JP2005093037A - ピックアップ送り装置、ピックアップのトラバース装置、及びディスクドライブ装置 - Google Patents

ピックアップ送り装置、ピックアップのトラバース装置、及びディスクドライブ装置 Download PDF

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忠 穐山
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Abstract

【課題】 従来のピックアップ送り装置においては、送りネジのネジ部と歯との間に大きな摩擦力が発生するため、送りネジの駆動力をその摩擦力に対抗して大きくする必要があり、装置全体の小型化,低消費電力化を困難にしていた。
【解決手段】 送りネジ10と、そのネジ部10aに係合する歯23a,23a,23aを有し、送りネジ10が回転することによって送りネジ10の軸長方向に沿って移動する歯部23と、この歯部23とピックアップ8とを接続するフォロワ本体26とを備え、フォロワ本体26は送りネジ10の軸長方向と平行な方向の剛性が送りネジ10の軸長方向と交差する方向の剛性に比して大であり、歯部23とピックアップ8とを結ぶ方向と交差する方向に歯部23を送りネジ10へ向けて付勢する。
【選択図】 図1

Description

本発明はディスクドライブ装置、たとえばDVDレコーダ、DVDプレーヤ、CDレコーダ、CDプレーヤ等のような装置において、ディスク媒体からのデータの読み出し、ディスク媒体へのデータの書き込みを行なうためにピックアップをディスク媒体に対してトラバース移動させるピックアップ送り装置に関し、またそのようなピックアップ送り装置を利用したピックアップのトラバース装置、更にはそのようなトラバース装置を利用してディスク媒体に対してピックアップが情報の読み書きを行なうディスクドライブ装置に関する。
図10は従来のディスクドライブ装置の内部構成例を示す模式的平面図である。ディスクドライブ装置は、ディスク媒体に対してピックアップをトラバース移動させるトラバースメカニズム4と、ディスク媒体に対してピックアップが読み書きする情報を処理する電子回路と、ピックアップのディスク媒体に対する位置を制御するためのサーボ機構等で構成されている。
図中15はスピンドルモータであり、その回転軸と同軸上で図示しないDVD,CD等のディスク媒体を回転させる。8はピックアップであり、スピンドルモータ15が回転させるディスク媒体からデータを読み出し、またディスク媒体へデータを書き込む。
ところで、この種の装置では、ピックアップ8が固定されていてスピンドルモータ15がディスク媒体を回転させつつ移動するタイプと、逆にディスク媒体を回転させるスピンドルモータ15は移動せずにピックアップ8が移動するタイプとのいずれかに分かれる。図10に示すディスクドライブ装置ではピックアップ8が移動する構成を採っているので、スピンドルモータ15が回転させるディスク媒体の径方向にピックアップ8をトラバース移動させる必要があり、従ってピックアップ8はピックアップ8自体をディスク媒体に対して直線的にトラバース移動させるためのトラバースメカニズム4に組み込まれている。
トラバースメカニズム4は、ピックアップ8に固定的に連結されたフォロワ2をステッピングモータ11の回転軸に同軸に形成された送りネジ10が回転して移動させることにより、ピックアップ8を直線的に移動させるメカニズムである。
図11は図10に示されている従来のディスクドライブ装置に組み込まれているフォロワ2を拡大して示す模式的平面図であり、図12はフォロワ2を送りネジ10側の上方から見た状態を示す模式的斜視図である。このようなフォロワ2の構成例はたとえば特許文献1に開示されている。フォロワ2は、板状の基部6aとその先端部をほぼ直角に折り曲げた支持部6bとからなるアングル状のフォロワ本体6と、支持部6bの送りネジ10に面する側の面に溶着された樹脂製の歯部3とで構成されている。歯部3は送りネジ10により移動させられる従動部材であり、その前面、即ち送りネジ10と対向する面には歯3aが基部6aの面に対して所定の角度でこの例では2本形成されている。なお、9A,9Bはフォロワ2をピックアップ8に固定するためにフォロワ本体6に設けられたビス孔である。
以上のような構成により、歯部3の前面に形成された歯3a,3aに送りネジ10のネジ部10aが係合した状態で送りネジ10が回転すると、フォロワ2が送りネジ10の軸長方向に沿って移動させられることになる。
ところで、フォロワ本体6は弾性材料で構成されており、その先端部の支持部6bが基部6aに対してほぼ直角に折り曲げられていることにより、支持部6bが基部6aに対してカンチレバー状に弾性支持されることになる。従って、支持部6bは基部6aに対して折り曲げ部分を支点として送りネジ10に向けて付勢されるような弾性を有している。
図13は図10に示されている従来のディスクドライブ装置に組み込まれているトラバースメカニズム4を拡大して示す模式的平面図である(但し、図10のトラバースメカニズム4の右側を図13では上側として示してある)。フォロワ2はピックアップ8のケース8aに、前述したビス孔9A,9Bを介してビス9a,9bにより固定されている。また、7はスレッドモータであり、具体的にはステッピングモータ11とこのステッピングモータ11の回転軸と同軸に形成された送りネジ10とで構成されている。そして、このスレッドモータ7とフォロワ2とでピックアップ8を送りネジ10の軸長方向に沿って平行移動させるピックアップ送り装置1が構成されている。
このような従来のトラバースメカニズム4では、ステッピングモータ11はトラバースメカニズム4のフレームに固定されている。フォロワ2は、送りネジ10と平行にトラバースメカニズム4のフレームに固定されたガイドロッド4aに沿って移動可能である。また、ピックアップ8も、送りネジ10と平行にトラバースメカニズム4のフレームに固定されたガイドロッド4bに沿って移動可能である。更に、フォロワ2とピックアップ8とは固定されている。従って、スレッドモータ7のステッピングモータ11が回転すると送りネジ10も回転し、この送りネジ10のネジ部10aにフォロワ2の歯部3の歯3a,3aが係合しているので、フォロワ2が送りネジ10の軸長方向と平行な方向に移動し、これに伴ってピックアップ8も送りネジ10の軸長方向と平行な方向に移動する。
ここで、前述の図10を参照して、従来のディスクドライブ装置におけるピックアップ送り装置1の動作について説明する。駆動回路12からケーブル(FFC)13を経由してステッピングモータ11に駆動電力が供給されることにより、その駆動電力に応じた周波数にてステッピングモータ11が正転又は逆転する。これにより、ステッピングモータ11の回転軸と軸一体に形成された送りネジ10が回転駆動され、送りネジ10のネジ部10aに係合している歯部3の歯3a,3aからフォロワ2へ駆動力が作用するので、上述したように、ピックアップ8が送りネジ10の軸長方向と平行な矢符B方向又はC方向に送られる。
このようなトラバースメカニズム4に組み込まれたピックアップ送り装置により図示しないディスク媒体に対してトラバース移動しつつピックアップ8がディスク媒体から情報を読み取り、またディスク媒体へ情報を記録する。
特開2003−249043号公報
ところで、上述のような従来のピックアップ送り装置においては、歯部は樹脂材料で形成されており、また歯部は弾性部材によりアングル状に形成されたフォロワ本体に保持されている。このため、歯部の歯が送りネジのネジ部から逸脱しないように、常に大きな付勢力で、具体的にはピックアップ側から送りネジの方向への直線的な押圧力により、送りネジへ向けて付勢しておく必要がある。しかし、この場合、送りネジのネジ部と歯との間に大きな摩擦力が発生するため、送りネジの駆動力をその摩擦力に抗しうるように大きくする必要があり、このためにステッピングモータには大きな駆動力が要求される。このことは比較的大型のステッピングモータが必要になることを意味しており、ディスクドライブ装置全体の小型化,低消費電力化を困難にする要因となっている。また、ピックアップ側から送りネジの方向へ直線的に大きな押圧力を加える場合、ピックアップ自体にも押圧圧力の反力が作用するため、ピックアップによるデータの読み出し、書き込み精度にも影響を及ぼす可能性があった。
また逆に、フォロワの歯の送りネジ方向への付勢力を小さくした場合には上述のような問題は生じ難いが、送りネジのネジ部からフォロワの歯が外れるいわゆる歯飛び現象が発生する可能性が大きくなるので、ピックアップを正常に送ることができなくなるという問題が生じる虞もあった。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、比較的小型のステッピングモータを使用しても、ピックアップが上述のような力の影響を受けず、またそれほどには大きな付勢力を必要とせず、更にいわゆる歯飛び現象を防止し得るようにして、ピックアップ送り装置の提供を目的とする。更に、本発明はそのようなピックアップ送り装置を利用したピックアップのトラバース装置、及びそのようなトラバース装置を利用したディスクドライブ装置の提供を目的とする。
本発明に係るピックアップ送り装置は、送りネジと、該送りネジのネジ部と係合する歯を有し、前記送りネジが回転することによって前記送りネジの軸長方向に沿って移動する従動部材と、該従動部材とピックアップとを連結する連結部材とを備えたピックアップ送り装置において、前記連結部材は、前記送りネジの軸長方向と平行な方向の剛性が前記送りネジの軸長方向と交差する方向の剛性に比して大に構成されており、前記連結部材は一端側が前記ピックアップと連結されており、他端側が前記送りネジと交差する位置まで延出されており、該延出された他端側に前記送りネジに面するように前記従動部材が一体形成されていることを特徴とする。
このような本発明のピックアップ送り装置では、従動部材とピックアップとを連結する連結部材が、送りネジの軸長方向と平行な方向の剛性が送りネジの軸長方向と交差する方向の剛性に比して大に構成されており、しかも連結部材の他端側が送りネジと交差する位置まで延出されていてこの延出された他端側に送りネジに面するように従動部材が一体形成されているので、ピックアップに対して送りネジの軸長方向、換言すれば、ピックアップ自体の移動方向には確実に従動部材を移動させる力が伝達されるが、従動部材と送りネジとの係合状態は弾力的になる。
また本発明に係るピックアップ送り装置は、上述の発明において、前記連結部材は、前記送りネジの軸長方向と平行な方向に幅広であり前記送りネジの軸長方向と交差する方向に肉薄である板状に形成されており、前記板状の一方の幅広の面に前記従動部材が取り付けられていることを特徴とする。
このような本発明のピックアップ送り装置では、上述の発明において、連結部材が送りネジの軸長方向と平行な方向に幅広であり送りネジの軸長方向と交差する方向に肉薄である板状に形成されており、更に連結部材の板状の一方の幅広の面に従動部材が取り付けられているので、送りネジの軸長方向、換言すればピックアップの移動方向にはほとんど歪みを生じることがなく、また従動部材の送りネジに対する係合は弾力性に富む状態になる。
更に本発明に係るピックアップ送り装置は、前述の発明において、前記連結部材の前記他端側が、前記送りネジの軸長方向と平行な方向に前記送りネジの外径よりも大なる幅の開口部が形成されるように、前記送りネジの軸長方向と交差する方向に二分岐されており、前記二分岐された一方の側に面するように前記従動部材が前記二分岐された他方の側に取り付けられていることを特徴とする。
このような本発明のピックアップ送り装置では、前述の発明において、連結部材の他端側が、送りネジの軸長方向と平行な方向に送りネジの外径よりも大なる幅の開口部が形成されるように、送りネジの軸長方向と交差する方向に二分岐されており、二分岐された一方の側に面するように従動部材が二分岐された他方の側に取り付けられており、開口部に送りネジが装入された場合に送りネジのネジ部と従動部材の歯とが係合する。
更にまた本発明に係るピックアップ送り装置は、上述の発明において、前記連結部材の前記他端側を前記送りネジへ向けて付勢する付勢部材を更に備えたことを特徴とする。
このような本発明のピックアップ送り装置では、上述の発明において、連結部材の他端側が付勢部材により送りネジへ向けて付勢される。
また更に本発明に係るピックアップ送り装置は、上述の発明において、前記二分岐された一方の側が、前記開口部に前記送りネジが装入されて前記ネジ部が前記従動部材の歯と係合している状態で前記従動部材の歯が前記送りネジのネジ部から外れないようにするストッパとして機能する形状に形成されていることを特徴とする。
このような本発明のピックアップ送り装置では、上述の発明において、開口部に送りネジが装入されてネジ部と従動部材の歯とが係合された場合に、連結部材の他端側の二分岐された一方の側が従動部材の歯が送りネジのネジ部から外れないようにするストッパとして機能する。
更にまた本発明に係るピックアップ送り装置は、上述の発明において、前記従動部材の歯が前記送りネジのネジ部と係合している状態で、前記送りネジの外面とストッパとして機能する形状に形成されている前記二分岐された一方の側との間隙が約50μmを基準として調整されていることを特徴とする。
このような本発明のピックアップ送り装置では、前述の発明において、従動部材の歯が送りネジのネジ部と係合している状態で、送りネジの外面とストッパとして機能する連結部材の他端側の二分岐された一方の側との間隙が約50μmを基準として調整されているので、歯飛び現象が生じることは実質的にあり得ない。
更に本発明に係るピックアップのトラバース装置は、上述のいずれか一つに記載のピックアップ送り装置により前記ピックアップがディスク媒体に対してトラバース移動するようにしてあることを特徴とする。
このような本発明のピックアップのトラバース装置では、上述の各発明のピックアップ送り装置を利用したピックアップのトラバース装置が実現される。
また更に本発明に係るディスクドライブ装置は、上述のピックアップのトラバース装置を備え、前記ピックアップがディスク媒体に対して情報の読み書きを行うようにしてあることを特徴とする。
このような本発明のディスクドライブ装置では、上述の発明のピックアップのトラバース装置を利用したディスクドライブ装置が実現される。
以上のような本発明のピックアップ送り装置によれば、従動部材とピックアップとを連結する連結部材が、送りネジの軸長方向と平行な方向の剛性が送りネジの軸長方向と交差する方向の剛性に比して大に構成されており、しかも連結部材の他端側が送りネジと交差する位置まで延出されていてこの延出された他端側に送りネジに面するように従動部材が一体形成されているので、ピックアップに対して送りネジの軸長方向、換言すれば、ピックアップ自体の移動方向には確実に従動部材を移動させる力が伝達されるが、従動部材と送りネジとの係合状態は弾力的になる。
また本発明のピックアップ送り装置によれば、上述の発明において、接続部を送りネジの軸長方向と平行な方向に幅広であり送りネジの軸長方向と交差する方向に肉薄である板状に形成することで上述の発明の目的を達成することができるので、別部品としての付勢部材は必要がなく、コストダウンが図れる。
更に本発明のピックアップ送り装置によれば、前述の発明において、連結部材の他端側を送りネジの軸長方向と平行な方向に送りネジの外径よりも大なる幅の開口部に形成すると共に、送りネジの軸長方向と交差する方向に二分岐させ、この二分岐させた一方の側に面するように従動部材が二分岐された他方の側に取り付けられているので、開口部に送りネジが装入された場合に送りネジのネジ部と従動部材の歯とが係合し、いわゆる歯飛び現象が発生し難くなる。
更に本発明のピックアップ送り装置によれば、上述の発明において、連結部材の他端側を送りネジへ向けて付勢する付勢部材が備えられているので、従動部の歯と送りネジのネジ部とをより確実に係合させることが可能になる。
また更に本発明のピックアップ送り装置によれば、上述の発明において、開口部に送りネジが装入されてネジ部と従動部材の歯とが係合された場合に、連結部材の他端側の二分岐された一方の側が従動部材の歯が送りネジのネジ部から外れないようにするストッパとして機能するので、しかもその間隙が約50μmという僅かな間隙を基準として調整されているので、歯飛びをより確実に防止することが可能になる。
また本発明のピックアップのトラバース装置によれば、上述の各発明のピックアップ送り装置を利用した優れたピックアップのトラバース装置を実現することが可能になる。
更に本発明のディスクドライブ装置によれば、上述の発明のピックアップのトラバース装置を利用した優れたディスクドライブ装置が実現される。
以下、本発明に係るピックアップ送り装置、ピックアップのトラバース装置、及びディスクドライブ装置をその発明を実施するための最良の形態を示す図面を参照して詳述する。まず、図1を参照して本発明のピックアップ送り装置の基本的な原理について説明する。
図1は本発明のピックアップ送り装置の基本的な構成を説明するための模式図であり、8はピックアップを、3は従動部材としての歯部を、10は送りネジをそれぞれ示している。フォロワ20は連結部材としてのフォロワ本体26と、受動部材としての歯部23とで構成されている。フォロワ本体(連結部材)26はピックアップ8と固定的に連結されており、その移動方向(送りネジ10の軸長方向と平行な方向)である矢符B及びC方向に幅広の薄板で構成されており、その一端部(基部)がピックアップ8に固定されており、他端部(先端部)の図上で下面に従動部材としての歯部23が取り付けられている。歯部23の下面には3個の歯23a,23a,23aが形成されており、これらの歯23a,23a,23aが送りネジ10のネジ部10aに係合する。
従って、フォロワ本体26は送りネジ10の軸長方向に幅広な薄板であるため、送りネジ10の軸長方向と平行な方向(矢符W,X方向)には高剛性であるが、板厚方向(矢符Y,Z方向)には弾力性を有している。このため、フォロワ本体26の先端部が送りネジ10を若干押圧する状態で両者の位置決めを行なうことにより、歯部23の歯23a,23a,23aを送りネジ10のネジ部10aにそれほどには圧力を加えずとも確実に係合させることが可能になる。
以下に、本発明の実施の形態について説明する。図2は本発明のピックアップ送り装置を構成するフォロワ20を側面から見た状態を示す模式的立面図、図3は図2に示すフォロワ20を図2上で左側正面から見た状態を示す模式的立面図、図4はフォロワ20に送りネジ10を係合させた状態を送りネジ10側上方から見た状態を示す模式的斜視図、図5はフォロワ20のみを送りネジ10側下方から見た状態を示す模式的斜視図である。
本発明のピックアップ送り装置を構成するフォロワ20は、フォロワ本体26とその先端部に形成された係合部26bとからなる。フォロワ本体26は、送りネジ10の軸長方向と平行な平面状に形成された薄板状の中間部26aと、この中間部26aの先端部に形成されていて上下方向に拡開して分岐した係合部26bと、中間部26aの後端部に形成されていてピックアップ8に固定される固定部26cとからなる。また、係合部26bには従動部材としての歯部23が取り付けられている。
係合部26bは、中間部26aの先端部を肉厚にして送りネジ10が完全に挿入される大きさに上下に分岐することにより、送りネジ10の外径よりもやや大なる大きさの開口部が形成されている。この係合部26bはそれ自体が中間部26aの弾性により図上で下方へ付勢されているが、その上側の部分(以下、上部部材26Uという)に後述するダブルトーション方式のフォロワバネ50がかけられることにより、より確実に下方、即ち送りネジ10の方向へ付勢される。一方、係合部26bの開口部の下側の部分は送りネジ10が開口部から逸脱し無いように、より具体的には歯部23の歯23a,23a,23aとの係合が外れないように、即ち歯飛び現象を起こさないようにするためのガイド部26Gとして機能するような形状に形成されている。
歯部23は、係合部26bの上部部材26Uの下面、即ち開口部の天井部分に樹脂製の板状に形成された状態で溶着されている。この歯部23の下面には歯23aが中間部26aの面に直交する方向に対して所定の角度で3本形成されている。
なお、中間部26aは、送りネジ10の軸長方向、即ちピックアップ8の移動方向である矢符D方向(図3参照)には幅広に形成されており、この方向に対しては剛性が高くなっている。また、中間部26aは、送りネジ10の軸長方向と直交する方向、即ちピックアップ8の移動方向と直交する方向である矢符E方向(図3参照)には肉薄に形成されており、弾力性に富んでいる。
図6は図2乃至図5に示されているフォロワ20及び送りネジ10等で構成される本発明のピックアップ送り装置を組み込んだ本発明のピックアップのトラバース装置であるトラバースメカニズム4の構成例を示す模式的平面図である。フォロワ20はピックアップ8のケース8aにビス9により固定されている。また、7はスレッドモータであり、具体的にはステッピングモータ11とこのステッピングモータ11の回転軸と同軸に形成された送りネジ10とで構成されている。そして、このスレッドモータ7とフォロワ20とで本発明のピックアップ送り装置21が構成されている。
このような本発明のトラバースメカニズム4では、ステッピングモータ11はトラバースメカニズム4のフレームに固定されており、フォロワ20は送りネジ10と平行にトラバースメカニズム4のフレームに固定されたガイドロッド4aに沿って移動可能であり、またピックアップ8も送りネジ10と平行にトラバースメカニズム4のフレームに固定されたガイドロッド4bに沿って移動可能である。従って、スレッドモータ7のステッピングモータ11が回転すると送りネジ10も回転し、この送りネジ10のネジ部10aにフォロワ20の歯部23の歯23a,23a,23aが係合しているので、フォロワ20が、ひいてはピックアップ8が送りネジ10の軸長方向と平行に移動することになる。
図7は上述のような本発明のピックアップのトラバース装置であるトラバースメカニズム4を組み込んだディスクドライブ装置の内部構成例を示す模式的平面図である。図中15がスピンドルモータであり、その回転軸と同軸上で図示しないDVD,CD等のディスク媒体を回転させる。このスピンドルモータ15が回転させるディスク媒体からピックアップ8がデータを読み出し、またディスク媒体へデータを書き込む。駆動回路12からケーブル(FFC)13を経由してステッピングモータ11に駆動電力が供給されることにより、その駆動電力に応じた周波数にてステッピングモータ11が正転又は逆転する。これにより、ステッピングモータ11の回転軸と同軸に形成されている送りネジ10が回転駆動され、送りネジ10のネジ部10aに係合している歯部23の歯23a,23a,23aからフォロワ20へ駆動力が作用するので、ピックアップ8が送りネジ10と平行な矢符B方向又はC方向に送られる。
図8は本発明の他の実施例のピックアップ送り装置31を備えた本発明のピックアップのトラバース装置であるトラバースメカニズム4の構成例を示す模式的平面図である。また、図9は図8に示す他の実施例のピックアップ送り装置31に組み込まれているフォロワ30を送りネジ10側から見た状態を示す模式的立面図である。
フォロワ30の歯部33付近の形状において、歯部33の歯33a,33a,33aが送りネジ10のネジ部10aに係合している状態で、ガイド部33Gと送りネジ10との間隙34が、例えば約50μmを基準として、即ち約50μm程度の僅かな隙間になるように設定されている。従って、常にフォロワ30の歯部33が送りネジ10のネジ部10aに係合して外れることがないので、図4に示すようなフォロワバネ50は不要になる。この場合、必要に応じて、フォロワ本体の中間部の弾性により歯部33を下方、即ち送りネジ10側へ付勢するようにしてもよい。
このように構成された本実施の形態のピックアップ送り装置31を組み込んだトラバースメカニズム4を図7に示したディスクドライブ装置に組み込んだ場合、前述の実施の形態の場合と同様に、ピックアップ8を送りネジ10と平行で、スピンドルモータ15に接近し、また離隔する方向へ、換言すればディスク媒体に対してトラバース移動するように送ることができる。
なお、上述の各実施例では、スレッドモータをステッピングモータで構成しているが、他のたとえばDCモータ等を用いて構成してもよいことはいうまでもない。また、上述の各実施の形態においては、歯部の歯を3本としているが、これはあくまでも一例であって、その本数は設計的事項である。
本発明のピックアップ送り装置の基本的な構成を説明するための模式図である。 本発明のピックアップ送り装置を構成するフォロワを側面から見た状態を示す模式的立面図である。 本発明のピックアップ送り装置を構成するフォロワを図2上で左側正面から見た状態を示す模式的立面図である。 本発明のピックアップ送り装置を構成するフォロワに送りネジを係合させた状態を送りネジ側上方から見た状態を示す模式的斜視図である。 本発明のピックアップ送り装置を構成するフォロワのみを送りネジ側下方から見た状態を示す模式的斜視図である。 本発明のピックアップ送り装置を組み込んだ本発明のピックアップのトラバース装置であるトラバースメカニズムの構成例を示す模式的平面図である。 本発明のピックアップのトラバース装置であるトラバースメカニズムを組み込んだディスクドライブ装置の内部構成例を示す模式的平面図である。 本発明の他の実施例のピックアップ送り装置を備えた本発明のピックアップのトラバース装置であるトラバースメカニズムの構成例を示す模式的平面図である。 図8に示す他の実施例のピックアップ送り装置に組み込まれているフォロワを送りネジ側から見た状態を示す模式的立面図である。 従来のディスクドライブ装置の内部構成例を示す模式的平面図である。 従来のディスクドライブ装置に組み込まれているフォロワを拡大して示す模式的平面図である。 従来のディスクドライブ装置に組み込まれているフォロワを送りネジ側の上方から見た状態を示す模式的斜視図である。 従来のディスクドライブ装置に組み込まれているトラバースメカニズムを拡大して示す模式的平面図である
符号の説明
21 ピックアップ送り装置
31 ピックアップ送り装置
20 フォロワ
30 フォロワ
10 送りネジ
10a ネジ部
8 ピックアップ
23 歯部
33 歯部
23a 歯
33a 歯
26 フォロワ本体
26a 中間部
26b 係合部
26c 固定部
50 フォロワバネ

Claims (8)

  1. 送りネジと、該送りネジのネジ部と係合する歯を有し、前記送りネジが回転することによって前記送りネジの軸長方向に沿って移動する従動部材と、該従動部材とピックアップとを連結する連結部材とを備えたピックアップ送り装置において、
    前記連結部材は、前記送りネジの軸長方向と平行な方向の剛性が前記送りネジの軸長方向と交差する方向の剛性に比して大に構成されており、
    前記連結部材は一端側が前記ピックアップと連結されており、他端側が前記送りネジと交差する位置まで延出されており、該延出された他端側に前記送りネジに面するように前記従動部材が一体形成されていること
    を特徴とするピックアップ送り装置。
  2. 前記連結部材は、前記送りネジの軸長方向と平行な方向に幅広であり前記送りネジの軸長方向と交差する方向に肉薄である板状に形成されており、前記板状の一方の幅広の面に前記従動部材が取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のピックアップ送り装置。
  3. 前記連結部材の前記他端側が、前記送りネジの軸長方向と平行な方向に前記送りネジの外径よりも大なる幅の開口部が形成されるように、前記送りネジの軸長方向と交差する方向に二分岐されており、
    前記二分岐された一方の側に面するように前記従動部材が前記二分岐された他方の側に取り付けられていること
    を特徴とする請求項1に記載のピックアップ送り装置。
  4. 前記連結部材の前記他端側を前記送りネジへ向けて付勢する付勢部材を更に備えたことを特徴とする請求項3に記載のピックアップ送り装置。
  5. 前記二分岐された一方の側が、前記開口部に前記送りネジが装入されて前記ネジ部が前記従動部材の歯と係合している状態で前記従動部材の歯が前記送りネジのネジ部から外れないようにするストッパとして機能する形状に形成されていることを特徴とする請求項4に記載のピックアップ送り装置。
  6. 前記従動部材の歯が前記送りネジのネジ部と係合している状態で、前記送りネジの外面とストッパとして機能する形状に形成されている前記二分岐された一方の側との間隙が約50μmを基準として調整されていることを特徴とする請求項5に記載のピックアップ送り装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1つに記載のピックアップ送り装置により前記ピックアップがディスク媒体に対してトラバース移動するようにしてあることを特徴とするピックアップのトラバース装置。
  8. 請求項8に記載のピックアップのトラバース装置を備え、前記ピックアップがディスク媒体に対して情報の読み書きを行うようにしてあることを特徴とするディスクドライブ装置。
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