JP2011124648A - 可変利得増幅回路、撮像装置 - Google Patents

可変利得増幅回路、撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】チップ間の特性ばらつきを抑え、消費電力を低減することが可能な小型の対数増幅回路を提供する。
【解決手段】
増幅器30と、
可変利得増幅回路の入力端子VI(N)と増幅器30の入力端子AMP_IN(N)との間に接続された入力容量3Nと、入力端子AMP_IN(N)と増幅器30の出力端子VO(N)との間に接続された帰還容量2Nとを備え、入力容量3N及び帰還容量2Nは、入力端子AMP_IN(N)と入力端子VI(N)との間に接続された第一の容量(容量73a)と、入力端子AMP_IN(N)と出力端子VO(N)との間に第一の容量に対して並列に接続された第二の容量(72a)と、入力端子VI(N)及び出力端子VO(N)の各々と前記第二の容量との間に設けられ、前記第二の容量と入力端子VI(N)とを接続した状態及び前記第二の容量と出力端子VO(N)とを接続した状態を切り替えるスイッチ(S1)とを含む容量可変用ブロック70aを少なくとも1つ有するラダー容量で構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、可変利得増幅回路及びこれを備える撮像装置に関する。
デジタルカメラ等の撮像装置には、固体撮像素子と、固体撮像素子から出力されるアナログ信号を処理するアナログ信号処理回路と、アナログ処理後の信号をデジタル信号に変換するAD変換部と、AD変換後のデジタル信号にデジタル信号処理を施して画像データを生成するデジタル信号処理部とが含まれる。
アナログ信号処理回路には、アナログ信号に相関二重サンプリング処理を施すCDS回路と、CDS処理後の信号を可変利得で増幅する可変利得増幅回路とが含まれる。
この可変利得増幅回路では、トランスコンダクタンスアンプ(gmアンプ)を用いた電流増幅型の擬似対数増幅回路が知られている。gmアンプ型の擬似対数増幅回路は、電流出力であるため、電圧に変換する際に抵抗を設けると、その抵抗の製造バラつきがチップ間の特性ばらつきとして現れてしまうという問題がある。
特許文献1には、DCカット用容量と容量ラダーとこの容量ラダーを切り替えるMOSスイッチとを備え、DCカット用容量と容量ラダーとの比により利得を可変にした可変利得増幅回路が開示されている。しかし、この回路では、対数増幅回路として用いる場合に、2のn乗の分解能で利得を可変させるには、DCカット用容量、容量ラダー、及びMOSスイッチの組み合わせが2のn乗個必要となる。このため、回路規模が大きくなってしまい、対数増幅回路には不向きである。
特開2008−60882号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、チップ間の特性ばらつきを抑え、消費電力を低減することが可能な小型の対数増幅回路と、これを備える撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の可変利得増幅回路は、信号を可変利得により増幅する可変利得増幅回路であって、増幅器と、前記可変利得増幅回路の入力端子と前記増幅器の入力端子との間に接続された可変の入力容量と、前記増幅器の入力端子と前記増幅器の出力端子との間に接続された可変の帰還容量とを備え、前記入力容量及び前記帰還容量は、前記増幅器の入力端子と前記可変利得増幅回路の入力端子との間に接続された第一の容量と、前記増幅器の入力端子と前記増幅器の出力端子との間に前記第一の容量に対して並列に接続された第二の容量と、前記可変利得増幅回路の入力端子及び前記増幅器の出力端子の各々と前記第二の容量との間に設けられ、前記第二の容量と前記可変利得増幅回路の入力端子とを接続した状態及び前記第二の容量と前記増幅器の出力端子とを接続した状態を切り替えるスイッチとを含む容量可変用ブロックを少なくとも1つ有するラダー容量で構成されている。
この構成により、nビット(2のn乗(nは容量可変用ブロックの数))の分解能で利得を可変させることができる。容量可変用ブロックの数がn個ですむため、小型化、低消費電力化、低ノイズ化が可能となる。
本発明の撮像装置は、固体撮像素子と、前記固体撮像素子から出力される撮像信号を可変利得で増幅する前記可変利得増幅回路と、前記可変利得増幅回路から出力される撮像信号をデジタル信号に変換するAD変換部と、前記AD変換部から出力されるデジタル信号に信号処理を施して画像データを生成する信号処理部とを備える。
本発明によれば、チップ間の特性ばらつきを抑え、消費電力を低減することが可能な小型の対数増幅回路と、これを備える撮像装置を提供することができる。
本発明の一実施形態を説明するための対数増幅回路の概略構成を示す図 図1に示した対数増幅回路におけるラダー容量7Nの詳細構成を示した図 図1に示した対数増幅回路の利得特性を示した図 図1に示した対数増幅回路におけるラダー容量7Nの変形例を示した図 図1に示した対数増幅回路において上位ビット固定用ブロックを設けた場合の利得特性を示す図 図1に示した対数増幅回路の変形例を示した図 図6に示したオフセット制御部の内部構成を示す図 図6に示したオフセット制御部の別の構成例を示した図 本発明の一実施形態を説明するための撮像装置の概略構成を示す図
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態を説明するための対数増幅回路の概略構成を示す図である。図1に示す対数増幅回路は、差動増幅器30と、ラダー容量7P,7Nと、スイッチ4P,4N,6P,6N,31と、対数増幅回路入力端子VI(P),VI(N)と、差動増幅器30の出力端子VO(P),VO(N)とを備える。
差動増幅器30は、非反転入力端子AMP_IN(P)と反転入力端子AMP_IN(N)の2入力となっており、非反転入力端子AMP_IN(P)に入力された信号は非反転出力端子VO(P)から出力され、反転入力端子AMP_IN(N)に入力された信号は反転出力端子VO(N)から出力される。非反転入力端子AMP_IN(P)には入力端子VI(P)が接続され、反転入力端子AMP_IN(N)には入力端子VI(N)が接続されている。
ラダー容量7Pは、帰還容量2Pと入力容量3Pを含む。帰還容量2Pは、容量値Cfの可変容量であり、非反転入力端子AMP_IN(P)と出力端子VO(P)との間に接続されている。入力容量3Pは、容量値Csの可変容量であり、非反転入力端子AMP_IN(P)と入力端子VI(P)との間に接続されている。
ラダー容量7Nは、帰還容量2Nと入力容量3Nを含む。帰還容量2Nは、容量値Cfの可変容量であり、反転入力端子AMP_IN(N)と出力端子VO(N)との間に接続されている。入力容量3Nは、容量値Csの可変容量であり、反転入力端子AMP_IN(N)と入力端子VI(N)との間に接続されている。
スイッチ6Pは、帰還容量2Pの両端に接続されており、帰還容量2Pの両端を短絡することで、帰還容量2Pをリセットする。スイッチ6Nは、帰還容量2Nの両端に接続されており、帰還容量2Nの両端を短絡することで、帰還容量2Nをリセットする。スイッチ31は、入力容量3Pの入力端子CIN(P)と入力容量3Nの入力端子CIN(N)との間に接続され、入力容量3Pと入力容量3Nを短絡することにより、入力容量3P,3Nをリセットする。
スイッチ4Pは、入力端子VI(P)と入力容量3Pの入力端子CIN(P)との間に接続されており、帰還容量2P,2N、入力容量3P,3Nのリセット時にはオフし、信号増幅時にのみオンする。スイッチ4Nは、入力端子VI(N)と入力容量3Nの入力端子CIN(N)との間に接続されており、帰還容量2P,2N、入力容量3P,3Nのリセット時にはオフし、信号増幅時にのみオンする。
図2は、図1に示した対数増幅回路におけるラダー容量7Nの詳細構成を示した図である。ラダー容量7Pについては、図2に示した“(N)”の文字を“(P)”に変更しただけであるため、説明を省略する。
ラダー容量7Nは、帰還容量2N及び入力容量3Nの容量値を変更するためのブロックである6つの容量可変用ブロック70a〜70fと、容量71とを備える。
各ブロック70a〜70fは、反転入力端子AMP_IN(N)と入力端子VI(N)との間に接続された第一の容量(73a〜73f)と、反転入力端子AMP_IN(N)と出力端子VO(N)との間に前記第一の容量に対して並列に接続された第二の容量(72a〜72f)と、入力端子VI(N)及び出力端子VO(N)の各々と前記第二の容量との間に設けられ、前記第二の容量と入力端子VI(N)とを接続した状態及び前記第二の容量と出力端子VO(N)とを接続した状態を切り替えるスイッチ(S1〜S6)とを含む。
以下では、回路構成をより具体的に説明する。
反転入力端子AMP_IN(N)と端子VI(N)の間には、容量73a〜73fが、この順に、反転入力端子AMP_IN(N)側から直列に接続されている。容量73aの反転入力端子AMP_IN(N)側の端子と、入力端子VI(N)との間に容量72aが設けられ、この容量72aと入力端子VI(N)及び出力端子VO(N)との間にスイッチS1が設けられている。
容量73aと容量73bの間には容量72bの一端が接続されている。この容量72bの他端と入力端子VI(N)及び出力端子VO(N)との間にスイッチS2が設けられている。
容量73bと容量73cの間には容量72cの一端が接続されている。この容量72cの他端と入力端子VI(N)及び出力端子VO(N)との間にスイッチS3が設けられている。
容量73cと容量73dの間には容量72dの一端が接続されている。この容量72dの他端と入力端子VI(N)及び出力端子VO(N)との間にスイッチS4が設けられている。
容量73dと容量73eの間には容量72eの一端が接続されている。この容量72eの他端と入力端子VI(N)及び出力端子VO(N)との間にスイッチS5が設けられている。
容量73eと容量73fの間には容量72fの一端が接続されている。この容量72fの他端と入力端子VI(N)及び出力端子VO(N)との間にスイッチS6が設けられている。
このように、6つの容量可変用ブロック70a〜70fは、出力端子VO(N)と入力端子VI(N)との間に、出力端子VO(N)側からブロック70a、ブロック70b、ブロック70c、ブロック70d、ブロック70e、ブロック70fの順番に直列に接続された構成となっている。
容量71は、対数増幅回路で設定可能な最大の利得を調整するための容量である。容量71は、出力端子VO(N)と反転入力端子AMP_IN(N)との間に接続されており、帰還容量2Nの一部となる。
図2の例では、容量71を介して、出力端子VO(N)と反転入力端子AMP_IN(N)が常に接続された状態となるため、各ブロック70a〜70fの寄生容量を揃えることができる。この結果、精度の高い利得可変が可能となる。
図1に示した対数増幅回路では、出力端子VO(P)の電圧から出力端子VO(N)の電圧を減算した値であるΔVoutと、入力端子VI(P)の電圧から入力端子VI(N)の電圧を減算した値であるΔVinとの比(ΔVout/ΔVin)を、容量値Cfと容量値Csの比(Cs/Cf)で表すことができる。図2に示したラダー容量では、(Cs/Cf)を下記式(1)で表すことができる。このため、スイッチS1〜S6のオンオフの組み合わせにより、2の6乗=64段階で、(Cs/Cf)を変更して、2の6乗の分解能で対数増幅回路の利得を変更することができる。
Figure 2011124648
式(1)において、“N”は容量可変用ブロックの個数であり、図2の例ではN=6である。“bn”は、スイッチSnの接続先によって決まる値である。スイッチSn(n=1〜N)が出力端子VO(N),VO(P)側に接続したときにbn=1となり、スイッチSn(n=1〜N)がVI(N),VI(P)側に接続したときにbn=0となる。
なお、図2に示したラダー容量において設ける容量可変用ブロックの数は、少なくとも1つとすればよい。容量可変用ブロックの数を増やすことで、分解能をあげることができる。容量可変用ブロックを6個にしたとき(分解能:6bit)と、8個にしたとき(分解能:8bit)の利得特性を図3に示す。図3において横軸は、(Cs/Cf)を変更するステップ数に相当し、容量可変用ブロックが6個のときは1〜64、容量可変用ブロックが8個のときは1〜256のステップで利得を可変できる。図3において縦軸は対数増幅回路の利得を示している。
図3に示すように、所定のInput codeまでは利得は直線性を保つが、それ以降は直線性が保たれない。そこで、以下に示す対数増幅回路の構成例では、容量可変用ブロックを更に追加することで、全てのスイッチパターンで対数増幅回路の利得の直線性を維持することを可能にしている。
図4は、図1に示した対数増幅回路におけるラダー容量7Nの変形例を示した図である。図4に示したラダー容量7N’は、図2に示したラダー容量7Nに、容量可変用ブロック70g,70hを追加した構成となっている。
容量可変用ブロック70gは、容量72gと、容量73gと、スイッチS7とを備える。容量可変用ブロック70hは、容量72hと、容量73hと、スイッチS8とを備える。
容量73gと容量73hは、反転入力端子AMP_IN(N)と容量73aとの間に、この順番で直列に接続されている。
容量73gと容量73hの間には容量72hの一端が接続されている。この容量72hの他端と入力端子VI(N)及び出力端子VO(N)との間にスイッチS8が設けられている。
容量73gの反転入力端子AMP_IN(N)側の端子には、容量72gの一端が接続され、容量72gの他端にはスイッチS7が接続されている。スイッチS7は、出力端子VO(N)及び入力端子VI(N)に接続されている。
容量可変用ブロック70g,70hは、他の容量可変用ブロックとは異なり、スイッチS7,S8が常に入力端子VI(N)側に接続される。つまり、このラダー容量7N’では、容量可変用ブロック70g,70hのスイッチを固定することで、対数増幅回路の分解能(図4の例では可変容量ブロックの数が8であるため、8bit)のうちの上位2bitを固定するようにしている。言い換えると、容量可変用ブロック70g,70hを、利得可変範囲の上位ビットを固定するための上位ビット固定用ブロックとして機能させている。
なお、容量可変用ブロック70g,70hのスイッチS7,S8は省略してもよい。この場合は、容量72g,72hを入力端子VI(N)に直接接続すればよい。
図4に示したラダー容量を用いた対数増幅回路では、(Cs/Cf)を下記式(2)で表すことができる。このため、スイッチS1〜S6のオンオフの組み合わせにより、2の6乗=64段階で、(Cs/Cf)を変更して、2の6乗の分解能で対数増幅回路の利得を変更することができる。
Figure 2011124648
式(2)において、“N”はスイッチを固定していない容量可変用ブロックの個数であり、図4の例ではN=6である。“m”は、上位ビット固定用ブロックの数であり、図4の例ではm=2である。“bn+m”は、スイッチSnの接続先によって決まる値である。スイッチSn(n=1〜N)が出力端子VO(N),VO(P)側に接続したときにbn+m=1となり、スイッチSn(n=1〜N)が入力端子VI(N),VI(P)側に接続したときにbn+m=0となる。
図5は、上位ビット固定用ブロックを設けた場合の対数増幅回路の利得特性を示す図である。図5において、“6bit”で示した特性は、図2に示したラダー容量においてブロック70a,70bのスイッチS1,S2を入力端子VI(N)側に固定したとき(つまり、ブロック70a,70bを上位ビット固定用ブロックとしたとき)の特性を示している。図5において、“8bit”で示した特性は、図4に示したラダー容量を用いたときの特性を示している。
図5に示したように、利得可変範囲の上位2ビットを固定することで、全てのスイッチパターンにおいて、利得特性をリニアにすることができ、撮像装置に適した利得制御が可能となる。
次に、図1に示した対数増幅回路の動作を説明する。まず、スイッチ4P,4Nをオフにし、続いてスイッチ31,6P,6Nをオンにする。これにより、入力容量3N,3P、帰還容量2N,2Pをリセットする。リセットが完了すると、スイッチ31,6P,6Nをオフにし、所望の利得となるようにスイッチS1〜S6を制御する。スイッチS1〜S6を所定の位置に接続させた後は、スイッチ4P,4Nをオンにする。これにより、入力信号が増幅されて出力される。
以上のように、この対数増幅回路によれば、容量可変用ブロックをn個設けるだけで、nビット(2のn乗(nは容量可変用ブロックの数))の分解能で利得を可変させることができる。容量可変用ブロックは、2つの容量とスイッチのみで構成されるため、ラダー抵抗を用いる場合と比較して、小型化、低消費電力化、低ノイズ化が可能となる。
また、この対数増幅回路によれば、回路内に絶対値が特性に影響する素子がないため、チップ間の特性ばらつきを小さくすることができる。また、この対数増幅回路によれば、ラダー容量以外には増幅器が1つですむため、対数増幅回路としては非常にシンプルな回路構成とすることができる。また、この対数増幅回路によれば、差動増幅器30を用い、ラダー容量7Nとラダー容量7Pの2系統を設けているため、差動入出力のペア性を確保して同相信号除去比を高く維持することができる。
また、この対数増幅回路によれば、容量可変用ブロックの一部を上位ビット固定用ブロックとすることで、利得特性をリニアにすることができ、撮像装置に適した利得制御が可能となる。
以下では、図1に示した対数増幅回路の変形例を説明する。
図6は、図1に示した対数増幅回路の変形例を示した図である。図6に示した対数増幅回路は、容量61,62,66、バッファ64、スイッチ63,65P,65N、オフセット制御部34、端子67,68を追加した以外は、図1と同じである。特徴的なのは、オフセット制御部34によって、差動増幅器30の入力DCオフセットをキャンセルする点である。
図7は、図6に示したオフセット制御部34の内部構成を示す図である。オフセット制御部34は、トランスコンダクタンス(gm)アンプ341と、トランジスタ342と、端子343とを備える。このオフセット制御部34は、対数増幅回路の動作中にキャリブレーション期間を設け、この期間中に、端子67の電位ACLPを制御することで、オフセット調整を行う。
オフセット制御部34は、差動増幅器30から出力される2つの信号の電位差をgmアンプ341で増幅して電流出力する。トランジスタ342のゲートには端子343からパルスpOFSFを供給する。対数増幅回路の入力DCオフセットをΔVOFSとし、端子67の電位ACLPの変化量をΔVaclpとすると、ΔVaclpは以下の式により求まる。
ΔVaclp={ΔVOFS×(対数増幅回路の増幅利得)×(gmアンプのトランスコンダクタンスgm)×(パルスpOFSFのパルス幅)}/CAP
したがって、ΔVOFSがゼロに近づくように、上記式のgmやパルス幅を調整することで、オフセット調整を行うことができる。ΔVaclpをμVオーダーに設定し、キャリブレーション期間中に複数回のオフセット調整動作を行うことで、低オフセットの対数増幅回路を実現することができる。
図8は、図6に示したオフセット制御部34の別の構成例を示した図である。図8に示すオフセット制御部34は、オフセット制御部34aと、図7に示したオフセット制御部34と同じ構成であるオフセット制御部34bとを備える。
オフセット制御部34aは、比較器343と、インバータ344,345,346と、AND回路347,348と、定電流源351,352と、スイッチ349,350とを備える。
比較器343とインバータ346には、パルスpOFSF2が供給される。定電流源351からは電流IPが供給され、定電流源352からは電流INが供給される。スイッチ349はAND回路347の出力によってオンオフされ、スイッチ350はAND回路348の出力によってオンオフされる。
以上の構成により、端子67の電位ACLPの変化量をΔVaclpとすると、ΔVaclpは以下の式により求まる。
ΔVaclp={IP(又はIN)×(パルスpOFSF2のパルス幅)}/CAP
つまり、オフセット制御部34aでは、パルスpOFSF2のパルス幅を制御することで、DCオフセットを高速に収束させることができる。一方、オフセット制御部34bでは、オフセット制御部34aよりも細かい単位でDCオフセットを制御することができる。このため、DCオフセットが大きいときは、まずオフセット制御部34aによってDCオフセットを高速に収束させ、その後、オフセット制御部34bによってDCオフセットを微調整するといった制御を行うことで、オフセット制御部34bだけを用いた場合と比較して、キャリブレーション期間を短縮することができる。
最後に、図1に示した対数増幅回路を搭載する撮像装置について説明する。
図9は、本発明の一実施形態を説明するための撮像装置の概略構成を示す図である。撮像装置としては、デジタルカメラ及びデジタルビデオカメラ等の撮像装置、電子内視鏡及びカメラ付携帯電話機等に搭載される撮像モジュール、等があり、ここではデジタルカメラを例にして説明する。
図9に示すデジタルカメラは、撮影レンズ1と、絞り2と、固体撮像素子5と、相関二重サンプリング処理部6と、図1に示した対数増幅回路7と、AD変換部8と、レンズ駆動部13と、絞り駆動部12と、撮像素子駆動部10と、システム制御部11と、操作部14と、メインメモリ16と、メインメモリ16に接続されたメモリ制御部15と、デジタル信号処理部17と、圧縮伸張処理部18と、着脱自在の記録媒体21が接続される外部メモリ制御部20と、カメラ背面等に搭載された液晶表示部23が接続される表示制御部22とを備える。システム制御部11、メモリ制御部15、デジタル信号処理部17、圧縮伸張処理部18、外部メモリ制御部20、表示制御部22は制御バス24及びデータバス25によって相互に接続されている。
システム制御部11は、レンズ駆動部13を制御して撮影レンズ1の位置をフォーカス位置に調整したりズーム調整を行ったりする。システム制御部11は、絞り駆動部12を介し絞り2の開口量を制御して露光量調整を行う。システム制御部11は、撮像素子駆動部10を介して固体撮像素子5を駆動し、撮影レンズ1を通して撮像した被写体像を撮像信号として出力させる。
相関二重サンプリング処理部6は、固体撮像素子5から出力される撮像信号に相関二重サンプリング処理を施す。対数増幅回路7は、相関二重サンプリング処理部6で処理後の信号を可変の利得で増幅する。利得はシステム制御部11によって制御される。AD変換部8は、対数増幅回路7で増幅後の撮像信号をデジタル信号に変換する。デジタル信号処理部17は、AD変換部8から出力された撮像信号にホワイトバランス補正、同時化処理やガンマ補正演算、RGB/YC変換処理等を行って画像データを生成する。
圧縮伸張処理部18は、デジタル信号処理部17で生成された画像データをJPEG形式に圧縮したり圧縮画像データを伸張したりする。ここで処理された画像データは、外部メモリ制御部20の制御により、記録媒体21に記録される。
以上のように、図1に示した対数増幅回路は、デジタルカメラ等の撮像装置に好適に用いることができる。
本明細書には次の事項が開示されている。
開示された可変利得増幅回路は、信号を可変利得により増幅する可変利得増幅回路であって、増幅器と、前記可変利得増幅回路の入力端子と前記増幅器の入力端子との間に接続された可変の入力容量と、前記増幅器の入力端子と前記増幅器の出力端子との間に接続された可変の帰還容量とを備え、前記入力容量及び前記帰還容量は、前記増幅器の入力端子と前記可変利得増幅回路の入力端子との間に接続された第一の容量と、前記増幅器の入力端子と前記増幅器の出力端子との間に前記第一の容量に対して並列に接続された第二の容量と、前記可変利得増幅回路の入力端子及び前記増幅器の出力端子の各々と前記第二の容量との間に設けられ、前記第二の容量と前記可変利得増幅回路の入力端子とを接続した状態及び前記第二の容量と前記増幅器の出力端子とを接続した状態を切り替えるスイッチとを含む容量可変用ブロックを少なくとも1つ有するラダー容量で構成されている。
この構成により、nビット(2のn乗(nは容量可変用ブロックの数))の分解能で利得を可変させることができる。容量可変用ブロックの数がn個ですむため、小型化、低消費電力化、低ノイズ化が可能となる。
開示された可変利得増幅回路は、前記ラダー容量が、前記第一の容量と前記増幅器の入力端子との間に前記第一の容量に直列に接続された第三の容量と、前記第三の容量の前記増幅器の入力端子側の端子と前記可変利得増幅回路の入力端子との間に前記スイッチと並列に接続された第四の容量とを含む利得可変範囲の上位ビットを固定するための上位ビット固定用ブロックを備える。
この構成により、上位ビット固定用ブロックの数をmとし、容量可変用ブロックの数をnとすると、(n+m)ビットのうちの上位mビットを固定した数の分解能で利得を可変させることができる。この結果、利得の直線性を確保することができる。
開示された可変利得増幅回路は、前記ラダー容量が前記容量可変用ブロックを複数個直列に接続した構成であり、前記増幅器の入力端子と前記増幅器の出力端子との間に接続された第三の容量を備える。
この構成により、容量可変用ブロックの寄生容量が揃うため、精度の高い利得可変が可能となる。また、第三の容量により、最大利得を調整することができる。
開示された可変利得増幅回路は、前記ラダー容量が前記上位ビット固定用ブロックと前記容量可変用ブロックを併せて複数個直列に接続した構成であり、前記増幅器の入力端子と前記増幅器の出力端子との間に接続された第三の容量を備える。
この構成により、各ブロックの寄生容量を揃うため、精度の高い利得可変が可能となる。また、第三の容量により、最大利得を調整することができる。
開示された可変利得増幅回路は、前記ラダー容量を2つ有し、一方の前記ラダー容量の前記入力容量は、前記可変利得増幅回路の第一の入力端子と前記増幅器の反転入力端子との間に接続され、一方の前記ラダー容量の前記帰還容量は、前記増幅器の反転入力端子と前記増幅器の反転出力端子との間に接続され、他方の前記ラダー容量の前記入力容量は、前記可変利得増幅回路の第二の入力端子と前記増幅器の非反転入力端子との間に接続され、他方の前記ラダー容量の前記帰還容量は、前記増幅器の非反転入力端子と前記増幅器の非反転出力端子との間に接続されている。
この構成により、CMRR(同相入力除去比:Comon Mode Noise Ratio)を向上させることができる。
本発明の撮像装置は、固体撮像素子と、前記固体撮像素子から出力される撮像信号を可変利得で増幅する前記可変利得増幅回路と、前記可変利得増幅回路から出力される撮像信号をデジタル信号に変換するAD変換部と、前記AD変換部から出力されるデジタル信号に信号処理を施して画像データを生成する信号処理部とを備える。
30 増幅器
3P,3N 入力容量
2P,2N 帰還容量
VI(N),VI(P) 増幅回路入力端子
AMP_IN(N),AMP_IN(P) アンプ入力端子
VO(N),VO(P) アンプ出力端子
73a〜73f 第一の容量
72a〜72f 第二の容量
S1〜S6 スイッチ
70a 容量可変用ブロック

Claims (6)

  1. 信号を可変利得により増幅する可変利得増幅回路であって、
    増幅器と、
    前記可変利得増幅回路の入力端子と前記増幅器の入力端子との間に接続された可変の入力容量と、
    前記増幅器の入力端子と前記増幅器の出力端子との間に接続された可変の帰還容量とを備え、
    前記入力容量及び前記帰還容量は、前記増幅器の入力端子と前記可変利得増幅回路の入力端子との間に接続された第一の容量と、前記増幅器の入力端子と前記増幅器の出力端子との間に前記第一の容量に対して並列に接続された第二の容量と、前記可変利得増幅回路の入力端子及び前記増幅器の出力端子の各々と前記第二の容量との間に設けられ、前記第二の容量と前記可変利得増幅回路の入力端子とを接続した状態及び前記第二の容量と前記増幅器の出力端子とを接続した状態を切り替えるスイッチとを含む容量可変用ブロックを少なくとも1つ有するラダー容量で構成されている可変利得増幅回路。
  2. 請求項1記載の可変利得増幅回路であって、
    前記ラダー容量が、前記第一の容量と前記増幅器の入力端子との間に前記第一の容量に直列に接続された第三の容量と、前記第三の容量の前記増幅器の入力端子側の端子と前記可変利得増幅回路の入力端子との間に前記スイッチと並列に接続された第四の容量とを含む利得可変範囲の上位ビットを固定するための上位ビット固定用ブロックを備える可変利得増幅回路。
  3. 請求項1記載の可変利得増幅回路であって、
    前記ラダー容量が前記容量可変用ブロックを複数個直列に接続した構成であり、
    前記増幅器の入力端子と前記増幅器の出力端子との間に接続された第三の容量を備える可変利得増幅回路。
  4. 請求項2記載の可変利得増幅回路であって、
    前記ラダー容量が前記上位ビット固定用ブロックと前記容量可変用ブロックを併せて複数個直列に接続した構成であり、
    前記増幅器の入力端子と前記増幅器の出力端子との間に接続された第三の容量を備える可変利得増幅回路。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項記載の可変利得増幅回路であって、
    前記ラダー容量を2つ有し、
    一方の前記ラダー容量の前記入力容量は、前記可変利得増幅回路の第一の入力端子と前記増幅器の反転入力端子との間に接続され、
    一方の前記ラダー容量の前記帰還容量は、前記増幅器の反転入力端子と前記増幅器の反転出力端子との間に接続され、
    他方の前記ラダー容量の前記入力容量は、前記可変利得増幅回路の第二の入力端子と前記増幅器の非反転入力端子との間に接続され、
    他方の前記ラダー容量の前記帰還容量は、前記増幅器の非反転入力端子と前記増幅器の非反転出力端子との間に接続されている可変利得増幅回路。
  6. 固体撮像素子と、
    前記固体撮像素子から出力される撮像信号を可変利得で増幅する請求項1〜5のいずれか1項記載の可変利得増幅回路と、
    前記可変利得増幅回路から出力される撮像信号をデジタル信号に変換するAD変換部と、
    前記AD変換部から出力されるデジタル信号に信号処理を施して画像データを生成する信号処理部とを備える撮像装置。
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