JP2011084952A - ダブルロック式車両用ドアロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アクティブレバーをロック位置からアンロック位置へ移動可能な機械的な操作部材(インサイドドアハンドルまたはロックノブ)の操作フィーリングを損なうことがなく、かつ、パニック状態となった場合でも、アンロック状態への切り替えを円滑に行うことが可能なダブルロック式車両用ドアロック装置を提供すること。
【解決手段】車両用ドアロック装置Aoは、ラッチ機構A1と、インサイドドアハンドルのドア開操作時に作動するインサイドオープンレバー32と、これと連係作動可能なオープンリンク33と、これの位置を切り替えるロック機構A3と、これの作動を規制または許容するダブルロック機構A4を備えている。ロック機構A3は、アクティブレバー41、パニックレバー43を備えるとともに、ストッパ41bとトーションスプリング44(付勢部材)を備えている。ダブルロック機構A4は、ダブルロックレバー51を備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用ドアロック装置、特に、ロック機構とダブルロック機構を備えているダブルロック式車両用ドアロック装置に関する。
この種の車両用ドアロック装置の一つとして、車両のドアに組付けられて同ドアをボデーに対して閉じた状態で保持可能なラッチ機構と、前記ドアに回転可能に連係され前記ドアの車内側に設けたインサイドドアハンドルの操作に伴って駆動されるインサイドオープンレバーと、前記ドアに回転可能に連係され前記インサイドオープンレバーと前記ラッチ機構が備えるリフトレバーとの間に設けられて前記インサイドドアハンドルのドア開操作に伴う前記インサイドオープンレバーのドア開方向作動を前記リフトレバーに伝えるアンロック位置と前記リフトレバーに伝えないロック位置とに切り替え可能なオープンリンクと、このオープンリンクを前記アンロック位置または前記ロック位置に切り替えるためのロック機構と、このロック機構の作動を規制するダブルロックセット状態または前記ロック機構の作動を許容するダブルロックアンセット状態に切り替えることが可能なダブルロック機構を備えているものがあり、例えば、下記特許文献1に示されている。
また、ロック状態において、ドアハンドル(ドアの車内側に設けたインサイドドアハンドルまたはドアの車外側に設けたアウトサイドドアハンドル)のドア開操作と施解錠部材(オープンリンクをアンロック位置またはロック位置に移動させるための部材、例えば、ロック・アンロック操作スイッチ)のアンロック操作が同時に行われてパニック状態となった場合でも、アンロック状態への切り替えを円滑に行うことができるための構成として、ドアに回転可能に連係されてアンロック位置またはロック位置に保持可能なアクティブレバーと、このアクティブレバーに対して所定量相対回転可能に組付けられていて前記オープンリンクに連係しており前記オープンリンクを前記アンロック位置または前記ロック位置に切り替えることが可能なパニックレバー(下記特許文献2ではサブレバーと記載されている)と、前記アクティブレバーに設けられて前記パニックレバーを定位置にてアンロック方向の回転を規制するストッパと、前記パニックレバーを前記定位置に向けてアンロック方向に付勢する付勢部材を備えているものがあり、例えば、下記特許文献2に示されている。
特開2002−38797号公報 特開2006−233507号公報
上記した特許文献1に記載されている車両用ドアロック装置においては、ダブルロック機構にてダブルロックアンセット状態とされていて、ロック機構の作動が許容されているときに、オープンリンクがロック位置にあって、インサイドドアハンドルのドア開操作に伴って、インサイドオープンレバーがドア開方向に作動されると、ロック機構にて、所謂、ワンモーション作動(またはダブルプル作動)が得られて、オープンリンクがロック位置からアンロック位置に切り替えられて、インサイドドアハンドルのドア開操作によってドアを開くことが可能である。また、ロックノブがアクティブレバーに連係されており、ロックノブの操作によりオープンリンクをロック位置またはアンロック位置に切り替え可能である。
(発明が解決しようとする課題)
上記した特許文献1に記載されている車両用ドアロック装置においては、上記したワンモーション作動が得られるように設定されていて、インサイドオープンレバーのドア開方向作動またはロックノブのロック解除操作によってロック位置からアンロック位置に回転駆動されるロッキングレバー(特許文献1ではロック操作レバーと記載されているロック機構の構成部材)と、これに組付けられて一体的に回転駆動可能な被掛止レバー(線状のバネ鋼材によって形成されていて、ロック機構におけるアクティブレバーとの力の伝達時に弾性変形可能であるロック機構の構成部材)によって、アクティブレバー(オープンリンクに連係しておりオープンリンクをアンロック位置またはロック位置に切り替えることが可能である)をロック位置からアンロック位置に移動させる構造が採用されている。
このため、上記したワンモーション作動またはロックノブ操作の際に、被掛止レバーが弾性変形して撓みながらアクティブレバーに力を伝達することとなり、インサイドドアハンドルのドア開操作またはロックノブの操作に対して、アクティブレバーのロック位置からアンロック位置への移動初期に遅れ感が生じて、操作フィーリングを損なうおそれがある。なお、上記した被掛止レバーの撓みは、被掛止レバーの形状や素材等を変更することで、小さくすることが可能であるが、その場合には、当該装置の大型化やコストアップが生じるおそれがある。
そこで、本発明は、アクティブレバーをロック位置からアンロック位置へ移動可能な機械的な操作部材(インサイドドアハンドルまたはロックノブ)の操作フィーリングを損なうことがなく、かつ、パニック状態となった場合でも、アンロック状態への切り替えを円滑に行うことが可能なダブルロック式車両用ドアロック装置を提供することを課題とする。
(課題を解決するための手段)
本発明は、車両のドアに組付けられて同ドアをボデーに対して閉じた状態で保持可能なラッチ機構と、前記ドアに回転可能に連係され前記ドアの車内側に設けたインサイドドアハンドルの操作に伴って駆動されるインサイドオープンレバーと、前記ドアに回転可能に連係され前記インサイドオープンレバーと前記ラッチ機構が備えるリフトレバーとの間に設けられて前記インサイドドアハンドルのドア開操作に伴う前記インサイドオープンレバーのドア開方向作動を前記リフトレバーに伝えるアンロック位置と前記リフトレバーに伝えないロック位置とに切り替え可能なオープンリンクと、このオープンリンクを前記アンロック位置または前記ロック位置に切り替えるためのロック機構と、このロック機構の作動を規制するダブルロックセット状態または前記ロック機構の作動を許容するダブルロックアンセット状態に切り替えることが可能なダブルロック機構を備えているダブルロック式車両用ドアロック装置において、
前記ロック機構が、前記ドアに回転可能に連係されてアンロック位置またはロック位置に保持可能で前記インサイドオープンレバーのドア開方向作動または前記ドアの車内側に設けたロックノブのロック解除操作に連係してロック位置からアンロック位置に移動可能なアクティブレバーと、このアクティブレバーに対して所定量相対回転可能に組付けられていて前記オープンリンクに連係しており前記オープンリンクを前記アンロック位置または前記ロック位置に切り替えることが可能なパニックレバーと、前記アクティブレバーに設けられて前記パニックレバーを定位置にてアンロック方向の回転を規制するストッパと、前記パニックレバーを前記定位置に向けてアンロック方向に付勢する付勢部材を備えていて、
前記アクティブレバーが前記アンロック位置から前記ロック位置に移動することによって前記オープンリンクが前記アンロック位置から前記ロック位置に切り替えられる際には、前記パニックレバーが前記アクティブレバーと一体で動作し、前記アクティブレバーが前記ロック位置から前記アンロック位置に移動することによって前記オープンリンクが前記ロック位置から前記アンロック位置に切り替えられる際には、前記パニックレバーが前記付勢部材を介して前記アクティブレバーと連動するように設定されており、
前記ダブルロック機構が、前記ドアに回転可能に連係されて前記ダブルロックアンセット状態とするアンセット位置または前記ダブルロックセット状態とするセット位置に切り替え可能なダブルロックレバーを備えていて、
前記パニックレバーと前記オープンリンクがロック位置にあり、前記ダブルロックレバーが前記アンセット位置にあるときには、前記パニックレバーと前記オープンリンクがロック位置からアンロック位置への移動を許容されるとともに、前記アクティブレバーがロック位置からアンロック位置への移動を許容されるように設定され、
前記パニックレバーと前記オープンリンクがロック位置にあり、前記ダブルロックレバーが前記セット位置にあるときには、前記パニックレバーと前記オープンリンクがロック位置からアンロック位置への移動を規制されるとともに、前記アクティブレバーがロック位置からアンロック位置への移動を許容されるように設定されていることに特徴がある。
本発明の実施に際して、前記ダブルロック機構が前記ダブルロックアンセット状態にある場合(当該ドアロック装置がロック状態である場合)に、前記アクティブレバーは、前記インサイドオープンレバーのドア開方向作動により前記インサイドオープンレバーと係合して、前記ロック位置から前記アンロック位置に移動可能であることも可能である。この場合には、当該ドアロック装置がロック状態であるときに、インサイドドアハンドルのドア開操作によって、所謂、ワンモーションまたはダブルプル作動が得られるように設定することが可能である。
(発明の作用効果)
本発明によるダブルロック式車両用ドアロック装置においては、ロック機構によってオープンリンクがアンロック位置とされていて、ロック機構がアンロック状態であり、かつ、ダブルロック機構がダブルロックアンセット状態であるとき(アンロック時)、インサイドドアハンドルがドア開操作されると、このドア開操作に伴うインサイドオープンレバーのドア開方向作動がアンロック位置にあるオープンリンクを介してラッチ機構のリフトレバーに伝えられて、ラッチ機構が開作動し、インサイドドアハンドルのドア開操作によって、ドアを開くことが可能である。
なお、一般的な車両用ドアロック装置は、ドアの車外側に設けたアウトサイドドアハンドルの操作に伴って駆動されるアウトサイドオープンレバーも備えていて、アウトサイドドアハンドルのドア開操作に伴うアウトサイドオープンレバーのドア開方向作動によっても、上記したインサイドドアハンドルのドア開操作に伴うインサイドオープンレバーのドア開方向作動と同様に、オープンリンクを駆動可能に設定されている。このため、このとき(アンロック時)には、アウトサイドドアハンドルがドア開操作されると、このドア開操作に伴うアウトサイドオープンレバーのドア開方向作動がアンロック位置にあるオープンリンクを介してラッチ機構のリフトレバーに伝えられて、ラッチ機構が開作動し、アウトサイドドアハンドルのドア開操作によっても、ドアを開くことが可能である。
また、ロック機構によってオープンリンクがロック位置とされていて、ロック機構がロック状態であり、かつ、ダブルロック機構がダブルロックアンセット状態であるとき(ロック時)、インサイドドアハンドルのドア開操作に伴って、所謂、ダブルプル作動が得られるように設定されておれば、インサイドドアハンドルのダブルプル操作(初回のプル操作と、インサイドドアハンドルを一旦戻した後の二回目のプル操作)によって、ラッチ機構を開作動させて、ドアを開くことが可能である。
このとき(ロック時)には、インサイドドアハンドルの初回のドア開操作(初回のプル操作)の初期及び中期において、インサイドドアハンドルのドア開操作に伴うインサイドオープンレバーのドア開方向作動によって、アクティブレバー、パニックレバー等がロック位置からアンロック位置に切り替えられず、ロック位置にあるオープンリンクが駆動される。また、初回のプル操作の後期において、インサイドオープンレバーのドア開方向作動によって、アクティブレバー、パニックレバー等がロック位置からアンロック位置に向けて切り替えられるとともに、オープンリンクが引き続き駆動される。
このため、初回のプル操作の初期及び中期においては、オープンリンクの動きがラッチ機構のリフトレバーに伝えられず、ラッチ機構は閉状態(ラッチ状態)に維持されて、ドアを開くことができない。また、初回のプル操作の後期においては、アクティブレバー、パニックレバー等がロック位置からアンロック位置に向けて切り替えられることで、オープンリンクがロック位置からアンロック位置に向けて切り替えられるものの、このときには、オープンリンクが所定量駆動されていて、所謂、パニック状態となるため、オープンリンクからラッチ機構のリフトレバーに駆動力が伝えられなくて、ラッチ機構が開作動せず、ドアを開くことができない。
上記したパニック状態では、アクティブレバーがアンロック位置に切り替えられて保持されているが、パニックレバーがアクティブレバーに対し付勢部材の付勢力に抗して所要量相対回転していてアンロック位置に切り替えられていない。このため、上記したパニック状態は、インサイドドアハンドルが一旦戻されるときに、オープンリンクが復帰位置に向けて移動する過程で、パニックレバーが付勢部材の付勢力によってアクティブレバーに対してアンロック方向に回転されることで解消されて、パニックレバーとオープンリンクがアンロック位置に切り替えられる。
したがって、インサイドドアハンドルの二回目のプル操作時においては、アクティブレバー、パニックレバー等がアンロック位置に切り替えられていて、オープンリンクがアンロック位置に移動しているため、上述したアンロック時と同様に、インサイドドアハンドルのドア開操作に伴うインサイドオープンレバーのドア開方向作動がアンロック位置にあるオープンリンクを介してラッチ機構のリフトレバーに伝えられて、ラッチ機構が開作動し、インサイドドアハンドルの二回目のドア開操作によって、ドアを開くことが可能である。
また、ロック機構によってオープンリンクがロック位置とされていて、ロック機構がロック状態であり、かつ、ダブルロック機構がダブルロックセット状態であるとき(ダブルロック時)には、パニックレバーとオープンリンクがロック位置にあり、ダブルロックレバーがセット位置にあって、パニックレバーとオープンリンクがダブルロックレバーによってアンロック位置への移動を規制されるとともに、アクティブレバーが定位置から付勢部材の付勢力に抗した移動(アンロック方向の移動)を許容されている。
このため、このとき(ダブルロック時)には、インサイドドアハンドルの如何なるドア開操作においても、その後期において、アクティブレバーがパニックレバーとオープンリンクに対して空振りして、ロック位置にあるパニックレバーとオープンリンクがアンロック位置に向けて回転されない。したがって、このときには、ロック機構のパニックレバーがロック状態に維持されて、インサイドドアハンドルのドア開操作によって、ドアを開くことができない。
なお、上述したロック時及びダブルロック時においては、アウトサイドドアハンドルが如何にドア開操作されても、アクティブレバー、パニックレバー等がロック位置からアンロック位置に切り替えられることがなくて、オープンリンクはロック位置に維持される。このため、上述したロック時及びダブルロック時において、アウトサイドドアハンドルがドア開操作されると、このドア開操作に伴うアウトサイドオープンレバーのドア開方向作動が、ロック位置にあるオープンリンクに伝達されるものの、ロック位置にあるオープンリンクからラッチ機構のリフトレバーに伝えられない。したがって、このときには、ラッチ機構が開作動せず、アウトサイドドアハンドルのドア開操作によって、ドアを開くことができない。
上述した説明は、当該ドアロック装置のロック時に、インサイドドアハンドルのドア開操作に伴って、所謂、ダブルプル作動が得られるように設定した場合のものであるが、本発明の実施に際しては、インサイドドアハンドルのドア開操作に伴って、所謂、ワンモーション作動が得られるように設定することも可能である。この場合には、インサイドドアハンドルのシングルプル操作(一回のプル操作)によって、ラッチ機構を開作動させて、ドアを開くことが可能である。また、本発明の実施に際しては、所謂、ワンモーション作動(またはダブルプル作動)が得られないように設定し、ドアの車内側に設けたロックノブのロック解除操作に連係してアクティブレバーがロック位置からアンロック位置に移動可能に構成して実施することも可能である。
ところで、本発明のドアロック装置においては、パニックレバーがアクティブレバーに設けたストッパと付勢部材によってアクティブレバーと一体回転可能に連結された状態でダブルロックレバーに対して相対回転可能とされているため、インサイドドアハンドルのドア開操作に伴うインサイドオープンレバーのドア開方向作動またはドアの車内側に設けたロックノブのロック解除操作に連係してアクティブレバーがアンロック方向に回転移動されるとき、パニックレバーがアクティブレバーと一体でアンロック方向に回転する。したがって、インサイドドアハンドルのドア開操作またはロックノブのロック解除操作に対して、アクティブレバーとパニックレバーのロック位置からアンロック位置への移動初期に遅れ感が生じなくて、インサイドドアハンドルのドア開操作時またはロックノブのロック解除操作時の操作フィーリングを損なうことがない。
また、本発明のドアロック装置においては、ロック状態でのインサイドドアハンドルのドア開操作に伴って上記したパニック状態が生じている場合には、上述したように、インサイドドアハンドルを一旦戻すことで、パニックレバーをアンロック位置に切り替えることができて、上記したパニック状態を容易に解消することができる。
上記した本発明の実施に際して、前記ドアに回転可能に連係されて前記アクティブレバーに連動可能に連結されているロッキングレバーと、前記アクティブレバーが保持されている位置(アンロック位置またはロック位置)を検知可能な位置検知手段が設けられていることも可能である。この場合には、当該ドアロック装置への車外からのアタック(盗難時の不正行為)、例えば、アクティブレバーに連動可能に連結されているロッキングレバー(車外からアタック可能なロックノブに連結されている)への車外からのアタックを位置検知手段にて検知することが可能である。このため、上記した位置検知手段にて当該ドアロック装置への車外からのアタックを検知して、そのアタック時に、例えば、警報を発するように設定することが可能であり、当該ドアロック装置の防犯性を向上させることが可能である。
また、上記した本発明の実施に際して、前記ダブルロックレバーは、前記ロック位置に保持されている前記パニックレバーに対して、係合・離脱可能に設定されていることが望ましい。この場合(すなわち、アンロック位置とロック位置間でのみ移動可能なパニックレバーにダブルロックレバーと係合・離脱可能な部位が設けられている場合)には、オープンリンク(アンロック位置とロック位置間で移動可能であるとともにリフトレバーと係合可能な押動位置とリフトレバーから離間する復帰位置間で移動可能であって、パニックレバーに比して広範囲に移動可能な部材)にダブルロックレバーと係合・離脱可能な部位が設けられている場合に比して、ダブルロックレバーと係合・離脱可能な部位の移動スペースの確保が少なくてすむため、当該ドアロック装置の小型化が可能である。
また、上記した本発明の実施に際して、前記ドアに回転可能に連係されて例えばキーブレード等の操作部材によって機械的に回転操作可能なキーレバーを備えていて、このキーレバーが施錠位置から解除位置に向けて回転操作されることによって、前記ダブルロックレバーがセット位置からアンセット位置に移動するとともに、前記アクティブレバーがロック位置からアンロック位置に移動するように設定されていることも可能である。この場合には、例えばキーブレード等の操作部材による機械的な回転操作によって、キーレバーを施錠位置から解除位置に向けて回転操作することが可能であり、これによってダブルロックレバーをセット位置からアンセット位置に移動するとともに、アクティブレバーをロック位置からアンロック位置に移動することが可能である。したがって、例えばキーブレード等の操作部材による機械的な回転操作によって、当該ドアロック装置の緊急解除が可能である。
本発明によるダブルロック式車両用ドアロック装置の第1実施形態(但し、ハウジングの車両内側部材を取り外した状態)を車両の車内側からみた側面図である。 図1に示した車両用ドアロック装置からインサイドオープンレバーを取り外した状態の側面図である。 図2に示した車両用ドアロック装置のロック機構がアンロック状態でありダブルロック機構がダブルロックアンセット状態であるとき(アンロック時)の要部構成を車両の車内側からみた側面図である。 図1に示した車両用ドアロック装置におけるラッチ機構の分解斜視図である。 図2に示した車両用ドアロック装置のロック機構がロック状態でありダブルロック機構がダブルロックアンセット状態であるとき(ロック時)の要部構成を車両の車内側からみた側面図である。 図2に示した車両用ドアロック装置のロック機構がロック状態でありダブルロック機構がダブルロックセット状態であるとき(ダブルロック時)の要部構成を車両の車内側からみた側面図である。 図6に示した状態でインサイドドアハンドルが開操作されたとき又はロッキングレバーがアンロック位置に操作されたときの側面図である。 本発明によるダブルロック式車両用ドアロック装置の第2実施形態(オープンリンクにダブルロックレバーと係合可能な部位が設けられている実施形態)の要部構成を車両の車内側からみた側面図である。 本発明によるダブルロック式車両用ドアロック装置の第3実施形態(機械的に回転操作可能なキーレバーを備えていて、このキーレバーが施錠位置から解除位置に向けて回転操作されることによって、ダブルロックレバーがセット位置からアンセット位置に移動するとともに、アクティブレバーがロック位置からアンセット位置に移動するように設定されている実施形態)の要部構成を車両の車内側からみた側面図である。
以下に、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図7は本発明によるダブルロック式車両用ドアロック装置Aoの第1実施形態を示していて、この車両用ドアロック装置Aoは、車両の後方右側に装備される右後方のドア(図示省略)に装着されるものであり、ラッチ機構A1を備えるとともに、このラッチ機構A1とともにドアに組付けられるハウジング10を備えている。また、この車両用ドアロック装置Aoは、ハウジング10に組付けられるオープン機構A2とロック機構A3とダブルロック機構A4を備えている。なお、図1では、ハウジング10の車両内側部材(カバー)が取り外された状態にて、当該車両用ドアロック装置Aoの内部構成が図示されている。
ラッチ機構A1は、ドアをボデー(図示省略の車体)に対して閉状態(ドアが閉じられた状態)で保持するためのもので、図4に示したように、ボデーに固定されたストライカ(図示省略)と係脱可能なラッチ21を備えている。なお、ラッチ機構A1は、図3、図5〜図7にてリフトレバー23以外が図示省略されているが、図4にて分解した状態で図示されていて、ハウジング10に組付けられた状態でドアに組付けられている。
このラッチ機構A1は、ラッチ21がストライカに係合することで、ドアを閉状態に保持すること(ラッチ状態とすること)が可能である。また、ドアの閉状態において、ラッチ機構A1は、ラッチ21がストライカから離脱することで、ドアを閉状態から開状態(ドアがボデーに対して開放可能な状態)に移行させること(アンラッチ状態とすること)が可能である。
ラッチ機構A1は、図4に示したように、ラッチ21、ポール22、リフトレバー23、ストッパ24を備えるとともに、クッションC1,C2、ラッチ用トーションスプリングS1、ポール用トーションスプリングS2を備えていて、これらの構成部品は、ベースプレート25、ケース26、サブベースプレート27に、スクリュー28、ピン29を用いて組付けられている。なお、ベースプレート25は、図4に示したシール部材91を介してドアに組付けられる。
オープン機構A2は、ドアをボデーに対して開放可能な状態とすべく、ラッチ機構A1をラッチ状態からアンラッチ状態に作動させるためのものであり、アウトサイドオープンレバー31(図1、図2及び図4参照)と、インサイドオープンレバー32(図1参照)と、オープンリンク33(図1〜図3と、図5〜図7参照)を備えている。
アウトサイドオープンレバー31は、トーションスプリングS3(アウトサイドオープンレバー31を初期位置(復帰位置)に向けて図4の時計回り方向に付勢するばね)とともにハウジング10に回転可能に組付けられていて、周知のように、ハウジング内端部31a(図2および図4参照)にてオープンリンク33の下端部33a(図2、図3参照)に直接連係されるとともに、ハウジング外端部31b(図4参照)にてドアの車外側に設けられるアウトサイドドアハンドル(図示省略)にリンク機構(図示省略)を介して周知のように連係されている。このため、アウトサイドオープンレバー31は、アウトサイドドアハンドルのプル操作(ドア開操作)により、トーションスプリングS3の付勢力に抗して回転作動する。なお、アウトサイドオープンレバー31には、クリップ31c(図4参照)が組付けられている。
インサイドオープンレバー32は、図1に示したように、第1インサイドオープンレバー32Aと、第2インサイドオープンレバー32Bを備えるとともに、これらを連結・分離可能な連結ピン32C及びスライダ32Dを備えている。第1インサイドオープンレバー32Aは、ハウジング10に設けられた支持シャフト11に回転可能に組み付けられていて、ドアの車内側に設けられるインサイドドアハンドル(図示省略)に周知の構成で連係されており、インサイドドアハンドル(図示省略)のプル操作(ドア開操作)により図1の反時計回り方向に回転作動する。
この第1インサイドオープンレバー32Aは、支持シャフト11を中心とする円弧状長孔32a1と、この円弧状長孔32a1の一端に形成されて支持シャフト11の径方向に延びる直線状長孔32a2を有している。また、この第1インサイドオープンレバー32Aは、インサイドドアハンドル(図示省略)に連結される連結部32a3を有するとともに、後述するロック機構A3におけるアクティブレバー41の係合突部41cに係合・離脱可能な突起32a4(折り曲げ部)を有している。
第2インサイドオープンレバー32Bは、ハウジング10に設けられた支持シャフト11に回転可能に組み付けられていて、連結ピン32C及びスライダ32Dが図1の位置(連結位置)に保持されている状態(チャイルドプルーフOFF状態)では、第1インサイドオープンレバー32Aと一体で回転作動可能であり、連結ピン32C及びスライダ32Dが図1の位置より所定量上方に移動した位置(分離位置)に保持されている状態(チャイルドプルーフON状態)では、第1インサイドオープンレバー32Aから分離されて回転作動不能とされる。
この第2インサイドオープンレバー32Bは、周知のように、その先端部32b1(図1の状態では、チャイルドプルーフレバー32Eによって覆われている)にてオープンリンク33のL字状の押動部33c下面に対して係合・離脱可能であり、図1の状態にて第1インサイドオープンレバー32Aが図1の反時計回り方向に回転作動する際に、第1インサイドオープンレバー32Aと一体的に回転作動して、オープンリンク33を図1の上方に押動可能である。また、この第2インサイドオープンレバー32Bは、支持シャフト11の径方向に延びてスライダ32Dが摺動可能に嵌合する直線状アーム部32b2を有している。
連結ピン32Cは、スライダ32Dに一体的に組付けられていて、第1インサイドオープンレバー32Aの円弧状長孔32a1または直線状長孔32a2に嵌合しており、チャイルドプルーフレバー32Eによってスライダ32Dとともに第2インサイドオープンレバー32Bの直線状アーム部32b2に沿って移動可能である。
チャイルドプルーフレバー32Eは、連結ピン32C及びスライダ32Dを第2インサイドオープンレバー32Bの直線状アーム部32b2に沿って移動させるためのものであり、その中間部分にてハウジング10に傾動可能に組付けられていて、ハウジング10外に突出して手動で操作可能な操作ノブ32e1と、図1のチャイルドプルーフOFF状態にて支持シャフト11を中心とする円弧状長孔32e2を有している。
このチャイルドプルーフレバー32Eは、図1の状態から時計回り方向に所定の位置まで傾動可能であり、図1の状態では、連結ピン32Cが第1インサイドオープンレバー32Aの直線状長孔32a2に嵌合していて、第1インサイドオープンレバー32Aと第2インサイドオープンレバー32Bを一体的に連結している。このため、インサイドドアハンドル(図示省略)のプル操作時には、第1インサイドオープンレバー32Aと第2インサイドオープンレバー32Bが一体的に回転作動し、連結ピン32C及びスライダ32Dがチャイルドプルーフレバー32Eの円弧状長孔32e2に沿って移動する。
また、チャイルドプルーフレバー32Eが所定の位置まで傾動した状態では、連結ピン32Cが第1インサイドオープンレバー32Aの円弧状長孔32a1に嵌合して、連結ピン32C及びスライダ32Dによる第1インサイドオープンレバー32Aと第2インサイドオープンレバー32Bの連結が解かれる。このため、インサイドドアハンドル(図示省略)のプル操作時には、第1インサイドオープンレバー32Aのみが回転作動し、第2インサイドオープンレバー32Bは回転作動しない。
オープンリンク33は、各オープンレバー31,32とラッチ機構20が備えるリフトレバー23との間に設けられていて、その下端部33aにてアウトサイドオープンレバー31のハウジング内端部31aに揺動自在に連結支持されており、ロック機構A3の構成部品であるパニックレバー43により、図1〜図3に示すアンロック位置と図5〜図7に示すロック位置との間で揺動(移動)可能である。
このオープンリンク33は、図1〜図3の状態で上下方向に延びる長孔33bを上端部から中間部に有するとともに、中間部にL字状の押動部33cを有している。押動部33cは、オープンリンク33が図1〜図3に示すアンロック位置にある状態で、ドアを開状態にすべくラッチ機構20のリフトレバー23に係合可能(各オープンレバー31,32のドア開方向作動をリフトレバー23に伝えることが可能)であり、オープンリンク33が図5〜図7に示すロック位置にある状態で、ラッチ機構20のリフトレバー23に係合不能(各オープンレバー31,32のドア開方向作動をリフトレバー23に伝えることが不能)である。
また、オープンリンク33は、アウトサイドオープンレバー31のドア開方向作動(アウトサイドドアハンドルのプル操作)を下端部33aにて受けて、または、インサイドオープンレバー32のドア開方向作動(インサイドドアハンドルのプル操作)を押動部33c(詳細には、その下面)にて受けて、図示位置(復帰位置)から所定量図示上方の押動位置に動かされる。このため、ドアの閉状態において、オープンリンク33が、図1〜図3に示すアンロック位置にあって、アウトサイドオープンレバー31またはインサイドオープンレバー32のドア開方向作動を下端部33aまたは押動部33cにて受けて上方向に動かされた場合、ラッチ機構A1のリフトレバー23がオープンリンク33の押動部33c上端によって押されて回動し、ラッチ機構A1がラッチ状態からアンラッチ状態に作動する。これにより、ドアは、閉状態から開状態に移行する。つまり、オープンリンク33が図1〜図3のアンロック位置にある時、ドアは解錠されている。
一方、ドアの閉状態において、オープンリンク33が、図5〜図7に示すロック位置にあって、アウトサイドオープンレバー31またはインサイドオープンレバー32のドア開方向作動を下端部33aまたは押動部33cにて受けて上方向に動かされた場合、オープンリンク33の押動部33c上端はラッチ機構A1のリフトレバー23と係合せず、ラッチ機構A1がラッチ状態のまま保持される。これにより、ドアは、閉状態のまま保持される。つまり、オープンリンク33が図5〜図7のロック位置にある時、ドアは施錠されている。
ロック機構A3は、オープンリンク33を図1〜図3のアンロック位置または図5〜図7のロック位置に切り替えるためのものであり、アクティブレバー41、ロッキングレバー42、パニックレバー43およびトーションスプリング44を備えている。アクティブレバー41は、ハウジング10に設けられた支持シャフト12にパニックレバー43およびトーションスプリング44とともに組み付けられていて、支持シャフト12に回転可能に支持されている。
このアクティブレバー41は、ロッキングレバー42と連係する係合ピン部41aを有するとともに、パニックレバー43の突起43bと係合・離脱可能なストッパ41bを有している。また、アクティブレバー41は、第1インサイドオープンレバー32Aの突起32a4と係合・離脱可能な係合突部41cを有するとともに、トーションスプリング44の一端部と係合する係止部41dを有している。ストッパ41bは、アクティブレバー41に一体的に設けられていて、アクティブレバー41に対してパニックレバー43を図1〜図3と図5及び図6に示した定位置にてアンロック方向(図示反時計回り方向)の回転を規制している。
ロッキングレバー42は、支持シャフト11に回転可能に組付けられていて、ウォーム45に噛合するセクタギヤ42aを有するとともに、アクティブレバー41の係合ピン部41aに連係する係合長孔42bを有している。ウォーム45は正逆回転可能な電気モータ46によって回転駆動可能である。なお、アクティブレバー41は、ハウジング10内に組付けた、所謂、タコスプリング(図示省略)によって、アンロック位置(図1〜図3、図7の位置)またはロック位置(図5、図6の位置)にて保持されるように構成されている。
このため、電気モータ46によってウォーム45がロック方向に回転駆動されると、ロッキングレバー42がロック方向に傾動して、アクティブレバー41が図1〜図3のアンロック位置から図5、図6のロック位置に回転駆動されてロック位置に保持される。また、電気モータ46によってウォーム45がアンロック方向に回転駆動されると、ロッキングレバー42がアンロック方向に傾動して、アクティブレバー41が図5、図6のロック位置から図1〜図3のアンロック位置に回転駆動されてアンロック位置に保持される。なお、電気モータ46は、ロック操作とアンロック操作(例えば、キーブレード(図示省略)に設けたロック・アンロックスイッチの車外でのリモートコントロール操作)に応じて駆動される公知のものである。
また、ロッキングレバー42には、ドアの車内側に設けられるロックノブ(図示省略)と連係する操作部42cが設けられている。操作部42cは、セクタギヤ42aおよび係合長孔42bと一体的に傾動するように構成されている。このため、ドアの車内側に設けられるロックノブ(図示省略)が操作されて、操作部42cが傾動すると、ロッキングレバー42の係合長孔42bが一体的に傾動して、アクティブレバー41が回転駆動される。なお、このときには、セクタギヤ42aも一体的に回動して、ウォーム45と電気モータ46が連れ回るように回転する。
パニックレバー43は、支持シャフト12に回転可能に組付けられていて、アクティブレバー41に対して所定量相対回転可能であり、オープンリンク33の長孔33bと連係する係合ピン部43aを有している。また、パニックレバー43は、アクティブレバー41のストッパ41bに対して係合・離脱可能な突起43bを有するとともに、トーションスプリング44の他端が係合する係止部43cを有している。また、パニックレバー43は、支持シャフト12の径方向に延びるアーム部43dを有している。
トーションスプリング44は、アクティブレバー41とパニックレバー43間に介装されていて、パニックレバー43をアクティブレバー41に対して図1〜図3及び図5〜図7の反時計回り方向(アンロック方向)に回転付勢している。このため、図1〜図3、図5及び図6の状態では、パニックレバー43の突起43bがアクティブレバー41のストッパ41bに弾性的に係合している。
これにより、アクティブレバー41のロック方向への回転(アンロック位置からロック位置への移動)に伴ってオープンリンク33が図1〜図3のアンロック位置から図5〜図7のロック位置に切り替えられる際には、パニックレバー43がアクティブレバー41と一体で回転し、アクティブレバー41のアンロック方向への回転(ロック位置からアンロック位置への移動)に伴ってオープンリンク33が図5〜図7のロック位置から図1〜図3のアンロック位置に切り替えられる際には、パニックレバー43がトーションスプリング44を介してアクティブレバー41と連動して回転する。
ダブルロック機構A4は、ロック機構A3の作動を規制するダブルロックセット状態またはロック機構A3の作動を許容するダブルロックアンセット状態に切り替えることが可能であり、ダブルロックレバー51を備えている。ダブルロックレバー51は、ハウジング10内にてハウジング10に回転可能に組付けられていて、ダブルロックアンセット状態とするアンセット位置(図1〜図3または図5の位置)またはダブルロックセット状態とするセット位置(図6または図7の位置)に切り替え可能である。
このダブルロックレバー51は、ウォーム52に噛合するセクタギヤ51aを有するとともに、回転中心から径外方に延びるアーム部51bと、このアーム部51bの先端部に設けられてロック位置にあるパニックレバー43のアーム部43dに係合・離脱可能な突起51cを有している。ウォーム52は正逆回転可能な電気モータ53によって回転駆動可能である。なお、ダブルロックレバー51は、ハウジング10内に組付けた、所謂、タコスプリング(図示省略)によって、アンセット位置(図1〜図3、図5の位置)またはセット位置(図6、図7の位置)にて保持されるように構成されている。
このため、図5のロック状態にて、電気モータ53によってウォーム52がセット方向に回転駆動されると、ダブルロックレバー51が図5のアンセット位置から図6のセット位置に回転駆動されてセット位置に保持される。また、図6のダブルロック状態にて、電気モータ53によってウォーム52がアンセット方向に回転駆動されると、ダブルロックレバー51が図6のセット位置から図5のアンセット位置に回転駆動されてアンセット位置に保持される。なお、電気モータ53は、セット操作とアンセット操作(例えば、キーブレードに設けたセット・アンセットスイッチの車外でのリモートコントロール操作)に応じて駆動される公知のものである。
ところで、この第1実施形態においては、パニックレバー43とリフトレバー33がロック位置にあり、ダブルロックレバー51がアンセット位置にあるとき(図5の時)には、パニックレバー43とリフトレバー33がロック位置からアンロック位置への移動を許容されるとともに、アクティブレバー41とロッキングレバー42がロック位置からアンロック位置への移動を許容されるように設定されている。また、パニックレバー43とリフトレバー33がロック位置にあり、ダブルロックレバー51がセット位置にあるとき(図6または図7の時)には、パニックレバー43とリフトレバー33がロック位置からアンロック位置への移動を規制されるとともに、アクティブレバー41とロッキングレバー42がロック位置からアンロック位置への移動を許容されるように設定されている。
また、この第1実施形態においては、図5に示したように、ロック機構A3がロック状態であり、かつ、ダブルロック機構A4がダブルロックアンセット状態であるとき(ロック時)に、インサイドドアハンドルのドア開操作に伴って、所謂、ダブルプル作動が得られるように、第1インサイドオープンレバー32Aの突起32a4とアクティブレバー41の係合突部41cとの係合タイミング(インサイドオープンレバー32によるアクティブレバー41の駆動開始タイミング)が、第2インサイドオープンレバー32Bの先端部32b1によるオープンリンク33の押動タイミング(インサイドオープンレバー32によるオープンリンク33の駆動開始タイミング)に比して、所定量遅くなるように設定(ロック位置にあるオープンリンク33をアンロック位置に移動させるタイミングを遅くするように設定)されている。
また、この第1実施形態においては、アクティブレバー41が保持されている位置(アンロック位置またはロック位置)を検知可能な位置検知手段としてのポジションスイッチSWがハウジング10内に設けられている。ポジションスイッチSWは、アクティブレバー41に設けた突起41eと係合・離脱可能な接触子SWaを備えていて、アクティブレバー41がアンロック位置にあるとき(図1〜図3と図7参照)、アクティブレバー41の突起41eが接触子SWaに係合してONとなり、アクティブレバー41がロック位置にあるとき(図5と図6参照)、アクティブレバー41の突起41eが接触子SWaから離脱してOFFとなるように設定されている。
また、ポジションスイッチSWは、電気制御装置(図示省略)を介して、電気モータ46の駆動回路(図示省略)やロック状態表示ランプ(図示省略)に接続されるとともに、警告ブザー(図示省略)に接続されていて、正規の操作(例えば、ロック操作またはアンロック操作)にて電気モータ46を駆動させたときに、ロック位置(またはアンロック位置)にあるアクティブレバー41がアンロック位置(またはロック位置)に移動したとき、電気モータ46の駆動を停止させるとともに、表示ランプ(図示省略)を消灯(または点灯)させるように設定されている。
また、ポジションスイッチSWは、ロック状態(図5の状態)またはダブルロック状態(図6の状態)にある当該ドアロック装置が車外からのアタック(盗難時の不正行為)で、ロック位置にあるアクティブレバー41とロッキングレバー42がアンロック位置に向けて回転されたときに(図7参照)、警告ブザー(図示省略)が警報を発するように設定されている。すなわち、この第1実施形態においては、ポジションスイッチSWが上記したアタック時にも機能するように設定されている。
上記のように構成したこの第1実施形態においては、図1、図2および図3に示したように、ロック機構A3によってオープンリンク33がアンロック位置とされていて、ロック機構A3がアンロック状態であり、かつ、ダブルロック機構A4がダブルロックアンセット状態であるとき(アンロック時)、インサイドドアハンドルがドア開操作されると、このドア開操作に伴うインサイドオープンレバー32のドア開方向作動がアンロック位置にあるオープンリンク33を介してラッチ機構A1のリフトレバー23に伝えられて、ラッチ機構A1が開作動し、インサイドドアハンドルのドア開操作によって、ドアを開くことが可能である。
なお、このとき(アンロック時)には、アウトサイドドアハンドルがドア開操作されると、このドア開操作に伴うアウトサイドオープンレバー31のドア開方向作動がアンロック位置にあるオープンリンク33を介してラッチ機構A1のリフトレバー23に伝えられて、ラッチ機構A1が開作動し、アウトサイドドアハンドルのドア開操作によっても、ドアを開くことが可能である。
また、図5に示したように、ロック機構A3によってオープンリンク33がロック位置とされていて、ロック機構A3がロック状態であり、かつ、ダブルロック機構A4がダブルロックアンセット状態であるとき(ロック時)、インサイドドアハンドルのドア開操作に伴って、所謂、ダブルプル作動が得られて、インサイドドアハンドルのダブルプル操作(初回のプル操作と、インサイドドアハンドルを一旦戻した後の二回目のプル操作)によって、ラッチ機構A1を開作動させて、ドアを開くことが可能である。
このとき(ロック時)には、インサイドドアハンドルの初回のドア開操作(初回のプル操作)の初期及び中期において、インサイドドアハンドルのドア開操作に伴うインサイドオープンレバー32のドア開方向作動によって、アクティブレバー41、パニックレバー43等がロック位置からアンロック位置に切り替えられず、ロック位置にあるオープンリンク33が駆動(上方に押動)される。また、初回のプル操作の後期において、インサイドオープンレバー32のドア開方向作動によって、アクティブレバー41、パニックレバー43等がロック位置からアンロック位置に向けて切り替えられるとともに、オープンリンク33が引き続き駆動(上方に押動)される。
このため、初回のプル操作の初期及び中期においては、オープンリンク33の動きがラッチ機構A1のリフトレバー23に伝えられず、ラッチ機構A1は閉状態(ラッチ状態)に維持されて、ドアを開くことができない。また、初回のプル操作の後期においては、アクティブレバー41、パニックレバー43等がロック位置からアンロック位置に向けて切り替えられることで、オープンリンク33がロック位置からアンロック位置に向けて切り替えられるものの、このときには、オープンリンク33が所定量駆動(上方に押動)されていて、所謂、パニック状態(オープンリンク33における押動部33cの側面がリフトレバー23の側部に係合する状態)となるため、オープンリンク33からラッチ機構A1のリフトレバー23に駆動力が伝えられなくて、ラッチ機構A1が開作動せず、ドアを開くことができない。
上記したパニック状態では、アクティブレバー41がアンロック位置に切り替えられて保持されているが、パニックレバー43がアクティブレバー41に対しトーションスプリング44の付勢力に抗して所要量相対回転していてアンロック位置に切り替えられていない。このため、上記したパニック状態は、インサイドドアハンドルが一旦戻されるときに、オープンリンク33が復帰位置に向けて移動する過程で、パニックレバー43がトーションスプリング44の付勢力によってアクティブレバー41に対してアンロック方向に回転されることで解消されて、パニックレバー43とオープンリンク33がアンロック位置に切り替えられる。
したがって、インサイドドアハンドルの二回目のプル操作時においては、アクティブレバー41、パニックレバー43等がアンロック位置に切り替えられていて、オープンリンク33がアンロック位置に移動しているため、上述したアンロック時と同様に、インサイドドアハンドルのドア開操作に伴うインサイドオープンレバー32のドア開方向作動がアンロック位置にあるオープンリンク33を介してラッチ機構A1のリフトレバー23に伝えられて、ラッチ機構A1が開作動し、インサイドドアハンドルの二回目のドア開操作によって、ドアを開くことが可能である。
また、図6に示したように、ロック機構A3によってオープンリンク33がロック位置とされていて、ロック機構A3がロック状態であり、かつ、ダブルロック機構A4がダブルロックセット状態であるとき(ダブルロック時)には、パニックレバー43とオープンリンク33がロック位置にあり、ダブルロックレバー51がセット位置にあって、パニックレバー43がダブルロックレバー51によってアンロック位置への移動を規制されるとともに、アクティブレバー41が定位置(図6の位置)からトーションスプリング44の付勢力に抗した移動(アンロック方向の移動)を許容されている。
このため、このとき(ダブルロック時)には、インサイドドアハンドルの如何なるドア開操作においても、その後期において、アクティブレバー41がパニックレバー43とオープンリンク33に対して空振りして、ロック位置にあるパニックレバー43とオープンリンク33がアンロック位置に向けて回転されない。したがって、このときには、ロック機構A3のパニックレバー43がロック状態に維持されて、インサイドドアハンドルのドア開操作によって、ドアを開くことができない。
なお、上述したロック時及びダブルロック時においては、アウトサイドドアハンドルが如何にドア開操作されても、アクティブレバー41、パニックレバー43等がロック位置からアンロック位置に切り替えられることがなくて、オープンリンク33はロック位置に維持される。このため、上述したロック時及びダブルロック時において、アウトサイドドアハンドルがドア開操作されると、このドア開操作に伴うアウトサイドオープンレバー31のドア開方向作動が、ロック位置にあるオープンリンク33に伝達されるものの、ロック位置にあるオープンリンク33からラッチ機構A1のリフトレバー23に伝えられない。したがって、このときには、ラッチ機構A1が開作動せず、アウトサイドドアハンドルのドア開操作によって、ドアを開くことができない。
ところで、この第1実施形態のロック時においては、パニックレバー43がアクティブレバー41に設けたストッパ41bとトーションスプリング44によってアクティブレバー41と一体回転可能に連結された状態でダブルロックレバー51に対して相対回転可能とされているため、インサイドドアハンドルのドア開操作に伴うインサイドオープンレバー32のドア開方向作動によってアクティブレバー41がアンロック方向に回転されるとき、パニックレバー43がアクティブレバー41と一体でアンロック方向に回転する。したがって、インサイドドアハンドルのドア開操作に対して、アクティブレバー41とパニックレバー43のロック位置からアンロック位置への移動初期に遅れ感が生じなくて、インサイドドアハンドルのドア開操作時の操作フィーリングを損なうことがない。
また、この第1実施形態においては、ロック状態でのインサイドドアハンドルのドア開操作に伴って上記したパニック状態が生じている場合には、上述したように、インサイドドアハンドルを一旦戻すことで、パニックレバー43をアンロック位置に切り替えることができて、上記したパニック状態を容易に解消することができる。
また、この第1実施形態においては、アクティブレバー41が保持されている位置(アンロック位置またはロック位置)を検知可能な位置検知手段としてのポジションスイッチSWが設けられていて、このポジションスイッチSWが、電気制御装置(図示省略)を介して、警告ブザー(図示省略)に接続されている。また、ロック状態(図5の状態)またはダブルロック状態(図6の状態)にてアクティブレバー41とロッキングレバー42がアンロック位置に向けて回転されたときに(例えば、図7参照)、ポジションスイッチSWが警報を発するように設定されている。
したがって、当該ドアロック装置への車外からのアタック(盗難時の不正行為)、例えば、アクティブレバー41に連動可能に連結されているロッキングレバー42(車外からアタック可能なロックノブに連結されている)への車外からのアタックをポジションスイッチSWにて検知することが可能である。このため、上記したポジションスイッチSWにて当該ドアロック装置への車外からのアタックを検知して、そのアタック時に、警報を発することが可能であり、当該ドアロック装置の防犯性を向上させることが可能である。
また、この第1実施形態においては、ダブルロックレバー51が、ロック位置に保持されているパニックレバー43(ハウジング10内にてアンロック位置とロック位置間でのみ移動可能である)のアーム部43dに対して、係合・離脱可能に設定されている。このため、図8に示した第2実施形態のように、オープンリンク33(ハウジング10内にてアンロック位置とロック位置間で移動可能であるとともにリフトレバー23と係合可能な押動位置とリフトレバー23から離間する復帰位置間で移動可能であって、パニックレバー43に比して広範囲に移動可能な部材)にリンク52を介してダブルロックレバー51と係合・離脱可能な部位(アーム部33d)が設けられている場合に比して、ダブルロックレバー51と係合・離脱可能な部位(アーム部)の移動スペースの確保が少なくてすむため、当該ドアロック装置の小型化が可能である。
なお、図8に示した第2実施形態では、パニックレバー43にアーム部43dが設けられる構成(上記第1実施形態の構成)に代えて、オープンリンク33にアーム部33dが設けられている。また、ダブルロックレバー51とオープンリンク33のアーム部33d間にリンク52が介装されている。リンク52は、ハウジング10に設けられた支持ピン13に回転可能に組付けられていて、一端にてダブルロックレバー51の突起51cに回動可能に連結され、他端に設けた突起52aにてオープンリンク33にアーム部33dに対して係合・離脱可能に構成されている。
上記した第1実施形態においては、インサイドドアハンドルのドア開操作に伴って、所謂、ダブルプル作動が得られるように構成した車両用ドアロック装置Aoに本発明を実施したが、本発明は、インサイドドアハンドルのドア開操作に伴って、所謂、ワンモーション作動が得られるように構成(ロック位置にあるオープンリンク33をアンロック位置に移動させるタイミングを上記した実施形態に比して早くなるように構成)した車両用ドアロック装置にも同様に実施することが可能である。なお、本発明は、上記したダブルプル作動やワンモーション作動が得られないよう構成し、ドアの車内側に設けたロックノブのロック解除操作に連係してアクティブレバー41がアンロック方向に回転移動されるように構成して実施することも可能である。
また、上記した第1実施形態においては、インサイドオープンレバー32の第1インサイドオープンレバー32Aと第2インサイドオープンレバー32Bが、チャイルドプルーフレバー32Eによって移動される連結ピン32C及びスライダ32Dにより、連結・分離可能に構成されているが、インサイドオープンレバーの第1インサイドオープンレバー32Aに相当する部分と第2インサイドオープンレバー32Bに相当する部分が一体的に構成されている車両用ドアロック装置(チャイルドプルーフ機能が設定されていない車両用ドアロック装置)にも、本発明は同様に実施することが可能である。
また、上記した第1実施形態においては、ロッキングレバー42がドアの車内側に設けたロックノブ(図示省略)に連動可能に連結されるように構成して実施したが、ロッキングレバー42がロックノブに連結されないように構成して実施(ロックノブを設けないで実施)することも可能である。また、上記した第1実施形態においては、車両の後方右側に装備される右後方のドアに装着される車両用ドアロック装置Aoに本発明を実施したが、本発明は左後方のドアに装着される車両用ドアロック装置は勿論のこと、右前方または左前方のドアに装着される車両用ドアロック装置にも同様に実施することが可能である。
また、上記した第1実施形態においては、ハウジング10を採用して実施したが、このハウジングに代えて、例えば、ラッチ機構A1、オープン機構A2、ロック機構A3、ダブルロック機構A4等を組付けるためのベースプレートと、ラッチ機構A1、オープン機構A2、ロック機構A3、ダブルロック機構A4等を保護するためのプロテクタを採用して実施することも可能である。また、上記した第1実施形態においては、アクティブレバー41がインサイドオープンレバー32(第1インサイドオープンレバー32Aの突起32a4)に直接係合可能に構成して実施したが、アクティブレバーがインサイドオープンレバーに例えばロッキングレバーを介して間接的に係合して連係するように構成して実施することも可能である。
また、上記した第1実施形態においては、電気モータ46またはロックノブ(図示省略)の作動によってロック機構A3をロック・アンロック可能に構成し、電気モータ53の作動によってダブルロック機構A4をセット・アンセット可能に構成して実施したが、図9に示した第3実施形態のように、例えばキーブレード等の操作部材(図示省略)による機械的な回転操作によって作動する緊急解除機構A5を設けて実施することも可能である。
図9に示した緊急解除機構A5は、ハウジング10に回転可能に組付けられて機械的に回転操作可能なキーレバー61を備えていて、このキーレバー61が施錠位置(図9の位置)から解除位置(図9の矢印方向)に向けて回転操作されることによって、ダブルロックレバー51がセット位置からアンセット位置に移動されるとともに、アクティブレバー41がロック位置からアンロック位置に移動されるように設定されている。
キーレバー61は、ドアに設けられて車室外からのキーブレード(図示省略)による機械的な操作で回転可能なキーシリンダ(図示省略)にリンク機構(図示省略)を介して連結されていて、キーブレード(図示省略)によって機械的に回転操作可能である。また、キーレバー61は、長アーム部61aを有するとともに、短アーム部61bを有している。長アーム部61aは、図9の状態で、ダブルロックレバー51の第2のアーム部51dに設けた突起51eに係合するとともに、アクティブレバー41のアーム部41fに設けた突起41gにリンク62を介して係合している。このため、キーレバー61が図9の矢印方向に回転されるときに、ダブルロックレバー51がセット位置からアンセット位置に移動されるとともに、アクティブレバー41がロック位置からアンロック位置に移動される。
リンク62は、ハウジング10に設けられた支持シャフト14に回転可能に組付けられていて、一端に設けた長孔62aにてアクティブレバー41の突起41gに連結され、他端に設けた突起62bにてキーレバー61の長アーム部61aに対して係合・離脱可能に構成されている。なお、リンク62の突起62bは、キーレバー61の短アーム部61bに対しても係合・離脱可能に構成されている。
したがって、この第3実施形態においては、キーブレード(図示省略)の機械的な回転操作(図9の反時計回り方向への回転操作)によって、図9の状態(ダブルロック状態)にある当該ドアロック装置の緊急解除(アンロック状態への解除操作)が可能であるとともに、キーブレード(図示省略)の機械的な回転操作(図9の時計回り方向への回転操作)によって、アンロック状態の当該ドアロック装置のロック操作(ロック状態への操作)が可能である。なお、キーレバー61は、車室内からの工具(図示省略)による機械的な操作でも回転可能に構成されていて、車室内からも上記した緊急解除が可能である。
Ao…車両用ドアロック装置、A1…ラッチ機構、A2…オープン機構、A3…ロック機構、A3…ダブルロック機構、10…ハウジング、23…リフトレバー、31…アウトサイドオープンレバー、32…インサイドオープンレバー、33…オープンリンク、41…アクティブレバー、41b…ストッパ、42…ロッキングレバー、43…パニックレバー、44…トーションスプリング(付勢部材)、51…ダブルロックレバー、SW…ポジションスイッチ(位置検知手段)

Claims (5)

  1. 車両のドアに組付けられて同ドアをボデーに対して閉じた状態で保持可能なラッチ機構と、前記ドアに回転可能に連係され前記ドアの車内側に設けたインサイドドアハンドルの操作に伴って駆動されるインサイドオープンレバーと、前記ドアに回転可能に連係され前記インサイドオープンレバーと前記ラッチ機構が備えるリフトレバーとの間に設けられて前記インサイドドアハンドルのドア開操作に伴う前記インサイドオープンレバーのドア開方向作動を前記リフトレバーに伝えるアンロック位置と前記リフトレバーに伝えないロック位置とに切り替え可能なオープンリンクと、このオープンリンクを前記アンロック位置または前記ロック位置に切り替えるためのロック機構と、このロック機構の作動を規制するダブルロックセット状態または前記ロック機構の作動を許容するダブルロックアンセット状態に切り替えることが可能なダブルロック機構を備えているダブルロック式車両用ドアロック装置において、
    前記ロック機構が、前記ドアに回転可能に連係されてアンロック位置またはロック位置に保持可能で前記インサイドオープンレバーのドア開方向作動または前記ドアの車内側に設けたロックノブのロック解除操作に連係してロック位置からアンロック位置に移動可能なアクティブレバーと、このアクティブレバーに対して所定量相対回転可能に組付けられていて前記オープンリンクに連係しており前記オープンリンクを前記アンロック位置または前記ロック位置に切り替えることが可能なパニックレバーと、前記アクティブレバーに設けられて前記パニックレバーを定位置にてアンロック方向の回転を規制するストッパと、前記パニックレバーを前記定位置に向けてアンロック方向に付勢する付勢部材を備えていて、
    前記アクティブレバーが前記アンロック位置から前記ロック位置に移動することによって前記オープンリンクが前記アンロック位置から前記ロック位置に切り替えられる際には、前記パニックレバーが前記アクティブレバーと一体で動作し、前記アクティブレバーが前記ロック位置から前記アンロック位置に移動することによって前記オープンリンクが前記ロック位置から前記アンロック位置に切り替えられる際には、前記パニックレバーが前記付勢部材を介して前記アクティブレバーと連動するように設定されており、
    前記ダブルロック機構が、前記ドアに回転可能に連係されて前記ダブルロックアンセット状態とするアンセット位置または前記ダブルロックセット状態とするセット位置に切り替え可能なダブルロックレバーを備えていて、
    前記パニックレバーと前記オープンリンクがロック位置にあり、前記ダブルロックレバーが前記アンセット位置にあるときには、前記パニックレバーと前記オープンリンクがロック位置からアンロック位置への移動を許容されるとともに、前記アクティブレバーがロック位置からアンロック位置への移動を許容されるように設定され、
    前記パニックレバーと前記オープンリンクがロック位置にあり、前記ダブルロックレバーが前記セット位置にあるときには、前記パニックレバーと前記オープンリンクがロック位置からアンロック位置への移動を規制されるとともに、前記アクティブレバーがロック位置からアンロック位置への移動を許容されるように設定されていることを特徴とするダブルロック式車両用ドアロック装置。
  2. 請求項1に記載のダブルロック式車両用ドアロック装置において、前記ダブルロック機構が前記ダブルロックアンセット状態にある場合に、前記アクティブレバーは、前記インサイドオープンレバーのドア開方向作動により前記インサイドオープンレバーと係合して、前記ロック位置から前記アンロック位置に移動可能であることを特徴とするダブルロック式車両用ドアロック装置。
  3. 請求項1または2に記載のダブルロック式車両用ドアロック装置において、前記ドアに回転可能に連係されて前記アクティブレバーに連動可能に連結されているロッキングレバーと、前記アクティブレバーが保持されている位置を検知可能な位置検知手段が設けられていることを特徴とするダブルロック式車両用ドアロック装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載のダブルロック式車両用ドアロック装置において、前記ダブルロックレバーは、前記ロック位置に保持されている前記パニックレバーに対して、係合・離脱可能に設定されていることを特徴とするダブルロック式車両用ドアロック装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載のダブルロック式車両用ドアロック装置において、前記ドアに回転可能に連係されて操作部材によって機械的に回転操作可能なキーレバーを備えていて、このキーレバーが施錠位置から解除位置に向けて回転操作されることによって、前記ダブルロックレバーがセット位置からアンセット位置に移動するとともに、前記アクティブレバーがロック位置からアンロック位置に移動するように設定されていることを特徴とするダブルロック式車両用ドアロック装置。
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