JP2011093515A - 車両用空調調整パネル - Google Patents

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Abstract

【課題】車両用空調調整パネルにおいて、簡便な方法で空調流路のダンパ開閉位置と空調ブロワの風量とを連動して変更する。
【解決手段】
車両用空調調整パネルにおいて、パッセンジャ席側または後席側への空気流路35,36に設けられたダンパ43,46の位置を変更する第1の操作ノブと、空調ブロワの風量を変更する第2の操作ノブと、第1の操作ノブの位置の変更と機械的に連動され、第1の操作ノブの位置の変更に応じて第2の操作ノブの位置を変化させるノブ連動機構と、を備え、ダンパ43,46を閉とする位置に第1のノブの位置を移動させると、第2の操作ノブは移動前の位置よりもブロワ風量を低減する位置に移動し、ブロワの風量を低減する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用空調調整パネルの構造に関する。
車両には、車室内を冷房する車両用空調装置が取り付けられている。この空調装置は、圧縮機によって冷媒を圧縮し、圧縮した冷媒を蒸発器内で蒸発、膨張させて蒸発器の温度を低下させ、温度の低下した蒸発器の周囲に空調用ブロワで空気を送って空気を冷却し、冷却した空気を車室内に吹き出して車室内を冷房し、暖房の際には、ヒータコアに空気を通して空気を加熱するように構成されているものが多い。この空調装置は乗員が運転者のみであった場合でも車室内全体の冷房あるいは暖房を行うため、必要以上のエネルギを消費してしまい、車両の燃費が悪くなってしまうという問題があった。一方、燃費を考慮して空調装置の消費エネルギを低減すると、乗員が不快感を持ってしまうという問題があった。
このため、乗員が空調装置を操作して車室内の設定温度を変化させた場合には、冷風または温風が乗員に直接当たるよう冷風または温風の吹き出し方向を変化させて乗員が不快に感じないようにしつつ消費エネルギの低減を図ることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、特許文献1では、着座センサ等によって乗員のいる位置といない位置とを判断し、乗員のいない席への送風を停止することによって消費エネルギの低減を図る方法が提案されている。
特開2002-248936号公報
しかし、特許文献1に記載された車両用空調装置は、設定温度、内気、外気温度、日射状態、乗員の着座位置などの状態量をそれぞれセンサによって取得してコンピュータで処理した後、その指令によって空気吹き出し口のルーバーの方向を変更するモータを駆動し、空気吹き出し方向を変化させたり、空調ブロワの風量を変更したりする大掛かりなシステムとなっていた。
特許文献1に記載されているような、大掛かりなシステムを用いずに乗員のいない席への送風を停止させる方法としては、例えば、空気噴出し口にシャットダンパを設け、手動によって開閉することが考えられるが、助手席側や後席の空気噴出し口はドライバ席から操作しにくい上、ダンパを閉としても風量は調整できないため消費エネルギを十分に低減することができないという問題があった。
そこで、本発明は、簡便な方法で空調流路のダンパ位置と空調ブロワの風量とを連動して変更することを目的とする。
本発明の車両用空調調整パネルは、パッセンジャ席側または後席側への空気流路に設けられたダンパの開閉位置を変更する第1の操作ノブと、空調ブロワの風量を変更する第2の操作ノブと、第1の操作ノブの位置の変更と機械的に連動され、第1の操作ノブの位置の変更に応じて第2の操作ノブの位置を変化させるノブ連動機構と、を備え、ダンパを閉とする位置に第1のノブの位置を移動させると、第2の操作ノブは移動前の位置よりもブロワ風量を低減する位置に移動すること、を特徴とする。
本発明の車両用空調調整パネルにおいて、ノブ連動機構は、第2の操作ノブの位置の変更に連動して第1の操作ノブの位置を変化させないこと、としても好適である。
本発明の車両用空調調整パネルにおいて、基体部を含み、第1の操作ノブは、基体部に回転自在に取り付けられ、第2の操作ノブは、第1の操作ノブと並べて基体部に回転自在に配置され、第1の操作ノブと共に回転する第1の円板と第2の操作ノブと共に回転し、回転方向に沿って円弧状に延びる溝を有する第2の円板と、その一端が第1の円板に回転自在に接続され、他端が第2の円板の溝に滑動自在に接続され、第1の操作ノブを第1の方向に回転する場合にその他端が第2の円板の溝の第1の方向端に係合し、第2の操作ノブを第1の方向に連動して回転させる接続部材と、を備えることとしても好適である。
本発明の車両用空調調整パネルにおいて、基体部を含み、第1の操作ノブは、基体部に回転自在に取り付けられ、第2の操作ノブは、第1の操作ノブと並べて基体部に配置され、第1の操作ノブと共に回転する第1の円板と、第2の操作ノブと共に回転し、外周の一部にギヤ歯が形成される第2の円板と、第1の円板と接続部材によって接続されて、第2の円板の回転軸と直交方向に移動するよう基体部に取り付けられ、第2の円板のギヤ歯と係合するラックと、第2の円板の回転軸方向に突出するピンと、を有するロッドと、基体部に取り付けられ、第2の円板からロッドを第2の円板の半径方向に離れる方向に付勢するばねと、基体部に取り付けられ、ピンが係合し、第1の円板の回転によるロッドの移動と協働し、ロッドを第2の円板の接離方向に移動させ、ロッドのラックと第2の円板のギヤ歯とを係合、解除させるガイドと、を備えること、としても好適である。
また、本発明の車両用空調調整パネルにおいて、基体部を含み、第1の操作ノブは、基体部に回転自在に取り付けられ、第2の操作ノブは、第1の操作ノブと並べて基体部に配置され、ノブ連動機構は、その外周にカム溝を有し、第1の操作ノブと共に回転するカム板と、第2の操作ノブと共に移動し、カム溝に係合するピンであること、としても好適である。
本発明は、簡便な方法で空調流路のダンパ位置と空調ブロワの風量とを連動して変更することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態における車両用空調調整パネルが搭載された車両の車室内を示す斜視図である。 車両の空調ユニットの構造を示す説明図である。 本発明の実施形態における車両用空調調整パネルの正面と断面とを示す説明図である。 ケーブル引々ユニットの説明図である。 本発明の実施形態における車両用空調調整パネルの動作を示す説明図である。 本発明の他の実施形態における車両用空調調整パネルの正面と断面とを示す説明図である。 本発明の他の実施形態における車両用空調調整パネルの動作を示す説明図である。 本発明の他の実施形態における車両用空調調整パネルの内部構造と断面とを示す説明図である。 本発明の他の実施形態における車両用空調調整パネルのガイドの構造を示す説明図である。 本発明の他の実施形態における車両用空調調整パネルの内部構造と断面とを示す説明図である。 車両の空調ユニットの他の構造を示す説明図である。 本発明の他の実施形態における車両用空調調整パネルの正面と断面とを示す説明図である。 本発明の他の実施形態における車両用空調調整パネルの内部構造を示す説明図である。 本発明の他の実施形態における車両用空調調整パネルの動作を示す説明図である。 本発明の他の実施形態における車両用空調調整パネルの他の動作を示す説明図である。 本発明の他の実施形態における車両用空調調整パネルの正面と断面とを示す説明図である。
図1に示すように、本発明の車両用空調調整パネル50は、車両10のドライバ席11とパッセンジャ席12との間のセンターコンソール13に取り付けられている。車両用空調調整パネル50には、温風或いは冷風の吹き出し口を設定するモードダイヤル52と、空調ファンの風量を調整するファンダイヤル53と、車室の空調温度を設定する温度ダイヤル54の3つの操作ノブが設けられている。また、車両10のダッシュボード14の中央にはドライバの上半身に向って温風或いは冷風を吹き出すD席中央吹き出し口37Dと、パッセンジャの上半身に向って温風或いは冷風を吹き出すP席中央吹き出し口37Pとが設けられ、ダッシュボード14の両側には、D席側方吹き出し口38DとP席側方吹き出し口38Pとが設けられている。そして、ダッシュボード14と前方ガラス側には前方ガラスに温風或いは冷風を吹き出す前方ガラス側吹き出し口44が設けられている。また、ダッシュボード14の下側のドライバ席11側にはドライバの足元に温風或いは冷風を吹き出すD席側下方吹き出し口39Dが設けられ、パッセンジャ席12側にはパッセンジャの足元に温風或いは冷風を吹き出すP席下方吹き出し口39Pが設けられている。
図1に示すダッシュボード14の内部には、ドライバ側、パッセンジャ側にそれぞれ図2に示す空調ユニット30が設けられている。空調ユニット30は、ケーシング33と、ケーシング33に取り付けられた冷房用の蒸発器31と、暖房用のヒータコア32と、ケーシング33と中央吹き出し口37とを接続する中央吹き出し口用ダクト34、ケーシング33と側方吹き出し口38とを接続する側方吹き出し口用ダクト35、ケーシング33と前方ガラス側吹き出し口44とを接続する前方ガラス側吹き出し口ダクト40、ケーシング33と下方吹き出し口39とを接続する下方吹き出し口用ダクト36とを備えている。また、空調ユニット30には、空気がヒータコア32を通過する流路とヒータコア32をバイパスする流路とを切り替えるダンパ41と、下方吹き出し口用ダクト36への空気流路と中央吹き出し口用ダクト34及び側方吹き出し口用ダクト35への空気流路とを切り替えるダンパ42と、前方ガラス側吹き出し口用ダクト40の流路を開閉するダンパ45とが設けられている。また、側方吹き出し口用ダクト35の中間には、その空気流路の開閉を行うダンパ43が設けられており、下方吹き出し口用ダクト36の中間には、その空気流路の開閉を行うダンパ46が設けられている。
図3(a)に示すように、基体部であるケーシング51には、温風或いは冷風の吹き出し口を設定する第1の操作ノブであるモードダイヤル52と、空調ファンの風量を調整する第2の操作ノブであるファンダイヤル53と、車室の空調温度を設定する温度ダイヤル54の3つの操作ノブが設けられている。図3(b)に示すように、モードダイヤル52は、ケーシング51の内部に取り付けられた本体55に接続され、本体55にはモードダイヤル52と共に回転するプーリ62が取り付けられ、プーリ62に引々ケーブル63が巻き掛けられている。図4にダンパ43,46を例として示すように、引々ケーブル63は各ダンパ42,43,45,46の各シャフトに取り付けられるプーリ67に巻きかけられており、モードダイヤル52を回転させると引々ケーブル63によってプーリ62とプーリ67とが連動して回転し、モードダイヤル52の回転位置によって各ダンパ42,43,45,46の開閉を切り替えることが出来るよう構成されている。ここで、プーリ62,67と引々ケーブル63とはケーブル引々ユニット66を構成する。ヒータコア32を通過する流路とヒータコア32をバイパスする流路とを切り替えるダンパ41は、温度ダイヤル54の位置によって開閉される。ダンパ41は、モードダイヤル52と同様にケーブル引々ユニット66によって温度ダイヤル54と連動して回転するよう構成されていてもよいし、温度ダイヤル54の位置に応じて別途設置した駆動モータによって開閉動作するよう構成されていてもよい。また、ファンダイヤル53はケーシング51の内部に取り付けられた回転スイッチ56に接続され、ファンダイヤル53を回転させることによって回転スイッチ内部の接点を切り替え、空調ファンの風量を変更することが出来るよう構成されている。
図3(a)に示すように、モードダイヤル52とファンダイヤル53は、それぞれのダイヤル52,53の回転位置を示す位置指示マーク52a,53aが設けられており、ケーシング51には選択されているモードあるいはファンの風量の段階を示す、インジケータ71〜81が各ダイヤル52,53の周囲に配置されている。モードダイヤルの周囲に配置されたインジケータ71は後で説明するD席優先モード、インジケータ72は搭乗者の上半身に向って温風或いは冷風を吹き出す第1モード、インジケータ73は搭乗者の上半身と足元とに向って温風或いは冷風を吹き出す第2モード、インジケータ74は搭乗者の足元に向って温風或いは冷風を吹き出す第3モード、インジケータ75は搭乗者の足元と前方ガラスとに向って温風或いは冷風を吹き出す第4モード、インジケータ76は前方ガラスに向かって温風或いは冷風を吹き出す第5モードの位置をそれぞれ示している。また、ファンダイヤルの周囲に配置されたインジケータ77は空調ファンの停止、インジケータ78からインジケータ81はそれぞれ空調ファンの風量のレベルがそれぞれ1から4となる位置を示している。ここで、風量のレベルは数字が大きくなるほど風量が大きくなることを示している。各インジケータ71〜81の隣接するインジケータ間の各ダイヤル52,53の中心に対する中心角はいずれも45度となっている。
モードダイヤル52の位置指示マーク52aをインジケータ72の位置にあわせると、図2に示すように、ダンパ42は下方吹き出し口用ダクト36の入口側に移動し、下方吹き出し口用ダクト36を塞ぎ、中央吹き出し口用ダクト34及び側方吹き出し口用ダクト35への空気流路を開放する。また、ダンパ45は前方ガラス側吹き出し口ダクト40の入口を塞ぐ位置となっており、車室内の設定温度が低いので、ダンパ41は空気がヒータコア32をバイパスするようヒータコア32の入口を塞ぐ位置となっている。このため、第1モードでは、空調ファンからの空気は、蒸発器31を通った後、ヒータコア32をバイパスして中央吹き出し口用ダクト34、側方吹き出し口用ダクト35に流れ、各中央吹き出し口37D,37P、各側方吹き出し口38D、38Pとから車室内に吹き出し、前方ガラス側吹き出し口44、各下方吹き出し口39から空気は吹き出さない。
モードダイヤル52の位置指示マーク52aをインジケータ73の位置に合わせた際の第2モードでは、ダンパ42は下方吹き出し口用ダクト36の入口と、中央吹き出し口用ダクト34及び側方吹き出し口用ダクト35への入口との中間位置となり、各ダクト36,34,35に空気が流れ、空調ファンからの空気は、中央吹き出し口用ダクト34、側方吹き出し口用ダクト35、下方吹き出し口用ダクト36に流れ、各中央吹き出し口37D,37P、各側方吹き出し口38D、38P、各下方吹き出し口39から車室内に吹き出す。モードダイヤル52の位置指示マーク52aをインジケータ74の位置にあわせた際の第3モードでは、ダンパ42は中央吹き出し口用ダクト34及び側方吹き出し口用ダクト35の入口側に移動し、中央吹き出し口用ダクト34及び側方吹き出し口用ダクト35を塞ぎ、下方吹き出し口用ダクト36への空気流路を開放する。そして、空調ファンからの空気は、各下方吹き出し口39から車室内に吹き出し、前方ガラス側吹き出し口44、中央吹き出し口用ダクト34、側方吹き出し口用ダクト35に流れ、各中央吹き出し口37D,37P、各側方吹き出し口38D、38Pから空気は吹き出さない。以下同様に、モードダイヤル52の位置指示マーク52aをインジケータ75の位置に合わせた際の第4モードでは、ダンパ45が開となって前方ガラス側吹き出し口ダクト40から空気が流れると共に、下方吹き出し口用ダクト36にも空気が流れる。位置指示マーク52aをインジケータ76の位置にあわせた際の第5モードでは、図示しない別のダンパによって下方吹き出し口用ダクト36が閉となり、前方ガラス側吹き出し口ダクト40のみに空気が流れる。
図3(b)に示すように、モードダイヤル52の回転軸52b、ファンダイヤル53の回転軸53bにはそれぞれ各ダイヤル52,53の回転と共に回転する円板57,58が取り付けられており、各円板57,58は接続部材であるリンク59によって接続されて連動して回転することが出来るよう構成されている。図5(a)に示すように、各円板57,58にはそれぞれ円弧状の溝64,65が設けられている。溝64はインジケータ72の位置からインジケータ76の位置までの角度と同様の角度だけ設けられている。本実施形態では溝64の円弧の中心角は約180度である。溝65は、インジケータ77の位置からインジケータ81の位置までの角度と同様の角度だけ設けられている。本実施形態では、溝65の円弧の中心角も約180度である。円板57は、モードダイヤル52の位置指示マーク52aの位置に溝64の中心が来るように取り付けられ、円板58は、ファンダイヤル53の位置指示マーク53aの位置に溝65の中心が来るように取り付けられている。そして、その長さがモードダイヤル52の中心とファンダイヤル53の中心間の距離とほぼ同一の長さのリンク59は一端の突起60が円板57の溝64に係合し、他端の突起が円板58の溝65に係合している。従って、図5(a)に示すように、モードダイヤル52の位置指示マーク52aの位置がインジケータ72の位置となり、ファンダイヤル53の位置指示マーク53aの位置が各回転軸52b,53bを挟んでインジケータ72と対向する位置であるインジケータ81の位置となった場合には、リンク59の一端の突起60は溝64の一番時計回り端64bと係合し、他端の突起61は溝65の一番反時計回り端65aと係合している。この状態では、ダンパ42,43,45の位置は先に説明した第1モードの位置であり、空調ファンの風量はレベル4の最大風量となっている。
この状態で、モードダイヤル52の位置指示マーク52aをインジケータ72の位置からインジケータ71の位置まで反時計回りに回転させると、パッセンジャ席側の空調ユニット30のダンパ43,46が閉となり、パッセンジャ席側の側方吹き出し口38P,下方吹き出しし口39Pから車室内への空気の吹き出しが停止し、他のダンパ42,45の位置は第1のモードの位置と同様のD席優先モードの位置となる。つまり、D席優先モードでのダンパ42,43,45の位置は、パッセンジャ席側の空調ユニット30のダンパ43,46が閉となっている以外は先に説明した第1モードと同様である。また、図5(b)に示すように、モードダイヤル52の反時計回りの回転によって円板57が反時計回りに回転するとリンク59の一端の突起60は溝64の一番時計回り端64bと係合し、他端の突起61は溝65の一番反時計回り端65aと係合しているので、反時計回り方向の回転によってリンク59は円板58を引っ張り、円板58を反時計回りに連動して回転させる。そして、モードダイヤル52の位置指示マーク52aがインジケータ72の位置からインジケータ71の位置に移動すると、ファンダイヤル53の位置指示マーク53aもモードダイヤル52の回転角度と同一角度だけ回転し、インジケータ81の位置からモードダイヤル52の回転角度と同一回転角度の位置にあるインジケータ80の位置になる。そして、回転スイッチ56の接点が移動し、空調ファンの風量は最大風量のレベル4からレベル3に低下する。
また、図5(c)に示すように、図5(a)に記載した状態で、ファンダイヤル53を反時計方向に回転しても、リンク59の他端の突起61は、円板58の溝65の中を時計回り方向の端部65bに向って移動するので、ファンダイヤル53の回転と連動してモードダイヤル52が回転することはない。他方、図5(b)の状態で、ファンダイヤル53を時計回り方向に回転させると、円板58の溝65の反時計回り端65aと突起61が係合しているリンク59は突起60を介して円板57の溝64の時計回り端64bを引っぱってモードダイヤル52を時計回り方向に回転させる。そして、ファンダイヤル53の位置指示マーク53aがインジケータ81のレベル4に来るまで時計回り方向に回転させると、モードダイヤル52はインジケータ71の位置まで回転し、パッセンジャ席側の空調ユニット30のダンパ43が開となり、パッセンジャ席側の側方吹き出し口38P,下方吹き出し口39Pから車室内への空気の吹き出しが開始され、各ダンパ42,43,45,46の位置は第1のモードの位置に戻る。
このように、本実施形態の車両用空調調整パネル50では、モードダイヤル52とファンダイヤル53とをリンク59によって連動して回転させるという簡便な構成によって、空調流路のダンパ位置をD席優先モードにすると同時に空調ブロワの風量を最大風量のレベル4からレベル3に低減することが出来るという効果を奏する。また、空調ブロワの風量を最大風量のレベル4からレベル3に低減してもパッセンジャ席側の側方吹き出し口38Pから車室内への空気の吹き出しを停止させるので、ドライバの上半身に向う風量を低下させず、ドライバが不快感を持つこと無く空調に使用されるエネルギを低減することができるという効果を奏する。また、ファンダイヤル53の位置指示マーク53aの位置がインジケータ81の位置で、モードダイヤル52の位置指示マーク52aの位置をインジケータ72の位置からインジケータ71の位置に移動させる場合と、モードダイヤル52の位置指示マーク52aの位置がインジケータ71の位置で、ファンダイヤル53の位置指示マーク53aの位置をインジケータ80の位置からインジケータ81の位置に移動させる場合だけ、モードダイヤル52とファンダイヤル53とが連動して回転し、その他の場合は各溝64,65の中をリンク59の各突起60,61が移動し、各ダイヤル52,53はそれぞれ独立して操作できることから、通常の空調設定操作に影響を及ぼさず、上記のような効果を奏することができる。
図6、図7を参照して他の実施形態について説明する。図1から図5を参照して説明した部分と同様の部分には同様の符号を付して説明は省略する。図6に示すように、モードダイヤル52にはD席優先モードの位置を設けず、D席優先切替ダイヤル91を別途設け、D席優先切替ダイヤル91の回転とファンダイヤル53とが連動して回転することが出来るようにリンク59によって接続したものである。本実施形態では、D席優先切替ダイヤル91は請求項1に記載の第1の操作ノブとなる。図6(a)に示すように、D席優先切替ダイヤル91の周囲の真上には通常モードを示すインジケータ82が設けられ、インジケータ82と45度の角度を持ってD席優先モードを示すインジケータ71が設けられている。また、D席優先切替ダイヤル91には位置指示マーク91aが設けられている。図6(b)に示すように、D席優先切替ダイヤル91はケーシング51に取り付けられた本体92に接続され、本体92にはD席優先切替ダイヤル91と共に回転するプーリ93が取り付けられ、プーリ93に引々ケーブル95が巻き掛けられている。引々ケーブル95はパッセンジャ席側の空調ユニット30のダンパ43,46のシャフトに取り付けられるプーリ67に巻きかけられており、D席優先切替ダイヤル91を回転させると引々ケーブル95によって連動するよう接続されているプーリ93とプーリ67とが回転し、パッセンジャ席側のダンパ43を開閉する。
図7(a)に示すように、D席優先切替ダイヤル91にはD席優先切替ダイヤル91と共に回転する円板94が取り付けられ、リンク59の一端はD席優先切替ダイヤル91の位置指示マーク91aと同じ回転角度位置の円板94に回転自在となるように取り付けられている。そして、リンク他端の突起61は先に説明した実施形態と同様、円板58の溝65に係合している。
D席優先切替ダイヤル91の位置指示マーク91aの位置がインジケータ82の位置となり、ファンダイヤル53の位置指示マーク53aの位置がインジケータ81の位置となった場合には、リンク59他端の突起61は溝65の一番反時計回り端65aと係合している。この状態では、ダンパ43は開となっており、他のダンパ42,45の位置はモードダイヤル52の位置指示マーク52aの示すインジケータ72から76に対応するモードの位置であり、空調ファンの風量はレベル4の最大風量となっている。
この状態で、D席優先切替ダイヤル91の位置指示マーク91aをインジケータ82の位置からインジケータ71の位置まで反時計回りに回転させると、パッセンジャ席側の空調ユニット30のダンパ43,46が閉となり、パッセンジャ席側の側方吹き出し口38P、下方吹き出し口39Pから車室内への空気の吹き出しが停止する。他のダンパ42,45の位置は変化しない。また、図7(b)に示すように、D席優先切替ダイヤル91の反時計回りの回転によって円板94が反時計回りに回転するとリンク59の一端は円板94と共に回転するので、反時計回り方向の回転によってリンク59は円板58を引っ張り、円板58を反時計回りに連動して回転させる。そして、D席優先切替ダイヤル91の位置指示マーク91aがインジケータ82の位置からインジケータ71の位置になると、ファンダイヤル53の位置指示マーク53aはインジケータ81の位置からインジケータ80の位置になる。このため、回転スイッチ56の接点が移動し、空調ファンの風量は最大風量のレベル4からレベル3に低下する。
また、図7(c)に示すように、図7(a)に記載した状態で、ファンダイヤル53を反時計方向に回転しても、リンク59の他端の突起61は、円板58の溝65の中を時計回り方向の端部65bに向って移動するので、ファンダイヤル53の回転と連動してD席優先切替ダイヤル91が回転することはない。他方、図7(b)の状態で、ファンダイヤル53を時計回り方向に回転させると、円板58の溝65の反時計回り端65aと突起61が係合しているリンク59が円板94を引っぱってD席優先切替ダイヤル91を時計回り方向に回転させる。そして、ファンダイヤル53の位置指示マーク53aがインジケータ81のレベル4に来るまで時計回り方向に回転させると、D席優先切替ダイヤル91はインジケータ71の位置まで回転し、パッセンジャ席側の空調ユニット30のダンパ43,46が開となり、パッセンジャ席側の側方吹き出し口38P、下方吹き出し口39Pから車室内への空気の吹き出しが開始される。
本実施形態は先に説明した実施形態と同様の効果を奏するほか、円板94の構造がより単純ですむ他、パッセンジャ席側の空調ユニット30のダンパ43,46の取付位置の設定が自在に出来ることから配置の自由度が向上するという効果を奏する。また、他のダンパ42,45がいずれの位置でもパッセンジャ席側の空調ユニット30のダンパ43,46の開閉を行うことができることから、より好適に空調装置での消費エネルギを低減し、燃費を向上させることができる。
以上述べた各実施形態は、本発明の車両用空調調整パネルを乗用車に適用した場合について説明したが、本発明の車両用空調調整パネルはマニュアル式のパネルであればトラックバスなど他の形式の車両にも適用することができる。また、各実施形態では、D席優先モードではパッセンジャ席側の空調ユニット30のダンパ43,46を開閉することにより、パッセンジャ席側の側方吹き出し口38Pから車室内への空気の吹き出しの開閉を行うこととして説明したが、車両のセンターコンソールから後席に向う空調吹き出し口がある場合には、後席への空調吹き出しを開閉するようにしてもよい。
以上述べた各実施形態では、D席優先モードの際にはダンパ43,46を閉として、パッセンジャ席側の側方吹き出し口38P、下方吹き出し口39Pから車室内への空気の吹き出しを停止することとして説明したが、ダンパ43あるいはダンパ46のいずれか一方のみを閉として、パッセンジャ席側の側方吹き出し口38P又は下方吹き出し口39Pのいずれか一方の吹き出し口からの車室内への空気の吹き出しを停止するように構成してもよい。
以上説明した実施形態では、モードダイヤル52をD席優先モードとした際に、ファンダイヤル53が最高のレベル4となっている場合にファンダイヤル53がモードダイヤル52に連動して1レベルだけ低下し、ファンの風量が1レベル低下することとして説明したが、次に、ファンの風量の最高のレベル4ではない場合でもD席優先モードとした際にはファンの風量を1レベル低下させる車両用空調調整パネルについて説明する。図1から7を参照して説明した各実施形態と同様の部分には同様の符号を付して説明は省略する。
図8(a)、図8(b)に示すように、本実施形態の車両用空調調整パネル150の基体部であるケーシング151には、温風或いは冷風の吹き出し口を設定する第1の操作ノブであるモードダイヤル152と、空調ファンの風量を調整する第2の操作ノブであるファンダイヤル153と、図示しない車室の空調温度を設定する温度ダイヤルの3つの操作ノブが設けられている。図8(b)に示すように、モードダイヤル152は、ケーシング151の内部に取りつけられた本体155に接続され、本体155にはモードダイヤル152と共に回転するプーリ162が取り付けられ、プーリ162に引々ケーブル163が巻き掛けられている。先に説明した実施形態と同様、引々ケーブル63は図1に示す各ダンパ42,43,45,46の各シャフトに取り付けられるプーリ67に巻きかけられており、モードダイヤル152を回転させると引々ケーブル163によってプーリ162とプーリ67とが連動して回転し、モードダイヤル152の回転位置によって各ダンパ42,43,45,46の開閉を切り替えることが出来るよう構成されている。ここで、プーリ162,67とケーブル63とはケーブル引々ユニット166を構成する。先に説明した実施形態と同様、ヒータコア32を通過する流路とヒータコア32をバイパスする流路とを切り替えるダンパ41は、温度ダイヤル54の位置によって開閉され、ファンダイヤル153はケーシング151の内部に取り付けられた回転スイッチ156に接続され、ファンダイヤル153を回転させることによって回転スイッチ内部の接点を切り替え、空調ファンの風量を変更することが出来るよう構成されている。
図8(b)に示すように、モードダイヤル152とファンダイヤル153には、それぞれのダイヤル152,153の回転位置を示す位置指示マーク152a,153aが設けられており、ケーシング151には選択されているモードあるいはファンの風量の段階を示す、インジケータ71〜81が各ダイヤル152,153の周囲に配置されている。モードダイヤルの周囲に配置されたインジケータ71〜76の示すモード、インジケータ77からインジケータ81の示す空調ファンの風量のレベル、モードダイヤル52の位置指示マーク52aを各インジケータ72から76の位置にあわせた際の各ダンパ41〜46の開閉と空気の吹き出し口の開閉は、いずれも先に述べた実施形態と同様である。
図8(a)に示すように、モードダイヤル152の回転軸152b、ファンダイヤル153の回転軸153bにはそれぞれ各ダイヤル152,153の回転と共に回転する第1の円板、第2の円板である円板157,158が取り付けられている。円板158の外周でインジケータ78から80の位置に対応する範囲、すなわち、ファン風量の3レベル分の角度範囲にピニオンギヤ歯207が形成されている。ファンダイヤル153の位置指示マーク153aはピニオンギヤ歯207の一番時計回り側に配置されていることから、位置指示マーク153aが風量レベル2から4にある場合には、ピニオンギヤ歯207は後で説明するラック206と対向する位置となる。ケーシング151の内部には、ロッド200が2つのブラケット201,202でその軸方向が円板157,158の各回転軸152b,153bと直交する方向にスライド可能となるように支持されている。ロッド200は四角断面の棒であり、円板158の側には円板158のピニオンギヤ歯207と噛み合う歯竿であるラック206が設けられている。また、ロッド200には接続部材であるリンク159の一端がピン161によって回転自在に取り付けられている。リンク159の他端は、円板157に設けられた円弧状の溝164にピン160によって取り付けられ、ピン160は溝164に沿って円板157の円周方向にスライドできるよう構成されている。
ロッド200の円板158側(図8(a)の右側)のブラケット202は、ロッド200と円板158との距離を変化させることができるように長穴となっており、ロッド200の円板158側とブラケット202との間の設けられたスプリング203によってロッド200の円板158側の端部は円板158から離れる方向に付勢されている。また、ロッド200にはラック206と円板158の反対側に突出したブラケット204が設けられている。このブラケット204には円板158の回転軸153bと平行な方向に丸棒状のピン205が取り付けられている。ピン205は後で説明するガイド220に設けられた溝に係合している。ロッド200の中央には突起208が設けられ、ケーシング151に固定されたブラケット209との間にスプリング210が設けられ、ロッド200が円板158から円板157の方向(図8(a)の左方向)にスライドした場合には、ロッド200にはスプリング210の円板157から円板158の方向に向かう付勢力がかかるよう構成されている。
図9に示すように、ガイド220は、箱状の本体221と、本体の内部に設けられた仕切り壁222とを備えており、仕切り壁222によって下側溝225と上側溝227とに仕切られている。下側溝225と上側溝227とは円板157側にある隙間226によってつながっている。仕切り壁222の円板158側(図9の左側)は上方に向かってカーブしており、その端部にはピン224と図示しないスプリングによって仕切り壁222と本体221の天井板との間を開閉する開閉板223が設けられている。開閉板223は図9に示すように本体221の天井板に係合するので、初期位置から時計周り方向にのみ移動し、初期位置から反時計回り方向には移動しない。本体221の底板は円板158側も円板157側も緩やかな上向きの傾斜の船底形となっており、仕切り壁222と本体221との間をピン205が横方向にスライドしつつ上下に移動することをガイドできるような構成となっている。
図8(a)に示すように、円板157の溝164は、インジケータ71の位置からインジケータ75の位置までの角度と同様の角度だけ設けられており、本実施形態では溝164の円弧の中心角は約180度である。また、図8(a)に示すように溝の一端164aとモードダイヤル152の位置指示マーク152aとは各インジケータの1目盛分、図8(a)では、インジケータ71とインジケータ72との間の角度分だけずれている。したがって、図8(a)に示すように、位置指示マーク152aがインジケータ72の位置に来た場合には、溝164の反時計周り端164aはインジケータ71の位置に位置し、時計周り端164bはインジケータ75の位置となっており、リンク159を取り付けているピン160は溝164の時計回り端164bに係合した状態となっている。この状態で搭乗者がモードダイヤル152を反時計周りの方向に回転させると溝164の時計周り端164bはピン160に係合してリンク159を図8(a)の紙面左側に向かって引っ張ることとなる。そして、リンク159はロッド200と接続されていることから、搭乗者がモードダイヤル152を反時計周りの方向に回転させるとロット200が図8(a)の左側に向かってスライドする。
以上のように構成された本実施形態の動作について説明する。図8(a)に示した状態では、円板157はリンク159、ロッド200を引っ張っておらず、ロッド200は図9の各符号にaを追加した符号と実線とで示す初期位置となっている。また、ファンダイヤル153の位置指示マーク153aの位置はレベル3となっている。初期位置では、ロッド200の円板158側端(図8(a)の右側)はスプリング203によってガイド220のケーシング天井内面に押し付けられているので、図9に示すように、ロッド200aに設けられているラック206aは円板158に設けられているピニオンギヤ歯207と噛み合っていない。そして、図8(a)に示した状態から搭乗者がモードダイヤル152を反時計周りに回転させると、円板157に接続されているリンク159は円板157によって図8(a)の左側に向かって引っ張られ、ロッド200は、図8(a)の左側に向かって移動を開始する。ロッド200が左に向かって移動を開始すると、図9に示すように、ロッド200のピン205は仕切り壁222に取り付けられた開閉板223の円板158側(図8(a)右側)の側面に当たる。開閉板223は本体221と同様の緩やかな傾斜が設けられていることから、ロッド200が左側に移動するにつれてピン205は開閉板223と本体221の底板とでガイドされて、円板158の方向(図8(a)の下側)に移動してくる。さらにロッド200が左に移動し、ピン205が符号205bで示すように下側溝225に入ってくると、ピン205は仕切り壁222の下面に接し、ロッド200はそのラック206が符号206bで示す位置まで下がり、ラック206は円板158のピニオンギヤ歯207に噛み合う。ラック206とピニオンギヤ歯207とが噛み合うとロッド200が左に移動するにしたがって円板158は反時計回りに回転していく。
搭乗者がモードダイヤル152の位置指示マーク152aがインジケータ71の位置となるまで回転させると、円板158はインジケータ77から81の中の1メモリ分だけ移動し、これによってファンの風量はレベル3からレベル2に1レベル分だけ低下する。そして、ピン205の位置が隙間226の位置まで移動すると、ピン205は仕切り壁222によってガイドされなくなるので、ロッド200は図8(a)に示したスプリング203の付勢力によって下側溝225から隙間226を通って上側溝227に移動する。すると、ロッド200のラック206と円板158のピニオンギヤ歯207との係合がはずれ、円板158、ファンダイヤル153はそれ以上回転しなくなる。このように、搭乗者がモードダイヤル152の位置指示マーク152aの位置がインジケータ71の位置まで回転させ、D席優先モードとなってダンパ43,46を閉として、パッセンジャ席側の側方吹き出し口38P、下方吹き出し口39Pから車室内への空気の吹き出しが停止すると、ファンの風量が設定されていた風量から1レベル分低い風量となる。
次に、搭乗者がモードダイヤル152を時計周りに回転させ、位置指示マーク152aの位置がインジケータ72の位置となるまで回転させると、D席優先モードが解除され、ダンパ42から46の位置は第1モードの位置となる。モードダイヤル152を時計周りに回転すると、溝164も円板157とともに時計周りに回転し、溝164も円板157とともに回転する。ロッド200はスプリング210によって図8(a)の右側に向かって付勢されているので、円板157、溝164の回転にしたがってロッド200は右に向かって移動していく。ロッド200の円板158側端(図8(a)の右側)はスプリング203によって上方向に付勢されているのでロッド200に取り付けられているピン205は、図9に示すように、ガイド220の天井板の下面に接したまま、図9の右側に向かって上側溝227の中を移動していく。ピン205が上側溝227に入っている場合には、ロッド200のラック206は円板158のピニオンギヤ歯207から離れた位置となっているので、モードダイヤル152の回転によってファンダイヤル153は回転せず、風量は変化しない。そして、ロッド200のピン205がガイド220の開閉板223の左側の面に接すると、ピン205は図示しないスプリングの付勢力に打ち勝って開閉板223を時計周り方向に回転させて開閉板223を開き、符号205aで示す初期位置に戻る。ピン205が初期位置に戻ると、開閉板223は図示しないスプリングで反時計回りに回転して初期状態に戻る。
このように、搭乗者がモードダイヤル152の位置指示マーク152aの位置がインジケータ71の位置まで回転させると、D席優先モードとなってダンパ43,46が閉となり、パッセンジャ席側の側方吹き出し口38P、下方吹き出し口39Pから車室内への空気の吹き出しが停止するとともに、ファンの風量が設定されていた風量から1レベル分低い風量となる。また、円板158に設けられているピニオンギヤ歯207角度が3レベル分の角度となっており、位置指示マーク153aの位置が一番時計周り側となっていることから、風量レベルが2から4のいずれのレベルに設定されていてもD席優先モードを選択することによって風量レベルが1レベル分だけ低下するので、簡便な方法でより効率的に消費エネルギの低減を図ることができるという効果を奏する。また、本実施形態では、モードダイヤル152をD席優先モードの位置まで回転される場合にのみ、ピン205がガイド220の下側溝225に入り込んでロッド200のラック206と円板158のピニオンギヤ歯207とを係合させ、円板158をファンダイヤル153が1メモリ分だけ風量を低減する位置まで移動し、そのほかの場合には、ピン205がガイド220の下側溝225に入り込まずロッド200のラック206と円板158のピニオンギヤ歯207とが係合しないので、モードダイヤル152とファンダイヤル153は全く連動せず、ファンダイヤル153の回転がモードダイヤル152の回転に影響することがない。
次に図10を参照しながら本発明の他の実施形態について説明する。図8、9を参照して説明した部分には同様の符号を付して説明は省略する。図10に示すように、本実施形態の車両用空調調整パネル150は、図8,図9を参照して説明した実施形態のモードダイヤル152に代わって図6、7を参照して説明したと同様のD席優先切替ダイヤル191を設けたものである。本実施形態では、D席優先切替ダイヤル191は請求項1に記載の第1の操作ノブとなる。図6,7を参照して説明した実施形態と同様、D席優先切替ダイヤル191の回転軸191bにD席優先切替ダイヤル191と一緒に回転する円板194を取り付け、円板194とロッド200とをリンク159で接続したものである。本実施形態では、D席優先切替ダイヤル191を回転させて位置指示マーク191aをインジケータ71の位置に合わせると、ダンパ43,46が閉となり、パッセンジャ席側の側方吹き出し口38P、下方吹き出し口39Pから車室内への空気の吹き出しを停止するとともに、先に図8,9を参照して説明したと同様にロッド200の軸方向移動と協働してピン205とガイド220とが係合することによってロッド200のラック206を円板158のピニオンギヤ歯207と係合させてファンの風量を低減することができる。また、本実施形態も先に説明した実施形態と同様、D席優先切替ダイヤル191をD席優先位置まで回転させる際にのみファンダイヤル153と連動し、その他の場合には、D席優先切替ダイヤル191とファンダイヤル153とは連動せず、ファンダイヤル153を操作してもD席優先切替ダイヤル191は動作しない。
本実施形態は先に図8,9を参照して説明した実施形態と同様の効果を奏する。また、図8−10を参照して説明した各実施形態では、D席優先モードの際にはダンパ43,46を閉として、パッセンジャ席側の側方吹き出し口38P、下方吹き出し口39Pから車室内への空気の吹き出しを停止することとして説明したが、ダンパ43あるいはダンパ46のいずれか一方のみを閉として、パッセンジャ席側の側方吹き出し口38P又は下方吹き出し口39Pのいずれか一方の吹き出し口から車室内への空気の吹き出しを停止するように構成してもよい。また、円板157,194と円板158の外形寸法を異なる寸法とし、たとえば、円板158の外形を円板157,194の外形よりも小さくすることによって円板158を円板157,194の回転角度よりも大きく回転させ、風量を2レベルだけ低減するように構成するようにしてもよいし、逆に円板158の外形を大きくして風量レベルの低減を少なくするように構成してもよい。
図11を参照しながら、本発明の他の空調ユニットへの適用について説明する。図11に示すように、本空調ユニット300は、先に図2を参照して説明した空調ユニット30に空気を後席に導く後席吹き出し口用ダクト34bと、後席吹き出し口37bとを備え、後席吹き出し口用ダクト34bに取り付けられたダンパ43bを含んでいる。また、空調ユニット300の下方吹き出し口36から分岐して後席の下方に温風を吹き出す、後席下方吹き出し口用ダクト36bと後席下方吹き出し口39bと後席下方吹き出し口用ダクト36bに設けられたダンパ46bとを備えている。先に図4を参照して説明したように引々ケーブル63は各ダンパ43b,46bにも巻きかけられており、図3から図5、図8を参照して説明した実施形態では、モードダイヤル52の位置指示マーク52aをインジケータ71の位置にあわせてD席優先モードとした場合には、各ダンパ43b,46bは閉となり、後席への空調の吹き出し、温風の吹き出しを停止する。また、先に図6、図7、図9を参照して説明した実施形態ではモードダイヤル91の位置指示マーク91aをインジケータ71の位置に合わせると、各ダンパ43b,46bが閉となり、後席への空調の吹き出し、温風の吹き出しを停止する。
このように、本実施形態においては、D席優先モードの際に前方のパッセンジャ席のみでなく、後席への空調空気、温風の吹き出しを停止することができ、より効果的に消費エネルギの低減を図ることができる。
図12から図15を参照しながら本発明の他の実施形態について説明する。本実施形態では、図1から図11を参照して説明した実施形態と同様の部分には符号の最初に2を付した200番台で十の位と一の位の番号は同一の番号を付したものとし、その説明は省略する。
図12(b)に示すように、本実施形態の本発明の車両用空調調整パネル250は、D席優先切替ノブ291をファンダイヤル253とは別に設け、D席優先切替ノブ291の左右の移動とファンダイヤル253とが連動するように構成したものである。
図12(b)に示すように、ケーシング251のD席優先切替ノブ291の上には通常モードを示すインジケータ272と、D席優先モードを示すインジケータ271が設けられている。図12(a)に示すように、D席優先切替ノブ291は本体292に接続されている。本体292は、回転軸292bの周りに回転するようにケーシング251に取り付けられているもので、板状で、ケーシング251の正面側の端面は回転軸292bを中心とする円弧状となっている。本体292にはD席優先切替ノブ291の左右への移動と共に回転するプーリ293が取り付けられている。プーリ293は本体292と同じ回転軸292bを中心に回転するように構成されている。プーリ293には引々ケーブル295が巻き掛けられている。引々ケーブル295は、図2、図4に示すパッセンジャ席側の空調ユニット30のダンパ43,46のシャフトに取り付けられるプーリ67に巻きかけられている。D席優先切替ノブ291を左右に移動すると本体292が回転し、その回転に連動して引々ケーブル295に接続されているプーリ293とプーリ67とが回転し、パッセンジャ席側のダンパ43,46を開閉する。
図12(a)に示すように、ケーシング251の内部には仕切り板254が設けられ、仕切り板には、回転軸253bによって接続位置が切り替えられるスイッチ256が取り付けられている。また、ケーシング251の内部にはファンダイヤル253の回転軸253bにファンダイヤル253と共に回転するカム板258が取り付けられている。図13(a)に示すように、カム板258は、本体292の表面側の外周に各カム溝258a〜258dが設けられたものである。各カム溝258a〜258dは、ファンダイヤル253の回転軸253bの周りに円周角θの間隔で設けられている。この角度θは、ファンダイヤル253の周囲に配置された各インジケータ277〜281のファンダイヤル253の回転軸253bの周りの中心角度の差と同一である。また、各カム溝258a〜258dに隣接して各突部258e〜258jが設けられている。この突部の回転軸253bの回りの中心角の間隔はカム溝と同様のθである。そして、各突部258e〜258jは各インジケータ277〜281と回転軸に対して180度ずれた位置となるように構成されている。したがって、各カム溝258a〜258dは、各インジケータ277〜281の中間位置と回転軸253bに対して180度ずれた位置となっており、各カム溝258a〜258dの中心と隣接する各突部258e〜258jの中心との間の角度は回転軸253bの周りにθ/2だけずれている。
図13(a)に示すように、平板状の本体292のファンダイヤル253側の表面には、カム板258の各カム溝258a〜258dに係合するピン261が取り付けられている。図13(b)に示すように、ピン261は、ピン本体261aと、本体292に設けられてピン本体261aを上下方向にスライド自在に保持するホルダ261bと、ホルダ261bの内部に取り付けられ、その下側が本体292の表面に接し、上側がピン本体261aの下端に接し、ピン本体261aを上に向かって押し上げるスプリング261cとを含んでいる。ピン本体261aは下端に直径の大きな段部が設けられており、この段部は、ホルダ261bの上側に設けられたショルダ部と係合して、ピン本体261aがホルダ261bから外れないよう上下方向の移動を規制している。
本実施形態では、D席優先切替ノブ291は請求項1に記載の第1の操作ノブとなり、ファンダイヤル253は第2の操作ノブとなる。また、カム板258とピン261とはノブ連動機構を構成する。
以上のように構成された本実施形態の車両用空調調整パネル250のD席優先切替ノブ291を操作した場合の動作について図14を参照しながら説明する。図14(a)に示すように、ファンダイヤル253の位置指示マーク253aが風量レベルが3のインジケータ280に合わされている。この状態で、突部258fは略真下を向いており、三番目のカム溝258cは真下から角度θ/2だけ左に傾いた状態となっている。また、D席優先切替ノブ291の位置はインジケータ272の位置にあり、通常モード、あるいはD席優先オフ状態となっており、図2に示すダンパ43,46は開状態となっている。なお、図14ではインジケータ271,272の位置は、図面が煩雑にならないように説明のたために本体292の下側に記載してある。
この状態で、D席優先切替ノブ291の位置をインジケータ272からインジケータ271に向かって右に移動させると、その移動に伴って、本体292が図12(a)に示すように反時計まわりに回転し、それに伴ってピン261の位置が右方向に移動する。そして、図14(a)の点線で示すように、インジケータ272とインジケータ271との中間に移動してくると、ピン261がカム溝258cの中に入ってくる。そして、ピン261の右側の側面がカム溝258cの左側の面に係合する。そして、更にD席優先切替ノブ291を右方向に移動せると、ピン261にカム溝258cが係合しているのでピン261の右方向への移動に連動してカム板258が右方向に移動し、これによってファンダイヤル253が回転軸253bと共に反時計方向に回転を開始する。そして、更にD席優先切替ノブ291を左に向かって移動させると、図14(b)に示すように、カム板258が角度θだけ回転したところで、カム溝258cとピン261と係合が外れ、カム板258の回転は停止し、D席優先切替ノブ291はそのままインジケータ271の位置まで右に移動していく。上記の動作によってカム板258が角度θだけ反時計まわりに回転するので、これに連動して回転軸253b、ファンダイヤル253も角度θだけ反時計まわりに回転する。すると、ファンダイヤル253の位置指示マーク253aの位置が風量レベル3を示すインジケータ280の位置から風量レベル2を示すインジケータ279の位置まで移動し、ファンの風量が風量レベル3から風量レベル2まで一段階低下する。また、D席優先切替ノブ291の位置がD席優先モードとなるインジケータ271の位置になると、ダンパ43,46は閉位置となる。このように、本実施形態の車両用空調調整パネル250では、D席優先モードに切り替えるとそれに連動してファンの風量レベルが一段階低下し、空調のために消費するエネルギを低減することができる。
図14(b)に示すように、D席優先切替ノブ291がインジケータ271に移動すると、本体292に取り付けられているピン261の位置は、カム板258と係合しなくなる。このため、この状態でファンダイヤル253を回転操作させても、それに連動してD席優先切替ノブ291の位置が移動する事はなく、搭乗者の通常の空調風量の調整を妨げることはない。
また、図14(b)のようにD席優先切替ノブ291がD席優先モードとなるインジケータ271の位置でファンダイヤル253の位置指示マーク253aが風量レベルが2となるインジケータ279の位置にある状態から、D席優先切替ノブ291を左に移動させて、図14(a)の位置に戻す場合には、先に説明したのと逆に、ピン261はカム溝258cの左側側面に係合してカム板258を時計方向に回転させ、ファンダイヤル253を位置指示マーク253aが風量レベル3となるインジケータ280の位置に移動させる。そして、D席優先切替ノブ291を通常状態となるインジケータ272の位置まで移動させると、ダンパ43,46は開位置となる。
次に、図15を参照しながら、ファンダイヤル253の位置指示マーク253aの位置が風量レベル最大のレベル4となっている場合に、D席優先切替ノブ291をD席優先モードとなるインジケータ271の位置から通常モードのインジケータ272の位置まで左に移動させる場合の動作について説明する。この場合には、D席優先切替ノブ291の移動によってファンダイヤル253が時計まわりに回転しようとしても位置指示マーク253aはインジケータ281以上時計回りに回転することができないため、以下のような動作をする。図15に示すように、ファンダイヤル253は位置指示マーク253aが風量レベル最大を示す数字4のインジケータ281の位置となっている。この場合、カム板258の一番右側の突部258fはその先端が本体292の直上で、回転軸253bの位置よりも少し左に寄ったところとなっている。この状態で、D席優先切替ノブ291をD席優先モードとなるインジケータ271の位置から左に向かって移動させると、D席優先切替ノブ291をインジケータ271とインジケータ272の略中間まで移動させた際にピン261の先端がカム板258の左の側面に当たる。しかし、このカム板258の左の側面は本体292の表面に向かって斜め下方向に傾斜する位置となっているので、ピン261は各カム溝258a〜258dには嵌り込まずに、カム板258の右側面によって下方向に押し下げられる。するとピン261のピン本体261aを上に押し上げているスプリング261cが縮められ、ピン本体261aは下方向に向かって移動する。D席優先切替ノブ291が更に左に移動すると、ピン261は突部258fの下に入る。そして、突部258fの下をくぐると、ピン本体261aは、スプリング261cによって押し上げられてその段部がホルダ261bのショルダに当たって当初の位置に戻る。この際、ピン本体261aの先端はカム溝258dに入り込む。そして、更に、D席優先切替ノブ291を左に移動させると、ピン本体261aの先端は、カム溝258dから左に抜けて、カム溝258dの左に隣接する突部258gの下をくぐりぬけてカム板258の左側に出る。そして、さらにD席優先切替ノブ291を左に移動されると、ピン本体261aの先端はカム板258に接触せずに、左に向かって移動し、D席優先切替ノブ291が通常モードとなるインジケータ272の位置まで移動する。すると、ダンパ43,46は開位置となる。
また、同様に、ファンダイヤル253の位置指示マーク253aの位置がファンのオフの位置を示すインジケータ277の位置となっている場合には、D席優先切替ノブ291を右に移動させても、ファンダイヤル253をオフ位置よりも反時計まわり方向に回転させることができないので、先に説明したと同様に、D席優先切替ノブ291を右に向かって移動させてもカム板258が回転しないような動作となる。この場合、D席優先切替ノブ291の位置が通常モードとなるインジケータ272の位置からD席優先モードとなるインジケータ271の位置まで右側に向かって移動されると、先に説明した場合と同様、ピン261のスプリング261cが縮んでピン261の先端はカム板258の左側の面に沿って押し下げられ、各突部258g〜258jの下をくぐりぬけてインジケータ271の位置まで移動することができる。このため、D席優先切替ノブ291を右に移動させても、ファンダイヤル253を回転させることはない。
以上説明したように、本実施形態の車両用空調パネル250では、ピン本体261aを上下方向にスライド可能に支持し、スプリング261cによって押し上げるように構成しているので、風量レベルが4又はオフの場合にはピン261の先端がカム板258下部を通り抜け、D席優先切替ノブ291を移動させても、ファンダイヤル253を回転させることがなく、風量レベルが4又はオフの場合でもD席優先切替ノブ291を左右に移動させてD席優先モードと通常モードとを切り替えることができる。
図16を参照して本発明の他の実施形態について説明する。本実施形態では、図1から図15を参照して説明した実施形態と同様の部分には符号の最初に3を付した300番台で十の位と一の位の番号は同一の番号を付したものとし、その説明は省略する。
図16(a)に示すように、本実施形態は、図12〜図15を参照して説明した実施形態のD席優先切替ノブ291をD席優先切替ダイヤル391として、回転式とし、図16(b)に示すようにケーシング351の内部にD席優先切替ダイヤル391の回転軸391bに固定されてD席優先切替ダイヤル391と共に回転する円板394とを設け、円板394の外周にカム板358に設けられた各カム溝358a〜358dに係合するピン396を取り付けたアーム395を固定したものである。
本実施形態は、先に図12〜15を参照して説明した実施形態と同様、D席優先切替ダイヤル391を通称モードのインジケータ372の位置からD席優先モードとなるインジケータ371の位置に向かって回転させると、D席優先切替ダイヤル391と連動して回転する円板394のアーム395に取り付けられたピン396が各カム溝358a〜358dに係合することによってファンダイヤル353を回転させて、ファンの風量レベルを一段低下させるように動作するものである。本実施形態は先に図12〜図15を参照して説明した実施形態と同様の効果を奏する。
[付記]
車両用空調調整パネルにおいて、
第1の円板は、回転方向に沿って円弧状に延びる他の溝を有し、
接続部材は、その一端が第1の円板の他の溝に滑動自在に接続され、第1の操作ノブを第1の方向に回転する場合にその一端が第1の円板の他の溝の第1の方向と反対方向端に係合し、第2の操作ノブを第1の方向に連動して回転させること、
としても好適である。
また、記載の車両用空調調整パネルにおいて、
第1の円板は、回転方向に沿って円弧状に延びる第1の溝を有し、
接続部材は、その一端が第1の円板の第1の溝に滑動自在に接続され、第1の操作ノブを第1の方向に回転する場合にその一端が第1の溝の第1の方向と反対方向端に係合し、ロッドを移動させること、
としても好適である。
10 車両、11 ドライバ席、12 パッセンジャ席、13 センターコンソール、14 ダッシュボード、22 壁、30,300 空調ユニット、31 蒸発器、32 ヒータコア、33 ケーシング、34 中央吹き出し口用ダクト、34b 後席吹き出し口用ダクト、35 側方吹き出し口用ダクト、36 下方吹き出し口用ダクト、36b 後席下方吹き出し口用ダクト、37 中央吹き出し口、37b 後席吹き出し口、38 側方吹き出し口、39 下方吹き出し口、39b 後席下方吹き出し口、40 前方ガラス側吹き出し口用ダクト、44 前方ガラス側吹き出し口、41,42,43,45,46 ダンパ、50,150,250,350 車両用空調調整パネル、51,151,251 ケーシング、52,152 モードダイヤル、52a,152a,53a,153a,91a,253a 位置指示マーク、52b,152b,53b,153b,91b,191b,253b,292b,353b,391b 回転軸、53,153,253,353 ファンダイヤル、54 温度ダイヤル、55 本体、56,156 回転スイッチ、57,157,58,158,94,194,394 円板、59,159 リンク、60,61 突起、62,67,93,162,293 プーリ、63,163,95,295 引々ケーブル、64,164,65,165 溝、66,166,96,196 ケーブル引々ユニット、71〜82,271,272,277〜281 インジケータ、91,191,391 D席優先切替ダイヤル、160,161,205,224,261 ピン、200 ロッド、201,202,204,209 ブラケット,203,261c スプリング、206 ラック、207 ピニオンギヤ歯、208 突起、210 スプリング、220 ガイド、221,292 本体、222 仕切り壁、223 開閉板、225 下側溝、226 隙間、227 上側溝、254 仕切り板、256 スイッチ、258 カム板、258a〜258d,358a〜358d カム溝、258e〜258j 突部、261a ピン本体、261b ホルダ、291 D席優先切替ノブ。

Claims (5)

  1. 車両用空調調整パネルであって、
    パッセンジャ席側または後席側への空気流路に設けられたダンパの開閉位置を変更する第1の操作ノブと、
    空調ブロワの風量を変更する第2の操作ノブと、
    第1の操作ノブの位置の変更と機械的に連動され、第1の操作ノブの位置の変更に応じて第2の操作ノブの位置を変化させるノブ連動機構と、を備え、
    ダンパを閉とする位置に第1のノブの位置を移動させると、第2の操作ノブは移動前の位置よりもブロワ風量を低減する位置に移動すること、
    を特徴とする車両用空調調整パネル。
  2. 請求項1に記載の空調調整パネルであって、
    ノブ連動機構は、第2の操作ノブの位置の変更に連動して第1の操作ノブの位置を変化させないこと、
    を特徴とする車両用空調調整パネル。
  3. 請求項1または2に記載の車両用空調調整パネルであって、
    基体部を含み、
    第1の操作ノブは、基体部に回転自在に取り付けられ、
    第2の操作ノブは、第1の操作ノブと並べて基体部に回転自在に配置され、
    第1の操作ノブと共に回転する第1の円板と
    第2の操作ノブと共に回転し、回転方向に沿って円弧状に延びる溝を有する第2の円板と、
    その一端が第1の円板に回転自在に接続され、他端が第2の円板の溝に滑動自在に接続され、第1の操作ノブを第1の方向に回転する場合にその他端が第2の円板の溝の第1の方向端に係合し、第2の操作ノブを第1の方向に連動して回転させる接続部材と、
    を備えることを特徴とする車両用空調調整パネル。
  4. 請求項1または2に記載の車両用空調調整パネルであって、
    基体部を含み、
    第1の操作ノブは、基体部に回転自在に取り付けられ、
    第2の操作ノブは、第1の操作ノブと並べて基体部に配置され、
    第1の操作ノブと共に回転する第1の円板と、
    第2の操作ノブと共に回転し、外周の一部にギヤ歯が形成される第2の円板と、
    第1の円板と接続部材によって接続されて、第2の円板の回転軸と直交方向に移動するよう基体部に取り付けられ、第2の円板のギヤ歯と係合するラックと、第2の円板の回転軸方向に突出するピンと、を有するロッドと、
    基体部に取り付けられ、第2の円板からロッドを第2の円板の半径方向に離れる方向に付勢するばねと、
    基体部に取り付けられ、ピンが係合し、第1の円板の回転によるロッドの移動と協働し、ロッドを第2の円板の接離方向に移動させ、ロッドのラックと第2の円板のギヤ歯とを係合、解除させるガイドと、
    を備えることを特徴とする車両用空調調整パネル。
  5. 請求項1または2に記載の車両用空調調整パネルであって、
    基体部を含み、
    第1の操作ノブは、基体部に回転自在に取り付けられ、
    第2の操作ノブは、第1の操作ノブと並べて基体部に配置され、
    ノブ連動機構は、その外周にカム溝を有し、第1の操作ノブと共に回転するカム板と、第2の操作ノブと共に移動し、カム溝に係合するピンであること、
    を特徴とする車両用空調調整パネル。
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