JP2006318605A - 光ピックアップ装置 - Google Patents
光ピックアップ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006318605A JP2006318605A JP2005142526A JP2005142526A JP2006318605A JP 2006318605 A JP2006318605 A JP 2006318605A JP 2005142526 A JP2005142526 A JP 2005142526A JP 2005142526 A JP2005142526 A JP 2005142526A JP 2006318605 A JP2006318605 A JP 2006318605A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lens holder
- optical pickup
- actuator base
- pickup device
- fixed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
Abstract
【課題】 高速シーク動作時に光ピックアップ装置の対物レンズの不要な振動の発生を抑制して、高速シーク動作時に光ピックアップ装置を安定した高速スレッド移動させて高速シーク動作を低コストで実現することができるようにする。
【解決手段】 対物レンズが上面に固着されたレンズホルダの下面に突起部を突設し、レンズホルダが押下されたとき突起部が嵌挿されるようにアクチュエータベースの上面に固定用穴部を設け、高速シーク動作時に、フォーカスコイルに所定の直流電圧を印加して、レンズホルダをアクチュエータベースに押下し、レンズホルダに設けられた突起部をアクチュエータベースの固定用穴部に嵌挿させて、レンズホルダをアクチュエータベースに固定するようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】 対物レンズが上面に固着されたレンズホルダの下面に突起部を突設し、レンズホルダが押下されたとき突起部が嵌挿されるようにアクチュエータベースの上面に固定用穴部を設け、高速シーク動作時に、フォーカスコイルに所定の直流電圧を印加して、レンズホルダをアクチュエータベースに押下し、レンズホルダに設けられた突起部をアクチュエータベースの固定用穴部に嵌挿させて、レンズホルダをアクチュエータベースに固定するようにする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、光ディスクに情報信号を記録再生する光ピックアップ装置に係り、特に高速シーク動作時に光ピックアップ装置の対物レンズの不要な振動の発生を抑制することができる光ピックアップ装置に関する。
一般に、光ディスクに情報信号を記録再生する光ピックアップ装置を高速シーク動作させて、光ディスクに情報信号を記録再生することができるようになっている。しかし、光ピックアップ装置を高速シーク動作させると、高速スレッド移動に伴う慣性により対物レンズに不要な振動が発生するため、高速シーク動作時に光ピックアップ装置を安定した高速スレッド移動させて高速シーク動作させることができず、高速シーク動作後の次の動作に速やかに移行させることができないという問題点があった。
背景技術としては、リードスクリュ軸のネジピッチに合わせて2個の歯部を平行に備えたラックのリードスクリュ軸に接する部分にリードスクリュ軸の溝に点接触で噛み合う歯を持つ歯部を設け、歯部にスプリングによりリードスクリュ軸の溝に適当な予圧が働くようにしたものがあった(例えば、特許文献1参照)。
また、光ピックアップ装置上に配置されたベースプレート上に配設された駆動用磁気回路とベースプレートとの間に駆動用磁気回路の信号を吸収する粘弾性体を介在させたものがあった(例えば、特許文献2参照)。
また、光ピックアップ装置を案内する主軸と副軸のそれぞれを両側で支持する支持部の片側又は両側にバネと振動吸収ゴムとを直列又は並列に配置してそれぞれの軸を押圧するようにしたものがあった(例えば、特許文献3参照)。
特開2000−215625号公報
特開平5−62228号公報
特開2002−100129号公報
背景技術としては、リードスクリュ軸のネジピッチに合わせて2個の歯部を平行に備えたラックのリードスクリュ軸に接する部分にリードスクリュ軸の溝に点接触で噛み合う歯を持つ歯部を設け、歯部にスプリングによりリードスクリュ軸の溝に適当な予圧が働くようにしたものがあった(例えば、特許文献1参照)。
また、光ピックアップ装置上に配置されたベースプレート上に配設された駆動用磁気回路とベースプレートとの間に駆動用磁気回路の信号を吸収する粘弾性体を介在させたものがあった(例えば、特許文献2参照)。
また、光ピックアップ装置を案内する主軸と副軸のそれぞれを両側で支持する支持部の片側又は両側にバネと振動吸収ゴムとを直列又は並列に配置してそれぞれの軸を押圧するようにしたものがあった(例えば、特許文献3参照)。
しかしながら、背景技術で述べたもののうち最初のものにおいては、リードスクリュ軸のネジピッチに合わせて2個の歯部を平行に備えたラックのリードスクリュ軸に接する部分にリードスクリュ軸の溝に点接触で噛み合う歯を持つ歯部を設け、歯部にスプリングによりリードスクリュ軸の溝に適当な予圧を働かせるようにすることができたが、リードスクリュ軸の溝に予圧を働かせるスプリングを歯部に設けなればならなかった。
また、次のものにおいては、光ピックアップ装置上に配置されたベースプレート上に配設された駆動用磁気回路とベースプレートとの間に介在された粘弾性体により駆動用磁気回路の信号を吸収させることができたが、駆動用磁気回路とベースプレートとの間に粘弾性体を介在させなければならなかった。
また、更にその次のものにおいては、光ピックアップ装置を案内する主軸と副軸のそれぞれを両側で支持する支持部の片側又は両側にバネと振動吸収ゴムとを直列又は並列に配置してそれぞれの軸を押圧することができたが、光ピックアップ装置を案内する主軸と副軸のそれぞれを両側で支持する支持部の片側又は両側にバネと振動吸収ゴムとを設ける必要があった。
本発明は、背景技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、高速シーク動作時に光ピックアップ装置の対物レンズの不要な振動の発生を抑制して、高速シーク動作時に光ピックアップ装置を安定した高速スレッド移動させて高速シーク動作を低コストで実現することができる光ピックアップ装置を提供しようとするものである。
また、次のものにおいては、光ピックアップ装置上に配置されたベースプレート上に配設された駆動用磁気回路とベースプレートとの間に介在された粘弾性体により駆動用磁気回路の信号を吸収させることができたが、駆動用磁気回路とベースプレートとの間に粘弾性体を介在させなければならなかった。
また、更にその次のものにおいては、光ピックアップ装置を案内する主軸と副軸のそれぞれを両側で支持する支持部の片側又は両側にバネと振動吸収ゴムとを直列又は並列に配置してそれぞれの軸を押圧することができたが、光ピックアップ装置を案内する主軸と副軸のそれぞれを両側で支持する支持部の片側又は両側にバネと振動吸収ゴムとを設ける必要があった。
本発明は、背景技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、高速シーク動作時に光ピックアップ装置の対物レンズの不要な振動の発生を抑制して、高速シーク動作時に光ピックアップ装置を安定した高速スレッド移動させて高速シーク動作を低コストで実現することができる光ピックアップ装置を提供しようとするものである。
上記目的を達成するため本発明においては、光ディスクに情報信号を記録再生する光ピックアップ装置であって、対物レンズが上面に固着され、巻回されたフォーカスコイルが側面に固着され、突起部が下面に突設されたレンズホルダと、前記レンズホルダを摺動自在に支持する摺動軸が突設され、マグネットが固着されたヨークが突設され、前記レンズホルダが押下されたとき前記突起部が嵌挿される固定用穴部が上面に設けられたアクチュエータベースと、前記アクチュエータベースを光ディスクの半径方向にスレッド移動させるベースとを備え、高速シーク動作時に、フォーカスサーボ、トラッキングサーボをOFFして、前記フォーカスコイルに所定の直流電圧を印加して、前記レンズホルダを前記アクチュエータベースに押下し、前記レンズホルダに設けられた突起部を前記アクチュエータベースの固定用穴部に嵌挿させて、前記レンズホルダを前記アクチュエータベースに固定し、光ピックアップ装置を光ディスクの半径方向に高速スレッド移動させるようにする。
前記レンズホルダの下面に突設された突起部は、先端部が半球形の略円筒状に形成するとよい。
また、前記レンズホルダの下面に突設された突起部は、略円錐状に形成するとよい。
これらの手段により、高速シーク動作時に光ピックアップ装置の対物レンズの不要な振動の発生を抑制して、高速シーク動作時に光ピックアップ装置を安定した高速スレッド移動させて高速シーク動作を低コストで実現することができる。
前記レンズホルダの下面に突設された突起部は、先端部が半球形の略円筒状に形成するとよい。
また、前記レンズホルダの下面に突設された突起部は、略円錐状に形成するとよい。
これらの手段により、高速シーク動作時に光ピックアップ装置の対物レンズの不要な振動の発生を抑制して、高速シーク動作時に光ピックアップ装置を安定した高速スレッド移動させて高速シーク動作を低コストで実現することができる。
請求項1記載の発明に係る光ピックアップ装置によれば、対物レンズが上面に固着され、巻回されたフォーカスコイルが側面に固着され、先端部が半球形の略円筒状又は略円錐状に形成された突起部が下面に突設されたレンズホルダと、レンズホルダを摺動自在に支持する摺動軸が突設され、マグネットが固着されたヨークが突設され、レンズホルダが押下されたとき突起部が嵌挿される固定用穴部が上面に設けられたアクチュエータベースと、アクチュエータベースを光ディスクの半径方向にスレッド移動させるベースとを備え、高速シーク動作時に、フォーカスサーボ、トラッキングサーボをOFFして、フォーカスコイルに所定の直流電圧を印加して、レンズホルダをアクチュエータベースに押下し、レンズホルダに設けられた突起部をアクチュエータベースの固定用穴部に嵌挿させて、レンズホルダをアクチュエータベースに固定し、光ピックアップ装置を光ディスクの半径方向に高速スレッド移動させるようにしているので、高速シーク動作時に光ピックアップ装置の対物レンズの不要な振動の発生を抑制して、高速シーク動作時に光ピックアップ装置を安定した高速スレッド移動させて高速シーク動作を低コストで実現することができる。
請求項2記載の発明に係る光ピックアップ装置によれば、対物レンズが上面に固着され、巻回されたフォーカスコイルが側面に固着され、突起部が下面に突設されたレンズホルダと、レンズホルダを摺動自在に支持する摺動軸が突設され、マグネットが固着されたヨークが突設され、レンズホルダが押下されたとき突起部が嵌挿される固定用穴部が上面に設けられたアクチュエータベースと、アクチュエータベースを光ディスクの半径方向にスレッド移動させるベースとを備え、高速シーク動作時に、フォーカスサーボ、トラッキングサーボをOFFして、フォーカスコイルに所定の直流電圧を印加して、レンズホルダをアクチュエータベースに押下し、レンズホルダに設けられた突起部をアクチュエータベースの固定用穴部に嵌挿させて、レンズホルダをアクチュエータベースに固定し、光ピックアップ装置を光ディスクの半径方向に高速スレッド移動させるようにしているので、高速シーク動作時に光ピックアップ装置の対物レンズの不要な振動の発生を抑制して、高速シーク動作時に光ピックアップ装置を安定した高速スレッド移動させて高速シーク動作を低コストで実現することができる。
請求項3記載の発明に係る光ピックアップ装置によれば、レンズホルダの下面に突設された突起部を先端部が半球形の略円筒状に形成しているので、レンズホルダの下面に突設された突起部が先端の半球形にガイドされてアクチュエータベースの固定用穴部に容易に嵌挿され、レンズホルダをアクチュエータベースに固定することができる。
請求項4記載の発明に係る光ピックアップ装置によれば、レンズホルダの下面に突設された突起部を略円錐状に形成しているので、レンズホルダの下面に突設された突起部が円錐状側面にガイドされてアクチュエータベースの固定用穴部に容易に嵌挿され、レンズホルダをアクチュエータベースに確実に固定することができる。
請求項2記載の発明に係る光ピックアップ装置によれば、対物レンズが上面に固着され、巻回されたフォーカスコイルが側面に固着され、突起部が下面に突設されたレンズホルダと、レンズホルダを摺動自在に支持する摺動軸が突設され、マグネットが固着されたヨークが突設され、レンズホルダが押下されたとき突起部が嵌挿される固定用穴部が上面に設けられたアクチュエータベースと、アクチュエータベースを光ディスクの半径方向にスレッド移動させるベースとを備え、高速シーク動作時に、フォーカスサーボ、トラッキングサーボをOFFして、フォーカスコイルに所定の直流電圧を印加して、レンズホルダをアクチュエータベースに押下し、レンズホルダに設けられた突起部をアクチュエータベースの固定用穴部に嵌挿させて、レンズホルダをアクチュエータベースに固定し、光ピックアップ装置を光ディスクの半径方向に高速スレッド移動させるようにしているので、高速シーク動作時に光ピックアップ装置の対物レンズの不要な振動の発生を抑制して、高速シーク動作時に光ピックアップ装置を安定した高速スレッド移動させて高速シーク動作を低コストで実現することができる。
請求項3記載の発明に係る光ピックアップ装置によれば、レンズホルダの下面に突設された突起部を先端部が半球形の略円筒状に形成しているので、レンズホルダの下面に突設された突起部が先端の半球形にガイドされてアクチュエータベースの固定用穴部に容易に嵌挿され、レンズホルダをアクチュエータベースに固定することができる。
請求項4記載の発明に係る光ピックアップ装置によれば、レンズホルダの下面に突設された突起部を略円錐状に形成しているので、レンズホルダの下面に突設された突起部が円錐状側面にガイドされてアクチュエータベースの固定用穴部に容易に嵌挿され、レンズホルダをアクチュエータベースに確実に固定することができる。
以下、適宜図面を参照しながら本発明を実施するための最良の形態を詳述する。図1は本発明の一実施例の光ピックアップ装置を示す縦断面図であり、図2は本発明の一実施例の光ピックアップ装置の動作を示すフローチャートであり、図3は本発明の一実施例の他の光ピックアップ装置を示す縦断面図である。
まず、図1の本発明の一実施例の光ピックアップ装置を示す縦断面図を基に説明する。
光ピックアップ装置1は、対物レンズ8が上面に固着されたレンズホルダ2と、レンズホルダ2を摺動自在に支持する摺動軸9が突設されたアクチュエータベース3と、半導体レーザダイオード、光検出器(いずれも図示せず)が内蔵され、スレッドモータ(図示せず)をパルス駆動してアクチュエータベース3を光ディスク(図示せず)の半径方向にスレッド移動させるベース4とを備えている。レンズホルダ2の側面には、巻回されたフォーカスコイル5とトラッキングコイル(図示せず)とが固着され、レンズホルダ2の側面に固着されたフォーカスコイル5に対向するようにマグネット6が固着されたヨーク7がアクチュエータベース3に突設されていて、フォーカスコイル5、マグネット6、ヨーク7により磁気回路が構成され、フォーカスコイル5にフォーカスサーボ駆動電圧を印加することによりレンズホルダ2を上下動させて、ベース4に内蔵された半導体レーザダイオードから出射されたレーザビームを対物レンズ8により光ディスクの記録面(図示せず)に集光し、その反射光をベース4に内蔵された光検出器により検出して、情報データを光ディスクに記録再生するようになっている。また、レンズホルダ2の下面には先端部が半球形の略円筒状に形成された突起部2aが突設され、アクチュエータベース3の上面にはレンズホルダ2の下面に突設された突起部2aが嵌挿されてレンズホルダ2をアクチュエータベース3に固定するための固定用穴部3aが設けられている。
高速シーク動作を開始すると、フォーカスサーボ、トラッキングサーボがOFFにされ、フォーカスコイル5に所定の直流電圧が印加されて、レンズホルダ2がアクチュエータベース3に押下され、レンズホルダ2の下面に突設された突起部2aが先端の半球形にガイドされてアクチュエータベース3に設けられた固定用穴部3aに嵌挿され、レンズホルダ2がアクチュエータベース3に固定され、スレッドモータ(図示せず)が高速パルス駆動されて、光ピックアップ装置1が光ディスク(図示せず)の半径方向に高速スレッド移動される。このことにより、高速シーク動作時にレンズホルダ2がアクチュエータベース3に固定されるので、光ピックアップ装置1の対物レンズ8の不要な振動の発生が抑制されて、高速シーク動作時に光ピックアップ装置1を安定した高速スレッド移動させて高速シーク動作を低コストで実現することができる。なお、光ピックアップ装置1の光ディスクの半径方向の位置は、スレッドモータを駆動するパルス駆動電圧のパルス数により検出されるようになっている。
そして、高速シークが終了すると、フォーカスコイル5に印加されていた直流電圧がOFFにされ、フォーカスサーボ、トラッキングサーボがONにされて、レンズホルダ2がアクチュエータベース3から浮上し、アクチュエータベース3の固定用穴部3aに嵌挿されて固定されていたレンズホルダ2の固定が解除されて、高速シーク動作後に対物レンズ8の不要な振動を生じることなく通常のフォーカスサーボ制御、トラッキングサーボ制御に速やかに移行させることができ、光ピックアップ装置1により光ディスクに記録された情報データが記録再生することができる。
また、図2の本発明の一実施例の光ピックアップ装置の動作を示すフローチャートを基に説明する。
高速シーク動作が開始されると、ステップS1からステップS2に進み、ステップS2で、フォーカスサーボ、トラッキングサーボがOFFにされ、フォーカスコイルに所定の直流電圧が印加されて、レンズホルダがアクチュエータベースに押下され、レンズホルダの下面に突設された突起部がアクチュエータベースの固定用穴部に挿入されて、レンズホルダがアクチュエータベースに固定され、ステップS3に進む。
ステップS3で、光ピックアップ装置が光ディスクの半径方向に高速スレッド移動され、ステップS4に進む。
ステップS4で、高速シークが終了したか否かが判断され、高速シークが終了した場合、ステップS5に進み、高速シークが終了していない場合、ステップS3に戻って、ステップS3からのステップを繰り返す。
ステップS5で、フォーカスコイルに印加されていた所定の直流電圧がOFFにされ、フォーカスサーボ、トラッキングサーボがONにされて、レンズホルダがアクチュエータベースから浮上し、アクチュエータベースの固定用穴部に固定されていたレンズホルダの固定が解除され、ステップS6に進んで処理を終了する。
また、図3の本発明の一実施例の他の光ピックアップ装置を示す縦断面図を基に説明する。
図3において図1と同一の構成要素に対しては同一の符号を付して、その説明を省略する。図3の光ピックアップ装置1は、レンズホルダ2の下面に突設された突起部2bが略円錐状に形成されている点が図1と異なる。また、図3の光ピックアップ装置1の高速シーク時の動作については、図1で説明したものと同様であるので重複する説明は省略する。レンズホルダ2の下面に突設された突起部2bが略円錐状に形成されているので、フォーカスコイル5に所定の直流電圧を印加して、レンズホルダ2がアクチュエータベース3に押下されたとき、レンズホルダ2の下面に突設された略円錐状に形成された突起部2bが円錐状側面にガイドされてアクチュエータベース3に設けられた固定用穴部3aに嵌挿され、固定用穴部3aの上部開口端の周囲に確実に固定される。図1の光ピックアップ装置1の場合のようにレンズホルダ2の先端部が半球形の略円筒状の突起部2aとアクチュエータベース3の固定用穴部3aとの嵌合寸法の精度を必要としないので、図3の光ピックアップ装置1は、図1の光ピックアップ装置1より低コストで高速シーク動作時の光ピックアップ装置1の対物レンズ8の不要な振動の発生を抑制することができ、高速シーク動作時に光ピックアップ装置1を安定した高速スレッド移動させて高速シーク動作を実現することができる。
以上、本発明を実施するための最良の形態について詳述したが、本発明はこれに限定されるものではなく、当業者の通常の知識の範囲内でその変形や改良が可能であることはいうまでもない。例えば、高速シーク時にレンズホルダを固定する突起部をレンズホルダに設け、アクチュエータベースに固定用穴部を設けることを説明したが、レンズホルダに固定用穴部を設け、アクチュエータベースに突起部を突設するようにしてもよい。
まず、図1の本発明の一実施例の光ピックアップ装置を示す縦断面図を基に説明する。
光ピックアップ装置1は、対物レンズ8が上面に固着されたレンズホルダ2と、レンズホルダ2を摺動自在に支持する摺動軸9が突設されたアクチュエータベース3と、半導体レーザダイオード、光検出器(いずれも図示せず)が内蔵され、スレッドモータ(図示せず)をパルス駆動してアクチュエータベース3を光ディスク(図示せず)の半径方向にスレッド移動させるベース4とを備えている。レンズホルダ2の側面には、巻回されたフォーカスコイル5とトラッキングコイル(図示せず)とが固着され、レンズホルダ2の側面に固着されたフォーカスコイル5に対向するようにマグネット6が固着されたヨーク7がアクチュエータベース3に突設されていて、フォーカスコイル5、マグネット6、ヨーク7により磁気回路が構成され、フォーカスコイル5にフォーカスサーボ駆動電圧を印加することによりレンズホルダ2を上下動させて、ベース4に内蔵された半導体レーザダイオードから出射されたレーザビームを対物レンズ8により光ディスクの記録面(図示せず)に集光し、その反射光をベース4に内蔵された光検出器により検出して、情報データを光ディスクに記録再生するようになっている。また、レンズホルダ2の下面には先端部が半球形の略円筒状に形成された突起部2aが突設され、アクチュエータベース3の上面にはレンズホルダ2の下面に突設された突起部2aが嵌挿されてレンズホルダ2をアクチュエータベース3に固定するための固定用穴部3aが設けられている。
高速シーク動作を開始すると、フォーカスサーボ、トラッキングサーボがOFFにされ、フォーカスコイル5に所定の直流電圧が印加されて、レンズホルダ2がアクチュエータベース3に押下され、レンズホルダ2の下面に突設された突起部2aが先端の半球形にガイドされてアクチュエータベース3に設けられた固定用穴部3aに嵌挿され、レンズホルダ2がアクチュエータベース3に固定され、スレッドモータ(図示せず)が高速パルス駆動されて、光ピックアップ装置1が光ディスク(図示せず)の半径方向に高速スレッド移動される。このことにより、高速シーク動作時にレンズホルダ2がアクチュエータベース3に固定されるので、光ピックアップ装置1の対物レンズ8の不要な振動の発生が抑制されて、高速シーク動作時に光ピックアップ装置1を安定した高速スレッド移動させて高速シーク動作を低コストで実現することができる。なお、光ピックアップ装置1の光ディスクの半径方向の位置は、スレッドモータを駆動するパルス駆動電圧のパルス数により検出されるようになっている。
そして、高速シークが終了すると、フォーカスコイル5に印加されていた直流電圧がOFFにされ、フォーカスサーボ、トラッキングサーボがONにされて、レンズホルダ2がアクチュエータベース3から浮上し、アクチュエータベース3の固定用穴部3aに嵌挿されて固定されていたレンズホルダ2の固定が解除されて、高速シーク動作後に対物レンズ8の不要な振動を生じることなく通常のフォーカスサーボ制御、トラッキングサーボ制御に速やかに移行させることができ、光ピックアップ装置1により光ディスクに記録された情報データが記録再生することができる。
また、図2の本発明の一実施例の光ピックアップ装置の動作を示すフローチャートを基に説明する。
高速シーク動作が開始されると、ステップS1からステップS2に進み、ステップS2で、フォーカスサーボ、トラッキングサーボがOFFにされ、フォーカスコイルに所定の直流電圧が印加されて、レンズホルダがアクチュエータベースに押下され、レンズホルダの下面に突設された突起部がアクチュエータベースの固定用穴部に挿入されて、レンズホルダがアクチュエータベースに固定され、ステップS3に進む。
ステップS3で、光ピックアップ装置が光ディスクの半径方向に高速スレッド移動され、ステップS4に進む。
ステップS4で、高速シークが終了したか否かが判断され、高速シークが終了した場合、ステップS5に進み、高速シークが終了していない場合、ステップS3に戻って、ステップS3からのステップを繰り返す。
ステップS5で、フォーカスコイルに印加されていた所定の直流電圧がOFFにされ、フォーカスサーボ、トラッキングサーボがONにされて、レンズホルダがアクチュエータベースから浮上し、アクチュエータベースの固定用穴部に固定されていたレンズホルダの固定が解除され、ステップS6に進んで処理を終了する。
また、図3の本発明の一実施例の他の光ピックアップ装置を示す縦断面図を基に説明する。
図3において図1と同一の構成要素に対しては同一の符号を付して、その説明を省略する。図3の光ピックアップ装置1は、レンズホルダ2の下面に突設された突起部2bが略円錐状に形成されている点が図1と異なる。また、図3の光ピックアップ装置1の高速シーク時の動作については、図1で説明したものと同様であるので重複する説明は省略する。レンズホルダ2の下面に突設された突起部2bが略円錐状に形成されているので、フォーカスコイル5に所定の直流電圧を印加して、レンズホルダ2がアクチュエータベース3に押下されたとき、レンズホルダ2の下面に突設された略円錐状に形成された突起部2bが円錐状側面にガイドされてアクチュエータベース3に設けられた固定用穴部3aに嵌挿され、固定用穴部3aの上部開口端の周囲に確実に固定される。図1の光ピックアップ装置1の場合のようにレンズホルダ2の先端部が半球形の略円筒状の突起部2aとアクチュエータベース3の固定用穴部3aとの嵌合寸法の精度を必要としないので、図3の光ピックアップ装置1は、図1の光ピックアップ装置1より低コストで高速シーク動作時の光ピックアップ装置1の対物レンズ8の不要な振動の発生を抑制することができ、高速シーク動作時に光ピックアップ装置1を安定した高速スレッド移動させて高速シーク動作を実現することができる。
以上、本発明を実施するための最良の形態について詳述したが、本発明はこれに限定されるものではなく、当業者の通常の知識の範囲内でその変形や改良が可能であることはいうまでもない。例えば、高速シーク時にレンズホルダを固定する突起部をレンズホルダに設け、アクチュエータベースに固定用穴部を設けることを説明したが、レンズホルダに固定用穴部を設け、アクチュエータベースに突起部を突設するようにしてもよい。
1 光ピックアップ装置
2 レンズホルダ
2a、2b 突起部
3 アクチュエータベース
3a 固定用穴部
4 ベース
5 フォーカスコイル
6 マグネット
7 ヨーク
8 対物レンズ
9 摺動軸
2 レンズホルダ
2a、2b 突起部
3 アクチュエータベース
3a 固定用穴部
4 ベース
5 フォーカスコイル
6 マグネット
7 ヨーク
8 対物レンズ
9 摺動軸
Claims (4)
- 光ディスクに情報信号を記録再生する光ピックアップ装置であって、
対物レンズが上面に固着され、巻回されたフォーカスコイルが側面に固着され、先端部が半球形の略円筒状又は略円錐状に形成された突起部が下面に突設されたレンズホルダと、前記レンズホルダを摺動自在に支持する摺動軸が突設され、マグネットが固着されたヨークが突設され、前記レンズホルダが押下されたとき前記突起部が嵌挿される固定用穴部が上面に設けられたアクチュエータベースと、前記アクチュエータベースを光ディスクの半径方向にスレッド移動させるベースとを備え、
高速シーク動作時に、フォーカスサーボ、トラッキングサーボをOFFして、前記フォーカスコイルに所定の直流電圧を印加して、前記レンズホルダを前記アクチュエータベースに押下し、前記レンズホルダに設けられた突起部を前記アクチュエータベースの固定用穴部に嵌挿させて、前記レンズホルダを前記アクチュエータベースに固定し、光ピックアップ装置を光ディスクの半径方向に高速スレッド移動させるようにしたことを特徴とする光ピックアップ装置。 - 光ディスクに情報信号を記録再生する光ピックアップ装置であって、
対物レンズが上面に固着され、巻回されたフォーカスコイルが側面に固着され、突起部が下面に突設されたレンズホルダと、前記レンズホルダを摺動自在に支持する摺動軸が突設され、マグネットが固着されたヨークが突設され、前記レンズホルダが押下されたとき前記突起部が嵌挿される固定用穴部が上面に設けられたアクチュエータベースと、前記アクチュエータベースを光ディスクの半径方向にスレッド移動させるベースとを備え、
高速シーク動作時に、フォーカスサーボ、トラッキングサーボをOFFして、前記フォーカスコイルに所定の直流電圧を印加して、前記レンズホルダを前記アクチュエータベースに押下し、前記レンズホルダに設けられた突起部を前記アクチュエータベースの固定用穴部に嵌挿させて、前記レンズホルダを前記アクチュエータベースに固定し、光ピックアップ装置を光ディスクの半径方向に高速スレッド移動させるようにしたことを特徴とする光ピックアップ装置。 - 前記レンズホルダの下面に突設された突起部は、先端部が半球形の略円筒状に形成されていることを特徴とする請求項2記載の光ピックアップ装置。
- 前記レンズホルダの下面に突設された突起部は、略円錐状に形成されていることを特徴とする請求項2記載の光ピックアップ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005142526A JP2006318605A (ja) | 2005-05-16 | 2005-05-16 | 光ピックアップ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005142526A JP2006318605A (ja) | 2005-05-16 | 2005-05-16 | 光ピックアップ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006318605A true JP2006318605A (ja) | 2006-11-24 |
Family
ID=37539127
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005142526A Pending JP2006318605A (ja) | 2005-05-16 | 2005-05-16 | 光ピックアップ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006318605A (ja) |
-
2005
- 2005-05-16 JP JP2005142526A patent/JP2006318605A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7145842B2 (en) | Objective lens moving control method and apparatus | |
JP2007533059A (ja) | 電力損失低減装置、光ドライブシステム、光データ記憶システム、電力損失低減方法 | |
JP2010073227A (ja) | 対物レンズ駆動装置および光ピックアップ | |
JP2006318605A (ja) | 光ピックアップ装置 | |
US8593923B2 (en) | Optical disc apparatus | |
JP2006040383A (ja) | 光ディスク装置 | |
JP4572845B2 (ja) | 光ディスク装置 | |
US7760609B2 (en) | Optical disc apparatus | |
JP3700688B2 (ja) | 光ディスク駆動装置、フォーカス制御装置およびフォーカス制御方法 | |
JP2008310862A (ja) | 光ピックアップおよび光ディスク装置 | |
JP4569166B2 (ja) | 光ピックアップおよび光ディスク装置 | |
KR100718432B1 (ko) | 광디스크 기록 및 재생 시스템의 포커스 서보 제어 방법 | |
JP2000298846A (ja) | 光ディスク駆動装置及び光ディスクのフォーカスジャンプ方法 | |
JP2008257775A (ja) | スピンドルモータ位置調整機構 | |
JP2009252331A (ja) | 光ピックアップ装置及び光ディスク装置 | |
JP2005063566A (ja) | 光ディスク再生装置 | |
JP3814203B2 (ja) | 対物レンズ駆動装置 | |
KR100594809B1 (ko) | 포커스 인입 장치 및 방법 | |
JP5287696B2 (ja) | 光ディスク装置 | |
JP2007128601A (ja) | 光ディスク装置及び光ディスク装置のアクセス制御方法 | |
JP2014044770A (ja) | 光ピックアップ装置 | |
JP2010009731A (ja) | 光ディスク装置 | |
JP2004158147A (ja) | 光ピックアップ装置及びそれを用いた光ディスク装置 | |
JP2007122767A (ja) | 光ディスク装置及び対物レンズの退避移動方法 | |
JP2005251289A (ja) | 光ピックアップ送り装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD05 | Notification of revocation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425 Effective date: 20060823 |