JP4934719B2 - ピックアップ保持装置、およびディスク装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体に所定の処理を実施するピックアップを保持するピックアップ保持装置、およびディスク装置に関する。
従来、所定位置に保持された光ディスクの径方向に沿って移動可能に設けられ、この光ディスクに情報を記録する記録処理や光ディスクの情報を読み込む読込処理などの情報処理を実施するピックアップ機構を備えたディスク装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のものは、光ディスクを載置するディスクテーブルと、ディスクテーブルに載置された光ディスクに対して情報信号の記録又は再生を行う光ピックアップ装置と、ディスクテーブルを一体的に形成されるベースシャーシと、を有する光ピックアップユニットを備えた記録再生装置である。この記録再生装置では、ベースシャーシを構成するフレームに、光ピックアップ装置を支持する一対のガイド軸が設けられている。これらのガイド軸は、両端部が胴体部分よりも細く形成され、この両端部がフレームに設けられるスキュー調整機構に支持されている。
このスキュー調整機構は、ベースシャーシの上面部および下面部間に配設されるハウジングと、ハウジング内に設けられてガイド軸の端部の上面側に当接する弾性部材と、ベースシャーシの下面に設けられたねじ穴から挿通され、ガイド軸を弾性部材と反対側から押圧する調整ねじとを備えている。
そして、この記録再生装置では、スキュー調整機構において、ベースシャーシの下面側に穿設されたねじ穴から調整ねじを挿通し、調整ねじのハウジング内への突出長さを調整することでガイド軸の傾きや高さを調節する構成が採られている。
特開平2004−234798号公報(第11頁ないし第13頁、図9ないし図11参照)
ところで、上記特許文献1に記載のような従来の記録再生装置におけるスキュー調整機構では、調整ねじのハウジング内への突出長さを変更すると、この突出長さ分だけガイド軸の高さ位置が変化する。すなわち、調整ねじの調整回転角度に対するガイド軸の移動量が大きくなるため、ガイド軸の調整精度が低下するおそれがあるという問題が一例として挙げられる。
本発明は、上記のような問題に鑑みて、適切にピックアップを保持するピックアップ装置、およびディスク装置を提供することを一つの目的とする。
本発明のピックアップ保持装置は、記録媒体を保持する保持手段に保持された前記記録媒体に情報を書き込む書込み処理、および前記記録媒体に記録された情報を読み込む読込処理のうち少なくともいずれか一方の処理を実施するピックアップ装置を移動可能に保持する略軸状のシャフトと、前記シャフトの前記ピックアップ装置から前記保持手段に保持された前記記録媒体に向かうフォーカス方向への移動を案内する案内部と、フォーカス方向と略平行する軸方向を有する回動軸を中心として回動可能に設けられるとともに、回動方向に向かってフォーカス方向に対して傾斜して設けられ、フォーカス方向と略平行する方向に移動可能に設けられる回動調整手段の一部が当接することにより前記回動軸を中心とした所定方向に回動される回動調節面、および回動方向に向かってフォーカス方向に対して傾斜して設けられ、前記シャフトの周面に当接するシャフト当接部を備えたカム部材と、前記シャフトを前記シャフト当接部に近接する側に付勢する付勢手段と、を具備し、前記シャフト当接部は、前記回動軸までの距離寸法が、前記回動軸から前記回動調節面までの距離よりも小さくなる位置に設けられたことを特徴とする。
また、本発明のピックアップ保持装置は、記録媒体を保持する保持手段に保持された前記記録媒体に情報を書き込む書込み処理、および前記記録媒体に記録された情報を読み込む読込処理のうち少なくともいずれか一方の処理を実施するピックアップ装置を移動可能に保持する略軸状のシャフトと、前記シャフトの前記ピックアップ装置から前記保持手段に保持された前記記録媒体に向かうフォーカス方向への移動を案内する案内部と、フォーカス方向と略平行する方向に軸方向を有する回動軸を中心として回動可能に設けられるとともに、回動方向に向かってフォーカス方向に対して傾斜して設けられ、フォーカス方向に移動可能に設けられる回動調整手段の一部が当接することにより前記回動軸を中心とした所定方向に回動される回動調節面、および回動方向に向かってフォーカス方向に対して傾斜して設けられ、前記シャフトの周面に当接するシャフト当接部を備えたカム部材と、前記シャフトを前記シャフト当接部に近接する側に付勢する付勢手段と、を具備し、前記シャフト当接部は、前記カム部材の回動により前記シャフトの周面の一部が接触する接触移動軌跡における接線の前記回動軸に対する傾斜角の最大値が、前記回動調節面の前記回動軸に対する傾斜角よりも大きくなる状態に形成されたことを特徴とする。
そして、本発明のディスク装置は、上述したようなピックアップ保持装置と、前記記録媒体を保持する保持手段と、前記ピックアップ保持装置に移動可能に保持されるとともに、前記保持手段に保持された前記記録媒体に情報を書き込む書込み処理、および前記記録媒体に記録された情報を読み込む読込処理のうち少なくともいずれか一方の処理を実施するピックアップ装置と、前記ピックアップ保持装置、前記保持手段、および前記ピックアップ装置を内部に収納するとともに、前記記録媒体を内外に出し入れ可能な開口部を備えたケース体と、を具備したことを特徴とする。
本発明の第一実施形態に係るディスク装置の概略を示す平面図である。 前記第一実施形態におけるディスク処理部のディスク処理部を底面側から見た平面図である。 前記第一実施形態のディスク処理部のシャフトの端部近傍の拡大平面図である。 前記第一実施形態のシャフトカムにおける回動調節面の近傍における断面図である。 前記第一実施形態のシャフトカムにおけるシャフト当接部近傍の断面図である。 前記第一実施形態のシャフトカムの概略を示す斜視図である。 第二実施形態のシャフトカムの概略を示す斜視図である。 第三実施形態のシャフトカムの概略を示す斜視図である。
符号の説明
100 …ディスク装置
110 …ケース体
200 …ピックアップ保持装置としてのトラバースメカ
210 …台座部
214 …案内部としての案内片
215 …調整孔部としての調整用孔部
221 …保持手段としてのターンテーブル
240 …ピックアップ装置
231A,231B…シャフトとしてのガイドシャフト
312 …付勢手段としての板ばね
320 …カム部材としてのシャフトカム
321 …回動軸
322 …回動調節面
323、323A,323E…シャフト当接部
323C …突出部としての当接部
323D …突出線としての楔頂線
323F …傾斜面としての傾斜平面
323G …リブ部材
323H …リブ部材の先端部を構成する突出先端縁
330 …回動調整手段としての調整ねじ
331 …軸部
332 …頭部
M …接触移動軌跡。
[第一実施形態]
以下、本発明に係る第一実施形態に係るディスク装置を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第一実施形態に係るディスク装置の概略を示す平面図である。図2は、前記第一実施形態におけるディスク処理部のディスク処理部を底面側から見た平面図である。図3は、前記第一実施形態のディスク処理部のシャフトの端部近傍の拡大平面図である。図4は、前記第一実施形態のシャフトカムにおける回動調節面の近傍における断面図である。図5は、前記第一実施形態のシャフトカムにおけるシャフト当接部近傍の断面図である。図6は、前記第一実施形態のシャフトカムの概略を示す斜視図である。
〔ディスク装置の構成〕
図1において、100は、本発明の一実施形態にかかるディスク装置である。このディスク装置100は、例えばノート型のパーソナルコンピュータなどの携帯型の電気機器や、車両などに搭載される電気機器などに装着される、いわゆるセルフチャック機構のスリムディスク装置(あるいはスリムディスクドライブ)と称されるものである。なお、ディスク装置としては、スリムディスクドライブを例示するが、例えばデスクトップ型パーソナルコンピュータなどに搭載される所定高さ寸法を有するディスクドライブなどにも適用することができる。
このディスク装置100は、記録媒体における少なくとも一面に設けられた記録面に記録された情報を読み込む読込処理、および記録面へ各種情報を記録する記録処理のうち少なくとも一方の処理をする。ここで、この記録媒体としては、例えば、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)あるいはBD(Blu-ray Disc:ブルーレイディスク;登録商標)またはHD−DVD(High Definition DVD;登録商標)などの光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスク、あるいは、これらを貼り合わせた複合ディスク、カートリッジなどにこれらのディスクを格納したカートリッジタイプの記録媒体などの各種構成を例示することができる。
そして、ディスク装置100は、例えば金属製で内部空間を有し一側面に図示しない挿排口が設けられた略四角箱状のケース体110を有している。また、ケース体110内には、トレイ部120と、このトレイ部120をケース体110の開口を介して進退させる搬送手段130と、ディスク装置100全体の動作を制御する図示しない制御回路部と、が配設されている。
トレイ部120は、トレイ121と、化粧板122と、を備えている。
トレイ121は、例えば合成樹脂などにて略板状に形成されている。そして、トレイ121には、略中央部に装着開口121Aが開口形成されている。
化粧板122は、トレイ121の一縁に設けられ、搬送手段130にてケース体110内に後退された状態でケース体110の開口を閉塞する合成樹脂などにて細長板状に形成されている。
そして、トレイ部120には、トレイ121の装着開口121Aに一部が臨む状態にピックアップ保持装置としてのトラバースメカ200が配設されている。
搬送手段130は、ケース体110内に配設されたガイドレール131と、図示しない付勢部材と、図示しない付勢解除手段と、などを備えている。
ガイドレール131は、トレイ部120の開口を介した進退方向に沿って配設され、トレイ部120の進退移動を案内誘導する。
付勢部材は、例えばばね部材などで、トレイ部120がケース体110内に後退された状態で弾性変形され、弾性変形による復元力をトレイ部120が開口を介して進出する状態に作用させる。
付勢解除手段は、トレイ部120がケース体110内に後退されて化粧板122が開口を閉塞した状態でトレイ部120に設けられた図示しない係脱手段に係合する。そして、付勢解除手段は、例えば化粧板122に配設されたイジェクトボタンの操作など、トレイ部120の進出要求に応じて係脱手段の係合状態を解除する。
トレイ部120に配設されたトラバースメカ200は、台座部210を備えている。この台座部210は、トレイ部120の化粧板122側の一端部からトレイ部120の略中心部に向かって長手略板枠状に形成されている。
この台座部210には、長手一端側となるトレイ部120の中心近傍に位置する周縁近傍に、ディスク回転駆動手段220が配設されている。また、台座部210の長手他端側、すなわち、長手方向に沿う側縁211Aの化粧板122近傍、および側縁211Bのトレイ部120の側面部120A側近傍には、それぞれ外方に突出する台座支持部212が突出している。さらに、台座部210のディスク回転駆動手段220が配設される一端側近傍にも、台座支持部213が突出形成されている。
これらの台座支持部212,213は、それぞれトレイ部120の図示しない底面に、弾性を有するフロートゴムを介して接続されている。これにより、台座部210は、ディスク回転駆動手段220が設けられる一端側が、トレイ部120のトレイ121の面方向に略直交する方向に進退可能に保持されている。
ディスク回転駆動手段220は、スピンドルモータである図示しない回転用電動モータと、この回転用電動モータの出力軸に一体的に設けられた略円盤状の保持手段としてのターンテーブル221と、を備えている。
ターンテーブル221は、略円柱状の軸支部221Aと、この軸支部221Aの軸方向の一端部に外方に向けて鍔状に一体に突設された鍔部221Bと、を備えている。そして、軸支部221Aは、光ディスクの略中心位置に形成された装着孔の内径と略同径もしくは若干径小の外径に形成されている。
また、台座部210には、処理移動手段230が配設されている。
処理移動手段230は、図2に示すように、軸方向が略平行に配設された一対のガイドシャフト231A,231Bと、例えばステッピングモータである移動用電動モータ232と、を備えている。
ガイドシャフト231A,231Bは、台座部210の長手方向に沿って、すなわち化粧板122の一端側からディスク回転駆動手段220が配設されるトレイ部120の略中央位置に向かって配設されている。
ガイドシャフト231Aの両端部、およびガイドシャフト231Bの化粧板122に近接する端部には、第一シャフト調整部231Cが設けられている。
これらの第一シャフト調整部231Cは、例えば台座部210の底面側にシャフト押え板231C1を固定し、このシャフト押え板231C1と台座部210とによりガイドシャフト231A,231Bの端部を挟持させる。そして、シャフト押え板231C1は、調整ねじを挿通可能な挿通孔を備え、この挿通孔から調整ねじを挿通させ、調整ねじの先端部でガイドシャフト231A、231Bの周面を台座部210の天面側に押圧してガイドシャフト231A,231Bのスキュー高さが調整可能となっている。また、台座部210とガイドシャフト231A,231Bとの間には、図示しないばね部材が設けられており、ガイドシャフト231A,231Bは、調整ねじ側に付勢されて調整時のガタなどが防止される構成となっている。
また、ガイドシャフト231Bのディスク回転駆動手段220に近接する側の端部には、図3ないし図6に示すような第二シャフト調整部300が設けられている。
そして、この第二シャフト調整部300は、案内部としての案内片214と、シャフトカム取付金具310と、シャフトカム320と、を備えている。
案内片214は、台座部210の底面から突出する状態に、台座部210に一体形成されている。具体的には、案内片214は、ガイドシャフト231Bの軸方向に沿うとともに、面方向が台座部210の底面と略直交する状態に形成されている。そして、この案内片214のガイドシャフト231Bとの対向面はガイドシャフト231Bの周面と当接している。これにより、案内片214は、ガイドシャフト231Bのフォーカス方向、すなわち台座部210の面方向と略直交する方向への移動を案内している。なお、案内片214が台座部210に一体形成される構成に限らず、例えば、台座部210の底面側にねじ止めなどの各種固定法により案内片214が固定される構成などとしてもよい。
シャフトカム取付金具310は、台座部210の底面に沿う略板状の基部310Aを備えている。この基部310Aには、台座部210の底面側に固定される固定部311が設けられている。固定部311には、取付孔部が設けられ、この取付孔部にねじが挿通されて台座部210の底面に螺合されることにより、固定部311が台座部210に固定されている。なお、シャフトカム取付金具は、ねじ止めに限らず、例えば溶接、接着材による接着など、その他の固定方法で台座部210に固定される構成としてもよく、台座部210と一体形成されたものであってもよい。
また、シャフトカム取付金具310の基部310Aには、ガイドシャフト231Bの軸方向に沿って、ガイドシャフト231Bと台座部210との間に配設される付勢手段としての板ばね312が一体形成されている。そして、この板ばね312は、シャフトカム231Bを台座部210側から離隔する方向に付勢している。なお、板ばね312は、シャフトカム取付金具310に一体形成される構成に限られず、例えばシャフトカム取付金具310に一体的に固定される構成としてもよく、台座部210に固定される構成、台座部210と一体形成される構成などとしてもよい。
さらに、シャフトカム取付金具310は、基部310Aの周縁から立ち上がって形成される立上部313を備えている。この立上部313の先端部には、台座部210の側縁211B側に向かって突出するカム保持片313Aが設けられている。このカム保持片313Aには、軸支孔313Bが設けられ、この軸支孔313Bに後述するシャフトカム320の回動軸321が回動可能に保持されている。なお、回動軸321を軸支する構成としては、これに限られず、例えば、カム保持片313Aから台座部210側にピン部材が突出し、このピン部材が回動軸321の軸心に挿通されて回動軸321が保持される構成などとしてもよい。
シャフトカム320は、長手棒状に形成され、長手方向の略中心位置に台座部210の底面に対して略直交する回動軸321を備えている。そして、シャフトカム320は、前記したように回動軸321がカム保持片313Aの軸支孔に回動可能に保持されることで、ガイドシャフト231Bの軸方向と略平行する状態で、回動可能に保持されている。
また、シャフトカム320のガイドシャフト231Bから離れる方向の一端側には、回動調節面322が設けられている。この回動調節面322は、シャフトカム320の長手方向と略平行する側縁のうち台座部210内方側の側縁320Aに沿って、設けられている。そして、この回動調節面322は、図4に示すように、シャフトカム320の側縁320Aからシャフトカム320の長手方向に略直交する幅方向の略中心位置に向かうにしたがって、台座部210に近接する位置から台座部210から離れる方向に傾斜する傾斜平面状に形成されている。
また、回動調節面322の近傍には、台座部210の底面側から天面側に貫通して設けられる調整用孔部215に螺合された回動調整手段としての調整ねじ330が設けられている。この調整ねじ330は、軸部331に図示しない雄ねじ部が螺旋形成され、この軸部331の端部に軸部331より径大となる略円盤状の頭部332が一体形成されている。この頭部332は、外周縁の一端点が回動調節面322の傾斜面の一点(図3における当接点A)に当接している。そして、この調整ねじ330の調整用孔部215への螺合状態を調整することにより、頭部332および回動調節面322の当接点が移動し、シャフトカム320は、所定方向に回動されて所定回動位置に位置決めされる。例えば、調整ねじ330が台座部210の調整用孔部215に没入されると、頭部332がシャフトカム320の回動調節面322の傾斜面を台座部210側に押圧するため、シャフトカム320は、図3における時計回り方向に回動する。
さらに、シャフトカム320の長手方向における他端側には、ガイドシャフト231Bに対向する位置にシャフト当接部323が設けられている。このシャフト当接部323は、図5および図6に示すように、ガイドシャフト231Bと対向する一側縁320Aが、外方に向かって所定寸法だけ突出した形状に形成されている。そして、このシャフト当接部323は、側縁320Aの突出先端部からシャフトカム320の幅方向の略中心位置に向かうにしたがって、台座部210から離隔する位置から台座部210に近接する状態に傾斜して形成され、ガイドシャフト231Bの周面に当接している。
具体的には、シャフト当接部323は、ガイドシャフト231Bと点接触し、シャフトカム320の回動により、このシャフト当接部323とガイドシャフト231Bとの当接点Bの接触移動軌跡Mが、側縁320Aからシャフトカム320の幅方向の略中心位置に向かうにしたがって台座部210から離隔する位置から台座部210に近接する方向に傾斜する曲面形状に形成されている。
ここで、シャフト当接部323は、前記接触移動軌跡Mにおける接線の回動軸321に対する傾斜角βの最大値が、回動調節面322の回動軸321に対する傾斜角αよりも大きい角度となる曲面形状に形成されている。また、好ましくは接触移動軌跡M上の全点Bにおける接線の回動軸321に対する傾斜角βが略同一で、かつ傾斜角αよりも大きい角度となる曲面形状に形成されている。
さらには、シャフト当接部323は、接触移動軌跡M上の各当接点Bと回動軸321との距離Dbは、回動調節面322における調整ねじ330との当接点Aと回動軸321との距離Daよりも小さくなる位置に形成されている。
そして、シャフトカム320には、回動調節面322およびシャフト当接部323が設けられない他側縁320Bの両端側の角部に、干渉回避部324が設けられている。この干渉回避部324は、他側縁320Bの端部に向かうにしたがって一側縁320Aに近接する方向に傾斜する形状に形成されている。
図1および図2に戻って、台座部210に設けられる移動用電動モータの図示しない出力軸には、外周面に螺旋状の図示しない係合溝が設けられたリードスクリュが同軸上に一体に連結されている。
さらに、台座部210には、処理移動手段230の一対のガイドシャフト231A,231Bに支持されたピックアップ装置240が配設されている。
このピックアップ装置240は、一対のガイドシャフト間に架橋する状態で保持される移動保持部241を備えている。この移動保持部241には、ガイドシャフトを移動可能に嵌挿する図示しない保持部と、移動用電動モータの出力軸に連結されたリードスクリュの係合溝に係合する図示しない移動規制爪部と、を備えている。そして、ピックアップ装置240は、例えば図示しないフレキシブル回路により制御回路部に電気的に接続されている。
また、このピックアップ装置240は、図示しない光源と、この光源からの光を収束するレンズ251と、光ディスクで反射された出射光を検出する図示しない光センサとを有する光ピックアップ250を備えている。この光ピックアップ250は、ピックアップ装置240に接続されるフレキシブル回路に電気的に接続され、このフレキシブル回路を介して制御回路部に接続されている。そして、光ピックアップ250は、制御回路部の制御により、光ディスクの記録面に記録された各種情報を読み取って出力回路部へ出力する読取処理や、制御回路部からの各種情報を記録面に記録する記録処理を実施する。
そして、台座部210の上面側には、図1に示すように、カバー部材としてのTMカバー部材400が設けられている。
このTMカバー部材400は、例えばアルミなどの軽量金属により形成され、トラバー スメカ200のディスク回転駆動手段220の回転用電動モータ、処理移動手段230、ピックアップ装置240の一部、フレキシブル回路を覆う状態に台座部210に固定されている。そして、このTMカバー部材400は、フレキシブル回路の光ディスク側への突出や、光ディスクのピックアップ装置240への接触などを防止する。
そして、TMカバー部材400は、ピックアップ装置240の光ピックアップ250の移動経路、すなわちターンテーブル221の径方向に沿って処理開口部301が設けられている。この処理開口部401により、光ピックアップ250のレンズ251が光ディスクの記録面に対向し、記録面に所定波長の光を射出可能となっている。
〔ディスク装置の動作〕
次に、上記ディスク装置100の動作におけるピックアップ装置のスキュー高さ調整動作について説明する。
上記のようなディスク装置100では、ピックアップ装置240は、ターンテーブル221に保持された光ディスクに所定波長の光を射出し、光ディスクの記録面にて反射された反射光を光センサで受光する。このようなディスク装置100では、ピックアップ装置240から射出される光の光軸が僅かにずれると、例えば正常に光ディスクの記録面に情報を書き込む書込み処理ができなかったり、光ディスクの記録面にて反射される反射光が正常に光センサで受光できなかったりする不都合が発生する。このため、ディスク装置100の組立工程において、ピックアップ装置240の位置を調整する、いわゆるスキュー高さ調整動作が必要となる。
このスキュー高さ調整動作では、まず、台座部210に一対のガイドシャフト231A,231Bを配設する。そして、これらのガイドシャフト231Aの両端部、およびガイドシャフト231Bのディスク回転駆動手段220から離隔する一端側の第一シャフト調整部231Cの調整ねじを適宜調整し、所定スキュー高さ寸法に設定する。
次に、第二シャフト調整部300にてガイドシャフト231Bのスキュー高さを調整する。
具体的には、第二シャフト調整部300の調整ねじ330を台座部210の調整用孔部215に螺合させ、調整ねじ330を台座部210に対してフォーカス方向に進退させる。
この調整ねじ330の進退により、調整ねじ330の頭部332の外周縁がシャフトカム320の回動調節面322に当接し、シャフトカム320を回動させる。シャフトカム320が回動すると、回動調節面322と回動軸321を挟んで反対側に設けられるシャフト当接部323がガイドシャフト231B側に対して接離移動し、ガイドシャフト231Bのフォーカス方向の高さであるスキュー高さが変位する。
例えば、調整ねじ330を調整用孔部215に没入させると、シャフトカム320の回動調節面322の傾斜面が頭部332に押されるため、シャフトカム320が図3における時計回り方向に回動する。これにより、シャフトカム320の回動調節面322と回動軸321を挟んで反対側に設けられるシャフト当接部323がガイドシャフト231B側に移動し、ガイドシャフト231Bとシャフト当接部323との当接点Bが接触移動軌跡M上をシャフトカム320における幅方向の略中心位置に向かって移動し、ガイドシャフト231Bが案内片214に沿って台座部210側に押し上げられて、ガイドシャフト231Bのスキュー高さ位置が設定される。
一方、調整ねじ330を調整用孔部215から引き抜く方向に移動させると、シャフトカム320の回動調節面322の傾斜面から頭部332が離隔する。また、ガイドシャフト231Bは、板ばね312によりシャフト当接部323側に付勢されているため、この付勢力によりシャフト当接部323が台座部210から離隔する方向に押されて移動する。そして、シャフトカム320が図3における反時計回り方向に回動し、回動調節面322が調整ねじ330の頭部332に当接すると、回動が規制され、ガイドシャフト231Bのスキュー高さ位置が設定される。
ここで、シャフト当接部323は、接触移動軌跡Mにおける接線の回動軸321に対する傾斜角βが、回動調節面322の回動軸321に対する傾斜角αよりも大きくなるように形成されているため、調整ねじ330の調整用孔部215への挿入量に比べてガイドシャフト231Bの移動量が小さくなる。また、シャフト当接部323は、ガイドシャフト231Bとの当接点Bから回動軸321までの距離寸法Dbが、回動調節面322における調整ねじ330との当接面Aから回動軸321までの距離寸法Daよりも小さくなる状態に形成されている。このため、回動調節面322における調整ねじ330との当接点Aの回動移動量よりも、シャフト当接部323におけるガイドシャフト231Bとの当接点Bの回動移動量が小さくなる。したがって、ガイドシャフト231Bのスキュー高さを微調整することが可能となる。
〔第一実施形態のディスク装置の作用効果〕
上述したように、上記第一実施形態のディスク装置100では、トラバースメカ200は、ピックアップ装置240を移動可能に保持するガイドシャフト231Bと、ガイドシャフト231Bのフォーカス方向への移動を案内する案内片214と、台座部210にフォーカス方向と略同一方向となる回動軸321を有するシャフトカム320と、ガイドシャフト231Bを台座部210から離れる方向に付勢する板ばね312と、を備えている。また、シャフトカム320の一端側には、側縁320Aからシャフトカム320の中心位置に向かうにしたがって、台座部210に近接する位置から台座部210から離れる方向に傾斜する回動調節面322が設けられ、他端側には、ガイドシャフト231Bに対向して、側縁320Aからシャフトカム320の中心位置に向かうにしたがって、台座部210から離れる位置から台座部210に近接する方向に傾斜するシャフト当接部323が設けられている。そして、シャフトカム320のシャフト当接部323は、ガイドシャフト231Bと当接する当接点Bから回動軸321までの距離が、回動調節面322における調整ねじ330との当接点Aから回動軸321までの距離よりも小さくなる状態に形成されている。
このため、シャフトカム320の回動による、ガイドシャフト231Bとシャフト当接部323との当接点Bの移動量は、調整ねじ330と回動調節面322との当接点Aが移動する移動量よりも小さくなる。したがって、調整ねじ330のフォーカス方向の移動量に比べて、ガイドシャフト231Bのフォーカス方向への調整量を小さくすることができる。よって、調整ねじ330の移動量がガイドシャフト231Bの移動量となる従来の構成に比べて、より精密に、かつ容易にガイドシャフト231Bの移動量を調整することができ、ガイドシャフト231Bのスキュー高さを高精度に調整することができる。これにより、ピックアップ装置240を適切な位置で保持することができる。また、例えばDVD、BD、HD-DVDなどの光ディスクを情報処理するディスク装置100では、精密な光軸設定が必要となるが、上記構成により、適切な位置に高精度にピックアップ装置240のスキュー高さを調整することができ、ピックアップ装置240により良好な情報処理を実施することができる。
また、シャフトカム320は、台座部210の面方向で回動するため、フォーカス方向に変位せず、調整ねじ330の頭部332は、回動調節面322に当接するため、シャフトカム320の底面よりも台座部210側に位置し、シャフトカム320の底面側に突出しない。
このため、第二シャフト調整部300の厚み寸法、すなわちフォーカス方向の長さ寸法が変位しないため、例えば調整ねじ330の突出寸法に対応したスペースが不要であるため、トラバースメカ200の厚み寸法を小さくすることができる。
特に、上記実施形態のような、ディスク回転駆動手段220が設けられる台座部210の一端側がフォーカス方向に移動可能に設けられているディスク装置100では、第二シャフト調整部300の厚み寸法が増大すると、トレイ部120のトレイ底部や、ケース体110に接触するなどの不都合があり、接触を回避するスペースを設ける必要がある。これに対して、上記構成により、第二シャフト調整部300のフォーカス方向の厚み寸法が変化せず、厚み寸法の増大も抑えることができるので、上記のようなスペースを不要にでき、ディスク装置100の小型化を図ることができる。
さらに、シャフトカム320のシャフト当接部323は、ガイドシャフト231Bとの当接点Bの接触移動軌跡Mにおける接線の回動軸321に対する傾斜角βの最大値が、回動調節面322における回動軸321に対する傾斜角αよりも大きい角度となる曲面形状に形成されている。
このため、調整ねじ330のフォーカス方向の移動量に対して、ガイドシャフト231Bの移動量を小さくすることができる。したがって、ガイドシャフト231のスキュー高さを容易に微調整することができ、高精度にスキュー高さを調整することができる。よって、ピックアップ装置240を適切な位置に保持することができる。
さらには、シャフト当接部323が、曲面形状に形成されているので、容易にシャフト当接部を形成することができる。
また、この時、上記したように、接触移動軌跡Mにおける接線の回動軸321に対する傾斜角αの傾斜率を、前記接触移動軌跡M上で略同一傾斜率することで、シャフトカム320の回動量に対するガイドシャフト231Bの押上げ量を一律とすることができる。したがって、ガイドシャフト231Bの移動量が、調整ねじ330の螺合角度により変化することがなく一律であるため、より容易に、かつ高精度にガイドシャフト231Bのスキュー高さの調整を実施することができる。
また、シャフトカム320は、長手棒状に形成されている。
このため、シャフトカム320をガイドシャフト231Bの軸方向に略平行して配置することができる。したがって、台座部210の面外方向または面内方向にシャフトカム320が突出しないため、シャフトカム320の配設スペースが大きくならず、トラバースメカ200の小型化にも対応できる。
また、回動調節面322およびシャフト当接部323は、シャフトカム320の長手方向に沿う一側縁320Aに沿って形成され、調整ねじ330は、ガイドシャフト231Bの延長線上に設けられている。このため、第二シャフト調整部300の台座部210の面方向におけるガイドシャフト231Bに略直交する幅方向の寸法を小さくすることができ、より良好に小型化に対応することができる。
また、回動調整手段として、雄ねじ山が螺旋形成された軸部331の端部に略円盤状の頭部332が形成された調整ねじ330を用いている。このため、調整ねじ330として、例えば一般的なビス部材を利用することができ、第二シャフト調整部300の構成を簡単にできる。
そして、この調整ねじ330は、台座部210に設けられる調整用孔部215に螺合されている。このため、調整ねじ330を螺合して所定位置に保持する保持部材が不要となり、より簡単な構成でガイドシャフト231Bを調整する第二シャフト調整部300を形成することができる。
さらに、案内片214は、台座部210に一体形成されている。
このため、ガイドシャフト231Bのフォーカス方向への移動を案内する案内部材を別途用意する必要がなく、より簡単な構成とすることができる。
そして、シャフトカム320の他側縁320Bの両端側には、先端部に向かうにしたがって一側縁320A側に近接する方向に傾斜するように切欠形成された干渉回避部324が設けられている。これにより、シャフトカム320が回動した際に、シャフトカム320と台座部210やトレイ部120の一部との干渉を防止することができる。
シャフト当接部323は、ガイドシャフト231Bに対向する一側縁320A側が、ガイドシャフト231B側に向かって突出する形状に形成されている。
このため、シャフト当接部323の台座部210と反対側の周端面近傍に、このシャフト当接部323の突出先端部が配置され、ガイドシャフト231Bの抜け落ちなどを防止することができる。
また、板ばね312は、シャフトカム320を回動自在に台座部に保持させるシャフトカム取付金具310に一体形成されている。このため、板ばね312を別途用意する必要がなく、部品点数を少なくすることができ、構成を簡単にすることができる。
[第二実施形態]
〔ディスク装置の構成〕
次に本発明の第二実施形態のディスク装置について図面に基づいて説明する。図7は、第二実施形態のシャフトカムの概略を示す斜視図である。
なお、第二実施形態において、前記第一実施形態と略同様の構成については、同符号を付し、その説明を簡略もしくは省略する。
第二実施形態のディスク装置は、第一実施形態のディスク装置100と略同様の構成を備えており、第一実施形態の第二シャフト調整部300のシャフトカム320におけるシャフト当接部323を変形したものである。
すなわち、第二実施形態のディスク装置は、第一実施形態と同様に、例えば金属製のケース体110を有している。また、ケース体110内には、第一実施形態と同様に、トレイ部120と、このトレイ部120をケース体110の開口を介して進退させる搬送手段130と、ディスク装置100全体の動作を制御する図示しない制御回路部と、が配設されている。
トレイ部120は、第一実施形態のトレイ部120と同様に、トレイ121と、化粧板122と、を備えている。
トレイ121は、例えば合成樹脂などにて略板状に形成され、略中央部に装着開口121Aが設けられている。
化粧板122は、トレイ121の一縁に設けられ、搬送手段130にてケース体110内に後退された状態でケース体110の開口を閉塞する合成樹脂などにて細長板状に形成されている。
そして、トレイ部120には、第一実施形態のディスク装置100と同様に、トレイ121の装着開口121Aに一部が臨む状態にトラバースメカ200が配設されている。
搬送手段130は、第一実施形態の搬送手段130と同様に、ケース体110内に配設されたガイドレール131と、図示しない付勢部材と、図示しない付勢解除手段と、などを備え、トレイ部120をケース体110の内外に搬送する。
トレイ部120に配設されたトラバースメカ200は、第一実施形態のトラバースメカ200と同様に、トレイ部120の化粧板122側の一端部からトレイ部120の略中心部に向かって長手略板枠状に形成される台座部210を備えている。また、この台座部210は、トレイ部120の略中央位置となる一端側にディスク回転駆動手段220が設けられている。さらに、台座部210は、台座支持部212,213を備え、この台座支持部212,213がフロートゴムを介してトレイ部120に取り付けられることで、ディスク回転駆動手段220が設けられる一端側がフォーカス方向に進退可能な状態に保持されている。
また、台座部210には、第一実施形態の台座部210と同様に、軸方向が略平行に配設された一対のガイドシャフト231A,231Bと、例えばステッピングモータである移動用電動モータ232と、を備えた処理移動手段230が配設されている。
ガイドシャフト231A,231Bは、台座部210の長手方向に沿って、すなわち化粧板122の一端側からディスク回転駆動手段220が配設されるトレイ部120の略中央位置に向かって配設されている。
そして、ガイドシャフト231Bのディスク回転駆動手段220に近接する側の端部には、第二シャフト調整部300Aが設けられている。
そして、この第二シャフト調整部300Aは、案内部としての案内片214と、シャフトカム取付金具310と、シャフトカム320と、を備えている。
案内片214は、第一実施形態の案内片214と同様に、台座部210の底面から突出する状態に、台座部210に一体形成され、ガイドシャフト231Bのフォーカス方向への移動を案内している
シャフトカム取付金具310は、第一実施形態のシャフトカム取付金具310と同様に、台座部210の底面に沿う略板状の基部310Aを備えている。この基部310Aは、固定部311、板ばね312、立上部313、カム保持片313Aが設けられている。固定部311は、シャフトカム取付金具310を台座部210に固定している。板ばね312は、ガイドシャフト231Bを台座部210から離隔する方向に付勢する。立上部313およびカム保持片313Aは、シャフトカム320を回動可能に保持している。
シャフトカム320は、第一実施形態のシャフトカム320と同様に、長手棒状に形成され、長手方向の略中心位置に台座部210の底面に対して略直交する回動軸321を備えている。そして、シャフトカム320は、回動軸321がカム保持片313Aの軸支孔に軸支されることで、回動可能に保持されている。
また、シャフトカム320の一側縁320Aのガイドシャフト231Aから離れる一端側には、第一実施形態のシャフトカム320と同様に、回動調節面322が設けられている。この回動調節面322は、シャフトカム320の長手方向と略平行する側縁のうち台座部210内方側の側縁320Aに沿って、シャフトカム320の回動方向に向かって、台座部210に略直交する方向であるフォーカス方向に対して傾斜する状態に設けられている。すなわち、回動調節面322は、シャフトカム320の側縁320Aからシャフトカム320の長手方向に略直交する幅方向の略中心位置に向かうにしたがって、台座部210に近接する位置から台座部210から離れる方向に傾斜する傾斜平面状に形成されている。
また、回動調節面322の近傍には、台座部210の底面側から天面側に貫通して設けられる調整用孔部215に螺合された回動調整手段としての調整ねじ330が設けられている。この調整ねじ330は、軸部331に図示しない雄ねじ部が螺旋形成され、この軸部331の端部に軸部331より径大となる略円盤状の頭部332が一体形成されている。この頭部332は、外周縁の一端点が回動調節面322の傾斜面の一点である当接点Aに当接している。そして、この調整ねじ330の調整用孔部215への螺合状態を調整することにより、頭部332および回動調節面322の当接点が移動し、シャフトカム320は、所定方向に回動されて所定回動位置に位置決めされる。例えば、調整ねじ330が台座部210の調整用孔部215に没入されると、頭部332がシャフトカム320の回動調節面322の傾斜面を台座部210側に押圧するため、シャフトカム320は、図3における時計回り方向に回動する。
さらに、シャフトカム320の一側縁320Aの他端側には、ガイドシャフト231Bに対向する位置にシャフト当接部323Aが設けられている。このシャフト当接部323Aは、ガイドシャフト231Bと対向する一側縁320Aが、外方に向かって所定寸法だけ突出した形状に形成されている。そして、このシャフト当接部323Aは、側縁320Aの突出先端部からシャフトカム320の幅方向の略中心位置に向かうにしたがって、台座部210から離れた位置から台座部210に近接する方向に傾斜して形成され、ガイドシャフト231Bと当接している。
具体的には、シャフト当接部323Aは、図7に示すように、側縁320Aの突出先端部からシャフトカム320の幅方向の略中心位置に向かう仮想傾斜平面323B上に、略楔形状の当接部323Cが設けられた形状に形成されている。
ここで、この当接部323Cは、シャフトカム320の一側縁320Aからシャフトカム320の幅方向における中心位置に向かうにしたがって、台座部210から離隔する位置から台座部210に近接する方向に傾斜する楔頂線323Dが形成された略楔型形状に形成されている。この楔頂線323Dは、ガイドシャフト231Bの周面と任意の点(当接点B)にて当接する。また、この時、当接部323Cは、楔頂線323Dの接線の回動軸321に対する傾斜角βの最大値が、回動調節面322の回動軸321に対する傾斜角αよりも大きくなる形状に形成されている。なお、この傾斜角βは、楔頂線323Dの全領域で同一傾斜角となっていることが好ましく、この場合、シャフトカム320の回動量に対するガイドシャフト231Bの押上げ量が一律となる。
さらに、当接部323Cは、楔頂線323Dにおけるガイドシャフト231Bとの当接点Bから回動軸321までの距離寸法Dbが、回動調節面322における調整ねじ330の頭部332との当接点Aから回動軸321までの距離寸法Daよりも小さくなる形状に形成されている。
そして、シャフトカム320には、回動調節面322およびシャフト当接部323が設けられない他側縁320Bの両端側の角部に、干渉回避部324が設けられている。この干渉回避部324は、他側縁320Bの端部に向かうにしたがって一側縁320Aに近接する方向に傾斜する形状に形成されている。
また、台座部210に設けられる移動用電動モータの図示しない出力軸には、第一実施形態の移動用電動モータと同様に、外周面に螺旋状の図示しない係合溝が設けられたリードスクリュが同軸上に一体に連結されている。
さらに、台座部210には、第一実施形態の台座部210と同様に、処理移動手段230の一対のガイドシャフト231A,231Bに支持されたピックアップ装置240が配設されている。
このピックアップ装置240は、第一実施形態のピックアップ装置240と同様に、一対のガイドシャフト間に架橋する状態で保持される移動保持部241を備えている。この移動保持部241には、ガイドシャフトを移動可能に嵌挿する図示しない保持部と、移動用電動モータの出力軸に連結されたリードスクリュの係合溝に係合する図示しない移動規制爪部と、を備えている。そして、ピックアップ装置240は、例えば図示しないフレキシブル回路により制御回路部に電気的に接続されている。
また、このピックアップ装置240は、図示しない光源と、この光源からの光を収束するレンズ251と、光ディスクで反射された出射光を検出する図示しない光センサとを有する光ピックアップ250を備えている。この光ピックアップ250は、ピックアップ装置240に接続されるフレキシブル回路に電気的に接続され、このフレキシブル回路を介して制御回路部に接続されている。そして、光ピックアップ250は、制御回路部の制御により、光ディスクの記録面に記録された各種情報を読み取って出力回路部へ出力する読取処理や、制御回路部からの各種情報を記録面に記録する記録処理を実施する。
そして、台座部210の上面側には、第一実施形態と同様に、TMカバー部材400が設けられ、トラバースメカ200のディスク回転駆動手段220の回転用電動モータ、処理移動手段230、ピックアップ装置240の一部、フレキシブル回路が覆われている。
〔ディスク装置の動作〕
次に、第二実施形態のディスク装置100の動作におけるピックアップ装置のスキュー高さ調整動作について説明する。
第二実施形態のディスク装置100におけるスキュー高さ調整動作では、第一実施形態のディスク装置100と同様に、まず、台座部210に一対のガイドシャフト231A,231Bを配設する。そして、これらのガイドシャフト231Aの両端部、およびガイドシャフト231Bのディスク回転駆動手段220から離隔する一端側の第一シャフト調整部231Cの調整ねじを適宜調整し、所定スキュー高さ寸法に設定する。
次に、第二シャフト調整部300Aにてガイドシャフト231Bのスキュー高さを調整する。
具体的には、第二シャフト調整部300Aの調整ねじ330を台座部210の調整用孔部215に螺合させ、調整ねじ330を台座部210に対してフォーカス方向に進退させる。
この調整ねじ330の進退により、調整ねじ330の頭部332の外周縁がシャフトカム320の回動調節面322に当接し、シャフトカム320を回動させる。シャフトカム320が回動すると、回動調節面322と回動軸321を挟んで反対側に設けられるシャフト当接部323Aがガイドシャフト231B側に対して接離移動し、ガイドシャフト231Bのフォーカス方向の高さであるスキュー高さが変位する。
例えば、調整ねじ330を調整用孔部215に没入させると、シャフトカム320の回動調節面322の傾斜面が頭部332に押されるため、シャフトカム320が図7における時計回り方向に回動する。これにより、シャフトカム320のシャフト当接部323Aがガイドシャフト231B側に移動し、ガイドシャフト231Bの周面が当接部323Cの楔頂線323D上をシャフトカム320における幅方向の略中心位置に向かって移動する。これにより、ガイドシャフト231Bが案内片214に沿って台座部210側に押し上げられて、ガイドシャフト231Bのスキュー高さ位置が設定される。
一方、調整ねじ330を調整用孔部215から引き抜く方向に移動させると、シャフトカム320の回動調節面322の傾斜面から頭部332が離隔する。また、ガイドシャフト231Bは、板ばね312によりシャフト当接部323A側に付勢されているため、この付勢力によりシャフト当接部323Aが台座部210から離隔する方向に押されて移動する。そして、シャフトカム320が図7における反時計回り方向に回動し、回動調節面322が調整ねじ330の頭部332に当接すると、回動が規制され、ガイドシャフト231Bのスキュー高さ位置が設定される。
ここで、シャフト当接部323Aは、楔頂線323Dの接線の回動軸321に対する傾斜角βが、回動調節面322の回動軸321に対する傾斜角αよりも大きくなるように形成されているため、調整ねじ330の調整用孔部215への挿入量に比べてガイドシャフト231Bの移動量が小さくなる。また、シャフト当接部323Aは、ガイドシャフト231Bとの当接点Bから回動軸321までの距離寸法Dbが、回動調節面322における調整ねじ330との当接面Aから回動軸321までの距離寸法Daよりも小さくなる状態に形成されている。このため、回動調節面322における調整ねじ330との当接点Aの回動移動量よりも、シャフト当接部323におけるガイドシャフト231Bとの当接点Bの回動移動量が小さくなる。したがって、ガイドシャフト231Bのスキュー高さを微調整することが可能となる。
〔第二実施形態のディスク装置の作用効果〕
上記したような第二実施形態のディスク装置100では、前記第一実施形態のディスク装置100の作用効果に加えて、次のような作用効果が得られる。
すなわち、第二実施形態のディスク装置100では、シャフト当接部323Aは、仮想傾斜平面323B上に略楔形状の当接部323Cを設けている。そして、この当接部323Cは、ガイドシャフト231Bに当接する楔頂線323Dの接線の回動軸321に対する傾斜角βが、回動調節面322の回動軸321に対する傾斜角αよりも大きくなる状態に形成されている。
このため、調整ねじ330のフォーカス方向の移動量に対して、ガイドシャフト231Bの移動量を小さくすることができる。したがって、ガイドシャフト231のスキュー高さを容易に微調整することができ、高精度にスキュー高さを調整することができる。よって、ピックアップ装置240を適切な位置に保持することができる。そして、シャフト当接部323Aにおけるガイドシャフト231Bとの当接点Bの移動軌跡が楔頂線323Dとなるため、この楔頂線323Dの傾斜形状を適切に形成することで、容易にガイドシャフト231Bとシャフト当接部323Aとの当接点Bにおける傾斜角度を調整することができる。したがって、シャフトカム320の構成が簡単になり、製造性を向上させることができる。
〔第三実施形態〕
次に、本発明の第三実施形態のディスク装置について図面に基づいて説明する。図8は、第三実施形態のシャフトカムの概略を示す斜視図である。
なお、第三実施形態において、前記第一実施形態および第二実施形態と略同様の構成については、同符号を付し、その説明を簡略もしくは省略する。
第三実施形態のディスク装置100は、第一および第二実施形態のディスク装置100と略同様の構成を備えており、第一および第二実施形態の第二シャフト調整部300,300Aのシャフトカム320におけるシャフト当接部323,323Aを変形したものである。
すなわち、第三実施形態のディスク装置100は、第一実施形態と同様に、例えば金属製のケース体110を有している。また、ケース体110内には、第一実施形態と同様に、トレイ部120と、このトレイ部120をケース体110の開口を介して進退させる搬送手段130と、ディスク装置100全体の動作を制御する図示しない制御回路部と、が配設されている。
トレイ部120は、第一実施形態のトレイ部120と同様に、トレイ121と、化粧板122と、を備えている。
トレイ121は、例えば合成樹脂などにて略板状に形成され、略中央部に装着開口121Aが設けられている。
化粧板122は、トレイ121の一縁に設けられ、搬送手段130にてケース体110内に後退された状態でケース体110の開口を閉塞する合成樹脂などにて細長板状に形成されている。
そして、トレイ部120には、第一実施形態のディスク装置100と同様に、トレイ121の装着開口121Aに一部が臨む状態にトラバースメカ200が配設されている。
搬送手段130は、第一実施形態の搬送手段130と同様に、ケース体110内に配設されたガイドレール131と、図示しない付勢部材と、図示しない付勢解除手段と、などを備え、トレイ部120をケース体110の内外に搬送する。
トレイ部120に配設されたトラバースメカ200は、第一実施形態のトラバースメカ200と同様に、トレイ部120の化粧板122側の一端部からトレイ部120の略中心部に向かって長手略板枠状に形成される台座部210を備えている。また、この台座部210は、トレイ部120の略中央位置となる一端側にディスク回転駆動手段220が設けられている。さらに、台座部210は、台座支持部212,213を備え、この台座支持部212,213がフロートゴムを介してトレイ部120に取り付けられることで、ディスク回転駆動手段220が設けられる一端側がフォーカス方向に進退可能な状態に保持されている。
また、台座部210には、第一実施形態の台座部210と同様に、軸方向が略平行に配設された一対のガイドシャフト231A,231Bと、例えばステッピングモータである移動用電動モータ232と、を備えた処理移動手段230が配設されている。
ガイドシャフト231A,231Bは、台座部210の長手方向に沿って、すなわち化粧板122の一端側からディスク回転駆動手段220が配設されるトレイ部120の略中央位置に向かって配設されている。
そして、ガイドシャフト231Bのディスク回転駆動手段220に近接する側の端部には、第二シャフト調整部300Bが設けられている。
そして、この第二シャフト調整部300Bは、案内部としての案内片214と、シャフトカム取付金具310と、シャフトカム320と、を備えている。
案内片214は、第一実施形態の案内片214と同様に、台座部210の底面から突出する状態に、台座部210に一体形成され、ガイドシャフト231Bのフォーカス方向への移動を案内している
シャフトカム取付金具310は、第一実施形態のシャフトカム取付金具310と同様に、台座部210の底面に沿う略板状の基部310Aを備えている。この基部310Aは、固定部311、板ばね312、立上部313、カム保持片313Aが設けられている。固定部311は、シャフトカム取付金具310を台座部210に固定している。板ばね312は、ガイドシャフト231Bを台座部210から離隔する方向に付勢する。立上部313およびカム保持片313Aは、シャフトカム320を回動可能に保持している。
シャフトカム320は、第一実施形態のシャフトカム320と同様に、長手棒状に形成され、長手方向の略中心位置に台座部210の底面に対して略直交する回動軸321を備えている。そして、シャフトカム320は、回動軸321がカム保持片313Aの軸支孔に軸支されることで、回動可能に保持されている。
また、シャフトカム320の一側縁320Aのガイドシャフト231Aから離れる一端側には、第一実施形態のシャフトカム320と同様に、回動調節面322が設けられている。この回動調節面322は、シャフトカム320の長手方向と略平行する側縁のうち台座部210内方側の側縁320Aに沿って、シャフトカム320の回動方向に向かって、台座部210に略直交する方向であるフォーカス方向に対して傾斜する状態に設けられている。すなわち、回動調節面322は、シャフトカム320の側縁320Aからシャフトカム320の長手方向に略直交する幅方向の略中心位置に向かうにしたがって、台座部210に近接する位置から台座部210から離れる方向に傾斜する傾斜平面状に形成されている。
また、回動調節面322の近傍には、台座部210の底面側から天面側に貫通して設けられる調整用孔部215に螺合された回動調整手段としての調整ねじ330が設けられている。この調整ねじ330は、軸部331に図示しない雄ねじ部が螺旋形成され、この軸部331の端部に軸部331より径大となる略円盤状の頭部332が一体形成されている。この頭部332は、外周縁の一端点が回動調節面322の傾斜面の一点である当接点Aに当接している。そして、この調整ねじ330の調整用孔部215への螺合状態を調整することにより、頭部332および回動調節面322の当接点が移動し、シャフトカム320は、所定方向に回動されて所定回動位置に位置決めされる。例えば、調整ねじ330が台座部210の調整用孔部215に没入されると、頭部332がシャフトカム320の回動調節面322の傾斜面を台座部210側に押圧するため、シャフトカム320は、図3における時計回り方向に回動する。
さらに、シャフトカム320の一側縁320Aの他端側には、ガイドシャフト231Bに対向する位置にシャフト当接部323Eが設けられている。このシャフト当接部323Eは、ガイドシャフト231Bと対向する一側縁320Aが、外方に向かって所定寸法だけ突出した形状に形成されている。そして、このシャフト当接部323Eは、側縁320Aの突出先端部からシャフトカム320の幅方向の略中心位置に向かうにしたがって、台座部210から離隔する位置から台座部210に近接する傾斜状に形成され、ガイドシャフト231Bと当接している。
具体的には、シャフト当接部323Eは、図8に示すように、側縁320Aの突出先端部からシャフトカム320の幅方向の略中心位置に向かう傾斜平面323Fを備えている。そして、傾斜平面323F上には、シャフトカム320の幅方向に延出するリブ部材323Gが着脱自在に設けられている。ここで、このリブ部材323Gは、例えばシャフトカム320の長手方向に沿う断面が略三角形状に形成され、シャフトカム320の一側縁320Aからシャフトカム320の幅方向における中心位置に向かうにしたがって台座部210から離隔する位置から台座部210に近接する方向に傾斜する突出先端縁323Hを備えた形状に形成されている。この突出先端縁323Hは、ガイドシャフト231Bの周面と任意の点(当接点B)にて当接する。また、この時、リブ部材323Gは、突出先端縁323Hにおける接線の回動軸321に対する傾斜角βの最大値が、回動調節面322の回動軸321に対する傾斜角αよりも大きくなる形状に形成されている。なお、この傾斜角βは、突出先端縁323Hの全領域で同一傾斜角となっていることが好ましく、この場合、シャフトカム320の回動量に対するガイドシャフト231Bの押上げ量が一律となる。
さらに、リブ部材323Gは、突出先端縁323Hにおけるガイドシャフト231Bとの当接点Bから回動軸321までの距離寸法Dbが、回動調節面322における調整ねじ330の頭部332との当接点Aから回動軸321までの距離寸法Daよりも小さくなる形状に形成されている。
そして、シャフトカム320には、回動調節面322およびシャフト当接部323が設けられない他側縁320Bの両端側の角部に、干渉回避部324が設けられている。この干渉回避部324は、他側縁320Bの端部に向かうにしたがって一側縁320Aに近接する方向に傾斜する形状に形成されている。
また、台座部210に設けられる移動用電動モータの図示しない出力軸には、第一実施形態の移動用電動モータと同様に、外周面に螺旋状の図示しない係合溝が設けられたリードスクリュが同軸上に一体に連結されている。
さらに、台座部210には、第一実施形態の台座部210と同様に、処理移動手段230の一対のガイドシャフト231A,231Bに支持されたピックアップ装置240が配設されている。
このピックアップ装置240は、第一実施形態のピックアップ装置240と同様に、一対のガイドシャフト間に架橋する状態で保持される移動保持部241を備えている。この移動保持部241には、ガイドシャフトを移動可能に嵌挿する図示しない保持部と、移動用電動モータの出力軸に連結されたリードスクリュの係合溝に係合する図示しない移動規制爪部と、を備えている。そして、ピックアップ装置240は、例えば図示しないフレキシブル回路により制御回路部に電気的に接続されている。
また、このピックアップ装置240は、図示しない光源と、この光源からの光を収束するレンズ251と、光ディスクで反射された出射光を検出する図示しない光センサとを有する光ピックアップ250を備えている。この光ピックアップ250は、ピックアップ装置240に接続されるフレキシブル回路に電気的に接続され、このフレキシブル回路を介して制御回路部に接続されている。そして、光ピックアップ250は、制御回路部の制御により、光ディスクの記録面に記録された各種情報を読み取って出力回路部へ出力する読取処理や、制御回路部からの各種情報を記録面に記録する記録処理を実施する。
そして、台座部210の上面側には、第一実施形態と同様に、TMカバー部材400が設けられ、トラバースメカ200のディスク回転駆動手段220の回転用電動モータ、処理移動手段230、ピックアップ装置240の一部、フレキシブル回路が覆われている。
〔ディスク装置の動作〕
次に、第三実施形態のディスク装置100の動作におけるピックアップ装置のスキュー高さ調整動作について説明する。
第三実施形態のディスク装置100におけるスキュー高さ調整動作では、第一および第二実施形態のディスク装置100と同様に、まず、台座部210に一対のガイドシャフト231A,231Bを配設する。そして、これらのガイドシャフト231Aの両端部、およびガイドシャフト231Bのディスク回転駆動手段220から離隔する一端側の第一シャフト調整部231Cの調整ねじを適宜調整し、所定スキュー高さ寸法に設定する。
次に、第二シャフト調整部300Bにてガイドシャフト231Bのスキュー高さを調整する。
具体的には、第二シャフト調整部300Bの調整ねじ330を台座部210の調整用孔部215に螺合させ、調整ねじ330を台座部210に対してフォーカス方向に進退させる。
この調整ねじ330の進退により、調整ねじ330の頭部332の外周縁がシャフトカム320の回動調節面322に当接し、シャフトカム320を回動させる。シャフトカム320が回動すると、回動調節面322と回動軸321を挟んで反対側に設けられるシャフト当接部323Eがガイドシャフト231B側に対して接離移動し、ガイドシャフト231Bのフォーカス方向の高さであるスキュー高さが変位する。
例えば、調整ねじ330を調整用孔部215に没入させると、シャフトカム320の回動調節面322の傾斜面が頭部332に押されるため、シャフトカム320が図3における時計回り方向に回動する。これにより、シャフトカム320のシャフト当接部323Eがガイドシャフト231B側に移動し、ガイドシャフト231Bの周面がリブ部材323Gの突出先端縁323H上をシャフトカム320における幅方向の略中心位置に向かって移動する。これにより、ガイドシャフト231Bが案内片214に沿って台座部210側に押し上げられて、ガイドシャフト231Bのスキュー高さ位置が設定される。
一方、調整ねじ330を調整用孔部215から引き抜く方向に移動させると、シャフトカム320の回動調節面322の傾斜面から頭部332が離隔する。また、ガイドシャフト231Bは、板ばね312によりシャフト当接部323E側に付勢されているため、この付勢力によりシャフト当接部323Eが台座部210から離隔する方向に押されて移動する。そして、シャフトカム320が図3における反時計回り方向に回動し、回動調節面322が調整ねじ330の頭部332に当接すると、回動が規制され、ガイドシャフト231Bのスキュー高さ位置が設定される。
ここで、シャフト当接部323Eは、リブ部材323Gの突出先端縁323Hの接線の回動軸321に対する傾斜角βが、回動調節面322の回動軸321に対する傾斜角αよりも大きくなるように形成されているため、調整ねじ330の調整用孔部215への挿入量に比べてガイドシャフト231Bの移動量が小さくなる。また、シャフト当接部323Eは、ガイドシャフト231Bとの当接点Bから回動軸321までの距離寸法Dbが、回動調節面322における調整ねじ330との当接面Aから回動軸321までの距離寸法Daよりも小さくなる状態に形成されている。このため、回動調節面322における調整ねじ330との当接点Aの回動移動量よりも、シャフト当接部323Eにおけるガイドシャフト231Bとの当接点Bの回動移動量が小さくなる。したがって、ガイドシャフト231Bのスキュー高さを微調整することが可能となる。
〔第三実施形態のディスク装置の作用効果〕
上記したような第三実施形態のディスク装置100では、前記第一実施形態のディスク装置100の作用効果に加えて、次のような作用効果が得られる。
すなわち、第三実施形態のディスク装置100では、シャフト当接部323Eは、傾斜平面323F上にシャフトカム320の幅方向に演出するリブ部材323Gを備えている。そして、このリブ部材323Gは、ガイドシャフト231Bに当接する突出先端縁323Hの接線の回動軸321に対する傾斜角βが、回動調節面322の回動軸321に対する傾斜角αよりも大きくなる状態に形成されている。
このため、調整ねじ330のフォーカス方向の移動量に対して、ガイドシャフト231Bの移動量を小さくすることができる。したがって、ガイドシャフト231のスキュー高さを容易に微調整することができ、高精度にスキュー高さを調整することができる。よって、ピックアップ装置240を適切な位置に保持することができる。
そして、シャフト当接部323Eにおけるガイドシャフト231Bとの当接点Bの移動軌跡がリブ部材323Gの突出先端縁323Hとなるため、この突出先端縁323Hの傾斜形状を適切に形成することで、容易にガイドシャフト231Bとシャフト当接部323Eとの当接点Bにおける傾斜角度を調整することができる。したがって、シャフトカム320の構成が簡単になり、製造性を向上させることができる。
また、リブ部材323Gは、シャフト当接部323Eの傾斜平面323Fに着脱自在に設けられている。
このため、例えばリブ部材323Gにおける突出先端縁323Hの傾斜角を変化させるなどすることで、シャフトカム320の回動に対するガイドシャフト231Bの押上げ量を変更することができる。したがって、例えば、BDやHD−DVDなどを再生可能なディスク装置100で、より精密なスキュー高さ調整を実施する場合には、突出先端縁323Hの傾斜が緩やかとなるリブ部材323Gを傾斜平面323Fに取り付けるなどすることができる。
〔他の実施の形態〕
なお、本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。
例えば、上記実施形態では、ディスク装置100として、いわゆるスリムドライブタイプのディスク装置100を例示したが、これに限られず、例えば前記したように、デスクトップ型パーソナルコンピュータなどに搭載される所定厚み寸法を有するディスクドライブ装置などにも利用することができる。
また、記録媒体として、光ディスクを例示したが、その他光磁気ディスク、磁気ディスク、あるいは、これらを貼り合わせた複合ディスク、カートリッジなどにこれらのディスクを格納したカートリッジタイプの記録媒体など、各種記録媒体を利用することができる。
さらに、シャフトとしての円軸上のガイドシャフトを例示したが、例えば断面矩形状や、楕円形状、その他異形状のガイドシャフトを用いてもよい。
そして、上記第一実施の形態では、板ばね312がシャフトカム取付金具310に一体形成される構成を示したが、これに限らない。例えば、上述したように、板ばね312がシャフトカム取付金具310に一体的に固定される構成としてもよく、台座部210に固定される構成、台座部210と一体形成される構成などとしてもよい。
さらに、付勢手段として板ばね312に限られず、台座部210とガイドシャフト231Bとの間に設けられるコイルばねであってもよく、その他ガイドシャフト231Bを台座部210側からシャフトカム320のシャフト当接部323側に付勢する構成であれば、いかなる構成の付勢手段であってもよい。
また、案内片214が台座部210に一体形成された例を示したが、前記したように案内片214が例えばねじ止めや溶接、接着などの各種固定法により台座部210の底面に固定される構成としてもよい。また、案内部として案内片214を例示したが、例えば台座部210の底面側にガイドシャフト231Bの軸方向に略直交する板状部材を設け、この板状部材にフォーカス方向の案内溝を形成し、案内溝にガイドシャフト231Bを保持させるなどしてもよい。
さらに、上記実施形態において、シャフト当接部323,323A,323Eが、側縁320Aからシャフトカム320の中心位置に向かうにしたがって、台座部210から離隔する位置から台座部210の近接する方向に傾斜した形状に形成される例を示したが、これに限らない。例えば、シャフト当接部323,323A,323Eは、側縁320Aからシャフトカム320の中心位置に向かうにしたがって、台座部210に近接する位置から台座部210から離隔する方向に傾斜した形状に形成され、板ばね312は、ガイドシャフト231Bを台座部210に近接する方向に付勢する構成などとしてもよい。
さらに、シャフトカム320が長手棒状に形成された例を示したが、例えばL字形状に形成された構成としてもよい。
そして、シャフトカム320の一側縁320Aに沿って回動調節面322が形成される例を示したが、例えば他側縁320B側に形成されたものであってもよい。
第二実施形態において、シャフト当接部323Aは、仮想傾斜平面323B上に略楔形状の当接部323Cがシャフトカム320と一体形成された形状を示したが、例えばシャフト当接部323Aに傾斜平面が形成され、この傾斜平面上に別体として形成された略楔形状の当接部323Cが例えば接着などにより固定された構成としてもよい。このような構成では、例えばBDやHD−DVDなど、より精密にピックアップ装置240の位置を調整する必要のある場合、例えば楔頂線323Dの傾斜角が緩やかな当接部323Cを用いるなど、ディスク装置100の種類により適宜シャフト当接部323Aの形状を変更することができる。
また、この場合、傾斜平面に限られず、例えばシャフト当接部323Aがフォーカス方向に対して略直交する平面を備え、この平面上に楔頂線323Dがフォーカス方向に対して傾斜した略楔形状の当接部323Cを設ける構成などとしてもよい。
第三実施形態において、リブ部材323Gのシャフトカム320に長手方向に沿う断面が略三角形状としたが、例えば断面略矩形状に形成され、突出先端縁323Hが略矩形面状など他の形状に形成された構成としてもよい。
また、第三実施形態において、リブ部材323Gを傾斜平面323Fに着脱自在に取り付ける例を示したが、例えばシャフトカム320と一体形成された構成としてもよい。また、リブ部材323Gとして、例えば環状のリブ部材323Gをシャフトカム320の周面を幅方向に沿って巻装した構成としてもよく、長手棒状のリブ部材323Gを傾斜平面323Fの傾斜方向に沿って固着させた構成としてもよい。
さらに、第一実施形態において、シャフト当接部323は、ガイドシャフト231Bと当接点Bにて点接触し、この当接点Bが接触移動軌跡M上を移動するとしたが、当接点Bを含む線分にて線接触する構成としてもよい。この場合、シャフト当接部323は、線接触の移動軌跡の接平面の回動軸321に対する傾斜角が、回動調節面322の回動軸321に対する傾斜角αよりも大きい角度となる曲面形状に形成されていればよい。
また、回動調整手段として、調整ねじ330を例示したが、フォーカス方向への移動により回動調節面322を押圧してシャフトカム320を回動させる構成であれば、特に限定されず、例えば、回動調節面322に当接する当接部材を例えばモータなどの駆動力によりフォーカス方向に移動させる構成としてもよい。この場合、制御回路部から出力される信号によりモータを駆動させて当接部材を移動させることで、例えばピックアップ装置240の位置ずれを適宜補正可能な構成としてもよい。
また、ガイドシャフト231Bのディスク回転駆動手段220に近接する一端部に第二シャフト調整部300,300A,300Bを設ける構成を示したが、例えばガイドシャフト231Aのディスク回転駆動手段220に近接する一端部にも、この第二シャフト調整部300,300A,300Bを設ける構成としてもよい。さらには、ガイドシャフト231A,231Bの両端部にそれぞれ第二シャフト調整部300,300A,300Bを設ける構成としてもよい。
このような構成にすることで、ピックアップ装置240のスキュー高さをより精密に調整することができる。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
〔実施の形態の効果〕
上述したように、上記第一実施形態のディスク装置100では、トラバースメカ200は、ピックアップ装置240を移動可能に保持するガイドシャフト231Bと、ガイドシャフト231Bのフォーカス方向への移動を案内する案内片214と、台座部210にフォーカス方向と略同一方向となる回動軸321を有するシャフトカム320と、ガイドシャフト231Bを台座部210から離れる方向に付勢する板ばね312と、を備えている。また、シャフトカム320の一端側には、側縁320Aからシャフトカム320の中心位置に向かうにしたがって、台座部210に近接する位置から台座部210から離れる方向に傾斜する回動調節面322が設けられ、他端側には、ガイドシャフト231Bに対向して、側縁320Aからシャフトカム320の中心位置に向かうにしたがって、台座部210から離れる位置から台座部210に近接する方向に傾斜するシャフト当接部323が設けられている。そして、シャフトカム320のシャフト当接部323は、ガイドシャフト231Bと当接する当接点Bから回動軸321までの距離が、回動調節面322における調整ねじ330との当接点Aから回動軸321までの距離よりも小さくなる状態に形成されている。
このため、シャフトカム320の回動による、ガイドシャフト231Bとシャフト当接部323との当接点Bの移動量は、調整ねじ330と回動調節面322との当接点Aが移動する移動量よりも小さくなる。したがって、調整ねじ330のフォーカス方向の移動量に比べて、ガイドシャフト231Bのフォーカス方向への調整量を小さくすることができる。よって、調整ねじ330の移動量がガイドシャフト231Bの移動量となる従来の構成に比べて、より精密に、かつ容易にガイドシャフト231Bの移動量を調整することができ、ガイドシャフト231Bのスキュー高さを高精度に調整することができる。これにより、ピックアップ装置240を適切な位置で保持することができる。また、適切な位置に設定されたピックアップ装置240により、例えばDVD、BD、HD-DVDといった情報処理を実施する際に精密な光軸設定が必要な装置においても、良好な情報処理を実施することができる。
産業上の利用分野
本発明は、記録媒体に所定の処理を実施するピックアップを保持するピックアップ保持装置、およびディスク装置に利用できる。

Claims (13)

  1. 記録媒体を保持する保持手段に保持された前記記録媒体に情報を書き込む書込み処理、および前記記録媒体に記録された情報を読み込む読込処理のうち少なくともいずれか一方の処理を実施するピックアップ装置を移動可能に保持する略軸状のシャフトと、
    前記シャフトの前記ピックアップ装置から前記保持手段に保持された前記記録媒体に向かうフォーカス方向への移動を案内する案内部と、
    フォーカス方向と略平行する軸方向を有する回動軸を中心として回動可能に設けられるとともに、回動方向に向かってフォーカス方向に対して傾斜して設けられ、フォーカス方向と略平行する方向に移動可能に設けられる回動調整手段の一部が当接することにより前記回動軸を中心とした所定方向に回動される回動調節面、および回動方向に向かってフォーカス方向に対して傾斜して設けられ、前記シャフトの周面に当接するシャフト当接部を備えたカム部材と、
    前記シャフトを前記シャフト当接部に近接する側に付勢する付勢手段と、
    を具備し、
    前記シャフト当接部は、前記回動軸までの距離寸法が、前記回動軸から前記回動調節面までの距離よりも小さくなる位置に設けられた
    ことを特徴としたピックアップ保持装置。
  2. 請求項1に記載のピックアップ保持装置であって、
    前記シャフト当接部は、前記カム部材の回動により前記シャフトの一部が接触する接触移動軌跡における接線の前記回動軸に対する傾斜角の最大値が、前記調整当接部の前記回動軸に対する傾斜角より大きくなる状態に形成された
    ことを特徴としたピックアップ保持装置。
  3. 記録媒体を保持する保持手段に保持された前記記録媒体に情報を書き込む書込み処理、および前記記録媒体に記録された情報を読み込む読込処理のうち少なくともいずれか一方の処理を実施するピックアップ装置を移動可能に保持する略軸状のシャフトと、
    前記シャフトの前記ピックアップ装置から前記保持手段に保持された前記記録媒体に向かうフォーカス方向への移動を案内する案内部と、
    フォーカス方向と略平行する方向に軸方向を有する回動軸を中心として回動可能に設けられるとともに、回動方向に向かってフォーカス方向に対して傾斜して設けられ、フォーカス方向に移動可能に設けられる回動調整手段の一部が当接することにより前記回動軸を中心とした所定方向に回動される回動調節面、および回動方向に向かってフォーカス方向に対して傾斜して設けられ、前記シャフトの周面に当接するシャフト当接部を備えたカム部材と、
    前記シャフトを前記シャフト当接部に近接する側に付勢する付勢手段と、
    を具備し、
    前記シャフト当接部は、前記カム部材の回動により前記シャフトの周面の一部が接触する接触移動軌跡における接線の前記回動軸に対する傾斜角の最大値が、前記回動調節面の前記回動軸に対する傾斜角よりも大きくなる状態に形成された
    ことを特徴としたピックアップ保持装置。
  4. 請求項3に記載のピックアップ保持装置であって、
    前記シャフト当接部は、前記回動軸までの距離寸法が、前記回動軸から前記回動調節面までの距離よりも小さくなる位置に設けられた
    ことを特徴としたピックアップ保持装置。
  5. 請求項2ないし請求項4のいずれかに記載のピックアップ保持装置であって、
    前記シャフト当接部は、前記カム部材の回動方向に向かってフォーカス方向に対して傾斜する傾斜面と、この傾斜面上に設けられるとともに、前記接触移動軌跡に沿って前記シャフトに近接する方向に突出して前記シャフトの周面の一部に当接するリブ部材と、を備え、このリブ部材の先端部における接線の前記回動軸に対する傾斜角が、前記回動調節面の前記回動軸に対する傾斜角よりも大きくなる状態に形成された
    ことを特徴としたピックアップ保持装置。
  6. 請求項2ないし請求項4のいずれかに記載のピックアップ保持装置であって、
    前記シャフト当接部は、前記カム部材の回動方向に向かってフォーカス方向に対して傾斜する傾斜面または仮想傾斜面上に、前記接触移動軌跡に沿う一部が前記シャフトに近接する方向に突出する略楔形状の突出部が設けられ、この突出部の前記接触移動軌跡に沿う突出線における接線の前記回動軸に対する傾斜角が、前記回動調節面の前記回動軸に対する傾斜角よりも大きくなる状態に形成された
    ことを特徴としたピックアップ保持装置。
  7. 請求項2ないし請求項4のいずれかに記載のピックアップ保持装置であって、
    前記シャフト当接部は、前記接触移動軌跡に沿って前記シャフトの周面の少なくとも一部が当接する曲面形状に形成された
    ことを特徴としたピックアップ保持装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のピックアップ保持装置であって、
    前記カム部材は、略中心部に前記回動軸が設けられる長手棒状に形成され、
    前記回動調節面は、前記カム部材の長手一端側に設けられ、
    前記シャフト当接部は、前記カム部材の前記回動軸を挟んで前記回動調節面と反対側となる他端側に設けられた
    ことを特徴としたピックアップ保持装置。
  9. 請求項8に記載のピックアップ保持装置であって、
    前記カム部材は、前記シャフトの軸方向に略平行する位置に、前記シャフト当接面が前記シャフトの周面に対向する状態に設けられるとともに、前記カム部材の長手方向に沿う一側縁上に、前記回動調節面および前記シャフト当接面が設けられ、
    前記回動調整手段は、前記シャフトの軸方向延長上に設けられている
    ことを特徴としたピックアップ保持装置
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれかに記載のピックアップ保持装置であって、
    前記回動調整手段は、軸方向に沿って雄ねじ山が螺旋形成される軸部、および軸部の一端部に前記軸部の径寸法よりも大きい径寸法を有するとともに、外周縁の一部が前記回動調節面に当接する頭部を有するビス部材である
    ことを特徴としたピックアップ保持装置。
  11. 請求項10に記載のピックアップ保持装置であって、
    前記案内部が設けられるとともに、前記カム部材を回動可能に保持する台座部を備え、
    前記回動調整手段は、前記台座部にフォーカス方向に沿って設けられた調整孔部に前記軸部が螺合されて保持された
    ことを特徴としたピックアップ保持装置。
  12. 請求項1ないし請求項11のいずれかに記載のピックアップ保持装置であって、
    長手略板状に形成されて、長手一端側に前記保持手段が設けられるとともに、前記保持手段が設けられる一端側がフォーカス方向に対して進退自在に保持される台座部を備え、
    前記シャフトは、軸方向が前記台座部の長手方向と略平行して設けられるとともに、一端側が前記台座部の近傍に位置する状態に設けられ、
    前記案内部、前記カム部材、および前記付勢手段は、前記シャフトの前記台座部側の端部近傍に設けられた
    ことを特徴としたピックアップ保持装置。
  13. 請求項1ないし請求項12のいずれかに記載のピックアップ保持装置と、
    前記記録媒体を保持する保持手段と、
    前記ピックアップ保持装置に移動可能に保持されるとともに、前記保持手段に保持された前記記録媒体に情報を書き込む書込み処理、および前記記録媒体に記録された情報を読み込む読込処理のうち少なくともいずれか一方の処理を実施するピックアップ装置と、
    前記ピックアップ保持装置、前記保持手段、および前記ピックアップ装置を内部に収納するとともに、前記記録媒体を内外に出し入れ可能な開口部を備えたケース体と、
    を具備したことを特徴としたディスク装置。
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