JP2005251289A - 光ピックアップ送り装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】金型構造が複雑である送り用噛合部材の成形を容易にする。
【解決手段】ディスクに対して信号の記録動作及び再生動作の少なくとも1つを行う光ピックアップ6が備えられた光ピックアップ支持部材5と、外周面にネジ溝12が形成されたリードスクリュー11と、光ピックアップ支持部材5に固定され、ネジ溝12に噛合される歯部16が形成された送り用噛合部材14とを備えて構成され、ネジ溝12と歯部16とが噛合する側と反対側に外れ防止板17が設けられている。
【選択図】図1
【解決手段】ディスクに対して信号の記録動作及び再生動作の少なくとも1つを行う光ピックアップ6が備えられた光ピックアップ支持部材5と、外周面にネジ溝12が形成されたリードスクリュー11と、光ピックアップ支持部材5に固定され、ネジ溝12に噛合される歯部16が形成された送り用噛合部材14とを備えて構成され、ネジ溝12と歯部16とが噛合する側と反対側に外れ防止板17が設けられている。
【選択図】図1
Description
本発明は、光ピックアップ送り装置に関する。
従来、円盤状の記録媒体(以下、ディスク)に対して信号の記録動作及び再生動作の少なくとも1つを行うためのディスクドライブ装置が知られている。ディスクドライブ装置は、ディスクに記録された情報の読み取り等のために、光ピックアップを所定の方向及び範囲で移動可能に支持する光ピックアップ支持部材と、モータ及びターンテーブルを具備するディスク駆動装置等が設けられた再生部とを備えて構成されており、モータによりディスクを保持した状態のターンテーブルを回転させ、光ピックアップ支持部に支持された光ピックアップがディスクに対して信号の記録及び再生、または記録若しくは再生を行うような構造になっている。
このようなディスクドライブ装置には、光ピックアップ101を移動させるために、図9から図14に示すような光ピックアップ送り装置102が備えられている。光ピックアップ送り装置102は、一般的に、モータ103により外周面にらせん状のネジ溝104が形成されたリードスクリュー105を回転させ、一端が光ピックアップ支持部材106の所定の位置に固定された送り用噛合部材107の他端に形成された歯部108が、リードスクリュー105に形成されたネジ溝104に沿って移動することで、送り用噛合部材107と共に、光ピックアップ支持部材106をリードスクリュー105の軸線に沿って移動させる。
上述した機構を採用する光ピックアップ送り装置102は、部品の簡素化及び軽量化の観点から、歯部108がネジ溝104から脱落しないように、板バネ109の弾性力及び復元力を利用して送り用噛合部材107の他端を押圧することで歯部108とリードスクリュー105とを当接させる構造を有している。しかし、外部から衝撃を受けた場合、またはロングジャンプ時等においてリードスクリュー105を高速回転させる場合には、送り用噛合部材107をリードスクリュー105に押圧当接させていても歯部108が外れ易くなってしまうので、リードスクリュー105の高速回転を伴う動作ができないという問題が生じていた。
そこで、歯部108がリードスクリュー105のネジ溝104から外れてしまう現象(以下、歯飛び)を確実に防止すると共に、送り用噛合部材107のリードスクリュー105への押圧力を小さくしてモータ103にかかる負担を低減することが可能な光ピックアップ送り装置102として、図12及び図14に示すように、歯部108とネジ溝104とが噛合さる側と対向する側に外れ防止片110形成された送り用噛合部材107が備えられた光ピックアップ送り装置102が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−36547号公報
しかしながら、歯部と外れ防止片とが形成された送り用噛合部材の一端は、図11及び図12に示すように断面形状凹状に形成されているために、成形時における送り用噛合部材の金型構造が複雑であり、その製造が困難であることから製造コストが上昇してしまう、また、送り用噛合部材の一端の成形において厳密な寸法精度が要求されるために、厳重な管理が必要とされる等といった問題が生じている。
さらに、外れ防止片の強度を外部からの衝撃等に耐えることが可能にするためには、外れ防止片の厚さ方向の寸法を大きくする必要があり、これによって、装置全体が大きくなるという問題が生じている。
本発明は前記した点に鑑みてなされたものであり、送り用噛合部材の成形し易くすると共に、装置の小型化、製造コストの抑制及び管理の簡素化を図ることが可能な光ピックアップ送り装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る光ピックアップ送り装置は、
ディスクに対して信号の記録動作及び再生動作の少なくとも1つを行う光ピックアップが備えられた光ピックアップ支持部材と、
外周面にネジ溝が形成されたリードスクリューと、
前記光ピックアップ支持部材に固定され、前記ネジ溝に噛合される歯部が形成された送り用噛合部材とを備えて構成される光ピックアップ送り装置であって、
前記ネジ溝と前記歯部とが噛合する側と反対側に外れ防止板が設けられていることを特徴とする。
ディスクに対して信号の記録動作及び再生動作の少なくとも1つを行う光ピックアップが備えられた光ピックアップ支持部材と、
外周面にネジ溝が形成されたリードスクリューと、
前記光ピックアップ支持部材に固定され、前記ネジ溝に噛合される歯部が形成された送り用噛合部材とを備えて構成される光ピックアップ送り装置であって、
前記ネジ溝と前記歯部とが噛合する側と反対側に外れ防止板が設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明に係る光ピックアップ送り装置は、
前記外れ防止板と前記リードスクリューとの間には、前記歯部と前記送り用噛合部材とを合わせた厚さ方向の寸法よりも小さい寸法の間隙が形成されていることを特徴とする。
前記外れ防止板と前記リードスクリューとの間には、前記歯部と前記送り用噛合部材とを合わせた厚さ方向の寸法よりも小さい寸法の間隙が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、ディスクに対して信号の記録動作及び再生動作の少なくとも1つを行う光ピックアップが備えられた光ピックアップ支持部材と、外周面にネジ溝が形成されたリードスクリューと、光ピックアップ支持部材に固定され、ネジ溝に噛合される歯部が形成された送り用噛合部材とを備えて構成され、ネジ溝と歯部とが噛合する側と反対側に外れ防止板が設けられているので、簡易な構造により歯飛びを防止することが可能であり、これによって、送り用噛合部材の成形し易くすると共に、装置の小型化、製造コストの抑制及び管理の簡素化を図ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1から図6を参照しながら、本実施形態における光ピックアップ送り装置1を説明する。ここで、図2、図4、図6は、図1、図3、図5におけるリードスクリュー11と送り用噛合部材14とが当接する部分をそれぞれ拡大した図である。
図1に示すように、本実施形態における光ピックアップ送り装置1は、図示しない筐体により各構成部材が覆われている。この筐体の内部には、シャーシ2が備えられており、このシャーシ2には、レール状に延在する副ガイド部材3が形成されている。ここで、副ガイド部材3が延在する方向をガイド方向Xとする。
筐体の内部には、ガイド方向Xに延在する円柱状の主ガイド部材4が副ガイド部材3に対して平行にかつ所定間隔をもって配置されており、主ガイド部材4は、両端部がネジ止め等の手段によりシャーシ2に固定支持されている。
図1に示すように、本実施形態における光ピックアップ送り装置1は、図示しない筐体により各構成部材が覆われている。この筐体の内部には、シャーシ2が備えられており、このシャーシ2には、レール状に延在する副ガイド部材3が形成されている。ここで、副ガイド部材3が延在する方向をガイド方向Xとする。
筐体の内部には、ガイド方向Xに延在する円柱状の主ガイド部材4が副ガイド部材3に対して平行にかつ所定間隔をもって配置されており、主ガイド部材4は、両端部がネジ止め等の手段によりシャーシ2に固定支持されている。
主ガイド部材4と副ガイド部材3との間には、光ピックアップ支持部材5が設けられており、この光ピックアップ支持部材5には、ターンテーブル(図示せず)に保持された状態で回転しているディスク(図示せず)に対して信号の記録及び再生の少なくとも1つの動作を行うための光ピックアップ6が設けられている。
光ピックアップ6には、ディスクに対してレーザー光を照射するための光源(図示せず)が備えられており、ディスクと対向する面には、この光源から照射されるレーザー光をディスクの信号記録面上に集光させるための対物レンズ7が設けられている。また、この光ピックアップ6には、対物レンズ7を当該対物レンズ7の光軸方向及び当該対物レンズ7の光軸方向と直交する方向に変位させる二軸アクチュエータ(図示せず)が備えられており、二軸アクチュエータは、対物レンズ7を当該対物レンズ7の光軸方向及び当該対物レンズ7と直交する方向に変位させながら、ディスクの信号記録面上に対物レンズ7の焦点を合わせるフォーカシングサーボ、対物レンズ7により集光されるレーザー光のスポット位置を常に記録トラック上に位置させるトラッキングサーボ等の駆動制御を行うようになっている。
光ピックアップ支持部材5における副ガイド部材3と対向する面には、副ガイド部材3に係合される断面形状凹状の副ガイド部材受部8が設けられており、また、光ピックアップ支持部材5における主ガイド部材4と対向する面側には、主ガイド部材4が挿通される挿通孔10が形成された主ガイド部材受部9が設けられている。そして、光ピックアップ支持部材5の副ガイド部材受部8が副ガイド部材3に係合されるとともに、主ガイド部材受部9の挿通孔10に主ガイド部材4が挿通された状態で、光ピックアップ支持部材5が主ガイド部材4および副ガイド部材3に案内されながら、ガイド方向Xに沿って移動できるようになっている。
なお、本実施形態の主ガイド部材4の外周面には、主ガイド部材受部9と当該主ガイド部材4とが摺動して生じる削れ粉や、潤滑オイルが劣化して生じるスラッジ等を主ガイド部材4から除去し易くするための同心状の溝が設けられていてもよい。この溝は、同心状に限定されず、らせん状に設けられていてもよいし、溝の代わりに複数の孔が穿設されていてもよい。また、溝の幅、深さ、形状等は、主ガイド部材4の強度、発生するスラッジ等の量、光ピックアップ支持部材5との摺動のし易さ等を考慮して決定すればよい。さらに、この溝は、主ガイド部材4に限らず、副ガイド部材3にも設けられていてもよい。
主ガイド部材4の光ピックアップ6の配設側と反対側には、主ガイド部材4と平行に配置された円柱状のリードスクリュー11が図示しない軸受により回転自在に設けられており、リードスクリュー11の外周面には、らせん状のネジ溝12が設けられている。
リードスクリュー11の一端には、モータ13が図示しない回転伝達機構を介して連結されている。回転伝達機構は、例えば、ウォーム及びウォームホイール(共に図示せず)から構成されており、モータ13の駆動力をウォーム及びウォームホイールを介してリードスクリュー11に伝達することにより、リードスクリュー11を回転駆動するようになっている。
また、光ピックアップ6の主ガイド部材4側の上方には、先端部がリードスクリュー11の上方に延在する送り用噛合部材14が取付けられており、この送り用噛合部材14の先端部下面には、リードスクリュー11に設けられたネジ溝12に噛合される歯部16が突設されている。送り用噛合部材14の上面には、弾性変形可能な合成樹脂等から形成された板バネ15が備えられており、板バネ15の一端が光ピックアップ支持部材5にネジ止めにより固定されるとともに、他端がリードスクリュー11の上方に位置するように配置されている。
シャーシ2には、平面状を有し先端部がリードスクリュー11との間に送り用噛合部材14が位置するように対向する外れ防止板17が取付けられており、この外れ防止板17により、送り用噛合部材14がリードスクリュー11から離間する方向(以下、離間方向Yという。)に移動することを規制し、送り用噛合部材14の歯部16がネジ溝12から外れることを防止するようになっている。また、外れ防止板17は、図6に示すように、リードスクリュー11に対して所定の間隙が形成されるようにして配置されており、この間隙の寸法Aは、歯部16の頂上部から底面までの厚さ方向の寸法と、送り用噛合部材14の厚さ方向の寸法とを合わせた寸法Bよりも小さい値となるように形成されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
所定の情報が光ピックアップ送り装置1に送信されると、モータ13が回転して、回転伝達機構を介してモータ13の駆動力がリードスクリュー11に伝達される。この駆動力によりリードスクリュー11が回転駆動され、リードスクリュー11のネジ溝12に噛合された送り用噛合部材14の歯部16がガイド方向Xに力を受けることで、送り用噛合部材14と共に、光ピックアップ支持部材5がガイド方向Xに移動される。
所定の情報が光ピックアップ送り装置1に送信されると、モータ13が回転して、回転伝達機構を介してモータ13の駆動力がリードスクリュー11に伝達される。この駆動力によりリードスクリュー11が回転駆動され、リードスクリュー11のネジ溝12に噛合された送り用噛合部材14の歯部16がガイド方向Xに力を受けることで、送り用噛合部材14と共に、光ピックアップ支持部材5がガイド方向Xに移動される。
その後、ターンテーブルに保持された状態で回転しているディスクの信号記録面に対して、光ピックアップ6に備えられた対物レンズ7によって集光されたレーザー光を照射することにより、信号の記録及び再生、または記録若しくは再生が行われる。
さらに、上述した一連の動作が行われて、光ピックアップ6によるディスクに対する信号の記録動作及び再生動作の少なくとも1つの動作が終了する。
上述したように、リードスクリュー11を通常の速度で回転させた場合には、送り用噛合部材14における歯部16は、合成樹脂等で形成された板バネ15の弾性力及び復元力により常時リードスクリュー11を押圧しているが、外部からの衝撃を受けた場合、またはリードスクリュー11を高速回転させる場合等には、ネジ溝12の側面からガイド方向Xに力を受けることによりネジ溝12から外れる方向、すなわち離間方向Yに移動しようとする。
このとき、外れ防止板17と、リードスクリュー11との間に形成された間隙の寸法Cが、歯部16の頂上部から底面までの厚さ方向の寸法と、送り用噛合部材14の厚さ方向の寸法とを合わせた寸法Bよりも小さい値となるように形成されているため、離間方向Yに移動しようとする送り用噛合部材14は、当該送り用噛合部材14の離間方向Yに設けられた外れ防止板17と当接してその移動が規制されるので、歯部16がネジ溝12から外れることが無く、歯飛びの防止を図ることが可能である。また、外れ防止板17が設けられることで、送り用噛合部材14の押圧力は、必要最小限の値で済ますことが可能である。
以上より、本実施形態によれば、ネジ溝12と歯部16とが噛合する側と反対側に外れ防止板17が設けられているので、簡易な構造により外部からの衝撃等から生じる歯飛びを防止することが可能であり、これによって、送り用噛合部材14の成形し易くすると共に、装置の小型化、製造コストの抑制及び管理の簡素化を図ることができる。
なお、本発明に係る光ピックアップ送り装置1は、上記した実施形態に限定されず、例えば、図7に示すように、外れ防止板17は、光ピックアップ6の待機位置等のように、リードスクリュー11と並行する限定された位置に設けられているものであってもよい。
また、図8に示すように、送り用噛合部材14において、歯部16が設けられている面と反対側に凸部17が突設されているものであってもよい。送り用噛合部材14に凸部18を設ける場合には、外れ防止板17とリードスクリュー11との間に形成された間隙の寸法Aが、歯部16の頂上部から凸部18の頂上部までの厚さ方向の寸法Cよりも小さい値となるように形成すればよい。
1 光ピックアップ送り装置
5 光ピックアップ支持部材
6 光ピックアップ
11 リードスクリュー
12 ネジ溝
14 送り用噛合部材
16 歯部
17 外れ防止板
5 光ピックアップ支持部材
6 光ピックアップ
11 リードスクリュー
12 ネジ溝
14 送り用噛合部材
16 歯部
17 外れ防止板
Claims (2)
- ディスクに対して信号の記録動作及び再生動作の少なくとも1つを行う光ピックアップが備えられた光ピックアップ支持部材と、
外周面にネジ溝が形成されたリードスクリューと、
前記光ピックアップ支持部材に固定され、前記ネジ溝に噛合される歯部が形成された送り用噛合部材とを備えて構成される光ピックアップ送り装置であって、
前記ネジ溝と前記歯部とが噛合する側と反対側に外れ防止板が設けられていることを特徴とする光ピックアップ送り装置。 - 前記外れ防止板と前記リードスクリューとの間には、前記歯部と前記送り用噛合部材とを合わせた厚さ方向の寸法よりも小さい寸法の間隙が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ送り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004060566A JP2005251289A (ja) | 2004-03-04 | 2004-03-04 | 光ピックアップ送り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004060566A JP2005251289A (ja) | 2004-03-04 | 2004-03-04 | 光ピックアップ送り装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005251289A true JP2005251289A (ja) | 2005-09-15 |
Family
ID=35031614
Family Applications (1)
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JP2004060566A Pending JP2005251289A (ja) | 2004-03-04 | 2004-03-04 | 光ピックアップ送り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005251289A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007257719A (ja) * | 2006-03-22 | 2007-10-04 | Teac Corp | 光ディスク装置 |
-
2004
- 2004-03-04 JP JP2004060566A patent/JP2005251289A/ja active Pending
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JP2007257719A (ja) * | 2006-03-22 | 2007-10-04 | Teac Corp | 光ディスク装置 |
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