JP2011134371A - 光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光ピックアップの初期位置を検出するための検出手段を用いることなく、前記光ピックアップの位置制御を正確に行い、さらには、動作品質の高い光ディスク装置を提供する。
【解決手段】ラック部72の爪部721が形成されているベース720の少なくともストッパと反対側の端部は、光ピックアップ3がストッパと接触し、ラック部72がリードスクリュー51から外れる方向に付勢されたとき、リードスクリュー51との間隔がリードスクリュー51との接触を回避することができる大きさで形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、記録媒体である光ディスクに対して情報の読み取り及び/又は書き込みを行う光ディスク装置に関するものである。
光ディスク装置は、記録媒体である光ディスクを内部に挿入し、前記光ディスクの情報記録面に光を照射することで、情報の読み取り及び(又は)書き込みを行う。従来の光ディスク装置について図面を参照して説明する。図7は従来の光ディスク装置の概略平面図である。光ディスク装置において光ピックアップ93が、トラバースシャーシ91に備えられた一対のガイドシャフト94、94に支持されており、ガイドシャフト94、94に案内されてターンテーブル92に接近離間する。
光ピックアップ93は、トラバースシャーシ91に回転可能に支持されたリードスクリュー951と噛合するラック片934を備えており、リードスクリュー951がトラバースシャーシ91に固定された駆動モータ952に回転駆動されることで、ラック片934がリードスクリュー951に送られ、光ピックアップ93がガイドシャフト94、94にガイドされ、ターンテーブル92に接近/離間する。(特開2000−156054号公報、特開2007−234108号公報等参照)。
近年、光ディスク装置では、CD、DVD及びBD(ブルーレイディスク)といった異なる種類の光ディスクに対して情報の読み取り及び(又は)書き込み(以下読み取り等という場合がある)を行うことができる。異なる光ディスクに対して読み取り等を行う場合、光ディスク装置に挿入された光ディスクの種類を判別する必要がある。光ディスクには、通常、最内周部にBurst Cutting Area(BCA領域)といわれるディスク固有の情報が書き込まれている領域が備えられており、このBCA領域の情報を読み出すことで挿入されている光ディスクの種類を判別することができる。
BCA領域は光ディスクに関わらず同じ範囲に設けられているものであり、光ピックアップ93を光ディスク(ターンテーブル92)に対する位置制御を正確に行うことで、ターンテーブル92に載置されている光ディスクのBCA領域に書き込まれている情報を正確に読み取ることができる。光ディスク装置において、光ピックアップ93の位置制御を行うためには、光ピックアップ93の初期位置の検出を行う必要がある。多くの光ディスク装置において、初期位置を光ピックアップ93のストロークエンド(ターンテーブル92に近い方或いは遠い方)に設定している。
光ディスク装置では、電源投入直後或いは新たな光ディスクが挿入された直後に、光ピックアップ93をストロークエンドの初期位置に移動させ、その位置を原点として位置制御を行っている。図7に示すように、トラバースシャーシ91にはストロークエンドにリミットスイッチ、近接スイッチ或いは光学センサ等からなる光ピックアップ検出手段96が備えられている。光ピックアップ93をストロークエンドまで移動させ、光ピックアップ検出手段96が光ピックアップ93を検出すると、駆動モータ952は停止される。これにより、初期位置を設定している。
また、駆動モータ952であるステッピングモータの特徴を利用して初期位置の調整をする方法もある。光ピックアップ93をストロークエンド(ここでは、ターンテーブル92に遠い方)に移動させ、トラバースシャーシ91に接触させる。駆動モータ952にはパルス信号が入力されており、リードスクリュー951を回転するように力を発生していても、ラック片934が停止しているので、駆動モータ952は強制的に停止される。このとき、駆動モータ952はパルス信号が入力されているのに動かない、いわゆる、脱調状態になる。駆動モータ952が脱調状態なることで、光ピックアップ93が初期位置に移動したと検出する(特開2007−265525号公報等参照)。
この構成とすることで、光ピックアップ93の初期位置を検出するためのスイッチやそのスイッチに接続される基板、配線等で構成された光ピックアップ検出手段96を省略することが可能である。また、スイッチ及び基板、配線等の取り付け領域を設けなくてもよく、それだけ、小型化することが可能である。
特開2007−265525号公報
ラック片934は光ピックアップ93に弾性部材(板ばね)を介して取り付けられており、リードスクリュー951に押し付けられる向きに付勢されている。光ピックアップ93がストロークエンドに到達したとき、ラック片934はリードスクリュー951を停止する力をリードスクリュー951に作用させる。一方で、駆動モータ952にはパルス信号が入力されており、リードスクリュー951にまわり続ける力を作用する。
駆動モータ952によるリードスクリュー951の回転トルクがラック片934のリードスクリュー951を止めようとする力により発生するモーメントよりも大きいと、ラック片934の爪がリードスクリュー951の溝から飛び出す、いわゆる、歯とびを起こす。歯とびが発生すると、異音や振動が発生する。また、歯とびが連続して続くと初期位置の検出ができず、光ピックアップ93の位置制御を行うことができなくなる場合がある。さらには、ラック片934の爪が、リードスクリュー951の螺旋溝に削られてしまい、より歯とびしやすくなることもありえる。
この歯とびの発生を抑えるために、特開2007−265525号公報では、光ピックアップがストロークエンドに到達するとき、ラックのリードスクリューの溝に対する噛合量を減少させるラック噛合量調整手段を用いている。しかしながら、光ピックアップの位置を決定するために、噛合量調整手段を備えなくてはならず、光ディスク装置の構成が複雑になってしまう。
そこで本発明は、光ピックアップの初期位置を検出するための検出手段を用いることなく、前記光ピックアップの位置制御を正確に行うことができる光ディスク装置を提供することを目的とする。
また本発明は、光ピックアップの初期位置を検出するときに、歯とびによる異音、振動等が発生するのを抑制し、それだけ、動作品質の高い光ディスク装置を提供することを目的とする。
本発明の発明者は、光ピックアップの初期位置を検出するとき、ラックの初期位置と反対側の端部がリードスクリューに接触し、その接触点を支点として回動することで、ラックの爪がリードスクリューから歯とびするとの知見を得た。
この知見を基に、上記目的を達成するために本発明は、光ディスクの径方向に摺動する光ピックアップと、軸が光ピックアップの摺動方向と平行なるように、回動可能に配置されたリードスクリューと、前記リードスクリューを回転駆動し、ステッピングモータである駆動モータと、前記光ピックアップに弾性部材を介して連結され、前記リードスクリューに噛合するラック部と、前記光ピックアップのストロークエンドの近傍に配置され、前記光ピックアップの摺動を阻止するストッパとを備える光ディスク装置であって、前記ラック部の前記リードスクリューと噛合する爪部が形成されているベース部の少なくとも前記ストッパと反対側の端部が、前記光ピックアップが前記ストッパと接触し、前記ラック部のストッパ側の端部が前記リードスクリューから外れる方向に付勢されたとき、前記リードスクリューとの接触を回避できるように形成されていることを特徴としている。
この構成によると、前記光ピックアップが前記ストッパと接触した衝撃と、前記駆動モータの回転トルクで前記ラック部に前記初期位置側の端部が持ち上がるように力が作用しても、前記ラック部のベースの前記初期位置と反対側の端部と前記リードスクリューとの間隔が開いているので、前記リードスクリューと前記ベースの初期位置と反対側の端部とが接触するのを抑制することができる。
これにより、前記ベースの前記初期位置と反対側の端部が前記リードスクリューと接触して、その接触点を支点として、ラック部の爪部が前記リードスクリューから脱落し、歯とびするのを抑制することが可能である。
これにより、前記光ピックアップの初期位置の検出と、位置制御を正確且つ迅速に行うことが可能である。また、歯とびによる異音や振動の発生を抑制することが可能である。これにより、動作品質の高い光ディスク装置を提供することが可能である。
上記構成において、前記ベース部が、前記リードスクリューと対向する面の前記ストッパと反対側の端部に、前記リードスクリューからの距離が大きくなるよう形成された段差部を備えていてもよい。また、前記ベース部が、平板状の部材であり、前記リードスクリューと対向する面は前記リードスクリューとの距離が一定となるように形成されていてもよい。
上記構成において、前記リードスクリューが右ねじ状の螺旋溝を備え、前記弾性部材が前記リードスクリューの回転後段側で前記光ピックアップと前記ラック部とを連結しており、前記ストッパが前記光ディスクの外径側のストロークエンドの近傍に配置されていてもよい。
上記構成において、前記ラック部は前記爪部が前記ストッパと反対側の端部に形成されていてもよい。
本発明によると、光ピックアップの初期位置を検出するための検出手段を用いることなく、前記光ピックアップの位置制御を正確に行うことができる光ディスク装置を提供することができる。
また、本発明によると、光ピックアップの初期位置を検出するときに、歯とびによる異音、振動等が発生するのを抑制し、それだけ、動作品質の高い光ディスク装置を提供することができる。
本発明にかかる光ディスク装置の概略図である。 図1に示す光ディスク装置の駆動力伝達部を拡大した平面図である。 図2に示す駆動力伝達部のガイドシャフト側から見た図である。 光ピックアップが初期位置であるストロークエンドに到達したときの平面図である。 本発明にかかる光ディスク装置に用いられる光ピックアップのラック部を拡大した平面図である。 本発明にかかるさらに他の例の光ディスク装置に用いられる光ピックアップのラック部を拡大した平面図である。 従来の光ディスク装置の概略図である。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明にかかる光ディスク装置の概略図である。図1に示すように、光ディスク装置Aは、トラバースシャーシ1と、トラバースシャーシ1に取り付けられ、光ディスクを回転させるターンテーブル2と、ターンテーブル2によって回転された光ディスクにレーザ光を照射する光ピックアップ3とを備えている。
トラバースシャーシ1は金属板を矩形状に切り曲げて形成している。トラバースシャーシ1はダンパ部材11を介してメインシャーシ(不図示)に保持されている。ダンパ部材11はメインシャーシからトラバースシャーシ1或いはその逆への振動、衝撃の伝達を緩和する部材であり、弾性変形可能な材料で形成されている。トラバースシャーシ1は中央に長方形状の開口10を有している。なお、トラバースシャーシ1は金属板を切り曲げて形成されているものを例示しているが、それに限定されるものではなく、樹脂の成形体であってもよい。
トラバースシャーシ1には、正面側の開口10の一方の短辺の中央部の近くに、ターンテーブル2が取り付けられている。ターンテーブル2は図示を省略したモータの出力軸の先端に固定されている。モータが回転することで、ターンテーブル2が回転する。ターンテーブル2は光ディスクを載置するための載置部21と、光ディスクの中央に形成された開口を貫通する凸部22とを備えている。ターンテーブル2は不図示のクランパーとで光ディスクを挟持するように構成されている。
トラバースシャーシ1には、光ピックアップ3をガイドするメインシャフト41と、サブシャフト42の2本のガイドシャフト4が平行に配置されている。メインシャフト41及びサブシャフト42はその両端部をトラバースシャーシ1に備えられたシャフト支持部6に支持されている。なお、ガイドシャフト4(41、42)は開口10を長手方向に横切るように配置されている。
図1に示すように、光ピックアップ3はピックアップベース31と、光ディスクの情報記録面に対向して配置された対物レンズ32を含むレーザ光学系と、対物レンズ32を保持し、トラック方向及びフォーカス方向に移動する対物レンズホルダ33とを備えている。
ピックアップベース31は、一方のガイドシャフト4(メインシャフト41)に外嵌する軸受け部311と、他方のガイドシャフト4(サブシャフト42)に係合する係合部312とを有している。軸受け部311はメインシャフト41にガタが少ない状態ではめ込まれており、係合部312は一部が開いており他方のガイドシャフト42にガタが多い状態で係合されている。
光ピックアップ3はトラバースシャーシ1に備えられている駆動機構によって、ターンテーブル2に接近離間するように摺動される。図1に示すように、駆動機構は、トラバースシャーシ1のメインシャフト41を挟んでサブシャフト42の反対側に、回動可能に支持されたリードスクリュー51と、トラバースシャーシ1に固定されリードスクリュー51を回転駆動する駆動モータ52とを備えている。
リードスクリュー51は外周面に右ねじ状の螺旋溝510が形成されており、ガイドシャフト4(41、42)と平行となるようにトラバースシャーシ1に支持されている。駆動モータ52はステッピングモータである。駆動モータ52は図示を省略した制御装置に接続されており、制御装置から駆動パルス信号が入力されることで駆動する。
リードスクリュー51の回転を光ピックアップ3に伝達するため、光ピックアップ3には、駆動力伝達部が備えられている。光ピックアップ3に備えられている駆動力伝達部の詳細について図面を参照して説明する。図2は図1に示す光ディスク装置の駆動力伝達部を拡大した平面図であり、図3は図2に示す光ディスク装置の駆動力伝達部をガイドシャフト側から見た図である。
図2に示すように駆動力伝達部はピックアップベース1からガイドシャフト4(41)と直交する方向に突設された凸部71と、リードスクリュー51から駆動力が伝達されるラック部72と、凸部71とラック部72とを一体的に連結する板ばね部73とを備えている。
凸部71、ラック部72及び板ばね部73は樹脂の一体成形体であり、凸部71がねじ等の締め付け具を用いてピックアップベース31に固定されている。なお、ピックアップベース31と駆動力伝達部(全体或いは少なくとも凸部71)とは一体的に形成されていてもよい。
板ばね部73は凸部71及びラック部72それぞれのトラバースシャーシ1に近接した部分を連結している。凸部71及びラック部72は変形しにくい形状を有しており、実質上、板ばね部73が弾性変形することで、ラック部72がリードスクリュー51に対して接近離間する方向に移動する。また、板ばね部73はリードスクリュー51の軸方向に間隔をあけて2箇所で凸部71とラック部72とを連結している。
板ばね部73は、それ自体ばね性を有する部材であるが、さらに、ラック部72をリードスクリュー51に強く押し当てるため、凸部71とラック部72との間にコイルばね74が配置されている。コイルばね74は圧縮されて装着されている。なお、板ばね部73だけでラック部72をリードスクリュー51に脱落しないように強く押し当てることができる場合、コイルばね74は備えていなくてもよい。
板ばね部73はリードスクリュー51の軸に対して平行な面で形成されているので、板ばね部73は光ピックアップ3の送り方向、すなわち、リードスクリュー51の軸方向の剛性が高い。このことにより、リードスクリュー51を回転しラック部72に駆動力を伝達した場合、凸部71とラック部72との間、すなわち、光ピックアップ3とラック部72との間にリードスクリュー51の軸方向の位置ずれが生じにくく、光ピックアップ3のを精度よく移動させることが可能である。
ラック部72は板ばね部73で凸部71に連結されているとともに支持されている。板ばね部73がたわむことで、ラック部72が板ばね部73を中心に凸部71とリードスクリュー51との間で揺動する。
ラック部について図面を参照してさらに詳しく説明する。なお、図2において右側、図3において左側がターンテーブル側、すなわち、光ディスクの中心側である。図に示すように、ラック部72は、板ばね部73と連結されたベース720と、ベース720と一体に形成されリードスクリュー51の螺旋溝510と噛合する凸条である爪部721とを備えている。
図3に示すように、ラック部72は、図中時計回り方向に傾いた2本の爪部721が平行になるように並んで配置されている。この傾きの方向は、リードスクリュー51の螺旋溝510の旋回方向(本実施形態では、右ねじ方向)によって決まり、角度及び爪部721同士の間隔は螺旋溝510のピッチによって決まる。爪部721はリードスクリュー51の螺旋溝510に噛合できるように、螺旋溝510のピッチに対応した間隔を離して並んでいる。また、爪部721は側部が螺旋溝510の谷部と接触できるように、ベース部720から離れるほど細くなる形状を有している。リードスクリュー51が回転するとき、爪部721が螺旋溝510に押されることで、ラック部72、板ばね部73及び凸部71を介して光ピックアップ3にガイドシャフト4(41、42)に沿う方向の力が作用する。
そして、図2及び図3に示すようにベース720は平板状の部材であり、爪部721が形成されている面のターンテーブル2側の端部に他の部分よりも(リードスクリュー51から遠ざかるように)凹んで形成された段差部722を備えている。
次に、光ピックアップ3の初期位置の検出方法について具体的に説明する。図4は光ピックアップが初期位置であるストロークエンドに到達したときの平面図である。
光ピックアップ3の初期位置について説明する。図4に示すように、光ディスク装置Aでは、光ピックアップ3の初期位置としてターンテーブル2と反対側の端部に設定している。これは、リードスクリュー51の螺旋溝510の形状と、駆動力伝達部の板ばね部73の位置によるものである。すなわち、リードスクリュー51が光ピックアップ3を光ディスクの外周側に移動させるように回転するとき、爪部721は螺旋溝510に板ばね部73側に押され、爪部721が螺旋溝510より歯とびしにくく、安定して初期位置を検出することが可能である。
図4に示すように、トラバースシャーシ1には、光ピックアップ3がストロークエンドに移動したときに、光ピックアップ3と当接するストッパ12が形成されている。ストッパ12はピックアップベース31の軸受け部311の近傍と接触するように、開口10内部に突出した形状を有している。また、以下では、光ディスク装置の電源を投入した直後の初期位置の検出を例に説明するが、これ以外にも、新たな光ディスクが挿入されたとき等、初期位置の検出を行う場合もある。
まず、駆動モータ52を駆動しリードスクリュー51を回転させることで、ラック部72の爪部721が螺旋溝510に押される。これにより、光ピックアップ3がガイドシャフト4(41、42)に沿ってターンテーブル2と反対側に移動する(図2参照)。
光ピックアップ3が光ディスクの外周側のストロークエンドまで移動しストッパ12と接触する。光ピックアップ3が停止するとともに、ラック部72も停止する。このとき、駆動モータ52には駆動のためのパルス信号が入力されており、駆動を続けようとする。これにより、リードスクリュー51には回転を続ける方向にトルクが作用しており、爪部721が螺旋溝510によって回転方向に付勢され、ラック部72にはリードスクリュー51の回転に追従する方向及びリードスクリュー51の軸方向の光ディスク外周側に向けて力が作用する。
図4に示すように、光ピックアップ3が光ディスクの外周側のストロークエンドに到達したとき、ラック部72は光ディスクの外周側がリードスクリュー51から外れる方向に力が作用し、ラック部72の光ディスクの中央側を中心として外周側がリードスクリュー51から遠ざかるように移動する。従来の光ピックアップに備えられていた駆動力伝達部ではターンテーブル2側の端部がリードスクリューと接触し、その接触点を中心として回動する。このように接触点を支点として回動することで、駆動力伝達部がリードスクリューを押える力によるモーメントがリードスクリューの回転トルクよりも小さい場合でも、ラック部がリードスクリューから抜ける場合があった。
本発明にかかる光ディスク装置のラック部72では、ベース部720に段差部722が形成されている。これにより、ベース部720の端部がリードスクリュー51と接触し、ラック部72がその接触部を支点として回転するのを抑制することができる。これにより、光ピックアップ3が光ディスクの外周側のストロークエンドまで移動したとき、ラック部72の回転によって、爪部721の螺旋溝510から飛び出し、歯とびしてしまうことを抑制することが可能である。
さらにこのことによって、光ピックアップ3が光ディスクの外周側のストロークエンドに到達したとき、ラック部72によってリードスクリュー51が押さえ込まれ、駆動モータ52の駆動が停止される。このとき、駆動モータ52には駆動パルス信号が入力されており、駆動モータ52は脱調する。駆動モータ52の脱調を検出することで、光ピックアップ3が初期位置に移動したことを検出し、この位置を原点として、駆動モータ52に入力するパルス数で光ピックアップ3を位置制御する。
本発明の他の実施形態について図面を参照して説明する。図5は本発明にかかる他の例の光ディスク装置に用いられる光ピックアップのラック部を拡大した平面図である。図5に示すように、光ピックアップ3bは、ラック部72のかわりにラック部75を備えている。ラック部75以外は、図2等に示す光ディスク装置と同じ構成であり、実質上同じ部分には同じ符号が付してある。
図5に示すように、ラック部75は爪部751をリードスクリュー51に噛合させたとき、爪部751の先端部がリードスクリュー51の螺旋溝510の最低部に接触し、ベース750がリードスクリュー51から離れている。
ベース750とリードスクリュー51との距離は、光ピックアップ3bが光ディスクの外周側のストロークエンドに到達し、ラック部75にターンテーブル2と反対側の端部がリードスクリュー51から離れる力が作用したとき、ターンテーブル2側の端部がリードスクリュー51に接触しない程度に開いている。
このように、ターンテーブル2側の端部が接触しないことで、従来の光ピックアップのように、ターンテーブル2側の端部とリードスクリューとの接触点を中心に、ターンテーブル2と反対側の端部がリードスクリューから遠ざかる方向に回動し、ラック部75の爪部751が螺旋溝510から外れる、いわゆる、歯とびが発生するのを抑制することができる。なお、光ピックアップ3bの初期位置の検出は光ピックアップ3の場合と同様に、駆動モータ52の脱調を利用しており、詳細は省略する。
歯とびを抑制することで、正確に且つ素早く光ディスクの初期位置を検出することができ、それだけ、光ディスクの読み取り等を行うための初期動作に要する時間を短くすることが可能である。
本発明の他の実施形態について図面を参照して説明する。図6は本発明にかかるさらに他の例の光ディスク装置に用いられる光ピックアップのラック部を拡大した平面図である。図6に示すように、光ピックアップ3cは、ラック部72のかわりにラック部76を備えている。ラック部76以外は、図2等に示す光ディスク装置と同じ構成であり、実質上同じ部分には同じ符号が付してある。
図6に示すように、ラック部76は、爪部761のひとつがターンテーブル2側の端部に形成されており、ラック部76のターンテーブル2側の端部が爪部761の側面を延長した斜面となっている。
このように、ラック部76のターンテーブル2側の端部として、爪部761の側面を延長した形状とすることで、光ピックアップ3がストッパ12に接触したときに、ラック部76のターンテーブル2側の端部がリードスクリュー51に接触するのを抑制することができる。これにより、ラック部76がターンテーブル2側の接触点を中心に回動して歯飛びするのを抑制することが可能である。
本発明は、電源投入時等に光ピックアップの初期位置を検出するとき、前記光ピックアップをストロークエンドに到達させ、ステッピングモータの脱調を検出することでおこなう光ディスク装置に利用することができる。
1 トラバースシャーシ
11 ダンパ部材
12 ストッパ
2 ターンテーブル
3 光ピックアップ
31 ピックアップベース
32 対物レンズ
33 対物レンズホルダ
4 ガイドシャフト
51 リードスクリュー
52 駆動モータ
6 シャフト指示部
71 凸部
72 ラック部
720 ベース
721 爪部
722 段差部
73 板ばね部
74 コイルばね

Claims (5)

  1. 光ディスクの径方向に摺動する光ピックアップと、
    軸が光ピックアップの摺動方向と平行なるように、回動可能に配置されたリードスクリューと、
    前記リードスクリューを回転駆動し、ステッピングモータである駆動モータと、
    前記光ピックアップに弾性部材を介して連結され、前記リードスクリューに噛合するラック部と、
    前記光ピックアップのストロークエンドの近傍に配置され、前記光ピックアップの摺動を阻止するストッパとを備える光ディスク装置であって、
    前記ラック部の前記リードスクリューと噛合する爪部が形成されているベース部の少なくとも前記ストッパと反対側の端部が、前記光ピックアップが前記ストッパと接触し、前記ラック部のストッパ側の端部が前記リードスクリューから外れる方向に付勢されたとき、前記リードスクリューとの接触を回避できるように形成されていることを特徴とする光ディスク装置。
  2. 前記ベース部は、前記リードスクリューと対向する面の前記ストッパと反対側の端部に、前記リードスクリューからの距離が大きくなるよう形成された段差部を備えている請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 前記ベース部は、平板状の部材であり、前記リードスクリューと対向する面は前記リードスクリューとの距離が一定となるように形成されている請求項1に記載の光ディスク装置。
  4. 前記ラック部は前記爪部が前記ストッパと反対側の端部に形成されている請求項1に記載の光ディスク装置。
  5. 前記リードスクリューが右ねじ状の螺旋溝を備え、
    前記弾性部材が前記リードスクリューの回転後段側で前記光ピックアップと前記ラック部とを連結しており、
    前記ストッパが前記光ディスクの外径側のストロークエンドの近傍に配置されている請求項1から請求項4のいずれかに記載の光ディスク装置。
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