ,21,1015
−1026(1965))。染料の光退色における酸化反応については、基底状態の酸素が酸化剤となり、ラジカル生成により退色が開始され、ラジカル連鎖機構で進行する場合(自動酸化)と、染料の励起三重項エネルギーが基底状態の酸素に移行して生成した一重項状態の酸素活性種が酸化剤となる場合(一重項酸素酸化)が知られている。自動酸化防止剤としては、2−ヒドロキシベンゾフェノンが良く知られているが、分子量が低く、カラーフィルタの製造工程の一つである加熱工程で昇華が起こり、十分な耐光性を得ることが出来ないといった問題点を有していた。
樹脂(B)は、着色剤、特に染料を分散するもの、もしくは染料を染色、浸透させるものであって、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂及び光重合性樹脂等が挙げられ、これらを単独で、又は2種以上混合して用いることができる。
樹脂としては、可視光領域の400〜700nmの全波長領域において分光透過率が好ましくは80%以上、より好ましくは95%以上の樹脂であることが好ましい。
本発明の着色組成物を後述するアルカリ現像型着色レジストの形態で用いる場合は、(メタ)アクリル酸共重合体樹脂(アルカリ可溶性アクリル樹脂)等の酸性基を有するアルカリ可溶性樹脂を使用することが好ましい。
本発明のカラーフィルタ用感光性着色組成物には、該組成物を紫外線照射等により硬化したり、フォトリソグラフ法によりフィルタセグメントを形成するために、光重合開始剤を添加する。光重合開始剤を使用する際の配合量は、着色剤の全量を基準(100重量%)として、5〜200重量%であることが好ましく、光硬化性及び現像性の観点から10〜150重量%であることがより好ましい。
4−フェノキシジクロロアセトフェノン、4−t−ブチル−ジクロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン等のアセトフェノン系光重合開始剤;
ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンジルジメチルケタール等のベンゾイン光重合開始剤;
ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、アクリル化ベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド等のベンゾフェノン系光重合開始剤;
チオキサンソン、2−クロルチオキサンソン、2−メチルチオキサンソン、イソプロピルチオキサンソン、2,4−ジイソプロピルチオキサンソン等のチオキサンソン系光重合開始剤;
2,4,6−トリクロロ−s−トリアジン、2−フェニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−トリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−ピペロニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−スチリル−s−トリアジン、2−(ナフト−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(4−メトキシ−ナフト−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−トリクロロメチル−(ピペロニル)−6−トリアジン、2,4−トリクロロメチル(4’−メトキシスチリル)−6−トリアジン等のトリアジン系光重合開始剤;
ボレート系光重合開始剤;カルバゾール系光重合開始剤;イミダゾール系光重合開始剤;オキシムエステル系光重合開始剤等が用いられる。
さらに、本発明のカラーフィルタ用感光性着色組成物には、増感剤を含有させることができる。
増感剤としては、カルコン誘導体、ジベンザルアセトン等に代表される不飽和ケトン類、ベンジルやカンファーキノン等に代表される1,2−ジケトン誘導体、ベンゾイン誘導体、フルオレン誘導体、ナフトキノン誘導体、アントラキノン誘導体、キサンテン誘導体、チオキサンテン誘導体、キサントン誘導体、チオキサントン誘導体、クマリン誘導体、ケトクマリン誘導体、シアニン誘導体、メロシアニン誘導体、オキソノ−ル誘導体等のポリメチン色素、アクリジン誘導体、アジン誘導体、チアジン誘導体、オキサジン誘導体、インドリン誘導体、アズレン誘導体、アズレニウム誘導体、スクアリリウム誘導体、ポルフィリン誘導体、テトラフェニルポルフィリン誘導体、トリアリールメタン誘導体、テトラベンゾポルフィリン誘導体、テトラピラジノポルフィラジン誘導体、フタロシアニン誘導体、テトラアザポルフィラジン誘導体、テトラキノキサリロポルフィラジン誘導体、ナフタロシアニン誘導体、サブフタロシアニン誘導体、ピリリウム誘導体、チオピリリウム誘導体、テトラフィリン誘導体、アヌレン誘導体、スピロピラン誘導体、スピロオキサジン誘導体、チオスピロピラン誘導体、金属アレーン錯体、有機ルテニウム錯体、又はミヒラーケトン誘導体、α−アシロキシエステル、アシルフォスフィンオキサイド、メチルフェニルグリオキシレート、ベンジル、9,10−フェナンスレンキノン、カンファーキノン、エチルアンスラキノン、4,4’−ジエチルイソフタロフェノン、3,3’,又は4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノン等が挙げられる。
本発明の感光性着色組成物に含有される光重合性化合物(D)は、光重合性モノマーまたはおよびオリゴマーであり、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、β−カルボキシエチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、1, 6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、エステルアクリレート、メチロール化メラミンの(メタ)アクリル酸エステル、エポキシ(メタ)アクリレート、ウレタンアクリレート等の各種アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸、スチレン、酢酸ビニル、ヒドロキシエチルビニルエーテル、エチレングリコールジビニルエーテル、ペンタエリスリトールトリビニルエーテル、(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ビニルホルムアミド、アクリロニトリル等が挙げられ、これらを単独でまたは2種類以上混合して用いることができる。
さらに、本発明のカラーフィルタ用感光性着色組成物には、着色剤(A)を充分に樹脂(B)や光重合性化合物(D)などの着色剤担体中に分散させ、ガラス基板等の透明基板上に乾燥膜厚が0.2〜5μmとなるように塗布してフィルタセグメントを形成することを容易にするために溶剤を含有させることができる。
溶剤としては、例えば、乳酸エチル、乳酸ブチル、ベンジルアルコール、1,2,3−トリクロロプロパン、1,3−ブタンジオール、1,3-ブチレングリコール、1,3-ブチレングリコールジアセテート、1,4−ジオキサン、2−ヘプタノン、2−メチル−1,3−プロパンジオール、3,5,5-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、3,3,5−トリメチルシクロヘキサノン、3−エトキシプロピオン酸エチル、3−メチル−1,3−ブタンジオール、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール、3−メトキシ−3−メチルブチルアセテート、3-メトキシブタノール、3−メトキシブチルアセテート、4−ヘプタノン、m−キシレン、m−ジエチルベンゼン、m−ジクロロベンゼン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、n−ブチルアルコール、n−ブチルベンゼン、n−プロピルアセテート、N−メチルピロリドン、o−キシレン、o−クロロトルエン、o−ジエチルベンゼン、o−ジクロロベンゼン、p−クロロトルエン、p−ジエチルベンゼン、sec−ブチルベンゼン、tert−ブチルベンゼン、γ―ブチロラクトン、イソブチルアルコール、イソホロン、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノターシャリーブチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジイソブチルケトン、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、シクロヘキサノール、シクロヘキサノールアセテート、シクロヘキサノン、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ダイアセトンアルコール、トリアセチン、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールジアセテート、プロピレングリコールフェニルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルプロピオネート、ベンジルアルコール、メチルイソブチルケトン、メチルシクロヘキサノール、酢酸n−アミル、酢酸n−ブチル、酢酸イソアミル、酢酸イソブチル、酢酸プロピル、二塩基酸エステル等が挙げられ、これらを単独でもしくは混合して用いることができる。
また、本発明のカラーフィルタ用感光性着色組成物には、溶存している酸素を還元する働きのあるアミン系化合物を含有させることができる。
本発明の着色組成物には、透明基板上での組成物のレベリング性をよくするため、レベリング剤を添加することが好ましい。レベリング剤としては、主鎖にポリエーテル構造又はポリエステル構造を有するジメチルシロキサンが好ましい。主鎖にポリエーテル構造を有するジメチルシロキサンの具体例としては、東レ・ダウコーニング社製FZ−2122、ビックケミー社製BYK−333などが挙げられる。主鎖にポリエステル構造を有するジメチルシロキサンの具体例としては、ビックケミー社製BYK−310、BYK−370などが挙げられる。主鎖にポリエーテル構造を有するジメチルシロキサンと、主鎖にポリエステル構造を有するジメチルシロキサンとは、併用することもできる。レベリング剤の含有量は通常、着色組成物の全重量を基準(100重量%)として、0.003〜0.5重量%用いることが好ましい。
レベリング剤に補助的に加えるアニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、スチレン−アクリル酸共重合体のアルカリ塩、アルキルナフタリンスルホン酸ナトリウム、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸モノエタノールアミン、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸アンモニウム、ステアリン酸モノエタノールアミン、ステアリン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、スチレン−アクリル酸共重合体のモノエタノールアミン、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステルなどが挙げられる。
また本発明の着色組成物には、熱硬化性樹脂の硬化を補助するため、必要に応じて、硬化剤、硬化促進剤などを含んでいてもよい。硬化剤としては、フェノール系樹脂、アミン系化合物、酸無水物、活性エステル、カルボン酸系化合物、スルホン酸系化合物などが有効であるが、特にこれらに限定されるものではなく、熱硬化性樹脂と反応し得るものであれば、いずれの硬化剤を使用してもよい。また、これらの中でも、1分子内に2個以上のフェノール性水酸基を有する化合物、アミン系硬化剤が好ましく挙げられる。前記硬化促進剤としては、例えば、アミン化合物(例えば、ジシアンジアミド、ベンジルジメチルアミン、4−(ジメチルアミノ)−N,N−ジメチルベンジルアミン、4−メトキシ−N,N−ジメチルベンジルアミン、4−メチル−N,N−ジメチルベンジルアミン等)、4級アンモニウム塩化合物(例えば、トリエチルベンジルアンモニウムクロリド等)、ブロックイソシアネート化合物(例えば、ジメチルアミン等)、イミダゾール誘導体二環式アミジン化合物及びその塩(例えば、イミダゾール、2−メチルイミダゾール、2−エチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、4−フェニルイミダゾール、1−シアノエチル−2−フェニルイミダゾール、1−(2−シアノエチル)−2−エチル−4−メチルイミダゾール等)、リン化合物(例えば、トリフェニルホスフィン等)、グアナミン化合物(例えば、メラミン、グアナミン、アセトグアナミン、ベンゾグアナミン等)、S−トリアジン誘導体(例えば、2,4−ジアミノ−6−メタクリロイルオキシエチル−S−トリアジン、2−ビニル−2,4−ジアミノ−S−トリアジン、2−ビニル−4,6−ジアミノ−S−トリアジン・イソシアヌル酸付加物、2,4−ジアミノ−6−メタクリロイルオキシエチル−S−トリアジン・イソシアヌル酸付加物等)などを用いることができる。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。前記硬化促進剤の含有量としては、熱硬化性樹脂全量に対し、0.01〜15重量%が好ましい。
本発明の青色着色組成物には、組成物の経時粘度を安定化させるために貯蔵安定剤を含有させることができる。また、透明基板との密着性を高めるためにシランカップリング剤等の密着向上剤を含有させることもできる。
本発明の着色組成物は、遠心分離、焼結フィルタ、メンブレンフィルタ等の手段にて、5μm以上の粗大粒子、好ましくは1μm以上の粗大粒子、さらに好ましくは0.5μm以上の粗大粒子および混入した塵の除去を行うことが好ましい。このように青色着色組成物は、実質的に0.5μm以上の粒子を含まないことが好ましい。より好ましくは0.3μm以下であることが好ましい。
つぎに、本発明カラーフィルタについて説明する。
本発明のカラーフィルタは、基板上に、本発明の着色組成物から形成されるフィルタセグメントを具備するものであり、例えば、ブラックマトリックスと、赤色、緑色、青色のフィルタセグメントまたはイエロー色、マゼンタ色、シアン色のフィルタセグメントを備えることができる。前記フィルタセグメントは、スピンコート方式あるいはダイコート方式によって本発明の着色組成物を塗布することにより、基板上に形成される。
現像処理方法としては、シャワー現像法、スプレー現像法、ディップ(浸漬)現像法、パドル(液盛り)現像法等を適用することができる。
なお、紫外線露光感度を上げるために、着色組成物を基板上に塗布乾燥後、水溶性あるいはアルカリ可溶性樹脂、例えばポリビニルアルコールや水溶性アクリル樹脂等を塗布乾燥し、酸素による重合阻害を防止する膜を形成した後、紫外線露光を行うこともできる。
カラーフィルタは、シール剤を用いて対向基板と張り合わせ、シール部に設けられた注入口から液晶を注入したのち注入口を封止し、必要に応じて偏光膜や位相差膜を基板の外側に張り合わせることにより、液晶表示パネルが製造される。
かかる液晶表示パネルは、ツイステッド・ネマティック(TN)、スーパー・ツイステッド・ネマティック(STN)、イン・プレーン・スイッチング(IPS)、ヴァーティカリー・アライメント(VA)、オプティカリー・コンベンセンド・ベンド(OCB)などのカラーフィルタを使用してカラー化を行う液晶表示モードに使用することができる。
また、樹脂の分子量は、装置としてHLC−8220GPC(東ソー株式会社製)を用い、カラムとしてTSK−GEL SUPER HZM−Nを2連でつなげて使用し、溶媒としてTHFを用いて測定したポリスチレン換算の重量平均分子量である。
<化合物(E−1)の製造>
下記の(工程1、2)の手順にて化合物(E−1)を合成した。
(工程1)安息香酸−4−スルホフェニルエステルの調製
(特開2006−213656号公報記載の方法に従って合成した。)
水分量30ppmの脱水ジクロロエタン100mLに、安息香酸フェニル38gを溶解した。このとき、反応系内の水分を除くため、反応系内を脱湿処理した空気で充満させた。
次いで、安息香酸フェニルが溶解したジクロロエタン溶液に対して、液体の無水硫酸(SO3)47gを60分かけて滴下し、20℃で20分撹拌した後、さらに40℃で3時間撹拌し、スルホン化反応を行った。
スルホン化反応終了後、ジクロロエタンを留去し、10℃に冷却した後、冷水300mLで希釈し、50質量%水酸化ナトリウム水溶液で中和した。ろ過後、得られた固体を乾燥し、純粋な安息香酸−4−スルホフェニルエステルを得た。
(文献1 H.Oda and T.Kitao,Intramolecular Quenching of Photofading of Some Dyes,Journal of the Society of Dyers and Colourists,101(1985)177の方法に従って合成した。)
エチレングリコール100mLに、安息香酸−4−スルホフェニルエステル40g溶解させた。
次いで、安息香酸−4−スルホフェニルエステルが溶解したエチレングリコール溶液に対し、塩化ニッケルを加え、25℃で30分攪拌した。
反応後、エチレングリコールを除去し、ソックスレーで抽出、再結晶を行い、化合物(E−1)を得た。
化合物(E−1)と同様に、特開2006−213656号公報、および上記文献1に従い合成を行ない、化合物(E−2、4、10、11、20、14、41)を得た。
化合物Eの構造は、それぞれ明細書内表1〜3で示すものである。
具体的には、一般式(1)で示されるYがアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオンまたは遷移金属イオンの場合は、上記(工程2)の塩化ニッケルをYの塩化物等に変える事で合成が可能である。
反応容器にシクロヘキサノン800部を入れ、容器に窒素ガスを注入しながら100℃に加熱して、同温度で、スチレン60.0部、メタクリル酸60.0部、メチルメタクリレート65.0部、ブチルメタクリレート65.0部およびアゾビスイソブチロニトリル10.0部の混合物を1時間かけて滴下して重合反応を行った。
滴下後さらに100℃で3時間反応させた後、アゾビスイソブチロニトリル2.0部をシクロヘキサノン50部で溶解させたものを添加し、さらに100℃で1時間反応を続けてアクリル樹脂の溶液を得た。アクリル樹脂の重量平均分子量は、約40,000であった。
室温まで冷却した後、樹脂溶液約2重量部をサンプリングして180℃、20分加熱乾燥して不揮発分を測定し、測定結果に基づき、先に合成した樹脂溶液に不揮発分が20%になるようにシクロヘキサノンを添加してアクリル樹脂溶液を調製した。
市販の分散剤BYK−2025(BYK Chemie(株)製)に、不揮発分が50%になるようにシクロヘキサノンを添加して分散剤溶液を調製した。
下記の組成の混合物を均一に撹拌混合した後、直径1mmのジルコニアビーズを用いて、アイガーミル(アイガージャパン社製「ミニモデルM−250 MKII」)で2時間分散した後、5μmのフィルタで濾過し、青色着色剤分散体(BD−9)を作製した。
C.I.ダイレクトブルー86 10.0部
アクリル樹脂溶液 30.0部
シクロヘキサノン 60.0部
ついで、下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した後、1μmのフィルタで濾過して、青色カラーフィルタ用感光性着色組成物(レジスト材;BR−1)を得た。
青色着色剤分散体(BD−9) 42.0部
アクリル樹脂溶液 10.0部
光重合性モノマー(新中村化学社製「NKエステルATMPT」)5.6部
(トリメチロールプロパントリアクリレート)
光重合開始剤(チバ・ジャパン社製「イルガキュアー907」) 2.0部
(2-メチル-1-[4-(メチルチオ)フェニル]-2-モルフォリノプロパン-1-オン)
化合物(E−1) 0.2部
シクロヘキサノン 40.2部
表4に示す組成、配合量(重量比)に変更した以外は、実施例1の青色着色剤分散体(BD−9)と同様に青色着色剤分散体(BD−1〜8、10〜13)を作製した。さらに表5に示す組成、配合量(重量比)に変更した以外は、実施例1の青色カラーフィルタ用感光性着色組成物(レジスト材;BR−1)と同様にして青色カラーフィルタ用感光性着色組成物(レジスト材;BR−2〜24)を得た。
溶剤1;シクロヘキサノン
造塩染料(1);オリエント化学社製 「Valifast Blue 1603」(C.I.ダイレクトブルー86とC.I.ベーシックブルーの造塩体)
溶剤1;シクロヘキサノン
モノマー1;トリメチロールプロパンアクリレート
開始剤1;チバ・ジャパン社製「イルガキュアー907」
(2-メチル-1-[4-(メチルチオ)フェニル]-2-モルフォリノプロパン-1-オン)
その他の化合物;表6に示す化合物
表7に示す組成、配合量(重量比)に変更した以外は、実施例1の青色着色剤分散体(BD−9)と同様に緑色着色剤分散体(GD−1〜4)を作製した。さらに表8に示す組成、配合量(重量比)に変更した以外は、実施例1の青色カラーフィルタ用感光性着色組成物(レジスト材;BR−1)と同様にして緑色カラーフィルタ用感光性着色組成物(レジスト材;GR−1〜7)を得た。
溶剤1;シクロヘキサノン
溶剤1;シクロヘキサノン
モノマー1;トリメチロールプロパンアクリレート
開始剤1;チバ・ジャパン社製「イルガキュアー907」
(2-メチル-1-[4-(メチルチオ)フェニル]-2-モルフォリノプロパン-1-オン)
その他の化合物;表6に示す化合物
表9に示す組成、配合量(重量比)に変更した以外は、実施例1の青色着色剤分散体(BD−9)と同様に赤色着色剤分散体(RD−1〜5)を作製した。さらに表10に示す組成、配合量(重量比)に変更した以外は、実施例1の青色カラーフィルタ用感光性着色組成物(レジスト材;BR−1)と同様にして赤色カラーフィルタ用感光性着色組成物(レジスト材;RR−1〜9)を得た。
溶剤1;シクロヘキサノン
溶剤1;シクロヘキサノン
モノマー1;トリメチロールプロパンアクリレート
開始剤1;チバ・ジャパン社製「イルガキュアー907」
(2-メチル-1-[4-(メチルチオ)フェニル]-2-モルフォリノプロパン-1-オン)
その他の化合物;表6に示す化合物
実施例および比較例で得られたカラーフィルタ用感光性着色組成物(レジスト材;RR−1〜9)、(GR−1〜7)、(BR−1〜24)の明度、耐光性、感度、直線性および解像性評価試験を下記の方法で行った。
得られたレジスト材を、100mm×100mm、1.1mm厚のガラス基板上に、スピンコーターを用いて、C光源において青色レジスト材(BR−1〜24)はx=0.150、y=0.060になるような膜厚に、緑色レジスト材(GR−1〜7)はx=0.300、y=0.600になるような膜厚に、赤色レジスト材(RR−1〜9)はx=0.640、y=0.330になるような膜厚に、それぞれ塗布し、基板を230℃で20分加熱した。その後、得られた基板の明度Yを顕微分光光度計(オリンパス光学社製「OSP−SP200」)で測定した。明度の評価基準を表11に示す。
透明基板上に乾燥塗膜が約2.5μmとなるようにレジスト材を塗布し、所定のパターンを有するマスクを通して紫外線露光を行った後、スプレーによりアルカリ現像液を噴霧して未硬化部を除去して所望のパターンを形成した。その後、オーブンで230℃1時間加熱、放冷後、得られた塗膜のC光源での色度1(L*(1),a*(1),b*(1))を顕微分光光度計(オリンパス光学社製「OSP−SP200」)を用いて測定した。さらにその後、耐光試験として、基板を耐光性試験機(TOYOSEIKI社製「SUNTEST CPS+」)に入れ、500時間放置した。基板を取り出した後、C光源での色度2(L*(2),a*(2),b*(2))を測定し、測定した色度値を用いて、下記計算式により、色差変化率ΔEab*を算出し、塗膜の耐光性を下記の5段階で評価した。
ΔEab* = √((L*(2)- L*(1))2+ (a*(2)- a*(1)) 2+( b*(2)- b*(1)) 2)
◎ ;1.5未満 極めて良好
○ ;1.5以上2.5未満 良好
△ ;2.5以上3.5未満 改善が必要だが実用レベル(使用可能)
× ;3.5以上5.0未満 改善が必要
×× ;5.0以上 使用不可
<フィルタセグメントの形成>
レジスト材をスピンコート法により10cm×10cmのガラス基板に塗工した後、クリーンオーブン中70℃で15分間加温して溶剤を除去し、約2μmの塗膜を得た。次いで、この基板を室温に冷却後、超高圧水銀ランプを用い、100μm幅(ピッチ200μm)および25μm幅(ピッチ50μm)ストライプパターンのフォトマスクを介して紫外線を露光した。その後、この基板を23℃の炭酸ナトリウム水溶液を用いてスプレー現像した後、イオン交換水で洗浄し、風乾した。
上記方法で形成されたフィルタセグメントの100μmフォトマスク部分でのパタ−ン膜厚を測定し、塗工後膜厚に対して90%以上となる最小露光量を評価した。最小露光量が小さい程、高感度で良好な感光性着色組成物となる。
評価のランクは次の通りである。
○:50mJ/cm2未満
△:50mJ/cm2以上100mJ/cm2未満
×:100mJ/cm2以上
上記方法で形成されたフィルタセグメントの100μmフォトマスク部分でのパタ−ンについて、光学顕微鏡を用いて観察して評価を行った。評価のランクは次の通りである。
○:直線性良好
△:部分的に直線性不良
×:直線性不良
上記方法で形成されたフィルタセグメントの25μmフォトマスク部分でのパターンについて、光学顕微鏡を用いて観察して評価を行った。評価のランクは次の通りである。解像性不良とは、隣接するストライプパターンが繋がったり、欠けが発生したりすることである。
○:解像性良好
△:部分的に解像性不良
×:解像性不良
青色、緑色、赤色カラーフィルタ用感光性着色組成物(レジスト材)の評価結果を表12に示す。
[実施例28;カラーフィルタ(CF−1)の作成]
ガラス基板上にブラックマトリクスをパターン加工し、該基板上にスピンコーターで赤色レジスト材(RR−2)をx=0.640、y=0.330になるような膜厚に塗布し着色被膜を形成した。該被膜にフォトマスクを介して、超高圧水銀ランプを用いて300mJ/cm2の紫外線を照射した。次いで0.2重量%の炭酸ナトリウム水溶液からなるアルカリ現像液によりスプレー現像して未露光部分を取り除いた後、イオン交換水で洗浄し、この基板を230℃で20分加熱して、赤色フィルタセグメントを形成した。同様の方法により、緑色レジスト材(GR−1)をx=0.300、y=0.600になるような膜厚に、青色レジスト材(BR―1)を用いてx=0.150、y=0.060になるような膜厚にそれぞれ塗布し、緑色フィルタセグメント、青色フィルタセグメントを形成して、カラーフィルタ(CF−1)を得た。
得られたRGBのカラーフィルタ上に、透明ITO電極層を形成し、その上にポリイミド配向層を形成した。このガラス基板の他方の表面に偏光板を形成した。他方、別の(第2の)ガラス基板の一方の表面にTFTアレイ及び画素電極を形成し、他方の表面に偏光板を形成した。このようにして準備された2つのガラス基板を電極層同士が対面するよう対向させて配置し、スペーサビーズを用いて両基板の間隔を一定に保ちながら位置合わせし、液晶組成物注入用開口部を残すように周囲を封止剤で封止した。開口部から液晶組成物を注入した後、開口部を封止した。このようにして作製した液晶表示装置をバックライトユニットの3波長CCFL光源と組み合わせてカラー表示装置を作製した。
以下、実施例28(カラーフィルタ(CF−1))と同様の方法により、表6に示すレジスト材と3波長CCFL光源の組み合わせで実施例29、30、比較例14のカラーフィルタ(CF−2〜4)とカラー表示装置を作製した。
また、実施例1〜4、実施例7〜19に示すようにバランスの良い(E)/(C)比にすることで、耐光性、感度、直線性および解像性がより良好な結果となった。
さらに、表14に示すように、実施例28〜30のカラーフィルタ用感光性着色組成物を用いて形成されたカラーフィルタは、White明度が良好であり、高品質なカラーフィルタを得ることができた。
Claims (5)
- 少なくとも染料を含む着色剤(A)と、樹脂(B)と、光重合開始剤(C)と、光重合性化合物(D)と、化合物(E)とからなるカラーフィルタ用感光性着色組成物において、化合物(E)が下記一般式(1)で示される化合物(E)であることを特徴とするカラーフィルタ用感光性着色組成物。
一般式(1)
(ただし、R1、R2は各々独立に、置換または未置換の芳香族炭化水素基を表し、Arは置換または未置換の2価または3価の芳香族炭化水素基を表す。XはSO3 −、またはCO2 −を表し、Yはアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオンまたは遷移金属イオンを表し、m、nは0〜2の整数を表し、かつ、2≧m+n≧1を満たす。p、qは各々独立に、1〜6までの整数を表す。) - 一般式(1)におけるXが、SO3 −であることを特徴とする請求項1記載のカラーフィルタ用感光性着色組成物。
- 一般式(1)におけるYが、Co2+またはNi2+であることを特徴とする請求項1または2に記載のカラーフィルタ用感光性着色組成物。
- 光重合開始剤(C)と化合物(E)との重量比(E/C)が0.001〜1.0であることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載のカラーフィルタ用感光性着色組成物。
- 基板上に、請求項1〜4いずれか1項に記載のカラーフィルタ用感光性着色組成物から形成されるフィルタセグメントを具備することを特徴とするカラーフィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010041475A JP5589437B2 (ja) | 2010-02-26 | 2010-02-26 | カラーフィルタ用感光性着色組成物およびカラーフィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010041475A JP5589437B2 (ja) | 2010-02-26 | 2010-02-26 | カラーフィルタ用感光性着色組成物およびカラーフィルタ |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011180186A JP2011180186A (ja) | 2011-09-15 |
JP2011180186A5 JP2011180186A5 (ja) | 2012-10-18 |
JP5589437B2 true JP5589437B2 (ja) | 2014-09-17 |
Family
ID=44691791
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010041475A Active JP5589437B2 (ja) | 2010-02-26 | 2010-02-26 | カラーフィルタ用感光性着色組成物およびカラーフィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5589437B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101901071B1 (ko) | 2017-10-31 | 2018-09-20 | 동우 화인켐 주식회사 | 흑색 감광성 수지 조성물 |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI542644B (zh) * | 2011-02-09 | 2016-07-21 | Sumitomo Chemical Co | Coloring the photosensitive resin composition |
KR101978275B1 (ko) * | 2011-10-12 | 2019-05-14 | 토요잉크Sc홀딩스주식회사 | 컬러 필터용 착색 조성물 및 컬러 필터 |
JP5789847B2 (ja) * | 2011-10-12 | 2015-10-07 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | カラーフィルタ用着色組成物、およびカラーフィルタ |
KR102342767B1 (ko) | 2015-01-09 | 2021-12-23 | 삼성디스플레이 주식회사 | 컬러필터 기판 및 이를 포함하는 표시패널 |
JP6927176B2 (ja) * | 2017-10-16 | 2021-08-25 | 信越化学工業株式会社 | レジスト材料及びパターン形成方法 |
JP6914807B2 (ja) * | 2017-10-30 | 2021-08-04 | サカタインクス株式会社 | 黒色着色組成物及びそれを含有する黒色着色レジスト組成物 |
WO2023120343A1 (ja) * | 2021-12-22 | 2023-06-29 | 富士フイルム株式会社 | 着色組成物、膜、光学フィルタ、固体撮像素子、画像表示装置および化合物 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001147319A (ja) * | 1999-05-31 | 2001-05-29 | Fuji Photo Film Co Ltd | 光学フィルターおよび反射防止膜 |
JP2003043244A (ja) * | 2001-05-15 | 2003-02-13 | Bridgestone Corp | 近赤外線吸収フィルム |
JP2006213656A (ja) * | 2005-02-04 | 2006-08-17 | Lion Corp | 安息香酸フェニルエステル誘導体スルホン化物又はその塩の製造方法 |
JP2009186657A (ja) * | 2008-02-05 | 2009-08-20 | Dainippon Printing Co Ltd | 染料顔料複合型カラーフィルタ及び有機elディスプレイ |
JP5493877B2 (ja) * | 2010-01-06 | 2014-05-14 | 凸版印刷株式会社 | 染料を含有する着色組成物、カラーフィルタ及びその製造方法、それを具備する液晶表示装置並びに有機el表示装置 |
-
2010
- 2010-02-26 JP JP2010041475A patent/JP5589437B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101901071B1 (ko) | 2017-10-31 | 2018-09-20 | 동우 화인켐 주식회사 | 흑색 감광성 수지 조성물 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011180186A (ja) | 2011-09-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4492760B1 (ja) | カラーフィルタ用青色着色組成物、およびカラーフィルタ | |
JP5549350B2 (ja) | トリアリールメタン色素、およびその用途 | |
JP6340871B2 (ja) | カラーフィルタ用着色組成物、およびカラーフィルタ | |
JP5737078B2 (ja) | カラーフィルタ用赤色着色組成物、およびカラーフィルタ | |
JP5573435B2 (ja) | トリアリールメタン色素、およびその用途 | |
JP5589437B2 (ja) | カラーフィルタ用感光性着色組成物およびカラーフィルタ | |
JP5817028B2 (ja) | カラーフィルタ用着色組成物、およびカラーフィルタ | |
KR20140001807A (ko) | 착색 조성물, 컬러 필터 및 표시 소자 | |
JP5880157B2 (ja) | キノフタロン色素、およびその用途 | |
JP2014035351A (ja) | カラーフィルタ用着色組成物、およびカラーフィルタ | |
JP6379927B2 (ja) | カラーフィルタ用赤色着色組成物、カラーフィルタ | |
JP2010191358A (ja) | カラーフィルタ用着色組成物およびカラーフィルタ | |
JP5625806B2 (ja) | カラーフィルタ用青色着色組成物、およびカラーフィルタ | |
JP2015134871A (ja) | トリアリールメタン色素、およびその用途 | |
JP2018101073A (ja) | カラーフィルタ用感光性着色組成物及びカラーフィルタ | |
JP6459485B2 (ja) | カラーフィルタ用着色組成物、およびカラーフィルタ | |
JP5505058B2 (ja) | カラーフィルタ用青色着色組成物、およびカラーフィルタ | |
JP2015163665A (ja) | カラーフィルタ用ローダミン色素、およびその用途 | |
JP2015172652A (ja) | トリアリールメタン色素、およびその用途 | |
JP5625542B2 (ja) | カラーフィルタ用着色組成物、およびカラーフィルタ | |
JP5693016B2 (ja) | カラーフィルタ用青色着色組成物、およびカラーフィルタ | |
JP5644839B2 (ja) | カラーフィルタ用着色組成物およびカラーフィルタ | |
JP5724117B2 (ja) | カラーフィルタ用着色組成物、およびカラーフィルタ | |
JP5760672B2 (ja) | カラーフィルタ用赤色着色組成物、およびカラーフィルタ | |
JP5790486B2 (ja) | キノフタロン色素、およびその用途 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120904 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20121001 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140129 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140204 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140214 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140701 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140714 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5589437 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |