JP2006172554A - ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光ピックアップの送りモータに付与される負荷を低減して省電力化を図り、しかも送り機構部のスクリューの案内溝とラック噛合部とのバックラッシが生じ難いようにしたディスク装置を提供する。
【解決手段】 光ピックアップ2に備えられたラック11に、斜面11a1とその先端に円弧部11a2とを有する噛合部11aを形成し、これに噛合するスクリュー8の歯部8bに、傾斜角の大きい第1傾斜部8b1と、第1傾斜部8b1より回転中心方向に設けられ、前記第1傾斜部8b1の傾斜角よりさらに小さい傾斜角を有する第2傾斜部8b2とを備える。更に、1つの傾斜部でラックとの噛合を行なう場合におけるスクリュー歯部に設けられた傾斜部の傾斜角よりも、第2傾斜角を小さく設定し、且つ噛合部11aが第2傾斜部8b2と接するとともに、噛合部11aと第1傾斜部8b1との間に隙間をもたせる構成とする。
【選択図】 図9

Description

本発明は、ディスクの記録或いは再生を行うディスク装置に関するものであり、更に詳しくは、ディスクより光学的に信号を読み出す光ピックアップを、ディスクの内外周へと走査する送り方式として、光ピックアップに備えられたラック噛合部とスクリューの歯部とを係合させて移動する方式を使用する、ディスク装置に関するものである。
現在、情報信号の記録媒体であるディスクの再生や記録を行なうディスク装置として、CD(コンパクトディスク)やMD(ミニディスク)やDVD(デジタル・バーサタイル・ディスク)等、多様な種類のものが提供されている。この様なディスク装置の形態として、携帯可能な大きさにまで小型化されたものが知られている。この種の携帯可能なディスク装置にあっては、携帯する上での利便性を向上させるため、より一層の小型化,薄型化や省電力化が要求されている。この場合、光ピックアップをディスクの内外周へと走査する光ピックアップ送り機構についても、小型化,薄型化や省電力化が当然必要であり、また省電力化のためには低電圧,低消費電流で駆動する必要がある。
以下に、従来の光ピックアップ送り装置を用いたディスク装置について説明する。図10は、従来のディスク装置の一例を下方から見た斜視図である。また図11は、光ピックアップ送り機構部のスクリュー105とラック106、及び光ピックアップ102の係合状態を示す図である。さらに図12は、スクリュー105の歯部105bと噛合部106aとの係合関係を示す図である。
図10に示すように、基台101の中央部にはディスク回転手段103が設けられており、ここには基台101の上方(図の裏面側)より図示しないディスクが装着され、これを回転駆動するとともに、光ピックアップ102の半導体レーザ光源からの光ビームが、同じく光ピックアップ102の光学系により導かれ、対物レンズによって集束された状態で、ディスクの情報記録面に照射される。照射された光ビームはディスクによって反射され、光ピックアップ102の光学系によって光検出部に導かれる。そして、光検出部による光ビームの検出結果に基づいて、例えば情報が再生される。
光ピックアップ102は、スクリュー105とガイドレール101aとにより、ディスクの情報記録面に略平行で且つディスクの径方向にスライド変位可能に、基台101に支持されている。ここで、スクリュー105は、ディスクの情報記録面に略平行で且つディスクの径方向に平行になる様に、その両端を基台101に固定された軸受け部108,109によって支持されている。一方、ガイドレール101aは、同じくディスクの情報記録面に略平行で且つディスクの径方向に平行になる様に、基台101に直接取り付けられている。
また、光ピックアップ102のスクリュー側の一端には、ラック106が取り付けられている。このラック106は、装置の薄型化,コストダウン化を図るため、図11に示すように、薄板状に形成されバネ性を有したバネ部106bと、この先端付近に形成されスクリュー105と噛合する噛合部106aを有している。噛合部106aは曲げ加工により形成され、図12に示すように、V字状をなす2つの斜面を有しその連接部である先端が曲げ加工により円弧形状となっている。V字状をなす2つの斜面の角度rは、曲げ加工性等を考慮して40°程度に設定されている。
図 11,図12に示す様に、ラック106の噛合部106aは、スクリュー105の太径部105aに螺旋状に形成された案内溝105bに噛合している。案内溝105bは、傾斜角がθである傾斜部105b1を有する。ラック106とスクリュー105の噛合時には、噛合部106a先端の円弧部がスクリュー105の案内溝105bの谷底部との間に隙間を形成しつつ、この円弧部がスクリュー105の案内溝105bの傾斜部105b1に接しており、ラック106のバネ部106bのバネ性によって圧接されている。
このように、噛合部106aの円弧部が案内溝105bの谷底部との間に隙間を形成しつつ、案内溝105bの傾斜部105b1に圧接することにより、バックラッシが生じない様にしている。なお、太径部105aの両端外側には、太径部105aより一段細く形成された細径部105cが形成されており、細径部105cは、基台101に固定された軸受け部108,109にそれぞれ嵌合され、基台101に対して、スクリュー105の軸線まわりに回転可能に設けられている。
さて、スクリュー105が送りモータ104の駆動力により、ギヤ列107を介して回転駆動されると、スクリュー105の太径部105aに螺旋状に形成された案内溝105bと噛合部106aとの噛合により、光ピックアップ102は左右方向即ちディスクの径方向にスライド変位される。このとき、図示しない電子回路から送りモータ104に電圧パルスが印加されると、その電圧パルスに応じて、送りモータ104にはいずれかの回転方向に所定の時間だけ所定の回転駆動力が付与される。これにより、光ピックアップ102は、ディスクの径方向で内外周いずれかの方向に、所定の時間だけ所定の駆動力を得て移動し、その対物レンズがディスクの情報記録領域を走査することとなる。
上記の構成において、送りモータ104への負荷トルクは下記の式で表される。
Tm=Ts/N/η ・・・(a)
但し、
Tm:送りモータ104の回転負荷トルク
η:ギヤ列107の効率
N:減速比
Ts:スクリュー105の回転負荷トルク
である。
また、スクリュー105の回転負荷トルクTsは下記の式で表される。
Ts=Ts1+Ts2+Ts3+Ts4 ・・・(b)
但し、
Ts1:ラックの圧接力の反力によるスクリュー105と光ピックアップ嵌合部102aとの摺動回転負荷トルク
Ts2:ラックの圧接力によるスクリュー105と軸受け部108,109との摺動回転負荷トルク
Ts3:ラックの圧接力による案内溝105bと噛合部106aとの摺動回転負荷トルク
Ts4:光ピックアップ102のディスク径方向への移動負荷による案内溝105bと噛合部106aとの摺動回転負荷トルク
である。
ここで、ラックの圧接力とは、噛合部106aの案内溝105bへの圧接力のことであり、これをF1とおくと、上記各摺動回転負荷トルクは、それぞれ下記の式で表される。
Ts1=μ1×F1×(D1/2) ・・・(c)
Ts2=μ2×F1×(D2/2) ・・・(d)
Ts3=μ3×F1×L ・・・(e)
Ts4=F2×L×tan(γ+λ) ・・・(f)
但し、
tanγ=p/(π×2×L)
tanλ=μ3/cosΨ=μ3/sinθ
Ψ=90−θ
であり、
F1:ラックの圧接力
F2:光ピックアップ102のディスク径方向への移動負荷
D1:スクリュー105の光ピックアップ嵌合部102aの直径
D2:スクリュー105の軸受け部108,109嵌合部の直径
L:スクリュー105の回転中心から案内溝105bと噛合部106aとの接点までの距離
μ1:スクリュー105と光ピックアップ嵌合部102aとの摩擦係数
μ2:スクリュー105と軸受け部108,109との摩擦係数
μ3:案内溝105bと噛合部106aとの摩擦係数
p:案内溝105bの1回転あたりの送りピッチ
γ:スクリュー(噛合部)の進み角
である。
Ts1,Ts2,Ts3より分かるように、ラックの圧接力F1が小さい程、送りモータ104への負荷は小さくなる。しかし、ラックの圧接力F1が小さい程、振動等による外乱によって、案内溝105bと噛合部106aとの係合が外れやすくなる。そこで、任意の振動等による外乱値において、スクリュー105の案内溝105bと噛合部106aとの係合が外れない様、案内溝105bの傾斜部105b1の傾斜角θと、ラックの圧接力F1が決定される。
傾斜部105b1の傾斜角θは大きい程、案内溝105bと噛合部106aとの係合が、振動等による外乱によって外れる可能性が低くなるが、噛合部106aの傾斜部より大きい傾斜角にした場合、案内溝105bと噛合部106aとの接点がスクリュー105の回転中心から離れた位置になる。この場合、Lが大きくなることと落下衝撃等の過大な外力とによって、ラック106の噛合部106aやバネ部106bが損傷しやすくなるため、これを考慮してθ=50〜65°付近に設定される。
また、落下衝撃等の過大な外力によってスクリュー105が変形しない様に、案内溝105bの谷底径D3は0.8mm以上に設定されている。従来の光ピックアップ送り装置を用いたディスク装置は、以上のような構成となっている。
その他、光ピックアップに取り付けられたネジ係合部材をリードスクリューのネジ形状溝に係合させてネジ送りする方式の光ディスク装置において、落下衝撃等の過大な外力が加えられた場合にも、ネジ係合部材の噛合い歯が外れたり、損傷を受けることを無くしたものが、特許文献1に開示されている。
また、送りナットのナット部の係合歯と送りネジ軸のネジ部のネジ山の形状を工夫することにより、ディスクドライブ装置の落下等によって過大な外力が送りナットに生じた場合には、ナット部がネジ部から逃げて係合歯とネジ山との係合が自動的に解除されるようにしたディスクドライブ装置が、特許文献2に開示されている。
特開平11−328886号公報 特開2002−32968号公報
しかしながら、上述のように携帯可能となされたディスク装置にあっては、携帯する上での利便性を向上させるため、より一層の省電力化が要求されている。この場合、光ピックアップ102をディスクの径方向に移動させる送り機構においても、送りモータ104を低電圧,低消費電流で駆動することによる省電力化が求められており、このためには送りモータ104への負荷の減少が求められる。
上記従来例において、スクリュー105の回転中心から案内溝105bと噛合部106aとの接点までの距離Lと、スクリュー105の回転負荷トルクTsとの関係は、前記式(b),(e),(f)より下記の通りとなる。
Ts=Ts1+Ts2+μ3×F1×L+F2×L×tan(γ+λ)・・・(g)
tanγ=p/(π×2×L)
tanλ=μ3/cosΨ=μ3/sinθ
ここで例えば、
F1=0.2N
F2=0.1N
μ3=0.2
p=1.4mm
θ=60°
として上記式(g)に代入すると、スクリュー105の回転中心から案内溝105bと噛合部106aとの接点までの距離Lは、Lが0.2mm以上の範囲ではLが小さい程Tsが小さくなり、即ち送りモータ104への回転負荷トルクTmも小さくなる。
Lは、スクリュー105の回転中心から案内溝105bの谷底までの距離(D3/2)より小さくなることは無いため、前記の様に落下衝撃等の過大な外力によってスクリュー105が変形しない様に、D3=0.8mm以上にした場合には、L>0.4mmの範囲となるため、Lは小さければ小さい程、送りモータ104への回転負荷トルクTmが小さくなることとなる。
ここで、Lは以下の式で表すことができる。
L=D3/2+H+R1×(1−cosθ) ・・・(h)
但し、
H:案内溝105bの谷部から噛合部106aの最下点までの距離
R1:噛合部106aの先端を半円形状としたときの、その半円形状の半径値
である。
Hの設定値を同一にした場合、式(h)より、案内溝105bの傾斜部105b1の傾斜角θが大きいほど、スクリュー回転中心から接点までの距離Lの値は大きくなるため、送りモータ104への回転負荷トルクTmが大きくなることとなる。しかし、傾斜角θを小さくすると、案内溝105bと噛合部106aとの係合が外れやすくなるため、ラック106のバネ部106bの付勢力を大きく設定する必要が生じ、式(c),(d),(e)より、やはり送りモータ104への回転負荷トルクTmが大きくなってしまう。このため、ラック106が金属製で、噛合部106aが先端に円弧形状を有する様な場合においては、送りモータ104への回転負荷トルクTmを減らすためには、相反する問題が生じる事となる。
また、スクリュー105の谷底部から案内溝105bの斜面部の交点までの距離をKとすると、
H=R1×(1/cosθ−1)−K ・・・(i)
となり、(h)式は
L=D3/2−K+R1×{(sinθ)^2/cosθ} ・・・(j)
と置き換えられる。
ラック部106aの先端の円弧形状は、前述した様に、曲げ加工により外周側が引っ張られることにより生じるものであり、加工時のバラツキも生じやすい。R1の値が変化する場合、上記式(i),(j)より、Kは任意に設定された値でR1の値には影響を受けず、一方、傾斜角θが大きい程R1の係数が大きくなるため、スクリュー105の回転中心から案内溝105bと噛合部106aとの接点までの距離L、案内溝105bの谷部から噛合部106aの最下点までの距離Hの両方の値共、R1の変化による影響が大きくなる。
このとき、Lのバラツキに伴う負荷のバラツキが生じるおそれが大きくなったり、及びH<0となる場合において、噛合部106aがスクリュー105の案内溝105bの谷底部と当接し、噛合部106aが案内溝105bの傾斜部105b1と離間し隙間が生じてしまう“バックラッシ”が生じるおそれが大きくなることとなる。本発明は、以上のような問題点に鑑み、光ピックアップの送りモータに付与される負荷を低減して省電力化を図り、しかも送り機構部のスクリューの案内溝とラック噛合部とのバックラッシが生じ難いようにしたディスク装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、ディスクの情報記録面に略平行で且つ該ディスクの径方向に平行に載置され、軸まわりに回転可能なスクリューと、前記スクリュー側に付勢され該スクリューの歯部に噛合する噛合部を有し、該噛合部斜面の先端部が略円弧形状に形成されるラックと、前記ラックと一体的に設けられるピックアップとを備え、前記スクリューを回転させることによって前記ピックアップを前記ディスクの径方向に移動させ、該ディスクの情報を読み取るディスク装置において、前記スクリューの歯部に、前記スクリューの回転中心軸線に対して、前記ラックの噛合部斜面の傾斜角と同じか或いは該傾斜角より小さい傾斜角である第1傾斜角を有する第1傾斜部と、前記第1傾斜部より前記スクリューの回転中心側に設けられ、前記第1傾斜角より更に小さい傾斜角である第2傾斜角を有する第2傾斜部と、を備えたことを特徴とする。
本発明に従えば、「ラックのバネ部によるスクリューの歯部とラック噛合部との圧接力」を低減するため、スクリューの案内溝とラック噛合部との係合が外れにくくなるように傾斜角を大きくした第1傾斜部と、「スクリュー回転中心からスクリューの歯部とラック噛合部との接点までの距離」を小さくするために傾斜角を小さくした第2傾斜部とを有するため、ラック噛合部の斜面部の先端に微小な円弧形状を有していても、送りモータに付与される回転負荷トルクを低減する事が可能となる。
また、本発明では、前記ラックの噛合部が前記第2傾斜部に接するとともに、前記第1傾斜部とは隙間を有するようにしたことを特徴とする。
本発明に従えば、傾斜角の小さい第2傾斜部とラック噛合部とが接し、傾斜角の大きい第1傾斜部とラック噛合部とは隙間を有しているため、ラック噛合部の円弧部のバラツキによる「スクリュー回転中心からスクリューの歯部とラック噛合部との接点までの距離」と「スクリュー歯部の谷部からラック噛合部の最下点までの距離」とのバラツキが小さくなるため、送りモータに付与される負荷のバラツキを低減することが可能になるとともに、スクリューの歯部とラック噛合部とのバックラッシが生じるおそれを低減することが可能となる。
本発明によれば、光ピックアップの送りモータに付与される負荷を低減して省電力化を図り、しかも送り機構部のスクリューの案内溝とラック噛合部とのバックラッシが生じ難いようにしたディスク装置を提供することができる。
具体的には、上述したような構成により、ラック噛合部が先端に微小円弧形状を有していても、「ラックのバネ部によるスクリューの案内溝とラック噛合部との圧接力」の低減と、「スクリュー軸線からスクリューの案内溝とラック噛合部との接点までの距離」の低減とを同時に実現することが可能となり、送りモータに付与される負荷の低減に寄与する事が可能となる。
また、ラック噛合部先端の円弧形状にバラツキが生じる場合でも、「スクリュー軸線からスクリューの案内溝とラック噛合部との接点までの距離」のバラツキを低減し、送りモータに付与される負荷のバラツキの低減、及びスクリューの案内溝とラック噛合部とのバックラッシが生じるおそれを低減することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、各図及び以下の実施例において、装置本体上面から見て左右方向をX方向とし、右側方向をX1,左側方向をX2とする。また、装置本体の前後方向をY方向とし、後側方向をY1,前側方向をY2とする。そして、装置本体の上下方向をZ方向とし、上側方向をZ1,下側方向をZ2とする。これら左右方向X,前後方向Y,上下方向Zの各方向は、それぞれ他の方向に対して垂直である。さらに、装置本体を右側方向X1側から見て、時計方向をA1,反時計方向をA2とする。
図1は、本発明の実施例1に係るディスク装置30の光ピックアップ2の送り機構を、前後方向YのY1側から見た要部概略図である。図2は、本発明の実施例1に係るディスク装置30の分解斜視図である。図3は、本発明の実施例1に係るディスク装置30を左前下側から見た斜視図である。図4は、本発明の実施例1に係るディスク装置30を右前上側から見た斜視図である。図5は、本発明の実施例1に係るディスク装置30の基台1に取り付けられた光ピックアップ2及びディスク回転手段3の取付状態を右前上側から見た斜視図である。図6は、ディスク装置30を上下方向ZのZ2側から見た図である。
本発明において、用語「略平行」は平行を含み、用語「略垂直」は垂直を含む。ディスク装置30は、記録媒体に対して情報を記録し又は情報を再生するための装置である。記録媒体は、音楽等の各種の情報が記録される媒体である。記録媒体としては、例えば後述する円板状の光磁気ディスク41及び光ディスク42等が用いられる(42は不図示)。以下、光磁気ディスク41及び光ディスク42の少なくともいずれかを指すとき、「ディスク40」と表記する。
ディスク装置30は、図2,図3等に示されるように、基台1,光ピックアップ2,光ピックアップをディスク40の径方向へと駆動する送りモータ5a,送りモータ5aの駆動力により回転駆動されるスクリュー8,及びスクリュー8と係合して送りモータ5aの駆動力を光ピックアップ2に伝達するラック11を含んで構成されている。本実施例では、ディスク装置30は、ディスク40を回転駆動するディスク回転手段3,記録時に光磁気ディスク41に磁界を付与する磁気ヘッド4(図4参照)を更に有する。前記基台1,光ピックアップ2,送りモータ5a,スクリュー8,及びラック11等の各手段は、図示しない筐体に収容されている。
図4に示すように、基台1には、情報の記録及び再生を行うために、ディスク40が装着される。また図5等に示すように、基台1は、基台基部1a,基台右側部1b,及び基台左側部1cを有する。基台基部1aは概ね、予め定める上下方向Zに垂直な一仮想平面に沿って配置される板状となっており、この基台基部1aには、基台1に装着されるディスク40の情報記録面が対向する。また基台基部1aには、相互に左右方向Xに間隔をあけて配置される基台右側部1b及び基台左側部1cが設けられている。
基台右側部1bは、基台基部1aの左右方向XのX1側端部から、上下方向Zの一方であるZ1側に突出している。また基台左側部1cは、基台基部1aの左右方向XのX2側端部から、上下方向ZのZ1側に突出している。これら基台右側部1b及び基台左側部1cは概ね板状であり、前後方向Yに延びて配置されている。
また基台基部1aには、基台開口部1dが形成されている。基台開口部1dは、左右方向X及び前後方向Yに沿った周縁部を有し、基台基部1aを貫通している。この基台開口部1dは、例えばディスク回転手段3の配設位置と、光ピックアップ部2のスライド変位の範囲とを考慮して形成されている。更に基台基部1aには、複数(本実施例では2つ)のガイドピン1e,1fが形成されている。
各ガイドピン1e,1fは、基台基部1aから上下方向ZのZ1側に突出するとともに、前後方向Yに基台開口部1dを挟むようにして配置されている。さらに、基台開口部1dにはガイドレール1gが設けられている。ガイドレール1gは、基台開口部1dの前後方向YのY2端部寄りに、左右方向Xに延びて配置され、基台基部1aに設けられている。このガイドレール1gが、光ピックアップ2を左右方向Xに案内する。
基台1の基台右側部1b及び基台左側部1cの前後方向YのY1端部付近には、ホルダ13が角変位可能に支持されている(特に図4参照)。ホルダ13は、ディスク40が収納されるディスクカートリッジ43を着脱可能に保持する。また、基台1に対して、装填位置と着脱位置とに渡って、左右方向Xに平行であるホルダの軸線S13まわりに角変位する。ここで装填位置とは、情報の記録再生をするために、ディスク40が基台1に装着される位置である。
また着脱位置とは、装填位置に比べて基台1から退避した位置であり、基台1に対して予め定める角度を成すようにして配置される。着脱位置では、ホルダ13に対してディスク40の着脱が可能である。ホルダ13は、軸線S13まわりのA2側へと角変位することによって、基台1に近接し、軸線S13まわりのA1側へと角変位されることによって、基台1から離反する。ホルダ13は概ね、軸線方向に垂直な断面形状がコの字状であり、ディスク40が収納されるディスクカートリッジ43に比べて、やや大きくなるように形成されている。
ディスク回転手段3は基台開口部1dに設けられ、ターンテーブル3a及びスピンドルモータ3bを有しており、基台1に装着されるディスク40を、上下方向Zに平行な軸線S3まわりに回転駆動する。ターンテーブル3aは、基台基部1aの略中央部に配置されており、基台1に装着されるディスク40に嵌合し、ターンテーブル3aに装着されたマグネット3a1によって、ディスク40に装着された金属製の板体をターンテーブル3a側に吸引することにより、ディスク40を保持する。
情報の記録及び再生時において、スピンドルモータ3bは、ターンテーブル3aと一体化され、ターンテーブル3aを回転することによって、ディスク40を軸線S3まわりに回転駆動する。ディスク回転手段3は、ターンテーブル3aが基台基部1aから上下方向ZのZ1側に部分的に突出される状態で、例えば取付け片によって基台1に固定されている。
光ピックアップ2は、ディスク40の情報記録領域を走査可能な状態で、基台1に支持されている。情報記録領域とは、ディスク40において、情報を再生及び記録可能な領域のことである。光ピックアップ2は、図示しない光源,光学系,光検出部,及び2軸アクチュエータを有する。光ピックアップ2では、例えば半導体レーザによって実現される光源からの光ビームが光学系によって導かれ、対物レンズ2a(図5参照)によって集束された状態でディスク40の情報記録面に照射される。照射された光ビームはディスク40によって反射され、光学系によって光検出部に導かれる。そして、光検出部による光ビームの検出結果に基づいて、例えば情報が再生される。
対物レンズ2aは、2軸アクチュエータによって、光軸に平行なフォーカシング方向と、光軸に垂直なトラッキング方向とに変位駆動される。この場合、フォーカシング方向に変位駆動されるときは、ディスク40に近接及び離反する方向に変位し、トラッキング方向に変位駆動されるときは、ディスク40の情報記録面に沿って変位する。本実施例では、フォーカシング方向は上下方向Zに平行であり、トラッキング方向は、左右方向Xに平行である。
一方、磁気ヘッド4は、光磁気ディスク41に情報を記録するときに、記録すべき情報に応じて変調される磁界を、光磁気ディスク41に与える。磁気ヘッド4は、ホルダ13に対して基台1と反対側に配置され、光磁気ディスク41に臨んで設けられる。磁気ヘッド4は、光磁気ディスク41に情報を記録するとき、光磁気ディスク41が間に介在する状態で、対物レンズ2aと対向する位置に配置される。
光ピックアップ2には、前後方向YのY1寄りにガイド孔2b、前後方向YのY2側端部にガイド溝2cが設けられており、ガイド孔2bがスクリュー8と嵌合し、ガイド溝2cがガイドレール1gを挟持することにより、光ピックアップ2はディスク40の面に平行で、ディスク40の径方向である左右方向Xにスライド変位可能に、基台1に支持されている。また光ピックアップ2には、その前後方向YのY1寄りに、ラック11の一端11cが固定されている。
このラック11には、取付部11cから左右方向XのX2側に向かって上下方向Zと略平行方向にばね性を有したバネ部11bが備えられ、バネ部11bのX2側端部付近には、噛合部11aが形成されている。噛合部11aは、詳しく後述するように、スクリュー8に螺旋状に形成された歯部8bに噛合され、バネ部11bによって歯部8bに圧接されている。この状態で、光ピックアップ部2は、スクリュー8が回転駆動されることによって、ディスク40の径方向である左右方向Xにスライド変位する。
具体的には、ラック11と歯部8bとの係合によって、光ピックアップ2が、ガイドレール1g及びスクリュー8で案内されながら、基台1に対して左右方向Xにスライド変位する。光ピックアップ2は、スライド変位することによって、対物レンズ2aを透過した光ビームをディスク40に照射して、情報記録領域を走査する。光ピックアップ2は、送りモータ5aの回転方向に基づいて、左右方向XのX1側及びX2側のうち、いずれか一方に向けてスライド変位する。
スクリュー8は、図1,図2等に示すように、その中央部に、光ピックアップ2のガイド孔2bに嵌合するように適宜に設定された太径部8aが形成され、また太径部8aの左右両端外側には、太径部8aより一段細く形成された細径部8cが形成されており、太径部8aの表面には、一定の進み角で螺旋状に形成された、噛合部11aと噛合する歯部である案内溝8b(以下、案内溝と記す)が形成されている。
太径部8aは、光ピックアップ2の対物レンズ2aが情報記録領域を走査する範囲で、光ピックアップ2を左右方向Xへとガイドする様に、適宜に設定された長さを有している。また案内溝8bは、光ピックアップ2の対物レンズ2aが情報記録領域を走査する範囲で噛合部11aと係合する様に、任意に設定された範囲で一定の案内溝8b形状を有し、1回転あたりの送りピッチが一定になる様に、一定の進み角で螺旋状に形成されている。
細径部8cは、基台に固定された軸受けメタル9と軸受け10とにそれぞれ嵌合され、基台1に対して、左右方向Xに平行な軸線S8まわりに回転可能に設けられている。細径部8cにおいて、更に左右方向XのX2端側には、ハスバ歯車7が設けられている。またスクリュー8は、スラスト板バネ12のバネ部12aによって、左右方向XのX2端部をX1方向に付勢されており、これにより、振動等によってスクリュー8及び光ピックアップ2とディスク40との左右方向Xの振動位相にズレが生じることが、極力無い様にしている。このスクリュー8は、基台開口部1dの前後方向YのY1寄りに、左右方向Xに沿って延在して配置され、ガイドレール1gと協働して光ピックアップ2を左右方向Xに案内する。
送りモータブロック5は、基台基部1aに設けられており、平歯車によって実現されるギヤ部5bと送りモータ5aとを有する。送りモータ5aは駆動力を発生し、上下方向Zに平行な軸線S5まわりにギヤ部5bを回転する。ギヤ部5bは中間ギヤ6の平歯車部6aと噛合している。中間ギヤ6は、基台基部1aに設けられた上下方向ZのZ2側に突出する軸1hに、取付片等によって取り付けられ、上下方向Zに平行な軸線S6のまわりに回転可能に支持されている。
中間ギヤ6は、同軸の平歯車部6aとウォーム部6bとによって構成され、平歯車部6aは上述のように送りモータブロック5のギヤ部5bと噛合しており、ウォーム部6bはハスバ歯車7と噛合している。送りモータ5aが軸線S5のまわりに回転駆動されると、送りモータ5a上に設けられたギヤ部5bが軸線S5まわりを同期回転する。このとき、中間ギヤ6の平歯車部6aとギヤ部5bとが噛合しているため、平歯車部6aとウォーム部6bは軸線S6まわりに一体回転する。
そして、軸線S6まわりに回転する中間ギヤ6のウォーム部6bとハスバ歯車7とが噛合することによって、ギヤ部5bと中間ギヤ6の上下方向Zに平行な軸線まわりの回転が、左右方向Xに平行な軸線S8まわりの回転に変換され、スクリュー8が回転する。光ピックアップ2は、これに取り付けられたラック11の噛合部11aが、スクリュー8の太径部8aに螺旋状に形成された案内溝8bと係合動作することによって、スクリュー8の軸線S8まわりの回転に伴い左右方向Xへと駆動される。
また、筐体内に設けられた図示しない電子回路により、送りモータ5aに電圧パルスが印加されると、その電圧パルスに応じて、送りモータ5aには軸線S5まわりのいずれかの回転方向に所定の時間だけ所定の回転駆動力が付与される。これにより、光ピックアップ2は、送りモータ5aに印加される電圧パルスに応じて、左右方向Xのいずれかの方向に所定の時間だけ所定の駆動力を得て移動し、その対物レンズ2aがディスク40の情報記録領域を走査することとなる。
さて図1は、上述したように、光ピックアップ2の送り機構を前後方向YのY1側から見て示す要部概略図である。また図7は、スクリュー8の案内溝8b部の詳細な断面形状を示す図である。そして図8は、ラック11の形状を詳細に示すであり、同図(a)は前後方向YのY1側から詳細に示す図、同図(b)は上下方向ZのZ2側から見た図である。さらに図9は、スクリュー8の案内溝8bと噛合部11aとの係合状態を前後方向YのY1側から詳細に示す要部断面図である。
これらの図に基づいて、以下に、スクリュー8とラック11の詳細な形状と係合状態とを説明する。ラック11は、装置の薄型化,低価格化を目的として、金属製の薄板形状のものを加工することにより、バネ部11bや噛合部11aを一体形成することが行われている。このような金属製の薄板を加工して噛合部11aを形成した場合、一般的には先端が曲げ加工によって外周側が引っ張られることにより、略微小円弧状の形状を呈することが知られている。
噛合部11aは、V字状に2つの斜面11a1を有し、その先端に円弧部11a2を有する形状をしており、V字状の2つの斜面11a1の角度rは、曲げ加工性等を考慮して40°程度に設定している。また前記噛合部11aの形状は、スクリュー8の螺旋状の案内溝8bの進み角に合わせた角度で、バネ部11bの幅方向に斜めに形成されている。
一方、スクリュー8の太径部8aに螺旋状に設けられた案内溝8bは、表面付近にありθ1なる傾斜角をなす第1傾斜部8b1と、第1傾斜部8b1からスクリューの軸線S8方向に延びてθ2なる傾斜角をなす第2傾斜部8b2とを有する。ここでは装置の薄型化及び落下等の過大な衝撃による変形を考慮して、例えば太径部8aを直径2mm程度、案内溝8bの谷底部8b3を直径1.2mm程度に設定している。また、第1傾斜部8b1と第2傾斜部8b2は、太径部8aと案内溝8bの谷底部8b3との間に形成され、噛合部11aと噛合する歯部として機能することとなる。
第1傾斜部8b1と第2傾斜部8b2のそれぞれの傾斜角であるθ1,θ2は、軸線S8と傾斜部とのなす角で、θ1>θ2なる関係となっており、噛合部11aとスクリュー8の案内溝8bが係合した状態において、θ1は噛合部11aのV字状の斜面と軸線S8との角度と同じか、或いは僅かに小さい程度になる様、50〜70°に設定している。また、θ2は30〜50°とし、従来の送り装置として提供されている様な1つの傾斜部でラック噛合部との噛合を行なう場合におけるスクリューの案内溝に設けられた傾斜部の傾斜角よりも、小さく設定している。
光ピックアップ2を左右方向Xに移動させる時の、スクリュー8の案内溝8bと噛合部11aとの通常の係合状態においては、スクリュー8の第2傾斜部8b2と噛合部11aの円弧部11a2が接することとなり、この接点がスクリュー8に回転負荷を付与する作用点(以下、接点と記す)の1つとなる。また第1傾斜部8b1と噛合部11aは適宜の隙間を有し、かつ谷底部8b3と噛合部11aとの間にも適宜の隙間を有している。
また、外部振動等による任意の外乱値により、スクリュー8の案内溝8bと噛合部11aとの係合が外れない様に、バネ部11bの付勢力、即ち噛合部11aと案内溝8bとの圧接力(以下、ラックの圧接力F1と記す)が決められている。このとき、軸線S8と斜面部とのなす角である傾斜角が大きいと、スクリュー8の案内溝8bと噛合部11aとの係合が外れにくくなるため、ラックの圧接力F1は小さくすることが可能となる。逆に傾斜角が小さいと、スクリュー8の案内溝8bと噛合部11aとの係合が外れやすくなるため、ラックの圧接力F1を大きく設定する必要がある。
ここで、軸線S8からスクリュー8の第2傾斜部8b2と噛合部11aの円弧部11a2との接点までの距離をLとすると、噛合部11aと接するのは傾斜角θ2なる傾斜角である第2傾斜部8b2であるため、Lは以下の式で表すことができる。
L=D3/2+H+R1×(1−cosθ2) ・・・(1)
但し、
D3:軸線S8から案内溝8bの谷底部8b3の直径
H:案内溝8bの谷底部8b3から噛合部11aの最下点までの距離
R1:噛合部11aの円弧部11a2が完全な円弧形状とした場合のその円弧形状の半径値
である。
Hの設定値を同一にした場合、式(1)より、案内溝8bの傾斜部の傾斜角が大きいほど、Lの値は大きくなるため、送りモータ5aへの回転負荷トルクTmが大きくなることとなる。案内溝8bの谷底部8b3を直径1.2mm程度に設定した場合には、光ピックアップ2を左右方向Xへと移動させるための、スクリュー8の回転負荷トルクTs及び送りモータ5aに付加される回転負荷トルクTmは、Lの値が小さい程小さくなる。
第2斜面部8b2の傾斜角θ2は、従来の送り装置として提供されている様な1つの傾斜部でラックとの噛合を行なう場合におけるスクリューの歯部に設けられた傾斜部の傾斜角よりも、小さく設定するため、Lの値は小さくなる。更に、軸線S8とのなす角が大きい傾斜角θ1である第1傾斜部を有しているため、スクリュー8の案内溝8bと噛合部11aとの係合が外れにくくなるので、ラックの圧接力F1は小さくすることが可能となる。
即ち、軸線S8から案内溝8bと噛合部11aとの接点までの距離Lと、ラックの圧接力F1とを同時に小さくすることが可能となるため、スクリュー8を回転させるためのトルクが小さくなり、送りモータ5aに付与される回転負荷トルクも小さくすることが可能となる。
また、案内溝8bの谷底部8b3から案内溝8bの第2斜面部8b2の交点までの距離をKとすると
H=R1×(1/cosθ2−1)−K ・・・(2)
となり、(1)式は
L=D3/2−K+R1×{(sinθ2)^2/cosθ2} ・・・(3)
と置き換えられる。
このとき、Kは任意に設定された値であり、R1の値には影響を受けない。一方、第2斜面部8b2の傾斜角θ2は、従来の送り装置として提供されている様な1つの傾斜部でラックとの噛合を行なう場合におけるスクリューの歯部に設けられた傾斜部の傾斜角よりも、小さく設定するため、軸線S8から案内溝8bと噛合部11aとの接点までの距離L、及びスクリュー8の案内溝8bの谷底部8b3から噛合部11aの最下点までの距離Hの両方の値共、第2傾斜角θ2が小さくなることによりR1の係数が小さくなる。
ラック噛合部11aの先端の円弧部11a2は、曲げ加工により外周側が引っ張られることにより生じるもので、加工時のバラツキも生じやすいが、上述したようにR1の係数が小さくなっているため、円弧部11a2の半径値R1のバラツキによる影響が小さくなる。これにより、Lのバラツキに伴う負荷のバラツキや、バックラッシ(H<0となる場合)が生じるおそれも小さくすることが可能となる。
本発明は、ディスク装置のピックアップ送り機構に限らず、スクリューを用いた様々な送り機構において適用可能である。
本発明の実施例1における光ピックアップの送り機構の要部概略図。 本発明の実施例1に係るディスク装置の分解斜視図。 本実施例のディスク装置を左前下側から見た斜視図。 本実施例のディスク装置を右前上側から見た斜視図。 光ピックアップ及びディスク回転手段の取付状態を右前上側から見た斜視図。 本実施例のディスク装置を下方向から見た図。 スクリューの案内溝の断面形状を示す図。 ラックの形状を詳細に示す図。 スクリューの案内溝とラックの噛合部との係合状態を示す要部断面図。 従来のディスク装置を下方から見た斜視図。 従来の光ピックアップ送り機構部の要部の係合状態を示す図。 従来のスクリューの歯部とラック噛合部との係合関係を示す説明図。
符号の説明
1 基台
2 光ピックアップ
3 ディスク回転手段
4 磁気ヘッド
5 送りモータブロック
5a 送りモータ
5b ギヤ部
6 中間ギヤ
6a 平歯車部
6b ウォーム部
7 ハスバ歯車
8 スクリュー
8b 歯部(案内溝)
8b1 第1傾斜部
8b2 第2傾斜部
9 軸受けメタル
10 軸受け
11 ラック
11a 噛合部
11a1 斜面
11a2 円弧部
12 スラスト板バネ
13 ホルダ
30 ディスク装置
40 ディスク

Claims (2)

  1. ディスクの情報記録面に略平行で且つ該ディスクの径方向に平行に載置され、軸まわりに回転可能なスクリューと、
    前記スクリュー側に付勢され該スクリューの歯部に噛合する噛合部を有し、該噛合部斜面の先端部が略円弧形状に形成されるラックと、
    前記ラックと一体的に設けられるピックアップとを備え、
    前記スクリューを回転させることによって前記ピックアップを前記ディスクの径方向に移動させ、該ディスクの情報を読み取るディスク装置において、
    前記スクリューの歯部に、
    前記スクリューの回転中心軸線に対して、前記ラックの噛合部斜面の傾斜角と同じか或いは該傾斜角より小さい傾斜角である第1傾斜角を有する第1傾斜部と、
    前記第1傾斜部より前記スクリューの回転中心側に設けられ、前記第1傾斜角より更に小さい傾斜角である第2傾斜角を有する第2傾斜部と、
    を備えたことを特徴とするディスク装置。
  2. 前記ラックの噛合部が前記第2傾斜部に接するとともに、前記第1傾斜部とは隙間を有するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のディスク装置。
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