JP2011110915A - 軸体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 軸筒に軟質部材が取り付けられると共に、その軟質部材を軸筒に取り付ける栓体によって圧縮せしめた軸体であって、その栓体に軟質部材が部分的に入り込む切欠部を形成した軸体。
【選択図】 図1
Description
即ち、口金により弾性シール体を圧縮させることによって、前記口金と先軸との緩みが防止されると共に、リフイールのシール機能も向上させるというものである。
前記軸筒1の後端開口部には、尾栓3が螺合の手段によって着脱自在に取り付けられているが、圧入構造を利用した固定手段であっても良い。それら軸筒1と軟質部材2、並びに、尾栓3によって軸体4が構成されているが、前記軸筒1の先端近傍は、先端に向かって先細り形状をなしている。また、軸体4の内部には、ボールペン体5がコイルスプリングなどの弾撥部材6によって、後方に付勢された状態で配置されているが、軸体4の長手方向に対して前後動が可能に配置されていると共に、そのボールペン体5の先端部(ボールペンチップ7)が軸体4の先端開口部から出没が可能なものとなっている。
一方、前記尾栓3の内部には、回転子8が前後動可能に配置されており、その回転子8の後方には摺動子9も前後動可能に配置されているが、その摺動子9の後端近傍は前記尾栓3の後端開口部から露出しており、その露出部が押圧操作部10となっている。即ち、摺動子9の押圧操作部10を指などで前後に押圧操作することによって、軸体4内のボールペン体6が前後動し、これによってボールペンチップ7が軸体4の先端開口部から出没するのである。
符号11は、前記尾栓3に一体成形されたクリップであるが、別部材で構成し、接着や圧入などの手段によって尾栓3に固定しても良い。
一方、軟質部材2の後端部は、前記軸筒1の後端部から僅かに突出した状態で形成されており、その部分が延出部13となっている。そして、その延出部13の外径は、その他の軟質部材2の外径よりも小径なものとなっている。即ち、その延出部13が前記尾栓3によって圧縮された際、延出部13が外径方向、或いは、内径方向に膨れる(膨出部14)が、外径方向に膨れた膨出部14が軟質部材2の表面から突出しないようにしているのである。
また、前記軸筒1の後端近傍の外径は、後方に向けて徐々に拡径した円錐状(円錐状部15)をなしている。軸筒1の後端近傍を後方に向けて拡径した円錐状部15にすることによって、軸筒1の後部の肉厚を多く取ることができ、これによって、尾栓3の脱着操作における応力が分散され、軸筒1の後端部の白化やひび、割れが防止される。ちなみに、軸筒1の後部内面には、前記尾栓3が螺合する雌ねじ16が形成されている。尚、前記円錐状部15に伴って軟質部材2の後部は、薄肉部となっている。軟質部材2の後端近傍を薄肉部にすることによって、軟質部材2が弾性変形しやすくなり、経時による塑性変形も極力防止される。
ここで、前記クリップ11の前方部には、玉部11aが形成されており、その玉部11aは前記軟質部材2の表面に接触している。これに加えて、クリップ11の前方に位置する軟質部材2の表面は膨出(膨出部2a)している。即ち、軟質部材2をクリップ11の玉部11aの位置まで形成することによって、また、クリップ11の前方部を膨出させることによって、そのクリップ11(玉部11a)にノートなどを挟み込んだ際、前記軟質部材2の抵抗、並びに膨出部2aによって抜け落ちにくくしているのである。
さらに、玉部11aの両側には、円弧部11bが施されている。ボールペン体5を交換する際、尾栓3を軸体4から離脱させるが、この時、尾栓3と軸体4とを相対的に回転させるため、軟質部材2の表面には玉部11aによる摺動傷が付いてしまう危険性が高い。その摺動傷を防止するために、玉部11aの両側に円弧部11bを形成しているのである。
また、軟質部材2は、軸筒1のほぼ全域を覆っているが、軸筒1の中央部が軟質部材2から露出している。具体的には、クリップ部12が位置する側面のほぼ中央部が露出(露出部1a)している。そして、その露出部1aと前記軟質部材2の膨出部2aとの連接部は、膨出部2aの方が若干盛り上がった状態で連接されている。軟質部材である膨出部2aの端部近傍の厚さを厚くすることによって、軸筒1との境界が明瞭になると共に、膨出部2aが成形される際のひけ(凹部)を防止することもできる。
一方、押圧操作部10の前方部には、縦スリット25が形成されており、その縦スリット25を形成することによって形成された係止片26には、係止突起26aが形成されている。即ち、この係止突起26aが前記内面突起24を乗り越える際、傾斜した縦リブ24aによって係止片26が内径方向に案内され変形し、乗り越えた後には、自らの復元力によって弾性復帰し内面突起24に係止する。これによって、押圧操作部10の尾栓3からの脱落が防止される。尚、前記縦スリット25の幅は、係止片26が内径方向に十分に変形できる幅を有している。つまり、係止片26が変形した際、係止片26の側面が接触しないようになっている。
また、押圧操作部10の頂部の内面には、「−」状の位置決め突起10aが形成されている。この位置決め突起10aは、この押圧操作部10と尾栓3とを組み付け・位置決めする際の、組み付け治具への取り付け部となっている。
さらに、前記尾栓3の内面の下方には、回転子8の脱落を防止する内面リブ27が形成されている。その内面リブ27の後方の傾斜角度は、前方の傾斜角度よりもなだらかになっている。尾栓3を射出成型などの手段によって成形した際における、コアピンの離型性を良好なものとしている。
前記回転子8の下端面には、内面が円錐状をなした筒部28が形成されている。その筒部28に前記ボールペン体5の後端部を当接させることによって、そのボールペン体5の後端部における振れや偏心を防止している。
尚、前記リブ29の長さは、本例においては、弾撥部材6の長さよりも長く形成されているが、弾撥部材6の長さとほぼ同等な長さであっても良い。
ここで、軸筒20にキャップ31を螺合させ、締め付けると、Oリング32が押し潰されるように圧縮させられるが、前記切欠部33に位置するOリング32は圧縮されない。その結果、圧縮されない部分は、塑性変形が発生せず、もって、長期に渡って緩み防止が維持される。
また、後軸36の前端面には、台形状の切欠部41が形成されている。そして、前記前軸35と後軸36によってグリップ部材38を挟着・圧縮させた際、そのグリップ部材38は圧縮させられるが、前記切欠部41に位置するグリップ部材38は圧縮されない。具体的に説明すると、前軸35と後軸36の螺着によって、グリップ部材38の両端部に形成された面取り部38aの半分程度が略全周に渡って圧縮されるが、後軸36の切り機基部41に位置する面取り部は圧縮されない。その結果、そのグリップ部材38の圧縮されない部分は、塑性変形が発生せず、もって、長期に渡って緩み防止が維持されることになる。
2 樹脂材質
3 尾栓
4 軸体
5 ボールペン体
6 弾撥部材
7 ボールペンチップ
8 回転子
9 摺動子
10 押圧操作部
11 クリップ
12 グリップ部
13 延出部
14 膨出部
15 円錐状部
16 雌ねじ
17 大径筒状部
18 小径筒状部
19 雄ねじ
20 案内筒部
21 位置決め突起
22 面取り部
23 刻印
24 内面突起
25 縦スリット
26 係止片
27 内面リブ
28 筒部
29 リブ
30 軸筒
31 キャップ
32 Oリング
33 切欠部
34 軸体
35 前軸
36 後軸
37 細径部
38 グリップ部材
39 雄ねじ部
40 雌ねじ部
41 切欠部
Claims (6)
- 軸筒に軟質部材が取り付けられると共に、その軟質部材を軸筒に取り付ける栓体によって圧縮せしめた軸体であって、その栓体に軟質部材が部分的に入り込む切欠部を形成した軸体。
- 前記軟質部材を軸筒に2色成形、或いは、異材質成形の手段によって一体的に形成した請求項1記載の軸体。
- 前記軟質部材の長さを軸筒の長さよりも長く形成した請求項1、或いは、請求項2に記載の軸体。
- 前記軸筒よりも長く形成した軟質部材の延出部の外径を非延出部の外径よりも小さくした請求項3の何れかに記載の軸体。
- 前記軸筒と栓体との取り付け部近傍にいける軸筒の外径を開口部に向かって拡径した請求項3、或いは、請求項4に記載の軸体。
- 前記栓体を軸筒に対して螺合せしめると共に、着脱自在に取り付けた請求項1〜請求項5の何れかに記載の軸体。
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