JP2001283540A - 電子装置 - Google Patents

電子装置

Info

Publication number
JP2001283540A
JP2001283540A JP2000095365A JP2000095365A JP2001283540A JP 2001283540 A JP2001283540 A JP 2001283540A JP 2000095365 A JP2000095365 A JP 2000095365A JP 2000095365 A JP2000095365 A JP 2000095365A JP 2001283540 A JP2001283540 A JP 2001283540A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disk
motor
tray
fixed
pickup
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000095365A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3714103B2 (ja
Inventor
Takashi Watanabe
渡辺  孝
Nobuki Matsui
信樹 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teac Corp
Original Assignee
Teac Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teac Corp filed Critical Teac Corp
Priority to JP2000095365A priority Critical patent/JP3714103B2/ja
Publication of JP2001283540A publication Critical patent/JP2001283540A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3714103B2 publication Critical patent/JP3714103B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は駆動力を発生させるモータ等の駆動
手段を設けてなる電子装置に関し、駆動手段で発生する
振動の影響を低減することを課題とする。 【解決手段】 駆動時に振動するスレッドモータ33を
ピックアップベース30上に保持するスレッドホルダー
37を有した電子装置(ディスク装置)において、スレ
ッドホルダー37をピックアップベース30に固定され
る固定部55と、スレッドモータ33が固定されると共
に固定部55に片持ち梁状に設けられることにより固定
部55に対して可撓変位可能な構成とされた可撓部56
とにより構成し、可撓部56の変位により振動の吸収を
行なう構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子装置に係り、特
に駆動力を発生させるモータ等の駆動手段を設けてなる
電子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、駆動機構を有する電子装置は、
この駆動機構を駆動させる駆動力を発生させるモータ等
の駆動手段を有している。例えば光学的ディスクに対し
て再生或いは記録処理を行なうディスク装置では、光学
式ピックアップをディスクの半径方向に移動させるため
のスレッドモータを有している。
【0003】従来、この種の駆動手段は、電子装置のシ
ャーシ或いは駆動機構のベースに固定された構成とされ
ていた。具体的には、上記したディスク装置の場合に
は、光学式ピックアップを移動させるモータは、光学式
ピックアップを移動可能に支持するピックアップベース
に固定された構成とされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、モータ
等の駆動手段は駆動する際に振動を発生させるものであ
る。従来の電子装置では、駆動手段を直接シャーシやベ
ース(以下、これらの駆動手段を固定するシャーシやベ
ースを基板という)に固定する構成とされていた。この
ように、駆動手段を直接基板に固定する構成では、駆動
手段で発生する振動は直ちに基板に伝達されてしまう。
【0005】従って、電子装置に振動を嫌う構成部品が
配設されている場合、これらの構成部品に悪影響を与え
てしまう。具体的には、ディスク装置のように基板(ピ
ックアップベース)に光学式ピックアップを配設した電
子装置では、スレッドモータの振動がピックアップベー
スを介して光学式ピックアップに伝達された場合、フォ
ーカシングやトラッキングが適正に行なえないおそれが
あり、再生或いは記録精度低下してしまう。
【0006】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、駆動手段で発生する振動の影響を低減しうる電子
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴と
するものである。
【0008】請求項1記載の発明は、駆動力を発生する
駆動手段を基板上に保持する保持機構を有した電子装置
において、前記保持機構を、前記基板に固定される固定
部と、前記駆動手段が固定されると共に、前記固定部に
片持ち梁状に設けられることにより前記固定部に対して
可撓変位可能な構成とされた可撓部とにより構成したこ
とを特徴とするものである。
【0009】上記発明によれば、駆動手段が保持する保
持機構を基板に固定される固定部と、駆動手段が固定さ
れる可撓部とにより構成され、かつ可撓部が固定部に片
持ち梁状に設けられることにより固定部に対して可撓変
位可能な構成とされているため、駆動手段に振動が発生
した場合、可撓部が固定部に対して変位することにより
前記振動を減衰させることができる。これにより、駆動
手段の振動が基板に伝達されるのを防止することが可能
となり、よって基板に配設された他の装置・機器に振動
の影響が及ぶのを防止することができる。
【0010】また、請求項2記載の発明では、請求項1
記載の電子装置において、前記駆動手段の駆動力出力部
が、前記可撓部内の前記固定部側に位置するよう構成し
たことを特徴とするものである。
【0011】上記発明では、駆動手段の駆動力出力部が
可撓部の固定部側に位置した構成とされているため、駆
動手段の駆動力を被駆動部材に確実に伝達することがで
きる。即ち、片持ち梁状の可撓部は、固定部から離間し
た位置においては変位量が大きく、固定部に近い位置は
変位量が小さくなっている。
【0012】よって、駆動手段の駆動力出力部が固定部
から離間した位置にあると、駆動手段の振動により駆動
力出力部は大きく変位し、駆動力出力部が被駆動部材か
ら離間するおそれがある。これに対し、駆動手段の駆動
力出力部が固定部に近接した位置にあると、駆動手段に
振動が生じても駆動出力部の変位量は小さくなる。よっ
て、駆動力出力部が被駆動部材から離間することを防止
でき、駆動手段の駆動力を被駆動部材に確実に伝達する
ことが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。
【0014】図1乃至図3は、本発明の一実施例である
ディスク装置1(電子装置)を示している。このディス
ク装置1は、例えばノート型パソコン(図示せず)の筐
体に内蔵される内蔵形の装置である。
【0015】各図に示すように、ディスク装置1は、大
略するとトレイ2,ガイドレール機構4,ターンテーブ
ル6,ピックアップ組立体7,及びシャーシ10(筐
体)等により構成されている。
【0016】尚、図1乃至図3は、いずれもシャーシ1
0の上部に覆うよう配設される天板9(図4参照)を取
り外した状態を示している。また、図1はトレイ2がシ
ャーシ10から引き出された引き出し位置にある状態を
示しており、また図2はトレイがシャーシ10内に引き
込まれた収納位置にある状態を示している。更に、図3
は、ディスク装置1を底面視した斜視図を示している。
【0017】トレイ2は、ターンテーブル6,ピックア
ップ組立体7,及びディスク載置部17等が設けられた
構成とされている。このトレイ2は、シャーシ10に対
して図中矢印X1,X2方向に移動可能な構成とされて
いる。
【0018】即ち、シャーシ10の両側部にはガイドレ
ール機構4が設けられており、このガイドレール機構4
が矢印X1,X2方向に伸長或いは収縮することによ
り、トレイ2はシャーシ10に対して矢印X1,X2方
向に移動する構成とされている。このように、ガイドレ
ール機構4を用いることにより、図1に示すようにトレ
イ2をシャーシ10に対して矢印X1方向に大きく引き
出すことができるため、トレイ2に対するディスク3の
装着脱を容易に行なうことができる。
【0019】また、ターンテーブル6は、トレイ2の略
中央位置に配設されている。このターンテーブル6はデ
ィスク3が装着されるものであり、トレイ2の下部に配
設されたスピンドルモータ(図示せず)により回転する
構成とされている。これにより、ターンテーブル6に装
着されたディスク3も回転する構成とされている。本実
施例では、ディスク回転速度は32倍速とされており、
再生時においてディスク3は高速回転する。
【0020】また、トレイ2は、ディスク載置部17を
有している。このディスク載置部17は、ディスク3の
直径よりも若干大きな直径を有した有底環状の凹部であ
る。ディスク3は、ターンテーブル6に装着された状態
において、このディスク載置部17内に位置する構成と
されている。
【0021】更に、トレイ2には、光学式ピックアップ
5をディスク3の半径方向(図中矢印Z1,Z2方向)
に移動させるピックアップ組立体7が配設されている。
光学式ピックアップ5は、ディスク3に対してレーザ光
を照射すると共に、その反射光を受光することにより再
生或いは記録処理を行なうものである。尚、ピックアッ
プ組立体7の詳細については、説明の便宜上、後述する
ものとする。
【0022】上記構成とされたトレイ2は、ディスク3
の一部がトレイ2からはみ出るようにディスク3の外径
よりも横幅寸法が小さくなるように形成されている。ま
た本実施例では、トレイ2が矢印X1,X2方向に移動
する際、モータ等の駆動手段を用いておらず、手動操作
により引き出し位置と収納位置との間で移動させる構成
とされている。
【0023】これにより、ディスクディスク装置1に
は、トレイ2を移動させるための駆動機構(モータ及び
伝達機構等よりなる)を設ける必要はなくなり、よって
その分部品点数が減少し、ディスク装置1の小型化及び
薄型化を図ることができる。更に、ディスク3の一部が
トレイ2からはみ出しているため、ディスク30をトレ
イ2に装着脱する際、このディスク3のはみ出し部分を
把持して装着脱できるため、装着脱操作を容易に行なう
ことができる。
【0024】また、トレイ2の前面部には、前面ベゼル
11が配設されている。よって、この前面ベゼル11
は、トレイ2と一体的に矢印X1,X2方向に移動す
る。この前面ベゼル11の中央には、スイッチ釦12が
設けられている。
【0025】ところで、再生時に誤ってディスク3が取
り出されるのを防止するため、トレイ2は収納位置にお
いてロック機構(図示せず)によりロックされる構成と
なっている。前面ベゼル11に設けられたスイッチ釦1
2は、このロックを解除させるためのスイッチである。
スイッチ釦12がオンに操作されると、トレイ2はシャ
ーシ10から引き出し可能な状態となる。
【0026】次に、シャーシ10について説明する。シ
ャーシ10は、大略するとトレイ2が収納される筐体状
の収納部10aと、収納状態においてトレイ2からはみ
出したディスク3を保護するカバー部10bとにより構
成されている。
【0027】収納部10aは、電子回路が配設されたプ
リント基板13が設けられており、このプリント基板1
3とトレイ2に設けられた電子部品とは,フレキシブル
基板15により電気的に接続されている。また、フレキ
シブル基板15を用いることにより、シャーシ10に対
しトレイ2が移動する構成としても、両者2,13の電
気的接続を図ることができる。
【0028】また、カバー部10bは、前記したディス
ク3のトレイ2からはみ出した部分の下部を覆うよう構
成されている。これにより、ディスク3のトレイ2に保
持されない部位は、カバー部10bにより保護される。
尚、ディスク3のトレイ2からはみ出した部分の上部
は、天板9により保護される。
【0029】また、カバー部10bの側壁10cには、
制動部材16が配設されている。この制動部材16は例
えば弾性材により形成されており、収納位置にあるディ
スク3が引き出し位置に向け移動される際、ディスク3
の外周と摺接するよう構成されている。
【0030】これにより、収納位置で再生/記録処理の
ために高速回転していたディスク3は、図中矢印X1方
向への移動に伴い制動部材16と摺接し、その回転が制
動される。従って、収納位置から引き出し位置に移動し
た際、ディスク3は必ず停止した状態となっており、デ
ィスク3に損傷が発生することを防止している。
【0031】上記構成とされたカバー部10bは、ディ
スク3の一部を保持する構成であり、トレイ2は装着さ
れない。このため、カバー部10bの高さ(図3に矢印
Z1,Z2で示す方向の高さ)は、収納部10aの高さ
に比べて小さくなる。これにより、図3に示すように、
ディスク装置1を底面視した状態において、収納部10
aとカバー部10bとの間には段差が形成される。
【0032】よって、この段差によりディスク装置1に
発生した空間に、ディスクディスク装置1が組み付けら
れるノート型パソコンの他の機器を配設することが可能
となる。よって、本実施例のディスク装置1を用いるこ
とにより、ノート型パソコンの小型化を測ることができ
る。
【0033】ここで、カバー部10b内でトレイの引き
込み方向(図中、矢印X2方向)の奥側の位置に注目す
る。このカバー部10bの奥側の位置には、気流整形部
材20が配設されている。
【0034】気流整形部材20は樹脂形成されたもので
あり、固定ネジ22を用いてカバー部10bに固定され
ている。また、気流整形部材20は収納位置にあるディ
スク3の外周縁と対向する湾曲面21を有しており、こ
の湾曲面21の曲率はディスク3の外周の曲率と等しく
なるよう構成されている。この構成とすることにより、
図1及び図2に加えて図4及び図5に示すように、収納
位置に移動したディスク3の外周縁と、気流整形部材2
0の湾曲面21は、一定の離間距離(図中、矢印H1で
示す)を持って対向する構成となる。尚、図4は図2に
おけるA−A線に沿う断面図であり、図5は図4におけ
るB−B線に沿う断面図である。
【0035】本実施例のように、気流整形部材20が一
定の離間距離H1を持ってディスク3の外周縁と対向す
る構成とすることにより、ディスク装置1に騒音の発生
を防止することができる。以下、その理由について説明
する。
【0036】いま、仮に気流整形部材20が設けられて
いない構成を想定すると、この部位にはディスク装着状
態において、ディスク3の外周縁とカバー部10bの側
壁10cとの間に略三角形状の隙間が形成されることに
なる。この構成では、ディスク3の外周縁とカバー部1
0bの側壁10cとの離間距離は一定とはならない。
【0037】従って、気流整形部材20が設けられてい
ない構成において、ディスク3が高速回転すると、この
回転により発生する気流は略三角形状を有した隙間内、
即ちディスク3の外周縁とカバー部10bの側壁10c
との離間が不均一な空間内に流入する。このようにディ
スク外周縁と側壁10cとの離間が不均一な空間内に気
流が流入すると、この気流に乱れが生じ、これに起因し
て騒音が発生してしまう。
【0038】これに対して本実施例に係るディスク装置
1は、騒音の発生位置(即ち、カバー部10b内でトレ
イ2の引き込み方向の奥側)に気流整形部材20を配設
した構成としている。この気流整形部材20は、前記し
たように収納位置に位置するディスク3の外周縁と一定
の離間距離を持つよう構成された湾曲面21を有してい
る。
【0039】従って、ディスク3が高速回転しこれに伴
い気流が発生しても、ディスク3の外周縁と気流整形部
材20との離間距離が一定であることにより気流の流れ
に大きな変化は発生せず、よって騒音の低減を図ること
ができる。よって、上記のようにディスク3の一部がは
み出すように切り欠いた形状とされたトレイ2を用いた
小型化されたディスク装置1であっても、騒音の発生を
確実に抑制することができる。
【0040】次に、トレイ2に配設されるピックアップ
組立体7について説明する。
【0041】ピックアップ組立体7は、前記したように
光学式ピックアップ5をディスク3の半径方向(図中矢
印Z1,Z2方向)に移動させる機能を奏するものであ
る。このピックアップ組立体7は、図6及び図7に示す
ように、大略するとピックアップベース30、ベースカ
バー31、スレッドモータ33、リードスクリュー3
4、ガイドシャフト35A,35B、シャフトホルダ3
6、及びスレッドホルダ37等により構成されている。
【0042】尚、図示の便宜上、図6及び図7において
光学式ピックアップ5の図示は省略している。また、図
6及び図7は、それぞれピックアップ組立体7を底面視
した状態を示している。
【0043】ピックアップベース30は、上記のピック
アップ組立体7を構成する各構成要素を取り付ける基板
として機能するものであり、ターンテーブル6が挿入さ
れるターンテーブル用開口41と光学式ピックアップ5
が移動するピックアップ用開口43が連続して形成され
ることにより枠状の形状を有した構成とされている。ま
た、ピックアップベース30には、後述する固定ネジ4
8a〜48d、54A,54Bが螺着されるネジ孔47
a〜47d、46a,46bが形成されている。
【0044】ベースカバー31は、その上面(図6及び
図7では下面となる)がトレイ2に形成された開口2b
から露出するよう構成されている。このベースカバー3
1にも、ターンテーブル6が挿入されるターンテーブル
用開口40と光学式ピックアップ5が移動するピックア
ップ用開口42が連続して形成されている。また、ベー
スカバー31は、両側部に形成された係合孔44がピッ
クアップベース30に形成されたフック部45に係合す
ることにより、ピックアップベース30に固定される構
成とされている。
【0045】リードスクリュー34は光学式ピックアッ
プ5に形成されたニードル(図示せず)が係合する構成
とされており、回転することにより光学式ピックアップ
5を図中矢印Z1,Z2方向に移動させる機能を奏する
ものである。後述するように、リードスクリュー34
は、スレッドモータ33により回転駆動される。
【0046】このリードスクリュー34は、図中矢印Z
2方向端部34aに従動ギヤ50が配設されている。そ
して、従動ギヤ50が配設された端部34aは後述する
スレッドホルダ37の軸受部67に軸承され、図中矢印
Z1方向の端部34bはシャフトホルダ36に形成され
た軸受部60に軸承される構成とされている。
【0047】従動ギヤ50は、後述する中間ギヤ51を
介してスレッドモータ33の駆動軸に配設された駆動ギ
ヤ49に接続されている。従って、スレッドモータ33
が駆動し駆動ギヤ49が回転すると、この回転力は中間
ギヤ51を介して従動ギヤ50に伝達され、これにより
リードスクリュー34が回転する構成取れされている。
従って、スレッドモータ33が駆動することにより、光
学式ピックアップ5は図中矢印Z1,Z2方向に移動す
る。
【0048】シャフトホルダ36は、上記の軸受部60
に加え挿通孔36a及び後述するガイドシャフト35a
を軸承する軸受部61を形成している。このシャフトホ
ルダ36は、固定ネジ48dが挿通孔36aを挿通して
ピックアップベース30のネジ孔47dに螺着すること
によりピックアップベース30に固定される。
【0049】ガイドシャフト35a,35bは、光学式
ピックアップ5の両側に形成されたガイド部と係合する
ものである。これにより、光学式ピックアップ5は、各
ガイドシャフト35a,35bにガイドされて移動す
る。
【0050】前記したように、一方のガイドシャフト3
5aは、シャフトホルダ36とスレッドホルダ37によ
り軸支される構成とされている。また、他方のガイドシ
ャフト35bは、板ばね材により一体的に形成された固
定片53A,53Bを固定ネジ54A,54Bを用いて
ピックアップベース30に固定することにより、ピック
アップベース30に軸支される構成とされている。
【0051】次に、スレッドホルダ37について説明す
る。
【0052】スレッドホルダ37は、光学式ピックアッ
プ5を移動させる駆動力を発生するスレッドモータ33
(駆動手段)をピックアップベース30(基板)上に保
持する保持機構として機能するものである。このスレッ
ドホルダ37は、可撓性を有する樹脂により形成されて
おり、大略すると固定部55と可撓部56とにより構成
されている。
【0053】固定部55はピックアップベース30に固
定される部位であり、挿通孔37a〜37c及び軸受部
57,58,67が形成された構成とされている。挿通
孔37a〜37cは、固定部55をピックアップベース
30に固定する固定ネジ48a〜48cが挿通される。
また、軸受部57は、前記したようにガイドシャフト3
5Aの矢印Z2方向端部を軸承する。また、軸受部67
は、前記したようにリードスクリュー34の端部34a
を軸承する。
【0054】更に、軸受部58は、可撓部56に形成さ
れた軸受部59と協働して中間ギヤ51の軸52を軸承
する。この際、本実施例では中間ギヤ51を軸52に一
体的に固着した構成としており、よって中間ギヤ51は
軸52と一体的に回転する構成とされている。一般的な
中間ギヤでは、軸を固定し、この軸に対して中間ギヤが
回動する構成とされていたが、この構成では軸と中間ギ
ヤとの摺接面積が広くなり、軸と中間ギヤとの間で比較
的大きな騒音及び摩耗が発生し信頼性の低下につながっ
ていた。しかしながら、上記のように中間ギヤ51と軸
52とを一体化することにより、上記の問題点を解決す
ることができた。
【0055】上記構成とされた固定部55は、各軸受部
57,58,67にガイドシャフト35A,中間ギヤ5
1,リードスクリュー34を軸承した上で、その上部に
挿通孔38a,38cが形成されたスレッドカバー38
を装着し、固定ネジ48a〜48cを用いてピックアッ
プベース30に固定される。具体的には、固定ネジ48
aは、固定部55に形成された挿通孔37aに挿通され
てピックアップベース30のネジ孔47aに螺着され
る。また、固定ネジ48b,48cは、スレッドカバー
38に形成された挿通孔38a,38c、及び固定部5
5に形成された挿通孔37b,37cに挿通されてピッ
クアップベース30のネジ孔47b.47cに螺着され
る。これにより、固定部55はピックアップベース30
に固定される。
【0056】一方、可撓部56は、中央部にスレッドモ
ータ33が装着されるモータ収納部63を形成すること
により、平面視した状態で枠状の形状を有している。ま
た、可撓部56の固定部55と対向する側には、中間ギ
ヤ51の軸52の矢印Z1方向端部を軸承する軸受部5
9が形成されると共に、スレッドモータ33に配設され
た駆動ギヤ49を突出させるためのU字状の溝部65が
形成されている。
【0057】また、可撓部56に形成されたモータ収納
部63の内側で、図中Z1方向端部には、モータ固定フ
ック64が一体的に形成されている。このモータ固定フ
ック64は、スレッドモータ33がモータ収納部63に
収納された状態で、スレッドモータ33のZ1方向端部
に形成されている凸部68に係合する構成とされてい
る。図8に示すように、モータ固定フック64は略U字
形状を有しており、スレッドモータ33が装着された状
態において、若干量変形する構成とされている。このよ
うにモータ固定フック64が変形することにより、その
反力としてスレッドモータ33は矢印Z2方向に押圧さ
れる。従って、この押圧力によりスレッドモータ33
は、モータ収納部63内にガタツキなく固定される。
【0058】ところで、スレッドモータ33は駆動する
際に振動を発生させるものである。よって、このスレッ
ドモータ33を直接ピックアップベース30に固定する
と、スレッドモータ33で発生する振動は直ちにピック
アップベース30に伝達され、光学式ピックアップ5の
フォーカシングやトラッキングに悪影響を及ぼしてしま
う。
【0059】これに対処するために本実施例では、スレ
ッドホルダ37の構成を固定部55に対して可撓部56
が可撓変位可能な構成とした。具体的には、可撓部56
を固定部55に連結部70のみで連結し、これにより可
撓部56が固定部55に対して片持ち梁状となるよう構
成した。
【0060】また、図6及び図8に示すように、スレッ
ドホルダ37が配設された状態において、ピックアップ
ベース30の可撓部56と対向する位置に開口部69を
形成し、可撓部56とベースカバー31との間に間隙6
6(間隙66の高さを図中矢印H2で示す)が形成され
るよう構成した。この構成とすることにより、可撓部5
6は固定部55に対し、図8に矢印D1,D2方向に変
位可能な構成となる。
【0061】スレッドホルダ37を上記構成とすること
により、スレッドモータ33が駆動し、これにより振動
が発生したとしても、可撓部56が固定部55に対して
矢印D1,D2方向に変位することにより、前記振動を
減衰させることができる。これにより、スレッドモータ
33の振動がピックアップベース30に伝達されるのを
防止することがでは、よってピックアップベース30に
配設された光学式ピックアップ5等の他の装置・機器に
振動の影響が及ぶのを防止することができる。
【0062】また、本実施例では、駆動手段の駆動力出
力部が、前記可撓部内の前記固定部側に位置するよう構
成したことを特徴とするものである。
【0063】上記発明では、スレッドモータ33の駆動
力出力部となる駆動ギヤ49が、可撓部56の固定部5
5側に位置した構成とされている。よって、可撓部55
がスレッドモータ33の振動により変位しても、スレッ
ドモータ33の回転を中間ギヤ51に確実に伝達するこ
とができる。
【0064】即ち、片持ち梁状の可撓部55は、スレッ
ドモータ33の振動により変位した場合、固定部55
(連結部70)から離間した位置においては変位量が大
きく、固定部55に近い位置は変位量が小さくなる。よ
って、スレッドモータ33に配設された駆動ギヤ49を
固定部55に近接した位置に配設することにより、スレ
ッドモータ33に振動が生じても、駆動ギヤ49の変位
量を小さくすることが゛きる。よって、駆動ギヤ49が
中間ギヤ51から離間することを防止でき、スレッドモ
ータ33の駆動力を確実にリードスクリュー34に伝達
することが可能となる。
【0065】尚、上記実施例では、保持機構となるスレ
ッドホルダ37をディスク装置1に配設した構成を例に
挙げて説明したが、本発明の適用はディスク装置に限定
されるものではなく、モータ等の駆動手段を有する電子
機器に広く適用可能なものである。
【0066】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、次に述べる
種々の効果を実現することができる。
【0067】請求項1記載の発明によれば、駆動手段で
振動が発生しても可撓部が固定部に対して変位すること
によりこの振動を減衰させることができるため、駆動手
段の振動が基板に伝達されるのを防止でき、基板に配設
された他の装置・機器に振動の影響が及ぶのを防止する
ことができる。
【0068】また、請求項2記載の発明によれば、駆動
手段の駆動力出力部を固定部に近接した位置に配設した
ことにより、駆動手段に振動が生じても駆動出力部の変
位量は小さくなり、よって駆動力出力部が被駆動部材か
ら離間することを防止でき、駆動手段の駆動力を被駆動
部材に確実に伝達することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である電子装置(ディスク装
置)を示しており、トレイが引き出された状態を示す平
面図である。
【図2】本発明の一実施例である電子装置(ディスク装
置)を示しており、トレイが引き込まれた状態を示す平
面図である。
【図3】本発明の一実施例である電子装置(ディスク装
置)を底面視した状態を示す斜視図である。
【図4】図2におけるA−A線に沿う断面図である。
【図5】図4におけるB−B線に沿う断面図である。
【図6】本発明の一実施例である電子装置(ディスク装
置)に設けられたピックアップ組立体を底面視した状態
を示す分解斜視図である。
【図7】本発明の一実施例である電子装置(ディスク装
置)に設けられたピックアップ組立体の底面図である。
【図8】図7におけるC−C線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 装置 2 トレイ 3 ディスク 5 光学式ピックアップ 7 ピックアップ組立体 10 シャーシ 10a 収納部 10b カバー部 20 気流整形部材 21 湾曲面 30 ピックアップベース 31 ベースカバー 33 スレッドモータ 34 リードスクリュー 36 シャフトホルダ 37 スレッドホルダ 38 スレッドカバー 49 駆動ギヤ 50 従動ギヤ 51 中間ギヤ 55 固定部 56 可撓部 63 モータ収納部 64 モータ固定フック 66 間隙

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動力を発生する駆動手段を基板上に保
    持する保持機構を有した電子装置において、 前記保持機構を、 前記基板に固定される固定部と、 前記駆動手段が固定されると共に、前記固定部に片持ち
    梁状に設けられることにより前記固定部に対して可撓変
    位可能な構成とされた可撓部とにより構成したことを特
    徴とする電子装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電子装置において、 前記駆動手段の駆動力出力部が、前記可撓部の前記固定
    部側に位置するよう構成したことを特徴とする電子装
    置。
JP2000095365A 2000-03-30 2000-03-30 ディスク装置 Expired - Fee Related JP3714103B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000095365A JP3714103B2 (ja) 2000-03-30 2000-03-30 ディスク装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000095365A JP3714103B2 (ja) 2000-03-30 2000-03-30 ディスク装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001283540A true JP2001283540A (ja) 2001-10-12
JP3714103B2 JP3714103B2 (ja) 2005-11-09

Family

ID=18610278

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000095365A Expired - Fee Related JP3714103B2 (ja) 2000-03-30 2000-03-30 ディスク装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3714103B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6675148B2 (en) 2001-01-05 2004-01-06 Digital Voice Systems, Inc. Lossless audio coder
US8023088B2 (en) 2007-11-29 2011-09-20 Sony Corporation Liquid crystal display device and manufacturing method of the liquid crystal display device
US8131389B1 (en) 2002-02-08 2012-03-06 Digital Voice Systems, Inc. Digital audio server

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6675148B2 (en) 2001-01-05 2004-01-06 Digital Voice Systems, Inc. Lossless audio coder
US8131389B1 (en) 2002-02-08 2012-03-06 Digital Voice Systems, Inc. Digital audio server
US8023088B2 (en) 2007-11-29 2011-09-20 Sony Corporation Liquid crystal display device and manufacturing method of the liquid crystal display device

Also Published As

Publication number Publication date
JP3714103B2 (ja) 2005-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3675346B2 (ja) ディスク装置
US6724714B1 (en) Head feeding mechanism
JP2001222877A (ja) ディスク装置
JP2002171709A (ja) 扁平モータの取付構造及びディスクドライブ装置
JP2001283540A (ja) 電子装置
US20080037408A1 (en) Optical disk device
JP4412307B2 (ja) 光ディスク装置
JP3726547B2 (ja) 光ディスク装置
JP4059720B2 (ja) ピックアップ移送装置
JP2001035144A (ja) ディスクドライブ
JP3047786B2 (ja) ディスク装置
JP2000011622A (ja) 記録再生装置
JPH0462157B2 (ja)
JP4185844B2 (ja) 光ディスク装置
JP4300481B2 (ja) ディスクドライブ装置及びこれを備えた電子機器
JP4103687B2 (ja) 光ピックアップ装置
JP2001222881A (ja) ディスク装置におけるケーブル固定構造
JP4419925B2 (ja) 光ディスク装置
JP2001222847A (ja) ディスク装置
JP2010009744A (ja) 光ディスク装置
JP2001222849A (ja) ディスク装置
JPH11136899A (ja) スピンドルモータの軸振れ防止装置
JP2002230921A (ja) トレー組込み型ディスク装置
JP2006172554A (ja) ディスク装置
JP2002367300A (ja) 光学ピックアップの送り機構及びディスクドライブ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050111

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050311

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050802

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050815

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080902

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080902

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080902

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090902

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100902

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100902

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110902

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120902

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130902

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees