JP2006074084A - 増幅回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】
ゲインの範囲を大きくしながらも、製造プロセスのバラツキを抑えた高精度な対数増幅が行え、且つ、低消費電力、小面積で実現可能なスイッチトキャパシタ増幅回路を提供する。
【解決手段】
第1スイッチ手段のオンオフ動作により入力電圧のサンプリング動作を行う第1期間と出力電圧のホールド動作を行う第2期間を交互に切り換えて増幅動作を行う第1及び第2スイッチトキャパシタ増幅回路143,144を直列接続する。1つの差動増幅器131の入力、出力の各端子に、該各端子を第1及び第2スイッチトキャパシタ増幅回路143,144の各所定ノードVip1,Vim1,Vop1,Vom1,Vip2,Vim2,Vop2,Vom2に各別に接続する第2スイッチ手段115〜122を設けて、第1及び第2スイッチトキャパシタ増幅回路が1つの差動増幅器131を共用可能に構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スイッチトキャパシタ増幅回路に関し、特に、携帯型電子機器等に利用可能な低消費電力型のスイッチトキャパシタ増幅回路に関する。
近年の半導体技術の進歩により、携帯型電子機器の分野において、CCDイメージセンサ等のカメラモジュールが搭載されるものが出現するようになったが、このようなカメラモジュールは、小型化、軽量化、低コスト化に加え、低消費電力化が強く要求される。アナログフロントエンド信号処理回路(以下、適宜「AFE回路」と称す)は、イメージセンサから画像処理DSPに信号を伝達する回路であり、当然低消費電力動作可能であることが重要となる。AFE回路は、通常、図9の示すように、主に相関二重サンプリング(Correlated Double Sampling)回路(以下、適宜「CDS回路」と称す)、プログラマブル・ゲイン増幅回路(Programmable Gain Amplifier:以下、適宜「PGA回路」と称す。)、A/D変換回路(Analog−to−Digital Converter:以下、適宜「ADC回路」と称す)、及び、D/A変換回路(Digital−to−Analog Converter:以下、適宜「DAC回路」と称す)から構成される。
PGA回路は、図示するように、CDS回路とADC回路との間に設け、CDS回路からの信号をアナログ的に増幅してから、ADC回路に出力する。このPGA回路は、CDS回路からの信号の増幅(または減衰)のために、ゲイン制御信号に対しゲイン・カーブがdB(デシベル)表示でリニア(線形)となるゲイン特性を有する対数増幅回路(または対数減衰回路)を備えるものがある。ちなみに、ゲイン・カーブを対数特性にするのは人間の明るさに対する視覚特性に由来するものである。しかし、このような対数増幅回路を用いたPGA回路においては、対数増幅回路(または対数減衰回路)の特性を向上させることが難しく、対数増幅回路に要求されるデシベル表示でリニアなゲイン・カーブを得ることが困難である。また、この対数増幅回路のゲイン・カーブは、PGA回路の製造に使用する製造プロセスのバラツキに対する依存性が高く、直線からのズレが大きくなることもある。このようなプロセスバラツキを抑え、対数増幅回路に要求されるデシベル表示でリニアなゲイン・カーブが得られる一つの方法が、下記の特許文献1に開示されている。
この特許文献1では、対数増幅回路は、図10に示すスイッチトキャパシタ増幅回路1017で構成されている。スイッチトキャパシタ増幅回路は、2つのコンデンサを用い、該コンデンサの容量比によって任意の増幅率で信号を増幅させる回路である。この対数演算回路は、差動入力・差動出力の回路であって、差動入力信号Vinとして入力端子1013及び1014から夫々入力される信号Vinp及びVinmは、サンプリング動作時において、図10に示すような接続状態となり、アナログスイッチ1003及び1004を夫々介して、コンデンサ1009のB点及びコンデンサ1010のB点へ夫々入力される。同様に、アナログスイッチ1005及び1006を夫々介して、コンデンサ1011のB点及びコンデンサ1012のB点へ夫々入力される。一方、入力リセットスイッチ1001及び1002が導通しており、各コンデンサ1009〜1012のA点側の端部は接地されている。これにより、上記各コンデンサ1009〜1012には、信号Vinp及びVinmに対応した電荷が蓄積されるとともに、差動増幅器(オペアンプ)1008の反転入力端子及び非反転入力端子は、接地レベルにリセットされる。また、サンプリング動作では、差動増幅器1008の非反転出力端子及び反転出力端子は、両端子間に設けられた出力リセットスイッチ1007の導通(閉成)によってリセットされている。
サンプリング動作が終了して、ホールド動作に入ると、図11に示すような接続状態となり、入力リセットスイッチ1001、1002、並びに、出力リセットスイッチ1007が遮断(開成)される。更に、アナログスイッチ1003及び1006が切り換えられ、コンデンサ1009及び1012の各B点と差動増幅器1008の非反転出力端子が相互に接続される。同時に、アナログスイッチ1004及び1005が切り換えられ、コンデンサ1010及び1011の各B点と差動増幅器1008の反転出力端子が相互に接続される。ここで、アナログスイッチ1003〜1006は、入力リセットスイッチ1001、1002の遮断後に切り換えられるので、コンデンサ1009とコンデンサ1011との間では、電荷の合計が保存されるとともに、コンデンサ1010とコンデンサ1012との間でも、電荷の合計が保存される。
これにより、スイッチトキャパシタ増幅回路1017の出力端子1015及び1016から差動出力信号Voutとして夫々出力される信号Voutp及びVoutmは、ホールド動作において、以下の数1に示すようになる。
(数1)
Voutp−Voutm
=(Ca+Cx)/(Ca−Cx)×(Vinp−Vinm)
ここで、数1において、Caはコンデンサ1009及び1010の静電容量[F]であり、Cxはコンデンサ1011及び1012の静電容量[F]である。
特開2003−243949号公報
しかしながら、上記の従来技術では、対数増幅に要求されるデシベル表示でリニアなゲイン・カーブの性能を保ちつつ、大きなゲインを設定できるようにすると、スイッチトキャパシタ増幅回路で構成する場合、図8のように2段で直列接続しなければならない。スイッチトキャパシタ増幅回路において、消費される電力の殆どは差動増幅器で消費される。これは、差動増幅器が電流源により常に電流を消費しているからである。例えば、差動増幅器内の差動対トランジスタの共通接続点には定電流源が接続され、常時電流を消費している。スイッチトキャパシタ増幅回路を2段で直列接続することは、各スイッチトキャパシタ増幅回路で使用する差動増幅器も2個に増えて、その分消費電力が増加する。また、回路面積も大きくなるという問題も生じる。特に、消費電力の増大は、携帯型電子機器には致命的な問題となる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、ゲインの範囲を大きくしながらも、製造プロセスのバラツキを抑えた高精度な対数増幅が行え、且つ、低消費電力、小面積で実現可能な増幅回路を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る増幅回路は、第1スイッチトキャパシタ増幅回路と第2スイッチトキャパシタ増幅回路を、前後2段に直列接続してなる増幅回路であって、前記第1及び第2スイッチトキャパシタ増幅回路の夫々は、第1スイッチ手段のオンオフ動作により入力電圧のサンプリング動作を行う第1期間と出力電圧のホールド動作を行う第2期間を交互に切り換えて増幅動作を行うスイッチトキャパシタ増幅回路であり、1つの差動増幅器の入力及び出力の各端子に、前記入力及び出力の各端子を前記第1及び第2スイッチトキャパシタ増幅回路の各所定ノードに各別に接続する第2スイッチ手段を設けて、前記第1及び第2スイッチトキャパシタ増幅回路が前記1つの差動増幅器を共用可能に構成されていることを特徴とする。
更に、本発明に係る増幅回路は、前記第1及び第2スイッチトキャパシタ増幅回路が、一方がサンプリング動作を行っている期間は、他方がホールド動作を行うように、前記第1スイッチ手段がオンオフ制御され、前記差動増幅器の前記入力及び出力の各端子が、ホールド動作を行っている側の前記第1または第2スイッチトキャパシタ増幅回路の前記各所定ノードに各別に接続するように、前記第2スイッチ手段がオンオフ制御され、前記差動増幅器が、前記第1及び第2スイッチトキャパシタ増幅回路の各ホールド動作において共通に使用されることを特徴とする。
上記各特徴の本発明に係る増幅回路によれば、第2スイッチ手段のオンオフ制御によって1つの差動増幅器が、第1及び第2スイッチトキャパシタ増幅回路の何れか一方の前記各所定ノードに接続することができ、第1及び第2スイッチトキャパシタ増幅回路が当該1つの差動増幅器を共用可能に構成されているため、差動増幅器で定常的に消費される電力が、スイッチトキャパシタ増幅回路の段数が2段であっても2倍に増加せず、1段構成のスイッチトキャパシタ増幅回路と同じであるため、低消費電力化を図りながら増幅回路の特性改善を図ることができる。また、1つの差動増幅器で2つのスイッチトキャパシタ増幅回路の動作を賄うため、スイッチトキャパシタ増幅回路の段数が2段であっても面積的にも2倍に増加せず、回路面積の大幅な増加を伴わずに増幅回路の特性改善を図ることができる。
特に、後者の特徴の本発明に係る増幅回路の場合、第1及び第2スイッチトキャパシタ増幅回路の何れか一方がサンプリング動作で、他方がホールド動作となり、必ずホールド動作中の第1または第2スイッチトキャパシタ増幅回路が、当該ホールド動作において差動増幅器を使用した増幅動作が可能となる。このことは、サンプリング動作とホールド動作を交互に行うスイッチトキャパシタ増幅回路を2段直列に接続する場合に、2つのスイッチトキャパシタ増幅回路は夫々ホールド動作時にのみ差動増幅器を使用することに着目したものである。
ここで、本発明に係る増幅回路では、1つの差動増幅器が2つの第1または第2スイッチトキャパシタ増幅回路で共用され、各使用時に全く相関のないデータが処理されるため、差動増幅器のDC動作点を制御するコモンモードフィードバック(Common Mode Feedback)回路(以下、適宜「CMFB回路」と称す)にも改善の余地が生じる。
一般に、CMFB回路は、2つのコンデンサとそれらを切り替えるアナログスイッチからなるスイッチトキャパシタ増幅回路で構成される。その動作は、差動増幅器が高利得で動作するように、言い換えると、差動増幅器の入力がDC動作点付近で動作するよう、差動増幅器の2つの出力レベルの中間電位(以下、出力コモンモード電圧)Vo_cmを検知して入力にフィードバックする。この時、今までの1つのスイッチトキャパシタ増幅回路に対して1つの差動増幅器で構成する従来の手法では、1つのスイッチトキャパシタ増幅回路でのみデータを処理するので、どちらかの動作フェーズ(サンプリング動作またはホールド動作)で出力コモンモード電圧Vo_cmを、コンデンサを介して入力側にフィードバックさせていれば、差動増幅器の入力がDC動作点付近で動作するが、本発明に係る増幅回路では、差動増幅器には、クロック毎に全く相関のないデータを処理する上記第1または第2スイッチトキャパシタ増幅回路が交互に接続されるため、従来の出力コモンモード電圧のフィードバック手法では、差動増幅器の入力がDC動作点付近で動作することが困難になる。
そこで、本発明に係る増幅回路は、前記差動増幅器は、コモンモードフィードバック回路を備え、前記コモンモードフィードバック回路は、前記第1スイッチトキャパシタ増幅回路がホールド動作時に、前記差動増幅器の出力コモンモード電圧をサンプリングする第1コンデンサと、前記第2スイッチトキャパシタ増幅回路がホールド動作時に、前記差動増幅器の出力コモンモード電圧をサンプリングする第2コンデンサの2種類のコンデンサを備えていることを特徴とする。
更に、本発明に係る増幅回路は、前記第1コンデンサが前記差動増幅器の出力コモンモード電圧をサンプリングしている期間は、その半周期前に前記第2コンデンサがサンプリングした前記差動増幅器の出力コモンモード電圧を前記差動増幅器の入力側にフィードバックし、前記第2コンデンサが前記差動増幅器の出力コモンモード電圧をサンプリングしている期間は、その半周期前に前記第1コンデンサがサンプリングした前記差動増幅器の出力コモンモード電圧を前記差動増幅器の入力側にフィードバックすることを特徴とする。
上記各特徴の本発明に係る増幅回路によれば、1つの差動増幅器をクロック毎に全く相関のないデータを処理する2つのスイッチトキャパシタ増幅回路で共用する形態であっても、差動増幅器の入力をDC動作点付近で動作させることが可能となり、差動増幅器の高利得化が図れる。
更に、本発明に係る増幅回路は、前記第1または第2スイッチトキャパシタ増幅回路のホールド動作終了時に、夫々オフ状態となる前記第1スイッチ手段と前記第2スイッチ手段では、前記第2スイッチ手段の方が先行してオフ状態となることを特徴とする。
上記特徴の本発明に係る増幅回路によれば、第1または第2スイッチトキャパシタ増幅回路の何れか一方を処理する際に、他方からのチャージインジェクションが混入しないように差動増幅器の入力端子と出力端子に接続する第2スイッチ手段を先に開成してオフ状態にできる。ここで、チャージインジェクションとは、スイッチ手段がオン状態からオフ状態に遷移した時に、スイッチ内の電荷が回路内に流れ込んでしまう現象で、電圧によって流れ込む電荷量は変化する。このチャージインジェクションによる電荷が差動増幅器の入力部や出力部の寄生容量等に残ってしまうと、次に処理させる異なるスイッチトキャパシタ増幅回路の演算時にそのチャージインジェクションが混入してしまう。このチャージインジェクションは次の処理に対してノイズとなる。このため、差動増幅器の入力及び出力の各端子に接続する第2スイッチ手段を第1スイッチ手段に先行してオフ状態にすることで、差動増幅器の入力部や出力部の寄生容量等にチャージインジェクションによる電荷は残らないので、次のスイッチトキャパシタ増幅回路の処理に影響を与えない。結果として増幅回路のSN比が向上する。
更に、本発明に係るイメージセンサ用アナログインターフェース回路は、イメージセンサから入力されるアナログ信号を相関ダブルサンプリングする相関ダブルサンプリング回路と、前記相関ダブルサンプリング回路の出力信号を増幅する増幅回路と、前記増幅回路の出力をディジタル値に変換して出力するアナログ−ディジタル変換回路と、前記アナログ−ディジタル変換回路の出力信号を、黒レベル補正信号で補正すると共にアナログ信号に変換して、前記増幅回路の入力にフィードバックするディジタル−アナログ変換回路と、を備えてなり、前記増幅回路が上記何れかの特徴を備えた本発明に係る増幅回路であることを特徴とする。
上記特徴の本発明に係るイメージセンサ用アナログインターフェース回路によれば、増幅回路としてデシベル表示でリニアなゲイン・カーブの対数増幅回路を低消費電力で構成することができ、低消費電力で高性能なイメージセンサ用アナログインターフェース回路を提供することができる。
本発明に係る増幅回路(以下、適宜「本発明回路」と称す)の実施の形態について、図面を用いて説明する。
〈第1実施形態〉
図1に示すように、本発明回路145は、第1スイッチトキャパシタ増幅回路143を前段に、第2スイッチトキャパシタ増幅回路144を後段にして2段直列に接続して構成され、差動増幅器(オペアンプ)131を共用可能な構成となっている。第1スイッチトキャパシタ増幅回路143は、8つのアナログスイッチ101〜108(第1スイッチ手段に相当)と4つのコンデンサ123〜126を備えてなり、アナログスイッチ115,116,119,120(第2スイッチ手段に相当)を介して差動増幅器131に接続する。また、第2スイッチトキャパシタ増幅回路144は、6つのアナログスイッチ109〜114(第1スイッチ手段に相当)と4つのコンデンサ127〜130を備えてなり、アナログスイッチ117,118,121,122(第2スイッチ手段に相当)を介して差動増幅器131に接続する。以下、詳細に説明する。
第1スイッチトキャパシタ増幅回路143において、アナログスイッチ101は、制御信号CK1のオン/オフにより、入力端子132とコンデンサ123のA点の接続/非接続の制御を行い、制御信号CK2のオン/オフにより、ノード142とコンデンサ123のA点の接続/非接続の制御を行う。アナログスイッチ102は、制御信号CK1のオン/オフにより、入力端子133とコンデンサ124のA点の接続/非接続の制御を行い、制御信号CK2のオン/オフにより、ノード142とコンデンサ124のA点の接続/非接続の制御を行う。アナログスイッチ103は、制御信号CK1pのオン/オフにより、基準電圧端子136とノードVip1の接続/非接続の制御を行う。アナログスイッチ104は、制御信号CK1pのオン/オフにより、基準電圧端子136とノードVim1の接続/非接続の制御を行う。アナログスイッチ105は、制御信号CK1のオン/オフにより、基準電圧端子137とコンデンサ125のA点の接続/非接続の制御を行い、制御信号CK2のオン/オフにより、ノードVip1とコンデンサ125のA点の接続/非接続の制御を行う。アナログスイッチ106は、制御信号CK1のオン/オフにより、基準電圧端子138とコンデンサ126のA点の接続/非接続の制御を行い、制御信号CK2のオン/オフにより、ノードVim1とコンデンサ126のA点の接続/非接続の制御を行う。アナログスイッチ107は、制御信号CK1のオン/オフにより、基準電圧端子139とコンデンサ125のB点の接続/非接続の制御を行い、制御信号CK2のオン/オフにより、ノードVop1とコンデンサ125のB点の接続/非接続の制御を行う。アナログスイッチ108は、制御信号CK1のオン/オフにより、基準電圧端子140とコンデンサ126のB点の接続/非接続の制御を行い、制御信号CK2のオン/オフにより、ノードVom1とコンデンサ126のB点の接続/非接続の制御を行う。アナログスイッチ115は、制御信号CK2pのオン/オフにより、ノードVip1と差動増幅器131の反転入力端子の接続/非接続の制御を行う。アナログスイッチ116は、制御信号CK2pのオン/オフにより、ノードVim1と差動増幅器131の非反転入力端子の接続/非接続の制御を行う。アナログスイッチ119は、制御信号CK2pのオン/オフにより、ノードVop1と差動増幅器131の非反転出力端子の接続/非接続の制御を行う。アナログスイッチ120は、制御信号CK2pのオン/オフにより、ノードVom1と差動増幅器131の反転出力端子の接続/非接続の制御を行う。コンデンサ123,124は任意に容量値可変であるが、互いに同じ容量値に設定される。コンデンサ125,126は任意に容量値可変であるが、互いに同じ容量値に設定される。基準電圧端子136,137,138は、互いに同じ電圧である任意の参照入力電圧Vref1の入力端子であり、基準電圧端子139,140は、互いに同じ電圧である任意の参照入力電圧Vref2の入力端子である。
第2スイッチトキャパシタ増幅回路144において、アナログスイッチ109は、制御信号CK1のオン/オフにより、出力端子134とコンデンサ127のB点の接続/非接続の制御を行い、制御信号CK2のオン/オフにより、ノードVop1とコンデンサ127のB点の接続/非接続の制御を行う。アナログスイッチ110は、制御信号CK1のオン/オフにより、出力端子135とコンデンサ128のB点の接続/非接続の制御を行い、制御信号CK2のオン/オフにより、ノードVom1とコンデンサ128のB点の接続/非接続の制御を行う。アナログスイッチ111は、制御信号CK1のオン/オフにより、出力端子135とコンデンサ129のB点の接続/非接続の制御を行い、制御信号CK2のオン/オフにより、ノードVop1とコンデンサ129のB点の接続/非接続の制御を行う。アナログスイッチ112は制御信号CK1のオン/オフにより、出力端子134とコンデンサ130のB点の接続/非接続の制御を行い、制御信号CK2のオン/オフにより、ノードVom1とコンデンサ130のB点の接続/非接続の制御を行う。アナログスイッチ113は、制御信号CK1pのオン/オフにより、ノードVip2とノードVp2の接続/非接続の制御を行い、制御信号CK2pのオン/オフにより、基準電圧端子141とノードVp2の接続/非接続の制御を行う。アナログスイッチ114は、制御信号CK1pのオン/オフにより、ノードVim2とノードVm2の接続/非接続の制御を行い、制御信号CK2pのオン/オフにより、基準電圧端子141とノードVm2の接続/非接続の制御を行う。アナログスイッチ117は、制御信号CK1pのオン/オフにより、ノードVip2と差動増幅器131の反転入力端子の接続/非接続の制御を行う。アナログスイッチ118は、制御信号CK1pのオン/オフにより、ノードVim2と差動増幅器131の非反転入力端子の接続/非接続の制御を行う。アナログスイッチ121は、制御信号CK1pのオン/オフにより、ノードVop2と差動増幅器131の非反転出力端子の接続/非接続の制御を行う。アナログスイッチ122は、制御信号CK1pのオン/オフにより、ノードVom2と差動増幅器131の反転出力端子の接続/非接続の制御を行う。コンデンサ127,128は任意に容量値可変であるが、互いに同じ容量値に設定される。コンデンサ129,130は任意に容量値可変であるが、互いに同じ容量値に設定される。基準電圧端子141は、任意の参照入力電圧Vref3の入力端子である。
差動増幅器131は入出力共に差動型の差動増幅器(オペアンプ)であり、入力端子132,133は、第1または第2スイッチトキャパシタ増幅回路143,144からの差動入力信号が入力される入力端子であり、出力端子134,135は、第1または第2スイッチトキャパシタ増幅回路143,144へ差動出力信号が出力される出力端子である。
次に、図1に示す本発明回路145の動作を、図2を参照して説明する。図2は、本発明回路145の動作を説明するタイミング図である。
図2中(a)、(b)、(c)及び(d)は、夫々、制御信号CK1p、制御信号CK1、制御信号CK2p及び制御信号CK2の制御波形を示し、(e)は第1スイッチトキャパシタ増幅回路143の状態、(f)は第2スイッチトキャパシタ増幅回路144の動作状態を示している。図2中、「Sample Mode」はサンプリング動作状態を、「Hold Mode」はホールド動作状態を、夫々示している。
図2中のPhase1に示す期間では、制御信号CK1p及びCK1がオン、制御信号CK2p及びCK2がオフとなる状態であり、第1スイッチトキャパシタ増幅回路143はサンプリング動作期間、第2スイッチトキャパシタ増幅回路144は、ホールド動作期間となる。図2中のPhase2に示す期間では、制御信号CK1がオン、制御信号CK1p、CK2p及びCK2がオフとなる状態である。図2中のPhase3に示す期間では、制御信号CK1p、CK1、CK2p及びCK2が全てオフとなる状態である。図2中のPhase4に示す期間では、制御信号CK2p及びCK2がオン、制御信号CK1p及びCK1がオフとなる状態であり、第1スイッチトキャパシタ増幅回路143はホールド動作期間、第2スイッチトキャパシタ増幅回路144はサンプリング動作期間となる。図2中のPhase5に示す期間では、制御信号CK2がオン、制御信号CK2p、CK1p及びCK1がオフとなる状態である。図2中のPhase6に示す期間では、制御信号CK1p、CK1、CK2p及びCK2が全てオフとなる状態である。
動作遷移の順はPhase1、Phase2、Phase3、Phase4、Phase5、Phase6、Phase1、Phase2・・・であり、Phase1からPhase6までの6つの期間を順番に循環的に繰り返す。
本発明回路145の特徴として、制御信号CK1と制御信号CK2はオン状態が互いにオーバーラップせず、また、制御信号CK1p、CK2pは、夫々対応する制御信号CK1、CK2より、オン状態からオフ状態に遷移するタイミングが早い。また、第1及び第2スイッチトキャパシタ増幅回路143、144において、同じ差動増幅器131を共用するので、各スイッチトキャパシタ増幅回路143、144がホールド動作期間に差動増幅器131と接続するよう、アナログスイッチ115〜122の切り替え制御を行う。
図3は、本発明回路145における、図2中のPhase1の状態を示す。図3において、図1と同じ要素には、同一符号を付して説明する。
図3中、第1スイッチトキャパシタ増幅回路143において、入力端子132から入力される差動入力電圧Vinpはアナログスイッチ101を介してコンデンサ123のA点に入力され、基準電圧端子136から入力される参照入力電圧Vref1はアナログスイッチ103を介してコンデンサ123のB点に入力される。また、基準電圧端子137から入力される参照入力電圧Vref1はアナログスイッチ105を介してコンデンサ125のA点に入力される。基準電圧端子139から入力される参照入力電圧Vref2はアナログスイッチ107を介してコンデンサ125B点に入力される。一方、入力端子133から入力される差動入力電圧Vinmはアナログスイッチ102を介してコンデンサ124のA点に入力され、基準電圧端子136から入力される参照入力電圧Vref1はアナログスイッチ104を介してコンデンサ124のB点に入力される。また、基準電圧端子138から入力される参照入力電圧Vref1はアナログスイッチ106を介してコンデンサ126のA点に入力される。基準電圧端子140から入力される参照入力電圧Vref2はアナログスイッチ108を介してコンデンサ126のB点に入力される。ここで、アナログスイッチ115はオフであるので、ノードVip1と差動増幅器131の反転入力端子は非接続、アナログスイッチ116はオフであるので、ノードVim1と差動増幅器131の非反転入力端子は非接続、アナログスイッチ119はオフであるので、ノードVop1と差動増幅器131の非反転出力端子は非接続、アナログスイッチ120はオフであるので、ノードVom1と差動増幅器131の反転出力端子は非接続である。
図3中、第2スイッチトキャパシタ増幅回路144において、アナログスイッチ113,117を介して、ノードVip2、コンデンサ127とコンデンサ129の各A点、及び、差動増幅器131の反転入力端子が相互に接続され、アナログスイッチ114,118を介して、ノードVim2、コンデンサ128とコンデンサ130の各A点、及び、差動増幅器131の非反転入力端子が相互に接続され、アナログスイッチ109,112,121を介して、ノードVop2、コンデンサ127とコンデンサ130の各B点、及び、差動増幅器131の非反転出力端子が接続され、アナログスイッチ110,111,122を介して、ノードVom2、コンデンサ128とコンデンサ129のB点、及び、差動増幅器131の反転出力端子が接続される。
次に、図3に示す本発明回路145の動作を、図2を参照して説明する。第1スイッチトキャパシタ増幅回路143において、入力端子132及び133から入力される差動入力電圧Vinp,Vinmがコンデンサ123及び124の各A点に印加されて、各入力電圧Vinp,Vinmに応じた電荷が夫々コンデンサ123及び124に充電される(サンプリング動作)。コンデンサ125には、参照入力電圧Vref1と参照入力電圧Vref2の電圧差分の電荷が充電される。同様に、コンデンサ126には、参照入力電圧Vref1と参照入力電圧Vref2の電圧差分の電荷が充電される。一方、第2スイッチトキャパシタ増幅回路144においては、本発明回路145の出力端子134及び135から出力される差動出力信号(Vop2−Vom2)は、Phase4でコンデンサ127,128,129及び130に充電された電荷により、下記の数2に示すようになり、Phase1の期間中、出力される(ホールド動作)。
(数2)
(Vop2−Vom2)
=(C3+C4)/(C3−C4)×(Vop1−Vom1)
尚、数2において、C3はC3p、C3mの容量値、C4はC4p、C4mの容量値である。
次に、図2中のPhase2に示す期間では、制御信号CK1pをオフにすることにより、アナログスイッチ103及び104の両端が非接続(開成状態)となり、ノードVip1及びVim1が高インピーダンスとなる。これは、ノードVip1とVim1にノイズとなる電荷が入ってくるのを抑えるためである。
図2中のPhase3に示す期間では、制御信号CK1をオフにして図1中の全てのアナログスイッチの両端を非接続(開成状態)にすることで、第1スイッチトキャパシタ増幅回路143において、サンプリングした差動入力電圧に応じた電荷が変化しないよう、つまり信号データが消えないようにしている。
図4は、本発明回路145における、図2中のPhase4の状態を示す。図4において、図1と同じ要素には、同一符号を付して説明する。
図4中、第1スイッチトキャパシタ増幅回路143において、アナログスイッチ101,102を介してコンデンサ123のA点とコンデンサ124のA点が相互に接続され、同電位になる。アナログスイッチ105,115を介してコンデンサ123のB点、コンデンサ125のA点、及び、差動増幅器131の反転入力端子が相互に接続される。また、アナログスイッチ107,119を介してコンデンサ125のB点、差動増幅器131の非反転出力端子、及び、ノードVop1が相互に接続される。一方、アナログスイッチ106,116を介してコンデンサ124のB点、コンデンサ126のA点、及び、差動増幅器131の非反転入力端子が相互に接続される。また、アナログスイッチ108,120を介してコンデンサ126のB点、差動増幅器131の反転出力端子、及び、ノードVom1が相互に接続される。
図4中、第2スイッチトキャパシタ増幅回路144において、ノードVop1から入力される差動入力電圧はアナログスイッチ109を介してコンデンサ127のB点に入力され、基準電圧端子141から入力される参照入力電圧Vref3はアナログスイッチ113を介してコンデンサ127のA点に入力される。また、ノードVop1から入力される差動入力電圧はアナログスイッチ111を介してコンデンサ129のB点に入力され、基準電圧端子141から入力される参照入力電圧Vref3はアナログスイッチ113を介してコンデンサ129のA点に入力される。一方、ノードVom1から入力される差動入力電圧はアナログスイッチ110を介してコンデンサ128のB点に入力され、基準電圧端子141から入力される参照入力電圧Vref3はアナログスイッチ114を介してコンデンサ128のA点に入力される。また、ノードVom1から入力される差動入力電圧はアナログスイッチ112を介してコンデンサ130のB点に入力され、基準電圧端子141から入力される参照入力電圧Vref3はアナログスイッチ114を介してコンデンサ130のA点に入力される。そして、ノードVip1はアナログスイッチ115を介して、差動増幅器131の反転入力端子に入力され、ノードVim1はアナログスイッチ116を介して、差動増幅器131の非反転入力端子に入力され、ノードVop1はアナログスイッチ119を介して、差動増幅器131の非反転出力端子に接続し、ノードVom1はアナログスイッチ120を介して、差動増幅器131の反転出力端子に接続される。
次に、図4に示す本発明回路145の動作を、図2を参照して説明する。第1スイッチトキャパシタ増幅回路143において、ノードVop1とVom1から出力される差動出力信号(Vop1−Vom1)は、Phase1でコンデンサ123,124,125及び126に充電された電荷により、下記の数3に示すようになり、Phase4の期間中、出力される(ホールド動作)。
(数3)
(Vop1−Vom1)
=(C1/C2)×(Vinp−Vinm)
尚、数3において、C1はC1p、C1mの容量値、C2はC2p、C2mの容量値である。
第2スイッチトキャパシタ増幅回路144において、ノードVop1及びVom1から入力される差動入力電圧がコンデンサ127,128,129及び130に印加されて、当該差動入力電圧に応じた電荷が夫々コンデンサ127,128,129及び130に充電される(サンプリング動作)。
次に、図2中のPhase5に示す期間では、制御信号CK2pをオフにすることにより、アナログスイッチ113及び114の両端が非接続(開成状態)となり、ノードVp2及びVm2が高インピーダンスとなる。これは、ノードVp2とVm2にノイズとなる電荷が入ってくるのを抑えるためである。
次に、図2中のPhase6に示す期間では、制御信号CK2をオフにして図1中の全てのアナログスイッチの両端を非接続(開成状態)にすることで、第2スイッチトキャパシタ増幅回路144において、サンプリングしたノードVop1及びVom1から入力される差動入力電圧に応じた電荷が変化しないよう、つまり信号データが消えないようにしている。
次に、本発明回路145の差動増幅器131のCMFB(コモンモードフィードバック)回路520について説明する。図5は、該CMFB回路520の一構成例を示す回路ブロック図である。図5において、図1と同じ要素には、同一符号を付して説明する。
第1及び第2スイッチトキャパシタ増幅回路143,144の各ホールド動作期間において、差動増幅器131は高利得になるように入力のDC動作点を適正に設定する必要がある。通常、入力のDC動作点は、出力範囲が大きくなるよう出力コモンモード電圧が電源電圧VDDの半分の電圧になるように調節する。本回路例では、ホールド動作期間での差動増幅器131の動作点が、所定の出力コモンモード電圧となるように、CMFB回路520によって帰還を施す構成をとっている。
図5に示すように、CMFB回路520は、8つのアナログスイッチ501〜508(第1スイッチ手段に相当)と6つのコンデンサ509〜514を備えてなる。CMFB回路520において、アナログスイッチ501は、制御信号CK1のオン/オフにより、ノード519とコンデンサ509のA点の接続/非接続の制御を行い、制御信号CK2pのオン/オフにより、基準電圧端子515とコンデンサ509のA点の接続/非接続の制御を行う。アナログスイッチ502は、制御信号CK1のオン/オフにより、ノード519とコンデンサ510のA点の接続/非接続の制御を行い、制御信号CK2pのオン/オフにより、基準電圧端子516とコンデンサ510のA点の接続/非接続の制御を行う。アナログスイッチ503は、制御信号CK1pのオン/オフにより、基準電圧端子515とコンデンサ511のA点の接続/非接続の制御を行い、制御信号CK2のオン/オフにより、ノード519とコンデンサ511のA点の接続/非接続の制御を行う。アナログスイッチ504は、制御信号CK1pのオン/オフにより、基準電圧端子516とコンデンサ512のA点の接続/非接続の制御を行い、制御信号CK2のオン/オフにより、ノード519とコンデンサ512のA点の接続/非接続の制御を行う。アナログスイッチ505は、制御信号CK1のオン/オフにより、差動増幅器131の非反転出力端子とコンデンサ509のB点の接続/非接続の制御を行い、制御信号CK2のオン/オフにより、基準電圧端子517とコンデンサ509のB点の接続/非接続の制御を行う。アナログスイッチ506は、制御信号CK1のオン/オフにより、差動増幅器131の反転出力端子とコンデンサ510のB点の接続/非接続の制御を行い、制御信号CK2のオン/オフにより、基準電圧端子518とコンデンサ510のB点の接続/非接続の制御を行う。アナログスイッチ507は、制御信号CK1のオン/オフにより、基準電圧端子517とコンデンサ511のB点の接続/非接続の制御を行い、制御信号CK2のオン/オフにより、差動増幅器131の非反転出力端子とコンデンサ511のB点の接続/非接続の制御を行う。アナログスイッチ508は、制御信号CK1のオン/オフにより、基準電圧端子518とコンデンサ512のB点の接続/非接続の制御を行い、制御信号CK2のオン/オフにより、差動増幅器131の反転出力端子とコンデンサ512のB点の接続/非接続の制御を行う。コンデンサ509,510,511及び512は夫々同じ容量値である。コンデンサ513は、差動増幅器131の反転出力端子と非反転入力端子間に接続され、コンデンサ514は、差動増幅器131の非反転出力端子と反転入力端子間に接続されている。ここで、コンデンサ513と514は同じ容量値である。基準電圧端子515,516は、互いに同じ電圧である任意の参照入力電圧Vref4の入力端子であり、基準電圧端子517,518は、互いに同じ電圧である任意の参照入力電圧Vref5の入力端子である。また、ノード519は差動増幅器131の電流源トランジスタのゲートに接続される。
上記構成のCMFB回路520は、図2のタイミングで動作する。アナログスイッチ501,502,505,506、及び、コンデンサ509,510は、図1中の第1スイッチトキャパシタ増幅回路143と同期して動作し、アナログスイッチ503,504,507,508、及び、コンデンサ511、512は図1中の第2スイッチトキャパシタ増幅回路144と同期して動作する。即ち、図2中のPhase1の状態において、図5中のアナログスイッチ501,502,505,506、及び、コンデンサ509,510はサンプリング動作中であり、アナログスイッチ503,504,507,508、及び、コンデンサ511、512はホールド動作中である。
そして、図2中のPhase4の状態において、図5中のアナログスイッチ501,502,505,506、及び、コンデンサ509,510はホールド動作中であり、アナログスイッチ503,504,507,508、及び、コンデンサ511、512はサンプリング動作中である。
次に、CMFB回路520の具体的な回路動作について説明する。図6は、CMFB回路520が、図2中のPhase1の状態を示す。
前述のように、図2中のPhase1の状態において、第1スイッチトキャパシタ増幅回路143はサンプリング動作期間であり、コンデンサ509,510は、参照入力電圧Vref4と参照入力電圧Vref5との差分電圧が夫々充電される(サンプリング動作)。一方、図2中のPhase1の状態において、第2スイッチトキャパシタ増幅回路144はホールド動作期間であり、差動増幅器131の非反転出力端子と反転出力端子間に、夫々コンデンサ511と512がアナログスイッチ503,504,507及び508を介して直列に接続され、且つ、コンデンサ511,512の共通接続点であるノード519が差動増幅器131内の電流源トランジスタのゲートに接続される。この接続関係により、CMFB回路520は、差動増幅器131本体の出力端子間に接続され、2つの出力レベルの中間電位(出力コモンモード電圧)Vo_cmを、コンデンサを介して差動増幅器131内の電流源トランジスタのゲートにフィードバックすることによって出力動作点を決定するローカルループが形成される。即ち、本CMFB回路520を用いることで、差動増幅器131本体の出力動作点を差動出力電圧の中間電位にすることができる。その結果、ホールド動作期間では、高利得となるようにDC動作点を設定できることになる。
図7は、CMFB回路520が、図2中のPhase4の状態を示す。図2中のPhase4の状態において、第1スイッチトキャパシタ増幅回路143はホールド動作期間であり、差動増幅器131の非反転出力端子と反転出力端子間にコンデンサ509,510がアナログスイッチ501,502,505及び506を介して直列に接続され、且つ、コンデンサ509,510の共通接続点であるノード519が差動増幅器131内の電流源トランジスタのゲートに接続される。第2スイッチトキャパシタ増幅回路144と同様に、この接続関係により、CMFB回路520は、差動増幅器131本体の出力端子間に接続され、出力コモンモード電圧Vo_cmを、コンデンサを介して差動増幅器131内の電流源トランジスタのゲートにフィードバックすることによって出力動作点を決定するローカルループが形成され、その結果、高利得となるようにDC動作点を設定できる。一方、図2中のPhase4の状態において、第2スイッチトキャパシタ増幅回路144はサンプリング動作期間であり、コンデンサ511,512は、参照入力電圧Vref4と参照入力電圧Vref5との差分電圧が夫々充電される(サンプリング動作)。
〈第2実施形態〉
次に、本発明の第2実施形態として、第1実施形態の本発明回路145を使用したイメージセンサ用アナログインターフェース回路の一構成例を、AFE回路906に適用した場合を例に、図9を参照しながら説明する。
図9に示すように、第2実施形態のAFE回路906は、入力端子910から入力される、イメージセンサ901からのアナログ画像信号に対して、低周波ノイズの除去や黒レベルの補正などの処理を行うとともに、処理後のディジタル信号を出力端子911から、次段のディジタル信号処理回路(Digital Signal Processor:以下、適宜「DSP回路」と称す)907に出力する。
AFE回路906には、コンデンサ912を介して入力端子910にイメージセンサ901が接続され、コンデンサ913を介して基準電圧(本実施形態では接地レベル)が印加される。AFE回路906は、CDS回路902と、CDS回路902の出力から、DAC回路905の出力を減算する減算器909と、次段のDSP回路907から設定される増幅率で、減算器909の出力を増幅するPGA回路903と、PGA回路903の出力信号をディジタル値に変換して出力端子911から出力するADC回路904と、入力端子915を介して入力されてくるレベル入力信号をADC回路904の出力値から減算する減算器914と、減算器914の出力信号をアナログ値に変換して減算器909へ入力するDAC回路905を備えて構成される。ここで、PGA回路903は、第1実施形態における本発明回路145である。
また、イメージセンサ901と入力端子910との間に設けられたコンデンサ912は、イメージセンサ画像信号のレベル変換機能を奏する。更に、予め定められた基準電圧が一端に印加され、他端がCDS回路902に接続されたコンデンサ913は、コンデンサ912と同じ静電容量であり、イメージセンサ画像信号のサンプリング時に混入するコモンモードノイズを低減するために用いられている。ここで、イメージセンサ画像信号では、フィードスルーに含まれるノイズと、信号期間中のイメージセンサ画像信号に含まれるノイズとは、互いに相関を持っている。従って、CDS回路902がイメージセンサ画像信号のフィードスルーレベルをクランプした上で、イメージセンサ画像信号が画素の信号レベルを示している信号期間におけるイメージセンサ画像信号をサンプルホールドすることによって、イメージセンサ画像信号から低周波ノイズを除去できる。
一方、PGA回路903は、コンデンサ123〜130の静電容量値を設定することで、0〜24dBまでの範囲で、0.094dBステップでゲインを設定可能に構成されている。
このように、本実施形態に係るAFE回路906では、PGA回路903として、高精度、高速動作でかつ低消費電力化可能な本発明回路145が使用されている。従って、高速動作、低消費電力化可能で、高精度なディジタル信号を出力可能なAFE回路906を実現できる。尚、上述の説明では、本発明回路145をイメージセンサのAFE回路906に適用した場合について説明したが、本発明回路145の適用例としては、これに限定されるものではない。
本発明に係る増幅回路の一実施形態を示す回路ブロック図 本発明に係る増幅回路の回路動作を説明するタイミング図 本発明に係る増幅回路における図2中に示すPhase1の状態を示す回路ブロック図 本発明に係る増幅回路における図2中に示すPhase4の状態を示す回路ブロック図 本発明に係る増幅回路の差動増幅器のCMFB回路の一構成例を示す回路ブロック図 図5に示すCMFB回路における図2中に示すPhase1の状態を示す回路ブロック図 図5に示すCMFB回路における図2中に示すPhase4の状態を示す回路ブロック図 従来の増幅回路の一構成例を示す回路ブロック図 AFE回路のブロック構成図 従来の増幅回路の他の構成例におけるサンプリング動作状態を示す回路ブロック図 従来の増幅回路の他の構成例におけるホールド動作状態を示す回路ブロック図
符号の説明
101〜108: アナログスイッチ(第1スイッチ手段)
109〜114: アナログスイッチ(第1スイッチ手段)
115,116,119,120: アナログスイッチ(第2スイッチ手段)
117,118,121,122: アナログスイッチ(第2スイッチ手段)
123〜126: コンデンサ
127〜130: コンデンサ
131: 差動増幅器(オペアンプ)
132,133: 入力端子
134,135: 出力端子
136〜141: 基準電圧端子
142: ノード
143: 第1スイッチトキャパシタ増幅回路
144: 第2スイッチトキャパシタ増幅回路
145: 本発明に係る増幅回路
501〜508: アナログスイッチ
509〜514: コンデンサ
515〜518: コンデンサ
519: ノード
520: コモンモードフィードバック(CMFB)回路
901: イメージセンサ
902: 相関二重サンプリング回路(CDS回路)
903: プログラマブル・ゲイン増幅回路(PGA回路)
904: A/D変換回路(ADC回路)
905: D/A変換回路(DAC回路)
906: アナログフロントエンド信号処理回路(AFE回路)
907: ディジタル信号処理回路(DSP回路)
908,912,913: コンデンサ
909: 減算器
910: 入力端子
911: 出力端子
914: 減算器
915: 入力端子
C1p,C1m,C2p,C2m,C3p,C3m,C4p,C4m: 静電容量
CK1,CK1p,CK2,CK2p: 制御信号
Vinp,Vinm: 差動入力電圧
Voutp,Voutm: 差動出力電圧
Vip1,Vim1: 第1スイッチトキャパシタ増幅回路内のノード対
Vop1,Vom1: 第1スイッチトキャパシタ増幅回路内のノード対
Vip2,Vim2: 第2スイッチトキャパシタ増幅回路内のノード対
Vop2,Vom2: 第2スイッチトキャパシタ増幅回路内のノード対
Vref1〜Vref5: 参照入力電圧
Vb_cmfb: 差動増幅器の差動出力電圧の中間電位(出力コモンモード電圧)のフィードバック用の入力端子

Claims (6)

  1. 第1スイッチトキャパシタ増幅回路と第2スイッチトキャパシタ増幅回路を、前後2段に直列接続してなる増幅回路であって、
    前記第1及び第2スイッチトキャパシタ増幅回路の夫々は、第1スイッチ手段のオンオフ動作により入力電圧のサンプリング動作を行う第1期間と出力電圧のホールド動作を行う第2期間を交互に切り換えて増幅動作を行うスイッチトキャパシタ増幅回路であり、
    1つの差動増幅器の入力及び出力の各端子に、前記入力及び出力の各端子を前記第1及び第2スイッチトキャパシタ増幅回路の各所定ノードに各別に接続する第2スイッチ手段を設けて、前記第1及び第2スイッチトキャパシタ増幅回路が前記1つの差動増幅器を共用可能に構成されていることを特徴とする増幅回路。
  2. 前記第1及び第2スイッチトキャパシタ増幅回路は、一方がサンプリング動作を行っている期間は、他方がホールド動作を行うように、前記第1スイッチ手段がオンオフ制御され、
    前記差動増幅器の前記入力及び出力の各端子が、ホールド動作を行っている側の前記第1または第2スイッチトキャパシタ増幅回路の前記各所定ノードに各別に接続するように、前記第2スイッチ手段がオンオフ制御され、
    前記差動増幅器が、前記第1及び第2スイッチトキャパシタ増幅回路の各ホールド動作において共通に使用されることを特徴とする請求項1に記載の増幅回路。
  3. 前記差動増幅器は、コモンモードフィードバック回路を備え、
    前記コモンモードフィードバック回路は、前記第1スイッチトキャパシタ増幅回路がホールド動作時に、前記差動増幅器の出力コモンモード電圧をサンプリングする第1コンデンサと、前記第2スイッチトキャパシタ増幅回路がホールド動作時に、前記差動増幅器の出力コモンモード電圧をサンプリングする第2コンデンサの2種類のコンデンサを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の増幅回路。
  4. 前記第1コンデンサが前記差動増幅器の出力コモンモード電圧をサンプリングしている期間は、その半周期前に前記第2コンデンサがサンプリングした前記差動増幅器の出力コモンモード電圧を前記差動増幅器の入力側にフィードバックし、
    前記第2コンデンサが前記差動増幅器の出力コモンモード電圧をサンプリングしている期間は、その半周期前に前記第1コンデンサがサンプリングした前記差動増幅器の出力コモンモード電圧を前記差動増幅器の入力側にフィードバックすることを特徴とする請求項3に記載の増幅回路。
  5. 前記第1または第2スイッチトキャパシタ増幅回路のホールド動作終了時に、夫々オフ状態となる前記第1スイッチ手段と前記第2スイッチ手段では、前記第2スイッチ手段の方が先行してオフ状態となることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の増幅回路。
  6. イメージセンサから入力されるアナログ信号を相関ダブルサンプリングする相関ダブルサンプリング回路と、
    前記相関ダブルサンプリング回路の出力信号を増幅する増幅回路と、
    前記増幅回路の出力をディジタル値に変換して出力するアナログ−ディジタル変換回路と、
    前記アナログ−ディジタル変換回路の出力信号を、黒レベル補正信号で補正すると共にアナログ信号に変換して、前記増幅回路の入力にフィードバックするディジタル−アナログ変換回路と、を備えてなり、
    前記増幅回路が、請求項1〜5の何れか1項に記載の増幅回路であることを特徴とするイメージセンサ用アナログインターフェース回路。
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