JP2011094386A - 工事用足場における二段手摺先行構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】厚生労働省のガイドライン「手摺先行方法」を遵守できる工事用足場における二段手摺先行構造を提供すること。
【解決手段】足場10を、骨組み構造11と作業デッキ20とで構成する。骨組み機構11をベランダ床面とベランダ天井壁とを突っ張るように構成するとともに、作業デッキ20を、複数の骨組み機構11から側壁7の外方に突出した足場台用ステー17に架け渡して配置する足場台21と、足場台21の周縁部から立設する正面手摺24、側面手摺25で構成する。正面手摺24、側面手摺25には、少なくとも2段の横枠部242と幅木22とを備えている。正面手摺24、側面手摺25を、足場台21に対して接近する伏臥姿勢と、足場台21から離隔する立ち上がり姿勢との二位置を移動可能に配置し、正面手摺24、側面手摺25とをワイヤで牽引可能に張架する。
【選択図】図1

Description

本発明は、高層住宅又は超高層住宅等における足場組付に関して安全性を向上できる工事用足場における二段手摺先行構造に関する。
軒の高さ10メートル以上の建築工事を行う際に、労働者の足場からの墜落等を防止するとともに快適な職場環境を形成するために、厚生労働省から「手摺先行工法」に関するガイドラインが示されている。「手摺先行工法」とは、足場の組立・解体作業を常に二段手摺が先行されている状態で行うことができる工法であると定義されている。つまり、足場の組み立て作業を行う場合、作業者が一層上の足場の作業床を設置する前に、当該作業床の端となる箇所に適切な手摺を先行設置しなければならない。
一方、地上20階以上を越える高層住宅や超高層住宅でのベランダ側壁の清掃工事や改修工事等の外壁工事を行う場合、高層で発生するビル風が建物に当たって舞い上がったり、また吹き抜けたりすることによって、地上では考え難い風の影響を受けやすい。このため、従来から行われていたベランダ外壁工事、例えば、屋上からゴンドラを吊り下げて行う作業は、危険が大きいことから実施できにくい状況にあった。近年、超高層住宅が立ち並ぶ中、ベランダ外壁工事の際にゴンドラの落下する事故が発生している。また、地上から積み上げて構成するピケ足場の場合、高層住宅の場合では、足場作りが大掛かりな作業となって工事の長期化又は莫大な工事費用がかかり、現実には足場を構成することに無理が生じていた。
このことから、従来においては、特許文献1に知られるように、ベランダで組み付けることができる足場が提供されていた。これによると、足場は、ベランダの床面と天井壁とを突っ張るように支持する支柱を設けて足場本体を構成し、足場本体からベランダ外側に、張り出し枠体を突出させて作業枠体としていた。これによって、足場本体を簡略化することができるとともに、工期も短くすることができ、工事費用も廉価にできることとなっていた。
特開平11−223012公報
特許文献1の足場は、下段枠と上段枠と張り出し枠(作業デッキ)とからなり、外壁工事を作業するベランダ内で足場を組付けるものである。この足場においては、作業デッキの下部が存在せず常に最上階であるため、作業デッキの下方からは手摺を装着する作業を行うことができない。例えば、作業デッキを組付ける際、作業デッキの手摺を張り出し枠に差し込むためには、ベランダ内ではできず、作業者が作業デッキに上った上で組付けなければならなかった。そのため、厚生労働省からのガイドラインで示されている「先行二段手摺」を組付けることができず、ガイドラインで示される「手摺先行工法」は遵守できないことから、このままでは施工することができなかった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり「手摺先行工法」を遵守できるように構成した工事用足場における二段手摺先行構造を提供することを目的とする。そのため、本発明に係る工事用足場における二段手摺先行構造は、以下のように構成するものである。すなわち、
請求項1記載の発明では、下面に配設されるベランダ床面と上面に配設されるベランダ天井壁と側面に配設されるベランダ側壁とでベランダが構成され、前記ベランダ内で組付・解体可能に構成されるとともに、前記ベランダ床面と前記ベランダ天井壁とを突っ張るように支持された骨組み機構と、前記骨組み機構から前記ベランダ側壁の外側に向かって配設されて作業者が作業する足場台を備える作業デッキと、を備えて構成される工事用足場における二段手摺先行構造であって、前記作業デッキには、前記足場台の周りを囲うとともに少なくとも2段の中間横枠部を有する手摺と、前記足場台の周りを囲う幅木とが配設され、前記手摺は、前記足場台に接近して前記足場台に伏せる伏臥姿勢と、前記足場台から離隔して立ち上がる立ち上がり姿勢との二位置に移動可能に構成され、作業者が前記作業デッキで作業する際に、前記作業者が前記作業デッキに上る前に、前記手摺が、前記立ち上がり姿勢に保持されていることを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1の発明に係るものであって、前記足場台は、前記骨組み機構から延設する複数の足場台用ステー上に架け渡され、前記手摺が、前記足場台の縁部周辺に立設された手摺支持部に傾倒可能に支持されるとともに、前記手摺の上端部が、前記ベランダ内で操作可能な第1の牽引手段で牽引されることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項2の発明に係るものであって、前記手摺は、前記第1の牽引手段で、前記伏臥姿勢から前記立ち上がり姿勢に移動された後、前記手摺支持部に磁力で固定するように構成されたロックピンで固定することにより、前記手摺の立ち上がり姿勢を保持することを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項3の発明に係るものであって、前記足場台には開閉可能なハッチが配設され、前記ハッチが前記ベランダに配設された昇降可能なタラップに連結されるとともに前記ハッチの開口側先端が、前記ベランダ内で操作可能な第2の牽引手段で前記手摺に連結されていることを特徴としている。
本発明の請求項1の構成によれば、作業者が作業する作業デッキには、二段手摺と幅木が配設されるとともに、手摺を傾倒可能に構成してベランダ内で組み付け、作業デッキをベランダ外に押し出して固定した後、ベランダ内で操作して手摺を立ち上げるように構成している。これにより、作業者が、作業デッキに上る前に、手摺を立ち上がり姿勢に保持しておくことができ、厚生労働省が示した「手摺先行工法に関するガイドライン」を遵守することができ、高層住宅における外壁工事を廉価な費用で安全な作業で施工することができる。
本発明の請求項2の構成によれば、作業者が、作業デッキに上る前に、手摺の先端部に連結した第1の牽引手段で牽引することにより、伏臥姿勢の手摺を第1の牽引手段で立ち上がり姿勢に移動させることができる。したがって、作業者が作業デッキに上る際には、先行して手摺が正規の位置に保持されていることになり「手摺先行工法に関するガイドライン」を遵守することができる。
本発明の請求項3の構成によれば、手摺が伏臥姿勢から立ち上がり姿勢に移動した後、磁力で固定されるロックピンで固定することにより、ネジ締結するナットやワッシャ等の小物部品を使用しないで済むことから、作業内容を簡潔にするとともに小物部品を落下させる心配はなく、手摺を安全で確実に固定保持できる。
請求項4記載の構成によれば、作業者はベランダに設置されたタラップで作業デッキに上ることができるとともに、作業デッキに上る際には、手摺を立ち上がらせると同時にハッチに連結された第2の牽引手段をベランダ内で牽引してハッチを開けることになる。したがって、作業デッキ付近でハッチの開閉作業を行わないから、作業デッキへの昇降を安全に行うことができる。
本発明における実施形態の足場を示す全体斜視図である。 同側面図である。 図1における作業デッキを示す平面図である。 図1における作業デッキの正面手摺を示す背面図である。 同側面図である。 図1における手摺体の折り畳んだ状態を示す斜視図である。 ロックピンを示す断面図である。 図1における側面手摺を示す側面図である。 図8における側面手摺の傾倒可能な状態を示す正面図である。 正面手摺の伏臥状態を示す側面図である。 正面手摺の立ち上がり経過状態を示す側面図である。 上段部が折り畳まれた正面手摺の立ち上がり状態を示す側面図である。
次に、本発明の工事用足場における二段手摺先行構造の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明の工事用足場における二段手摺先行構造は、作業デッキに折り畳み及び傾倒可能な手摺体を有して、後述の作業デッキに上る前に手摺体を組付けることができるように構成するものである。そして、足場は、高層住宅のベランダ内で組み付け・解体可能に構成されるものである。なお、ベランダ1とは、高層住宅の室外において、下面に配置されるベランダ床面3と上面に配置されるベランダ天井壁5と側面に配置されるベランダ側壁7とで構成されている。以下、ベランダの幅方向における室内側をベランダ室内側といい、その反対側をベランダ室外側と言う。
図面については、ベランダ1側から外側に向かって足場10を見たときを正面とし、ベランダ1の長手方向に沿って足場を見たときを側面という。図1は、実施形態の工事用足場(以下、単に足場という)10の全体斜視図であり、図2はその側面図である。足場10は、ベランダ床面3の長さ方向に沿ってベランダ1内で並列して設置された複数の骨組み機構11と、各骨組み機構11からベランダ側壁7の外側に設置された作業デッキ20とを備えている。
骨組み機構11は、ベランダ床面3とベランダ天井壁5とを突っ張るように構成されたものであれば、その構成に限定するものではないが、実施形態の骨組み機構11は、図2に示すように、ベランダ床面3側からベランダ天井壁5側に向かって立設された角筒状の縦支柱12と、縦支柱12の上端で室内側に向かって直交する角筒状の横支柱13と、横支柱13のベランダ室内側端部と縦支柱12の下端部とを連結して縦支柱12と横支柱13とで三角形を構成する円筒状の補助支柱14と、を備えている。縦支柱12の下端はベランダ床面3に高さ調整可能に支持された支持台15が配置され、縦支柱12の上端には、ベランダ天井壁5を押圧する押圧部16が配置されている。さらに、縦支柱12の上部には、ベランダ室外側に向かって延設する足場台用ステー17が配置されている。複数の足場台用ステー17の先端部同士を架け渡すように、足場台21が配置され、足場台21の周縁部に手摺体23を装着することによって作業デッキ20が構成される。
縦支柱12の下部は、支持台15に内嵌されるとともに、適宜な位置においてネジ締結又は磁石付きロックピンで固定される。
縦支柱12の上端部には、縦支柱12に対してベランダ床面3の長さ方向に沿って延設する角筒状の押圧部ベース161が固着され、押圧部ベース161上に一対の押圧ジャッキ162と、一対の押圧ジャッキ162間に配置される横支柱ベース131とが配置されている。横支柱ベース131は、角筒状に形成されるとともに押圧部ベース161と直交して、ベランダ1の幅方向に沿って配置されている。横支柱13は、横支柱ベース131に内嵌してスライド可能に配置されている。押圧ジャッキ162の上端部には、ベランダ天井壁5を押圧する第1押圧体163が装着され、横支柱13のベランダ室内側端部上面にはベランダ天井壁5を押圧する第2押圧体165を有する補助ジャッキ164が装着されている。つまり、一つの骨組み機構11には、3箇所においてベランダ天井壁5を押圧していることになる。
作業デッキ20は、各足場台用ステー17上に架け渡す板状の足場台21と、足場台21の周りに設置する幅木22及び手摺体23とを有している。図3に示すように、実施形態における作業デッキ20は、4基の骨組み機構11(図1参照)からそれぞれ突出した足場台用ステー17に3個の足場台21を載置させている。つまり、実施形態においては、第1の足場台用ステー17Aと第2の足場台用ステー17Bには足場台21Aが架け渡され、第2の足場台用ステー17Bと第3の足場台用ステー17Cには足場台21Bが架け渡され、第3の足場台用ステー17Cと第4の足場台用ステー17Dには足場台21Cが架け渡されている。足場台21Bにはベランダ1から延設されるタラップ30(図1参照)の上端部が接続するように設置されるとともに上下方向に開閉可能なハッチ211が配置されている。
図1に示すように、手摺体23は、正面手摺24と正面手摺24の側部両側に配置される側面手摺25とを備えている。幅木22は、足場台21の周りで足場台21の端縁部の上部を覆うように、正面手摺24、側面手摺25の下部に装着されている。幅木22を配置することにより作業者の足が足場台21より外側に飛び出すことを防止している。
正面手摺24は、作業デッキ20の長手方向に沿って配置され、足場台用ステー17の先端に取付けられている。図4〜5に示すように、各足場台用ステー17のベランダ室外側先端には、正面手摺24、側面手摺25を支持する手摺支持部26が配置されている。手摺支持部26は、実施形態においては4本の足場台用ステー17のベランダ室外側先端に装着された板状の当て板261と、当て板261の外面に配置されてパイプを挿入可能な手摺受け部27とを備えている。手摺受け部27は、後述の傾倒可能な手摺体23の側部パイプ241b又は縦枠支柱243を挿入して支持するための一対の支持板271、271を備えている(図4参照)。一対の支持板271、271間に、側部パイプ241b又は縦枠支柱243を挿入するスペース272(図4参照)が形成されている。
正面手摺24は、実施形態では、図4に示すように、上部パイプ241aと側部パイプ241bとを形成する外枠体241内に、二段手摺を構成する少なくとも2段の横枠部242と縦枠支柱243とが配置されて格子状を形成している。側部パイプ241bと縦枠支柱243とは、その下端部が手摺受け部27のスペース272内に挿入され、正面手摺24が足場台用ステー17上に立設されることとなる。
図6に示すように、正面手摺24は、足場台用ステー17のベランダ室外側先端部からベランダ室内側に向かって傾倒されるとともに、縦枠支柱243が、上段部243aと下段部243bとに分割されて折り畳み可能に形成され、外枠体241が上段部と下段部とに分割して形成されている。つまり、側部パイプ241bと縦枠支柱243の上段部243aと下段部243bとの分割される位置には、一方が開口されたパイプ状の折り畳み用ジョイント28が配置されている。側部パイプ241bと縦枠支柱243の下段部243bの上部は折り畳み用ジョイント28に連結され、上段部243aは折り畳み用ジョイント28に枢軸281で回動可能に配置されている。下段部243bの下部は、外枠支柱245に外嵌されて一対の支持板271に枢着されている。折り畳み用ジョイント28は、縦枠支柱243の上段部243aを下段部243bに対して折り畳み可能に構成されていれば、一対の薄板で縦枠支柱243を挟むように配置させてもよく、ベランダ側の端面を開口した角パイプ状又は丸パイプ状に形成してもよく、その他どのように形成されていてもよい。実施形態の折り畳み用ジョイント28においては、縦枠支柱243の上段部243aを囲むように、ベランダ側の端面を開口した角パイプ状に形成するとともに、側部パイプ241bの上段部又は縦枠支柱243の上段部243aが、取付け板244を介して枢軸281を中心にして枢支可能に装着されている。
下段部243bは、上述のように、下部に縦枠支柱243を挿入する外枠支柱245を介して手摺受け部27のスペース272に嵌入して構成されるとともに、手摺受け部27の一対の支持板271に枢着軸273で枢支可能に支持されている。縦枠支柱243が立ち上がり姿勢になると、縦枠支柱243は、支持板271に、図7に示すように、ロックピン32で締結される。
ロックピン32は、図7に示すように、金属材で形成された円柱状の頭部321と円柱状の軸部322と、軸部322を挿通して頭部321に形成された凹部321aに挿入する円環状の磁石部323と、を備えている。磁石部323は頭部321に接着剤により接着されて、一体化されたロックピン32として形成されている。縦枠支柱243の下段部243b及び、下段部243bを外嵌する外枠体251及び支持板271にロックピン32を挿通することにより、ナットを締結させずに縦枠支柱243の立ち上がり姿勢を保持することができる。
なお、図4に示すように、手摺体23の横枠部242のうち上段の横枠部242aは、全ての縦枠支柱243の上段部243aと固着するように水平方向に延設され、下段の横枠部242bは全ての縦枠支柱243の下段部243bの外方に固着するように水平方向に延設されている。また、縦枠支柱243の下段部243b、243b間に、足場台21の先端上方に配置される幅木22が縦枠支柱243に装着されている。
縦枠支柱243のうちの一つの縦枠支柱243Aには、ベランダ1内に配置されて図示しないウインチに接続されるワイヤW(第1の牽引手段)が縦枠支柱243Aに沿って張架されている。1本の足場台用ステー17と縦枠支柱243Aの下端と折り畳み用ジョイント28に装着したそれぞれのプーリ29にワイヤWが張架され、ワイヤWの先端が縦枠支柱243Aの上段部243aの先端付近に掛止されている。これにより、足場台21上に伏臥姿勢にある手摺体23はウインチの操作によって立ち上がり姿勢に配置されることになる。つまり、ワイヤWを牽引すると、縦枠支柱243が伏臥姿勢から立ち上がり姿勢に移動するとともに、上段部243aが枢軸281を中心に回転されて、上段部243aと下段部243bの軸線が一致するまで回転される。また、図5に示すように、1本の縦枠支柱243Aの下段部243bには、ハッチ211と連結するワイヤW1(第2の牽引油断)が張架されている。そのため、縦枠支柱243Aが立ち上がり姿勢に移動すると同時にハッチ211が開くことになる。
側面手摺25は、図1及び図8に示すように、正面手摺24の両端から、正面手摺24に直交して配置され、足場台21の周りに立設されている。側面手摺25は、上部枠部251aと側部パイプ251bとを形成する外枠体251内に、少なくとも2段の横枠部252が配置されて二段手摺を構成している。側部パイプ251bは、その下端部が手摺受け部27のスペース272内に挿入され、側面手摺25が足場台用ステー17上に立設されることとなる。
側面手摺25は、図6及び図9に示すように、作業デッキ20の両端の足場台用ステー17に装着された一対の手摺受け部27Sに傾倒可能に支持されている。手摺受け部27Sは、一対の支持板271Sと、一対の支持板271Sの間に形成されるスペース272Sとを備え、側部パイプ251bの下部に外枠支柱255が外嵌されている。外枠支柱255は、スペース272Sに挿通され、一対の支持板271Sに枢着されている。側面手摺25は一対の支持板271Sに配置した枢軸273Sを中心にして回転可能に構成され、立ち上がった状態で1対の支持板271Sと、外枠支柱255及び側部パイプ251bとにロックピン32を挿通して立ち上がり状態を保持している。また、足場台用ステー17の上部において、一対の手摺受け部27S間に幅木22が配置されている。
側面手摺25は、正面手摺24と同様、ベランダ1内のウインチで操作可能に構成される。つまり、図8に示すように、一対の側部パイプ251bのうち正面手摺24側の側部パイプ251bの下方に、外枠支柱255に連結された延長パイプ257が一対の支持板271Sに固着して配置されている。図9に示す延長パイプ257にはワイヤW2が張架されている。ワイヤW2は作業デッキ20両端に配置された一対の側面手摺25に張架されている。そのため、ワイヤW2を引っ張ることにより、延長パイプ257が枢軸27Sを中心にして回転され、一対の側面手摺25が傾倒位置から立ち上がり位置に向かって回転される。
なお、正面手摺24及び側面手摺25が立ち上がり姿勢を保持した状態で、正面手摺24と側面手摺25とをつなぐフック部材を配置することが望ましい。例えば、側面手摺25の上方の位置において、一方にフック部を形成した図示しないフック部材を回転可能に取付けておけば、正面手摺24と側面手摺25とが立ち上がったときに、フック部材のフック部を正面手摺24に掛止させることによって、正面手摺24と側面手摺25とが開くことを防止することができる。
次に、上述のように構成された足場Mの作用について説明する。
まず、骨組み機構11、作業デッキ20を構成する部品及びタラップ30等の部品をエレベータにて作業する階層のベランダ1に運ぶ。ベランダ1内で、骨組み機構11、作業デッキ20を組み付けて足場Mの仮組付を行う。骨組み機構11を組付ける際、ベランダ1内においてベランダ室内側に近づけた状態で組付し、作業デッキ20を折り畳んだ状態で装着した後、足場Mをベランダ側壁7側に移動させて、所定の位置において、骨組み機構11を、ベランダ床面3とベランダ天井壁に突っ張るようにして固定する。作業デッキ20が所定の位置に配置されるとタラップ30を作業デッキ20に昇降可能に配置する。
次に、作業デッキ20に上る前に、作業デッキ20の手摺体23を立ち上げる。作業デッキ20で作業する際には、足場台21に上る前には、手摺体23を立ち上げて、安全作業するように定められているため、手摺体23を先行して立ち上げることによって、作業デッキ20に上った作業者の周りを囲むようにしておく必要がある。手摺体23は、図6に示すように足場台21に対して伏臥姿勢にあることから、ベランダ1内に設置したウインチを操作して、図10〜12に示すように、手摺体23を伏臥姿勢から立ち上がり姿勢に移動させる。図10において、正面手摺24は、足場台21に接近した状態で伏臥姿勢にある。この際、縦枠支柱243の上段部243aは、下段部243bに対して、折り畳み用ジョイント28部位で折り畳まれて、下段部243bの下方に重ねられている。
ベランダ1内でウインチを操作し、ワイヤWを牽引すると、図11に示すように、1本の縦枠支柱243Aは、枢着軸273を中心にして、立ち上がり姿勢に向かって回転される。1本の縦枠支柱243Aは、横枠部242と別の縦枠支柱243で固定されていることから、縦枠支柱243Aが立ち上がり姿勢に向かって移動することによって、正面手摺24全体が立ち上がり姿勢に向かって立ち上がることになる。この際、上段部243aは下段部243bに対して、自重により、少し開くとともに、ハッチ211が、縦枠支柱243AにワイヤW1で張架されていることにより、ハッチ211が縦枠支柱243Aとともに、上方に向かって開くことになる。
ウインチを操作して、さらにワイヤWを牽引すると、図12に示すように、縦枠支柱243の下段部243bが垂直方向に立設され、ワイヤWをさらに牽引すると、上段部243aは、枢軸281を中心にして下段部243bに対して回転されることになる。さらに、ワイヤWを牽引すると、図5に示すように、上段部243aと下段部243bとの軸心が一致することになり、縦枠支柱243Aが立ち上がり姿勢に達し、正面手摺24全体が立ち上がり姿勢に達することになる。同時にハッチ211も足場台21に対して開口完了することになる。
一方、側面手摺25は、正面手摺24と同様、作業者が作業デッキ20に上る前は、伏臥姿勢にある。作業者が、作業デッキ20で作業するために作業デッキ20に上る際には、ベランダ1内に設置したウインチでワイヤW2を牽引する。図9に示すように、側面手摺25は、ワイヤW2を引っ張ることにより、延長パイプ257を1対の支持板271Sとともに枢軸273Sを中心にして回転させて立ち上がり姿勢に向かって移動される。
正面手摺24と側面手摺25とが伏臥姿勢から立ち上がり姿勢に移動完了すると、作業者は、タラップ30を上り作業デッキ20に上ることになり、折り畳み用ジョイント28及び支持板271にロックピン32を挿通して、縦枠支柱243の立ち上がり姿勢を保持する。また、1対の支持板271Sと縦枠支柱243にロックピン32を挿通することにより、側面手摺25を固定させて立ち上がり状態を保持する。その後、外壁の清掃工事を行うことになる。
所定の階層での清掃工事を終了すると、作業者は、作業デッキ20からベランダ1内に降りる。ベランダ1内のウインチ操作で手摺体23を伏臥状態にした後、作業デッキ20をベランダ室内方向に向かって移動させ、足場10の解体作業を行う。そして次の作業場又は階層に移動することになる。
上述のように、本願発明の工事用足場における二段手摺先行構造によれば、作業デッキ20には、折り畳み可能に構成された正面手摺24と側面手摺25とを有する手摺体23を備えている。正面手摺24と側面手摺25とは、少なくとも2段に並設した横枠部242、252と、正面手摺24、側面手摺25に足場台21から立設するように設けた幅木22とを備えて、伏臥姿勢と立ち上がり姿勢との間を移動可能に構成されている。つまり、ベランダ1内で足場10を組み立てる場合には、手摺体23を伏臥姿勢にした状態で仮組付をして、ベランダ側壁7から外方に突出させて足場10を設置する。
作業デッキ20で作業する場合には、作業者が作業デッキ20に上る前に、ベランダ1内でウインチを操作して、手摺体23を立ち上げる。正面手摺24、側面手摺25及び幅木22で足場台21の周りを囲むように構成するから、作業者の安全が守れることになり、厚生労働省が示した「手摺先行工法に関するガイドライン」を遵守することができる。
又、立ち上がった正面手摺24及び側面手摺25にロックピン32を挿通させるだけで立ち上がり姿勢を保持することから、ボルトやナットで締結する作業を作業デッキ20内で行うことがなく、ボルトやナットの締結時に、ボルトやナットを落下させる虞はない。
1、ベランダ
3、ベランダ床面
5、ベランダ天井壁
7、ベランダ側壁
10、足場
11、骨組機構
12、縦支柱
13、横支柱
14、補助支柱
15、支持台
16、押圧部
163、第1押圧体
165、第2押圧体
17、足場台用ステー
20、作業デッキ
21、足場台
211、ハッチ
22、幅木
23、手摺体
24、正面手摺
25、側面手摺
30、タラップ
32、ロックピン
W、ワイヤ
W1、ワイヤ
W2、ワイヤ

Claims (4)

  1. 下面に配設されるベランダ床面と上面に配設されるベランダ天井壁と側面に配設されるベランダ側壁とでベランダが構成され、前記ベランダ内で組付・解体可能に構成されるとともに、前記ベランダ床面と前記ベランダ天井壁とを突っ張るように支持された骨組み機構と、前記骨組み機構から前記ベランダ側壁の外側に向かって配設されて作業者が作業する足場台を備える作業デッキと、を備えて構成される工事用足場における二段手摺先行構造であって、
    前記作業デッキには、前記足場台の周りを囲うとともに少なくとも2段の中間横枠部を有する手摺と、前記足場台の周りを囲う幅木とが配設され、
    前記手摺は、前記足場台に接近して前記足場台に伏せる伏臥姿勢と、前記足場台から離隔して立ち上がる立ち上がり姿勢との二位置に移動可能に構成され、
    作業者が前記作業デッキで作業する際に、前記作業者が前記作業デッキに上る前に、前記手摺が、前記立ち上がり姿勢に保持されていることを特徴とする工事用足場における二段手摺先行構造。
  2. 前記足場台は、前記骨組み機構から延設する複数の足場台用ステー上に架け渡され、
    前記手摺が、前記足場台の縁部周辺に立設された手摺支持部に傾倒可能に支持されるとともに、前記手摺の上端部が、前記ベランダ内で操作可能な第1の牽引手段で牽引されることを特徴とする請求項1記載の工事用足場における二段手摺先行構造。
  3. 前記手摺は、前記第1の牽引手段で、前記伏臥姿勢から前記立ち上がり姿勢に移動された後、前記手摺支持部に磁力で固定するように構成されたロックピンで固定することにより、前記手摺の立ち上がり姿勢を保持することを特徴とする請求項2記載の工事用足場における二段手摺先行構造。
  4. 前記足場台には開閉可能なハッチが配設され、前記ハッチが前記ベランダに配設された昇降可能なタラップに連結されるとともに前記ハッチの開口側先端が、前記ベランダ内で操作可能な第2の牽引手段で前記手摺に連結されていることを特徴とする請求項3記載の工事用足場における二段手摺先行構造。
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