JP2577343Y2 - サイドスライド式筆記具 - Google Patents
サイドスライド式筆記具Info
- Publication number
- JP2577343Y2 JP2577343Y2 JP1992073570U JP7357092U JP2577343Y2 JP 2577343 Y2 JP2577343 Y2 JP 2577343Y2 JP 1992073570 U JP1992073570 U JP 1992073570U JP 7357092 U JP7357092 U JP 7357092U JP 2577343 Y2 JP2577343 Y2 JP 2577343Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- barrel
- hole
- writing instrument
- inner member
- operating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】合成樹脂の射出成形品からなる軸
筒の側部に孔を形成し、この孔に操作片を挿入し、軸筒
の内部材を前後方向に移動させてなるサイドスライド式
筆記具に関する。
筒の側部に孔を形成し、この孔に操作片を挿入し、軸筒
の内部材を前後方向に移動させてなるサイドスライド式
筆記具に関する。
【０００２】
【従来の技術】筆記具の軸筒を合成樹脂の射出成形品で
作製することは、ある程度自由なデザインのものが作成
でき、一般的に使用されている。
作製することは、ある程度自由なデザインのものが作成
でき、一般的に使用されている。
【０００３】また、キャップを必要としない出没式筆記
具、中でも軸筒の側部に操作片を設けたサイドスライド
式筆記具は、筆記具を持ちかえずにペン先の出没などの
操作ができるなどのことから広く使用されるに至ってい
る。
具、中でも軸筒の側部に操作片を設けたサイドスライド
式筆記具は、筆記具を持ちかえずにペン先の出没などの
操作ができるなどのことから広く使用されるに至ってい
る。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】上述したような、合成
樹脂の射出成形品からなる軸筒を構成部品として有する
筆記具では、その軸筒の外形が、射出成形時にアンダー
カット部があるようなものの場合、例えば、軸筒断面形
状が奇数個の辺を有する略正多角形状であって、かつ、
側部に孔の開いた形の場合、前記略正多角形形状の各辺
や各頂角相当部と孔の位置を自由に設定することはでき
ない。よって、筆記具自体のデザインが、軸筒体を成形
する際のパーティングラインとの関係である程度決まっ
てしまう。つまり、軸筒断面形状が奇数個の辺を有する
略正多角形状である部分を有するサイドスライド式筆記
具の場合、各頂角相当部や略正多角形形状の一辺の中心
線と前記した操作片の中心をあわせると、製品が左右対
称とならず、使用者に異形による違和感を与えるばかり
か、手に持ったときの操作性も劣り、更には、製品を工
場から小売店などに輸送する際、多数を小スペースで積
み重ねることができず、思わぬ破損や不良を引き起こす
ことがあるといった問題があった。
樹脂の射出成形品からなる軸筒を構成部品として有する
筆記具では、その軸筒の外形が、射出成形時にアンダー
カット部があるようなものの場合、例えば、軸筒断面形
状が奇数個の辺を有する略正多角形状であって、かつ、
側部に孔の開いた形の場合、前記略正多角形形状の各辺
や各頂角相当部と孔の位置を自由に設定することはでき
ない。よって、筆記具自体のデザインが、軸筒体を成形
する際のパーティングラインとの関係である程度決まっ
てしまう。つまり、軸筒断面形状が奇数個の辺を有する
略正多角形状である部分を有するサイドスライド式筆記
具の場合、各頂角相当部や略正多角形形状の一辺の中心
線と前記した操作片の中心をあわせると、製品が左右対
称とならず、使用者に異形による違和感を与えるばかり
か、手に持ったときの操作性も劣り、更には、製品を工
場から小売店などに輸送する際、多数を小スペースで積
み重ねることができず、思わぬ破損や不良を引き起こす
ことがあるといった問題があった。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本考案は、合成樹脂の射
出成形品からなる軸筒の側部に孔を形成し、この孔に操
作片を挿入し、軸筒の内部材を前後方向に移動させてな
るサイドスライド式筆記具において、前記軸筒は、少な
くとも一部分の断面形状が奇数個の辺を有する略正多角
形形状である部分を有し、前記操作片は、操作部と内部
材固定部と、この両者を結ぶ連結部とからなり、操作部
は、前記略正多角形形状の頂角相当部または辺の中心線
と同一直線上にその中心線が位置するようなし、前記連
結部は、その操作部側の基端部が、操作部の中心線から
ずらした位置に形成すると共に、前記軸筒の側部に形成
した前記操作片を挿入する孔は軸筒のパーティングライ
ンに対して略垂直方向の空間を有するように形成したこ
とを特徴とするサイドスライド式筆記具を要旨とする。
出成形品からなる軸筒の側部に孔を形成し、この孔に操
作片を挿入し、軸筒の内部材を前後方向に移動させてな
るサイドスライド式筆記具において、前記軸筒は、少な
くとも一部分の断面形状が奇数個の辺を有する略正多角
形形状である部分を有し、前記操作片は、操作部と内部
材固定部と、この両者を結ぶ連結部とからなり、操作部
は、前記略正多角形形状の頂角相当部または辺の中心線
と同一直線上にその中心線が位置するようなし、前記連
結部は、その操作部側の基端部が、操作部の中心線から
ずらした位置に形成すると共に、前記軸筒の側部に形成
した前記操作片を挿入する孔は軸筒のパーティングライ
ンに対して略垂直方向の空間を有するように形成したこ
とを特徴とするサイドスライド式筆記具を要旨とする。
【０００６】
【実施例】以下、図面に基づき実施例について説明す
る。図１は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチ
レンテレフタレート、ＡＢＳ樹脂、ＡＳ樹脂、ポリカー
ボネート、ポリオキシメチレンなどの合成樹脂の射出成
形品からなる軸筒１を有し、側部２に設けた操作片３を
前後方向に操作することにより軸筒１の内部材である筆
記体（図示せず）を動かし、ペン先を出没させるサイド
スライド式筆記具Ａを示す外観図である。参照符号４は
クリップを示し、このクリップ４はクリップ部５と尾栓
部６とからなり、尾栓部６が軸筒１の後端を被嵌するこ
とによりクリップ４は軸筒１に固定されている。また、
クリップ４の尾栓部６は、消し具ホルダー７を有し、消
しゴム、固形修正具または修正液容器などの消し具８を
保持している。
る。図１は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチ
レンテレフタレート、ＡＢＳ樹脂、ＡＳ樹脂、ポリカー
ボネート、ポリオキシメチレンなどの合成樹脂の射出成
形品からなる軸筒１を有し、側部２に設けた操作片３を
前後方向に操作することにより軸筒１の内部材である筆
記体（図示せず）を動かし、ペン先を出没させるサイド
スライド式筆記具Ａを示す外観図である。参照符号４は
クリップを示し、このクリップ４はクリップ部５と尾栓
部６とからなり、尾栓部６が軸筒１の後端を被嵌するこ
とによりクリップ４は軸筒１に固定されている。また、
クリップ４の尾栓部６は、消し具ホルダー７を有し、消
しゴム、固形修正具または修正液容器などの消し具８を
保持している。
【０００７】図１のＩ−Ｉ線断面図である図２に示すよ
うに、軸筒１の後部分９は断面が辺を３個有し、頂角相
当部１０が丸みを帯びた略正三角形形状を有している。
尚、この軸筒１の射出成形時に形成されるパーティング
ラインはＰＬ−ＰＬ線の位置に形成されている。前部分
１１には把持部分として適宜数のローレット１２が形成
されていて、筆記具Ａ自体を把持しやすいようにしてあ
る。この前部分１１の前記頂角相当部１０と同一直線上
である部分には操作片３を操作するために前記ローレッ
ト１２を一部切り欠いて凹部とした操作片移動部１３が
形成されていて、この操作片移動部１３に操作片３が取
付けられている。ここで、操作片３の有する操作部１４
の中心線は前記頂角相当部１０と同一直線上になるよう
にしてある。
うに、軸筒１の後部分９は断面が辺を３個有し、頂角相
当部１０が丸みを帯びた略正三角形形状を有している。
尚、この軸筒１の射出成形時に形成されるパーティング
ラインはＰＬ−ＰＬ線の位置に形成されている。前部分
１１には把持部分として適宜数のローレット１２が形成
されていて、筆記具Ａ自体を把持しやすいようにしてあ
る。この前部分１１の前記頂角相当部１０と同一直線上
である部分には操作片３を操作するために前記ローレッ
ト１２を一部切り欠いて凹部とした操作片移動部１３が
形成されていて、この操作片移動部１３に操作片３が取
付けられている。ここで、操作片３の有する操作部１４
の中心線は前記頂角相当部１０と同一直線上になるよう
にしてある。
【０００８】図１のＩＩ−ＩＩ線断面図である図３に示
すように、操作片移動部１３には操作片３の連結部１５
が挿入される孔１６が、前記頂角相当部１０と同一直線
上からずらした位置に形成されている。この孔１６は、
その中心が操作片３の操作部１４の中心と軸筒１の中心
を結んだ線より約３０゜ずらした位置に形成されてお
り、前述した後部分９の略正三角形形状のパーテイング
ラインを有する一辺と平行となる方向に形成されてい
る。ここで、孔１６は内側から外側に対して拡開するテ
ーパー状の孔とし、軸筒１を射出成形する際の金型の構
造上、この孔１６が、金型から製品を離脱させる際のア
ンダーカット部とならないようにすることもできる。
すように、操作片移動部１３には操作片３の連結部１５
が挿入される孔１６が、前記頂角相当部１０と同一直線
上からずらした位置に形成されている。この孔１６は、
その中心が操作片３の操作部１４の中心と軸筒１の中心
を結んだ線より約３０゜ずらした位置に形成されてお
り、前述した後部分９の略正三角形形状のパーテイング
ラインを有する一辺と平行となる方向に形成されてい
る。ここで、孔１６は内側から外側に対して拡開するテ
ーパー状の孔とし、軸筒１を射出成形する際の金型の構
造上、この孔１６が、金型から製品を離脱させる際のア
ンダーカット部とならないようにすることもできる。
【０００９】操作片３は、操作部１４と連結部１５と内
部部材に連結される内部材固定部１７とからなる。操作
部１４にはその表面に、操作する際、滑りにくくするた
めに凹凸１８が形成されている。前述したように連結部
１５は、その基端部１９の中心が操作部１４の中心より
約３０゜ずらした位置に形成されている。内部材固定部
１７は、内部材としてボールペンリフィルや回転カムな
どの繰り出し機構部材などに固定されるが、本実施例に
おいては円筒状のものに固定するようにリング状として
あるが、リングの一部分を切り欠いたＣ形状や内部部材
と嵌合固定するような構造となっていても良い。また、
この内部材固定部１７は内部部材を動かすことができれ
ばよく、両者が完全に固定状態となっている必要はな
い。
部部材に連結される内部材固定部１７とからなる。操作
部１４にはその表面に、操作する際、滑りにくくするた
めに凹凸１８が形成されている。前述したように連結部
１５は、その基端部１９の中心が操作部１４の中心より
約３０゜ずらした位置に形成されている。内部材固定部
１７は、内部材としてボールペンリフィルや回転カムな
どの繰り出し機構部材などに固定されるが、本実施例に
おいては円筒状のものに固定するようにリング状として
あるが、リングの一部分を切り欠いたＣ形状や内部部材
と嵌合固定するような構造となっていても良い。また、
この内部材固定部１７は内部部材を動かすことができれ
ばよく、両者が完全に固定状態となっている必要はな
い。
【００１０】軸筒１の外観図である図４に示すように、
孔１６は、操作片３の内部材固定部１７と連結部１５と
を挿入し、更に、連結部１５が操作部１４の移動に伴っ
て移動できるように前後方向に形成された孔部分２０と
直交する内部材固定部１７挿入用の孔２１とが連続して
形成されている。
孔１６は、操作片３の内部材固定部１７と連結部１５と
を挿入し、更に、連結部１５が操作部１４の移動に伴っ
て移動できるように前後方向に形成された孔部分２０と
直交する内部材固定部１７挿入用の孔２１とが連続して
形成されている。
【００１１】
【考案の効果】本考案のサイドスライド式筆記具は、合
成樹脂の射出成形品からなる軸筒の側部に孔を形成し、
この孔に操作片を挿入し、軸筒の内部材を前後方向に移
動させてなるサイドスライド式筆記具において、前記軸
筒は、少なくとも一部分の断面形状が奇数個の辺を有す
る略正多角形形状である部分を有し、前記操作片は、操
作部と内部材固定部と、この両者を結ぶ連結部とからな
り、操作部は、前記略正多角形形状の頂角相当部または
辺の中心線と同一直線上にその中心線が位置するような
し、前記連結部は、その操作部側の基端部が、操作部の
中心線からずらした位置に形成すると共に、前記軸筒の
側部に形成した前記操作片を挿入する孔は軸筒のパーテ
ィングラインに対して略垂直方向の空間を有するように
形成したので、製品を左右対称とすることができ、使用
者にすっきりとした感触を与えると共に、手に持った時
に操作しやすく、更には、製品を輸送する際、多数を小
スペースで積み重ねることができ、破損や不良を極力抑
制することができるものである。
成樹脂の射出成形品からなる軸筒の側部に孔を形成し、
この孔に操作片を挿入し、軸筒の内部材を前後方向に移
動させてなるサイドスライド式筆記具において、前記軸
筒は、少なくとも一部分の断面形状が奇数個の辺を有す
る略正多角形形状である部分を有し、前記操作片は、操
作部と内部材固定部と、この両者を結ぶ連結部とからな
り、操作部は、前記略正多角形形状の頂角相当部または
辺の中心線と同一直線上にその中心線が位置するような
し、前記連結部は、その操作部側の基端部が、操作部の
中心線からずらした位置に形成すると共に、前記軸筒の
側部に形成した前記操作片を挿入する孔は軸筒のパーテ
ィングラインに対して略垂直方向の空間を有するように
形成したので、製品を左右対称とすることができ、使用
者にすっきりとした感触を与えると共に、手に持った時
に操作しやすく、更には、製品を輸送する際、多数を小
スペースで積み重ねることができ、破損や不良を極力抑
制することができるものである。
【図１】筆記具Ａを示す外観図。
【図２】図１のＩ−Ｉ線断面図。
【図３】図１のＩＩ−ＩＩ線断面図。
【図４】軸筒１の外観図。
Ａ 筆記具 ＰＬ パーティングライン １ 軸筒 ２ 側部 ３ 操作片 ４ クリップ ５ クリップ部 ６ 尾栓部 ７ 消し具ホルダー ８ 消し具 ９ 後部分 １０ 頂角相当部 １１ 前部分 １２ ローレット １３ 操作片移動部 １４ 操作部 １５ 連結部 １６ 孔 １７ 内部材固定部 １８ 凹凸 １９ 基端部 ２０ 孔部分 ２１ 孔
Claims (1)
- 【請求項１】 合成樹脂の射出成形品からなる軸筒の側
部に孔を形成し、この孔に操作片を挿入し、軸筒の内部
材を前後方向に移動させてなるサイドスライド式筆記具
において、前記軸筒は、少なくとも一部分の断面形状が
奇数個の辺を有する略正多角形形状である部分を有し、
前記操作片は、操作部と内部材固定部と、この両者を結
ぶ連結部とからなり、操作部は、前記略正多角形形状の
頂角相当部または辺の中心線と同一直線上にその中心線
が位置するようなし、前記連結部は、その操作部側の基
端部が、操作部の中心線からずらした位置に形成すると
共に、前記軸筒の側部に形成した前記操作片を挿入する
孔は軸筒のパーティングラインに対して略垂直方向の空
間を有するように形成したことを特徴とするサイドスラ
イド式筆記具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992073570U JP2577343Y2 (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | サイドスライド式筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992073570U JP2577343Y2 (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | サイドスライド式筆記具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0629892U JPH0629892U (ja) | 1994-04-19 |
| JP2577343Y2 true JP2577343Y2 (ja) | 1998-07-23 |
Family
ID=13522072
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992073570U Expired - Lifetime JP2577343Y2 (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | サイドスライド式筆記具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2577343Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4833209B2 (ja) * | 2004-07-26 | 2011-12-07 | ソシエテ・ビック | 筆記具のための機構、該機構を含む筆記具、及びその製造方法 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5779944B2 (ja) * | 2011-03-31 | 2015-09-16 | ぺんてる株式会社 | 軸筒の連結構造、及び、その軸筒の連結構造を用いた筆記具 |
-
1992
- 1992-09-29 JP JP1992073570U patent/JP2577343Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4833209B2 (ja) * | 2004-07-26 | 2011-12-07 | ソシエテ・ビック | 筆記具のための機構、該機構を含む筆記具、及びその製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0629892U (ja) | 1994-04-19 |
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