JP2011106199A - リフォーム用開口部装置の施工方法、及びその取り付け構造 - Google Patents

リフォーム用開口部装置の施工方法、及びその取り付け構造 Download PDF

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Abstract

【課題】施工性に優れるリフォーム用の開口部装置の施工方法、及びその取り付け構造を提供する。
【解決手段】既設枠体の内側に、枠体10と、枠体の内側に配置される障子20、30と、を有して形成される開口部装置1を施工する方法であって、開口部装置の枠体の上横枠、及び左右の縦枠が、既設枠体の室内側面に固定される片である固定片を具備するとともに、固定片以外の片はいずれも枠体の見付方向内側に配置可能とされていることにより、開口部装置の下横枠を既設枠体の既設下横枠の上に載置し、開口部装置の上横枠を室内側に保持する傾けた姿勢から、開口部装置を起こすように上横枠を既設枠体の既設上横枠の見付方向内側に配置し、開口部装置の固定片を既設枠体の室内側面に固定する過程を含むものとする。
【選択図】図13

Description

本発明は、リフォームのときに建物の開口部に備えられるリフォーム用の開口部装置の施工方法、及びその取り付け構造に関する。
近年、リフォームにより建物の機能や外観の向上をはかるという需要が増し、建物のリフォームに対する様々な要望が顕在化してきた。リフォームにおいては建物の各部が改造されて機能、外観の向上が図られるが、その対象のうちの1つにサッシ窓等の開口部装置を挙げることができる。開口部装置は建物外観に影響を与え、また断熱や防音の観点からも重要な構成要素の1つであるから、リフォームの際に変更される場合が多い。
開口部装置のリフォームの方法、及びリフォーム用の開口部装置として例えば特許文献1に記載のように、既設のサッシ枠に下地材を取り付け、ここにリフォーム開口部装置を取り付けることがある。これにより比較的容易に開口部装置のリフォームをすることが可能となる。
特開2002−371755号公報
しかしながら、特許文献1に記載のような従来のリフォーム開口部装置では、該リフォーム開口部装置を、下地材が取り付けられた既設枠体の内側に設置する際に、室外側から取り付ける必要があった。従って、例えば開口部に面格子や柵等が備えられていた場合、リフォーム用の開口部装置を取り付けるために面格子や柵を一旦とりはずす等、多くの手順を必要とすることがあった。
そこで本発明は、これらの問題点に鑑み、施工性に優れるリフォーム用の開口部装置の施工方法、及びその取り付け構造を提供することを課題とする。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、建物開口部に沿って具備された既設枠体の内側に、下横枠(11)、上横枠(12)、及び左右の縦枠(13、14)が枠状に組み合わされて形成される枠体(10)と、枠体の内側に配置される障子(20、30)と、を有して形成される開口部装置(1)を施工する方法であって、開口部装置の枠体の上横枠、及び左右の縦枠が、既設枠体の室内側面に固定される片(12j、13h、14h)である固定片を具備するとともに、固定片以外の片はいずれも既設枠体の見付方向内側に配置可能とされていることにより、開口部装置の下横枠を既設枠体の既設下横枠の上に載置し、開口部装置の上横枠を室内側に保持する傾けた姿勢から、開口部装置を起こすように上横枠を既設枠体の既設上横枠の見付方向内側に配置し、開口部装置の固定片を既設枠体の室内側面に固定する過程を含む開口部装置の施工方法である。
ここで、「見付方向」とは、建物開口面に平行する方向を意味し、見付方向内側は見付方向のうち開口部の中央に近づく方向、見付方向外側は見付方向のうち開口部から離隔する方向を示す。
請求項2に記載の発明は、建物開口部に沿って具備された既設枠体と、該既設枠体の内側に配置される開口部装置(1)とを具備する開口部装置の取り付け構造であって、開口部装置は、下横枠(11)、上横枠(12)、及び左右の縦枠(13、14)が枠状に組み合わされて形成される枠体(10)と、枠体の内側に配置される障子(20、30)と、を有し、上横枠、及び左右の縦枠は、既設枠体の室内側面に固定される片である固定片(12j、13h、14h)を具備するとともに、固定片以外の片はいずれも既設枠体の見付方向内側に配置されることを特徴とする開口部装置の取り付け構造である。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の開口部装置の取り付け構造において、固定片(12j、13h、14h)より室外側には、上横枠(12)、及び左右の縦枠(13、14)と既設枠体との間にパッキン材(15、15、15)が具備されていることを特徴とする。
本発明の開口部装置の施工方法、及びその取り付け構造によれば、当該開口部装置の枠体を既設の枠体に取り付けるに際し、室内側からおこなうことができ、施工性に優れたものとすることができる。
1つの実施形態にかかる開口部装置取り付け構造の室内視正面図である。 図1の垂直方向断面図である。 図1の水平方向断面図である。 下横枠取付材の断面図である。 上横枠取付材の断面図である。 下横枠の断面図である。 上横枠の断面図である。 縦枠の断面図である。 縦枠の断面図である。 パッキンの断面図である。 開口部装置の施工過程を説明する図である。 開口部装置の施工過程を説明する他の図である。 開口部装置の施工過程を説明する他の図である。 変形例における上横枠の断面図である。 変形例における縦枠の断面図である。
本発明の上記した作用及び利得は、次に説明する発明を実施するための形態から明らかにされる。以下本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。ただし、本発明はこれら実施形態に限定されるものではない。
図1は1つの実施形態にかかるリフォーム用の開口部装置1(以下、単に「開口部装置1」と記載することがある。)が建物に取り付けられた場面における室内視正面図である。また、図2は図1の垂直方向断面図、図3は、同水平断面図である。
開口部装置1は、下横枠取付材2、上横枠取付材3、縦枠取付材4、5、枠体10及び該枠体10により区画される枠内に配置される内障子20、外障子30を具備して形成されている。当該枠体10は、下横枠11、上横枠12、縦枠13、14、及びパッキン15、15、15を備えている。以下各部材について説明する。
下横枠取付材2は、長尺である棒状の部材である。図4に長手方向に直交する方向の断面を示した。下横枠取付材2は図4に示した断面を概ね維持して紙面奥/手前方向に延在している。
下横枠取付材2は、図4に表れる断面において片2aを有し、該片2aの一端から、片2aに直交するように片2bが設けられている。さらに、片2bの端部のうち片2aが備えられる側とは反対側の端部からは、片2aから離れる方向に向けて片2cが備えられている。また、片2cの端部のうち片2bが備えられる側とは反対側の端部からは片2cに対して斜めに延在する片2dが具備されている。また、片2dの端部のうち片2cが備えられる側とは反対側の端部からは、片2cから離れる方向に片2eが延在している。
下横枠取付材2の上記断面形状は、既設枠体の既設下横枠の形状に合うように形成されている。本実施形態では図2に符号101で表れされた既設下横枠101に取り付けられるため、このような下横枠取付材2とされたが、下横枠取付材の断面形状は既設下横枠の形状によって適宜変更することができる。
上横枠取付材3は、長尺である棒状の部材である。図5に長手方向に直交する方向の断面を示した。下横枠取付材3は図5に示した断面を概ね維持して紙面奥/手前方向に延在している。
下横枠取付材3は図5からわかるように、片3aを備え、該片3aの両端のそれぞれから片3b、片3cが同じ方向に立設し、略コ字状を有している。
上横枠取付材3の上記断面形状は、既設枠体の既設上横枠の形状に合うように形成されている。本実施形態では図2に符号102で表れされた既設上横枠102に取り付けられるため、このような上横枠取付材3とされたが、上横枠取付材の断面形状は既設下横枠の形状によって適宜変更することができる。
縦枠取付材4、5は図3からわかるようにその断面形状は上横枠取付材3と概ね同じである。従ってここでは説明を省略する。
次に枠体10の各構成について説明する。
下横枠11は、長尺である棒状の部材である。図6に長手方向に直交する方向の断面を示した。下横枠11は図6に示した断面を概ね維持して紙面奥/手前方向に延在している。
下横枠11は図6からわかるように、片11aを備え、該片11aの一方の面からは片11c、片11d、片11eが立設している。片11eの面のうち、片11aが備えられない側の面からは片11bが延在し、その先端には、片11eに略平行な片11fが設けられている。
一方、片11aの面のうち、片11c、片11dが備えられる側とは反対側の面からは片11gが立設されている。片11gは片11cと片11dとの間に相当する位置から片11c側に傾斜して設けられている。また、片11gの端部のうち片11aが配置される側とは反対側の端部には、クランク状である片11hが設けられている。片11hはクランク状である中央の片が片11gに取り付けられるとともに、そのうちの1つの片である片11jが片11gから離れる方向に延在している。
上横枠12は長尺である棒状の部材である。図7には上横枠12の長手方向に直交する方向の断面を示した。上横枠12は図7に示した断面を概ね維持して紙面奥/手前方向に延在している。
上横枠12は図7からわかるように、略平行に並列する4つの片12a、片12b、片12c、及び片12dを備えている。そして各片12a、12b、12c、12dを連結するように片12e、12f、12gが設けられている。片12dには、片12gとは反対方向に延在する片12hが設けられ、さらにその先端は、片12dと略平行であるとともに、該片12dからは離れる方向に固定片としての片12jが延在する。
また、片12fの上面側には後述するパッキン15を挿入する溝12kを具備している。
上横枠12は、図7からよくわかるように、固定片として機能する片12jが上方に延在し、その上端が他のいずれの片の上端部より高い位置となるように構成されている。これにより後述するように枠体10を室内側から施工することができる。詳しくは後で説明する。
縦枠13は長尺である棒状の部材である。図8には縦枠13の長手方向に直交する方向の断面を示した。縦枠13は図8に示した断面を概ね維持して紙面奥/手前方向に延在している。
縦枠13は、図8からわかるように、片13aを備えている。片13aの一方の面からは所定の位置に片13b、13c、13d、13eが立設している。このうち片13bは片13aの一方の端部から立設している。一方、片13aの他方の面からは所定の位置に片13f、13g、13hが立設している。このうち固定片としての片13hは片13aの他方の端部から立設している。
ここで、縦枠13の片のうち、片13hが立設された面において、固定片として機能する片13hが最も大きく突設され、他の片(片13f、13g)はこれより小さく突設されている。これにより後述するように枠体10を室内側から施工することができる。詳しくは後で説明する。
縦枠14は長尺である棒状の部材である。図9には縦枠14の長手方向に直交する方向の断面を示した。縦枠14は図9に示した断面を概ね維持して紙面奥/手前方向に延在している。
縦枠14は、図9からわかるように、片14aを備えている。片14aの一方の面からは所定の位置に片14b、14c、14d、14eが立設している。このうち片14bは片14aの一方の端部から立設している。一方、片14aの他方の面からは所定の位置に片14f、14g、14hが立設している。このうち固定片としての片14hは片14aの他方の端部から立設している。
ここで、縦枠14の片のうち、片14hが立設された面において、固定片として機能する片14hが最も大きく突設され、他の片(片14f、14g)はこれより小さく突設されている。これにより後述するように枠体10を室内側から施工することができる。詳しくは後で説明する。
パッキン15、15、15は、図2、図3からわかるように、上横枠12、縦枠13、縦枠14のそれぞれに、その長手方向に沿って配置される長尺のパッキン材である。従って、パッキン15、15、15は他の部材に密着して水密気密を確保することができる材料により形成されている。図10にパッキン15、15、15の長手方向に直交する方向の断面を示した。パッキン15、15、15は図10に示した断面を概ね維持して紙面奥/手前方向に延在している。
パッキン15、15、15は図10からわかるように、その断面において中空矩形である矩形部15aと、該矩形部15aのうちの1片の外側に設けられた取付部15bと、を備えている。
図1〜図3に戻り、内障子20について説明する。内障子20は、通常の内障子と同様であり、図1〜3からわかるように、ガラスパネル25、及び該ガラスパネル25の縁に沿って設けられる上框21、下框22、戸先框23、内召し合わせ框24を備えている。内召し合わせ框24には、クレセント錠26が設けられている。また、下框22の内側には戸車27を具備している。
外障子30も通常の外障子と同様であり、図1〜3からわかるようにガラスパネル35、及び該ガラスパネル35の縁に沿って設けられる上下框31、32、戸先框33、外召し合わせ框34(図1には表れない。)を備えている。下框32の内側には戸車37を具備している。
以上のような構成部材を備える開口部装置1は、例えば次のように既設枠体に取り付けられる。以下に取り付けの手順の一例を説明し、これにより合わせて開口部装置1の各構成要素の関係、及び既設枠体に対する取り付け構造を説明する。
はじめに、下横枠11、上横枠12、縦枠13、14を枠組みし、枠体10を形成しておく。これは施工現場でおこなってもよいし、予め工場等で形成しておき、これを施工現場に搬送してもよい。このように、予め枠組みされた枠体10を既設枠体に設置する構成であることにより、防火性を確保することができる。例えば、乙防通則基準を満たす開口部装置とすることが可能となる。
また図2、図3からわかるように、この際には、上横枠12の溝12k(図7参照)、縦枠13の片13f、13g間(図8参照)、及び縦枠14の片14f、14g間(図9参照)には、パッキン15、15、15の取付部15b、15b、15bがそれぞれ固定されてパッキン15、15、15が取り付けられる。
既設枠体に開口部装置1を施工する際には、下横枠取付材2、上横枠取付材3、及び縦枠取付材4、5を既設枠体に取り付ける。図11、図12に説明図を示した。
図11からわかるように、既設枠体の既設下横枠101に下横枠取付材2を取り付ける。その際には、下横枠取付材2の片2aが室内側に配置され、建物躯体110、及び既設下横枠101の上から被せられ、固定部材(不図示)により固定される。一方、片2eが室外側に配置され、既設下横枠101の片に固定部材(不図示)により固定される。
また、図11からわかるように、既設枠体の既設上横枠102に上横枠取付材3を取り付ける。その際には、既設上横枠102の見付方向に延在する片間に、片3b、3cを差し込むように配置する。
加えて、図12からわかるように、既設枠体の既設縦枠103、104のそれぞれに縦枠取付材4、5を取り付ける。その際には、既設縦枠103、104の見込み方向に延在する片間に、縦枠取付材4、5の片4b、4c、5b、5cを差し込むように配置する。
次に、上記した枠体10を既設枠体に取り付ける。図13に説明図を示した。図13では、紙面右が室内側、紙面左が室外側である。図13からわかるように、枠体10を取り付けるに際しては、上横枠12を室内側に残しつつ、下横枠11を既設枠体(下横枠取付材2を含む。)上に載置する傾けた姿勢とする。そして当該姿勢から、図13にAで示したように枠体10を起こすように上横枠12を既設上横枠102(上横枠取付材3を含む。)に近づける。すると、図13にBで示したように、上横枠12の固定片としての片12jが既設上横枠102の室内側面に接触する。その後片12jを固定部材で固定する(図2参照。)
一方、かかる取り付けにおいて、図3からわかるように、縦枠13、14も、固定片である片13h、14hが既設縦枠103、104の室内側面に接触する。これを固定部材で固定する。
また、図2、図3からわかるように、枠体10の取り付け後において、上横枠12、縦枠13、14に配置されたパッキン15、15、15がそれぞれ既設横枠102、既設縦枠103、104の室外側端部に密着し、水密気密を保持している。係る構成により開口部装置としての水密性能(例えばJIS A 4706)を確保することが可能となる。
ここで、本実施形態の開口部装置1では、上記したように、上横枠12、縦枠13、14では、これらを構成する片のうち、固定片として機能し、室内側に配置される片(片12j、片13h、片14h)のみが、既設上横枠102、既設縦枠103、104に接触する構造とされている。これにより、開口部装置1を室内側から設置する際に、他の片が既設枠体に接触することがないため、室内側から円滑に開口部装置1を設置することができる。
従来のリフォーム開口部装置では、このような構造を有しておらず、室内側から配置することはできないため、室外側から取り付ける必要があった。従って、開口部に面格子や柵が取り付けられていた場合にはこれを一度はずさなければならなかった。また、上階のリフォームでベランダ等の作業スペースがない場合には、外に足場を組む等して室外側から施工する必要があった。
本実施形態の開口部装置1によれば、室内側からの施工が可能なので上記した不具合を解消することができる。
枠体10の設置後に該枠体10の内側に内障子20、外障子30を嵌め込む。
ここでは、1つの実施形態として開口部装置1を説明したが、本発明の趣旨に反しない限り、各種変形が可能である。例えば、本実施形態では、既設枠体に下横枠取付材2、上横枠取付材3、縦枠取付材4、5をそれぞれ取り付けたが、必ずしも必要ではなく、既設枠体の形状によっては枠体を直接既設枠体に取り付ける構造であってもよい。
図14、図15に変形例を説明するための図を示した。図14は変形例の開口部装置のうちの上横枠12’を表わし、図7に相当する図である。図15は、変形例の開口部装置のうちの縦枠13’を表わし、図8に相当する図である。なお、縦枠は縦枠13’のみを表わして説明するが、他方の縦枠についても同様である。
上横枠12’は図14からわかるように、略平行に並列する4つの片12’a、片12’b、片12’c、及び片12’dを備えている。そして各片12’a、12’b、12’c、12’dを連結するように片12’e、12’f、12’gが設けられている。片12’dには、片12’gとは反対方向に延在する片12’mが設けられ、該片12’mには断面L字状の片12’jが着脱可能に設けられている。ここで、片12’jの断面L字状の一方の片は片12’mに重なるように配置され、他方の片が、片12’dと略平行であるとともに、該片12’dから離れる方向に固定片として延在する。
また、片12’fの上面側には後述するパッキン15を挿入する溝12’kを具備している。
上横枠12’は、図14からよくわかるように、固定片として機能する片12’jが片12’mに取り付けられた姿勢で、その他方の片が上方に延在し、その上端が他のいずれの片の上端部より高い位置となるように構成されている。
縦枠13’は、図15からわかるように、片13’aを備えている。片13’aの一方の面からは所定の位置に片13’b、13’c、13’d、13’eが立設している。このうち片13’bは片13’aの一方の端部から立設している。一方、片13’aの他方の面からは所定の位置に片13’f、13’g、が立設している。また片13’aの片13’bとは反対側の端部には、片13’aに断面L字状の片13’hが着脱可能に設けられている。ここで、片13’hの断面L字状の一方の片は片13’aに重なるように配置され、他方の片が、片13’eとは反対方向に固定片として延在する。
片13’hは片13’aに取り付けられた姿勢で、固定片として機能する片が最も大きく突設され、他の片(片13’f、13’g)はこれより小さく突設されている。
上記したように、変形例では、固定片としての片12’j、片13’hが分離可能に形成されている。
これによれば、予め片12’j、片13’hを他の片に固定しておけば、上記の開口部装置1と同様に室内側から開口部装置を施工することができる。本変形例では、さらに、片12’j、片13’hを分離しておき、先にそれ以外の枠体を既設枠体の枠内に設置して、後から片12’j、片13’を枠体及び既設枠体に固定することもできる。従って、この場合には室内側だけでなく、室外側から施工することも可能となる。従って、本変形例によれば室内側、及び室外側のいずれの側からも開口部装置を施工することができる。
ここでは開口部装置として引戸式に開閉する開口部装置について説明したが、枠体の内側に配置される障子の型は特に限定されるものではない。従って例えばスイング式に開閉するもの、滑り出し式に開閉するもの、上げ下げ式、及び嵌めごろし式であってもよい。
1 開口部装置
2 下横枠取付材
3 上横枠取付材
4、5 縦枠取付材
10 枠体
11 下横枠
12 上横枠
13、14 縦枠
15 パッキン
20 内障子
30 外障子

Claims (3)

  1. 建物開口部に沿って具備された既設枠体の内側に、下横枠、上横枠、及び左右の縦枠が枠状に組み合わされて形成される枠体と、前記枠体の内側に配置される障子と、を有して形成される開口部装置を施工する方法であって、
    前記開口部装置の前記枠体の前記上横枠、及び左右の縦枠が、前記既設枠体の室内側面に固定される片である固定片を具備するとともに、前記固定片以外の片はいずれも前記既設枠体の見付方向内側に配置可能とされていることにより、
    前記開口部装置の前記下横枠を前記既設枠体の既設下横枠の上に載置し、前記開口部装置の前記上横枠を室内側に保持する傾けた姿勢から、前記開口部装置を起こすように前記上横枠を前記既設枠体の既設上横枠の見付方向内側に配置し、
    前記開口部装置の前記固定片を前記既設枠体の室内側面に固定する過程を含む開口部装置の施工方法。
  2. 建物開口部に沿って具備された既設枠体と、該既設枠体の内側に配置される開口部装置とを具備する開口部装置の取り付け構造であって、
    前記開口部装置は、
    下横枠、上横枠、及び左右の縦枠が枠状に組み合わされて形成される枠体と、
    前記枠体の内側に配置される障子と、を有し、
    前記上横枠、及び左右の縦枠は、前記既設枠体の室内側面に固定される片である固定片を具備するとともに、前記固定片以外の片はいずれも前記既設枠体の見付方向内側に配置されることを特徴とする開口部装置の取り付け構造。
  3. 前記固定片より室外側には、前記上横枠、及び左右の縦枠と前記既設枠体との間にパッキン材が具備されている請求項2に記載の開口部装置の取り付け構造。
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