JP2011129206A - 光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光ピックアップの初期位置を検出するための検出手段を用いることなく、前記光ピックアップの位置制御を正確に行い、さらには、動作品質の高い光ディスク装置を提供する。
【解決手段】光ピックアップ3の初期位置を検出するとき、駆動モータ52の出力トルクが駆動力伝達部72によるモーメントよりも小さくなるような駆動パルス信号を駆動モータ51に送っていることを特徴とする光ディスク装置。
【選択図】図6

Description

本発明は、記録媒体である光ディスクに対して情報の読み取り及び/又は書き込みを行う光ディスク装置に関するものである。
光ディスク装置は、記録媒体である光ディスクを内部に挿入し、前記光ディスクの情報記録面に光を照射することで、情報の読み取り及び(又は)書き込みを行う。従来の光ディスク装置について図面を参照して説明する。図7は従来の光ディスク装置の概略平面図である。光ディスク装置において、光ピックアップ93は、トラバースシャーシ91に備えられた一対のガイドシャフト94、94に支持されており、ガイドシャフト94、94に案内されてターンテーブル92に接近離間する。
光ピックアップ93は、トラバースシャーシ91に回転可能に支持されたリードスクリュー951と噛合するラック片934を備えており、リードスクリュー951がトラバースシャーシ91に固定された駆動モータ952に回転駆動されることで、ラック片934がリードスクリュー951に送られ、光ピックアップ93がガイドシャフト94にガイドされ、ターンテーブル92に接近/離間する。(特開2000−156054号公報、特開2007−234108号公報等参照)。
近年、光ディスク装置には、CD、DVD及びBD(ブルーレイディスク)といった異なる種類の光ディスクに対して情報の読み取り及び(又は)書き込み(以下読み取り等という場合がある)を行うことが要求されている。異なる光ディスクに対して読み取り等を行う場合、読み取り等を行う光ディスクの種類によって読み取り等に用いる光の波長が異なったり、光学系が異なったりするので、挿入された光ディスクの種類を判別する必要がある。通常、光ディスクには、種類に関係なく最内周部にBurst Cutting Area(BCA領域)といわれるディスク固有の情報が書き込まれている領域が備えられている。光ディスク装置は、このBCA領域の情報を読み出すことで挿入されている光ディスクの種類を判別することができる。
光ディスクのBCA領域はターンテーブル92に載置されたとき、ターンテーブル92の中心からの距離が一定である。そこで、光ピックアップ93をターンテーブル92に対して正確に位置制御を行うことで、光ピックアップ93はターンテーブル92に載置された光ディスクのBCA領域に書き込まれている情報を正確に読み取ることができる。光ディスク装置において、光ピックアップ93の位置制御を行うとき、まず、光ピックアップ93の初期位置を決定し、その後、その初期位置とターンテーブル92の位置関係を基準に位置制御を行う。通常、光ディスク装置において、初期位置は光ピックアップ93のストロークエンド(ターンテーブル92に近い方或いは遠い方)に設定されている。
光ディスク装置では、電源投入直後或いは新たな光ディスクが挿入された直後に、光ピックアップ93をストロークエンドの初期位置に移動させ、その位置を原点として位置制御を行っている。図7に示すように、トラバースシャーシ91には、ターンテーブル92に近い方のストロークエンドに、リミットスイッチ、近接スイッチ又は光学センサ等を備えた光ピックアップ検出手段96が備えられている。光ピックアップ93をストロークエンドまで移動させると、光ピックアップ検出手段96が光ピックアップ93を検出する。光ピックアップ検出手段96が光ピックアップ93を検出すると駆動モータ952を停止することで光ピックアップ93は初期位置への移動が完了する。
また、駆動モータ952であるステッピングモータの特徴を利用して初期位置の調整をする方法もある。駆動モータ952にはパルス信号が入力されており、リードスクリュー951を回転するように力を発生している。光ピックアップ93をストロークエンド(ここでは、ターンテーブル92に遠い方)に移動させ、トラバースシャーシ91に接触させる。このとき、光ピックアップ93はトラバースシャーシ91と接触し強制的に停止されるので、ラック片934の移動も停止し、駆動モータ952には強制的にする方向に力が作用する。このとき、駆動モータ952はパルス信号が入力されているのに動かない、いわゆる、脱調状態になる。駆動モータ952が脱調状態なることで、光ピックアップ93が初期位置に移動したことを検出する(特開2007−265525号公報等参照)。
この構成とすることで、光ピックアップ93の初期位置を検出するためのスイッチ等やそのスイッチ等に接続される基板、配線等で構成された光ピックアップ検出手段96を省略することが可能である。また、スイッチ等及び基板、配線等の取り付け領域を設けなくてもよく、それだけ、小型化することが可能である。
また、この手の光ピックアップ93をストローエンドに移動させて初期位置を検出する光ディスク装置において、ステッピングモータのトルクを所定のタイミングで所定トルクに低下させるように、ステッピングモータの出力を制御するものが提案されている(特開2007−323746号公報)。なお、トルクの出力調整は入力されるパルス信号の電圧を制御することでなされている。
このようにステッピングモータの駆動を制御することで、光ピックアップ93がストッパに接触するとき、リードスクリュー951の回転トルクを低下させることができ、ラック片934が歯とびを起こすのを抑制することが可能である。
特開2000−156054号公報 特開2007−234108号公報 特開2007−265525号公報 特開2007−323746号公報
光ピックアップ93がストロークエンドに到達したとき、駆動モータ952にはパルス信号が入力されており、リードスクリュー951はまわり続ける方向に力を受ける。ラック片934は光ピックアップ93に弾性部材(板ばね)を介して取り付けられており、リードスクリュー951の回転力がラック片934のリードスクリュー951を止めようとする力よりも大きいと、ラック片934の爪がリードスクリュー951の溝から飛び出す、いわゆる、歯とびを起こす。歯とびが発生すると、異音や振動が発生する。また、歯とびが連続して続くと初期位置の検出ができず、光ピックアップ93の位置制御を行うことができなくなる場合がある。さらには、ラック片934の爪が、リードスクリュー951の螺旋溝に削られてしまい、より歯とびしやすくなることもありえる。
この歯とびの発生を抑えるために、特開2007−265525号公報では、光ピックアップがストロークエンドに到達するとき、ラックのリードスクリューの溝に対する噛合量を減少させるラック噛合量調整手段を用いている。しかしながら、この構成の光ディスク装置では噛合量調整手段を備えなくてはならず、光ディスク装置の構成が複雑になってしまう。
また、特開2007−323746号公報に記載の発明の場合、光ピックアップ93のおおよその位置がわかっていないと、モータの駆動トルクを低下させる所定のタイミングを設定するのが困難である。また、光ピックアップ93が常に同じ位置で停止しているとは限らず、その場合も駆動トルクを低下させる前に、光ピックアップ93がストッパと接触してしまう場合もある。さらに、入力パルス信号の電圧を制御するための回路も必要になり、光ディスク装置の構成が複雑になる。
そこで本発明は、光ピックアップの初期位置を検出するための検出手段を用いることなく、前記光ピックアップの位置制御を正確に行うことができる光ディスク装置を提供することを目的とする。
また本発明は、光ピックアップの初期位置を検出するときに、歯とびによる異音、振動等が発生するのを抑制し、それだけ、動作品質の高い光ディスク装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、光ディスクの径方向に摺動可能に支持された光ピックアップと、軸が光ピックアップの摺動方向と平行なるように配置されたリードスクリューと、前記リードスクリューを回転駆動し、ステッピングモータである駆動モータと、前記光ピックアップに弾性部材を介して連結され、前記リードスクリューに噛合する駆動力伝達部と、前記光ピックアップのストロークエンドの近傍に配置され、前記光ピックアップの摺動を阻止する規制手段と、前記駆動モータにパルス信号を送り、駆動する制御手段とを備える光ディスク装置であって、前記制御手段は、前記光ピックアップの初期位置を検出するとき、前記駆動モータの出力トルクが前記駆動力伝達部による前記リードスクリューの回転を押える力によって前記リードスクリューに作用するモーメントよりも小さくなる駆動パルス信号を前記駆動モータに送っていることを特徴とする。
この構成によると、光ピックアップの初期位置の検出のとき、駆動モータが前記光ピックアップの駆動力伝達部によるリードスクリューを押える力によるモーメントより小さな出力トルクを出力している。これにより、前記光ピックアップの初期位置検出時において、前記光ピックアップの初期位置を検出するとき、前記駆動モータを迅速且つ確実に脱調させることができる。
これにより、前記光ピックアップの初期位置の検出を精度良く、迅速に行うことができる。また、前記リードスクリューから駆動力伝達部が歯とびするのを抑制することができ、歯とびによる異音、振動の発生を抑制することができる。これにより、動作品質の高い光ディスク装置を提供することが可能である。
上記構成において、前記制御手段は、前記駆動モータを励磁ホールドした後、前記駆動モータに自起動可能な起動パルス信号を送り、前記駆動モータが駆動し前記光ピックアップが移動開始した後、前記駆動モータに前記駆動パルス信号を送り、前記駆動モータの出力トルクが前記駆動力伝達部による前記リードスクリューの回転を押える力によって前記リードスクリューに作用するモーメントよりも小さくなるように前記駆動パルス信号の周波数を調整し、その後、前記調整された周波数の駆動パルス信号を前記駆動モータに送るものとしてもよい。
上記構成において、前記制御手段より前記駆動モータに送られるパルス信号のパルス数を計数する計数手段を備えており、前記制御手段は前記光ピックアップの初期位置の検出が完了したとき、前記計数手段をリセットするようにしてもよい。
本発明によると、光ピックアップの初期位置を検出するための検出手段を用いることなく、前記光ピックアップの位置制御を正確に行うことができる光ディスク装置を提供することができる。
また本発明によると、光ピックアップの初期位置を検出するときに、歯とびによる異音、振動等が発生するのを抑制し、それだけ、動作品質の高い光ディスク装置を提供することができる。
本発明にかかる光ディスク装置の概略図である。 図1に示す光ディスク装置の駆動力伝達部を拡大した平面図である。 図2に示す光ディスク装置の駆動力伝達部を拡大し、ガイドシャフト方向から見た図である。 図2に示す光ディスク装置に用いられる光ピックアップを初期位置に移動したときの拡大図である。 図1に示す駆動モータによる光ピックアップの速度を示すグラフである。 駆動モータの制御方法を示すフローチャートである。 従来の光ディスク装置の概略図である。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明にかかる光ディスク装置の概略図である。図1に示すように、光ディスク装置Aは、トラバースシャーシ1と、トラバースシャーシ1に取り付けられ、光ディスクを回転させるターンテーブル2と、ターンテーブル2によって回転された光ディスクにレーザ光を照射する光ピックアップ3とを備えている。
トラバースシャーシ1は金属板を矩形状に切り曲げて形成している。トラバースシャーシ1はダンパ部材11を介してメインシャーシ(不図示)に四隅を保持されている。ダンパ部材11はメインシャーシからトラバースシャーシ1或いはその逆への振動、衝撃の伝達を緩和する部材であり、弾性変形可能な材料で形成されている。トラバースシャーシ1は中央に長方形状の開口10を有している。なお、トラバースシャーシ1は金属板を切り曲げて形成されているものを例示しているが、それに限定されるものではなく、樹脂の成形体であってもよい。
トラバースシャーシ1には、開口10の一方の短辺の中央部の近くに、ターンテーブル2が取り付けられている。ターンテーブル2は図示を省略したモータの出力軸の先端に固定されている。モータが回転することで、ターンテーブル2が回転する。ターンテーブル2は光ディスクを載置するための載置部21と、光ディスクの中央に形成された開口を貫通する凸部22とを備えている。ターンテーブル2は不図示のクランパーとで光ディスクを挟持するように構成されている。
トラバースシャーシ1には、光ピックアップ3をガイドするメインシャフト41と、サブシャフト42の2本のガイドシャフト4が平行に配置されている。メインシャフト41及びサブシャフト42はその両端部をトラバースシャーシ1に備えられたシャフト支持部6に支持されている。なお、ガイドシャフト4(41、42)は開口10を長手方向に横切るように配置されている。
図1に示すように、光ピックアップ3はピックアップベース31と、光ディスクの情報記録面に対向して配置された対物レンズ32を含むレーザ光学系と、対物レンズ32を保持し、トラック方向及びフォーカス方向に移動する対物レンズホルダ33とを備えている。
ピックアップベース31は、一方のガイドシャフト4(メインシャフト41)に外嵌する軸受け部311と、他方のガイドシャフト4(サブシャフト42)に係合する係合部312とを有している。軸受け部311はメインシャフト41にガタが少ない状態ではめ込まれており、係合部312は一部が開いており他方のガイドシャフト42にガタが多い状態で係合されている。
光ピックアップ3はトラバースシャーシ1に備えられている駆動機構によって、ターンテーブル2に接近離間するように摺動される。図1に示すように、駆動機構は、トラバースシャーシ1のメインシャフト41を挟んでサブシャフト42の反対側に、回動可能に支持されたリードスクリュー51と、トラバースシャーシ1に固定されリードスクリュー51を回転駆動する駆動モータ52とを備えている。
リードスクリュー51は外周面に右ねじ状の螺旋溝510が形成されており、ガイドシャフト4(41、42)と平行となるようにトラバースシャーシ1に支持されている。駆動モータ52はステッピングモータである。駆動モータ52は制御装置8に接続されており、制御装置8から駆動パルス信号が入力されることで駆動する。なお、制御装置8として、光ディスク装置を統合的に制御する制御回路を備えているものであり、CPUやMPU等の演算処理装置を含むものを例示することができる。なお、図1では、制御装置8として、駆動モータ52とだけ接続されているが、それに限定されるものではなく、光ピックアップ3やターンテーブル2を駆動するモータにも接続されて、光ディスク装置Aを統合的に制御する制御装置であってもかまわない。また、制御装置8の位置も図1に示す場所に限定されるものではなく、例えば、メインシャーシに配置されケーブルで駆動モータ52に接続されているものであってもかまわない。制御装置8から駆動モータ52に入力される駆動パルス信号の詳細については後述する。
光ピックアップ3は、リードスクリュー51からの駆動力が伝達される駆動力伝達部を備えている。光ピックアップ3に備えられている駆動力伝達部の詳細について図面を参照して説明する。図2は図1に示す光ディスク装置の駆動力伝達部を拡大した平面図であり、図3は図2に示す光ディスク装置の駆動力伝達部を拡大し、ガイドシャフト方向から見た図である。
図2に示すように駆動力伝達部はピックアップベース1からガイドシャフト4(41)と直交する方向に突設された凸部71と、リードスクリュー51から駆動力が伝達されるラック部72と、凸部71とラック部72とを一体的に連結する板ばね部73とを備えている。
凸部71、ラック部72及び板ばね部73は樹脂の一体成形体であり、凸部71がねじ等の締め付け具を用いてピックアップベース31に固定されている。なお、ピックアップベース31と駆動力伝達部(全体或いは少なくとも凸部71)とは一体的に形成されていてもよい。
板ばね部73は凸部71及びラック部72それぞれのトラバースシャーシ1に近接した部分を連結している。凸部71及びラック部72は変形しにくい形状を有しており、実質上、板ばね部73が弾性変形することで、ラック部72がリードスクリュー51に対して接近離間する方向に移動する。また、板ばね部73はリードスクリュー51の軸方向に間隔をあけて2箇所で凸部71とラック部72とを連結している。
板ばね部73自体ばね性を有する部材であるが、さらに、ラック部72をリードスクリュー51に強く押し当てるため、凸部71とラック部72との間にコイルばね74が配置されている。コイルばね74は圧縮されて装着されている。なお、板ばね部73だけでラック部72をリードスクリュー51に脱落しないように強く押し当てることができる場合、コイルばね74は備えていなくてもよい。
板ばね部73はリードスクリュー51の軸に対して平行な面で形成されているので、板ばね部73は光ピックアップ3の送り方向、すなわち、リードスクリュー51の軸方向の剛性が高い。このことにより、リードスクリュー51を回転しラック部72に駆動力を伝達した場合、凸部71とラック部72との間、すなわち、光ピックアップ3とラック部72との間にリードスクリュー51の軸方向の位置ずれが生じにくく、光ピックアップ3の移動を精度よく移動させることが可能である。
ラック部72は板ばね部73で凸部71に連結されているとともに支持されているので、板ばね部73がたわむことでラック部72は板ばね部73を中心に凸部71とリードスクリュー51との間で揺動する。
ラック部72について詳しく説明する。図2、図3に示すように、ラック部72は、板ばね部73と連結されたベース720と、ベース720と一体に形成されリードスクリュー51の螺旋溝510と噛合する凸条である爪部721とを備えている。なお、図2において右側、図3において左側がターンテーブル側、すなわち、光ディスクの中心側である。図に示すように、
図3に示すように、ラック部72は、図中時計回り方向に傾いた2本の爪部721が平行になるように並んで配置されている。この傾きの方向は、リードスクリュー51の螺旋溝510の旋回方向(本実施形態では、右ねじ方向)によって決まり、角度は螺旋溝510のピッチによって決まる。爪部721はリードスクリュー51の螺旋溝510に噛合できるように、螺旋溝510のピッチに対応した間隔を離して並んでいる。また、爪部721は側部が螺旋溝510の谷部と接触できるように、ベース720から離れるほど細くなる形状を有している。リードスクリュー51が回転するとき、爪部721が螺旋溝510に押されることで、ラック部72、板ばね部73及び凸部71を介して光ピックアップ3がガイドシャフト4(41、42)に沿う方向に押される。
次に、光ピックアップ3の初期位置の検出方法について具体的に説明する。図4は図2に示す光ディスク装置に用いられる光ピックアップを初期位置に移動したときの拡大図である。図4に示すように、光ディスク装置Aでは、光ピックアップ3の初期位置としてターンテーブル2と反対側の端部に設定している。これは、リードスクリュー51の螺旋溝510の形状と、駆動力伝達部の板ばね部73の位置によるものである。すなわち、リードスクリュー51が光ピックアップ3をターンテーブル2と反対側に移動させるように回転するとき、爪部721は螺旋溝510に板ばね部73側に押され、爪部721が螺旋溝510より歯とびしにくい。
これにより、光ピックアップ3の初期位置をターンテーブル2と反対側の端部に設定することで、駆動モータ52が脱調しやすく、光ピックアップ3の初期位置の検出を正確、迅速に行うことが可能である。なお、リードスクリュー51の螺旋溝510の螺旋の向きと、板ばね部73の位置を変更することでターンテーブル2の端部を初期位置にすることは可能である。しかしながら、初期位置が駆動モータ52から離れており、リードスクリュー51のねじれによる誤差が発生する可能性もあり、初期位置は駆動モータ52の近傍であることが好ましい。
図2に示すように、トラバースシャーシ1には、光ピックアップ3がストロークエンドに移動したときに、光ピックアップ3と当接し、光ピックアップ3の移動を規制する規制手段であるストッパ12が形成されている。ストッパ12はピックアップベース31の軸受け部311の近傍と接触するように、開口10内部に突出した形状を有している。ストッパ12は光ピックアップ3がトラバースシャーシ1に衝突するときの衝撃を緩和する緩衝用部材としても用いられる。
また、以下では、光ディスク装置の電源を投入した直後の初期位置の検出を例に説明するが、これ以外にも、新たな光ディスクが挿入されたとき等、初期位置の検出を行う場合もある。
駆動モータ52を駆動しリードスクリュー51を回転させることで、ラック部72の爪部721が螺旋溝510に押される。これにより、光ピックアップ3がガイドシャフト4(41、42)に沿ってターンテーブル2と反対側に移動する。
光ピックアップ3がターンテーブル2と反対側のストロークエンドまで移動しストッパ12と接触する。光ピックアップ3が停止するとともに、駆動力伝達部も停止する。このとき、駆動モータ52には駆動のためのパルス信号が入力されており、駆動を続けようとする。これにより、リードスクリュー51には回転を続ける方向にトルクが作用しており、爪部721が螺旋溝510によって回転方向に付勢され、ラック部72にはリードスクリュー51の回転に追従する方向及びリードスクリュー51の軸方向の光ディスク外周側に向けて力が作用する。
さらに、光ピックアップ3がターンテーブル2と反対側のストロークエンドに到達したとき、ラック部72によってリードスクリュー51が押さえ込まれ、駆動モータ52の駆動が停止される。このとき、駆動モータ52には駆動パルス信号が入力されており、駆動モータ52は脱調する。制御装置8は駆動モータ52の脱調を検出することで、光ピックアップ3が初期位置に移動したことを検出し、この位置を原点として、駆動モータ52に入力するパルス信号のパルス数で光ピックアップ3の位置を制御する。
本願発明の要部である駆動モータへの速度制御について図面を参照して説明する。図5は図1に示す駆動モータによる光ピックアップの速度を示すグラフであり、図6は駆動モータの制御方法を示すフローチャートである。なお、図5において、光ピックアップ3は左から右に移動し、右端のストロークエンドまで移動するものである。また、図6に示す制御は、光ディスク装置の電源を投入した直後の光ピックアップ3の初期位置の検出の制御を示している。
まず、駆動モータ52の一般的な特性について説明する。駆動モータ52は定電圧制御のステッピングモータである。定電圧制御のステッピングモータは、所定の回転数を超えるとトルクが減少する出力特性を有している。すなわち、所定の回転数以上で、回転数が低い場合、トルクが大きく、回転数が高いとトルクが小さい。また、駆動モータ52の回転数は、入力されるパルス信号の周波数に比例する。すなわち、駆動モータ52はパルス信号の周波数が低いと回転数が低くトルクが大きい、パルス信号の周波数が高いと回転数が高くトルクが小さい。
本発明の光ディスク装置における、光ピックアップ3の初期位置の検出は、このステッピングモータのトルク特性を利用している。以下に、本発明の光ディスク装置の電源投入時の光ピックアップの初期位置検出について説明する。
光ディスク装置の電源が投入されると(ステップS11)、制御装置8は駆動モータ52に信号を送り、駆動モータ52を励磁ホールド状態にする(ステップS12)。制御装置8は駆動モータ52を正転起動させるための起動パルス信号を、駆動モータ52に入力する(ステップS13)。このとき、起動パルス信号は、駆動モータ52に入力される起動パルス信号は駆動モータ52が自起動領域で、ラック部72を送ることができるトルク及び回転数を出力する周波数のパルス信号である。
駆動モータ52が起動され、光ピックアップ3が移動開始すると、制御装置8は駆動モータ52に駆動パルス信号を駆動モータ52に入力する(ステップS14)。駆動パルス信号は駆動モータ52が同期可能な周波数のパルス信号である。すなわち、駆動モータ52が安定して回転することが可能な周波数のパルス信号である。
次に、駆動モータ52の出力トルクが所定のトルク以下になるように調整する。なお、所定のトルクとは、光ピックアップ3がストッパ12と接触し、ラック部72が停止したときに、ラック部72からリードスクリュー51に作用する力によるモーメント(以下脱調トルクという)よりも小さいトルクである。
駆動モータ52のトルクは上述したとおり、駆動パルス信号の周波数に関わるものであり、周波数を上げることで、駆動モータ52の出力トルクは減少する。この特性をもとに、制御装置8は駆動パルス信号の周波数Fr1を所定量αだけ増加させる(ステップS15)。周波数の増加量αは駆動モータ52の同期がずれない程度のものである。
制御装置8は駆動モータ52の出力トルクが脱調トルク以下のトルクになる駆動パルス信号の周波数を脱調可能な周波数Fr0として予め持っており、駆動パルス信号の周波数Fr1が脱調可能な周波数Fr0よりも小さいか判別する(ステップS16)。駆動パルス信号の周波数Fr1が脱調可能な周波数Fr0よりも小さい場合(ステップS16でYESの場合)、駆動モータ52から出力されるトルクは脱調トルクよりも大きく、ステップS15に戻り駆動パルス信号の周波数Fr1を上げる(図5中a領域)。
駆動パルス信号の周波数Fr1が脱調可能な周波数Fr0よりも大きい場合(ステップS16でNOの場合)、制御装置8はこのときの周波数Fr2を記憶し、その周波数Fr2の駆動パルス信号を駆動モータ52に送る(ステップS17)。駆動トルクが脱調トルクよりも小さい状態で、駆動モータ52は駆動し続け、光ピックアップ3は一定の速度でターンテーブル2と反対側に向かって移動し(図5中b領域)、ストッパ12と接触する。このとき、ラック部72の移動は停止し、リードスクリュー51にはラック部72より回転を止める方向に力が付勢される。このとき、リードスクリュー51と連結されている駆動モータ52には脱調トルクが作用しており、この脱調トルクが駆動トルクよりも大きいので、駆動モータ52は回転できず脱調する。
制御装置8は、駆動モータ52が脱調したことを検出する(ステップS18)と、光ピックアップ3が初期位置に移動してきたと認識し、メモリ等の情報記録部に記録されている駆動モータ52に入力したパルス信号のパルス数をリセットする(ステップS19)。なお、パルス信号のパルス数を計数する計数手段としてカウンターを備えていてもよい。
以上の手順に従うことで、光ピックアップ3がストロークエンドに移動し初期位置を検出するときに、ラック部72が歯とびすることなく、駆動モータ52が脱調するので、光ピックアップ3の初期位置を安定して、且つ、迅速に検出することが可能である。
以上に示したように、光ピックアップ3の初期位置を検出するとき、減速せずにストッパ12に接触するので、光ピックアップ3或いはストッパ12に作用する衝撃が大きい。そこで、光ピックアップ3を一定速度で移動させているときの駆動パルス信号の周波数は、駆動モータ52の出力トルクが脱調トルクよりわずかに小さい程度に調整することが好ましい。このように、駆動パルス信号の周波数を調整することで、光ピックアップ3がストッパ12と接触したとき、駆動モータ52を確実に脱調させることができるとともに、駆動モータ52の回転速度の上昇を抑えることができ、光ピックアップ3の移動速度も抑えることができる。これにより、光ピックアップ3がストッパ12に接触するときの衝撃を抑えることができる。
さらに、光ピックアップ3がストッパ12と接触するときの衝撃を抑制するために、光ピックアップ3のストッパ12と接触する部分に緩衝部材を備えていてもよい。緩衝部材34によって、光ピックアップ3がストッパ12と接触するときに受ける衝撃を緩和することができ、光ピックアップ3に搭載されている光学系へのダメージを抑えることができる。
上記実施形態において、光ピックアップ3の初期位置として、ターンテーブル2と反対側の端部としているが、ターンテーブル2側の端部としてもよい。また、上記実施形態の光ディスク装置では、駆動モータ52の制御として定電圧制御を行っているがそれに限定されるものではない。
本発明は、電源投入時等に光ピックアップの初期位置を検出するとき、前記光ピックアップをストロークエンドに到達させ、ステッピングモータの脱調を検出することでおこなう光ディスク装置に利用することができる。
1 トラバースシャーシ
11 ダンパ部材
12 ストッパ
2 ターンテーブル
3 光ピックアップ
31 ピックアップベース
32 対物レンズ
33 対物レンズホルダ
4 ガイドシャフト
51 リードスクリュー
52 駆動モータ
6 シャフト指示部
71 凸部
72 ラック部
73 板ばね部
74 コイルばね

Claims (3)

  1. 光ディスクの径方向に摺動可能に支持された光ピックアップと、
    軸が光ピックアップの摺動方向と平行なるように配置されたリードスクリューと、
    前記リードスクリューを回転駆動し、ステッピングモータである駆動モータと、
    前記光ピックアップに弾性部材を介して連結され、前記リードスクリューに噛合する駆動力伝達部と、
    前記光ピックアップのストロークエンドの近傍に配置され、前記光ピックアップの摺動を阻止する規制手段と、
    前記駆動モータにパルス信号を送り、駆動する制御手段とを備える光ディスク装置であって、
    前記制御手段は、前記光ピックアップの初期位置を検出するとき、前記駆動モータの出力トルクが前記駆動力伝達部による前記リードスクリューの回転を押える力によって前記リードスクリューに作用するモーメントよりも小さくなる駆動パルス信号を前記駆動モータに送っていることを特徴とする光ディスク装置。
  2. 前記制御手段は、前記駆動モータを励磁ホールドした後、前記駆動モータに自起動可能な起動パルス信号を送り、前記駆動モータが駆動し、前記光ピックアップが移動開始した後、前記駆動モータに前記駆動パルス信号を送り、前記駆動モータの出力トルクが前記駆動力伝達部による前記リードスクリューの回転を押える力によって前記リードスクリューに作用するモーメントよりも小さくなるように前記駆動パルス信号の周波数を調整し、その後、前記調整された周波数の駆動パルス信号を前記駆動モータに送る請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 前記制御手段より前記駆動モータに送られるパルス信号のパルス数を計数する計数手段を備えており、
    前記制御手段は前記光ピックアップの初期位置の検出が完了したとき、前記計数手段をリセットする請求項1又は請求項2に記載の光ディスク装置。
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