JP2000173205A - 光ピックアップ送り装置 - Google Patents

光ピックアップ送り装置

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JP2000173205A
JP2000173205A JP10358423A JP35842398A JP2000173205A JP 2000173205 A JP2000173205 A JP 2000173205A JP 10358423 A JP10358423 A JP 10358423A JP 35842398 A JP35842398 A JP 35842398A JP 2000173205 A JP2000173205 A JP 2000173205A
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JP
Japan
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optical pickup
rack
stopper
gear
pickup
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JP10358423A
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English (en)
Inventor
Mitsuharu Kabetani
光晴 壁谷
Naoya Ooname
尚哉 大行
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Asahi Corp
Original Assignee
Asahi Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内周検出スイッチが設置されている場合であ
ってもピックアップを確実に機械的最内周位置まで到達
することができリードインエリアにおけるディスク情報
の読み取り能力の向上を図る。 【解決手段】 ピックアップ送り装置1は、ピックアッ
プ移動台5のラック10aを案内棒6に沿う方向に可動
とし、ピックアップ4を最内周位置で停止するピックア
ップストッパ16を設ける。このピックアップストッパ
16に当接した後、ラック部10は案内棒6にあるコム
スプリング14を押しながら移動し、内周検出スイッチ
17に接触する。ピックアップ4を最適位置にて止める
ことができるのでリードインエリアの情報の読み取りが
確実かつ容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばコンパク
トディスクプレーヤなどに使用される光ピックアップの
送り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンパクトディスクプレーヤなどに使用
される光ピックアップは、ディスクの半径方向に沿って
移動し、ディスクの記録信号の検出を行っている。光ピ
ックアップの移動に当たっては、駆動モータからの出力
を多数の歯車を用いる動力伝達機構を介して光ピックア
ップ移動台に駆動力を伝達して行うものがある。
【0003】このような光ピックアップ送り装置におい
ては、動力伝達機構の機械的ガタ付きを無くして光ピッ
クアップの応答性を高めるために、歯車のバックラッシ
ュを無くすことが必要である。又、落下時等の急激な力
が作用した場合にはギヤの噛み合いを外すことにより、
光ピックアップやギヤが損傷しないように配慮すること
も必要である。
【0004】これらの観点から従来の光ピックアップ送
り装置には、ラックを歯車より離隔する方向に対して可
動な構成とし、通常は小さなスプリングによりラックを
ギヤ側に押し付けてバックラッシュを無くし、衝撃荷重
が作用した場合には噛み合いが外れる構造のものがあっ
た。
【0005】ところで光ピックアップがディスク情報を
読み取るためには、先ずプログラムエリアより内側のリ
ードインエリアのTOC情報を読み取ることから始ま
る。例えばコンパクトディスクの場合にはディスク中心
から24.8〜25.0mmよりプログラムエリアが始ま
るが、このすぐ内側にリードインエリアがある。このリ
ードインエリアはディスク中心から最大でも23.0mm
より始まっており、従って少なくとも1.8mmの記録幅
があることになる。TOC情報は繰り返し記録されてお
り、CDプレーヤ等はこの情報に基づき回転サーボをか
けて所定の線速度でディスクを回転させたり、その他各
種の制御を行っている。
【0006】このため光ピックアップはディスクの最内
周にセットしなければならないが、光ピックアップの仕
様として機械的に移動できるメカニカルセンターは決め
られていて、この機械的最内周位置は、スピンドルモー
タ等の配置の関係からリードインエリアぎりぎりに設定
されているのが通常である。例えばCDプレーヤーの機
械的最内周位置の仕様をディスク中心から24±0.5
mmとすると、最小ではメカニカルセンターからTOC情
報を読み取る幅は0.3mmしかなくなる。
【0007】機械的最内周位置は、光ピックアップ及び
ラックの移動停止用ストッパがシャーシより突設する場
合はこれで設定されるが、これに加えてCD内周検出ス
イッチを設けるものがあった。これはラックを歯車より
離隔する方向に可動な構成とした場合、ストッパに当て
て移動を停止するものとすると、通常動作でもギヤの噛
み合いが外れることによりカチカチというギヤ逃げノイ
ズが出る欠点があったからであり、この場合にはストッ
パより手前側にCD内周検出スイッチを設けて、光ピッ
クアップのホームポジションを検出すると同時に、ギヤ
が逃げる前にモータを止めて光ピックアップを停止し、
ギヤ逃げノイズを防いでいた。又ストッパより手前でラ
ックを停止することで、高負荷となることやギヤの食込
みを防止する目的もあった。
【0008】又このCD内周検出スイッチはCDメカ部
品としては高価なものであるため、これを使用せずに、
ストッパに係止する時にソフトウエアにより内周検出を
行い駆動モータの回転を停止する構成のものもあった。
これは、光ピックアップをディスクの半径方向に移動さ
せながら、制御手段に入力される各種信号に基づいて内
周検出を行い、光ピックアップが内周端に移動したと判
定された時点で駆動モータの回転を停止させるものであ
った。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、CD内周検出
スイッチを設ける従来の光ピックアップ送り装置におい
ては、ラックと光ピックアップの位置関係がストッパに
対して固定的であったため、光ピックアップの移動範囲
との関係でCD内周検出スイッチの設置位置が問題とな
っていた。これを図8及び図9に基づき説明する。この
ような機構の場合、図8に示すように光ピックアップ1
04が機械的最内周位置Aを定めるストッパ116に接
触して停止すると同時にCD内周検出スイッチ117が
ON状態とされるのが理想的ではあるが、実際にはパー
ツのばらつきがあるため不可能であった。
【0010】従ってスイッチを確実に作動させるために
は、図9に示すように光ピックアップ104が最内周に
至る前にスイッチ117をONにし、この位置で移動を
停止させねばならなかった。この場合光ピックアップ1
04は本来移動しなければならない機械的最内周位置A
までは到達していないので、TOC情報を読み出すため
には、その後対物レンズを動かす必要があった。
【0011】光ピックアップは、2軸アクチュエータに
より対物レンズをフォース方向及びトラッキング方向に
振ることができる構成となっている。その方式には板バ
ネ方式、軸摺動方式、ワイヤー支持方式あるいはヒンジ
方式等があるが、基本的には全て支点中心の回転運動
で、このレンズを振ることができる量は0.5mm程度で
ある。
【0012】光ピックアップが送られなくなると、トラ
ッキングサーボにより光ピックアップの対物レンズはス
パイラル状のトラックをトレースしていく。レンズセン
ターがメカニカルセンターからずれた位置まで追従して
いくとアクチュエータのドライブ電圧には直流成分が生
ずる。これはレンズの移動が厳密には円弧運動であるた
め、トラッキングに伴い偏心が生ずるからである。
【0013】例えば3スポット法のトラッキングサーボ
の場合、3個のスポット列(1本の主ビームと2本の副
ビーム)をトラックの方向に対してわずかに傾け、一番
強い光の主ビームをトラックの真上に、その両側の弱い
光の副ビームを夫々トラックの両側に配置している。光
ピックアップがニュートラルの位置にある時にはトラッ
クと3個のスポット列は平行であるが、レンズが円弧移
動すると、トラックとスポット列の関係が平行ではなく
なるため副ビームの反射光を検出した信号に差が生じて
しまう。
【0014】このように光ピックアップが停止した後に
レンズを振ると、ずれ量に比例して電気的にオフセット
をもつことで電流を消費するという欠点があった。又上
述のように副ビームがトラックをトレースしずらくなる
ので電気特性が悪くなり、ディスク情報を読み取り難く
なるという欠点もあった。
【0015】又元来メカニカルセンターの機械的最内周
位置は、リードインエリアぎりぎりに設定されているこ
とから、レンズを0.5mm振ることができたとしても、
その情報幅は狭く、特にストッパより手前で停止すると
リードインエリアの情報が更に読み難くなるという欠点
があった。
【0016】一方CD内周検出スイッチを使用せずに、
ストッパに係止する時にソフトウエアによって内周検出
を行い駆動モータの回転を停止する従来の光ピックアッ
プ送り装置においては、固定ラックあるいは固定ラック
に相対的に移動可能な可動ラックを具えるシザースギヤ
方式にしないと、前述のようにストッパで移動が停止し
てもギヤの噛み合いが外れることによりモータが停止す
るまでギヤ逃げが発生し異音が出る欠点があった。又シ
ザースギヤ方式等の場合には、逆にギヤの噛み合いが外
れないため落下時の衝撃等の点で問題があった。
【0017】この発明は、上記のような従来の光ピック
アップ送り装置が有する問題点を解消すべくなされたも
のであり、請求項1記載の発明は、CD内周検出スイッ
チが設置されている場合であっても、光ピックアップを
確実に機械的最内周位置まで到達することができ、リー
ドインエリアにおいてレンズを振ることで発生するオフ
セット電圧を無くして電流消費の低減を図ると共に、デ
ィスク最内周付近における光ピックアップの電気特性の
改善も図って、リードインエリアにおけるディスク情報
の読み取り能力の向上を図ることを目的としている。
【0018】又請求項2記載の発明は、CD内周検出ス
イッチを設けずに光ピックアップを機械的最内周位置で
ある光ピックアップストッパまで移動させる構成にした
場合であっても、この位置でギヤ逃げが発生せず、しか
も落下時等の衝撃を吸収できる光ピックアップ送り装置
を提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の光ピックアップ送り装置は、光ピッ
クアップ移動台の一側に設けられるラックをこの移動台
に対し案内部材に沿う方向に可動とし、光ピックアップ
を最内周位置で停止する光ピックアップストッパを設
け、可動するラックに設けた係止部の接離によりCD内
周検出スイッチをON/OFFし、特に光ピックアップ
移動台が光ピックアップストッパに当接した後に係止部
がスイッチに接触するように構成している。
【0020】即ちラックと光ピックアップ移動台との連
結を可動にすることで光ピックアップが光ピックアップ
ストッパまで移動してもCD内周検出スイッチをONさ
せず、光ピックアップが停止した後にラックギヤのみ内
周方向に移動させてスイッチをONするものである。両
者の連結を可動とするためには、例えばラックギヤと移
動台とを案内部材を介して弾性部材で保持する。
【0021】これにより光ピックアップが最内周位置を
設定するストッパに係止した後、ラックギヤが弾性部材
の弾性力に抗して動けるため、オーバーテイク量だけ余
裕ができ、確実にスイッチを作動させることができる。
このように光ピックアップを最適位置にて止めることが
できるのでリードインエリアの情報の読み取りが確実か
つ容易になる。
【0022】請求項2記載の光ピックアップ送り装置
は、光ピックアップ移動台の一側に設けられるラックを
この移動台に対し案内部材に沿う方向と歯車より離隔す
る方向に可動とし、光ピックアップ及びラックの移動を
停止するストッパとして光ピックアップを最内周位置で
停止する光ピックアップストッパと、光ピックアップが
この光ピックアップストッパに当接した後案内部材に沿
う方向に対して可動するラックを停止するためのラック
ストッパと、このラックストッパに当接するラックのギ
ヤ逃げ防止用ストッパを設け、前記移動台がこれらスト
ッパに係止する時にソフトウエアにより内周検出を行い
駆動モータの回転を停止することを特徴とするものであ
る。
【0023】ラックを歯車より離隔する方向に可動とす
ることにより、落下等の急激な力が加わった時にはギヤ
逃げを起こし光ピックアップへのダメージを少なくす
る。例えば移動台とラックを小さなスプリングで連結
し、通常はその弾性によりラックをギヤ側に押し付けて
おく。又ラックを移動台に対し案内部材に沿う方向に可
動とすることにより、光ピックアップが光ピックアップ
ストッパに当たってからラックギヤをオーバーテイクさ
せてラックストッパに当接させる。この時点でラックを
ギヤ逃げ防止用ストッパに係止させギヤロックする。ギ
ヤ逃げ防止用ストッパは、ラックの一部と当接してラッ
クが歯車より離隔する方向に逃げることを阻止するもの
である。
【0024】一方、光ピックアップがディスクの半径方
向に移動している間、制御手段に入力される各種信号に
基づいてCD内周検出を行い、光ピックアップが内周端
に移動したと判定された時点でソフトウエアにより駆動
モータの回転を停止させる。ギヤロックはこの回転が停
止するまで継続しており、これによりラックのギヤ逃げ
防止が達成される。
【0025】ラックギヤと移動台は案内部材を介して弾
性部材で保持する。駆動モータを停止すると負荷がなく
なるためラックは弾性部材の反力によりラックストッパ
から離れる方向に移動する。これによりギヤ逃げ防止用
ストッパの係止が解除されるのでギヤ逃げ可能となる。
即ちギヤロック時以外はギヤ逃げが可能であるため光ピ
ックアップやギヤへの衝撃を吸収することができると共
に、通常動作時にはギヤ逃げノイズが出ない。
【0026】
【発明の実施の形態】次にこの発明の実施の形態を添付
図面に基づき詳細に説明する。図1は光ピックアップ送
り装置の平面図を示す。光ピックアップ送り装置1は、
シャーシ2にスピンドルモータ3を取り付け、これによ
り回転駆動される図示しないターンテーブル上の光ディ
スクに対して光ピックアップ4をディスクの半径方向へ
移動自在に設けるものである。光ピックアップ4にはレ
ーザ光を照射する照射孔4aが形成され、移動時にはレ
ーザ光をディスクに照射してディスクの記録信号を読み
取る。
【0027】光ピックアップ4は光ピックアップ移動台
5に取付けられており、この移動台はシャーシ2上に架
設する案内部材に沿ってスライド自在な構成となってい
る。案内部材は光ピックアップ4の移動方向に平行な案
内棒6と、シャーシ内縁に設けるガイド板7で、夫々に
光ピックアップ移動台5の端部に設けるスリーブ部材8
と掛止部材9とが摺動自在に係合している。
【0028】このスリーブ部材8を挟んで案内棒6には
ラック部10が摺動自在に掛止しており、ラック部10
の前面にはラック10aが設けられている。ラック10
aの側方には駆動源としての送りモータ11と減速機構
を構成する平歯車群が配されており、図示しないモータ
ギヤに第1歯車12の大径歯部12aが噛合し、その小
径歯部12bに第2歯車13の大径歯部13aが噛合
し、更にその小径歯部13bがラック10aに噛合して
おり、送りモータ11の駆動力が減速してラック10a
に伝達されている。
【0029】ラック部10は、案内棒6を遊挿する一対
の環状支持体10b,10cで支持されており、ラック
背面10dに取付ける小スプリング19を光ピックアッ
プ移動台5の側面に連結している。この小スプリング1
9はラック10aを第2歯車13の小径歯部13bに押
圧するものである。又、案内棒6にはコムスプリング1
4が摺動自在に取付けられており、その一端を光ピック
アップ移動台5のスリーブ部材8の後端に接続し、他端
を環状支持体10cの内面に連結している。
【0030】スリーブ部材8の前端はコムスプリング1
4の弾性力で環状支持体10bに当接しており、その前
方にはシャーシ2より突設して案内棒6の一端を支持す
るラックストッパ15を配置する。又スピンドルモータ
3の両脇にはシャーシ2より突設して光ピックアップ移
動台5に当接する光ピックアップストッパ16を配設す
る。この光ピックアップストッパ16に当接した光ピッ
クアップ4はディスクの最内周位置で停止することにな
る。ラックストッパ15の側部にはCD内周検出スイッ
チ17を設置し、ラック側面10eの係止部に対向させ
る。
【0031】図1は光ピックアップ4がディスクの最内
周位置に到達した時を示し、この時点では光ピックアッ
プ移動台5が光ピックアップストッパ16に当接しては
いるものの、ラック側面10eはCD内周検出スイッチ
17に接触していない。従って送りモータ11は継続し
て回転しラック10aを更に送り出す。
【0032】この送り出し力が作用すると、図2に示す
ようにコムスプリング14は縮小すると共に小スプリン
グ19は湾曲しながらラック10aの動きに追随してい
く。又図3に示すようにラック環状支持体10bはスリ
ーブ部材8の前端より離隔し、案内棒6に沿って前進す
る。この間ラック側面10eの係止部がCD内周検出ス
イッチ17に接触してON状態にする。これにより送り
モータ11は停止しラック10aの前進駆動力は止まる
ことになる。この後若しくは略同時にラック環状支持体
10bがラックストッパ15に当接してラック10aの
移動荷重を支持し、その移動を完全に停止させる。
【0033】このようにラック部10と光ピックアップ
移動台5との連結を案内棒6方向にも可動とすること
で、光ピックアップ移動台5が光ピックアップストッパ
16まで移動してもCD内周検出スイッチ17をONさ
せず、光ピックアップ4の移動が停止した後にラックギ
ヤ10aのみ内周方向に移動させてスイッチを押すこと
ができる。即ち光ピックアップ4を最適位置にて止めて
からスイッチを押すまで図3に示すオーバーテイク量d
だけ余裕があるので確実に作動させることができる。
【0034】これによりギヤ逃げノイズ発生防止等の目
的でCD内周検出スイッチ17を設ける場合にあって
も、光ピックアップ4をディスクの最内周に確実にセッ
トすることができる。従ってこの位置から対物レンズを
更に内周方向に振ることなくリードインエリアのTOC
情報を読み出すことができるので、従来発生していたオ
フセット電圧による電流消費の無駄やディスク最内周付
近における光ピックアップの電気特性の悪化が解消す
る。即ちリードインエリアにおけるディスク情報の読み
取り能力が向上する。
【0035】次に図4乃至図7に基づき別の実施形態を
説明する。これらはCD内周検出スイッチを使用せず
に、ストッパに係止する時にソフトウエアによって内周
検出を行い駆動モータの回転を停止する構成の光ピック
アップ送り装置である。なお、同図において図1で説明
した光ピックアップ送り装置と同様な構成・作用を示す
部材は同一符号を付して説明を省略する。
【0036】この光ピックアップ送り装置51の光ピッ
クアップ移動台5も、小スプリング19及びコムスプリ
ング14を介してラック部10に連結している。又光ピ
ックアップ4をディスクの最内周位置で停止するための
光ピックアップストッパ16とは別個のラックストッパ
15を設ける。このラックストッパ15は光ピックアッ
プ移動台5が光ピックアップストッパ16に当接した
際、ラック環状支持体10bが未だ接触しない位置に設
ける。
【0037】又、ラック部10の後端下面にはリブ10
fを突設し、更にシャーシ2からはギヤ逃げ防止用スト
ッパ18を突設する。これらは図5の拡大図にも示すよ
うにラック10aが案内棒6に沿って移動する時は平行
にすれ違える位置に配設する。図4及び図5の状態で
は、光ピックアップ移動台5が光ピックアップストッパ
16に当接し光ピックアップ4がディスクの最内周位置
に到達してはいるものの、送りモータ11の回転を未だ
停止させていないため継続して回転しラック10aを更
に前方に送り出す。
【0038】これによりコムスプリング14は縮小し、
小スプリング19は湾曲しながら変形するため、ラック
部10のラック環状支持体10bはスリーブ部材8の前
端より離隔し、案内棒6に沿って前進する。そして図6
に示すようにラック環状支持体10bがラックストッパ
15に当接してラック10aの移動は停止する。この時
ラック部10のリブ10fとギヤ逃げ防止用ストッパ1
8は並列状態になる。
【0039】更に送りモータ11が回転するとラック部
10はラックストッパ15の存在により前進することが
できないため、第2歯車13の小径歯部13bはラック
10aを図7の矢印方向に押圧することになる。ここで
ラック部10はリブ10fがギヤ逃げ防止用ストッパ1
8に当接しているため、小スプリング19があっても変
形できずラック10aはロック状態になる。
【0040】この時、制御手段は光ピックアップが内周
端に移動したと判定し、送りモータ11の回転を停止さ
せる。これにより負荷がなくなり、ラック部10はコム
スプリング14の反力によりラックストッパ15から離
れる方向、即ち図4及び図5の位置まで移動する。これ
によりリブ10fとギヤ逃げ防止用ストッパ18の係止
が解除されるためギヤ逃げは可能となる。
【0041】この光ピックアップ送り装置51では、内
周検出時以外はギヤロックされずギヤ逃げが可能である
ため、落下等の急激な力が加わった時にはギヤ逃げを起
こして光ピックアップ4やギヤへの衝撃を吸収すること
ができる。又通常動作における内周検出時には前述のよ
うにギヤロックされるためギヤ逃げノイズが出ない。
【0042】なお、ストッパに係止する時にソフトウエ
アによって内周検出を行い、これによって駆動モータの
回転を停止する構成としては、例えば以下のようにな
る。光ピックアップをディスクの半径方向に移動させな
がらレーザ光を出射し、これにより光ピックアップから
制御手段に各種信号、例えばディスクの情報から得られ
る現在位置信号を入力し、これらの信号に基づいてディ
スクの内周端に達するまでに要する移動時間を算出し、
この時間分だけ光ピックアップをディスクの内周方向に
移動させ、その後駆動モータの回転を停止させるもので
ある。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の光
ピックアップ送り装置は、光ピックアップが最内周位置
で停止するための光ピックアップストッパを設けると共
にラックを光ピックアップ移動台に対し案内部材に沿う
方向に可動とし、移動台が光ピックアップストッパに当
接した後にCD内周検出スイッチに接触するように構成
したので、ラックのオーバーテイク量だけ余裕ができ、
確実にスイッチを作動させることができる。このように
光ピックアップを最適位置にて止めることができるの
で、CD内周検出スイッチを備える方式がもたらす各利
点を享受しながら、更にリードインエリアの情報の読み
取りが確実かつ容易になる。
【0044】請求項2記載の光ピックアップ送り装置
は、ラックを歯車より離隔する方向に可動とし、光ピッ
クアップを最内周位置で停止する光ピックアップストッ
パとギヤ逃げ防止用ストッパを設けるので、高価なCD
内周検出スイッチを使用しなくとも、内周検出時に発生
するギヤ逃げノイズを防止できる。しかもラックを案内
部材に沿う方向に対して可動とし、この可動するラック
を停止するためのラックストッパを別個に設けるので、
内周検出時のみギヤロックすることができ、それ以外の
時はギヤ逃げが可能となるため、落下等の急激な力が加
わった時にはギヤ逃げを起こし光ピックアップへのダメ
ージを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光ピックアップ送り装置の平面図である。
【図2】ラック部移動時の光ピックアップ送り装置の平
面図である。
【図3】図2のa部拡大図である。
【図4】別の実施形態の光ピックアップ送り装置の平面
図である。
【図5】図4のb部拡大図である。
【図6】ラック部移動時の光ピックアップ送り装置の平
面図である。
【図7】図6のc部拡大図である。
【図8】従来の光ピックアップ送り装置のCD内周検出
スイッチの位置説明図である。
【図9】従来の光ピックアップ送り装置のCD内周検出
スイッチの位置説明図である。
【符号の説明】
1 光ピックアップ送り装置 4 光ピックアップ 5 光ピックアップ移動台 6 案内棒 10 ラック部 10a ラック 14 コムスプリング 15 ラックストッパ 16 光ピックアップストッパ 17 CD内周検出スイッチ 19 小スプリング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャーシに設ける案内部材に沿ってスラ
    イド自在に取付けられる光ピックアップ移動台と、この
    移動台の一側に設けられ動力伝達機構の歯車に噛合する
    ラックと、シャーシより突設し前記移動台に当接して光
    ピックアップ及びラックの移動を停止するストッパを備
    える光ピックアップ送り装置において、前記ラックは、
    光ピックアップ移動台に対し案内部材に沿う方向に可動
    であり、このラックに設ける係止部の接離によりON/
    OFFされるCD内周検出スイッチを備え、前記ストッ
    パは、少なくとも光ピックアップをCDの最内周位置で
    停止する光ピックアップストッパを有し、前記CD内周
    検出スイッチは、光ピックアップ移動台が光ピックアッ
    プストッパに当接した後に前記係止部が接触することを
    特徴とする光ピックアップ送り装置。
  2. 【請求項2】 シャーシに設ける案内部材に沿ってスラ
    イド自在に取付けられる光ピックアップ移動台と、この
    移動台の一側に設けられ動力伝達機構の歯車に噛合する
    ラックと、シャーシより突設し前記移動台に当接して光
    ピックアップ及びラックの移動を停止するストッパとを
    備える光ピックアップ送り装置において、前記ラック
    は、光ピックアップ移動台に対し案内部材に沿う方向と
    歯車より離隔する方向に可動であり、前記ストッパは、
    光ピックアップをCDの最内周位置で停止する光ピック
    アップストッパと、光ピックアップがこの光ピックアッ
    プストッパに当接した後案内部材に沿う方向に対して可
    動するラックを停止するためのラックストッパと、この
    ラックストッパに当接するラックのギヤ逃げ防止用スト
    ッパを設け、前記光ピックアップ移動台がこれらストッ
    パに係止する時にソフトウエアにより内周検出を行い駆
    動モータの回転を停止することを特徴とする光ピックア
    ップ送り装置。
JP10358423A 1998-12-02 1998-12-02 光ピックアップ送り装置 Pending JP2000173205A (ja)

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