JP2006174091A - 差動増幅回路及びそれを用いたデジタルカメラシステム - Google Patents

差動増幅回路及びそれを用いたデジタルカメラシステム Download PDF

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Abstract

【課題】 回路規模を増加させることなく、高速で信号処理することができ、且つ信号処理の高精度化、並びにS/Nの向上を図ることが可能な差動増幅回路及びそれを用いたデジタルカメラシステムを提供する。
【解決手段】 複数段の演算増幅器1-1,・・1-n、前段の演算増幅器の出力の接続先を、後段の演算増幅器の入力と差動出力との間で切り替える第1の切替回路2-1,及び最終段の演算増幅器の出力と前記差動出力との間をオン・オフする第2の切替回路2-2を有する差動増幅器10と、前記第1及び第2の切替回路を制御し、前記演算増幅器の接続数を切り替える第1の切替制御回路3と、一端が初段の演算増幅器の入力端子に接続されたコンデンサCfs1,Cfs2と、該コンデンサの他端を、差動入力又は差動出力に接続するスイッチSW2,SW3と、該スイッチを制御する第2の切替制御回路とで差動増幅回路を構成する。
【選択図】 図 3

Description

この発明は、スイッチトキャパシタ回路を使用した差動増幅回路に関し、特にデジタルスチルカメラなどの映像機器の映像信号処理部における固体撮像素子からの映像信号のノイズを除去し、所定のゲインで増幅する相関2重サンプリング回路や可変ゲイン増幅回路に用いて好適な差動増幅回路と、それを搭載したデジタルカメラシステムに関する。
CCD(Chrage Coupled Device )などの固体撮像素子を用いた映像機器では、固体撮像素子からの映像信号のノイズを除去し、所定のゲインで増幅するために相関2重サンプリング回路(CDS)や可変ゲイン増幅回路(PGA)が用いられている。従来から、CDSやPGAにはスイッチトキャパシタ回路で構成された差動増幅回路が使用されており、例えば図9に示す構成のものが特開2002−57945号公報に開示されている。
この差動増幅回路は、差動入力、差動出力の演算増幅器101 ,入力信号をスイッチSW2,SW3を介してサンプリングするサンプリングコンデンサCs1,Cs2と、サンプリング時に演算増幅器101 の反転及び非反転入力端子とサンプリングコンデンサCs1,Cs2に、スイッチSW5,SW6を介して与えられる第1の基準電圧Vref1と、帰還用コンデンサCf1,Cf2と、サンプリング時に演算増幅器101 の反転及び非反転出力端子間をショートするスイッチSW9と、信号出力時にサンプリングコンデンサCs1,Cs2を接続するスイッチSW4と、帰還用コンデンサCf1,Cf2をサンプリング時には第2の基準電圧Vref2に接続し、信号出力時には演算増幅器101 の反転及び非反転出力端子に切り替え接続する切り替えスイッチSW7,SW8とで構成されている。
次に、上記構成の従来の差動増幅回路の動作について説明する。サンプリング時において、スイッチSW4はOFFしており、各入力端子に入力された電圧Vinp,Vinnは、スイッチSW2,SW3をそれぞれ介してサンプリングコンデンサCs1,Cs2へそれぞれ入力される。その際、スイッチSW5,SW6がONしており、サンプリングコンデンサCs1,Cs2の演算増幅器101 の反転及び非反転入力端子に接続された端子は第1の基準電圧Vref1が与えられている。これにより、各サンプリングコンデンサCs1,Cs2には入力電圧Vinp,Vinnと第1の基準電圧Vref1の差電圧に応じた電荷が蓄積されると共に、演算増幅器101 の反転入力端子及び非反転入力端子は第1の基準電圧Vref1にリセットされる。
なお、サンプリング時には、演算増幅器101 の反転出力端子及び非反転出力端子は、両端子間に接続されたスイッチSW9がONし、リセットされている。また、一端が演算増幅器101 の反転入力端子に接続された帰還用コンデンサCf1の他端には、スイッチSW7を介して第2の基準電圧Vref2が印加されている。同様に、一端が演算増幅器101 の非反転入力端子に接続された帰還用コンデンサCf2の他端には、スイッチSW8を介して第2の基準電圧Vref2が印加されている。
サンプリングが終了して信号出力状態になると、スイッチSW9とスイッチSW5,SW6がOFFとなる。更に、スイッチSW2,SW3がOFFとなると共に、スイッチSW4がONとなり、サンプリングコンデンサCs1,Cs2のスイッチSW2,SW3側の端子をショートする。また、スイッチSW7は、帰還用コンデンサCf1を演算増幅器101 の非反転出力端子に接続する。同様にスイッチSW8は、帰還用コンデンサCf2を演算増幅器101 の反転出力端子に接続する。サンプリングから信号出力への移行時に、スイッチSW2,SW3,SW7,SW8,SW9は、スイッチSW5,SW6がOFFした後に切り替えられるので、サンプリングコンデンサCs1と帰還用コンデンサCf1との間では、電荷の合計が保存され、サンプリングコンデンサCs2と帰還用コンデンサCf2との間でも、電荷の合計が保存される。
これにより、図9の差動増幅回路の信号出力時の差動出力電圧Vo は、差動増幅回路の各出力端子の電圧をVop,Von、サンプリングコンデンサCs1,Cs2の容量値をCs 、帰還用コンデンサCf1,Cf2の容量値をCf とすると、式(1)のようになる。
Vo =Vop−Von=Cs /Cf ×(Vinp−Vinn) ・・・・・・・・・(1)
よって、式(1)より、この差動増幅回路のゲインはサンプリングコンデンサCs1,Cs2及び帰還用コンデンサCf1,Cf2の容量値できまる。このため、サンプリングコンデンサCs1,Cs2及び帰還用コンデンサCf1,Cf2の容量値を可変とすることで、PGAを構成することが可能となる。
特開2002−57945号公報
ところで、デジタルスチルカメラでは、撮影状態によって信号処理に必要とされるスピード(動作周波数)が変わる場合がある。連写やイメージャAF動作時には、特に処理のスピードを高速にすることが必要となる。一方、長時間露光時などでは、処理スピードは必ずしも速い必要はないが、処理の精度を高くし、S/Nを向上させることが必要となる。
しかしながら、図9に示した従来の差動増幅回路では、信号処理で使用する演算増幅器101 は1つで構成されているので、演算増幅器101 としては、一般に図10又は図11などに示す構成の演算増幅器を1つ固定して使用することになる。図10に示す構成の演算増幅器は、Telescopic 型1段増幅器で、非反転入力端子及び反転入力端子にそれぞれゲートが接続されたトランジスタQ1,Q2からなる入力段と、該入力段に定電流を供給するゲートが低電圧VB4に接続されたトランジスタQ5と、入力段にカスコード接続されゲートが低電圧VB3に接続されたトランジスタQ3,Q4と、入力段に負荷電流を供給するゲートが低電圧VB1に接続されたトランジスタQ6,Q7と、該トランジスタQ6,Q7にカスコード接続されゲートが低電圧VB2に接続されたトランジスタQ8,Q9とで構成されている。
また、図11に示す構成の演算増幅器は2段増幅器で、図10に示したTelescopic 型1段増幅器と同一構成の第1の演算増幅器と、非反転入力端子及び反転入力端子にそれぞれゲートが接続されたトランジスタQ10,Q11からなる入力段と、該入力段に定電流を供給するゲートが低電圧VB6に接続されたトランジスタQ12と、入力段に負荷電流を供給するゲートが低電圧VB5に接続されたトランジスタQ13,Q14と、前記トランジスタQ10及びQ11のゲート−ドレイン間にそれぞれ接続された位相補償コンデンサCC2,CC1とで構成された第2の演算増幅器とを備え、第1の演算増幅器の反転出力端子及び非反転出力端子を、第2の演算増幅器の非反転入力端子及び反転入力端子にそれぞれ接続して構成されている。
図10に示したTelescopic 型1段増幅器と、図11に示した2段増幅器の特性の比較表を図12に示す。この比較表からわかるように、他の構成も含め各演算増幅器の特性には一長一短がある。このため、従来の差動増幅回路における演算増幅器101 として図10に示すタイプのものを使用すると、高速での信号処理は可能となるが、信号処理の精度やS/Nは低くなってしまう。また、図11に示すタイプのものを使用すると、信号処理の精度やS/Nは高くなるが、信号処理の速度は低下してしまうという問題点がある。
本発明は、従来の差動増幅回路における上記問題点を解消するためになされたもので、例えば、デジタルスチルカメラで撮影条件が変わる場合でも、回路規模を増加させることなく、高速で信号処理することができ、且つ信号処理の高精度化、S/Nの向上を図ることができる差動増幅回路及びそれを用いたデジタルカメラシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、差動入力端子に入力された差動入力信号を増幅して差動出力信号として差動出力端子から出力する差動増幅回路であって、複数段の演算増幅器、該複数段の演算増幅器において前段の演算増幅器の出力端子の接続先を、後段の演算増幅器の入力端子と前記差動出力端子との間で切り替える第1の切替回路、及び最終段の演算増幅器の出力端子と前記差動出力端子との間をオン・オフ切り替え接続する第2の切替回路を有する差動増幅器と、前記第1及び第2の切替回路を制御し、前記演算増幅器の接続数を切り替える第1の切替制御回路と、一端が前記差動増幅器の初段の前記演算増幅器の入力端子に接続されたコンデンサ回路と、前記コンデンサ回路の他端を、前記差動入力端子又は差動出力端子に接続する第3の切替回路と、該第3の切替回路を制御する第2の切替制御回路とを備えたことを特徴とするものであり、この請求項1に係る発明の実施例には、実施例1及び2が対応する。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る差動増幅回路おいて、前記コンデンサ回路は、一端が前記初段の演算増幅器の入力端子に接続されたサンプリングコンデンサと帰還用のコンデンサとを有し、前記第3の切替回路は、前記サンプリングコンデンサの他端と前記差動入力端子との接続、及び前記帰還用コンデンサの他端と前記差動出力端子との接続をそれぞれ行い、前記第2の切替制御回路は、前記第3の切替回路を制御して、前記サンプリングコンデンサの他端と前記差動入力端子との接続、及び前記帰還用コンデンサの他端と前記差動出力端子との接続を排他的に行うことを特徴とするものであり、この請求項2に係る発明の実施例には、実施例1が対応する。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る差動増幅回路において、前記差動増幅器は、前記複数段の演算増幅器として、前記差動入力端子がその入力端子に接続される第1の演算増幅器と、第2の演算増幅器とを有し、前記第1の切替回路として、前記第1の演算増幅器の出力端子を前記差動出力端子に接続する第1のスイッチと、前記第2の演算増幅器の入力端子を、前記第1の演算増幅器の出力端子又は基準電圧に接続された端子に接続する第2のスイッチとを有し、前記第2の切替回路として、前記第2の演算増幅器の出力端子と前記差動出力端子とを接続する第3のスイッチを有することを特徴とするものであり、この請求項3に係る発明の実施例には、実施例3が対応する。
請求項4に係る発明は、請求項3に係る差動増幅回路において、前記第1の演算増幅器は、Telescopic 型1段増幅器とすることを特徴とするものであり、この請求項4に係る発明の実施例には、実施例3が対応する。
請求項5に係る発明は、複数の画素が配列された固体撮像素子と、該固体撮像素子の各画素からの信号の内、第1の期間に相当する信号が前記差動入力端子の一方の入力端子に、前記第1の期間とは異なる第2の期間に相当する信号が、前記差動入力端子の他方の入力端子に、各々入力され、前記差動出力端子からの差動出力がノイズ除去後の信号として出力される請求項1〜4のいずれか1項に係る差動増幅回路を有する相関2重サンプリング回路と、該相関2重サンプリング回路からの出力信号に対して所定の信号処理を行う信号処理回路とを備えてデジタルカメラシステムを構成するものであり、この請求項5に係る発明の実施例には、実施例4が対応する。
請求項6に係る発明は、請求項5に係るデジタルカメラシステムにおいて、前記相関2重サンプリング回路を構成する前記差動増幅回路における前記コンデンサ回路が、一端が前記初段の演算増幅器の入力端子に接続された複数のコンデンサからなり、前記第2の切替制御回路により、前記差動入力端子又は差動出力端子に接続される前記複数のコンデンサの他端の数が制御されることを特徴とするものであり、この請求項6に係る発明の実施例には、実施例4が対応する。
請求項7に係る発明は、複数の画素が配列された固体撮像素子と、該固体撮像素子の各画素からの信号が前記差動入力端子に入力され、前記コンデンサ回路が、一端が前記初段の演算増幅器の入力端子に接続された複数のコンデンサからなり、前記第2の切替制御回路により、前記差動入力端子又は差動出力端子に接続される前記複数のコンデンサの他端の数が制御される請求項1〜4のいずれか1項に係る差動増幅回路を有する可変ゲイン増幅回路とを備えてデジタルカメラシステムを構成するものであり、この請求項7に係る発明の実施例には、実施例4が対応する。
請求項8に係る発明は、請求項5〜7のいずれか1項に係るデジタルカメラシステムにおいて、前記固体撮像素子からの信号読み出しに関して設定された複数の読み出しモードから、任意の読み出しモードを選択するモード選択部を更に有し、前記第1の切替制御回路は、前記モード選択部の選択結果に応じて、前記複数の演算増幅器の接続数を変更することを特徴とするものであり、この請求項8に係る発明の実施例には、実施例4が対応する。
本発明によれば、動作条件により必要となる信号処理の速度、精度が変化する場合でも、回路規模と消費電流の増加を抑えて、高速な信号が入力されたときには高速に信号増幅することができ、信号処理の精度が必要なときには信号増幅を高精度化し、S/Nの向上を図ることが可能となる。請求項毎の効果を述べると、次の通りである。
請求項1〜3に係る発明の差動増幅回路によれば、第1の切替制御回路で第1及び第2の切替回路を制御することによって、直列に接続する演算増幅器の数を切り替えて、差動増幅回路の回路構成を可変することができる。したがって、回路規模を増加させることなく、高速な信号が入力された場合には高速で信号処理することができ、信号処理の精度が必要な場合には信号処理を高精度化し、S/Nの向上を図ることができる。
請求項4に係る発明の差動増幅回路によれば、請求項1〜3に係る差動増幅回路と同様の効果が得られると共に、高速な信号が入力された場合に、差動増幅器を高速な信号処理に適したタイプにすることができ、更に処理を高速化することが可能となる。
請求項5に係る発明のデジタルカメラシステムによれば、連写、長時間露光といった撮影条件により、信号処理に必要とされるスピード(動作周波数)や精度が変わる場合でも、回路規模を増加させることなく、相関2重サンプリング回路の処理能力を撮影条件に合せて最適化することが可能となる。
請求項6に係る発明のデジタルカメラシステムによれば、請求項5に係るデジタルカメラシステムと同様の効果を得ることができ、更に相関2重サンプリング回路のゲインを入力信号や撮影条件などに合せて最適化することが可能となる。
請求項7に係る発明のデジタルカメラシステムによれば、可変ゲイン増幅回路の処理能力を撮影条件に合せて最適化することが可能となる。
請求項8に係る発明のデジタルカメラシステムによれば、撮影条件に対応して設定された信号読み出しモードに応じて、演算増幅回路の構成を制御することができるようになり、請求項5〜7に係るデジタルカメラシステムと同様の効果を得ることができる。
次に、発明を実施するための最良の形態について説明する。
(実施例1)
まず、実施例1について説明する。図1は、本発明に係る差動増幅回路の実施例1の構成を示すブロック図であり、図9に示した従来例と対応する構成要素には同一符号を付して示している。本実施例に係る差動増幅回路は差動入力、差動出力の差動増幅器10を備え、該差動増幅器10は、複数の演算増幅器1−1,1−2,・・・1−nと、該複数の各演算増幅器間に配置された各演算増幅器1−1,1−2,・・・の各出力の接続先を、次段の演算増幅器1−2,・・・1−nの入力端子と、当該差動増幅回路10の差動出力端子との間で切り替えるための第1の切替回路2−1と、最終段の演算増幅器1−nと当該差動増幅回路10の差動出力端子との間のオン・オフ切り替え接続を行う第2の切替回路2−2とを備え、第1及び第2の切替回路2−1,2−2の切り替え制御により、複数の演算増幅器1−1,1−2,・・・1−nの接続数を変更できるように構成されている。
また、この差動増幅回路は、上記差動増幅器10の第1及び第2の切替回路2−1,2−2を制御し、信号増幅に使用する演算増幅器を切り替える第1の切替制御回路3と、一端が入力端子にスイッチSW2を介して接続され、他端が差動増幅器10の反転入力端子に接続されたサンプリングコンデンサCs1と、一端が入力端子にスイッチSW3を介して接続され、他端が差動増幅器10の非反転入力端子に接続されたサンプリングコンデンサCs2と、サンプリング時に差動増幅器10の反転入力端子及び非反転入力端子それぞれにスイッチSW5,SW6を介して与えられる基準電圧Vref1と、一端が差動増幅器10の反転入力端子に接続され、他端が後述のスイッチSW7に接続された帰還用コンデンサCf1と、一端が差動増幅器10の非反転入力端子に接続され、他端が後述のスイッチSW8に接続された帰還用コンデンサCf2と、サンプリング時に差動増幅器10の反転出力端子と非反転出力端子間をショートするスイッチSW9と、信号出力時にサンプリングコンデンサCs1,Cs2の一端を接続するスイッチSW4と、帰還用コンデンサCf1,Cf2をサンプリング時には基準電圧Vref2に接続し、信号出力時には差動増幅器10の非反転出力端子及び反転出力端子にそれぞれ接続するスイッチSW7,SW8と、スイッチSW2〜SW9を制御する第2の切替制御回路4とを備えて構成されている。
次に、このように構成された差動増幅回路の実施例1の動作について説明する。各入力端子に入力された電圧Vinp,Vinnは、サンプリング時において、それぞれスイッチSW2,SW3を介してサンプリングコンデンサCs1,Cs2へそれぞれ入力される。一方、サンプリング時には、スイッチSW5,SW6がONしており、サンプリングコンデンサCs1,Cs2の差動増幅器10の各入力端子に接続された端子には基準電圧Vref1が与えられている。これにより、各サンプリングコンデンサCs1,Cs2には、入力電圧Vinp,Vinnと基準電圧Vref1の差電圧に応じた電荷が蓄積されると共に、差動増幅器10の反転入力端子及び非反転入力端子は基準電圧Vref1にリセットされる。なお、サンプリング時には、差動増幅器10の反転出力端子及び非反転出力端子は、両端子間に接続されたスイッチSW9がONし、リセットされている。また、一端が差動増幅器10の反転入力端子に接続された帰還用コンデンサCf1の他端には、スイッチSW7を介して基準電圧Vref2が印加されている。同様に、一端が差動増幅器10の非反転入力端子に接続された帰還用コンデンサCf2の他端には、スイッチSW8を介して基準電圧Vref2が印加されている。
サンプリングが終了して信号出力状態になると、スイッチSW9とスイッチSW5,SW6がOFFとなる。更に、スイッチSW2,SW3がOFFとなると共に、スイッチSW4がONとなり、サンプリングコンデンサCs1,Cs2のスイッチSW2,SW3側の端子をショートする。また、スイッチSW7は、帰還用コンデンサCf1を差動増幅器10の非反転出力端子に接続する。同様にスイッチSW8は、帰還用コンデンサCf2を差動増幅器10の反転出力端子に接続する。サンプリングから信号出力への移行時に、スイッチSW2,SW3,SW7,SW8,SW9は、スイッチSW5,SW6がOFFした後に切り替えられるので、サンプリングコンデンサCs1と帰還用コンデンサCf1との間では、電荷の合計が保存され、サンプリングコンデンサCs2と帰還用コンデンサCf2との間でも、電荷の合計が保存される。
これにより、図1に示した本実施例に係る差動増幅回路の信号出力時の差動出力電圧Vo は、サンプリングコンデンサCs1,Cs2の容量値をCs ,帰還用コンデンサCf1,Cf2の容量値をCf とすると、従来の差動増幅回路と同様に式(2)のようになる。
Vo =Vop−Von=Cs /Cf ×(Vinp−Vinn) ・・・・・・・・・(2)
よって、式(2)より、この差動増幅回路のゲインはサンプリングコンデンサCs1,Cs2及び帰還用コンデンサCf1,Cf2の容量値できまる。
また、第1の切替制御回路3によって第1及び第2の切替回路2−1,2−2をコントロールし、差動増幅器10を構成する複数の演算増幅器1−1,1−2,・・・1−nの接続を切り替え、演算増幅器の接続数を変更する。図2の図表に示すように、演算増幅器の接続数を切り替えることで、差動増幅器10つまり差動増幅回路の特性を処理条件に合せて設定することができる。したがって、回路規模の増加を抑えて、高速な信号が入力された場合には高速で信号処理することができ、信号処理の精度が必要な場合には信号処理を高精度化し、S/Nの向上を図ることができる。なお、ここでは、接続数が2のときを通常としているが、特にこれに限られるものではない。
(実施例2)
次に、実施例2について説明する。図3は、本発明に係る差動増幅回路の実施例2の構成を示すブロック図である。この実施例に係る差動増幅回路も、複数の演算増幅器1−1,1−2,・・・1−nと、各演算増幅器1−1,1−2,・・・の出力の接続先を、次段の演算増幅器1−2,・・・1−nの入力端子と、当該差動増幅器10の差動出力端子との間で切り替えるための第1の切替回路2−1と、最終段の演算増幅器1−nと当該差動増幅回路10の差動出力端子との間のオン・オフ切り替え接続を行う第2の切替回路2−2とで構成された差動入力、差動出力の差動増幅器10を備え、更に第1及び第2の切替回路2−1,2−2を制御し、信号増幅に使用する演算増幅器の接続数を切り替える第1の切替制御回路3と、一端が後述のスイッチSW2に接続され、他端が差動増幅器10の反転入力端子に接続されたコンデンサCsf1 と、一端が後述のスイッチSW3に接続され、他端が差動増幅器10の非反転入力端子に接続されたコンデンサCsf2 と、サンプリング時に差動増幅器10の反転入力端子及び非反転入力端子それぞれにスイッチSW5,SW6を介して与えられる基準電圧Vref1と、サンプリング時に差動増幅器10の反転出力端子と非反転出力端子間をショートするスイッチSW9と、コンデンサCsf1 ,Csf2 の一端をサンプリング時には入力端子に接続し、信号出力時には差動増幅器10の非反転出力端子及び反転出力端子にそれぞれ切り替え接続するスイッチSW2,SW3と、スイッチSW2,SW3,SW5,SW6,SW9を制御する第2の切替制御回路4とを備えて構成されている。
次に、このように構成された実施例2の動作について説明する。各入力端子に入力された電圧Vinp,Vinnは、サンプリング時において、スイッチSW2,SW3をそれぞれ介してコンデンサCsf1 ,Csf2 へ入力される。一方、サンプリング時には、スイッチSW5,SW6がONしており、コンデンサCsf1 ,Csf2 の差動増幅器10の反転入力端子及び非反転入力端子にそれぞれ接続された端子には基準電圧Vref1が与えられている。これにより、各コンデンサCsf1 ,Csf2 には入力電圧Vinp,Vinnと基準電圧Vref1の差電圧に応じた電荷が蓄積されると共に、差動増幅器10の反転入力端子及び非反転入力端子は基準電圧Vref1にリセットされる。なお、サンプリング時には、差動増幅器10の反転出力端子及び非反転出力端子は、両端子間に接続されたスイッチSW9がONし、リセットされている。
サンプリングが終了して信号出力状態になると、スイッチSW9とスイッチSW5,SW6がOFFとなる。更に、スイッチSW2,SW3が切り替り、スイッチSW2は、コンデンサCsf1 の一端を差動増幅器10の非反転出力端子に接続する。同様にスイッチSW3は、コンデンサCsf2 の一端を差動増幅器10の反転出力端子に接続する。サンプリングから信号出力への移行時に、スイッチSW2,SW3,SW9は、スイッチSW5,SW6がOFFした後に切り替えられるので、コンデンサCsf1 の電荷とコンデンサCsf2 の電荷は保存される。
これにより、図3に示した実施例2に係る差動増幅回路の信号出力時の差動出力電圧Vo は、コンデンサCsf1 ,Csf2 の容量値をCsfとすると、式(3)のようになる。
Vo =Vop−Von=Csf/Csf×(Vinp−Vinn)=Vinp−Vinn
・・・・・・・・・(3)
よって、式(3)より、この差動増幅回路は、第2の切替制御回路により各スイッチを制御することで、入力信号の差電圧をサンプル・ホールドしている。
また、第1の切替制御回路3によって第1及び第2の切替回路2−1,2−2をコントロールし、差動増幅器10を構成する複数の演算増幅器1−1,1−2,・・・1−nの接続数を切り替える。図2に示すように接続数を切り替えることで、差動増幅器10つまり差動増幅回路の特性を処理条件に合せて設定することができる。したがって、回路規模の増加を抑えて、高速な信号が入力された場合には高速で入力電圧の差電圧をサンプル・ホールドすることができ、信号処理の精度が必要な場合には入力電圧の差電圧のサンプル・ホールドを高精度化し、S/Nを向上させることができる。
(実施例3)
次に、実施例3について説明する。図4は、本発明に係る差動増幅回路の実施例3の構成を示すブロック図である。本実施例4においては、差動増幅器10は、第1及び第2の演算増幅器1−1,1−2と、第1の演算増幅器1−1の非反転出力端子と当該差動増幅器10の非反転出力端子の接続をON/OFFするスイッチSW1-3と、第1の演算増幅器1−1の反転出力端子と当該差動増幅器10の反転出力端子の接続をON/OFFするスイッチSW1-4と、一端が第1の演算増幅器1−1の反転出力端子又はGNDに接続され、他端が第2の演算増幅器1−2の非反転入力端子に接続されたスイッチSW1-1と、一端が第1の演算増幅器1−1の非反転出力端子又はGNDに接続され、他端が第2の演算増幅器1−2の反転入力端子に接続されたスイッチSW1-2と、第2の演算増幅器1−2の反転出力端子と当該差動増幅器10の非反転出力端子の接続をON/OFFするスイッチSW1-5と、第2の演算増幅器1−2の非反転出力端子と当該差動増幅器10の反転出力端子の接続をON/OFFするスイッチSW1-6とで構成される。なお、スイッチSW1-1,SW1-2,SW1-3,SW1-4は第1の切替回路に、スイッチSW1-5,SW1-6は第2の切替回路に相当し、それぞれ第1の切替制御回路3によりコントロールされる。
図5は、図4に示した実施例3における差動増幅器10の具体的な構成例を示す回路構成図である。この構成例の差動増幅器は、非反転入力端子VINPにゲートが接続されたトランジスタQ1と反転入力端子VINNにゲートが接続されたトランジスタQ2との差動ペアを入力段に有し、該入力段に定電流を供給するゲートが低電圧VB4に接続されたトランジスタQ5と、ゲートが低電圧VB3に接続され、前記入力段にカスコード接続されたトランジスタQ3,Q4と、ゲートが低電圧VB1に接続され、前記入力段に負荷電流を供給するトランジスタQ6,Q7と、ゲートが低電圧VB2に接続され、トランジスタQ6,Q7にカスコード接続されたトランジスタQ8,Q9とで構成された第1の演算増幅器1−1と、非反転入力端子にゲートが接続されたトランジスタQ10と反転入力端子にゲートが接続されたQ11の差動ペアを入力段に有し、該入力段に定電流を供給するゲートが低電圧VB6に接続されたトランジスタQ12と、ゲートが低電圧VB5に接続され、前記入力段に負荷電流を供給するトランジスタQ13,Q14と、トランジスタQ10のゲート−ドレイン間に接続された位相補償コンデンサCC2と、トランジスタQ11のゲート−ドレイン間に接続された位相補償コンデンサCC1とで構成された第2の演算増幅器1−2とを備えている。
そしてまた、第1の演算増幅器1−1の非反転出力端子と差動増幅器10の非反転出力端子の接続をON/OFFするスイッチSW1-3と、第1の演算増幅器1−1の反転出力端子と差動増幅器10の反転出力端子の接続をON/OFFするスイッチSW1-4と、一端が第1の演算増幅器1−1の反転出力端子又はGNDに接続され、他端が第2の演算増幅器1−2の非反転入力端子に接続されたスイッチSW1-1と、一端が第1の演算増幅器1−1の非反転出力端子又はGNDに接続され、他端が第2の演算増幅器1−2の反転入力端子に接続されたスイッチSW1-2と、第2の演算増幅器1−2の反転出力端子と差動増幅器10の非反転出力端子OUTPの接続をON/OFFするスイッチSW1-5と、第2の演算増幅器1−2の非反転出力端子と差動増幅器10の反転出力端子OUTNの接続をON/OFFするスイッチSW1-6とを備えて、差動増幅器を構成している。
次に、このように構成された差動増幅器を備えた実施例3の動作について説明する。基本的には実施例1と同様の動作をし、各入力端子に電圧Vinp,Vinnが入力されたときの信号出力時の差動出力電圧Vo は、サンプリングコンデンサCs1,Cs2の容量値をCs ,帰還用コンデンサCf1,Cf2の容量値をCf とすると、実施例1の差動増幅回路と同様に式(2)のようになる。よって、式(2)より、この差動増幅回路はサンプリングコンデンサCs1,Cs2及び帰還用コンデンサCf1,Cf2の容量値できまるゲインで入力信号を増幅する。
ここで、第1の切替制御回路3によって差動増幅器10のスイッチSW1-1〜SW1-6をコントロールし、SW1-1をトランジスタQ10のゲートにGNDを接続するように切り替え、SW1-2をトランジスタQ11のゲートにGNDを接続するように切り替え、スイッチSW1-3,SW1-4をON、スイッチSW1-5,SW1-6をOFFにすることで、差動増幅器10を第1の演算増幅器1−1のみを用いたTelescopic 型1段増幅器にすることができる。また、SW1-1をトランジスタQ10のゲートにトランジスタQ3,Q8のドレイン(第1の演算増幅器1−1の反転出力端子に対応)を接続するように切り替え、SW1-2をトランジスタQ11のゲートにトランジスタQ4,Q9のドレイン(第1の演算増幅器1−1の非反転出力端子に対応)を接続するように切り替え、スイッチSW1-3,SW1-4をOFF、スイッチSW1-5,SW1-6をONにすることで、差動増幅器10を、第1の演算増幅器1−1に第2の演算増幅器1−2を接続して用いたミラー補償2段増幅器にすることができる。したがって、回路規模の増加を抑えて、高速な信号が入力された場合には高速に信号増幅することができ、信号処理の精度が必要な場合には信号増幅を高精度化し、S/Nを向上させることができる。
(実施例4)
次に、実施例4について説明する。図6は、本発明に係るデジタルカメラシステムの実施例の構成を示すブロック図である。この実施例に係るデジタルカメラシステム20は、CCDセンサー11と、CCDセンサー11を駆動する信号を生成するCCDドライバ18と、CCDセンサー11からの出力信号が入力され、ノイズを除去し、映像信号を生成する相関二重サンプリング回路(CDS回路)12と、ある設定された増幅率でCDS回路12の出力信号を増幅する可変ゲイン増幅回路(PGA回路)13と、PGA回路13の出力信号をデジタル値に変換するA/D変換回路14と、CCDセンサー11から黒レベルに相当する画素の信号が出力されている期間のA/D変換回路14の出力が、所定のレベルになるようにCDS回路12及びPGA回路13へフィードバッククランプをかけるCLAMP回路15と、CDS回路12,PGA回路13,A/D変換回路14,CLAMP回路15,CCDドライバ18を駆動するパルスを生成するタイミングジェネレータ回路17と、撮影条件などに応じてCCDセンサー11の読み出しモードを選択し、モード選択結果に応じてタイミングジェネレータ回路17の出力パルスとCDS回路12とPGA回路13の回路構成を制御するモード選択部16とで構成されている。なお、19はCCDセンサー11へ被写体像を導くためのレンズである。
ここでCDS回路12は、図4,5に示した実施例3に係る差動増幅回路から構成されている。また、PGA回路13は、同じく図4,5に示した実施例3に係る差動増幅回路から構成され、更に、サンプリングコンデンサと帰還用コンデンサの、各コンデンサの容量値は可変に構成されている。図7に、図4に示した実施例3に係る差動増幅回路においてサンプリングコンデンサと帰還用コンデンサを可変とした差動増幅回路の構成例を示す。この構成例の差動増幅回路は、サンプリングコンデンサCs1,Cs2と帰還用コンデンサCf1,Cf2を複数のコンデンサC11〜C16,C21〜C26で構成し、更にこれらのコンデンサを切り替え接続するためのスイッチSW11〜SW16,SW21〜SW26とを備えて構成されている。なお、これらのスイッチSW11〜SW16,SW21〜SW26は第2の切替制御回路4により制御される。そして、必要なゲイン範囲、ゲインステップに応じて、接続するサンプリングコンデンサ、帰還用コンデンサの各コンデンサの値や個数、スイッチの個数とその接続が決定されるようになっている。
次に、このように構成されたデジタルカメラシステムの動作について説明する。図8にCCDセンサー11からの出力信号の一例を示す。CCDセンサー11からは、第1の期間に出力されるフィードスルーレベルと第2の期間に出力される画素信号レベルが連続して出力され、隣り合う各レベルに含まれるノイズは同じレベルとなっている。CDS回路12では、第1の期間に相当する信号電荷をサンプリングコンデンサCs1に保持し、第2の期間に相当する信号電荷をサンプリングコンデンサCs2に保持する。その後信号出力状態にし、帰還用コンデンサCf1,Cf2を用いて信号処理することでフィードスルーレベルと画素信号レベルの差信号を増幅して出力し、ノイズを除去することができる。
次に、CDS回路12から出力された映像信号がPGA回路13に入力されると、実施例3に係る差動増幅回路で示した動作が行われ、出力は(2)式の通りとなり、サンプリングコンデンサと帰還用コンデンサの値によって決まる増幅率で差動増幅される。
PGA回路13は、図7に示す差動増幅回路におけるスイッチSW11〜SW16,SW21〜SW26を切り替えることにより、コンデンサC11〜C16の内でサンプリングコンデンサCs1に用いるものと帰還用コンデンサCf1に用いるものが選択され、且つ又、その容量値が可変され得る。同様にサンプリングコンデンサCs2と帰還用コンデンサCf2に用いるものも選択され容量値が切り替えられるので、増幅率を可変することができる。図7では、コンデンサC11〜C14,C21〜C24をサンプリングコンデンサCs1,Cs2として用い、コンデンサC15,C16;C25,C26を帰還用コンデンサCf1,Cf2として用いている例を示している。そして、PGA回路13の出力はA/D変換回路14でデジタル値に変換され、デジタル信号処理回路へ出力される。
ここで、連写等の信号処理の速度が非常に高い撮影条件が設定されたときには、モード選択部16によってCDS回路12及びPGA回路13を構成する差動増幅回路の第1の切替制御回路3を制御し、各スイッチSW1-1,SW1-2,SW1-3,SW1-4,SW1-5,SW1-6を切り替えて、差動増幅器10をTelescopic 型1段増幅器にする。他方、長時間露光等の信号処理の速度は高い必要はないが、高精度(高S/N)での信号処理が求められる撮影条件が設定されたときには、モード選択部16によってCDS回路12及びPGA回路13を構成する差動増幅回路の第1の切替制御回路3を制御し、各スイッチSW1-1,SW1-2,SW1-3,SW1-4,SW1-5,SW1-6を切り替えて、差動増幅器10をミラー補償2段増幅器にする。
このように構成されたデジタルカメラシステムにおいては、連写、長時間露光といった撮影条件により、信号処理に必要とされるスピード(動作周波数)や精度が変わる場合でも、回路規模や消費電流を増加させることなく、CDS回路並びにPGA回路の処理能力を撮影条件に合せて最適化することが可能となる。
本発明に係る差動増幅回路の実施例1の構成を示すブロック図である。 図1に示した差動増幅回路の処理条件に対応する差動増幅器の構成を示す図表である。 本発明に係る差動増幅回路の実施例2の構成を示すブロック図である。 本発明に係る差動増幅回路の実施例3の構成を示すブロック図である。 図4に示した実施例3における差動増幅器の具体的な構成例を示す回路構成図である。 本発明に係るデジタルカメラシステムの実施例の構成を示すブロック図である。 図6に示したデジタルカメラシステムにおけるCDS回路及びPGA回路に用いる差動増幅回路の構成例を示すブロック図である。 図6に示したデジタルカメラシステムにおけるCCDセンサーからの出力信号の一例を示す図である。 従来の差動増幅回路の構成例を示すブロック図である。 図9に示した差動増幅回路の演算増幅器として用いるTelescopic 型第1段増幅回路の構成を示す回路構成図である。 図9に示した差動増幅回路の演算増幅器として用いる2段増幅回路の構成を示す回路構成図である。 図10及び図11に示したTelescopic 型第1段増幅回路と2段増幅回路の特性を比較して示す図表である。
符号の説明
1−1,1−2,・・・1−n 演算増幅器
2−1 第1の切替回路
2−2 第2の切替回路
3 第1の切替制御回路
4 第2の切替制御回路
10 差動増幅器
11 CCDセンサー
12 CDS回路
13 PGA回路
14 A/D変換器
15 CLAMP回路
16 モード選択部
17 タイミングジェネレータ回路
18 CCDドライバ
19 レンズ

Claims (8)

  1. 差動入力端子に入力された差動入力信号を増幅して差動出力信号として差動出力端子から出力する差動増幅回路であって、複数段の演算増幅器、該複数段の演算増幅器において前段の演算増幅器の出力端子の接続先を、後段の演算増幅器の入力端子と前記差動出力端子との間で切り替える第1の切替回路、及び最終段の演算増幅器の出力端子と前記差動出力端子との間をオン・オフ切り替え接続する第2の切替回路を有する差動増幅器と、前記第1及び第2の切替回路を制御し、前記演算増幅器の接続数を切り替える第1の切替制御回路と、一端が前記差動増幅器の初段の前記演算増幅器の入力端子に接続されたコンデンサ回路と、前記コンデンサ回路の他端を、前記差動入力端子又は差動出力端子に接続する第3の切替回路と、該第3の切替回路を制御する第2の切替制御回路とを備えたことを特徴とする差動増幅回路。
  2. 前記コンデンサ回路は、一端が前記初段の演算増幅器の入力端子に接続されたサンプリングコンデンサと帰還用のコンデンサとを有し、前記第3の切替回路は、前記サンプリングコンデンサの他端と前記差動入力端子との接続、及び前記帰還用コンデンサの他端と前記差動出力端子との接続をそれぞれ行い、前記第2の切替制御回路は、前記第3の切替回路を制御して、前記サンプリングコンデンサの他端と前記差動入力端子との接続、及び前記帰還用コンデンサの他端と前記差動出力端子との接続を排他的に行うことを特徴とする請求項1に係る差動増幅回路。
  3. 前記差動増幅器は、前記複数段の演算増幅器として、前記差動入力端子がその入力端子に接続される第1の演算増幅器と、第2の演算増幅器とを有し、前記第1の切替回路として、前記第1の演算増幅器の出力端子を前記差動出力端子に接続する第1のスイッチと、前記第2の演算増幅器の入力端子を、前記第1の演算増幅器の出力端子又は基準電圧に接続された端子に接続する第2のスイッチとを有し、前記第2の切替回路として、前記第2の演算増幅器の出力端子と前記差動出力端子とを接続する第3のスイッチを有することを特徴とする請求項1又は2に係る差動増幅回路。
  4. 前記第1の演算増幅器は、Telescopic 型1段増幅器とすることを特徴とする請求項3に係る差動増幅回路。
  5. 複数の画素が配列された固体撮像素子と、該固体撮像素子の各画素からの信号の内、第1の期間に相当する信号が前記差動入力端子の一方の入力端子に、前記第1の期間とは異なる第2の期間に相当する信号が、前記差動入力端子の他方の入力端子に、各々入力され、前記差動出力端子からの差動出力がノイズ除去後の信号として出力される請求項1〜4のいずれか1項に係る差動増幅回路を有する相関2重サンプリング回路と、該相関2重サンプリング回路からの出力信号に対して所定の信号処理を行う信号処理回路とを備えたことを特徴とするデジタルカメラシステム。
  6. 前記相関2重サンプリング回路を構成する前記差動増幅回路において、前記コンデンサ回路が、一端が前記初段の演算増幅器の入力端子に接続された複数のコンデンサからなり、前記第2の切替制御回路により、前記差動入力端子又は差動出力端子に接続される前記複数のコンデンサの他端の数が制御されることを特徴とする請求項5に係るデジタルカメラシステム。
  7. 複数の画素が配列された固体撮像素子と、該固体撮像素子の各画素からの信号が前記差動入力端子に入力され、前記コンデンサ回路が、一端が前記初段の演算増幅器の入力端子に接続された複数のコンデンサからなり、前記第2の切替制御回路により、前記差動入力端子又は差動出力端子に接続される前記複数のコンデンサの他端の数が制御される請求項1〜4のいずれか1項に係る差動増幅回路を有する可変ゲイン増幅回路とを備えたことを特徴とするデジタルカメラシステム。
  8. 前記固体撮像素子からの信号読み出しに関して設定された複数の読み出しモードから、任意の読み出しモードを選択するモード選択部を更に有し、前記第1の切替制御回路は、前記モード選択部の選択結果に応じて、前記複数の演算増幅器の接続数を変更することを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に係るデジタルカメラシステム。
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