JP5779944B2 - 軸筒の連結構造、及び、その軸筒の連結構造を用いた筆記具 - Google Patents
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Description
しかし、金型が2分割しているため、成形された製品の表面には、各々の金型の合わせ部に沿って筋状の凸部、所謂、パーティングラインも形成されてしまう。
そして、成形された後軸と中軸、或いは、先部材を組み付けた際には、各々に形成されているパーティングラインが同一直線状になってしまい、その結果、多少の外力によってお互いのパーティングラインの端部に応力が集中してしまい、そのパーティングラインの端部からクラックが発生してしまうことがあった。
1例を図1〜図10、図13〜図17に示し説明する。黒色と赤色、青色、緑色の4色からなるボールペン(リフィール)14が摺動自在に配置されている多芯筆記具である。ボールペン14ばかりではなく、シャープペンシルユニットを適宜組み合わせても良い。前記ボールペン14は、インキ収容筒14aとそのインキ収容筒14aの先端に圧入・固定されたボールペンチップ14b、並びに、前記インキ収容筒14aに収容されたインキ14cから構成されている。
参照符号1は、円筒状の軸本体であり、その軸本体1は、前軸2と後軸3とより構成されている。また、本例において、前軸2は、先部材4と中軸6の螺合構造により構成されているが、一体的に形成されていても良い。しかし、ボールペンの交換や成形の容易性を考慮すると2部材とし、着脱自在に固定した方が良い。また、前記先部材4の内径部には、先端側へ向かって徐々に径が小さくなる円錐部4aが形成されている。そして、その先部材4の先端には、ボールペンの筆記部が出没する突出孔4bが形成されている。
さらに、前記先部材4は不透明な材質から構成されているが、中軸6と後軸3は、着色半透明な材質から構成されている。ボールペンをスライダーに対して着脱する際、即ち、ボールペンを交換する際、その着脱部の視認性が良好なものとなり、容易に着脱作業を行うことができるようになる。また、中軸6や後軸3は、円筒状であるが故に、その曲面のレンズ作用により、前記の着脱部が拡大・大径化され、さらに容易に着脱作業を行うことができるようになる。
その結果、前記中軸6と後軸3は各々のパーティングラインが45°ずれた状態で固着される。それ故、応力の集中する凹凸嵌合の箇所には中軸のパーティングライン6bは無く、パーティングを起点としたクラックが起こり難くなっている。
前記先部材4の凹部10には二色成形、或いは、多色成形と言った手段などで一体的に被覆されたゴム状弾性体からなるグリップ部5が形成されているが、各々を別部材で構成し、グリップ部5を先部材4に挿着しても良い。本例では先部材4を二色成形とし、二次側の成形品であるグリップ部5の表面には指紋パターン5aを施していると共に、その指紋パターン5aの範囲内に成形の際樹脂が流入するゲートが位置している。指紋パターン5aにゲートを位置させることによって、そのゲート跡を外観上目立たなくすると共に、指先が触れても違和感のない構成となっている。さらに、一次側の成形品のゲートも指紋パターン5aの範囲内に位置している。指紋パターン5aに一次側の成形品のゲートを位置させることによって、同様にゲート跡を外観上目立たなくしている。
このスライダー11の背面には、間隔をおいて2つの解除突起13が形成されており、スライダー11の前端には長手方向に板状の突部11aが形成されている。その突部11aの先端には、ほぼ円盤状の膨出部11bが形成されている。それら突部11aや膨出部11bを板状、並びに、円盤状にすることによって、後述する筆記体を接続した際、空気の流通路が形成されるようになっている。つまり、本例のようにリフィールをボールペンとした場合、インキの消費に伴う筆記体(ボールペン)内部への空気の侵入を確実なものとしているのである。
そして、スライダー11の突部11a(膨出部11b)には、ボールペン14のインキ収容筒14aの後方部が接続されている。ここで、前記スライダー11は、前記ボールペン14に使用されるインキ色と同じ色に着色された不透明な材質で形成されているが、透明、或いは、着色された半透明な材質で形成しても良い。スライダー11の奥行き感が発生し、より一層、美観が向上する。
本例において、ボールペン14のインキ収容筒14aは、透明、或いは、着色された半透明な材質から構成されているが、インキ収容筒14aの少なくとも前記スライダー11との接続部が、透明、或いは、着色された半透明な材質から構成されていれば良い。筆記体15を交換した際、筆記体14とスライダー11(膨出部11b)との接続状態を容易に確認することができる。
参照符号15は、ボールペン14並びにボールペン14に接続するスライダー11を後方に付勢するコイルスプリングなどの弾撥部材である。尚、本例におけるリフィールは、前述のようにボールペン14となっており、そのボールペン14のインキ収容筒14aがスライダー11の膨出部11bに接続されている。具体的には、黒、赤、青、緑のインキが収納されたボールペン14が接続されている。
さらに、中軸6の内側で、規制部16の後方には、長手方向に4つの溝部18が形成されており、この溝部18に前記後軸3の脚部9が摺接され、組み立て時に脚部9が案内されるようになっている。また、その溝部18は、脚部9の断面形状とほぼ同形をなしている。即ち、外側に円弧部を有する半月形となっている。尚、前記中軸6の内部の中間部には前記4つの弾発部材15を隔てる柱6cが形成されている。この柱6cにより隣り合った弾発部材15が絡まり合わないよう分割しているのである。また、この柱6cの天面が中軸6を成形する際のゲート位置にもなっている。柱6cの天面をゲート位置にすることによって、そのゲート跡が外観に現れないと共に、肉厚部より樹脂が流入するため、充填不足やヒケ等の成形不良の発生を抑制している。
その一例として、後軸20にクリップ部20aが一体形成されていると共に、使用時においては常に、そのクリップ20aが使用者の略正面に位置する様、もしくは、クリップが手に当たらない様に、前記前軸21に把持方向を規制する把持方向規制突起21aを形成した筆記具が挙げられる。
具体的に説明すると、前記後軸20にはクリップ20aが一体で形成されていると共に、等間隔な位置に係合突起20bが形成されている。そして、その隣り合う係合突起20b間には、パーティングライン20cが形成されている。
一方、前記前軸21には、使用時にクリップ20aの向きが規制される様、後軸20との組み付け時にクリップ部20aと45°ずれた位置を基準に90°間隔で4方向に把持の向きを規制する把持方向規制突起21aが形成されている。つまり、後軸20を成形するキャビティーの割り方向に各一つずつ前記把持方向規制突起21aを成形する凹部を形成すると共に、その各凹部から90°ずれた位置、即ち、パーティングライン21c上に各一つずつ前記把持方向規制突起21aを成形する凹部を形成する。
さらに前記後軸20の係合突起20bと略面一で凹凸嵌合する、前記前軸21の係合孔21bを成形すべく、キャビティーの割り方向に各二つずつ凸部を90°間隔で形成する。
それ故、前記後軸20と前軸21を組み付けた際には、後軸パーティングライン20cと前軸パーティングライン21cが45°ずれた状態で固着されると共に、本発明の効果が作用する。
2 前軸
3 後軸
3a クリップ部
3b 頭冠部
3c 後軸パーティングライン
301 後軸
4 先部材
4a 円錐部
4b 突出孔
5 グリップ部
5a 指紋パターン
6 中軸
6a 係合孔
6b 中軸パーティングライン
6c 柱部
7 スリット
701a 窪み
701b 面取り縁
8 摺動溝
9 脚部
9a 係合突起
10 凹部
11 スライダー
11a 板状突部
11b 円盤状膨出部
11c 鍔部
12 摺動突起
13 解除突起
13a 後方解除突起
13b 前方解除突起
14 筆記体
14a インキ収容筒
14b ボールペンチップ
14c インキ
15 弾撥部材
16 規制部
17 貫通孔
18 溝部
Claims (3)
- 2つの筒体を射出成型によって形成し、一方の筒体に4本の脚部を形成すると共に、他方の筒体にそれら4本の脚部の各々が嵌合する溝部を各々形成し、それら4本の脚部と溝部を嵌合することによって前記2つの筒体を連結し軸筒を構成すると共に、その連結された状態において前記2つの筒体に形成されたパーティングラインの位置を45度異ならしめた軸筒の連結構造。
- 前記軸筒に筆記体を出没可能に収容し、その筆記体の後方にはスライダーを配置すると共に、前記2つの筒体からなる軸筒の一方の筒体には、前記スライダーが摺動するスリットを形成した請求項1記載の筆記具。
- 前記スリットを金型部品の1部であるコアピンによって形成した請求項2に記載の筆記具。
Priority Applications (1)
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JP2011079856A JP5779944B2 (ja) | 2011-03-31 | 2011-03-31 | 軸筒の連結構造、及び、その軸筒の連結構造を用いた筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2011079856A JP5779944B2 (ja) | 2011-03-31 | 2011-03-31 | 軸筒の連結構造、及び、その軸筒の連結構造を用いた筆記具 |
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JP2011079856A Active JP5779944B2 (ja) | 2011-03-31 | 2011-03-31 | 軸筒の連結構造、及び、その軸筒の連結構造を用いた筆記具 |
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- 2011-03-31 JP JP2011079856A patent/JP5779944B2/ja active Active
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