JP3714103B2 - ディスク装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はディスク装置に係り、特に駆動力を発生させるモータ等の駆動手段を設けてなるディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、駆動機構を有する電子装置は、この駆動機構を駆動させる駆動力を発生させるモータ等の駆動手段を有している。例えば光学的ディスクに対して再生或いは記録処理を行なうディスク装置では、光学式ピックアップをディスクの半径方向に移動させるためのスレッドモータを有している。
【0003】
従来、この種の駆動手段は、電子装置のシャーシ或いは駆動機構のベースに固定された構成とされていた。具体的には、上記したディスク装置の場合には、光学式ピックアップを移動させるモータは、光学式ピックアップを移動可能に支持するピックアップベースに固定された構成とされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、モータ等の駆動手段は駆動する際に振動を発生させるものである。従来の電子装置では、駆動手段を直接シャーシやベース(以下、これらの駆動手段を固定するシャーシやベースを基板という)に固定する構成とされていた。このように、駆動手段を直接基板に固定する構成では、駆動手段で発生する振動は直ちに基板に伝達されてしまう。
【0005】
従って、電子装置に振動を嫌う構成部品が配設されている場合、これらの構成部品に悪影響を与えてしまう。具体的には、ディスク装置のように基板(ピックアップベース)に光学式ピックアップを配設した電子装置では、スレッドモータの振動がピックアップベースを介して光学式ピックアップに伝達された場合、フォーカシングやトラッキングが適正に行なえないおそれがあり、再生或いは記録精度低下してしまう。
【0006】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、駆動手段で発生する振動の影響を低減しうるディスク装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴とするものである。
【0008】
請求項1記載の発明は、
ディスク半径方向に移動自在に設けられた光学式ピックアップと、該光学式ピックアップを駆動するためのモータ及びリードスクリューを備えると共に、前記モータを基板上に保持する保持機構を有してなるディスク装置において、
前記保持機構が、前記基板に固定される固定部と、前記モータが固定されると共に前記固定部に片持ち梁状に設けられることにより前記固定部に対して可撓変位可能な構成とされた可撓部とを有する構成とし
前記モータの駆動力出力部が、前記可撓部の固定部側に位置するよう構成し、
かつ、前記固定部が、前記リードスクリューを軸承する軸承部を有する構成としたことを特徴とするものである。
また、請求項2記載の発明は、
請求項1記載のディスク装置において、
前記可撓部は、前記固定部側とは反対側の部位を支持するモータ固定フックを備えていることを特徴とするものである。
また、請求項3記載の発明は、
請求項1記載のディスク装置において、
前記基板は、前記可撓部に対向する位置に開口部を有していることを特徴とするものである。
【0009】
上記発明によれば、駆動手段が保持する保持機構を基板に固定される固定部と、駆動手段が固定される可撓部とにより構成され、かつ可撓部が固定部に片持ち梁状に設けられることにより固定部に対して可撓変位可能な構成とされているため、
駆動手段に振動が発生した場合、可撓部が固定部に対して変位することにより前記振動を減衰させることができる。これにより、駆動手段の振動が基板に伝達されるのを防止することが可能となり、よって基板に配設された他の装置・機器に振動の影響が及ぶのを防止することができる。
【0011】
また、駆動手段の駆動力出力部が可撓部の固定部側に位置した構成とされているため、駆動手段の駆動力を被駆動部材に確実に伝達することができる。即ち、片持ち梁状の可撓部は、固定部から離間した位置においては変位量が大きく、固定部に近い位置は変位量が小さくなっている。
【0012】
よって、駆動手段の駆動力出力部が固定部から離間した位置にあると、駆動手段の振動により駆動力出力部は大きく変位し、駆動力出力部が被駆動部材から離間するおそれがある。これに対し、駆動手段の駆動力出力部が固定部に近接した位置にあると、駆動手段に振動が生じても駆動出力部の変位量は小さくなる。よって、駆動力出力部が被駆動部材から離間することを防止でき、駆動手段の駆動力を被駆動部材に確実に伝達することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。
【0014】
図1乃至図3は、本発明の一実施例であるディスク装置1(電子装置)を示している。このディスク装置1は、例えばノート型パソコン(図示せず)の筐体に内蔵される内蔵形の装置である。
【0015】
各図に示すように、ディスク装置1は、大略するとトレイ2,ガイドレール機構4,ターンテーブル6,ピックアップ組立体7,及びシャーシ10(筐体)等により構成されている。
【0016】
尚、図1乃至図3は、いずれもシャーシ10の上部に覆うよう配設される天板9(図4参照)を取り外した状態を示している。また、図1はトレイ2がシャーシ10から引き出された引き出し位置にある状態を示しており、また図2はトレイがシャーシ10内に引き込まれた収納位置にある状態を示している。更に、図3は、ディスク装置1を底面視した斜視図を示している。
【0017】
トレイ2は、ターンテーブル6,ピックアップ組立体7,及びディスク載置部17等が設けられた構成とされている。このトレイ2は、シャーシ10に対して図中矢印X1,X2方向に移動可能な構成とされている。
【0018】
即ち、シャーシ10の両側部にはガイドレール機構4が設けられており、このガイドレール機構4が矢印X1,X2方向に伸長或いは収縮することにより、トレイ2はシャーシ10に対して矢印X1,X2方向に移動する構成とされている。このように、ガイドレール機構4を用いることにより、図1に示すようにトレイ2をシャーシ10に対して矢印X1方向に大きく引き出すことができるため、トレイ2に対するディスク3の装着脱を容易に行なうことができる。
【0019】
また、ターンテーブル6は、トレイ2の略中央位置に配設されている。このターンテーブル6はディスク3が装着されるものであり、トレイ2の下部に配設されたスピンドルモータ(図示せず)により回転する構成とされている。これにより、ターンテーブル6に装着されたディスク3も回転する構成とされている。本実施例では、ディスク回転速度は32倍速とされており、再生時においてディスク3は高速回転する。
【0020】
また、トレイ2は、ディスク載置部17を有している。このディスク載置部17は、ディスク3の直径よりも若干大きな直径を有した有底環状の凹部である。ディスク3は、ターンテーブル6に装着された状態において、このディスク載置部17内に位置する構成とされている。
【0021】
更に、トレイ2には、光学式ピックアップ5をディスク3の半径方向(図中矢印Z1,Z2方向)に移動させるピックアップ組立体7が配設されている。光学式ピックアップ5は、ディスク3に対してレーザ光を照射すると共に、その反射光を受光することにより再生或いは記録処理を行なうものである。尚、ピックアップ組立体7の詳細については、説明の便宜上、後述するものとする。
【0022】
上記構成とされたトレイ2は、ディスク3の一部がトレイ2からはみ出るようにディスク3の外径よりも横幅寸法が小さくなるように形成されている。また本実施例では、トレイ2が矢印X1,X2方向に移動する際、モータ等の駆動手段を用いておらず、手動操作により引き出し位置と収納位置との間で移動させる構成とされている。
【0023】
これにより、ディスクディスク装置1には、トレイ2を移動させるための駆動機構(モータ及び伝達機構等よりなる)を設ける必要はなくなり、よってその分部品点数が減少し、ディスク装置1の小型化及び薄型化を図ることができる。更に、ディスク3の一部がトレイ2からはみ出しているため、ディスク30をトレイ2に装着脱する際、このディスク3のはみ出し部分を把持して装着脱できるため、装着脱操作を容易に行なうことができる。
【0024】
また、トレイ2の前面部には、前面ベゼル11が配設されている。よって、この前面ベゼル11は、トレイ2と一体的に矢印X1,X2方向に移動する。この前面ベゼル11の中央には、スイッチ釦12が設けられている。
【0025】
ところで、再生時に誤ってディスク3が取り出されるのを防止するため、トレイ2は収納位置においてロック機構(図示せず)によりロックされる構成となっている。前面ベゼル11に設けられたスイッチ釦12は、このロックを解除させるためのスイッチである。スイッチ釦12がオンに操作されると、トレイ2はシャーシ10から引き出し可能な状態となる。
【0026】
次に、シャーシ10について説明する。シャーシ10は、大略するとトレイ2が収納される筐体状の収納部10aと、収納状態においてトレイ2からはみ出したディスク3を保護するカバー部10bとにより構成されている。
【0027】
収納部10aは、電子回路が配設されたプリント基板13が設けられており、このプリント基板13とトレイ2に設けられた電子部品とは,フレキシブル基板15により電気的に接続されている。また、フレキシブル基板15を用いることにより、シャーシ10に対しトレイ2が移動する構成としても、両者2,13の電気的接続を図ることができる。
【0028】
また、カバー部10bは、前記したディスク3のトレイ2からはみ出した部分の下部を覆うよう構成されている。これにより、ディスク3のトレイ2に保持されない部位は、カバー部10bにより保護される。尚、ディスク3のトレイ2からはみ出した部分の上部は、天板9により保護される。
【0029】
また、カバー部10bの側壁10cには、制動部材16が配設されている。この制動部材16は例えば弾性材により形成されており、収納位置にあるディスク3が引き出し位置に向け移動される際、ディスク3の外周と摺接するよう構成されている。
【0030】
これにより、収納位置で再生/記録処理のために高速回転していたディスク3は、図中矢印X1方向への移動に伴い制動部材16と摺接し、その回転が制動される。従って、収納位置から引き出し位置に移動した際、ディスク3は必ず停止した状態となっており、ディスク3に損傷が発生することを防止している。
【0031】
上記構成とされたカバー部10bは、ディスク3の一部を保持する構成であり、トレイ2は装着されない。このため、カバー部10bの高さ(図3に矢印Z1,Z2で示す方向の高さ)は、収納部10aの高さに比べて小さくなる。これにより、図3に示すように、ディスク装置1を底面視した状態において、収納部10aとカバー部10bとの間には段差が形成される。
【0032】
よって、この段差によりディスク装置1に発生した空間に、ディスクディスク装置1が組み付けられるノート型パソコンの他の機器を配設することが可能となる。よって、本実施例のディスク装置1を用いることにより、ノート型パソコンの小型化を測ることができる。
【0033】
ここで、カバー部10b内でトレイの引き込み方向(図中、矢印X2方向)の奥側の位置に注目する。このカバー部10bの奥側の位置には、気流整形部材20が配設されている。
【0034】
気流整形部材20は樹脂形成されたものであり、固定ネジ22を用いてカバー部10bに固定されている。また、気流整形部材20は収納位置にあるディスク3の外周縁と対向する湾曲面21を有しており、この湾曲面21の曲率はディスク3の外周の曲率と等しくなるよう構成されている。この構成とすることにより、図1及び図2に加えて図4及び図5に示すように、収納位置に移動したディスク3の外周縁と、気流整形部材20の湾曲面21は、一定の離間距離(図中、矢印H1で示す)を持って対向する構成となる。尚、図4は図2におけるA−A線に沿う断面図であり、図5は図4におけるB−B線に沿う断面図である。
【0035】
本実施例のように、気流整形部材20が一定の離間距離H1を持ってディスク3の外周縁と対向する構成とすることにより、ディスク装置1に騒音の発生を防止することができる。以下、その理由について説明する。
【0036】
いま、仮に気流整形部材20が設けられていない構成を想定すると、この部位にはディスク装着状態において、ディスク3の外周縁とカバー部10bの側壁10cとの間に略三角形状の隙間が形成されることになる。この構成では、ディスク3の外周縁とカバー部10bの側壁10cとの離間距離は一定とはならない。
【0037】
従って、気流整形部材20が設けられていない構成において、ディスク3が高速回転すると、この回転により発生する気流は略三角形状を有した隙間内、即ちディスク3の外周縁とカバー部10bの側壁10cとの離間が不均一な空間内に流入する。このようにディスク外周縁と側壁10cとの離間が不均一な空間内に気流が流入すると、この気流に乱れが生じ、これに起因して騒音が発生してしまう。
【0038】
これに対して本実施例に係るディスク装置1は、騒音の発生位置(即ち、カバー部10b内でトレイ2の引き込み方向の奥側)に気流整形部材20を配設した構成としている。この気流整形部材20は、前記したように収納位置に位置するディスク3の外周縁と一定の離間距離を持つよう構成された湾曲面21を有している。
【0039】
従って、ディスク3が高速回転しこれに伴い気流が発生しても、ディスク3の外周縁と気流整形部材20との離間距離が一定であることにより気流の流れに大きな変化は発生せず、よって騒音の低減を図ることができる。よって、上記のようにディスク3の一部がはみ出すように切り欠いた形状とされたトレイ2を用いた小型化されたディスク装置1であっても、騒音の発生を確実に抑制することができる。
【0040】
次に、トレイ2に配設されるピックアップ組立体7について説明する。
【0041】
ピックアップ組立体7は、前記したように光学式ピックアップ5をディスク3の半径方向(図中矢印Z1,Z2方向)に移動させる機能を奏するものである。このピックアップ組立体7は、図6及び図7に示すように、大略するとピックアップベース30、ベースカバー31、スレッドモータ33、リードスクリュー34、ガイドシャフト35A,35B、シャフトホルダ36、及びスレッドホルダ37等により構成されている。
【0042】
尚、図示の便宜上、図6及び図7において光学式ピックアップ5の図示は省略している。また、図6及び図7は、それぞれピックアップ組立体7を底面視した状態を示している。
【0043】
ピックアップベース30は、上記のピックアップ組立体7を構成する各構成要素を取り付ける基板として機能するものであり、ターンテーブル6が挿入されるターンテーブル用開口41と光学式ピックアップ5が移動するピックアップ用開口43が連続して形成されることにより枠状の形状を有した構成とされている。また、ピックアップベース30には、後述する固定ネジ48a〜48d、54A,54Bが螺着されるネジ孔47a〜47d、46a,46bが形成されている。
【0044】
ベースカバー31は、その上面(図6及び図7では下面となる)がトレイ2に形成された開口2bから露出するよう構成されている。このベースカバー31にも、ターンテーブル6が挿入されるターンテーブル用開口40と光学式ピックアップ5が移動するピックアップ用開口42が連続して形成されている。また、ベースカバー31は、両側部に形成された係合孔44がピックアップベース30に形成されたフック部45に係合することにより、ピックアップベース30に固定される構成とされている。
【0045】
リードスクリュー34は光学式ピックアップ5に形成されたニードル(図示せず)が係合する構成とされており、回転することにより光学式ピックアップ5を図中矢印Z1,Z2方向に移動させる機能を奏するものである。後述するように、リードスクリュー34は、スレッドモータ33により回転駆動される。
【0046】
このリードスクリュー34は、図中矢印Z2方向端部34aに従動ギヤ50が配設されている。そして、従動ギヤ50が配設された端部34aは後述するスレッドホルダ37の軸受部67に軸承され、図中矢印Z1方向の端部34bはシャフトホルダ36に形成された軸受部60に軸承される構成とされている。
【0047】
従動ギヤ50は、後述する中間ギヤ51を介してスレッドモータ33の駆動軸に配設された駆動ギヤ49に接続されている。従って、スレッドモータ33が駆動し駆動ギヤ49が回転すると、この回転力は中間ギヤ51を介して従動ギヤ50に伝達され、これによりリードスクリュー34が回転する構成取れされている。従って、スレッドモータ33が駆動することにより、光学式ピックアップ5は図中矢印Z1,Z2方向に移動する。
【0048】
シャフトホルダ36は、上記の軸受部60に加え挿通孔36a及び後述するガイドシャフト35aを軸承する軸受部61を形成している。このシャフトホルダ36は、固定ネジ48dが挿通孔36aを挿通してピックアップベース30のネジ孔47dに螺着することによりピックアップベース30に固定される。
【0049】
ガイドシャフト35a,35bは、光学式ピックアップ5の両側に形成されたガイド部と係合するものである。これにより、光学式ピックアップ5は、各ガイドシャフト35a,35bにガイドされて移動する。
【0050】
前記したように、一方のガイドシャフト35aは、シャフトホルダ36とスレッドホルダ37により軸支される構成とされている。また、他方のガイドシャフト35bは、板ばね材により一体的に形成された固定片53A,53Bを固定ネジ54A,54Bを用いてピックアップベース30に固定することにより、ピックアップベース30に軸支される構成とされている。
【0051】
次に、スレッドホルダ37について説明する。
【0052】
スレッドホルダ37は、光学式ピックアップ5を移動させる駆動力を発生するスレッドモータ33(駆動手段)をピックアップベース30(基板)上に保持する保持機構として機能するものである。このスレッドホルダ37は、可撓性を有する樹脂により形成されており、大略すると固定部55と可撓部56とにより構成されている。
【0053】
固定部55はピックアップベース30に固定される部位であり、挿通孔37a〜37c及び軸受部57,58,67が形成された構成とされている。挿通孔37a〜37cは、固定部55をピックアップベース30に固定する固定ネジ48a〜48cが挿通される。また、軸受部57は、前記したようにガイドシャフト35Aの矢印Z2方向端部を軸承する。また、軸受部67は、前記したようにリードスクリュー34の端部34aを軸承する。
【0054】
更に、軸受部58は、可撓部56に形成された軸受部59と協働して中間ギヤ51の軸52を軸承する。この際、本実施例では中間ギヤ51を軸52に一体的に固着した構成としており、よって中間ギヤ51は軸52と一体的に回転する構成とされている。一般的な中間ギヤでは、軸を固定し、この軸に対して中間ギヤが回動する構成とされていたが、この構成では軸と中間ギヤとの摺接面積が広くなり、軸と中間ギヤとの間で比較的大きな騒音及び摩耗が発生し信頼性の低下につながっていた。しかしながら、上記のように中間ギヤ51と軸52とを一体化することにより、上記の問題点を解決することができた。
【0055】
上記構成とされた固定部55は、各軸受部57,58,67にガイドシャフト35A,中間ギヤ51,リードスクリュー34を軸承した上で、その上部に挿通孔38a,38cが形成されたスレッドカバー38を装着し、固定ネジ48a〜48cを用いてピックアップベース30に固定される。具体的には、固定ネジ48aは、固定部55に形成された挿通孔37aに挿通されてピックアップベース30のネジ孔47aに螺着される。また、固定ネジ48b,48cは、スレッドカバー38に形成された挿通孔38a,38c、及び固定部55に形成された挿通孔37b,37cに挿通されてピックアップベース30のネジ孔47b.47cに螺着される。これにより、固定部55はピックアップベース30に固定される。
【0056】
一方、可撓部56は、中央部にスレッドモータ33が装着されるモータ収納部63を形成することにより、平面視した状態で枠状の形状を有している。また、可撓部56の固定部55と対向する側には、中間ギヤ51の軸52の矢印Z1方向端部を軸承する軸受部59が形成されると共に、スレッドモータ33に配設された駆動ギヤ49を突出させるためのU字状の溝部65が形成されている。
【0057】
また、可撓部56に形成されたモータ収納部63の内側で、図中Z1方向端部には、モータ固定フック64が一体的に形成されている。このモータ固定フック64は、スレッドモータ33がモータ収納部63に収納された状態で、スレッドモータ33のZ1方向端部に形成されている凸部68に係合する構成とされている。図8に示すように、モータ固定フック64は略U字形状を有しており、スレッドモータ33が装着された状態において、若干量変形する構成とされている。このようにモータ固定フック64が変形することにより、その反力としてスレッドモータ33は矢印Z2方向に押圧される。従って、この押圧力によりスレッドモータ33は、モータ収納部63内にガタツキなく固定される。
【0058】
ところで、スレッドモータ33は駆動する際に振動を発生させるものである。よって、このスレッドモータ33を直接ピックアップベース30に固定すると、スレッドモータ33で発生する振動は直ちにピックアップベース30に伝達され、光学式ピックアップ5のフォーカシングやトラッキングに悪影響を及ぼしてしまう。
【0059】
これに対処するために本実施例では、スレッドホルダ37の構成を固定部55に対して可撓部56が可撓変位可能な構成とした。具体的には、可撓部56を固定部55に連結部70のみで連結し、これにより可撓部56が固定部55に対して片持ち梁状となるよう構成した。
【0060】
また、図6及び図8に示すように、スレッドホルダ37が配設された状態において、ピックアップベース30の可撓部56と対向する位置に開口部69を形成し、可撓部56とベースカバー31との間に間隙66(間隙66の高さを図中矢印H2で示す)が形成されるよう構成した。この構成とすることにより、可撓部56は固定部55に対し、図8に矢印D1,D2方向に変位可能な構成となる。
【0061】
スレッドホルダ37を上記構成とすることにより、スレッドモータ33が駆動し、これにより振動が発生したとしても、可撓部56が固定部55に対して矢印D1,D2方向に変位することにより、前記振動を減衰させることができる。これにより、スレッドモータ33の振動がピックアップベース30に伝達されるのを防止することがでは、よってピックアップベース30に配設された光学式ピックアップ5等の他の装置・機器に振動の影響が及ぶのを防止することができる。
【0062】
また、本実施例では、駆動手段の駆動力出力部が、前記可撓部内の前記固定部側に位置するよう構成したことを特徴とするものである。
【0063】
上記発明では、スレッドモータ33の駆動力出力部となる駆動ギヤ49が、可撓部56の固定部55側に位置した構成とされている。よって、可撓部56がスレッドモータ33の振動により変位しても、スレッドモータ33の回転を中間ギヤ51に確実に伝達することができる。
【0064】
即ち、片持ち梁状の可撓部56は、スレッドモータ33の振動により変位した場合、固定部55(連結部70)から離間した位置においては変位量が大きく、固定部55に近い位置は変位量が小さくなる。よって、スレッドモータ33に配設された駆動ギヤ49を固定部55に近接した位置に配設することにより、スレッドモータ33に振動が生じても、駆動ギヤ49の変位量を小さくすることが゛きる。よって、駆動ギヤ49が中間ギヤ51から離間することを防止でき、スレッドモータ33の駆動力を確実にリードスクリュー34に伝達することが可能となる。
【0065】
尚、上記実施例では、保持機構となるスレッドホルダ37をディスク装置1に配設した構成を例に挙げて説明したが、本発明の適用はディスク装置に限定されるものではなく、モータ等の駆動手段を有する電子機器に広く適用可能なものである。
【0066】
【発明の効果】
上述の如く本発明によれば、次に述べる種々の効果を実現することができる。
【0067】
動手段で振動が発生しても可撓部が固定部に対して変位することによりこの振動を減衰させることができるため、駆動手段の振動が基板に伝達されるのを防止でき、基板に配設された他の装置・機器に振動の影響が及ぶのを防止することができる。
【0068】
また、駆動手段の駆動力出力部を固定部に近接した位置に配設したことにより、駆動手段に振動が生じても駆動出力部の変位量は小さくなり、よって駆動力出力部が被駆動部材から離間することを防止でき、駆動手段の駆動力を被駆動部材に確実に伝達することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である電子装置(ディスク装置)を示しており、トレイが引き出された状態を示す平面図である。
【図2】本発明の一実施例である電子装置(ディスク装置)を示しており、トレイが引き込まれた状態を示す平面図である。
【図3】本発明の一実施例である電子装置(ディスク装置)を底面視した状態を示す斜視図である。
【図4】図2におけるA−A線に沿う断面図である。
【図5】図4におけるB−B線に沿う断面図である。
【図6】本発明の一実施例である電子装置(ディスク装置)に設けられたピックアップ組立体を底面視した状態を示す分解斜視図である。
【図7】本発明の一実施例である電子装置(ディスク装置)に設けられたピックアップ組立体の底面図である。
【図8】図7におけるC−C線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 装置
2 トレイ
3 ディスク
5 光学式ピックアップ
7 ピックアップ組立体
10 シャーシ
10a 収納部
10b カバー部
20 気流整形部材
21 湾曲面
30 ピックアップベース
31 ベースカバー
33 スレッドモータ
34 リードスクリュー
36 シャフトホルダ
37 スレッドホルダ
38 スレッドカバー
49 駆動ギヤ
50 従動ギヤ
51 中間ギヤ
55 固定部
56 可撓部
63 モータ収納部
64 モータ固定フック
66 間隙

Claims (3)

  1. ディスク半径方向に移動自在に設けられた光学式ピックアップと、該光学式ピックアップを駆動するためのモータ及びリードスクリューを備えると共に、前記モータを基板上に保持する保持機構を有してなるディスク装置において、
    前記保持機構が、前記基板に固定される固定部と、前記モータが固定されると共に前記固定部に片持ち梁状に設けられることにより前記固定部に対して可撓変位可能な構成とされた可撓部とを有する構成とし
    前記モータの駆動力出力部が、前記可撓部の固定部側に位置するよう構成し、
    かつ、前記固定部が、前記リードスクリューを軸承する軸承部を有する構成としたことを特徴とするディスク装置。
  2. 請求項1記載のディスク装置において、
    前記可撓部は、前記固定部側とは反対側の部位を支持するモータ固定フックを備えていることを特徴とするディスク装置。
  3. 請求項1記載のディスク装置において、
    前記基板は、前記可撓部に対向する位置に開口部を有していることを特徴とするディスク装置。
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