JP2011131702A - 車両用フード構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部から衝撃が作用した場合に、所望の位置で変形させることが可能なフード構造を得る。
【解決手段】インナパネル16には、ロックリインフォースメント30よりも車両幅方向の外側位置に、車両前後方向に延在する剛性ビード36が形成される。剛性ビード36の後端部分は、インナパネル16の後辺16Rから所定距離だけ車両前方側に離間した所定位置に設定されており、外部から衝突体が衝突したときに、折れ発端部BPにおいてインナパネル16を変形させることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用フード構造に関する。
車両用のフード構造では、外部からフードに作用した衝撃を効果的に吸収できるようにしたものがある。たとえば特許文献1には、フードアウタパネルとフードインナパネルとの間に形成される断面中空部にリインフォースメントを介装することでフードストライカ周辺の剛性を高め、さらに、リインフォースメントに上面部と支持面とを車幅方向に交互にまげて形成し、これらの間隔を適宜設定することで高い衝撃吸収性を得られるようにしたフード構造が記載されている。
ところで、フードに作用した衝撃をより効果的に吸収できるようにするためには、フードを所望の位置で変形させることが望まれる。たとえば、車両前後方向に短いフードなどにでは、所望の位置で変形させることで、フードを構成する部材(ロックリインフォースメント等)をストロークさせるためのスペースを十分に確保できるようにすることが望まれる。
特開2002−337743号公報
本発明は上記事実を考慮し、外部から衝撃が作用した場合に、所望の位置で変形させることが可能なフード構造を得ることを課題とする。
請求項1に記載の発明では、車体のフードを構成し車体の外面を成すアウタパネルと、前記フードを構成し前記アウタパネルよりも車両内側に位置するインナパネルと、前記インナパネルにおける車両前方側に設けられ前記フードを前記車体にロックするためのストライカが取り付けられるストライカ取付部と、前記ストライカ取付部の車両幅方向両側において前記インナパネルに設けられ、車両前後方向に延在すると共に後端部分がインナパネルの後辺から離間した位置とされた補強部材と、を有する。
このフード構造では、インナパネルに設けられたストライカ取付部にストライカが取り付けられており、このストライカによって、フードを車体にロックさせておくことができる。
インナパネルには、ストライカ取付部の車両幅方向両側に補強部材が設けられている。補強部材は、車両前後方向に延在されているので、インナパネルは、補強部材が設けられている部分では車両前後方向の剛性が高くなっているが、補強部材の後端部分は、インナパネルの後辺から離間した位置とされている。すなわち、補強部材の後端部分において、インナパネルの剛性が低下している。したがって、外部から衝撃が作用した場合に、補強部材の後端部分あるいはその近傍をインナパネルの折れ発端部とすることができる。このように、本発明では、インナパネルの折れ発端部を所望の位置とし、フードを所望の位置で変形させることができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記補強部材が、前記インナパネルを板厚方向に局所的に膨出させて形成されたビードである。
このように、インナパネルを板厚方向に局所的に膨出させてビードを形成することで、補強部材としてインナパネルとは別体のものを設けた構成と比較して、構造の簡素化を図ると共に部品点数を少なくできる。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の発明において、前記ストライカ取付部が、前記アウタパネルと前記インナパネルの間に配置されてインナパネルの剛性を向上させるロックリインフォースメントを備え、前記ビードが、前記ロックインフォースメントよりも車両幅方向両側の位置で前記インナパネルに形成されている。
したがって、ロックリインフォースメントにより、ストライカ取付部におけるインナパネルの剛性が向上される。ビードは、ロックインフォースメントの車両幅方向両側の位置、すなわち、ロックリインフォースメントを避けた位置に形成されるので、ロックリインフォースメントの影響を受けずに、ビードを、インナパネルを補強するための好ましい形状に形成できる。
請求項4に記載の発明では、請求項2又は請求項3に記載の発明において、前記ビードが、前記インナパネルの前辺部分から、前記フードが車両外側から衝撃を受けたときの車両幅方向に沿った折れ変形のきっかけとなる折れ発端部の近傍まで形成されている。
すなわち、折れ発端部が設定されたインナパネルに対して、このようにビードを折れ発端部の近傍まで形成することで、より効果的に折れ発端部あるいはその近傍でインナパネルを変形させることができる。
請求項5に記載の発明では、請求項4に記載の発明において、前記ビードよりも車両後方側に形成され前記インナパネルを厚み方向に貫通する孔部を有し、前記折れ発端部が前記ビードと前記孔部の間に位置している。
このような孔部の車両幅方向両側にはインナパネルの骨格部材が構成されることになるが、インナパネルは、車両前方側のビードと、車両後方側の骨格部材の間では部分的に剛性が低下する。折れ発端部は、ビードと孔部の間の部分に位置してので、この部分からインナパネルを効果的に変形させることが可能になる。
請求項6に記載の発明では、請求項3〜請求項5のいずれか1項に記載の発明において、前記アウタパネルと前記ロックリインフォースメントとの間に配置され前記アウタパネルの剛性を向上させるデントリインフォースメントを備え、前記ビードが前記デントリインフォースメントに向かって膨出されてデントリインフォースメントと接合されている。
デントリインフォースメントによって、アウタパネルの剛性を向上させることができる。ビードはデントリインフォースメントに向かって膨出されてデントリインフォースメントと接合(溶接や締結等)されており、ビードがインナパネルとデントリインフォースメントとの接合点と共用化されているので、成形時や運搬時に必要とされる剛性を簡単な構造で確保可能となる。
本発明は上記構成としたので、外部から衝撃が作用した場合に、所望の位置で変形させることが可能となる。
本発明の一実施形態のフード構造が適用されたフードのインナパネルを示す斜視図である。 本発明の一実施形態のフード構造が適用されたフードのインナパネルを示す平面図である。 本発明の一実施形態のフード構造が適用されたフードを図2のIII−IIIに相当する断面で示す断面図である。 本発明の一実施形態のフード構造が適用されたフードを図2のIV−IVに相当する断面で示す断面図である。 本発明の一実施形態のフード構造が適用されたフードのインナパネルを部分的に拡大して示す図2のV−V線断面図である。 本発明の一実施形態のフード構造が適用されたフードのインナパネルを部分的に拡大して示す図5のVI−VI線断面図である。 本発明の一実施形態のフード構造が適用されたフードのインナパネルを部分的に拡大して示す図5のVII−VII線断面図である。 比較例に係るフードのインナパネルを示す斜視図である。 比較例に係るフードのインナパネルを示す平面図である。 比較例に係るフードのインナパネルを部分的に拡大して示す図9のX−X線 比較例に係るフードのインナパネルを部分的に拡大して示す図10のXI−XI線断面図である。 比較例に係るフードのインナパネルを部分的に拡大して示す図10のXII−XII線断面図である。 本発明の一実施形態及び比較例に係るフードに衝突体が衝突したときの変形状態を示す説明図である。 (A)は、本発明の一実施形態及び比較例において、衝突体が衝突したときの加速度と時間との関係を示すグラフであり、(B)は、本発明の一実施形態及び比較例において、衝突体が衝突したときの加速度とストロークとの関係を示すグラフである。
図1及び図2には、本発明の一実施形態のフード構造12が適用されたフード14のインナパネル16が示されている。また、図3及び図4には、フード14が、図2におけるIII−III線及びIV−IV線に相当する断面にて示されている。さらに、図8〜図12には、比較例のフードを構成するインナパネル62が示されている。以下では、比較例のインナパネル62とも適宜比較しつつ、本実施形態のフード14(特にインナパネル16)の構成を説明することとする。なお、図面において、車両前方を矢印FRで、車両幅方向を矢印Wで、上方を矢印UPでそれぞれ示す。比較例において、本実施形態と同一の符号を付した部材については、特に説明がない限り、本実施形態と略同一の構成とされている。
図3及び図4に示すように、本実施形態のフード14は、アウタパネル18とインナパネル16とを有している。アウタパネル18は、上方に向かって凸になるように緩やか湾曲する形状とされており、車体の外面(外観形状)の一部を成している。これに対し、インナパネル16は、アウタパネル18よりも車体内側(下側)に配設されており、アウタパネル18に対し、図示しない締結点で締結されている。
インナパネル16の車両前方側及び車両後方側の部分は、車両内側(下側)に向かって凸となるように屈曲されており、アウタパネル18との間に、前方側中空部20F及び後方側中空部20Rが構成されている。特に車両前方側では、インナパネル16は、車両前方側から車両後方側へと順に、アウタパネル18から漸遠する漸遠部22と、漸遠部22から連続し、アウタパネル18に対し略一定の距離で離間する離間部24、及び、離間部24から連続し、アウタパネル18に漸近する漸近部26が形成されており、これら漸遠部22、離間部24及び漸近部26によって、アウタパネル18との間で前方側中空部20Fが構成されている。
前方側中空部20Fには、アウタパネル18の下面側に沿ってデントリインフォースメント28が配設されている。図2からも分かるように、デントリインフォースメント28は、車両幅方向に一定の長さ(幅)を有する略板状の部材であり、アウタパネル18を補強している。
デントリインフォースメント28とインナパネル16との間には、ロックリインフォースメント30が配設されている。図3に詳細に示すように、ロックリインフォースメント30は、車両前方側において、インナパネル16の離間部24に沿って配置される座面部32と、この座面部32の後端から斜めに立ち会ってデントリインフォースメント28に接近する傾斜部34とを有している。そして、傾斜部34の後端が、デントリインフォースメント28の後端と接合されている。
ロックリインフォースメント30には、インナパネル16の離間部24に対応する位置で、且つ車幅方向の略中央に、フード14を閉状態で車体にロックするためのストライカが取り付けられている。すなわち、インナパネル16の車両前方側に、ストライカ取付部16Kが設けられ、このストライカ取付部16K及びその周辺部分の剛性がロックリインフォースメント30によって向上されて、インナパネル16が補強されていることになる。
図2に示すように、ロックリインフォースメント30は、車両幅方向には、デントリインフォースメント28よりも短い長さ(幅)に形成されている(したがって、図4の断面図(図2におけるIV−IV線断面図)には、ロックリインフォースメント30は現れていない)。そして、インナパネル16の離間部24及び漸近部26には、ロックリインフォースメント30よりも車両幅方向の外側位置にそれぞれ1本ずつ、合計で2本の車両前後方向に延在する剛性ビード36が形成されている。
剛性ビード36は、インナパネル16を構成する板材を局所的にデントリインフォースメント28側(上側)へ突出するように湾曲(膨出)させて形成されており、インナパネル16を部分的に補強している。特に本実施形態では、剛性ビード36の後端部分が、後述する孔部40よりも前方側の位置、換言すれば、インナパネル16の後辺16Rから所定距離だけ車両前方側に離間した所定位置に設定されている。インナパネル16の車両前後方向の略中央には折れ発端部BPが設定されているが、剛性ビード36の後端部分はこの折れ発端部BPに僅かに達しない位置(近傍位置)とされている。
剛性ビード36の前端部分は、インナパネル16の前辺部分に位置している。また、剛性ビード36の前端部分には、デントリインフォースメント28をスポット溶接等で接合するときの打点38が設定されている。このように、剛性ビード36に設定した打点38においてインナパネル16をデントリインフォースメント28と接合することで、フード14の成形時や搬送時に必要とされる剛性を、簡単な構造でより確実に確保できるようになっている。しかも、剛性ビード36を利用して打点38を設けているので、あらたにデントリインフォースメント28に対しインナパネル16を接合するための打点を設ける必要がない。
また、インナパネル16をデントリインフォースメント28に接合するときの打点38が車両前後方向に延在する剛性ビード36で共用化されているので、図4からも分かるように、打点38の近傍におけるインナパネル16の稜線16Dが剛性ビード36に沿って(車両前後方向の一定の範囲で)現れることになる。すなわち、打点38の近傍ではインナパネル16の稜線16Dが車両前後方向で連続してデントリインフォースメント28と対向することになるので、大きな荷重がデントリインフォースメント28からインナパネル16に作用した場合に、より広い範囲でこの荷重を受けることができ、インナパネル16への応力集中を緩和できるようになっている。
図1及び図2に示すように、インナパネル16には、車両後方側の部分において、板厚方向に貫通する複数の孔部40が形成されている。本実施形態では、3つの孔部40を車両幅方向に並べて形成しており、孔部40の間で切り残された部分が橋部42となっている。そして、両端の孔部40のさら車両幅方向両側に骨格部44が通されていることになり、この部分ではインナパネル16の剛性が高くなっている。
図5にも詳細に示すように、それぞれの橋部42の車両幅方向中央には、車両前後方向に延在すると共に、アウタパネル18から離間する方向(下方向)へ突出された補強ビード46が形成されている。ここで、図6及び図7からも分かるように、この補強ビード46は、橋部42の車両後方側部分から車両前後方向中央部分までは延在されているが、車両前方側部分には達しない長さとされており、橋部42では、車両前方側部分の剛性が低下されている。
また、剛性ビード36の後端部分は、孔部40の前端部分からは離間しており、これらの間に、インナパネル16の折れ発端部BPが設定されている。折れ発端部BPは、インナパネル16に対し外部から衝撃が作用したときに、折れ変形のきっかけとなる部分である。したがって、この折れ発端部BPを基準に考えると、剛性ビード36は、インナパネル16の前辺部分から、折れ発端部BPの近傍まで形成されている。また、折れ発端部BPは、剛性ビード36と孔部40の間に位置していることになる。
ここで、インナパネル16の形状を、図8及び図9に示す比較例のインナパネル62との比較において説明すると、まず、孔部については、比較例の孔部64よりも、本実施形態の孔部40のほうが、より大型化されている。したがって、本実施形態のインナパネル16では、比較例のインナパネル62よりも、骨格部44及びその近傍部分の剛性がより低下されている。なお、本実施形態では、このように孔部40を大型化したことにより、インナパネル16単体での振動を抑制して車両走行時の騒音を低下させると共に、軽量化を図ることが可能になっている。
また、比較例では、橋部66に補強ビード68が形成されているが、この補強ビード68の長さは、図10〜図12から分かるように橋部66における車両前方側部分に達する長さとされている。すなわち、本実施形態のインナパネル16では、比較例のインナパネル16よりも、橋部42の車両前方側部分(折れ発端部BPに近い部分)剛性が比較例よりも低くなっている。
さらに、比較例のインナパネル62では、図8及び図9から分かるように、本実施形態の剛性ビード36が形成されていない。すなわち、本実施形態のインナパネル16は、車両前方側部分から車両前後方向中央部分にかけての剛性変化が、比較例よりも小さくなっている
次に、本実施形態のフード構造12の作用を説明する。
図13に示すように、本実施形態のフード14(あるいは比較例のフード)の外側(上方)から、衝突体90(インパクター)が衝突した場合を考えると、この場合、フード、特にインナパネルを所望の位置で確実に変形させて、衝突のエネルギーをより効果的に吸収できるようにすることが好ましい。
本実施形態では、図1及び図2に示したように、インナパネル16の車両前方側部分に剛性ビード36を形成して剛性を向上させているが、この剛性ビード36の後端部分は、インナパネル16の折れ発端部BPに達しない位置としている。さらに、孔部40の形状を、比較例の孔部64よりも大きくし、骨格部44及びその近傍部分の剛性を比較例よりも低くしている。このため、図13に実線で示すように、本実施形態のインナパネル16では、衝突体90が衝突したときに、折れ発端部BP(変形させたい部位)においてより大きく湾曲変形させることで、インナパネル16としても大きく変形させ、エネルギー吸収することが可能である。
これに対し、図13には比較例のインナパネル62における変形後の状態を二点鎖線で示しているが、比較例のインナパネル62では、折れ発端部BPにおける湾曲の程度が本実施形態よりも小さく、また、インナパネル62全体の変形も本実施形態より小さい。
図14(A)には、本実施形態及び比較例の構成において、衝突体90が衝突した時点からの時間経過と、インナパネル16の変形部分の加速度との関係が示されている。また、図14(B)には、同じく本実施形態及び比較例の構成において、衝突体90が衝突した場合のインナパネル16の変形ストロークと、インナパネル16の変形部分の加速度との関係が示されている。これらのグラフから分かるように、本実施形態のインナパネル16では、比較例のインナパネルよりも、エネルギー吸収している時間(あるいはストローク)において、全般的に加速度が小さくなっており、しかも、より長い時間及び長いストロークでエネルギー吸収していることが分かる。
なお、このようにインナパネル16を大きく変形させて衝撃入力時のエネルギー吸収をより確実にする観点からは、たとえば、インナパネルの全体的な剛性を低下させて変形しやすくすることが考えられる。しかし、車両前後方向や車両幅方向に小型化されたフードの場合には、フードの下方に、自動車を構成するための他部品等が配置されている。このため、インナパネル16(特にロックリインフォースメント30)の後端部分を十分にストロークさせるためのスペース確保が難しくなる。フードをより高い位置に配置してフード下方との隙間をあけ、このストロークを確保することも考えられるが、自動車の外観意匠を構成するフード14が相対的に上方に位置することになるため、意匠上の自由度が低くなる。
また、小型化されたフードでは、相対的に、上記した車両幅方向両側の骨格部分の剛性が高くなるため、フード全体の剛性も高くなり、いわゆる潰れ残りが発生する懸念も高くなる。
これに対し、本実施形態では、特に車両前後方向や車両幅方向に小型化されたフードにおいても、衝突体90が衝突した場合に、所望の折れ発端部BPでインナパネル16を変形させて、フード14を狙った方向に変形させることで、確実なエネルギー吸収が可能になる。
また、上記説明から分かるように、本実施形態のフード構造では、上記したように所望の折れ発端部BPでインナパネル16を変形させるために、フード14の下方にある他部材の配置には影響がない。すなわち、他部材の位置や形状を変更することなく、フード14のみでの対応が可能となる。
なお、本実施形態では、剛性ビード36を、ロックリインフォースメント30の車両幅方向両側に形成した例を挙げたが、剛性ビード36の車両幅方向における位置はこれに限定されない。ただし、ロックリインフォースメント30が存在している部分では、剛性ビード36がロックリインフォースメント30と干渉するおそれがあり、所望のビード形状とすることが難しい場合がある。したがって、剛性ビード36を、ロックリインフォースメント30の車両幅方向両側、すなわち、ロックリインフォースメント30を避けた位置に形成することで、ロックリインフォースメント30の影響を受けずに、剛性ビード36を、インナパネル16の補強のための好ましい形状及び位置に形成できる。
また、上記では、本発明の補強部材として、インナパネル16を変形させて形成した剛性ビード36を挙げたが、補強部材はこのようなビードに限定されず、たとえば、補強用の部材をあらたに追加してもよい。本実施形態のようにインナパネル16を変形させた剛性ビード36を補強部材として用いると、補強のための別部材が不要となるので備品点数を削減でき、また、この部材をインナパネル16の取り付ける工程も省略できる。
12 フード構造
14 フード
16 インナパネル
16R 後辺
16K ストライカ取付部
18 アウタパネル
28 デントリインフォースメント
30 ロックリインフォースメント
36 剛性ビード(補強部材)
38 打点
40 孔部
42 橋部
44 骨格部
46 補強ビード
90 衝突体
BP 折れ発端部

Claims (6)

  1. 車体のフードを構成し車体の外面を成すアウタパネルと、
    前記フードを構成し前記アウタパネルよりも車両内側に位置するインナパネルと、
    前記インナパネルにおける車両前方側に設けられ前記フードを前記車体にロックするためのストライカが取り付けられるストライカ取付部と、
    前記ストライカ取付部の車両幅方向両側において前記インナパネルに設けられ、車両前後方向に延在すると共に後端部分がインナパネルの後辺から離間した位置とされた補強部材と、
    を有する車両用フード構造。
  2. 前記補強部材が、前記インナパネルを板厚方向に局所的に膨出させて形成されたビードである請求項1に記載の車両用フード構造。
  3. 前記ストライカ取付部が、前記アウタパネルと前記インナパネルの間に配置されてインナパネルの剛性を向上させるロックリインフォースメントを備え、
    前記ビードが、前記ロックインフォースメントよりも車両幅方向両側の位置で前記インナパネルに形成されている請求項2に記載の車両用フード構造。
  4. 前記ビードが、前記インナパネルの前辺部分から、前記フードが車両外側から衝撃を受けたときの車両幅方向に沿った折れ変形のきっかけとなる折れ発端部の近傍まで形成されている請求項2又は請求項3に記載の車両用フード構造。
  5. 前記ビードよりも車両後方側に形成され前記インナパネルを厚み方向に貫通する孔部を有し、
    前記折れ発端部が前記ビードと前記孔部の間に位置している請求項4に記載の車両用フード構造。
  6. 前記アウタパネルと前記ロックリインフォースメントとの間に配置され前記アウタパネルの剛性を向上させるデントリインフォースメントを備え、
    前記ビードが前記デントリインフォースメントに向かって膨出されてデントリインフォースメントと接合されている請求項3〜請求項5のいずれか1項に記載の車両用フード構造。
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